JPH0995697A - 粒状ノニオン洗剤組成物およびその製造方法 - Google Patents

粒状ノニオン洗剤組成物およびその製造方法

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JPH0995697A
JPH0995697A JP27667295A JP27667295A JPH0995697A JP H0995697 A JPH0995697 A JP H0995697A JP 27667295 A JP27667295 A JP 27667295A JP 27667295 A JP27667295 A JP 27667295A JP H0995697 A JPH0995697 A JP H0995697A
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nonionic
weight
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nonionic surfactant
granular
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JP27667295A
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English (en)
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Hiromichi Horie
弘道 堀江
Shinichi Fukutome
信一 福留
Seiji Abe
誠治 阿部
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Original Assignee
Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノニオン界面活性剤、ノニオンゲル化剤およ
び溶解促進剤を配合することにより、溶解性と洗浄力に
優れかつ長期保存時にノニオン界面活性剤のしみだしが
少ない、ノニオン界面活性剤を主成分とする高嵩密度粒
状ノニオン洗剤組成物を提供する。 【解決手段】 以下の(a)〜(c)成分を含有するこ
とを特徴とする高嵩密度粒状ノニオン洗剤組成物。
(a)ノニオン界面活性剤:10〜50重量%、(b)
ノニオンゲル化剤:0.1〜30重量%、(c)溶解促
進剤:0.05〜10重量%。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶解性と洗浄力に
優れ、かつ長期保存時のノニオン界面活性剤のしみだし
が少なく、固化の防止されたノニオン界面活性剤を主成
分とする粒状ノニオン洗剤組成物およびその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】ノニオン界面活性剤は、一般に低泡性で
あり、洗浄力が水の硬度の影響を受けにくく、特に泥汚
れや低温での汚れ分散性にも優れている。さらに生分解
性が良好で環境負荷が低く、低毒性で安全性にも問題が
ない優れた界面活性剤である。また、最近は全自動洗濯
機の普及、さらにはドラム式洗濯機が使用され始め、よ
り溶解性・すすぎ性の良好な洗剤が望まれている。しか
しながら、ノニオン界面活性剤は一般に常温で液状であ
るので、ノニオン界面活性剤がしみだすことにより、製
品の外観、洗剤粒子の流動性、耐ケーキング性に悪影響
を及ぼすことが予想される。
【0003】特開平4−339898号公報では、非晶
質の吸油性担体を5〜20%配合することによりノニオ
ン界面活性剤のしみだしの改善を図っているが、この成
分は洗浄に全く寄与しない物であり、省エネ、省資源が
叫ばれている今日、これを多量に用いることは有効とは
言えない。また、特開平4−502423号公報にはノ
ニオン界面活性剤をゲル化して用いる製造法が提唱され
ているが、この方法ではゲル化物の移送が問題となり現
実的な方法とは言えない。また、ノニオンゲル化剤を添
加し長期保存時におけるノニオン界面活性剤のしみだし
を少なくした粒状ノニオン洗剤組成物も考えられるが、
ノニオンゲル化剤は通常水に不溶性あるいは難溶性であ
るため、洗剤粒子の溶解性が悪化し、洗濯布への洗剤粒
子溶け残り物である斑点状の付着と洗浄力の低下が起こ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、溶解性と洗
浄力に優れ、かつ長期保存時にノニオン界面活性剤のし
みだしが少ない、ノニオン界面活性剤を主成分とする粒
状ノニオン洗剤組成物およびその製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】我々は、これらの問題に
ついて鋭意検討した結果、ノニオン界面活性剤とノニオ
ンゲル化剤とある種の溶解促進剤を特定量混合し、ある
種の製造方法を用いれば解決しうることを見いだした。
すなわち、本発明の粒状ノニオン洗剤組成物は、以下の
(a)、(b)および(c)成分を含有することを特徴
とする。 (a)ノニオン界面活性剤:10〜50重量% (b)ノニオンゲル化剤:0.1〜30重量% (c)溶解促進剤:0.05〜10重量%
【0006】また、本発明の第1の高嵩密度粒状ノニオ
ン洗剤組成物の製造方法(以下、A法と呼ぶ)は、以下
の(a)〜(c)成分を含む洗剤成分を、撹拌造粒して
洗剤粒子を製造するに際し、(b)ノニオンゲル化剤と
(c)溶解促進剤を(a)ノニオン界面活性剤に混合溶
解あるいは混合分散させた後、他の洗剤成分とともに均
一に撹拌造粒し、粉粒状ないしは顆粒状の洗剤粒子とす
ることを特徴とする。 (a)ノニオン界面活性剤:10〜50重量% (b)ノニオンゲル化剤:0.1〜30重量% (c)溶解促進剤:0.05〜10重量%
【0007】さらに、本発明の第2の高嵩密度粒状ノニ
オン洗剤組成物の製造方法(以下、B法と呼ぶ)は、以
下の(a)〜(c)成分を、捏和・破砕造粒して洗剤粒
子を製造するに際し、(b)ノニオンゲル化剤と(c)
溶解促進剤を(a)ノニオン界面活性剤に混合溶解ある
いは混合分散させた後、他の洗剤成分とともに均一に捏
和・混合して固形洗剤を形成し、ついで粉砕助剤として
無機質微粉体を添加し、前記固形洗剤を破砕して粉粒状
ないしは顆粒状の洗剤粒子とすることを特徴とする。 (a)ノニオン界面活性剤:10〜50重量% (b)ノニオンゲル化剤:0.1〜30重量% (c)溶解促進剤:0.05〜10重量%
【0008】
【発明の実施の形態】本発明で使用されるノニオン界面
活性剤としては、以下のものを挙げることができる。 (1)炭素数6〜22、好ましくは8〜20、より好ま
しくは10〜18の脂肪族アルコールに炭素数2〜4の
アルキレンオキシドを平均3〜30モル、好ましくは4
〜20モル、より好ましくは5〜15モル付加したポリ
オキシアルキレンアルキル(またはアルケニル)エーテ
ル。この中でも、炭素数10〜18の脂肪族アルコール
にエチレンオキシドを5〜15モル付加したポリオキシ
エチレンアルキル(またはアルケニル)エーテルが洗浄
力の面から特に好適である。 (2)ポリオキシエチレンアルキル(またはアルケニ
ル)フェニルエーテル (3)長鎖脂肪酸アルキルエステルのエステル結合間に
アルキレンオキシドが付加した下記化1の一般式(I)
で示される脂肪酸アルキルエステルアルコキシレート。
【0009】
【化1】R1CO(OA)nOR2 …(I) (R1 CO:炭素数6〜22、好ましくは8〜18の脂
肪酸残基 OA:OCH2CH2等の炭素数2〜4、好ましくは2〜
3のアルキレンオキシドの付加単位 n:アルキレンオキシドの平均付加モル数を示し、3〜
30、好ましくは5〜20の数 R2 :炭素数1〜3の低級アルキル基
【0010】(4)ポリオキシエチレンアルキル(また
はアルケニル)アミン (5)アルキル(またはアルケニル)グルコシド (6)ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル (7)ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル (8)ポリエチレングリコール脂肪酸エステルん (9)ポリオキシエチレンヒマシ油(または硬化ヒマシ
油) (10)グリセリン脂肪酸エステル
【0011】上記のノニオン界面活性剤の中でもポリオ
キシエチレンアルキル(またはアルケニル)エーテル、
脂肪酸メチルエステルにエチレンオキシドが付加した脂
肪酸メチルエステルエトキシレートが特に好適に用いら
れる。(a)成分のノニオン界面活性剤は、高嵩密度粒
状ノニオン洗剤組成物基準で10〜50重量%、好まし
くは15〜40重量%、より好ましくは20〜35重量
%の量で配合されて製造される。この配合量が10重量
%未満では、ノニオン界面活性剤の濃度が低いため優れ
た洗浄特性を生かすことができず、また得られる粒状ノ
ニオン洗剤組成物の嵩密度が低くなる。一方、50重量
%を超えると、粒状ノニオン洗剤組成物のべとつきが極
度に増大するため、製造機内への付着が著しく増大し、
装置および輸送配管の閉塞が起こり安定な製造が困難と
なる。
【0012】(b)成分のノニオンゲル化剤は、ノニオ
ン界面活性剤をゲル化させるものであり、その具体例と
しては、一般に油ゲル化剤として知られている12−ヒ
ドロキシステアリン酸、ジベンジリデンソルビトール、
金属石鹸、N−アシルアミノ酸のアミドエステル、アミ
ン塩などの誘導体のようなアミノ酸酸系の物質、ポリス
チレンブロックとポリブタジエンブロックからなるブロ
ック共重合体、ポリノルボルネンなどが挙げられる。こ
こで、金属石鹸としては、ステアリン酸リチウム、パル
ミチン酸アルミニウム、2−エチルヘキサン酸リチウム
などが用いられる。アミノ酸系のゲル化剤としては、ラ
ウロイルグルタミン酸ジブチルアミド、ジカプロイルリ
ジンラウリルアミド、ジカプロイルリジンラウリルエス
テルなどがある。また、デキストリン脂肪酸エステルと
しては、デキストリンパルミチン酸エステルなどがあ
る。上記のノニオンゲル化剤の中でも、12−ヒドロキ
システアリン酸とアミノ酸系のゲル化剤が好適であり、
より好ましくは12−ヒドロキシステアリン酸が用いら
れる。
【0013】(b)成分のノニオンゲル化剤は、高嵩密
度粒状ノニオン洗剤組成物基準で0.1〜30重量%、
好ましくは1〜20重量%より好ましくは3〜15重量
%の量で配合されて製造される。この配合量が0.1重
量%未満では、ノニオン界面活性剤のしみだし防止効果
が低く、一方30%を超えるとノニオンが完全に固化し
てしまい移送が困難となる。
【0014】(c)成分の溶解促進剤は、以下の(I)
〜(V)群の中から選ばれる。 (I)ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン
ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビ
ット脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリ
グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセ
リン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリル脂
肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、
ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポ
リオキシチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシ
エチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレン脂肪酸ア
ミドなどのノニオン界面活性剤。
【0015】(II)アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレ
ンアルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、α
−スルホ脂肪酸メチルエステル塩、α−オレフィンスル
ホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩などの非石鹸系
アニオン界面活性剤。 (III )アルカリ金属珪酸塩。 (IV)トリポリリン酸ソーダ、ピロリン酸ソーダ、ヘキ
サメタリン酸ソーダなどの縮合リン酸塩。 (V)ポリアクリル酸塩、ポリスチレンスルホン酸塩、
ポリアクリルアミドなどの高分子化合物。
【0016】(I)群のノニオン界面活性剤は、本発明
の(a)成分であるノニオン界面活性剤がポリオキシア
ルキレンアルキル(またはアルケニル)エーテルである
場合に有効であり、HLBが10〜16のもの、好まし
くはHLBが11〜15のもの、更に好ましくはHLB
が12〜15のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エ
ステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン
硬化ヒマシ油、ポリオキシチレンアルキルフェニルエー
テルが用いられ、この中でもポリオキシエチレンソルビ
タン脂肪酸エステルが特に好ましい。このHLBが、1
0未満では洗剤粒子が凝集し洗濯時に布に付着する、一
方HLBが16を越えると洗剤粒子が水の中で崩壊しに
くく斑点状の溶け残り粒子が無数に布に付着し洗浄力が
発揮できない。
【0017】(II)群のアニオン界面活性剤は、本発明
の(a)成分であるノニオン界面活性剤の種類には限定
されず、好ましくは炭素数10〜20のアルキル硫酸
塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、アルキルベン
ゼンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸メチルエステル
塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコ
ハク酸塩、さらに好ましくは炭素数12〜18のアルキ
ル硫酸のナトリウム塩またはカリウム塩、ポリオキシエ
チレンアルキル硫酸のナトリウム塩またはカリウム塩、
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸のナトリウム塩または
カリウム塩、α−スルホ脂肪酸メチルエステルのナトリ
ウム塩またはカリウム塩、α−オレフィンスルホン酸の
ナトリウム塩またはカリウム塩が本発明の洗剤粒子の溶
解促進には顕著な効果を発揮する。
【0018】(III )群のアルカリ金属珪酸塩は、本発
明の(a)成分であるノニオン界面活性剤の種類には限
定されず好ましくはSiO2 /Na2 O比が1〜4、よ
り好ましくはSiO2 /Na2 O比が2〜3の珪酸ナト
リウムが用いられる。SiO2 /Na2 O比が1未満で
も、SiO2 /Na2 O比が4以上でも本発明が目的と
する洗剤粒子の溶解促進にはほとんど効果を発揮しな
い。
【0019】(IV)群のリン酸塩は、本発明の(a)成
分であるノニオン界面活性剤の種類には限定されず、ト
リポリリン酸ソーダ、ピロリン酸ソーダ、ヘキサメタリ
ン酸ソーダなどの縮合物が好ましく、より好ましくはヘ
キサメタリン酸ソーダが用いられる。それ以外のリン酸
塩、例えば第1リン酸水素ナトリウム、第2リン酸水素
ナトリウムの様な物は、本発明が目的とする洗剤粒子の
溶解促進には効果を発揮せず、また第1リン酸水素アン
モニウム、第2リン酸水素アンモニウムの様な物は洗濯
時にアンモニアガスを発生するため洗剤組成物への配合
は不適である。
【0020】(V)群の高分子化合物は、本発明の
(a)成分であるノニオン界面活性剤の種類には限定さ
れず、好ましくは平均分子量が3000〜10000、
より好ましくは平均分子量が5000〜8000のポリ
アクリル酸のナトリウム塩、ポリスチレンスルホン酸の
ナトリウム塩、ポリアクリルアミドが用いられる。これ
ら高分子化合物の平均分子量が3000未満の場合、本
発明が目的とする洗剤粒子の溶解促進にはほとんど効果
を発揮せず、平均分子量が10000を超えると洗剤粒
子が激しく凝集し洗濯時に布に付着する。以上の(C)
成分の中での効果の度合は、理由は定かではないが、
(I)>(IV)>(II)=(III )>(V)である。
【0021】(c)成分の溶解促進剤は、高嵩密度粒状
ノニオン洗剤組成物基準で0.05〜10重量%、好ま
しくは0.1〜5重量%、より好ましくは0.3から3
重量%の量で配合される。この量が0.05重量%未満
だと、粒子の溶解促進にはほとんど効果を発揮せず、洗
剤粒子が水の中で崩壊しにくく斑点状の溶け残り粒子が
無数に布に付着するばかりか洗浄力が発揮できない。一
方、10重量%を超えると洗剤粒子が凝集し洗濯時に布
に付着する。
【0022】本発明の高嵩密度粒状ノニオン洗剤組成物
中には、通常洗剤原料に用いられる以下の様な成分を配
合することができ、これらは製造方法A法においては撹
拌造粒時に配合してもよく、造粒により得られた洗剤粒
子に後ブレンドしてもよく、特には限定されない。ま
た、製造方法Bにおいても捏和混合時に配合してもよ
く、造粒により得られた洗剤粒子に後ブレンドしてもよ
く、特には限定されない。
【0023】(1)無機質キレートビルダー:アルミノ
珪酸塩、EDTA、クエン酸塩、層状珪酸塩など (2)無機質アルカリビルダー:炭酸ナトリウム、炭酸
カリウム、炭酸水素ナトリウム、硫酸ナトリウム、亜硫
酸水素ナトリウムなど (3)蛍光増白剤:ビス(トリアジニルアミノ)スチル
ベンジスルホン酸誘導体、ビス(スルホスチリル)ビフ
ェニル塩、チノパールCBS、など (4)酵素:リパーゼ、プロテアーゼ、セルラーゼ、ア
ミラーゼなど (5)漂白剤:過炭酸ナトリウムなどの過炭酸塩、過硼
酸ナトリウムなどの過硼酸塩 (6)帯電防止剤:ジアルキル型4級アンモニウム塩、
第3級アミンなど
【0024】つぎに上記粒状ノニオン洗剤組成物の製造
方法について具体的に説明する。本発明のA法では、撹
拌造粒に先立って、(b)成分のノニオンゲル化剤と
(c)成分の溶解促進剤を(a)成分のノニオン界面活
性剤に均一に混合溶解または混合分散させる。この際、
(c)成分の溶解促進剤は、(I)群のノニオン界面活
性剤、(II)群のアニオン界面活性剤および(V)群の
高分子化合物の様に(a)成分のノニオン界面活性剤に
溶解するものについては特に限定されないが、(III )
群のアルカリ金属珪酸塩および(IV)群の縮合リン酸塩
については、(a)成分のノニオン界面活性剤に溶けに
くいので、予めこれらの水溶液を調製後(a)成分のノ
ニオン界面活性剤に混合する。ついで、この(a)
(b)(c)混合溶液をその他の洗剤原料、例えばアル
ミノ珪酸塩、炭酸ナトリウムなどとレーディゲミキサ
ー、ハイスピードミキサーなどの内部撹拌式造粒機で撹
拌造粒して、平均粒子径300〜3000μmの粉粒状
ないし顆粒状の洗剤粒子を得る。さらに必要な場合に
は、この洗剤粒子に他の洗剤原料を配合してもよい。
【0025】本発明のB法では、捏和破砕造粒に先立っ
て、(b)成分のノニオンゲル化剤と(c)成分の溶解
促進剤を(a)成分のノニオン界面活性剤に均一に混合
溶解または混合分散させる。この際、(c)成分の溶解
促進剤は、(I)群のノニオン界面活性剤、(II)群の
アニオン界面活性剤および(V)群の高分子化合物の様
に(a)成分のノニオン界面活性剤に溶解するものにつ
いては特に限定されないが、(III )群のアルカリ金属
珪酸塩および(IV)群の縮合リン酸塩については、
(a)成分のノニオン界面活性剤に溶けにくいので、予
めこれらの水溶液を調製後(a)成分のノニオン界面活
性剤に混合する。ついで、この(a)(b)(c)混合
溶液をその他の洗剤原料、例えばアルミノ珪酸塩、炭酸
ナトリウムなどとともにニーダーなどの混練機で均一に
捏和・混合して固形洗剤を形成し、ついで粉砕助剤とし
て無機質微粉体を添加し、カッターミルなどの粉砕機で
前記固形洗剤を破砕して平均粒子径300〜3000μ
mの粉粒状ないし顆粒状の洗剤粒子を得る。さらに必要
な場合には、この洗剤粒子に他の洗剤原料を配合しても
よい。
【0026】また、上記A法、B法のいずれにおいて
も、造粒された洗剤粒子に対してコーティング剤を添加
して表面改質を行い、洗剤粒子の流動特性を改善するこ
ともできる。コーティング剤としては、JIS200メ
ッシュふるい通過分が50%以上である無機質微粉体が
好適であり、素材的には例えば、炭酸ナトリウム、炭酸
カルシウム等の炭酸塩、非晶質シリカ、ケイ酸カルシウ
ム、ケイ酸マグネシウム等のケイ酸塩、ゼオライト等の
アルミノ珪酸塩などが用いられる。コーティング剤は、
本発明の組成物中に0.5〜15重量%配合されること
が好ましく、より好ましは1〜10重量%である。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、ノニオン界面活性剤、
ノニオンゲル化剤および溶解促進剤を配合することによ
り、溶解性と洗浄力に優れかつ長期保存時にノニオン界
面活性剤のしみだしが少ない、ノニオン界面活性剤を主
成分とする高嵩密度粒状ノニオン洗剤組成物を提供でき
る。
【0028】
【実施例】実施例においては、以下の試験方法により各
試料を評価した。 [しみだし試験]市販の加工紙製箱型小サイズカートン
(22cm×15.5cm×5.5cm)容器に下記の
方法で調製した高嵩密度粒状ノニオン洗剤組成物1.2
kgを入れ、50℃、85%RHの恒温恒湿室中に30
日間保存後、洗剤を全て取り出し、容器の内側の洗剤と
の接触部分のしみだしの度合いを、目視で以下の基準で
評価した。 5:しみだしが全く認められない 4:しみだしが僅かに認められる 3:しみだしが少し認められる 2:しみだしがかなり認められる 1:しみだしがとてつもなく多く認められる
【0029】[固化性試験]市販の加工紙製箱型小サイ
ズカートン(22cm×15.5cm×5.5cm)容
器に下記の方法で調製した高嵩密度粒状ノニオン洗剤組
成物1.2kgを入れ、50℃、85%RHの恒温恒湿
室中に30日間保存後、この容器の上部を開き、JIS
規格4メッシュのふるい上に注意深く移し、ふるいを穏
やかに振動した後、ふるい上の重量と総重量とを求め、
下記の数1から固化性を算出した。
【0030】
【数1】固化性(%)=〔ふるい上の重量(g)/総重
量(g)〕×100
【0031】[溶解速度試験]1リットルのビーカーに
5℃の水道水を入れ、下記の方法で調製した24#パス
〜42#オンの高嵩密度粒状ノニオン洗剤組成物5gを
投入し、マグネチックスターラーを用いてゆるやかに撹
拌し洗剤粒子が完全に溶けるまでの時間を目視で判定し
た。
【0032】[布付着性試験]2槽式洗濯機(三菱電機
製CW−225型)に水温5℃の水道水30リットルを
用意し、黒綿肌シャツ2枚・黒アクリルセーター2枚・
黒ナイロンスリップ2枚およびチャージ布としての肌シ
ャツ5枚の計1.5kg(浴比20倍)を入れ、被洗布
の中央部にくぼみをつくり、そこへ下記の方法で調製し
た高嵩密度粒状ノニオン洗剤組成物40gを投入した。
洗剤が水に浸されるまま2分間静置後、ソフト水流5分
間で洗浄した。自然排水して1分脱水し、布に付着して
いる洗剤粒子の量を目視で以下の基準で評価した。 5:付着物が全く認められない 4:付着物が僅かに認められる 3:付着物が少し認められる 2:付着物がかなり認められる 1:付着物がとてつもなく多く認められる
【0033】[洗浄力試験]下記の人工汚垢組成の汚垢
浴中に清浄布(日本油化学協会指定綿布60番5×5c
m)を浸漬したのち、105℃30分乾燥後、布の表面
を左右25回ラビングし、このうち反射率が42±2%
のものを汚垢布とした。これを60枚と試料20gを2
槽式洗濯機(三菱電機製CW−225型)に投入し、1
5℃、30Lの水(3°DH)で10分間洗浄を行っ
た。また、洗浄力は、人工汚垢の落ちぐあいを目視で以
下の基準で評価した。 5:完全に汚れがおちている 4:かなり汚れがおちている 3:割合汚れがおちている 2:少し汚れがおちている 1:僅かに汚れがおちている
【0034】<汚垢成分> オレイン酸 28.3% トリオレイン 15.6% コレステロールオレート 12.2% 流動パラフィン 2.5% スクワレン 2.5% コレステロール 2.5% ゼラチン 7.0% 無機汚垢 29.8% カーボンブラック(日本油化学協会指定) 0.5%
【0035】<粒状ノニオン洗剤組成物の製造方法> [製造方法A法]表1に示した量のノニオン界面活性剤
にノニオンゲル化剤、溶解促進剤および蛍光剤を80℃
で混合溶解させる。ここで溶解促進剤−4、5について
は、予め40%水溶液を調製後ノニオン界面活性剤に添
加し混合した。つぎに、微粒ゼオライト、非晶質シリ
カ、炭酸ナトリウムおよび亜硫酸ナトリウムをレーディ
ゲミキサー(マツボー製、M−20型)に投入し、主軸
(200rpm)とチョッパー(6000rpm)の撹
拌のもとこれらの原料粉を均一に混合する。ついで、上
記ノニオン溶液を加圧ノズル(池内MK120、噴霧圧
5kg/cm2 )を用いて添加し、平均粒子径500μ
mとなるまで造粒し、さらに流動性改善剤を加え、一様
にコーティングする。最後に酵素と香料を加え高嵩密度
粒状ノニオン洗剤組成物を得た。
【0036】[製造方法B法]表1に示した量のノニオ
ン界面活性剤にノニオンゲル化剤と溶解促進剤を80℃
で混合溶解させる。ここで、溶解促進剤3と4について
は、予め40%水溶液を調製後ノニオン界面活性剤に添
加し混合した。つぎに、微粒ゼオライト、非晶質シリ
カ、炭酸ナトリウムおよび亜硫酸ナトリウムからなる噴
霧乾燥粒子を調製し、上記ノニオン溶液とともに連続ニ
ーダー(栗本鉄工(株)製、KRC2型)に投入し、捏
和混合して捏和物(固形洗剤)を得た。ついで得られた
捏和物と粉砕助剤をスクリーンの穴径が5mmφ、3m
mφ、2.5mmφのフィッツミル(ホソカワミクロン
(株)製DKASO6型)3段に投入して破砕し、平均
粒子径500μm洗剤粒子を得、さらにこれに転動ドラ
ム内で流動性改善剤と香料を一様にコーティングし、最
後に酵素を加え高嵩密度粒状ノニオン洗剤組成物を得
た。
【0037】使用原料の内容は、以下の通りである。 AEノニオン−1:C1225O(CH2CH20)7
(新日本理科(株)製コノール20Pにエチレンオキシ
ドを平均7モル付加したポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル) AEノニオン−2:C1225O(OCH2CH29
(ライオン化学(株)製ドバノックス25I) FMEノニオン:C1123CO(OCH2CH29OC
3(ライオン化学(株)製) ノニオンゲル化剤:12−ヒドロキシステアリン酸(川
研ファインケミカル(株)製) 溶解促進剤−1:ポリオキシエチレン(平均20モル付
加)ソルビタンモノオレート(日光ケミカルズ(株)製
TO−10HLB=15.0) 溶解促進剤−2:α−スルホパルミチン酸メチルエステ
ルナトリウム(ライオンオレオケミカル(株)製) 溶解促進剤−3:JIS2号珪酸ナトリウム(日本化学
工業(株)製、モル比=2.0) 溶解促進剤−4:ヘキサメタ燐酸ナトリウム(純正化学
(株)製) 溶解促進剤−5:ポリアクリル酸ナトリウム(日本純薬
(株)製、分子量5000) 非晶質シリカ:トクシールN((株)トクヤマ製) 微粒ゼオライト:シルトンB(水沢化学(株)製) 炭酸ナトリウム:軽灰(旭硝子(株)製) 亜硫酸ナトリウム:亜硫酸曹達(神州化学(株)製) 粉砕助剤:シルトンB(水沢化学(株)製) 流動性改善剤:シルトンB(水沢化学(株)製) 蛍光剤:2:4,4´−ビス(2−スルホスチリル)ビ
フェニルジナトリウム(チバガイギー(株)製チノパー
ルCBS−X) 酵素:リパーゼ/プロテアーゼ/セルラーゼ=1/1/
1混合物
【0038】
【表1】 表1:粒状ノニオン洗剤組成物の組成および評価結果(その1) 実 施 例 比較例 1 2 3 4 5 6 7 8 1 2 組成(wt%) a)ノニオン界面活性剤 AEノニオン-1 10 − − 25 25 − − − 8 − AEノニオン-2 − 15 − − − 35 − 50 − 52 FMEノニオン − − 20 − − − 40 − − − b)ノニオンゲル化剤 29 1 18 4 4 13 3 0.2 32 0.08 c)溶解促進剤 溶解促進剤-1 − − − − 1 3 − 10 0.02 − 溶解促進剤-2 − − 0.5 − − − − − − − 溶解促進剤-3 − 0.1 − − − − − − − − 溶解促進剤-4 − − − 1 − − 5 − − 12 溶解促進剤-5 0.06 − − − − − − − − − 非晶質シリカ 0.5 2 3 4 4 5 6 7 0.5 7 微粒ゼオライト 20 31 20 30 30 12 16 10 20 8 炭酸ナトリウム 26 30 18 22 22 12 10 10 25 8 硫酸ナトリウム 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 牛脂石鹸 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 粉砕助剤 − 10 10 − − 10 10 − − − 流動性改善剤 6 2.5 2.5 6 6 2.5 2.5 6 6 6 蛍光剤 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 酵素 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 少量成分 バ ラ ン ス 製造方法 A B B A A B B A A A
【0039】
【表2】 表2:粒状ノニオン洗剤組成物の組成および評価結果(その2) 実 施 例 比較例 1 2 3 4 5 6 7 8 1 2 しみだし 5 4 5 5 5 4 5 3 5 1 固化性 5 4 5 5 5 4 5 3 5 1 洗浄力 3 4 4 5 5 5 4 4 1 2 布付着 3 4 4 5 4 5 4 3 1 2 溶解速度(秒) 200 100 100 75 75 80 75 120 500 450 嵩密度(g/cc) 0.9 0.9 0.9 0.9 0.9 0.9 0.9 0.9 0.8 0.9 装置への付着 なし なし なし なし なし なし なし 少し なし 多い ノニオンの移送 やや難 可 可 可 可 可 可 やや難 難 可
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C11D 1:74 3:20 3:33 3:37 1:14 1:24 1:28 1:29 3:06 3:08)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の(a)〜(c)成分を含有するこ
    とを特徴とする高嵩密度粒状ノニオン洗剤組成物。 (a)ノニオン界面活性剤:10〜50重量% (b)ノニオンゲル化剤:0.1〜30重量% (c)溶解促進剤:0.05〜10重量%
  2. 【請求項2】 以下の(a)〜(c)成分を含有する粒
    状ノニオン洗剤組成物を製造するに際し、 (a)ノニオン界面活性剤:10〜50重量% (b)ノニオンゲル化剤:0.1〜30重量% (c)溶解促進剤:0.05〜10重量% (a)成分に(b)成分と(c)成分を混合溶解あるい
    は混合分散させた後、他の洗剤成分とともに均一に撹拌
    造粒し、粉粒状ないしは顆粒状の洗剤粒子とすることを
    特徴とする粒状ノニオン洗剤組成物の製造方法。
  3. 【請求項3】 以下の(a)〜(c)成分を含有する粒
    状ノニオン洗剤組成物を製造するに際し、 (a)ノニオン界面活性剤:10〜50重量% (b)ノニオンゲル化剤:0.1〜30重量% (c)溶解促進剤:0.05〜10重量% (a)成分に(b)成分と(c)成分を混合溶解あるい
    は混合分散させた後、他の洗剤成分とともに均一に捏和
    ・混合して固形洗剤を形成し、ついで粉砕助剤として無
    機質微粉体を添加し、前記固形洗剤を破砕して粉粒状な
    いしは顆粒状の洗剤粒子とすることを特徴とする粒状ノ
    ニオン洗剤組成物の製造方法。
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WO1999063047A1 (fr) * 1998-06-04 1999-12-09 Kao Corporation Composition de tensioactif
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