JPH0996042A - 外装材ユニット及びその目地部のシール構造 - Google Patents

外装材ユニット及びその目地部のシール構造

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JPH0996042A
JPH0996042A JP8041853A JP4185396A JPH0996042A JP H0996042 A JPH0996042 A JP H0996042A JP 8041853 A JP8041853 A JP 8041853A JP 4185396 A JP4185396 A JP 4185396A JP H0996042 A JPH0996042 A JP H0996042A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 隣接する目地部を確実にシールできる外装材
ユニットとする。 【解決手段】 外装材15を構成する枠体13の四周に
防水ファスナーのファスナーストリンガー16を取付
け、相対向したファスナーストリンガー16の噛合部1
8相互を連結することで隣接する外装材ユニット間をシ
ールできるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物外壁を構成す
る外装材ユニット及び、隣接する外装材ユニット間の目
地部をシールする構造に関する。
【0002】
【従来の技術】建物外壁としては建物躯体にカーテンウ
ォールユニットを上下・左右に連続して取付けたユニッ
ト式のカーテンウォールが知られており、このカーテン
ウォールユニットは枠体にパネルや障子を装着し、その
枠体の周囲に乾式のシール材を装着したものが一般的で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のカーテンウォー
ルユニットを建物躯体に取付けた時に、その上下・左右
に隣接するカーテンウォールユニットのシール材相互を
圧接して目地部をシールしているが、シール材相互を正
しく圧接することは大変困難であるし、正しく圧接した
としてもシール効果が十分でなく、通常は隣接するカー
テンウォールユニット間の目地部に湿式シール材を充填
してシールしており、その作業が大変面倒となる。
【0004】そこで、本発明は前述の課題を解決できる
ようにした外装材ユニット及びその目地部シール構造を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、枠体に面
材を取付けた外装材と、この外装材の外側縁にそれぞれ
取付けた防水ファスナーのファスナーストリンガーより
成る外装材ユニット。第2の発明は、第1の発明におけ
るファスナーストリンガーを、防水テープの幅方向一側
縁に務歯を設けて噛合部を有し、この噛合部の長手方向
一端部を防水テープの長手方向一端部より突出したもの
とした外装材ユニット。第3の発明は、上下、左右に取
付けた4つの外装材ユニットの十文字状目地部のシール
構造において、上下に隣接する外装材ユニットのファス
ナーストリンガーの噛合部を連結して横目地部をシール
し、左右に隣接する外装材ユニットのファスナーストリ
ンガーの噛合部を連結して縦目地部をシールし、前記横
目地部と縦目地部の交差する十文字状目地部に十文字状
バックアップ材を、各ファスナーストリンガーの端部寄
り裏面に突出して設け、その十文字状バックアップ材に
湿式シール材を充填して各ファスナーストリンガーの端
部を湿式シール材で連続してシールした外装材ユニット
の目地部のシール構造。第4の発明は、隣接して取付け
た第1・第2の外装材ユニットと、この隣接する2つの
外装材ユニット間に跨って取付けた第3の外装材ユニッ
トのT字状目地部のシール構造において、前記隣接した
第1・第2の外装材ユニットのファスナーストリンガー
の噛合部を連結して第1・第2の外装材ユニット間の第
1の目地部をシールし、隣接した第1・第2の外装材ユ
ニットの各ファスナーストリンガーの噛合部を前記第3
の外装材ユニットのファスナーストリンガーの長手方向
両端部にそれぞれ連結して第1の外装材ユニットと第3
の外装材ユニットとの間の第2の目地部及び第2の外装
材ユニットと第3の外装材ユニットとの間の第3の目地
部をそれぞれシールし、前記第1・第2・第3の目地部
が交差するT字状目地部にT字状バックアップ材を、各
ファスナーストリンガーの端部寄り裏面に突出して設
け、そのT字状バックアップ材に湿式シール材を充填し
て各ファスナーストリンガーの端部を湿式シール材で連
続してシールした外装材ユニットの目地部のシール構
造。第5の発明は、隣接して取付けた第1・第2の外装
材ユニットの端部と建物躯体との間の端部目地部のシー
ルする構造において、第1・第2の外装材ユニットのフ
ァスナーストリンガーの噛合部を連結して第1・第2の
外装材ユニット間の目地部をシールし、この第1・第2
の外装材ユニットの建物躯体と対向した端部寄りに端部
バックアップ材を、ファスナーストリンガーの裏面に突
出して設け、その端部バックアップ材に湿式シール材を
充填して第1・第2の外装材ユニットの端部間とファス
ナーストリンガーの端部間をそれぞれシールし、前記第
1・第2の外装材ユニットと建物躯体との間の目地部に
湿式シール材を充填してシールした外装材ユニットの目
地部のシール構造。第6の発明は、隣接した第1・第2
の外装材ユニット間より突出した障害物との間の目地部
のシール構造において、第1・第2の外装材ユニットに
障害物が臨む凹部を形成してファスナーストリンガーを
その凹部において不連続とし、その凹部に沿って湿式シ
ール材を充填し、前記第1・第2の外装材ユニットに装
着した相対向したファスナーストリンガーの噛合部をそ
れぞれ連結して障害物を境とした両側の目地部をそれぞ
れシールし、前記目地部における障害物と対向した端部
寄りにバックアップ材を、連結したファスナーストリン
ガーの裏面に突出してそれぞれ設け、この各バックアッ
プ材に湿式シール材を充填してファスナーストリンガー
と凹部の湿式シール材を連続させ、前記各湿式シール材
と障害物との間に湿式シール材を充填してシールした外
装材ユニットの目地部のシール構造。
【0006】
【作 用】第1の発明によれば、隣接して取付けた外
装材ユニット5の対向するファスナーストリンガーをス
ライダーで連結することで目地部を確実にシールでき
る。第2の発明によれば、隣接して取付けた外装材ユニ
ット5の対向するファスナーストリンガーを連結する際
に、防水テープより突出した噛合部の長手方向一端部を
外装材ユニット間より引き出してスライダーを挿入でき
るから、そのスライダーの挿入が容易となる。第3の発
明によれば、上下・左右に取付けた外装材ユニットの十
文字目地部を湿式シール材によってシールできる。第4
の発明によれば、第1・第2・第3の外装材ユニットの
T字状目地部を湿式シール材でシールできる。第5の発
明によれば、第1・第2の外装材ユニットと建物躯体と
の間の端部目地部を湿式シール材でシールできる。第6
の発明によれば、第1・第2の外装材ユニット間より突
出した障害物と第1・第2外装材ユニット間の目地部を
湿式シール材でシールできる。
【0007】
【発明の実施の形態】図1に示すように、建物躯体1の
開口部2にはスチール製の横下地材3とスチール製の縦
下地材4が複数取付けられ、この上下の横下地材3と左
右の縦下地材4の室外側に亘って外装材ユニット5がそ
れぞれ取付けてあり、外装材ユニット5と建物躯体1の
縦縁部6、横縁部7との間の端部目地部及び上下・左右
に隣接する外装材ユニット5間の横目地部、縦目地部が
それぞれシールしてある。
【0008】前記外装材ユニット5は図2に示すよう
に、上の枠材10と下の枠材11と左右の縦の枠材12
を方形状に連結した枠体13の室外側面に面材14を取
付けた外装材15と、その各枠材10,11,12に装
着した防水ファスナーを構成するファスナーストリンガ
ー16より構成してある。
【0009】前記ファスナーストリンガー16は防水テ
ープ17の幅方向一側部に務歯19を設けて噛合部18
を有するもので、その噛合部18の長手方向一端部18
aは防水テープ17の長手方向一端部17aよりも突出
し、スライダーを挿入し易くしてある。
【0010】前記防水テープ17の材質はシリコンゴム
となり、防水テープ17の耐候性、耐久性が優れたもの
となっているし、後述するシリコンシーラントの湿式シ
ール材と防水テープ17の密着性を良好としてある。
【0011】以上の実施例では、面材14を板材として
あるから、ガラス、障子等としても良い。
【0012】前記各枠材10,11,12は図3と図4
に示すように内側片20と連結片21と外側片22によ
り略コ字状となり、その外側片22には外向き凹条溝2
3が長手方向に連続して形成してあると共に、その外側
片22の端部には取付片24が長手方向に間隔を置いて
複数一体的に設けてあり、各枠材10,11,12の連
結片21に面材14が固着具25で固着され、各取付片
24は面材14よりも外方に突出している。
【0013】前記各枠材10,11,12の端部は45
度に切断されて溶接又はコーナーブロック、連結金具等
で突き合せ連結され、前記ファスナーストリンガー16
の幅方向他側部は外向き凹条溝23にアルミ線材等の押
え線材26で押し込み装着してあり、ファスナーストリ
ンガー16の噛合部18の長手方向一端部18aが面材
14よりも外方に突出し、面材14と外側片22との間
に湿式シール材27が充填されて枠体13と面材14の
接合部をシールしている。
【0014】前記外装材ユニット5は工場等で組立てら
れて取付け現場まで運搬され、左右に隣接する外装材ユ
ニット5の縦の枠材12の取付片24を図5に示すよう
に縦下地材4にビス等の固着具28でそれぞれ固着する
と共に、上下に隣接する外装材ユニット5の上下の枠材
10,11の取付片24を横下地材3にビス等の固着具
でそれぞれ固着して取付けられる。なお、取付片24に
は長穴24aが形成され、この長穴24aに固着具28
が挿通するようにしてあるので、外装材ユニット5は面
内方向に変位可能となる。
【0015】そして、左右に隣接する外装材ユニット5
は縦の枠材12に装着したファスナーストリンガー16
の噛合部18が相対向し、その噛合部18の長手方向一
端部18aを左右に隣接する外装材ユニット5間より外
側に引き出してスライダー29を挿入し、そのスライダ
ー29を長手方向に移動して一対のファスナーストリン
ガー16の噛合部18の務歯19を噛合して連結し、ス
ライダー29は長手方向他端部より抜き出しする。
【0016】このようにすることで、一対のファスナー
ストリンガー16の防水テープ17が気密、水密に連結
されるから、左右に隣接する外装材ユニット5間の縦目
地部を確実にシールできるし、スライダー29を左右に
隣接する外装材ユニット5間より外部におけて噛合部1
8に挿入するから、その作業が容易となる。
【0017】また、上下に隣接する外装材ユニット5間
の横目地部も前述と同様にしてシールするから、確実に
シールされる。なお、ファスナーストリンガー16の噛
合部18における長手方向一端部18aはスライダー2
9で連結した後に切断しても良いし、そのまま残しても
良いが、この実施例では切断した状態としてある。
【0018】次に上下・左右に隣接する外装材ユニット
5の十文字状目地部(図1のa部)のシール構造につい
て説明する。図6に示すように、ファスナーストリンガ
ー16は各枠材10,11,12の外向き凹条溝23ま
での長さであるから、左右の横目地部と上下の縦目地部
が交差する十文字状目地部においては各ファスナースト
リンガー16が不連続となって方形状の開口部Cが存在
する。
【0019】そこで、十文字状バックアップ材30を図
6と図7に示すように十文字状目地部において各ファス
ナーストリンガー16の裏面側に突出するように設け、
十文字状目地部に湿式のシール材31を充填して前記開
口部Cを閉塞すると共に、各ファスナーストリンガー1
6を湿式のシール材31で連続させて十文字状目地部を
シールする。
【0020】前記十文字状バックアップ材30は図8に
示すように、十文字状の底板32の外側縁に沿って平面
コ字状の立上り板33を、各立上り板33が連続するよ
うにそれぞれ設けて十文字状凹部34を有する形状とな
り、その底板32を縦下地材4に接着して取付けるよう
にしてある。なお、一対のファスナーストリンガー16
は隣接する外装材ユニット5の層間変位を吸収できるよ
うにほぼV字状に連結してあるので、各立上り板33の
端部にはほぼV字状の切欠き35が形成してあり、これ
により、十文字状バックアップ材30を連結した一対の
ファスナーストリンガー16の裏面に挿入し易くしてあ
る。
【0021】次に左右に隣接する外装材ユニット5,5
間に跨って外装材ユニット5を取付けたT字状目地部
(図1のb部)のシール構造について説明する。図9に
示すように、左右に隣接する外装材ユニット5の上の枠
材10に装着した左右のファスナーストリンガー16が
上の外装材ユニット5の下の枠材11に装着したファス
ナーストリンガー16にそれぞれ連結されるが、その左
右のファスナーストリンガー16は離隔しているから左
右の横目地部と縦目地部が交差するT字状目地部におい
て各ファスナーストリンガー16が不連続となって方形
状の開口部Eが存在する。
【0022】そこで、T字状バックアップ材40を図9
と図10に示すようにT文字状目地部において各ファス
ナーストリンガー16の裏面側に突出するように設け、
クロス部に湿式のシール材41を充填して前記開口部E
を閉塞すると共に、各ファスナーストリンガー16を湿
式のシール材41で連続させてT文字状目地部をシール
する。
【0023】前記T字状バックアップ材40は図11に
示すように、T字状の底板42の外側縁に沿って平面コ
字状の立上り板43を、各立上り板43が連続するよう
にそれぞれ設けてT字状凹部44を有する形状となり、
その底板42を横下地材5に接着して取付けるようにし
てある。なお、一対のファスナーストリンガー16は隣
接する外装材ユニット5の層間変位を吸収できるように
ほぼV字状に連結してあるので、各立上り板43の端部
にはほぼV字状の切欠き45が形成してあり、これによ
り、バックアップ材40を連結した一対のファスナース
トリンガー16の裏面に挿入し易くしてある。
【0024】図9に示すように、上の外装材ユニット5
の下の枠材11に装着した一本のファスナーストリンガ
ー16の長手方向中間部を境として長手方向両側部に、
下の左右の外装材ユニット5のファスナーストリンガー
16をそれぞれ連結するので、前記上の外装材ユニット
5の下の枠材11に装着するファスナーストリンガー1
6を図9に仮想線で示すように、第1ファスナーストリ
ンガー16−1と第2ファスナーストリンガー16−2
に分離し、その各防水テープ17を熱溶着又は接着した
ものとし、その第1ファスナーストリンガー16−1、
第2ファスナーストリンガー16−2の噛合部18にお
ける長手方向一端部18aをそれぞれ防水テープ17よ
り突出したものとしても良い。
【0025】このようにすれば、左の外装材ユニット5
の上の枠材10に装着した下左側のファスナーストリン
ガー16と上の外装材ユニット5の下の枠材11に装着
した上の第1ファスナーストリンガー16−1の左端部
にスライダーを挿入して連結し、そのスライダーをT字
状目地部の開口部Eにおいて外し、右の外装材ユニット
5の上の枠材10に装着した下右側ファスナーストリン
ガー16と上の第2ファスナーストリンガー16−1の
中間端部(噛合部18の長手方向一端部18a)にスラ
イダーを挿入して連結でき、そのスライダーの挿入が容
易となる。
【0026】なお、図1のcに示す下の外装材ユニット
5の上の一対の外装材ユニット5のT字状目地部の場合
も前述と同様にしてシールする。
【0027】次に、上下に隣接する外装材ユニット5,
5と建物躯体1の縦縁部6との端部目地部(図1のd
部)のシール構造を説明する。図12に示すように、建
物躯体1の縦縁部6と対向する一方の縦の枠材12の外
向き凹条溝23には湿式シール材50をあらかじめ工場
等で充填して上下の枠材10,11に装着したファスナ
ーストリンガー16の端部と連続させ、その上下に隣接
する外装材ユニット5の下の枠材11と上の枠材10と
の間における一対のファスナーストリンガー16の裏面
側に端部バックアップ材51を設け、その端部バックア
ップ材51と一対のファスナーストリンガー16の裏面
との間及び上下の外装材ユニット5間に湿式シール材5
2を充填する。
【0028】図13に示すように、一方の縦の枠材12
の取付片24を端部の縦下地材4に固着具53で取付
け、建物躯体1の縦縁部6と一方の縦の枠材12との縦
目地部にバックアップ材54を介して湿式シール材55
を上下の外装材ユニット5と連続して充填し端部目地部
をシールする。
【0029】前記端部バックアップ材51は図14に示
すように矩形状の底板56にコ字状の立上り板57を一
体的に設けたもので、その立上り板57の端部にはV字
状の切欠き58が形成されている。
【0030】なお、図1のeで示すように建物躯体1の
横縁部7との端部目地部も前述と同様にシールする。
【0031】次に図1のfで示すように隣接する外装材
ユニット5間よりアーケードの支柱等の障害物60が突
出している場合に、その障害物60と外装材ユニット5
との間の目地部をシールする構造を説明する。
【0032】図15に示すように、上の外装材ユニット
5の下の枠材11を障害物60を境として第1・第2の
枠材11−1,11−2に分割し、この第1・第2の枠
材11−1,11−2をコ字状の補助枠材61で連結し
て障害物60が臨む凹部62を形成する。
【0033】この補助枠材61は下の枠材11と同一断
面形状の枠材を下向きコ字状に連結したもので、この補
助枠材61は第1・第2の枠材11−1,11−2の外
向き凹条溝23と連続した凹条溝63を有し、その凹条
溝63に湿式シール材64を充填して左右のファスナー
ストリンガー16の端部をシールしている。
【0034】図15に示すように、下の外装材ユニット
5の上の枠材10を障害物60を境として第1・第2の
枠材10−1,10−2に分割し、この第1・第2の枠
材10−1,10−2をコ字状の補助枠材65で連結し
て障害物60が臨む凹部66を形成する。
【0035】この補助枠材65は上の枠材10と同一断
面形状の枠材を上向きコ字状に連結したもので、この補
助枠材65は第1・第2の枠材10−1,10−2の外
向き凹条溝23と連続した凹条溝67を有し、その凹条
溝67に湿式シール材68を充填して左右のファスナー
ストリンガー16の端部をシールしている。
【0036】連結した上下のファスナーストリンガー1
6の障害物60と対向した端部にはバックアップ材69
が、そのファスナーストリンガー16の裏面側に突出し
てそれぞれ設けられ、このバックアップ材69と上下の
ファスナーストリンガー16の裏面との間及び上下の補
助枠材61,65に充填した湿式シール材64,68と
の間に湿式シール材70がそれぞれ充填されて端部をシ
ールしている。このバックアップ材69は図14に示す
端部バックアップ材51と同一形状としてある。
【0037】そして、上下の補助枠材61,65、前記
各湿式シール材70と障害物60の外周面60aとの間
に湿式シール材71を充填して障害物60と上下の外装
材ユニット5との間の目地部をシールする。なお、この
湿式シール材71を充填するために障害物60の外周面
60a又は横下地材3、縦下地材4に板状のバックアッ
プ材を取付けてある。
【0038】次に面材14をガラスとした外装材ユニッ
ト5の実施例を説明する。図16に示すように、左右の
縦の枠材12の上部間に上の枠材10を突き当て連結
し、左右の縦の枠材12の下部間に下の枠材11を突き
当て連結して枠体13としてある。
【0039】前記各枠材10,11,12の面内方向に
おける外面10a,11a,12aにおける面外方向室
外寄りにはアタッチメント80がそれぞれ取付けてあ
る。このアタッチメント80は図17と図18に示すよ
うに取付片81と外向片82と鉤片83により外向き凹
条溝84を有する断面形状の長尺材で、その取付片81
を各枠10,11,12の外面10a,11a,12a
にビス85でそれぞれ取付けてあり、その各鉤片83と
各外面10a,11a,12aとの間に室外側に開口し
た凹部86をそれぞれ形成している。
【0040】前記各アタッチメント80の長手方向両端
部は45度に切断されて突き合せ連結してあり、各凹部
86が4周連続して湿式シール材87が充填されて枠体
13と各アタッチメント80との間をシールしている。
【0041】面材14は図17と図18に示すようにガ
ラス板となり、上の枠材10、下枠材11、左右の縦の
縦枠12の各内向凹部89にシール材90を介して装着
されて外装材13は通常の嵌め殺しサッシとしてある。
【0042】前記各アタッチメント80の外向凹条溝8
4に防水ファスナーを構成する前述のファスナーストリ
ンガー16の防水テープ17の幅方向他端部がアルミ線
材等の押え線材88により押しつけ装着してある。
【0043】前述のように、各枠10,11,12の外
面10a,11a,12aにアタッチメント80を取付
け、このアタッチメント80にファスナーストリンガー
16の防水テープ17を装着することで、各枠材10,
11,12を通常の嵌め殺しサッシを構成する枠材を利
用できる。
【0044】面材14をガラス板とした前述の外装材ユ
ニット5と面材14を板材とした図2に示す第1実施例
の外装材ユニット5を隣接して取付けるには、図19と
図20に示すように建物躯体91の開口部92周縁部に
ファスナー93を介して枠体10,11,12の取付片
24をボルト94で連結し、前述の外装材ユニット5を
開口部92と対向して各外装材ユニット5が面一となる
ように取付け、隣接するファスナーストリンガー16の
噛合部18をスライダー29で噛合すれば良い。
【0045】なお、アタッチメント80は各枠材10,
11,12の外面10a,11a,12aに一体的に設
けても良い。つまり通常のサッシを構成する各枠材1
0,11,12の外面10a,11a,12aに外向凹
条溝を一体的に形成すれば良い。
【0046】次に隣接する外装材ユニット5を面ちがい
に取付ける実施例を説明する。図21と図22に示すよ
うに、面板14を板材とした外装材ユニット5の各枠材
10,11,12の取付片24をファスナー93にそれ
ぞれ連結して建物躯体91よりも室外側に突出しても取
付ける。
【0047】建物躯体91の開口部92内に通常の外装
材15、例えば嵌め殺しサッシ、開閉自在なるサッシな
どを設ける。この外装材13の各枠材10,11,12
の面外方向の室外面10b,11b,12bに外額縁1
00をL字片101を介してそれぞれ取付け、その各取
付部を湿式シール材102でシールする。なお、下の枠
材11にはL字片101が一体的に設けてある。
【0048】前記各外額縁100は面外方向に向う第1
板103と面内方向と向う第2板104でほぼ鉤形状の
断面となり、この第1板103と第2板104に亘って
アタッチメント105がボルト106でそれぞれ取付け
てある。このアタッチメント105は取付片107と突
出片108を備え、その突出片107に外向凹条溝10
9が形成してあり、この外向凹条溝109にファスナー
ストリンガー16が前述のように取付けてあると共に、
突出片108と第2板104との間に湿式シール材11
0を装着してある。
【0049】前記アタッチメント105の取付片107
が前記ファスナー94に取付けられて第2板104が面
材14との面一となり、かつ隣接するファスナーストリ
ンガー16が相対向し、その隣接するファスナーストリ
ンガー16の噛合部18をスライダー29で噛合する。
【0050】このようであるから、建物躯体91の開口
部92内に通常の外装材15を取付け、その開口部92
の上下左右周縁部に面材14を板材とした外装材ユニッ
ト5をそれぞれ取付けた場合に、通常の外装材13と4
つの外装材ユニット5との間を防水ファスナーでシール
できる。
【0051】
【発明の効果】第1の発明によれば、隣接して取付けた
外装材ユニット5の対向するファスナーストリンガーを
スライダーで連結することで目地部を確実にシールでき
る。
【0052】第2の発明によれば、隣接して取付けた外
装材ユニット5の対向するファスナーストリンガーを連
結する際に、防水テープより突出した噛合部の長手方向
一端部を外装材ユニット間より引き出してスライダーを
挿入できるから、そのスライダーの挿入が容易となる。
【0053】第3の発明によれば、上下・左右に取付け
た外装材ユニットの十文字目地部を湿式シール材によっ
てシールできる。
【0054】第4の発明によれば、第1・第2・第3の
外装材ユニットのT字状目地部を湿式シール材でシール
できる。
【0055】第5の発明によれば、第1・第2の外装材
ユニットと建物躯体との間の端部目地部を湿式シール材
でシールできる。
【0056】第6の発明によれば、第1・第2の外装材
ユニット間より突出した障害物と第1・第2外装材ユニ
ット間の目地部を湿式シール材でシールできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】外装材ユニットの取付状態を示す概略正面図で
ある。
【図2】外装材ユニットの正面図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】図2のB−B断面図である。
【図5】外装材ユニットの取付部横断面図である。
【図6】十文字状目地部の縦断面図である。
【図7】図6のD−D断面図である。
【図8】十文字状バックアップ材の斜視図である。
【図9】T字状目地部の縦断面図である。
【図10】図9のF−F断面図である。
【図11】T字状バックアップ材の斜視図である。
【図12】端部目地部の縦断面図である。
【図13】図12のG−G断面図である。
【図14】上下の外装材ユニットの端部シール部の斜視
図である。
【図15】障害物の周囲目地部の縦断面図である。
【図16】面材をガラス板とした外装材ユニットの正面
図である。
【図17】図16のH−H断面図である。
【図18】図16のI−I断面図である。
【図19】面材を板材の外装材ユニットと面材がガラス
板の外装材ユニットとの連結部を示す縦断面図である。
【図20】面材を板材の外装材ユニットと面材がガラス
板の外装材ユニットとの連結部を示す横断面図である。
【図21】外装材ユニットを面違いに連結する実施例を
示す縦断面図である。
【図22】外装材ユニットを面違いに連結する実施例を
示す横断面図である。
【符号の説明】
5…外装材ユニット、13…枠体、14…面材、15…
外装材、16…ファスナーストリンガー、17…防水テ
ープ、18…噛合部、18a…長手方向一端部、19…
務歯、23…外向き凹条溝、30…十文字状バックアッ
プ材、31…湿式シール材、40…T字状バックアップ
材、41…湿式シール材、51…端部バックアップ材、
52…湿式シール材、55…湿式シール材、60…障害
物、69…端部バックアップ材、70…湿式シール材、
71…湿式シール材。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枠体に面材を取付けた外装材と、この外
    装材の外側縁にそれぞれ取付けた防水ファスナーのファ
    スナーストリンガーより成る外装材ユニット。
  2. 【請求項2】 防水テープの幅方向一側縁に務歯を設け
    た噛合部を有し、この噛合部の長手方向一端部を防水テ
    ープの長手方向一端部より突出した請求項1記載の外装
    材ユニット。
  3. 【請求項3】 上下、左右に取付けた4つの外装材ユニ
    ットの十文字状目地部のシール構造において、 上下に隣接する外装材ユニットのファスナーストリンガ
    ーの噛合部を連結して横目地部をシールし、左右に隣接
    する外装材ユニットのファスナーストリンガーの噛合部
    を連結して縦目地部をシールし、 前記横目地部と縦目地部の交差する十文字状目地部に十
    文字状バックアップ材を、各ファスナーストリンガーの
    端部寄り裏面に突出して設け、 その十文字状バックアップ材に湿式シール材を充填して
    各ファスナーストリンガーの端部を湿式シール材で連続
    してシールしたことを特徴とする外装材ユニットの目地
    部のシール構造。
  4. 【請求項4】 隣接して取付けた第1・第2の外装材ユ
    ニットと、この隣接する2つの外装材ユニット間に跨っ
    て取付けた第3の外装材ユニットのT字状目地部のシー
    ル構造において、 前記隣接した第1・第2の外装材ユニットのファスナー
    ストリンガーの噛合部を連結して第1・第2の外装材ユ
    ニット間の第1の目地部をシールし、隣接した第1・第
    2の外装材ユニットの各ファスナーストリンガーの噛合
    部を前記第3の外装材ユニットのファスナーストリンガ
    ーの長手方向両端部にそれぞれ連結して第1の外装材ユ
    ニットと第3の外装材ユニットとの間の第2の目地部及
    び第2の外装材ユニットと第3の外装材ユニットとの間
    の第3の目地部をそれぞれシールし、 前記第1・第2・第3の目地部が交差するT字状目地部
    にT字状バックアップ材を、各ファスナーストリンガー
    の端部寄り裏面に突出して設け、 そのT字状バックアップ材に湿式シール材を充填して各
    ファスナーストリンガーの端部を湿式シール材で連続し
    てシールしたことを特徴とする外装材ユニットの目地部
    のシール構造。
  5. 【請求項5】 隣接して取付けた第1・第2の外装材ユ
    ニットの端部と建物躯体との間の端部目地部のシールす
    る構造において、 第1・第2の外装材ユニットのファスナーストリンガー
    の噛合部を連結して第1・第2の外装材ユニット間の目
    地部をシールし、この第1・第2の外装材ユニットの建
    物躯体と対向した端部寄りに端部バックアップ材を、フ
    ァスナーストリンガーの裏面に突出して設け、その端部
    バックアップ材に湿式シール材を充填して第1・第2の
    外装材ユニットの端部間とファスナーストリンガーの端
    部間をそれぞれシールし、 前記第1・第2の外装材ユニットと建物躯体との間の目
    地部に湿式シール材を充填してシールしたことを特徴と
    する外装材ユニットの目地部のシール構造。
  6. 【請求項6】 隣接した第1・第2の外装材ユニット間
    より突出した障害物との間の目地部のシール構造におい
    て、 第1・第2の外装材ユニットに障害物が臨む凹部を形成
    してファスナーストリンガーをその凹部において不連続
    とし、その凹部に沿って湿式シール材を充填し、 前記第1・第2の外装材ユニットに装着した相対向した
    ファスナーストリンガーの噛合部をそれぞれ連結して障
    害物を境とした両側の目地部をそれぞれシールし、 前記目地部における障害物と対向した端部寄りにバック
    アップ材を、連結したファスナーストリンガーの裏面に
    突出してそれぞれ設け、この各バックアップ材に湿式シ
    ール材を充填してファスナーストリンガーと凹部の湿式
    シール材を連続させ、 前記各湿式シール材と障害物との間に湿式シール材を充
    填してシールしたことを特徴とする外装材ユニットの目
    地部のシール構造。
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