JP3670065B2 - 押え切断装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、穴かがりミシンなどにおいて被縫製物を押え、かつ縫糸および芯紐を切断する押え切断装置に係り、特に、段部を有する被縫製物を安定的に押圧するとともに、縫製終了後および縫製開始後に縫糸および芯紐を切断する押え切断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の押え切断装置は、図11乃至図16に示すように、押え腕1の自由端部には、布や生地等の被縫製物11を安定させるために上方から押える押え部材2が、段ねじ3aによってこの段ねじ3aを中心として回動自在に取着されている。この押え部材2には、段ねじ3bを中心に水平面内で回動し上糸等の縫糸や芯紐を所望の長さに切断する動メス4が前記段ねじ3bにより取着されており、この動メス4の一端部の一側面には、縫糸および芯紐を所望の位置に手繰り寄せ、かつ切断するために略V字形状をした縫糸手繰り切断部5と芯紐手繰り切断部6とがそれぞれ近接するようにして形成されており、前記動メス4の他の側面には、前記縫糸および前記芯紐のいずれをも所望の位置に手繰り寄せるために略U字形状をした戻り側手繰り切断部7が形成されている。また、動メス4の下面であって、前記縫糸手繰り切断部5と前記戻り側手繰り切断部7とのほぼ中間の位置には、縫糸を切断するための丸刃からなる縫糸切断部8が配設されており、さらに、前記動メス4の下面であって、前記芯紐手繰り切断部6の近傍には、芯紐を切断するための丸刃からなる芯紐切断部9が配設されている。この動メス4の下方には、2枚の平刃からなる固定メス10が各刃をそれぞれ直角に向い合うようにして前記段ねじ3bによって固定されている。この固定メス10の2枚の平刃のうち、縫製開始後に前記戻り側手繰り切断部7と摺接して縫糸と芯紐の両方を一度に切断するようにされている平刃は、縫製開始用切断部10bとされており、これに対し、縫製終了後に前記縫糸切断部8および前記芯紐切断部9のそれぞれと摺接し、前記縫糸および芯紐を切断する平刃は、縫製終了用切断部10aとされている。
【0003】
また、前記動メス4の各手繰り切断部の形成されている一端部に対する反対側の一端部上面には、回動ピン13が植設されており、この回動ピン13を把持するようにして、図11の矢印A、Bで示す往復方向へ図示しないリンク機構により摺動する二股腕14が前記押え腕1に配設されている。
【0004】
前記動メス4の上方であって、前記固定メス10の縫製終了用切断部10aの上面を覆う位置には、縫糸および芯紐を保持する縫糸保持ばね44および芯紐保持ばね45がそれぞれ固定されており、これらの各保持ばね44、45は、ミシンによる縫製終了後に、前記動メス4の上面と縫糸保持ばね44および芯紐保持ばね45の下面とによって縫糸および芯紐をそれぞれ挟持するようにされている。
【0005】
このような構成からなる従来の押え切断装置によれば、前記押え腕1が下方へ押圧することにより前記押え部材2が被縫製物11をずれないように安定させる。この状態で図示しない針により穴かがり縫い等の縫製が施されて終了すると、前記二股腕14が前記回動ピン13を把持しつつ図示しないリンク機構により図11の矢印A方向へ摺動する。この摺動により、前記動メス4が図11における時計方向へ回動し、図15に示すように、縫糸および芯紐をそれぞれ縫糸手繰り切断部5と芯紐手繰り切断部6によって手繰り寄せ、前記縫糸保持ばね44および前記芯紐保持ばね45の下方へ入り込む。この縫糸および芯紐は、前記動メス4の上面と前記縫糸保持ばね44および前記芯紐保持ばね45の下面とによって保持されるとともに、前記動メス4がさらに回動すると、前記縫糸は前記動メス4の縫糸切断部8と前記固定メス10の縫製終了用切断部10aとの摺接により切断され、前記芯紐は前記動メス4の芯紐切断部9と前記固定メス10の縫製終了用切断部10aとの摺接により切断される。その後、次の縫製が開始されて約20針程縫製され前記動メス4が回動しても針に当接しな位置まで縫製されると、前記二股腕14が図示しないリンク機構により図11に示す矢印B方向へ移動して、前記回動ピン13を介して前記動メス4を図11における反時計方向へ回動させる。この回動に従って前記動メス4は、図16に示すように、戻り側手繰り切断部7により前記縫糸および芯紐の両方を手繰り寄せ、この動メス4の戻り側手繰り切断部7と前記固定メス10の縫製開始用切断部10bとの摺接により前記縫糸および芯紐の両方を一度に切断する。このようにして従来の押え切断装置においては縫糸および芯紐の切断を行なっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の押え切断装置においては、平坦な被縫製物11に対する縫糸等の切断は、図12に示すように安定的に行なうことができるが、図13に示すような段部を有する被縫製物11を縫製する、いわゆる段部縫いの場合には、縫糸等の切断ミスが生じるおそれがある。つまり、従来の押え切断装置は、押え部材2が段ねじ3aを中心に回動して被縫製物11の段部の傾斜に合致すべく傾斜するようにされているが、前記二股腕14は前記押え腕1に配設されており、図示しないリンク機構により動作を往復移動にのみ制限されている。このため、前記被縫製物11の段部の傾斜が大きく、押え部材2が、図13および図14に示すように一定の傾斜角以上に傾斜してしまうと、前記二股腕14が前記回動ピン13を図11における矢印A方向へ十分移動させられず、前記動メス4を固定メス10と摺接できる位置まで回動させられないため、縫糸等を切断できない事態が生じ、また、動メス4が針穴c上にあるため次の縫製が開始されると針(図示せず)と動メス4の干渉により針折れが生じてしまうおそれがあった。
【0007】
また、前記押え部材2が段ねじ3aを中心に回動することから、この押え部材2に形成された針落としのための針落ち開口16の端部16eが針穴cの真上まで移動してしまったり、動メス4が針穴c上まで移動してしまうため、この針穴cから針落ち開口16の端部16eの位置あるいは前記動メス4と摺接する固定メス10の位置までの距離を予め大きくしておく必要があった。この結果、切断後の縫糸等の残り長さが長くなってしまっていた。
【0008】
前記押え部材2が図13に示す傾斜と逆方向に傾斜する場合には、前記針穴cから固定メス10までの距離がさらに広がってしまって、縫糸等の切断残りが長くなってしまったり、動メス4に形成した各手繰り切断部により縫糸等を引っ掛けることができず縫糸等の切断不良となる問題も生じた。
【0009】
さらにまた、前記動メス4は、まず、動メス4自体の上面を利用して前記縫糸保持ばね44および前記芯紐保持ばね45の下面とによって前記縫糸および芯紐を挟持した後に、前記動メス4の縫糸切断部8および芯紐切断部9である丸刃が前記固定メス10と摺接して、太さの異なる縫糸と芯紐とを切断する。したがって、前記動メス4と前記縫糸保持ばね44および前記芯紐保持ばね45とが縫糸等を保持するためのスペースを確保する必要があるため、切断時に必要となる前記固定メス10の縫製終了用切断部10aは、前記縫糸保持ばね44および前記芯紐保持ばね45の側面からさらに後退した位置に配設されることとなり、前記縫糸等の切断位置は前記針穴cからかなり離れた位置となってしまっていた。
【0010】
また、通常、前記縫糸と前記芯紐との径の大きさは異なり、前記芯紐の方が前記縫糸よりも大きな径のものとして製造されている。一方、これらの縫糸と芯紐とをそれぞれ切断する切断部である前記縫糸切断部8と前記芯紐切断部9とは丸刃によって形成されているため、これらの各切断部が近接していると前記縫糸と芯紐との径の差によって、一方は摺接できて切断できるが、他方は摺接できずに切断できない場合が生じる。したがって、前記動メス4の前記縫糸切断部8と前記芯紐切断部9とは、近接して形成することができない。これは、図15のX1、X2に示すように、各切断部と針穴cとを結ぶ直線が縫製方向に対して平行とならず、その分縫糸等の切断残りが長くなってしまうため、次の縫製を開始するときに芯紐等の巻き込み不良を生じ易くなってしまう。さらに、縫糸切断部8と芯紐切断部9とを離隔して形成すると回転半径が大きくなるため、縫製開始後に切断する前記縫糸および芯紐の切断残りが長くなってしまうこととなっていた。
【0011】
以上のように、前記被縫製物11に縫糸または芯紐の切断残りの長さが長いと、見栄えが悪く商品価値が低下してしまうこととなっていたし、この残存した縫糸等を人の手により再び切断する、いわゆる糸摘み作業をしなければならないため、作業工程が増えてしまい、きわめて効率の悪い作業となっていた。
【0012】
そこで、本発明は前述した従来のものにおける問題点を克服し、段部を有する被縫製物であっても確実に安定させることができるとともに縫糸および芯紐を確実に短く切断して美しい仕上り状態とすることのできる押え切断装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため本発明の請求項1に記載の押え切断装置の特徴は、被縫製物を押圧する押え機構を4本のリンクからなる平行4節リンクにより構成し、これらの各リンクのうちの前方押えリンクを押え腕に下方へ延出するように固定するとともに他の3本のリンクをそれぞれ各リンクの端部に回動自在に連結した点にある。そして、このような構成を採用したことにより、段部を有する被縫製物を押圧する場合に、前記リンクの1つが前記被縫製物の段部の傾斜に合致してこの被縫製物を安定的に押圧することができる。
【0014】
また、請求項2に記載の押え切断装置の特徴は、押え機構の4本のリンクのうち被縫製物と接触するリンクを球状ピンにより他の2本のリンクと連結した点にある。そして、このような構成を採用したことにより、段部を有する被縫製物を押圧する場合に、前記被縫製物と接触するリンクが前記2つの連結点を支持点として自由に傾斜し、被縫製物の段部に合せて確実に押圧することができる。
【0015】
また、請求項3に記載の押え切断装置の特徴は、駆動手段を線状部材により回動切断手段に連結して駆動力を伝達するようにした点にある。そして、このような構成を採用したことにより、押え機構が被縫製物の段部に合せて傾斜しても、前記線状部材の作用により駆動力を確実に伝達し前記回動切断手段を回動することができる。
【0016】
また、請求項4に記載の押え切断装置の特徴は、回動切断手段の回動切断部と固定切断手段の固定切断部とをそれぞれ平刃により形成し、手繰り腕が縫製終了後において縫糸および芯紐を縫製方向と平行な方向にある切断位置まで手繰り寄せるとともに、縫製開始後において縫糸および芯紐のいずれをも前記回動切断手段の回動中心から近傍の切断位置に手繰り寄せるように構成した点にある。そして、このような構成を採用したことにより、縫製終了後において縫糸および芯紐を縫い終わり位置から最短距離の位置で切断し、縫製開始後において縫糸および芯紐を縫い始め位置からきわめて近い位置で切断することができる。
【0017】
また、請求項5に記載の押え切断装置の特徴は、固定切断手段の固定切断部をその各先端部がそれぞれ先端側に近付くに従って基部より上位に位置するように傾斜するように構成した点にある。そして、このような構成を採用することにより、縫糸および芯紐をより確実に短くすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1乃至図2を参照して説明する。なお、前述した従来の押え切断装置と同一の構成部分については同一の符号を付して説明する。
【0019】
図1乃至図3は、本発明の押え切断装置の要部である押え機構の実施の一形態を示した図であり、図1は正面図、図2は左側面図、図3は平面図である。
【0020】
ミシン本体(図示せず)には、上下方向に揺動する押え腕1が連結されており、この押え腕1の自由端部は略直方体形状に形成された押え配設部1aとされている。この押え配設部1aには、平行4節リンク機構が配設されており、各リンクは前方押えリンク17、リンク連結板18、後方押えリンク19および押え部20とされている。
【0021】
前記前方押えリンク17は、押え配設部1aの先端部分の側面に2本の固定ねじ21aにより下方に延出するように固定されている。この前方押えリンク17の図1における手前側の側面には、前記押え配設部1aの先端から後端に渡る長さとほぼ同一の長さを有する平板状の前記リンク連結板18が、段ねじ3cによって回動自在に配設されている。このリンク連結板18の後端側の図1における背面には、後方押えリンク19が段ねじ3dによって回動自在に配設されている。前記前方押えリンク17と前記後方押えリンク19は同一平面上に平行となるように配設されているとともに、いずれの下面も平面状に形成されており、これらの下面には、先端を球状に形成された球状ピン22a、22bが固着されている。これらの球状ピン22a、22bの球12a、12bを上方から押圧するようにして板ばね等の段部を有する取付ばね23が、固定ねじ21bにより押え部20に固定されている。この押え部20の上面には前記球状ピン22a、22bの球12a、12bを遊嵌するための凹部24が球面状に形成されており、この凹部24と前記取付ばね23とによって、前記球状ピン22a、22bの球12a、12bを上下方向から挟持するようにされている。また、前記押え部20は、ミシンによる縫製の際に被縫製物11を安定させるため、その底面を平面状に形成されているとともに、ほぼ中央部に針落としのための針落ち開口16が形成されている。そして、前記リンク連結板18の上端縁には、図1における奥方向へ前記押え配設部1aの幅とほぼ同一の長さを有するころ受部25が延出されている。このころ受部25の上面には、ころ26が回転自在に配設されており、このころ26は図示しないばね機構により前記ころ受部25を介して前記押え部20を下方へ押動するようにされており、この押え部20が被裁縫物を安定的に押圧するようになっている。
【0022】
前述した前方押えリンク17、後方押えリンク19、リンク連結板18および押え部20とによって平行4節リンク機構が構成されている。このため、この平行4節リンク機構は、前記段ねじ3c、前記段ねじ3d、前記球状ピン22a、前記球状ピン22bを支点として揺動するようにされているとともに、前記段ねじ3cには図示しないねじりコイルばねが嵌合されており、無負荷状態においては前記押え配設部1aの上面と前記リンク連結板18のころ受部25とは平行となるようにされている。そして、前記球状ピン22a、22bは前記押え部20に遊嵌されているため、前記押え部20は、針穴cとほぼ同一平面上にある球状ピン22aの球12aの中心を支点として、図1に示すX方向へ揺動することができるとともに、球状ピン22aと球状ピン22bとを結ぶ線分を中心線として図2に示すY方向へも揺動するようにされている。
【0023】
したがって、図4に示すように、段部縫いを必要とする場合には、前記球状ピン22aの球12aを中心として、前記押え部20が傾斜して被縫製物11の傾斜に合致するようにされている。
【0024】
つぎに、このような本発明の要部である押え機構の実施の一形態の作用について説明する。
【0025】
被縫製物11が傾斜しておらず平坦なものである場合には、押え機構は図1に示す状態のままで前記ころ26による上方からの押動によって被縫製物11を安定的に押圧する。しかし、前記被縫製物11が図1における左右方向へ傾斜している場合には、図示しないばねのばね力により前記ころ26が下方へ押動されて、前記押え腕1を下方へ移動させ、前記押え部20が前記球状ピン22aの球12aを支点として図1のおけるX方向へ回動し前記被縫製物11の傾斜に合致するようにする。この押え部20が回動すると、この動作を前記後方押えリンク19が連結棒のごとく前記リンク連結板18へ伝達する。このリンク連結板18は、前記段ねじ3cおよび段ねじ3dを回動中心として回動し前記押え部20の傾斜角と同一の傾斜角に傾斜する。つまり、前記押え部20と前記リンク連結板18および前記前方押えリンク17と後方押えリンク19とは、それぞれ平行状態を保持している。
【0026】
また、前記被縫製物11が図2における左右方向へ傾斜している場合には、前記押え部20は、前記球状ピン22aと前記球状ピン22bとを結ぶ線分を中心線として、前記取付ばね23の付勢力に抗して図2におけるY方向へ回動し、前記押え部20の傾斜を前記被縫製物11の傾斜に合致して、この被縫製物11を安定的に押圧する。
【0027】
つぎに、本発明の押え切断装置の縫糸および芯紐切断機構の実施の一形態を図5乃至図10を参考にして説明する。図5は各部の分解斜視図であり、図6は要部平面図、図7および図8は前記固定メス10を前記押え部20に固定した状態を示す説明図であり、図9は縫製終了後における縫糸および芯紐の切断動作を示す説明図、図10は縫製開始後における縫糸および芯紐の切断動作を示す説明図である。
【0028】
縫糸および芯紐切断機構の実施の一形態は、穴かがり縫い等の縫製開始後および縫製終了後に縫糸および芯紐を切断するための縫糸および芯紐切断機構であり、布や生地等の被縫製物11を安定させるために上方から押さえる押え部20を有している。この押え部20上には、回動切断手段たる前記動メス4等を嵌合する回動ボス27が固着されており、この回動ボス27には、前記縫糸と前記芯紐とを所定の位置に手繰り寄せる手繰り腕28が水平面内で回動自在に嵌合されている。この手繰り腕28には、手繰り腕28を回動するための回動手段たる線状部材の一例としてワイヤ29が連結されている。さらに、前記回動ボス27には、前記手繰り腕28と一体的に回動するように前記動メス4が嵌合されており、この動メス4は前記縫糸および芯紐を所望の長さに切断する縫製終了用動メス部4aと縫製開始用動メス部4bとを有している。そして、前記動メス4と摺接して前記縫糸等を切断する固定切断手段たる固定メス10が前記回動ボス27に固定的に嵌合されている。この固定メス10は、直角に向い合う2枚の平刃を有しており、前記縫製終了用動メス部4aと摺接する平刃を縫製終了用切断部10aとされ、前記縫製開始用動メス部4bと摺接する平刃を縫製開始用切断部10bとされている。さらに前記動メス4と係合して縫製終了後に切断される前記縫糸等を付勢力により保持するための保持ばね15が配設されている。
【0029】
つぎに、これらの構成についてより具体的に説明すると、前記押え部20は、穴かがり縫いの最中に被縫製物11を押圧して安定させるために下面が平面的に形成されている。この押え部20の上面ほぼ中央付近には、図5に示すように、針落としのための長方形形状の針落ち開口16が形成されており、この針落ち開口16の左縁部に隣接する前記押え部20の上面には、略L字形状の前記固定メス10を固定的に配設するために略L字形状で凹状の固定凹部36が形成されている。この固定凹部36のうち略L字形状に形成された前記固定メス10の基部10cから直角2方向に延在する2つの先端部10d,10eが載置される部分は、前記固定凹部36の他の部分よりも高くなるように段差が形成されており、それぞれ固定段部36a、36bとされている。また、図5において、前記押え部20の左端辺には、前記保持ばね15を固定するための固定止めねじ30と螺合する2つのねじ穴31が形成されており、さらに、前記押え部20上の前記針落ち開口16の左上隅部近傍には、前記動メス4等を嵌合する円筒形状の回動ボス27が固着されており、この回動ボス27の内周面にねじが螺設されている。
【0030】
そして、この回動ボス27には、前記手繰り腕28が一端部において嵌合されており、この手繰り腕28の自由端部の一側面には、略L字形状の縫糸手繰り部28aと略V字形状の芯紐手繰り部28bとが形成されおり、他の側面には、略L字形状の縫製開始用手繰り部28cが形成されている。この縫糸手繰り部28aと前記芯紐手繰り部28bとは、ミシンによる縫製終了後、前記手繰り腕28が図6における時計回り方向に回動するときに、前記縫糸と前記芯紐とをそれぞれ所望の切断位置に手繰り寄せる部位であり、また、前記縫製開始用手繰り部28cは、ミシンによる縫製開始後、前記手繰り腕28が図6における反時計回り方向に回動するときに前記縫糸と前記芯紐との両方を一度に所望の切断位置へ手繰り寄せる部位である。
【0031】
また、この手繰り腕28の前記回動ボス27に嵌合されている端部からは、この手繰り腕28と所定の角度を有する回動腕32が延出されている。この回動腕32の自由端部には、円筒形状の挿通ピン33が上下面から鉛直方向へ突出するようにして挿通されており、回動腕32の上面から突出している挿通ピン33の側面には、貫通孔34が形成されており、回動手段たるワイヤ29が挿通されてこの挿通ピン33に連結されている。また、回動腕32の下面から突出している挿通ピン33には、動メス4に形成される回動穴35が嵌入されるようになっている。このため、前記ワイヤ29の図5で示すZ1またはZ2方向への移動により前記回動腕32を介して前記手繰り腕28および前記動メス4を前記回動ボス27を中心として回動させるようになっている。また、この手繰り腕28を回動させる場合には、例えば、このワイヤ29をZ1方向へ引っ張ることによって時計方向へ回動させ、逆に、このワイヤ29の変形に対する剛性、つまり引っ張りに対する逆方向への弾性力により反時計方向へ回動させるようになっている。
【0032】
なお、この回動手段はワイヤ29に限るものではなく、所望の弾性力や強度を有する線状部材であればよく、例えば、カーボンファイバや樹脂線のようなものであってもよい。また、ワイヤの引っ張りに対する逆方向(反時計方向)への回動を、このワイヤの弾性力だけでなく、ばね等の付勢部材を取着することによりこの付勢力により回動するようにしてもよい。
【0033】
また、前記手繰り腕28の下方には、略V字形状を有する前記動メス4が2つの自由端部を有するように前記回動ボス27に回動自在に嵌合されている。このうち、一方の自由端部の側面には、2つの平刃が相互に背中合わせとなるように形成されており、他の自由端部には、前記挿通ピン33が嵌入し得る回動穴35が形成されており、この回動穴35に前記挿通ピン33が嵌入されることにより、前記動メス4が前記回動腕32および手繰り腕28に連動して回動するようになっている。
【0034】
前記動メス4に形成された2つの平刃のうち、縫製終了後に前記縫糸と前記芯紐とを切断する平刃は縫製終了用動メス部4aとされており、また、縫製開始後に前記縫糸と前記芯紐とを切断する平刃は縫製開始用動メス部4bとされている。また、図6に示すように、前記縫製終了用動メス部4aは、前記手繰り腕28による前記縫糸等を手繰り寄せて保持するスペースを確保するために、前記手繰り腕28の縫糸手繰り部28aおよび芯紐手繰り部28bの側面から所定距離を隔てて後退した位置に配設されている。これに対して、前記縫製開始用動メス部4bは、前記縫糸等を保持する必要がないため、前記手繰り腕28の縫製開始用手繰り部28cの側面とほぼ隣接する位置に配設されている。
【0035】
前記動メス4の下方には、2枚の平刃である縫製終了用切断部10aおよび縫製開始用切断部10bをそれぞれ直角に向い合うようにして形成された固定メス10が、前記固定凹部36内において前記回動ボス27に嵌合するようにして配設されている。また、前述のごとく、前記固定凹部36のうち前記固定メス10の直角方向に延びる2つの先端部10d,10eが載置される部分が固定段部36a、36bとして、前記固定凹部36の他の部分よりも高く形成されている。このため、この固定凹部36に配設された前記固定メス10は、図7および図8に示すように、この固定メス10の基部10cから直角に配置されるように延在する2つの先端部10d,10eがそれぞれの先端側に近付くに従って基部10cよりも上位に位置するようにそれぞれ傾斜するように固定されている。このように各先端部10d,10eの先端側が基部10cよりも上位に位置するように傾斜されていることにより、前記動メス4と前記固定メス10とがそれぞれ摺接する際に、前記縫糸および前記芯紐が図8の矢印A方向へずれてしまうことなく、短く切断することができるようにされている。
【0036】
また、前記手繰り腕28の上方には、この手繰り腕28に縫糸等の切断に必要なメス圧をかけるための押圧ばね37が、前記回動ボス27に嵌合するようにして配設されている。そして、この押圧ばね37の上方からは回動止めねじ38が前記回動ボス27に螺合されており、この回動止めねじ38による上方からの押圧力により、前記押圧ばね37に付勢力を発揮させるようになっている。
【0037】
前記押圧ばね37は、板ばね等により形成されており、その両端部からそれぞれ押圧部39と回動規制部40とを延出しており、さらに押圧部39と回動規制部40の端部から下方へそれぞれ押圧屈曲部41および規制屈曲部42を延出させている。このうち前記押圧部39は、押圧屈曲部41により前記手繰り腕28を介して前記動メス4にメス圧をかけるために上方から押圧するようにされており、これによって、図6に示すように、前記動メス4の縫製開始用動メス部4bが前記固定メス10の縫製開始用切断部10bの上方を回動する際に、これらの縫製開始用動メス部4bと縫製開始用切断部10bとが摺接して前記縫糸等を切断するようにされている。一方、前記押圧ばね37の回動規制部40は、前記規制屈曲部42を後述する保持ばね15の近傍に配置させ、前記手繰り腕28が図9における時計方向へ回動して保持ばね15の下方に入り込む際の移動量を前記規制屈曲部42により規制するようになっている。
【0038】
以上のように前記押え部20に固着されている前記回動ボス27には、下方から前記固定メス10、前記動メス4、前記手繰り腕28および前記押圧ばね37が嵌合しており、これらを上方から回動止めねじ38が前記回動ボス27に螺合することにより押圧するようになっている。
【0039】
一方、前記固定メス10の縫製終了用切断部10aの上方であって、この縫製終了用切断部10aから図5における左方へ離隔した位置には、座金43を介して板ばね等の前記保持ばね15が、その隅部を前記固定止めねじ30により固定されている。この保持ばね15は、ミシンによる縫製終了後に前記手繰り腕28が縫糸手繰り部28aおよび芯紐手繰り部28bにより前記縫糸および芯紐を手繰り寄せてきたときに、この保持ばね15の下面と前記手繰り腕28の上面とにより前記縫糸等を挟持するようになっている。
【0040】
つぎに、このような構成からなる本発明の押え切断装置の縫糸および芯紐切断機構の実施の一形態の作用を説明する。
【0041】
まず、ミシンによる穴かがり縫い等の縫製が終了すると、前記布押え部20が図示しない機構により前記被縫製物11の押圧を解除する。この解除動作に連動するようにして前記ワイヤ29が図9に示すZ1方向に移動すると、このワイヤ29の連結されている挿通ピン33が回動し、前記回動腕32と前記手繰り腕28とが、図6における時計方向へ前記回動ボス27を中心に回動する。この回動に伴って前記手繰り腕28の前記縫糸手繰り部28aおよび前記芯紐手繰り部28bとが、それぞれ前記縫糸と前記芯紐とを手繰り寄せて、図9に示すように、前記固定メス10と前記保持ばね15との間隙に入り込む。そして、前記手繰り腕28の上面と前記保持ばね15の下面とにより、前記縫糸の針(図示せず)側の端部および前記芯紐の案内棒(図示せず)側の端部を挟持する。この縫糸等を挟持するのとほぼ同時に、前記手繰り腕28と一体的に回動している前記動メス4が、前記保持ばね15の下方への押動によりメス圧を受け、前記縫製終了用動メス部4aと前記固定メス10の前記縫製終了用切断部10aとを摺接させて、前記縫糸と前記芯紐とを切断することとなる。この切断の際に、前記固定メス10の前記縫製終了用切断部10aは、前記固定メス10の先端部10dがその先端側に近付くに従って基部10cよりも上位に位置するように傾斜されているため、前記縫糸と前記芯紐とが前記固定メス10の前記先端部10dの先端側方向へずれてしまうことなく、縫い終わり位置から前記固定メス10の前記縫製終了用切断部10aへ向かって最短距離の位置において切断されることとなる。すなわち、縫い終わった前記被縫製物11側には、前記縫糸および前記芯紐が図9の平面図において示す線分Xaの長さだけ残存している。
【0042】
そして、次の縫製を行うために前記被縫製物11を所望の位置に移動させて縫製位置に針を一致させると、図示しない機構により前記布押え部材2が下降して前記被縫製物11を安定的に押圧する。その後、前記縫糸等を前記手繰り腕28と前記保持ばね15とにより保持したまま、ミシンが縫製を開始して10〜20針分縫製し、前記手繰り腕28が回動しても前記針と突き当たらない位置まで縫製すると、前記ワイヤ29がワイヤ29自身の剛性、つまり弾性力によって、あるいは図示しないばねの付勢力によって図10に示すZ2方向に移動する。この移動に連動して前記挿通ピン33を介して前記手繰り腕28と前記動メス4とが一体的に反時計方向、つまり、所定の位置に戻る方向に回動するとともに、それまで前記手繰り腕28と前記保持ばね15とにより挟持されていた前記芯紐と前記縫糸とを、前記手繰り腕28の縫製開始用手繰り部28cが反時計回り方向に手繰り寄せるとともに、前記動メス4の縫製開始用動メス部4bと前記固定メス10の縫製開始用切断部10bとが、摺接することにより前記縫糸と前記芯紐とを切断する。この切断の際に、前記固定メス10の前記縫製開始用切断部10bは、前記固定メス10の先端部10eの先端側に近付くに従って基部10cよりも上位に位置するように傾斜されているため、前記縫糸と前記芯紐とが前記固定メス10の先端部10eの先端側方向へずれてしまうことはない。したがって、前記被縫製物11の縫い始めの位置には、前記縫糸および前記芯紐が図10において示す線分Xbの長さだけ残存している。
【0043】
以上のように、本発明の押え切断装置の実施形態の構成によれば、傾斜している被縫製物11を押える場合には、平行4節リンク機構を有する押え機構が前記球状ピン22aを支点として回動するため、前記押え部20が図4における左右方向へほとんど移動することはなく、前記押え部20の針落ち開口16の端部16eおよび前記固定メス10の縫製終了用切断部10aが針穴cの真上まで移動してしまうことはない。したがって、前記固定メス10の縫製終了用切断部10aを針穴c近傍まで近接させることができ、縫糸等の切断後の糸残り長さを短くすることができる。
【0044】
また、前記押え部20は前記前方押えリンク17および後方押えリンク19とそれぞれ球状ピン22a、22bと取付ばね23とにより連結されているため、被縫製物11の多様な形状に対しきわめて高い自由度をもって安定的に前記被縫製物11を押えることができる。
【0045】
さらに、縫糸および芯紐を切断するときには、ワイヤ29により前記手繰り腕28および前記動メス4を回動させているため、前記押え部20が被縫製物11を押えるために傾斜したとしても、その回動作用に影響を受けることはなく、従来の二股腕14のごとく動メス4を回動しきれずに縫糸等の切断ミスを生じてしまうことはないし、また、動メス4と針(図示せず)の干渉による針おれが発生することもない。これにより、前記固定メス10を針穴cに近接する位置に配設することができる。
【0046】
さらにまた、前記手繰り腕28と動メス4とを分離するとともにこの動メス4の縫製終了用動メス部4aの位置を前記手繰り腕28の縫糸手繰り部28aおよび芯紐手繰り部28bから離間させ、前記手繰り腕28と前記保持ばね15による縫糸等の保持スペースを確保するようにしたため、前記固定メス10の縫製終了用切断部10aを前記針穴c近傍に配設することができる。
【0047】
また、前記手繰り腕28と動メス4とを分離するとともにこの動メス4を平刃により構成しているため、前記縫糸手繰り部28aと芯紐手繰り部28bとを任意の位置に近接させて形成することができるし、縫製開始用手繰り部28cの形成位置も回動中心から短くすることができる。したがって、図9に示すように、縫製終了後に前記縫糸および前記芯紐を切断する位置をそれぞれの縫製方向と平行な位置とすることができ、前記縫糸等を針穴cから最短距離の位置で切断することができ、次の縫製時において、縫糸の縫い目の中に前記芯紐を確実に巻き込むことができる。また、図10に示すように、縫製開始後における芯紐等の残存長さも短くすることができる。
【0048】
さらに、前記固定メス10が、その基部10cから直角に延在する2つの先端部10d,10eに近付くに従って基部10cよりも上位に位置するように傾斜されて固定されているため、前記動メス4と摺接して前記縫糸および前記芯紐を切断する際に、この縫糸および芯紐が前記固定メスの各先端部10d,10eのそれぞれの先端側へ逃げてしまうことがない。したがって、前記縫糸と前記芯紐とを所望の位置で確実に短く切断することができる。
【0049】
以上のように、縫製開始後および縫製終了後における縫糸および芯紐の残存長さが短くできると、人の手による糸摘み作業をしなくてもよく作業能率を向上できるし、縫製状態の美しく商品価値の高い被裁縫物を得ることができる。
【0050】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて変更することができる。
【0051】
【発明の効果】
以上述べたように本発明に係る押え切断装置は、段部を有する被縫製物であっても確実に安定させることができるとともに、縫糸および芯紐を確実に短く切断して美しい仕上り状態とすることができ、また、縫糸の縫い目の中に芯紐を確実に巻き込むことができるという極めて優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る押え切断装置の押え機構の実施の一形態を示す正面図
【図2】図1の左側面図
【図3】図1の平面図
【図4】本発明に係る押え切断装置の押え機構の実施の一形態が段部を有する被縫製物を押圧するときの動作を示す説明図
【図5】本発明に係る押え切断装置の縫糸および芯紐切断機構の分解斜視図
【図6】本発明に係る押え切断装置の縫糸および芯紐切断機構の平面図
【図7】本発明に係る押え切断装置の実施形態の切断機構において固定メスを押え部に固定した状態を示す説明図
【図8】本発明に係る押え切断装置の実施形態の切断機構において固定メスを押え部に固定した状態を示す説明図
【図9】図6の縫製終了後における縫糸および芯紐の切断動作を示す説明図
【図10】図6の縫製開始後における縫糸および芯紐の切断動作を示す説明図
【図11】従来の押え切断装置の斜視図
【図12】従来の押え切断装置が平坦な被縫製物を押圧するときの状態を示す説明図
【図13】従来の押え切断装置が段部を有する被縫製物を押圧するときの状態を示す説明図
【図14】従来の押え切断装置が段部を有する被縫製物を押圧し、縫糸および芯紐を切断するときの状態を示す説明図
【図15】従来の押え切断装置が縫製終了後において縫糸および芯紐を切断する動作を示す説明図
【図16】従来の押え切断装置が縫製開始後において縫糸および芯紐を切断する動作を示す説明図
【符号の説明】
1 押え腕
2 押え部材
3 段ねじ
4 動メス
10 固定メス
10c 基部
10d,10e 先端部
15 保持ばね
16 針落ち開口
17 前方押えリンク
18 リンク連結板
19 後方押えリンク
20 押え部
22a,22b 球状ピン
23 取付ばね
27 回動ボス
28 手繰り腕
29 ワイヤ
32 回動腕
36 固定凹部
36a,36b 固定段部
37 押圧ばね

Claims (5)

  1. 上下方向に揺動可能とした押え腕の先端部分に被縫製物を上方から押圧することにより安定的に押える押え機構と、この押え機構に取付けられ回動切断部を有する回動自在な回動切断手段と、この回動切断手段の前記回動切断部と摺接する固定切断部を有する固定切断手段と、前記回動切断手段に連結されこの回動切断手段を駆動する駆動手段とを設け、前記回動切断手段の回動に伴う前記回動切断部と前記固定切断部との摺接により縫糸および芯紐を切断する押え切断装置において、前記押え機構を4本のリンクからなる平行4節リンクにより構成し、これらの各リンクのうちの前方押えリンクを前記押え腕に下方へ延出するように固定するとともに、他の3本のリンクをそれぞれ各リンクの端部に回動自在に連結したことを特徴とする押え切断装置。
  2. 前記押え機構の4本のリンクのうち被縫製物と接触するリンクを球状ピンにより他の2本のリンクと連結するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の押え切断装置。
  3. 前記駆動手段は線状部材を前記回動切断手段に連結して駆動力を伝達するようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の押え切断装置。
  4. 前記回動切断手段の回動切断部と前記固定切断手段の固定切断部とをそれぞれ平刃により形成し、縫製終了後に前記縫糸および芯紐のそれぞれを縫製方向と平行な方向にある切断位置まで手繰り寄せるとともに、縫製開始後に前記縫糸および芯紐のいずれをも前記回動切断手段の回動中心から近傍の切断位置に手繰り寄せる手繰り腕を配設したことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の押え切断装置。
  5. 前記押え機構に前記固定切断手段の固定切断部の先端部がその基部より上位に位置するように載置される段部を形成し、前記固定切断部をその各先端部がそれぞれ先端側に近付くに従って前記基部より上位に位置するように傾斜するようにしたことを特徴とする請求項4に記載の押え切断装置。
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