JPH0992096A - 遮断器の流体圧駆動装置およびこれを用いた遮断器 - Google Patents
遮断器の流体圧駆動装置およびこれを用いた遮断器Info
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- JPH0992096A JPH0992096A JP7241247A JP24124795A JPH0992096A JP H0992096 A JPH0992096 A JP H0992096A JP 7241247 A JP7241247 A JP 7241247A JP 24124795 A JP24124795 A JP 24124795A JP H0992096 A JPH0992096 A JP H0992096A
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- H01H33/28—Power arrangements internal to the switch for operating the driving mechanism
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- H01H33/34—Power arrangements internal to the switch for operating the driving mechanism using fluid actuator hydraulic
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Abstract
(57)【要約】
【目的】閉路操作系統が閉路動作終了後も閉路操作状態
のままになる異状が生じても、開路動作後に勝手に閉路
動作してしまう誤動作事故を発生しないようにする。 【構成】開路用制御弁15はパイロット室を低圧にして
開く構成とする一方、このパイロット室と戻りポートと
を結ぶ流路上に、閉路用パイロット弁14と開路用パイ
ロット弁16に接続する二つのパイロット室がともに低
圧になると開く鎖錠弁41を設ける。これにより、上記
異状が生ずると、開路指令が出るまでは閉路状態を保持
し続け、一旦開路動作すると、鎖錠弁41が開いて開路
用制御弁15のパイロット室を低圧側に接続して開路用
制御弁15を開いたままにし、閉路動作不能にすること
によって誤動作事故を防止する。
のままになる異状が生じても、開路動作後に勝手に閉路
動作してしまう誤動作事故を発生しないようにする。 【構成】開路用制御弁15はパイロット室を低圧にして
開く構成とする一方、このパイロット室と戻りポートと
を結ぶ流路上に、閉路用パイロット弁14と開路用パイ
ロット弁16に接続する二つのパイロット室がともに低
圧になると開く鎖錠弁41を設ける。これにより、上記
異状が生ずると、開路指令が出るまでは閉路状態を保持
し続け、一旦開路動作すると、鎖錠弁41が開いて開路
用制御弁15のパイロット室を低圧側に接続して開路用
制御弁15を開いたままにし、閉路動作不能にすること
によって誤動作事故を防止する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電力用遮断器に係り、特
に、開路動作後に誤って閉路動作することを防止する流
体圧駆動装置に関する。
に、開路動作後に誤って閉路動作することを防止する流
体圧駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】大電力を瞬時に遮断して電力供給系統を
保護するために設けられる遮断器の流体圧駆動装置で
は、高速で開路動作することはもとより、開路動作後は
正しい閉路指令が発せられぬ限り開路状態を保持しなけ
ればならず、決して勝手に閉路動作するようなことがあ
ってはならない。しかし、閉路操作系統に何らかの異状
が生じたり、閉路指令が解除されずに残っていたりなど
して閉路動作終了後も閉路操作状態のままになっている
と、開路操作系統が所定の開路動作を完了して復帰した
後で再び閉路操作状態になってしまうので勝手に閉路動
作する誤動作事故が発生する可能性が有る。
保護するために設けられる遮断器の流体圧駆動装置で
は、高速で開路動作することはもとより、開路動作後は
正しい閉路指令が発せられぬ限り開路状態を保持しなけ
ればならず、決して勝手に閉路動作するようなことがあ
ってはならない。しかし、閉路操作系統に何らかの異状
が生じたり、閉路指令が解除されずに残っていたりなど
して閉路動作終了後も閉路操作状態のままになっている
と、開路操作系統が所定の開路動作を完了して復帰した
後で再び閉路操作状態になってしまうので勝手に閉路動
作する誤動作事故が発生する可能性が有る。
【0003】このため、従来の遮断器の流体圧駆動装置
では、たとえば特開昭59-8224号公報に記載されている
ように、閉路操作系統に鎖錠弁を設け、閉路操作時に閉
路用制御弁または主制御弁が閉路操作位置に切り換わっ
た後で所定の時間だけこれに遅れて閉路操作系統の流路
を閉じ、一度、閉路指令が解除されない限りここを開か
ない構成とすることによって上記の誤動作を防止する機
構が用いられていた。
では、たとえば特開昭59-8224号公報に記載されている
ように、閉路操作系統に鎖錠弁を設け、閉路操作時に閉
路用制御弁または主制御弁が閉路操作位置に切り換わっ
た後で所定の時間だけこれに遅れて閉路操作系統の流路
を閉じ、一度、閉路指令が解除されない限りここを開か
ない構成とすることによって上記の誤動作を防止する機
構が用いられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の構成で
は、異状が生じた際だけでなく、正常な状態における閉
路動作の際にも常に鎖錠弁が動作する構成になってい
る。従って、鎖錠弁は閉路用制御弁や主制御弁が閉路操
作位置に切り換わった後で所定の時間だけ遅れて閉動作
するようにし、この鎖錠弁の動作によって、閉路用制御
弁や主制御弁の閉路操作が阻害されないようにしなけれ
ばならない。このために、絞り等を用いて鎖錠弁の閉動
作の時期や速度を遅らせる等の方法を採っている。
は、異状が生じた際だけでなく、正常な状態における閉
路動作の際にも常に鎖錠弁が動作する構成になってい
る。従って、鎖錠弁は閉路用制御弁や主制御弁が閉路操
作位置に切り換わった後で所定の時間だけ遅れて閉動作
するようにし、この鎖錠弁の動作によって、閉路用制御
弁や主制御弁の閉路操作が阻害されないようにしなけれ
ばならない。このために、絞り等を用いて鎖錠弁の閉動
作の時期や速度を遅らせる等の方法を採っている。
【0005】しかし、上記従来技術の構成では、鎖錠弁
の動作特性を絞り等で調整する必要がある上、調整結果
によって特性がばらつく、温度や使用頻度等によって特
性が変化する等、信頼性の上で問題があった。
の動作特性を絞り等で調整する必要がある上、調整結果
によって特性がばらつく、温度や使用頻度等によって特
性が変化する等、信頼性の上で問題があった。
【0006】本発明の目的は、上記のような従来技術に
おける問題点を解消し、開路動作後に勝手に閉路動作す
る誤動作を確実に防止できる上、鎖錠弁の動作特性の調
整も不要で特性の変化もなく、信頼性の高い遮断器の流
体圧駆動装置及び遮断器を提供することにある。
おける問題点を解消し、開路動作後に勝手に閉路動作す
る誤動作を確実に防止できる上、鎖錠弁の動作特性の調
整も不要で特性の変化もなく、信頼性の高い遮断器の流
体圧駆動装置及び遮断器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、接触子を開閉する流体圧シリンダと、
作動流体を加圧供給する流体圧源と、この流体圧源から
供給される作動流体の流れを制御して前記流体圧シリン
ダを駆動する制御弁類とを備えた遮断器の流体圧駆動装
置において、前記制御弁類は、接触子を閉路状態に導く
閉路操作系弁類と、接触子を開路状態に導く開路操作系
弁類とを備え、閉路操作系弁類が閉路操作状態にあって
開路操作系弁類が開路操作を行う場合、この開路操作後
は、前記開路操作系弁類の開路操作状態を保持して前記
閉路操作系弁類の閉路操作を無効にする手段を設ける。
め、本発明では、接触子を開閉する流体圧シリンダと、
作動流体を加圧供給する流体圧源と、この流体圧源から
供給される作動流体の流れを制御して前記流体圧シリン
ダを駆動する制御弁類とを備えた遮断器の流体圧駆動装
置において、前記制御弁類は、接触子を閉路状態に導く
閉路操作系弁類と、接触子を開路状態に導く開路操作系
弁類とを備え、閉路操作系弁類が閉路操作状態にあって
開路操作系弁類が開路操作を行う場合、この開路操作後
は、前記開路操作系弁類の開路操作状態を保持して前記
閉路操作系弁類の閉路操作を無効にする手段を設ける。
【0008】ここで、閉路操作系弁類とは接触子を閉路
状態に導くために用いられる弁の総称であり、閉路用制
御弁やこれを動作させる閉路用パイロット弁等を組み合
わせて構成することができる。同様に、開路操作系弁類
とは接触子を開路状態に導くために用いられる弁の総称
であり、開路用制御弁やこれを動作させる開路用パイロ
ット弁等を組み合わせて構成することができる。
状態に導くために用いられる弁の総称であり、閉路用制
御弁やこれを動作させる閉路用パイロット弁等を組み合
わせて構成することができる。同様に、開路操作系弁類
とは接触子を開路状態に導くために用いられる弁の総称
であり、開路用制御弁やこれを動作させる開路用パイロ
ット弁等を組み合わせて構成することができる。
【0009】また、閉路操作系弁類の閉路操作を無効に
する手段としては、鎖錠弁を用いることができる。
する手段としては、鎖錠弁を用いることができる。
【0010】上記目的を達成するため、更に具体的に
は、本発明の遮断器の流体圧駆動装置を、接触子を開閉
する流体圧シリンダと、作動流体を加圧供給する流体圧
源と、この作動流体の流れを制御して前記流体圧シリン
ダを駆動する制御弁類とを備えた遮断器の流体圧駆動装
置において、前記制御弁類は、流体圧シリンダへの作動
流体の供給排出を制御する主制御弁と、接触子の閉路指
令を受けて、この主制御弁のパイロット室を供給ポート
に接続する閉路用制御弁及びこの接続動作のために前記
閉路用制御弁のパイロット室を戻りポートに接続する閉
路用パイロット弁と、接触子の開路指令を受けて、前記
主制御弁のパイロット室を戻りポートに接続する開路用
制御弁及びこの接続動作のために前記開路用制御弁のパ
イロット室を戻りポートに接続する開路用パイロット弁
と、前記開路用制御弁のパイロット室を戻りポートに接
続する流路と、この流路に鎖錠弁と、を備え、前記閉路
用制御弁のパイロット室が戻りポートに接続された状態
で、前記開路用制御弁のパイロット室が戻りポートに接
続された場合、前記鎖錠弁を開くことにより、前記開路
用制御弁のパイロット室の戻りポートへの接続を維持し
て、前記閉路用制御弁の閉路操作を無効にするようにし
ても良い。
は、本発明の遮断器の流体圧駆動装置を、接触子を開閉
する流体圧シリンダと、作動流体を加圧供給する流体圧
源と、この作動流体の流れを制御して前記流体圧シリン
ダを駆動する制御弁類とを備えた遮断器の流体圧駆動装
置において、前記制御弁類は、流体圧シリンダへの作動
流体の供給排出を制御する主制御弁と、接触子の閉路指
令を受けて、この主制御弁のパイロット室を供給ポート
に接続する閉路用制御弁及びこの接続動作のために前記
閉路用制御弁のパイロット室を戻りポートに接続する閉
路用パイロット弁と、接触子の開路指令を受けて、前記
主制御弁のパイロット室を戻りポートに接続する開路用
制御弁及びこの接続動作のために前記開路用制御弁のパ
イロット室を戻りポートに接続する開路用パイロット弁
と、前記開路用制御弁のパイロット室を戻りポートに接
続する流路と、この流路に鎖錠弁と、を備え、前記閉路
用制御弁のパイロット室が戻りポートに接続された状態
で、前記開路用制御弁のパイロット室が戻りポートに接
続された場合、前記鎖錠弁を開くことにより、前記開路
用制御弁のパイロット室の戻りポートへの接続を維持し
て、前記閉路用制御弁の閉路操作を無効にするようにし
ても良い。
【0011】このとき、前記鎖錠弁の2次側を戻りポー
トへ接続し、前記流路を、前記開路用制御弁のパイロッ
ト室が前記鎖錠弁の1次側に接続されるように設け、前
記鎖錠弁の開動作により前記開路用制御弁のパイロット
室が戻りポートに接続されるようにしても良い。
トへ接続し、前記流路を、前記開路用制御弁のパイロッ
ト室が前記鎖錠弁の1次側に接続されるように設け、前
記鎖錠弁の開動作により前記開路用制御弁のパイロット
室が戻りポートに接続されるようにしても良い。
【0012】また、前記流路は、開路用制御弁のパイロ
ット室が鎖錠弁の1次側に接続され、さらに、この鎖錠
弁の2次側が前記開路用制御弁の1次側に接続されるよ
うに設け、前記鎖錠弁及び前記開路用制御弁が開動作し
たとき、前記開路用制御弁のパイロット室が戻りポート
に接続されるようにしても良い。
ット室が鎖錠弁の1次側に接続され、さらに、この鎖錠
弁の2次側が前記開路用制御弁の1次側に接続されるよ
うに設け、前記鎖錠弁及び前記開路用制御弁が開動作し
たとき、前記開路用制御弁のパイロット室が戻りポート
に接続されるようにしても良い。
【0013】上記構成において、各弁の1次側とは作動
流体が流入する側を言い、2次側とは作動流体が流出す
る側を言う。また、各弁の開動作は作動流体の1次側か
ら2次側への流れを許す状態にする動作を言い、閉動作
は作動流体の1次側から2次側への流れを遮断する動作
を言う。また、接触子の開閉は開路又は閉路と呼んで区
別している。さらに、弁は、通常、弁体を駆動するため
に弁体を挾んで2つのパイロット室を備え、一方のパイ
ロット室をほぼ一定の圧力に保ち、他方の圧力を変化さ
せ、弁体に作用する力のバランスによって弁体を駆動す
る。特に断わらずパイロット室と呼ぶときは、後者のパ
イロット室を指すものとする。
流体が流入する側を言い、2次側とは作動流体が流出す
る側を言う。また、各弁の開動作は作動流体の1次側か
ら2次側への流れを許す状態にする動作を言い、閉動作
は作動流体の1次側から2次側への流れを遮断する動作
を言う。また、接触子の開閉は開路又は閉路と呼んで区
別している。さらに、弁は、通常、弁体を駆動するため
に弁体を挾んで2つのパイロット室を備え、一方のパイ
ロット室をほぼ一定の圧力に保ち、他方の圧力を変化さ
せ、弁体に作用する力のバランスによって弁体を駆動す
る。特に断わらずパイロット室と呼ぶときは、後者のパ
イロット室を指すものとする。
【0014】このとき、開路用パイロット弁が開いて鎖
錠弁の第2パイロット室が低圧になった状態で、この鎖
錠弁が開動作を開始するときのその第1パイロット室の
圧力を、閉路用制御弁が開動作を開始するときのこの閉
路用制御弁の第1パイロット室の圧力よりも高く設定す
ると良い。これによって、閉路用制御弁が開いたままに
なる前に、鎖錠弁を作動させることができる。
錠弁の第2パイロット室が低圧になった状態で、この鎖
錠弁が開動作を開始するときのその第1パイロット室の
圧力を、閉路用制御弁が開動作を開始するときのこの閉
路用制御弁の第1パイロット室の圧力よりも高く設定す
ると良い。これによって、閉路用制御弁が開いたままに
なる前に、鎖錠弁を作動させることができる。
【0015】また、上記流路及び鎖錠弁を設ける代わり
に、開路用制御弁のパイロット室と1次側とを接続する
流路を設け、この流路に止め弁を設けても、誤動作を防
止することができ、この場合、開路用制御弁が開動作す
るまで止め弁は機能しないため、開路用制御弁の開動作
以前に止め弁を開いておくことができる。
に、開路用制御弁のパイロット室と1次側とを接続する
流路を設け、この流路に止め弁を設けても、誤動作を防
止することができ、この場合、開路用制御弁が開動作す
るまで止め弁は機能しないため、開路用制御弁の開動作
以前に止め弁を開いておくことができる。
【0016】また、この止め弁を外部からの指令に従っ
て開動作する弁としても良く、流体圧駆動装置の動作状
態を監視する手段を設け、この監視手段から発せられた
警報により止め弁が開動作されるようにしても良い。こ
のとき、開動作は前記警報により自動的に行われるよう
にしても良いし、操作者が警報を受けて手動や電動によ
る遠隔操作等で行っても良い。
て開動作する弁としても良く、流体圧駆動装置の動作状
態を監視する手段を設け、この監視手段から発せられた
警報により止め弁が開動作されるようにしても良い。こ
のとき、開動作は前記警報により自動的に行われるよう
にしても良いし、操作者が警報を受けて手動や電動によ
る遠隔操作等で行っても良い。
【0017】閉路用及び開路用パイロット弁は、その1
次側を絞りを介して供給ポートに、2次側を戻りポート
にそれぞれ接続し、鎖錠弁は、前記閉路用パイロット弁
の1次側に接続される第1パイロット室と、前記開路用
パイロット弁の1次側に接続される第2パイロット室
と、前記第1及び第2パイロット室と弁体を隔てて対向
し、そのいずれよりも小さい受圧面積を有して供給ポー
トに接続される第3パイロット室とを備えるように構成
しても良い。これによって鎖錠弁は閉路用パイロット弁
が閉路操作状態にあって開路用パイロット弁が開路操作
を行ったことを検知して自動的に開動作する。
次側を絞りを介して供給ポートに、2次側を戻りポート
にそれぞれ接続し、鎖錠弁は、前記閉路用パイロット弁
の1次側に接続される第1パイロット室と、前記開路用
パイロット弁の1次側に接続される第2パイロット室
と、前記第1及び第2パイロット室と弁体を隔てて対向
し、そのいずれよりも小さい受圧面積を有して供給ポー
トに接続される第3パイロット室とを備えるように構成
しても良い。これによって鎖錠弁は閉路用パイロット弁
が閉路操作状態にあって開路用パイロット弁が開路操作
を行ったことを検知して自動的に開動作する。
【0018】また、鎖錠弁をポペット弁とし、底部に弁
座を有し弁体を内包する穴を弁座から所定の長さだけ弁
体が摺動自在に嵌合するように一定の内径で形成し、そ
の先を前記内径よりも大きく形成しても良い。これによ
って、正常な状態での閉路操作の際に鎖錠弁のパイロッ
ト室内に圧力変動が生じ、弁体がその動作方向に微小駆
動されても、鎖錠弁が開動作することがなくなり、開路
用制御弁が誤って開動作、つまり、接触子の開路操作を
行うことがなくなる。
座を有し弁体を内包する穴を弁座から所定の長さだけ弁
体が摺動自在に嵌合するように一定の内径で形成し、そ
の先を前記内径よりも大きく形成しても良い。これによ
って、正常な状態での閉路操作の際に鎖錠弁のパイロッ
ト室内に圧力変動が生じ、弁体がその動作方向に微小駆
動されても、鎖錠弁が開動作することがなくなり、開路
用制御弁が誤って開動作、つまり、接触子の開路操作を
行うことがなくなる。
【0019】さらに、前記鎖錠弁は前記流体圧シリンダ
の運動方向と直交する向きに運動するように設けても良
い。これによって、流体圧シリンダと鎖錠弁との動作の
干渉を低減することができる。
の運動方向と直交する向きに運動するように設けても良
い。これによって、流体圧シリンダと鎖錠弁との動作の
干渉を低減することができる。
【0020】また、上述した遮断器の流体圧駆動装置に
よって接触子を開路及び閉路することにより、遮断器を
構成することができる。
よって接触子を開路及び閉路することにより、遮断器を
構成することができる。
【0021】
【作用】遮断器の流体圧駆動装置では、接触子の閉路動
作よりも開路動作を優先して実行するように構成されて
いる。そこで、閉路操作系弁類が閉路操作状態にあって
開路操作系弁類が開路操作を行う場合、開路操作系弁類
の開路操作状態を保持することにより、これ以降の閉路
動作を不能にすることができる。これによって、接触子
が開路動作後に勝手に閉路動作してしまう誤動作(ポン
ピング動作)を防止することができる。
作よりも開路動作を優先して実行するように構成されて
いる。そこで、閉路操作系弁類が閉路操作状態にあって
開路操作系弁類が開路操作を行う場合、開路操作系弁類
の開路操作状態を保持することにより、これ以降の閉路
動作を不能にすることができる。これによって、接触子
が開路動作後に勝手に閉路動作してしまう誤動作(ポン
ピング動作)を防止することができる。
【0022】さらに具体的な手段においては、接触子の
閉路指令を受けると閉路用パイロット弁が開動作し、閉
路用制御弁のパイロット室を戻りポートに接続すること
により弁体を移動(開動作)させ、主制御弁のパイロッ
ト室を供給ポートに接続する。また、接触子の開路指令
を受けると開路用パイロット弁が開動作し、開路用制御
弁のパイロット室を戻りポートに接続することにより弁
体を移動(開動作)させ、主制御弁のパイロット室を戻
りポートに接続する。
閉路指令を受けると閉路用パイロット弁が開動作し、閉
路用制御弁のパイロット室を戻りポートに接続すること
により弁体を移動(開動作)させ、主制御弁のパイロッ
ト室を供給ポートに接続する。また、接触子の開路指令
を受けると開路用パイロット弁が開動作し、開路用制御
弁のパイロット室を戻りポートに接続することにより弁
体を移動(開動作)させ、主制御弁のパイロット室を戻
りポートに接続する。
【0023】主制御弁のパイロット室が供給ポートに接
続されると主制御弁の弁体は流体圧シリンダに作動流体
を供給する位置に移動し、流体圧シリンダは接触子の閉
路操作を行う。また、主制御弁のパイロット室が戻りポ
ートに接続されると主制御弁の弁体は流体圧シリンダか
ら作動流体が排出される位置に移動し、流体圧シリンダ
は接触子の開路操作を行う。
続されると主制御弁の弁体は流体圧シリンダに作動流体
を供給する位置に移動し、流体圧シリンダは接触子の閉
路操作を行う。また、主制御弁のパイロット室が戻りポ
ートに接続されると主制御弁の弁体は流体圧シリンダか
ら作動流体が排出される位置に移動し、流体圧シリンダ
は接触子の開路操作を行う。
【0024】このとき、鎖錠弁は、閉路用制御弁のパイ
ロット室が戻りポートに接続された状態(閉路操作状
態)で、前記開路用制御弁のパイロット室が戻りポート
に接続(開路操作)された場合、開路用制御弁のパイロ
ット室を戻りポートに接続する誤動作防止用の流路を開
くことにより、開路用パイロット弁が復帰して閉じた後
も、開路用制御弁のパイロット室の戻りポートへの接続
を維持する。これによって、閉路用制御弁による接触子
の閉路操作が無効になり、接触子が開路動作後に勝手に
閉路動作してしまう誤動作(ポンピング動作)を防止す
ることができる。
ロット室が戻りポートに接続された状態(閉路操作状
態)で、前記開路用制御弁のパイロット室が戻りポート
に接続(開路操作)された場合、開路用制御弁のパイロ
ット室を戻りポートに接続する誤動作防止用の流路を開
くことにより、開路用パイロット弁が復帰して閉じた後
も、開路用制御弁のパイロット室の戻りポートへの接続
を維持する。これによって、閉路用制御弁による接触子
の閉路操作が無効になり、接触子が開路動作後に勝手に
閉路動作してしまう誤動作(ポンピング動作)を防止す
ることができる。
【0025】また、本発明が採用する鎖錠弁、止め弁等
の誤動作防止手段(ポンピング動作防止手段)は、制御
弁類が開路操作状態又は閉路操作状態のいずれか一方の
状態をとる正常な操作状態においては動作しない構造で
ある。そのため、これら誤動作防止手段の動作特性が正
常な接触子の開路又は閉路操作を阻害することがない。
従って、鎖錠弁の動作特性、特に制御弁類を構成する他
の弁との動作タイミングの絞り等による調整や、温度や
使用頻度等による特性変化の影響を考慮する必要がな
く、高い信頼性を有する遮断器の流体圧駆動装置又は遮
断器を提供することができる。
の誤動作防止手段(ポンピング動作防止手段)は、制御
弁類が開路操作状態又は閉路操作状態のいずれか一方の
状態をとる正常な操作状態においては動作しない構造で
ある。そのため、これら誤動作防止手段の動作特性が正
常な接触子の開路又は閉路操作を阻害することがない。
従って、鎖錠弁の動作特性、特に制御弁類を構成する他
の弁との動作タイミングの絞り等による調整や、温度や
使用頻度等による特性変化の影響を考慮する必要がな
く、高い信頼性を有する遮断器の流体圧駆動装置又は遮
断器を提供することができる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の遮断器の流体圧駆動装置およ
び誤動作防止機構の一実施例を図1ないし図6を用いて
説明する。
び誤動作防止機構の一実施例を図1ないし図6を用いて
説明する。
【0027】まず、本実施例の構造について述べる。
【0028】接触子1を開閉するピストン2を有する流
体圧シリンダ3の小受圧面積側4aには供給ポート5を
介して流体圧源をなす流体圧ポンプ6およびアキュムレ
ータ7から常時高圧が供給される一方、操作室4bをな
す大受圧面積側には主制御弁8の制御ポート9が接続さ
れていて、大受圧面積側4bへの作動流体の供給排出が
行われる。このとき、大受圧面積側4bに作動流体を供
給することによって接触子1が閉路動作し、作動流体を
排出することによって接触子1を開路動作させる。
体圧シリンダ3の小受圧面積側4aには供給ポート5を
介して流体圧源をなす流体圧ポンプ6およびアキュムレ
ータ7から常時高圧が供給される一方、操作室4bをな
す大受圧面積側には主制御弁8の制御ポート9が接続さ
れていて、大受圧面積側4bへの作動流体の供給排出が
行われる。このとき、大受圧面積側4bに作動流体を供
給することによって接触子1が閉路動作し、作動流体を
排出することによって接触子1を開路動作させる。
【0029】主制御弁8は、供給ポート5につながる供
給ポート10側のポペットの背面に常時高圧を作用させ
ておき、主制御弁パイロット室12に作動流体を供給、
排出することによって、制御ポート9を供給ポート10
または戻りポート11に選択的に接続する。主制御弁8
は、閉路用制御弁13および閉路用パイロット弁14か
ら成る閉路操作系弁類によって閉路操作位置に切り換
え、開路用制御弁15および開路用パイロット弁16か
ら成る開路操作系弁類によって開路操作位置に切り換え
る。また、主制御弁パイロット室12は絞り17を介し
て流体圧シリンダ3の操作室4bへ通じる制御ポート9
に接続されている。
給ポート10側のポペットの背面に常時高圧を作用させ
ておき、主制御弁パイロット室12に作動流体を供給、
排出することによって、制御ポート9を供給ポート10
または戻りポート11に選択的に接続する。主制御弁8
は、閉路用制御弁13および閉路用パイロット弁14か
ら成る閉路操作系弁類によって閉路操作位置に切り換
え、開路用制御弁15および開路用パイロット弁16か
ら成る開路操作系弁類によって開路操作位置に切り換え
る。また、主制御弁パイロット室12は絞り17を介し
て流体圧シリンダ3の操作室4bへ通じる制御ポート9
に接続されている。
【0030】閉路用制御弁13と開路用制御弁15はと
もに大径部、中径部、小径部から成り、中径部の先端に
はポペット弁が形成されている。大径部は絞り18、1
9を介して供給ポートに接続するとともに閉路用パイロ
ット弁14、開路用パイロット弁16の1次側20、2
1に接続する第1パイロット室22、23で、高圧が作
用すると各制御弁を閉じる力を発生する。大径部と中径
部の間は供給ポートに接続して常時高圧が作用し、各制
御弁を開く力を発生する第2パイロット室24、25を
形成している。
もに大径部、中径部、小径部から成り、中径部の先端に
はポペット弁が形成されている。大径部は絞り18、1
9を介して供給ポートに接続するとともに閉路用パイロ
ット弁14、開路用パイロット弁16の1次側20、2
1に接続する第1パイロット室22、23で、高圧が作
用すると各制御弁を閉じる力を発生する。大径部と中径
部の間は供給ポートに接続して常時高圧が作用し、各制
御弁を開く力を発生する第2パイロット室24、25を
形成している。
【0031】閉路用制御弁13のポペット弁部の1次側
26は供給ポートに接続し、2次側27は逆止弁28を
介して主制御弁パイロット室12に接続する一方、絞り
29を介して戻りポート30に接続している。開路用制
御弁15の1次側31は主制御弁パイロット室12に接
続し、2次側32は戻りポート30に接続している。閉
路用パイロット弁14および開路用パイロット弁16の
2次側33、34は戻りポート35に接続されており、
それぞれ閉路用駆動手段36および開路用駆動手段37
によって押されて開動作し、それぞれバネ38および3
9によって押されて閉動作する。
26は供給ポートに接続し、2次側27は逆止弁28を
介して主制御弁パイロット室12に接続する一方、絞り
29を介して戻りポート30に接続している。開路用制
御弁15の1次側31は主制御弁パイロット室12に接
続し、2次側32は戻りポート30に接続している。閉
路用パイロット弁14および開路用パイロット弁16の
2次側33、34は戻りポート35に接続されており、
それぞれ閉路用駆動手段36および開路用駆動手段37
によって押されて開動作し、それぞれバネ38および3
9によって押されて閉動作する。
【0032】一方、開路用制御弁15の第1パイロット
室23と連通する開路用パイロット弁16の1次側21
と戻りポート40とを結ぶ流路上には鎖錠弁41が設け
られている。鎖錠弁41は大径部、中径部、小径部から
成り、中径部の先端にはポペット弁が形成されていて、
1次側が開路用制御弁15の第1パイロット室23と連
通する開路用パイロット弁16の1次側21に、2次側
が戻りポート40に接続されている。
室23と連通する開路用パイロット弁16の1次側21
と戻りポート40とを結ぶ流路上には鎖錠弁41が設け
られている。鎖錠弁41は大径部、中径部、小径部から
成り、中径部の先端にはポペット弁が形成されていて、
1次側が開路用制御弁15の第1パイロット室23と連
通する開路用パイロット弁16の1次側21に、2次側
が戻りポート40に接続されている。
【0033】鎖錠弁41は、小径部に圧力を作用させる
第1パイロット室42と、大径部と小径部の間に圧力を
作用させる第2パイロット室43、及び大径部と中径部
の間に圧力を作用させて第1及び第2パイロット室と対
向する力を発生する第3パイロット室44とを有する。
第1パイロット室42は閉路用パイロット弁14の1次
側20に接続され、第2パイロット室43は開路用制御
弁15の第1パイロット室23と連通する開路用パイロ
ット弁16の1次側21に接続され、第3パイロット室
44は供給ポートに接続されている。第3パイロット室
44は高圧に維持され鎖錠弁41を図中上方に押し上げ
てこの弁を開く力を発生しているが、第1パイロット室
42と第2パイロット室43のうち少なくともいずれか
一方に高圧が作用すると、鎖錠弁41を図中下方に押し
下げてこの弁を閉じる力を発生することができる。この
ために、第3パイロット室44の受圧面積は、第1パイ
ロット室42、第2パイロット室43のいずれよりも小
さくしてある。
第1パイロット室42と、大径部と小径部の間に圧力を
作用させる第2パイロット室43、及び大径部と中径部
の間に圧力を作用させて第1及び第2パイロット室と対
向する力を発生する第3パイロット室44とを有する。
第1パイロット室42は閉路用パイロット弁14の1次
側20に接続され、第2パイロット室43は開路用制御
弁15の第1パイロット室23と連通する開路用パイロ
ット弁16の1次側21に接続され、第3パイロット室
44は供給ポートに接続されている。第3パイロット室
44は高圧に維持され鎖錠弁41を図中上方に押し上げ
てこの弁を開く力を発生しているが、第1パイロット室
42と第2パイロット室43のうち少なくともいずれか
一方に高圧が作用すると、鎖錠弁41を図中下方に押し
下げてこの弁を閉じる力を発生することができる。この
ために、第3パイロット室44の受圧面積は、第1パイ
ロット室42、第2パイロット室43のいずれよりも小
さくしてある。
【0034】尚、流体圧ポンプ6はアキュムレータ7に
高圧作動流体を蓄えるためのものであり、アキュムレー
タ7内に蓄えられた作動流体の量が減少して所定の下限
値よりも圧力が低下すると運転を開始し、圧力が回復し
て所定の上限値に達すると運転を停止するように構成さ
れている。従って、制御弁類および流体圧シリンダが動
作する際には主にアキュムレータ7から供給ポート5を
介して供給される。
高圧作動流体を蓄えるためのものであり、アキュムレー
タ7内に蓄えられた作動流体の量が減少して所定の下限
値よりも圧力が低下すると運転を開始し、圧力が回復し
て所定の上限値に達すると運転を停止するように構成さ
れている。従って、制御弁類および流体圧シリンダが動
作する際には主にアキュムレータ7から供給ポート5を
介して供給される。
【0035】また、開路動作を優先して実行するように
するため、閉路用制御弁と開路用制御弁がともに開いた
場合には閉路用制御弁から流入する流量よりも開路用制
御弁から流出する流量の方が大きくなるように構成して
ある。さらに、閉路用制御弁13、開路用制御弁15、
および鎖錠弁41に設けたバネは、全ての圧力を開放し
た状態から流体圧ポンプ6を起動して装置を立ち上げる
際に、戻りポート側に作動流体が抜けてしまわぬよう
に、これらの弁を閉じておくために設けてある。
するため、閉路用制御弁と開路用制御弁がともに開いた
場合には閉路用制御弁から流入する流量よりも開路用制
御弁から流出する流量の方が大きくなるように構成して
ある。さらに、閉路用制御弁13、開路用制御弁15、
および鎖錠弁41に設けたバネは、全ての圧力を開放し
た状態から流体圧ポンプ6を起動して装置を立ち上げる
際に、戻りポート側に作動流体が抜けてしまわぬよう
に、これらの弁を閉じておくために設けてある。
【0036】次に、図1乃至図4を用いて本実施例の正
常な状態における動作を説明する。図1に示す閉路保持
の状態において開路指令が発せられると、開路用駆動手
段37が開路用パイロット弁16を押して開き、1次側
21から2次側34へ作動流体が流出する。この際、絞
り19を介して供給ポートから流入するが、流入側より
も流出側の方が開口が大きいので1次側21およびこれ
に連通する開路用制御弁15の第1パイロット室23は
低圧になり、開路用制御弁15は第2パイロット室25
から作用する操作力によって開く。
常な状態における動作を説明する。図1に示す閉路保持
の状態において開路指令が発せられると、開路用駆動手
段37が開路用パイロット弁16を押して開き、1次側
21から2次側34へ作動流体が流出する。この際、絞
り19を介して供給ポートから流入するが、流入側より
も流出側の方が開口が大きいので1次側21およびこれ
に連通する開路用制御弁15の第1パイロット室23は
低圧になり、開路用制御弁15は第2パイロット室25
から作用する操作力によって開く。
【0037】開路用制御弁15が開くと、1次側31か
ら2次側32を介して主制御弁パイロット室12内の作
動流体が戻りポート30へ排出されて低圧になるので、
主制御弁8が開路操作位置に切り換わり、流体圧シリン
ダ3の操作室4bから作動流体が排出されてピストン2
は小受圧面積側4aに作用する圧力によって開路動作を
開始し、図2に示す状態となる。
ら2次側32を介して主制御弁パイロット室12内の作
動流体が戻りポート30へ排出されて低圧になるので、
主制御弁8が開路操作位置に切り換わり、流体圧シリン
ダ3の操作室4bから作動流体が排出されてピストン2
は小受圧面積側4aに作用する圧力によって開路動作を
開始し、図2に示す状態となる。
【0038】開路指令が解除され、開路用駆動手段37
の駆動力が消滅すると、開路用パイロット弁16はバネ
39に押されて閉じる。すると、絞り19を介して作動
流体が供給されて1次側21が高圧になるので、開路用
パイロット弁16をより強く閉保持するとともに、開路
用制御弁15の第1パイロット室23も高圧になるの
で、第2パイロット室25の操作力に打ち勝って開路用
制御弁15を閉じる。しかし、主制御弁パイロット室1
2は絞り17を介して既に低圧となった制御ポート9に
接続されているので、主制御弁8は開路操作位置に保た
れ、ピストン2は開路動作を続行して図3に示す開路保
持の状態に至る。
の駆動力が消滅すると、開路用パイロット弁16はバネ
39に押されて閉じる。すると、絞り19を介して作動
流体が供給されて1次側21が高圧になるので、開路用
パイロット弁16をより強く閉保持するとともに、開路
用制御弁15の第1パイロット室23も高圧になるの
で、第2パイロット室25の操作力に打ち勝って開路用
制御弁15を閉じる。しかし、主制御弁パイロット室1
2は絞り17を介して既に低圧となった制御ポート9に
接続されているので、主制御弁8は開路操作位置に保た
れ、ピストン2は開路動作を続行して図3に示す開路保
持の状態に至る。
【0039】上記一連の開路動作において、閉路用パイ
ロット弁14の1次側20に接続する鎖錠弁41の第1
パイロット室42は常に高圧に保たれるので、開路用制
御弁15の第1パイロット室23と開路用パイロット弁
16の1次側21に接続する第2パイロット室43が低
圧になっても受圧面積の小さい第3パイロット室44の
操作力に負けることはないから、鎖錠弁41は開かな
い。また、ピストン2の一方が低圧で他方が高圧となっ
て大きな駆動力発生する上、アキュムレータ7内には十
分な量の作動流体が蓄えられているので、ピストン2は
接触子1を極めて高速で開き、電力を瞬時に遮断する。
ロット弁14の1次側20に接続する鎖錠弁41の第1
パイロット室42は常に高圧に保たれるので、開路用制
御弁15の第1パイロット室23と開路用パイロット弁
16の1次側21に接続する第2パイロット室43が低
圧になっても受圧面積の小さい第3パイロット室44の
操作力に負けることはないから、鎖錠弁41は開かな
い。また、ピストン2の一方が低圧で他方が高圧となっ
て大きな駆動力発生する上、アキュムレータ7内には十
分な量の作動流体が蓄えられているので、ピストン2は
接触子1を極めて高速で開き、電力を瞬時に遮断する。
【0040】図3に示す開路保持の状態において閉路指
令が発せられると、閉路用駆動手段36が閉路用パイロ
ット弁14を押して開き、1次側20から2次側33へ
作動流体が流出する。この際、絞り18を介して供給ポ
ートから流入するが、流入側よりも流出側の方が開口が
大きいので1次側20およびこれに連通する閉路用制御
弁13の第1パイロット室22は低圧になり、閉路用制
御弁13は第2パイロット室24から作用する操作力に
よって開く。
令が発せられると、閉路用駆動手段36が閉路用パイロ
ット弁14を押して開き、1次側20から2次側33へ
作動流体が流出する。この際、絞り18を介して供給ポ
ートから流入するが、流入側よりも流出側の方が開口が
大きいので1次側20およびこれに連通する閉路用制御
弁13の第1パイロット室22は低圧になり、閉路用制
御弁13は第2パイロット室24から作用する操作力に
よって開く。
【0041】閉路用制御弁13が開くと、1次側26か
ら2次側27および逆止弁28を介して供給ポートから
主制御弁パイロット室12内へ作動流体が供給されて高
圧になるので主制御弁8が閉路操作位置に切り換わり、
流体圧シリンダ3の操作室4bへ作動流体が供給されて
高圧になるので小受圧面積側4aの発生する力に打ち勝
ってピストン2は閉路動作を開始し、図4に示す状態と
なる。
ら2次側27および逆止弁28を介して供給ポートから
主制御弁パイロット室12内へ作動流体が供給されて高
圧になるので主制御弁8が閉路操作位置に切り換わり、
流体圧シリンダ3の操作室4bへ作動流体が供給されて
高圧になるので小受圧面積側4aの発生する力に打ち勝
ってピストン2は閉路動作を開始し、図4に示す状態と
なる。
【0042】閉路指令が解除され、閉路用駆動手段36
の駆動力が消滅すると、閉路用パイロット弁14はバネ
38に押されて閉じる。すると、絞り18を介して作動
流体が供給されて1次側20が高圧になるので、閉路用
パイロット弁14をより強く閉保持するとともに、閉路
用制御弁13の第1パイロット室22も高圧になるの
で、第2パイロット室24の操作力に打ち勝って閉路用
制御弁13を閉じる。しかし、主制御弁パイロット室1
2は絞り17を介して既に高圧となった制御ポート9に
接続されているので、主制御弁8は閉路操作位置に保た
れ、ピストン2は閉路動作を続行する。
の駆動力が消滅すると、閉路用パイロット弁14はバネ
38に押されて閉じる。すると、絞り18を介して作動
流体が供給されて1次側20が高圧になるので、閉路用
パイロット弁14をより強く閉保持するとともに、閉路
用制御弁13の第1パイロット室22も高圧になるの
で、第2パイロット室24の操作力に打ち勝って閉路用
制御弁13を閉じる。しかし、主制御弁パイロット室1
2は絞り17を介して既に高圧となった制御ポート9に
接続されているので、主制御弁8は閉路操作位置に保た
れ、ピストン2は閉路動作を続行する。
【0043】また、逆止弁28は、主制御弁8が閉路操
作位置への切り換えを完了して主制御弁パイロット室1
2が供給圧にほぼ等しくなった際にバネで押されて閉じ
るため、閉路用制御弁13が閉じても主制御弁パイロッ
ト室12は高圧に保たれる一方、1次側26からの流入
が止まると2次側27から絞り29を介して戻りポート
30へ流出し、2次側27は低圧となる。こうして図1
に示す閉路保持の状態になり、電力が投入される。
作位置への切り換えを完了して主制御弁パイロット室1
2が供給圧にほぼ等しくなった際にバネで押されて閉じ
るため、閉路用制御弁13が閉じても主制御弁パイロッ
ト室12は高圧に保たれる一方、1次側26からの流入
が止まると2次側27から絞り29を介して戻りポート
30へ流出し、2次側27は低圧となる。こうして図1
に示す閉路保持の状態になり、電力が投入される。
【0044】上記一連の閉路動作において、開路用制御
弁15の第1パイロット室23と開路用パイロット弁1
6の1次側21に接続する鎖錠弁41の第2パイロット
室43は常に高圧に保たれるので、閉路用パイロット弁
14の1次側20に接続する第1パイロット室42が低
圧になっても受圧面積の小さい第3パイロット室44の
操作力に負けることはないから、鎖錠弁41は開かな
い。
弁15の第1パイロット室23と開路用パイロット弁1
6の1次側21に接続する鎖錠弁41の第2パイロット
室43は常に高圧に保たれるので、閉路用パイロット弁
14の1次側20に接続する第1パイロット室42が低
圧になっても受圧面積の小さい第3パイロット室44の
操作力に負けることはないから、鎖錠弁41は開かな
い。
【0045】以上のように、本実施例の鎖錠弁41は正
常な状態では開動作しない。
常な状態では開動作しない。
【0046】次に、本実施例の鎖錠弁の動作と作用を説
明する。
明する。
【0047】いま、閉路操作系統に何らかの異状が発生
し、図5に示すように、閉路保持の状態において閉路操
作系弁類が閉路操作状態のままになっていたとする。す
なわち、閉路用パイロット弁14が開いたままになって
いるために1次側20およびこれと連通する閉路用制御
弁13の第1パイロット室22が低圧になり、閉路用制
御弁13が開いたままになっている状態である。このと
きは、閉路用パイロット弁14の1次側20に接続する
鎖錠弁41の第1パイロット室42も低圧となる。しか
し、開路用制御弁15の第1パイロット室23と開路用
パイロット弁16の1次側21に接続する第2パイロッ
ト室43は高圧に保たれるので、受圧面積の小さい第3
パイロット室44の操作力に負けて開くことはなく、鎖
錠弁41は閉じたままである。
し、図5に示すように、閉路保持の状態において閉路操
作系弁類が閉路操作状態のままになっていたとする。す
なわち、閉路用パイロット弁14が開いたままになって
いるために1次側20およびこれと連通する閉路用制御
弁13の第1パイロット室22が低圧になり、閉路用制
御弁13が開いたままになっている状態である。このと
きは、閉路用パイロット弁14の1次側20に接続する
鎖錠弁41の第1パイロット室42も低圧となる。しか
し、開路用制御弁15の第1パイロット室23と開路用
パイロット弁16の1次側21に接続する第2パイロッ
ト室43は高圧に保たれるので、受圧面積の小さい第3
パイロット室44の操作力に負けて開くことはなく、鎖
錠弁41は閉じたままである。
【0048】一方、既に逆止弁28が閉じている上、主
制御弁パイロット室12は絞り17を介して高圧である
制御ポート9に接続されているので、主制御弁8は閉路
操作位置に保たれる。従って、絞り18から閉路用パイ
ロット弁14を経て戻りポート35へ、また、閉路用制
御弁13から絞り29を経て戻りポート30へそれぞれ
作動流体が漏れ続ける点のみが正常な状態と異なるだけ
で、閉路状態を保持し続ける。
制御弁パイロット室12は絞り17を介して高圧である
制御ポート9に接続されているので、主制御弁8は閉路
操作位置に保たれる。従って、絞り18から閉路用パイ
ロット弁14を経て戻りポート35へ、また、閉路用制
御弁13から絞り29を経て戻りポート30へそれぞれ
作動流体が漏れ続ける点のみが正常な状態と異なるだけ
で、閉路状態を保持し続ける。
【0049】この状態で開路指令が発せられると、図6
に示すように、開路操作系弁類では図2に示したのと同
じ開路動作が行われる一方で、開路用パイロット弁16
が開いた際に、開路用制御弁15の第1パイロット室2
3と開路用パイロット弁16の1次側21とともに、こ
れらに接続する鎖錠弁41の第2パイロット室43も低
圧となるため、鎖錠弁41は第1パイロット室42、第
2パイロット室43とも低圧となり、第3パイロット室
44の操作力によって開き、開路用制御弁15の第1パ
イロット室23と開路用パイロット弁16の1次側21
を戻りポート40に接続して低圧にする。
に示すように、開路操作系弁類では図2に示したのと同
じ開路動作が行われる一方で、開路用パイロット弁16
が開いた際に、開路用制御弁15の第1パイロット室2
3と開路用パイロット弁16の1次側21とともに、こ
れらに接続する鎖錠弁41の第2パイロット室43も低
圧となるため、鎖錠弁41は第1パイロット室42、第
2パイロット室43とも低圧となり、第3パイロット室
44の操作力によって開き、開路用制御弁15の第1パ
イロット室23と開路用パイロット弁16の1次側21
を戻りポート40に接続して低圧にする。
【0050】このため、開路指令が解除されて開路用パ
イロット弁16が閉じても、絞り19から流入する作動
流体は戻りポート40へ流出してしまい、1次側21と
開路用制御弁15の第1パイロット室23は高圧になら
ないから、開路動作が終了しても開路用制御弁23は開
いたままとなる。従って、開路動作が終了してもなお異
状が解消されず、閉路操作系弁類が閉路操作状態のまま
であったとしても、閉路用制御弁13から流入する流量
よりも開路用制御弁15から流出する流量の方が大きい
ので閉路動作し始めることはなく、閉路動作不能の状態
となり、開路状態に保持することができる。
イロット弁16が閉じても、絞り19から流入する作動
流体は戻りポート40へ流出してしまい、1次側21と
開路用制御弁15の第1パイロット室23は高圧になら
ないから、開路動作が終了しても開路用制御弁23は開
いたままとなる。従って、開路動作が終了してもなお異
状が解消されず、閉路操作系弁類が閉路操作状態のまま
であったとしても、閉路用制御弁13から流入する流量
よりも開路用制御弁15から流出する流量の方が大きい
ので閉路動作し始めることはなく、閉路動作不能の状態
となり、開路状態に保持することができる。
【0051】すなわち、本実施例によれば、閉路操作系
統が閉路操作状態のままになったとしても、開路指令が
発せられるまでの間は閉路状態を保持し続けるととも
に、一旦開路指令が発せられて開路動作を実行すると、
それ以降は閉路動作不能にして開路状態を保持するか
ら、開路動作後に勝手に閉路動作してしまう誤動作事故
を確実に防止することができる。
統が閉路操作状態のままになったとしても、開路指令が
発せられるまでの間は閉路状態を保持し続けるととも
に、一旦開路指令が発せられて開路動作を実行すると、
それ以降は閉路動作不能にして開路状態を保持するか
ら、開路動作後に勝手に閉路動作してしまう誤動作事故
を確実に防止することができる。
【0052】そして、閉路操作系統の異状が解消して閉
路用パイロット弁14が正常に閉じれば、1次側20に
接続する鎖錠弁41の第1パイロット室42が高圧にな
り、第3パイロット室44の操作力に打ち勝って鎖錠弁
41を閉じるので、開路用パイロット弁16の1次側2
1と開路用制御弁15の第1パイロット室23は戻りポ
ート40と隔てられて高圧になり、開路用制御弁15も
閉じて、図3に示した正常な開路保持の状態に戻り、次
の閉路動作が可能となる。
路用パイロット弁14が正常に閉じれば、1次側20に
接続する鎖錠弁41の第1パイロット室42が高圧にな
り、第3パイロット室44の操作力に打ち勝って鎖錠弁
41を閉じるので、開路用パイロット弁16の1次側2
1と開路用制御弁15の第1パイロット室23は戻りポ
ート40と隔てられて高圧になり、開路用制御弁15も
閉じて、図3に示した正常な開路保持の状態に戻り、次
の閉路動作が可能となる。
【0053】次に、図7乃至図8により、鎖錠弁の他の
実施例を示す。
実施例を示す。
【0054】本実施例は鎖錠弁41の中径部の先端に設
けたポペット弁の構成と、開路用制御弁15の第1パイ
ロット室23と連通する開路用パイロット弁16の1次
側を戻りポート40へ結ぶ流路を鎖錠弁41の弁体内に
形成している点のみが異なり、他は図1ないし図6に示
した実施例と同じである。
けたポペット弁の構成と、開路用制御弁15の第1パイ
ロット室23と連通する開路用パイロット弁16の1次
側を戻りポート40へ結ぶ流路を鎖錠弁41の弁体内に
形成している点のみが異なり、他は図1ないし図6に示
した実施例と同じである。
【0055】遮断器の流体圧駆動装置は極めて高速で動
作するために圧力が変動し、次のような問題を生ずるこ
とがある。上記実施例の鎖錠弁41において、第1パイ
ロット室42と第2パイロット室43および第3パイロ
ット室44はともに供給ポートに接続されているが、第
3パイロット室だけは絞りを介さずにつながっているの
で、動作時に供給圧が変動すると、第1パイロット室4
2や第2パイロット室43よりも第3パイロット室44
の方が圧力変動が早く伝わる。
作するために圧力が変動し、次のような問題を生ずるこ
とがある。上記実施例の鎖錠弁41において、第1パイ
ロット室42と第2パイロット室43および第3パイロ
ット室44はともに供給ポートに接続されているが、第
3パイロット室だけは絞りを介さずにつながっているの
で、動作時に供給圧が変動すると、第1パイロット室4
2や第2パイロット室43よりも第3パイロット室44
の方が圧力変動が早く伝わる。
【0056】このために、正常な状態で動作する際にも
鎖錠弁41が開いてしまう可能性がある。開路動作時に
鎖錠弁41が開いても動作は正常に遂行されるから問題
ないが、閉路動作時に鎖錠弁41が開いてしまうと、開
路用制御弁15の第1パイロット室23から鎖錠弁41
を通って作動流体が流出して開路用制御弁15が開き、
主制御弁8が閉路操作位置に切り換わらなくなるために
閉路動作が実行できなくなってしまうという問題が生ず
る。
鎖錠弁41が開いてしまう可能性がある。開路動作時に
鎖錠弁41が開いても動作は正常に遂行されるから問題
ないが、閉路動作時に鎖錠弁41が開いてしまうと、開
路用制御弁15の第1パイロット室23から鎖錠弁41
を通って作動流体が流出して開路用制御弁15が開き、
主制御弁8が閉路操作位置に切り換わらなくなるために
閉路動作が実行できなくなってしまうという問題が生ず
る。
【0057】そこで、本実施例では、鎖錠弁41先端の
ポペット外周部45を穴46に所定の隙間をもって摺動
自在に嵌合させ、図7に示す着座位置から開方向に動き
始めてもすぐには開口せず、図8に示す所定の位置まで
移動してから開口するように、穴46の内径をこの位置
から拡大する形状としている。そして、穴46の内径が
拡大したところを1次側とし、ここを開路用制御弁15
の第1パイロット室23と連通する開路用パイロット弁
16の1次側21に接続する構成としている。
ポペット外周部45を穴46に所定の隙間をもって摺動
自在に嵌合させ、図7に示す着座位置から開方向に動き
始めてもすぐには開口せず、図8に示す所定の位置まで
移動してから開口するように、穴46の内径をこの位置
から拡大する形状としている。そして、穴46の内径が
拡大したところを1次側とし、ここを開路用制御弁15
の第1パイロット室23と連通する開路用パイロット弁
16の1次側21に接続する構成としている。
【0058】本実施例によれば、閉路動作時に鎖錠弁4
1が開方向に動き始めたとしてもすぐには開口しないの
で、開路用制御弁15の第1パイロット室23の圧力は
すぐには失われない。また、弁座が開くと同時に弁座よ
り外周側で開く方向に作用していた高圧が低圧になるの
で閉じる力が増して弁体を押し戻す。従って、鎖錠弁4
1が図8に示す位置まで移動する前に閉路用制御弁13
が開いて主制御弁8の切り換えを完了し、圧力変動等の
誤動作要因も消滅するから、鎖錠弁は開口することなく
再び閉状態に戻るとともに、閉路動作が確実に実行され
るようになる。しかも、本実施例の鎖錠弁は絞り等を用
いて動作の時期や速度を遅らせる方法ではなく、穴46
の内径を鎖錠弁が圧力変動によって動き得る距離よりも
離れた位置から拡大する形状にしておけばよいので、絞
り等によって鎖錠弁の動作特性を調整する必要もない
上、温度による作動流体の粘度変化や使用頻度による摩
耗等によって特性が変化することもほとんどなく、信頼
性の高い流体圧駆動装置を実現することができる。
1が開方向に動き始めたとしてもすぐには開口しないの
で、開路用制御弁15の第1パイロット室23の圧力は
すぐには失われない。また、弁座が開くと同時に弁座よ
り外周側で開く方向に作用していた高圧が低圧になるの
で閉じる力が増して弁体を押し戻す。従って、鎖錠弁4
1が図8に示す位置まで移動する前に閉路用制御弁13
が開いて主制御弁8の切り換えを完了し、圧力変動等の
誤動作要因も消滅するから、鎖錠弁は開口することなく
再び閉状態に戻るとともに、閉路動作が確実に実行され
るようになる。しかも、本実施例の鎖錠弁は絞り等を用
いて動作の時期や速度を遅らせる方法ではなく、穴46
の内径を鎖錠弁が圧力変動によって動き得る距離よりも
離れた位置から拡大する形状にしておけばよいので、絞
り等によって鎖錠弁の動作特性を調整する必要もない
上、温度による作動流体の粘度変化や使用頻度による摩
耗等によって特性が変化することもほとんどなく、信頼
性の高い流体圧駆動装置を実現することができる。
【0059】また、本実施例のように、開路用制御弁1
5の第1パイロット室23と連通する開路用パイロット
弁16の1次側と戻りポート40とを結ぶ流路を鎖錠弁
41の弁体内に形成すれば、煩雑な穴加工を簡素化する
ことができる上、しばしば動作不良の原因となるバリ等
の発生個所も減らせるので信頼性も向上することができ
る。
5の第1パイロット室23と連通する開路用パイロット
弁16の1次側と戻りポート40とを結ぶ流路を鎖錠弁
41の弁体内に形成すれば、煩雑な穴加工を簡素化する
ことができる上、しばしば動作不良の原因となるバリ等
の発生個所も減らせるので信頼性も向上することができ
る。
【0060】次に、本発明の他の実施例を図9乃至図1
0を用いて説明する。
0を用いて説明する。
【0061】本実施例は鎖錠弁41の2次側の接続先
と、ポペット弁の先端に弁座と同じ径の円筒部47を設
けた点のみが異なり、他は図1ないし図6に示した実施
例と同じである。
と、ポペット弁の先端に弁座と同じ径の円筒部47を設
けた点のみが異なり、他は図1ないし図6に示した実施
例と同じである。
【0062】すなわち、前述の実施例では鎖錠弁41の
中径部先端に形成されたポペット弁の2次側は戻りポー
ト40に接続されていたのに対し、本実施例では主制御
弁パイロット室12につながる開路用制御弁15の1次
側31に接続されている。また、円筒部47の反ポペッ
ト側は高圧が作用しない構成としている。
中径部先端に形成されたポペット弁の2次側は戻りポー
ト40に接続されていたのに対し、本実施例では主制御
弁パイロット室12につながる開路用制御弁15の1次
側31に接続されている。また、円筒部47の反ポペッ
ト側は高圧が作用しない構成としている。
【0063】いま、閉路操作系統に何らかの異状が発生
し、図9に示すように、閉路保持の状態において閉路操
作系弁類が閉路操作状態のままになっていたとする。こ
の状態では、開路用制御弁15の第1パイロット室23
と開路用パイロット弁16の1次側21に接続する第2
パイロット室43は高圧に保たれるので、受圧面積の小
さい第3パイロット室44の操作力に負けて開くことは
なく、鎖錠弁41は閉じたままである。一方、既に逆止
弁28が閉じている上、主制御弁パイロット室12は絞
り17を介して高圧である制御ポート9に接続されてい
るので、主制御弁8は閉路操作位置に保たれる。従っ
て、前述の実施例と同様に、作動流体が漏れ続ける点の
みが正常な状態と異なるだけで、閉路状態を保持し続け
る。
し、図9に示すように、閉路保持の状態において閉路操
作系弁類が閉路操作状態のままになっていたとする。こ
の状態では、開路用制御弁15の第1パイロット室23
と開路用パイロット弁16の1次側21に接続する第2
パイロット室43は高圧に保たれるので、受圧面積の小
さい第3パイロット室44の操作力に負けて開くことは
なく、鎖錠弁41は閉じたままである。一方、既に逆止
弁28が閉じている上、主制御弁パイロット室12は絞
り17を介して高圧である制御ポート9に接続されてい
るので、主制御弁8は閉路操作位置に保たれる。従っ
て、前述の実施例と同様に、作動流体が漏れ続ける点の
みが正常な状態と異なるだけで、閉路状態を保持し続け
る。
【0064】この状態で開路指令が発せられると、図1
0に示すように、開路操作系弁類では図2に示したのと
同じ開路動作が行われる一方で、開路用パイロット弁1
6が開いた際に、開路用制御弁15の第1パイロット室
23と開路用パイロット弁16の1次側21とともに、
これらに接続する鎖錠弁41の第2パイロット室43も
低圧となるため、鎖錠弁41は第1パイロット室42、
第2パイロット室43とも低圧となり、第3パイロット
室44の操作力によって開き、開路用制御弁15の第1
パイロット室23と開路用パイロット弁16の1次側2
1を開路用制御弁15の1次側31に接続する。
0に示すように、開路操作系弁類では図2に示したのと
同じ開路動作が行われる一方で、開路用パイロット弁1
6が開いた際に、開路用制御弁15の第1パイロット室
23と開路用パイロット弁16の1次側21とともに、
これらに接続する鎖錠弁41の第2パイロット室43も
低圧となるため、鎖錠弁41は第1パイロット室42、
第2パイロット室43とも低圧となり、第3パイロット
室44の操作力によって開き、開路用制御弁15の第1
パイロット室23と開路用パイロット弁16の1次側2
1を開路用制御弁15の1次側31に接続する。
【0065】このとき、既に開路用制御弁15は開いて
いるから、1次側31は2次側32を介して戻りポート
30に接続しているし、1次側31は主制御弁パイロッ
ト室12から絞り17を介して既に低圧となった制御ポ
ート9へも接続している。このため、開路指令が解除さ
れて開路用パイロット弁16が閉じても、絞り19から
流入する作動流体は開路用制御弁15の1次側31と2
次側32を介して戻りポート30へ流出してしまい、開
路用パイロット弁16の1次側21と開路用制御弁15
の第1パイロット室23は高圧にならないから、開路動
作が終了しても開路用制御弁23は開いたままとなる。
従って、開路動作が終了してもなお異状が解消されず、
閉路操作系弁類が閉路操作状態のままであったとして
も、閉路用制御弁13から流入する流量よりも開路用制
御弁15から流出する流量の方が大きいので閉路動作し
始めることはなく、閉路動作不能の状態となり、開路状
態に保持することができる。
いるから、1次側31は2次側32を介して戻りポート
30に接続しているし、1次側31は主制御弁パイロッ
ト室12から絞り17を介して既に低圧となった制御ポ
ート9へも接続している。このため、開路指令が解除さ
れて開路用パイロット弁16が閉じても、絞り19から
流入する作動流体は開路用制御弁15の1次側31と2
次側32を介して戻りポート30へ流出してしまい、開
路用パイロット弁16の1次側21と開路用制御弁15
の第1パイロット室23は高圧にならないから、開路動
作が終了しても開路用制御弁23は開いたままとなる。
従って、開路動作が終了してもなお異状が解消されず、
閉路操作系弁類が閉路操作状態のままであったとして
も、閉路用制御弁13から流入する流量よりも開路用制
御弁15から流出する流量の方が大きいので閉路動作し
始めることはなく、閉路動作不能の状態となり、開路状
態に保持することができる。
【0066】すなわち、本実施例によれば、閉路操作系
統が閉路操作状態のままになったとしても、開路指令が
発せられるまでの間は閉路状態を保持し続けるととも
に、一旦開路指令が発せられて開路動作を実行すると、
それ以降は閉路動作不能にして開路状態を保持するか
ら、開路動作後に勝手に閉路動作してしまう誤動作を確
実に防止することができる。
統が閉路操作状態のままになったとしても、開路指令が
発せられるまでの間は閉路状態を保持し続けるととも
に、一旦開路指令が発せられて開路動作を実行すると、
それ以降は閉路動作不能にして開路状態を保持するか
ら、開路動作後に勝手に閉路動作してしまう誤動作を確
実に防止することができる。
【0067】そして、閉路操作系統の異状が解消して閉
路用パイロット弁14が正常に閉じれば、1次側20に
接続する鎖錠弁41の第1パイロット室42が高圧にな
り、第3パイロット室44の操作力に打ち勝って鎖錠弁
41を閉じるので、開路用パイロット弁16の1次側2
1と開路用制御弁15の第1パイロット室23は開路用
制御弁15の1次側31、2次側32、および戻りポー
ト30と隔てられて高圧になり、開路用制御弁15も閉
じて、図3と同様の正常な開路保持の状態に戻り、次の
閉路動作が可能となる。
路用パイロット弁14が正常に閉じれば、1次側20に
接続する鎖錠弁41の第1パイロット室42が高圧にな
り、第3パイロット室44の操作力に打ち勝って鎖錠弁
41を閉じるので、開路用パイロット弁16の1次側2
1と開路用制御弁15の第1パイロット室23は開路用
制御弁15の1次側31、2次側32、および戻りポー
ト30と隔てられて高圧になり、開路用制御弁15も閉
じて、図3と同様の正常な開路保持の状態に戻り、次の
閉路動作が可能となる。
【0068】本実施例においても、鎖錠弁41のポペッ
ト弁部は、閉止側の終端から所定の距離だけ移動した後
に開口する図7乃至図8に示した実施例の構成としても
よく、このようにした方が動作時の圧力変動等によって
鎖錠弁が誤動作することなく、より信頼性の高い流体圧
駆動装置を実現することができる。
ト弁部は、閉止側の終端から所定の距離だけ移動した後
に開口する図7乃至図8に示した実施例の構成としても
よく、このようにした方が動作時の圧力変動等によって
鎖錠弁が誤動作することなく、より信頼性の高い流体圧
駆動装置を実現することができる。
【0069】尚、以上に示した実施例の鎖錠弁41の第
3パイロット室44は、バネの弾性を用いた機構等で構
成する第3操作機構に置き換えてもよい。但し、上記の
ような流体圧パイロット機構を用いた方が大きな操作力
が得られる上、弁体の変位によって操作力が変化しない
ので、何らかの抵抗力が生じても確実に操作できる上、
動作が速くなり、より高い信頼性が得られる。
3パイロット室44は、バネの弾性を用いた機構等で構
成する第3操作機構に置き換えてもよい。但し、上記の
ような流体圧パイロット機構を用いた方が大きな操作力
が得られる上、弁体の変位によって操作力が変化しない
ので、何らかの抵抗力が生じても確実に操作できる上、
動作が速くなり、より高い信頼性が得られる。
【0070】また、以上に示した実施例の鎖錠弁では、
パイロット室間に圧力差が生ずるのは極めて短時間の動
作中と異状が生じたときのみであり、時間の長い閉路保
持状態と開路保持状態では鎖錠弁の全てのパイロット室
が高圧になるように構成してある。従って、長時間にわ
たって鎖錠弁の弁体外周の環状隙間を高圧側から低圧側
へ漏れる流れはないので、作動流体が無駄に失われるこ
とはなく、シルティングやハイドロリックロックのため
に鎖錠弁の動作が阻害されることもない。
パイロット室間に圧力差が生ずるのは極めて短時間の動
作中と異状が生じたときのみであり、時間の長い閉路保
持状態と開路保持状態では鎖錠弁の全てのパイロット室
が高圧になるように構成してある。従って、長時間にわ
たって鎖錠弁の弁体外周の環状隙間を高圧側から低圧側
へ漏れる流れはないので、作動流体が無駄に失われるこ
とはなく、シルティングやハイドロリックロックのため
に鎖錠弁の動作が阻害されることもない。
【0071】さらに、以上に示した実施例の鎖錠弁で
は、小径部を閉路用パイロット弁14の1次側20に接
続する第1パイロット室42とし、大径部と小径部の間
を開路用制御弁15の第1パイロット室23に連通する
開路用パイロット弁16の1次側21に接続する第2パ
イロット室43としたが、これらを反対に接続して、大
径部と小径部の間を第1パイロット室42、小径部を第
2パイロット室43としても同様の誤動作防止機構とし
て機能する。但し、この構成の場合は、閉路操作系統に
異状が生じて閉路用パイロット弁14の1次側20とと
もに第1パイロット室42である大径部と小径部の間が
低圧になると、閉路保持の状態で第2パイロット室43
と第3パイロット室44の両方から第1パイロット室へ
漏れるので漏れ量が大きくなり、遮断動作に十分なだけ
の作動流体をアキュムレータ7内に蓄えられなくなって
次の遮断動作が遂行できなくなる可能性がある。あるい
は、このために流体圧ポンプ6の吐出量を大きくしなけ
ればならなくなる。
は、小径部を閉路用パイロット弁14の1次側20に接
続する第1パイロット室42とし、大径部と小径部の間
を開路用制御弁15の第1パイロット室23に連通する
開路用パイロット弁16の1次側21に接続する第2パ
イロット室43としたが、これらを反対に接続して、大
径部と小径部の間を第1パイロット室42、小径部を第
2パイロット室43としても同様の誤動作防止機構とし
て機能する。但し、この構成の場合は、閉路操作系統に
異状が生じて閉路用パイロット弁14の1次側20とと
もに第1パイロット室42である大径部と小径部の間が
低圧になると、閉路保持の状態で第2パイロット室43
と第3パイロット室44の両方から第1パイロット室へ
漏れるので漏れ量が大きくなり、遮断動作に十分なだけ
の作動流体をアキュムレータ7内に蓄えられなくなって
次の遮断動作が遂行できなくなる可能性がある。あるい
は、このために流体圧ポンプ6の吐出量を大きくしなけ
ればならなくなる。
【0072】これに対し、前述の実施例のように、小径
部を第1パイロット室、大径部と小径部の間を第2パイ
ロット室とすれば、閉路操作系統に異状が生じた状態で
閉路保持していても、第3パイロット室と第2パイロッ
ト室はともに高圧なのでこれらの間には漏れ流は発生せ
ず、第2パイロット室から第1パイロット室へのみ漏れ
るのでこのような不具合は生じない。従って、前述の実
施例の構成とした方がよい。
部を第1パイロット室、大径部と小径部の間を第2パイ
ロット室とすれば、閉路操作系統に異状が生じた状態で
閉路保持していても、第3パイロット室と第2パイロッ
ト室はともに高圧なのでこれらの間には漏れ流は発生せ
ず、第2パイロット室から第1パイロット室へのみ漏れ
るのでこのような不具合は生じない。従って、前述の実
施例の構成とした方がよい。
【0073】また、たとえば、閉路用パイロット弁14
のボールと弁座の間に異物を噛み込んで着座が不完全に
なったり、ボールや弁座に摩耗や欠損が生じて着座して
も完全には閉じなくなったりなどすると、正常な保持状
態での閉路用制御弁13の第1パイロット室22の圧力
は供給圧になるのに対し、これよりは低下しているもの
の動作開始圧力には達していないので閉路用制御弁13
が開いたままになるには至っていない状態となる。この
状態のままならば誤動作事故は発生しないが、このまま
放置しておくと異状が進展して事故につながる危険があ
る。従って、閉路用制御弁13が開いたままになる前に
鎖錠弁41が作動できる状態とする構成にすべきであ
る。
のボールと弁座の間に異物を噛み込んで着座が不完全に
なったり、ボールや弁座に摩耗や欠損が生じて着座して
も完全には閉じなくなったりなどすると、正常な保持状
態での閉路用制御弁13の第1パイロット室22の圧力
は供給圧になるのに対し、これよりは低下しているもの
の動作開始圧力には達していないので閉路用制御弁13
が開いたままになるには至っていない状態となる。この
状態のままならば誤動作事故は発生しないが、このまま
放置しておくと異状が進展して事故につながる危険があ
る。従って、閉路用制御弁13が開いたままになる前に
鎖錠弁41が作動できる状態とする構成にすべきであ
る。
【0074】そこで、図11に示すように、鎖錠弁41
の第2パイロット室43が低圧になって開動作し始める
ときの第1パイロット室42の圧力、すなわち鎖錠弁4
1の動作開始圧力を、閉路用制御弁13が開動作し始め
るときの閉路用制御弁13の第1パイロット室22の圧
力、すなわち閉路用制御弁13の動作開始圧力よりも高
い圧力に設定しておく。
の第2パイロット室43が低圧になって開動作し始める
ときの第1パイロット室42の圧力、すなわち鎖錠弁4
1の動作開始圧力を、閉路用制御弁13が開動作し始め
るときの閉路用制御弁13の第1パイロット室22の圧
力、すなわち閉路用制御弁13の動作開始圧力よりも高
い圧力に設定しておく。
【0075】ここで、鎖錠弁41の動作開始圧力とは、
鎖錠弁41の第2パイロット室43を低圧とした状態で
第1パイロット室42の圧力を下げて行き、第1パイロ
ット室42の閉方向の操作力と第3パイロット室の開方
向の操作力がつり合うときの第1パイロット室42の圧
力である。一方、閉路用制御弁13の動作開始圧力と
は、閉路用制御弁13の第1パイロット室22の圧力を
下げて行き、第1パイロット室22の閉方向の操作力と
第2パイロット室24の開方向の操作力がつり合うとき
の第1パイロット室22の圧力である。
鎖錠弁41の第2パイロット室43を低圧とした状態で
第1パイロット室42の圧力を下げて行き、第1パイロ
ット室42の閉方向の操作力と第3パイロット室の開方
向の操作力がつり合うときの第1パイロット室42の圧
力である。一方、閉路用制御弁13の動作開始圧力と
は、閉路用制御弁13の第1パイロット室22の圧力を
下げて行き、第1パイロット室22の閉方向の操作力と
第2パイロット室24の開方向の操作力がつり合うとき
の第1パイロット室22の圧力である。
【0076】このように構成すれば、異状のために閉路
用制御弁13が開いたままになったとしても、この状態
で開路操作すれば必ず鎖錠弁41が作動するので、開路
動作終了後に勝手に閉路動作する誤動作事故を確実に防
止することができるようになる。
用制御弁13が開いたままになったとしても、この状態
で開路操作すれば必ず鎖錠弁41が作動するので、開路
動作終了後に勝手に閉路動作する誤動作事故を確実に防
止することができるようになる。
【0077】尚、鎖錠弁41のポペット弁部を着座位置
から所定の距離だけ移動した後に開口する図7ないし図
8に示した実施例の構成とし、ポペット弁部先端の円筒
部47を除いた図12の構成としてもよい。この構成の
場合は、図12に示すように、通常の閉路動作の際にも
鎖錠弁が開方向に動くが、鎖錠弁41が開口位置に至る
前に閉路用制御弁13が開動作して主制御弁パイロット
室12を既に高圧にするので、鎖錠弁41が開口しても
流出しないから開路用制御弁15の第1パイロット室2
3および開路用パイロット弁16の1次側21は高圧の
ままに保たれ、閉路用パイロット弁14が閉じれば鎖錠
弁41も閉じて閉路保持の状態に至る。
から所定の距離だけ移動した後に開口する図7ないし図
8に示した実施例の構成とし、ポペット弁部先端の円筒
部47を除いた図12の構成としてもよい。この構成の
場合は、図12に示すように、通常の閉路動作の際にも
鎖錠弁が開方向に動くが、鎖錠弁41が開口位置に至る
前に閉路用制御弁13が開動作して主制御弁パイロット
室12を既に高圧にするので、鎖錠弁41が開口しても
流出しないから開路用制御弁15の第1パイロット室2
3および開路用パイロット弁16の1次側21は高圧の
ままに保たれ、閉路用パイロット弁14が閉じれば鎖錠
弁41も閉じて閉路保持の状態に至る。
【0078】また、以上に示した実施例のように、鎖錠
弁41をピストン2と直交する向きに配置した方がピス
トン2が動作する際に発生する衝撃や振動等の外乱によ
って鎖錠弁41が誤って開くことがないのでより高い信
頼性が得られる。
弁41をピストン2と直交する向きに配置した方がピス
トン2が動作する際に発生する衝撃や振動等の外乱によ
って鎖錠弁41が誤って開くことがないのでより高い信
頼性が得られる。
【0079】本発明の別の実施例を図13乃至図14を
用いて説明する。
用いて説明する。
【0080】本実施例は図9ないし図10に示した実施
例において、鎖錠弁41を止メ弁50に置き換えた以外
は上記の実施例と同じである。すなわち、開路用制御弁
15の第1パイロット室23と連通する開路用パイロッ
ト弁16の1次側21と開路用制御弁15の1次側31
とを結ぶ流路上には止メ弁50が設けられている。
例において、鎖錠弁41を止メ弁50に置き換えた以外
は上記の実施例と同じである。すなわち、開路用制御弁
15の第1パイロット室23と連通する開路用パイロッ
ト弁16の1次側21と開路用制御弁15の1次側31
とを結ぶ流路上には止メ弁50が設けられている。
【0081】いま、閉路操作系統に何らかの異状が発生
し、図13に示すように、閉路保持の状態において閉路
操作系弁類が閉路操作状態のままになっていたとする。
し、図13に示すように、閉路保持の状態において閉路
操作系弁類が閉路操作状態のままになっていたとする。
【0082】止メ弁50を閉じていれば、前述の実施例
と同様に、絞り18から閉路用パイロット弁14を経て
戻りポート35へ、また、閉路用制御弁13から絞り2
9を経て戻りポート30へ作動流体が漏れ続ける点のみ
が正常な状態と異なるだけで、閉路状態を保持し続け
る。止メ弁50を開くと、開路用制御弁15の第1パイ
ロット室23と開路用パイロット弁16の1次側21は
開路用制御弁15の1次側31に接続されるが、閉路保
持の状態では開路用制御弁15が閉じていて主制御弁パ
イロット室12に連通する1次側31は高圧になってい
るので、高圧の部分同士をつないだだけで何の変化も起
こらない。
と同様に、絞り18から閉路用パイロット弁14を経て
戻りポート35へ、また、閉路用制御弁13から絞り2
9を経て戻りポート30へ作動流体が漏れ続ける点のみ
が正常な状態と異なるだけで、閉路状態を保持し続け
る。止メ弁50を開くと、開路用制御弁15の第1パイ
ロット室23と開路用パイロット弁16の1次側21は
開路用制御弁15の1次側31に接続されるが、閉路保
持の状態では開路用制御弁15が閉じていて主制御弁パ
イロット室12に連通する1次側31は高圧になってい
るので、高圧の部分同士をつないだだけで何の変化も起
こらない。
【0083】さて、この状態で開路指令が発せられる
と、図14に示すように、開路操作系弁類では図2に示
したのと同じ開路動作が行われる一方で、開路用制御弁
15の第1パイロット室23と開路用パイロット弁16
の1次側21が止メ弁50を介して開路用制御弁15の
1次側31から2次側32を経て戻りポート30に接続
する。しかも、開路用制御弁15の、1次側31は主制
御弁パイロット室12から絞り17を介して既に低圧と
なった制御ポート9へも接続している。
と、図14に示すように、開路操作系弁類では図2に示
したのと同じ開路動作が行われる一方で、開路用制御弁
15の第1パイロット室23と開路用パイロット弁16
の1次側21が止メ弁50を介して開路用制御弁15の
1次側31から2次側32を経て戻りポート30に接続
する。しかも、開路用制御弁15の、1次側31は主制
御弁パイロット室12から絞り17を介して既に低圧と
なった制御ポート9へも接続している。
【0084】このため、開路指令が解除されて開路用パ
イロット弁16が閉じても、絞り19から流入する作動
流体は止メ弁50と開路用制御弁15の1次側31と2
次側32を介して戻りポート30へ流出してしまい、開
路用パイロット弁16の1次側21と開路用制御弁15
の第1パイロット室23は高圧にならないから、開路動
作が終了しても開路用制御弁23は開いたままとなる。
イロット弁16が閉じても、絞り19から流入する作動
流体は止メ弁50と開路用制御弁15の1次側31と2
次側32を介して戻りポート30へ流出してしまい、開
路用パイロット弁16の1次側21と開路用制御弁15
の第1パイロット室23は高圧にならないから、開路動
作が終了しても開路用制御弁23は開いたままとなる。
【0085】従って、開路動作が終了してもなお異状が
解消されず、閉路操作系弁類が閉路操作状態のままであ
ったとしても、閉路用制御弁13から流入する流量より
も開路用制御弁15から流出する流量の方が大きいので
閉路動作し始めることはなく、閉路動作不能の状態とな
り、開路状態に保持することができる。
解消されず、閉路操作系弁類が閉路操作状態のままであ
ったとしても、閉路用制御弁13から流入する流量より
も開路用制御弁15から流出する流量の方が大きいので
閉路動作し始めることはなく、閉路動作不能の状態とな
り、開路状態に保持することができる。
【0086】すなわち、本実施例によれば、閉路操作系
統が閉路操作状態のままになったとしても、開路指令が
発せられるまでの間は閉路状態を保持し続けるととも
に、一旦開路指令が発せられて開路動作を実行すると、
それ以降は閉路動作不能にして開路状態を保持するか
ら、開路動作後に勝手に閉路動作してしまう誤動作を確
実に防止することができる。
統が閉路操作状態のままになったとしても、開路指令が
発せられるまでの間は閉路状態を保持し続けるととも
に、一旦開路指令が発せられて開路動作を実行すると、
それ以降は閉路動作不能にして開路状態を保持するか
ら、開路動作後に勝手に閉路動作してしまう誤動作を確
実に防止することができる。
【0087】そして、閉路操作系統の異状が解消した後
に止メ弁50を閉じて、開路用パイロット弁16の1次
側21およびこれと連通する開路用制御弁15の第1パ
イロット室23を開路用制御弁15の2次側32および
戻りポート30と隔てれば、開路用制御弁15の第1パ
イロット室23が高圧となって開路用制御弁15が閉
じ、図3と同様の正常な開路保持の状態に戻り、次の閉
路動作が可能となる。
に止メ弁50を閉じて、開路用パイロット弁16の1次
側21およびこれと連通する開路用制御弁15の第1パ
イロット室23を開路用制御弁15の2次側32および
戻りポート30と隔てれば、開路用制御弁15の第1パ
イロット室23が高圧となって開路用制御弁15が閉
じ、図3と同様の正常な開路保持の状態に戻り、次の閉
路動作が可能となる。
【0088】ここで、止メ弁50は手動式や電動式の止
メ弁でよく、あるいは、外部からの信号によって開動作
する遠隔操作式の弁としてもよい。
メ弁でよく、あるいは、外部からの信号によって開動作
する遠隔操作式の弁としてもよい。
【0089】最後に、本発明のさらに別の実施例を図1
5を用いて説明する。
5を用いて説明する。
【0090】本実施例は図13乃至図14に示した実施
例において、流体圧ポンプ6の運転時間または運転回数
を監視して正常でないと判断した場合に警報を発する監
視手段51を設けた点と、止メ弁50を遠隔操作する遠
隔操作装置52を設けた点だけが異なり、他は前述の実
施例と同じである。
例において、流体圧ポンプ6の運転時間または運転回数
を監視して正常でないと判断した場合に警報を発する監
視手段51を設けた点と、止メ弁50を遠隔操作する遠
隔操作装置52を設けた点だけが異なり、他は前述の実
施例と同じである。
【0091】図15に示すように、閉路操作系統に何ら
かの異状が発生し、閉路保持の状態において閉路操作系
弁類が閉路操作状態のままになった場合は、前述の実施
例と同様に、閉路状態は保持されるが、絞り18から閉
路用パイロット弁14を経て戻りポート35へ、また、
閉路用制御弁13から絞り29を経て戻りポート30
へ、それぞれ作動流体が漏れ続ける。このため、アキュ
ムレータ7内の高圧作動流体は正常な状態よりも速く減
少するので流体圧ポンプ6の運転回数が増加する上、運
転中にも漏れるので運転時間も長くなる。最悪の場合は
運転したままになったり、運転時間の上限値を越えたた
めに保護回路等によって強制的に停止させられ、圧力を
喪失するに至ってしまったりする。
かの異状が発生し、閉路保持の状態において閉路操作系
弁類が閉路操作状態のままになった場合は、前述の実施
例と同様に、閉路状態は保持されるが、絞り18から閉
路用パイロット弁14を経て戻りポート35へ、また、
閉路用制御弁13から絞り29を経て戻りポート30
へ、それぞれ作動流体が漏れ続ける。このため、アキュ
ムレータ7内の高圧作動流体は正常な状態よりも速く減
少するので流体圧ポンプ6の運転回数が増加する上、運
転中にも漏れるので運転時間も長くなる。最悪の場合は
運転したままになったり、運転時間の上限値を越えたた
めに保護回路等によって強制的に停止させられ、圧力を
喪失するに至ってしまったりする。
【0092】そこで、監視装置51によって流体圧ポン
プ6の運転回数と運転時間の一方または両方を監視し、
正常な状態での運転回数や運転時間と比較して異状があ
ると判断した場合には警報を発生するように構成し、こ
の異状警報を受けて、遠隔操作装置52から信号を発し
て止メ弁50を開くように構成すれば、異状が解消する
前に開路指令が発せられても、開路動作後に勝手に閉路
動作してしまう誤動作は発生しなくなる。特に、監視装
置51が発した異状警報を受けて遠隔操作装置52が自
動的に止メ弁50を開動作させるようにすれば、止メ弁
50がより迅速に開くので上記の誤動作をより確実に防
止することができるようになる。
プ6の運転回数と運転時間の一方または両方を監視し、
正常な状態での運転回数や運転時間と比較して異状があ
ると判断した場合には警報を発生するように構成し、こ
の異状警報を受けて、遠隔操作装置52から信号を発し
て止メ弁50を開くように構成すれば、異状が解消する
前に開路指令が発せられても、開路動作後に勝手に閉路
動作してしまう誤動作は発生しなくなる。特に、監視装
置51が発した異状警報を受けて遠隔操作装置52が自
動的に止メ弁50を開動作させるようにすれば、止メ弁
50がより迅速に開くので上記の誤動作をより確実に防
止することができるようになる。
【0093】尚、以上に示した実施例において、開路用
制御弁15の2次側32は常に低圧なので、小径部を取
り除いた形状としてもよい。但し、小径部を設けておけ
ば開路用制御弁15の動作を容易に確認できるようにな
る。
制御弁15の2次側32は常に低圧なので、小径部を取
り除いた形状としてもよい。但し、小径部を設けておけ
ば開路用制御弁15の動作を容易に確認できるようにな
る。
【0094】以上の各実施例において、閉路用制御弁が
接触子を開路操作させる状態にあって開路用制御弁が開
路操作を行う場合、この開路用制御弁の操作後にこの開
路操作状態を保持するように鎖錠弁を動作させるために
は、各弁の開動作/閉動作は各実施例とは異なる構成に
することも可能であろう。
接触子を開路操作させる状態にあって開路用制御弁が開
路操作を行う場合、この開路用制御弁の操作後にこの開
路操作状態を保持するように鎖錠弁を動作させるために
は、各弁の開動作/閉動作は各実施例とは異なる構成に
することも可能であろう。
【0095】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、何らか
の異状が生じて閉路操作系統が閉路操作状態のままにな
ったとしても、開路動作後に勝手に閉路動作する誤動作
を確実に防止することができ、しかも、このための誤動
作防止手段又は鎖錠弁の動作特性の調整も不要な上、特
性の変化もなく、信頼性の高い遮断器の流体圧駆動装置
を実現することができる。
の異状が生じて閉路操作系統が閉路操作状態のままにな
ったとしても、開路動作後に勝手に閉路動作する誤動作
を確実に防止することができ、しかも、このための誤動
作防止手段又は鎖錠弁の動作特性の調整も不要な上、特
性の変化もなく、信頼性の高い遮断器の流体圧駆動装置
を実現することができる。
【図1】本発明の一実施例において正常な状態での閉路
保持状態を示す構造図である。
保持状態を示す構造図である。
【図2】図1の実施例において正常な状態での開路動作
状態を示す構造図である。
状態を示す構造図である。
【図3】図1の実施例において正常な状態での開路保持
状態を示す構造図である。
状態を示す構造図である。
【図4】図1の実施例において正常な状態での閉路動作
状態を示す構造図である。
状態を示す構造図である。
【図5】図1の実施例において閉路操作系統に異状が生
じた場合の閉路保持状態を示す構造図である。
じた場合の閉路保持状態を示す構造図である。
【図6】図5の状態から開路動作する状態を示す構造図
である。
である。
【図7】本発明の鎖錠弁の他の構造における閉止状態を
示す構造図である。
示す構造図である。
【図8】図7の実施例における鎖錠弁の開口位置を示す
構造図である。
構造図である。
【図9】本発明の他の実施例において閉路操作系統に異
状が生じた場合の閉路保持状態を示す構造図である。
状が生じた場合の閉路保持状態を示す構造図である。
【図10】図9の状態から開路動作する状態を示す構造
図である。
図である。
【図11】鎖錠弁と閉路用制御弁の動作開始圧力の関係
を示す特性図である。
を示す特性図である。
【図12】本発明の他の実施例において通常の閉路動作
状態を示す構造図である。
状態を示す構造図である。
【図13】本発明の別の実施例において閉路操作系統に
異状が生じた場合の閉路保持状態を示す構造図である。
異状が生じた場合の閉路保持状態を示す構造図である。
【図14】図13の状態から開路動作する状態を示す構
造図である。
造図である。
【図15】本発明のさらに別の実施例の構成を示す構造
図である。
図である。
3…流体圧シリンダ、6…流体圧ポンプ、8…主制御
弁、13…閉路用制御弁、14…閉路用パイロット弁、
15…開路用制御弁、16…開路用パイロット弁、41
…鎖錠弁、50…止メ弁。
弁、13…閉路用制御弁、14…閉路用パイロット弁、
15…開路用制御弁、16…開路用パイロット弁、41
…鎖錠弁、50…止メ弁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河本 英雄 茨城県日立市国分町一丁目1番1号 株式 会社日立製作所国分工場内 (72)発明者 佐道 公一 茨城県日立市国分町一丁目1番1号 株式 会社日立製作所国分工場内 (72)発明者 前田 宏 茨城県日立市国分町一丁目1番1号 株式 会社日立製作所国分工場内 (72)発明者 定村 弘祥 茨城県日立市国分町一丁目1番1号 株式 会社日立製作所国分工場内
Claims (16)
- 【請求項1】接触子を開閉する流体圧シリンダと、作動
流体を加圧供給する流体圧源と、この流体圧源から供給
される作動流体の流れを制御して前記流体圧シリンダを
駆動する制御弁類とを備えた遮断器の流体圧駆動装置に
おいて、 前記制御弁類は、接触子を閉路状態に導く閉路操作系弁
類と、接触子を開路状態に導く開路操作系弁類とを備
え、 閉路操作系弁類が閉路操作状態にあって開路操作系弁類
が開路操作を行う場合、この開路操作後は、前記開路操
作系弁類の開路操作状態を保持して前記閉路操作系弁類
の閉路操作を無効にする手段を設けたことを特徴とする
遮断器の流体圧駆動装置。 - 【請求項2】請求項1に記載の遮断器の流体圧駆動装置
において、開路操作系弁類の開路操作状態を保持して閉
路操作系弁類の閉路操作を無効にする前記手段が鎖錠弁
であることを特徴とする遮断器の流体圧駆動装置。 - 【請求項3】接触子を開閉する流体圧シリンダと、作動
流体を加圧供給する流体圧源と、この作動流体の流れを
制御して前記流体圧シリンダを駆動する制御弁類とを備
えた遮断器の流体圧駆動装置において、 前記制御弁類は、 流体圧シリンダへの作動流体の供給排出を制御する主制
御弁と、 接触子の閉路指令を受けて、この主制御弁のパイロット
室を供給ポートに接続する閉路用制御弁及びこの接続動
作のために前記閉路用制御弁のパイロット室を戻りポー
トに接続する閉路用パイロット弁と、 接触子の開路指令を受けて、前記主制御弁のパイロット
室を戻りポートに接続する開路用制御弁及びこの接続動
作のために前記開路用制御弁のパイロット室を戻りポー
トに接続する開路用パイロット弁と、 前記開路用制御弁のパイロット室を戻りポートに接続す
る流路と、 この流路に鎖錠弁と、 を備え、前記閉路用制御弁のパイロット室が戻りポート
に接続された状態で、前記開路用制御弁のパイロット室
が戻りポートに接続された場合、前記鎖錠弁を開くこと
により、前記開路用制御弁のパイロット室の戻りポート
への接続を維持して、前記閉路用制御弁の閉路操作を無
効にすることを特徴とする遮断器の流体圧駆動装置。 - 【請求項4】請求項3に記載の遮断器の流体圧駆動装置
において、前記鎖錠弁の2次側を戻りポートへ接続し、
前記流路は、前記開路用制御弁のパイロット室を前記鎖
錠弁の1次側に接続することによって、前記鎖錠弁の開
動作により前記開路用制御弁のパイロット室を戻りポー
トに接続する流路であることを特徴とする遮断器の流体
圧駆動装置。 - 【請求項5】請求項3に記載の遮断器の流体圧駆動装置
において、前記流路は、前記開路用制御弁のパイロット
室を前記鎖錠弁の1次側に接続するとともに、この鎖錠
弁の2次側と前記開路用制御弁の1次側とを接続し、前
記鎖錠弁及び前記開路用制御弁の開動作により、前記開
路用制御弁のパイロット室を戻りポートに接続する流路
であることを特徴とする遮断器の流体圧駆動装置。 - 【請求項6】請求項5に記載の遮断器の流体圧駆動装置
において、前記鎖錠弁を止め弁としたことを特徴とする
遮断器の流体圧駆動装置。 - 【請求項7】請求項6に記載の遮断器の流体圧駆動装置
において、前記止め弁は外部からの指令に従って開動作
する弁としたことを特徴とする遮断器の流体圧駆動装
置。 - 【請求項8】請求項6又は7に記載の遮断器の流体圧駆
動装置において、流体圧源は作動流体を加圧吐出する流
体圧ポンプと、加圧された作動流体を蓄積するアキュム
レータとを備え、前記流体圧ポンプは該アキュムレータ
内に蓄えられた高圧の作動流体が所定の量よりも減少す
ると運転を開始し、所定の量に達すると運転を停止する
構成とするとともに、前記流体圧ポンプの運転時間また
は運転回数を監視し、この運転時間または運転回数が所
定の時間または回数よりも大きいと判断した場合に警報
を発する監視手段を備え、この監視手段から発せられた
警報を受けて前記止め弁を開動作させることを特徴とす
る遮断器の流体圧駆動装置。 - 【請求項9】請求項3乃至5のいずれかに記載の遮断器
の流体圧駆動装置において、前記鎖錠弁は、閉路用パイ
ロット弁が閉路操作状態にあって開路用パイロット弁が
開路操作を行う場合、この開路用パイロット弁の動作を
受けて自動的に開動作する弁としたことを特徴とする遮
断器の流体圧駆動装置。 - 【請求項10】請求項3乃至5のいずれかに記載の遮断
器の流体圧駆動装置において、前記閉路用パイロット弁
及び開路用パイロット弁は、その1次側を絞りを介して
供給ポートに、2次側を戻りポートにそれぞれ接続し、
前記鎖錠弁は、前記閉路用パイロット弁の1次側に接続
される第1パイロット室と、前記開路用パイロット弁の
1次側に接続される第2パイロット室と、前記第1及び
第2パイロット室と弁体を隔てて対向し、そのいずれよ
りも小さい受圧面積を有し、供給ポートに接続された第
3パイロット室を備えたことを特徴とする遮断器の流体
圧駆動装置。 - 【請求項11】請求項2乃至5のいずれかに記載の遮断
器の流体圧駆動装置において、前記鎖錠弁はポペット弁
であり、底部に弁座を有し弁体を内包する穴が、前記鎖
錠弁の弁体と摺動自在に嵌合するように前記弁体の動作
方向に前記弁座から所定の長さだけ一定の内径で形成さ
れ、前記所定の長さから先を前記内径よりも大きくした
ことを特徴とする遮断器の流体圧駆動装置。 - 【請求項12】請求項2乃至5のいずれかに記載の遮断
器の流体圧駆動装置において、前記鎖錠弁は前記流体圧
シリンダの運動方向と直交する向きに運動するように設
けたことを特徴とする遮断器の流体圧駆動装置。 - 【請求項13】接触子の開路操作をその閉路操作よりも
優先して実行する遮断器の流体圧駆動装置において、接
触子が閉路操作状態にあるときの開路指令を受けて、閉
路操作状態が解除されるまでこの開路操作状態を維持す
ることを特徴とする遮断器の流体圧駆動装置。 - 【請求項14】接触子を開閉する流体圧シリンダと、作
動流体を加圧供給する流体圧源と、この作動流体の流れ
を制御して前記流体圧シリンダを駆動する制御弁類とを
備えた遮断器の流体圧駆動装置において、 前記流体圧シリンダは、一方の操作室が供給ポートに接
続され、作動流体を他方の操作室に供給することによっ
て閉路動作し、排出することによって開路動作するシリ
ンダであり、 前記制御弁類は、 前記流体圧シリンダに作動流体を供給排出する主制御弁
と、1次側が供給ポートに2次側が前記主制御弁のパイ
ロット室に接続されるとともに、閉路用パイロット弁の
1次側に接続される第1パイロット室と、供給ポートに
接続され第1パイロット室と弁体を介して対向し、第1
パイロット室よりも小さい受圧面積を有する第2パイロ
ット室とを有し、開動作によって前記主制御弁のパイロ
ット室を供給ポートに接続して高圧にすることにより前
記主制御弁を閉路操作位置に切り換える閉路用制御弁
と、 1次側が前記主制御弁のパイロット室に、2次側が戻り
ポートに接続されるとともに、開路用パイロット弁の1
次側に接続される第1パイロット室と、供給ポートに接
続され第1パイロット室と弁体を介して対向し、第1パ
イロット室よりも小さい受圧面積を有する第2パイロッ
ト室とを有し、開動作によって前記主制御弁のパイロッ
ト室を戻りポートに接続して低圧することにより前記主
制御弁を開路操作位置に切り換える開路用制御弁と、 1次側が前記閉路用制御弁の第1パイロット室及び絞り
を介して供給ポートに接続されるとともに、2次側が戻
りポートに接続され、閉路指令を受けて開動作すること
により前記閉路用制御弁を開動作させる閉路用パイロッ
ト弁と、 1次側が前記開路用制御弁の第1パイロット室及び絞り
を介して供給ポートに接続されるとともに、2次側が戻
りポートに接続され、開路指令を受けて開動作すること
により前記開路用制御弁を開動作させる開路用パイロッ
ト弁と、 を備え、 前記開路用制御弁の第1パイロット室および前記開路用
パイロット弁の1次側と戻りポートとを結ぶ流路とこの
流路を開閉する鎖錠弁を設け、 この鎖錠弁は、前記閉路用パイロット弁の1次側に接続
される第1パイロット室と、前記開路用パイロット弁の
1次側に接続される第2パイロット室と、供給ポートに
接続され、前記第1及び第2パイロット室のいずれより
も小さい受圧面積を有し、前記両パイロット室と弁体を
介して対向する第3パイロット室とを備えたことを特徴
とする遮断器の流体圧駆動装置。 - 【請求項15】請求項10又は14に記載の遮断器の流
体圧駆動装置において、前記開路用パイロット弁が開い
て前記鎖錠弁の第2パイロット室が低圧になった状態
で、この鎖錠弁が開動作を開始するときのその第1パイ
ロット室の圧力を、閉路用制御弁が開動作を開始すると
きのこの閉路用制御弁の第1パイロット室の圧力よりも
高く設定したことを特徴とする遮断器の流体圧駆動装
置。 - 【請求項16】請求項1乃至15のいずれかに記載の遮
断器の流体圧駆動装置によって接触子を開路及び閉路す
ることを特徴とする遮断器。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24124795A JP3183120B2 (ja) | 1995-09-20 | 1995-09-20 | 遮断器の流体圧駆動装置およびこれを用いた遮断器 |
KR1019960038187A KR100190153B1 (ko) | 1995-09-20 | 1996-09-04 | 차단기의 유체압 구동 장치 및 이를 이용한 차단기 |
US08/713,117 US5750950A (en) | 1995-09-20 | 1996-09-16 | Hydraulic drive device for circuit breaker and circuit breaker using the same |
CN96112836A CN1077326C (zh) | 1995-09-20 | 1996-09-20 | 断路器液压驱动装置以及包括该驱动装置的断路器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24124795A JP3183120B2 (ja) | 1995-09-20 | 1995-09-20 | 遮断器の流体圧駆動装置およびこれを用いた遮断器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0992096A true JPH0992096A (ja) | 1997-04-04 |
JP3183120B2 JP3183120B2 (ja) | 2001-07-03 |
Family
ID=17071404
Family Applications (1)
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