JP3861834B2 - 遮断器の流体圧駆動装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は遮断器の流体圧駆動装置に係り、特に、電力用遮断器に好適な流体圧駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の遮断器では、例えば特開平7−217401号公報に記載されているように、高圧回路遮断器の油圧装置は、可動接点用の駆動ピストンを有している。可動接点は投入状態で高圧タンクに接続された2個のピストンを有し、この2個のピストンはそれに作用する高圧流体で駆動されている。回路遮断では、ピストンの低圧側に流路が形成されるよう切換弁が作動する。投入用パイロット弁と遮断用パイロット弁が切換弁を駆動する。そして、2個の回路遮断用パイロット弁が切換弁に接続されている。
【特許文献1】
特開平7−217401号公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記特開平7-217401号公報に記載の遮断装置では、片方のパイロット弁になんらかの異常が発生してこのパイロット弁が動作しなくなると、他方のパイロット弁だけの動作となり、遮断器の開極および閉極時間が変化する不具合を生じる。電力用遮断器においては、遮断器が開極するのに要する時間(開路指令から接点が離れるまでの時間)と閉極するのに要する時間(閉路指令から接点が付くまでの時間)は、所定の時間の範囲内に収められなければならない。また、相別に遮断器を備える場合には、相間の動作時間の違いが小さいことが必要である。さらに弁体を挿入するボディや管路を少なくして、コストを低減するとともに小型化することが望まれている。
【0004】
本発明は上記従来技術の不具合に鑑みなされたものであり、その目的は、遮断器の動作の信頼性を向上させることにある。本発明の他の目的は、遮断器の動作時間を長期にわたり略一定にすることにある。本発明のさらに他の目的は、遮断器を小型化してコストを低減することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明では、シリンダ内に収容されたピストンを駆動して可動接触子と固定接触子を有する接点を開閉する遮断器の流体圧駆動装置において、前記ピストンを駆動する圧力を切換える切換弁と、この切換弁に接続された流路を開閉する閉路用パイロット弁と開路用パイロット弁とを設け、各パイロット弁は1弁室内に2個の弁体を対向して配置し、それぞれの弁体の移動方向を実質的に逆方向とし、前記弁体間はばねで接続され、それぞれの弁体はフルストロークの半分のところで接触し、それ以上開口しないものである。
【0006】
この特徴において、一方の弁体が最大ストロークまで変位し、他方の弁体が最小ストローク位置にあるときに、弁体同士が接触するように各弁体を配置するのが望ましい。また、弁体の最大ストロークを略同一とするのがよく、パイロット弁はポペット弁でもよい。さらに、弁体のストロークに比例してパイロット弁の流路面積が変化するのがよく、弁体間をばねで接続してもよい。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の遮断器の流体圧駆動装置の一実施例を、図1ないし図8を用いて説明する。図1に、遮断器の流体圧駆動装置の縦断面図を示す。遮断器は、閉路状態(通電中の状態)にある。図2以下も図1と同様の縦断面図であり、それぞれ動作状態が異なっている。図2は、通常の開路動作の初期の状態であり、図3は、開路用パイロット弁の一つが動作しなかった場合の開路動作の初期の状態である。また図4は、開路動作の後期の状態であり、図5は、開路状態(遮断した状態)、図6は、通常の閉路動作中の初期の状態、図7は、閉路用パイロット弁の一つが動作しなかった場合の閉路動作の初期の状態、図8は、閉路動作中の後期の状態である。
【0008】
図1において、接点を開閉する遮断器100は固定接触子1と可動接触子2を有する。この遮断器100を駆動する流体圧駆動装置3は、ピストン5と、このピストン5に収納される流体圧シリンダ4とを備える。流体圧シリンダ4は可動接触子2を駆動する。流体圧シリンダ4は、ピストン5により小受圧面積側6と大受圧面積側7に分けられる。小受圧面積側6には、流体圧源8から吐き出されアキュムレータ9に蓄圧された作動流体の供給圧が常時作用する。シリンダ操作室7を形成する大受圧面積側には、開路用主弁11と閉路用主弁12の開閉を切り替えることにより、高圧の供給圧またはリザーバ10の低圧の戻り流体圧が選択的に作用する。リザーバ10は、この油圧装置から排出された流体を回収および貯蔵する。
【0009】
開路用主弁11は2方弁であり、シリンダ操作室7を低圧であるリザーバ10に連通させて、ピストン5に開路動作をさせる。開路用主弁11の一端側に形成された開路用主弁パイロット室17には、切換弁13の制御ポート14が接続されている。開路用主弁11の弁体15を閉じるためのばね16が、弁体15の背面側に設けられている。ばね16のばね力と開路用主弁パイロット室17の高圧の流体圧が弁体15を閉じるのに用いられる。開路用主弁パイロット室17には、シリンダ操作室7から押し出される流体も作用し、この流体の圧力により開路用主弁パイロット室17が低圧になったときに弁体15が開かれる。弁体15の背面には低圧室18が形成されており、この低圧室18は常に戻り側に通じている。開路用主弁パイロット室17の内径は、低圧室18を設けているので弁体15端部に形成した弁座19より小径に形成されている。ここで、開路用主弁11は、閉弁状態において弁座19の左方から作用する力よりも、開路用主弁パイロット室17に負荷される右方から力の方が大きくなるように、受圧面積及び流体圧力を設定する。
【0010】
閉路用主弁12は2方弁であり、シリンダ操作室7を高圧の供給側配管8aに連通させて、ピストン5を用いて閉路させる。閉路用主弁12は、弁体20とこの弁体20の軸に接触するピストン21とを有している。弁体20の背面側にはばね22が配置されており、このばね22のばね力が弁体20に作用する。閉路用主弁12のシリンダとピストン21との間に形成された閉路用主弁パイロット室24には、開路用主弁パイロット室17と同様に切換弁13の制御ポート14が接続されている。閉路用主弁12の弁体20の背面側には補助室26が形成されており、この補助室26には弁体20の軸中心から側面に抜ける導通孔25を介してシリンダ操作室7が連通している。
【0011】
弁体20の弁座27の直径は、閉路用主弁パイロット室24の内径、すなわちピストン21の外径よりも小さく、かつ、補助室26の内径よりも大きい。閉路用主弁パイロット室24を低圧にすると、弁体20には、ばね22力と、弁座27と補助室26の半径の違いによる面積差分に作用する供給流体圧、および補助室26に作用する流体圧が作用し、弁体20は閉じられる。閉路用主弁パイロット室24を高圧にすると、この高圧の流体圧力により弁体20は開かれる。
【0012】
切換弁13は、軸方向中間部に2つの弁部が形成された弁体31を有する2位置3方弁である。切換弁13の一方の軸端部には、切換弁パイロット室28が形成されている。弁体31を駆動するために、2つのパイロット弁50、60が切換弁13に接続されている。切換弁パイロット室28は、閉路用パイロット弁60を開き開路用パイロット弁50を閉じることにより高圧になる。また閉路用パイロット弁60を閉じ、開路用パイロット弁50を開くと低圧になる。低圧と高圧を切換えることにより、開路用主弁パイロット室17と閉路用主弁パイロット室24に通じる制御ポート14は、高圧の供給側に連通する供給側弁室29か、または低圧の戻り側に連通する戻り側弁室30のいずれかに連通する。
【0013】
弁体31の弁部の背面側軸部32は、供給側弁座33よりも小径である。切換弁パイロット室28の受圧面積は、戻り側弁座34の断面積と弁部の背面側軸部32と断面積の差分よりも大きい。したがって、切換弁パイロット室28を低圧にすると、供給側弁座33の面積と弁部の背面側軸部32の面積の差に作用する供給圧により弁体31は下方に移動する。一方、切換弁パイロット室28を高圧にすると、高圧の供給圧により発生する上向きの力が、前記面積差に作用する下向きの力に打ち勝ち、弁体31を上方に移動させる。なお、切換弁パイロット室28は、絞り35を経て、制御ポート14を有する弁室に連通している。
【0014】
弁部の背面側軸部32のさらに背面側には、保持機構36が設けられている。保持機構36は、流体圧が作用しないときに弁体31を機械的に保持する。流体圧が作用する通常の動作では、保持機構36の保持力は無視できる程度の保持力である。
【0015】
閉路用パイロット弁60は、向かい合って配置された閉路用ソレノイド61、62を有する。閉路用ソレノイド61を励磁すると弁体65が開き、閉路用ソレノイド62を励磁すると弁体63が開く。これらのソレノイド61、62の励磁を解くと、弁体63、65間に設けたばね64のばね力により弁体63、65は閉じる。同様に、開路用パイロット弁50は、向かい合って配置された開路用ソレノイド51、52を有する。開路用ソレノイド51を励磁すると弁体55が開き、開路用ソレノイド52を励磁すると弁体53が開く。これらのソレノイド51、52の励磁を解くと、弁体53、55間に設けたばね54のばね力により弁体53、55は閉じる。
【0016】
閉路用パイロット弁60では、弁体63、65が対向しており、弁体63、65の移動方向はともに図1において上下方向である。このため、ソレノイド61、62が励磁されると、弁体63、65が互いにぶつかるように動くので、弁体63、65はその運動をお互いにより規制される。同じ理由で、開路用パイロット弁50でも2つの弁体53、55は、お互いにより自己の運動を規制される。
【0017】
閉路用パイロット弁60の1次側は高圧の供給側に、2次側は開路用パイロット弁50の1次側および切換弁パイロット室28に接続されている。開路用パイロット弁50の2次側は、低圧の戻り側にも接続されている。閉路用パイロット弁60と開路用パイロット弁50は、ともにポペット弁であり、弁体の軸方向移動量に流路面積がほぼ比例する。
【0018】
上記のように構成した本実施例の動作を、以下に説明する。
図1の閉路状態では、シリンダ操作室7、開路用主弁パイロット室17、閉路用主弁パイロット室24、切換弁パイロット室28、閉路用パイロット弁60の一次側および開路用パイロット弁50の1次側は、すべて高圧になっている。そして、これらすべての弁は閉じている。
【0019】
この状態において、図示しない上位制御装置から開路指令が発せられると、開路用ソレノイド51、52が励磁されて開路用パイロット弁50の弁体55、53が押し開かれる。切換弁パイロット室28が低圧の戻り側に連通するので、供給側弁室29と制御ポート14を有する弁室に作用する高圧により切換弁13が開路操作状態に切り換わる。このとき、弁体53、55は、それぞれのフルストロークの半分のところで接触し、それ以上開口しない。
【0020】
開路指令が発せられたとき、開路用ソレノイド51が動作しなかったり、弁体55が固着し動作しなかったり、あるいは開路用ソレノイド52が発生した力が開路用ソレノイド51が発生する力よりも大きい、等の不具合が発生したら、図3に示すように、弁体53がフルストロークする。弁体53がフルストロークすると、弁体55は弁体53に押されて閉じる。ポペット弁が開口したときの流路面積は、ポペット弁の軸方向移動量であるリフト量に比例する。
【0021】
弁体53、55の一方がフルストロークしたときに、1次側から2次側に作動流体が流れる流路の面積と、弁体53、55がそれぞれフルストロークの半分のところで静止したときに1次側から2次側へ作動流体が流れる2箇所の流路の面積の和が、ほぼ等しくなる。切換弁13の切換え速度は、開路用パイロット弁の1次側から2次側へ作動流体が流れる流路の面積が大きいほど速い。図2と図3では流路面積が等しいので、切換弁13の動作速度は変わらない。
【0022】
切換弁13が開路操作状態に切り換わったので、制御ポート14、およびこれに接続された開路用主弁パイロット室17が、戻り側に連通して低圧になる。開路用主弁11は、流体圧シリンダ4が有するシリンダ操作室7の高圧流体により開き、シリンダ操作室7を戻り側に連通させる。これにより、ピストン5と可動接触子2が開路動作を開始する。
【0023】
シリンダ4の小受圧面積側6には高圧が負荷されているから、シリンダ操作室7の流体は押し出される。その際、弁室11aの圧力が高くなり、開路用主弁11は開いた状態を保つ。図4に、この開路用主弁11が開いたままである開路動作後期の状態を示す。ピストン5の開路動作が完了すると、シリンダ操作室7から戻り側への流れが止まる。開路用主弁11では、図4において右方と左方の圧力差がなくなる。そこで開路用主弁11は、ばね16により閉じられる。一方、開路用ソレノイド51、52の励磁が解かれるので、開路用パイロット弁50もばね力によって閉じる。つまり、再び全ての弁が閉じる。この状態を、図5に示す。
【0024】
切換弁13が動作した後は、図2の場合であっても、図3の場合であっても、全く同じ動作である。したがって、図2の場合と図3の場合では、開極時間が変化しない。なお、開路用主弁パイロット室17が低圧になると、それとともに閉路用主弁パイロット室24も低圧になる。そのため、閉路用主弁12のピストン21が一旦右方へ動く。しかし、閉路用主弁12は最初から閉じているので、ピストン21だけが動いても閉じたままとなる、その結果、上記の切換弁13による開路動作は、閉路用主弁12に影響されない。
【0025】
図5の開路状態において、図示しない上位制御装置から閉路指令が発せられたときの様子を、図6に示す。閉路用ソレノイド61、62が励磁される。閉路用パイロット弁60が閉路用ソレノイド61、62により押し開かれ、供給側に連通するパイロット弁60の1次側から2次側へ作動流体が流入する。切換弁パイロット室28は高圧になり、切換弁13が閉路操作状態に切り換わる。このとき、弁体63、65は、それぞれフルストロークの半分のところで接触し、それ以上パイロット弁60を開口させない。
【0026】
閉路指令が発せられたとき、閉路用ソレノイド61が動作しない、弁体65が固着し動作しない、あるいは閉路用ソレノイド62が発生する力が閉路用ソレノイド61が発生する力よりも大きい、等の不具合が発生したら、図7に示すように、弁体63がフルストロークする。弁体63がフルストロークすると、弁体65は弁体63に押されて閉じる。閉路指令では開路指令のときと同様、弁体63、65の一方がフルストロークするときに、1次側から2次側へ作動流体が流れる流路への流路面積(図7参照)と、弁体63、65の双方がそれぞれフルストロークの半分のところで静止するときに、1次側から2次側へ作動流体が流れる2箇所の流路の面積の和(図6参照)は、ほぼ等しい。したがって、図6と図7では切換弁13の動作速度は変化しない。
【0027】
図6および図7に示すように切換弁13が動作すると、制御ポート14に閉路用主弁パイロット室24が連通する。これにより、制御ポート14と閉路用主弁パイロット室24が高圧になり、閉路用主弁12のピストン21と弁体20とが、図において左方に動いて閉路用主弁12を開く。シリンダ操作室7が高圧側に連通し、可動接触子2と一体になったピストン5は、閉路動作を開始する。この際、シリンダ操作室7は、シリンダ動作開始時に瞬時に高圧となる。
【0028】
シリンダ操作室7の圧力が上昇するとともに、導通孔25を介して補助室26の圧力も高まる。しかしながら、ピストン5が動いている間は供給圧までは上昇しない。すなわち、シリンダ4の小受圧面積側6に作用する供給流体の圧力、可動接触子2等の質量、ピストン5周囲に設けた図示しないパッキンの摩擦力、等の負荷に打ち勝ちピストン5を駆動できる力が、シリンダ操作室7に生じる。この力は、概ね小受圧面積側6とシリンダ操作室7の受圧面積の比で決定される。シリンダ操作室7の受圧面積の方が大きいので、シリンダ操作室7の圧力は供給圧よりも低くなる。
【0029】
この供給圧力より低い圧力がシリンダ操作室7に作用している状態では、ピストン21は閉路用主弁パイロット室12にかかる供給圧力により左方に押される。ピストン21が左方に押されるとこのピストン21に隣り合う弁体20も左方に押される。ここで、弁体20とピストン21には、次の左方からの力が発生する。ピストン21の径と弁座27の径差部分に作用する作動流体の圧力による力、弁座27と補助室26の径差部分に作用する供給圧による力およびばね22等の力である。一方、弁体20とピストン21には、閉路用主弁パイロット室24に作用する作動流体の圧力により、右方からの力が発生する。
【0030】
ばね22力を流体圧の力より小さく設定すると、補助室に作用する圧力はピストン5が閉路動作中の供給圧力より低いので、右方から作用する力が左方から作用する力より大きくなる。これにより、弁体20は左方に押された状態を維持し、ピストン5は閉路動作を継続する。切換弁13が閉路操作状態に切り換わると、開路用主弁パイロット室17も高圧になる。しかし、開路用主弁11は動作開始前から閉じており、弁を閉じる力が増すだけであり、閉路動作に悪影響は与えない。
【0031】
閉路動作が終了してピストン5が停止すると、作動流体の流れが止まる。シリンダ操作室7、導通孔25および補助室26内の圧力が、供給圧まで高まる。ばね22の力により閉路用主弁12の弁体20とピストン21が右に押され、閉路用主弁12が閉じる。閉路側ソレノイド61、62を用いる閉路指令が切れると、閉路用パイロット弁60が閉じる。これら一連の動作の結果、図1に示した閉路状態に至る。切換弁13の作動後の閉路用主弁12とピストン5の動作は、図6の場合と図7の場合で同じであり、閉極時間は変化しない。
【0032】
本実施例によれば、ソレノイドやパイロット弁の一つに不具合が生じた場合でも、通常の場合と同じ速度で動作可能であり、遮断器の流体圧駆動装置の信頼性を向上できる。
【0033】
本発明の他の実施例を、図9ないし図16を用いて説明する。
本実施例では、図1ないし図8に示した実施例で用いた開路用主弁11と閉路用主弁12を省き、切換弁13の制御ポート14を流体圧シリンダ4のシリンダ操作室7に接続している。これにより、切換弁が直接流体圧シリンダを駆動している。図9に通電中である閉路状態を、図10に通常の開路動作の初期の状態を、図11に開路用パイロット弁の一つが動作しなかった場合の開路動作の初期の状態を示す。また、図12に開路動作の後期の状態を、図13に遮断した状態である開路状態を、図14に、通常の閉路動作中の初期の状態を、図15に閉路用パイロット弁の一つが動作しなかった場合の閉路動作の初期の状態を、図16に閉路動作中の後期の状態を示す。開路用主弁11と閉路主弁12を省いた点以外は、図1ないし図8に示した実施例とすべて同じ構成である。したがって、これらの図9ないし図16の状態は、ぞれぞれ図1ないし図8の状態に対応する。
【0034】
本実施例は、小容量から中容量の遮断器を駆動する場合に適している。また本実施例では切換弁により直接流体圧シリンダを駆動しているので、切換弁の動作時間の違いが開極時間または閉極時間に大きく影響する。しかしながら、パイロット弁を用いて切換弁の動作時間を変化させないようにしているので、遮断器の動作に悪影響を与えることは無い。
【0035】
上記各実施例ではのパイロット弁にポペット弁を用いているが、ポペット弁の代わりにスプール弁を用いてもよい。また、開路用パイロット弁と閉路用パイロット弁は独立に動作するから、開路用パイロット弁と閉路用パイロット弁の一方だけを上記構造としてもよい。また、上記実施例ではパイロット弁の2個の弁体を互いに接触させたが、接触しないようにしてもよい。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、パイロット弁の2個の弁体を1弁室内に対向して配置したので遮断器を小型化することができ、コストを低減できる。また、2個の弁体を互いに接触させて弁体の動作を制限したので、1個のパイロット弁に不具合が生じても動作時間に影響を与えず、信頼性の高い遮断器を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遮断器の一実施例の縦断面図であり、閉路状態を示す図。
【図2】図1に示した遮断器の縦断面図であり、通常の開路動作中の初期状態を示す図。
【図3】図1に示した遮断器の縦断面図であり、一方の開路用パイロット弁が動作しなかったときの開路動作中の初期状態を示す図。
【図4】図1に示した遮断器の縦断面図であり、開路動作中の後期の状態を示す図。
【図5】図4に示した遮断器の縦断面図であり、開路状態を示す図。
【図6】図4に示した遮断器の縦断面図であり、通常の閉路動作中の初期状態を示す図。
【図7】図4に示した遮断器の縦断面図であり、一方の閉路用パイロット弁が動作しなかった場合の閉路動作中の初期状態を示す図。
【図8】7に示した遮断器の縦断面図であり、閉路動作中の後期の状態を示す図。
【図9】本発明に係る遮断器の他の実施例の縦断面図であり、閉路状態を示す図。
【図10】図9に示した遮断器の縦断面図であり、通常の開路動作中の初期状態を示す図。
【図11】図9に示した遮断器の縦断面図であり、一方の開路用パイロット弁が動作しなかったときの開路動作中の初期状態を示す図。
【図12】図9に示した遮断器の縦断面図であり、開路動作中の後期の状態を示す図。
【図13】図9に示した遮断器の縦断面図であり、開路状態を示す図。
【図14】図9に示した遮断器の縦断面図であり、通常の閉路動作中の初期状態を示す図。
【図15】図9に示した遮断器の縦断面図であり、一方の閉路用パイロット弁が動作しなかったときの閉路動作中の初期状態を示す図。
【図16】図9に示した遮断器の縦断面図であり、閉路動作中の後期の状態を示す図。
【符号の説明】
1・・・固定接触子、2・・・可動接触子、3・・・流体圧駆動装置、4・・・流体圧シリンダ、5・・・ピストン、6・・・小受圧面積室、7・・・シリンダ操作室、8・・・流体圧源、11・・・開路用主弁、12・・・閉路用主弁、13・・・切換弁、28・・・切換弁パイロット室、50・・・開路用パイロット弁、53、55…弁体、54…ばね、60・・・閉路用パイロット弁、63、65…弁体、64…ばね。
Claims (3)
- シリンダ内に収容されたピストンを駆動して可動接触子と固定接触子を有する接点を開閉する遮断器の流体圧駆動装置において、
前記ピストンを駆動する圧力を切換える切換弁と、この切換弁に接続された流路を開閉する閉路用パイロット弁と開路用パイロット弁とを設け、各パイロット弁は1弁室内に2個の弁体を対向して配置し、それぞれの弁体の移動方向を実質的に逆方向とし、前記弁体間はばねで接続され、それぞれの弁体はフルストロークの半分のところで接触し、それ以上開口しないことを特徴とする遮断器の流体圧駆動装置。 - 前記パイロット弁をポペット弁としたことを特徴とする請求項1に記載の遮断器の流体圧駆動装置。
- 前記弁体のストロークに比例してパイロット弁の流路面積が変化することを特徴とする請求項1に記載の遮断器の流体圧駆動装置。
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