JPH0990846A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH0990846A
JPH0990846A JP7271794A JP27179495A JPH0990846A JP H0990846 A JPH0990846 A JP H0990846A JP 7271794 A JP7271794 A JP 7271794A JP 27179495 A JP27179495 A JP 27179495A JP H0990846 A JPH0990846 A JP H0990846A
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JP
Japan
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image
roller
toner
cleaning roller
cleaning
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Application number
JP7271794A
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English (en)
Inventor
Hidetoshi Yano
英俊 矢野
Masako Suzuki
雅子 鈴木
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クリーニングローラや感光体の外表面にフレ
を生じていても、両者の相互の圧接圧を円周方向に均一
化できるようにして、トナーの除去ムラや逆転移ムラを
無くし、もって、画像上の地汚れの発生を抑えて、画質
の一層の向上化を図った画像形成装置を提供する。 【解決手段】 弾性体25Bを有するクリーニングロー
ラ25のローラ軸25Aに、ローラ25の直径よりも若
干小さい突き当てローラ10を設け、このローラを感光
体の画像非形成域に当接させて、クリーニングローラ2
5と感光体との相互の圧接圧を均一化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像担持体上に静電
潜像を形成し、その潜像を現像装置によってトナー像と
して可視像化し、当該トナー像を記録媒体に転写したあ
と、クリーニングユニットによって転写残トナーを回収
して像担持体表面をクリーニングする形式の画像形成装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は
それらの複合機などとして構成される画像形成装置にお
いては、通常、クリーニングユニットによって転写残ト
ナーを回収しているが、この回収トナーを像担持体上に
再付着させ、この再付着トナーを像担持体に担持させた
まま現像装置の方に搬送して当該現像装置に戻し、その
トナーを現像装置において再利用する技術が提案されて
いる。
【0003】かかる画像形成装置に備えられるクリーニ
ングユニットは、像担持体の表面に接触して回転するク
リーニングローラを有し、そのクリーニングローラに転
写残トナーを付着させて、これを該ローラの側に回収
し、像担持体の表面をクリーニングする。次いで回収し
たトナーをクリーニングローラの側から像担持体に再付
着させ、その再付着トナーを像担持体に担持させたまま
現像装置に搬送して戻し、これをその現像装置において
再利用するのである。
【0004】例えば、クリーニングローラを中抵抗又は
導電性の弾性体ローラとした上、そのクリーニングロー
ラに像担持体上の転写残トナーの本来の帯電極性と反対
の極性の電圧を印加して像担持体上の転写残トナーを像
担持体上からクリーニングローラに回収し、このあと、
その電圧の極性を切り換えてクリーニングローラに対し
てトナーと同極性の電圧を印加することにより、クリー
ニングローラ上の回収ナーを像担持体の方に再付着させ
ることができる。この再付着トナーを現像装置に回収し
て戻し、これを現像装置にて再使用するのである。
【0005】ところで、像担持体としては、例えばドラ
ム状の感光体などが用いられているが、この感光体の周
面は厳密には完全に真円のものとなっておらず、その表
面のわずかな偏心によって、当該表面にフレを生じてい
る。また、ベルトよりなる像担持体の表面も同様であ
り、その表面にフレを生じている。さらに弾性体ローラ
より成るクリーニングローラについても、同様にフレを
生じている。
【0006】クリーニングローラは、その弾性体が像担
持体によって弾性変形するように像担持体に圧接してい
るが、像担持体やクリーニングローラに上述の如き偏心
によるフレを生じると、クリーニングローラと像担持体
との相互の圧接圧がそのクリーニングローリの円周方向
において不均一になる。このような状態で、かかる圧接
圧がクリーニングローラの円周方向のある部分で極端に
弱くなると、像担持体からクリーニングローラにトナー
を転移させるとき、その転移量が少なくなる傾向とな
り、像担持体上のトナーを完全に取り切ることができな
くなって、トナーが一部感光体に残在したままでクリー
ニング領域を通過してしまう。クリーニングローラによ
るトナーの除去ムラを生じるのである。このようになれ
ば、像担持体上に形成されるトナー像に地汚れが発生す
る。
【0007】また、この種の画像形成装置において、像
担持体表面の帯電手段として、該表面に対して接触回転
する帯電ローラを用いる場合があるが、かかる帯電ロー
ラに上記残在トナーが付着してしまうと、その帯電ロー
ラがトナーで汚れ、その帯電機能に支障を来たすように
なり、これによってもトナー像の地汚れが生じ、画質が
悪化する。
【0008】また同様に、クリーニングローラと像担持
体との相互の圧接圧が局部的に極端に弱くなると、クリ
ーニングローラから感光体にトナーを再付着(逆転移)
させるとき、その再付着量が少なくなり、クリーニング
ローラ上に一部のトナーが残存する状態となって、次の
トナー回収時(像担持体からクリーニングローラへのト
ナー回収時)のトナーの回収効率に支障を来たすように
なり、像担持体のクリーニング不良が発生する。クリー
ニングローラによるトナーの逆転移ムラを生じ、これに
よってトナー像の地汚れが発生するのである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、像担
持体から転写残トナーを回収し、次いでこれを像担持体
に再付着させ、そのトナーを現像装置へ戻して再使用す
る形式の画像形成装置において、クリーニングローラや
像担持体の外表面にフレを生じていても、両者の相互の
圧接圧を軸方向に均一化できるようにして、トナーの除
去ムラや逆転移ムラを無くし、もって、画像上の地汚れ
の発生を抑え、画質の一層の向上化を図ることのできる
画像形成装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、表面に静電潜像が形成される像担持体と、
前記静電潜像をトナー像として可視像化する現像装置
と、像担持体に圧接することによって、像担持体が表面
部分に喰い込むように、その表面部分が像担持体により
弾性変形させられる弾性体を有していると共に、前記ト
ナー像を記録媒体に転写したあとに、像担持体表面に残
留付着するトナーを回収し、次いでこの回収トナーを像
担持体に再付着させるクリーニングローラを備えたクリ
ーニングユニットとを具備し、該クリーニングローラ
は、像担持体に対してほぼ平行に位置した状態で、クリ
ーニングユニットのクリーニングケースに対して回転自
在に支持されており、像担持体に再付着させたトナーを
現像装置に戻して再使用するようにした画像形成装置に
おいて、クリーニングローラが像担持体に圧接した状態
で、当該クリーニングローラが像担持体の軸方向と直交
する向きに変位可能となるように、当該クリーニングロ
ーラをクリーニングユニットのユニットケースに対して
変位可能に支持すると共に、像担持体に圧接したクリー
ニングローラの表面部分が像担持体によって弾性変形さ
せられた状態で、像担持体の軸方向各端部側の画像非形
成域に当接し得るように、クリーニングローラの軸方向
各端部に突き当て部材をそれぞれ設け、且つ、突き当て
部材が像担持体に圧接する方向に、クリーニングローラ
に変位習性を付与する付勢手段を設けたことを特徴とす
る画像形成装置を提案する。
【0011】また、本発明は、同じ目的を達成するた
め、表面に静電潜像が形成される像担持体と、前記静電
潜像をトナー像として可視像化する現像装置と、像担持
体に圧接することによって、像担持体が表面部分に喰い
込むように、その表面部分が像担持体により弾性変形さ
せられる弾性体を有していると共に、前記トナー像を記
録媒体に転写したあとに、像担持体表面に残留付着する
トナーを回収し、次いでこの回収トナーを像担持体に再
付着させるクリーニングローラを備えたクリーニングユ
ニットとを具備し、該クリーニングローラは、像担持体
に対してほぼ平行に位置した状態で、クリーニングユニ
ットのクリーニングケースに対して回転自在に支持され
ており、像担持体に再付着させたトナーを現像装置に戻
して再使用するようにした画像形成装置において、クリ
ーニングローラが像担持体に圧接した状態で、当該クリ
ーニングローラが像担持体の軸方向と直交する向きに変
位可能となるように、当該クリーニングローラを回転自
在に支持したユニットケースを、像担持体の軸方向に対
して直交する向きに変位自在に支持すると共に、像担持
体に圧接したクリーニングローラの表面部分が像担持体
によって弾性変形させられた状態で、像担持体の軸方向
各端部側の画像非形成域に当接し得るように、クリーニ
ングローラの軸方向各端部に突き当て部材をそれぞれ設
け、且つ、突き当て部材が像担持体に圧接する方向に、
ユニットケースに変位習性を付与する付勢手段を設けた
ことを特徴とする画像形成装置を提案する。
【0012】その際、上記各構成において、突き当て部
材を、クリーニングローラのローラ軸の軸方向各端部側
に回転自在に支持され、像担持体の回転に従動回転する
突き当てローラとすると有利である。
【0013】また、上記構成において、突き当てローラ
と同心のクリーニングローラの弾性体が弾性変形しない
フリー状態にあるときの当該弾性体の外径よりも、突き
当てローラの外径が小さく設定されていると有利であ
る。
【0014】更に、上記各構成において、クリーニング
ローラを変位自在に支持したユニットケースに付勢手段
を設けると有利である。
【0015】同じく、上記各構成において、像担持体に
対して変位自在に支持されたユニットケースの外壁部に
付勢手段を設けると有利である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を図面
に従って詳細に説明する。
【0017】図1は本発明一実施形態例の画像形成装置
の要部を示す断面概略構成図である。なお、図1におい
ては、便宜上、各要素の断面を示すハッチングは省略し
てある(図5及び図7においても同じ)。
【0018】図1において、符号1は像担持体の一例で
あるドラム状の感光体を示す。ここに示した例は、感光
体に形成した静電潜像を反転現像によってトナー像化す
る所謂ネガ・ポジプロセス方式を採用したものである
が、本発明はかかるプロセスの画像形成装置に限定され
るものではない。
【0019】感光体1は、画像形成動作のスタートに伴
って、図示していない駆動手段によって図における時計
方向に回転駆動される。感光体1が回転を始めると同時
に、先ず、除電装置の一例である除電ランプ2が点灯
し、感光体1の表面が除電状態にされる。帯電装置の一
構成例である帯電ローラ3は、感光体1に対して接離自
在となっていて、感光体1に接触した状態で、感光体1
の回転に従動して回転するか、又は図示していない駆動
装置によって回転駆動される。このとき、帯電ローラ3
には電圧電源4により電圧が印加され、これにより感光
体1の表面は、例えば−850V程度の負極性に均一に
帯電される。
【0020】次いで、感光体1に対して、露光部6にお
いて光変調されたレーザ光5により光書き込み走査が行
われることにより、感光体1の表面に所定の静電潜像が
形成される。かかる静電潜像を形成する明部電位(レー
ザ光が当てられた画像部となる部位の電位)は例えば−
150V程度になり、レーザ光の当てられない感光体表
面部分は、ほぼ−850Vの電位に維持される。
【0021】感光体1には現像装置7が対向配置され、
その現像装置7の現像容器8内には、例えば、トナーと
磁性キャリアとを少なくとも有する二成分現像剤9が収
容されている。この現像剤9は一対の撹拌部材11,1
2の回転によって撹拌されつつ、トナーが所定の極性、
本例では負極性に摩擦帯電される。かかる現像剤9は、
現像剤担持部材の一例である現像ローラ13上に供給さ
れる。
【0022】現像ローラ13は、感光体1の回転方向に
対して順方向に回転駆動される。すなわち、図1におけ
る反時計方向に回転駆動され、かかる現像ローラ13に
はバイアス電圧電源14Aによって、所定の極性、本例
ではトナーの帯電極性と同極性の負極性のバイアス電
圧、例えば−600V程度のバイアス電圧が印加され
る。
【0023】現像ローラ13に供給された現像剤は、現
像ローラ13の回転方向に搬送され、ドクターブレード
16によって掻き取り作用を受ける。ドクターブレード
16によって搬送量を規制された現像剤は、磁気ブラシ
を形成して現像領域15に向けて搬送され、ここで、現
像剤中のトナーが静電的に感光体1に形成された静電潜
像に移行して、該静電潜像がトナー像として可視像化さ
れる。現像装置7は、このように、感光体1に形成され
た静電潜像をトナー像として可視像化するものである。
【0024】一方、レジストローラ対20からは、記録
媒体の一例である転写紙17が感光体1上のトナー像の
先端部と同期をとり、感光体1と、これに接しつつ回転
する転写ローラ18との間の転写領域19に向けて送ら
れる。転写ローラ18は転写装置の一例を構成するもの
であって、かかる転写ローラ18には電源21によっ
て、トナーの帯電極性と逆の正極性の電圧、例えば+9
50V程度の電圧が印加される。この印加のもとに、転
写紙17が転写領域19を通る間で、感光体1上のトナ
ー像が転写紙17に転写される。次いで、分離チャージ
ャ22の作用により、転写紙は感光体1から分離され、
搬送ベルト23によって図示していない定着装置に向け
て送られ、このあと、コピー紙として機外に排出され
る。
【0025】感光体1には、現像装置7と反対側の位置
にクリーニングユニット24が対向配備され、このクリ
ーニングユニット24は、ユニットケース24Aと、こ
のケース24Aに組込まれて回転駆動されるクリーニン
グローラ25とを有している。このクリーニングローラ
25は、感光体1に対してほぼ平行に位置した状態でク
リーニングユニット24のユニットケース24Aに対し
て回転自在に支持されている。しかも、このクリーニン
グローラ25は、感光体1に圧接することによって、感
光体1がローラ自身の表面部分に喰い込むように、その
表面部分が感光体1により弾性変形させられる円筒状の
弾性体25Bと、この弾性体25Aを固定支持し、且
つ、弾性体25Bの中心部に同心状に配置された導電性
の剛体より成るローラ軸25Aとを有している。弾性体
25Bは中抵抗又は導電性のスポンジ、又はゴムなどか
ら構成されている。
【0026】クリーニングユニット24のクリーニング
ローラ25は、トナー像を転写紙17に転写したあと
に、感光体1上に残留付着するトナーを除去回収して、
その感光体表面を清掃するトナー除去機能を遂行する。
以下、その具体例を明らかにする。
【0027】現像領域15から転写領域19に向かうト
ナー像のトナーTは、ほぼ全て一定の極性、本例では負
極性のトナーとなっている。これに対し、転写ローラ1
8にはトナー像の転写時に正極性のバイアス電圧が印加
されるため、そのトナー像転写後において感光体1上に
残留付着するトナー、すなわち転写残トナーは、正極性
のものに負極性のものが混在したトナーとなる。このう
ち、正極性のトナーは80%程度であり、残りが負極性
のトナーとなる。このように、転写残トナーは、両方の
極性のトナーが混在した状態で、クリーニング領域26
に移送されることになる。
【0028】クリーニングローラ25は、先にも述ベた
ように、自身の表面部分が、感光体1によって弾性変形
させられるように、感光体1と圧接し、図2に示したよ
うに、その圧接部にはNなるニップ領域が形成される。
このニップ領域Nがクリーニング領域となる。
【0029】図2において、クリーニングローラ25
は、後に詳しく説明するように、図1における時計方
向、すなわち感光体1の回転方向に対してカウンタ方向
に回転駆動されるようになっていて、感光体1の表面に
摺擦しながら回転する。ニップ領域Nで、正、負両極性
の転写残トナーT′は、クリーニングローラ25に接触
しながら全て現像後のトナーと同じ本来の極性(本例で
は負極性)のトナーになるように、摩擦帯電される。転
写残トナーT′が負極性に揃えられるのである。クリー
ニングローラ25の弾性体25Bは、トナーに対して、
これを負極性に帯電させ得る帯電系列の材質のものから
構成されている。
【0030】図1に示したように、クリーニングローラ
25には、電圧電源27Aにより、上述の如く摩擦帯電
されたトナーの帯電極性と逆極性の電圧が印加される。
例えば+300V程のバイアス電圧が印加され、この印
加によって、負極性に揃えられたニップ領域Nの転写残
トナーはクリーニングローラ25の表面に静電的に引き
寄せられ、そのローラ25に転移して回収保持される。
なお、このとき、トナー像転写後の感光体1の表面電位
は、おおよそ+20V程度となっている。
【0031】以上のように、クリーニングユニット24
のクリーニングローラ25は、これと感光体1との間に
付与された電界の作用により、感光体1上の残留トナー
をクリーニングローラ25の側に吸着保持して、前述の
トナー除去回収機能を遂行するのである。感光体1の表
面がクリーニングローラ25によってクリーニングされ
たあと、その表面が除電ランプ2によって除電され、画
像形成動作が前述したように続けられる。このようにし
て1枚分のトナー像が感光体1上に形成され、これが転
写紙17に転写されるのであるが、このトナー像が形成
される感光体1上の領域が画像形成領域である。
【0032】ここで、トナー像転写後の感光体1上の画
像形成領域の先端部、すなわち感光体の回転方向におけ
る画像形成領域の先端部がクリーニング領域26に来る
と、感光体1からクリーニングローラ25への転写残ト
ナーの清掃回収が開始され、クリーニングユニット24
のクリーニングローラ25がトナー除去機能を遂行す
る。そして、トナー像転写後の画像形成領域の後端部、
すなわち感光体の回転方向における画像形成領域後端部
がクリーニング領域26に来ると、その清掃回収が終了
し、クリーニングローラ25によるトナー除去機能を完
了する。
【0033】帯電ローラ3は、トナー像を形成すべき画
像形成領域を帯電するものであるが、その画像形成領域
の後端部が帯電ローラ3を通過すると、図1に示した帯
電ローラ3への電圧の印加は停止され、これと同時に帯
電ローラ3は感光体1から離隔する。帯電ローラ3はロ
ーラ接離用アーム31に回転自在に軸装され、該アーム
31が、支点32の周りに揺動することにより、感光体
1に対して接離する。帯電ローラ3が感光体1から離れ
たあと、感光体1の表面電位はほぼゼロVとなる。
【0034】ここで、図1において、現像プロセスに関
して、画像後端部における現像が終了すると、現像ロー
ラ13への印加電圧は、例えば−600V程度から+1
50V程度に切り換えられる。すなわち、画像形成領域
の後端部が現像ローラ13を通過すると、現像バイアス
電圧電源が14Aから14Bに切り換えられ、現像ロー
ラ13に正極性のバイアス電圧が印加されるのである。
また、画像形成領域の後端部が転写領域19を通過する
と、転写ローラ18への電圧印加が停止される。
【0035】ここで、クリーニングユニット24のクリ
ーニングローラ25は、前述のように感光体上の残留ト
ナーを、そのクリーニングローラ25の側に回収して除
去した後、その回収したトナーを感光体1に再付着させ
るトナー再付着機能を遂行する。すなわち、感光体1上
の転写残トナーの回収を終了すると、クリーニングロー
ラ25へのバイアス電圧の印加の切り換えが行われる。
図1に示した電源が27Aから27Bに切り換えられ、
例えば、クリーニングローラ25に今まで、例えば+3
00V程度のバイアス電圧が印加されていたのに対し、
例えば−500V程度のバイアス電圧がクリーニングロ
ーラ25に印加されるのである。クリーニングローラ2
5に対して、トナーの本来の帯電極性と逆極性の電圧印
加から、同極性の電圧印加へと切換えられるのである。
【0036】クリーニングローラ25上に回収されたト
ナー28の帯電極性と同極性である−500V程度のバ
イアス電圧が印加されたクリーニングローラ25と、感
光体1との間の電位差によって、クリーニングローラ2
5上の負極性のトナーは静電的に感光体1の方に引き寄
せられ、感光体1に転移して再付着する。このとき、ク
リーニングローラ25は、例えば1回転して、そのトナ
ー再付着動作を実行する。このとき、感光体はクリーニ
ングローラ25によって−50V程度に帯電する。クリ
ーニングローラ25から感光体1へのトナーの再付着
は、感光体1上の次の静電潜像の形成に影響を与えない
感光体表面部分、例えば各画像形成領域の間の領域(所
謂、紙間領域)にわたって行われる。次の静電潜像の形
成に影響を与えることのない感光体表面部分に、クリー
ニングローラ25からトナーを再付着させるのである。
【0037】上述のように、クリーニングユニット24
のクリーニングローラ25は、そのトナー除去機能遂行
後、電界の方向を逆方向に切り換えることにより、クリ
ーニングローラ25の弾性体25Bの表面に吸着保持し
たトナー28を、感光体1の次の静電潜像の形成に影響
を与えない領域に逆転移させることにより、トナー再付
着機能を遂行する。クリーニングローラ25に対して、
現像後トナーと同極性の電圧を印加することによって、
回収トナーを感光体1の方に再付着させるのである。
【0038】このように感光体1上に再付着されたトナ
ーは、その感光体1が引き続き図1における時計方向に
回転することによって、現像装置7に搬送される。この
とき、除電ランプ2は点灯を続けており、これによっ
て、感光体1上にトナーを再付着させたときに帯電した
感光体表面の電位をほぼゼロボルトとし、再付着トナー
と感光体1との付着力を弱めることができる。また再付
着トナーが帯電ローラ3を通るとき、その帯電ローラ3
は感光体1から離間しているので、その再付着トナーが
帯電ローラ3に付着することはない。クリーニングロー
ラ25が感光体1のトナーの再付着動作を終えると、そ
のクリーニングローラ25への印加電圧は−500Vか
ら+300Vに切換えられる。
【0039】感光体上に再付着したトナーは、図1に示
した現像領域15まで運ばれるが、このとき現像ローラ
13には、前述のように、バイアス電圧電源14Bによ
り、例えば+150V程度のバイアス電圧が印加されて
いるので、感光体上の負極性の再付着トナーは現像ロー
ラ13上の磁気ブラシの方に静電的に転移し、この磁気
ブラシの方に回収される。このように、感光体1上に再
付着されたトナーは現像装置7に戻され、これがその現
像装置7において再利用されるのである。感光体上の再
付着トナーが現像装置に回収され終わると、現像ローラ
13へのバイアス電圧の印加が停止されるか、又は再び
−600Vに切換えられ連続的に次の画像形成領域にト
ナー像が形成される。
【0040】なお、図示していない画像形成装置本体に
設けられている操作部の電源スイッチが入ると、前述の
画像形成が行われる前に、感光体1が、ニップ幅N(図
2)以上の距離だけ逆転し、このあと、図1の帯電ロー
ラ3が感光体1に接触し、且つ、クリーニングローラ2
5が感光体1にその弾性体25Bがへこんで弾性変形す
るように圧接する。
【0041】ここで、図3において、クリーニングロー
ラ25とほぼ平行に延びる接離カム軸33は、図示して
いない一対の互いに対向する本体側板に、その中心軸線
のまわりに回動自在に支持されていて、この接離カム軸
33には一対の接離カム34が固装されると共に、軸端
部に、スプリングクラッチより成る一方向クラッチ35
が装着されている。前記電源スイッチが入っていないと
き、カム34は、図の位置よりも180°回動した退避
位置に置かれている。このとき、後述する引っ張りバネ
38の作用により、クリーニングローラ25は感光体1
から離間している。
【0042】先の電源スイッチが入るとソレノイド36
が励磁され、これに枢着されたクラッチレバー37が回
動し、該レバー37がクラッチ35の胴部35Aの突起
部35Bから離れ、その胴部35Aが釈放される。この
ようにして、図示していない駆動手段から接離カム軸3
3に回転が伝達され、カム34が、上記退避位置から図
3の位置まで180°回動するようになっている。胴部
35Aには、突起部35Bが2つ突設され、ソレノイド
36のオフにより、クラッチレバー37が図示していな
い方の突起部に係合し、これによってクラッチ35の胴
部35Aの回転が止められ、これによってカム34が図
3に示した位置で停止するのである。
【0043】クリーニングユニット24のユニットケー
ス24Aは、上記一対の本体側板に、その軸線だけを示
した枢軸39によって回動自在に支持されていて、ユニ
ットケース24Aと、その本体側板との間には引っ張り
バネ38が掛けられている。両枢軸39の中心軸線、す
なわちユニットケース44の揺動軸線は、クリーニング
ローラ25及び感光体1の回転中心と平行に延びてい
る。
【0044】カム34が図3の位置に回動する間で、カ
ム34により、クリーニングユニット24のユニットケ
ース24Aが、バネ38の弾力に抗して、感光体に接近
する方向に押し動かされ、クリーニングローラ25の弾
性体25Bがへこむように感光体1に圧接する。このよ
うにして、カム34によって、感光体1に対するユニッ
トケース24Aの位置が決められる。図1は、カム34
がユニットケース24Aを位置決めした状態を示す。
【0045】電源が入っていないときも、クリーニング
ローラ25が感光体1に圧接したままとなっていると、
感光体1の表面に悪影響を与える場合がある。クリーニ
ングローラの製造時に含有される何らかの成分が、感光
体1の表面に悪影響を与える場合があるのである。前述
の如く、電源が入っていないとき、クリーニングローラ
25が感光体1から離隔するように、クリーニングユニ
ット24が変位自在に構成されていると、感光体表面に
悪影響を与えることがなく、感光体寿命を延ばすことが
できる。これに対して、クリーニングローラ25の弾性
体25Bが、感光体1に悪影響を与えない材質のものと
なっている場合には、クリーニングローラ25が感光体
1に常時圧接したままとなる構成を採用しても良い。す
なわち、この場合にはクリーニングユニット24のユニ
ットケース24Aを変位自在に構成する必要がないので
ある。
【0046】ところで、像担持体には、上述した如きド
ラム状感光体1が用いられているが、この感光体は厳密
には完全に真円のものとなっていない。すなわち、感光
体の周面がその回転中心に対して偏心したりして、その
表面にフレを生じる。また、クリーニングローラ25に
ついても同様に所定のフレを生じている。
【0047】ここで、クリーニングローラ25は、その
弾性体25Bが、へこむように感光体1に圧接している
が、前述の構成だけであると、クリーニングユニット2
4の全体が、カム34によって感光体1に対する位置を
決められてしまうので、感光体やクリーニングローラの
表面に上述の如きフレを生じると、クリーニングローラ
と感光体との相互の圧接圧が、その円周方向に不均一に
なる。例えば、かかる圧接圧が、その円周方向のある部
分で極端に弱くなると、感光体からクリーニングローラ
にトナーを転移させるとき、その転移量が少なくなる傾
向となり、感光体上のトナーを完全に取り切ることがで
きなくなって、トナーが一部感光体に残在したままで、
クリーニング領域を通過してしまい、地汚れが発生す
る。クリーニングローラによるトナーの除去ムラを生じ
るのである。
【0048】クリーニングローラ25によるトナーの回
収を行っているとき、未だ感光体1上の画像形成領域の
帯電を終了していない場合、トナーの回収を行っている
ときにも、帯電ローラ3は感光体1に接触したままの位
置に保持されている。このような場合には、クリーニン
グ領域26を通過してしまった残存トナーが、感光体1
に接触した帯電ローラ3に付着するおそれがある。
【0049】帯電ローラ3にかようなトナーが付着する
と、該ローラがトナーで汚れ、その帯電機能に支障を来
たすようになり、これによっても画像上の地汚れが生
じ、画質が悪化し易くなる。
【0050】また、同様に、クリーニングローラと感光
体との相互の圧接圧が極端に弱くなると、クリーニング
ローラから感光体にトナーを再付着(逆転移)させると
きその転移量が少なくなる傾向となり、クリーニングロ
ーラ上に一部のトナーが残存する状態となって、次のト
ナー回収時(感光体からクリーニングローラへのトナー
回収時)のトナーの回収に支障を来たすようになる。ク
リーニングローラによる、トナーの逆転移ムラを生じる
のである。この場合にも、同様に、クリーニング領域を
残存トナーが通過してしまい、帯電ローラにかかるトナ
ーが付着するおそれがある。
【0051】かかる点に鑑み、クリーニングローラ25
と感光体1との相互の圧接圧を均一化すると、そのよう
な一連の問題を解消することができる。
【0052】図3において、クリーニングユニット24
のユニットケース24Aは、先にも述べたように図示し
ていない本体側板に取り付けられ枢軸39に枢支され、
この軸に吊り下げられる形となっていて、クリーニング
ローラ25が感光体1に圧接した状態では、ユニットケ
ース24Aはカム34によって感光体1に対する位置が
不動状態で決められている。かかるユニットケース24
Aの両側部には、切り欠き開口28(片方のみ図示)が
設けられ、この開口28には、軸受部材41が感光体に
対して接近又は離隔する方向に移動自在に嵌め込まれて
いる。
【0053】各軸受部材41には、クリーニングローラ
25のローラ軸25Aの各端部がそれぞれ回転自在に嵌
め込まれている。このようにして、クリーニングローラ
25は感光体1に対してほぼ平行に位置した状態で、ク
リーニングユニット24のユニットケース24Aに、一
対の軸受部材41を介して回転自在に支持される。その
際、クリーニングローラ25を支持した各軸受部材41
は、ユニットケース24Aに対して感光体1の軸方向と
直交する向きに変位可能にユニットケース24Aに支持
されているので、クリーニングローラ25が感光体1に
圧接した状態で、そのクリーニングローラ25が感光体
1の軸方向と直交する向きに変位可能となるように、当
該クリーニングローラ25が、クリーニングユニット2
4のユニットケース24Aに対して変位可能に支持され
る。
【0054】ここで、図4において、符号Aは感光体1
の軸方向における画像形成領域を示し、この領域A内に
トナー像が形成される。この領域Aを除外した感光体1
の軸方向各端部の領域Bは、静電潜像やトナー像の形成
されない画像非形成域である。また図4における符号C
は、現像ローラ13が、これに担持された現像剤によっ
て感光体1に対して実際に現像を行う現像有効幅であ
り、符号Dは転写ローラ18が感光体1に当接してトナ
ー像の転写動作を行う転写有効幅である。図4に示した
例では、転写有効幅Dと、現像有効幅Cと、感光体1の
軸方向における画像形成領域Aとが一致している。
【0055】一方、図3及び図4に示すように、クリー
ニングローラ25の軸方向各端部、図の例ではそのロー
ラ軸25Aの各端部に、突き当てローラ10,10より
成る突き当て部材がそれぞれ設けられている。本例で
は、かかる突き当てローラ10が円形のリング状に形成
され、クリーニングローラ25のローラ軸25Aの軸方
向各端部に、そのローラ軸25Aと同心状態で回転自在
に支持されている。各突き当てローラ10の外径は、そ
の突き当てローラと同心のクリーニングローラ25の弾
性体25Bが弾性変形しないフリー状態にあるときの、
その弾性体25Bの外径よりも小さく設定されている。
【0056】図1に示した位置にあるクリーニングユニ
ット24のクリーニングローラ25は、その弾性体25
Bが弾性変形して感光体1に圧接した状態で、各突き当
てローラ10,10は感光体1の各端部側の画像非形成
域Bにそれぞれ当接する。突き当て部材の一例である各
突き当てローラ10は、感光体1に圧接したクリーニン
グローラ25の表面部分が感光体によって弾性変形させ
られた状態で、感光体1の軸方向各端部側の画像非形成
域Bに当接し得るように、クリーニングローラ25の軸
方向各端部にそれぞれ設けられているのである。
【0057】一方、図3に示すように、突き当てローラ
10が感光体1に圧接する方向に、クリーニングローラ
25に変位習性を付与する付勢手段の一例である圧縮バ
ネ42が設けられている。本例では、そのバネ42はコ
イルバネより成り、切り欠き開口28に装着され、軸受
部材41を、突き当てローラ10が感光体1に圧接する
ように図示右方へと押圧している。これにより、両突き
当てローラ10は感光体1に圧接しながら、その感光体
1の回転に従動して回転する。本例では、バネ42より
成る付勢手段が、クリーニングローラ25を前述のよう
に変位自在に支持したユニットケース24Aに設けられ
ているのである。
【0058】突き当てローラ10が感光体1に当接した
状態で、クリーニングローラ25の弾性体25Bが感光
体1の円周面に沿ってへこむように弾性変形する。かか
る状態では、圧縮バネ42は所定量、縮んでいて、この
縮んでいるバネの伸張弾力作用によって、突き当てロー
ラ10の感光体1に対する当接が保証されている。クリ
ーニングローラ25は、カム34によって位置決めされ
たユニットケース24Aに対して、感光体1の軸方向、
本例ではその半径方向に移動可能に当該ユニットケース
24Aに組付けられ、そのクリーニングローラ25と突
き当てローラ10が感光体1の表面にバネ42によって
押圧され、両者が感光体表面に圧接する。すなわち、感
光体1とクリーニングローラ25の表面にフレを生じて
いる場合、カム34の働きによって、図1の位置に位置
決めされているユニットケース24Aに対して、軸受部
材41がクリーニングローラ25と共に水平方向に変位
自在となっているのである。
【0059】かかる構成によれば、感光体1とクリーニ
ングローラ25の表面にフレを生じていても、クリーニ
ングローラと感光体との相互の圧接圧を、それらの円周
方向につき均一にすることができる。これにより、感光
体1からクリーニングローラ25に向けてトナーを回収
する際、感光体上にトナーを残すことなく、円滑に当該
トナーをクリーニングローラの側に転移させることがで
き、地汚れの発生を防止できる。しかも残存トナーによ
る帯電ローラ3の汚れも防止できる。感光体上における
トナーの除去ムラを防止できるのである。
【0060】帯電ローラ3のトナーによる汚れが防止で
きると、感光体の帯電ムラが生じにくくなるので、画像
上の地汚れが発生しにくくなり、画質が悪化するのを防
ぐことができる。
【0061】また、クリーニングローラ25から感光体
1へのトナーの再付着時(トナー逆転移時)において
も、クリーニングローラ上に残存するトナーを少なくす
ることができるので、次のトナーの回収時(感光体から
クリーニングローラへのトナーの転移時)におけるトナ
ー回収作用に支障を来たさないようにすることができ
る。トナーの逆転移ムラを防止できるのである。これに
よって、次のトナー回収時(感光体からクリーニングロ
ーラへのトナーの転移時)に、感光体1上にトナーを残
存させないようにすることができ、帯電ローラのトナー
による汚れを防止でき、画像上の地汚れなどが発生しに
くくなる。
【0062】以上述べた効果に加えて、クリーニングロ
ーラと感光体との相互の圧接力が均一になり、その圧接
力が局部的に極端に大きくなることがないので、クリー
ニングローラの圧縮歪が過度に大きくならず、その寿命
を延ばすことができる。
【0063】なお、突き当てローラ10は感光体1の回
転に従動回転するのであるが、突き当て部材をかかる構
成の突き当てローラとすると、それをローラ軸25Aに
固定してしまう構成と比較して、感光体の表面(画像非
形成域の表面)の摩耗などを防止でき、クリーニングロ
ーラと感光体との相互の圧接圧を経時的に安定させるこ
とができる。
【0064】図4において、突き当てローラ10は、転
写有効幅(転写ローラ18上における転写有効幅)D、
現像有効幅B、帯電有効幅(帯電ローラ3上における帯
電有効幅)に対応する感光体部分から外れた感光体上の
画像非形成域Bに当接している。かかる当接構成である
と、突き当てローラ10が感光体上に形成される静電潜
像やトナー像に悪影響を与えることはない。しかも、ト
ナーが突き当てローラ10に直接付着するおそれがなく
なり、突き当てローラ10と感光体1との間にトナーが
介在することを防止できる。これにより、クリーニング
ローラ25と感光体1との間の相互の圧接圧が変化する
のを防止でき、トナーの除去ムラ及び再付着ムラをより
確実に少なくすることができる。また、本例では、感光
体1の画像非形成域Bのうち、図4に斜線を付した感光
体最端部には感光層が形成されておらず、突き当てロー
ラ10は、この感光層の無い画像非形成域に当接するよ
うになっているので、感光層を傷めることもない。
【0065】上述の実施例は、クリーニングローラ25
をユニットケース24Aに変位自在に設けたものである
が、これに対し、ユニットケース自体を感光体1の軸方
向に直交する向きに変位自在に支持しても良い。
【0066】図6において、クリーニングローラ25の
ローラ軸25Aは、軸受部材41を介してユニットケー
ス24Aに回転自在に設けられているが、その軸受部材
41とクリーニングローラ25は、ユニットケース24
Aに対して相対移動しないように組付けられている。こ
れに対し、ユニットケース24Aは、図3の実施形態例
と同じように、枢軸39の周りに回動自在となってい
て、感光体1の軸方向に直交する向き、図の例ではその
半径方向に移動自在に支持されている。
【0067】図5に示すように、感光体1と反対側に位
置するユニットケース24Aの外壁部には、付勢手段の
一例である板バネ45の基部がネジ止めされ、この下側
の自由端部に接離カム34が圧接している。カム34が
図5の位置から180°回動した退避位置にあるとき
は、板バネ45は、この自由端部が図の位置よりもカム
34側に寄った位置にあって、カム34が図の位置にあ
るときは、そのカムで押され、ユニットケース24A側
に強制的に撓ませられている。この撓み状態での板バネ
45の弾力で、突き当てローラ10(図6)の感光体1
に対する当接が保証されている。
【0068】このように、クリーニングユニット24の
ユニットケース24A自体に、突き当て部材の一例であ
る突き当てローラ10(図6)が感光体1に圧接する方
向に、変位習性を付与しても良い。この実施形態例で
は、クリーニングローラ25が感光体1に圧接した状態
で、当該クリーニングローラ25が感光体1の軸方向と
直交する向きに変位可能となるように、当該クリーニン
グローラ25を回転自在に支持したユニットケース24
Aが、感光体1の軸方向に対して直交する向きに変位自
在に支持され、しかも感光体1に圧接したクリーニング
ローラ25の表面部分が感光体1によって弾性変形させ
られた状態で、感光体1の軸方向各端部側の画像非形成
域B(図4)に当接し得るように、クリーニングローラ
25の軸方向各端部に、突き当てローラ10より成る突
き当て部材がそれぞれ設けられる。そしてその突き当て
ローラ10が感光体1に圧接する方向に、ユニットケー
ス24Aに変位習性を付与する付勢手段が設けられ、板
ばね45がその付勢手段の一例を構成する。かかる付勢
手段が感光体1に対して変位自在に支持されたユニット
ケース24Aの外壁部に設けられているのである。
【0069】図5及び図6に示した実施形態例の他の構
成は、図1乃至図4に示した実施形態例と変りはなく、
よってその同一部分についての説明は省略する。図5及
び図6に示した実施形態例によれば、先に説明した実施
形態例と同じ作用効果が得られるほか、クリーニングロ
ーラ25をユニットケース24Aに対して変位自在に構
成する必要がなく、クリーニングユニットの構成を簡素
化できる利点も得られる。
【0070】図3に示す実施形態例は、突き当てローラ
10の感光体1に対する均一な圧接を保証する付勢手段
として、ユニットケース24Aに設けたコイルバネ42
を用いたものであり、この例ではクリーニングユニット
24の外廻り構成を簡素化できる。
【0071】前述の一連の実施形態例は、帯電手段とし
て帯電ローラ3(図1)を用いたものであるが、図7に
示すような非接触式帯電装置46を用いた画像形成装置
にも本発明の適用が可能である。この非接触式帯電装置
46は、コロナチャージャや針状電極等から成るもので
ある。かような帯電装置を用いた場合には、その、感光
体に対する接離機構が不要のものとなる。
【0072】ところで、クリーニングローラ25が、常
時、感光体1に圧接したままでも、感光体1に悪影響を
与えないものである場合には、図3に示すような、接離
カム34やバネ38などの働きによるクリーニングユニ
ット24の接離動作(感光体1に対しての接離動作)は
不要のものとなる。
【0073】図7に示したクリーニングユニット24
は、かような接離動作が不要なユニットであり、このユ
ニット24のユニットケース24Aは、画像形成装置本
体内に設けられたユニット支持フレーム55に不動に固
定されている。他の構成は、図1乃至図4に示した実施
形態例と変りはなく、図7に示した構成においても、ロ
ーラ軸25Aが軸受部材41に回転自在に支持され、そ
の軸受部材41はユニットケース24Aに対して水平方
向に変位自在となっていて、圧縮バネ42の力で、ロー
ラ軸25Aに装着された図示していない突き当てローラ
が感光体1の画像非形成域に当接している。このような
クリーニングユニット固定方式の画像形成装置において
も、本発明の適用が可能である。
【0074】今まで述べて来た画像形成装置は、像担持
体からクリーニングローラへのトナーの転移及びクリー
ニングローラから像担持体へのトナーの再付着を、クリ
ーニングローラに印加するバイアス電圧の切り換えで行
うようにしたものであるが、そのほかの構成を採用する
こともできる。例えば、クリーニングローラに印加する
バイアス電圧の切り換えを行わず、クリーニングローラ
には常時、通常のクリーニング時のバイアス電圧を印加
しておき、クリーニングローラから像担持体へのトナー
の転移時に、転写ローラや転写チャージャなどによっ
て、像担持体表面を、そのような転移が行われるような
極性に帯電させるのである。本発明においては、このよ
うなトナー転移システムを採用する画像形成装置にも適
用可能である。また、本発明は、ベルトより成る像担持
体を用いる画像形成装置にも適用できるものである。
【0075】
【発明の効果】請求項1及び2に記載の画像形成装置に
よれば、クリーニングローラや像担持体の外表面にフレ
を生じていても、両者の相互の圧接圧を円周方向に均一
化できるので、像担持体からクリーニングローラへのト
ナーの転移時における除去ムラや、クリーニングローラ
から像担持体へのトナーの再付着(逆転移)時における
逆転移ムラを低減でき、これらに起因する画像上の地汚
れなどの発生を防止できる。また、像担持体とクリーニ
ングローラの圧接圧を均一化できることによって、クリ
ーニングローラの寿命を延ばすことも可能である。
【0076】請求項3に記載の画像形成装置によれば、
突き当てローラより成る突き当て部材が像担持体に対し
て従動回転するので、像担持体の画像非形成域の摩耗を
防止でき、クリーニングローラと像担持体との相互の圧
接圧を経時的に安定させることができる。
【0077】請求項4に記載の画像形成装置によれば、
フリー状態の弾性体よりも小径な突き当てローラが像担
持体に圧接するので、クリーニングローラの弾性体をよ
り一層均一に像担持体に圧接させることができ、請求項
1及び2に記載の作用効果をより確実なものとすること
ができる。
【0078】請求項5に記載の画像形成装置によれば、
クリーニングユニットの外部に付勢手段を設ける必要が
なく、クリーニングユニットの外廻りの構成を簡素化で
きる。
【0079】請求項6に記載の画像形成装置によれば、
クリーニングローラをユニットケースに変位自在に設け
る必要がなく、クリーニングユニットの構成を簡素化で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施形態例の画像形成装置の要部概略
構成図である。
【図2】クリーニングローラと感光体との間で、残留ト
ナーが摩擦帯電されることを説明するため、両者の一部
を拡大して模式的に示した説明図である。
【図3】本発明一実施形態例の画像形成装置の要部の斜
視図である。
【図4】感光体、クリーニングローラ、帯電ローラ、現
像ローラ、転写ローラ及び転写紙の相互の位置関係と、
クリーニングローラのローラ軸に設けられる突き当てロ
ーラの位置とを示す図である。
【図5】別の実施形態例の画像形成装置の要部概略構成
図である。
【図6】更に別の実施形態例の画像形成装置の要部の斜
視図である。
【図7】更に別の実施形態例の画像形成装置の要部概略
構成図である。
【符号の説明】
7 現像装置 10 突き当てローラ 24 クリーニングユニット 24A ユニットケース 25 クリーニングローラ 25A ローラ軸 25B 弾性体 B 画像非形成域 T′ トナー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に静電潜像が形成される像担持体
    と、前記静電潜像をトナー像として可視像化する現像装
    置と、像担持体に圧接することによって、像担持体が表
    面部分に喰い込むように、その表面部分が像担持体によ
    り弾性変形させられる弾性体を有していると共に、前記
    トナー像を記録媒体に転写したあとに、像担持体表面に
    残留付着するトナーを回収し、次いでこの回収トナーを
    像担持体に再付着させるクリーニングローラを備えたク
    リーニングユニットとを具備し、該クリーニングローラ
    は、像担持体に対してほぼ平行に位置した状態で、クリ
    ーニングユニットのクリーニングケースに対して回転自
    在に支持されており、像担持体に再付着させたトナーを
    現像装置に戻して再使用するようにした画像形成装置に
    おいて、 クリーニングローラが像担持体に圧接した状態で、当該
    クリーニングローラが像担持体の軸方向と直交する向き
    に変位可能となるように、当該クリーニングローラをク
    リーニングユニットのユニットケースに対して変位可能
    に支持すると共に、像担持体に圧接したクリーニングロ
    ーラの表面部分が像担持体によって弾性変形させられた
    状態で、像担持体の軸方向各端部側の画像非形成域に当
    接し得るように、クリーニングローラの軸方向各端部に
    突き当て部材をそれぞれ設け、且つ、突き当て部材が像
    担持体に圧接する方向に、クリーニングローラに変位習
    性を付与する付勢手段を設けたことを特徴とする画像形
    成装置。
  2. 【請求項2】 表面に静電潜像が形成される像担持体
    と、前記静電潜像をトナー像として可視像化する現像装
    置と、像担持体に圧接することによって、像担持体が表
    面部分に喰い込むように、その表面部分が像担持体によ
    り弾性変形させられる弾性体を有していると共に、前記
    トナー像を記録媒体に転写したあとに、像担持体表面に
    残留付着するトナーを回収し、次いでこの回収トナーを
    像担持体に再付着させるクリーニングローラを備えたク
    リーニングユニットとを具備し、該クリーニングローラ
    は、像担持体に対してほぼ平行に位置した状態で、クリ
    ーニングユニットのクリーニングケースに対して回転自
    在に支持されており、像担持体に再付着させたトナーを
    現像装置に戻して再使用するようにした画像形成装置に
    おいて、 クリーニングローラが像担持体に圧接した状態で、当該
    クリーニングローラが像担持体の軸方向と直交する向き
    に変位可能となるように、当該クリーニングローラを回
    転自在に支持したユニットケースを、像担持体の軸方向
    に対して直交する向きに変位自在に支持すると共に、像
    担持体に圧接したクリーニングローラの表面部分が像担
    持体によって弾性変形させられた状態で、像担持体の軸
    方向各端部側の画像非形成域に当接し得るように、クリ
    ーニングローラの軸方向各端部に突き当て部材をそれぞ
    れ設け、且つ、突き当て部材が像担持体に圧接する方向
    に、ユニットケースに変位習性を付与する付勢手段を設
    けたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 突き当て部材を、クリーニングローラの
    ローラ軸の軸方向各端部側に回転自在に支持され、像担
    持体の回転に従動回転する突き当てローラとした請求項
    1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 突き当てローラと同心のクリーニングロ
    ーラの弾性体が弾性変形しないフリー状態にあるときの
    当該弾性体の外径よりも、突き当てローラの外径が小さ
    く設定されている請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 クリーニングローラを変位自在に支持し
    たユニットケースに付勢手段を設けた請求項1、3又は
    4に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 像担持体に対して変位自在に支持された
    ユニットケースの外壁部に付勢手段を設けた請求項2、
    3又は4に記載の画像形成装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9927730B2 (en) 2015-09-15 2018-03-27 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus that effects removal of residual toner

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US9927730B2 (en) 2015-09-15 2018-03-27 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus that effects removal of residual toner

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