JPH0990845A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH0990845A
JPH0990845A JP7265030A JP26503095A JPH0990845A JP H0990845 A JPH0990845 A JP H0990845A JP 7265030 A JP7265030 A JP 7265030A JP 26503095 A JP26503095 A JP 26503095A JP H0990845 A JPH0990845 A JP H0990845A
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武男 須田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像装置により感光体上に形成したトナー像
を転写紙に転写した後、感光体上に残留するトナーをク
リーニング装置によって除去し、そのトナーをトナー戻
し装置によって現像装置へ戻し、そのトナーを現像装置
において再使用する画像形成装置において、現像装置に
戻されたトナー中に大サイズの異物が混入してトナー像
の画質を劣化させることを防止する。 【解決手段】 クリーニング装置によって感光体から回
収されたトナーTを現像装置へ搬送するトナー戻し装置
31のトナー搬送路51にフィルタ56を設け、そのフ
ィルタ56の孔55の径を、現像装置の現像スリーブと
ドクターブレードとの間のギャップよりも小さく設定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電潜像の形成さ
れる像担持体と、その静電潜像をトナー像として可視像
化する現像装置と、該トナー像を転写材に転写した後の
像担持体上に残留するトナーを除去して回収するクリー
ニング装置と、該クリーニング装置によって除去された
トナーを現像装置において再使用すべく、当該トナーを
現像装置へ戻すトナー戻し装置とを具備し、前記現像装
置は、トナーとキャリアを有する二成分系現像剤を収容
する現像剤ケースと、静電潜像の可視像化が行われる現
像領域へ前記現像剤を担持して搬送する現像剤搬送部材
と、該現像剤搬送部材の表面に対してギャップをあけて
対置されていて、現像剤搬送部材の表面に担持されて現
像領域へ搬送される現像剤の量を規制する剤規制部材と
を有している画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ、ファクシミリ又はそ
の複合機などとして構成される上記形式の画像形成装置
においては、像担持体表面から除去されたトナーをトナ
ー戻し装置によって現像装置へ搬送し、そのトナーを現
像装置において再使用することができる。かかる画像形
成装置によれば、像担持体表面から除去されたトナーを
廃棄する形式の画像形成装置に比べ、ユーザの経済的負
担を軽減でき、しかも廃棄物の量を減少できる利点が得
られる。
【0003】ところが、ここで問題となるのは、像担持
体から除去されたトナー中に塵埃などの異物が混入しや
すくなる点である。画像形成装置本体内には紙粉やほこ
りなどの塵埃が浮遊しており、かかる塵埃が像担持体上
に付着すると、これがクリーニング装置によって像担持
体から残留トナーと共に除去される。このようにしてク
リーニング装置によって回収されたトナー中に異物が混
入するのであるが、かかるトナーを現像装置へ戻して再
使用すると、これに混入した異物の影響によって、像担
持体に形成されたトナー像にすじができ、その画質が著
しく劣化するおそれがある。
【0004】そこで、像担持体から除去されたトナー中
の異物を除去するフィルタを設け、このフィルタによっ
て異物を除去したトナーを現像装置において再使用する
画像形成装置が従来より提案されている(例えば、実開
昭59−89369号公報、及び特開昭62−1441
91号公報などを参照)。
【0005】ところが、従来提案されている画像形成装
置においては、その現像装置における現像剤搬送部材と
これに対置された剤規制部材との間のギャップと、フィ
ルタの目、すなわちそのフィルタの各孔の大きさとの関
係について特に考慮が払へれていなかったため、上記ギ
ャップよりも大きなサイズの異物がフィルタを通過して
しまい、これが現像剤搬送部材と剤規制部材との間に詰
まるおそれがあった。かかる詰まりが発生すると、その
異物の影響によって、像担持体に形成されたトナー像
に、トナーの欠けた線状のすじができ、その画質が劣化
する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述した新規
な認識に基づきなされたものであって、その目的とする
ところは、上記従来の欠点を除去し、クリーニング装置
から現像装置へ戻されたトナー中に上述の如き大サイズ
の異物が含まれることを回避し、かかる異物に起因して
トナー像にすじができる不具合を阻止できる画像形成装
置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、冒頭に記載した形式の画像形成装置におい
て、トナー戻し装置のトナー搬送路中に、トナーの通過
を許容するフィルタを設け、該フィルタの孔の径を、前
記現像剤搬送部材の表面と剤規制部材との間のギャップ
よりも小さく設定したことを特徴とする画像形成装置を
提案する。
【0008】その際、上記トナー戻し装置が、クリーニ
ング装置に回収されたトナーを現像装置へ搬送するトナ
ー搬送手段を有し、当該トナー搬送手段による単位時間
当りの最大トナー搬送量を、前記フィルタの単位時間当
りの最大トナー通過量よりも大きく設定すると有利であ
る。
【0009】さらに、上記各構成において、前記のトナ
ー戻し装置が、クリーニング装置に回収されたトナーを
現像装置へ搬送するトナー搬送手段を有し、該トナー搬
送手段が、複数のローラに巻き掛けられて走行駆動され
る無端ベルトと、該無端ベルトの走行方向に沿って互い
に間隔をあけて配列され、その各基部が無端ベルトに一
体に連結されて当該無端ベルトの外表面より外方に突出
した複数の弾性フィンとを備えたトナー搬送ベルトを具
備し、該弾性フィンの先端部が、当該フィンの方を向い
た前記フィルタの面に接触していると有利である。
【0010】また、上記構成において、前述のフィルタ
が、トナーの搬送方向に関して、前記トナー搬送ベルト
の下流側端部に隣接して配置され、前記弾性フィンが接
触するフィルタの面は、該フィルタに対向して位置する
ローラに巻き掛けられたトナー搬送ベルト部分がトナー
を現像装置へ向けて搬送する向きから逆向きに転向した
ときの当該トナー搬送ベルト部分の移動方向にほぼ沿う
ように湾曲形成されていると有利である。
【0011】さらに、上記各構成において、トナー搬送
路を区画するケーシングの底面に対向するトナー搬送ベ
ルト部分がトナーの搬送方向に向けて移動すると共に、
当該トナー搬送ベルト部分の弾性フィンの先端部が前記
底面に接触し、該底面に対向してトナーの搬送方向に移
動する無端ベルト部分の外表面と、前記底面との間の間
隔が、弾性フィンが接触し、かつ前記孔が形成されたフ
ィルタ部分の弾性フィンを向いた側の面と、これに対向
する無端ベルト部分との間の間隔よりも大きく設定され
ていると特に有利である。
【0012】また、上記各構成において、前述のフィル
タがトナー搬送路を区画するケーシングとは別部材から
成り、該フィルタが前記ケーシングに固着されていて、
トナー搬送方向に移動する弾性フィンが接触し始める側
のフィルタ端部が、トナーの搬送方向に向けて漸次高さ
が高くなる傾斜面状に形成されていると有利である。
【0013】さらに、上記各構成において、前述のフィ
ルタがトナー搬送路を区画するケーシングとは別部材か
ら成り、該フィルタが前記ケーシングに固着されてい
て、トナー搬送方向に移動する弾性フィンが接触し始め
る側のフィルタ端部が、前記ケーシングに埋設され、当
該端部に隣接するフィルタ部分の弾性フィンを向いた側
の面と、当該面に隣接し、かつその面よりもトナーの搬
送方向上流側に位置する底面の部分とが面一状に形成さ
れていると有利である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を図面
に従って詳細に説明する。
【0015】図1は本発明一実施形態例の画像形成装置
を正面側から見たときの外観斜視図であり、図2はその
背面側から見たときの外観斜視図である。また図3は図
1及び図2に示した画像形成装置の内部を正面側から示
した断面図である。ここに示した画像形成装置は複写機
として構成されており、この複写機にプリンタ及びファ
クシミリなどの機能を持たせることができる。
【0016】図3に示したように、画像形成装置本体1
00には作像ユニット1が着脱可能に装着されている。
【0017】図4は、図3に示した如く画像形成装置本
体100に装着された作像ユニット1の垂直断面図であ
り、図5はその作像ユニット1の外観斜視図である。図
5に矢印Aで示す方向(図3の紙面に対して垂直な方
向)に作像ユニット1を画像形成装置本体100に対し
て押し込むことによって、その作像ユニット1を図3及
び図4に示した画像形成装置本体内の所定の位置に装填
セットし、矢印Aと反対方向に作像ユニット1を引き出
すことによって、その作像ユニット1を画像形成装置本
体100から取り出すことができる。
【0018】図4及び図5に示すように、作像ユニット
1は、ユニットケース2と、これに組込まれた後述する
各種の作像要素を有し、図に一例として示したユニット
ケース2は、ケース本体3と、その上部に取付けられた
ケースカバー4と、後述する現像装置の上壁を構成する
現像ケースカバー5と、同じく後述するトナー搬送路の
上壁及び現像装置の上壁の一部を構成する上カバー6と
を有していて、ケースカバー4、現像ケースカバー5及
び上カバー6は、ケース本体3に対してスナップフィッ
ト(所謂パッチン止め)によって着脱自在に係止されて
いる。現像ケースカバー5に形成された開口16(図
5)は、現像剤カートリッジ43(図4)によって覆わ
れている。図6は、図4及び図5に示したケースカバー
4、現像ケースカバー5及び上カバー6をケース本体3
から外したときの様子を示す外観斜視図であり、図7は
同じ状態での部分断面平面図である。
【0019】ユニットケース2には、その内部に像担持
体の一例であるドラム状の感光体7と、帯電装置の一例
である帯電ローラ8がそれぞれ回転自在に組付けられ、
帯電ローラ8は感光体7に対して平行に延びている。図
6においては、帯電ローラ8を感光体7から離間した状
態で図示してある。
【0020】画像形成動作時に、感光体7は図示してい
ない駆動装置によって図4における時計方向に回転駆動
され、このとき、画像形成装置本体100に支持された
図示していない除電装置からの除電光L1が、ケースカ
バー4に形成された開口34を通してユニットケース2
内に入射し、感光体7の表面を照射する。これにより、
感光体7は、その表面電位が例えば0乃至−150Vの
基準電位に平均化される。
【0021】一方、帯電ローラ8は、感光体7の表面に
圧接し、その感光体7の回転によって従動回転しなが
ら、感光体7を、その表面電位が例えば−1100V前
後となるように一様に帯電する。かかる帯電動作時に、
帯電ローラ8には図示していない電源から電圧を印加さ
れる。また本例の帯電ローラ8は感光体7に対して接離
可能にユニットケース2に組付けられ、感光体7への帯
電動作を行わないとき感光体7から離間する。
【0022】上述のように所定の極性に帯電された感光
体7の表面部分には、露光部9において、光変調された
レーザ光L2が照射される。このレーザ光L2は、画像
形成装置本体100に支持された露光光学系ユニット3
2(図3)から出射し、ケースカバー4の開口35を通
してユニットケース2に入射する。かかる露光によっ
て、感光体7上に所定の静電潜像が形成される。例え
ば、レーザ光L2の照射された感光体部分(画像部)
は、その表面電位が0乃至−290Vとなり、レーザ光
L2の照射されない感光体部分(地肌部)の表面電位
は、前述の−1100V前後をほぼ維持する。図示して
いない原稿を照明し、その反射光像を感光体7に結像し
て静電潜像を形成することもできる。
【0023】一方、ユニットケース2には、図4及び図
7に示したように現像装置10の現像スリーブ11(図
6には示さず)が回転自在に支持されている。この現像
スリーブ11は非磁性体より成り、画像形成動作時に図
4における反時計方向に回転駆動される。また、ユニッ
トケース2におけるケース本体3の一部と、その上部を
覆う現像ケースカバー5(図5)とによって、現像装置
10の現像剤ケース12が構成され、かかる現像剤ケー
ス12の現像剤室90には、トナーとキャリアを有する
二成分系現像剤D(図4)が収容され、現像スリーブ1
1の内部には、全体を符号13で示した複数の磁石が不
動に配置されている。また、現像剤ケース12の上部に
は、現像スリーブ11に対向し、かつそのスリーブ11
の表面から所定の大きさのギャップGをあけて位置する
ドクターブレード14が固定されている。現像剤Dのト
ナーとキャリアは、その撹拌作用により、互いに逆極性
に摩擦帯電され、本例ではトナーがマイナスに、キャリ
アがプラスに帯電される。
【0024】現像スリーブ11が前述のように回転する
ことによって、現像剤ケース12内の現像剤Dは、磁石
13の磁力で現像スリーブ11上に担持されつつ搬送さ
れ、その搬送される現像剤の量がドクタブレード14の
掻き取り作用によって規制される。規制後の現像剤は、
現像スリーブ11と感光体7との間の現像領域DAへ運
ばれ、このとき、現像スリーブ11には例えば−800
V前後の現像バイアス電圧が印加されているため、現像
領域DAに搬送された現像剤中のマイナス極性のトナー
が、感光体7上の画像部に静電的に移行して付着し、感
光体7上に所定のトナー像が形成される。感光体7に形
成された静電潜像がトナー像として可視像化されるので
ある。
【0025】図7に示すように、現像剤ケース12の現
像剤室90には、2本の撹拌部材44,45が配置さ
れ、これらの撹拌部材44,45は、その各軸63,6
4と、これに固定された撹拌羽根(図6では図示を省
略)65,66を有し、その各軸63,64がユニット
ケース2に回転自在に支持され、これらが回転駆動され
ることによって、現像剤室90内の現像剤Dが図7に矢
印Yで示すように搬送されながら撹拌される。かかる撹
拌作用によって、トナーとキャリアが前述のように互い
に反対極性に摩擦帯電される。現像剤Dのトナー濃度が
低下したときは、画像形成装置本体100にセットされ
たトナーボトル67からユニットケース2に形成された
トナー補給口30(図5)を通してユニットケース2内
のトナー補給室68に供給されたトナーが現像剤室90
へ補給される。
【0026】上述のように、図示した画像形成装置は、
静電潜像の形成される像担持体の一例である感光体7
と、その静電潜像をトナー像として可視像化する現像装
置10とを有し、その現像装置10は、トナーとキャリ
アを有する二成分系現像剤Dを収容する現像剤ケース1
2と、静電潜像の可視像化が行われる現像領域DAへ上
記現像剤Dを担持して搬送する現像剤搬送部材の一例で
ある現像スリーブ11と、その現像スリーブ11の表面
に対してギャップGをあけて対置されていて、現像スリ
ーブ11の表面に担持されて現像領域DAへ搬送される
現像剤Dの量を規制する剤規制部材の一例であるドクタ
ーブレード14とを有している。
【0027】現像スリーブ11と、これに内設された複
数の磁石13は、現像に供される二成分系現像剤を担持
搬送する剤搬送手段の一例を構成するものであり、本例
では磁石13が固定され、現像スリーブ11が回転駆動
されるように構成されているが、これとは逆に、磁石を
回転駆動し、現像スリーブを固定してもよいし、磁石と
現像スリーブを共に回転駆動して現像剤を搬送するよう
に構成してもよい。
【0028】一方、画像形成装置本体100には、図3
及び図4に示すように、転写装置の一例である転写ロー
ラ15が感光体7に対向して回転自在に支持されてい
る。
【0029】また画像形成装置本体側には、図3に示す
ように適数の給紙装置33,33a,3b,33cが設
けられ、選択された給紙装置33,33a,33b又は
33cから転写材の一例である転写紙Pが感光体7と転
写ローラ15との間の転写部22(図4)へ向けて搬送
される。
【0030】各給紙装置33,33a,33b,33c
は、各サイズの転写紙Pを収容した給紙カセット36,
36a,36b,36cと、給紙ローラ37,37a,
37b,37cをそれぞれ有し、選択された給紙装置の
給紙ローラが回転駆動されてその給紙カセット内の転写
紙が1枚ずつ給送される。例えば最下位の給紙装置33
cが選択されたとき、その給紙ローラ37cが回転して
給紙カセット36cに収容された転写紙Pが、一連の搬
送ローラ対38によって矢印B方向に転写紙搬送路39
を搬送され、レジストローラ対40によって所定のタイ
ミングで転写部22へ給送される。このようにして給紙
装置の給紙カセットから転写部22へ送られる転写紙P
は、そのカセットから転写紙搬送路39を通る間に表裏
を反転される。
【0031】上述の如く給送される転写紙Pは、その先
端と感光体7上に形成されたトナー像の先端とが合致し
た状態で、図4に示す如く感光体7と転写ローラ15と
の間の転写部22を通過する。このとき、転写ローラ1
5は、転写紙Pを介して感光体7に当接しながら図4に
おける反時計方向に回転し、しかもこの転写ローラ15
には転写電圧が印加されているので、感光体7上のトナ
ー像が転写紙Pに転写される。
【0032】感光体7を離れた転写紙Pは、図3及び図
4に矢印B1で示したように定着装置41へと搬送さ
れ、ここで熱と圧力の作用により、トナー像が転写紙P
上に融着されて定着される。定着装置41を通過した転
写紙Pは、コピー紙として画像形成装置本体100外に
排出され、排紙トレイ42上にスタックされる。
【0033】本例では、転写材として転写紙Pが用いら
れ、この転写紙Pに感光体7上のトナー像を転写した
が、中間転写体より成る転写材を用い、感光体上のトナ
ー像をこの中間転写体に一次転写し、次いでその中間転
写体上のトナー像を最終転写材である転写紙に二次転写
するように構成することもできる。
【0034】トナー像転写後に感光体7上に付着してい
る残留トナーは、図4に示したクリーニング装置17の
クリーニングブレード18によって感光体7の表面から
掻き落される。このようにして感光体7の表面が清掃さ
れ、再び次の画像形成動作に移る。クリーニング装置1
7は、ユニットケース2におけるケース本体3の一部に
よって構成されたクリーニングケース19を有し、クリ
ーニングブレード18によって掻き取られたトナーT
(図4)は、クリーニングケース19内に配置されたト
ナー排出部材20の回転によってクリーニング装置17
外に排出され、後述するように現像装置10において再
使用される。
【0035】トナー排出部材20は、感光体7と平行に
延び、かつその感光体7の全長に亘って延在するトナー
搬送スクリュー(図8参照)又はトナー搬送コイルなど
の適宜な形態で構成される。クリーニングブレード18
は、感光体7の表面を清掃するクリーニング部材の一例
をなすものであって、ケース本体3に固定保持されてい
る。
【0036】上述のように、図示した画像形成装置は、
トナー像を転写紙Pに転写した後の感光体7上に残留す
るトナーを除去して回収するクリーニング装置17を有
しているが、そのほか、クリーニング装置17によって
感光体7から除去されたトナーTを、現像装置10にお
いて再使用すべく、そのトナーを現像装置10へ戻すト
ナー戻し装置を有している。以下にそのトナー戻し装置
の一例について説明する。
【0037】図4及び図6に示したクリーニング装置1
7のクリーニングブレード18によって感光体7から掻
き落されてクリーニングケース19に回収されたトナー
Tは、回転するトナー排出部材20によってクリーニン
グケース19内を手前側へ搬送され、そのケース19に
一体に突設されたパイプ88(図6)を通して外部に排
出される。トナー排出部材20の奥側端部には図示して
いないギアが固定され、このギアと他のギアを介して感
光体7の回転がトナー排出部材20に伝えられ、これに
よってそのトナー排出部材20が回転駆動される。かか
るトナー排出部材20に関連して、次に示すように、ト
ナー戻し装置31の各要素が設けられている。
【0038】図6、図8及び図9に示すように、トナー
戻し装置31は、そのケーシング50を有し、その内部
にトナー搬送路51が区画されている。図示した例で
は、前述のケース本体3の一部により形成された樋状部
94と、その上部の開口を覆う前述の上カバー6(図5
も参照)とによって、トナー戻し装置31のケーシング
50が構成されている。
【0039】トナー戻し装置31は、さらにクリーニン
グ装置17に前述のように回収され、トナー排出部材2
0によってクリーニング装置17のクリーニングケース
19から排出されたトナーTを現像装置10(図4)へ
搬送するトナー搬送手段を有し、本例では、そのトナー
搬送手段が、トナー搬送ベルト92を具備する。かかる
トナー搬送ベルト92は、複数のローラ、図の例では2
本のローラ91,95に巻き掛けられて走行駆動される
可撓性の無端ベルト52と、その無端ベルト52の走行
方向Cに沿って互いに間隔をあけて配列され、その各基
部が無端ベルト52に一体に連結されて当該無端ベルト
52の外表面より外方に突出している複数の弾性フィン
96とを有している。かかるトナー搬送ベルト92は、
例えば、ゴムや軟質合成樹脂などを一体成形することに
より構成される。
【0040】本例では、クリーニングケース19(図
4)外に突出したトナー排出部材20の手前側端部に、
図8に示す如く、前述の一方のローラ91が一体に固定
され、このローラ91の周面には互いに対向する向きに
突出する一対のピン89(図9には示さず)が一体に突
設されている。一方、トナー搬送ベルト92の無端ベル
ト52には、その周方向に沿って配列された多数の長孔
93(図9には示さず)が形成され、上述したローラ9
1の各ピン89がいずれかの長孔93にそれぞれ入り込
んでいる。ローラ91は駆動ローラを構成する。
【0041】一方、前述の他方のローラ95は従動ロー
ラを構成し、かかるローラ95は、図10にも示すよう
に、ケーシング50の樋状部94に回転自在に支持さ
れ、このローラ95と前述のローラ9とに、トナー搬送
ベルト92の無端ベルト52に巻き掛けられている。
【0042】トナー排出部材20が前述のように回転駆
動されると、これと一体のローラ91が回転し、このと
き各ピン89がトナー搬送ベルト92の長孔93に次々
と係合してゆき、これによってトナー搬送ベルト92が
図9に矢印Cで示した方向に駆動される。このとき、ト
ナー搬送ベルト92の弾性フィン96は、ケーシング5
0を構成する樋状部94と上カバー6の内壁面、すなわ
ちケーシング50の底面53と、その上面54に摺接す
る。
【0043】トナー排出部材20によって、クリーニン
グ装置17のクリーニングケース19外に排出されたト
ナーは、トナー搬送ベルト92との受け渡し部付近で不
安定に動いているうちに、そのベルト92の長孔93を
通過し、ケーシング50の底面53上に落下する。そし
て、駆動されるトナー搬送ベルト92の弾性フィン96
によって、トナー搬送路51中を図9における矢印X方
向に搬送され、現像装置10の現像剤室90に送り込ま
れる。このとき、弾性フィン96は、ケーシング50の
底面53に圧接するので、トナーは効率よく現像装置1
0へ向けて搬送される。
【0044】上述したトナー戻し装置31は、クリーニ
ング装置から現像装置へトナーを戻し搬送する装置の一
例であって、他の適宜なトナー戻し装置を採用してもよ
いことは当然である。
【0045】上述の如きトナー戻し装置31はトナーリ
サイクル装置とも称せられているが、このような装置を
設けると、トナーを有効に利用でき、ユーザの経済的負
担を軽減でき、しかも廃棄物の量を減少できる優れた利
点が得られる。ところが、画像形成装置本体100の内
部には、紙粉やほこりなどの塵埃が浮遊しているので、
かかる塵埃が特に静電気を帯びると、感光体7の表面に
付着するおそれがある。このように感光体7に付着した
塵埃は、クリーニング装置17のクリーニングブレード
18によって感光体7から除去される。すなわち、トナ
ー像転写後に感光体7上に付着している残留トナーと共
に、塵埃が感光体7から除去されてクリーニング装置1
7のクリーニングケース19に回収されるのである。
【0046】このように、塵埃などの異物が混入したト
ナーを、前述のようにトナー戻し装置31によって現像
装置10に戻し、これをそのまま再使用したとすると、
これによって形成された感光体7上のトナー像にすじが
でき、その画質が劣化するおそれがある。すなわち、異
物が混入した現像剤Dが、図4に示したように現像スリ
ーブ11に担持されて搬送され、このスリーブ11とド
クターブレード14との間のギャップGを通るとき、異
物がそのギャップに詰まることがある。このようになる
と、その異物の詰まった部分に相当する感光体7の表面
に供給される現像剤量が不足し、この部分にすじができ
てしまうのである。
【0047】そこで、本例の画像形成装置においては、
図9及び図10に示すように、トナー戻し装置31のト
ナー搬送路51中に、トナーの通過を許容する多数の孔
55が穿設されたフィルタ56が設けられている。ここ
に示したフィルタ56は、例えば金属板又は硬質合成樹
脂板などの板材に多数の孔55を形成したものから成
り、その基端部56aはケーシング50を構成する樋状
部94の底面53に両面接着テープや接着剤などによっ
て固定され、孔55の形成されたフィルタ56の自由端
部56bが、トナー搬送路51と、現像装置10の現像
剤室90を仕切るように位置している。
【0048】上記構成によれば、クリーニング装置17
によって感光体7から除去され、トナー戻し装置31の
トナー搬送ベルト92によって搬送されるトナーT中に
異物が混入していた場合、その異物はフィルタ56で止
められ、トナーTがフィルタ56の孔55を通過して現
像装置10の現像剤室90に送られる。その際、フィル
タ56の各孔55の径は、トナー粒子の通過を許容する
と共に、現像剤搬送部材の一例である図4に示した現像
スリーブ11の表面と、剤規制部材の一例であるドクタ
ーブレード14の先端との間のギャップGよりも小さく
設定されている。すなわち、ギャップGに詰まるような
大サイズの異物はフィルタ56を通過せず、ここに捕獲
されるように、そのフィルタ56の孔55の大きさが設
定されているのである。このため、現像装置10へ戻さ
れたトナーが混合されている現像剤Dが現像スリーブ1
1の表面とドクターブレード14の先端の間のギャップ
Gを通るとき、ここに異物が詰まるようなことは回避さ
れ、よって感光体7に形成されたトナー像にすじができ
る不具合を阻止できる。
【0049】例えば使用されるトナー粒子の径が7μm
乃至9μmであるとし、現像スリーブ11とドクターブ
レード14の間のギャップGが0.6mmであるとしたと
き、フィルタ56の各孔55の径を、トナー粒子の径よ
りも大で、キャップGよりも小なる大きさ、例えば0.
3mm乃至0.5mmに設定する。これにより、トナーTは
フィルタ56を支障なく通過でき、その反面、ギャップ
Gの大きさよりも大なる異物は確実にフィルタ56によ
って捕獲される。このようにして、感光体7上に高品質
なトナー像を形成することができるのである。
【0050】またクリーニング装置17によって回収さ
れてトナー戻し装置31によって搬送されるトナーT
は、そのトナー粒子が数個ないしは数10個に凝集した
ものとなりやすく、かかる凝集トナーが現像装置10へ
そのまま搬送されて再使用されると、感光体7上に、粒
状の地肌汚れを起こす原因となる。本例のように、フィ
ルタ56を設け、その各孔55の大きさを、かかる凝集
トナーを細かくほぐし、これを各トナー粒子に破砕する
ことことができるように設定することにより、凝集トナ
ーが現像装置10の方へそのまま搬送されることを阻止
でき、粒状の地肌汚れの発生を防止することができる。
【0051】フィルタ56を金属板や樹脂板などの板材
によって構成する代りに、網体などから構成してもよ
く、その場合のフィルタの孔は網体の網目となり、かか
る網目の大きさを前述のように設定する。
【0052】ところで、クリーニング装置17によって
感光体7から回収され、トナー戻し装置31によって搬
送されるトナーTの量は常に一定しているというもので
はなく、感光体7に形成されたトナー像の面積の大きさ
によって変動する。例えば、感光体7上に大面積のべた
画像が連続して形成されたときには、多量のトナーがク
リーニング装置17に回収され、逆に面積比率の低いト
ナー像が連続して形成されたときは、クリーニング装置
17に回収されるトナーの量は少なくなる。
【0053】従って、上述のようにクリーニング装置1
7に多量のトナーが回収され、これが一度に現像装置1
0の方へ搬送されてしまうと、その現像剤室90内の現
像剤D中には、少なくとも一度現像に供された所謂リサ
イクルトナーが多量に含まれることになる。
【0054】一方、クリーニング装置17によって回収
されて現像装置10に戻されたリサイクルトナーは、未
だ現像に供されていないトナー、すなわちフレッシュト
ナーに比べ帯電性に劣る。従って、多量のリサイクルト
ナーが一度に現像装置10に戻されてしまうと、その現
像剤室90内の現像剤D中には、充分に帯電し得ないト
ナーが多量に含まれることになり、かかる現像剤によっ
て静電潜像を可視像化すると、その地肌汚れの発生が著
しくなるおそれがある。
【0055】そこで、本例の画像形成装置においては、
トナー搬送手段を構成するトナー搬送ベルト92による
単位時間当りの最大トナー搬送量が、フィルタ56の単
位時間当りの最大トナー通過量よりも大きく設定されて
いる。前者の最大トナー搬送量をa、後者の最大トナー
通過量をbとしたとき、a>bとなるように、フィルタ
56のサイズ、その孔55の数と大きさ、トナー搬送ベ
ルト92の幅サイズ、その走行速さなどを設定するので
ある。
【0056】かかる構成により、画像面積比率の高い原
稿をコピーし続け、クリーニング装置17に回収される
トナーの量が増大しても、これが一度に現像装置10の
方へ搬送されてしまうことを阻止できる。すなわち、フ
ィルタ56のところへ搬送されたトナーの全てが一度に
フィルタ56の孔55を通過するのではなく、所定量ず
つのトナーが或る程度平均化されてフィルタ56を通過
し、これが現像装置10へ送られるのである。このた
め、現像剤室90内の現像剤中に、リサイクルトナーが
異常に高い割合で混入することを阻止でき、よって、帯
電量の小なるトナーの比率を少なく抑えることができ、
トナー像の地肌汚れの発生を抑えることができる。
【0057】その際、フィルタ56まで搬送されて、そ
のフィルタ56の孔55を通過しなかったトナーは、再
度トナー搬送ベルト92によってクリーニング装置17
の側へ向けて搬送され、その途中で無端ベルト52の長
孔93から底面53上に落下し、再びフィルタ56へ搬
送される。かかる動作を繰返すうちに、最終的には全て
のトナーが順次少量ずつ現像装置10の方へ送り込まれ
る。
【0058】一般に、原稿の画像面積比率は50%以下
であることが多いので、画像面積比率50%のときにク
リーニング装置17において回収される単位時間当りの
トナー量を基準とし、この基準となる単位時間当りのト
ナー量と、フィルタ56を通過する単位時間当りの最大
トナー量bとがほぼ等しくなるように構成することが望
ましい。実際にクリーニング装置17に回収される単位
時間当りのトナー量が上記基準のトナー量よりも多くな
れば、フィルタ56を通過するトナー量が規制される。
このときケーシング50内に溜ったトナーは、クリーニ
ング装置17に回収される単位時間当りのトナー量の減
少に伴い、順次、フィルタ56を通して現像装置10の
方へ搬送される。このようにフィルタ56の孔55の数
や大きさなどを設定することによって、現像装置10の
現像剤室90へ送られる単位時間当りのトナーの上限量
を抑え、地肌汚れなどの異常画像の発生を効果的に抑制
することができるのである。
【0059】ところで、図9及び図10に示したトナー
搬送ベルト92の弾性フィン96は、その先端部が、そ
のフィン96を向いた側のフィルタ56の面に接触して
いる。フィルタ56のうちの、少なくとも孔55が形成
された部分、すなわちその自由端部56bの面に、弾性
フィン96の先端部が弾性変形して圧接しながら摺擦す
るのである。図示した例では、弾性フィン96を向いた
側のフィルタ56の全面に弾性フィン96が圧接してい
る。
【0060】かかる構成により、トナーは弾性フィン9
6によってフィルタ56の側に押し付けられ、その孔5
5を確実に通過することができる。これにより、フィル
タ56の孔55にトナーや微小な異物が詰まることを防
止でき、フィルタ56の寿命を伸ばすことができる。リ
サイクルトナーは、一般に流動性が落ちているので、孔
55を通り難くなっているのであるが、かかるトナーを
弾性フィン96によってフィルタ56の面に押し当てる
ので、当該トナーは孔55を通り抜けやすくなり、孔5
5が目詰まりを起こす不具合を効果的に抑制できるので
ある。
【0061】また図9及び図10に示したフィルタ56
は、トナー搬送ベルト92によるトナーの搬送方向Xに
関して、当該トナー搬送ベルト92の下流側端部に隣接
して配置されている。しかも、弾性フィン96が接触す
る、孔55の形成されたフィルタ56の面は、そのフィ
ルタ56に対向して位置するローラ95に巻き掛けられ
たトナー搬送ベルト部分がトナーTを現像装置10へ向
けて搬送する向きXから逆向きに転向したときの当該ト
ナー搬送ベルト部分の移動方向にほぼ沿うように湾曲形
成されている。すなわち、孔55が形成されたフィルタ
56の自由端部56bの弾性フィン96を向いた方の面
が、ローラ95に巻き掛けられたトナー搬送ベルト92
の部分の走行方向にほぼ沿って湾曲しているのである。
【0062】かかるフィルタ面に弾性フィン96が摺接
するので、フィルタ56によって現像装置10の方へ移
送されることを阻止され、そのフィルタ面上に残された
紙粉等の異物は、弾性フィン96による摺擦作用によっ
て、そのフィルタ56から、その湾曲した自由端部56
bの面に沿ってトナー搬送方向Xとは逆の向きに積極的
に戻される。このため、異物がフィルタ56の面、特に
孔55が形成されたフィルタ部分の面上に残留すること
はなく、その孔55が異物によって塞がれることを阻止
でき、フィルタ56の本来の機能を支障なく高めること
ができる。
【0063】仮に、フィルタ56の自由端部が図9に鎖
線で示すように上方に立上っていたとすると、たとえそ
の面に弾性フィン96の先端部が摺擦したとしても、そ
の面上に残された異物を効果的にフィルタから離すこと
が難しくなり、ここに異物が残留するおそれがある。こ
のようになれば、フィルタの孔が異物によって塞がれて
しまうので、フィルタをトナーが通り難くなり、孔が目
詰まりした状態と同様な事態となり、フィルタの寿命が
短かくなる。本例のフィルタ56の構成によれば、かか
る不具合の発生を阻止することができるのである。
【0064】なお、図9及び図10に示した構成におい
ては、トナー戻し装置31によって現像装置10に搬送
されるトナーTは、そのトナー搬送路51から直線状に
現像装置10へ移送され、その移送経路中にフィルタ5
6が設けられている。このため、トナーがフィルタ56
の孔55を通りやすくなり、そのトナーが孔55に詰ま
ってしまう不具合の発生を防止できる。
【0065】例えば、特開昭62−144191号公報
に示されている画像形成装置のように、トナー戻し装置
内でのトナーの搬送方向とフィルタを通過するときのト
ナーの移動方向とが異なり、例えば、これが同公報に示
されているように直交していると、トナーをフィルタに
通過させる力が弱くなり、流動性の悪化したリサイクル
トナーがフィルタを通過し難くなって、フィルタが比較
的早期に目詰まりを起こすことが考えられる。本例のフ
ィルタ56においては、このような不具合の発生も阻止
できるのである。
【0066】ところで、図9及び図10に示したトナー
戻し装置31においては、トナー搬送路51を区画する
ケーシング50の底面53に対向するトナー搬送ベルト
部分、すなわち図9における下側のベルト走行辺が、ト
ナーの搬送方向Xに向けて移動し、このとき、このトナ
ー搬送ベルト部分の弾性フィン96の先端部がケーシン
グ50の底面53に弾性変形しながら圧接した状態で接
触し、底面53上のトナーTをフィルタ56の方へ搬送
する。一方、孔55が形成されたフィルタ部分、すなわ
ち自由端部56bの弾性フィン96を向いた側の面に
も、その弾性フィン96の先端部が圧接状態で接触し、
これによって、前述のようにトナーを孔55へ積極的に
送り込める利点が得られる。
【0067】このように、弾性フィン96は、その先端
部がケーシング50の底面53とフィルタ56とに圧接
し、本例ではその先端部がケーシング50の上面54に
も圧接している。弾性フィン96を、底面53やフィル
タ56に、このように接触させることは、トナーTを効
率よく搬送したり、フィルタ56の孔55にトナーを効
率よく送り込む上で好ましいことである。ところが、そ
の反面、弾性フィン96を強く底面53などに圧接させ
ると、両者間に存在するトナーTに大きなストレスが与
えられ、トナーが劣化しやくすなる。かかる劣化したト
ナーを現像装置10において再使用すれば、これにより
形成されるトナー像の画質が劣化する。
【0068】そこで本例においては、図9に示すよう
に、ケーシング50の底面53に対向してトナーTの搬
送方向Xに移動する無端ベルト52の部分の外表面と、
その底面53との間の間隔をS1とし、弾性フィン96
の先端部が接触し、かつ孔55が形成されたフィルタ部
分(自由端部56b)の弾性フィン96を向いた側の面
と、これに対向する無端ベルト52の部分との間の間隔
をS2としたとき、前者の間隔S1が、後者の間隔S2
よりも大きく設定されている。
【0069】かかる構成により、各弾性フィン96の突
出長さが全て等しいとしたとき、その弾性フィン96が
底面93に対して摺擦するときよりも、フィルタ56の
自由端部56bの面に対して摺擦するときの方が、弾性
フィン96は大きく弾性変形し、より強くそのフィルタ
面に圧接する。これにより、トナーは効率よく孔55の
中へ押し込まれ、孔55がトナーによって詰まる不具合
を確実に防止できる。
【0070】これに対し、弾性フィン96は、ケーシン
グ50の底面53に対して比較的弱い力で接触し、これ
によってトナーに与えるストレスを低減することがで
き、トナーTの劣化促進を防止できる。弾性フィン96
の先端部がケーシング50の底面53に当接する圧力が
多少低くとも、トナーの搬送作用が大きく低下すること
はない。
【0071】このように、本例のトナー戻し装置31
は、弾性フィン96がケーシング50の底面53に接触
する圧力が比較的弱くとも、トナーの搬送機能が大きく
低下することはない点に着目し、その圧接力を弱め、ト
ナーTに与えるストレスを低減し、孔55の形成された
フィルタ部分への弾性フィン96の圧接力は、これを高
めてトナーを孔55に積極的に送り込むように構成され
ているのである。これにより、トナーTの搬送に支障を
きたすことなく、これに与えるストレスを低減でき、か
つトナーを孔55に効率よく送り込んで、孔55がトナ
ーで詰まる不具合を阻止できるのである。
【0072】ところで、フィルタ56をトナー戻し装置
31のケーシング30と一体に成形することも可能であ
るが、図9及び図10にフィルタ56は、トナー搬送路
51を区画するケーシング50とは別部材から成り、か
かるフィルタ56は、その基端部56aがケーシング5
0に固着されている。そして、このようなフィルタ56
に弾性フィン96の先端部が摺擦するのであるが、その
際、トナーの搬送方向Xに移動する弾性フィン96の先
端部が接触し始める側のフィルタ端部56cに、弾性フ
ィン96の先端部が強く当ると、その弾性フィン96に
傷がつくなどして、当該フィン96が早期に劣化してト
ナーの搬送機能が低下するおそれがある。
【0073】そこで、本例では、図9に明示する如く、
トナー搬送方向Xに移動する弾性フィン96の先端部が
接触し始める側のフィルタ端部56cが、トナーTの搬
送方向Xに向けて漸次高さが高くなる傾斜面状に形成さ
れている。これにより、弾性フィン96の先端部は、滑
らかにフィルタ56に接触し始め、弾性フィン96に大
きな外力が作用することを阻止でき、弾性フィン96に
傷がつく不具合を防止できる。これによって弾性フィン
96の寿命を延ばすことができる。
【0074】図11に示すフィルタ56も、トナー搬送
路51を区画するケーシング50とは別部材から成り、
そのフィルタ56の基端部56aがケーシング50に固
着されているが、図9の場合と異なり、トナー搬送方向
Xに移動する弾性フィン96の先端部が接触し始める側
のフィルタ端部56cが、ケーシング50に埋設され、
その端部56cに隣接するフィルタ部分の弾性フィン9
6を向いた側の面56dと、その面56dに隣接し、か
つその面56dよりもトナー搬送方向Xの上流側に位置
する底面53の部分とが面一状に形成されている。すな
わち、フィルタ56の基端部56aの上面と、これに続
く底面53の面とが連続した面をなし、これらの間に段
差が形成されていないのである。かかる構成によれば、
弾性フィン96の先端部は、より一層滑らかにフィルタ
56に接触し始め、弾性フィン96に加えられる外力を
より確実に低減でき、弾性フィン96の寿命をより一層
延ばすことが可能となる。図11における他の構成は、
図9と変りはない。
【0075】ところで、図示した画像形成装置は、静電
潜像の形成される像担持体の一例である感光体7と、そ
の静電潜像をトナー像として可視像化する現像装置10
と、そのトナー像を転写材の一例である転写紙Pに転写
した後の感光体7上に残留するトナーを除去して感光体
7の表面を清掃するクリーニング装置17と、そのクリ
ーニング装置17によって除去されたトナーを現像装置
10において再使用すべく、そのトナーを現像装置10
へ戻すトナー戻し装置31と、そのトナー搬送路51に
設けられたフィルタ56とを有していて、少なくとも上
記感光体7と、現像装置10と、クリーニング装置17
と、トナー戻し装置31と、フィルタ56が一体的に組
付けられて作像ユニット1が構成され、その作像ユニッ
ト1が画像形成装置本体100に着脱可能に装着されて
使用される。トナー搬送路を構成する樋状部94も、ケ
ース本体3の一部によって構成されているので、この樋
状部94と、その他のケース本体部分とを別体として構
成した場合のように、その間の隙間からトナーが漏れ出
る不具合を阻止でき、しかもそのトナー漏出防止用のス
ポンジなどのシール材を設ける必要もない。また樋状部
94とその他のケース本体部分が一体化されているの
で、作像ユニット1の組付性が向上する。
【0076】上述の如く構成された作像ユニット1は、
通常、ユーザによるメインテナンス作業を不要なものと
して構成される。そして、例えば現像剤のキャリアが劣
化したり、感光体7が劣化するなどして、作像ユニット
1が寿命となったときは、そのユニットごと新たなもの
と交換される。
【0077】このように、画像形成装置のプロセス要素
を作像ユニット1として一体的に組付けると、その取り
扱いが容易となり、メインテナンス性が向上する利点が
得られるが、本発明はかかる形式以外の画像形成装置に
も広く適用できるものである。
【0078】また、図9乃至図11に示した如きフィル
タ56は、これを極めて小型化できるので、かかるフィ
ルタ56を作像ユニット1の一構成要素として、これに
組込んでも、作像ユニット1が大型化することを阻止で
き、支障なくフィルタ56を作像ユニット1に組込むこ
とができる。そして、前述のように、フィルタ56の目
詰まりを防止するなどして、その寿命を延ばし、その寿
命と、他の作像ユニットの要素の寿命とをほぼ同一に設
定することによって、無駄なく作像ユニット1の全体を
使用し尽し、これを新たなものと交換することができ
る。
【0079】ところで、本例の画像形成装置は、図3及
び図12に示すように、画像形成装置本体100内の空
気をその本体100外に排出するための排風ファン46
より成る排気装置と、その排風ファン46によって画像
形成装置本体100からその外部に排出される空気中の
塵埃を除去するための静電フィルタ47とを有してお
り、これによってフィルタ56の目詰まり発生を抑える
ことができるように構成されている。以下、その構成を
説明する。
【0080】図12において、排風ファン46のケース
48にダクト49が一体に固定され、そのダクト49の
ファン46と反対側の開口が、図2に示したように画像
形成装置本体100の背面側の外装カバー150に形成
されたスリット151と対向している。
【0081】画像形成装置本体100内の空気は、排風
ファン46によって図12に矢印で示した方向に吸引さ
れ、ダクト49及びスリット151を通って画像形成装
置本体外に排出される。かかる排風ファン46とそのダ
クト49は、画像形成装置本体100の図示していない
フレームに対して不動に固定され、そのダクト49内に
静電フィルタ47が固定されている。従って、排風ファ
ン46よりも空気の流れ方向下流側に静電フィルタ47
が配置され、これらが一体となって画像形成装置本体1
00に取付けられているが、排風ファン46よりも空気
の流れ方向上流側に静電フィルタ47を設けてもよい。
また必要に追じて、静電フィルタ47のほかにオゾンフ
ィルタを設けることもできる。図3から判るように、排
風ファンと静電フィルタの組が2つ設けられているが、
その数は適宜設定できる。
【0082】静電フィルタ47は、例えばポリエチレン
などの樹脂製の細い繊維で構成され、ここを排風ファン
46によって送られる風が通ると、摩擦によってその繊
維が電荷を保持するようになり、空気中に含まれている
紙粉やほこりや塵などの塵埃が静電フィルタ47に吸着
して捕捉される。このようにして、画像形成装置本体1
00内の塵埃が減少する。定着装置41などで発生した
熱や、画像形成装置本体100内にオゾンが存在すると
きは、これらも排風ファン46によって画像形成装置本
体外に排出される。
【0083】上述のように、画像形成装置本体100内
の塵埃を静電フィルタ47によって捕捉することによ
り、画像形成装置本体100内に浮遊する塵埃の量を効
果的に減少させることができ、感光体7に付着する塵埃
の量を少なくすることができる。このため、クリーニン
グ装置17によって感光体7から回収されたトナーへの
異物の混入量を効果的に減少させることができ、これに
よって、前述のフィルタ56により捕獲する異物の量を
減少させ、フィルタ56の目詰まりを効果的に抑制する
ことができる。
【0084】また、排風ファン46と静電フィルタ47
は、作像ユニット1の側ではなく、画像形成装置本体1
00の側に設けられているので、作像ユニット1の大型
化と、そのコストの上昇を抑えることができ、ユーザに
過大な経済的負担をかける不具合を阻止できる。
【0085】ところで、図4を参照して先に説明したよ
うに、図示した画像形成装置には、感光体7に静電潜像
を形成すべく、その感光体を帯電する帯電ローラ8より
成る帯電装置が設けられている。このような帯電装置と
して、帯電ローラではなく、コロナ放電によって感光体
を帯電させるコロナ放電器を用いてもよいが、かかる放
電器を用いると、多量のオゾンが発生する。これに対
し、本例のように感光体7の表面に当接しながら回転す
る帯電ローラより成る帯電装置を用いると、オゾンの発
生量を極めて少なくすることができる。
【0086】同様に、感光体より成る像担持体上に形成
されたトナー像を転写紙Pに転写する転写装置として、
コロナ放電器を用いてもよいが、かかる放電器を用いれ
ばオゾンが大量に発生する。本例のように、転写紙を介
して感光体7に当接しながら回転する転写ローラ15よ
り成る転写装置を用いれば、オゾン発生量を極めて少な
くすることができる。
【0087】このように、帯電装置及び転写装置とし
て、帯電ローラ8及び転写ローラ15をそれぞれ用いる
ことにより、そのオゾン発生量をコロナ放電器を用いた
場合のオゾン発生量の1/100〜1/1000程度に
減少させることができる。従って前述の排風ファン46
による吸引力を極く弱いものとしても、画像形成装置本
体内にオゾンが溜ることを防止できる。すなわち、画像
形成装置本体外へのオゾン排出のための気流を弱くする
ことができるのである。これにより、画像形成装置本体
100内で塵埃が舞う量を効果的に少なくすることがで
き、かかる構成と前述の静電フィルタ47との協働作用
により、画像形成装置本体内で浮遊する塵埃の量を極め
て少なくすることができる。このようにして、感光体7
に付着する塵埃の量を効果的に少なくすることができ、
クリーニング装置17により回収されたトナー中への異
物の混入量を極く少量にすることができ、フィルタ56
の目詰まりを効果的に抑制することができる。
【0088】また、図3を参照して先に説明したよう
に、トナー像の転写のために感光体7に向けて給送され
る転写紙Pは、給紙カセット36,36a,36b,3
6cに収容され、これらの給紙カセットは、通常、画像
形成装置本体100内に装填されている。これらの給紙
カセットに転写紙を補充するときは、そのカセットを画
像形成装置本体100の手前側(図3の紙面に対して垂
直な方向)に引き出し、そのカセットに転写紙をセット
する。所謂フロントローディング方式の給紙装置となっ
ているのである。
【0089】上述のように、転写紙の収納部、すなわち
給紙カセット36,36a,36b,36cは、通常、
画像形成装置本体100内に装填され、転写紙が画像形
成装置本体内に収められているので、カセットが画像形
成装置本体外に配置されている場合に比べ、これらのカ
セットに収納された転写紙に塵埃やその他の異物が付着
し難い。このように、塵埃の付着していない転写紙Pが
感光体7に給送されてトナー像を転写されるので、感光
体7上に塵埃などの異物が付着することも少なくなる。
従って、クリーニング装置17により感光体7から除去
されたトナー中への異物の混入量も少なくなり、これに
よって、フィルタ56の目詰まり発生を抑えることがで
きる。
【0090】また、先に説明したように、各給紙カセッ
ト36,36a,36b,36cから感光体7へ向けて
送られる転写紙Pは、転写紙搬送路39を通る間に表裏
を反転される。転写紙搬送路39と搬送ローラ対38
が、転写紙を上述のように反転させる反転装置を構成
し、かかる反転装置が画像形成装置本体内に設けられて
いるのであるが、かかる構成によると、各給紙カセット
36,36a,36b,36cに収容されている転写紙
Pの下面、すなわち塵やほこりなどの塵埃が付着し難い
面が、トナー像の転写時に感光体7に接触する。このた
め、感光体7に塵埃が付着することを、より一層確実に
防止することができ、クリーニング装置17に回収され
たトナー中への異物の混入量をより効果的に少なくする
ことができる。これによっても、フィルタ56の目詰ま
り発生を効果的に抑制することができる。
【0091】また、図3に示したレジストローラ対40
や搬送ローラ38などの各ローラの表面に、異物掻き取
りブレード(図示せず)を圧接させ、その表面をクリー
ニングすると、これらのローラに付着した異物が転写紙
に付着してこれが感光体7に移行する不具合を防止で
き、クリーニング装置17に回収されたトナー中への異
物の混入を、より一層効果的に抑制することができる。
上述の異物除去ブレードに回収された異物が画像形成装
置本体100内の気流によって少量ずつ浮遊することも
考えられるが、かかる浮遊物は、前述の静電フィルタ4
7によって空気中から除去できるので、その浮遊物が感
光体7に付着することを防止することができる。これら
の構成によっても、フィルタ56の目詰まり発生を抑制
することができる。
【0092】
【発明の効果】請求項1に記載の画像形成装置によれ
ば、トナー戻し装置によって現像装置に戻されたトナー
中にたとえ異物が混入していたとしても、その異物が現
像剤搬送部材と剤規制部材との間に詰まることはなく、
これによって像担持体上に高品質なトナー像を形成する
ことができる。
【0093】請求項2に記載の画像形成装置によれば、
クリーニング装置に回収されたトナーが一度に大量に現
像装置に戻されることを防止でき、これによって高品質
なトナー像を形成できる。
【0094】請求項3に記載の画像形成装置によれば、
フィルタの孔にトナーが詰まる不具合を防止することが
できる。
【0095】請求項4に記載の画像形成装置によれば、
フィルタによって捕獲された異物がフィルタの部位に残
留して、その孔を塞ぐ不具合を防止できる。
【0096】請求項5に記載の画像形成装置によれば、
フィルタの孔にトナーを積極的に押し込んで、その孔が
トナーによって詰まることを防止できると共に、トナー
搬送ベルトのフィンがトナーに対して与えるストレスを
低減でき、トナーの劣化を抑制することができる。
【0097】請求項6に記載の画像形成装置によれば、
トナー搬送ベルトのフィンが早期に劣化したり、そのフ
ィンに傷が付けられる不具合を防止できる。
【0098】請求項7に記載の画像形成装置によれば、
トナー搬送ベルトのフィンが早期に劣化したり、そのフ
ィンに傷が付けられる不具合を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施形態例の画像形成装置を正面側か
ら見た外観斜視図である。
【図2】図1に示した画像形成装置を背面側から見た外
観斜視図である。
【図3】図1に示した画像形成装置の内部を示す正面断
面図である。
【図4】画像形成装置本体に装着された作像ユニットの
垂直断面図である。
【図5】現像剤カートリッジの装着されていない作像ユ
ニットとトナーボトルを示す外観斜視図である。
【図6】ケースカバー、現像ケースカバー、及び上カバ
ーを取り外した状態の作像ユニットを示す斜視図であ
る。
【図7】図6と同じ状態の部分断面平面図である。
【図8】トナー搬送ベルトの拡大斜視図である。
【図9】トナー戻し装置とフィルタの垂直断面図であ
る。
【図10】トナー戻し装置とフィルタを示す斜視図であ
る。
【図11】他の実施形態例を示す、図9と同様な断面図
である。
【図12】排風ファンと静電フィルタを示す一部破断斜
視図である。
【符号の説明】
10 現像装置 12 現像剤ケース 17 クリーニング装置 31 トナー戻し装置 50 ケーシング 51 トナー搬送路 52 無端ベルト 53 底面 55 孔 56 フィルタ 56c 端部 56d 面 91 ローラ 92 トナー搬送ベルト 95 ローラ 96 弾性フィン D 現像剤 G ギャップ S1 間隔 S2 間隔 T トナー X トナー搬送方向

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電潜像の形成される像担持体と、その
    静電潜像をトナー像として可視像化する現像装置と、該
    トナー像を転写材に転写した後の像担持体上に残留する
    トナーを除去して回収するクリーニング装置と、該クリ
    ーニング装置によって除去されたトナーを現像装置にお
    いて再使用すべく、当該トナーを現像装置へ戻すトナー
    戻し装置とを具備し、前記現像装置は、トナーとキャリ
    アを有する二成分系現像剤を収容する現像剤ケースと、
    静電潜像の可視像化が行われる現像領域へ前記現像剤を
    担持して搬送する現像剤搬送部材と、該現像剤搬送部材
    の表面に対してギャップをあけて対置されていて、現像
    剤搬送部材の表面に担持されて現像領域へ搬送される現
    像剤の量を規制する剤規制部材とを有している画像形成
    装置において、 前記トナー戻し装置のトナー搬送路中に、トナーの通過
    を許容するフィルタを設け、該フィルタの孔の径を、前
    記現像剤搬送部材の表面と剤規制部材との間のギャップ
    よりも小さく設定したことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記トナー戻し装置が、クリーニング装
    置に回収されたトナーを現像装置へ搬送するトナー搬送
    手段を有し、当該トナー搬送手段による単位時間当りの
    最大トナー搬送量を、前記フィルタの単位時間当りの最
    大トナー通過量よりも大きく設定した請求項1に記載の
    画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記トナー戻し装置が、クリーニング装
    置に回収されたトナーを現像装置へ搬送するトナー搬送
    手段を有し、該トナー搬送手段が、複数のローラに巻き
    掛けられて走行駆動される無端ベルトと、該無端ベルト
    の走行方向に沿って互いに間隔をあけて配列され、その
    各基部が無端ベルトに一体に連結されて当該無端ベルト
    の外表面より外方に突出した複数の弾性フィンとを備え
    たトナー搬送ベルトを具備し、該弾性フィンの先端部
    が、当該フィンの方を向いた前記フィルタの面に接触し
    ている請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記フィルタが、トナーの搬送方向に関
    して、前記トナー搬送ベルトの下流側端部に隣接して配
    置され、前記弾性フィンが接触するフィルタの面は、該
    フィルタに対向して位置するローラに巻き掛けられたト
    ナー搬送ベルト部分がトナーを現像装置へ向けて搬送す
    る向きから逆向きに転向したときの当該トナー搬送ベル
    ト部分の移動方向にほぼ沿うように湾曲形成されている
    請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 トナー搬送路を区画するケーシングの底
    面に対向するトナー搬送ベルト部分がトナーの搬送方向
    に向けて移動すると共に、当該トナー搬送ベルト部分の
    弾性フィンの先端部が前記底面に接触し、該底面に対向
    してトナーの搬送方向に移動する無端ベルト部分の外表
    面と、前記底面との間の間隔が、弾性フィンが接触し、
    かつ前記孔が形成されたフィルタ部分の弾性フィンを向
    いた側の面と、これに対向する無端ベルト部分との間の
    間隔よりも大きく設定されている請求項3又は4に記載
    の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記フィルタがトナー搬送路を区画する
    ケーシングとは別部材から成り、該フィルタが前記ケー
    シングに固着されていて、トナー搬送方向に移動する弾
    性フィンが接触し始める側のフィルタ端部が、トナーの
    搬送方向に向けて漸次高さが高くなる傾斜面状に形成さ
    れている請求項3乃至5のいずれかに記載の画像形成装
    置。
  7. 【請求項7】 前記フィルタがトナー搬送路を区画する
    ケーシングとは別部材から成り、該フィルタが前記ケー
    シングに固着されていて、トナー搬送方向に移動する弾
    性フィンが接触し始める側のフィルタ端部が、前記ケー
    シングに埋設され、当該端部に隣接するフィルタ部分の
    弾性フィンを向いた側の面と、当該面に隣接し、かつそ
    の面よりもトナーの搬送方向上流側に位置する底面の部
    分とが面一状に形成されている請求項3乃至5のいずれ
    かに記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011227534A (ja) * 2011-08-15 2011-11-10 Canon Inc 現像剤搬送装置及びプロセスカートリッジ及び画像形成装置

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