JP4537095B2 - 遮断器の流体圧駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は遮断器の流体圧駆動装置に関し、特に電力用遮断器に好適な流体圧駆動装置に関する。
従来の遮断器用流体圧駆動装置の例が、特許文献1に記載されている。この公報に記載の駆動装置は、開路弁と閉路弁を同一軸上に別体で設けている。そして、開路弁を一旦開いて開路操作したあと小開口に戻して開路保持させ、閉路動作時に開路弁を速やかに閉じている。従来の遮断器用流体圧駆動装置の他の例が、特許文献2に記載されている。この公報には主操作弁部とパイロット弁部を一体のケース内に配置して、小型化した流体圧駆動装置が記載されている。なおこの公報の従来技術の項または特許文献3には、パイロット弁と主操作弁とを有する2段の流体圧駆動装置において、遮断用主操作弁と開路用主操作弁と別体にすることが記載されている。
特開平11-96859号公報 特開2003−45296号公報 特開平11-353983号公報
上記特許文献1に記載の流体圧駆動装置では、制御弁を動作させるのに多くの流量を必要とし、制御弁を駆動するパイロット弁容量が大きくなる。また、閉路動作後に閉路弁を開状態に保つ必要があり、開路動作時に閉路弁を速やかに閉じることができない。その結果、閉路動作時に制御弁が動作し、高圧の供給側から低圧の戻り側に流れる作動流体量が増大し、圧力変動を引き起こす恐れがある。この圧力変動は遮断器の操作に悪影響を及ぼすので、低減することが望まれている。
上記特許文献2に記載の流体圧駆動装置では、主操作弁とパイロット弁とを一体のケース内に収めるようにしたので、ケース内部の流路構成が複雑になり、それとともに弁の構成も複雑になり、装置が複雑化している。また、特許文献2の従来技術の項に記載のものまたは特許文献3に記載のものは、流路構成は特許文献2の発明よりも簡単であるが、給液ポートと排液ポートと制御ポートの3ポート構成とし、遮断保持時および開路保持時の双方において、必要ポートを閉路しているので、主操作弁部が3個の弁部材にならざるを得ず、やはり流路構成が複雑になる。
本発明は上記従来技術の不具合に鑑みなされたものであり、その目的は遮断器の流体圧駆動装置を小型化および簡素化することにある。本発明の他の目的は、遮断器の流体圧駆動装置の信頼性を向上させることにある。
上記目的を達成する本発明の特徴は、接点部を開閉する流体圧シリンダと、この流体圧シリンダを作動流体の流体力により開路動作させる開路用制御弁と閉路動作させる閉路用制御弁とを備えた遮断器の流体圧駆動装置において、開路用制御弁は開路用主制御弁とこの開路用主制御弁を駆動する開路用パイロット弁とを有し、閉路用制御弁は閉路用主制御弁とこの閉路用主制御弁を駆動する閉路用パイロット弁とを有し、各主制御弁は弁座とこの弁座に当接可能な弁体とを有し、各弁体を対向配置し、各弁体と各弁座が当接する弁座部間距離よりも、弁体の弁座への当接部間の長さを長くしたものである。
そしてこの特徴において、開路用主制御弁の弁体と閉路用主制御弁の弁体は、弁を開く方向が互いに反対になるように配置されるのがよく、開路用主制御弁の有する弁体と閉路用主制御弁の有する弁体とが別体で同軸上にあり、流体圧駆動装置の動作中に必ずしも当接しないように配置されているのがよい。
また、開路用主制御弁に開路用制御室を形成し、この開路用制御室を低圧にして開路用制御弁の弁体を開動作させ、閉路用主制御弁に閉路用制御室を形成し、この閉路用制御室を高圧にして閉路用主制御弁の弁体を開動作させるのがよく、開路保持状態では開路用主制御弁の弁体と閉路用主制御弁の弁体が接触するとともに開路用主制御弁が微小に開口し、開路動作中は開路用主制御弁が開路保持状態よりさらに開口し、閉路保持状態では閉路用主制御弁を微小に開口し、閉路動作中は閉路用主制御弁が閉路保持状態よりもさらに開口するように各弁体を配置するのが好ましい。
さらに、閉路保持状態では、閉路用主制御弁の弁体に加わる圧力による力の合力をほぼ0にし、開路用主制御弁の弁体に高圧部の作動流体の流体力が作動してこの弁体を閉動作させる方向に力がかかるようにし、開路保持状態では、開路用主制御弁の弁体に加わる作動流体の圧力による力の合力をほぼ0にし、閉路用主制御弁の弁体に高圧部の作動流体の流体力が作用してこの弁体を閉動作させる方向に力がかかるようにするのが好ましい。
さらにまた、閉路用主制御弁は閉路用制御室と作動流体の高圧部に連通する供給ポートと流体圧シリンダに接続する閉路用シリンダポートとを備え、閉路用制御室を高圧にして閉路用主制御弁を開き、供給ポートと閉路用シリンダポートを連通し、流体圧シリンダに作動流体を供給して接点部を閉路し、開路用主制御弁は開路用制御室と作動流体の低圧部に連通する排出ポートと流体圧シリンダに連通する開路用シリンダポートとを備え、開路用制御室を低圧にして開路用主制御弁を開き、開路用シリンダポートと排出ポートを連通し、流体圧シリンダから作動流体を排出して接点部を開路することが好ましい。
この構成において、閉路用主制御弁の弁体は閉路用制御室側に突出した軸部を有し、排出ポート内で開路用主制御弁の弁体と接触可能なように配置されており、閉路用主制御弁の弁体の背面側に作動流体の低圧部に開放された円筒部を有し、開路用主制御弁の弁体は開路用制御室側に作動流体の低圧部に開放された円筒部を有し、開路用主制御弁に開路用主制御弁の弁体を閉じる方向に力を発生するばねを設け、閉路用主制御弁に開路用主制御弁の弁体を閉じる方向に力を発生するばねを設けるのがよく、開路用主制御弁のシリンダポートと開路用制御室を絞りを介して接続してもよい。
さらにまた、閉路用主制御弁は閉路用制御室と作動流体の高圧部に連通する供給ポートと流体圧シリンダに連通する閉路用シリンダポートとを備え、閉路用制御室を高圧にして閉路用主制御弁を開動作させ、供給ポートと閉路用シリンダポートを連通し、流体圧シリンダに作動流体を供給して接点部を閉路し、開路用主制御弁は開路用制御室と作動流体の低圧部に連通する排出ポートと流体圧シリンダに連通する開路用シリンダポートとを備え、開路用制御室を低圧にして開路用主制御弁を開動作させ、開路用シリンダポートと排出ポートとを連通し、流体圧シリンダから作動流体を排出して接点部を開路させるのが望ましい。
この構成において、閉路用主制御弁の弁体は閉路用制御室側に突出する軸部を有し、排出ポート内で開路用主制御弁の弁体と接触可能に配置され、閉路用主制御弁の弁体の背面側に円筒部を設け、この円筒部の背面に閉路用シリンダポートに連通する背圧室を形成し、開路用主制御弁の弁体は開路用制御室側に円筒部を有し、この円筒部の背面に開路用シリンダポートに連通する背圧室を形成し、開路用主制御弁は開路用主制御弁の弁体を閉じる方向に力を発生するばねを有し、閉路用主制御弁は閉路用主制御弁の弁体を閉じる方向に力を発生するばねを有するのがよい。
本発明では、開路用制御弁を開路動作時に全開状態にし、動作完了後は全開時よりも小さい開口に保持する。さらに、閉路用制御弁を閉路動作時に全開状態とし、動作完了後は全開よりも小さい開口に保持する。これにより、開路用制御弁や閉路用制御弁を動作させるのに必要な流量を低減できる。その結果、遮断器の流体圧駆動装置を小型簡素化できるとともに信頼性を向上できる。
以下、本発明に関する遮断器の流体圧駆動装置のいくつかの実施例を、図面を用いて移説明する。
図1ないし図6は遮断器の流体圧駆動装置の一実施例の縦断面図である。図1は、遮断器の閉路状態を示す図であり、通電中の状態を示す。図2は、開路動作の初期の状態を、図3は、開路動作の後期の状態を、それぞれ示す。図4は、開路状態の図であり、遮断した状態である。図5は、閉路動作の初期の状態を、図6は閉路動作の後期の状態を、それぞれ示す。
遮断器の流体圧駆動装置3は、接点部70を開閉する流体圧シリンダ部4と、流体圧シリンダ部4の圧力を切り換える開路用主制御弁30と閉路用主制御弁20と、これら主制御弁30、20を駆動する開路用パイロット弁50および閉路用パイロット弁60と、これらパイロット弁50、60を駆動する開路用ソレノイド51および閉路用ソレノイド61を有する。すなわち、2段の弁構成となっている。
流体圧シリンダ部4は、シリンダ7内を摺動するピストン5を有し、このシリンダ7は、シリンダ7内を小受圧面積側6とシリンダ制御室(大受圧面積側)7aとに分割する。小受圧面積側6は、ロッド11の断面積分だけ大受圧面積側7aより受圧面積が少ない。ピストン5を先端部に取り付けたロッド11の他端部は、可動接点2に接続されている。可動接点2は、ロッドの往復動により固定接点1との間で電力の遮断または投入動作をする。
小受圧面積側6には、ポンプ8から吐出されアキュムレータ9に蓄圧された作動流体の供給圧が、連通路102を介して常時作用する。シリンダ制御室を形成する大受圧面積側7aは、開路用主制御弁30と閉路用主制御弁20に接続されており、これらの主制御弁30、20の開閉により、高圧の供給圧側とリザーバ10に連通する低圧の戻り側とに、連通が切換えられる。リザーバ10は、流体圧シリンダ部4から排出された流体を回収して貯蔵する。
開路用主制御弁30は、開口が形成された弁座35と、この弁座35に当接する台形断面を有する弁体31とを備える。弁座35の開口近傍には、弁体31よりも大径のシリンダポート33が形成されており、シリンダポート33はシリンダ制御室7aに連通路104を介して連通する。シリンダポート33と隣り合って、弁体31よりも小径の排出ポート38が形成されている。この排出ポート38は、低圧のリザーバ10に連通路105を介して常時連通している。図1の状態では、弁体31が弁座35の開口を塞いでおり、シリンダポート33と排出ポート38とは区画されている。
弁体31の背面側には、排出ポートよりも小径で弁体外径とほぼ同じ径の円筒部36aが形成されており、この円筒部36aを弁体31の摺動部37が摺動する。摺動部37には、摺動リングが介装されている。弁体31の背面側には軸部32が形成されており、この軸部32と円筒部36aとで、制御室36bが形成される。軸部32の外周部には、ばね34が取り付けられている。ばね34の一端は、制御室36bの壁面に当接している。
閉路用制御弁20も開路用制御弁30とほぼ同じ構成であり、開路用制御弁30と対称的に配置されている。すなわち、閉路用制御弁20は、台形断面を有する弁体21と、開口が形成された弁座25とを有する。弁座25の開口に隣り合って、弁体21より大径の供給ポート23が形成されており、弁体21と弁座の当接部(開口)である小径部よりも開路用主制御弁30側には、シリンダポート27が形成されている。
シリンダポート27は、シリンダ制御室7aに連通路103を介して常時連通している。供給ポート23は、流体圧シリンダ部4の小受圧面積部6に連通路100を介して常時連通している。図1の状態では、弁体21は弁座25に当接していないので、シリンダポート27は供給ポート23に連通している。弁体21の背面側であって弁体21の外周部には、ばね24が取り付けられている。ばね24の一端部は、主制御弁ブロック19に当接している。
閉路用主制御弁20の弁体21の断面台形部よりも開路用主制御弁30側は、開路用主制御弁30の方向に延在しており、その延在部の中間にはシリンダポート27の内周を摺動する円筒形の摺動部28aが形成されている。シリンダポート27は、摺動部28aにより上下2つの部屋、すなわち、シリンダポート室26aと閉路用主弁制御室26bとに分割される。
閉路用主制御弁20の弁体21は、開路用主制御弁30の弁体31に当接し、摺動部28aよりも小径の円筒部(軸部)28bを有する。この軸部28bは、開路用主制御弁30の排出ポート38にまで延在しており、弁体31に当接したときは、弁座25と弁体21の間、または弁座35と弁体31の間のいずれかが微小に開口する。
閉路用主制御弁20及び開路用主制御弁30は、それぞれパイロット弁により駆動される。すなわち、閉路用主制御弁20を駆動する閉路用パイロット弁60と、開路用主制御弁30を駆動する回路用パイロット弁50とが、主制御弁ブロック19に取り付けられている。閉路用パイロット弁60には、閉路用ソレノイド61が取り付けられている。同様に開路用パイロット弁50には、開路用ソレノイド51が取り付けられている。開路用パイロット弁50は開路用ソレノイド51を励磁すると開き、励磁を解くと内蔵するばねのばね力で閉じる。閉路用パイロット弁60も同様である。
閉路用パイロット弁60の2次側は、閉路用主制御弁20のシリンダポート20に連通路101を解して常時連通している。開路用パイロット弁50の2次側は、開路用主制御弁30の制御室36bに連通路108を介して常時連通している。閉路用パイロット弁60の1次側は、連通路106を介して閉路用主制御弁20の制御室26bおよび開路用主制御弁30の制御室36bに常時連通している。閉路用パイロット弁60の1次側は、さらに閉路用主制御弁30のシリンダポート33に絞り40を介して常時連通している。開路用パイロット弁51の1次側は、低圧のリザーバ10に連通路107を介して常時連通している。
なお、閉路用主制御弁20と開路用主制御弁30は、同一軸上に配置されている。そして、一方の弁が閉状態であれば、他方の弁が開状態になるように設定されている。各弁体21、31の背面側端部には軸部(円筒部)22、32が形成されており、この軸部22、32は主制御弁ブロック19に形成され低圧のリザーバ10に連通する穴内を摺動する。その摺動の際に、作動油が漏れるのを防止するために、軸部には摺動リングが介装されている。同様に閉路用主制御弁20のシリンダポート27を摺動する弁体21の摺動部28aには、摺動リングが介装されており、シリンダポート室26aと制御室26bとをシールする。
開路用主制御弁30が開状態になりシリンダポート33が排出ポート38に連通すると、両ポート33、38ともに低圧状態になり、作動流体は接点部駆動シリンダ部4から排出され。これにより、ピストン5が開路動作する。接点部70が開くと、弁体31に作用するばね34のばね力が、開路用主制御弁30を閉じる。一方、閉路用主制御弁20が開状態になり閉路用主制御弁20の供給ポート23とシリンダポート27とが連通すると、両ポートとも高圧になりピストン5の両側が高圧の作動油に満たされるが、大受圧面積側7aがロッドの断面積分だけ面積が大きいので、ピストン5が閉路動作する。接点部70が閉じると、弁体21に作用するばね24のばね力が、閉路用主制御弁20を閉じる。
以上のように構成した本実施例にかかる流体圧駆動装置3の動作を、具体的に説明する。遮断器の接点部70が閉じた状態から、開く動作について初めに説明する。図1は、閉路状態を示している。この状態では、シリンダ制御室7aと開路用主制御弁30の制御室36bと閉路用主制御弁20の制御室26bと閉路用パイロット弁の1次側と開路用パイロット弁の1次側が、高圧になっている。
閉路用主制御弁20の円筒部22の径d1と開路用主弁側の円筒部28bの径d4は同一であるから、閉路用主制御弁20の弁体21の両面にかかる作動油からの力はバランスしている。このバランスした力に加えて、ばね24の力が弁体21に作用し、弁体21を弁座25側に移動させる。すなわち、閉路用主制御弁20が閉じる。一方、開路用主制御弁30の弁体31の一方の面(上側の面)には、摺動部37の径dと円筒部32の径dの違いにより面積差π(d −d )/4が生じているので、作動油が弁体31を下側に移動させようとする力が作用する。この力に抗して、ばね34は弁体31を上方に押し上げようとする。作動油の圧力がばね24力に打ち勝つように設定しているので、閉路側主制御弁20では、弁座25と弁体21の間に微小な開口が保たれる。
閉路状態を保持する図1の状態において開路指令が発せられた状態を、図2に示す。開路指令が発せられると、開路用ソレノイド51が励磁され、開路用パイロット弁50を押し開く。開路用主制御弁30の制御室36bと閉路用制御弁の制御室26bは、低圧の戻り側に連通する。その結果、閉路用主制御弁20のシリンダポート27の2つの部屋シリンダポート室26aと制御室26bとの圧力バランスが崩れ、閉路用主制御弁20の弁体21は図の下方に移動し、弁座25を弁体21で閉じる。
閉路用主制御弁20の弁体21が移動すると、この弁体21の軸部28bに当接している開路用主制御弁30の弁体31も下方に移動する。さらに、弁体31を下方に移動させる力も発生する。すなわち、シリンダ部4の大受圧面積側7aが高圧になっているので、大受圧面積側7aに連通するシリンダポート33の圧力が高圧となる。シリンダポート33の作動流体の圧力だけが高圧なので、弁体31にはπ(d −d )/4の面積に作用する圧力を積分した力が下方に加わる。ここで、d6は弁体31の外径d6であり、d5は排出ポート38の外径である。これにより、ピストン5がさらに高速に動作する。
開路用主制御弁30が開くと、低圧の排出ポート38にシリンダポート33が連通し、このシリンダポート33に連通するシリンダ部4の大受圧面積側7aの圧力が低下する。その結果、ピストン5を押す小受圧面積側6の力が大受圧面積側の力よりも大になり、ピストン5が右方に移動する。ピストン5にロッド11を介して接続された可動接点も右方に移動し、開路動作が開始される。このとき、制御室26から排出される流体の体積Vは、V=L×π(d −d )/4、Lはストローク、になる。したがって、パイロット弁50が処理する流量は、少なくて済む。
開路用主制御弁30の弁体31が開いた状態を、図3に示す。この図3は、開路動作後期の状態を示している。シリンダ部4のピストン5が右方に移動し終わると、シリンダ7から排出される作動油の流れが止まる。それとともに排出ポート38とシリンダポート33が連通し、共にリザーバ11に連通して低圧に保たれる。その結果、開路用主制御弁30には流体圧(上方と下方の差圧)により弁体31を開く力が相殺される。流体圧がバランスしたので、弁体31はばね34のばね力により閉じる方向(左方)に動く。
ただし、閉路用主制御弁20の弁体21には、弁座25の開口部径dと背面側円筒部径dの径差部分にかかる圧力差(アキュムレータ9の圧力とリザーバ10の圧力との差)による圧力による力と、ばね24のばね力により下向きの力が作用している。この下向きの力よりもばね34の上向きの力を小さくして、円筒部28bが主制御弁ブロック19を摺動する開路用主制御弁30が微小開口を保つように設定する。その際、開路用ソレノイド51の励磁が解かれるので、開路用パイロット弁50は内蔵するばねのばね力により閉じる。この状態が図4に示す開路保持状態であり、閉路用主制御弁20の供給ポート23だけが高圧となり、シリンダポート27より下方の部分は低圧となる。
図4に示した開路保持状態において、閉路指令が発せられたときの様子を図5に示す。閉路指令が発せられると、閉路用ソレノイド61が励磁され、閉路用パイロット弁60が押し開かれる。閉路用パイロット弁60の1次側と2次側とが連通し、ともに2次側に連通する供給ポートの圧力、即ち高圧になる。閉路用パイロット弁60の1次側は常時閉路用主制御弁20の制御室26bと開路用主制御弁30の制御室36bに連通しているから、制御室26b、36bはともに高圧になる。
閉路用制御弁20の弁体21の背面側には、円筒部(径dの位置)を除いて高圧の供給圧が作用し、弁体21の前面側には弁座25の開口部(径dの位置)までシリンダポート27の低圧が作用し、それよりも大径部には供給ポート23の高圧が作用する。したがって、弁体21の径dから径dまでの部分に作用する流体圧およびばね24のばね力により、弁体21には下向きの力が作用する。そこで、これらの力に打ち勝つ力をシリンダポート27部分で発生するように、シリンダポート27の径dと軸部28bの径dを設定する。弁体21の軸部28bの中間に形成した摺動部28aの上側の面には低圧が作用し、下側の面には軸部28bの径dよりも大径部分に高圧の供給圧が作用する。
閉路用主制御弁20の各部の径をこのように設定したので、閉路用主制御弁20の弁体21は上方に移動して弁座25を開く。一方、開路用主制御弁30の弁体31の背面側に形成した制御室36bの圧力がリザーバ10の圧力である低圧から供給ポート23の高圧に変化したので、弁体31では少しの開口でのバランス状態が崩れ、上方への力が大きくなる。そこで、弁体31は上方に移動し、弁座35を閉じる。
開路用主制御弁30が閉じ、閉路用主制御弁20が開いたので、シリンダポート27のシリンダポート室26aの圧力がシリンダ7の大受圧面積側7aに作用して、ピストン5、ロッド11および可動接点2を固定接点1側に移動させる。なお、閉路用主制御弁20を動かすためには、パイロット弁60から制御室26bに流体を供給しなければならないが、制御室26bの面積はπ(d −d )/4であるから、パイロット弁に必要な流量は少なくて済む。
弁座25が開いたので、閉路用主制御弁20のシリンダポート27に形成したシリンダ制御室7aのも圧力が上昇する。しかしながら、ピストン5が動いている間は供給圧までは上昇しない。その理由は、以下の通りである。ピストン5が動くためには、小受圧面積側6に作用する供給圧および可動接点2の質量、ピストン5の周囲に設けたピストンリングの摩擦力等の負荷に打ち勝つ力を大受圧面積側7aに生じさせなければならない。この力は概ね小受圧面積側6と大受圧面積側7aの受圧面積の比で決まる。大受圧面積側7aの受圧面積がロッド11の断面積分だけ広いから、大受圧面積側7aの圧力は供給圧より低くなる。
供給圧をPs、大受圧面積側7aの圧力をPcとすると、弁体21には供給ポート23部では閉じる方向に、Ps×π(d −d )/4の力が作用し、閉路用主制御弁20の制御室26bでは開く方向にPs×π(d −d )/4の力が働く。弁体21の背面の円筒部径d1と弁体21の前面の軸部径d4を同じとすれば、2つの力の和Ps×π(d −d )/4が、弁体21を開く方向に作用する。
一方、シリンダポート27のシリンダポート室26aでは、閉じる方向にPc×π(d −d )/4の力が働く。供給圧Psがシリンダポート室26aの圧力Pcよりも大きいので、弁体21全体では弁体21を開く方向に力が作用する。この合力よりもばね24が弁体21を閉じる力を小さくすると、弁体21をさらに開くことができる。そこで、ばね24のばね力を合力よりも小さくして、ピストン5をさらに高速に動作させる。
ピストン5が閉路動作している間は、弁体21は弁座25から離れた開いた状態に保持され、閉路動作を継続する。閉路動作が終了すると、ピストン5が停止する。弁体21が弁座25から離れているので、シリンダポート27は供給ポート23に連通して、高圧になる。シリンダポート27と供給ポート23との連通後は、弁体21に作用する流体圧がバランスし、弁体21はばね24の力だけで閉じる方向に動く。
一方、開路用主制御弁30の弁体31では、弁体31の背面側に設けられた制御室36bに供給圧力による力とばね34のばね力による上向きの力が作用している。この上向きの力よりもばね24の下向きの力を僅かに小さくする。その結果、開路用主制御弁30弁体は、弁座35に当接するまで上方に移動する。
この移動の途中で下方に移動する閉路用主制御弁30の弁体31の軸部28b端面に当接しても、ばね24力は弁体31に作用する上向きの力よりも小さいので、弁体21ともども上方に移動する。弁体31が弁座に当接した状態では、閉路用主制御弁20は微少開口を有する開状態になる(図4参照)。弁体21、31はばね24、34の力だけで元の位置に復帰するので、弁体21、31同士の衝突時の衝撃は小さい。閉路用ソレノイド61は励磁が解かれ、閉路用パイロット弁60は内蔵するばねのばね力により閉じる。
本実施例によれば、閉路状態では閉路用主制御弁が微小な開口を有する開状態であるから、この閉路状態から開路動作させると、閉路用主制御弁がすばやく閉じる。また、開路状態で開路用主制御弁が微小な開口を有しているから、開路状態から閉路動作させると、開路用主制御弁がすばやく閉じる。
以上により、開路用主制御弁または閉路用主制御弁を動作させたときに、供給側から低圧の戻り側に直接流れる流体を低減できる。これにより、遮断器の駆動装置の信頼性を向上させることができる。また、開路用主制御弁または閉路用主制御弁を駆動するパイロット弁に必要な作動油の流量は、これらの主制御弁の制御室の流体を排出するときまたは供給するときに要する量だけであるから、パイロット弁の面積が小さくなる。これにより、パイロット弁を小型化できるとともに、駆動装置を大容量化できる。
本発明の他の実施例を、図7を用いて説明する。本実施例は、図1で示した実施例と閉路用主制御弁20および開路用主制御弁20の弁体21、31の背面側をリザーバ10に開放しないようにしたことにある。これにともない、主制御弁ブロック19に形成した流路構造も図1に示した実施例とは異なっている。具体的には、閉路用主制御弁20側については、弁体21の背面に形成される背圧室29と、弁体21の軸部28bであって摺動部28aよりも弁座25側の側面を連通する流路106を弁体21内部に形成する。
一方、開路用主制御弁30側については、弁体31の背面側に形成される背圧室39と弁体31が弁座35と当接する面を連通する流路109を弁体31内部に形成する。シリンダポート33dと排出ポート38dとは、その位置が図1に示した実施例とは反対位置になり、弁座35よりも前面側が排出ポート33dであり、弁座35よりも背面側がシリンダポート38dとなっている。閉路用パイロット弁60の1次側及び開路用パイロット弁50の2次側に連通する絞り40を有する流路110は、シリンダポートに開口する代わりに背圧室39に開口している。その他の構成は、図1に示した実施例のものと同じである。
このように構成した本実施例の動作を、以下に説明する。図7に示した閉路状態では、シリンダ7の大受圧面積側7aおよび開路用主制御弁30の制御室36b、閉路用主制御弁20の制御室26b、閉路用パイロット弁60の1次側、開路用パイロット弁50の1次側が高圧になっている。このとき、閉路用主制御弁20の弁体21に作動流体から加わる力はバランスしている。したがって、弁体21にはばね24による閉じる方向の力が働く。なお、弁体21の円筒部22の径dと軸部28bの径dは異なっていてもよい。
開路用主制御弁30の弁体31には、摺動部37の径dと円筒部32の径dの径差部分にかかる流体圧とばね34とにより、弁座を閉じる方向の力が作用する。この力は、閉路用主制御弁20の弁体21にかかるばね24の力に打ち勝ち、閉路用主制御弁20の弁座25を微小開口状態にして保持する。
この状態において開路指令が発せられると、開路用ソレノイド51が励磁されて開路用パイロット弁50が押し開かれる。開路用主制御弁30の制御室36bおよび閉路用制御弁20の制御室26bは、開路用パイロット弁50を介して低圧の戻り側に連通する。開路用主制御弁30の弁体31は、シリンダ部4の大受圧面積側7aから作用する高圧によって開き始める。シリンダポート33dが低圧の排出ポート38dに連通したので、大受圧面積側7aから作動流体がシリンダポート33dに流れ込み、大受圧面積側7a内の作動流体量が減少する。これにより、ピストン5が可動接点2と一体で右方に移動し、接点部70が開路動作し始める。それとともに閉路用主制御弁20の弁体21は、摺動部28aの上下の圧力バランスが崩れて、下方に移動し弁座25を閉じる。
閉路用主制御弁20が閉じたあとも、シリンダ7の小受圧面積側6にかかる高圧により大受圧面積側7aの作動流体が押し出されて、開路用主制御弁30の弁体31は移動を続ける。つまり、開路用主制御弁30の弁体31の外径d6と弁体31の背面側の円筒部径d7の差部分に、作動流体の流体力が作用して、さらに弁座35は開く。これにより、ピストン5がさらに高速に動作する。その後も、開路用主制御弁30の弁座35部は、開いた状態を保つ。
シリンダ部4のピストン5の動作が完了した後には、大受圧面積側7aから作動流体が排出されなくなるので、開路用主制御弁30のシリンダポート33と背圧室39の圧力は低下する。その結果、弁体31に作用する流体圧では弁体31が開かなくなり、ばね34のばね力により弁体31は開路用主制御弁30を閉じる方向に動く。ただし、開路側主制御弁30のばね32力よりも、閉路用主制御弁20の開口径d2と弁体21の背面側の円筒部22の径d1の差部分に加わる流体力(供給圧力による力)と、ばね24による下向きの力の和の方が大きい。
そのため、閉路用主制御弁20は閉じた状態を保ち、この閉路用主制御弁20の弁体21の前面側に設けた円筒部28bの端面に開路用主制御弁30の弁体31が当接し、弁座35部では微小開口が保たれる。このとき、開路用ソレノイド51の励磁が解かれ、開路用パイロット弁50は内蔵するばね力により閉じられる。
開路状態において閉路指令が発せられると、閉路用ソレノイド61が励磁され、閉路用パイロット弁60が押し開かれる。閉路用パイロット弁60の1次側と2次側が連通して高圧の供給圧になり、閉路用主制御弁20の制御室26bと開路用主制御弁30の制御室36bも高圧になる。閉路用主制御弁20の弁体21では、シリンダポート27において摺動部28aの上下方向の圧力バランスが崩れは、弁体21は上方に移動して弁座25部を開き始める。それとともに、開路用主制御弁30では制御室36bの圧力が高くなり弁体31に作用する流体力のバランスが崩れて、弁体31を上方に移動させ弁座35を閉じる。
閉路用主制御弁20が開き始めたので、シリンダポート23とシリンダポート室26aとが連通し、シリンダ7の小受圧面積側6から大受圧面積側7bに作動流体が供給されて、ピストン5を左方に移動させる。ピストンが左方に移動すると、ピストン5に接続されたロッド11に取り付けられた可動接点2も左方に移動し、接点部70は閉路動作し始める。弁座25が開いたので、閉路用主制御弁20のシリンダポート27と大受圧面積側7bの圧力も上昇する。しかし、ピストン5が動いている間はこれらの空間27、7bの圧力は、供給圧までは上昇しない。
供給圧をPs、大受圧面積側7bの圧力をPcとすると、閉路用主制御弁20の弁体21には弁体を開く方向を正として、
Ps×π(d −d )/4+Pc×πd /4−Pc×πd /4−Ps×π(d −d )/4−Pc×πd /4
の力が作用する。つまり、閉路用主制御弁20を開く方向に
(Ps−Pc)×π{(d −d )−(d −d )}/4
の力が作用する。
したがって、閉路用主制御弁20のシリンダポート27の径d3と弁体21の軸部28bの径d4とで形成される径差部の面積が、弁座25の開口径d2と弁体21の背面側に設けた円筒部22の径d1とで形成される径差部の面積よりも大きくする。これにより、弁体21に作用する作動流体の流体圧が、弁体21を開く方向に作用する。この流体力よりもばね24の力を小さくして、弁体21がさらに開くよう動作させる。弁体21の移動量を大きくしたので、ピストン5はさらに高速に動作する。
ピストン5が閉路動作しているときは、弁体21は開いた状態に保たれて、閉路動作を継続する。閉路動作が終了してピストン5が停止したら、シリンダポート27は高圧になる。作動流体の流体力がバランスし、ばね24の力によって弁体21は閉じる方向に動く。このとき、開路用主制御弁30では、制御室36bが供給圧なっており、弁体31には制御室36bの作動流体による流体力とばね34によるばね力とが、上向きに作用する。これにより、開路用主制御弁30は閉じられる。
閉路用主制御弁20の弁体21には、ばね24の力が下向きに働くが、開路用主制御弁30の弁体31に作用する上向きの力よりも小さく設定しているので、軸部28bの端面で当接している閉路用主制御弁20の弁座25部は微小開口を保つ。本実施例によれば、閉路用主制御弁20および開路用主制御弁30に低圧のリザーバ10側に開放する部分を設けておらず、構造が簡素化する。
上記いずれの実施例においても、開路用主制御弁と閉路用主制御弁を対向させ、各制御弁の弁座の開口部間の軸方向長さよりも、この弁座に当接する弁体同士の弁座に当接する部分間の軸方向長さを長くしているので、双方の主制御弁が同時に閉じることがない。これにより、各主制御弁の動作を速めることができる。さらに、開路用主制御弁と閉路用主制御弁を別体にしたので、一方の弁体が動作しているときに、他方の弁体が動作しない時間を確保でき、主制御弁内部での圧力抜けを防止できる。
本発明に係る遮断器の一実施例の縦断面図。 図1に示した遮断器の開路動作を説明する面図。 図1に示した遮断器の開路動作を説明する図。 図1に示した遮断器の開路状態を説明する図。 図1に示した遮断器の閉路動作を説明する図。 図1に示した遮断器の閉路動作を説明する図。 本発明に係る遮断器の他の実施例の縦断面図であり、図1に対応する図。
符号の説明
4…流体圧シリンダ、5…ピストン、20…閉路用主制御弁、21…弁体、26b…閉路用制御室、30…開路用主制御弁、31…弁体、36b…開路用制御室、50…開路用パイロット弁、51…開路用ソレノイド、60…閉路用パイロット弁、61…閉路用ソレノイド、70…接点部。

Claims (7)

  1. 接点部を開閉する液体圧シリンダと、この液体圧シリンダを作動流体の流体力により開路動作させる開路用制御弁と閉路動作させる閉路用制御弁とを備えた遮断器の流体圧駆動装置において、前記開路用制御弁は開路用主制御弁とこの開路用主制御弁を駆動する開路用パイロット弁とを有し、前記閉路用制御弁は閉路用主制御弁とこの閉路用主制御弁を駆動する閉路用パイロット弁とを有し、前記各主制御弁は弁座とこの弁座に当接可能な弁体とを有し、各弁体を対向配置し、各弁体と各弁座が当接する弁座部間距離よりも、弁体の弁座への当接部間の長さを長くすると共に、前記開路用主制御弁に開路用制御室を形成し、この開路用制御室を低圧にして開路用制御弁の弁体を開動作させ、前記閉路用主制御弁に閉路用制御室を形成し、この閉路用制御室を高圧にして閉路用主制御弁の弁体を開動作させることを特徴とする遮断器の流体圧駆動装置。
  2. 接点部を開閉する液体圧シリンダと、この液体圧シリンダを作動流体の流体力により開路動作させる開路用制御弁と閉路動作させる閉路用制御弁とを備えた遮断器の流体圧駆動装置において、前記開路用制御弁は開路用主制御弁とこの開路用主制御弁を駆動する開路用パイロット弁とを有し、前記閉路用制御弁は閉路用主制御弁とこの閉路用主制御弁を駆動する閉路用パイロット弁とを有し、前記各主制御弁は弁座とこの弁座に当接可能な弁体とを有し、各弁体を対向配置し、各弁体と各弁座が当接する弁座部間距離よりも、弁体の弁座への当接部間の長さを長くし、開路保持状体では前記開路用主制御弁の弁体と前記閉路用主制御弁の弁体が接触すると共に開路用主制御弁が微小に開口し、開路動作中は開路用主制御弁が開路保持状体よりさらに開口し、閉路保持状体では閉路用主制御弁を微小に開口し、閉路動作中は閉路用主制御弁が閉路状体保持よりもさらに開口するように各弁体を配置したことを特徴とする遮断器の流体圧駆動装置。
  3. 接点部を開閉する液体圧シリンダと、この液体圧シリンダを作動流体の流体力により開路動作させる開路用制御弁と閉路動作させる閉路用制御弁とを備えた遮断器の流体圧駆動装置において、前記開路用制御弁は開路用主制御弁とこの開路用主制御弁を駆動する開路用パイロット弁とを有し、前記閉路用制御弁は閉路用主制御弁とこの閉路用主制御弁を駆動する閉路用パイロット弁とを有し、前記各主制御弁は弁座とこの弁座に当接可能な弁体とを有し、各弁体を対向配置し、各弁体と各弁座が当接する弁座部間距離よりも、弁体の弁座への当接部間の長さを長くし、前記閉路用主制御弁は閉路用制御室と作動流体の高圧部に連通する供給ポートと前記流体圧シリンダに接続する閉路用シリンダポートとを備え、前記閉路用制御室を高圧にして閉路用主制御弁を開き、前記供給ポートと前記閉路用シリンダポートを連通し、流体圧シリンダに作動流体を供給して接点部を閉路し、前記開路用主制御弁は開路用制御室と作動流体の低圧部に連通する排出ポートと前記流体圧シリンダに連通する開路用シリンダポートとを備え、前記開路用制御室を低圧にして開路用主制御弁を開き、前記開路用シリンダポートと前記排出ポートを連通し、流体圧シリンダから作動流体を排出して接点部を開路することを特徴とする遮断器の流体圧駆動装置。
  4. 前記閉路用主制御弁の弁体は閉路用制御室側に突出した軸部を有し、前記排出ポート内で前記開路用主制御弁の弁体と接触可能なように配置されており、前記閉路用主制御弁の弁体の背面側に作動流体の低圧部に開放された円筒部を有し、前記開路用主制御弁の弁体は開路用制御室側に作動流体の低圧部に開放された円筒部を有し、前記開路用主制御弁に開路用主制御弁の弁体を閉じる方向に力を発生するばねを設け、前記閉路用主制御弁に閉路用主制御弁の弁体を閉じる方向に力を発生するばねを設けたことを特徴とする請求項に記載の遮断器の流体圧駆動装置。
  5. 接点部を開閉する液体圧シリンダと、この液体圧シリンダを作動流体の流体力により開路動作させる開路用制御弁と閉路動作させる閉路用制御弁とを備えた遮断器の流体圧駆動装置において、前記開路用制御弁は開路用主制御弁とこの開路用主制御弁を駆動する開路用パイロット弁とを有し、前記閉路用制御弁は閉路用主制御弁とこの閉路用主制御弁を駆動する閉路用パイロット弁とを有し、前記各主制御弁は弁座とこの弁座に当接可能な弁体とを有し、各弁体を対向配置し、各弁体と各弁座が当接する弁座部間距離よりも、弁体の弁座への当接部間の長さを長くし、前記閉路用主制御弁は閉路用制御室と作動流体の高圧部に連通する供給ポートと前記流体圧シリンダに接続する閉路用シリンダポートとを備え、閉路用制御室を高圧にして閉路用主制御弁を開動作させ、供給ポートと閉路用シリンダポートを連通し、前記流体圧シリンダに作動流体を供給して接点部を閉路し、前記開路用主制御弁は開路用制御室と作動流体の低圧部に連通する排出ポートと流体圧シリンダに連通する開路用シリンダポートとを備え、前記開路用制御室を低圧にして開路用主制御弁を開動作させ、前記開路用シリンダポートと前記排出ポートを連通し、前記流体圧シリンダから作動流体を排出して接点部を開路させることを特徴とする遮断器の流体圧駆動装置。
  6. 接点部を開閉する液体圧シリンダと、この液体圧シリンダを作動流体の流体力により開路動作させる開路用制御弁と閉路動作させる閉路用制御弁とを備えた遮断器の流体圧駆動装置において、前記開路用制御弁は開路用主制御弁とこの開路用主制御弁を駆動する開路用パイロット弁とを有し、前記閉路用制御弁は閉路用主制御弁とこの閉路用主制御弁を駆動する閉路用パイロット弁とを有し、前記各主制御弁は弁座とこの弁座に当接可能な弁体とを有し、各弁体を対向配置し、各弁体と各弁座が当接する弁座部間距離よりも、弁体の弁座への当接部間の長さを長くし、前記閉路用主制御弁の弁体は前記閉路用制御室側に突出する軸部を有し、前記排出ポート内で前記閉路用主制御弁の弁体と接触可能に配置され、前記閉路用主制御弁の弁体の背面側に円筒部を設け、この円筒部の背面に閉路用シリンダポートに連通する背圧室を形成し、前記開路用主制御弁は開路用主制御弁の弁体を閉じる方向に力を発生するばねを有し、前記閉路用主制御弁は閉路用主制御弁の弁体を閉じる方向に力を発生するばねを有することを特徴とする遮断器の流体圧駆動装置。
  7. 前記開路用主制御弁の開路用シリンダポートと開路用制御室を絞りを介して接続したことを特徴とする請求項4または5に記載の遮断器の流体圧駆動装置。
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