JPH0997933A - 圧電トランス - Google Patents
圧電トランスInfo
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- JPH0997933A JPH0997933A JP7253649A JP25364995A JPH0997933A JP H0997933 A JPH0997933 A JP H0997933A JP 7253649 A JP7253649 A JP 7253649A JP 25364995 A JP25364995 A JP 25364995A JP H0997933 A JPH0997933 A JP H0997933A
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10N—ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10N30/00—Piezoelectric or electrostrictive devices
- H10N30/40—Piezoelectric or electrostrictive devices with electrical input and electrical output, e.g. functioning as transformers
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Dc-Dc Converters (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 各種高電圧発生回路において動作可能な圧電
トランスにおいて、クラックの発生がなく、なおかつ昇
圧比の高い圧電トランスを提供すること。 【解決手段】 駆動部11と発電部12に大別される圧
電トランス10において、駆動部11に形成する入力電
極14a・14bを、セラミック板13の上下の主面及
び側面に形成してリング状とし、駆動部11に長手方向
の分極を得る。この分極は、入力電極14aと14bの
形状がリング状であるので、駆動部11の分極される全
ての領域において長手方向とすることができる。これに
より、クラックを発生させることなく、昇圧比の高い圧
電トランスを得る。
トランスにおいて、クラックの発生がなく、なおかつ昇
圧比の高い圧電トランスを提供すること。 【解決手段】 駆動部11と発電部12に大別される圧
電トランス10において、駆動部11に形成する入力電
極14a・14bを、セラミック板13の上下の主面及
び側面に形成してリング状とし、駆動部11に長手方向
の分極を得る。この分極は、入力電極14aと14bの
形状がリング状であるので、駆動部11の分極される全
ての領域において長手方向とすることができる。これに
より、クラックを発生させることなく、昇圧比の高い圧
電トランスを得る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はバックライトインバ
ータ等高電圧発生用電源回路にて動作可能な圧電トラン
スに関し、特に駆動部に形成される電極形状がリング状
の圧電トランスと駆動部の分極方向が発電部と同じ方向
に分極されてなる圧電トランスに関する。
ータ等高電圧発生用電源回路にて動作可能な圧電トラン
スに関し、特に駆動部に形成される電極形状がリング状
の圧電トランスと駆動部の分極方向が発電部と同じ方向
に分極されてなる圧電トランスに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、バックライトインバータやテレビ
ジョンの偏向装置など、高電圧を必要とする装置内の電
源回路に用いる高電圧発生用の変圧素子として、圧電効
果を用いた圧電トランスの開発が盛んとなっている。こ
の圧電トランスは従来より用いられている巻き線型電磁
トランスに比べて、小型・薄型化が容易であり、材料に
セラミックを用いるため不燃化が図れる、電磁誘導によ
るノイズがでないという数多くの長所を有している。
ジョンの偏向装置など、高電圧を必要とする装置内の電
源回路に用いる高電圧発生用の変圧素子として、圧電効
果を用いた圧電トランスの開発が盛んとなっている。こ
の圧電トランスは従来より用いられている巻き線型電磁
トランスに比べて、小型・薄型化が容易であり、材料に
セラミックを用いるため不燃化が図れる、電磁誘導によ
るノイズがでないという数多くの長所を有している。
【0003】このような圧電トランスの代表的なものに
ローゼン型圧電トランスがある。この一例として、特開
平7−193293号公報(以下、第1の公報という)
に開示された技術がある。図6はこの第1の公報による
圧電トランスの構成を示している。図6に示される圧電
トランスは、3次ローゼン型圧電トランスと呼ばれてい
る。
ローゼン型圧電トランスがある。この一例として、特開
平7−193293号公報(以下、第1の公報という)
に開示された技術がある。図6はこの第1の公報による
圧電トランスの構成を示している。図6に示される圧電
トランスは、3次ローゼン型圧電トランスと呼ばれてい
る。
【0004】図6において圧電トランス60は低インピ
ーダンスの2つの駆動部61と高インピーダンスの1つ
の発電部62に大別され、発電部62の長手方向両隣に
駆動部61が配置されている。駆動部61には、長板状
のセラミック板63の上下の主面のほぼ全面(但し、セ
ラミック板63の周辺部を細く残して)に、平面上の入
力電極64a・64bが形成されており、この部分は図
中の太い矢印66aで示されるように厚み方向に分極さ
れている。
ーダンスの2つの駆動部61と高インピーダンスの1つ
の発電部62に大別され、発電部62の長手方向両隣に
駆動部61が配置されている。駆動部61には、長板状
のセラミック板63の上下の主面のほぼ全面(但し、セ
ラミック板63の周辺部を細く残して)に、平面上の入
力電極64a・64bが形成されており、この部分は図
中の太い矢印66aで示されるように厚み方向に分極さ
れている。
【0005】また、発電部62の長手方向中央部には、
長板状のセラミック板63の上下の主面に短冊状の出力
電極65a・65bが形成されており、この部分は図中
の太い矢印66bで示されるように長手方向に分極され
ている。
長板状のセラミック板63の上下の主面に短冊状の出力
電極65a・65bが形成されており、この部分は図中
の太い矢印66bで示されるように長手方向に分極され
ている。
【0006】このように構成された圧電トランス60の
動作は次の通りである。入力電極64aと64bに接続
される外部端子(図示せず)から入力電極64a−64
b間に電圧が印加されると、駆動部61に分極とは垂直
方向に変位する圧電効果(以降、圧電横効果31モード
と略す)により長さ方向の縦振動が励振され、トランス
全体が振動する。さらに発電部62では、分極方向に機
械的歪みが生じ分極方向に電位差が発生する圧電効果
(以降、圧電縦効果33モードと略す)により、出力電
極65a・65bに接続された外部端子(図示せず)に
電圧が発生する。このとき、駆動周波数を圧電トランス
の共振周波数と等しくすれば非常に高い出力電圧が得ら
れる。
動作は次の通りである。入力電極64aと64bに接続
される外部端子(図示せず)から入力電極64a−64
b間に電圧が印加されると、駆動部61に分極とは垂直
方向に変位する圧電効果(以降、圧電横効果31モード
と略す)により長さ方向の縦振動が励振され、トランス
全体が振動する。さらに発電部62では、分極方向に機
械的歪みが生じ分極方向に電位差が発生する圧電効果
(以降、圧電縦効果33モードと略す)により、出力電
極65a・65bに接続された外部端子(図示せず)に
電圧が発生する。このとき、駆動周波数を圧電トランス
の共振周波数と等しくすれば非常に高い出力電圧が得ら
れる。
【0007】従来の圧電トランスの第2の例として、特
開平5−21858号公報(以下、第2の公報という)
に開示される技術がある。図7(a)は上記第2の公報
による圧電トランスの外観斜視図であり、図7(b)は
図7(a)の側断面図、図7(c)は変位分布を示す図
である。図7(a)において圧電トランス70は駆動部
71と発電部72に大別され、駆動部71には厚さ方向
に対向する入力電極74及びアース電極77が形成され
ている。また発電部72には、駆動部71がある側のこ
の圧電トランス70の端面から長さの3分の2の位置に
帯状の分極電極76a・76bが、長さ6分の5の位置
に帯状の出力電極75a・75bが形成されている。
開平5−21858号公報(以下、第2の公報という)
に開示される技術がある。図7(a)は上記第2の公報
による圧電トランスの外観斜視図であり、図7(b)は
図7(a)の側断面図、図7(c)は変位分布を示す図
である。図7(a)において圧電トランス70は駆動部
71と発電部72に大別され、駆動部71には厚さ方向
に対向する入力電極74及びアース電極77が形成され
ている。また発電部72には、駆動部71がある側のこ
の圧電トランス70の端面から長さの3分の2の位置に
帯状の分極電極76a・76bが、長さ6分の5の位置
に帯状の出力電極75a・75bが形成されている。
【0008】この圧電トランス70における分極は、図
中の矢印79a・79b・79cの方向にそれぞれ分極
されており、駆動部71では厚み方向、発電部72では
長さ方向の分極となっている。また、図7(c)の変位
分布において、変位が0となる位置からリード線78が
それぞれ取り出された構成となっている。
中の矢印79a・79b・79cの方向にそれぞれ分極
されており、駆動部71では厚み方向、発電部72では
長さ方向の分極となっている。また、図7(c)の変位
分布において、変位が0となる位置からリード線78が
それぞれ取り出された構成となっている。
【0009】この圧電トランス70における動作は、入
力電極74−アース電極77間にリード線78から電圧
が印加されると、駆動部71では圧電横効果31モード
により長さ方向の縦振動が励振され、この振動が発電部
72に伝搬して圧電縦効果33モードにより、出力電極
75a・75bに接続されたリード線78に電圧が発生
する。
力電極74−アース電極77間にリード線78から電圧
が印加されると、駆動部71では圧電横効果31モード
により長さ方向の縦振動が励振され、この振動が発電部
72に伝搬して圧電縦効果33モードにより、出力電極
75a・75bに接続されたリード線78に電圧が発生
する。
【0010】また、従来の圧電トランスの第3の例とし
て、特開平5−110368号公報(以下、第3の公報
という)に開示された技術がある。図8(a)は上記第
3の公報による圧電トランスの外観斜視図であり、図8
(b)は図8(a)の側断面図、図8(c)は変位分布
を示す図である。図8(a)において圧電トランス80
は駆動部81と発電部82に大別され、駆動部81には
島状の帰還電極83と入力電極84が同一面に形成さ
れ、これに対向してアース電極87が形成されている。
また発電部82には、駆動部81がある側のこの圧電ト
ランス80の端面から長さの3分の2の位置に帯状の分
極電極86a・86bが、長さ6分の5の位置に帯状の
出力電極85a・85bが形成されている。
て、特開平5−110368号公報(以下、第3の公報
という)に開示された技術がある。図8(a)は上記第
3の公報による圧電トランスの外観斜視図であり、図8
(b)は図8(a)の側断面図、図8(c)は変位分布
を示す図である。図8(a)において圧電トランス80
は駆動部81と発電部82に大別され、駆動部81には
島状の帰還電極83と入力電極84が同一面に形成さ
れ、これに対向してアース電極87が形成されている。
また発電部82には、駆動部81がある側のこの圧電ト
ランス80の端面から長さの3分の2の位置に帯状の分
極電極86a・86bが、長さ6分の5の位置に帯状の
出力電極85a・85bが形成されている。
【0011】この圧電トランス80における分極は、図
中の矢印89a・89b・89cの方向にそれぞれ分極
されており、駆動部81では厚み方向、発電部82では
長さ方向の分極となっている。また、図8(c)の変位
分布において変位が0となる位置から、入力端子88a
・アース端子88b・出力端子88c・帰還端子88d
がそれぞれ取り出された構成となっている。
中の矢印89a・89b・89cの方向にそれぞれ分極
されており、駆動部81では厚み方向、発電部82では
長さ方向の分極となっている。また、図8(c)の変位
分布において変位が0となる位置から、入力端子88a
・アース端子88b・出力端子88c・帰還端子88d
がそれぞれ取り出された構成となっている。
【0012】この圧電トランス80における動作は、入
力端子88a−アース端子88b間に電圧が印加される
と、駆動部81では圧電横効果31モードにより長さ方
向の縦振動が励振され、この振動が発電部82に伝搬し
て圧電縦効果33モードにより出力端子88cに電圧が
発生する。
力端子88a−アース端子88b間に電圧が印加される
と、駆動部81では圧電横効果31モードにより長さ方
向の縦振動が励振され、この振動が発電部82に伝搬し
て圧電縦効果33モードにより出力端子88cに電圧が
発生する。
【0013】ところで、上述した従来例1・2・3のよ
うな構成の圧電トランスよりもさらに高い昇圧比を得る
ことのできる圧電トランスが求められるようになってき
ている。その一例として、駆動部の分極方向を従来例1
・2・3のような厚み方向ではなく、長手方向とした圧
電トランスが提案されている。図9(a)・(b)はこ
のような圧電トランスの例を示す図である。
うな構成の圧電トランスよりもさらに高い昇圧比を得る
ことのできる圧電トランスが求められるようになってき
ている。その一例として、駆動部の分極方向を従来例1
・2・3のような厚み方向ではなく、長手方向とした圧
電トランスが提案されている。図9(a)・(b)はこ
のような圧電トランスの例を示す図である。
【0014】第4の従来例として、図9(a)・(b)
にあげられる圧電トランスは、本願と同一出願人による
特願平7−133976に記載された圧電トランスであ
る。図9(a)は、この従来例4による圧電トランスの
外観斜視図、図9(b)は図9(a)の櫛形電極部の電
界分布を示した部分拡大平面図である。図9(a)にお
いて、圧電トランス90は駆動部91と発電部92に大
別され、駆動部91ではセラミック板93の上下の主面
上に、厚み方向に対向して櫛形の入力電極94a・94
bが形成されている。また、発電部92には出力電極9
5a・95bが形成されている。さらに、駆動部91側
の端面には分極用の分極電極96が形成されている。こ
の圧電トランスの分極は、図中の矢印97・98a・9
8bで示されるように、駆動部91、発電部92共に長
手方向に分極されている。
にあげられる圧電トランスは、本願と同一出願人による
特願平7−133976に記載された圧電トランスであ
る。図9(a)は、この従来例4による圧電トランスの
外観斜視図、図9(b)は図9(a)の櫛形電極部の電
界分布を示した部分拡大平面図である。図9(a)にお
いて、圧電トランス90は駆動部91と発電部92に大
別され、駆動部91ではセラミック板93の上下の主面
上に、厚み方向に対向して櫛形の入力電極94a・94
bが形成されている。また、発電部92には出力電極9
5a・95bが形成されている。さらに、駆動部91側
の端面には分極用の分極電極96が形成されている。こ
の圧電トランスの分極は、図中の矢印97・98a・9
8bで示されるように、駆動部91、発電部92共に長
手方向に分極されている。
【0015】この従来例における入力電極94a・94
bは、櫛形形状であるので、櫛の根本付近の電界方向は
詳しくは図9(b)に示されるものとなっている。即
ち、櫛の根本付近の電界方向は櫛の歯の先端との間に生
じるため、略放射状の電界方向となっている。この結
果、ここに分極による電界方向が長手方向とならない領
域99が存在している。
bは、櫛形形状であるので、櫛の根本付近の電界方向は
詳しくは図9(b)に示されるものとなっている。即
ち、櫛の根本付近の電界方向は櫛の歯の先端との間に生
じるため、略放射状の電界方向となっている。この結
果、ここに分極による電界方向が長手方向とならない領
域99が存在している。
【0016】このように構成された圧電トランス90の
動作は、入力電極94aと94bに接続される外部端子
(図示せず)から入力電極94a−94b間に電圧が印
加されると、駆動部91では圧電縦効果33モードによ
る振動が生じ、この振動が発電部92に伝搬し、圧電縦
効果33モードによって出力電極95a・95bに接続
された外部端子(図示せず)に電圧が発生する。
動作は、入力電極94aと94bに接続される外部端子
(図示せず)から入力電極94a−94b間に電圧が印
加されると、駆動部91では圧電縦効果33モードによ
る振動が生じ、この振動が発電部92に伝搬し、圧電縦
効果33モードによって出力電極95a・95bに接続
された外部端子(図示せず)に電圧が発生する。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな従来技術では、図6、図7、図8で示されるような
駆動部61・71・81の分極が厚み方向になされてい
る圧電トランスにおいては、厚みを薄くして昇圧比を向
上させることは可能であるが、厚みを薄くするとパワー
のロスにつながるため、昇圧比の向上に限界があった。
うな従来技術では、図6、図7、図8で示されるような
駆動部61・71・81の分極が厚み方向になされてい
る圧電トランスにおいては、厚みを薄くして昇圧比を向
上させることは可能であるが、厚みを薄くするとパワー
のロスにつながるため、昇圧比の向上に限界があった。
【0018】また、これに対して提案されている図9で
示されるような圧電トランスにおいては、櫛形形状の入
力電極94a・94bの櫛の根本付近に、分極による電
界方向が長手方向とならない領域99が存在するため、
この領域99においてクラックが発生するという問題が
あると同時に、この領域99における電界方向は、圧電
トランス90の振動を阻害するように作用するため、十
分な昇圧比の向上はできないという問題を有していた。
示されるような圧電トランスにおいては、櫛形形状の入
力電極94a・94bの櫛の根本付近に、分極による電
界方向が長手方向とならない領域99が存在するため、
この領域99においてクラックが発生するという問題が
あると同時に、この領域99における電界方向は、圧電
トランス90の振動を阻害するように作用するため、十
分な昇圧比の向上はできないという問題を有していた。
【0019】本発明は上記従来の圧電トランスの問題点
に省みてなされたものであって、クラックの発生をなく
すと同時に昇圧比の向上を可能とした圧電トランスを提
供することを目的としている。
に省みてなされたものであって、クラックの発生をなく
すと同時に昇圧比の向上を可能とした圧電トランスを提
供することを目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は前述した課題を
解決するための手段として、長板状のセラミック板が長
手方向に亘って少なくとも1つの駆動部と発電部に区分
され、前記発電部は、出力電極取り出し用の取り出し電
極を有し、前記駆動部は、高位側電源に接続する第1の
駆動用電極と低位側電源に接続する第2の駆動用電極を
有する圧電トランスにおいて、前記取り出し電極が前記
セラミック板の上下の主面及び側面上にリング状に形成
されると共に前記セラミック板の長手方向に分極されて
なること、または前記取り出し電極が前記セラミック板
の上下の主面上に短冊状に形成されると共に前記セラミ
ック板の長手方向に分極されてなること、前記第1の駆
動用電極と前記第2の駆動用電極は、前記セラミック板
の上下の主面及び側面上にリング状に形成される電極で
あって、それぞれ少なくとも1本以上が前記セラミック
板の長手方向に形成されると共に、前記第1の駆動用電
極と前記第2の駆動用電極間が分極されてなること、前
記第1の駆動用電極と前記第2の駆動用電極は、それぞ
れ少なくとも1本以上が前記セラミック板の長手方向に
交互に形成されていること、前記第1の駆動用電極と前
記第2の駆動用電極は、前記第1の駆動用電極間及び前
記第2の駆動用電極間を金属細線で電気的に接続したこ
とを特徴としている。
解決するための手段として、長板状のセラミック板が長
手方向に亘って少なくとも1つの駆動部と発電部に区分
され、前記発電部は、出力電極取り出し用の取り出し電
極を有し、前記駆動部は、高位側電源に接続する第1の
駆動用電極と低位側電源に接続する第2の駆動用電極を
有する圧電トランスにおいて、前記取り出し電極が前記
セラミック板の上下の主面及び側面上にリング状に形成
されると共に前記セラミック板の長手方向に分極されて
なること、または前記取り出し電極が前記セラミック板
の上下の主面上に短冊状に形成されると共に前記セラミ
ック板の長手方向に分極されてなること、前記第1の駆
動用電極と前記第2の駆動用電極は、前記セラミック板
の上下の主面及び側面上にリング状に形成される電極で
あって、それぞれ少なくとも1本以上が前記セラミック
板の長手方向に形成されると共に、前記第1の駆動用電
極と前記第2の駆動用電極間が分極されてなること、前
記第1の駆動用電極と前記第2の駆動用電極は、それぞ
れ少なくとも1本以上が前記セラミック板の長手方向に
交互に形成されていること、前記第1の駆動用電極と前
記第2の駆動用電極は、前記第1の駆動用電極間及び前
記第2の駆動用電極間を金属細線で電気的に接続したこ
とを特徴としている。
【0021】さらに本発明の圧電トランスは、前記駆動
部に、長手方向に線状の第1の絶縁保護層を形成し、前
記第1の絶縁保護層は前記第1の駆動用電極上の電気的
接続をとる部分を除去し、前記第1の絶縁保護層の上に
線状の第1の接続電極を形成することにより、前記第1
の駆動用電極間を電気的に接続し、前記駆動部に、長手
方向に線状の第2の絶縁保護層を形成し、前記第2の絶
縁保護層は前記第2の駆動用電極上の電気的接続をとる
部分を除去し、前記第2の絶縁保護層の上に線状の第2
の接続電極を形成することにより、前記第2の駆動用電
極間を電気的に接続したことを特徴としている。
部に、長手方向に線状の第1の絶縁保護層を形成し、前
記第1の絶縁保護層は前記第1の駆動用電極上の電気的
接続をとる部分を除去し、前記第1の絶縁保護層の上に
線状の第1の接続電極を形成することにより、前記第1
の駆動用電極間を電気的に接続し、前記駆動部に、長手
方向に線状の第2の絶縁保護層を形成し、前記第2の絶
縁保護層は前記第2の駆動用電極上の電気的接続をとる
部分を除去し、前記第2の絶縁保護層の上に線状の第2
の接続電極を形成することにより、前記第2の駆動用電
極間を電気的に接続したことを特徴としている。
【0022】本発明の構成によれば、駆動部に形成され
る第1及び第2の駆動用電極が、セラミック板の上下の
主面及び側面にリング状に形成されているので、駆動部
の分極方向は、駆動部の分極される部分全てが長手方向
となる。このような長手方向の分極が得られる結果、こ
の駆動部における電気機械結合係数は、厚み方向に分極
した場合に得られる電気機械結合係数より大きい値を得
ることができる。圧電トランスの昇圧比は、電気機械結
合係数が大きければ大きいほど高い値が得られるので、
従って、駆動部を厚み方向に分極した場合よりも高い昇
圧比を得ることができる。
る第1及び第2の駆動用電極が、セラミック板の上下の
主面及び側面にリング状に形成されているので、駆動部
の分極方向は、駆動部の分極される部分全てが長手方向
となる。このような長手方向の分極が得られる結果、こ
の駆動部における電気機械結合係数は、厚み方向に分極
した場合に得られる電気機械結合係数より大きい値を得
ることができる。圧電トランスの昇圧比は、電気機械結
合係数が大きければ大きいほど高い値が得られるので、
従って、駆動部を厚み方向に分極した場合よりも高い昇
圧比を得ることができる。
【0023】また、本発明の構成によれば、上述した分
極方向は、駆動部の分極される部分全てにおいて長手方
向とすることができ、分極方向が長手方向とならない領
域、即ち、クラックが発生し圧電トランスの振動を阻害
する領域をなくすことができるので、クラックの発生を
なくすことができると同時に、圧電トランスの振動を阻
害することなく、十分高い昇圧比を得ることができる。
極方向は、駆動部の分極される部分全てにおいて長手方
向とすることができ、分極方向が長手方向とならない領
域、即ち、クラックが発生し圧電トランスの振動を阻害
する領域をなくすことができるので、クラックの発生を
なくすことができると同時に、圧電トランスの振動を阻
害することなく、十分高い昇圧比を得ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。
て図面を用いて説明する。
【0025】図1乃至図3は本発明を3次ローゼン型圧
電トランスに実施した第1の実施の形態を示す図であ
る。図1(a)は本実施例による圧電トランスの外観斜
視図であり、図1(b)は図1(a)のA−A′線に沿
った断面図、図1(c)は図1(a)のB−B′線に沿
った断面図である。
電トランスに実施した第1の実施の形態を示す図であ
る。図1(a)は本実施例による圧電トランスの外観斜
視図であり、図1(b)は図1(a)のA−A′線に沿
った断面図、図1(c)は図1(a)のB−B′線に沿
った断面図である。
【0026】図1(a)において、圧電トランス10は
2つの駆動部11と1つの発電部12に大別され、発電
部12の長手方向両隣に駆動部11が配置されている。
駆動部11には、長板状のセラミック板13の上下の主
面及び側面を覆うようにリング状の入力電極14aと1
4bが形成されており、この入力電極14aと14bは
長手方向に一定の間隔をもって交互に複数本形成され
る。
2つの駆動部11と1つの発電部12に大別され、発電
部12の長手方向両隣に駆動部11が配置されている。
駆動部11には、長板状のセラミック板13の上下の主
面及び側面を覆うようにリング状の入力電極14aと1
4bが形成されており、この入力電極14aと14bは
長手方向に一定の間隔をもって交互に複数本形成され
る。
【0027】また、発電部12の長手方向中央部には、
長板状のセラミック板13の上下の主面及び側面を覆う
ようにリング状の出力電極15が形成されている。な
お、本実施例では出力電極15をリング状に形成してい
るが、セラミック板13の上下の主面上のみに短冊状に
形成してリード線等で電気的接続をとってもよい。
長板状のセラミック板13の上下の主面及び側面を覆う
ようにリング状の出力電極15が形成されている。な
お、本実施例では出力電極15をリング状に形成してい
るが、セラミック板13の上下の主面上のみに短冊状に
形成してリード線等で電気的接続をとってもよい。
【0028】上記した入力電極14aと14bの最適な
幅・形成される間隔及び本数は、圧電トランス10のサ
イズによって決まるものであって、図中で示される幅・
間隔及び本数に制限されるものではない。例えば、長さ
42.0mm、幅10.0mm、厚さ1.0mmの3次
ローゼン型圧電トランスの場合、入力電極14aと14
bの幅は0.3mm、14aと14bの間隔(セラミッ
ク板13の地が出ている幅)は0.6mm、本数は16
本がよい。
幅・形成される間隔及び本数は、圧電トランス10のサ
イズによって決まるものであって、図中で示される幅・
間隔及び本数に制限されるものではない。例えば、長さ
42.0mm、幅10.0mm、厚さ1.0mmの3次
ローゼン型圧電トランスの場合、入力電極14aと14
bの幅は0.3mm、14aと14bの間隔(セラミッ
ク板13の地が出ている幅)は0.6mm、本数は16
本がよい。
【0029】次に、本実施の形態における圧電トランス
10の分極方向を図2に示す。図2(a)は本実施例に
よる圧電トランスの分極方向を示した平面図、図2
(b)は図2(a)の側断面図である。本実施の形態に
おける圧電トランス10の分極は、駆動部11において
は、入力電極14aを低位側電源に、入力電極14bを
高位側電源に接続して電圧を印加することにより、図2
で示されるような長手方向の入力側分極21a・21b
が得られる。この入力側分極21a・21bは隣り合う
入力電極14a・14bの間に生じており、入力側分極
21aと21bが交互に反転した状態となる。本例では
入力電極14aを低位側電源に、入力電極14bを高位
側電源に接続して分極しているが、もちろん逆に接続し
て分極しても何ら問題はない。
10の分極方向を図2に示す。図2(a)は本実施例に
よる圧電トランスの分極方向を示した平面図、図2
(b)は図2(a)の側断面図である。本実施の形態に
おける圧電トランス10の分極は、駆動部11において
は、入力電極14aを低位側電源に、入力電極14bを
高位側電源に接続して電圧を印加することにより、図2
で示されるような長手方向の入力側分極21a・21b
が得られる。この入力側分極21a・21bは隣り合う
入力電極14a・14bの間に生じており、入力側分極
21aと21bが交互に反転した状態となる。本例では
入力電極14aを低位側電源に、入力電極14bを高位
側電源に接続して分極しているが、もちろん逆に接続し
て分極しても何ら問題はない。
【0030】一方、発電部12における分極は、短絡し
た入力電極14a・14bを低位側電源に、出力電極1
5を高位側電源に接続して電圧を印加することにより、
図2で示されるような長手方向の出力側分極22a・2
2bが得られる。これももちろん、駆動部11における
分極と同様、高位側電源と低位側電源を逆に接続して分
極することは全く問題ない。 〔実施例1〕ここで、具体的に本実施の形態の製造方法
を説明する。本実施例では、材料にはPZT(PbZr
O3 −PbTiO3 )系の圧電性セラミック材料(商品
名:NEPEC8、(株)トーキン製)を用いて、長さ
42.0mm、幅10.0mm、厚さ1.0mmのセラ
ミック板13を作製した。そして、セラミック板13の
上下の主面及び側面に、電極材として銀ペーストまたは
銀・パラジウムペーストを用い、スクリーン印刷により
パターンを形成、焼成して電極を形成した。
た入力電極14a・14bを低位側電源に、出力電極1
5を高位側電源に接続して電圧を印加することにより、
図2で示されるような長手方向の出力側分極22a・2
2bが得られる。これももちろん、駆動部11における
分極と同様、高位側電源と低位側電源を逆に接続して分
極することは全く問題ない。 〔実施例1〕ここで、具体的に本実施の形態の製造方法
を説明する。本実施例では、材料にはPZT(PbZr
O3 −PbTiO3 )系の圧電性セラミック材料(商品
名:NEPEC8、(株)トーキン製)を用いて、長さ
42.0mm、幅10.0mm、厚さ1.0mmのセラ
ミック板13を作製した。そして、セラミック板13の
上下の主面及び側面に、電極材として銀ペーストまたは
銀・パラジウムペーストを用い、スクリーン印刷により
パターンを形成、焼成して電極を形成した。
【0031】次に、発電部12を分極処理をする。駆動
部11の入力電極14aと14bは導電性治具で挟持し
短絡しておく。また、出力電極15は導電性治具で挟持
しておく。そしてこの電極の形成されたセラミック板1
3を温度300〜350℃の空気中に置き、二つの導電
性治具間に、電界が0.5〜0.7kV/mmとなるよ
うに直流電圧を印加する。このまま電圧を印加した状態
で温度を100℃以下にまで下げた後、電圧を切る。こ
の分極処理により、発電部12の分極方向は図2のよう
に長手方向となる。このように、分極すべき部分に高温
状態で電界を加え、電界印加状態で温度を低下する分極
方法を、一般に電界冷却法と呼んでいる。
部11の入力電極14aと14bは導電性治具で挟持し
短絡しておく。また、出力電極15は導電性治具で挟持
しておく。そしてこの電極の形成されたセラミック板1
3を温度300〜350℃の空気中に置き、二つの導電
性治具間に、電界が0.5〜0.7kV/mmとなるよ
うに直流電圧を印加する。このまま電圧を印加した状態
で温度を100℃以下にまで下げた後、電圧を切る。こ
の分極処理により、発電部12の分極方向は図2のよう
に長手方向となる。このように、分極すべき部分に高温
状態で電界を加え、電界印加状態で温度を低下する分極
方法を、一般に電界冷却法と呼んでいる。
【0032】次いで、駆動部11の分極処理をする。駆
動部11の入力電極14aと14bにそれぞれ金属製プ
ローブを押し付けて加熱シリコンオイル中に入れ、入力
電極14aと14bの間に直流電圧を印加する。このと
き、シリコンオイルの温度は180℃、電界は1.8k
V/mmとなるようにする。この分極処理により、駆動
部11の分極方向は図2のように長手方向となる。この
ように、分極すべき部分に高温で電界を加え温度を保持
する分極方法を、一般に高温分極法と呼んでいる。
動部11の入力電極14aと14bにそれぞれ金属製プ
ローブを押し付けて加熱シリコンオイル中に入れ、入力
電極14aと14bの間に直流電圧を印加する。このと
き、シリコンオイルの温度は180℃、電界は1.8k
V/mmとなるようにする。この分極処理により、駆動
部11の分極方向は図2のように長手方向となる。この
ように、分極すべき部分に高温で電界を加え温度を保持
する分極方法を、一般に高温分極法と呼んでいる。
【0033】上記のようにして圧電トランス10は作製
される。
される。
【0034】この圧電トランス10の電気的接続は図3
のようにするとよい。まず、入力側電極14a・14b
について、14aは14a同士、14bは14b同士を
ワイヤーボンディング(W/B)により金属細線31に
て電気的に接続する。この金属細線31には、例えばア
ルミニウム(Al)線を用いるとよい。AlのW/Bは
常温で行えるので、圧電トランス10の熱による分極劣
化を防止できるという有効な効果がある。
のようにするとよい。まず、入力側電極14a・14b
について、14aは14a同士、14bは14b同士を
ワイヤーボンディング(W/B)により金属細線31に
て電気的に接続する。この金属細線31には、例えばア
ルミニウム(Al)線を用いるとよい。AlのW/Bは
常温で行えるので、圧電トランス10の熱による分極劣
化を防止できるという有効な効果がある。
【0035】次に、圧電トランス10を駆動するための
外部入力端子32a・32bは、図で示すように、複数
本形成されている入力電極14a・14bの内1つの駆
動部11につき1本ずつ取り出す。この取り出し位置
は、なるべくそれぞれの駆動部11の中心に近い位置で
あるのが好ましい。さらに、発電部12における出力電
極15から外部出力端子33を取り出す。この外部出力
端子33の取り出し位置は、発電部12の中心位置とす
るのがよい。
外部入力端子32a・32bは、図で示すように、複数
本形成されている入力電極14a・14bの内1つの駆
動部11につき1本ずつ取り出す。この取り出し位置
は、なるべくそれぞれの駆動部11の中心に近い位置で
あるのが好ましい。さらに、発電部12における出力電
極15から外部出力端子33を取り出す。この外部出力
端子33の取り出し位置は、発電部12の中心位置とす
るのがよい。
【0036】このように構成された圧電トランス10の
動作は次のようになる。駆動部11の外部入力端子32
a−32b間に交流電圧を印加すると、各入力電極14
a・14b間では電気機械結合係数k33を介して圧電縦
効果33モードにより長手方向の歪が発生する。このと
き、分極の方向及び印加電界の方向が交互になっている
ため、駆動部11の入力電極14a・14b間は全て同
位相で伸縮を繰り返す。その結果、圧電トランス10全
体に長手方向の縦振動が発生する。この長手方向の縦振
動が発電部12に伝搬し、発電部12では、電気機械結
合係数k33を介する圧電縦効果33モードにより、外部
出力端子33に電圧が発生する。このような圧電トラン
ス10を駆動するときの駆動周波数は、圧電トランス1
0の共振周波数もしくはこれに近い値とすることによっ
て、高い出力電圧を得ることができる。
動作は次のようになる。駆動部11の外部入力端子32
a−32b間に交流電圧を印加すると、各入力電極14
a・14b間では電気機械結合係数k33を介して圧電縦
効果33モードにより長手方向の歪が発生する。このと
き、分極の方向及び印加電界の方向が交互になっている
ため、駆動部11の入力電極14a・14b間は全て同
位相で伸縮を繰り返す。その結果、圧電トランス10全
体に長手方向の縦振動が発生する。この長手方向の縦振
動が発電部12に伝搬し、発電部12では、電気機械結
合係数k33を介する圧電縦効果33モードにより、外部
出力端子33に電圧が発生する。このような圧電トラン
ス10を駆動するときの駆動周波数は、圧電トランス1
0の共振周波数もしくはこれに近い値とすることによっ
て、高い出力電圧を得ることができる。
【0037】さて、前述したように、本実施例では図1
で示されるように、入力電極14a・14b及び出力電
極15は、セラミック板13の上下の主面と側面に電極
が形成されてリング状となっている。駆動部11ではこ
のリング状の入力電極14aと14bが長手方向に交互
に複数本形成されており、分極方向は図2にあるように
長手方向の分極となっている。
で示されるように、入力電極14a・14b及び出力電
極15は、セラミック板13の上下の主面と側面に電極
が形成されてリング状となっている。駆動部11ではこ
のリング状の入力電極14aと14bが長手方向に交互
に複数本形成されており、分極方向は図2にあるように
長手方向の分極となっている。
【0038】ところで、長手方向の分極によって得られ
る電気機械結合係数k33は、厚み方向によって得られる
電気機械結合係数k31より大きい値となる。電気機械結
合係数k33が電気機械結合係数k31に比べて大きい値と
なるのは、材料の特性によるものである。例えば、本実
施例でセラミック板13の材料として使用しているPZ
T系圧電性セラミック材料NEPEC8(商品名、
(株)トーキン製)の電気機械結合係数は、k31が0.
34、k33が0.67である。ただこの値は材料の値で
あるから、圧電トランスに加工した場合は形状効果等に
よりこのままの値とはならないが、k31とk33の基本的
な関係は維持される。
る電気機械結合係数k33は、厚み方向によって得られる
電気機械結合係数k31より大きい値となる。電気機械結
合係数k33が電気機械結合係数k31に比べて大きい値と
なるのは、材料の特性によるものである。例えば、本実
施例でセラミック板13の材料として使用しているPZ
T系圧電性セラミック材料NEPEC8(商品名、
(株)トーキン製)の電気機械結合係数は、k31が0.
34、k33が0.67である。ただこの値は材料の値で
あるから、圧電トランスに加工した場合は形状効果等に
よりこのままの値とはならないが、k31とk33の基本的
な関係は維持される。
【0039】上記した電気機械結合係数とは、電気的エ
ネルギーを機械的エネルギーに変換する(この逆も然
り)特性を持つ圧電材料(または磁歪材料)の、電気系
と機械系の結合の程度をあらわす定数である。この定数
は、厚み方向の分極によって得られる電気機械結合係数
をk31、長手方向の分極によって得られる電気機械結合
係数をk33と呼んでいる。
ネルギーを機械的エネルギーに変換する(この逆も然
り)特性を持つ圧電材料(または磁歪材料)の、電気系
と機械系の結合の程度をあらわす定数である。この定数
は、厚み方向の分極によって得られる電気機械結合係数
をk31、長手方向の分極によって得られる電気機械結合
係数をk33と呼んでいる。
【0040】一方昇圧比は、電気機械結合係数と比例的
関係にある。すなわち、電気機械結合係数が大きい程、
高い昇圧比を得ることができる。
関係にある。すなわち、電気機械結合係数が大きい程、
高い昇圧比を得ることができる。
【0041】図6や図7、図8にあるような従来例では
駆動部61・71・81の分極は厚み方向であるが、本
実施例では図2に示されるように長手方向の分極である
ので、駆動部11の電気機械結合係数は従来例の図6、
図7、図8の場合に比べて大きくとることができる。本
発明はこの点が図6、図7、図8における従来例の構成
と大きく異なっている。この電気機械結合係数の値は、
材料の長手方向の分極による電気機械結合係数k33が
0.67と、厚み方向の分極による電気機械結合係数k
31の値0.34の約2倍であるから、これに近い向上が
期待できる。従って、本実施例によれば、従来例の図
6、図7、図8のような圧電トランスに比べて昇圧比を
飛躍的に向上させることができる。
駆動部61・71・81の分極は厚み方向であるが、本
実施例では図2に示されるように長手方向の分極である
ので、駆動部11の電気機械結合係数は従来例の図6、
図7、図8の場合に比べて大きくとることができる。本
発明はこの点が図6、図7、図8における従来例の構成
と大きく異なっている。この電気機械結合係数の値は、
材料の長手方向の分極による電気機械結合係数k33が
0.67と、厚み方向の分極による電気機械結合係数k
31の値0.34の約2倍であるから、これに近い向上が
期待できる。従って、本実施例によれば、従来例の図
6、図7、図8のような圧電トランスに比べて昇圧比を
飛躍的に向上させることができる。
【0042】具体的には、本実施例の圧電トランス10
と同様の形状である図6のタイプの従来の圧電トランス
60と比較した場合、従来の圧電トランス60の駆動部
61における電気機械結合係数k31は0.17、発電部
62における電気機械結合係数k33は0.36であっ
た。これに対して本実施例の圧電トランス10の駆動部
11における電気機械結合係数k33は0.27、発電部
12における電気機械結合係数k33は0.35となる。
このように、駆動部11の電気機械結合係数の値は、従
来例における駆動部61の電気機械結合係数の値に対し
て約1.6倍とすることができている。これに伴い、昇
圧比は、従来の圧電トランス60では26であったが、
本実施例によれば42とすることができ、従来の圧電ト
ランス60に対して約1.6倍の昇圧比を得ることがで
きた。
と同様の形状である図6のタイプの従来の圧電トランス
60と比較した場合、従来の圧電トランス60の駆動部
61における電気機械結合係数k31は0.17、発電部
62における電気機械結合係数k33は0.36であっ
た。これに対して本実施例の圧電トランス10の駆動部
11における電気機械結合係数k33は0.27、発電部
12における電気機械結合係数k33は0.35となる。
このように、駆動部11の電気機械結合係数の値は、従
来例における駆動部61の電気機械結合係数の値に対し
て約1.6倍とすることができている。これに伴い、昇
圧比は、従来の圧電トランス60では26であったが、
本実施例によれば42とすることができ、従来の圧電ト
ランス60に対して約1.6倍の昇圧比を得ることがで
きた。
【0043】一方の図9の従来例では、従来技術の項で
も説明したように、駆動部91の分極方向は基本的には
長手方向(98a・98b)となっている。しかしなが
ら、入力電極94a・94bは櫛形形状であるが故に、
図9(b)のような電界分布を示す。即ち、櫛の根本付
近の電界は、櫛の歯の先端との間に生じるために、図9
(b)中で示される矢印のように放射状のような方向と
なっており、ここに分極による電界方向が長手方向とな
らない領域99が存在する。この領域99と、この領域
99を除いた分極方向が長手方向となっている領域、即
ち分極98a・98bの領域とは伸縮する方向が異なる
ことになり、そのため分極による電界方向が長手方向と
ならない領域99には大きな歪みが生じる。その結果、
図9のような圧電トランス90においては、分極による
電界方向が長手方向とならない領域99にこの歪みが原
因であるクラックが発生するという問題が生じる。仮
に、この領域99にクラックが発生しなかったとして
も、領域99における電界方向は、駆動部の主要な振動
方向である長手方向と一致せず、圧電トランス90の振
動を阻害するように作用するため、十分な昇圧比の向上
ができない。
も説明したように、駆動部91の分極方向は基本的には
長手方向(98a・98b)となっている。しかしなが
ら、入力電極94a・94bは櫛形形状であるが故に、
図9(b)のような電界分布を示す。即ち、櫛の根本付
近の電界は、櫛の歯の先端との間に生じるために、図9
(b)中で示される矢印のように放射状のような方向と
なっており、ここに分極による電界方向が長手方向とな
らない領域99が存在する。この領域99と、この領域
99を除いた分極方向が長手方向となっている領域、即
ち分極98a・98bの領域とは伸縮する方向が異なる
ことになり、そのため分極による電界方向が長手方向と
ならない領域99には大きな歪みが生じる。その結果、
図9のような圧電トランス90においては、分極による
電界方向が長手方向とならない領域99にこの歪みが原
因であるクラックが発生するという問題が生じる。仮
に、この領域99にクラックが発生しなかったとして
も、領域99における電界方向は、駆動部の主要な振動
方向である長手方向と一致せず、圧電トランス90の振
動を阻害するように作用するため、十分な昇圧比の向上
ができない。
【0044】ところが、本実施例では図1に示されるよ
うに、セラミック板13の上下の主面及び側面上にリン
グ状の入力電極14a・14bを形成したので、従来例
の図9(b)のような、分極による電界方向が長手方向
とならない領域99は存在しない。本発明による本実施
の形態の構成は、この点が図9の従来例と大きく異なっ
ている。従って、本実施の形態によれば、図9の従来例
のようなクラックの発生はない。なおかつ、分極による
電界方向が長手方向とならない領域99のような領域が
ないので、圧電トランス10の振動を阻害するような作
用もない。この結果、図9の従来例よりもさらに昇圧比
を向上することができる。
うに、セラミック板13の上下の主面及び側面上にリン
グ状の入力電極14a・14bを形成したので、従来例
の図9(b)のような、分極による電界方向が長手方向
とならない領域99は存在しない。本発明による本実施
の形態の構成は、この点が図9の従来例と大きく異なっ
ている。従って、本実施の形態によれば、図9の従来例
のようなクラックの発生はない。なおかつ、分極による
電界方向が長手方向とならない領域99のような領域が
ないので、圧電トランス10の振動を阻害するような作
用もない。この結果、図9の従来例よりもさらに昇圧比
を向上することができる。
【0045】より具体的に、昇圧比について図9のよう
な従来例と本実施例を比較してみる。比較を行うため
に、図9のような従来例を本実施例と同様に3次ローゼ
ン型圧電トランスに適用する。従来の圧電トランス90
のタイプの場合、駆動部の電気機械結合係数k33は0.
21であった。これに対して、本実施例の駆動部11の
電気機械結合係数k33は前述した通り0.27であり、
従来の圧電トランス90のタイプの場合に対して、約
1.3倍となった。これに伴い、昇圧比は従来の圧電ト
ランス90のタイプで34であったのが、本実施例では
42の昇圧比を得ることができ、昇圧比は図9の従来の
圧電トランスに対して約1.3倍に向上できた。
な従来例と本実施例を比較してみる。比較を行うため
に、図9のような従来例を本実施例と同様に3次ローゼ
ン型圧電トランスに適用する。従来の圧電トランス90
のタイプの場合、駆動部の電気機械結合係数k33は0.
21であった。これに対して、本実施例の駆動部11の
電気機械結合係数k33は前述した通り0.27であり、
従来の圧電トランス90のタイプの場合に対して、約
1.3倍となった。これに伴い、昇圧比は従来の圧電ト
ランス90のタイプで34であったのが、本実施例では
42の昇圧比を得ることができ、昇圧比は図9の従来の
圧電トランスに対して約1.3倍に向上できた。
【0046】即ち、本実施の形態の圧電トランス10に
よれば、図9の従来例で問題となっていたクラックの発
生を防止できると同時に、さらなる昇圧比の向上が可能
なのである。
よれば、図9の従来例で問題となっていたクラックの発
生を防止できると同時に、さらなる昇圧比の向上が可能
なのである。
【0047】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。
説明する。
【0048】図4、図5は第2の実施の形態による圧電
トランスに関わる図であり、図4は第2の実施の形態に
よる圧電トランスの外観斜視図、図5(a)は図4のA
−A′線に沿った断面図、図5(b)は図4のB−B′
線に沿った断面図、図5(c)は図4のC−C′線に沿
った断面図である。
トランスに関わる図であり、図4は第2の実施の形態に
よる圧電トランスの外観斜視図、図5(a)は図4のA
−A′線に沿った断面図、図5(b)は図4のB−B′
線に沿った断面図、図5(c)は図4のC−C′線に沿
った断面図である。
【0049】図4において、圧電トランス40は2つの
駆動部41と1つの発電部42に大別され、発電部42
の長手方向両隣に駆動部41が配置されている。駆動部
41には、長板状のセラミック板43の上下の主面及び
側面を覆うようにリング状の入力電極44aと44bが
形成されており、この入力電極44aと44bは長手方
向に一定の間隔をもって交互に複数本形成される。ま
た、発電部42の長手方向中央部には、長板状のセラミ
ック板43の上下の主面及び側面を覆うようにリング状
の出力電極45が形成されている。さらに、本実施例に
おいては、入力電極44a同士及び44b同士を接続す
る、接続電極46a・46bがセラミック板43の主面
上に形成されている。そして、この圧電トランス40は
分極処理により、図中の太い矢印49a・49b及び5
0a・50bで示されるように、駆動部41・発電部4
2共に長手方向に分極されている。
駆動部41と1つの発電部42に大別され、発電部42
の長手方向両隣に駆動部41が配置されている。駆動部
41には、長板状のセラミック板43の上下の主面及び
側面を覆うようにリング状の入力電極44aと44bが
形成されており、この入力電極44aと44bは長手方
向に一定の間隔をもって交互に複数本形成される。ま
た、発電部42の長手方向中央部には、長板状のセラミ
ック板43の上下の主面及び側面を覆うようにリング状
の出力電極45が形成されている。さらに、本実施例に
おいては、入力電極44a同士及び44b同士を接続す
る、接続電極46a・46bがセラミック板43の主面
上に形成されている。そして、この圧電トランス40は
分極処理により、図中の太い矢印49a・49b及び5
0a・50bで示されるように、駆動部41・発電部4
2共に長手方向に分極されている。
【0050】なお、本実施の形態では出力電極45をリ
ング状に形成しているが、セラミック板43の上下の主
面上のみに短冊状に形成してリード線等で電気的接続を
とってもよい。
ング状に形成しているが、セラミック板43の上下の主
面上のみに短冊状に形成してリード線等で電気的接続を
とってもよい。
【0051】上記の接続電極46a・46bは、詳しく
は図5に示されているような構成となっている。図5
(a)は接続電極46aの部分の構造を示す図である。
図5(a)において、セラミック板43上に入力電極4
4aと44bが形成された後、入力電極44aと44b
が接続電極46aによって短絡されないために、入力電
極44b上とさらに、入力電極44aと44b間のセラ
ミック板43の地が出ている部分を絶縁保護層51でカ
バーするように形成する。この絶縁保護層の幅は、接続
電極46aの幅より少し広い幅とすればよい。そして、
絶縁保護層51を形成した後、絶縁保護層51の上に接
続電極46aを形成する。このように構成することによ
り、入力電極44a同士を接続電極46aによって接続
することができる。
は図5に示されているような構成となっている。図5
(a)は接続電極46aの部分の構造を示す図である。
図5(a)において、セラミック板43上に入力電極4
4aと44bが形成された後、入力電極44aと44b
が接続電極46aによって短絡されないために、入力電
極44b上とさらに、入力電極44aと44b間のセラ
ミック板43の地が出ている部分を絶縁保護層51でカ
バーするように形成する。この絶縁保護層の幅は、接続
電極46aの幅より少し広い幅とすればよい。そして、
絶縁保護層51を形成した後、絶縁保護層51の上に接
続電極46aを形成する。このように構成することによ
り、入力電極44a同士を接続電極46aによって接続
することができる。
【0052】また、図5(b)は接続電極46bの部分
の構造を示す図である。図5(b)において、セラミッ
ク板43上に入力電極44aと44bが形成された後、
入力電極44aと44bが接続電極46bによって短絡
されないために、入力電極44a上とさらに、入力電極
44aと44b間のセラミック板43の地が出ている部
分を絶縁保護層51でカバーするように形成する。この
絶縁保護層の幅は、接続電極46aの幅より少し広い幅
とすればよい。そして、絶縁保護層51を形成した後、
絶縁保護層51の上に接続電極46bを形成する。この
ように構成することにより、入力電極44b同士を接続
電極46bによって接続することができる。
の構造を示す図である。図5(b)において、セラミッ
ク板43上に入力電極44aと44bが形成された後、
入力電極44aと44bが接続電極46bによって短絡
されないために、入力電極44a上とさらに、入力電極
44aと44b間のセラミック板43の地が出ている部
分を絶縁保護層51でカバーするように形成する。この
絶縁保護層の幅は、接続電極46aの幅より少し広い幅
とすればよい。そして、絶縁保護層51を形成した後、
絶縁保護層51の上に接続電極46bを形成する。この
ように構成することにより、入力電極44b同士を接続
電極46bによって接続することができる。
【0053】ところで上述した入力電極44aと44b
の最適な幅・形成される間隔及び本数は、圧電トランス
40のサイズによって決まるものであって、もちろん、
図中で示される幅・間隔及び本数に制限されるものでは
ない。例えば、長さ42.0mm、幅10.0mm、厚
さ1.0mmの3次ローゼン型圧電トランスの場合、入
力電極44aと44bの幅は0.3mm、44aと44
bの間隔(セラミック板43の地が出ている幅)は0.
6mm、本数は16本がよい。 〔実施例2〕ここで、具体的に本実施の形態の製造方法
を説明する。本実施例では、実施例1と同様、圧電性セ
ラミック材料NEPEC8を用いて、長さ42.0m
m、幅10.0mm、厚さ1.0mmのセラミック板4
3を作製した。そして、まずセラミック板43の上下の
主面及び側面に、電極材として銀ペーストまたは銀・パ
ラジウムペーストを用い、スクリーン印刷により入力電
極44a・44bのパターンを形成後、焼成して電極を
形成する。
の最適な幅・形成される間隔及び本数は、圧電トランス
40のサイズによって決まるものであって、もちろん、
図中で示される幅・間隔及び本数に制限されるものでは
ない。例えば、長さ42.0mm、幅10.0mm、厚
さ1.0mmの3次ローゼン型圧電トランスの場合、入
力電極44aと44bの幅は0.3mm、44aと44
bの間隔(セラミック板43の地が出ている幅)は0.
6mm、本数は16本がよい。 〔実施例2〕ここで、具体的に本実施の形態の製造方法
を説明する。本実施例では、実施例1と同様、圧電性セ
ラミック材料NEPEC8を用いて、長さ42.0m
m、幅10.0mm、厚さ1.0mmのセラミック板4
3を作製した。そして、まずセラミック板43の上下の
主面及び側面に、電極材として銀ペーストまたは銀・パ
ラジウムペーストを用い、スクリーン印刷により入力電
極44a・44bのパターンを形成後、焼成して電極を
形成する。
【0054】次に、発電部42を分極処理をする。駆動
部41の入力電極44aと44bは導電性治具で挟持し
短絡しておく。また、出力電極45は導電性治具で挟持
しておく。そしてこの電極の形成されたセラミック板4
3を温度300〜350℃の空気中に置き、二つの導電
性治具間に、電界が0.5〜0.7kV/mmとなるよ
うに直流電圧を印加する。このまま電圧を印加した状態
で温度を100℃以下にまで下げた後、電圧を切る。こ
の分極処理により、発電部42の分極方向は長手方向と
なる。
部41の入力電極44aと44bは導電性治具で挟持し
短絡しておく。また、出力電極45は導電性治具で挟持
しておく。そしてこの電極の形成されたセラミック板4
3を温度300〜350℃の空気中に置き、二つの導電
性治具間に、電界が0.5〜0.7kV/mmとなるよ
うに直流電圧を印加する。このまま電圧を印加した状態
で温度を100℃以下にまで下げた後、電圧を切る。こ
の分極処理により、発電部42の分極方向は長手方向と
なる。
【0055】その後、絶縁保護層51を、例えばポリイ
ミドのような樹脂を用いて入力電極44a・44bの上
にパターン形成してキュアし、さらにその上に導電性ペ
ーストを用いて接続電極46a・46bをパターン形成
・キュアする。
ミドのような樹脂を用いて入力電極44a・44bの上
にパターン形成してキュアし、さらにその上に導電性ペ
ーストを用いて接続電極46a・46bをパターン形成
・キュアする。
【0056】次いで、駆動部41の分極処理をする。駆
動部41の入力電極44aと44bにそれぞれ金属製プ
ローブを押し付けて加熱シリコンオイル中に入れ、入力
電極44aと44bの間に直流電圧を印加する。このと
き、シリコンオイルの温度は180℃、電界は1.8k
V/mmとなるようにする。この分極処理により、駆動
部41には長手方向の分極方向が得られる。
動部41の入力電極44aと44bにそれぞれ金属製プ
ローブを押し付けて加熱シリコンオイル中に入れ、入力
電極44aと44bの間に直流電圧を印加する。このと
き、シリコンオイルの温度は180℃、電界は1.8k
V/mmとなるようにする。この分極処理により、駆動
部41には長手方向の分極方向が得られる。
【0057】上記のようにして圧電トランス40が作製
される。
される。
【0058】このようにして作製された圧電トランス4
0は、図4で示すように、接続電極46aから外部入力
端子47aを、接続電極46bから外部入力端子47b
を、出力電極45から外部出力端子48をそれぞれ取り
出して動作させる。本実施例の圧電トランス40の動作
は次の通りである。
0は、図4で示すように、接続電極46aから外部入力
端子47aを、接続電極46bから外部入力端子47b
を、出力電極45から外部出力端子48をそれぞれ取り
出して動作させる。本実施例の圧電トランス40の動作
は次の通りである。
【0059】駆動部41の外部入力端子47a−47b
間に交流電圧を印加すると、各入力電極44a・44b
間では電気機械結合係数k33を介して圧電縦効果33モ
ードにより長手方向の歪が発生する。このとき、分極の
方向及び印加電界の方向が交互になっているため、駆動
部41の入力電極44a・44b間は全て同位相で伸縮
を繰り返す。その結果、圧電トランス40全体に長手方
向の縦振動が発生する。この長手方向の縦振動が発電部
42に伝搬し、発電部42では、電気機械結合係数k33
を介する圧電縦効果33モードにより、外部出力端子4
8に電圧が発生する。このような圧電トランス40を駆
動するときの駆動周波数は、圧電トランス40の共振周
波数もしくはこれに近い値とすることによって、高い出
力電圧を得ることができる。
間に交流電圧を印加すると、各入力電極44a・44b
間では電気機械結合係数k33を介して圧電縦効果33モ
ードにより長手方向の歪が発生する。このとき、分極の
方向及び印加電界の方向が交互になっているため、駆動
部41の入力電極44a・44b間は全て同位相で伸縮
を繰り返す。その結果、圧電トランス40全体に長手方
向の縦振動が発生する。この長手方向の縦振動が発電部
42に伝搬し、発電部42では、電気機械結合係数k33
を介する圧電縦効果33モードにより、外部出力端子4
8に電圧が発生する。このような圧電トランス40を駆
動するときの駆動周波数は、圧電トランス40の共振周
波数もしくはこれに近い値とすることによって、高い出
力電圧を得ることができる。
【0060】さて、前述したように、本実施例では図4
で示されるように、入力電極44a・44b及び出力電
極45は、セラミック板43の上下の主面と側面に電極
が形成されてリング状となっている。駆動部41ではこ
のリング状の入力電極44aと44bが長手方向に交互
に複数本形成されており、分極方向は図4にあるように
長手方向の分極となっている。
で示されるように、入力電極44a・44b及び出力電
極45は、セラミック板43の上下の主面と側面に電極
が形成されてリング状となっている。駆動部41ではこ
のリング状の入力電極44aと44bが長手方向に交互
に複数本形成されており、分極方向は図4にあるように
長手方向の分極となっている。
【0061】ところで、実施例1でも説明したように、
材料の特性により、長手方向の分極によって得られる電
気機械結合係数k33は、厚み方向によって得られる電気
機械結合係数k31より大きい値となる。従って、本実施
例では、駆動部41が長手方向に分極されているので、
図6、図7、図8のように駆動部61・71・81が厚
み方向に分極されている圧電トランスよりも、駆動部4
1の電気機械結合係数は大きい値が得られる。この結
果、昇圧比も向上できる。本実施例の場合、図6、図
7、図8のような従来の圧電トランスに対して、約1.
6倍の昇圧比を得ることができた。
材料の特性により、長手方向の分極によって得られる電
気機械結合係数k33は、厚み方向によって得られる電気
機械結合係数k31より大きい値となる。従って、本実施
例では、駆動部41が長手方向に分極されているので、
図6、図7、図8のように駆動部61・71・81が厚
み方向に分極されている圧電トランスよりも、駆動部4
1の電気機械結合係数は大きい値が得られる。この結
果、昇圧比も向上できる。本実施例の場合、図6、図
7、図8のような従来の圧電トランスに対して、約1.
6倍の昇圧比を得ることができた。
【0062】また、一方の図9の従来例では、従来技術
の項でも説明したように、駆動部91の分極方向は基本
的には長手方向となっている。しかしながら、入力電極
94a・94bは櫛形形状であるが故に、電界分布は図
9(b)のように放射状のような方向となっており、分
極による電界方向が長手方向とならない領域99が存在
する。この領域99と分極方向が98a・98bの領域
とは伸縮する方向が異なるため、分極による電界方向が
長手方向とならない領域99には大きな歪みが生じてお
り、結果、クラックが発生するという問題が生じる。仮
に、この領域99にクラックが発生しなかったとして
も、領域99における電界方向は、駆動部の主要な振動
方向である長手方向と一致せず、圧電トランス90の振
動を阻害するように作用するため、十分な昇圧比の向上
ができない。
の項でも説明したように、駆動部91の分極方向は基本
的には長手方向となっている。しかしながら、入力電極
94a・94bは櫛形形状であるが故に、電界分布は図
9(b)のように放射状のような方向となっており、分
極による電界方向が長手方向とならない領域99が存在
する。この領域99と分極方向が98a・98bの領域
とは伸縮する方向が異なるため、分極による電界方向が
長手方向とならない領域99には大きな歪みが生じてお
り、結果、クラックが発生するという問題が生じる。仮
に、この領域99にクラックが発生しなかったとして
も、領域99における電界方向は、駆動部の主要な振動
方向である長手方向と一致せず、圧電トランス90の振
動を阻害するように作用するため、十分な昇圧比の向上
ができない。
【0063】ところが、本実施例では図4に示されるよ
うに、セラミック板43の上下の主面及び側面上にリン
グ状の入力電極44a・44bを形成したので、従来例
の図9(b)のような、分極による電界方向が長手方向
とならない領域99は存在しない。本発明による本実施
例の構成は、この点が図9の従来例と大きく異なってい
る。従って、本実施例によれば、図9の従来例のような
クラックの発生はない。なおかつ、分極による電界方向
が長手方向とならない領域99のような領域がないの
で、圧電トランス40の振動を阻害するような作用もな
い。この結果、図9の従来例よりもさらに昇圧比を向上
することができる。本実施例の場合、昇圧比は図9の従
来例に対して約1.3倍の昇圧比を得ることができた。
うに、セラミック板43の上下の主面及び側面上にリン
グ状の入力電極44a・44bを形成したので、従来例
の図9(b)のような、分極による電界方向が長手方向
とならない領域99は存在しない。本発明による本実施
例の構成は、この点が図9の従来例と大きく異なってい
る。従って、本実施例によれば、図9の従来例のような
クラックの発生はない。なおかつ、分極による電界方向
が長手方向とならない領域99のような領域がないの
で、圧電トランス40の振動を阻害するような作用もな
い。この結果、図9の従来例よりもさらに昇圧比を向上
することができる。本実施例の場合、昇圧比は図9の従
来例に対して約1.3倍の昇圧比を得ることができた。
【0064】なお、本実施例では、接続電極46aと4
6bをセラミック板43の同一主面上に形成している
が、接続電極46a・46bはそれぞれ入力電極44a
・44bを接続することができれば同一主面上である必
要はなく、上下の主面及び側面の何れに形成してもよ
い。
6bをセラミック板43の同一主面上に形成している
が、接続電極46a・46bはそれぞれ入力電極44a
・44bを接続することができれば同一主面上である必
要はなく、上下の主面及び側面の何れに形成してもよ
い。
【0065】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
駆動部に形成する入力電極を、セラミック板の上下の主
面及び側面に形成してリング状の入力電極とし、このリ
ング状の入力電極を圧電トランスの長手方向に複数本設
けて分極方向が長手方向となるような構成としたので、
(1)駆動部の分極方向を厚み方向としている圧電トラ
ンスに比べて約1.6倍の昇圧比を得ることができる。
駆動部に形成する入力電極を、セラミック板の上下の主
面及び側面に形成してリング状の入力電極とし、このリ
ング状の入力電極を圧電トランスの長手方向に複数本設
けて分極方向が長手方向となるような構成としたので、
(1)駆動部の分極方向を厚み方向としている圧電トラ
ンスに比べて約1.6倍の昇圧比を得ることができる。
【0066】また、上記の構成とした本発明では、駆動
部の入力電極形状が櫛形の場合の圧電トランスに存在す
る分極方向が長手方向とならない領域、即ちクラックを
発生させ圧電トランスの振動を阻害する領域をなくすこ
とができたので、(2)駆動部の入力電極形状が櫛形の
場合の圧電トランスに比べて、クラックの発生をなくす
ことができると同時に、さらに昇圧比を約1.3倍に向
上することができる、という効果を得ることができる。
部の入力電極形状が櫛形の場合の圧電トランスに存在す
る分極方向が長手方向とならない領域、即ちクラックを
発生させ圧電トランスの振動を阻害する領域をなくすこ
とができたので、(2)駆動部の入力電極形状が櫛形の
場合の圧電トランスに比べて、クラックの発生をなくす
ことができると同時に、さらに昇圧比を約1.3倍に向
上することができる、という効果を得ることができる。
【図1】(a)本発明の第1の実施の形態による圧電ト
ランスの外観斜視図。 (b)図1(a)のA−A′線に沿った断面図。 (c)図1(a)のB−B′線に沿った断面図。
ランスの外観斜視図。 (b)図1(a)のA−A′線に沿った断面図。 (c)図1(a)のB−B′線に沿った断面図。
【図2】(a)本発明の第1の実施の形態における圧電
トランスの分極方向を示す平面図。 (b)本発明の第1の実施の形態における圧電トランス
の分極方向を示す側断面図。
トランスの分極方向を示す平面図。 (b)本発明の第1の実施の形態における圧電トランス
の分極方向を示す側断面図。
【図3】本発明の第1の実施の形態の圧電トランスの電
気的接続を示した図。
気的接続を示した図。
【図4】本発明の第2の実施の形態による圧電トランス
の外観斜視図。
の外観斜視図。
【図5】(a)図4のA−A′線に沿った断面図。 (b)図4のB−B′線に沿った断面図。 (c)図4のC−C′線に沿った断面図。
【図6】従来例1における圧電トランスの外観斜視図。
【図7】(a)従来例2における圧電トランスの外観斜
視図。 (b)従来例2における圧電トランスの側断面図。 (c)従来例2における圧電トランスの変位分布を示す
図。
視図。 (b)従来例2における圧電トランスの側断面図。 (c)従来例2における圧電トランスの変位分布を示す
図。
【図8】(a)従来例3における圧電トランスの外観斜
視図。 (b)従来例3における圧電トランスの側断面図。 (c)従来例3における圧電トランスの変位分布を示す
図。
視図。 (b)従来例3における圧電トランスの側断面図。 (c)従来例3における圧電トランスの変位分布を示す
図。
【図9】(a)従来例4における圧電トランスの外観斜
視図。 (b)図9(a)の櫛形電極部の電界分布を示した部分
拡大平面図。
視図。 (b)図9(a)の櫛形電極部の電界分布を示した部分
拡大平面図。
10,40,60,70,80,90 圧電トランス 11,41,61,71,81,91 駆動部 12,42,62,72,82,92 発電部 13,42,63,93 セラミック板 14a・b,44a・b,64a・b,74,84,9
4a・b 入力電極 15,45,65a・b,75a・b,85a・b,9
5a・b 出力電極 21a・b,49a・b 入力側分極 22a・b,50a・b 出力側分極 31 金属細線 32a・b,47a・b 外部入力端子 33,48 外部出力端子 46a・b 接続電極 51 絶縁保護層 66a・b・c,79a・b・c,89a・b・c,9
7,98a・b分極方向 76a・b,86a・b,96 分極電極 77,87 アース電極 78,88e リード線 88a 入力端子 88b アース端子 88c 出力端子 88d 帰還端子 99 分極による電界方向が長手方向とならない領域
4a・b 入力電極 15,45,65a・b,75a・b,85a・b,9
5a・b 出力電極 21a・b,49a・b 入力側分極 22a・b,50a・b 出力側分極 31 金属細線 32a・b,47a・b 外部入力端子 33,48 外部出力端子 46a・b 接続電極 51 絶縁保護層 66a・b・c,79a・b・c,89a・b・c,9
7,98a・b分極方向 76a・b,86a・b,96 分極電極 77,87 アース電極 78,88e リード線 88a 入力端子 88b アース端子 88c 出力端子 88d 帰還端子 99 分極による電界方向が長手方向とならない領域
Claims (8)
- 【請求項1】 長板状のセラミック板が長手方向に亘っ
て少なくとも1つの駆動部と発電部に区分され、前記発
電部は、出力電極取り出し用の取り出し電極を有し、前
記駆動部は、高位側電源に接続する第1の駆動用電極と
低位側電源に接続する第2の駆動用電極を有する圧電ト
ランスにおいて、 前記取り出し電極が前記セラミック板の上下の主面及び
側面上にリング状に形成されると共に前記セラミック板
の長手方向に分極されてなり、 前記第1の駆動用電極と前記第2の駆動用電極は、前記
セラミック板の上下の主面及び側面上にリング状に形成
される電極であって、それぞれ少なくとも1本以上が前
記セラミック板の長手方向に形成されると共に、前記第
1の駆動用電極と前記第2の駆動用電極間が分極されて
なることを特徴とする圧電トランス。 - 【請求項2】 前記取り出し電極が前記セラミック板の
上下の主面上に短冊状に形成された請求項1記載の圧電
トランス。 - 【請求項3】 前記第1の駆動用電極と前記第2の駆動
用電極は、それぞれ少なくとも1本以上が前記セラミッ
ク板の長手方向に交互に形成されていることを特徴とす
る請求項1記載の圧電トランス。 - 【請求項4】 前記第1の駆動用電極と前記第2の駆動
用電極は、前記第1の駆動用電極間及び前記第2の駆動
用電極間を金属細線で電気的に接続したことを特徴とす
る請求項3記載の圧電トランス。 - 【請求項5】 長板状のセラミック板が長手方向に亘っ
て少なくとも1つの駆動部と発電部に区分され、前記発
電部は、前記セラミック板の上下の主面及び側面上にリ
ング状に出力電極取り出し用の取り出し電極が形成され
ると共に、前記セラミック板の長手方向に分極されてな
り、前記駆動部は、高位側電源に接続する第1の駆動用
電極と低位側電源に接続する第2の駆動用電極が前記セ
ラミック板の上下の主面及び側面上にリング状に形成さ
れ、それぞれ少なくとも1本以上が長手方向に交互に形
成されると共に、前記第1の駆動用電極と前記第2の駆
動用電極間が分極されてなる圧電トランスにおいて、 前記駆動部に、長手方向に線状の第1の絶縁保護層を形
成し、前記第1の絶縁保護層は前記第1の駆動用電極上
の電気的接続をとる部分を除去し、前記第1の絶縁保護
層の上に線状の第1の接続電極を形成することにより、
前記第1の駆動用電極間を電気的に接続し、 前記駆動部に、長手方向に線状の第2の絶縁保護層を形
成し、前記第2の絶縁保護層は前記第2の駆動用電極上
の電気的接続をとる部分を除去し、前記第2の絶縁保護
層の上に線状の第2の接続電極を形成することにより、
前記第2の駆動用電極間を電気的に接続したことを特徴
とする圧電トランス。 - 【請求項6】 前記第1の絶縁保護層及び前記第1の接
続電極と、前記第2の絶縁保護層及び前記第2の接続電
極は、前記セラミック板の一方の同一の主面上に形成さ
れたことを特徴とする請求項5記載の圧電トランス。 - 【請求項7】 前記第1の絶縁保護層及び前記第1の接
続電極と、前記第2の絶縁保護層及び前記第2の接続電
極は、前記セラミック板の異なる主面上に形成されたこ
とを特徴とする請求項5記載の圧電トランス。 - 【請求項8】 前記第1の絶縁保護層及び前記第1の接
続電極と、前記第2の絶縁保護層及び前記第2の接続電
極は、前記セラミック板の側面に形成されたことを特徴
とする請求項5記載の圧電トランス。
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JP7253649A JP2757835B2 (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 圧電トランス |
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Family Applications (1)
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- 1996-09-24 US US08/719,959 patent/US5757106A/en not_active Expired - Fee Related
- 1996-09-25 KR KR1019960042488A patent/KR100241576B1/ko not_active IP Right Cessation
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A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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