JPH0994366A - 押え切断装置 - Google Patents

押え切断装置

Info

Publication number
JPH0994366A
JPH0994366A JP7301655A JP30165595A JPH0994366A JP H0994366 A JPH0994366 A JP H0994366A JP 7301655 A JP7301655 A JP 7301655A JP 30165595 A JP30165595 A JP 30165595A JP H0994366 A JPH0994366 A JP H0994366A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sewing
cutting
fixed
presser
pressing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7301655A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3670065B2 (ja
Inventor
Yasuaki Hirano
靖明 平野
Kazuaki Ishii
一明 石井
Mitsuhiro Tachikawa
充宏 立川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Juki Corp
Original Assignee
Juki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Juki Corp filed Critical Juki Corp
Priority to JP30165595A priority Critical patent/JP3670065B2/ja
Priority to US08/685,388 priority patent/US5848573A/en
Priority to CN96111794A priority patent/CN1080344C/zh
Publication of JPH0994366A publication Critical patent/JPH0994366A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3670065B2 publication Critical patent/JP3670065B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B65/00Devices for severing the needle or lower thread
    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B3/00Sewing apparatus or machines with mechanism for lateral movement of the needle or the work or both for making ornamental pattern seams, for sewing buttonholes, for reinforcing openings, or for fastening articles, e.g. buttons, by sewing
    • D05B3/06Sewing apparatus or machines with mechanism for lateral movement of the needle or the work or both for making ornamental pattern seams, for sewing buttonholes, for reinforcing openings, or for fastening articles, e.g. buttons, by sewing for sewing buttonholes
    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B29/00Pressers; Presser feet
    • D05B29/06Presser feet

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 段部を有する被縫製物であっても確実に安定
させることができるとともに縫糸および芯紐を確実に短
く切断して美しい仕上り状態とすることのできる押え切
断装置を提供すること。 【解決手段】 被縫製物11を押圧する押え機構を4本
のリンク17,18,19,20からなる平行4節リン
クにより構成し、これらの各リンク17,18,19,
20のうちの1本のリンク17を押え腕に下方へ延出す
るように固定するとともに他の3本のリンク18,1
9,20をそれぞれ各リンク17,18,19,20の
端部に回動自在に連結したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、穴かがりミシンな
どにおいて被縫製物を押え、かつ縫糸および芯紐を切断
する押え切断装置に係り、特に、段部を有する被縫製物
を安定的に押圧するとともに、縫製終了後および縫製開
始後に縫糸および芯紐を切断する押え切断装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の押え切断装置は、図11乃至図1
6に示すように、押え腕1の自由端部には、布や生地等
の被縫製物11を安定させるために上方から押える押え
部材2が、段ねじ3aによってこの段ねじ3aを中心と
して回動自在に取着されている。この押え部材2には、
段ねじ3bを中心に水平面内で回動し上糸等の縫糸や芯
紐を所望の長さに切断する動メス4が前記段ねじ3bに
より取着されており、この動メス4の一端部の一側面に
は、縫糸および芯紐を所望の位置に手繰り寄せ、かつ切
断するために略V字形状をした縫糸手繰り切断部5と芯
紐手繰り切断部6とがそれぞれ近接するようにして形成
されており、前記動メス4の他の側面には、前記縫糸お
よび前記芯紐のいずれをも所望の位置に手繰り寄せるた
めに略U字形状をした戻り側手繰り切断部7が形成され
ている。また、動メス4の下面であって、前記縫糸手繰
り切断部5と前記戻り側手繰り切断部7とのほぼ中間の
位置には、縫糸を切断するための丸刃からなる縫糸切断
部8が配設されており、さらに、前記動メス4の下面で
あって、前記芯紐手繰り切断部6の近傍には、芯紐を切
断するための丸刃からなる芯紐切断部9が配設されてい
る。この動メス4の下方には、2枚の平刃からなる固定
メス10が各刃をそれぞれ直角に向い合うようにして前
記段ねじ3bによって固定されている。この固定メス1
0の2枚の平刃のうち、縫製開始後に前記戻り側手繰り
切断部7と摺接して縫糸と芯紐の両方を一度に切断する
ようにされている平刃は、縫製開始用切断部10bとさ
れており、これに対し、縫製終了後に前記縫糸切断部8
および前記芯紐切断部9のそれぞれと摺接し、前記縫糸
および芯紐を切断する平刃は、縫製終了用切断部10a
とされている。
【0003】また、前記動メス4の各手繰り切断部の形
成されている一端部に対する反対側の一端部上面には、
回動ピン13が植設されており、この回動ピン13を把
持するようにして、図11の矢印A、Bで示す往復方向
へ図示しないリンク機構により摺動する二股腕14が前
記押え腕1に配設されている。
【0004】前記動メス4の上方であって、前記固定メ
ス10の縫製終了用切断部10aの上面を覆う位置に
は、縫糸および芯紐を保持する縫糸保持ばね44および
芯紐保持ばね45がそれぞれ固定されており、これらの
各保持ばね44、45は、ミシンによる縫製終了後に、
前記動メス4の上面と縫糸保持ばね44および芯紐保持
ばね45の下面とによって縫糸および芯紐をそれぞれ挟
持するようにされている。
【0005】このような構成からなる従来の押え切断装
置によれば、前記押え腕1が下方へ押圧することにより
前記押え部材2が被縫製物11をずれないように安定さ
せる。この状態で図示しない針により穴かがり縫い等の
縫製が施されて終了すると、前記二股腕14が前記回動
ピン13を把持しつつ図示しないリンク機構により図1
1の矢印A方向へ摺動する。この摺動により、前記動メ
ス4が図11における時計方向へ回動し、図15に示す
ように、縫糸および芯紐をそれぞれ縫糸手繰り切断部5
と芯紐手繰り切断部6によって手繰り寄せ、前記縫糸保
持ばね44および前記芯紐保持ばね45の下方へ入り込
む。この縫糸および芯紐は、前記動メス4の上面と前記
縫糸保持ばね44および前記芯紐保持ばね45の下面と
によって保持されるとともに、前記動メス4がさらに回
動すると、前記縫糸は前記動メス4の縫糸切断部8と前
記固定メス10の縫製終了用切断部10aとの摺接によ
り切断され、前記芯紐は前記動メス4の芯紐切断部9と
前記固定メス10の縫製終了用切断部10aとの摺接に
より切断される。その後、次の縫製が開始されて約20
針程縫製され前記動メス4が回動しても針に当接しな位
置まで縫製されると、前記二股腕14が図示しないリン
ク機構により図11に示す矢印B方向へ移動して、前記
回動ピン13を介して前記動メス4を図11における反
時計方向へ回動させる。この回動に従って前記動メス4
は、図16に示すように、戻り側手繰り切断部7により
前記縫糸および芯紐の両方を手繰り寄せ、この動メス4
の戻り側手繰り切断部7と前記固定メス10の縫製開始
用切断部10bとの摺接により前記縫糸および芯紐の両
方を一度に切断する。このようにして従来の押え切断装
置においては縫糸および芯紐の切断を行なっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の押え切
断装置においては、平坦な被縫製物11に対する縫糸等
の切断は、図12に示すように安定的に行なうことがで
きるが、図13に示すような段部を有する被縫製物11
を縫製する、いわゆる段部縫いの場合には、縫糸等の切
断ミスが生じるおそれがある。つまり、従来の押え切断
装置は、押え部材2が段ねじ3aを中心に回動して被縫
製物11の段部の傾斜に合致すべく傾斜するようにされ
ているが、前記二股腕14は前記押え腕1に配設されて
おり、図示しないリンク機構により動作を往復移動にの
み制限されている。このため、前記被縫製物11の段部
の傾斜が大きく、押え部材2が、図13および図14に
示すように一定の傾斜角以上に傾斜してしまうと、前記
二股腕14が前記回動ピン13を図11における矢印A
方向へ十分移動させられず、前記動メス4を固定メス1
0と摺接できる位置まで回動させられないため、縫糸等
を切断できない事態が生じ、また、動メス4が針穴c上
にあるため次の縫製が開始されると針(図示せず)と動
メス4の干渉により針折れが生じてしまうおそれがあっ
た。
【0007】また、前記押え部材2が段ねじ3aを中心
に回動することから、この押え部材2に形成された針落
としのための針落ち開口16の端部16eが針穴cの真
上まで移動してしまったり、動メス4が針穴c上まで移
動してしまうため、この針穴cから針落ち開口16の端
部16eの位置あるいは前記動メス4と摺接する固定メ
ス10の位置までの距離を予め大きくしておく必要があ
った。この結果、切断後の縫糸等の残り長さが長くなっ
てしまっていた。
【0008】前記押え部材2が図13に示す傾斜と逆方
向に傾斜する場合には、前記針穴cから固定メス10ま
での距離がさらに広がってしまって、縫糸等の切断残り
が長くなってしまったり、動メス4に形成した各手繰り
切断部により縫糸等を引っ掛けることができず縫糸等の
切断不良となる問題も生じた。
【0009】さらにまた、前記動メス4は、まず、動メ
ス4自体の上面を利用して前記縫糸保持ばね44および
前記芯紐保持ばね45の下面とによって前記縫糸および
芯紐を挟持した後に、前記動メス4の縫糸切断部8およ
び芯紐切断部9である丸刃が前記固定メス10と摺接し
て、太さの異なる縫糸と芯紐とを切断する。したがっ
て、前記動メス4と前記縫糸保持ばね44および前記芯
紐保持ばね45とが縫糸等を保持するためのスペースを
確保する必要があるため、切断時に必要となる前記固定
メス10の縫製終了用切断部10aは、前記縫糸保持ば
ね44および前記芯紐保持ばね45の側面からさらに後
退した位置に配設されることとなり、前記縫糸等の切断
位置は前記針穴cからかなり離れた位置となってしまっ
ていた。
【0010】また、通常、前記縫糸と前記芯紐との径の
大きさは異なり、前記芯紐の方が前記縫糸よりも大きな
径のものとして製造されている。一方、これらの縫糸と
芯紐とをそれぞれ切断する切断部である前記縫糸切断部
8と前記芯紐切断部9とは丸刃によって形成されている
ため、これらの各切断部が近接していると前記縫糸と芯
紐との径の差によって、一方は摺接できて切断できる
が、他方は摺接できずに切断できない場合が生じる。し
たがって、前記動メス4の前記縫糸切断部8と前記芯紐
切断部9とは、近接して形成することができない。これ
は、図15のX1、X2に示すように、各切断部と針穴
cとを結ぶ直線が縫製方向に対して平行とならず、その
分縫糸等の切断残りが長くなってしまうため、次の縫製
を開始するときに芯紐等の巻き込み不良を生じ易くなっ
てしまう。さらに、縫糸切断部8と芯紐切断部9とを離
隔して形成すると回転半径が大きくなるため、縫製開始
後に切断する前記縫糸および芯紐の切断残りが長くなっ
てしまうこととなっていた。
【0011】以上のように、前記被縫製物11に縫糸ま
たは芯紐の切断残りの長さが長いと、見栄えが悪く商品
価値が低下してしまうこととなっていたし、この残存し
た縫糸等を人の手により再び切断する、いわゆる糸摘み
作業をしなければならないため、作業工程が増えてしま
い、きわめて効率の悪い作業となっていた。
【0012】そこで、本発明は前述した従来のものにお
ける問題点を克服し、段部を有する被縫製物であっても
確実に安定させることができるとともに縫糸および芯紐
を確実に短く切断して美しい仕上り状態とすることので
きる押え切断装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明の請求項1に記載の押え切断装置の特徴は、被縫
製物を押圧する押え機構を4本のリンクからなる平行4
節リンクにより構成し、これらの各リンクのうちの1本
のリンクを押え腕に下方へ延出するように固定するとと
もに他の3本のリンクをそれぞれ各リンクの端部に回動
自在に連結した点にある。そして、このような構成を採
用したことにより、段部を有する被縫製物を押圧する場
合に、前記リンクの1つが前記被縫製物の段部の傾斜に
合致してこの被縫製物を安定的に押圧することができ
る。
【0014】また、請求項2に記載の押え切断装置の特
徴は、押え機構の4本のリンクのうち被縫製物と接触す
るリンクを球状ピンにより他の2本のリンクと連結した
点にある。そして、このような構成を採用したことによ
り、段部を有する被縫製物を押圧する場合に、前記被縫
製物と接触するリンクが前記2つの連結点を支持点とし
て自由に傾斜し、被縫製物の段部に合せて確実に押圧す
ることができる。
【0015】また、請求項3に記載の押え切断装置の特
徴は、駆動手段を線状部材により回動切断手段に連結し
て駆動力を伝達するようにした点にある。そして、この
ような構成を採用したことにより、押え機構が被縫製物
の段部に合せて傾斜しても、前記線状部材の作用により
駆動力を確実に伝達し前記回動切断手段を回動すること
ができる。
【0016】また、請求項4に記載の押え切断装置の特
徴は、回動切断手段の回動切断部と固定切断手段の固定
切断部とをそれぞれ平刃により形成し、手繰り腕が縫製
終了後において縫糸および芯紐を縫製方向と平行な方向
にある切断位置まで手繰り寄せるとともに、縫製開始後
において縫糸および芯紐のいずれをも前記回動切断手段
の回動中心から近傍の切断位置に手繰り寄せるように構
成した点にある。そして、このような構成を採用したこ
とにより、縫製終了後において縫糸および芯紐を縫い終
わり位置から最短距離の位置で切断し、縫製開始後にお
いて縫糸および芯紐を縫い始め位置からきわめて近い位
置で切断することができる。
【0017】また、請求項5に記載の押え切断装置の特
徴は、固定切断手段の固定切断部をその各先端部がそれ
ぞれ先端側に近付くに従って基部より上位に位置するよ
うに傾斜するように構成した点にある。そして、このよ
うな構成を採用することにより、縫糸および芯紐をより
確実に短くすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
乃至図2を参照して説明する。なお、前述した従来の押
え切断装置と同一の構成部分については同一の符号を付
して説明する。
【0019】図1乃至図3は、本発明の押え切断装置の
要部である押え機構の実施の一形態を示した図であり、
図1は正面図、図2は左側面図、図3は平面図である。
【0020】ミシン本体(図示せず)には、上下方向に
揺動する押え腕1が連結されており、この押え腕1の自
由端部は略直方体形状に形成された押え配設部1aとさ
れている。この押え配設部1aには、平行4節リンク機
構が配設されており、各リンクは前方押えリンク17、
リンク連結板18、後方押えリンク19および押え部2
0とされている。
【0021】前記前方押えリンク17は、押え配設部1
aの先端部分の側面に2本の固定ねじ21aにより固定
されている。この前方押えリンク17の図1における手
前側の側面には、前記押え配設部1aの先端から後端に
渡る長さとほぼ同一の長さを有する平板状の前記リンク
連結板18が、段ねじ3cによって回動自在に配設され
ている。このリンク連結板18の後端側の図1における
背面には、後方押えリンク19が段ねじ3dによって回
動自在に配設されている。前記前方押えリンク17と前
記後方押えリンク19は同一平面上に平行となるように
配設されているとともに、いずれの下面も平面状に形成
されており、これらの下面には、先端を球状に形成され
た球状ピン22a、22bが固着されている。これらの
球状ピン22a、22bの球12a、12bを上方から
押圧するようにして板ばね等の段部を有する取付ばね2
3が、固定ねじ21bにより押え部20に固定されてい
る。この押え部20の上面には前記球状ピン22a、2
2bの球12a、12bを遊嵌するための凹部24が球
面状に形成されており、この凹部24と前記取付ばね2
3とによって、前記球状ピン22a、22bの球12
a、12bを上下方向から挟持するようにされている。
また、前記押え部20は、ミシンによる縫製の際に被縫
製物11を安定させるため、その底面を平面状に形成さ
れているとともに、ほぼ中央部に針落としのための針落
ち開口16が形成されている。そして、前記リンク連結
板18の上端縁には、図1における奥方向へ前記押え配
設部1aの幅とほぼ同一の長さを有するころ受部25が
延出されている。このころ受部25の上面には、ころ2
6が回転自在に配設されており、このころ26は図示し
ないばね機構により前記ころ受部25を介して前記押え
部20を下方へ押動するようにされており、この押え部
20が被裁縫物を安定的に押圧するようになっている。
【0022】前述した前方押えリンク17、後方押えリ
ンク19、リンク連結板18および押え部20とによっ
て平行4節リンク機構が構成されている。このため、こ
の平行4節リンク機構は、前記段ねじ3c、前記段ねじ
3d、前記球状ピン22a、前記球状ピン22bを支点
として揺動するようにされているとともに、前記段ねじ
3cには図示しないねじりコイルばねが嵌合されてお
り、無負荷状態においては前記押え配設部1aの上面と
前記リンク連結板18のころ受部25とは平行となるよ
うにされている。そして、前記球状ピン22a、22b
は前記押え部20に遊嵌されているため、前記押え部2
0は、針穴cとほぼ同一平面上にある球状ピン22aの
球12aの中心を支点として、図1に示すX方向へ揺動
することができるとともに、球状ピン22aと球状ピン
22bとを結ぶ線分を中心線として図2に示すY方向へ
も揺動するようにされている。
【0023】したがって、図4に示すように、段部縫い
を必要とする場合には、前記球状ピン22aの球12a
を中心として、前記押え部20が傾斜して被縫製物11
の傾斜に合致するようにされている。
【0024】つぎに、このような本発明の要部である押
え機構の実施の一形態の作用について説明する。
【0025】被縫製物11が傾斜しておらず平坦なもの
である場合には、押え機構は図1に示す状態のままで前
記ころ26による上方からの押動によって被縫製物11
を安定的に押圧する。しかし、前記被縫製物11が図1
における左右方向へ傾斜している場合には、図示しない
ばねのばね力により前記ころ26が下方へ押動されて、
前記押え腕1を下方へ移動させ、前記押え部20が前記
球状ピン22aの球12aを支点として図1のおけるX
方向へ回動し前記被縫製物11の傾斜に合致するように
する。この押え部20が回動すると、この動作を前記後
方押えリンク19が連結棒のごとく前記リンク連結板1
8へ伝達する。このリンク連結板18は、前記段ねじ3
cおよび段ねじ3dを回動中心として回動し前記押え部
20の傾斜角と同一の傾斜角に傾斜する。つまり、前記
押え部20と前記リンク連結板18および前記前方押え
リンク17と後方押えリンク19とは、それぞれ平行状
態を保持している。
【0026】また、前記被縫製物11が図2における左
右方向へ傾斜している場合には、前記押え部20は、前
記球状ピン22aと前記球状ピン22bとを結ぶ線分を
中心線として、前記取付ばね23の付勢力に抗して図2
におけるY方向へ回動し、前記押え部20の傾斜を前記
被縫製物11の傾斜に合致して、この被縫製物11を安
定的に押圧する。
【0027】つぎに、本発明の押え切断装置の縫糸およ
び芯紐切断機構の実施の一形態を図5乃至図10を参考
にして説明する。図5は各部の分解斜視図であり、図6
は要部平面図、図7および図8は前記固定メス10を前
記押え部20に固定した状態を示す説明図であり、図9
は縫製終了後における縫糸および芯紐の切断動作を示す
説明図、図10は縫製開始後における縫糸および芯紐の
切断動作を示す説明図である。
【0028】縫糸および芯紐切断機構の実施の一形態
は、穴かがり縫い等の縫製開始後および縫製終了後に縫
糸および芯紐を切断するための縫糸および芯紐切断機構
であり、布や生地等の被縫製物11を安定させるために
上方から押さえる押え部20を有している。この押え部
20上には、回動切断手段たる前記動メス4等を嵌合す
る回動ボス27が固着されており、この回動ボス27に
は、前記縫糸と前記芯紐とを所定の位置に手繰り寄せる
手繰り腕28が水平面内で回動自在に嵌合されている。
この手繰り腕28には、手繰り腕28を回動するための
回動手段たる線状部材の一例としてワイヤ29が連結さ
れている。さらに、前記回動ボス27には、前記手繰り
腕28と一体的に回動するように前記動メス4が嵌合さ
れており、この動メス4は前記縫糸および芯紐を所望の
長さに切断する縫製終了用動メス部4aと縫製開始用動
メス部4bとを有している。そして、前記動メス4と摺
接して前記縫糸等を切断する固定切断手段たる固定メス
10が前記回動ボス27に固定的に嵌合されている。こ
の固定メス10は、直角に向い合う2枚の平刃を有して
おり、前記縫製終了用動メス部4aと摺接する平刃を縫
製終了用切断部10aとされ、前記縫製開始用動メス部
4bと摺接する平刃を縫製開始用切断部10bとされて
いる。さらに前記動メス4と係合して縫製終了後に切断
される前記縫糸等を付勢力により保持するための保持ば
ね15が配設されている。
【0029】つぎに、これらの構成についてより具体的
に説明すると、前記押え部20は、穴かがり縫いの最中
に被縫製物11を押圧して安定させるために下面が平面
的に形成されている。この押え部20の上面ほぼ中央付
近には、図5に示すように、針落としのための長方形形
状の針落ち開口16が形成されており、この針落ち開口
16の左縁部に隣接する前記押え部20の上面には、略
L字形状の前記固定メス10を固定的に配設するために
略L字形状で凹状の固定凹部36が形成されている。こ
の固定凹部36のうち略L字形状に形成された前記固定
メス10の基部10cから直角2方向に延在する2つの
先端部10d,10eが載置される部分は、前記固定凹
部36の他の部分よりも高くなるように段差が形成され
ており、それぞれ固定段部36a、36bとされてい
る。また、図5において、前記押え部20の左端辺に
は、前記保持ばね15を固定するための固定止めねじ3
0と螺合する2つのねじ穴31が形成されており、さら
に、前記押え部20上の前記針落ち開口16の左上隅部
近傍には、前記動メス4等を嵌合する円筒形状の回動ボ
ス27が固着されており、この回動ボス27の内周面に
ねじが螺設されている。
【0030】そして、この回動ボス27には、前記手繰
り腕28が一端部において嵌合されており、この手繰り
腕28の自由端部の一側面には、略L字形状の縫糸手繰
り部28aと略V字形状の芯紐手繰り部28bとが形成
されおり、他の側面には、略L字形状の縫製開始用手繰
り部28cが形成されている。この縫糸手繰り部28a
と前記芯紐手繰り部28bとは、ミシンによる縫製終了
後、前記手繰り腕28が図6における時計回り方向に回
動するときに、前記縫糸と前記芯紐とをそれぞれ所望の
切断位置に手繰り寄せる部位であり、また、前記縫製開
始用手繰り部28cは、ミシンによる縫製開始後、前記
手繰り腕28が図6における反時計回り方向に回動する
ときに前記縫糸と前記芯紐との両方を一度に所望の切断
位置へ手繰り寄せる部位である。
【0031】また、この手繰り腕28の前記回動ボス2
7に嵌合されている端部からは、この手繰り腕28と所
定の角度を有する回動腕32が延出されている。この回
動腕32の自由端部には、円筒形状の挿通ピン33が上
下面から鉛直方向へ突出するようにして挿通されてお
り、回動腕32の上面から突出している挿通ピン33の
側面には、貫通孔34が形成されており、回動手段たる
ワイヤ29が挿通されてこの挿通ピン33に連結されて
いる。また、回動腕32の下面から突出している挿通ピ
ン33には、動メス4に形成される回動穴35が嵌入さ
れるようになっている。このため、前記ワイヤ29の図
5で示すZ1またはZ2方向への移動により前記回動腕
32を介して前記手繰り腕28および前記動メス4を前
記回動ボス27を中心として回動させるようになってい
る。また、この手繰り腕28を回動させる場合には、例
えば、このワイヤ29をZ1方向へ引っ張ることによっ
て時計方向へ回動させ、逆に、このワイヤ29の変形に
対する剛性、つまり引っ張りに対する逆方向への弾性力
により反時計方向へ回動させるようになっている。
【0032】なお、この回動手段はワイヤ29に限るも
のではなく、所望の弾性力や強度を有する線状部材であ
ればよく、例えば、カーボンファイバや樹脂線のような
ものであってもよい。また、ワイヤの引っ張りに対する
逆方向(反時計方向)への回動を、このワイヤの弾性力
だけでなく、ばね等の付勢部材を取着することによりこ
の付勢力により回動するようにしてもよい。
【0033】また、前記手繰り腕28の下方には、略V
字形状を有する前記動メス4が2つの自由端部を有する
ように前記回動ボス27に回動自在に嵌合されている。
このうち、一方の自由端部の側面には、2つの平刃が相
互に背中合わせとなるように形成されており、他の自由
端部には、前記挿通ピン33が嵌入し得る回動穴35が
形成されており、この回動穴35に前記挿通ピン33が
嵌入されることにより、前記動メス4が前記回動腕32
および手繰り腕28に連動して回動するようになってい
る。
【0034】前記動メス4に形成された2つの平刃のう
ち、縫製終了後に前記縫糸と前記芯紐とを切断する平刃
は縫製終了用動メス部4aとされており、また、縫製開
始後に前記縫糸と前記芯紐とを切断する平刃は縫製開始
用動メス部4bとされている。また、図6に示すよう
に、前記縫製終了用動メス部4aは、前記手繰り腕28
による前記縫糸等を手繰り寄せて保持するスペースを確
保するために、前記手繰り腕28の縫糸手繰り部28a
および芯紐手繰り部28bの側面から所定距離を隔てて
後退した位置に配設されている。これに対して、前記縫
製開始用動メス部4bは、前記縫糸等を保持する必要が
ないため、前記手繰り腕28の縫製開始用手繰り部28
cの側面とほぼ隣接する位置に配設されている。
【0035】前記動メス4の下方には、2枚の平刃であ
る縫製終了用切断部10aおよび縫製開始用切断部10
bをそれぞれ直角に向い合うようにして形成された固定
メス10が、前記固定凹部36内において前記回動ボス
27に嵌合するようにして配設されている。また、前述
のごとく、前記固定凹部36のうち前記固定メス10の
直角方向に延びる2つの先端部10d,10eが載置さ
れる部分が固定段部36a、36bとして、前記固定凹
部36の他の部分よりも高く形成されている。このた
め、この固定凹部36に配設された前記固定メス10
は、図7および図8に示すように、この固定メス10の
基部10cから直角に配置されるように延在する2つの
先端部10d,10eがそれぞれの先端側に近付くに従
って基部10cよりも上位に位置するようにそれぞれ傾
斜するように固定されている。このように各先端部10
d,10eの先端側が基部10cよりも上位に位置する
ように傾斜されていることにより、前記動メス4と前記
固定メス10とがそれぞれ摺接する際に、前記縫糸およ
び前記芯紐が図8の矢印A方向へずれてしまうことな
く、短く切断することができるようにされている。
【0036】また、前記手繰り腕28の上方には、この
手繰り腕28に縫糸等の切断に必要なメス圧をかけるた
めの押圧ばね37が、前記回動ボス27に嵌合するよう
にして配設されている。そして、この押圧ばね37の上
方からは回動止めねじ38が前記回動ボス27に螺合さ
れており、この回動止めねじ38による上方からの押圧
力により、前記押圧ばね37に付勢力を発揮させるよう
になっている。
【0037】前記押圧ばね37は、板ばね等により形成
されており、その両端部からそれぞれ押圧部39と回動
規制部40とを延出しており、さらに押圧部39と回動
規制部40の端部から下方へそれぞれ押圧屈曲部41お
よび規制屈曲部42を延出させている。このうち前記押
圧部39は、押圧屈曲部41により前記手繰り腕28を
介して前記動メス4にメス圧をかけるために上方から押
圧するようにされており、これによって、図6に示すよ
うに、前記動メス4の縫製開始用動メス部4bが前記固
定メス10の縫製開始用切断部10bの上方を回動する
際に、これらの縫製開始用動メス部4bと縫製開始用切
断部10bとが摺接して前記縫糸等を切断するようにさ
れている。一方、前記押圧ばね37の回動規制部40
は、前記規制屈曲部42を後述する保持ばね15の近傍
に配置させ、前記手繰り腕28が図9における時計方向
へ回動して保持ばね15の下方に入り込む際の移動量を
前記規制屈曲部42により規制するようになっている。
【0038】以上のように前記押え部20に固着されて
いる前記回動ボス27には、下方から前記固定メス1
0、前記動メス4、前記手繰り腕28および前記押圧ば
ね37が嵌合しており、これらを上方から回動止めねじ
38が前記回動ボス27に螺合することにより押圧する
ようになっている。
【0039】一方、前記固定メス10の縫製終了用切断
部10aの上方であって、この縫製終了用切断部10a
から図5における左方へ離隔した位置には、座金43を
介して板ばね等の前記保持ばね15が、その隅部を前記
固定止めねじ30により固定されている。この保持ばね
15は、ミシンによる縫製終了後に前記手繰り腕28が
縫糸手繰り部28aおよび芯紐手繰り部28bにより前
記縫糸および芯紐を手繰り寄せてきたときに、この保持
ばね15の下面と前記手繰り腕28の上面とにより前記
縫糸等を挟持するようになっている。
【0040】つぎに、このような構成からなる本発明の
押え切断装置の縫糸および芯紐切断機構の実施の一形態
の作用を説明する。
【0041】まず、ミシンによる穴かがり縫い等の縫製
が終了すると、前記布押え部20が図示しない機構によ
り前記被縫製物11の押圧を解除する。この解除動作に
連動するようにして前記ワイヤ29が図9に示すZ1方
向に移動すると、このワイヤ29の連結されている挿通
ピン33が回動し、前記回動腕32と前記手繰り腕28
とが、図6における時計方向へ前記回動ボス27を中心
に回動する。この回動に伴って前記手繰り腕28の前記
縫糸手繰り部28aおよび前記芯紐手繰り部28bと
が、それぞれ前記縫糸と前記芯紐とを手繰り寄せて、図
9に示すように、前記固定メス10と前記保持ばね15
との間隙に入り込む。そして、前記手繰り腕28の上面
と前記保持ばね15の下面とにより、前記縫糸の針(図
示せず)側の端部および前記芯紐の案内棒(図示せず)
側の端部を挟持する。この縫糸等を挟持するのとほぼ同
時に、前記手繰り腕28と一体的に回動している前記動
メス4が、前記保持ばね15の下方への押動によりメス
圧を受け、前記縫製終了用動メス部4aと前記固定メス
10の前記縫製終了用切断部10aとを摺接させて、前
記縫糸と前記芯紐とを切断することとなる。この切断の
際に、前記固定メス10の前記縫製終了用切断部10a
は、前記固定メス10の先端部10dがその先端側に近
付くに従って基部10cよりも上位に位置するように傾
斜されているため、前記縫糸と前記芯紐とが前記固定メ
ス10の前記先端部10dの先端側方向へずれてしまう
ことなく、縫い終わり位置から前記固定メス10の前記
縫製終了用切断部10aへ向かって最短距離の位置にお
いて切断されることとなる。すなわち、縫い終わった前
記被縫製物11側には、前記縫糸および前記芯紐が図9
の平面図において示す線分Xaの長さだけ残存してい
る。
【0042】そして、次の縫製を行うために前記被縫製
物11を所望の位置に移動させて縫製位置に針を一致さ
せると、図示しない機構により前記布押え部材2が下降
して前記被縫製物11を安定的に押圧する。その後、前
記縫糸等を前記手繰り腕28と前記保持ばね15とによ
り保持したまま、ミシンが縫製を開始して10〜20針
分縫製し、前記手繰り腕28が回動しても前記針と突き
当たらない位置まで縫製すると、前記ワイヤ29がワイ
ヤ29自身の剛性、つまり弾性力によって、あるいは図
示しないばねの付勢力によって図10に示すZ2方向に
移動する。この移動に連動して前記挿通ピン33を介し
て前記手繰り腕28と前記動メス4とが一体的に反時計
方向、つまり、所定の位置に戻る方向に回動するととも
に、それまで前記手繰り腕28と前記保持ばね15とに
より挟持されていた前記芯紐と前記縫糸とを、前記手繰
り腕28の縫製開始用手繰り部28cが反時計回り方向
に手繰り寄せるとともに、前記動メス4の縫製開始用動
メス部4bと前記固定メス10の縫製開始用切断部10
bとが、摺接することにより前記縫糸と前記芯紐とを切
断する。この切断の際に、前記固定メス10の前記縫製
開始用切断部10bは、前記固定メス10の先端部10
eの先端側に近付くに従って基部10cよりも上位に位
置するように傾斜されているため、前記縫糸と前記芯紐
とが前記固定メス10の先端部10eの先端側方向へず
れてしまうことはない。したがって、前記被縫製物11
の縫い始めの位置には、前記縫糸および前記芯紐が図1
0において示す線分Xbの長さだけ残存している。
【0043】以上のように、本発明の押え切断装置の実
施形態の構成によれば、傾斜している被縫製物11を押
える場合には、平行4節リンク機構を有する押え機構が
前記球状ピン22aを支点として回動するため、前記押
え部20が図4における左右方向へほとんど移動するこ
とはなく、前記押え部20の針落ち開口16の端部16
eおよび前記固定メス10の縫製終了用切断部10aが
針穴cの真上まで移動してしまうことはない。したがっ
て、前記固定メス10の縫製終了用切断部10aを針穴
c近傍まで近接させることができ、縫糸等の切断後の糸
残り長さを短くすることができる。
【0044】また、前記押え部20は前記前方押えリン
ク17および後方押えリンク19とそれぞれ球状ピン2
2a、22bと取付ばね23とにより連結されているた
め、被縫製物11の多様な形状に対しきわめて高い自由
度をもって安定的に前記被縫製物11を押えることがで
きる。
【0045】さらに、縫糸および芯紐を切断するときに
は、ワイヤ29により前記手繰り腕28および前記動メ
ス4を回動させているため、前記押え部20が被縫製物
11を押えるために傾斜したとしても、その回動作用に
影響を受けることはなく、従来の二股腕14のごとく動
メス4を回動しきれずに縫糸等の切断ミスを生じてしま
うことはないし、また、動メス4と針(図示せず)の干
渉による針おれが発生することもない。これにより、前
記固定メス10を針穴cに近接する位置に配設すること
ができる。
【0046】さらにまた、前記手繰り腕28と動メス4
とを分離するとともにこの動メス4の縫製終了用動メス
部4aの位置を前記手繰り腕28の縫糸手繰り部28a
および芯紐手繰り部28bから離間させ、前記手繰り腕
28と前記保持ばね15による縫糸等の保持スペースを
確保するようにしたため、前記固定メス10の縫製終了
用切断部10aを前記針穴c近傍に配設することができ
る。
【0047】また、前記手繰り腕28と動メス4とを分
離するとともにこの動メス4を平刃により構成している
ため、前記縫糸手繰り部28aと芯紐手繰り部28bと
を任意の位置に近接させて形成することができるし、縫
製開始用手繰り部28cの形成位置も回動中心から短く
することができる。したがって、図9に示すように、縫
製終了後に前記縫糸および前記芯紐を切断する位置をそ
れぞれの縫製方向と平行な位置とすることができ、前記
縫糸等を針穴cから最短距離の位置で切断することがで
き、次の縫製時において、縫糸の縫い目の中に前記芯紐
を確実に巻き込むことができる。また、図10に示すよ
うに、縫製開始後における芯紐等の残存長さも短くする
ことができる。
【0048】さらに、前記固定メス10が、その基部1
0cから直角に延在する2つの先端部10d,10eに
近付くに従って基部10cよりも上位に位置するように
傾斜されて固定されているため、前記動メス4と摺接し
て前記縫糸および前記芯紐を切断する際に、この縫糸お
よび芯紐が前記固定メスの各先端部10d,10eのそ
れぞれの先端側へ逃げてしまうことがない。したがっ
て、前記縫糸と前記芯紐とを所望の位置で確実に短く切
断することができる。
【0049】以上のように、縫製開始後および縫製終了
後における縫糸および芯紐の残存長さが短くできると、
人の手による糸摘み作業をしなくてもよく作業能率を向
上できるし、縫製状態の美しく商品価値の高い被裁縫物
を得ることができる。
【0050】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、必要に応じて変更することができる。
【0051】
【発明の効果】以上述べたように本発明に係る押え切断
装置は、段部を有する被縫製物であっても確実に安定さ
せることができるとともに、縫糸および芯紐を確実に短
く切断して美しい仕上り状態とすることができ、また、
縫糸の縫い目の中に芯紐を確実に巻き込むことができる
という極めて優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る押え切断装置の押え機構の実施の
一形態を示す正面図
【図2】図1の左側面図
【図3】図1の平面図
【図4】本発明に係る押え切断装置の押え機構の実施の
一形態が段部を有する被縫製物を押圧するときの動作を
示す説明図
【図5】本発明に係る押え切断装置の縫糸および芯紐切
断機構の分解斜視図
【図6】本発明に係る押え切断装置の縫糸および芯紐切
断機構の平面図
【図7】本発明に係る押え切断装置の実施形態の切断機
構において固定メスを押え部に固定した状態を示す説明
【図8】本発明に係る押え切断装置の実施形態の切断機
構において固定メスを押え部に固定した状態を示す説明
【図9】図6の縫製終了後における縫糸および芯紐の切
断動作を示す説明図
【図10】図6の縫製開始後における縫糸および芯紐の
切断動作を示す説明図
【図11】従来の押え切断装置の斜視図
【図12】従来の押え切断装置が平坦な被縫製物を押圧
するときの状態を示す説明図
【図13】従来の押え切断装置が段部を有する被縫製物
を押圧するときの状態を示す説明図
【図14】従来の押え切断装置が段部を有する被縫製物
を押圧し、縫糸および芯紐を切断するときの状態を示す
説明図
【図15】従来の押え切断装置が縫製終了後において縫
糸および芯紐を切断する動作を示す説明図
【図16】従来の押え切断装置が縫製開始後において縫
糸および芯紐を切断する動作を示す説明図
【符号の説明】
1 押え腕 2 押え部材 3 段ねじ 4 動メス 10 固定メス 10c 基部 10d,10e 先端部 15 保持ばね 16 針落ち開口 17 前方押えリンク 18 リンク連結板 19 後方押えリンク 20 押え部 22a,22b 球状ピン 23 取付ばね 27 回動ボス 28 手繰り腕 29 ワイヤ 32 回動腕 36 固定凹部 36a,36b 固定段部 37 押圧ばね

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向に揺動可能とした押え腕の先端
    部分に被縫製物を上方から押圧することにより安定的に
    押える押え機構と、この押え機構に取付けられ回動切断
    部を有する回動自在な回動切断手段と、この回動切断手
    段の前記回動切断部と摺接する固定切断部を有する固定
    切断手段と、前記回動切断手段に連結されこの回動切断
    手段を駆動する駆動手段とを設け、前記回動切断手段の
    回動に伴う前記回動切断部と前記固定切断部との摺接に
    より縫糸および芯紐を切断する押え切断装置において、
    前記押え機構を4本のリンクからなる平行4節リンクに
    より構成し、これらの各リンクのうちの1本のリンクを
    前記押え腕に下方へ延出するように固定するとともに、
    他の3本のリンクをそれぞれ各リンクの端部に回動自在
    に連結したことを特徴とする押え切断装置。
  2. 【請求項2】 前記押え機構の4本のリンクのうち被縫
    製物と接触するリンクを球状ピンにより他の2本のリン
    クと連結するようにしたことを特徴とする請求項1に記
    載の押え切断装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動手段は線状部材を前記回動切断
    手段に連結して駆動力を伝達するようにしたことを特徴
    とする請求項1または請求項2に記載の押え切断装置。
  4. 【請求項4】 前記回動切断手段の回動切断部と前記固
    定切断手段の固定切断部とをそれぞれ平刃により形成
    し、縫製終了後に前記縫糸および芯紐のそれぞれを縫製
    方向と平行な方向にある切断位置まで手繰り寄せるとと
    もに、縫製開始後に前記縫糸および芯紐のいずれをも前
    記回動切断手段の回動中心から近傍の切断位置に手繰り
    寄せる手繰り腕を配設したことを特徴とする請求項1乃
    至請求項3のいずれか1項に記載の押え切断装置。
  5. 【請求項5】 前記押え機構に前記固定切断手段の固定
    切断部の先端部がその基部より上位に位置するように載
    置される段部を形成し、前記固定切断部をその各先端部
    がそれぞれ先端側に近付くに従って前記基部より上位に
    位置するように傾斜するようにしたことを特徴とする請
    求項4に記載の押え切断装置。
JP30165595A 1995-07-24 1995-11-20 押え切断装置 Expired - Fee Related JP3670065B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30165595A JP3670065B2 (ja) 1995-07-24 1995-11-20 押え切断装置
US08/685,388 US5848573A (en) 1995-07-24 1996-07-23 Button hole sewing machine
CN96111794A CN1080344C (zh) 1995-07-24 1996-07-24 锁扣眼机

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18708795 1995-07-24
JP7-187087 1995-07-27
JP30165595A JP3670065B2 (ja) 1995-07-24 1995-11-20 押え切断装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0994366A true JPH0994366A (ja) 1997-04-08
JP3670065B2 JP3670065B2 (ja) 2005-07-13

Family

ID=26504136

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30165595A Expired - Fee Related JP3670065B2 (ja) 1995-07-24 1995-11-20 押え切断装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US5848573A (ja)
JP (1) JP3670065B2 (ja)
CN (1) CN1080344C (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100447327C (zh) * 2000-12-07 2008-12-31 重机公司 切线装置

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19722504C1 (de) * 1997-05-30 1998-09-03 Duerkopp Adler Ag Nähmaschine, insbesondere Knopfloch-Nähmaschine, mit einer Nadelfaden-Klemm- und- Schneid-Einrichtung
DE19807772C2 (de) * 1998-02-24 2001-02-22 Duerkopp Adler Ag Augenknopfloch-Nähmaschine
DE10101442C1 (de) * 2001-01-15 2002-06-27 Viking Sewing Machines Ab Husk Knopflochrahmen
JP5142426B2 (ja) * 2001-04-13 2013-02-13 Juki株式会社 ボタン穴かがりミシン
JP4799844B2 (ja) * 2004-10-12 2011-10-26 Juki株式会社 穴かがりミシン
JP2008237658A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Brother Ind Ltd 穴かがりミシン
JP2011110355A (ja) * 2009-11-30 2011-06-09 Juki Corp ミシンの糸切り装置
FI20105048A (fi) * 2010-01-21 2011-07-22 Runtech Systems Oy Menetelmä radiaalikompressorin juoksupyörän valmistamiseksi
PT3583261T (pt) * 2017-02-16 2023-03-13 Pfaff Ind Und Maschinen Gmbh Unidade de costura e método de costura para a produção de dardos

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5443936B2 (ja) * 1973-01-02 1979-12-22
DE3409942C1 (de) * 1984-03-17 1985-04-04 Pfaff Industriemaschinen Gmbh, 6750 Kaiserslautern Naehgutklemme fuer Knopflochnaehmaschinen
DE3812092A1 (de) * 1988-04-12 1989-10-26 Duerkoppwerke Knopflochnaehmaschine mit einer fadentrenn- und -klemmvorrichtung

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100447327C (zh) * 2000-12-07 2008-12-31 重机公司 切线装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3670065B2 (ja) 2005-07-13
CN1148110A (zh) 1997-04-23
CN1080344C (zh) 2002-03-06
US5848573A (en) 1998-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0994366A (ja) 押え切断装置
US20090114133A1 (en) Presser foot device for sewing machine and sewing machine provided therewith
JPH0214867B2 (ja)
TWI232250B (en) Needle threader
US7134398B2 (en) Wiper device
US6101960A (en) Overlock sewing machine with movable cutter
JPH0226595A (ja) ポスト型ミシンの糸切り装置
US9297103B2 (en) Sewing machine presser attaching mechanism and sewing machine provided therewith
JPH02152495A (ja) ミシンの上糸たぐり装置
JP4468550B2 (ja) 鳩目穴かがりミシンの糸切り装置
JPS607894A (ja) ミシン頭端モジユ−ル構造
JP4195532B2 (ja) ミシンの糸切り装置
JP2747776B2 (ja) ミシンの自動糸切り装置
JP3594705B2 (ja) ミシンの芯紐案内装置
TWI268970B (en) Embroidering sewing machine
JPS6114380Y2 (ja)
JPH0748775A (ja) 糸ばらい装置を備えたステッチ形成機
JPS6031518B2 (ja) 縫製用治具
JPH08280974A (ja) ミシンの縫糸・芯紐切断装置
US5609116A (en) Sewing machine including cloth presser lever lifting
JPS6022935Y2 (ja) ミシンの糸通し装置
JPH0647037B2 (ja) ボタン付け用ミシン
JPH04136257A (ja) ミシン用刺しゅう器
JPH0889681A (ja) ミシンの糸切り装置
JPH09206487A (ja) ボタン付けミシンのボタン保持装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040427

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040628

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050329

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050413

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090422

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090422

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100422

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110422

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130422

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees