JPH0988449A - 戸 - Google Patents

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JPH0988449A
JPH0988449A JP26467795A JP26467795A JPH0988449A JP H0988449 A JPH0988449 A JP H0988449A JP 26467795 A JP26467795 A JP 26467795A JP 26467795 A JP26467795 A JP 26467795A JP H0988449 A JPH0988449 A JP H0988449A
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JP
Japan
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footwear
door
opening
closing lid
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Application number
JP26467795A
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English (en)
Inventor
Kenji Yasuhara
賢治 安原
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Sumitomo Forestry Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Forestry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 勝手口、ベランダ出入口などの各出入口部に
備えつけられているドア、引き戸などの戸に対して、履
物の収納部を設け、当該出入口からの出入りに用いれる
履物を整然と、しかも容易に、また室内側を一切汚すこ
となしに収納できるようにした履き物収納手段を備えた
戸の提供。 【解決手段】 屋内外間に備え付けられる出入口用のド
ア、引き戸などの戸Dであって、この戸Dには、少なく
とも屋内側から履物の出し入れを可能とされる履物収納
部Aを備えてある戸。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、屋内と屋外との
間に設けられる出入口部に備えつけられるドア、引き戸
などの戸、特に当該戸の開閉される屋内側に履物を着装
状態のままで立ち入ることのできる土間などの踏み込み
部を備えていない出入口部、例えば、勝手口、ベランダ
出入口などに備えつけられている各種戸に対して、当該
出入口から出入りする際に用いられる履物の収納部を設
け、且つ、当該履物を屋内側から出し入れできるように
構成備えさせた戸の提供に関する。
【0002】
【従来の技術】玄関口のように日常的に頻繁に出入りに
用いられることのない勝手口、あるいはベランダなどの
出入口にあっては、この出入口部の屋内側に、履物を着
装状態のままで立入ることのできる土間などの踏み込み
部を備えていない場合が多く、屋外で用いられた履物
は、この出入口部の屋外側に履き捨ての状態、即ち、勝
手口に入る踏み石上に並べ置いたり、あるいはベランダ
に並べ置くことが一般的であった。
【0003】また、屋外で用いた履物を室内に持ち込
み、これを出入口部の室内側に新聞紙などを広げて俄仕
立てで構成した受け部に並べ置くことがなされていた。
【0004】更に、勝手口あるいはベランダなどからの
出入に用いられる履物を、逐一玄関口から運んで用いる
と共に、使われた履物を逐一玄関口に運び、これを下駄
箱などに収め入れて用いることが一般になされていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、勝手口
あるいはベランダなどに履物を並べ置く場合にあっては
この勝手口あるいはベランダに並べ置かれた履物が直接
雨ざらしとされることが多く、また、汚れなどが付着し
易いことから、使用に際して濡れたいたり、あるいは汚
損されていることが多く快適な使用感を損なう不都合が
あった。
【0006】また、かかる屋外に漫然となく放置された
場合にあっては、履物の散失あるいは盗難などを招き易
く、また突風などによって整然と並べ置かれた状態が損
われ、勝手口、ベランダ出入口部などを雑然とした景観
とするなどの不都合があった。
【0007】かかる点から用いた履物を室内側に持ち込
み、これを拡げた新聞紙などに並べ置くことが試みられ
ているが、かかる手法にあっては、逐一新聞紙などの受
け手段を用意セットする必要があり、履物の持ち込み並
べ置きが煩雑であると共に、泥などの飛散によって居住
室内が汚れることがあり、非衛生的となるなどの難があ
った。
【0008】また、かかる手法にあっては、新聞紙など
を通して室内側の畳、カーペットなどに滲みを着けた
り、濡らすなどの不都合をもたらすことがあり、室内を
雑然とした状態とし、快適な居住性を損う不都合があっ
た。
【0009】かかる点から、勝手口、ベランダなどにお
ける出入口における出入に際して用いられる履物を逐一
玄関口に備えつけられた下駄箱などから持ち出し、ま
た、使われた履物を同様に当該下駄箱に収め入れること
がなされているが、かかる手法にあっては、離れた位置
にある玄関口から履物を逐一持ち出し、あるいは持ち込
み収納する必要があり、当該履物の出し入れに難があ
り、勝手口、ベランダ出入口などからの軽快な出入りを
なすことができなかった。
【0010】また、かかる手法にあっては、勝手口、ベ
ランダ出入口などと、玄関口との間を履物を持って移動
する必要があり、この履物に付着した泥土などが居住室
内において落下し、これが汚損の原因となり、あるいは
汚水などが滴下し、これが汚損の原因となるなどの不都
合と共に、衛生面においても問題の残されたものであっ
た。
【0011】本発明はかかる従来における履物の取扱い
における不都合を解消するものとして提案されたもので
あって、勝手口、ベランダ出入口などの各出入口部に備
えつけられているドア、引き戸などの戸に対して、履物
の収納部を設け、これによって当該出入口からの出入り
に用いれる履物を整然と、しかも容易に、また室内側を
一切汚すことなしに収納できるようにした履き物収納手
段を備えた戸の提供を目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る戸は、叙上
の目的を達成するものとして、請求項1の発明に係る戸
を、屋内外間に備え付けられる出入口用のドア、引き戸
などの戸Dであって、この戸Dには、少なくとも屋内側
から履物の出し入れを可能とされる履物収納部Aが備え
られた構成としてある。
【0013】次いで、請求項2の発明に係る戸を、前記
請求項1の発明に係る戸にあって、履物収納部Aが、戸
Dの屋外側に突き出し状態に設けてあると共に、該履物
収納部Aの少なくとも屋内側には履物の出し入れに用い
られる開閉手段Bが備えられた構成としてある。
【0014】更に請求項3の発明に係る戸を、前記請求
項1又は請求項2の発明に係る戸にあって、履物の出し
入れに用いられる履物収納部Aの開閉手段Bが、該履物
収納部Aの少なくとも屋内側に備えられている開閉蓋2
0と、この開閉蓋20の内側に備えられている履物受3
0とを有する構成としてある。
【0015】また、請求項4の発明に係る戸を前記請求
項3の発明に係る戸にあって、履物の出し入れに用いら
れる履物収納部Aの開閉手段Bを構成する開閉蓋20
が、該履物収納部Aの備え付けられている戸Dの屋内側
の面と略面一となる構成としてある。
【0016】更にまた、請求項5の発明に係る戸を、前
記請求項1又は請求項2の発明に係る戸にあって、戸D
の屋外側に突き出し状態に設けられている履物収納部A
が、少なくとも下面に、該履物収納部Aの内外を連通す
る孔又は開口を備えている構成としてある。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面などにもとづい
て本発明に係る典型的な実施の各形態を詳細を説明す
る。
【0018】図1〜図5は第1の実施の形態に係る戸D
を示すものであって、図1では、当該戸Dを屋内側から
見て当該戸Dの取付け開口部Eの要部と共に示したもの
であり、図2と図3では、この戸Dを、その取付け開口
部Eの要部と共に一部省略した縦断面として示し、図2
においては、履物収納部Aに履物Cを収め入れた状態
を、また、図3においては、この履物収納部Aに対する
履物Cの出し入れの状態を夫々示している。また、図4
は、かかる履物収納部Aを備えた戸Dを、その取付け開
口部Eの要部と共に一部省略した横断面として示してい
る。更に、図5は、かかる戸Dに備えつけられる履物収
納部Aを構成する部品を斜視の状態で示している。
【0019】図6及び図7は第2の実施例の形態に係る
戸Dを示すものであって、当該戸Dの取付け開口部Eの
要部と共に、一部を省略した縦断面として示したもので
あり、図6は履物収納部Aに履物Cを収め入れた状態
を、また、図7は、この履物収納部Aに対して履物Cを
出し入れする状態を夫々示している。
【0020】図8は、更に他の実施の形態に係る戸D
を、当該戸Dの取付け開口部Eの要部と共に、これを屋
内側から見て示している。
【0021】ここで実施の形態として示される典型的な
戸Dは、屋内外間に備え付けられる出入口用のドア、引
き戸などの戸Dにおいて、この戸Dに、少なくとも屋内
側から履物Cの出し入れの可能とされた履物収納部Aを
備えた構成としてある。
【0022】このように戸Dを構成したことから、当該
戸Dによって開閉される出入口から出入りする際に用い
られる履物Cを、この戸Dに備えつけられている履物収
納部Aに収め入れ、あるいは、この履物収納部Aに収め
入れられている履物Cを取り出し用いることができる。
【0023】次いで、前記構成よりなる戸Dにあって、
履物収納部Aが、戸Dの屋外側に突き出し状態に設けて
あると共に、該履物収納部Aの少なくとも屋内側には履
物の出し入れに用いられる開閉手段Bを備えた構成とし
てあることを、当該実施の形態に係る戸の他の典型的な
実施の形態の一つとしている。
【0024】かかる構成としたことから、履物Cの収納
に際して、室内側に履物収納部Aを突き出し状態に設け
る必要が一切無く、履物Cの収納手段を有するにも拘ら
ず、室内側をすっきりとした外観に整えることができる
と共に、当該収納手段の備えつけによって居住空間を狭
めることがない。
【0025】更に前記の構成よりなる戸Dにあって、履
物の出し入れに用いられる履物収納部Aの開閉手段B
が、該履物収納部Aの少なくとも屋内側に備えられてい
る開閉蓋20と、この開閉蓋20の内側に備えられてい
る履物受30とを有する構成としたことを、当該実施の
形態に係る更に他の典型的な戸の実施の形態の一つとし
ている。
【0026】かかる構成としたことから、屋内側にあっ
て、単に履物収納部Aの開閉蓋20の開き出しによっ
て、この履物収納部A内に収め入れられた履物Cの取り
出しが可能とされ、また、当該開閉蓋20の閉め込みよ
って履物収納部A内に使用履物を収め入れることができ
る。
【0027】更にまた、前記の構成よりなる戸Dにあっ
て、履物の出し入れに用いられる履物収納部Aの開閉手
段Bを構成する開閉蓋20を、該履物収納部Aの備え付
けられている戸Dの屋内側の面と略面一となる構成とし
たことを、当該実施の形態に係る更に他の典型的な戸の
実施の形態の一つとしている。
【0028】かかる構成としたことから、履物収納部A
の備えつけにも拘らず、室内側にあっては、一般的な戸
の外観形状とされ、室内側に向けた突き出し部が無くす
っきりとした戸面を構成することができる。
【0029】更にまた、前記の構成よりなる戸にあっ
て、戸Dの屋外側に突き出し状態に設けられている履物
収納部Aを、少なくとも下面に、該履物収納部Aの内外
を連通する孔又は開口を備えている構成としたことを、
当該実施の形態に係る更に他の典型的な戸の実施の形態
の一つとしている。
【0030】かかる構成としたことから、履物収納部A
の内部における蒸れ出しが防止され、当該履物収納部A
内における発生臭気が除かれると共に、履物Cに付着し
た泥などの塵芥が、当該履物収納部Aから直接屋外側に
落下、除去することができる。
【0031】(1)第1の実施の形態に係る戸、 図1〜図5は第1の実施の形態に係る戸Dを示してい
る。この第1の実施の形態に係る戸Dは、勝戸口、ベラ
ンダ出入口などの開口部Eに備えつけられたドアD’と
して示してある。
【0032】このドアD’の備えつけられる開口部E
は、屋外と屋内との間に備えられる壁Fの開口部Eとし
て構成してあり、図示側にあっては、まぐさ61、柱6
2、間柱63と、タイル貼りコンクリート床64とによ
って囲まれた開口部Eに、ドアD’を取付ける上枠6
5、下枠66と、この上枠65及び下枠66とを夫々の
側端で連結するように各縦枠67、67とを組付けると
共に、このドアD’の各取付け開口枠に対して、ドア
D’を開閉可能に蝶番68によって取付けてある。尚、
図において、69は胴縁材、パッキ材などの下地材を、
70は、額縁を示すものであって、この図示例にあって
は、室内側を化粧ボード71で化粧すると共に屋外側を
ラスモルタル仕上げの外壁材72で整えた構成としてあ
る。
【0033】かかる開口部E、特にドアD’の取付け開
口枠に蝶番68を用いて組付けられるドアD’は、上框
51、下框52の両側端を夫々連設するように各縦框5
3、53を組付けてあると共に、必要に応じて中桟54
を、前記上框51と下框52との間の略中程にあって、
前記各縦框53、53を亘るように設けてある。また、
かかる上框51、縦框53、中桟54及び下框52によ
って囲まれた部分にアルミニウムパネル、ガラス板など
の板材55が嵌め込まれていると共に、ノブ56などの
必要とされる部品が取付けられて構成してある。
【0034】かかる構成よりなる戸Dにあって、下框5
2から、当該履物収納部Aを組付け構成するに必要な立
上り寸法を離した位置に、横桟57を、前記各縦框5
3、53間に亘って組付けると共に、必要に応じて、こ
の横桟57と下框53とを連結するようにつか58を設
け、この下框52と、各縦框53、53及び横桟57並
びにつか58の構成する区画内に履物収納部Aを設ける
ようにしてある。
【0035】かかるドアD’に備えつけられる履物収納
部Aは、前記のドアD’における下框52と、横桟57
と、一方の縦框53、及びつか58とが構成する空間を
塞ぐ態様に構成されたボックス10と、このボックス1
0に対して回動可能に組付けられ、且つ、当該ボックス
10の構成する室内側の開口10aを塞ぐ開閉蓋20と
を備えた構成としてある。
【0036】かかるドアD’に備えつけられるボックス
10は、両側縁と、前側縁とに庇11aを張り出し状態
に備えた傾斜状の屋根板部11と、この屋根板部11の
前縁側の庇11aから稍内方に位置して垂設されている
前面板部12と、この前面板部12と同様に側縁の庇1
1aから稍内方に位置して垂設されている側面板部1
3,13と、この各側面板部13,13及び前面板部1
2の各下端を連設するように設けられた底面板部14と
によって、ドアD’の取り付け側に開口10aを備え、
且つ、履き物Cの収納部Gを備えた容箱状に構成してあ
る。
【0037】また、屋根板部11は、ドアD’の取付け
側に垂直板部11bを備えた構成とし、この垂直板部1
1bをドアD’の横桟58の屋外側面に当接し、ビス8
1をもって、この垂直板部11bをドアD’に止着でき
る構成としてある。また、底面板部14におけるドア
D’の取付け側端を、下方に屈曲した垂下板部14bと
し、この垂下板部14bをドアD’の下框52の屋外側
の面に当接して、これをビス81によってドアD’に止
着できる構成としてある。尚、図において11c、14
cは、前記ビス81の挿通孔を示している。
【0038】また、側面板部13は、ドアD’の取付け
側にあって、横桟57、下框52間に差し込まれる部分
に支承片部13aを突設状態に設けてあり、この各支承
片部13aの外側面が縦框53及びつか58の夫々に対
向し合っている面に密着される構成としてある。また、
この支承片部13aの段差状に突き出している上縁13
bが横桟57の下面に当接され、且つ、該支承片部13
aにおける下縁13cが下框52の上面に当接される構
成としてあり、ボックス10がドアD’に対して、がた
なく組付け得る構成としてある。
【0039】かかる構成よりなるボックス10にあっ
て、前記前面板部12の上部横方向に、スリット状の通
気孔15を、この通気孔15から前記庇11aによって
雨水などが吹き込まない態様に設けてある。また、底面
板部14の一部をパンチングボード14aとし、このパ
ンチングボード14aの側端接合鍔14aを、前記前面
板部12の下端を略水平に折り曲げて構成した底面板部
14dの接合鍔14d’に当接し、これをビス82で止
着することによって、一部に連通孔16を備えた底面板
部14を構成するようにしてある。
【0040】かかるボックス10の側面板部13、13
の下部側、特に、前記支承片部13aの下端側に、開口
17aを備えた軸受片17、17を対向するように設け
ると共に、この軸線を水平な同一線上に置いた一対の短
寸筒状をなす軸受片17、17の開口17aから、開閉
蓋20における軸21を押し入れ、これを軸承する構成
としてある。なお、この軸受片17に備えられる開口1
7aは、ボックス10の内奥側、特に、内奥の上方を向
くように、該筒状をなす軸受片17の周側部に割欠き状
に設けてある。
【0041】かくして構成されたボックス10は、ドア
D’屋外側にあって、側面板部13のドアD’側にある
端縁13dを横桟57の屋外側の面に接し、且つ、この
側面板部13における支承片部13aを縦框53とつか
58の夫々に対向している面に接するようになした状態
で、下框52に当接される垂下板部14bをビス81を
用いて当該下框52に、また、横桟57に当接される垂
直板部11bをビス81を用いて当該横桟57に夫々止
着することで、ドD’のおける下框52と縦框53と横
桟57及びつか58とによって構成される空間を、この
ボックス10によって塞いだ状態に構成する。
【0042】かかる構成よりなるボックス10に組付け
られる開閉手段Bとしての開閉蓋20は、前記ボックス
10をドアD’に組み付けた際に構成される凹部Gの開
口G’を塞ぐ蓋板22と、前記ボックス10の軸受片1
7によって軸支される軸21、21を備え、且つ、この
開閉蓋20の開閉に用いられる摘み片23と、この開閉
蓋20によって前記開口G’を閉じた際に、この開口
G’に対して、その閉じ込み状態に該開閉蓋20を保持
する掛合片24とを備えた構成としてある。
【0043】この実施の形態に係る開閉蓋20にあって
は、この開閉蓋20の内側に履物受30を一体に備えつ
けてあり、前記蓋板22の周側部分に一連に連続された
板部31を、該蓋板22の周側に鍔部22aを残すよう
にした状態で設けてあると共に、蓋板22の取付け基部
側にある該板部31を、特に、突き出し幅の大きい収納
側板部31aとし、また、この収納側板部31aに続く
該蓋板22の底面側にある板部31を、特に、突き出し
幅の大きい収納底板部31bとし、しかも、この収納側
板部31a、31a及び収納底板部31bの夫々の先端
部間を塞ぐように収納前板部31cが設けてあり、これ
らの各板部31、特に、収納側板部31a、31a、収
納底板部31bと、収納前板部31c及び蓋板22とに
よって履物Cの収納ポケット部Hを構成するようにして
ある。
【0044】尚、蓋板22の先端部側に設けられる比較
的突出し幅の小さい板部31は、この蓋板22をドア
D’の開口G’を塞ぎ込むように起立した際に、この蓋
板22における板部31が前記下框52、縦框53、横
桟57及びつか58によって構成される空間内に気密的
に収め入れられるのに都合の良い構成としてある。
【0045】かかる履物受30を備えた開閉蓋20は、
その下部側、即ち、取付け基部側である前記の収納ポケ
ット部Hの設けられている側にある収納側板部31a
の、収納底板部31bと蓋板22とに近い位置に、軸2
1を設けると共に、蓋板22の先端、この図示例にあっ
ては、収納ポケット部Hと反対の側にある鍔部22a
に、この収納ポケット部Hの設けられている側と反対の
側に突き出すように摘み片23を設けた構成としてあ
る。
【0046】また、蓋板22の先端側、この図示例にあ
っては摘み片23の設けられている板部31から突き出
し状態に設けられている弾性掛合片24は、横桟57の
下面に沿って差し込まれた際に、該掛合片24における
掛合屈曲部24aが、開口部G’を構成する横桟57の
下面に当接して、この横桟57の下面によって下方に撓
められながら押し入れられ、次いで、この横桟57を該
掛合片24における掛合屈曲部24aが通り過ぎた際
に、該掛合屈曲部24aが、横桟57の側面に向けて弾
性復帰状態に掛合される構成としてある。
【0047】尚、前記収納ポケット部Hを構成する収納
底板部31b及び収納前板部31cには細長状の孔3
2、32を開設し、前記パンチングボード14aに設け
られた連通孔16と共に、履物受30の内部空間を、ボ
ックス10の外部とに連通する構成としてある。
【0048】かくして用意された開閉蓋20は、履物受
30の側を前記ドアD’に備えつけられているボッスク
10の凹部G、特に、開口G’から収め入れるようにな
すと共に、該開閉蓋20を一旦ボックス10の内奥側に
押入れた後、これを手前に引くようにして、軸21を開
口17aから軸受片17内に嵌入れ軸支することによっ
て、ドアD’に対して回動可能に、且つ、このドアDに
対して着脱可能に備えつけられる。かかる構成としたこ
とから、この開閉蓋20を必要に応じて取り外し、ボッ
クス10と、開閉蓋20の掃除などをなすことができ
る。
【0049】かかる開閉蓋20の組付けにあって、蓋板
22のおける履物受30を構成する各板部31が、この
開口G’を構成する下框52、縦框53、横桟57及び
つか58の各対向面に都合良く収まり、且つ、前記ボッ
クス10内に該履物受30が都合良く収まり入る構成と
してあると共に、かかる状態において該蓋板22におけ
る鍔部22aが、この縦框53、横桟57及びつか58
の夫々の開口側にある面に密着して当接する構成として
ある。
【0050】また、開閉蓋20における軸21を、ボッ
クス10における軸受片17に軸支した状態で、開閉蓋
20を閉じ込むことによって、この開閉蓋20の上端に
備えられた掛合片24が、開口G’、特に、横桟57の
下面の内方縁に掛合されることとなり、開口G’を開閉
手段Bとして構成される当該開閉蓋20によって確実に
閉じ込むことができる。
【0051】また、かかる開閉蓋20の閉じ込みに際し
て、この開閉蓋20にある鍔部22aが、この開口G’
を構成している縦框53、横桟57及びつか58に当接
し、当該開閉蓋20の凹部G内に向けての入り込み過ぎ
を防ぐ構成としてあると共に、このボックス10に対し
て、開口G’を塞ぐように開閉蓋20を回動起立した際
に、この開閉蓋20に備えつけられている履物受30に
おける収納底板部31bが、前記ボックス10における
各接合鍔14a’、14d’の突き出し頂端で受けられ
る構成とし、ポケットAに履物Cを収納した際に、開閉
蓋20の軸21に対して必要以上の力がかかることな
く、当該ポケットHを直立状態に安定に保持できる構成
としてある。
【0052】又、下框52における室内側端に、前記開
閉蓋20を水平に開き出した際に、この水平状態にある
開閉蓋20の表側(図3における下側)の面に当接する
立上がり突縁52aを設けておくことによって、室内側
に開き出された開閉蓋20は、略水平の向きで保持さ
れ、この開閉蓋20の裏側(図3における上側)に構成
される水平の面を利用して、ポケットHに対して、履物
Cを都合良く収め入れることができると共に、この突縁
52aを水切り縁として機能させることができる。
【0053】尚、かかる開閉蓋20は、凹部Gに対する
履物Cの出し入れが可能な構成としてあれば良く、かか
る水平位置まで開かれることなく、傾斜した開き状態に
維持され、あるいは又、水平位置から更に下方に傾斜し
て開き出されるように構成してあっても良い。更に、ポ
ケットなどの履物受を設けず、単に開口G’を塞ぐ手段
として当該開閉蓋20を構成してあっても良い。また、
この開閉蓋20を開口G’の上部側に枢支し、これを上
方に持ち上げ開口するようにしてあっても良い。更にま
た、この開閉蓋20の側縁を開口G’の側部に枢支し、
当該開閉蓋20を水平方向に回動可能に設けてあっても
良い。
【0054】この実施の形態に係る戸Dにあっては、ド
アD’の下部、特に、下框52に連設した部分を、横桟
57によって区分し、更に、これを、縦方向につか58
を設けることで二分し、当該ドアD’の下部に横方向に
並んだ二個の履物収納部A、Aを前記二分された各区画
毎に設けるように構成してあるが、当該区画の一方にの
み履物収納部Aを設けるようにしてあっても良い。ま
た、この下框52を利用せずに各縦框53、53間に上
下2本の横桟を設けこの横桟間に履物収納部を構成する
ようにしてあっても良い。また、図示例にあっては、ボ
ックス10の取付け部からの雨漏りなどを防ぐ点から横
桟57に水切57aを設けた構成とし、また、前記下框
52に突縁52aを設けた構成としてあるが、かかる格
別の戸枠を用いることなく、通例の枠材を用いて当該ド
アD’を構成してあっても良い。
【0055】(2)第2の実施の形態に係る戸 図6及び図7は、第2の実施の形態に係る戸Dを示すも
のであっては、開閉蓋20の開口G’に対する閉め込み
状態での掛着手段と、ボックス10の下面に開口を設け
た以外の構成を、前記第1の実施の形態に係る戸と同
一、又は実質的に同一の構成としてある。かかる点か
ら、前記第1の実施の形態に係る戸Dと同一、又は実質
的に同一の構成部分については同一の番号を付して、そ
の説明を省略する。
【0056】ここにおいて履物収納部Aを構成するボッ
クス10は、前記第1の実施の形態に係る戸Dを構成す
るボックス10と略同一の構成としてあり、特に、底面
板部14の構成に際して、パンチングボード14a用い
ず、この底面板部14部分に開口15を設けるようにし
た以外の構成を前記ボックス10と同様の構成としてあ
る。
【0057】即ち、この第2の実施の形態に係る戸Dの
構成ボックス10にあっては、該ボックス20における
前面板部12の下端を略水平に折り曲げて構成した底面
板部14の側端を起立鍔14eとし、この起立鍔14e
と向き合った該ボックス20の底部、即ち、ボックス1
0の開口10aの側に取付け底面板14fを設け、この
起立鍔14eと、該取付け底面板14fとの間に開口1
5を設けた構成としてある。
【0058】かかるボックス10にあって、底面板部1
4を構成する取付け底面板14fは前記ボックス10の
側面板部13、特に、支承片部13aの下端間を連設し
て、下框52の上面を覆う水平板部14f’と、この水
平板部14f’のボックス10の内方にあって、該下框
52の面に沿って垂設される側板と、これに対向した側
板とによって該ボックス10内に構成される溝状部14
f”とを備えた構成としてあり、この溝状部14f”の
下面を前記側面板部13の下端に揃えるようにして該側
面板部13に対して一体に止着された構成としてある。
【0059】かかる取付け底面板14fを備えたボック
ス10は、前記ボックスと同様に垂直板部11bにおい
てビス81で横桟57に止着されると共に、ビス81に
よって、下框52に対して、前記水平板部14f’を密
着するようにして取付けられる。
【0060】かかる構成よりなるボックス10にあって
は、開口15の口縁に備えられた前記起立鍔14eと、
前記溝状部14f”の開口15側を構成する立止り突縁
14gが、このボックス10内に起立状態に収め入れら
れた開閉蓋20、特に、この開閉蓋20に備えられてい
る履物受30の収納底板部31bを略水平の状態に支承
するように機能させる。
【0061】また、前記取付け底面板14f、特に水平
板部14f’の開口G’の側に、立上り突縁14hを設
けた構成とし、これによって、該部における水切り効果
と共に、室内側に倒し込まれた開閉蓋20の表側(図7
における開閉蓋の下側)の面を支承することができる。
【0062】次いで、開閉蓋20の先端側、即ち、摘み
片23の備えられている側にある側板31の先端に、蓋
板22と略平行な状態に被吸着プレート41が、この図
示例にあっては、摘み片23と、該吸着プレート41と
が一枚の板、例えば軟鉄板などを典型例とする強磁性板
の折り曲げによって構成してあり、開口G’を、この開
閉蓋20が閉め込んだ際に、この被吸着プレート41が
凹部Gの内方を向いた状態に設けてある。
【0063】かかるボックス10に対して閉蓋状態に嵌
めつけられる開閉蓋20における被吸着プレート41の
被吸着面に対応した部分、この図示例にあっては、横桟
57における凹部G内に面している側に吸着具40を備
えつけた構成としてある。
【0064】ここにおいて用いられる吸着具40は、横
桟57に対して取付けられると共に、下部側に永久磁石
40bを備えた取付けフレーム40aであって、この永
久磁石40bの両側に、強磁性部材よりなるヨーク40
c、40cを備えつけ、このヨーク40c、40cの先
端が、前記開閉蓋20における被吸着プレート41に当
接し、且つ、これを吸着する構成としてあり、該取付け
フレーム40aに対して該ヨーク40cと永久磁石40
bとを、ピン40dによって組付けた構成としてある。
【0065】かくして構成される履物収納部Aを備えた
戸Dは、前記の第1の実施の形態に係る戸Dと同様の手
法で用いることができる。
【0066】(3)他の実施の形態に係る戸 図8に示される戸は、更に他の実施の形態に係る履物収
納部Aを備えた戸Dを示すものであって、縦框53、5
3と、横桟57と、下框53とが構成する区画内に一組
みの履物収納部Aを設けるようにしたものである。
【0067】この図8に示される履物収納部Aを備えた
戸Dは、前記区画内に一組の履物収納部Aを構成したこ
と、即ち、つか58を設けないで戸Dを構成した以外の
構成を、前記第1の実施の形態に係る戸Dと同一、又は
実質的に同一の構成としてあり、また、同一の手法で、
これを用いることができる。従って、前記第1の実施の
形態に係る戸Dと同一、又は実質的に同一の構成部分に
ついては同一の番号を付して、その説明を省略する。
【0068】尚、叙上の実施の形態において示される戸
Dは、主としてドアD’について示しているが、勝手
口、ベランダ出入口などの開口に備えつけられる戸であ
れば、いかなる態様の戸であっても良く、例えば、一本
引き戸などを典型例とする引き戸などに対しても、前記
各実施の形態におけると同様に履物収納部を備え設ける
ことができる。
【0069】
【発明の効果】本発明は叙上における特長ある構成、特
に、屋内外間に備え付けられる出入口用のドア、引き戸
などの戸Dにおいて、この戸Dに、少なくとも屋内側か
ら履物Cの出し入れの可能とされた履物収納部Aを備え
た構成としたことから、当該戸Dによって開閉される出
入口から出入りする際に用いられる履物Cを、この戸D
に備えつけられている履物収納部Aに随時収め入れ、あ
るいは、この履物収納部Aに収め入れられている履物C
を随時取り出し用い得る特長を有している。
【0070】また、前記構成よりなる戸Dにあって、履
物収納部Aが、戸Dの屋外側に突き出し状態に設け、し
かも、該履物収納部Aの少なくとも屋内側には履物の出
し入れに用いられる開閉手段Bを備えた構成としたこと
によって、履物Cの収納に際して、室内側に履物収納部
Aを突き出し状態に設ける必要が一切無く、これによっ
て、履物Cの収納手段を有するにも拘らず、室内側をす
っきりとした外観に整えることができると共に、当該収
納手段の備えつけによって居住空間を何等狭めない特長
を有している。
【0071】更に、前記の構成よりなる戸Dにあって、
履物の出し入れに用いられる履物収納部Aの開閉手段B
が、該履物収納部Aの少なくとも屋内側に備えられてい
る開閉蓋20と、この開閉蓋20の内側に備えられてい
る履物受30とを有する構成としたことによって、屋内
側における、単なる履物収納部Aの開閉蓋20の開き出
し操作で、この履物収納部A内に収め入れられた履物C
の取り出しが可能とされ、また、当該開閉蓋20の閉め
込みよって履物収納部A内に使用履物を直ちに収め入れ
ることができる特長を有している。
【0072】更にまた、前記の構成よりなる戸Dにあっ
て、履物の出し入れに用いられる履物収納部Aの開閉手
段Bを構成する開閉蓋20を、該履物収納部Aの備え付
けられている戸Dの屋内側の面と略面一となる構成とし
たことによって、履物収納部Aの備えつけにも拘らず、
室内側にあっては、一般的な戸の外観形状とされ、室内
側に向けた突きし部を生ずることが無く、すっきりとし
た戸面を構成することができる特長を有している。
【0073】更にまた、前記の構成よりなる戸にあっ
て、戸Dの屋外側に突き出し状態に設けられている履物
収納部Aを、少なくとも下面に、該履物収納部Aの内外
を連通する孔又は開口を備えている構成としたことによ
って、履物収納部Aの内部における蒸れ出しを効果的に
防止することができると共に、当該履物収納部A内にお
ける発生臭気を除去することができ、また、履物Cに付
着した泥などの塵芥を、当該履物収納部Aから直接屋外
側に除去することができる特長を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る戸を当該戸の取付け開
口部の要部と共に示す正面図
【図2】同戸に履物を収納している状態を開口部の要部
と共に一部を省略して示す要部縦断面図
【図3】同戸に履物を出し入れする状態を開口部の要部
と共に一部を省略して示す要部縦断面図
【図4】同戸に開閉蓋を閉め入れた状態を開口部の要部
と共に一部を省略して示す要部平断面図
【図5】同戸の履物収納部を構成する部品の分離斜視図
【図6】第2の実施の形態に係る戸に、履物を収納して
いる状態を、開口部の要部を共に一部を省略して示す要
部縦断面図
【図7】同戸に履物を出し入れする状態を開口部の要部
と共に一部を省略して示す要部縦断面図
【図8】更に他の実施の形態に係る戸を、当該戸の取付
け開口部の要部と共に示す正面図
【符号の説明】
A 履物収納部 B 開閉手段 C 履物 D 戸 20 開閉蓋 30 履物受

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋内外間に備え付けられる出入口用のド
    ア、引き戸などの戸であって、この戸には、少なくとも
    屋内側から履物の出し入れを可能とされる履物収納部が
    備えられていることを特徴とする戸。
  2. 【請求項2】 履物収納部が、戸の屋外側に突き出し状
    態に設けてあると共に、該履物収納部の少なくとも屋内
    側には履物の出し入れに用いられる開閉手段が備えられ
    ていることを特徴とする請求項1記載に係る戸。
  3. 【請求項3】 履物の出し入れに用いられる履物収納部
    の開閉手段が、該履物収納部の少なくとも屋内側に備え
    られている開閉蓋と、この開閉蓋の内側に備えられてい
    る履物受とを有することを特徴とする請求項1又は請求
    項2記載に係る戸。
  4. 【請求項4】 履物の出し入れに用いられる履物収納部
    の開閉手段を構成する開閉蓋が、該履物収納部の備え付
    けられている戸の屋内側の面と略面一に構成してあるこ
    とを特徴とする請求項3記載に係る戸。
  5. 【請求項5】 戸の屋外側に突き出し状態に設けられて
    いる履物収納部が、少なくとも下面に、該履物収納部の
    内外を連通する孔又は開口を備えていることを特徴とす
    る請求項1又は請求項2記載に係る戸。
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