JPH0996U - ディスク再生装置のプログラム装置 - Google Patents

ディスク再生装置のプログラム装置

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JPH0996U
JPH0996U JP009348U JP934896U JPH0996U JP H0996 U JPH0996 U JP H0996U JP 009348 U JP009348 U JP 009348U JP 934896 U JP934896 U JP 934896U JP H0996 U JPH0996 U JP H0996U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザのプログラムした曲を優先させなが
ら、簡便な操作で、所望の録音媒体の録音可能時間に対
し最適な編集録音を行えるようにする。 【解決手段】 ユーザがCD10につき、録音を希望する順
に、キー入力部28で任意の複数の曲番を指定すると、マ
イクロコンピュータ20はメモリに順にプログラム曲とし
て登録する。次に、45分テープに録音するため、編集時
間として45分を指定すると、マイクロコンピュータ20は
CD10のTOC 情報を参照して、メモリのプログラム曲の合
計演奏時間を求め、45分を越えるとき、後に指定したプ
ログラム曲の方から、残りのプログラム曲の合計演奏時
間が45分に収まるまで順に抹消する。そして、残ったプ
ログラム曲の合計演奏時間が45分より短くなったとき、
CDの他の曲の中から、メモリのプログラム曲との合計演
奏時間が45分内に収まる曲を探し、追加登録する。この
後、PLAY操作に従い、全プログラム曲を順に再生させ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、ディスク再生装置のプログラム装置に係り、とくに編集時間を指 定してプログラム録音を行う場合に好適なディスク再生装置のプログラム装置に 関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、CDオーディオプレーヤでは、ディスクに記録された1曲目、2曲目 、3曲目、……という曲順に従い、普通に再生を行う機能を有する他、ディスク に記録された曲順とは関係なく、5曲目、1曲目、3曲目、……という具合に、 ユ−ザが指定した任意の曲順で再生できるようにしたプログラム演奏機能が備え られている。 すなわち、ユーザがプログラムモード設定キーを押しプログラムモードの設定 を行ったあと、まずディスクの中の最初に演奏したい曲番、例えば「5」を曲番 指定キーで指定すると、プログラムメモリーのプログラム番号1のエリアに「5 」が登録され、次に2番目に演奏したい曲番、例えば「1」を指定すると、プロ グラムメモリーのプログラム番号2のエリアに「1」が登録され、3番目に演奏 したい曲番、例えば「3」を指定すると、プログラムメモリーのプログラム番号 3のエリアに「3」が登録される。
【0003】 プログラムメモリーに登録した3つの曲だけ聴きたい場合、次にプレイキーを 押せば、CDプレーヤのシステムマイコンが、まず光ピックアップをディスクの 5曲目の先頭位置へ移動し、再生を開始させ、5曲目の曲が終了すると、次に光 ピックアップをディスクの1曲目の先頭位置へ移動し、再生を開始させ、1曲目 の曲が終了すると、次に光ピックアップをディスクの3曲目の先頭位置へ移動し 、再生を開始させるというふうにして、ユーザが指定した曲順で演奏を行わせる 。 また、CDプレーヤには、上記プログラム機能に関連して、編集機能が備えら れており、例えばユーザが曲番「5」、「1」、「3」をプログラムしたあと、 更に編集時間を指定すると、CDプレーヤのシステムマイコンが、プログラム情 報記憶部にまだ登録されていない曲で、追加登録する曲の合計演奏時間が編集時 間以内に収まる曲(1又は複数曲)を、ディスク情報記憶部のTOCデータを参 照して見出し、プログラム情報記憶部にその曲番、例えば「2」、「4」、「6 」を自動的に追加登録するようになっている。従って、編集時間を指定したあと 、プレイキーをオンすれば、先にユーザが自ら指定したプログラム曲、「5」、 「1」、「3」に続けて、更に編集時間分だけ曲番「2」、「4」、「6」の再 生を行う。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来技術では、編集時間を指定しシステムマイコンに自動プ ログラムさせたとき、それまでにユーザが自らプログラムした曲の演奏時間につ いては何ら考慮されず、単に、既登録曲番との重複を避けながら追加曲の合計演 奏時間が指定された編集時間に収まるように追加登録されるだけなので、例えば 30分テープや45分テープのように録音最大時間が分かっており、テープの初 めからディスクの曲番「5」、「1」、「3」の曲順で録音したいが、残りの曲 についてはとくに希望曲順が無く、しかもいずれの曲を録音しても構わないとい う場合、曲番「5」、「1」、「3」の合計演奏時間をテープの録音最大時間か ら引いた時間を編集時間に指定しないと、プログラムされた全曲を録音しようと したとき、全プログラム曲の合計演奏時間の方が長くなって、テープの長さが足 りず、最後の曲が曲の途中までしか録音されないという事態が生じる。 この考案は、かかる問題に鑑みなされたもので、ユーザが自らプログラムした 曲の演奏時間を考慮して、全プログラム曲の演奏時間が指定編集時間内に収まる ように自動プログラムし、簡便な操作で、所望の録音媒体の録音可能時間に対し 最適な編集録音を行えるディスク再生装置のプログラム装置を提供することを、 その目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】 この考案では、ディスクのTOCよりTOC情報を読み出すTOC読出部と、 TOC読出部で読み出したTOC情報を記憶するディスク情報記憶部と、プログ ラムモードの設定を行うモード設定部と、プログラムモード時,ユーザがプログ ラム再生したい曲番を指定するための曲番指定部と、曲番をプログラム順序で記 憶するプログラム記憶部と、曲番指定部で指定された曲番を,指定順がプログラ ム順となるようにプログラム記憶部に記憶させるプログラム処理部と、を含むデ ィスク再生装置において、編集時間を指定する編集時間指定部と、編集時間指定 部の操作で編集時間が指定されると、前記ディスク情報記憶部とプログラム記憶 部に記憶された情報を参照して、プログラム記憶部の既登録曲番の合計演奏時間 を編集時間指定部で指定された編集時間と比較し、編集時間の方が短いとき、よ り後から指定された曲番の方から全プログラム演奏時間が編集時間内に収まるま でプログラム記憶部の既登録曲番を抹消したのち、全プログラム演奏時間が編集 時間を越えない範囲で、ディスクの未だプログラムされていない曲番を探し、プ ログラム記憶部に追加記憶させる自動プログラム処理部と、を有することを特徴 としている。 これにより、ユーザが曲別の演奏時間と録音可能時間との関係から、録音を希 望する曲の中で、どの曲までが録音媒体に収まるように録音可能なのか計算して 選び出すという面倒な手間を掛けなくても、単に、録音しておきたい曲を所望順 序でプログラムし、編集時間を指定するだけの簡単な操作で、希望曲の内、優先 度のより高い方から丁度録音媒体に収まる範囲内の曲を録音媒体終端で曲が途切 れないように自動的に録音させることができる。 しかも、自動プログラム処理部は、編集時間の方がプログラム記憶部の既登録 曲番の合計演奏時間より短いため、プログラム記憶部の既登録曲番の一部を抹消 したとき、全プログラム演奏時間が編集時間を越えない範囲で、ディスクの未だ プログラムされていない曲番を探し、プログラム記憶部に追加させるようにした ことにより、希望曲の内、より優先度の低い曲をディスクの希望曲以外の曲に自 動的に置き換えて録音媒体の録音可能時間を有効に利用しながら、かつ、録音媒 体終端で曲が途切れないように自動的に録音させることができる。
【0006】 また、自動プログラム処理部が自動プログラム処理を終えたあとのプログラム 記憶部に記憶された全登録曲番を所定の表示部に表示させる表示処理部を設けた こと、を特徴としている。 これにより、ユーザは録音開始前にディスク中のどの曲が録音対象となったか 確認することができる。
【0007】
【実施例】
図面を参照して、この考案の実施例を説明する。 図1には、この考案に係るCDプレーヤの全体的なブロック図が示されている 。 ディスク10は、CDプレーヤのトレイに乗せローディングさせると、スピン ドルモータ12の回転軸に固定され、回転可能とされる。スピンドルモータ12 の回転軸に固定されたディスク10の下面側には、光ピックアップ14が設けら れており、プレイ時等にディスク10に記録された信号の読み取りがなされる。 この光ピックアップ14は、ピックアップ送りモータ16の駆動を受けて、デ ィスク10の半径方向に移動可能に成っており、ディスク10の走査や、サーチ 移動がなされる。 スピンドルモータ12、ピックアップ送りモータ16には、サーボ回路18が 接続されており、システム制御用のマイクロコンピュータ20から入力する種々 の指令に従い、ディスク10の回転開始や停止、光ピックアップ14のサーチ移 動や初期位置復帰を行わせる他、信号読み取り時には、光ピックアップ14の走 査位置におけるディスク10の回転線速度を常に一定に保たせたり、光ピックア ップ14でディスク10のトラックを正確に追従させたりする。 光ピックアップ14の出力側には、検波回路22が接続されており、信号読み 取り時、光ピックアップ14から出力されるRF信号に対し、増幅、波形等価、 2値化、この2値化信号より抽出したPLL同期クロックによる同期検波がなさ れる。PLL同期クロックは、サーボ回路18へ出力され、スピンドルモータ1 2の回転制御に用いられる。
【0008】 検波回路22の出力側には、デジタル信号処理回路24が接続されており、検 波回路22から入力した検波後のデジタル信号より、所定の複号処理を経て、デ ジタルオーディオサンプルデータ、Qコード等の再生がなされる。 デジタル信号処理回路24の出力側には、アナログ変換回路26が接続されて おり、デジタルオーディオサンプルデータがアナログオーディオ信号に変換され る。 アナログ変換回路26の出力側は、外部に設けられたテープレコーダ(図示せ ず)と接続されており、ディスク10からテープへのダビングができるようにな っている。 また、デジタル信号処理回路24には、マイクロコンピュータ20が接続され ている。マイクロコンピュータ20の入力側にはキー入力部28、出力側には表 示部30が接続されている。
【0009】 キー入力部28には、プレイキー、ストップキー、プログラムモード設定キー 、曲番入力と編集時間入力などを行う数字キー(
〔0〕〜
〔9〕のテンキーと〔 +10〕、〔+20〕、〔+30〕、〔+40〕、〔+50〕)、エディットキ −、スペースキー等が含まれている。 表示部30には、トラックナンバ表示エリア30A、プログラムナンバ表示エ リア30B、タイム表示エリア30C、エディットモード表示エリア30D、ス ペースモード表示エリア30E、プログラム情報をカレンダ式に表示するカレン ダ表示エリア30Fが設けられている。
【0010】 マイクロコンピュータ20は、CPU、ROM、RAMがバス接続されて成り 、ROMに格納された制御プログラムにより、ユーザによるキー入力部28での キー操作に従い、プレイ制御、ストップ制御、プログラム登録制御、プログラム 演奏制御、表示制御などの各種制御処理を、必要によりデジタル信号処理部24 からQコード等を入力したり、装置各部に所定の指令を出力したりして実行する 。 マイクロコンピュータ20のRAMには、ディスク10より読み出されたTO C(Table Of Contents )情報を記憶するディスク情報記憶エリアと、プログラ ム演奏を行うためのプログラム情報記憶エリアとが設けられている。この実施例 では、後者のプログラム情報記憶エリアには、全20曲のプログラムができるよ うになっているものとする。
【0011】 次に、上記実施例の全体的動作を説明する。 まず、ディスク10がトレイに乗せられ、このトレイが押圧されると、ローデ ィング機構が稼働し、ディスク10がスピンドルモータ12の回転軸にセットさ れる。マイクロコンピュータ20は、ディスク10のセット完了後、サーボ回路 18に、ディスク10の回転指令を与えディスク10を回転させるとともに、光 ピックアップ14の送り指令を出力し、光ピックアップ14をTOC先頭位置ま で移動させた後、記録信号の検出を行わせる。そして、検波回路22で同期検波 され、デジタル信号処理回路24で複号されたTOCデータを入力し、RAM中 のディスク情報記憶エリアに格納する。このTOC情報には、ディスク10に記 録された最初の曲のトラックナンバ(最小曲番)STN、最後の曲のトラックナ ンバ(最大曲番)ETN、各曲の開始時間、全曲の終了時間が含まれている。 ここでは、STN=「1」、ETN=「15」とする。 TOCデ−タ読み取り後、光ピックアップ14は初期位置に戻され、ディスク 10の回転も止められる。
【0012】 その後、マイクロコンピュータ20は、ユーザによるキー操作を待つ。ここで 、ユーザがプログラムモード設定キーをオンすると、マイクロコンピュータ20 は、プログラムモード状態となり、以降、図2〜図6のフローチャートに従いプ ログラム登録処理を実行する。 即ち、まず、マイクロコンピュータ20は、RAMで管理しているプログラム ナンバPN、スペースフラグSFをクリアし(図2のステップ40)、ユーザに よる曲番入力操作、若しくはスペースキーの操作、或いはエディットキーの操作 がなされるのを待ち(ステップ42、図3のステップ44、45)、プログラム したい最初の曲番(トラックナンバ)UTN(1)が指定されると、プログラム ナンバPNをインクリメントして1とし(図2のステップ46)、PN>20で ないことを確認したあと(ステップ48)、プログラム情報記憶エリアのプログ ラムナンバ1に対応するアドレスPAD1にUTN(1)を書き込む(ステップ 50)。
【0013】 例えば、ユーザが最初に再生したい曲としてトラックナンバ「5」の曲を指定 したとき、PAD1には「5」が登録される。続いて、マイクロコンピュータ2 0は、表示部30のプログラムナンバ表示エリア30Bの表示を<1>とさせ、 トラックナンバ表示エリア30Aの表示を<5>とさせ、カレンダ表示エリア3 0Fに<5>を表示させる(ステップ52)。また、ディスク情報記憶エリアに 記憶されたTOCデータより、 曲番「6」の開始時間−曲番「5」の開始時間を計算して曲番「5」の演奏時 間を求め、タイム表示エリア30Cにプログラム演奏タイム表示を行わせる(ス テップ54、図7(1)参照)。なお、図7では、プログラム演奏タイム表示に は、マイナス符号がついている。
【0014】 次にマイクロコンピュータ20は図2のステップ42へ戻り、ユーザが2番目 に再生したい曲番の入力、またはスペースキー、エディットキーの操作を待つ。 そして曲番入力キーの操作で次の曲番UNT(2)が指定されると、プログラ ムナンバPNをインクリメントして2とし(ステップ46)、PN>20でない ことを確認したあと(ステップ48)、プログラム情報記憶エリアのプログラム ナンバ2に対応するアドレスPAD2にUTN(2)を書き込む(ステップ50 )。例えば、ユーザが2番目に再生したい曲としてトラックナンバ「1」の曲を 指定したとき、PAD2には「1」が登録される。続いて、マイクロコンピュー タ20は、表示部30のプログラムナンバ表示エリア30Bの表示を<2>とさ せ、トラックナンバ表示エリア30Aの表示を<1>とさせ、カレンダ表示エリ ア30Fに<1、5>を表示させる(ステップ52)。また、ディスク情報記憶 エリアに記憶されたTOCデータより、 曲番「2」の開始時間−曲番「1」の開始時間 を計算して曲番「1」の演奏時間を求め、さきの曲番「5」の演奏時間に加算し て、タイム表示エリア30Cにプログラム演奏タイム表示を行わせる(ステップ 54、図7(2)参照)。
【0015】 そして、ステップ42へ戻り、ユーザが3番目に再生したい曲番の入力、若し くはスペースキー入力、エディットキー入力を待つ(ステップ44、45)。 ここで、ユーザがスペースキーをオンしたとき、マイクロコンピュータ20は スペースモード設定を行い、SF=「1」とし、スペースモード表示エリア30 Dにスペースモード表示を行わせ、PN≧2であることを確認したあと、曲番「 5」の演奏時間、曲番「1」の演奏時間、ダビング時に曲間を数秒間空けさせる ためのSPACE時間(ここでは4秒)を加算し、タイム表示エリア30Cにプ ログラム演奏タイム表示を行わせる(図3のステップ44、56〜64、図7( 3)参照)。 そして、ステップ42へ戻り、ユーザが3番目に再生したい曲番の入力、若し くはスペースキー入力、エディットキー入力を待つ(ステップ44、45)。
【0016】 ユーザが3番目のプログラム、例えば、「3」を指定すれば(ステップ42) 、プログラムナンバPNをインクリメントして3とし(ステップ46)、PN> 20を確認したあと(ステップ48)、プログラム情報記憶エリアのプログラム ナンバ3に対応するアドレスPAD3に曲番「3」を登録し、プログラムナンバ 表示とトラックナンバ表示を各々<3>とさせ、カレンダ表示を<1、3、5> とさせる(ステップ50、52)。また、ディスク情報記憶エリアに記憶された TOCデータより、 曲番「4」の開始時間−曲番「3」の開始時間を計算して曲番「3」の演奏時 間を求め、さきの曲番「5」及び「1」の演奏時間に加算し、更にSFが「1」 なので、曲間4秒×2を加算してプログラム演奏タイム表示を行わせる(ステッ プ54、図7(4)参照)。 そして、マイクロコンピュータ20は、ステップ42へ戻り、ユーザが4番目 に再生したい曲番の入力、またはスペースキー入力、エディットキー入力を待つ 。
【0017】 以下同様にして、ディスク10に含まれている残りの曲番、「2」、「4」、 6」、「7」……についても、ユ−ザが曲番入力キーで、個々の曲番を再生希 望順に入力すれば、その都度プログラム情報記憶エリアのプログラムナンバ4、 5、6、……に対応するアドレスPAD4、5、6、……に曲番が登録され、プ ログラムナンバ表示、トラックナンバ表示、演奏時間表示がなされる。 そして、ディスク10に記録された15曲全部のプログラムが終了すれば、あ とは、テープレコーダの録音を開始させ、CDプレーヤのプレイキーをオンする だけで、マイクロコンピュータ20に、15曲全部のプログラム再生を行わせ、 テープにCD曲のダビングを行わせることができる。
【0018】 即ち、マイクロコンピュータ20は、ユーザのプレイキーオンによる割り込み に付勢されて、サーボ回路18にディスク回転指令を与えてディスク10を回転 させるとともに、プログラム情報記憶エリアに登録されたプログラムナンバ1の 曲番「5」を読出し、ディスク情報記憶エリアのTOC情報を参照して曲番「5 」の開始時間を求めたのちサーボ回路18に送り指令を与え、光ピックアップ1 4をディスク10の曲番「5」の開始位置へ移動させ、記録信号の読み取りを開 始させる。 これにより、光ピックアップ14で曲番「5」の記録信号が検出され、検波回 路22で同期検波されたのち、デジタル信号処理回路24でデジタルオーディオ サンプルデータが復号され、アナログ変換回路26でアナログオーディオ信号に 変換されて、テープレコーダ側へ出力される。
【0019】 曲番「5」の曲の再生中、マイクロコンピュータ20は、デジタル信号処理回 路24からQコードを入力し、表示部30のトラックナンバ表示を<5>とさせ 、タイム表示には曲番「5」の再生開始時点からの経過時間を表示させる。 曲番「5」の再生が終わると、マイクロコンピュータ20は、プログラム情報 記憶エリアに登録されたプログラムナンバ2の曲番「1」を読出し、ディスク情 報記憶エリアのTOC情報を参照して曲番「1」の開始時間を求めたのちサーボ 回路18に送り指令を与え、光ピックアップ14をディスク10の曲番「1」の 開始位置へ移動させ、記録信号の読み取りを開始させる。この際、スペースモー ド設定がなされていれば、曲番「5」の再生終了から曲番「1」の再生開始まで の間にSPACE時間4秒をとり、テープに無録音部を形成させて、テープ再生 時の曲間検出を可能としている。 以下、同様にしてユーザが指定したプログラム順序で、テープ長が十分である ことを条件に、ディスク10の最初の曲から最後の曲までの全てがダビングされ る。 勿論、CDプレーヤのプレイキーを押した時点で、スペースモードが解除され ている場合、ダビング中の曲間の4秒のSPACE時間は確保されない。
【0020】 これと異なり、例えば30分テープにディスク10から出来るだけ多くの曲を 録音したいが、始めに録音したいのは、順に曲番「2」、「5」、「7」、「8 」の4曲だけであとはとくに希望する順番が無いとき、前述と同様にして、プロ グラムモード設定キーの操作でプログラムモード状態とし曲番入力キーで順に「 2」、「5」、「7」、「8」の曲番をプログラムしたあと(図2のステップ4 2、46〜54の繰り返し。なお、この段階ではまだスペースモードにされてな いとする。4曲の合計演奏時間が15分20秒のとき、表示部30の表示状態は 、図8(1)の如くなる。)、エディットキーをオンし、数字キーで編集時間3 0分の設定を行う。
【0021】 マイクロコンピュータ20は、図3のステップ45でプログラムモード状態に おけるエディットキーのオンが有るか否かを判定しており、今の場合YESとな るので、図4のフローへ移り、まずエディットモード表示を行わせ、タイム表示 を消し<−−>としたあと(ステップ68、図8(2)参照)、ステップ70へ 移り、編集時間の入力を待つ。 ユーザが数字キーでテープ長の30分を編集時間として設定すると、マイクロ コンピュータ20は、RAMに登録するとともに、タイム表示エリア30Cに表 示する(ステップ72、図8(3)参照)。この際、時間はプラス表示される。 次に、マイクロコンピュータ20は、プログラム情報記憶エリアに既登録曲が 有るか否か判定し(ステップ74)、今の場合YESなので次に、スペースモー ド設定の有無を考慮した既登録曲の合計演奏時間Tが編集時間tより長いかを判 定し(ステップ76)、ここでは、SF=「0」なのでSPACE時間を含めな い4曲の合計演奏時間が15分20秒で30分より少ないため、ステップ78へ 進み、ディスク情報記憶エリアのTOCデ−タ中、最小曲番STN(この例では 「1」)を読出し、RAMで管理しているNをN=STNとする。
【0022】 そして、プログラム情報記憶エリアに曲番N=1が既に登録されているか判定 し(図5のステップ80)、今の場合NOなので、SFが「0」であることを確 認したあと(ステップ82)、曲番1の演奏時間をそれまでのプログラム演奏時 間に加算し、編集時間を越えていなければ、PNをインクリメントして5とし、 PN>20でない条件で、プログラム情報記憶エリアのアドレスPAD5に曲番 「1」を登録する(ステップ84〜92)。 そして、トラックナンバ表示を<1>、プログラムナンバ表示を<5>、カレ ンダ表示を<1、2、5、7、8>とする(ステップ93)。 そして、Nをインクリメントし「2」としたあと(ステップ94)、ディスク 情報記憶エリアのTOCデータ中、最大曲番ETN(この例では「15」)を参 照し、N>ETNか否かを判定し(ステップ96)、今の場合NOなのでステッ プ80へ移り、プログラム情報記憶エリアに曲番Nが既に登録されているか判定 する。
【0023】 曲番「2」は既に登録されているので、マイクロコンピュータ20はなにもせ ず、Nをインクリメントし3としたあと、N>ETNでないことを確認し、プロ グラム情報記憶エリアに曲番N=3が既に登録されているか判定し(ステップ8 0)、今度はNOなのでマイクロコンピュータ20は、SFが「0」であること を確認したあと(ステップ82)、曲番3の演奏時間をそれまでのプログラム演 奏時間に加算し、編集時間を越えていなければ、PNをインクリメントして6と し、PN>20でない条件で、プログラム情報記憶エリアのアドレスPAD6に 曲番「3」を登録する(ステップ84〜92)。 そして、トラックナンバ表示を<3>、プログラムナンバ表示を<6>、カレ ンダ表示を<1、2、3、5、7、8>とする(ステップ93)。 そして、Nをインクリメントし「4」としたあと(ステップ94)、ディスク 情報記憶エリアのTOCデータ中、最大曲番ETN(この例では「15」)を参 照し、N>ETNか否かを判定し(ステップ96)、今の場合NOなのでステッ プ80へ移る。
【0024】 以下、上記と同様の処理が繰り返されることにより、曲番「4」は既登録でな いので、この曲番「4」を加えたプログラム合計演奏時間が30分に満たなけれ ば、追加登録され(ステップ82〜93)、曲番「5」はユーザにより先に登録 済みなので無視され(ステップ80)、曲番「6」は既登録でないので、この曲 番「6」を加えたプログラム合計演奏時間が30分に満たなければ、追加登録さ れ(ステップ82〜93)、曲番「7」、「8」はユーザにより先に登録済みな ので無視される(ステップ80)。 次の曲番「9」は既登録でないので、ステップ80でNOと判断され、ステッ プ82、84へ移るが、この曲番「9」の演奏時間が長く、曲番「9」を加えた プログラム合計演奏時間が30分を越えると、ステップ86の判定でYESとな り、この場合、追加登録はされず、ステップ94、96、80へ移る。 曲番「10」、「11」についても合計演奏時間が30分を越えれば追加登録 されない(ステップ82、84、86、94)。次の曲番「12」も既登録でな いが、この曲番「12」を加えたプログラム合計演奏時間が30分に満たなけれ ば、追加登録される(ステップ82〜93)。
【0025】 この後、残り時間が少なく、曲番「13」〜「15」のいずれも合計演奏時間 が30分を越えてしまうとき、追加登録されず、ステップ94のインクリメント でN=21とされたところで、ステップ96の判定がYESとなり、この場合、 図6のステップ98へ移り、30分から、プログラムされた9曲の合計演奏時間 を引いた残り時間が、マイナス符号でタイム表示エリア30Cに表示され(図8 (4)参照)、3秒経過後、エディットモードが自動解除されてエディットモー ド表示が消え、プログラムされている合計演奏時間が、マイナス符号でタイム表 示エリア30Cに表示される(ステップ100〜104、図8(5)参照)。 ユーザが曲間にSPACE時間をとるためスペースキーをオンすると、マイク ロコンピュータ20は、SF=「1」とし、スペースモード表示を行ったあと、 9曲の合計演奏時間に、4秒×8=32秒を加えた時間を、マイナス符号でタイ ム表示エリア30Cに表示させる(ステップ106、108、104、図8(6 )参照)。
【0026】 その後、ユーザにより、テープレコーダの録音が開始されたあと、CDプレー ヤのプレイキーがオンされると、割り込み処理でマイクロコンピュータ20は、 前述と同様にして、ディスク10の曲番「2」、「5」、「7」、「8」、「1 」、「3」、「4」、「6」、「12」の順に、曲間にSPACE時間を設けて いきながらダビングを行っていく。 これにより、初めにユーザが指定した曲順「2」、「5」、「7」、「8」の 曲を含み、かつ、他の曲を自動的に加えて30分テープに丁度収まるようにした 複数曲の編集録音ができる。
【0027】 これとは別に、エディットキーがオンされたとき、既にユーザにより多数の曲 が登録されており、続いて設定した編集時間より既登録曲の合計演奏時間がはる かに長いときのマイクロコンピュータ20の処理につき説明する。 例えば43分テープにディスク10から出来るだけ多くの曲を録音したいが、 始めに録音したい曲として、順に曲番「2」、「5」、「7」、「8」、「12 」、「15」、「3」、「4」、「1」の9曲あり、あとはとくに希望する順番 が無いとき、前述と同様にして、プログラムモード設定キーの操作でプログラム モード状態とし曲番入力キーで順に「2」、「5」、「7」、「8」、「12」 、「15」、「3」、「4」、「1」の曲番をプログラムしたあと(図2のステ ップ42、46〜54の繰り返し。なお、この段階でスペースモード設定がされ ているとする。9曲の合計演奏時間が曲間のSPACE時間を含めて53分20 秒のとき、表示部30の表示状態は、図9(1)の如くなる。)、エディットキ ーをオンし、数字キーで編集時間43分の設定を行う。
【0028】 マイクロコンピュータ20は、図3のステップ45でプログラムモード状態に おけるエディットキーのオンが有るか否かを判定しており、今の場合YESとな るので、エディットモード表示を行わせ、タイム表示を消し<−−>としたあと (図4のステップ68、図9(2)参照)、ステップ70へ移り、編集時間の入 力を待つ。 ユーザが数字キーでテープ長の43分を編集時間として設定すると、マイクロ コンピュータ20は、RAMに登録するとともに、タイム表示エリア30Cに表 示する(ステップ72、図9(3)参照)。この際、時間はプラス表示される。 次に、マイクロコンピュータ20は、プログラム情報記憶エリアに既登録曲が 有るか否か判定し(ステップ74)、今の場合YESなので次に、スペースモー ド設定の有無を考慮した既登録曲の合計演奏時間が編集時間より長いかを判定し (ステップ76)、ここでは、SPACE時間を含めた9曲の合計が53分20 秒で43分よりはるかに長いため、ステップ110へ進み、プログラム情報記憶 エリアの既登録曲の内、PNが示す最後のアドレスPAD9の曲番をクリアして 曲番「1」の登録を抹消したあと、PNをデクリメントし(ステップ112)、 更にトラックナンバ表示を<4>、プログラムナンバ表示を<8>とし、カレン ダ表示を<2、3、4、5、7、8、12、15>とし(ステップ114)、ス テップ76へ戻る。
【0029】 そして、再びスペースモード設定の有無を考慮した既登録曲(8曲)の合計演 奏時間が編集時間より長いかを判定し、まだ長いときは、PNが示す最後のアド レスPAD8の曲番をクリアし曲番「4」の登録を抹消したあと、PNをデクリ メントし(ステップ112)、更にトラックナンバ表示を<3>、プログラムナ ンバ表示を<7>とし、カレンダ表示を<2、3、5、7、8、12、15>と し(ステップ114、図9(4)参照)、ステップ76へ戻る。 そして、再びスペースモード設定の有無を考慮した既登録曲(7曲)の合計演 奏時間が編集時間より長いかを判定し、短くなったときは、ステップ78へ移り 、Nを1としたあと、曲番Nが登録済みか否か判定し(図5のステップ80)、 今の場合、NOなので、スペースモードであることを確認したあと、曲番「1」 の演奏時間にSPACE時間を含めて既登録曲の合計演奏時間(各曲間のSPA CE時間を含む)に加算したのち(ステップ85)、この時間が43分を越えて いるか判定し(ステップ86)、今の場合YESなのでなにもせずステップ94 へ移り、Nをインクリメントして2とし、N>ETNでないことを確認したあと 、ステップ80へ戻り、今度は曲番「2」が既登録か否か判定する。
【0030】 曲番「2」は、プログラムナンバ1に登録済みなので、マイクロコンピュータ 20は、ステップ94へ進み、Nを更にインクリメントして「3」とし、N>E TNでないことを確認したあと、ステップ80へ戻り、今度は曲番「3」が既登 録か否か判定する。 曲番「3」も、プログラムナンバ7に登録済みなので、マイクロコンピュータ 20は、ステップ94へ進み、Nを更にインクリメントして「4」とし、N>E TNでないことを確認したあと、ステップ80へ戻り、今度は曲番「4」が既登 録か否か判定する。曲番「4」は登録されていないので、スペースモードである ことを確認したあと、曲番「4」の演奏時間にSPACE時間を含めて既登録曲 の合計演奏時間(各曲間のSPACE時間を含む)に加算したのち(ステップ8 5)、この時間が43分を越えているか判定し(ステップ86)、今の場合YE Sなのでなにもせずステップ94へ移り、Nをインクリメントして5とし、N> ETNでないことを確認したあと、ステップ80へ戻り、今度は曲番「5」が既 登録か否か判定する。
【0031】 曲番「5」は、プログラムナンバ2に登録済みなので、Nを6とし、曲番「6 」が登録済みか否か、登録されていなければ曲番「6」の演奏時間にSPACE 時間を含めてそれまでの既登録曲の合計演奏時間に加算した時間が編集時間より 少ないか判定し、多ければ、再びステップ94へ戻り、同様の処理を繰り返す。 そして、例えば未登録の曲番「11」のとき、ステップ86の判定でNOとな れば、PNをインクリメントし、PN>20でないことを確認したあと、このP Nが示すアドレスPAD8に曲番「11」を登録する(ステップ88、90、9 2)。
【0032】 そして、マイクロコンピュータ20は、トラックナンバ表示を<11>、プロ グラムナンバ表示を<8>、カレンダ表示を<2、3、5、7、8、11、12 、15>とさせる(ステップ93)。そして、ステップ94へ戻り、Nを12と する。曲番「12」は既に登録されているのでなにもせず、次にNを13とする 。曲番「13」は未登録であるが、曲番「13」を加えると編集時間を越えると きはなにもせず、Nを14とし、曲番「14」も未登録であるが、曲番「14」 を加えたときも編集時間を越えるときはなにもせず、Nを15とする。曲番「1 5」は既に登録されているのでなにもせず、次にNをインクリメントすると16 となり、N>ENTとなるので、ステップ96の判定でYESと判断され、この 場合、図6のステップ98へ移り、43分から、プログラムされた8曲の合計演 奏時間(SPACE時間を含む)を引いた残り時間が、マイナス符号でタイム表 示エリア30Cに表示され(図9(5)参照)、3秒経過後、エディットモード が自動解除されてエディットモード表示が消え、プログラムされている合計演奏 時間がマイナス符号でタイム表示エリア30Cに表示される(ステップ100〜 104、図9(6)参照)。 ユーザが曲間のSPACE時間を除くためスペースキーをオンすると、マイク ロコンピュータ20は、SF=「0」とし、スペースモード表示を消灯させ、8 曲の合計演奏時間だけで4秒×7=28秒のSPACE時間を加えない時間を、 マイナス符号でタイム表示エリア30Cに表示させる(ステップ106、108 、104、図9(7)参照)。
【0033】 その後、ユーザにより、テープレコーダの録音が開始されたあと、CDプレー ヤのプレイキーがオンされると、割り込み処理でマイクロコンピュータ20は、 前述と同様にして、ディスク10の曲番「2」、「5」、「7」、「8」、「1 2」、「15」、「3」、「11」の順に、曲間にSPACE時間を設けること なくダビングを行っていく。 これにより、初めにユーザが指定した曲順「2」、「5」、「7」、「8」、 「12」、「15」、「3」、「4」、「1」の中から、優先度が最も低く、編 集時間を越えた「1」と「4」を除き、余った時間に収まる他の曲を自動的に加 えて43分テープに丁度収まるようにした複数曲の編集録音ができる。
【0034】 この実施例によれば、ユーザが、プログラムモード設定キーをオンし、プログ ラムモード状態としたあと、初めに録音したい曲として、数値キーを用いて、プ ログラム情報記憶エリアに1又は複数曲のプログラムを行ったあと、エディット キーをオンし、数値キーで編集時間を設定すると、ユーザがプログラムした全曲 の演奏時間が編集時間より短い時は、マイクロコンピュータ20が、未登録の曲 番を探し、編集時間内にちょうど収まるようになるまで自動的に、プログラム情 報記憶エリアに登録するので、ユーザは初めに録音しておきたいいくつかの曲番 をプログラムし、テープ長を編集時間に設定しただけにも関わらず、録音開始後 、初めはユーザが指定した曲番の順に録音を行い、続いて、ユーザが指定してい ない曲番を録音させ、全体の録音時間を、丁度ユーザが指定した編集時間内に収 めさせることができ、例えば、或るディスクから30分テープに出来るだけ一杯 録音したいが、絶対に録音をしておきたい希望曲が数曲しかない場合、該希望曲 を指定したのち、単に編集時間として30分を指定するだけの簡便な操作で、当 該希望曲を優先して先に録音し、他の曲を希望曲に続けて録音し、かつ、希望曲 と他の曲を合わせた合計演奏時間が丁度30分に収まるように自動的に録音させ ることができ、ユーザが曲別の演奏時間とテープ長との関係から、希望曲以外に どの曲が録音可能なのか計算して選び出し、かつ、該選択した曲を一々プログラ ムするというような面倒な手間を掛けなくても、テープ終端で曲が途切れること なく、テープ長を有効利用した録音が可能となる。
【0035】 逆にユーザがプログラムした全曲の演奏時間が編集時間より長い時は、マイク ロコンピュータ20が、プログラム優先度の低い曲から、編集時間より短くなる まで自動的に登録を抹消するようにしたので、ユーザが曲別の演奏時間とテープ 長との関係から、録音を希望する曲の中で、どの曲までがテープ長に収まるよう に録音可能なのか計算して選び出すという面倒な手間を掛けなくても、単に、是 非録音しておきたい曲を所望順序でプログラムし、編集時間を指定するだけの簡 単な操作で、希望曲の内、優先度のより高い方から丁度テープに収まる範囲内の 曲をテープ終端で曲が途切れないように自動的に録音させることができる。しか も、登録抹消により録音可能時間に余りが生じれば、ディスクの中の未だ録音さ れていない曲で、全体のプログラム演奏時間を、丁度ユーザが指定した編集時間 内に収められる他の曲があるか探し、あれば、該探し出した曲を自動的に追加登 録するので、テープ長を有効に使った録音が可能になる。
【0036】 しかも、スペースモードの設定の有無に従い、表示部30に表示するプログラ ム演奏時間を、曲間にSPACE時間を設けたときと、SPACE時間を設けな いときの2つを切り換え表示させたことにより、より実際の録音時間に近いプロ グラム演奏時間を知ることができる。 更に、編集処理の進行で、1曲ずつ、追加登録、或いは登録抹消される度に、 トラックナンバ表示、プログラムナンバ表示、カレンダ表示が変化していくので 、編集実行中を視覚に訴えて、見た目の面白さを出すことが出来る。 そして、自動プログラム処理による編集が完了すれば、マイクロコンピュータ 20の表示制御処理により、表示部30のカレンダ表示エリア30Fに全プログ ラム曲番が表示されるので、ユーザは録音開始前にディスク中のどの曲が録音対 象となったか確認することができ、必要に応じて、優先録音する曲の一部を変更 することも、録音前に行うことができる。
【0037】
【考案の効果】
この考案に係るディスク再生装置のプログラム装置によれば、ユーザが幾つか の希望曲をプログラムしたあと、編集時間指定部の操作で編集時間を指定すると 、自動プログラム処理部が、ディスクのTOC情報を記憶したディスク情報記憶 部とプログラム記憶部に記憶された情報を参照して、プログラム記憶部の既登録 曲番の合計演奏時間を編集時間指定部で指定された編集時間と比較し、編集時間 の方が短いとき、より後から指定された曲番の方から全プログラム演奏時間が編 集時間内に収まるまでプログラム記憶部の既登録曲番を抹消するようにしたこと により、ユーザが曲別の演奏時間と録音可能時間との関係から、録音を希望する 曲の中で、どの曲までが録音媒体に収まるように録音可能なのか計算して選び出 すという面倒な手間を掛けなくても、単に、録音しておきたい曲を所望順序でプ ログラムし、編集時間を指定するだけの簡単な操作で、希望曲の内、優先度のよ り高い方から丁度録音媒体に収まる範囲内の曲を録音媒体終端で曲が途切れない ように自動的に録音させることができる。 しかも、自動プログラム処理部は、編集時間の方がプログラム記憶部の既登録 曲番の合計演奏時間より短いため、プログラム記憶部の既登録曲番の一部を抹消 したとき、全プログラム演奏時間が編集時間を越えない範囲で、ディスクの未だ プログラムされていない曲番を探し、プログラム記憶部に追加させるようにした ことにより、希望曲の内、より優先度の低い曲をディスクの希望曲以外の曲に自 動的に置き換えて録音媒体の録音可能時間を有効に利用しながら、かつ、録音媒 体終端で曲が途切れないように自動的に録音させることができる。 また、自動プログラム処理部が自動プログラム処理を終えたあとのプログラム 記憶部に記憶された全登録曲番を所定の表示部に表示させる表示処理部を設けた ことにより、ユーザは録音開始前にディスク中のどの曲が録音対象となったか確 認することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例に係るCDプレーヤのブロッ
ク図である。
【図2】マイクロコンピュータがプログラム登録処理を
実行する場合の動作を示すフローチャートである。
【図3】マイクロコンピュータがプログラム登録処理を
実行する場合の動作を示すフローチャートである。
【図4】マイクロコンピュータがプログラム登録処理を
実行する場合の動作を示すフローチャートである。
【図5】マイクロコンピュータがプログラム登録処理を
実行する場合の動作を示すフローチャートである。
【図6】マイクロコンピュータがプログラム登録処理を
実行する場合の動作を示すフローチャートである。
【図7】表示部の表示状態を示す説明図である。
【図8】表示部の表示状態を示す説明図である。
【図9】表示部の表示状態を示す説明図である。
【符号の説明】
10 ディスク 12 スピンドル
モータ 14 光ピックアップ 24 デジタル信
号処理回路 20 マイクロコンピュータ 28 キー入力部 30 表示部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクのTOCよりTOC情報を読み
    出すTOC読出部と、TOC読出部で読み出したTOC
    情報を記憶するディスク情報記憶部と、プログラムモー
    ドの設定を行うモード設定部と、プログラムモード時,
    ユーザがプログラム再生したい曲番を指定するための曲
    番指定部と、曲番をプログラム順序で記憶するプログラ
    ム記憶部と、曲番指定部で指定された曲番を,指定順が
    プログラム順となるようにプログラム記憶部に記憶させ
    るプログラム処理部と、を含むディスク再生装置におい
    て、 編集時間を指定する編集時間指定部と、 編集時間指定部の操作で編集時間が指定されると、前記
    ディスク情報記憶部とプログラム記憶部に記憶された情
    報を参照して、プログラム記憶部の既登録曲番の合計演
    奏時間を編集時間指定部で指定された編集時間と比較
    し、編集時間の方が短いとき、より後から指定された曲
    番の方から全プログラム演奏時間が編集時間内に収まる
    までプログラム記憶部の既登録曲番を抹消したのち、全
    プログラム演奏時間が編集時間を越えない範囲で、ディ
    スクの未だプログラムされていない曲番を探し、プログ
    ラム記憶部に追加記憶させる自動プログラム処理部と、 を有することを特徴とするディスク再生装置のプログラ
    ム装置。
  2. 【請求項2】 前記自動プログラム処理部が自動プログ
    ラム処理を終えたあとのプログラム記憶部に記憶された
    全登録曲番を所定の表示部に表示させる表示処理部を設
    けたこと、 を特徴とする請求項1記載のディスク再生装置のプログ
    ラム装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11232847A (ja) * 1998-02-18 1999-08-27 Sony Corp 再生順序記憶方法及び再生順序記憶装置
JP2006244702A (ja) * 2006-05-08 2006-09-14 Sony Corp 制御方法及び制御装置

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