JPH0992640A - プラズマエッチング方法 - Google Patents

プラズマエッチング方法

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JPH0992640A
JPH0992640A JP7244351A JP24435195A JPH0992640A JP H0992640 A JPH0992640 A JP H0992640A JP 7244351 A JP7244351 A JP 7244351A JP 24435195 A JP24435195 A JP 24435195A JP H0992640 A JPH0992640 A JP H0992640A
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JP
Japan
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etching
gas
oxide film
plasma
nitride film
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Pending
Application number
JP7244351A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiichi Nakamura
誠一 中村
Masahiro Hisada
正浩 久田
Akihito Hosoki
昭仁 細木
Hiroshi Matsuo
洋 松尾
Hiroshi Miyatake
浩 宮武
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp, Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Publication of JPH0992640A publication Critical patent/JPH0992640A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 エッチングガスとしてフッ化炭素ガスと酸素
含有ガスとの混合ガスを用い、フッ化炭素ガスに対する
酸素含有ガスの流量比を小さくしておいてまずSi窒化
膜16の段差上部16a、段差部16b直上までSi酸
化膜17をエッチングした後、酸素含有ガスの流量比を
大きくしてSi窒化膜16の段差部16b間にあるSi
酸化膜17をエッチングするプラズマエッチング方法。 【効果】 段差上部16a〜段差下部16cを有するS
i窒化膜16上のSi酸化膜17のみにエッチング処理
を確実に施すことができ、ゲート電極13にダメージを
与えることなく、ゲート電極13間に微細なコンタクト
ホール55を正確、かつ容易に形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプラズマエッチング
方法に関し、より詳細には、集積度の高い半導体装置を
製造する際に用いられ、低ガス圧力下で発生させた高密
度のプラズマを利用し、段差のあるSi窒化膜上のSi
酸化膜をホールエッチングする方法、あるいはその後引
き続いてSi窒化膜をエッチングするプラズマエッチン
グ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置における素子の微細化、高集
積化に伴い、半導体素子におけるゲート電極間の所定位
置に微細なコンタクトホールを位置精度(アライメン
ト)よく形成する必要が生じている。
【0003】図4は半導体素子の製造過程における半導
体基板の一部を模式的に示した断面図であり、図中41
はSi(シリコン)基板を示している。Si基板41上
にはゲート酸化膜42が形成されており、ゲート酸化膜
42上の所定箇所にはポリSi及びタングステンシリサ
イド等より成るゲート電極43が形成されている。また
ゲート電極43上にはSi酸化膜44がそれぞれ形成さ
れ、ゲート電極43及びSi酸化膜44の両側面にはS
i酸化膜45がそれぞれ形成されており、さらにゲート
酸化膜42、Si酸化膜44、45上にはこれらを覆う
態様でSi酸化膜46が形成されている。これらSi基
板41、ゲート酸化膜42、ゲート電極43、Si酸化
膜44、45、46等を含んで製造過程の半導体基板4
0が構成されている。
【0004】このように構成された半導体基板40にコ
ンタクトホールを形成する場合、まず対向するSi酸化
膜45間の距離L1 を直径とする穴部がSi酸化膜45
間の上方に位置するように、この穴部がパターニングさ
れたフォトレジスト膜48をSi酸化膜46上に形成す
る。次に例えば平行平板型エッチング装置(図示せず)
を使用し、フォトレジスト膜48をマスクとしてSi酸
化膜46、ゲート酸化膜42にプラズマエッチング処理
を施すと、コンタクトホール50が形成される。
【0005】しかし従来のプラズマエッチング方法にお
いては、図4に示したようにコンタクトホール50の直
径D1 をSi酸化膜45間の距離L1 に合わせて小さく
設定するのが困難であるという問題があった。またコン
タクトホール50の位置精度はステッパ露光時における
穴部48aの位置合わせ精度に依存しており、狭いSi
酸化膜45間の中心位置43aに穴部48aの中心位置
48bを合わせるのが技術的限界にきているという問題
があった。
【0006】ところで近年、0.1〜50mTorrの
低ガス圧力下でプラズマ放電が可能なECR (Electron
Cyclotron Resonance) プラズマやヘリコン波プラズ
マ、ICP (Induced Coupled Plasma) 装置などの高密
度プラズマ装置が開発され、これらの装置を用いた微細
なコンタクトホールのエッチングを実現できるようにな
ってきた。
【0007】そこで上記位置精度の問題を解決するた
め、前記高密度プラズマ装置を用いたセルフアラインコ
ンタクト技術に基づくプラズマエッチング方法が提案さ
れている。以下、この技術の概要を説明する。図5はセ
ルフアラインコンタクト技術に基づくプラズマエッチン
グ方法を説明するため、コンタクトホール形成前の半導
体基板を模式的に示した断面図であり、図中11はSi
基板を示している。Si基板11上にはゲート酸化膜1
2が形成されており、ゲート酸化膜12上の所定箇所に
はポリSi及びタングステンシリサイド等より成るゲー
ト電極13が形成されている。またゲート電極13上に
はSi酸化膜14がそれぞれ形成され、ゲート電極13
及びSi酸化膜14の両側面にはSi酸化膜15がそれ
ぞれ形成されている。さらにゲート酸化膜12、Si酸
化膜14、15上にはこれらを覆う態様で段差部16b
を有するSi窒化膜16が形成されており、またSi窒
化膜16上にはSi酸化膜17が形成されている。これ
らSi基板11、ゲート酸化膜12、ゲート電極13、
Si酸化膜14、15、17、Si窒化膜16等を含ん
でコンタクトホール形成前の半導体基板10が構成され
ている。
【0008】このように構成された半導体基板10に、
セルフアラインコンタクト技術に基づいてコンタクトホ
ール51を形成する場合、まず穴部18aの中心位置を
Si酸化膜15間の略中心位置に設定し、対向するゲー
ト電極13間の距離L2 より大きい直径D2 の穴部18
aがパターニングされたフォトレジスト膜18をSi酸
化膜17上に形成する。次に例えば図2に示した高密度
プラズマ装置としてのECRプラズマ装置20を用い、
フォトレジスト膜18をマスクとしてSi酸化膜17に
プラズマエッチング処理を施す。この際、Si酸化膜1
7のSi窒化膜16に対する選択比(Si酸化膜17の
エッチレート/Si窒化膜16のエッチレート)が高い
反応ガスを使用し、Si酸化膜17をオーバエッチして
いくと、Si窒化膜16の上方ではSi酸化膜17のエ
ッチングが進行する一方、Si窒化膜16にエッチング
が到達した箇所ではこの進行が弱まる。すなわち図6
(a)に示したように、Si窒化膜16の段差上部16
a、段差部16bまたは段差下部16cにエッチングが
到達するまでは、Si酸化膜17のエッチングが進行す
る一方、これらにエッチングが到達した後は、Si窒化
膜16においてこれ以上のエッチングが抑制される。こ
の結果、段差上部16a、段差部16b及び段差下部1
6c上にコンタクトホール51が形成される。次にフォ
トレジスト膜18をマスクとしてSi窒化膜16にプラ
ズマエッチング処理を施す。すると図6(b)に示した
ように、距離L2 より大きい直径D2 (共に図5)の穴
部18aがパターニングされたフォトレジスト膜18を
用いても、ゲート電極13に傷を付けることなく、Si
基板11上のゲート電極13間にコンタクトホール51
が形成される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、プラズマ中
のイオン性を強めると、フォトレジスト膜18における
穴部18aの形状に沿ってSi酸化膜17を正確にエッ
チングし得ることが知られている。
【0010】上記した従来のプラズマエッチング方法に
おいては、Si酸化膜17にホールエッチング処理を施
す全工程期間、コンタクトホール51形状の正確を期す
ためにプラズマ中のイオン性を強めており、この結果、
Si酸化膜17のSi窒化膜16に対する選択比が低く
なり易く、段差上部16a、段差部16bさらにはSi
酸化膜14、15がスパッタされ易く、ゲート電極13
等にダメージが生じるおそれがあるという課題があっ
た。
【0011】またSi酸化膜17用のエッチングガスか
らSi窒化膜16用のエッチングガスに切り替えても、
Si酸化膜17に引き続いて同一チャンバ内で段差上部
16a〜段差下部16cを連続的にエッチングすること
が難しいという問題があった。またSi窒化膜16にエ
ッチング処理を施す場合、反応ガスとして一般的にフッ
化炭素ガスと水素とが結合した例えばCHF3 等のガス
や、あるいはCF4 とH2 との混合ガス等が用いられて
いる。しかし、選択比向上に寄与する段差上部16a〜
段差下部16c上へのフルオロハイドロカーボンの堆積
と、Si窒化膜16のエッチングとのバランスをとるこ
とが難しく、十分なストッパーマージンを有してエッチ
ング処理を施すことが困難であった。具体的には、段差
上部16a〜段差下部16cにおけるSi窒化膜16の
エッチング性を向上させると、Si窒化膜16のSi酸
化膜14、15及びゲート酸化膜12に対する選択比が
低下し易く、この結果、ゲート電極13やSi基板11
にダメージが生じるおそれがあるという課題があった。
【0012】本発明はこのような課題に鑑みなされたも
のであり、段差を有するSi窒化膜上のSi酸化膜のみ
にエッチング処理を施すことができ、この後同一チャン
バ内において、前記Si窒化膜のゲート酸化膜等に対す
る選択比を高めつつ、前記Si窒化膜を連続的にエッチ
ングすることができ、この結果、ゲート電極やSi基板
にダメージを与えることなく、前記ゲート電極間に微細
なコンタクトホールを正確、かつ容易に形成することが
できるプラズマエッチング方法を提供することを目的と
している。
【0013】
【課題を解決するための手段及びその効果】図3はエッ
チング処理中におけるSi酸化膜のコンタクトホール形
状を示した模式図であり、(a)はイオン性の比較的弱
い(フルオロカーボンのデポジションモードが相対的に
大きい)エッチングガスを用いた場合、(b)はイオン
性の比較的強い(前記モードが相対的に小さい)エッチ
ングガスを用いた場合を示している。図3(b)から明
らかなように、従来用いているイオン性の比較的強いエ
ッチングガスでは、コンタクトホール53の側面53a
が略垂直で、かつ底部53bがサブトレンチング形状と
なり易く、この結果、特に段差上部16a、Si酸化膜
14がエッチングされ易く、したがってゲート電極13
(共に図6(a))がダメージを受け易いこととなる。
他方図3(a)から明らかなように、イオン性の比較的
弱いエッチングガスを用いると、コンタクトホール52
の側面52aが先細のテーパ形状で、かつ底部52bが
丸みを帯びた形状となり易く、段差上部16a、段差部
16b、Si酸化膜14、15(共に図6(a))がエ
ッチングされ難い一方、段差部16b間における狭い領
域のSi酸化膜17(共に図6(a))部分がエッチン
グされ易いこととなる。したがってエッチングが段差上
部16aまたは段差部16bに到達するまではイオン性
の弱い条件でエッチング処理を施し、それ以降はイオン
性の強い条件でエッチング処理を施すと、段差のあるS
i窒化膜上にコンタクトホールを孔18aに沿って正確
に形成し得ることとなる。
【0014】また、フッ化炭素ガスと酸素含有ガスとの
混合ガスを低ガス圧(1.0〜50mTorr)でプラ
ズマ放電させる際、フッ化炭素ガスに対する酸素含有ガ
スの流量比(Fに対するOの比)を小さく設定すると、
プラズマ中のイオン性を弱く(フルオロカーボンのデポ
ジションモードを大きく)し得る一方、前記流量比を大
きく設定するとイオン性を強く(前記デポジションモー
ドを小さく)し得る。
【0015】また、Si酸化膜17をエッチングした
際、段差下部16c(共に図6(a))上にはエッチン
グによるフルオロカーボン重合膜(図示せず)が堆積・
付着しており、これを除去しないとSi窒化膜16のエ
ッチング処理が困難である。この際、酸素プラズマによ
るエッチング工程を導入すると、前記フルオロカーボン
重合膜を簡単に除去し得ることとなる。
【0016】また、段差上部16a〜段差下部16c
(図6(a))をエッチング処理する場合、Si酸化膜
17用のエッチングガスに適量の水素ガスを添加した混
合ガスを用いると、Si窒化膜16のSi酸化膜14、
15及びゲート酸化膜12(図6(a))に対する選択
比を高め得ることとなる。
【0017】本発明者は上記の知見に基づき、本発明を
完成するに至った。
【0018】すなわち、本発明に係るプラズマエッチン
グ方法は、ガスプラズマを利用して段差のあるSi窒化
膜上のSi酸化膜をホールエッチングするプラズマエッ
チング方法において、エッチングガスとしてフッ化炭素
ガスと酸素含有ガスとの混合ガスを用い、前記フッ化炭
素ガスに対する前記酸素含有ガスの流量比を小さくして
まず前記Si窒化膜の段差直上までSi酸化膜をエッチ
ングした後、前記酸素含有ガスの流量比を大きくして前
記Si窒化膜の段差間にあるSi酸化膜をエッチングす
ることを特徴としている。
【0019】上記方法によれば、段差を有する前記Si
窒化膜上の前記Si酸化膜のみにエッチング処理を確実
に施すことができ、ゲート電極にダメージを与えること
なく、該ゲート電極間に微細なコンタクトホールを正
確、かつ容易に形成することができる。
【0020】また本発明に係るプラズマエッチング方法
は、ガスプラズマを利用してSi窒化膜上のSi酸化膜
をエッチングした後、前記Si窒化膜をエッチングする
プラズマエッチング方法において、前記Si酸化膜のエ
ッチング後、この下方にある前記Si窒化膜をエッチン
グする前に、該Si窒化膜上にエッチングにより堆積し
たカーボン重合膜を酸素プラズマを用いて除去する工程
を加えることにより、同一チャンバ内で前記Si酸化膜
と前記Si窒化膜とを連続的にエッチングすることを特
徴としている。
【0021】上記方法によれば、前記Si窒化膜のエッ
チング時に阻害要因となる前記カーボン重合膜を前記酸
素プラズマにより除去するので、前記Si酸化膜のホー
ルエッチングに引き続き、同一チャンバ内で前記Si窒
化膜にエッチング処理を施すことができ、作業効率を高
めることができる。
【0022】また本発明に係るプラズマエッチング方法
は、ガスプラズマを利用して段差のあるSi窒化膜上の
Si酸化膜をホールエッチングし、該ホール底のSi窒
化膜をエッチングしてコンタクトホールを形成するプラ
ズマエッチング方法において、段差のある前記Si窒化
膜上の前記Si酸化膜をエッチングする際に、フッ化炭
素ガスに対する前記酸素含有ガスの流量比を小さくして
まず前記Si窒化膜の段差直上までSi酸化膜をエッチ
ングした後、前記酸素含有ガスの流量比を大きくして前
記Si窒化膜の段差間にあるSi酸化膜をエッチングす
る工程と、酸素プラズマを用いて前記エッチングにより
前記Si窒化膜上に堆積したカーボン重合膜を除去する
工程と、フッ化炭素ガスと酸素含有ガスと水素ガスとの
混合ガスを用いて前記Si窒化膜をエッチングする工程
とを含むことを特徴としている。
【0023】上記方法によれば、段差を有する前記Si
窒化膜上の前記Si酸化膜のみにエッチング処理を確実
に施した後、同一チャンバ内において前記Si窒化膜の
ゲート酸化膜等に対する選択比を高めつつ、前記Si窒
化膜を連続的にエッチングすることができ、この結果、
ゲート電極やSi基板にダメージを与えることなく、前
記ゲート電極間に微細なコンタクトホールを正確、かつ
容易に形成することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るプラズマエッ
チング方法の実施の形態を図面に基づいて説明する。な
お、従来例と同一機能を有する構成部品には同一の記号
を付すこととする。図2は本発明に係るプラズマエッチ
ング方法の実施の形態に用いられるECRプラズマ装置
を示した模式的断面図であり、図中21はプラズマ生成
室を示している。プラズマ生成室21の上部壁21a中
央部には石英ガラス板22aにより封止されたマイクロ
波導入窓22が形成されており、マイクロ波導入窓22
上部には導波管23の一端が接続され、導波管23の他
端にはマイクロ波発振器(図示せず)が接続されてい
る。プラズマ生成室21及びこれに接続された導波管2
3の一端部にわたり、これらを囲繞する態様で、これら
と同心状に励磁コイル24が配設されており、励磁コイ
ル24は図示しない直流電源に接続されている。一方、
プラズマ生成室21の下方には反応室25が連設され、
反応室25とプラズマ生成室21とは仕切り板26によ
り仕切られており、仕切り板26中央部にはマイクロ波
導入窓22と対向する位置にプラズマ引き出し窓26a
が形成されている。反応室25にはプラズマ引き出し窓
26aと対向する箇所に試料台27が配設され、試料台
27上面には試料としての半導体基板10が載置されて
おり、図5に示したものと同様の半導体基板10の表面
にはフォトレジスト膜(図示せず)が形成されている。
また反応室25の下部壁には真空ポンプ(図示せず)に
接続される排気口28が形成され、また反応室25の上
部側壁にはガス導入管29が接続されており、ガス導入
管29を介して所定のエッチングガス29aが反応室2
5内に供給されるようになっている。これらプラズマ生
成室21、マイクロ波導入窓22、導波管23、励磁コ
イル24、反応室25、試料台27、排気口28、ガス
導入管29等を含んでECRプラズマ装置20が構成さ
れている。
【0025】このように構成された装置20を用い、半
導体基板10をエッチングする場合、まずフォトレジス
ト膜が形成された半導体基板10を試料台27上に載置
した後、真空ポンプを駆動させ、プラズマ生成室21及
び反応室25を所定の真空度に設定する。また励磁コイ
ル24により磁界を形成しつつ、マイクロ波発振器で発
生させたマイクロ波を導波管23、マイクロ波導入窓2
2を介してプラズマ生成室21に導入すると共に、エッ
チングガス29aとしてフッ化炭素ガスと酸素含有ガス
との混合ガスをガス導入管29よりそれぞれ所定量供給
し、所定圧力に設定する。この際のフッ化炭素ガスには
48 、C38 等が用いられる。するとマイクロ波
放電で生成された電子が励磁コイル24で形成された磁
界によりサイクロトロン共鳴し、エッチングガス29a
を電離してプラズマを生成し、これが発散磁界により反
応室25内の半導体基板10に投射され、この表面がエ
ッチングされる。この際、フッ化炭素ガスに対する酸素
含有ガスの流量比を小さく設定し、Si窒化膜16の段
差上部16a〜段差下部16c直上までSi酸化膜17
にエッチング処理を施すと、生成されたイオン性の弱い
プラズマにより、図1(a)に示したような側面54a
が先細のテーパ形状で、かつ底部54bが丸みを帯びた
コンタクトホール54が形成される。この後、酸素含有
ガスの流量比を大きく設定してSi酸化膜17にエッチ
ング処理を施すと、生成されたイオン性の強いプラズマ
により、図1(b)に示したように側面55aが穴部1
8aに沿って略垂直なコンタクトホール55が段差上部
16a〜段差下部16c上に形成される。
【0026】次にエッチングガス29aとしての酸素を
ガス導入管29より所定量供給し、プラズマ生成室21
及び反応室25を所定圧力に設定し、試料にエッチング
処理を所定時間施す。すると生成された酸素プラズマに
より、Si窒化膜16上に堆積しているフルオロカーボ
ン重合膜(図示せず)が除去される。次にエッチングガ
ス29aとしてフッ化炭素ガス、酸素含有ガス及び水素
ガスの混合ガスをガス導入管29よりそれぞれ所定量供
給して所定圧力に設定し、試料にエッチング処理を所定
時間施す。この際のフッ化炭素ガスにはCF4 、C2
6 等が用いられる。するとSi窒化膜16の段差上部1
6a〜段差下部16cのみがエッチングされる。
【0027】上記説明から明らかなように、実施の形態
に係るプラズマエッチング方法では、段差上部16a〜
段差下部16cを有するSi窒化膜16上のSi酸化膜
17のみにエッチング処理を確実に施すことができ、ゲ
ート電極13にダメージを与えることなく、ゲート電極
13間に微細なコンタクトホール55を正確、かつ容易
に形成することができる。
【0028】また、Si窒化膜16のエッチング時に阻
害要因となるカーボン重合膜を酸素プラズマにより除去
するので、Si酸化膜17に引き続き、同一反応室25
内でSi窒化膜16にエッチング処理を施すことがで
き、作業効率を高めることができる。
【0029】また、段差上部16a〜段差下部16cを
有するSi窒化膜16上のSi酸化膜17のみにエッチ
ング処理を確実に施した後、同一反応室25内において
Si窒化膜16のゲート酸化膜12に対する選択比を高
めつつ、Si窒化膜16を連続的にエッチングすること
ができ、この結果、ゲート電極13やSi基板11にダ
メージを与えることなく、ゲート電極13間に微細なコ
ンタクトホールを正確、かつ容易に形成することができ
る。
【0030】
【実施例及び比較例】以下、本発明に係るプラズマエッ
チング方法の実施例を図面に基づいて説明する。実施例
に係るプラズマエッチング方法においては、試料である
半導体基板10として、図5に示したようにSi窒化膜
16の厚さt1 が約100nm、Si酸化膜17の厚さ
2 が約600nm、対向するゲート電極13側壁部に
おけるSi窒化膜16の間隔(段差下部16cの長さ)
3 が約250nmに設定されたものを用いた。またフ
ォトレジスト膜18として、厚さt3 が約900nmに
設定され、穴部18aの直径D1 が約0.5μmにパタ
ーニングされたものを用いた。
【0031】以下に実施例1に係るプラズマエッチング
方法により、シリコン酸化膜17にホールエッチング処
理を施した結果について説明する。エッチング条件とし
ては、エッチングガス29aのC48 ガス流量を約2
0sccm、酸素流量を約9sccm、またガス圧力を
約1.2mTorr、マイクロ波電力を約1.6kW、
高周波電力を約350Wに設定して約2分6秒間イオン
性の弱いエッチングを行った。次にエッチング条件のう
ち、酸素流量のみを約11sccmに変更して引き続き
約1分18秒間イオン性の強いエッチングを行なった。
【0032】なお比較例として、上記全工程を通してエ
ッチングガスのC48 ガス流量を約20sccm、酸
素流量を約11sccmに設定して約2分23秒間イオ
ン性の強いエッチングを行なう従来のエッチング方法を
選んだ。
【0033】実施例1に係るプラズマエッチング方法を
用い、Si酸化膜17にホールエッチング処理を施した
結果、エッチングレートはイオン性の弱い際に約380
nm/min、イオン性が強い際に550nm/min
であった。またSi酸化膜17の段差上部16aに対す
る選択比及びエッチング時間を比較した結果を下記の表
1に示した。
【0034】
【表1】
【0035】表1から明らかなように、比較例の場合に
比べて実施例の場合、エッチング時間は幾分長く掛かる
が、選択比を6.0から7.6に高めることができ、段
差16a〜16cがエッチングされるのを防止しつつ、
コンタクトホール55(共に図6(a))を確実に形成
することができた。
【0036】なお、実施例1ではフッ化炭素ガスとして
48 を用いた場合について説明したが、別の実施例
ではC38 を用いてよい。
【0037】以下に実施例2に係るプラズマエッチング
方法により、シリコン窒化膜16にエッチング処理を施
した結果について説明する。
【0038】エッチング条件としては、実施例1の場合
と同様にSi酸化膜17をエッチングした後、酸素流量
を約11sccm、ガス圧力を約1.2mTorr、マ
イクロ波電力を約1.6kW、高周波電力を約350W
に設定して約15秒間酸素プラズマ処理を施した。この
後、CF4 ガス流量を約30sccm、水素ガス流量を
約20sccm、酸素流量を約3sccm、ガス圧力を
約3mTorr、マイクロ波電力を約1.2kW、高周
波電力を約250Wに設定して、段差16a〜16cの
エッチングを行なった。この結果、Si窒化膜16のゲ
ート酸化膜12に対する選択比を2に設定することがで
き、Si酸化膜14、15、ゲート酸化膜12がエッチ
ングされるのを防止しつつ、段差16a〜16cを確実
にエッチングすることができた。
【0039】なお、実施例2ではフッ化炭素ガスとして
CF4 を用いた場合について説明したが、別の実施例で
はC26 を用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るプラズマエッチング
方法を説明するために示した模式的断面図であり、
(a)はイオン性の弱いプラズマを用いてSi窒化膜の
段差直上までSi酸化膜にエッチング処理を施した状
態、(b)はその後、イオン性の強いプラズマを用いて
Si酸化膜にエッチング処理を施した状態を示してい
る。
【図2】実施の形態に係るプラズマエッチング方法に用
いられるECRプラズマ装置を示した模式的断面図であ
る。
【図3】エッチングガスの種類とSi酸化膜に形成され
るコンタクトホールの形状とを比較して示した模式図で
あり、(a)はイオン性の比較的弱い(フルオロカーボ
ンのデポジションモードが相対的に大きい)エッチング
ガスを用いた場合、(b)はイオン性の比較的強い(前
記モードが相対的に小さい)エッチングガスを用いた場
合を示している。
【図4】半導体素子の製造過程における従来の半導体基
板の一部を模式的に示した断面図である。
【図5】セルフアラインコンタクト技術に基づくプラズ
マエッチング方法を説明するため、コンタクトホール形
成前の半導体基板の要部を模式的に示した断面図であ
る。
【図6】セルフアラインコンタクト技術に基づくプラズ
マエッチング方法を説明するため、半導体基板の要部を
模式的に示した断面図であり、(a)はSi窒化膜上に
コンタクトホールを形成した状態、(b)はSi基板上
にコンタクトホールを形成した状態を示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05H 1/46 H01L 21/302 F 21/90 C (72)発明者 細木 昭仁 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友金属工業株式会社内 (72)発明者 松尾 洋 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 宮武 浩 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスプラズマを利用して段差のあるSi
    窒化膜上のSi酸化膜をホールエッチングするプラズマ
    エッチング方法において、エッチングガスとしてフッ化
    炭素ガスと酸素含有ガスとの混合ガスを用い、前記フッ
    化炭素ガスに対する前記酸素含有ガスの流量比を小さく
    してまず前記Si窒化膜の段差直上までSi酸化膜をエ
    ッチングした後、前記酸素含有ガスの流量比を大きくし
    て前記Si窒化膜の段差間にあるSi酸化膜をエッチン
    グすることを特徴とするプラズマエッチング方法。
  2. 【請求項2】 ガスプラズマを利用してSi窒化膜上の
    Si酸化膜をエッチングした後、前記Si窒化膜をエッ
    チングするプラズマエッチング方法において、前記Si
    酸化膜のエッチング後、この下方にある前記Si窒化膜
    をエッチングする前に、該Si窒化膜上にエッチングに
    より堆積したカーボン重合膜を酸素プラズマを用いて除
    去する工程を加えることにより、同一チャンバ内で前記
    Si酸化膜と前記Si窒化膜とを連続的にエッチングす
    ることを特徴とするプラズマエッチング方法。
  3. 【請求項3】 ガスプラズマを利用して段差のあるSi
    窒化膜上のSi酸化膜をホールエッチングし、該ホール
    底のSi窒化膜をエッチングしてコンタクトホールを形
    成するプラズマエッチング方法において、 段差のある前記Si窒化膜上の前記Si酸化膜をエッチ
    ングする際に、フッ化炭素ガスに対する前記酸素含有ガ
    スの流量比を小さくしてまず前記Si窒化膜の段差直上
    までSi酸化膜をエッチングした後、前記酸素含有ガス
    の流量比を大きくして前記Si窒化膜の段差間にあるS
    i酸化膜をエッチングする工程と、 酸素プラズマを用いて前記エッチングにより前記Si窒
    化膜上に堆積したカーボン重合膜を除去する工程と、 フッ化炭素ガスと酸素含有ガスと水素ガスとの混合ガス
    を用いて前記Si窒化膜をエッチングする工程とを含む
    ことを特徴とするプラズマエッチング方法。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1999057755A1 (fr) * 1998-04-30 1999-11-11 Nippon Zeon Co., Ltd. Procede selectif d'attaque a sec
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KR100449999B1 (ko) * 2002-07-16 2004-09-30 주식회사 하이닉스반도체 식각속도의 제어가 용이한 반도체소자 제조방법
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