JP3160389B2 - ドライエッチング方法 - Google Patents
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Description
に係り、特にシリコン窒化膜上のシリコン酸化膜を選択
的にエッチングするドライエッチング方法に関する。
部分には、多数のトランジスタや抵抗等を電気回路を達
成するようにむすびつけ、1チップ上に集積化して形成
した大規模集積回路(LSI)が多用されている。この
ため、機器全体の性能は、LSI単体の性能と大きく結
び付いている。
こと、つまり、素子の微細化により実現できる。このた
め、素子の微細化は進む一方であり、パターン寸法の高
精度化への要求が高まっている。一般に、半導体集積回
路は、シリコン基板等の半導体基板上に所定パターンの
シリコン酸化膜等の絶縁膜やアルミニウム等の導電性膜
を積層することによって形成される。
に加工する技術として、従来より、絶縁膜や導電性膜等
の被加工膜上に感光性のフォトレジストを塗布した後、
光や紫外線を所望パターンに従ってフォトレジストを露
光し、次いで現像によりフォトレジストの露光部又は未
露光部を選択的に除去し、フォトレジストパターンを形
成するリソグラフィ技術、次いでフォトレジストパター
ンをマスクとして被加工膜をエッチング加工するドライ
エッチング技術、更に、フォトレジストパターンを除去
する剥離技術等が用いられている。
ターンを用いて、被加工膜を所望パターンに加工する1
つの方法として、プラズマを用いる反応性イオンエッチ
ング(RIE:Reactive Ion Etching)技術が広く用い
られている。このエッチングは、例えば、一対の平行平
板電極を備えた真空容器内に被加工膜が堆積された基体
を入れ、真空容器内を真空に引いた後、ハロゲン元素等
を含有する反応性ガスを真空容器内に導入し、高周波電
力の印加による放電によって反応性ガスをプラズマ化
し、この発生したプラズマを用いて被加工膜をエッチン
グするというものである。
のうち、イオンが電極表面のイオンシースに発生する直
流電界(自己バイアス)によって加速されるため、大き
なエネルギーを持って被加工膜を衝撃し、イオン促進化
学反応が引き起こされる。このため、エッチングはイオ
ンの入射方向に進み、アンダーカットの無い方向性に優
れた加工が可能となる。
2 膜)のエッチングについて説明する。
スとして、CF4 ,CHF3 ,C2F6 等のようにCと
Fとを含むガスが用いられている。
基板上に形成されたSiO2 膜にコンタクトホールを開
孔する場合、放電によって生じたCF3 ラジカルがSi
O2膜の表面に吸着することになる。そして、このCF
3 ラジカルと自己バイアスによって加速されたCF3 イ
オンとの衝突により、CF3 ラジカル及びCF3 イオン
はFとCとに解離する。
してSiF4 となって気化離脱し、CがSiO2 膜中の
Oと反応してCOとなって気化離脱するため、SiO2
膜はエッチングされる。一方、SiO2 膜のエッチング
で露出したSi基板の表面にはCF3 が吸着するが、一
部のCF3 のFがHによって引き抜かれるため、Si基
板の露出表面にはCFx (0≦X≦3)の重合膜が形成
されることになる。
として機能するので、Siのエッチングが抑制され、こ
の結果、Si基板に対するSiO2 膜のエッチング選択
比が高くなり、SiO2 膜の選択エッチングが可能とな
る。
4 膜)上に形成されたSiO2 膜のRIEに対しては次
のような問題がある。
場合と同様に、CHF3 を用いてSiO2 膜のRIEを
行なうと、FがSiと反応してSiF4 となって気化離
脱し、CがNと反応してCNとなって気化離脱するた
め、Si3 N4 膜はSiO2 膜と同様にエッチングさ
れ、Si3 N4 膜に対するシリコン酸化膜のエッチング
選択比を大きくできず、RIEによるSiO2 膜のSi
3 N4 膜に対する選択エッチングが不可能であった。
IEでは、導電膜(Si基板)上に形成された絶縁膜
(シリコン酸化膜)の選択エッチングは可能であった
が、絶縁膜(シリコン窒化膜)上に形成された絶縁膜
(シリコン酸化膜)の選択エッチングは不可能であると
いう問題があった。
ので、その目的とするところは、シリコン窒化膜上に形
成されたシリコン酸化膜を選択的にエッチングできるド
ライエッチング方法を提供することにある。
めに、本発明のドライエッチング方法は次のような工程
で構成されている。
求項1)は、シリコン窒化膜上に酸化膜を形成する工程
と、この酸化膜をドライエッチングすると共に、このド
ライエッチング中に露出する前記シリコン窒化膜の表面
にSi−C結合を含む物質を形成する工程とを有するこ
とを特徴とする。
(請求項2)は、シリコン窒化膜上に酸化膜を形成する
工程と、弗素と炭素とを含むエッチングガスをプラズマ
状態にし、前記エッチングガスのプラズマにより前記酸
化膜をエッチングすると共に、このエッチングの最中に
露出する前記シリコン窒化膜の表面の窒素と前記シリコ
ン窒化膜の表面に吸着した前記炭素とを置き換えて、前
記シリコン窒化膜の表面にSi−C結合を含む物質を形
成する工程とを有することを特徴とする。
明のドライエッチング方法は次のようなエッチング条件
を有する工程で構成されている。
求項3)は、シリコン窒化膜上にシリコン酸化膜を形成
する工程と、弗素と炭素とを含むエッチングガスをプラ
ズマ状態にし、前記エッチングガスのプラズマにより前
記シリコン酸化膜をエッチングする際に、このエッチン
グ中に露出する前記シリコン窒化膜の表面に吸着する炭
素及び弗素に対してこの炭素の個数に対するこの弗素の
個数の比が3/2未満、又は前記エッチング中に露出す
る前記シリコン窒化膜の表面に吸着する炭素の個数が前
記シリコン窒化膜の表面の窒素の個数以上となる条件
で、前記シリコン酸化膜を前記シリコン窒化膜に対して
選択的にエッチングする工程とを有することを特徴とす
る。
(請求項4)は、シリコン窒化膜上にシリコン酸化膜を
形成する工程と、CHF3 ガスとCOガスとを含むエッ
チングガスをプラズマ状態にすると共に、温度が90℃
以上、且つ圧力が40mTorr乃至100mTor
r、且つ前記CHF3 ガスと前記COガスとの混合ガス
の流量に対する前記COガスの流量の比が40%乃至8
0%より好ましくは50%乃至80%の条件で、前記混
合ガスのプラズマにより前記シリコン酸化膜を選択的に
エッチングする工程とを有することを特徴とする。
コンと窒素とからなるものだけではなく、酸素等の他の
物質を含むシリコンと窒素とからなる広い意味での絶縁
膜としてのシリコン窒化膜である。
らなるマスクパターン(炭素膜を含む)を設け、これを
マスクとして前記酸化膜をエッチングしても良いし、マ
スクを設けず、全面エッチング(例えば、異方性エッチ
ングによる側壁残しも含む)しても良い。
2)によれば、酸化膜のドライエッチングの最中に、シ
リコン窒化膜の露出表面にSi−C結合を含む物質が形
成される。この物質は前記シリコン窒化膜のエッチング
保護膜として機能し、更に、エッチングガスとして弗素
と炭素とを含むものを用いた場合には、前記物質のSi
−C結合のCにCFx (0≦x≦3)が結合して、より
強いエッチング保護膜機能を有するCFx の重合膜も形
成されるので、前記酸化膜を前記シリコン窒化膜に対し
て選択的にドライエッチングすることができる。
(請求項3)によれば、シリコン窒化膜の露出表面での
炭素が窒素に比べて過剰になるので、C+N→CNの反
応でCが除去しきれず、シリコン窒化膜の表面に残った
Cがシリコン窒化膜の露出表面のSiと結合し、シリコ
ン窒化膜の露出表面にSi−C結合を含む物質が形成さ
れる。この物質並びにこの物質上に形成されるCF
x (0≦x≦3)の重合膜は、前記シリコン窒化膜のエ
ッチング保護膜として機能するので、シリコン酸化膜を
選択的にドライエッチングすることができる。
トロンドライエッチングにおいて、温度を90℃以上、
且つ圧力を40mTorr乃至100mTorr、且つ
前記CHF3 ガスと前記COガスとの混合ガスの流量に
対する前記COガスの流量の比を40%乃至80%より
好ましくは50%乃至80%の条件に設定して、シリコ
ン窒化膜上のシリコン酸化膜をエッチングした場合、前
記シリコン窒化膜に対する前記シリコン酸化膜のエッチ
ング選択比が20近くになることが分かった。したがっ
て、上記エッチング条件を採用した本発明のドライエッ
チング方法(請求項4)によれば、シリコン酸化膜を選
択的にドライエッチングすることができる。
る。
極部のコンタクトホールの形成方法を示す工程断面図で
ある。
1上に薄いSiO2 膜2を形成し、続いて、このSiO
2 膜2上にポリシリコン膜3,Si3 N4 膜4(シリコ
ン窒化膜)を順次形成する。次いでこのSi3 N4 膜4
上にレジストパターン(不図示)を形成した後、このレ
ジストパターンをマスクとして、ポリシリコン膜3,S
i3 N4 膜4をゲート電極状にエッチング加工する。
窒化膜)を堆積した後、全面にBPSG膜6(酸化膜)
を堆積して素子表面を平坦化する。次いでこのBPSG
膜6上にコンタクトホール形成用のフォトレジストパタ
ーン7を形成する。
エッチング装置に搬入する。
伝導性の容器を示しており、この容器21は基準電位に
接地されており、陽極としても用いられる。エッチング
室21の底部には陰極26が設置されており、この陰極
26はマッチング回路27を介して周波数13.56M
Hzの高周波電源28に繋がっている。また、陰極26
には冷却管29が設けられており、この冷却管29を介
して冷媒が陰極26に供給され、陰極26が冷却される
ようになっている。なお、冷却管29は高周波電力印加
用のリードの役割も担っている。
挾持された銅板31が貼付されており、電源32により
この銅板31に2kV〜4kV程度の電圧を印加するこ
とにより、被処理基体36(本実施例の場合にはSi基
板1となる)が陰極26上に静電的に吸着されるように
なっている。
性ガスを導入するためのガス導入口22が設けられてお
り、エッチング室21内の反応性ガス等はガス排気口2
3を介して外部に排気されるようになっている。また、
エッチング室21の上部外部には複数の永久磁石24と
その駆動機構25とで構成された磁場発生器が設置さ
れ、陰極20と陽極との対向空間に磁界が印加されるよ
うになっている。
側にガスを導入して熱伝導を大きくするためのガス導入
管、また、34は陰極26と容器20とを絶縁するため
の絶縁部材、そして、35は銅板31のリードと陰極2
6とを絶縁するための絶縁部材を示している。
グ装置を用いて、BPSG膜6のエッチングを行なうた
めに、まず、ガス導入口22からエッチング室21内に
流量25SCCMのCHF3 ,流量75SCCMのCO
を導入すると共に、被処理基体温度(以下、単に温度と
もいう)を100℃,エッチング室21内の圧力を60
mTorrに設定してプラズマを発生させ、図1(b)
に示すように、フォトレジストパターン6をマスクとし
てBPSG膜6をエッチングし、コンタクトホール8を
開孔する。
G膜6は完全にエッチングされるが、Si3 N4 膜のエ
ッチングは、薄いSi3 N4 膜5の途中で止まり、選択
的にBPSG膜6がエッチングされる。このため、コン
タクトホール8の開孔幅L1をフォトレジストパターン
7の開孔幅L2 より小さくできる。
用いるステッパーは、ゲート電極の形成に用いるステッ
パーに比べて精度が低いので、従来の技術ではコンタク
トホールの開孔幅はゲート電極間の幅より大きくなり、
微細なコンタクトホールの形成が困難であった。
は、上述したように、BPSG膜6を選択的にエッチン
グできるので、ゲート電極間の幅程度の開孔幅のコンタ
クトホールを形成できる。また、上記効果はBPSG膜
の代わりにSiO2 膜を用いた場合についても同様に確
認することができた。
膜,SiO2 膜を選択的にエッチングできる根拠につい
て説明する。
ッチング速度の温度依存性を示す特性図である。これは
図2のドライエッチング装置を用い、CHF3 の流量を
100SCCM,圧力を40mTorr,RF電力を8
00Wに設定して得られたものである。なお、このとき
の被処理基体上の水平磁界強度は100Gaussであ
った。
温度に対して殆ど変化しないことが分かる。一方、Si
3 N4 膜のエッチング速度は、温度の上昇に伴なって大
幅に低下し、90℃以上ではSiO2 膜のエッチング速
度より小さくなることが分かる。
度が温度変化に対して大幅に変化する原因を明らかにす
るために、被処理基体温度70℃(電極温度20℃),
被処理基体温度150℃(電極温度100℃)の場合に
ついてそれぞれX線光電子分光法(XPS)を用いてエ
ッチング途中のSi3 N4 膜の表面を調べてみた。
のXPSスペクトルである。このXPSスペクトルから
温度150℃の場合の方が温度70℃の場合に比べてS
i3N4 膜の表面のC及びFのピーク値が高いことが分
かる。
4 膜の表面にフロロカーボン重合膜{(CFx )n(0
≦x≦3)}が形成されることが分かった。また、この
フロロカーボン重合膜は、温度が90℃以上であれば、
Si3 N4 膜の表面に形成されることを確認した。
速度が温度変化に対して大幅に変化するのは、膜表面の
フロロカーボン重合膜の有無に関係すると考えられる。
N4 膜のエッチング保護マスクとして機能するのに十分
な厚さのフロロカーボン重合膜がSi3 N4 膜の表面に
形成され、SiO2 膜が選択的にエッチングされると考
えられる。
膜が形成される理由は次のように考えられる。ここで
は、エッチングガスとしてCHF3 を用いた場合を例に
して説明する。
れ、Cラジカル,CFラジカル,CF2 ラジカル,CF
3 ラジカルが生成される。これらラジカルの被処理基体
表面への付着確率{P(CFx )|CFx =C, CF, CF2 ,
CF3 }の大小関係は、 P(C)>P(CF)>P(CF2 )>P(CF3 ) となる。
し、一般に、高温ほど小さくなり、そして、その変化量
は付着確率が小さいほど大きい。このため、被処理基体
温度がある程度の高温になると、CF2 ラジカル,CF
3 ラジカルの付着確率が十分小さくなり、被処理基体表
面に吸着するラジカルは実質的にCラジカル,CFラジ
カルだけとなる。Cラジカル,CFラジカルは不対電子
をそれぞれ4個,3個を持ち、他の粒子と結合し易い状
態になっている。
4 膜の表面に大量のCラジカル,CFラジカルが吸着し
ているので、SiとFとが結合する確率より、SiとC
とが結合(Si−C結合)する確率のほうが高くなる。
このため、Si3 N4 膜の表面のNとCとが結合してC
Nが形成された後、Nが抜けたSi3 N4 膜の表面のS
iがCと優先的に結合するため、Si3 N4 膜の表面に
Si−C結合を含む物質が形成される。
Cは、Si3 N4 +6F+4C→3SiF2 +4CNと
いう反応により、Si3 N4 膜の表面から離脱するの
で、Fに対するCの比(C/F)が2/3以上にCが過
剰な場合には、Si3 N4 膜に吸着したCの全てはCN
という形でSi3 N4 膜の表面から離脱できず、Si3
N4 膜の表面にCが残り、この残ったCがSi3 N4 膜
の表面のSiと結合してSi−C結合が形成され、Si
3 N4 膜の表面にSi−C結合を含む物質が形成され
る。
ング保護膜として機能するが、Si3 N4 膜の表面にS
i−C結合を含む層が形成されると、この上により強度
のエッチング保護膜として機能するCFx (0≦x≦
3)の重合膜が形成され、SiO2 膜のSi3 N4 膜に
対する選択エッチングが可能となる。
4 膜のエッチング速度の圧力度依存性について説明す
る。これは図2のドライエッチング装置を用い、CHF
3 ガス流量を25SCCM,COガス流量を75SCC
M,RF電力を800W,被処理基体温度を70℃に設
定して得られたものである。
は、SiO2 膜に比べ圧力の変化に対して大きく変化
し、例えば、圧力80mTorrの場合、圧力20mT
orrのそれの1/10以下と大幅に低下していること
が分かる。また、Si3 N4 膜のエッチング速度は、圧
力40mTorr以上になると、SiO2 膜のエッチン
グ速度より小さくなることも分かる。
と、Si3 N4 膜のエッチング速度がSiO2 膜のエッ
チング速度より小さくなる原因を明らかにするために、
圧力100mTorrの場合について、X線光電子分光
法を用いてエッチング途中のSi3 N4 膜の表面を調べ
てみたところ、Si3 N4 膜の表面にフロロカーボン重
合膜が形成されていることが分かった。
N4 膜のエッチング保護マスクとして機能するのに十分
な厚さのフロロカーボン重合膜が、Si3 N4 膜の表面
に形成されることを意味している。
膜が形成される理由は次のように考えられる。
増大し、Si3 N4 膜の表面に吸着するCFx ラジカル
(0≦x≦3)の数が多くなる。また、Si3 N4 膜の
表面に吸着したCとSi3 N4 膜の表面のNとが反応し
て蒸気圧が高いCNが形成されるため、Si3 N4 膜の
表面に吸着したCが除去される。
Fx ラジカルが吸着しているため、全てのCFx ラジカ
ルのCをCNとして除去することができず、このCはN
との結合が切れたSiの結合手に結合する。更に、Si
3 N4 膜の表面にはCFx ラジカルが残る。また、Si
3 N4 膜の表面では、Si3 N4 膜の表面のSiとSi
3 N4 膜の表面に吸着したCFx ラジカルのFとが反応
して蒸気圧の高いSiF4 が形成され、Si3 N4 膜の
表面のSiが除去される。
グ保護膜として機能するSi−C結合を含む層が形成さ
れ、そして、このSi−C結合を含む層上により強度の
エッチング保護マスクとして機能するCFx (0≦x≦
3)の重合膜が形成され、SiO2 膜の選択エッチング
が可能となる。
4 膜のエッチング速度のCO/(CHF3 +CO)流量
比依存性について説明する。これは図2のドライエッチ
ング装置を用いガス総流量を100SCCM,圧力を4
0mTorr,RF電力を800W,被処理基体温度を
70℃に設定して得られたものである。
は、SiO2 膜のエッチング速度に比べ、CO/(CH
F3 +CO)流量比の変化に対して大きく変化し、例え
ば、CO/(CHF3 +CO)流量比が75%の場合の
Si3 N4 膜のエッチング速度は、CO/(CHF3 +
CO)流量比が0%の場合のそれの1/3以下と大幅に
低下していることが分かる。また、Si3 N4 膜のエッ
チング速度は、CO/(CHF3 +CO)流量比が40
%以上になると、SiO2 膜のエッチング速度より小さ
くなることも分かる。
の場合について、エッチング途中のSi3 N4 膜の表面
をX線光電子分光法を用いて調べてみたところ、Si3
N4膜の表面にフロロカーボン重合膜が形成されている
ことが確認された。
ある程度大きくなると、Si3 N4膜のエッチング保護
マスクとして機能するのに十分な厚さのフロロカーボン
重合膜が、Si3 N4 膜の表面に形成されることが分か
った。
がSi3 N4 膜のエッチングに与える影響について説明
する。
パターンがある場合及び無い場合についてのエッチング
時間とエッチング深さとの関係を示す特性図である。こ
れは図2のドライエッチング装置を用い、CHF3 の流
量を25SCCM,COの流量を70SCCM,圧力を
40mTorr,RF電力を800W,被処理基体温度
を70℃に設定して得られたものである。
合には、Si3 N4 膜のエッチング深さはエッチング時
間に対して直線的に変化することが分かる。
には、エッチング開始直後(10秒程度)のエッチング
速度はフォトレジストパターンがない場合と同じある
が、それ以降いったんエッチング速度が大幅に低下し、
そして、その低いエッチング速度で一定となる。
チング速度が低下するのは次のように考えられる。
形成されたSiO2 膜のエッチングでは、フォトレジス
トパターンの表面にフロロカーボン重合膜が形成される
ため、エッチング時のイオン衝撃によりフォトレジスト
パターンの表面のフロロカーボン重合膜がスパッタされ
る。このため、Cの重合膜がプラズマ中に放出され、こ
の放出されたCの重合膜もプラズマ中で形成されるもの
と同様にSi3 N4 膜上に吸着し、CFx (0≦x≦
3)の重合膜の形成に寄与するのでより選択比の高いS
iO2 膜の選択エッチングが可能となる。
形成されたフロロカーボン重合膜がイオン衝撃によりス
パッタされるまでにある程度時間を要するので、エッチ
ング開始直後のSi3 N4 膜のエッチング速度は、Si
O2 膜上にフォトレジストパターンを形成しない場合の
それと同じになる。
Si3 N4 膜のエッチング深さの温度並びに圧力依存性
を示す図である。これは図2のドライエッチング装置を
用い、CHF3 の流量を25CCM,COの流量を75
SCCM,RF電力を800Wに設定して得られたもの
である。
ッチング深さが小さくなり、また、温度が高いほど圧力
の変化に対してエッチング深さが大きく減少し、そし
て、同じ圧力で比べた場合、温度が高いほどエッチング
深さが小さいことが分かる。
mTorrで80nmエッチングされ、そして、温度が
90℃以上,圧力が60mTorr以上の場合、エッチ
ング深さが20nm未満となり、この場合、SiO2 膜
に対するSi3 N4 膜のエッチング選択比が10以上に
なる。
圧力,エッチングガス流量比等を適切な値に設定すれ
ば、Si3 N4 膜の表面にフロロカーボン重合膜が形成
され、従来より無理だと考えられていたCHF3 等の弗
化炭素を用いRIEによるSiO2 膜の選択エッチング
が可能となる。
60mTorr,CO/(CHF3+CO)流量比75
%のエッチング条件で、BPSG膜6のエッチングを行
なったが、温度が90℃以上、且つ圧力が40mTor
r乃至100mTorr、且つCO/(CHF3 +C
O)流量比が40mTorr乃至80%より好ましくは
50%乃至80%のエッチング条件であれば、20近い
エッチング選択比が取れることが分かった。
2 膜の選択エッチング方法を示す工程断面図である。
11上にSi3 N4 膜12をCVD法を用いて堆積する
次に図9(b)に示すように、Si3 N4 膜12の表面
にC13をイオン注入する。
膜12上にBPSG膜14(酸化膜)をCVD法を用い
て堆積する。
14上にレジストパターン15を光露光法用を用いて形
成する。
トパターン15をマスクとしてBPSG膜14をエッチ
ングする。このエッチングは、図2のドライエッチング
装置を用い、CHF3 の流量を100SCCM,圧力を
40mTorr,温度を70℃、RF電力を800Wに
設定して行なう。
り、BPSG膜14に対するSi3N4 膜12のエッチ
ング選択比は2と小さいものとなるはずであるが、実際
のエッチング選択比は15と非常に大きかった。
ン注入されているので、実効的にSi3 N4 膜の表面に
大量のCが吸着した状態と同じなり、この結果、Si−
C結合が形成され、Si3 N4 膜12の表面にエッチン
グ保護膜として十分な厚さのフロロカーボン重合膜12
が形成されるからである。
SiO2 膜を用いた場合も同様の効果が得られるのを確
認できた。
るものではない。例えば、上記実施例では、シリコン窒
化膜としてSi3 N4 膜を用いた場合について説明した
が、本発明は他の組成のシリコン窒化膜にも適用でき、
更に、酸素等の他の元素を含んだシリコン窒化膜にも適
用できる。また、酸化膜としてSiO2 膜やBPSG膜
を用いた場合について説明したが、タンタルやアルミニ
ウムの酸化膜等の他の酸化膜に対しても本発明は有効で
ある。また、上述したマグネトロンタイプのドライエッ
チング装置以外のものを用いてもよい。
行なっても酸化膜のシリコン窒化膜に対する選択エッチ
ングが可能である。例えば、下地のシリコン窒化膜上に
アルミニウム等の配線を設け、この上にシリコン酸化膜
を形成した後、全面異方エッチングして配線側壁にシリ
コン酸化膜を残置させる方法も可能である。
で、種々変形して実施できる。
リコン窒化膜上にエッチング保護膜を形成でき、もっ
て、シリコン酸化膜の選択エッチングが可能となる。
クトホールの形成方法を示す工程断面図。
の概略構成を示す模式図。
の温度依存性を示す特性図。
図。
の圧力度依存性を示す特性図。
のCO/(CHF3 +CO)流量比依存性を示す特性
図。
i3 N4 膜のエッチング特性の違いを示す図。
図。
法を示す工程断面図。
Claims (5)
- 【請求項1】半導体基板上のシリコン窒化膜上に酸化膜
を形成する工程と、 前記シリコン窒化膜に対して前記酸化膜を選択的にエッ
チングする工程であって、弗素と炭素とを含むエッチン
グガスをプラズマ状態にし、前記半導体基板の温度を9
0℃以上に設定した状態で、前記エッチングガスのプラ
ズマにより前記酸化膜をエッチングすると共に、このエ
ッチングの最中に露出する前記シリコン窒化膜の表面の
窒素と前記シリコン窒化膜の表面に吸着した前記炭素と
を置き換えて、前記シリコン窒化膜の表面にSi−C結
合を含む物質を形成する工程とを有することを特徴とす
るドライエッチング方法。 - 【請求項2】シリコン窒化膜上にシリコン酸化膜を形成
する工程と、 弗素と炭素とを含むエッチングガスをプラズマ状態に
し、前記エッチングガスのプラズマにより前記シリコン
酸化膜をエッチングする際に、前記半導体基板の温度を
90℃以上に設定した状態で、前記エッチング中に露出
する前記シリコン窒化膜の表面に吸着する炭素及び弗素
に対してこの炭素の個数に対するこの弗素の個数の比が
3/2未満、又は前記エッチング中に露出する前記シリ
コン窒化膜の表面に吸着する炭素の個数が前記シリコン
窒化膜の表面の窒素の個数以上となる条件で、前記シリ
コン酸化膜を前記シリコン窒化膜に対して選択的にエッ
チングする工程とを有することを特徴とするドライエッ
チング方法。 - 【請求項3】半導体基板上のシリコン窒化膜上に酸化膜
を形成する工程と、 前記シリコン窒化膜に対して前記酸化膜を選択的にエッ
チングする工程であって、弗素と炭素とを含むエッチン
グガスをプラズマ状態にし、前記半導体基板の温度を9
0℃以上に設定した状態で、前記エッチングガスのプラ
ズマにより前記酸化膜をエッチングすると共に、このエ
ッチングの最中に露出する前記シリコン窒化膜の表面の
窒素と前記シリコン窒化膜の表面に吸着した前記炭素と
を置き換えて、前記シリコン窒化膜の表面にカーボン組
成比が50%以上のフロロカーボン膜を形成する工程と
を有することを特徴とするドライエッチング方法。 - 【請求項4】シリコン窒化膜上に酸化膜を形成する工程
と、 CHF3 ガスとCOガスとを含むエッチングガスをプラ
ズマ状態にすると共に、温度が90℃以上、且つ圧力が
40mTorr乃至100mTorr、且つ前記CHF
3 ガスと前記COガスとの混合ガスの流量に対する前記
COガスの流量の比が40%乃至80%の条件で、前記
混合ガスのプラズマにより前記シリコン酸化膜を前記シ
リコン窒化膜に対して選択的にエッチングする工程とを
有することを特徴とするドライエッチング方法。 - 【請求項5】半導体基板上にゲート絶縁膜を形成する工
程と、 前記ゲート絶縁膜上に一定の距離をおいて隔てられた第
1及び第2のゲート電極を形成する工程と、 前記第1及び第2のゲート電極の側面及び上面の上、な
らびに前記第1のゲート電極と前記第2のゲート電極と
の間の前記ゲート絶縁膜の上に、シリコン窒化膜を形成
する工程と、 前記第1のゲート電極、前記第2のゲート電極及び前記
ゲート絶縁膜を含む領域上に、表面が前記第1及び第2
のゲート電極上の前記シリコン窒化膜の表面よりも高い
酸化膜を形成する工程と、 開孔径が前記一定の距離も大きい開口部を有するマスク
を前記酸化膜上に形成する工程であって、前記開口部が
前記第1のゲート電極と前記第2のゲート電極との間の
前記半導体基板の表面に対するコンタクトホールとなる
領域を含む領域上に存在するマスクを形成する工程と、 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のドライエ
ッチング方法を用いて、前記マスクの前記開孔部下の前
記酸化膜を選択的に除去する工程とを有することを特徴
とする半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27892192A JP3160389B2 (ja) | 1992-10-16 | 1992-10-16 | ドライエッチング方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP27892192A JP3160389B2 (ja) | 1992-10-16 | 1992-10-16 | ドライエッチング方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH06132252A JPH06132252A (ja) | 1994-05-13 |
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ID=17603944
Family Applications (1)
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JP27892192A Expired - Lifetime JP3160389B2 (ja) | 1992-10-16 | 1992-10-16 | ドライエッチング方法 |
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KR100458085B1 (ko) * | 1997-06-30 | 2005-02-23 | 주식회사 하이닉스반도체 | 반도체장치제조방법 |
JP2991192B1 (ja) | 1998-07-23 | 1999-12-20 | 日本電気株式会社 | プラズマ処理方法及びプラズマ処理装置 |
JP3241020B2 (ja) | 1999-03-26 | 2001-12-25 | 日本電気株式会社 | 半導体装置の製造方法 |
-
1992
- 1992-10-16 JP JP27892192A patent/JP3160389B2/ja not_active Expired - Lifetime
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