JPH0995459A - 1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロペン及び1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパンの製造方法、及び1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパンの製造方法 - Google Patents

1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロペン及び1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパンの製造方法、及び1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパンの製造方法

Info

Publication number
JPH0995459A
JPH0995459A JP7276358A JP27635895A JPH0995459A JP H0995459 A JPH0995459 A JP H0995459A JP 7276358 A JP7276358 A JP 7276358A JP 27635895 A JP27635895 A JP 27635895A JP H0995459 A JPH0995459 A JP H0995459A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catalyst
pentafluoropropene
hexafluoropropane
reaction
hexafluoropropene
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7276358A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroichi Aoyama
博一 青山
Akinori Yamamoto
明典 山本
Noriaki Shibata
典明 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP7276358A priority Critical patent/JPH0995459A/ja
Publication of JPH0995459A publication Critical patent/JPH0995459A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 工業的かつ経済的に効率良く、1,1,1,
3,3−ペンタフルオロプロぺン及び1,1,1,2,
3,3,3−ヘプタフルオロプロパン、更には1,1,
1,3,3−ペンタフルオロプロパンを製造する方法を
提供する。 【解決手段】 1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオ
ロプロパンとヘキサフルオロプロペンとをガス状態に
て、触媒と接触させるか、又は酸素の存在下で酸化物触
媒と接触させて、1,1,1,3,3,3−ヘキサフル
オロプロパンからの脱フッ酸とヘキサフルオロプロペン
へのフッ酸付加とを同時に行う1,1,1,3,3−ペ
ンタフルオロプロぺン及び1,1,1,2,3,3,3
−ヘプタフルオロプロパンの製造方法。また得られた
1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロぺンを触媒存
在下に水素と反応させて水素添加する1,1,1,3,
3−ペンタフルオロプロパンの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷媒、発泡剤、洗
浄剤として使用されているCFCやHCFCの代替化合
物となりえる有用な化合物である、1,1,1,3,3
−ペンタフルオロプロパンの製造方法;及び前記1,
1,1,3,3−ペンタフルオロプロパンを製造する際
の中間体として、また、含フッ素高分子のモノマーとし
て有用な1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロペン
の製造方法;更には、エアゾールの噴射剤、冷媒、発泡
剤、消火剤としても有用な1,1,1,2,3,3,3
−ヘプタフルオロプロパンの製造方法;に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】1,1,1,3,3−ペンタフルオロプ
ロペンの製造方法としては、2−トリフルオロメチル−
3,3,3−トリフルオロプロピオン酸のアルカリ金属
塩を脱炭酸することにより得る方法が知られている(Sy
ntheses of Fluoroorganic Compounds, Knunyants I.
L., Yakobuson G. G., Springer-Verlag, 1985, 8〜
9ページ)。
【0003】しかしながら、この公知の方法では、固体
の重炭酸カリウムを用いて2−トリフルオロメチル−
3,3,3−トリフルオロプロピオン酸と反応させてお
り、大規模な製造が困難であること、また、中和により
生成した水分を除去するための操作(五酸化リンを脱水
剤として用いた真空デシケーター中で乾燥)が必要であ
り、この点でも大規模な製造が困難である。更に、脱炭
酸反応においては、2−トリフルオロメチル−3,3,
3−トリフルオロプロピオン酸のカリウム塩を反応器に
仕込み、加熱により脱炭酸を行わせるが、工業的に大規
模に製造しようとした場合、発生する炭酸ガス、及び
1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロペンの量の制
御が困難となり、これに対処するために過剰の設備が必
要となり、経済的に不利である。
【0004】また、1,1,1,3,3,3−ヘキサフ
ルオロプロパンを活性炭触媒やクロム触媒を用いて気相
反応で脱フッ酸せしめ、1,1,1,3,3−ペンタフ
ルオロプロぺンを得る方法もある。
【0005】しかしながら、この反応は、以下のような
平衡反応であり、平衡が1,1,1,3,3,3−ヘキ
サフルオロプロパン側にかたよっているため、転化率を
上げることが困難である。
【化1】
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、工業
的かつ経済的に効率良く、目的物である1,1,1,
3,3−ペンタフルオロプロペンを及び1,1,1,
2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン、更には1,
1,1,3,3−ペンタフルオロプロパンを製造する方
法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、1,1,
1,3,3−ペンタフルオロプロペンの経済的かつ工業
的な製造方法を鋭意検討し、特に、入手容易な1,1,
1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパンからの脱フッ
酸反応による1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロ
ペンの製造方法において、反応の転化率の高い製造方法
について検討した結果、1,1,1,3,3,3−ヘキ
サフルオロプロパンとヘキサフルオロプロペンとをガス
状態にて、触媒(特に活性炭と、3価のクロムの酸化物
及び/又は一部フッ素化された3価のクロムの酸化物と
の少なくとも一方)と接触させると、1,1,1,3,
3,3−ヘキサフルオロプロパンからの脱フッ酸とヘキ
サフルオロプロペンへのフッ酸付加とが同時に進行し、
フッ酸が消費されるため、1,1,1,3,3,3−ヘ
キサフルオロプロパンから1,1,1,3,3−ペンタ
フルオロプロぺンへの転化率が大きく向上すること、ま
た同時に、有用な1,1,1,2,3,3,3−ヘプタ
フルオロプロパンを製造できることを見出し、本発明を
完成させるに至った。
【0008】即ち、本発明は、1,1,1,3,3,3
−ヘキサフルオロプロパンとヘキサフルオロプロペンと
をガス状態にて、触媒(特に活性炭と、3価のクロムの
酸化物及び/又は一部フッ素化された3価のクロムの酸
化物との少なくとも一方)と接触せしめ、1,1,1,
3,3,3−ヘキサフルオロプロパンからの脱フッ酸と
ヘキサフルオロプロペンへのフッ酸付加とを同時に行う
ことを特徴とする、1,1,1,3,3−ペンタフルオ
ロプロペン及び1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフ
ルオロプロパンの製造方法に係るものである。これを以
下、第1の発明と称する。
【0009】この第1の発明においては、1,1,1,
3,3,3−ヘキサフルオロプロパンをガス状態にて、
特に、活性炭と、3価のクロムの酸化物及び/又は一部
フッ素化された3価のクロムの酸化物との少なくとも一
方からなる触媒と接触せしめることが重要である。即
ち、反応管に触媒を充填し、所定の温度にて1,1,
1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパンとヘキサフル
オロプロペンとをガス状態にて流通させるといった気相
反応の形態をとる。気相反応の方式としては、固定床型
気相反応、流動床型気相反応などの方式をとることがで
きる。
【0010】活性炭の種類については特に限定されな
い。粒状活性炭である白鷺C(武田薬品株式会社製)や
ヤシ殻活性炭であるヤシコール(太平化学産業株式会社
製)などが好適に用いられる。
【0011】第1の発明において、3価のクロムの酸化
物又は一部フッ素化された3価のクロムの酸化物からな
る触媒を調製するには、いずれの方法でも採用可能であ
る。例えば、酸化クロムは、CrO3 を還元して調製し
たもの、Cr3+の塩から沈澱させたものなど、いずれも
採用可能である。
【0012】水和物の状態にある触媒は、 120〜300 ℃
で乾燥した後、通常は 300〜600 ℃、好ましくは 350〜
450 ℃で焼成する。
【0013】触媒のフッ素化(活性化)については、通
常は20〜450 ℃、好ましくは 200〜400 ℃でフッ素化処
理を施すことにより目的を達成できる。また、フッ素化
は、無水フッ酸などを用いてフッ素化反応系内で活性化
してもよいし、フッ素化炭化水素との加熱処理によって
も行い得る。また、一部フッ素化された3価のクロムの
酸化物は、CrF3 の水和物を酸素で処理することによ
っても得ることができる。
【0014】反応温度は 200〜600 ℃が良く、更に好ま
しくは 250〜500 ℃の範囲である。これより低いと、反
応が進行し難く、これより高い反応温度では、分解によ
る副生成物が多量に生成し易い。
【0015】触媒との接触時間については、大幅に変動
させうるが、通常 0.1〜300 秒、更に好ましくは 0.5〜
120 秒である。
【0016】本発明者はまた、1,1,1,3,3,3
−ヘキサフルオロプロパンとヘキサフルオロプロペンと
をガス状態にて、酸素の存在下で、酸化物触媒(特に3
価のクロムの酸化物及び/又は一部フッ素化された3価
のクロムの酸化物)と接触せしめると、1,1,1,
3,3,3−ヘキサフルオロプロパンからの脱フッ酸と
ヘキサフルオロプロペンへのフッ酸付加とが同時に起こ
り、目的とする1,1,1,3,3−ペンタフルオロプ
ロぺン及び1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオ
ロプロパンが高収率で得られ、更に、触媒の活性が劣化
し難く、寿命が長くなることを見出し、本発明を完成さ
せるに至った。
【0017】即ち、本発明は、1,1,1,3,3,3
−ヘキサフルオロプロパンとヘキサフルオロプロペンと
をガス状態にて、酸素の存在下で、特に、3価のクロム
の酸化物及び/又は一部フッ素化された3価のクロムの
酸化物と接触せしめ、1,1,1,3,3,3−ヘキサ
フルオロプロパンからの脱フッ酸とヘキサフルオロプロ
ペンへのフッ酸付加とを同時に行うことを特徴とする、
1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロペン及び1,
1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパンの製
造方法に係るものである。これを以下、第2の発明と称
する。
【0018】この第2の発明においては、1,1,1,
3,3,3−ヘキサフルオロプロパンとヘキサフルオロ
プロペンとをガス状態にて、更には酸素の存在下で、特
に、3価のクロムの酸化物及び/又は一部フッ素化され
た3価のクロムの酸化物と接触せしめることが重要であ
る。即ち、反応管に3価のクロムの酸化物及び/又は一
部フッ素化された3価のクロムの酸化物を充填し、所定
の温度にて1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプ
ロパンとヘキサフルオロプロペンとをガス状態にて流通
させるといった気相反応の形態をとることができる。気
相反応の方式としては、固定床型気相反応、流動床型気
相反応などの方式をとることができる。
【0019】ここで、3価のクロムの酸化物又は一部フ
ッ素化された3価のクロムの酸化物の触媒を調製するに
は、いずれの方法でも採用可能である。例えば、酸化ク
ロムは、CrO3 を還元して調製したもの、Cr3+の塩
から沈澱させたものなど、いずれも採用可能である。
【0020】水和物の状態にある触媒は、 120〜300 ℃
で乾燥した後、通常は 300〜600 ℃、好ましくは 350〜
450 ℃で焼成する。
【0021】触媒のフッ素化(活性化)については、通
常は20〜450 ℃、好ましくは 200〜400 ℃でフッ素化処
理を施すことにより目的を達成できる。また、フッ素化
は、無水フッ酸などを用いてフッ素化反応系内で活性化
してもよいし、フッ素化炭化水素との加熱処理によって
も行い得る。また、一部フッ素化された3価のクロムの
酸化物は、CrF3 の水和物を酸素で処理することによ
っても得ることができる。
【0022】また、反応温度、接触時間は第1の発明と
同様、 200〜600 ℃(更に好ましくは 250〜500 ℃)が
よく、 0.1〜300 秒(更に好ましくは 0.5〜120 秒)と
するのがよい。
【0023】また、上記した脱フッ酸時に酸素を存在さ
せるとき、その酸素濃度については、大幅に変動させう
るが、通常は全流量の 0.005〜20容量%であり、更に好
ましくは0.01〜10容量%である。また、酸素を含む混合
ガス、例えば空気を用いて反応を行ってもよい。この際
の濃度も上記の酸素濃度に準ずる。
【0024】第1及び第2の発明においては、1,1,
1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパンとヘキサフル
オロプロペンの流量は特に限定されず、必要に応じて変
動させうる。
【0025】本発明は更に、第1の発明又は第2の発明
による製造方法によって得られた1,1,1,3,3−
ペンタフルオロプロぺンを原料とし、水素化触媒の存在
下に水素で水素添加する、1,1,1,3,3−ペンタ
フルオロプロパンの製造方法も提供するものである。こ
れを以下、第3の発明と称する。
【0026】この第3の発明における水素添加反応に
は、第1又は第2の発明によって得られた、1,1,
1,3,3−ペンタフルオロプロぺンと1,1,1,
2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパンとを含む反応
生成物からHF等の酸性成分を除去した混合物をそのま
ま、または、通常知られている精留による分離などによ
り、1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロぺンを精
製した後に用いることが可能である。
【0027】第1又は第2の発明によって得られた、酸
性成分を除去した後の反応生成物は、1,1,1,3,
3−ペンタフルオロプロぺンと1,1,1,2,3,
3,3−ヘプタフルオロプロパンを含むが、これらは、
後の水添反応には影響を及ぼさないため、1,1,1,
3,3−ペンタフルオロプロぺンを分離することなくそ
のまま使用することが可能であるし、必要に応じて精製
分離して用いても良い。
【0028】水添反応の方式としては、液相での反応、
気相での反応が可能である。液相では、溶媒を用いるこ
とも可能であるし、また気相では、固定床型気相反応、
流動床型気相反応などの方式をとることができる。
【0029】水素化触媒としては、貴金属触媒が好まし
く、パラジウム、白金、ロジウム触媒などが挙げられ、
特に、パラジウム触媒が好ましい。
【0030】水素化触媒は、担体に担持されたものが好
ましく、活性炭、アルミナ、シリカゲル、酸化チタン、
ジルコニア、その他の担体を用いることができるが、活
性炭に担持されたものが好ましい。
【0031】また、担体の粒径については反応にほとん
ど影響を及ぼさず、液相で水添反応を行う場合には、粉
末状のものが、気相で水添反応を行う場合には、 0.1〜
100mm が好適である。
【0032】担持濃度としては、0.05〜10重量%と幅広
いものが使用可能であるが、通常は0.5〜5重量%担持
品が推奨される。
【0033】水素化の反応温度は、通常は−20〜300
℃、好ましくは20〜200 ℃である。気相反応の場合で
は、 300℃以上で反応を行うと、副生成物が生成し易く
なる。
【0034】1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロ
ぺンの気相での上記水素添加反応においては、水素と原
料の割合は大幅に変動させ得る。しかしながら、通常、
少なくとも化学量論量の水素を使用して水素添加を行
う。出発物質の全モルに対して、化学量論量よりかなり
多い量、例えば3モルまたはそれ以上の水素を使用し得
る。
【0035】反応の圧力は特に限定されず、加圧下、減
圧下、常圧下で可能であるが、装置の複雑化を避けるに
は、加圧下、常圧下で反応を行うのがよい。
【0036】接触時間は、通常は 0.1〜300 秒、特には
1〜30秒である。
【0037】1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロ
ぺンの液相での水素添加反応においては、反応による水
素の消費がなくなるまで反応を続ける。反応の圧力は1
〜20Kg/cm2Gの範囲を採用できる。
【0038】また、液相での水添反応では、反応終了後
に反応生成物を回収した後、触媒を再使用することが可
能である。
【0039】本発明の製造方法において、原料である
1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパンは、
塩化ビニリデンを塩化第一銅及びアセトニトリルの存在
下で四塩化炭素と反応させることにより得られた1,
1,1,3,3,3−ヘキサクロロプロパンをフッ素化
すること(特開平5−201892号公報を参照)によ
り得ることができるし、ヘキサフルオロイソ酪酸のアル
カリ金属塩をエチレングリコールなどのプロトン性の溶
媒中で脱炭酸させることによっても得ることができる。
【0040】第1又は第2の発明の反応によって得られ
た反応混合物は通常、未反応の1,1,1,3,3,3
−ヘキサフルオロプロパン、ヘキサフルオロプロペン、
及び反応生成物である1,1,1,3,3−ペンタフル
オロプロぺン、1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフ
ルオロプロパンからなるが、これら混合物からの1,
1,1,3,3−ペンタフルオロプロペン、1,1,
1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパンは、通常
公知の蒸留などの操作により容易に分離可能である。ま
た、分離された未反応の1,1,1,3,3,3−ヘキ
サフルオロプロパン、ヘキサフルオロプロペンは、反応
へリサイクルすることが可能である。
【0041】
【実施例】以下、実施例による本発明を更に具体的に説
明する。
【0042】実施例1 内径2cm、長さ40cmのハステロイC製反応管に粒状活性
炭(白鷺C、武田薬品工業株式会社製)16gを充填し、
窒素ガスを流通させながら電気炉にて 400℃に加熱し
た。この温度で2時間加熱した後、窒素を止め、1,
1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパンを40cc./
min.、ヘキサフルオロプロペンを40cc./min.の流量で 4
14℃で反応管に流通させた。
【0043】反応管出口ガスは、水洗し、塩化カルシウ
ムで乾燥後、ガスクロマトグラフィにより分析を行っ
た。1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン
の転化率は45.6%であり、1,1,1,3,3−ペンタ
フルオロプロぺンの1,1,1,3,3,3−ヘキサフ
ルオロプロパンからの選択率は99%以上、ヘキサフルオ
ロプロペンの転化率は80.4%であり、1,1,1,2,
3,3,3−ヘプタフルオロプロパンのヘキサフルオロ
プロペンからの選択率は73.5%であった。
【0044】実施例2 実施例1と同様の反応管にヤシ殻活性炭(ヤシコール、
太平化学産業株式会社製)を16.4g充填し、以下は実施
例1と同様の操作を行い、 415℃の反応温度で反応を行
った。
【0045】1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ
プロパンの転化率は47.8%であり、1,1,1,3,3
−ペンタフルオロプロぺンの1,1,1,3,3,3−
ヘキサフルオロプロパンからの選択率は99%以上、ヘキ
サフルオロプロペンの転化率は82.4%であり、1,1,
1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパンのヘキサ
フルオロプロペンからの選択率は72.5%であった。
【0046】比較例1 内径2cm、長さ40cmのハステロイC製反応管に粒状活性
炭(白鷺C、武田薬品工業株式会社製)16.4gを充填
し、窒素ガスを流通させながら電気炉にて 400℃に加熱
した。この温度で2時間加熱した後、窒素を1,1,
1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパンに替え、40c
c./min.の流量で反応管に流通させた。
【0047】反応管出口ガスは、水洗し、塩化カルシウ
ムで乾燥後、ガスクロマトグラフィにより分析を行っ
た。1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン
の転化率は20.5%であり、1,1,1,3,3−ペンタ
フルオロプロぺンの1,1,1,3,3,3−ヘキサフ
ルオロプロパンからの選択率は99%以上であった。
【0048】実施例3 硝酸クロム水溶液及びアンモニア水から調製した水酸化
クロムを濾別、水洗し、 100℃で乾燥し、これを打錠成
型機を用いて直径3mm、高さ3mmの円筒状に成型した。
こうした得た触媒を反応前にハステロイC製反応管に充
填し、窒素気流下、 400℃で1時間加熱保持して活性化
した。その後、温度を 200℃に下げ、窒素で希釈した無
水フッ酸を供給し、5時間処理してフッ素化した。
【0049】内径2cm、長さ40cmのハステロイC製反応
管に、上記のようにして調製した触媒(フッ素化処理C
2 3 触媒)16gを充填し、窒素ガスを流通させなが
ら電気炉にて 300℃に加熱した。窒素を止め、1,1,
1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパンを20cc./mi
n.、ヘキサフルオロプロペンを20cc./min.の流量で 310
℃で反応管に流通させた。
【0050】反応管出口ガスは、水洗し、塩化カルシウ
ムで乾燥後、ガスクロマトグラフィにより分析を行っ
た。1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン
の転化率は49.6%であり、1,1,1,3,3−ペンタ
フルオロプロぺンの1,1,1,3,3,3−ヘキサフ
ルオロプロパンからの選択率は99%以上、ヘキサフルオ
ロプロペンの転化率は62.9%であり、1,1,1,2,
3,3,3−ヘプタフルオロプロパンのヘキサフルオロ
プロペンからの選択率は99%以上であった。
【0051】実施例4 実施例3において、反応温度を 339℃とし、1,1,
1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパンを20cc./mi
n.、ヘキサフルオロプロペンを40cc./min.の流量で反応
管に流通させた。
【0052】反応管出口ガスは、水洗し、塩化カルシウ
ムで乾燥後、ガスクロマトグラフィにより分析を行っ
た。1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン
の転化率は 80.26%であり、1,1,1,3,3−ペン
タフルオロプロぺンの1,1,1,3,3,3−ヘキサ
フルオロプロパンからの選択率は99%以上、ヘキサフル
オロプロペンの転化率は41.0%であり、1,1,1,
2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパンのヘキサフル
オロプロペンからの選択率は99%以上であった。
【0053】実施例5 実施例3において、反応温度を 363℃とし、1,1,
1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパンを20cc./mi
n.、ヘキサフルオロプロペンを40cc./min.の流量で反応
管に流通させた。
【0054】反応管出口ガスは、水洗し、塩化カルシウ
ムで乾燥後、ガスクロマトグラフィにより分析を行っ
た。1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン
の転化率は84.4%であり、1,1,1,3,3−ペンタ
フルオロプロぺンの1,1,1,3,3,3−ヘキサフ
ルオロプロパンからの選択率は99%以上、ヘキサフルオ
ロプロペンの転化率は43.5%であり、1,1,1,2,
3,3,3−ヘプタフルオロプロパンのヘキサフルオロ
プロペンからの選択率は99%以上であった。
【0055】実施例6 実施例3において、反応温度を 364℃とし、1,1,
1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパンを40cc./mi
n.、ヘキサフルオロプロペンを20cc./min.の流量で反応
管に流通させた。
【0056】反応管出口ガスは、水洗し、塩化カルシウ
ムで乾燥後、ガスクロマトグラフィにより分析を行っ
た。1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン
の転化率は31.9%であり、1,1,1,3,3−ペンタ
フルオロプロぺンの1,1,1,3,3,3−ヘキサフ
ルオロプロパンからの選択率は99%以上、ヘキサフルオ
ロプロペンの転化率は70.1%であり、1,1,1,2,
3,3,3−ヘプタフルオロプロパンのヘキサフルオロ
プロペンからの選択率は99%以上であった。
【0057】実施例7 内径2cm、長さ40cmのハステロイC製反応管に、実施例
3において無水フッ酸で処理を行う前の触媒(Cr2
3 触媒)16.3gを充填し、窒素ガスを流通させながら電
気炉にて 310℃に加熱した。窒素を止め、1,1,1,
3,3,3−ヘキサフルオロプロパンを20cc./min.、ヘ
キサフルオロプロペンを20cc./min.の流量で 310℃で反
応管に流通させた。
【0058】反応管出口ガスは、水洗し、塩化カルシウ
ムで乾燥後、ガスクロマトグラフィにより分析を行っ
た。1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン
の転化率は49.1%であり、1,1,1,3,3−ペンタ
フルオロプロぺンの1,1,1,3,3,3−ヘキサフ
ルオロプロパンからの選択率は99%以上、ヘキサフルオ
ロプロペンの転化率は51.3%であり、1,1,1,2,
3,3,3−ヘプタフルオロプロパンのヘキサフルオロ
プロペンからの選択率は99%以上であった。
【0059】比較例2 実施例3において、反応温度を 345℃とし、1,1,
1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパンを40cc./min.
の流量で反応管に流通させた。
【0060】反応管出口ガスは、水洗し、塩化カルシウ
ムで乾燥後、ガスクロマトグラフィにより分析を行っ
た。1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン
の転化率は10.8%であり、1,1,1,3,3−ペンタ
フルオロプロぺンの1,1,1,3,3,3−ヘキサフ
ルオロプロパンからの選択率は99%以上であった。
【0061】実施例8 内径2cm、長さ40cmのハステロイC製反応管に、実施例
3において調製した触媒(フッ素化処理触媒)16gを充
填し、窒素ガスを流通させながら電気炉にて 310℃に加
熱した。窒素を止め、1,1,1,3,3,3−ヘキサ
フルオロプロパンを20cc./min.、ヘキサフルオロプロペ
ンを20cc./min.の流量で、更に酸素3cc./min.を同伴し
て 310℃で反応管に流通させた。
【0062】反応管出口ガスは、水洗し、塩化カルシウ
ムで乾燥後、ガスクロマトグラフィにより分析を行っ
た。1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン
の転化率は50.6%であり、1,1,1,3,3−ペンタ
フルオロプロぺンの1,1,1,3,3,3−ヘキサフ
ルオロプロパンからの選択率は99%以上、ヘキサフルオ
ロプロペンの転化率は60.9%であり、1,1,1,2,
3,3,3−ヘプタフルオロプロパンのヘキサフルオロ
プロペンからの選択率は99%以上であった。 100時間後
でも、転化率、選択率に変化はなかった(実施例3では
60時間後に転化率、選択率が変化した)。
【0063】実施例9 内径2cm、長さ40cmのハステロイC製反応管に、実施例
3において調製した触媒(フッ素化処理触媒)16gを充
填し、窒素ガスを流通させながら電気炉にて 360℃に加
熱した。窒素を止め、1,1,1,3,3,3−ヘキサ
フルオロプロパンを20cc./min.、ヘキサフルオロプロペ
ンを20cc./min.の流量で、更に空気6cc./min.を同伴し
て 364℃で反応管に流通させた。
【0064】反応管出口ガスは、水洗し、塩化カルシウ
ムで乾燥後、ガスクロマトグラフィにより分析を行っ
た。1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン
の転化率は61.0%であり、1,1,1,3,3−ペンタ
フルオロプロぺンの1,1,1,3,3,3−ヘキサフ
ルオロプロパンからの選択率は99%以上、ヘキサフルオ
ロプロペンの転化率は71.2%であり、1,1,1,2,
3,3,3−ヘプタフルオロプロパンのヘキサフルオロ
プロペンからの選択率は99%以上であった。 100時間後
でも、転化率、選択率に変化はなかった。
【0065】実施例10 内径7mm、長さ 150mmのSUS316製反応管に、活性
炭に 0.5%濃度で担持されたパラジウム触媒 2.3ccを充
填し、窒素ガスを流しながら、電気炉にて 100℃に加熱
し、所定の温度に達した後、実施例1又は8で得られて
精留された1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロぺ
ンを 5.5cc./min.、水素を14.5cc./min.の割合で導入し
た。反応温度は 100℃を保った。
【0066】生成ガスは、水洗後、ガスクロマトグラフ
ィにより分析を行った。1,1,1,3,3−ペンタフ
ルオロプロぺンの転化率はほぼ 100%であり、1,1,
1,3,3−ペンタフルオロプロパンの選択率は99.5%
であった。
【0067】実施例11 実施例10と同じ反応装置に、活性炭に 0.5%濃度で担持
されたパラジウム触媒2.3ccを充填し、窒素ガスを流し
ながら、電気炉にて50℃に加熱し、所定の温度に達した
後、実施例1又は8で得られて精留された1,1,1,
3,3−ペンタフルオロプロぺンを 5.5cc./min.、水素
を14.5cc./min.の割合で導入した。反応温度は50℃で行
った。
【0068】生成ガスは、水洗後、ガスクロマトグラフ
ィにより分析を行った。1,1,1,3,3−ペンタフ
ルオロプロぺンの転化率はほぼ 100%であり、1,1,
1,3,3−ペンタフルオロプロパンの選択率は99.6%
であった。
【0069】実施例12 実施例10と同じ反応装置に、アルミナに 0.5%濃度で担
持されたパラジウム触媒 1.9ccを充填し、窒素ガスを流
しながら、室温(23℃)にした後、実施例1又は8で得
られて精留された1,1,1,3,3−ペンタフルオロ
プロぺンを 5.5cc./min.、水素を14.5cc./min.の割合で
導入した。反応温度は23℃で行った。
【0070】生成ガスは、水洗後、ガスクロマトグラフ
ィにより分析を行った。反応率75.3%、選択率99.7%で
目的の1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパンを
得た。
【0071】実施例13 攪拌装置付きのSUS316製の6lオートクレーブ
に、粉末状の3%Pd/活性炭50gを仕込んだ。オート
クレーブ内を真空にし、5℃まで冷却した後、実施例1
又は8で得られて精留された1,1,1,3,3−ペン
タフルオロプロぺンを5Kg仕込み、攪拌を開始した。内
温が3℃になるまで冷却した後、水素を4Kg/cm2Gまで
仕込んだ。反応の開始と共に内温が上昇し、9℃となっ
た。内温が15℃を超えないように外部からの冷却を続け
ながら、水素を4〜5Kg/cm2Gの圧力で仕込んでいっ
た。水素の吸収がなくなるまで反応を続けた。
【0072】反応終了後、5℃まで冷却し、水素を系外
へパージし、その後に内温を30℃とし、反応生成物をド
ライアイスで冷却したトラップに回収した。回収量は5
Kgであり、1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロぺ
ンの転化率はほぼ 100%であり、1,1,1,3,3−
ペンタフルオロプロぺンから1,1,1,3,3−ペン
タフルオロプロパンへの選択率は99.2%であった。
【0073】実施例14 内径7mm、長さ 150mmのSUS316製反応管に、活性
炭に 0.5%濃度で担持されたパラジウム触媒 2.3ccを充
填し、窒素ガスを流しながら、電気炉にて 100℃に加熱
し、所定の温度に達した後、実施例1又は8で得られた
1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロぺン及び1,
1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパンの混
合ガス(モル比63/37)をHFの除去後に 5.5cc/分、
水素を14.5cc/分の割合で導入した。反応温度は 100℃
を保った。
【0074】生成ガスは、水洗後、ガスクロマトグラフ
ィにより分析を行った。1,1,1,3,3−ペンタフ
ルオロプロぺンの転化率はほぼ 100%であり、1,1,
1,3,3−ペンタフルオロプロパンの選択率は99.5%
であり、1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロ
プロパンは反応前と変化なかった。
【0075】
【発明の作用効果】本発明の第1の発明によれば、1,
1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパンとヘキサ
フルオロプロペンとをガス状態にて、触媒(特に活性炭
と、3価のクロムの酸化物及び/又は一部フッ素化され
た3価のクロムの酸化物との少なくとも一方)と接触さ
せ、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン
からの脱フッ酸とヘキサフルオロプロペンへのフッ酸付
加とを同時に進行させているので、フッ酸が消費される
ため、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパ
ンから1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロぺンへ
の転化率が大きく向上し、また同時に、有用な1,1,
1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパンを製造で
きる。
【0076】本発明の第2の発明では、1,1,1,
3,3,3−ヘキサフルオロプロパンとヘキサフルオロ
プロペンとをガス状態にて、酸素の存在下で、酸化物触
媒(特に3価のクロムの酸化物及び/又は一部フッ素化
された3価のクロムの酸化物)と接触せしめ、1,1,
1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパンからの脱フッ
酸とヘキサフルオロプロペンへのフッ酸付加とが同時に
生ぜしめるので、1,1,1,3,3−ペンタフルオロ
プロぺン及び1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフル
オロプロパンが高収率で得られ、更に、触媒の活性が劣
化し難く、寿命が長くなる。
【0077】本発明の第3の発明は、第1の発明又は第
2の発明による製造方法によって得られた1,1,1,
3,3−ペンタフルオロプロぺンを原料とし、水素化触
媒の存在下に水素で水素添加するので、1,1,1,
3,3−ペンタフルオロプロパンを効率よく製造するこ
とができる。
【0078】このように、本発明は、冷媒、発泡剤、洗
浄剤として使用されているCFCやHCFCの代替化合
物となりえる有用な化合物である、1,1,1,3,3
−ペンタフルオロプロパン;及び前記1,1,1,3,
3−ペンタフルオロプロパンを製造する際の中間体とし
て、また、含フッ素高分子のモノマーとして有用な1,
1,1,3,3−ペンタフルオロプロぺン;更には、エ
アゾールの噴射剤、冷媒、発泡剤、消火剤として有用な
1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン
を工業的かつ経済的に効率よく製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 17/158 C07C 17/158 17/25 17/25 17/354 17/354 19/08 19/08 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオ
    ロプロパンとヘキサフルオロプロペンとをガス状態に
    て、触媒と接触せしめ、1,1,1,3,3,3−ヘキ
    サフルオロプロパンからの脱フッ酸とヘキサフルオロプ
    ロペンへのフッ酸付加とを同時に行うことを特徴とす
    る、1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロペン及び
    1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 触媒として、活性炭と、3価のクロムの
    酸化物及び/又は一部フッ素化された3価のクロムの酸
    化物との少なくとも一方を用いる、請求項1に記載した
    製造方法。
  3. 【請求項3】 1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオ
    ロプロパンとヘキサフルオロプロペンとをガス状態に
    て、酸素の存在下で、酸化物触媒と接触せしめ、1,
    1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパンからの脱
    フッ酸とヘキサフルオロプロペンへのフッ酸付加とを同
    時に行うことを特徴とする、1,1,1,3,3−ペン
    タフルオロプロペン及び1,1,1,2,3,3,3−
    ヘプタフルオロプロパンの製造方法。
  4. 【請求項4】 酸化物触媒として、3価のクロムの酸化
    物及び/又は一部フッ素化された3価のクロムの酸化物
    を用いる、請求項3に記載した製造方法。
  5. 【請求項5】 接触反応を 200〜600 ℃で行う、請求項
    1又は3に記載した製造方法。
  6. 【請求項6】 酸素を全流量の 0.005〜20容量%存在さ
    せる、請求項3に記載した製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1又は3に記載した製造方法によ
    って得られた1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロ
    ペンを触媒の存在下に水素と反応させて水素添加を行
    い、1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパンを得
    る、1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパンの製
    造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1又は3に記載した製造方法によ
    って得られた、1,1,1,3,3−ペンタフルオロプ
    ロペンと1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロ
    プロパンとを含む反応生成物から酸性成分を除去した混
    合物をそのまま、または、分離操作により1,1,1,
    3,3−ペンタフルオロプロぺンを精製した後に、水素
    添加反応に供する、請求項7に記載した製造方法。
  9. 【請求項9】 触媒として貴金属触媒を用いる、請求項
    7に記載した製造方法。
  10. 【請求項10】 貴金属触媒がパラジウム触媒である、請
    求項9に記載した製造方法。
  11. 【請求項11】 触媒を0.05〜10重量%の濃度で担体に担
    持する、請求項7に記載した製造方法。
  12. 【請求項12】 反応を−20〜300 ℃の温度範囲で行う、
    請求項7に記載した製造方法。
JP7276358A 1995-09-29 1995-09-29 1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロペン及び1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパンの製造方法、及び1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパンの製造方法 Pending JPH0995459A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7276358A JPH0995459A (ja) 1995-09-29 1995-09-29 1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロペン及び1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパンの製造方法、及び1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパンの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7276358A JPH0995459A (ja) 1995-09-29 1995-09-29 1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロペン及び1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパンの製造方法、及び1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパンの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0995459A true JPH0995459A (ja) 1997-04-08

Family

ID=17568322

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7276358A Pending JPH0995459A (ja) 1995-09-29 1995-09-29 1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロペン及び1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパンの製造方法、及び1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパンの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0995459A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998033756A1 (en) * 1997-01-31 1998-08-06 E.I. Du Pont De Nemours And Company Process for the manufacture of 1,1,1,3,3-pentafluoropropane
US7897823B2 (en) 2004-10-29 2011-03-01 E. I. Du Pont De Nemours And Company Process for production of azeotrope compositions comprising hydrofluoroolefin and hydrogen fluoride and uses of said azeotrope compositions in separation processes
WO2016194403A1 (ja) * 2015-05-29 2016-12-08 ダイキン工業株式会社 含フッ素化合物の製造方法
JP2016222924A (ja) * 2010-05-27 2016-12-28 ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド ヘキサフルオロプロパン、ヘキサフルオロプロペン、及びフッ化水素の共沸混合物様の組成物
US9957210B2 (en) 2008-05-15 2018-05-01 Mexichem Amanco Holdings S.A. De C.V. Process for the preparation of 2,3,3,3-tetrafluoropropene
CN114276208A (zh) * 2021-11-26 2022-04-05 西安近代化学研究所 一种1,1,1,2,3,3,3-七氟丙烷的生产设备及生产方法

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998033756A1 (en) * 1997-01-31 1998-08-06 E.I. Du Pont De Nemours And Company Process for the manufacture of 1,1,1,3,3-pentafluoropropane
US6093859A (en) * 1997-01-31 2000-07-25 E. I. Du Pont De Nemours And Company Process for the manufacture of 1,1,1,3,3-pentafluoropropane
US7897823B2 (en) 2004-10-29 2011-03-01 E. I. Du Pont De Nemours And Company Process for production of azeotrope compositions comprising hydrofluoroolefin and hydrogen fluoride and uses of said azeotrope compositions in separation processes
US8399723B2 (en) 2004-10-29 2013-03-19 E I Du Pont De Nemours And Company Processes for production and purification of hydrofluoroolefins
US9957210B2 (en) 2008-05-15 2018-05-01 Mexichem Amanco Holdings S.A. De C.V. Process for the preparation of 2,3,3,3-tetrafluoropropene
US10683248B2 (en) 2008-05-15 2020-06-16 Mexichem Amanco Holding S.A. De C.V. Process for the preparation of 2,3,3,3-tetrafluoropropene
US11267772B2 (en) 2008-05-15 2022-03-08 Mexichem Amanco Holding S.A. De C.V. Process for the preparation of 2,3,3,3-tetrafluoropropene
JP2016222924A (ja) * 2010-05-27 2016-12-28 ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド ヘキサフルオロプロパン、ヘキサフルオロプロペン、及びフッ化水素の共沸混合物様の組成物
WO2016194403A1 (ja) * 2015-05-29 2016-12-08 ダイキン工業株式会社 含フッ素化合物の製造方法
JP2016222603A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 ダイキン工業株式会社 含フッ素化合物の製造方法
CN114276208A (zh) * 2021-11-26 2022-04-05 西安近代化学研究所 一种1,1,1,2,3,3,3-七氟丙烷的生产设备及生产方法
CN114276208B (zh) * 2021-11-26 2024-03-26 西安近代化学研究所 一种1,1,1,2,3,3,3-七氟丙烷的生产设备及生产方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4322981B2 (ja) 245faの調製
JP2690200B2 (ja) 1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパンの製造方法
JP2843694B2 (ja) 1,1,1,2−テトラフルオルエタンの製造方法
KR101999136B1 (ko) 1-클로로-2,2-디플루오로에탄의 제조를 위한 1,1,2-트리클로로에탄 및/또는 1,2-디클로로에텐의 촉매적 기상 불소화
JP2002511437A (ja) 1−クロロ−1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロパンの製造方法
JPH0967281A (ja) 1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロペンの製造方法及び1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパンの製造方法
JPH07106998B2 (ja) 1,1,1−トリフルオロ−2,2−ジクロロエタンの製造方法
KR20140107524A (ko) 고압 촉매 활성화 방법 및 이에 의해 제조된 촉매
JP3982909B2 (ja) 触媒ハロゲン化有機化合物のフッ素化方法
JP2001322956A (ja) 1,1,1,2,3,3−ヘキサクロロプロペンの製造方法
KR100618465B1 (ko) 1,1,1,3,3-펜타플루오로프로펜 및1,1,1,3,3-펜타플루오로프로판의 제조 방법
JPH0995459A (ja) 1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロペン及び1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパンの製造方法、及び1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパンの製造方法
JP2759196B2 (ja) 1,1,1‐トリフルオロ‐2‐クロロエタンの製造方法
US5728902A (en) Method for manufacturing 1,1,1,3,3-pentafluoropropene
EP0872468B1 (en) Method for producing 3,3-dichloro-1,1,1-trifluoroacetone
JP2863476B2 (ja) 1,1,1−トリフルオルエタンの製造方法
JP5138605B2 (ja) ペンタフルオロエタンの製造方法
JP3500617B2 (ja) ヘキサフルオロシクロブタンの製造方法
JPH0368526A (ja) 1―クロロ―1,1―ジフルオロエタンの気相接触不均化反応による1―クロロ―1―フルオロエチレン及び弗化ビニリデンを含む混合物の製造方法
JPH0688919B2 (ja) 含水素フルオロクロロアルカンの製造方法
JP2001240566A (ja) 1,1,1−トリフルオロ−2,2−ジクロロエタンの製造方法
JPH04257532A (ja) 1,1,1−トリフルオロ−2,2−ジクロロエタンの製造方法
JP3250267B2 (ja) 1,1,1,2−テトラフルオロエタンの精製方法
JP3480807B2 (ja) 3,3−ジクロロ−1,1,1−トリフルオロアセトンの製造法
JPH10218804A (ja) フッ素化化合物の製造方法