JPH0994937A - 目地入り化粧板およびその製造方法 - Google Patents

目地入り化粧板およびその製造方法

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JPH0994937A
JPH0994937A JP27369595A JP27369595A JPH0994937A JP H0994937 A JPH0994937 A JP H0994937A JP 27369595 A JP27369595 A JP 27369595A JP 27369595 A JP27369595 A JP 27369595A JP H0994937 A JPH0994937 A JP H0994937A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 目地が深くでき立体感に富む目地入り化粧
板、およびこのような立体感に富む目地入り化粧板をフ
ィルム法により簡単に製造することができる製造方法を
提供する。 【解決手段】 フィルム法により作製された凹凸型10
を複数の部分凹凸型10aに裁断し、これら部分凹凸型
10aを基材21に間隔sを隔て貼合して原稿型20を
作製し、この原稿型20を型取りして生産型30を作製
する。そして、この生産型30を用いたフィルム法によ
り、目地溝46が深く立体感に富み、また、目地溝46
に着色されたプライマー層42が露呈して色彩的なコン
トラストにも優れた化粧板40を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、目地入り化粧板
とその製造方法、詳しくは、フィルム法を用いて製造さ
れる目地入り化粧板と、その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の目地入り化粧板の製造方法として
は、例えば、特開昭52−127973号公報あるいは
特開昭61−68244号公報に記載されたものが知ら
れる。例えば、前者の特開昭52−127973号公報
には、ポリエステルフィルムにプレス加工を施して、あ
るいは、鉄筆等で描画して凸部を形成し、この凸部が形
成されたポリエステルフィルムを用いてフィルム法によ
り目地入り化粧板を製造するものが記載される。また、
後者の特開昭61−68244号公報には、目地模様が
印刷インキで盛り上げて印刷形成された離型フィルムを
基材上の未硬化不飽和ポリエステル樹脂に被せて押圧
し、不飽和ポリエステル樹脂が硬化した後、離型フィル
ムのみを剥離して不飽和ポリエステル樹脂に印刷インキ
で目地模様を形成するものが記載される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特開昭52−127973号公報に記載の製造方法に
あっては、プレス加工等により目地賦形用の凸部をポリ
エステルフィルムに形成するに過ぎず、本来、ポリエス
テルフィルムは延伸して成膜されていることと、耐熱性
が高いために熱成形性に乏しい。したがって、このよう
なポリエステルフィルムを用いて製造した化粧板も目地
が浅く、立体感に乏しいという問題があった。また、特
開昭61−68244号公報に記載の製造方法にあって
も、離型フィルムに印刷インキを盛り上げ印刷して目地
形成用の目地模様を形成し、化粧板の製造に際しては目
地模様のインキを転写するため、目地を深く立体的に形
成することができず、また、化粧板を1枚製造するごと
に離型フィルムを交換しなければならず、その製造工程
が煩雑になるという問題があった。この発明は、上記問
題に鑑みてなされたもので、目地が深く立体感に富む目
地入り化粧板、およびこのような立体感に富む目地入り
化粧板を簡単な工程で製造することができる製造方法を
提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明にかかる目地入り化粧板は、基
材の一面全面に着色プライマー層を積層し、該着色プラ
イマー層上に該着色プライマー層が露呈する目地溝によ
り区画される樹脂層を設けるとともに、該樹脂層表面お
よび前記目地溝に露呈する着色プライマー層をトップコ
ート層で被覆した。
【0005】上記基材は、アルミニウム板やMDF(中
密度繊維板)等にチタン紙や建材用薄紙を貼合したもの
が用いられる。着色プライマー層は着色顔料を含有した
塗料をナチュラルロールコーターを用いた塗工等により
形成される。樹脂層は不飽和ポリエステル樹脂を用いて
フィルム法により形成される。トップコート層はウレタ
ン樹脂等を塗工やスプレー塗装等を行って形成される。
【0006】また、請求項2記載の発明にかかる目地入
り化粧板の製造方法は、第1基材上に凹凸賦形シートを
用いフィルム法により表面に凹凸模様を有する凹凸型を
成形し、該凹凸型を複数の部分凹凸型に裁断し、次い
で、該部分凹凸型を平滑な第2基材上に間隔を隔て貼着
して原稿型を作成し、該原稿型を型取りして目地形成凸
部を有する生産型を作成し、化粧板用基材上に着色プラ
イマー層を形成し、その表面に前記生産型を用いフィル
ム法によりポリエステル樹脂の目地入り化粧板を作製
し、さらに、その表面にトップコート層を形成した。さ
らに、請求項3記載の発明にかかる目地入り化粧板の製
造方法は、第1基材上に凹凸賦形シートを用いフィルム
法により表面に凹凸模様を有する凹凸型を作製し、該凹
凸型の凹凸模様面表面に機械切削により任意な柄の溝を
形成して原稿型を作製し、該原稿型を型取りして目地形
成凸部を有する生産型を作製し、化粧板用基材上に着色
プライマー層を形成し、その表面に前記生産型を用いフ
ィルム法によりポリエステル樹脂の目地入り化粧板を作
製し、さらに、その表面にトップコート層を形成した。
【0007】上記請求項2,3記載の発明にかかる目地
入り化粧板の製造方法においては凹凸型は第1基材とし
て厚みが0.4mm程度のブリキ板やアルミニウム板を
用いてフィルム法により成形される。そして、請求項2
記載の発明の製造方法は、凹凸型を第1基材を含めて切
断して部分凹凸型作製し、この部分凹凸型を平滑な第2
基材に接着剤等で接着して原稿型を作製する。また、請
求項3記載の発明の製造方法は、凹凸型の第1基材を残
して樹脂のみを溝フライスやバイト等を用いて任意の柄
に機械切削し、原稿型を作製する。さらに、上記請求項
2,3における製造方法では、生産型は、原稿型上にシ
リコーン樹脂等を塗工して該シリコーン樹脂上に枠に張
設された紗(ステンシル)等を被せ、シリコーン樹脂を
紗に固着硬化させること等で作製される。
【0008】
【作用】請求項1記載の発明にかかる目地入り化粧板に
よれば、複数の樹脂層が目地溝により島状に着色プライ
マー層上に互いに離間して設けられ、これら樹脂層間の
隙間が目地を構成し、この目地に着色プライマー層が露
呈するため、目地が樹脂層の厚みと同じ深さに構成され
て優れた立体感が得られ、また、目地に露呈する着色プ
ライマー層で目地を色彩的に際立たせることもでき、良
好な美観、優れた意匠が達成される。
【0009】請求項2記載の発明にかかる目地入り化粧
板の製造方法によれば、フィルム法により作製された石
目調や和紙調など所望の凹凸型を複数の部分凹凸型に裁
断し、この部分凹凸型を平滑な第2基板上に間隔を隔て
接着して原稿型を作製し、この原稿型を型取りして生産
型を作製するため、この生産型には原稿型の部分凹凸型
間の隙間(間隙)と同形状の目地形成用の凸部が形成さ
れ、凸部が部分凹凸型の厚みと同等の高さを有する。こ
のため、この生産型を用いて製造した化粧板は目地の深
さが深く、底部が平坦であって、目地部に樹脂を残すこ
と無く着色プライマー層を露呈させることができ、ま
た、目地部以外の表面は所望の凹凸がリアルに表現で
き、立体感に富む化粧板が得られる。また、請求項3記
載の発明にかかる目地入り化粧板の製造方法によれば、
フィルム法により作製された凹凸型の凹凸模様面に機械
切削により溝を深く形成でき、この溝が形成された凹凸
型を原稿型として生産型を作製するため、生産型には溝
によって高さの高い凸部が形成され、この生産型により
製造された化粧板には凸部により深い目地が形成され、
立体感に富む化粧板が得られる。そして、上記請求項
2,3記載の発明にかかる製造方法は、凹凸型の作製、
また、生産型を用いた化粧板の作製がフィルム法により
行えるため、凹凸型等の作製も容易である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づき説明する。図1から図8はこの発明の一の実
施の形態を示し、図1から図6が生産型の作製過程を時
系列的に示す模式断面図、図7が化粧板の製造過程を模
式的に示す断面図、図8が化粧板の模式断面図である。
【0011】先ず、凹凸型10をフィルム法により作製
する。すなわち、ブリキ板やアルミニウム板等からなる
厚みが0.4mm程度の平滑な基材(以下、第1基材と
称する)11の一面にプライマー層(図示せず)を形成
する。このプライマー層は、一例を挙げれば、下記の材
料を用いてナチュラルコーターによる塗工等で形成され
る。
【0012】 プライマー層の材料 ・主剤(飽和ポリエステル樹脂) バイロン30SS((株)東洋紡製) 100部 ・硬化剤(イソシアネート) コロネートL((株)日本ポリウレタン製) 5〜20部
【0013】次いで、図1に示すように、第1基材11
のプライマー層上にアクリル樹脂等の流動性樹脂(以
下、第1樹脂と称する)12を載せ、枠14に張設され
た凹凸賦形シート13を第1樹脂12上に被せる。この
凹凸賦形シート13は、枠14に張設され、一面(第1
樹脂12と接触する面)に凹凸13aを有する。上記第
1樹脂12は、具体的な一例を挙げれば、下記の材料が
用いられる。
【0014】 第1樹脂12の材料 ・メタクリル樹脂 スミペックスセメント7((株)住友化学製) 100部 ・硬化剤 スミペックスセメント7((株)住友化学製) パーロイルTCP((株)日本油脂製) を4部、またはを0.5〜2.0部
【0015】続いて、図2に示すように、この賦形シー
ト13上からロール15で押圧して第1樹脂12を延ば
し、第1樹脂12を第1基材11上に拡げる。そして、
第1樹脂12を硬化させ、図3に示す凹凸型10が完成
する。この凹凸型10は、硬化した第1樹脂(以下、第
1樹脂層と称する)12の表面に凹凸賦形シート13の
凹凸13aが型取りされた凹凸模様12aが形成され
る。
【0016】次に、凹凸型10をカッタ装置等の工作機
械を用いて矩形状の複数の部分凹凸型10aに裁断し、
これら部分凹凸型10aを基材(以下、第2基材と称す
る)21上に設けて原稿型20を作製する。すなわち、
図4に示すように、複数の部分凹凸型10aを凹凸模様
12aを上方に向けて第2基材21上に間隔(隙間)s
を隔て碁盤目状に整列させて接着剤で接着する。第2基
材21は、厚みが2〜3mm程度のブリキ板やアルミニ
ウム板、あるいは、これらの板にプライマー層を形成し
たものが用いられる。この原稿型20は、各部分凹凸型
10aがタイル、各部分凹凸型10a間の間隔sが目地
となるタイル調の凹凸模様20aを構成する。
【0017】なお、上述した原稿型20は凹凸型10を
裁断した部分凹凸型10aを第2基材21上に間隔sを
隔て接着して構成されるが、凹凸型10の第1樹脂層1
2に溝フライスやバイトを用いた機械加工により碁盤目
状の溝を形成し、この凹凸型10を原稿型20として用
いることも可能である。
【0018】次いで、原稿型20を用いて生産型30を
作製する。すなわち、図5に示すように、原稿型20上
にシリコーン樹脂等の流動性樹脂(以下、第2樹脂と称
する)31を所定の厚みになるようにできるだけ平らに
塗り、この第2樹脂31上に枠32に張設された紗等の
ステンシル33を被せて第2樹脂31内に埋入させる。
そして、第2樹脂31を硬化させてステンシル33に一
体に固着させ、この後に、ステンシル33と第2樹脂3
1を原稿型20から剥離し、生産型30を得る。この生
産型30は、図6に示すように、原稿型20のタイル調
凹凸模様20aが転写された凹凸模様35、すなわち、
原稿型20の部分凹凸型10a間の隙間sによって形成
された目地形成用の凸部35a、各部分凹凸型10aに
よって形成された底面が凹凸35cをなす凹部35bを
有する。
【0019】なお、上述した生産型30は、本出願人が
先に提出した特願平6−168581号の明細書に記載
される原形型の作製工程と同様にシリコーン樹脂を重ね
塗りして作製することも可能であり、また、同明細書に
記載される生産用型の作製工程と同様に熱可塑性シート
を用いて作製することも可能である。
【0020】そして、上述した生産型30を用いて目地
入り化粧板40をフィルム法により製造する。すなわ
ち、先ず、化粧板用基材41にプライマー層42を形成
する。ここで、化粧板用基材41としてはアルミニウム
板、MDFあるいはパーティクルボード、または、これ
らに隠蔽紙を接着剤で貼合したもの等が用いられ、ま
た、プライマー層42は着色顔料を含有した樹脂、例え
ば、下記の材料等をナチュラルコータ等により塗工して
構成される。
【0021】 プライマー層42の材料 ・主剤 UV−28(ポリオール系)(玄々化学(株)製) 50部 ・硬化剤 CB−19(イソシアネート系)(玄々化学(株)製) 50部 ・着色顔料 PCNトナー(東京インキ(株)製) 20部〜50部
【0022】次に、図7に示すように、基材41のプラ
イマー層42上に流動性樹脂(以下、第3樹脂と称す
る)43を載せ、この第3樹脂43上に生産型30を被
せ、生産型30の上からロール49で押圧して第3樹脂
43をプライマー層42上に拡げる(前述した凹凸型1
0の作製と同様であり、図1,2参照)。上述した第3
樹脂43としては、例えば、以下のような材料が用いら
れる。
【0023】 第3樹脂43の材料 ・不飽和ポリエステル樹脂 ゴーセラック 500B(日本合成化学(株)製) ゴーセラック 510A(日本合成化学(株)製) ゴーセラック 770(日本合成化学(株)製) 上記のいずれかを100部 ・硬化促進剤 ナフテン酸コバルト(6%) オクテン酸コバルト(8%) 上記のいずれかを0.1〜1.0部 ・硬化促進助剤 アセト酢酸メチル エスターEP440(三井東圧化学(株)製) 上記のいずれかを0.1〜2.0部 ・硬化剤 パーメックN(日本油脂(株)製) パーメックH(日本油脂(株)製) 上記のいずれかを1〜2部 ・着色顔料 ポリエステルトナー(東京インキ(株)製) 0.5〜5部
【0024】そして、第3樹脂43が硬化した後に、生
産型30を剥がす。ここで、基材41のプライマー層4
2上には、第3樹脂(以下、凹凸樹脂層と称する)43
が格子状の目地溝46により区画されて硬化し、各凹凸
樹脂層43の上面に凹凸43aが形成され、また、目地
溝46にプライマー層42が露呈する。すなわち、第3
樹脂43は、生産型30の凸部35aにより目地溝46
が、また、生産型30の凹部35bにより凹凸43aを
形成された凹凸樹脂層43が型取りされ、タイル調凹凸
模様44が形成される(図7参照)。
【0025】次いで、凹凸樹脂層43の凹凸模様44面
に下記の材料等を用い、ナチュラルロールコータによる
塗工、あるいは、スプレー塗装等の方法でトップコート
層45を形成し、目地入り化粧板40が完成する。図8
に示すように、トップコート層45は、凹凸樹脂層43
および目地溝46に露呈するプライマー層42を被覆す
る。
【0026】 トップコート層45の材料 ・主剤 ポリウレックス548−クリアP液(和信化学(株)製) ポリウレックス548−7 P液 ポリウレックス548−5 P液 上記のいずれかを100部 ・硬化剤 ポリウレックス548−D液 25部
【0027】そして、上述のようにして製造された目地
入り化粧板40は、目地溝46が深く立体感に富むのみ
ならず、目地溝46に着色されたプライマー層42が露
呈するため色彩的なコントラストにも優れ、高い商品価
値が得られる。
【0028】また、この実施の形態における製造方法に
よれば、フィルム法により作製された凹凸型10を複数
の部分凹凸型10aに裁断し、これら部分凹凸型10a
を平滑な基材21に間隔sを隔て貼合して原稿型20を
作製し、この原稿型20を型取りして生産型30を作製
し、この生産型30を用いてフィルム法により化粧板4
0を製造するため、1つの生産型30から多数の化粧板
40を製造することができ、また、化粧板40の製造も
容易に行える。
【0029】なお、上述した実施の形態における目地入
り化粧板40は、目地溝46にプライマー層42を露呈
させるが、目地溝46内に顔料を目止め充填することも
可能であり、また、目地溝46の底部に凹凸樹脂層43
の樹脂(第3樹脂)が薄膜を形成するように構成するこ
とも可能である。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明にかかる目地入り化粧板によれば、プライマー層上に
複数の樹脂層を着色プライマー層が露呈する目地溝によ
り区画して設け、これら樹脂層間にプライマー層が露呈
するように構成したため、樹脂層の厚みと同等の深い目
地模様が得られ、また、プライマー層と樹脂層との色彩
を異ならせて色彩的なコントラストが強調された目地模
様が得られ、意匠的に優れ、高い商品価値が達成され
る。
【0031】また、請求項2記載の発明にかかる製造方
法によれば、フィルム法により作製された凹凸型を複数
の部分凹凸型に裁断し、これら部分凹凸型を基材に間隔
を隔て貼合して原稿型を作製し、この原稿型を型取りし
て間隔により目地形成用の凸部が形成された生産型を作
製し、この生産型を用いてフィルム法により化粧板を製
造するため、目地の深さが深く、底部が平坦な目地模様
が得られ、目地部に樹脂を残すこと無く着色プライマー
層を露呈させることができ、また、目地部以外の表面も
所望の凹凸がリアルに表現でき、立体感に富んだ質感の
高い化粧板を容易に製造することができる。
【0032】さらに、請求項3記載の発明にかかる製造
方法によれば、フィルム法により基材上に凹凸樹脂層が
形成された凹凸型を作製し、この凹凸型の凹凸樹脂層に
機械切削により基材が露呈する任意柄の目地溝を形成
し、この目地溝が形成された凹凸型を原稿型として用い
型取りして目地溝により目地形成用の凸部が形成された
生産型を作製し、この生産型を用いてフィルム法により
化粧板を製造するため、目地の深さが深い目地模様が得
られ、種々の模様の立体感に富む化粧板を容易に製造す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一の実施の形態を示し、凹凸型の作
製過程を模式的に示す断面図である。
【図2】図1に続く凹凸型の作製過程を模式的に示す断
面図である。
【図3】完成した凹凸型の模式断面図である。
【図4】図3に示す凹凸型を用いて作製された原稿型の
模式平面図である。
【図5】図4の原稿型を用いて生産型を作製する過程を
模式的に示す断面図である。
【図6】図5に示す工程を経て作製された生産型の模式
断面図である。
【図7】図6の生産型を用いて化粧板を製造する工程を
模式的に示す断面図である。
【図8】図6の生産型を用いて製造された化粧板の模式
断面図である。
【符号の説明】
10 凹凸型 10a 部分凹凸型 11 基材 12 第1樹脂 13 賦形シート 14 枠 15 ロール 20 原形型 20a タイル調凹凸模様 21 基材 30 生産型 31 第2樹脂 32 枠 33 ステンシル(紗) 35a 凸部 35b 凹部 35c 凹凸 40 目地入り化粧板 41 基材 42 着色プライマー層 43 凹凸樹脂層(第3樹脂) 44 タイル調凹凸模様 45 トップコート層 46 目地溝 s 間隔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の一面全面に着色プライマー層を積
    層し、該着色プライマー層上に該着色プライマー層が露
    呈する目地溝により区画される樹脂層を設けるととも
    に、該樹脂層表面および前記目地溝に露呈する着色プラ
    イマー層をトップコート層で被覆したことを特徴とする
    目地入り化粧板。
  2. 【請求項2】 第1基材上に凹凸賦形シートを用いフィ
    ルム法により表面に凹凸模様を有する凹凸型を成形し、
    該凹凸型を複数の部分凹凸型に裁断し、次いで、該部分
    凹凸型を平滑な第2基材上に間隔を隔て貼着して原稿型
    を作成し、該原稿型を型取りして目地形成凸部を有する
    生産型を作成し、化粧板用基材上に着色プライマー層を
    形成し、その表面に前記生産型を用いフィルム法により
    ポリエステル樹脂の目地入り化粧板を作製し、さらに、
    その表面にトップコート層を形成したことを特徴とする
    目地入り化粧板の製造方法。
  3. 【請求項3】 第1基材上に凹凸賦形シートを用いフィ
    ルム法により表面に凹凸模様を有する凹凸型を作製し、
    該凹凸型の凹凸模様面表面に機械切削により溝を形成し
    て原稿型を作製し、該原稿型を型取りして目地形成凸部
    を有する生産型を作製し、化粧板用基材上に着色プライ
    マー層を形成し、その表面に前記生産型を用いフィルム
    法によりポリエステル樹脂の目地入り化粧板を作製し、
    さらに、その表面にトップコート層を形成したことを特
    徴とする目地入り化粧板の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017185829A (ja) * 2013-03-29 2017-10-12 大日本印刷株式会社 加飾シート及び加飾樹脂成形品
US10773497B2 (en) 2013-03-29 2020-09-15 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Decorative sheet and decorative resin molded article

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JP2017185829A (ja) * 2013-03-29 2017-10-12 大日本印刷株式会社 加飾シート及び加飾樹脂成形品
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