JPH11293293A - 粒状ノニオン洗剤組成物及びその製造方法 - Google Patents

粒状ノニオン洗剤組成物及びその製造方法

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JPH11293293A
JPH11293293A JP9608298A JP9608298A JPH11293293A JP H11293293 A JPH11293293 A JP H11293293A JP 9608298 A JP9608298 A JP 9608298A JP 9608298 A JP9608298 A JP 9608298A JP H11293293 A JPH11293293 A JP H11293293A
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JP
Japan
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pref
polycarboxylate
weight
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surfactant
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JP9608298A
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English (en)
Inventor
Hiromichi Horie
弘道 堀江
Hiroyuki Masui
宏之 増井
Tomonori Takahashi
友則 高橋
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Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 色素沈着汚れに対する洗浄力に優れた粒状ノ
ニオン洗剤組成物を提供する。 【解決手段】 成分として、(a)ノニオン界面活性
剤、(b)両性界面活性剤、(c)ポリカルボキシレー
ト、及び(d)層状シリケートを含有する。粒状ノニオ
ン洗剤組成物は、例えば、これらの成分を攪拌造粒する
か、又は混練押出後破砕造粒することによって製造する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粒状ノニオン洗剤
組成物に関し、特に、色素沈着汚れに対する洗浄力に優
れた粒状ノニオン洗剤組成物に関する。
【0002】
【従来技術】ノニオン界面活性剤は、一般に低泡性であ
り、洗浄力が水の硬度の影響を受けにくく、特に泥汚れ
や低温での汚れ分散性にも優れている。更に、生分解性
が良好で環境負荷が低く、低毒性で安全性にも問題がな
いなど、優れた界面活性剤である。そのため、ノニオン
界面活性剤を配合した粒状ノニオン洗剤組成物が種々提
案されている。一方、粒状ノニオン洗剤組成物から洗剤
容器へのノニオン界面活性剤のしみ出しに基づく問題点
を解消するために、各種の粒状ノニオン洗剤組成物が提
案されている。ところで、特開平6−10000号公報
には、ノニオン界面活性剤のしみ出しを防止するととも
に、脂肪酸汚れに対する洗浄力が改善された粉末洗剤組
成物が提案されている。
【0003】しかしながら、上記公報にかかる技術は、
確かに、脂肪酸汚れに対する洗浄力は優れているもの
の、カレーしみや、葡萄しみ、コーヒーしみ等の色素沈
着汚れに対しては充分な洗浄力を有しているとは言えな
い問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、色
素沈着汚れに対する洗浄力の優れた、ノニオン界面活性
剤を主成分とする粒状ノニオン洗剤組成物、及びその好
適な製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
達成するために鋭意検討した結果、ノニオン界面活性剤
に対して、両性界面活性剤、ポリカルボキシレート及び
層状シリケートを併用することにより、上記課題を達成
できることを見出し、本発明に到達したものである。即
ち、本発明は、以下の発明に関するものである。 1.以下の成分: (a)ノニオン界面活性剤、(b)両性界面活性剤、
(c)ポリカルボキシレート、及び(d)層状シリケー
ト、を含有することを特徴とする粒状ノニオン洗剤組成
物。 2.ノニオン界面活性剤、両性界面活性剤、ポリカルボ
キシレート及び層状シリケートを撹拌造粒するか捏和破
砕造粒することをを特徴とする粒状ノニオン洗剤組成物
の製造方法。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、詳細に説
明する。本発明で使用されるノニオン界面活性剤として
は、特に制限されることなく、各種のノニオン界面活性
剤を使用することができる。好ましいノニオン界面活性
剤としては、例えば、以下のものを挙げることができ
る。 (1)炭素数6〜22、好ましくは8〜18の脂肪族ア
ルコールに炭素数2〜4のアルキレンオキシドを平均3
〜30モル、好ましくは5〜20モル付加したポリオキ
シアルキレンアルキル(又はアルケニル)エーテル。こ
の中でも、ポリオキシエチレンアルキル(又はアルケニ
ル)エーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレ
ンアルキル(又はアルケニル)エーテルが好適である。 (2)ポリオキシエチレンアルキル(又はアルケニル)
フェニルエーテル。 (3)長鎖脂肪酸アルキルエステルのエステル結合間に
アルキレンオキシドが付加した以下の式で示される脂肪
酸アルキルエステルアルコキシレート。
【0007】R1 CO(OA)n OR2 (R1 COは、炭素数6〜22、好ましくは8〜18の
脂肪酸残基を表わす。OAは、エチレンオキシド、プロ
ピレンオキシド等の炭素数2〜4、好ましくは2〜3の
アルキレンオキシドの付加単位を表わす。nは、アルキ
レンオキシドの平均付加モル数を示し、一般に3〜3
0、好ましくは5〜20の数である。R2は、炭素数1
〜3の置換基を有してもよい、低級アルキル基を表
す。) (4)ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル。 (5)ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル。 (6)ポリオキシエチレン脂肪酸エステル。 (7)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油。 (8)グリセリン脂肪酸エステル。
【0008】上記のノニオン界面活性剤の中でも、融点
が40℃以下でHLBが9〜16のポリオキシエチレン
アルキル(又はアルケニル)エーテル、脂肪酸メチルエ
ステルにエチレンオキシドが付加した脂肪酸メチルエス
テルエトキシレートが特に好適に用いられる。また、こ
れらのノニオン界面活性剤は混合物として使用してもよ
い。ノニオン界面活性剤は、本発明の粒状ノニオン洗剤
組成物の重量に基づいて、好ましくは、15〜50重量
%、更に好ましくは15〜40重量%、特に好ましくは
15〜35重量%で含有される。この量が15重量%未
満では、得られる洗剤粒子中のノニオン界面活性剤濃度
が低いばかりか、低嵩密度となるため、洗剤の使用量を
多くしないと良好な洗浄効果が得られず、近年のコンパ
クト化と相反する結果となり好ましくない。また、省資
源の点でも好ましくない。一方、50重量%を超える
と、しみ出し抑制が難しくなるので好ましくない。
【0009】本発明で使用される両性界面活性剤として
は、従来より、洗浄剤の分野で使用されているものを特
に制限されることなく、各種の両性界面活性剤を使用す
ることができる。このような両性界面活性剤として、以
下の両性界面活性剤が好ましく使用される。 (1)以下の式で示されるベタイン類
【0010】
【化1】 (式中、R1 は、通常、炭素数が12〜18、好ましく
は12〜16のアルキル基である。R2 及びR3 は、そ
れぞれ、CH3、C25、C37、CH2COOH等であ
る。nは、1〜3の整数を示す。) 上記ベタイン類としては、具体例には、ラウリン酸アミ
ドプロピルベタインや、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベ
タイン、ステアリン酸アミドエチルベタイン等が挙げら
れる。 (2)以下の式で示されるイミダゾリン誘導体類
【0011】
【化2】 (式中、R1 は、通常、炭素数が12〜18、好ましく
は12〜16のアルキル基である。) 上記イミダゾリン誘導体類としては、具体例には、2−
アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチ
ルイミダゾリニウムベタインや、N−ヤシ油脂肪酸アシ
ル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロキシエチルエチ
レンジアミンナトリウム等が挙げられる。 (3)リン酸塩型 リン酸塩型としては、以下の式で示されるレシチン(ホ
スファチジルコリン)が好ましいものとして挙げられ
る。
【0012】
【化3】 (式中、R1 及びR2 は、通常、炭素数が14〜22、
好ましくは14〜18のアルキル基である。) 両性界面活性剤は、粒状ノニオン洗剤組成物の重量に基
づいて、好ましくは0.1〜5重量%、更に好ましくは0.
2〜4重量%、特に好ましくは0.3 〜3重量%で含有さ
れる。この量が0.1重量%未満では、色素沈着汚れに対
する洗浄力が低くなり、好ましくない。一方、両性界面
活性剤の量が、5重量%を超えると、得られる洗剤粒子
が固化しやすくなり、好ましくない。本発明で使用さる
れポリカルボキシレートとしては、主鎖中の隣接する炭
素原子の一方又は両方に、COOM(Mは、水素、アル
カリ金属(例えば、カリウムや、ナトリウム等)、アル
カリ土類金属(例えば、カルシウムや、マグネシウム
等)又はアンモニウムを表す。)を有するものが好適に
挙げられる。
【0013】ポリカルボキシレートとしては、具体的に
は、−CH(COOM)-CH2−又は−CH(COOM)-CH(COOM) −で示
される単位を分子内主鎖中に含有する共重合体又は重合
体が挙げられる。ポリカルボキシレートは、一般に、エ
チレン性不飽和結合を有しかつ隣接する炭素原子の両方
又は一方にカルボキシル基又はその塩を有するモノマー
を重合又は共重合することによって得られる。エチレン
性不飽和結合を有しかつ隣接する炭素原子の両方にカル
ボキシル基又はその塩を有するモノマーとしては、例え
ば、マレイン酸や、フマル酸、アコニット酸、シトラコ
ン酸等が挙げられる。また、エチレン性不飽和結合を有
しかつ隣接する炭素原子の一方にカルボキシル基又はそ
の塩を有するモノマーとしては、例えば、アクリル酸
や、クロトン酸、イソクロトン酸、イタコン酸、メタク
リル酸、α−ヒドロキシアクリル酸等が挙げられる。ま
た、上記モノマーとともに、他のコモノマーを併用して
もよい。そのようなコモノマーとしては、例えば、ビニ
ルホスホン酸や、スルホン化マレイン酸、ジイソブチレ
ン、スチレンメチルビニルエーテル、エチレン、プロピ
レン、イソブチレン、ペンテン、ブタジエン、イソプレ
ン、酢酸ビニル、ビニルアルコール、アクリル酸エステ
ル等が挙げられる。上記モノマーの中でもマレイン酸
や、アクリル酸、メタクリル酸を用いるのが好ましい。
【0014】ポリカルボキシレートは、混合物として使
用してもよい。本発明においてポリカルボキシレート
は、平均分子量として、好ましくは5,000〜20
0,000、更に好ましくは6,000〜150,00
0、特に好ましくは7,000〜100,000を有す
るのものが好適に用いられる。ポリカルボキシレート
は、本発明の粒状ノニオン洗剤組成物の重量に基づい
て、好ましくは、1〜15重量%、更に好ましくは、2〜
12重量%、特に好ましくは、3〜10重量%で含有さ
れる。この量が1重量%未満では、色素沈着汚れに対す
る洗浄力が低く、好ましくない。一方、ポリカルボキシ
レートの量が、15重量%を超えると、粒状ノニオン洗剤
組成物の溶解性が低下するので、好ましくない。
【0015】本発明で使用される層状シリケートとして
は、好ましくは、次式で示される結晶性層状シリケート
が好適に使用される。 M2 Six (2x+1)・y(H2 O) (I) 式中、Mは、アルカリ金属であり、1.5 ≦x≦4、y≦
25である。上記式において、アルカリ金属は、例えば、
リチウムや、ナトリウム、カリウム等である。層状シリ
ケートは、特開昭60-227895 号公報にその製法が記載さ
れており、一般的には、無定形のガラス状シリケートを
200 〜1000℃で焼成して結晶性とすることによって得ら
れる。合成方法の詳細は、例えば、Phys. Chem. Glasse
s, 7:127-138 (1966) 、Z. Kristallogr., 129:396-404
(1969) 等に記載されている。また、このような結晶性
層状シリケートは、例えば、ヘキスト社より商品名「N
a−SKS−6 」(δ−Na2Si2O5) として、微粉末状、
粉末状、顆粒状のものが入手でき、本発明では粒径10
〜500μm のものが使用できる。好ましくは、粒径が
10〜300μm のものが適当である。
【0016】好ましい層状シリケートは、陽イオン交換
能が、100 〜400mgCaCO3/g、特に好ましくは、150 〜40
0mgCaCO3/gのものが使用される。ここで、陽イオン交換
能は、以下のようにして測定される。まず、0.1gのサン
プルを秤量し、500 ppm(CaCO3 換算) CaCl2 水溶液
100ml に分散させ、25℃で10分間攪拌した後、0.2 μm
のフィルターで素早く濾過し、その内、10mlを採取
し、イオン交換水50mlを加え、これに、20重量%KOH 水
溶液1mlを加え、NN指示薬[2−ヒドロキシ−1−
(2’−ヒドロキシ−4’−スルホ−1’−ナフチルア
ゾ)−3−ナフトエ酸のメタノール溶液]を数滴加えた
後、0.01M−EDTAで滴定する。適当後、ブランクと
の差より、陽イオン交換能が求められる。
【0017】層状シリケートは、本発明のノニオン界面
活性剤の重量に基づいて、例えば、1〜20重量%、好
ましくは、2〜15重量%、更に好ましくは、3〜10重
量%の量で使用することが適当である。層状シリケート
の量が、1重量%未満では、色素沈着汚れに対する洗浄
力が不足し、好ましくない。一方、層状シリケートの量
が、20重量%を越えると、発塵し易くなるので好まし
くない。本発明の粒状ノニオン洗剤組成物中には、通常
洗剤原料に配合されている任意成分であれば、特に制限
されることなく、各種のものを併用することができる。
【0018】このような成分としては、例えば、以下の
成分が挙げられる。 (1)アルカリ洗浄ビルダーとして、炭酸ナトリウム、
炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウ
ム、炭酸ナトリウムカリウム、珪酸ナトリウム、珪酸カ
リウム等。 (2)キレートビルダーとして、アルミノ珪酸ナトリウ
ム、アルミノ珪酸カリウム、トリポリリン酸ナトリウ
ム、ピロリン酸ナトリウム、NTA、EDTA等。 (3)アニオン界面活性剤として、直鎖アルキルベンゼ
ンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルキ
ル硫酸エステル塩、アルキルエーテル硫酸塩等。 (4)蛍光剤として、例えば、ビス(トリアジニルアミ
ノ)スチルベンジスルホン酸誘導体や、ビス(スルホス
チリル)ビフェニル塩[チノパールCBS−X]等。 (5)酵素として、例えば、リパーゼや、プロテアー
ゼ、セルラーゼ、アミラーゼ等。 (6)漂白剤として、例えば、過炭酸塩や、過硼酸塩
等。 (7)漂白活性化剤として、例えば、ドデカノイルオキ
シベンゼンスルホン酸ナトリウムや、デカノイルオキシ
ベンゼンカルボン酸等。 (8)表面改質剤として、例えば、微粉炭酸カルシウム
や、微粉ゼオライト、微粉シリカ、微粉アルミナ、微粉
加工澱粉、ベントナイト、ポリエチレングリコール等。 (9)再汚染防止剤として、例えば、ポリエチレングリ
コールや、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポ
リビニルアルコール等。 (10)増量剤として、例えば、硫酸ナトリウムや、硫
酸カリウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム等。 (11)還元剤として、例えば、亜硫酸ナトリウムや、
亜硫酸カリウム等。 (12)抑泡剤として、例えば、シリコーンオイルや、
シリコーンコンパウンド等。 (13)香料類 (14)色素類 次に、本発明の粒状ノニオン洗剤組成物の製造方法につ
いて説明する。
【0019】本発明の粒状ノニオン洗剤組成物は、混練
押出し機、好ましくは、密閉式の圧密化処理装置、更に
好ましくは横型連続式のニーダーに、ノニオン界面活性
剤、両性界面活性剤、及びポリカルボキシレート、並び
に必要に応じて他の任意成分を導入し、ニーダー内で剪
断力を付与しながら混合して造粒物(固体洗剤)を形成
し、次いで破砕造粒機、好ましくは、カッターミルによ
って、破砕造粒し、最後に、層状シリケートを添加し
て、圧密化処理を行って製造することができる。この場
合、ニーダーの他に、一軸又は二軸スクリュー押出機な
どを用いて行うこともできる。本発明で使用する混練押
出し機として、具体的には、株式会社栗本鐵工所製のK
RCニーダーなどが挙げられる。本発明で使用する破砕
造粒機としては、例えば、フィッツミル(ホソカワミク
ロン製のDKASO 6型)を使用することができる。破砕造
粒の際には、粉砕助剤として、例えば、結晶質アルミノ
ケイ酸ナトリウムを添加してもよい。混練押出し機は、
一般に30〜60℃、好ましくは35〜55℃、更に好
ましくは40〜50℃である。温度が30℃よりも低い
場合には、混練押出機への負荷が過大となり易く、好ま
しくない。一方、温度が60℃よりも高くなると、逆
に、混練物が粉砕機に付着し易くなり、好ましくない。
処理時間は、通常、0.2〜2分間、好ましくは0.5〜1
分間である。また、破砕造粒処理は、一般に5〜30
℃、好ましくは10〜25℃、更に好ましくは10〜2
0℃である。温度が5℃よりも低い場合には、結露が発
生し易くなり易く、好ましくない。一方、温度が30℃
よりも高くなると、逆に、粉砕機への付着が生じ易くな
り、好ましくない。処理時間は、通常、1〜30秒間、
好ましくは3〜30秒間である。
【0020】また、本発明の粒状ノニオン洗剤組成物
は、別に、攪拌造粒法によっても製造することができ
る。攪拌造粒法においては、撹拌造粒機として、ハイス
ピードミキサー、シュギミキサー、レーディゲミキサー
などの造粒器内部に撹拌翼を有し、この撹拌翼と造粒器
内部壁面との間に30mm以下のクリアランスを有する
内部撹拌型の造粒機に、ノニオン界面活性剤、両性界面
活性剤、及びポリカルボキシレート、更には任意に添加
することのできる成分を導入し、処理することによっ
て、最後に、層状シリケートを添加することによって、
本発明の粒状ノニオン洗剤組成物を製造することができ
る。攪拌造粒の温度は、一般に20〜60℃、好ましく
は30〜50℃、更に好ましくは35〜50℃である。
温度が20℃よりも低い場合には、造粒が進みにくく、
好ましくない。一方、温度が60℃よりも高くなると、
逆に、造粒機への付着が生じ、負荷が過大となり易くな
り、好ましくない。また、攪拌造粒処理における処理時
間は、通常、1〜10分間、好ましくは2〜8分間であ
る。
【0021】このような混練押出後破砕造粒又は攪拌造
粒により、本発明では嵩密度が0.3〜1.2g/ml 、好ま
しくは0.5〜1g/ml の圧密化物を得ることができる。
更に、このようにして製造された洗剤粒子に対して、例
えば、転動ドラム中でコーティング剤を添加してコーテ
ィング処理してもよい。これにより、流動特性を改良す
ることができる。コーティング剤としては、 JIS200
メッシュふるい通過分が50%以上の無機質粉末が好適
であり、素材的には例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カル
シウム等の炭酸塩や、非晶質シリカ、ケイ酸カルシウ
ム、ケイ酸マグネシウム等のケイ酸塩、ゼオライト等の
アルミノケイ酸塩等を使用することができる。コーティ
ング剤は、本発明の粒状ノニオン洗剤組成物中に、一般
に0.5〜15重量%、好ましくは1〜10重量%の量で
使用される。
【0022】更に、このように製造された洗剤粒子に
は、酵素、香料などを後添加することもできる。得られ
た本発明の粒状ノニオン洗剤組成物は、一般に平均粒径
300〜3000μm 、好ましくは350〜2000μ
m 、特に好ましくは400〜1000μm で得られる。
【0023】
【実施例】以下、本発明について、実施例及び比較例に
より更に詳細に説明する。実施例及び比較例において
は、以下の試験方法により各試料を評価した。 [洗浄力試験] (1)洗浄方法 U.S.Testing 社の Terg-O-Tometer を使用し、これにカ
レーしみ、葡萄しみ、コヒーしみをつけた人工汚垢布10
枚とメリヤス布を入れて浴比を30倍に合わせ、25℃で12
分間つけおき洗浄した。洗浄液は洗浄剤濃度0.083 %の
もの 900mlを用い、濯ぎは 900mlの水で 3分間行った。
使用水は 3°DHのものを用いた。 (2)評価方法 以下の式1により洗浄率を求めた。
【0024】 洗浄率(%)=(汚垢布のK/S −洗浄布のK/S)/(汚垢布のK/S −未汚垢布の K/S)×100 式1 K/S=(1-R/100)2/(2R/100) (クベルカ・ムンクの式) ここで、Rはカール・ツワイス社製のELREPHO反
射率計によって測定される反射率である。また、洗浄力
の評価は、供試人工汚垢布10枚の平均値で行った。布を
つけおき洗浄し評価した。 ◎:しみ汚れがほぼ完全に近く落ちている ○:しみ汚れがかなり落ちている △:しみ汚れが半分程度落ちている ×しみ汚れが殆ど落ちていない
【0025】[溶解性試験]500mlビーカーに5℃
の水道水を入れ、洗剤組成物5gを投入し、5分間撹拌
した。次に、溶け残りの洗剤粒子をナイロン布上に取り
出し、105℃で2時間乾燥し、以下の式2で表される
溶解残渣を算出し、以下の基準で評価した。 式2: 溶解残渣(%)={(溶解残分の105℃2時
間乾燥品g)/5g}×100 ◎:0%≦溶解残渣<1% ○:1%≦溶解残渣<5% △:5%≦溶解残渣<10% ×:10%≦溶解残渣%
【0026】[発塵性]洗濯機内に70cmの高さからス
プーン一杯(約20g)の洗剤を落下させ、発塵状態を
目視により、以下の基準に従って評価した。 無:全く粉体が生じなかった 少々:水面付近に靄状に粉が発生した 多い:洗濯機を越えて粉が生じた [固化性試験]外側からコートボール紙(坪量:350
g/m2)、ワックスサンド紙(坪量:30g/m2)、クラフ
トパルプ紙(70g/m2)の3層からなる紙を用いて、長
さ15cm×巾9.3cm×高さ18.5cmの箱を作製した。こ
の箱に試料1.2kgを入れ、50℃、85%RHの恒温恒
湿室中に30日間保存後、洗剤をJIS規格4メッシュ
のふるい上に注意深く移し、ふるいを穏やかに振動した
後、ふるい上の重量と総重量とを求め、下記の式1から
固化性を算出した。 式3: 固化性(%)={ふるい上の重量(g)/総重
量(g)}×100 また、本発明の粒状ノニオン洗剤組成物は、以下の製造
方法によって製造した。
【0027】[製造法A]ノニオン界面活性剤、両性活
性剤及びポリカルボキシレートを、ゼオライト、炭酸ナ
トリウム、WCとともに連続ニーダー(栗本鉄工所
(株)製KRC−4型)に投入し、捏和して固形洗剤を
形成した後、該固形洗剤破砕造粒機(ホソカワミクロン
(株)製フィッツミルDKASO6型)に投入し、ゼオ
ライト微粉末の共存下で破砕した。最後に、層状シリケ
ート及び他の任意成分を加え、粒状ノニオン洗剤組成物
を得た。 [製造法B]ノニオン界面活性剤、両性活性剤及びポリ
カルボキシレートを、ゼオライト、炭酸ナトリウム、W
Cとともにレーディゲミキサー((株)マツボー製M−
20型)に投入して撹拌造粒した後、層状シリケート及
び他の任意成分を加えて粒状ノニオン洗剤組成物を得
た。
【0028】[使用原料]ノニオン界面活性剤 (1)ノニオン界面活性剤A C1225O(CH2 CH2 O)6 H(新日本理科(株)
製コノール20Pにエチレンオキシドを平均6モル付加
したポリオキシエチレンアルキルエーテル) (2)ノニオン界面活性剤B C1633CO(OCH2 CH2 9 OCH3 両性界面活性剤 (1)両性界面活性剤A ラウリン酸アミドプロピルベタイン(東邦化学(株)製
オバゾリンCAB) (2)両性界面活性剤B ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン(日本油脂(株)
製ニッサンアノンBL)ポリカルボキシレート (1)ポリカルボキシレートA アクリル酸とマレイン酸のコポリマー(BASF社製ソ
カランCP7:分子量) (2)ポリカルボキシレートB ポリアクリル酸ナトリウム(日本純薬(株)製ジュリマ
ーAC−10S:分子量 )層状シリケート 層状ケイ酸ナトリウム(ヘキスト社製SKS−6)
【0029】
【表1】 表1 実施例 1 2 3 4 5 ノニオン界面活性剤 A 25 16 20 B 20 18 45両性界面活性剤 A 1.5 3.5 0.2 B 4.5 0.4 ポリカルボキシレート A 6.5 2.5 1.5 B 11 13 層状シリケート 6.5 12 18 2.5 1.5 A型ゼオライト (撹拌造粒用) 20 18 (捏和造粒用) 15 14 10 (破砕造粒用) 10 10 10 (後混合用) 2.5 6 5.5 2.5 2.5 Ash 20 23 20 15.5 12.5 CB 8 8 8 WC 4 3 2 6 8 酵素 1 1.5 3 0.6 0.8 製造法 A B B A A 評価項目 洗浄力 ◎ ◎ ○ ○ △ 溶解性 ◎ ○ △ ◎ ◎ 発塵性 無 無 少々 無 無 固化性(%) 0 2 4 2 5
【0030】
【表2】 表1(続き) 比較例 1 2 3 4 ノニオン界面活性剤 A 25 25 25両性界面活性剤 A 1.5 1.5 1.5ポリカルボキシレート A 6.5 6.5 6.5 層状シリケート 6.5 6.5 6.5 A型ゼオライト (捏和造粒用) 15 15 15 30 (破砕造粒用) 10 10 10 10 (後混合用) 2.5 2.5 2.5 2.5 Ash 21.5 26.5 26.5 30 CB 8 8 8 8 WC 4 4 4 4酵素 1 1 1 1 製造法 A A A A 評価項目 洗浄力 × × × × 溶解性 ◎ ◎ ◎ ○ 発塵性 無 無 無 多い固化性(%) 0 0 0 0 上記表1で使用した任意成分の内容は、以下の通りであ
る。 A型ゼオライト:(水沢化学(株)製シルトンB) Ash:軽質炭酸ナトリウム(旭硝子(株)製軽灰) 酵素:リパーゼ/プロテアーゼ/セルラーゼ=1/1/
1の混合物(ノボ社製) CB:Caベントナイト(SUD−CHEMIE社製L
AUNDROSIL) WC:非晶質シリカ((株)トクヤマ製トクシールN)
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、ノニオン界面活性剤
に、両性界面活性剤、ポリカルボキシレート及び層状シ
リケートを併用することにより、色素沈着汚れに対して
優れた洗浄力を有する粒状ノニオン洗剤組成物が得られ
ることが分かる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】以下の成分: (a)ノニオン界面活性剤、 (b)両性界面活性剤、 (c)ポリカルボキシレート、及び (d)層状シリケート、 を含有することを特徴とする粒状ノニオン洗剤組成物。
  2. 【請求項2】ノニオン界面活性剤、両性界面活性剤、ポ
    リカルボキシレート及び層状シリケートを撹拌造粒する
    か、捏和破砕造粒することを特徴とする粒状ノニオン洗
    剤組成物の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2000023560A1 (fr) * 1998-10-16 2000-04-27 Kao Corporation Procede de fabrication de particules de detergent
JP2009249511A (ja) * 2008-04-07 2009-10-29 Kao Corp 洗剤粒子

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