JPH0992739A - 不揮発性半導体メモリとその駆動方法及び製造方法 - Google Patents

不揮発性半導体メモリとその駆動方法及び製造方法

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JPH0992739A
JPH0992739A JP8164343A JP16434396A JPH0992739A JP H0992739 A JPH0992739 A JP H0992739A JP 8164343 A JP8164343 A JP 8164343A JP 16434396 A JP16434396 A JP 16434396A JP H0992739 A JPH0992739 A JP H0992739A
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bit line
diffusion layer
insulating film
memory cells
memory cell
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Yoshimitsu Yamauchi
祥光 山内
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    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C16/00Erasable programmable read-only memories
    • G11C16/02Erasable programmable read-only memories electrically programmable
    • G11C16/04Erasable programmable read-only memories electrically programmable using variable threshold transistors, e.g. FAMOS
    • G11C16/0491Virtual ground arrays

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トンネル電流を用いる消去動作を行い、且つ
仮想接地方式を採用できる不揮発性半導体メモリと、そ
の駆動方法及び製造方法とを提供する。 【解決手段】 半導体基板上にマトリクス状に配列さ
れ、半導体基板上に第1の絶縁膜を介して形成された浮
遊ゲートを有する複数のメモリセルと、第1の方向に沿
って隣接する2つメモリセルの間に形成された拡散層
と、第1の方向に沿って隣接するメモリセルの各制御ゲ
ートを接続して形成されたワードラインと、第2の方向
に沿って隣接する拡散層を接続して形成されたビットラ
インと、を有する不揮発性半導体メモリであって、拡散
層に印加される電圧の所定の領域において、一方のメモ
リセルの浮遊ゲートとドレイン拡散領域との間には第1
の絶縁膜を介してトンネル電流が流れ、且つ拡散層と他
方のメモリセルの浮遊ゲートとの間にはトンネル電流が
流れない構造を持ったメモリセルを有することを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、Fowler-Nordheim
(FN)トンネル電流によって、書き込み及び消去を行
う不揮発性半導体メモリとその駆動方法及び製造方法と
に関する。特に、フラッシュメモリと、その駆動方法及
び製造方法とに関する。
【0002】
【従来の技術】一般的なフラッシュメモリには、ホット
エレクトロン注入によって書き込みを行うタイプと、F
Nトンネル電流によって書き込みを行うタイプとがあ
る。
【0003】図47は、ホットエレクトロン注入によっ
て書き込みを行う従来のフラッシュメモリ500のメモ
リセルの断面を示している。図48は、フラッシュメモ
リ500のメモリセルアレイの等価回路を示している。
【0004】図47に示すように、フラッシュメモリ5
00においては、半導体基板151上にトンネル絶縁膜
153が形成され、その上に浮遊ゲート155が形成さ
れている。浮遊ゲート155を覆うように、ONO(S
iO2/SiN/SiO2)膜などの絶縁膜156が形成
され、その上に制御ゲート157が配置されている。図
48に示すように、各メモリセル(図48には、メモリ
セルC51〜C53及びC61〜C63が示されている)はマト
リクス状に配置されている。図47中X方向に隣接する
各メモリセルの制御ゲート157は互いに電気的に接続
されており、ワード線WLを形成している(図48に
は、ワードラインWL1及びWL2が示されている)。
【0005】また、図47に示すように、X方向に隣接
する2つのメモリセルの間に形成された不純物拡散層1
61は、一方のメモリセルのソース拡散層159と、他
方のメモリセルのドレイン拡散層160とによって共有
されている(ソース/ドレイン拡散層)。このようなソ
ース/ドレイン拡散層は、製造工程途中でストライプ状
に加工された浮遊ゲートとなる膜をマスクとしてイオン
注入することにより、自己整合的に形成される。
【0006】図48に示すように、ビットラインBL
(図48には、ビットラインBL1〜BL4が示されてい
る)は、Y方向に延長し、Y方向に隣接する拡散層16
1を電気的に接続している。各ビットラインは、選択さ
れるメモリセルに応じて、ソース配線あるいはドレイン
配線として働く。このように、各ビットラインがソース
配線及びドレイン配線の何れかに固定されず、ソース配
線(接地線)とドレイン配線とが適宜入れ代わる駆動方
式を仮想接地(vertual ground)方式という。
【0007】このような仮想接地方式のメモリセルアレ
イにおいては、上述のように、X方向に隣接するメモリ
セルのソース拡散層159及びドレイン拡散層160が
1つの不純物拡散層161から構成されているため、X
方向に隣接するメモリセルのソース拡散層159とドレ
イン拡散層160との間に分離領域を形成する必要がな
い。更に、ビツトラインBLを、各不純物拡散層161
を接続する拡散配線によって形成できるため、各メモリ
セルに接続するビットラインBL用のコンタクト領域を
形成する必要がなく、メモリの高集積化が可能である。
【0008】また、図51に示すように、X方向に隣接
するメモリセルを対にし、各対においてソースラインS
Lを共有させ、並列読み出しや並列書き込みを可能とし
た構造が、例えば特開平2−231772号公報に記載
されている。
【0009】フラッシュメモリ500における書き込み
動作は以下のようにして行なわれる。書き込み動作を行
うメモリセルとして、メモリセルC52が選択された場合
(以下、「選択セル」とする)について説明する。まず
選択セルC52に接続するワードラインWL1に高電圧を
印加する。同時に、選択セルC52のドレイン側に接続す
る一方のビットライン(例えば、BL2)に所定の電圧
を印加し、ソース側に接続する他方のビットライン(例
えば、BL3)に0V(接地電圧)を印加する。このこ
とにより、選択セルC52のチャネル領域で発生したホッ
トエレクトロンが浮遊ゲート155に注入され、データ
の書き込みが行われる。このとき、書き込みを行わない
メモリセル(以下、「非選択セル」とする)が接続する
2つのビットラインには、2つのビットラインの電位が
同じになるように電圧が印加される。例えば、非選択セ
ルC51に対しては、ビットラインBL3の電位とBL4
電位とが等しくなるように電圧が印加される。
【0010】また、フラッシュメモリ500における消
去動作は以下のようにして行なわれる。ワードラインW
Lに負の電圧を印加し、同時に、全てのビットラインB
L(あるいは、メモリセルアレイがブロックに分割され
ている場合には、ブロック内のビットライン)に所定の
正の電圧を印加する。このことにより、FNトンネル電
流が流れて、浮遊ゲート155に蓄積された電荷が引き
抜かれ、全メモリセル(ブロック内の全てのメモリセ
ル)のデータが一括消去される。
【0011】また、フラッシュメモリ500における読
み出し動作は以下のようにして行なわれる。読み出しを
行う選択セルに接続するワードラインWLに所定の電圧
を印加する。同時に、選択セルに接続する一方のビツト
ラインに所定の電圧を印加し、他方のビツトラインに0
V(接地電圧)を印加する。浮遊ゲート155に保持さ
れている電荷の量(すなわちデータ)によってビットラ
イン間に流れる電流が異なるため、この電流を検出する
ことによりデータの読み出しを行うことができる。この
とき、読み出しを行わない非選択セルが接続する2つの
ビツトラインには、書き込み動作の場合と同様、2つの
ビットラインの電位が同じになるように電圧が印加され
る。
【0012】上述のような、チャネルホットエレクトロ
ン注入による書き込みは、一般に、電子の注入効率(書
き込み効率)が悪い。また、書き込み電流が大きいため
(約1mA程度)、書き込み時の消費電力が大きくなる
という問題がある。また、比較的大きな書き込み電流を
供給するために高電圧電源(あるいは昇圧回路)を必要
とし、フラッシュメモリ500における駆動電圧の低下
及び単一電源化の妨げとなっている。
【0013】一方、FNトンネル電流を用いる書き込み
方式のフラッシュメモリは、その書き込み電流が数10
nA程度であるため、単一電源化に適している。図49
は、FNトンネル電流を用いて書き込みを行う従来のフ
ラッシュメモリ600のメモリセルの断面を示してい
る。フラッシュメモリ500と同様の構成要素には同一
の図面参照番号を付している。図50は、フラッシュメ
モリ600のメモリセルアレイの等価回路を示してい
る。
【0014】図49に示すように、フラッシュメモリ6
00においては、半導体基板151上にトンネル絶縁膜
153が形成され、その上に浮遊ゲート155が形成さ
れている。浮遊ゲート155の下のトンネル絶縁膜15
3は、一様な酸化膜で構成されている。浮遊ゲート15
5の両端部には、ソース拡散層159及びドレイン拡散
層160が形成されている。隣接するメモリセル間には
素子分離膜162が形成されており、隣接するメモリセ
ルのソース拡散層159とドレイン拡散層160とを分
離している。また、浮遊ゲート155を覆うように、O
NO(SiO2/SiN/SiO2)膜156が形成さ
れ、その上に制御ゲート157が配置されている。
【0015】図50に示すように、各メモリセル(図5
0には、メモリセルC71〜C73及びC81〜C83が示され
ている)はマトリクス状に配置されている。図50中X
方向に隣接する各メモリセルの制御ゲート157は互い
に電気的に接続されており、ワード線WLを形成してい
る(図50には、ワードラインWL1及びWL2が示され
ている)。ビットラインBL(図50には、ビットライ
ンBL1〜BL6が示されている)は、Y方向に延長し、
対応するソース拡散層159あるいはドレイン拡散層1
60を電気的に接続している。各ビットラインBLの機
能は、ソース配線あるいはドレイン配線のいずれかに固
定されている。
【0016】フラッシュメモリ600においては、デー
タの書き込みは、ワードラインWLに負の電圧または0
Vを印加し、ドレイン拡散層160に正の電圧を印加す
ることにより、浮遊ゲート155から電子を引き抜くこ
とによって行なわれる。データの消去は、ワードライン
WLに正の高電圧を印加し、ソース拡散層159及びド
レイン拡散層160に0Vを印加して、ワードラインW
Lに接続される全メモリセルの浮遊ゲートに電子を注入
することによって行なわれる。
【0017】また、FNトンネル電流を用いた他のフラ
ッシュメモリ700の例を、図51に示す。図49の例
では各々のドレイン拡散層及びソース拡散層を分離して
いるが、ドレイン拡散層は個々のトランジスタ毎に分離
し、Y方向に隣接するドレイン拡散層を接続してビット
ラインとし、ソース拡散層をX方向に隣接する一対のメ
モリセル間で共有させ、Y方向に延長するソースライン
としてもよい。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、FNト
ンネル電流によって書き込みを行うメモリセルでは、ト
ンネル絶縁膜153に印加される電界によって生じるト
ンネル電流を利用している。そのため、図49に示され
るメモリセルを用いて図48のようにX方向に隣接する
メモリセル間で拡散層を共有すると、書き込みを行うメ
モリセルのドレイン拡散層と拡散層を共有し、かつ同一
のワードラインに接続する非選択メモリセルにまでデー
タの書き込みが行われてしまう。従って、図49に示さ
れるように素子分離膜162を設け、図50や図51の
ようにX方向に隣接するメモリセルの少なくともドレイ
ン拡散層160を分離しておく必要がある。このよう
に、FNトンネル電流による書き込みを行う従来のフラ
ッシュメモリにおいては、仮想接地方式を採用すること
ができず、フラッシュメモリの微細化の妨げになってい
る。
【0019】また、図49に示されるように、トンネル
絶縁膜153が比較的薄いため、書き込み時においてド
レイン拡散層160表面に比較的高い電圧が印加された
場合、バンド間トンネル現象によって、書き込み電流の
106倍もの電流がドレイン拡散層160の端部から基
板151側に流れてしまう場合がある。
【0020】また、トンネル絶縁膜153が薄くなる
と、浮遊ゲート・基板間の容量が大きくなるため、制御
ゲートの容量結合比(coupling ratio)を大きくするこ
とが困難となる。更に、書き込み時に制御ゲート電極に
印加する高電圧に対するディスターブ・マージンが小さ
くなる。
【0021】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、FNトンネル電流に
よって書き込み及び消去を行い、かつ仮想接地方式を採
用した不揮発性半導体メモリとその駆動方法、及びその
製造方法を提供することにある。そして、書き込み時に
おいて半導体基板へ流れる電流を低減し、高い書き込み
効率と信頼性とを有する不揮発性半導体メモリを実現す
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明による不揮発性半
導体メモリは、半導体基板と、該半導体基板上にマトリ
クス状に形成された複数のメモリセルであって、各々
が、該半導体基板との間に形成された第1の絶縁膜と、
該第1の絶縁膜上に形成された浮遊ゲートと、該浮遊ゲ
ート上に第2の絶縁膜を介して形成された制御ゲート
と、ソース及びドレイン拡散領域と、を含むメモリセル
と、第1の方向に沿って隣接する2つメモリセルの間の
該半導体基板に形成され、該2つのメモリセルの一方の
メモリセルに対するドレイン拡散領域と、他方のメモリ
セルに対するソース拡散領域とを含む拡散層と、該第1
の方向に沿って隣接する該メモリセルの各制御ゲートを
接続して形成されたワードラインと、該第1の方向に実
質的に直交する第2の方向に沿って隣接する該拡散層を
接続して形成されたビットラインと、を有している。該
拡散層に印加される所定の電圧に対し、該拡散層と該隣
接する2つのメモリセルの一方のメモリセルの浮遊ゲー
トとドレイン拡散層との間には第1の絶縁膜を介してト
ンネル電流が流れ、且つ該拡散層と他方のメモリセルの
浮遊ゲートとの間にはトンネル電流が流れない構造をも
ったメモリセルを有することを特徴とし、そのことによ
り上記目的が達成される。
【0023】1つの実施形態において、前記メモリセル
は、前記ソース拡散領域と前記ドレイン拡散領域との間
に不純物濃度差を有していてもよい。
【0024】1つの実施形態において、前記拡散層は、
外側の方が不純物濃度が低い2重拡散層構造を有してい
てもよい。
【0025】1つの実施形態において、前記第1の絶縁
膜は、トンネル領域を形成しない第1の部分と、トンネ
ル領域を形成する第2の部分と、を含んでおり、各メモ
リセルにおいて、前記ドレイン拡散領域は該第2の部分
を介して前記浮遊ゲートと容量結合し、前記ソース拡散
領域は該第1の部分を介して該浮遊ゲートと容量結合し
ている場合がある。
【0026】好ましくは、前記第1の絶縁膜において、
前記トンネル領域を形成しない第1の部分の膜厚は、前
記トンネル領域を形成する前記第2の部分の膜厚よりも
厚い。
【0027】本発明による不揮発性半導体メモリの製造
方法は、第1の導電型の半導体基板上にトンネル絶縁膜
を形成する工程と、該半導体基板上に堆積した第1の導
電層をパターニングすることにより、所定の幅を有する
第1の導電層パターンを形成する工程と、該第1の導電
層パターンをマスクとして第2の導電型の不純物を注入
することにより、該半導体基板に第1の拡散層を形成す
る工程と、該第1の拡散層を形成するためのイオン注入
とは注入条件を変えて第2の導電型の不純物を注入する
ことにより、該第1の拡散層に連続し、該第1の拡散層
よりも高濃度の第2の拡散層を形成する工程と、該第1
の導電層パターンの上に絶縁膜、さらにその上に第2の
導電層を形成し、パターン形成する工程と、該第2の導
電層、前記絶縁膜、及び前記第1の導電層がパターニン
グされ、そのことにより、各々、制御ゲート、絶縁層、
及び浮遊ゲートが形成される工程と、を含んでおり、そ
のことにより上記目的が達成される。
【0028】1つの実施形態において、前記第2の拡散
層を形成する工程は、第2の幅を有するマスクを用いて
行なわれ、前記第2の導電型の不純物が前記第1の拡散
層内の所定の領域に注入される場合がある。
【0029】1つの実施形態によれば、前記第1の拡散
層を形成する工程において、前記第2の導電型の不純物
は、前記第1の導電層パターンによるマスクの露出部の
一方の側に向かって所定の角度で注入され、前記第2の
拡散層を形成する工程において、前記第2の導電型の不
純物は、該第1の導電層パターンによるマスクの露出部
の他方の側に向かって所定の角度で注入される場合があ
る。
【0030】本発明による不揮発性半導体メモリの製造
方法は、第1の導電型の半導体基板上に第1の絶縁膜を
形成する工程と、第1の開口を有する第1のレジストパ
ターンをマスクとして、該半導体基板に第2の導電型の
不純物を注入し、ドレイン拡散層を形成する工程と、ト
ンネル領域に対応する第2の開口を有する第2のレジス
トパターンをマスクとして、該第1の絶縁膜を除去する
工程と、該第2のレジストパターンを除去した後、該半
導体基板上に第2の絶縁膜を形成することにより、該第
1の絶縁膜が除去された該トンネル領域にトンネル絶縁
膜を形成する工程と、該トンネル絶縁膜が形成された該
トンネル領域を覆うように、所定の幅を有する第1の導
電層をパターン形成する工程と、該第1の導電層をマス
クとして該半導体基板に第2の導電型の不純物を注入
し、該ドレイン拡散層と接続したソース拡散層を形成す
る工程と、第3の絶縁膜を形成し、その上に第2の導電
層をパターン形成する工程と、を含んでおり、そのこと
により上記目的が達成される。
【0031】あるいは、本発明による不揮発性半導体メ
モリの製造方法は、第1の導電型の半導体基板上に第1
の絶縁膜を形成する工程と、トンネル領域に対応する開
口を有するレジストパターンをマスクとして、該半導体
基板に第2の導電型の不純物を注入し、ドレイン拡散層
を形成する工程と、該レジストパターンをマスクとして
該第1の絶縁膜を除去する工程と、該レジストパターン
を除去した後、該半導体基板上に第2の絶縁膜を形成す
ることにより、該第1の絶縁膜が除去された該トンネル
領域にトンネル絶縁膜を形成する工程と、該トンネル絶
縁膜が形成された該トンネル領域を覆うように、所定の
幅を有する第1の導電層をパターン形成する工程と、該
第1の導電層をマスクとして、該半導体基板に所定の角
度で第2の導電型の不純物を注入し、該ドレイン拡散層
と接続したソース拡散層を形成する工程と、第3の絶縁
膜を形成し、その上に第2の導電層をパターン形成する
工程と、を含んでおり、そのことにより上記目的が達成
される。
【0032】あるいは、本発明による不揮発性半導体メ
モリの製造方法は、第1の導電型の半導体基板上に、第
1の絶縁膜を形成する工程と、該第1の絶縁膜上に第1
の幅を有する第1の窒化膜をパターン形成する工程と、
該第1の窒化膜を酸化膜で覆い、且つ該第1の窒化膜の
両側壁にスペーサを形成する工程であって、該両側壁の
一方のスペーサがトンネル領域を形成する部分に対応し
ている、工程と、該第1の窒化膜及びその両側壁の該ス
ペーサをマスクとして、第2の導電型の不純物を注入
し、拡散層を形成する工程と、該第1の窒化膜の他方の
側壁の該スペーサを除去する工程と、該第1の窒化膜及
び該スペーサをマスクとして、該第1の絶縁膜よりも厚
い第2の絶縁膜を選択的に形成する工程と、該第1の窒
化膜の該一方の側壁の該スペーサ及びその下の該第1の
絶縁膜を除去する工程と、該他方の側壁の該スペーサ及
び該第1の絶縁膜が除去された領域に熱酸化膜を形成す
る工程と、該第1の窒化膜を除去する工程と、該熱酸化
膜を除去する工程と、該熱酸化膜を除去した領域にトン
ネル絶縁膜を形成し、トンネル領域を形成する工程と、
該トンネル領域を覆うように、浮遊ゲートを形成する工
程と、を含んでおり、そのことにより上記目的が達成さ
れる。
【0033】本発明による不揮発性半導体メモリは、ト
ンネル電流を用いて書き込み及び消去が行なわれる不揮
発性半導体メモリであって、半導体基板上にマトリクス
状に形成された複数のメモリセルであって、複数のブロ
ックに分割されたメモリセルと、第1の方向に沿って隣
接する該メモリセルの各制御ゲートを接続して形成され
たワードラインと、該第1の方向に沿って隣接するメモ
リセルの間に形成された拡散層を、該第1の方向に実質
的に直交する第2の方向に沿って接続して形成された第
1のビットラインと、所定の数の第1のビットラインに
対して備えられた第2のビットラインと、各第1のビッ
トラインに対して備えられ、該第1のビットラインを対
応する該第2のビットラインに選択的に接続する選択ト
ランジスタと、を備えており、該選択トランジスタは、
選択されたブロック以外のブロックに含まれる該第1の
ビットラインをフローティング状態にし、選択されたブ
ロックに含まれる該第1のビットラインを該第2のビッ
トラインに電気的に接続し、そのことにより、ブロック
毎に消去動作が行なわれ、そのことにより上記目的が達
成される。
【0034】1つの実施形態において、前記複数のブロ
ックは、前記半導体基板の1つのウェル領域内に形成さ
れている場合がある。
【0035】本発明による不揮発性半導体メモリの駆動
方法は、半導体基板上にマトリクス状に形成された複数
のメモリセルであって、複数のブロックに分割されたメ
モリセルと、第1の方向に沿って隣接する該メモリセル
の各制御ゲートを接続して形成されたワードラインと、
該第1の方向に沿って隣接するメモリセルの間に形成さ
れた拡散層を、該第1の方向に実質的に直交する第2の
方向に沿って接続して形成された第1のビットライン
と、所定の数の第1のビットラインに対して備えられた
第2のビットラインと、各第1のビットラインに対して
備えられ、該第1のビットラインを対応する該第2のビ
ットラインに選択的に接続する選択トランジスタと、を
備えた不揮発性半導体メモリの駆動方法である。該方法
は、該選択トランジスタを制御して、選択されたブロッ
クに含まれるメモリセルに接続する該第1のビットライ
ンを対応する該第2のビットラインに電気的に接続し、
それ以外の該第1のビットラインをフローティング状態
にするステップと、該第1のビットライン及び該半導体
基板に所定の負の電圧を印加するステップと、該選択さ
れたブロックのワードラインに所定の正電圧を印加し、
該選択されたブロック以外のブロックのワードラインを
接地電圧にするステップと、そのことにより、該選択さ
れたブロックに含まれる該メモリセルのデータをトンネ
ル電流によって消去するステップと、を含んでおり、そ
のことにより上記目的が達成される。
【0036】本発明による不揮発性半導体メモリの駆動
方法は、半導体基板上にマトリクス状に形成された複数
のメモリセルと、第1の方向に沿って隣接する該メモリ
セルの各制御ゲートを接続して形成されたワードライン
と、該第1の方向に沿って隣接するメモリセルの間に形
成された拡散層を、該第1の方向に実質的に直交する第
2の方向に沿って接続して形成された第1のビットライ
ンと、N本の第1のビットラインに対して1本の割合で
備えられた第2のビットラインと、各第1のビットライ
ンに対して備えられ、該第1のビットラインを対応する
該第2のビットラインに選択的に接続する選択トランジ
スタと、該選択トランジスタをN回に分けて制御する信
号線とを備えた不揮発性半導体メモリの駆動方法であ
る。該方法は、(a)ワードラインを選択するステップ
と、(b)書き込みを行うメモリセルのドレインに接続
する第2のビットラインに所定の電位を供給するステッ
プと、(C)該信号線の1つを制御して該選択トランジ
スタを導通させ、該N本の第1のビットラインのうちの
1つを選択して該第2のビットラインに接続し、該選択
されたワードラインと該第2のビットラインに接続する
第1のビットラインとに接続するメモリセルに、該選択
された第2のビットライン上のデータを書き込むステッ
プと、(d)ステップ(c)をN回繰り返すことによ
り、該選択された第2のビットラインに対応するN本の
第1のビットラインと該ワードラインとに接続する全N
個のメモリセルにデータを書き込むステップと、を含ん
でおり、そのことにより上記目的が達成される。
【0037】本発明による不揮発性半導体メモリの駆動
方法は、半導体基板上にマトリクス状に形成された複数
のメモリセルであって、複数のブロックに分割されたメ
モリセルと、第1の方向に沿って隣接する該メモリセル
の各制御ゲートを接続して形成されたワードラインと、
該第1の方向に沿って隣接するメモリセルの間に形成さ
れた拡散層を、該第1の方向に実質的に直交する第2の
方向に沿って接続して形成された第1のビットライン
と、所定の数の第1のビットラインに対して備えられた
第2のビットラインと、各第1のビットラインに対して
備えられ、該第1のビットラインを対応する該第2のビ
ットラインに選択的に接続する選択トランジスタと、を
備えた不揮発性半導体メモリの駆動方法である。該方法
は、読み出しを行うメモリセルに接続するワードライン
に所定の電圧を印加するステップと、読み出しを行うメ
モリセルのソース拡散層に接続する第1のビットライン
に所定の電圧を印加し、かつ該第1のビットラインと平
行に存在する他の第1のビットラインでは、フローティ
ング状態の第1のビットラインを介して、他の第1のビ
ットラインにも該第1のビットラインと同じ電圧を印加
するステップと、を含んでおり、そのことにより上記目
的が達成される。
【0038】以下、本発明の作用について説明する。
【0039】本発明においては、書き込み時に浮遊ゲー
トがソース拡散領域側とドレイン拡散領域側とで、非対
称な結合容量を持った非対称メモリセルを用いているの
で、書き込み動作時、選択されたメモリセル(選択セ
ル)のワードライン及びビットライン(ドレイン拡散
層)に電圧を印加した場合、選択されたビットラインに
ソース拡散領域を接続する非選択セルには書き込みが起
こらない。このような非対称メモリセルは、ドレイン拡
散層をソース拡散層よりも不純物濃度を高くすることで
実現できる。浮遊ゲートが高濃度ドレイン拡散層と容量
結合しているため、浮遊ゲートとドレイン拡散層とでト
ンネル絶縁膜を介してトンネル電流が流れ易い。一方、
ドレイン拡散層に印加される電圧と同じ電圧がソース拡
散層に印加されても、浮遊ゲートが容量結合するソース
拡散層側は不純物濃度が低いため、この低濃度拡散層表
面が空乏化してトンネル絶縁膜に印加される電界が低下
し、トンネル現象は生じない。従って、同じワードライ
ンに接続し、ビットラインを共有している非選択セルに
おいては、浮遊ゲートはビットラインにおける低濃度の
ソース拡散層に容量結合しているためトンネル電流は流
れず、非選択セルに対する誤書き込みを回避できる。
【0040】また、このような非対称メモリセルは、ド
レイン拡散層と浮遊ゲートとの間にのみトンネル絶縁膜
を形成することでも実現できる。選択セルのワードライ
ン及びビットラインに電圧を印加した場合、選択セルの
浮遊ゲートは膜厚の薄いトンネル絶縁膜を介してビット
ラインと容量結合しているため、トンネル電流が流れ易
い。一方、同じワードラインに接続し、ビットラインを
共有している非選択セルにおいては、浮遊ゲートは比較
的膜厚の厚いゲート絶縁膜を介してビットラインと容量
結合しているため、トンネル電流が生じない。従って、
ビットラインを隣接するメモリセル間で共有する仮想接
地方式を採用しても、トンネル電流による書き込みにお
ける非選択セルに対する誤書き込みを回避できる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明を実施の形態によって説明する。
【0042】(実施例1)図1は、本発明の第1の実施
例による不揮発性半導体メモリ100のメモリセルアレ
イの一部を示す平面図である。図2(a)は、不揮発性
半導体メモリ100の図1におけるA−A断面を示し、
図2(b)はB−B断面を示している。
【0043】図1及び図2(a)及び(b)に示すよう
に、不揮発性半導体メモリ100においては、半導体基
板1上に複数のメモリセルCがマトリクス上に形成され
ている。図1において、各メモリセルCはCimなどとし
て示されている。各メモリセルCにおいて、半導体基板
1上にトンネル絶縁膜3が形成され、その上に浮遊ゲー
ト5が形成されている。
【0044】また、浮遊ゲート5上にはONO膜等の絶
縁膜6を介して制御ゲート7が形成されている。制御ゲ
ート7はメモリセルCのチャネル方向(図中X方向)に
沿って延長しており、図3に示すように、X方向に並ぶ
メモリセルCを接続するワードラインWLとなってい
る。
【0045】図1及び図2(a)に示すように、X方向
に沿って隣接する2つメモリセル(例えば、Cim及びC
in)の間には、拡散層2が形成されている。拡散層2
は、隣接する2つのメモリセルの一方(例えば、Cim
に対するドレイン拡散層2aと、他方のメモリセル(例
えば、Cin)に対するソース拡散層2bとを含んでお
り、隣接する2つのメモリセルによって拡散層2が共有
されている。ドレイン拡散層2aの不純物濃度(N+)
は、ソース拡散層2bの不純物濃度(N−)よりも高濃
度に形成される。前記ドレイン拡散層2aは、浮遊ゲー
トとオーバーラップし、ソース拡散層2bを形成する不
純物濃度が低い拡散領域の内部に形成された2重拡散層
構造を有している。このような2重拡散構造(DDD構
造)をとることにより、ドレイン拡散層の接合耐圧を向
上し、バンド間トンネル電流を緩和する。
【0046】2つの拡散層2の間の各メモリセルCにお
いては、浮遊ゲート5は、一方の拡散層2のドレイン拡
散層2aとトンネル絶縁膜3を介して容量結合し(ドレ
イン側)、他方の拡散層2のソース拡散層2bとトンネ
ル絶縁膜3を介して容量結合している(ソース側)。
尚、トンネル絶縁膜3は、シリコン酸化膜あるいはシリ
コン酸化膜とシリコン窒化膜との積層膜として形成する
ことができる。
【0047】本実施例においては、Y方向に沿って並ぶ
拡散層2は拡散層配線で接続されており、いわゆる埋め
こみビットラインを形成している。各拡散層2は金属配
線で電気的に接続してもよい。ただし、その場合は、各
拡散層2にコンタクト領域を形成する必要がある。ま
た、図2(b)に示すように、Y方向に沿って隣接する
メモリセル(例えば、Cin及びCjn)間には、フィール
ド酸化膜(素子分離膜)12が形成されている。
【0048】図3の等価回路にも示されるように、不揮
発性半導体メモリ100は、仮想接地方式を採用してお
り、各ビットラインBL(図3にはBL1〜BL4が示さ
れている)は選択セルに応じてソース配線あるいはドレ
イン配線として機能する。
【0049】次に、不揮発性半導体メモリ100の動作
を説明する。例えば、図3においてメモリセルC12が選
択された場合の動作条件を下記の表1に示す。
【0050】
【表1】
【0051】書き込み動作においては、まず、メモリセ
ルC12の制御ゲート7に接続するワードラインWL1
負の高電圧VH1(例えば−8V)を印加し、その他のワ
ードラインは0Vとする。メモリセルC12のドレイン拡
散層2aにつながるビツトラインBL2には正の所定の
電圧Vcc(例えば4V)を印加し、その他のビツトライ
ンはフローティング状態とする。メモリセルC12におい
ては、浮遊ゲート5とドレイン拡散層2aとの間に印加
される電界により、ドレイン拡散層2aからトンネル絶
縁膜3を介してトンネル電流が流れ、メモリセルC12
のデータの書き込みが行なわれる。
【0052】選択されたワードラインWLに接続し、且
つそのソース拡散層2bが選択されたビットラインBL
に接続している非選択セル、例えば、ワードラインWL
1及びビットラインBL2に接続している非選択セルC11
においても、制御ゲート7に同様の書き込み電圧が印加
される。しかし、ソース拡散層2bの不純物濃度が低い
ため、非選択セルC11においてはソース拡散層2bと浮
遊ゲート5との間にはトンネル電流が流れない。従っ
て、拡散層2を共有していても、非選択セルにおいては
データの書き込みが生じない。
【0053】また、データの消去動作においては、まず
全ビットラインBLを0Vとしておき、所望のワードラ
インWLに正の高電圧VH2(例えば17V)を印加す
る。このことにより、複数のメモリセルの浮遊ゲート5
に同時に電子が注入され、データが一括消去される。例
えば、ワードラインWL1に高電圧VH2を印加した場合
にはメモリセルC11、Cl2、及びCl3のデータが消去さ
れ、ワードラインWL2に高電圧VH2を印加した場合は
メモリセルC21、C22、及びC23のデータか同時に消去
される。
【0054】また、選択セルC12からのデータの読み出
しは、まずワードラインWL1に所定の電圧Vcc(例え
ば3V)を印加し、同時にビットラインBL3に所定の
電圧VL(例えばlV)、ビットラインBL2に0Vを印
加し、ビットライン間に電流が流れ、BL3の電位を検
出することによってデータが読み出される。
【0055】ここで、選択セル(例えば、C12)に対す
る書き込み動作が隣接する非選択セル(例えば、C11
に与える影響について説明する。図4は、拡散層への不
純物ドーズ量を変化させた場合の、書き込み動作時のメ
モリセルのしきい値電圧の変化を示している。曲線4a
は、ドレイン拡散層2aの不純物ドーズ量が5×1015
/cm2であるメモリセルに書き込み動作を行った場合
のしきい値電圧の変化を示し、曲線4b〜4dは、各
々、ソース拡散層2bの不純物ドーズ量が、1×1014
/cm2、5×1013/cm2、及び1×1013/cm2
であるメモリセルのソース拡散層に、書き込み動作時に
ドレイン拡散層に印加される電圧と同じ電圧が印加され
た場合のしきい値電圧の変化を示している。
【0056】曲線4aに示されるように、選択セルC12
のドレイン拡散層に負の高電圧を印加すると浮遊ゲート
から電子が引き抜かれ、しきい値が低下し、この電圧を
10ms以上印加すると、選択セルC12のしきい値は0
Vより小さくなる。このとき、選択セルC12のドレイン
拡散層と連続したソース拡散層をもつ非選択セルC11
おいては、曲線4c及び4dに示されるように、ソース
拡散層2bの不純物ドーズ量が5×1013/cm2以下
であれば、しきい値はほとんど変化しない。また、選択
セルC12に高電圧を100ms印加した場合でもしきい
値は4Vである。ソース拡散層2bの不純物ドーズ量が
1×1013/cm2(曲線4d)であれば、選択セルC
12に高電圧を1000ms印加した場合でしきい値はあ
まり変化しない。このように、ソース拡散層2bの不純
物ドーズ量を適切に設定することにより、隣接するメモ
リセルで拡散層2を共有していても、非選択セルに影響
を及ぼすことなく、選択セルのみにデータを書き込むこ
とが可能である。
【0057】図5に、図3で示されている拡散層からな
るビットラインBLの配線抵抗を下げるために、選択ト
ランジスタを介して金属層からなるメインビットライン
MBLに接続して構成した不揮発性半導体メモリ10
0’のメモリセルアレイの等価回路例を示す。
【0058】(実施例2)次に、図6〜10を参照しな
がら、本発明による不揮発性半導体メモリの製造方法を
説明する。本実施例では、実施例1で説明した不揮発性
半導体メモリ100の製造工程を説明する。図6〜10
は、図1のA−A断面に相当する製造工程断面図であ
る。
【0059】まず、半導体基板(シリコン基板)1上に
図2(b)に示すようなフィールド絶縁膜(素子分離
膜)12を形成する。次に、熱酸化によって膜厚が約8
0Åのトンネル絶縁膜3を形成し、第1のポリシリコン
を約1000〜2000Åの厚さに堆積する。その上
に、フォトリソブラフィ技術によって所定の形状の第1
のレジストマスク8aを形成し、第1のポリシリコン層
5’をパターン形成する。第1のポリシリコン層5’
は、後の浮遊ゲート5のチャネル方向の幅と同じ幅を有
するストライプ状に形成される(図6)。
【0060】次に、エネルギー:50KeV、ドーズ
量:3×1013/cm2でリンイオンの注入を行う。こ
の部分は、後に低濃度のN型不純物拡散層(ソース拡散
層)2bとなる(図7)。次に、第1のレジストマスク
8aを除去し、後にドレイン拡散層となる領域に所定の
開口を有する第2のレジストマスク8bを形成し、エネ
ルギー:70KeV、ドーズ量:1x1015/cm2
ひ素イオンを注入する。この部分は、後に、高濃度N型
不純物拡散層(ドレイン拡散層)2aとなる(図8)。
第2のレジストマスク8bを剥離した後、窒素雰囲気中
において900℃で10分問の熱処理を行い、ドレイン
拡散層2a側をDDD構造とし、ソース拡散層2b側を
LDD構造とする。低濃度不純物拡散層2b及び高濃度
不純物拡散層2aは連続した1つの拡散層2を形成し、
ビットラインとなる。
【0061】その後、CVD法により酸化膜を堆積し、
エッチバックを行うことによって、第1のポリシリコン
層5’間に酸化膜4を形成する。その上に、ONO膜
(酸化膜/窒化膜/酸化膜)6を堆積した後(図9)、
第2のポリシリコン膜7’を約1000Åに堆積する。
フォトリソグラフィ技術により、第2のポリシリコン層
7’、ONO膜6、及び第1のポリシリコン層5’をパ
ターニングすることにより(図2(b)参照)、制御ゲ
ート7、絶縁膜6、及び浮遊ゲート5を形成する(図1
0)。各メモリセルの制御ゲート7は、連続して形成さ
れており、ワードラインを形成する。
【0062】尚、制御ゲート(ワードライン)7は、第
2のポリシリコン膜を約1000Åの厚さに堆積した上
に、更にタングステンシリサイド(WSi)等の高融点
金属シリサイドを約l000Å堆積してパターニングを
行い、2層構造のワードラインとしてもよい。
【0063】次に、本発明による不揮発性半導体メモリ
の製造方法のもう1つの例を説明する。上記の例におい
ては、第1及び第2のレジストマスク8a及び8bを用
いているが、メモリセルアレイの微細化に伴い、隣接す
る浮遊ゲート5間の間隅が狭くなると、第2のレジスト
マスク8bの形成が困難になる。そこで、以下のように
して、第2のレジストマスク8bを形成せずにイオン注
入を行う。
【0064】半導体基板1上に第1のレジストマスク8
aを形成し、第1のポリシリコン層5’をパターニング
するまでの工程は図6と同様である。次に、図11
(a)に示すように、低濃度不純物拡散層を形成するた
めにリンイオンを注入する。このとき、リンイオンを所
定の角度(例えば、半導体基板1の法線に対して約7
度)で注入することによって、 第1のレジストマスク
8aの開口(ビットラインに対応)のソース側の縁に沿
ってリンイオンが注入されることになる。この様な注入
では、DDD構造とはならないが、微細化には適する。
【0065】このように、ソース側にのみリンイオンを
注入してもよいし、図7の場合と同様の注入を行い、D
DD構造となるようにリンイオンを注入してもよい。
【0066】次に、図11(b)に示すように、同一の
第1のレジストマスク8aをそのまま用いて、ひ素イオ
ンを所定の角度(例えば、半導体基板1の法線に対して
反対側に約7度)で注入する。第1のレジストマスク8
aの開口においては、反対側のドレイン側の縁に沿って
ひ素イオンが注入されることになる。第1のレジストマ
スク8aを除去し、熱処理を行うことにより、ドレイン
側の高濃度N型拡散層2a及びソース側の低濃度N型拡
散層2bが連続して形成された拡散層2が形成される
(図11(c))。その後は、図9及び図10と同様の
工程を実行することにより、ONO膜6及び制御ゲート
7を形成する(図11(d))。
【0067】上述のような斜めイオン注入を行うことに
より、第2のレジストマスク8bを形成する工程が省略
でき、且つ、アライメント余裕をとる必要がないため、
セル面積を更に縮小できる。
【0068】あるいは、第1のポリシリコン膜5’を形
成した後、先に第1のレジストマスク8aを除去してか
ら、図12(a)及び(b)に示すように、リン及びひ
素イオンを注入してもよい。その際、イオンの注入角度
は、レジストマスク8aを用いた場合よりも大きくす
る。
【0069】図13(a)は、本発明による不揮発性半
導体メモリの他の構成例を示している。不揮発性半導体
メモリ110においては、半導体基板1上にフィールド
酸化膜12(図2(b))を形成せず、代わりにP型不
純物拡散層14を形成してY方向に隣接するメモリセル
を分離している。動作原理は図1と同様である。
【0070】不揮発性半導体メモリ110の製造工程は
上記の例(図6〜10、図11、あるいは図12)とほ
ぼ同様である。素子分離のためのP型不純物拡散層14
は、制御ゲート(ワードライン)7を形成した後、制御
ゲート(ワードライン)7をマスクとしてボロンイオン
を、例えば、エネルギー:40KeV、ドーズ量:lX
1013/cm2で注入することによって形成される(図
13(b))。
【0071】素子分離膜を形成するためのパターンを形
成する必要が無くなり、Y方向に隣接するメモリセル間
をフォトリソグラフィにおける解像限界まで狭くするこ
とができる。
【0072】(実施例3)図14は、本発明の第3の実
施例による不揮発性半導体メモリ300のメモリセルア
レイの一部を示す平面図である。図15(a)は、不揮
発性半導体メモリ300の図14におけるA−A断面を
示し、図15(b)はB−B断面を示している。
【0073】不揮発性半導体メモリ300は、半導体基
板31上に複数のメモリセルC’がマトリクス上に形成
されている。図14において、各メモリセルC’は
im’などとして示されている。各メモリセルC’にお
いては、半導体基板31上に絶縁膜を介して浮遊ゲート
35が形成されている。浮遊ゲート35上にはONO膜
等の絶縁膜36を介して制御ゲート37が形成されてい
る。制御ゲート37はメモリセルC’のチャネル方向
(図中X方向)に沿って延長しており、図22に示すよ
うに、X方向に並ぶメモリセルC’を接続するワードラ
インWLとなっている。図14及び図15(a)に示す
ように、X方向に沿って隣接する2つメモリセル(例え
ば、Cim’及びCin’)の間には、高濃度N型拡散層3
2が形成されている。拡散層32は、一方のメモリセル
(例えば、Cim’)のドレイン拡散層9と、他方のメモ
リセル(例えば、Cin’)のソース拡散層10とを含ん
でおり、隣接する2つのメモリセルによって共有されて
いる。
【0074】図14及び15(a)に示すように、浮遊
ゲート35の下には、ゲート絶縁膜34及びトンネル絶
縁膜33が配置されている。トンネル絶縁膜34は、ド
レイン拡散層9上に配置されている。トンネル絶縁膜3
4はゲート絶縁膜34よりも薄く形成されているため、
浮遊ゲート35と半導体基板31との間に所定の電圧が
印加された場合、トンネル絶縁膜33にはトンネル電流
が流れるが、ゲート絶縁膜34にはトンネル電流が流れ
ない。
【0075】各メモリセルC’において、浮遊ゲート3
5は、ドレイン側でトンネル絶縁膜33を介して一方の
拡散層32のドレイン拡散層9と容量結合し(トンネル
領域9’)、ソース側ではゲート絶縁膜34を介して他
方の拡散層32のソース拡散層10と容量結合してい
る。このように、本実施例によるメモリセルc’のトラ
ンジスタは、ドレイン側とソース側で絶縁膜が非対称に
形成された非対称トランジスタである。尚、トンネル絶
縁膜33は、シリコン酸化膜、あるいはシリコン酸化膜
とシリコン窒化膜との積層膜として形成することができ
る。
【0076】本実施例においては、Y方向に沿って並ぶ
拡散層32は拡散層配線で接続されており、いわゆる埋
めこみビットラインを形成している。あるいは、各拡散
層32は金属配線で電気的に接続してもよい。ただしそ
の場合は、各拡散層32にコンタクト領域を形成する必
要がある。また、図15(b)に示すように、Y方向に
沿って隣接するメモリセル(例えば、Cin’及び
jn’)の浮遊ゲート35の間には、フィールド酸化膜
(素子分離膜)42が形成されている。
【0077】図16の等価回路にも示されるように、不
揮発性半導体メモリ300は、仮想接地方式を採用して
おり、各ビットラインBL(図16にはBL1〜BL4
示されている)は選択セルに応じてソース配線あるいは
ドレイン配線として機能する。
【0078】次に、不揮発性半導体メモリ300の動作
を説明する。例えば、図16においてメモリセルC12
が選択された場合の動作条件を下記の表2に示す。
【0079】
【表2】
【0080】書き込み動作においては、まず、メモリセ
ルC12’の制御ゲート37に接続するワードラインWL
1に負の高電圧VH1(例えば−6V)を印加し、その他
のワードラインは0Vとする。メモリセルC12’のドレ
インにつながるビツトラインBL2には正の所定の電圧
cc(例えば3V)を印加し、その他のビツトラインは
フローティング状態とする。メモリセルC12’において
は、浮遊ゲート35とドレイン拡散層9との間に印加さ
れる電界により、ドレイン拡散層9からトンネル絶縁膜
33を介してトンネル電流が流れ、メモリセルC12’へ
のデータの書き込みが行なわれる。
【0081】同じワードラインWL1に接続している非
選択セル、例えばメモリセルC11’においても、制御ゲ
ート37に電圧が印加され、そのソース拡散層10がビ
ツトラインBL2に接続している。しかし、ソース拡散
層10の上には、トンネル現象を起こさない比較的厚い
ゲート絶縁膜34が形成されているため、非選択セルC
11’においてはソース拡散層10と浮遊ゲート35との
間にはトンネル電流が流れない。従って、拡散層32を
共有していても、非選択セルにおいてはデータの書き込
みが生じない。
【0082】また、データの消去動作においては、まず
全ビットラインBLを0Vとしておき、所望のワードラ
インWLに正の高電圧VH2(例えば12V)を印加す
る。このことにより、複数のメモリセルの浮遊ゲート5
に同時に電子が注入され、データが一括消去される。例
えば、ワードラインWL1に高電圧VH2を印加した場合
にはメモリセルC11’、Cl2’、及びCl3’のデータが
消去され、ワードラインWL2に高電圧VH2を印加した
場合はメモリセルC21’、C22’、及びC23’のデータ
が同時に消去される。
【0083】また、選択セルC12’からのデータの読み
出しは、まずワードラインWL1に所定の電圧Vcc(例
えば3V)を印加し、同時にビットラインBL3に所定
の電圧VL(例えばlV)、ビットラインBL2に0Vを
印加し、ビットライン間に流れる電流を検出することに
よってデータが読み出される。
【0084】ここで、書き込み時に浮遊ゲート35に所
定の電圧を印加した場合において、半導体基板31に流
れる電流のゲート絶縁膜34の膜厚に対する依存性につ
いて説明する。図17は、書き込み電流(即ち、ドレイ
ン拡散層9と浮遊ゲート35間に流れるトンネル電流)
に対するリーク電流(即ち、半導体基板31に流れる電
流)の比を、ゲート絶縁膜34の膜厚に対してプロット
したものである。トンネル絶縁膜33の厚さは11nm
(110Å)で、ドレイン拡散層への印加電圧は11V
としている。図17から分かるように、ゲート絶縁膜3
4を17nm以上とすると、半導体基板31に流れるリ
ーク電流をトンネル電流より小さくすることができる。
従って、ゲート絶縁膜34を比較的厚くすることによ
り、書き込み効率を向上することができる。また、トン
ネル絶縁膜33を薄膜化することによって書き込み時の
印加電圧も低くできるので、その分ゲート絶縁膜34も
薄くすることができる。また、実施例1のメモリセルよ
りも低電圧化が可能である。
【0085】本実施例では膜厚差で、非対称メモリセル
を実現しているが、トンネル絶縁膜のみを異なる種類の
膜、例えば誘電率が異なる膜で形成してもよい。
【0086】また、図18に図16で示されている拡散
層からなるビットラインBLの配線抵抗を下げるため
に、選択トランジスタを介して金属層からなるメインビ
ットラインMBLに接続して構成した不揮発性半導体メ
モリ300’のメモリセルアレイの等価回路例を示す。
【0087】(実施例4)次に、図19〜23を参照し
ながら、本発明による不揮発性半導体メモリの製造方法
を説明する。本実施例では、図14に示される不揮発性
半導体メモリ300の製造工程を説明する。図19〜2
3は、図14のA−A断面に相当する断面図である。
【0088】まず、半導体基板(シリコン基板)31上
に図15(b)に示すようなフィールド絶縁膜(素子分
離膜)42を形成する。次に、熱酸化によって膜厚が約
200Å(20nm)のゲート絶縁膜34を形成する。
その上に、フォトリソブラフィ技術によって所定の形状
の第1のレジストマスク8aを形成する。第1のレジス
トマスク8aは後のドレイン拡散層9となる領域に開口
部8’を有している。第1のレジストマスク8aをマス
クとして、エネルギー:70KeV、ドーズ量:5x1
15/cm2でひ素イオンを注入する(図19)。
【0089】次に、第1のレジストマスク8aを剥離し
た後、窒素雰囲気中において900℃で30分問の熱処
理を行い、高濃度N型拡散層であるドレイン拡散層9を
形成する。次に、後にトンネル領域9’となる領域に所
定の開口8”を有する第2のレジストマスク8bをフォ
トリソグラフィ技術によって形成する。そして、第2の
レジストマスク8bを用いて、トンネル領域9’上のゲ
ート絶縁膜34を除去する(図20)。
【0090】次に、第1のレジストマスク8aを剥離し
た後、膜厚約80Åのトンネル絶縁膜33を形成し、そ
の上に第1のポリシリコン膜を約1500Åの厚さに堆
積する。その上に、フォトリソグラフィ技術によって所
定の形状の第3のレジストマスク8cを形成し、第1の
ポリシリコン層35’をパターン形成する。第1のポリ
シリコン層35’は、後の浮遊ゲート35のチャネル方
向の幅と同じ幅を有するストライプ状に形成される(図
21)。
【0091】次に、第1のポリシリコン層35’をマス
クとし、エネルギー:70KeV、ドーズ量:1x10
15/cm2でひ素イオンを注入する(図22)。第3の
レジストマスク8cを剥離した後、窒素雰囲気中におい
て900℃で30分問の熱処理を行い、ソース拡散層1
0を形成する。ソース拡散層10は、隣接するメモリセ
ルのドレイン拡散層9と接続され、拡散層(ビットライ
ン)32を形成する。
【0092】その後、CVD法により、ONO膜(酸化
膜/窒化膜/酸化膜)36を堆積した後、第2のポリシ
リコン膜37’を約1000Åに堆積する。フォトリソ
グラフィ技術により、第2のポリシリコン層37’、O
NO膜36、及び第1のポリシリコン層35’をパター
ニングすることにより(図15(b)参照)、制御ゲー
ト37、絶縁膜36、及び浮遊ゲート35を形成する
(図23)。各メモリセルの制御ゲート37は連続して
形成されており、ワードラインとなる。
【0093】尚、制御ゲート(ワードライン)37は、
第2のポリシリコン膜を約1000Åに堆積した上に、
更にタングステンシリサイド(WSi)等の高融点金属
シリサイドを約l000Å堆積してパターニングを行
い、2層構造のワードラインとしてもよい。
【0094】次に、本発明による不揮発性半導体メモリ
の製造方法のもう1つの例を図24〜図28を用いて説
明する。上記の例においてトンネル領域全体を拡散層で
覆おうとすると、ドレイン拡散層形成のためのイオン注
入マスク8aとトンネル領域を決定するマスク8bとは
別のマスクを使用している。そのため、これらのマスク
を形成する際に、両マスクの位置合わせ余裕をとる必要
があり、その分メモリセルを小さくすることができな
い。そこで、以下のように、トンネル領域を決定するマ
スクを用いて不純物イオンの注入を行い、トンネル領域
下に自己整合的に拡散層を形成する。
【0095】まず、上記と同様にしてフィールド絶縁膜
(素子分離膜)42が形成された半導体基板31上に、
熱酸化によって膜厚が約200Å(20nm)のゲート
絶縁膜(第1のゲート絶縁膜)34を形成する。その上
に、フォトリソブラフィ技術によって所定の形状のレジ
ストマスク8dを形成する。レジストマスク8dは後の
トンネル領域となる領域に開口を有している。レジスト
マスク8dをマスクとして、エネルギー:70KeV、
ドーズ量:5x1015/cm2でひ素イオンを注入する
(図24)。その後、レジストマスク8dをマスクと
し、トンネル領域のゲート絶縁膜34を除去する(図2
5)。
【0096】レジストマスク8dを剥離した後、窒素雰
囲気中において900℃で10分問の熱処理を行い、高
濃度N型拡散層であるドレイン拡散層9を形成する。更
に、熱酸化によって、膜厚約80Åのトンネル絶縁膜
(第2のゲート絶縁膜)33を形成する(図26)。
【0097】次に、第1のポリシリコン膜を約1000
〜2000Åの厚さに堆積する。所定の形状のレジスト
マスクを用い、フォトリソブラフィ技術によって第1の
ポリシリコン層35’をパターニングする。第1のポリ
シリコン層35’は、後の浮遊ゲート35のチャネル方
向の幅と同じ幅を有するストライプ状に形成される。レ
ジストマスクを除去した後、リンイオンを所定の角度、
例えば、半導体基板31の法線に対する角度(Tilt Ang
le)を約45度として注入する(斜めイオン注入)。リ
ンイオンは、エネルギー:30KeV、ドーズ量:1〜
5x1014/cm2で注入する。更に、引き続いて第1
のポリシリコン層35’をマスクとし、エネルギー:7
0KeV、ドーズ量:1x1015/cm2で、同様にし
てひ素イオンを注入する(図27)。尚、上述の例で
は、リン及びひ素による2回のイオン注入を行っている
が、リンイオンのみを所定の角度でドーズ量:1x10
15/cm2で注入してもよい。しかし、上記のように2
回行った方が、トンネル絶縁膜33の下の拡散層9との
接続をより確実に形成することができる。その後、所定
の熱処理を行い、ソース拡散層10を形成する。ソース
拡散層10は、隣接するメモリセルのドレイン拡散層9
と接続され、拡散層(ビットライン)32を形成する。
【0098】その後、CVD法により、ONO膜(酸化
膜/窒化膜/酸化膜)36を堆積した後、第2のポリシ
リコン膜37’を約1000Åに堆積する。フォトリソ
グラフィ技術により、第2のポリシリコン層37’、O
NO膜36、及び第1のポリシリコン層35’をパター
ニングすることにより(図15(b)参照)、制御ゲー
ト37、絶縁膜36、及び浮遊ゲート35を形成する
(図28)。各メモリセルの制御ゲート37は連続して
形成されており、ワードラインを形成する。
【0099】尚、制御ゲート(ワードライン)37は、
第2のポリシリコン膜を約1000Åに堆積した上に、
更にタングステンシリサイド(WSi)等の高融点金属
シリサイドを約l000Å堆積してパターニングを行
い、2層構造のワードラインとしてもよい。
【0100】このように、本実施例によれば、隣接する
メモリセルにおいて、ビットラインを共有できるため、
メモリセル構造が簡単になり、セルサイズの縮小が可能
である。更に、トンネル領域は、全て拡散層(特にドレ
イン拡散層)上形成されるため、書き込み時における拡
散層から半導体基板へのリーク電流が低減できる。従っ
て、書き込み効率を向上でき、低消費電力化が可能とな
る。また、リーク電流による電子/正孔トラップがない
ため、メモリセルの信頼性を向上させることができる。
【0101】図29(a)及び(b)は、本実施例によ
る不揮発性半導体メモリの他の構成例を示している。不
揮発性半導体メモリ310においては、半導体基板31
上にフィールド酸化膜42(図15(b))を形成せ
ず、代わりにP型不純物拡散層39を形成してY方向に
隣接するメモリセルを分離している。
【0102】不揮発性半導体メモリ310の製造工程は
上記の例(図19〜23、あるいは図24〜28)とほ
ぼ同様である。P型不純物拡散層39は、制御ゲート
(ワードライン)37を形成した後、制御ゲート(ワー
ドライン)37をマスクとしてホロンイオンを、例え
ば、エネルギー:40KeV、ドーズ量:lX1013
cm2で注入することによって形成される(図29
(b))。
【0103】(実施例5)本実施例では、実施例3で説
明した不揮発性半導体メモリ300と同様に、ドレイン
側とソース側でゲート絶縁膜が非対称に形成された非対
称トランジスタを用いる不揮発性半導体メモリ320に
ついて説明する。
【0104】図30は、本発明の第5の実施例による不
揮発性半導体メモリ320のメモリセルアレイの一部を
示す平面図である。図31(a)は、不揮発性半導体メ
モリ320の図30におけるA−A断面を示し、図31
(b)はB−B断面を示している。
【0105】図30及び図31(a)及び(b)に示す
ように、不揮発性半導体メモリ320においては、半導
体基板41上に複数のメモリセルC”がマトリクス状に
形成されている。各メモリセルC”において、半導体基
板41上に絶縁膜55を介して浮遊ゲート51が形成さ
れている。絶縁膜55は場所によって厚さが異なり、図
31(a)に示すように、ゲート絶縁膜(第1のゲート
絶縁膜)42、トンネル絶縁膜(第2のゲート絶縁膜)
50、及びビット線絶縁膜48を含んでいる。
【0106】また、浮遊ゲート51上にはONO膜等の
絶縁膜52を介して制御ゲート53が形成されている。
制御ゲート53はメモリセルC”のチャネル方向(図中
X方向)に沿って延長しており、X方向に並ぶメモリセ
ルC”を接続するワードラインWLとなっている。
【0107】図30及び図31(a)に示すように、X
方向に沿って隣接する2つメモリセルC”の間には、高
濃度N型拡散層46が形成されている。拡散層46は、
一方のメモリセルのドレイン拡散層と、他方のメモリセ
ルのソース拡散層とを含んでおり、隣接する2つのメモ
リセルによって共有されている。拡散層46はY方向に
沿って拡散層配線で接続されており、埋めこみビットラ
インBLを形成する。
【0108】浮遊ゲート51の下には、ゲート絶縁膜4
2及びトンネル絶縁膜50が配置されている。トンネル
絶縁膜50は、全て、拡散層46上に配置されている。
拡散層46は、ドレイン側において一方のメモリセルの
浮遊ゲート51とトンネル絶縁膜50を介して容量結合
し(トンネル領域50’)、ソース側において他方のメ
モリセルの浮遊ゲート51とゲート絶縁膜42を介して
容量結合している。トンネル絶縁膜50はゲート絶縁膜
42よりも薄く形成されているため、浮遊ゲート51と
半導体基板41との間に所定の電圧が印加された場合、
トンネル絶縁膜50を介してトンネル電流が流れるが、
ゲート絶縁膜42にはトンネル電流が流れない。
【0109】このように、本実施例によるメモリセル
C”のトランジスタは、ドレイン側とソース側で絶縁膜
が非対称に形成された非対称トランジスタである。尚、
トンネル絶縁膜50は、シリコン酸化膜、あるいはシリ
コン酸化膜とシリコン窒化膜との積層膜として形成する
ことができる。また、ゲート領域以外の拡散層46上
(即ち、隣接するメモリセル間に位置する領域)には、
比較的膜厚の大きいビット線絶縁膜48が形成されてい
る。
【0110】不揮発性半導体メモリ320は、仮想接地
方式を採用しており、各ビットラインBLは選択セルに
応じてソース配線あるいはドレイン配線として機能す
る。
【0111】次に、図32〜38を参照しながら不揮発
性半導体メモリ320の製造方法について説明する。
【0112】まず、シリコン基板41上に酸化膜42
を、例えば、厚さ約40nmに形成する。その上に、更
に第1のシリコン窒化膜43を例えば、厚さ約100n
m堆積し、所定のストライプ形状にパターニングする。
パターニング幅は、形成したいチャネル長に応じて適宜
設定する。第1のシリコン窒化膜43は、埋め込みビッ
トライン(拡散層)を形成するための実質的なマスクと
なる。シリコン窒化膜43をパターン形成した後、半導
体基板41上に酸化膜44を、例えば、膜厚約40nm
堆積する(図32)。
【0113】その上に、第2のシリコン窒化膜を堆積
し、エッチバックを行うことにより、酸化膜44で覆わ
れた第1のシリコン窒化膜43の両側壁に、窒化膜スぺ
ーサ45を形成する。窒化膜スペーサ45は、ドレイン
側(トンネル領域)に対応するスペーサ45a及びソー
ス側に対応するスペーサ45bを含んでいる。第1のシ
リコン窒化膜43及び窒化膜スペーサ45をマスクとし
てひ素イオン注入を行い、熱処理により高濃度N型不純
物拡散層(ビットライン)46を形成する(図33)。
【0114】次に、後のトンネル領域50’に対応する
一方の窒化膜スペーサ45aを覆う所定の形状のレジス
トマスク47を形成し、レジストマスク47を用いる等
方性プラズマエッチングにより、他方の窒化膜スペーサ
45bを除去する(図34)。その後、半導体基板41
上に、比較的厚い酸化膜を成長させる。このことによ
り、拡散層(ビットライン)46部分は、比較的厚い酸
化膜48(例えば、膜厚約150nm)で覆われる(図
35)。
【0115】次に、エッチング処理により窒化膜スペー
サ45aを除去し、更に酸化膜44を除去する。エッチ
ング処理によって酸化膜44の厚さ(約40nm)の分
だけ熱酸化膜(44及び48)を除去することにより、
トンネル領域50’上の酸化膜44が除去される。この
とき、酸化膜48部分は十分に厚いため、トンネル領域
50’以外の半導体基板部分が露出されることはない。
引き続き、熱酸化工程を行うことにより、トンネル領域
50’に薄い熱酸化膜49(例えば、膜厚約10nm)
を形成する(図36)。
【0116】次に、第1のシリコン窒化膜43を、例え
ば、燐酸ボイル処理によって完全に除去し、更に、エッ
チング処理によって酸化膜49を除去してトンネル領域
50’となる半導体基板部分のみを露出する。そして、
熱酸化処理により、トンネル絶縁膜50を形成する(例
えば、厚さ約8nm)。その後、第1のポリシリコン膜
を、例えば、約1500Åの厚さに堆積し、フォトリソ
グラフィ技術によってトンネル領域を覆って所定の形状
にパターニングすることにより浮遊ゲート51を形成す
る(図37)。その上に、CVD法により、ONO膜
(酸化膜/窒化膜/酸化膜)52を堆積した後、第2の
ポリシリコン膜を、例えば約1000Åの厚さに堆積す
る。フォトリソグラフィ技術によってパターニングを行
うことにより、制御ゲート53を形成する(図38)。
各メモリセルの制御ゲート53は連続して形成されてお
り、ワードラインを形成する。
【0117】第1のポリシリコン膜は、浮遊ゲート51
のチャネル方向の幅と同じ幅を有するストライプ状に形
成しておき、第2のポリシリコン層と同時にパターニン
グをおこなってもよい。また、制御ゲート53は、第2
のポリシリコン膜を約100nmに堆積した上に、更に
タングステンシリサイド(WSi)等の高融点金属シリ
サイドを約l00nm堆積してパターニングを行い、2
層構造のワードラインとしてもよい。
【0118】このように、本実施例によれば、各トラン
ジスタは、その浮遊ゲート51の下に膜厚の異なる絶縁
膜(ゲート絶縁膜48及びトンネル絶縁膜50)を有す
る非対称型のトランジスタとなる。本実施例では、第1
の窒化膜43の側壁に形成した窒化膜スペーサ45aを
用いてトンネル領域50’を規定している。このことに
より、トンネル絶縁膜50を形成する領域を小さくする
ことができる。
【0119】トンネル領域50’は、全て拡散層46上
に形成されるため、書き込み時におけるバンド間トンネ
ル電流の発生を大幅に低減でき、書き込み効率及び信頼
性が向上できる。
【0120】また、本実施例によれば、制御ゲートの容
量結合比(coupling ratio)を大きくできるため、高耐
圧トランジスタモジュールが不要となり、プロセスコス
トを低減することができる。
【0121】また、拡散層46の配線部分、即ち、浮遊
ゲート51とのソース結合領域及びドレイン結合領域
(トンネル領域50’)以外の拡散層46は、比較的厚
い絶縁膜48で覆われている。従って、制御ゲート53
とビットライン部分との寄生容量を減少することができ
る。
【0122】(実施例6)図39は、本発明の非対称メ
モリセルアレイを複数のブロック410に分割した場合
の不揮発性半導体メモリ400の構成を示す。このよう
に、メモリセルアレイを所定のブロックに分割すること
により、配線の寄生容量及び抵抗が低減され、動作の高
速化を図ることができる。本実施例では、各メモリセル
Cとして実施例1による不揮発性半導体メモリ100で
使用したものを用いて説明する。また、実施例3に示さ
れる不揮発性半導体メモリ300を用いて同様の構成と
することができる。この際の駆動方法は以下に説明され
る方法と基本的に同様であり、印加する電圧をメモリセ
ルの特性に応じて変えてやればよい。
【0123】図39に示されるように、不揮発性半導体
メモリ400においては、拡散層2は、Y方向に連結さ
れてサブビットラインSBL(図にはSBL1〜SBL5
が示されている)を形成している。そして、サブビット
ラインSBL2本毎に1本のメインビットラインMBL
が配置されている(図にはMBL1〜MBL3が示されて
いる)。メインビットラインMBLは金属層で形成さ
れ、サブビットラインSBLと同一方向に、メモリセル
Cの配列の2倍のピッチで配線されている。本実施例に
おいては、サブビットラインSBLを拡散層配線とし、
メインビットラインMBLをメタル配線としており、メ
モリセルはメタル配線のピッチと関係なく形成でき、ま
たメタル配線のピッチをメモリセルサイズの2倍とする
ことができ、メタル配線の寄生容量を低減できる。
【0124】各サブビットラインSBLは、選択トラン
ジスタを介して対応するメインビットラインMBLに接
続されている。例えば、サブビットラインSBL1及び
SBL3は、各々選択トランジスタQ1及びQ2を介して
メインビットラインMBL1に接続され、サブビットラ
インSBL2及びSLB4は、各々選択トランジスタQ4
及びQ5を介してメインビットラインMBL2に接続され
ている。各選択トランジスタは、対応する選択ラインS
Tによって制御される(図には、選択ラインST11〜S
41及びST12〜ST42が示されている)。
【0125】ブロック410には、複数のワードライン
WL01〜WLn1が含まれている。尚、サフィックス(0
1、n1等)の右側の1はブロックの番号を示し、図3
8に示されるように、2番目のブロック410’では2
(WL02、WLn2など)となる。尚、ブロック410の
構成やメインビットラインMBLの配置はこれに限られ
るものではない。
【0126】ブロック410が消去動作における非選択
ブロックである場合、選択トランジスタQ1〜Q5をオフ
にすることにより、ブロック410に含まれる全ての拡
散層2(サブビットラインSBL)を対応するメインビ
ットラインMBLから電気的に切り離すことができる
(フローティング状態)。
【0127】尚、各ブロックの境界におけるサブビット
ラインは、隣接するブロックに含まれるメモリセルには
接続されていない。
【0128】次に、不揮発性半導体メモリ400の動作
について説明する。表3は、メモリセルC31が選択され
た場合の、各動作時における印加電圧の一例を示してい
る。
【0129】
【表3】
【0130】書き込み動作は、ワードラインWL01に負
の高電圧(例えば−8V)を印加し、メインビットライ
ンMBL2をフローティングとし、更にメインビットラ
インMBL1に所定の正電圧(例えば4V)を印加す
る。選択ラインST21をハイレベル(6V)にして選択
トランジスタQlをオンし、サブビットラインSBL1
MBLlに接続する。同時に、選択ラインST11及びS
41をローレベル(例えば0V)にし、選択トランジス
タQ2及びQ5をオフしてサブビットラインSBL3SB
4をフローティング状態にする。このことにより、選
択セルC31においては、制御ゲート7に負の高電圧が印
加され、ソース拡散層2bには0V、ドレイン拡散層2
aには所定の正電圧が印加されるため、浮遊ゲート5に
トンネル電流が流れ込み(すなわち、電子が引き抜か
れ)、選択セルC31にデータが書き込まれる。
【0131】この時、同一ブロック内の非選択WLにド
レインに印加される電圧よりも低い電圧を印加すること
によって、同一SBL1に接続するメモリセルのドレイ
ンディスターブ耐性を向上することができる。
【0132】また、消去動作は、セクタ単位またはブロ
ック単位で行なわれる。メインビットラインMBLl
MBL2及びMBL3を0Vとし、所定のワードライン、
例えばWL01に正の高電圧(例えば17V)を印加し、
その他のワードラインWLn1には0Vを印加する。選択
ラインST11〜ST41をハイレベル(例えば3V)にし
て、消去を行うメモリセルが存在するブロックの選択ト
ランジスタを全てオンとすることで、正の高電圧が印加
されたワードラインWLに接続されたメモリセルのデー
タは消去され、0Vが印加されたワードラインに接続す
るメモリセルのデータは消去されない。従って、セクタ
単位で消去を行う場合には、1本のワードラインにのみ
正の高電圧を印加して他のワードラインには0Vを印加
する。また、ブロック単位の消去を行う場合には、ブロ
ック410内において、全ワードラインWL01〜Wln1
に同時に高電圧を印加することで、ブロック410内の
メモリセルのデータが一括して消去される。
【0133】また、選択セルC31に対する読み出し動作
は、メインビットラインMBL2に所定の正の電圧(例
えばlV)を印加し、ワードラインWL01に正の電圧
(例えば3V)を印加し、選択ラインST21及びST31
をハイレベル(例えば3V)にして選択トランジスタQ
1及びQ4をオンすることによって行われる。このように
低濃度側のソース拡散層側から読み出すことによってメ
モリセルに「ソフトライト」は生じない。
【0134】ここで、選択トランジスタQ3が同時にO
Nし、サブビットラインSBL5がメインビットライン
MBL3に接続される。この時にワードラインWL01
接続するメモリセルの様子を図40に示す。ワードライ
ンWL01に正の電圧が印加されると、 図40に示され
るように、選択されたメモリセル(図40においてAで
示す)に対する読み出し動作において、ドレイン拡散層
(SBLl)は選択トランジスタQ1を介してメインビ
ットラインMBLl(接地レベル)に接続され、ソース
拡散層(SBL2)は選択トランジスタQ4を介してメ
インビットラインMBL2(1V)に接続され、さらに
サブビットラインSBL5は選択トランジスタQ3を介し
てMBL3に接続される。この時、メモリセルC31に記
憶されているデータが1または0かによって、メモリセ
ルトランジスタがONまたはOFF状態となる。メモリ
セルトランジスタがOFF状態の場合、読み出しを行う
MBL2(SBL2)の電位が低下して正確な読み出しが
できなくなることを防止するため、MBL3(SBL5
にも同じ電位を印加しておく。SBL3及びSBL4は、
フローティング状態にあり、メインビットラインに比べ
てサブビットラインの寄生容量は小さいため、サブビッ
トラインによる影響は小さい。また、メモリセルトラン
ジスタがON状態の場合、MBL3(SBL5)にも同じ
電位を印加されていたとしても、C32からC34を通して
流れるリーク電流はC31に流れる電流に比べてほとんど
無視でき、読み出しには問題とはならない。
【0135】尚、図40においては、メインビットライ
ンの容量をCMBLとして示されている。
【0136】図41に示すように、ワードラインWL01
に接続されたメモリセルAからデータを読みだす場合、
Y方向に隣接し、ワードラインWLn1に沿ってサブビッ
トラインSBL2からSBL1に流れるリーク電流は、デ
ータが書き込まれたメモリセルAのチャネル電流に比べ
て無視できる。図41からわかるように、メモリセルの
しきい値電圧が0.5Vより大きい場合、制御ゲートが
接地された非選択メモリセルのリーク電流は、読み出し
電流と比べて、7桁の差があり、無視できる。
【0137】次に、不揮発性半導体メモリ400の駆動
方法の他の一例を説明する。上述の駆動方法においては
データの消去時にワードラインに高電圧(17V)を印
加している。しかし、データの消去時に拡散層2及び半
導体基板1に負の電圧を印加することにより、ワード線
に印加する高電圧を低減することができる。
【0138】この場合、データの消去時においては、ま
ず非選択ブロックの選択トランジスタをオフ状態にし、
非選択ブロックの拡散層2(すなわちサブビットライン
SBL)をフローティング状態にしておく。半導体基板
1に負電圧が印加される場合、選択トランジスタQは、
ハイレベル(0V)及びローレベル(負電圧:例えば−
8V)によってオン・オフ制御される。即ち、図39及
び図42に示すように、選択ブロック410の選択ライ
ンSTn1(n=1〜4)を0Vにし、非選択ブロック4
10’の選択ラインSTn2(n=1〜4)をローレベル
(−8V)にする。
【0139】図42に示すように、半導体基板1には負
電圧(例えば、−8V)を印加しておき、選択ブロック
410のワードラインWL(すなわち、制御ゲート7)
に正の電圧(例えば9V)を印加し、拡散層2(ビット
ラインBL)に負の電圧(例えば−8V)を印加するこ
とによって、選択ブロック410の消去が行なわれる。
【0140】図43は、制御ゲート7に8Vの電圧を印
加した場合及び9Vの電圧を印加した場合のメモリセル
における消去時間を示している。図43から分かるよう
に、消去状態のメモリセルのしきい値を5Vとすると、
制御ゲート7に9Vの電圧を印加した場合、約10-2
ecでデータの消去が可能である。
【0141】また、メモリセルアレイは半導体基板に形
成されているウエル上に形成されるが、ウエルに負電圧
を印加する場合、他の非選択ブロックに対して負電圧が
印加されるのを防ぐためには、ブロック毎にウェルを分
離することが考えられるが、ブロック毎にウエルを分離
すると、メモリのサイズが大きくなってしまう。しか
し、上述のように動作させることで、以下に示すよう
に、ブロック毎にウェルを分離しなくてもメモリセルの
信頼性上、問題はない。
【0142】図44は、半導体基板に印加される負電圧
(−Vsub)とトンネル絶縁膜(膜厚約80Å)の信頼
性(Disturb Immunity)との関係を示している。図44
から分かるように、膜厚約80Åのトンネル絶縁膜の場
合、基板に印加する電圧が−20V迄であれば10年以
上の寿命が得られ、不揮発性半導体メモリの信頼性とし
て十分である。
【0143】次に、書き込み動作の他の例について説明
する。個々のメモリセルに対する書き込みは上記と同様
に、選択ブロック410に接続する選択トランジスタを
オン状態にし、その後データの書き込みを行う選択セル
に接続するワードラインWL(即ち制御ゲート7)に負
電圧(例えば−8V)を印加した状態で、選択セルのド
レイン拡散層2aに接続するサブビットラインSBLに
データに応じた電圧を印加することによって行なわれ
る。
【0144】本実施例では、各メインビットラインMB
Lに対して、2本のサブビットラインSBLが各々の選
択トランジスタを介して接続されている。不揮発性半導
体メモリ400においては、以下のようにして1本のワ
ードラインに接続する全てのメモリセルに対して半分ず
つ、2回の書き込み動作を行うことで書き込みを行うこ
とができる。ここでは、ワードラインWL01を選択した
場合について、表4及び図45を参照しながら説明す
る。
【0145】
【表4】
【0146】まず、表4及び図45に示すように、選択
ワードラインWL01に書き込み用の負の電圧(−8V)
を印加する。非選択ワードラインWLn1(n≠0)は接
地電圧(0V)のままである。次に、選択ラインST21
及びST31をハイレベル(6V)とし、メインビットラ
インMBL1に対しては、選択トランジスタQ1を介して
サブビットラインSBL1を接続し、メインビットライ
ンMBL2に対しては、選択トランジスタQ4を介してサ
ブビットラインSBL2を接続し、メインビットライン
MBL3に対しては、選択トランジスタQ3を介してサブ
ビットラインSBL5を接続する。この状態で、各メイ
ンビットラインMBLに、書き込みを行うメモリセルC
に記憶させるデータに応じて書き込み電圧を印加する。
書き込み電圧は、例えば、データ1に対しては4Vを印
加してトンネル電流を流し、データ0に対してはフロー
ティング状態として書き込みが起こならいようにする。
このことにより、メモリセルC31、C32、及びC35(図
示せず)等へのデータの書き込みが行なわれる。尚、選
択されないその他の選択トランジスタの選択ラインは接
地電圧のままである。
【0147】次に、選択ワードラインWL01にそのまま
書き込み用の負の電圧(−8V)を印加した状態で、選
択ラインST21及びST31をローレベル(0V)とし、
次に選択ラインST11及びST41をハイレベル(5V)
として、メインビットラインMBL1に対しては、選択
トランジスタQ2を介してサブビットラインSBL3を接
続し、メインビットラインMBL2に対しては、選択ト
ランジスタQ5を介してサブビットラインSBL4を接続
する。同様に、各メインビットラインMBLに、次に選
択されるメモリセルCに応じた書き込み電圧を印加する
(データ1に対しては4V、データ0に対してはフロー
ティング状態)。このことにより、メモリセルC33及び
34へのデータの書き込みが行なわれ、この2回の書き
込み動作によりワードラインWL01に接続するメモリセ
ルへの書き込みが完了する。書き込み終了後、ワードラ
インWL01の電位は接地電圧(0V)に戻す。
【0148】また、本実施例では1本のメインビットラ
インMBLに接続されるサブビットラインSBLを2本
としているが、各メインビットラインMBLには、任意
のN本のサブビットラインSBLを、対応する選択トラ
ンジスタを介して接続することができる。その場合、1
本のワードラインWLを選択したとき、N回の書き込み
動作によって、1本のワードラインWLに対応する全メ
モリセルにデータを書き込むことができる。
【0149】また、図46に示す不揮発性半導体メモリ
430のように、1本のサブビットラインSBLを各メ
インビットラインMBLに、対応する選択トランジスタ
Qを介して接続することができる(N=1)。図46に
おいては、例えば、メインビットラインMBL1には、
選択トランジスタQ1を介してサブビットラインSBL1
が接続されている。選択トランジスタQ1及びQ2…をオ
フ状態とすることにより、サブビットラインSBL1
びSBL2…を各々メインビットラインMBL及びM
BL…から電気的に切り離し、フローティング状態と
することができる。
【0150】この不揮発性半導体メモリ430では、1
回の書き込み動作で、1本のワードラインに接続する全
メモリセルにデータを書き込むことができる。しかし、
この構造では1本のサブビットライン毎にメインビット
ラインを設けなければならず、メモリセルサイズはメタ
ル配線のピッチで決まり、図39に示される場合と比べ
て、微細化には適さない。
【0151】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、ソース
/ドレイン拡散層(ビットライン)に印加される所定の
電圧おいて、ドレイン拡散層と浮遊ゲートとの間にのみ
トンネル電流を流すことができるため、FNトンネル電
流による書き込みを行い、且つ、仮想接地方式を採用す
ることができ、フラッシュメモリを微細化することがで
きる。
【0152】隣接するメモリセルに共有されるソース/
ドレイン拡散層において、ソース拡散層とドレイン拡散
層との間に不純物濃度差を設けることにより、ドレイン
拡散層との結合領域においてのみトンネル電流が流れる
ように構成できる。
【0153】また、浮遊ゲート下に形成される絶縁膜
に、膜厚の大きな部分(ゲート絶縁膜)と膜厚の小さい
部分(トンネル絶縁膜)とを設けることにより、隣接す
るメモリセルでソース/ドレイン拡散層を共有していて
も、所定の電圧が印加された場合に、トンネル絶縁膜を
介して容量結合したドレイン側にのみトンネル電流を流
すことができる。
【0154】また、比較的薄いトンネル絶縁膜が形成さ
れる領域を、全てソース/ドレイン拡散層上に配置して
いるため、書き込み時におけるバンド間トンネル電流の
発生を大幅に低減でき、書き込み効率及びメモリセルの
信頼性が向上できる。
【0155】また、ソース/ドレイン層の配置を規定す
るマスクに窒化膜スペーサを形成し、この窒化膜スペー
サを用いてトンネル領域を規定することにより、トンネ
ル領域を小さく形成している。そのことにより、制御ゲ
ートの容量結合比を大きくでき、高耐圧トランジスタモ
ジュールが不要となり、プロセスコストを低減すること
ができる。
【0156】更に、ソース/ドレイン拡散層の配線部
分、即ち、浮遊ゲートとのソース結合領域及びドレイン
結合領域(トンネル領域)以外の部分を比較的厚い絶縁
膜で覆うことにより、制御ゲートとビットラインとの寄
生容量を減少することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1つの実施例による不揮発性半導体メ
モリのメモリセルアレイの一部を示す平面図である。
【図2】(a)は、図1に示すメモリセルアレイのA−
A断面図であり、(b)は、図1に示すメモリセルアレ
イのB−B断面図である。
【図3】本発明の1つの実施例による不揮発性半導体メ
モリのメモリセルアレイの等価回路図である。
【図4】ソース拡散層の不純物ドーズ量と、書き込み動
作が非選択セルに与える影響との関係を示す図である.
【図5】本発明のもう1つの実施例による不揮発性半導
体メモリのメモリセルアレイの一部を示す平面図であ
る。
【図6】本発明の1つの実施例による不揮発性半導体メ
モリのメモリセルの製造方法の工程を示す図面である。
【図7】本発明の1つの実施例による不揮発性半導体メ
モリのメモリセルの製造方法の工程を示す図面である。
【図8】本発明の1つの実施例による不揮発性半導体メ
モリのメモリセルの製造方法の工程を示す図面である。
【図9】本発明の1つの実施例による不揮発性半導体メ
モリのメモリセルの製造方法の工程を示す図面である。
【図10】本発明の1つの実施例による不揮発性半導体
メモリのメモリセルの製造方法の工程を示す図面であ
る。
【図11】(a)〜(d)は、本発明による不揮発性半
導体メモリの製造方法の他の例におけるメモリセルの製
造工程を示す図面である。
【図12】(a)〜(b)は、本発明による不揮発性半
導体メモリの製造方法のもう1つの例における斜めイオ
ン注入工程を示す図面である。
【図13】(a)は本発明の不揮発性半導体メモリにお
いて、素子分離をP−N接合により行う場合のメモリセ
ルアレイの構成を示す平面図であり、(b)は(a)に
示すメモリセルアレイのD−D断面図である.
【図14】本発明の1つの実施例による不揮発性半導体
メモリのメモリセルアレイの一部を示す平面図である。
【図15】(a)は、図14に示すメモリセルアレイの
A−A断面図であり、(b)は、図14に示すメモリセ
ルアレイのB−B断面図である。
【図16】本発明の1つの実施例による不揮発性半導体
メモリのメモリセルアレイの等価回路図である。
【図17】ゲート絶縁膜の膜厚と、書き込み効率(リー
ク電流/トンネル電流)との関係を示す図である.
【図18】本発明のもう1つの実施例による不揮発性半
導体メモリのメモリセルアレイの一部を示す平面図であ
る。
【図19】本発明の1つの実施例による不揮発性半導体
メモリのメモリセルの製造方法の工程を示す図面であ
る。
【図20】本発明の1つの実施例による不揮発性半導体
メモリのメモリセルの製造方法の工程を示す図面であ
る。
【図21】本発明の1つの実施例による不揮発性半導体
メモリのメモリセルの製造方法の工程を示す図面であ
る。
【図22】本発明の1つの実施例による不揮発性半導体
メモリのメモリセルの製造方法の工程を示す図面であ
る。
【図23】本発明の1つの実施例による不揮発性半導体
メモリのメモリセルの製造方法の工程を示す図面であ
る。
【図24】本発明の1つの実施例による不揮発性半導体
メモリの製造方法の他の例におけるメモリセルの製造工
程を示す図面である。
【図25】本発明の1つの実施例による不揮発性半導体
メモリの製造方法の他の例におけるメモリセルの製造工
程を示す図面である。
【図26】本発明の1つの実施例による不揮発性半導体
メモリの製造方法の他の例におけるメモリセルの製造工
程を示す図面である。
【図27】本発明の1つの実施例による不揮発性半導体
メモリの製造方法の他の例におけるメモリセルの製造工
程を示す図面である。
【図28】本発明の1つの実施例による不揮発性半導体
メモリの製造方法の他の例におけるメモリセルの製造工
程を示す図面である。
【図29】(a)は、本発明の1つの実施例による不揮
発性半導体メモリにおいて、素子分離をP−N接合によ
り行う場合のメモリセルアレイの構成を示す平面図であ
り、(b)は、(a)に示すメモリセルアレイのD−D
断面図である.
【図30】本発明のもう1つの実施例による不揮発性半
導体メモリのメモリセルアレイを示す平面図である。
【図31】(a)は、図30に示すメモリセルアレイの
A−A断面図であり、(b)は、図30に示すメモリセ
ルアレイのB−B断面図である。
【図32】本発明の1つの実施例による不揮発性半導体
メモリのメモリセルの製造方法の工程を示す図面であ
る。
【図33】本発明の1つの実施例による不揮発性半導体
メモリのメモリセルの製造方法の工程を示す図面であ
る。
【図34】本発明の1つの実施例による不揮発性半導体
メモリのメモリセルの製造方法の工程を示す図面であ
る。
【図35】本発明の1つの実施例による不揮発性半導体
メモリのメモリセルの製造方法の工程を示す図面であ
る。
【図36】本発明の1つの実施例による不揮発性半導体
メモリのメモリセルの製造方法の工程を示す図面であ
る。
【図37】本発明の1つの実施例による不揮発性半導体
メモリのメモリセルの製造方法の工程を示す図面であ
る。
【図38】本発明の1つの実施例による不揮発性半導体
メモリのメモリセルの製造方法の工程を示す図面であ
る。
【図39】本発明のもう1つの実施例による不揮発性半
導体メモリのメモリセルアレイを示す平面図である。
【図40】読み出し動作におけるメモリセルの様子を説
明する図である。
【図41】読み出し動作における読み出し電流(チャネ
ル電流)とリーク電流とを示す図である。
【図42】消去動作における印加電圧を模式的に示すタ
イミングチャートである。
【図43】ソース/ドレイン拡散層及び半導体基板に負
電圧を印加した場合における、制御ゲートに印加する電
圧の印加時間とメモリセルのしきい値電圧との関係を示
す図である。
【図44】半導体基板に印加する負電圧と、メモリセル
の寿命(信頼性)との関係を示す図である。
【図45】書き込み動作における印加電圧を模式的に示
すタイミングチャートである。
【図46】本発明のもう1つの実施例による不揮発性半
導体メモリのメモリセルアレイの他の例を示す平面図で
ある。
【図47】ホットエレクトロン注入によって書き込みを
行う従来の不揮発性半導体メモリのメモリセルアレイの
一部断面を示す図である。
【図48】図47に示す不揮発性半導体メモリのメモリ
セルアレイの等価回路図である。
【図49】FNトンネル電流によって書き込みを行う従
来の不揮発性半導体メモリのメモリセルアレイの一部断
面を示す図である。
【図50】図49に示す不揮発性半導体メモリのメモリ
セルアレイの等価回路図である。
【図51】FNトンネル電流によって書き込みを行う従
来の不揮発性半導体メモリの他の一例における等価回路
を示す図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 ソース/ドレイン拡散層 2a ドレイン拡散層 2b ソース拡散層 3 トンネル絶縁膜 4 ゲート絶縁膜 5 浮遊ゲート 6 ONO膜 7 制御ゲート 12 フィールド酸化膜

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、 該半導体基板上にマトリクス状に形成された複数のメモ
    リセルであって、各々が、該半導体基板との間に形成さ
    れた第1の絶縁膜と、該第1の絶縁膜上に形成された浮
    遊ゲートと、該浮遊ゲート上に第2の絶縁膜を介して形
    成された制御ゲートと、ソース及びドレイン拡散領域
    と、を含むメモリセルと、 第1の方向に沿って隣接する2つメモリセルの間の該半
    導体基板に形成され、該2つのメモリセルの一方のメモ
    リセルに対するドレイン拡散領域と、他方のメモリセル
    に対するソース拡散領域とを含む拡散層と、 該第1の方向に沿って隣接する該メモリセルの各制御ゲ
    ートを接続して形成されたワードラインと、 該第1の方向に実質的に直交する第2の方向に沿って隣
    接する該拡散層を接続して形成されたビットラインと、
    を有する不揮発性半導体メモリにおいて、 該拡散層に印加される所定の電圧に対し、該拡散層と該
    隣接する2つのメモリセルの一方のメモリセルの浮遊ゲ
    ートとドレイン拡散領域との間には第1の絶縁膜を介し
    てトンネル電流が流れ、且つ該拡散層と他方のメモリセ
    ルの浮遊ゲートとの間にはトンネル電流が流れない構造
    をもったメモリセルを有することを特徴とする、 不揮発性半導体メモリ。
  2. 【請求項2】 前記メモリセルは、前記ソース拡散領域
    と前記ドレイン拡散領域との間に不純物濃度差を有す
    る、請求項1に記載の不揮発性半導体メモリ。
  3. 【請求項3】 前記拡散層は、外側の方が不純物濃度が
    低い2重拡散層構造を有する、請求項2に記載の不揮発
    性半導体メモリ。
  4. 【請求項4】 前記第1の絶縁膜は、トンネル領域を形
    成しない第1の部分と、トンネル領域を形成する第2の
    部分と、を含んでおり、 各メモリセルにおいて、前記ドレイン拡散領域は該第2
    の部分を介して前記浮遊ゲートと容量結合し、前記ソー
    ス拡散領域は該第1の部分を介して該浮遊ゲートと容量
    結合している、請求項1に記載の不揮発性半導体メモ
    リ。
  5. 【請求項5】 前記第1の絶縁膜において、前記トンネ
    ル領域を形成しない第1の部分の膜厚は、前記トンネル
    領域を形成する前記第2の部分の膜厚よりも厚い、請求
    項4に記載の不揮発性半導体メモリ。
  6. 【請求項6】 第1の導電型の半導体基板上にトンネル
    絶縁膜を形成する工程と、 該半導体基板上に堆積した第1の導電層をパターニング
    することにより、所定の幅を有する第1の導電層パター
    ンを形成する工程と、 該第1の導電層パターンをマスクとして第2の導電型の
    不純物を注入することにより、該半導体基板に第1の拡
    散層を形成する工程と、 該第1の拡散層を形成するためのイオン注入とは注入条
    件を変えて第2の導電型の不純物を注入することによ
    り、該第1の拡散層に連続し、該第1の拡散層よりも高
    濃度の第2の拡散層を形成する工程と、 該第1の導電層パターンの上に絶縁膜、さらにその上に
    第2の導電層を形成し、パターン形成する工程と、 該第2の導電層、前記絶縁膜、及び前記第1の導電層が
    パターニングされ、そのことにより、各々、制御ゲー
    ト、絶縁層、及び浮遊ゲートが形成される工程と、 を
    含む、不揮発性半導体メモリの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記第2の拡散層を形成する工程は、第
    2の幅を有するマスクを用いて行なわれ、前記第2の導
    電型の不純物が前記第1の拡散層内の所定の領域に注入
    される、請求項6に記載の不揮発性半導体メモリの製造
    方法。
  8. 【請求項8】 前記第1の拡散層を形成する工程におい
    て、前記第2の導電型の不純物は、前記第1の導電層パ
    ターンによるマスクの露出部の一方の側に向かって所定
    の角度で注入され、 前記第2の拡散層を形成する工程において、前記第2の
    導電型の不純物は、該第1の導電層パターンによるマス
    クの露出部の他方の側に向かって所定の角度で注入され
    る、 請求項6に記載の不揮発性半導体メモリの製造方法。
  9. 【請求項9】 第1の導電型の半導体基板上に第1の絶
    縁膜を形成する工程と、 第1の開口を有する第1のレジストパターンをマスクと
    して、該半導体基板に第2の導電型の不純物を注入し、
    ドレイン拡散層を形成する工程と、 トンネル領域に対応する第2の開口を有する第2のレジ
    ストパターンをマスクとして、該第1の絶縁膜を除去す
    る工程と、 該第2のレジストパターンを除去した後、該半導体基板
    上に第2の絶縁膜を形成することにより、該第1の絶縁
    膜が除去された該トンネル領域にトンネル絶縁膜を形成
    する工程と、 該トンネル絶縁膜が形成された該トンネル領域を覆うよ
    うに、所定の幅を有する第1の導電層をパターン形成す
    る工程と、 該第1の導電層をマスクとして該半導体基板に第2の導
    電型の不純物を注入し、該ドレイン拡散層と接続したソ
    ース拡散層を形成する工程と、 第3の絶縁膜を形成し、その上に第2の導電層をパター
    ン形成する工程と、を含む、不揮発性半導体メモリの製
    造方法。
  10. 【請求項10】 第1の導電型の半導体基板上に第1の
    絶縁膜を形成する工程と、 トンネル領域に対応する開口を有するレジストパターン
    をマスクとして、該半導体基板に第2の導電型の不純物
    を注入し、ドレイン拡散層を形成する工程と、 該レジストパターンをマスクとして該第1の絶縁膜を除
    去する工程と、 該レジストパターンを除去した後、該半導体基板上に第
    2の絶縁膜を形成することにより、該第1の絶縁膜が除
    去された該トンネル領域にトンネル絶縁膜を形成する工
    程と、 該トンネル絶縁膜が形成された該トンネル領域を覆うよ
    うに、所定の幅を有する第1の導電層をパターン形成す
    る工程と、 該第1の導電層をマスクとして、該半導体基板に所定の
    角度で第2の導電型の不純物を注入し、該ドレイン拡散
    層と接続したソース拡散層を形成する工程と、 第3の絶縁膜を形成し、その上に第2の導電層をパター
    ン形成する工程と、を含む、不揮発性半導体メモリの製
    造方法。
  11. 【請求項11】 第1の導電型の半導体基板上に、第1
    の絶縁膜を形成する工程と、 該第1の絶縁膜上に第1の幅を有する第1の窒化膜をパ
    ターン形成する工程と、 該第1の窒化膜を酸化膜で覆い、且つ該第1の窒化膜の
    両側壁にスペーサを形成する工程であって、該両側壁の
    一方のスペーサがトンネル領域を形成する部分に対応し
    ている、工程と、 該第1の窒化膜及びその両側壁の該スペーサをマスクと
    して、第2の導電型の不純物を注入し、拡散層を形成す
    る工程と、 該第1の窒化膜の他方の側壁の該スペーサを除去する工
    程と、 該第1の窒化膜及び該スペーサをマスクとして、該第1
    の絶縁膜よりも厚い第2の絶縁膜を選択的に形成する工
    程と、 該第1の窒化膜の該一方の側壁の該スペーサ及びその下
    の該第1の絶縁膜を除去する工程と、 該他方の側壁の該スペーサ及び該第1の絶縁膜が除去さ
    れた領域に熱酸化膜を形成する工程と、 該第1の窒化膜を除去する工程と、 該熱酸化膜を除去する工程と、 該熱酸化膜を除去した領域にトンネル絶縁膜を形成し、
    トンネル領域を形成する工程と、 該トンネル領域を覆うように、浮遊ゲートを形成する工
    程と、を含む、不揮発性半導体メモリの製造方法。
  12. 【請求項12】 トンネル電流を用いて書き込み及び消
    去が行なわれる不揮発性半導体メモリであって、該不揮
    発性半導体メモリは、 半導体基板上にマトリクス状に形成された複数のメモリ
    セルであって、複数のブロックに分割されたメモリセル
    と、 第1の方向に沿って隣接する該メモリセルの各制御ゲー
    トを接続して形成されたワードラインと、 該第1の方向に沿って隣接するメモリセルの間に形成さ
    れた拡散層を、該第1の方向に実質的に直交する第2の
    方向に沿って接続して形成された第1のビットライン
    と、 所定の数の第1のビットラインに対して備えられた第2
    のビットラインと、 各第1のビットラインに対して備えられ、該第1のビッ
    トラインを対応する該第2のビットラインに選択的に接
    続する選択トランジスタと、 を備えており、 該選択トランジスタは、選択されたブロック以外のブロ
    ックに含まれる該第1のビットラインをフローティング
    状態にし、選択されたブロックに含まれる該第1のビッ
    トラインを該第2のビットラインに電気的に接続し、そ
    のことにより、ブロック毎に消去動作が行なわれる、請
    求項1に記載の不揮発性半導体メモリ。
  13. 【請求項13】 前記複数のブロックは、前記半導体基
    板の1つのウェル領域内に形成されている、請求項12
    に記載の不揮発性半導体メモリ。
  14. 【請求項14】 半導体基板上にマトリクス状に形成さ
    れた複数のメモリセルであって、複数のブロックに分割
    されたメモリセルと、 第1の方向に沿って隣接する該メモリセルの各制御ゲー
    トを接続して形成されたワードラインと、 該第1の方向に沿って隣接するメモリセルの間に形成さ
    れた拡散層を、該第1の方向に実質的に直交する第2の
    方向に沿って接続して形成された第1のビットライン
    と、 所定の数の第1のビットラインに対して備えられた第2
    のビットラインと、 各第1のビットラインに対して備えられ、該第1のビッ
    トラインを対応する該第2のビットラインに選択的に接
    続する選択トランジスタと、 を備えた不揮発性半導体メモリの駆動方法であって、該
    方法は、 該選択トランジスタを制御して、選択されたブロックに
    含まれるメモリセルに接続する該第1のビットラインを
    対応する該第2のビットラインに電気的に接続し、それ
    以外の該第1のビットラインをフローティング状態にす
    るステップと、 該第1のビットライン及び該半導体基板に所定の負の電
    圧を印加するステップと、 該選択されたブロックのワードラインに所定の正電圧を
    印加し、該選択されたブロック以外のブロックのワード
    ラインを接地電圧にするステップと、 そのことにより、該選択されたブロックに含まれる該メ
    モリセルのデータをトンネル電流によって消去するステ
    ップと、 を含んでいる、不揮発性半導体メモリの駆動方法。
  15. 【請求項15】 半導体基板上にマトリクス状に形成さ
    れた複数のメモリセルと、 第1の方向に沿って隣接する該メモリセルの各制御ゲー
    トを接続して形成されたワードラインと、 該第1の方向に沿って隣接するメモリセルの間に形成さ
    れた拡散層を、該第1の方向に実質的に直交する第2の
    方向に沿って接続して形成された第1のビットライン
    と、 N本の第1のビットラインに対して1本の割合で備えら
    れた第2のビットラインと、 各第1のビットラインに対して備えられ、該第1のビッ
    トラインを対応する該第2のビットラインに選択的に接
    続する選択トランジスタと、 該選択トランジスタをN回に分けて制御する信号線とを
    備えた不揮発性半導体メモリの駆動方法であって、該方
    法は、 (a)ワードラインを選択するステップと、 (b)書き込みを行うメモリセルのドレインに接続する
    第2のビットラインに所定の電位を供給するステップ
    と、 (c)該信号線の1つを制御して該選択トランジスタを
    導通させ、該N本の第1のビットラインのうちの1つを
    選択して該第2のビットラインに接続し、該選択された
    ワードラインと該第2のビットラインに接続する第1の
    ビットラインとに接続するメモリセルに、該選択された
    第2のビットライン上のデータを書き込むステップと、 (d)ステップ(c)をN回繰り返すことにより、該選
    択された第2のビットラインに対応するN本の第1のビ
    ットラインと該ワードラインとに接続する全N個のメモ
    リセルにデータを書き込むステップと、 を含む不揮発性半導体メモリの駆動方法。
  16. 【請求項16】 半導体基板上にマトリクス状に形成さ
    れた複数のメモリセルであって、複数のブロックに分割
    されたメモリセルと、 第1の方向に沿って隣接する該メモリセルの各制御ゲー
    トを接続して形成されたワードラインと、 該第1の方向に沿って隣接するメモリセルの間に形成さ
    れた拡散層を、該第1の方向に実質的に直交する第2の
    方向に沿って接続して形成された第1のビットライン
    と、 所定の数の第1のビットラインに対して備えられた第2
    のビットラインと、 各第1のビットラインに対して備えられ、該第1のビッ
    トラインを対応する該第2のビットラインに選択的に接
    続する選択トランジスタと、 を備えた不揮発性半導体メモリの駆動方法であって、該
    方法は、 読み出しを行うメモリセルに接続するワードラインに所
    定の電圧を印加するステップと、 読み出しを行うメモリセルのソース拡散層に接続する第
    1のビットラインに所定の電圧を印加し、かつ該第1の
    ビットラインと平行に存在する他の第1のビットライン
    では、フローティング状態の第1のビットラインを介し
    て、他の第1のビットラインにも該第1のビットライン
    と同じ電圧を印加するステップとを含む不揮発性半導体
    メモリの駆動方法。
  17. 【請求項17】 請求項lに記載のメモリセルにおい
    て、ソース拡散領域側に電圧を印加することで読み出し
    を行うことを特徴とする、不揮発性半導体メモリの駆動
    方法。
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