JPH08173303A - 郵便受け - Google Patents

郵便受け

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JPH08173303A
JPH08173303A JP32055694A JP32055694A JPH08173303A JP H08173303 A JPH08173303 A JP H08173303A JP 32055694 A JP32055694 A JP 32055694A JP 32055694 A JP32055694 A JP 32055694A JP H08173303 A JPH08173303 A JP H08173303A
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wall
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JP32055694A
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Hiroaki Nakajima
裕章 中島
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 屋外側に投函口と屋内側に取出口とを備えた
箱型の郵便受け本体が家屋の外壁に家屋内外に連通して
埋設される郵便受けであって、郵便受け内部に浸入した
雨水を屋外のみに排出することができる郵便受けを提供
する。 【構成】 屋外側に投函口と屋内側に取出口とを備えた
箱型の郵便受け本体が家屋の外壁に家屋内外に連通して
埋設される郵便受けであって、郵便受け本体の底面が屋
外側に向かって下向きの傾斜を有し、郵便受け本体の屋
外側下端部に屋外に開口する排水孔が形成され、郵便受
け本体の底面の上に投函物が載る中仕切板が設けられて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、家屋の外壁に埋設して
用いられる郵便受けに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から住宅の門柱、門袖、門塀等の外
構壁に、敷地外側に投函口と敷地内側に取出口とを備え
た箱型の郵便受けが埋設されて使用されている。このよ
うに屋外で用いられる郵便受けは風雨に曝されるため
に、雨水が投函口から郵便受け内部に浸入しやすく、そ
のために従来では郵便受け内部に浸入した雨水を排出す
るために、例えば図10に示す如く、郵便受け本体
(イ)の底面に排水孔(ホ)が設けられた郵便受けが用
いられている。図において、(ハ)は投函口に取り付け
られた内部側に回動自在な投函口蓋であり、(ロ)は取
出口に取り付けられた取出口蓋であり、(ニ)は郵便受
け本体(イ)に収容された投函物が郵便受け本体(イ)
の底面に触れないように載置される中仕切板である。該
郵便受けにおいては、排水孔(ホ)は郵便受け本体
(イ)の底面の投函口側と取出口側とにそれぞれ設けら
れており、投函口から投函口蓋(ハ)の開閉によって郵
便受け本体(イ)内部に浸入して郵便受け本体(イ)の
底面に流れ落ちた雨水のうち、投函口側に流れたものは
投函口側に設けられた排水孔(ホ)から、取出口側に流
れたものは取出口側に設けられた排水孔(ホ)からそれ
ぞれ外部に排出されるものである。この場合、郵便受け
は屋外に設置されているので、排水孔(ホ)を郵便受け
本体(イ)の底面における投函口側と取出口側のいずれ
に設けても問題がないものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の如
き郵便受けを家屋の外壁に埋設して使用する場合におい
ては、投函口から郵便受け内に浸入した雨水の一部は、
郵便受け本体(イ)の底面の取出口側に設けられた排水
孔(ホ)から屋内に流れ落ちることになって、屋内が濡
れるという問題がある。
【0004】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、屋外側に投函口と屋内側に取出口とを備えた箱型
の郵便受け本体が家屋の外壁に家屋内外に連通して埋設
される郵便受けであって、郵便受け内部に浸入した雨水
を屋外のみに排出することができる郵便受けを提供する
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の郵便受け
は、屋外側に投函口と屋内側に取出口とを備えた箱型の
郵便受け本体が家屋の外壁に家屋内外に連通して埋設さ
れる郵便受けであって、郵便受け本体の底面が屋外側に
向かって下向きの傾斜を有し、郵便受け本体の屋外側下
端部に屋外に開口する排水孔が形成され、郵便受け本体
の底面の上に投函物が載る中仕切板が設けられているこ
とを特徴とするものである。
【0006】請求項2記載の郵便受けは、請求項1記載
の郵便受けにおいて、郵便受け本体が家屋の外壁から外
方に僅かに前出して埋設されており、郵便受け本体の排
水孔から排水された水を下方に落とす水切片が郵便受け
本体の屋外側下端部に家屋の外壁から離れて垂設されて
いることを特徴とするものである。
【0007】請求項3記載の郵便受けは、請求項1又は
請求項2記載の郵便受けにおいて、郵便受け本体の屋内
側部分が下方に湾曲して、郵便受け本体が側断面略L型
に形成されていることを特徴とするものである。
【0008】請求項4記載の郵便受けは、請求項1乃至
請求項3いずれか記載の郵便受けにおいて、家屋の外壁
に郵便受け取付用に設けられた開口部に、この開口部の
内面を覆う郵便受け取付枠が取り付けられ、この郵便受
け取付枠に郵便受け本体が嵌め込み固定されていること
を特徴とするものである。
【0009】請求項5記載の郵便受けは、請求項4記載
の郵便受けにおいて、郵便受け取付枠の屋外側下端部に
請求項2記載の水切片が垂設されていることを特徴とす
るものである。
【0010】請求項6記載の郵便受けは、請求項1乃至
請求項5記載いずれかの郵便受けにおいて、郵便受け本
体の屋内側下端のコーナー部に弾性カバーが取り付けら
れていることを特徴とするものである。
【0011】
【作用】請求項1記載の郵便受けによると、郵便受け本
体の底面が屋外側に向かって下向きの傾斜を有し、郵便
受け本体の屋外側下端部に屋外に開口する排水孔が形成
されているので、投函口から浸入して郵便受け本体の底
面に流れ落ちた雨水は傾斜に沿って郵便受け本体の屋外
側に流れ、さらに郵便受け本体の屋外側下端部に設けら
れた排水孔から屋外に排出される。また、郵便受け本体
の底面の上に投函物が載る中仕切板が設けられているの
で、投函物は投函口から浸入した雨水によって濡れた郵
便受け本体の底面に接触して濡れることがない。
【0012】請求項2記載の郵便受けによると、請求項
1記載の郵便受けにおいて、郵便受け本体が家屋の外壁
から外方に僅かに前出して埋設されており、郵便受け本
体の排水孔から排水された水を下方に落とす水切片が郵
便受け本体の屋外側下端部に家屋の外壁から離れて垂設
されているので、排水孔から排水された水は水切片を伝
って家屋の外壁に接触することなく滴下する。
【0013】請求項3記載の郵便受けは、請求項1又は
請求項2記載の郵便受けにおいて、郵便受け本体の屋内
側部分が下方に湾曲して、郵便受け本体が側断面略L型
に形成されているので、郵便受け本体の屋内側部分の屋
内への張出しが小さくなる。
【0014】請求項4記載の郵便受けは、請求項1乃至
請求項3いずれか記載の郵便受けにおいて、家屋の外壁
に郵便受け取付用に設けられた開口部に、この開口部の
内面を覆う郵便受け取付枠が取り付けられ、この郵便受
け取付枠に郵便受け本体が嵌め込み固定されているの
で、郵便受け本体の取り付けが容易となる。
【0015】請求項5記載の郵便受けは、請求項4記載
の郵便受けにおいて、郵便受け取付枠の屋外側下端部に
請求項2記載の水切片が垂設されているので、郵便受け
取付枠の施工と同時に水切片を設けることができる。
【0016】請求項6記載の郵便受けは、請求項1乃至
請求項5記載いずれかの郵便受けにおいて、郵便受け本
体の屋内側下端のコーナー部に弾性カバーが取り付けら
れているので、郵便受け本体の屋内側下端のコーナー部
に体の一部をぶつけても怪我をすることが防止される。
【0017】
【実施例】以下、本発明を実施例として示した図面に基
づいて説明する。
【0018】図1は本発明の郵便受けの一例を実施例1
として示した断面図である。図2は図1に係る郵便受け
の要部断面斜視図である。ここで図において、Aは家屋
の外壁であり、図面に対して向かって外壁Aより左側を
屋外とし、外壁Aより右側を屋内とする。また以下の説
明において、屋外向きを前とし、屋内向きを後ろと定義
する。
【0019】実施例1に係る郵便受けは、図示の如く、
屋外側に投函口21と屋内側に取出口32とを備えた箱
型の郵便受け本体1が家屋の外壁Aに家屋内外に連通し
て埋設された郵便受けであって、郵便受け本体1の底面
が屋外側に向かって下向きの傾斜を有し、郵便受け本体
1の屋外側下端部に屋外に開口する排水孔14が形成さ
れ、郵便受け本体1の底面の上に投函物が載る中仕切板
19が設けられている。
【0020】実施例1において郵便受け本体1は、図3
に示す如く、ステンレスやアルミニウム等の耐候性に優
れた材質からなる金属板を加工して形成されたもので、
上部材10と下部材11とから構成されている。
【0021】上部材10は、天板18と、この天板18
の両側端から垂下する側板17,17とから形成されて
おり、この側板17の下端部には内側上向きに折り返し
て形成された、上端辺が後方に向かって上がる勾配を有
する折返片16が設けられている。
【0022】一方、下部材11は、前方に向かって傾斜
する前傾底板12と、この前傾底板12の前端から立ち
上がる鉛直板13とから形成されており、前傾底板12
の両側端には、上部材10の折返片16と略同形状の垂
下片15,15が形成されている。この鉛直板13の下
端部には排水孔14が形成されており、鉛直板13の上
端部は上方内向き屈曲している。
【0023】この下部材11の垂下片15を、上部材1
0の側板17と折返片16の隙間に嵌め込んで、上部材
10と下部材11とが箱型に組み合わされて、内部に投
函物を収容する空間4を備えた郵便受け本体1が形成さ
れている。下部材11の鉛直板13は郵便受け本体1の
前面下端部を形成しており、排水孔14が形成された下
端部は屋外に露出している。さらに投函物が載る中仕切
板19が前傾底板12の上に設けられている。
【0024】郵便受け本体1の前端には、該郵便受けの
前面を形成する化粧口金2が取り付けられている。この
化粧口金2には投函口21が形成されており、さらにこ
の投函口21を開閉自在に塞ぐ投函口蓋20が設けられ
ている。この投函口蓋20は化粧口金2にヒンジ22で
郵便受け本体1の内部側に回動自在に取り付けられてい
る。
【0025】一方、屋内に開口する郵便受け本体1の後
端には、取出口化粧枠3が取り付けられている。この取
出口化粧枠3には投函物の取出口32が形成されてお
り、さらにこの取出口32を開閉自在に塞ぐ取出口蓋3
0が設けられている。この取出口蓋30は取出口化粧枠
3にヒンジ31で郵便受け本体1の外部側に回動自在に
取り付けられている。
【0026】該郵便受けにおいては、投函口21と投函
口蓋20との隙間から、または投函口蓋20の開閉によ
って郵便受け本体1の内部に浸入し、さらに鉛直板13
の内面を伝って、または直接、前傾底板12の上面に流
れ落ちた雨水は、前傾底板12の傾斜に沿って前方に流
れ、排水孔14から屋外に排出される。したがって、郵
便受け本体1の内部に浸入した雨水が屋内を濡らすこと
がないものである。また投函口21から投函された新聞
等の投函物は、郵便受け本体1の内部にて中仕切板19
に載って収容されるので、雨水で濡れた前傾底板12に
接触して濡れることがないものである。
【0027】図4は本発明の郵便受けの他の例を実施例
2として示した断面図である。実施例2に係る郵便受け
は、図示の如く、実施例1に係る郵便受けと主要部を略
等しくするものであって、相違点について説明すると、
郵便受け本体1が家屋の外壁Aから屋外に僅かに前出し
て埋設されており、郵便受け本体1の前傾底板12の下
面前端部に排水孔14から排水された水を下方に落とす
水切部材41が外壁Aと外壁Aから前出した前傾底板1
2の下面とに跨がって取り付けられている。
【0028】この水切部材41の前端には、水切片40
が外壁Aとは僅かに距離をおいて垂下して形成されてい
る。実施例2においては、実施例1と同様にして排水孔
14から排出された雨水が、この水切片40を伝って外
壁Aに接触することなく滴下する。したがって、排水孔
14から排出された雨水が外壁Aを伝って流れることに
よってできる筋状の汚れが生じないものである。
【0029】また、郵便受け本体1の天板18の外壁A
から前出した部分が化粧口金2の上端部によって被覆さ
れている。したがって、天板18の外壁Aから前出した
部分が露出することなく、見栄えが良くなっているもの
である。
【0030】図5は本発明の郵便受けのさらに他の例を
実施例3として示した断面図である。図示の如く、実施
例3に係る郵便受けは、実施例1に係る郵便受けの郵便
受け本体1の屋内側部分が下方に湾曲して、郵便受け本
体1が側断面略L型に形成されている如き態様の郵便受
けである。実施例3においては、実施例1において下部
材11に備えられていた前傾底板12が郵便受け本体1
の家屋の外壁Aへの埋設部における底面部に設けられて
おり、この前傾底板12の前端には、上方に立ち上がり
投函口21の下方前面を形成する鉛直板13が設けられ
ている。排水孔14はこの鉛直板13の下端部に設けら
れている。また、前傾底板12の後端には浸入した雨水
が前傾底板12を乗り越えないように水返片12aが立
設されている。さらに、投函物が前傾底板12に触れな
いように中仕切板19が前傾底板12の上に設けられて
いる。
【0031】実施例3においては、郵便受け本体1の後
面の下半部に、投函物の取出口32が設けられている。
この取出口32の内部側には、取出口蓋30が上下スラ
イド自在に設けられている。この取出口蓋30がスライ
ドする部分の外周部には、取出口蓋30の外周縁部が遊
動把持されるスライドガイド枠33が設けられており、
図6に示す如く、取出口蓋30の外側下方部に設けられ
た把手を持って上にスライドさせて取出口32を開放
し、中の投函物を屋内から取り出せるものである。
【0032】さらに、郵便受け本体1の屋内側下端のコ
ーナー部には、ゴム質の弾性カバー5が取り付けられて
いる。この弾性カバー5によって、郵便受け本体1の屋
内側下端のコーナー部に手足等の身体の一部をぶつけて
も、そのときの衝撃が緩和されるとともに、コーナー部
のエッジで裂傷を負うのが防止され、安全である。
【0033】実施例3の如く、郵便受け本体1の屋内側
部分が下方に湾曲して、郵便受け本体1が側断面略L型
に形成されていると、郵便受け本体1の屋内側部分の屋
内への張出しが小さくなって邪魔にならないものであ
る。実施例3に係る郵便受けは、図7(a)に示す如き
投函口21が横長のものに対し、図7(b)に示す如
く、投函口21が縦長となった態様としても構わないも
のである。
【0034】図8は本発明の郵便受けのさらに他の例を
実施例4として示した断面図である。図示の如く、実施
例4に係る郵便受けは、家屋の外壁Aに郵便受け取付用
に設けられた開口部に、この開口部の内面を覆う郵便受
け取付枠6が取り付けられ、この郵便受け取付枠6に郵
便受け本体1が嵌め込み固定されている態様のものであ
る。実施例4においては実施例3と同様に郵便受け本体
1の屋内側部分が下方に湾曲して、側断面略L型に形成
された郵便受け本体1が用いられている。
【0035】郵便受け取付枠6は、図9に示す如く、外
壁Aの開口部の内周上面部に沿って取り付けられる上板
61と、外壁Aの開口部の内周下面部に沿って取り付け
られる下板62と、外壁Aの開口部の内周両側面部に沿
って取り付けられる側板64,64とを組み立ててなる
ものである。また側板64は郵便受け本体1の屋内側側
面部にも沿うように略L型に形成されている。上板61
及び下板62の両側方にはタッピング孔65がそれぞれ
複数箇所設けられており、一方、側板64,64にはタ
ッピング孔65と対応する位置に貫通孔67が設けられ
ており、上板61及び下板62の両側方に側板64,6
4を対向させて押し当て、貫通孔67からタッピング孔
65にタッピングビスをねじ込んで郵便受け取付枠6が
組上げられる。郵便受け取付枠6の上板61の前端部に
は下方に垂下して郵便受け本体1の化粧口金2の上端部
に被さる押さえ部68が設けられている。また、郵便受
け取付枠6の下板62の前端部には下方に垂下する水切
片63が形成されており、さらにこの水切片63の僅か
に後方に、外壁Aの外側面に当接する垂下片66が設け
られている。
【0036】実施例4では外壁Aの開口部は、郵便受け
取付枠6よりも縦幅がやや大きく形成されているもの
で、この外壁Aの開口部に予め組み上げられた郵便受け
取付枠6を屋内側から挿入し、垂下片66が外壁Aの外
側面に当接するように落とし込んで嵌め込まれる。この
とき外壁Aの開口部の内面上部と郵便受け取付枠6の上
板61との間に生じる隙間はモルタル等の充填材8で充
填され、さらに外壁Aの開口部から屋外側に出た郵便受
け取付枠6の上板61上面部分がコーキング材7でシー
ルされている。
【0037】郵便受け取付枠6には、実施例3と略同様
に形成された郵便受け本体1が屋内側から嵌め込み固定
されている。この郵便受け本体1の郵便受け取付枠6へ
の固定状態の保持は、郵便受け本体1内部から郵便受け
取付枠6及び外壁Aに向かってビス止めすることでなさ
れており、ビスを取り外すと郵便受け本体1が郵便受け
取付枠6から取り外し可能となっている。実施例4で
は、化粧口金2の上端部に郵便受け取付枠6の上板61
に設けられた押さえ部68が凹凸なく被さるように収ま
り部68が設けられている。
【0038】実施例4においては、投函口21から浸入
し、前傾底板12上に流れ落ちた雨水は、この前傾底板
12の傾斜に沿って前方に流れて行き、排水孔14から
屋外に排出される。このとき前傾底板12の後端に設け
られた水切片12aによって雨水が前傾底板12を越え
て郵便受け本体1の投函物収容部4に入るのが防止され
ている。さらに排出された水は水切片63から下方に滴
下して、外壁Aに伝わることが防止されている。
【0039】
【発明の効果】請求項1記載の郵便受けによると、郵便
受け本体の底面が屋外側に向かって下向きの傾斜を有
し、郵便受け本体の屋外側下端部に屋外に開口する排水
孔が形成されているので、投函口から浸入して郵便受け
本体の底面に流れ落ちた雨水は傾斜に沿って郵便受け本
体の屋外側に流れ、さらに郵便受け本体の屋外側下端部
に設けられた排水孔から屋外に排出される。したがっ
て、投函口から浸入した雨水が屋内に滴下するがことな
く、また屋外にスムースに排出することができる。ま
た、郵便受け本体の底面の上に投函物が載る中仕切板が
設けられているので、投函物は投函口から浸入した雨水
によって濡れた郵便受け本体の底面に接触して濡れるこ
とがない。
【0040】請求項2記載の郵便受けによると、請求項
1記載の郵便受けにおいて、郵便受け本体が家屋の外壁
から外方に僅かに前出して埋設されており、郵便受け本
体の排水孔から排水された水を下方に落とす水切片が郵
便受け本体の屋外側下端部に家屋の外壁から離れて垂設
されているので、排水孔から排水された水は水切片を伝
って家屋の外壁に接触することなく滴下する。したがっ
て、排水孔から排水された水が家屋の外壁を流れた跡が
汚れとなって残ることがない。
【0041】請求項3記載の郵便受けは、請求項1又は
請求項2記載の郵便受けにおいて、郵便受け本体の屋内
側部分が下方に湾曲して、郵便受け本体が側断面略L型
に形成されているので、郵便受け本体の屋内側部分の屋
内への張出しが小さくなる。
【0042】請求項4記載の郵便受けは、請求項1乃至
請求項3いずれか記載の郵便受けにおいて、家屋の外壁
に郵便受け取付用に設けられた開口部に、この開口部の
内面を覆う郵便受け取付枠が取り付けられ、この郵便受
け取付枠に郵便受け本体が嵌め込み固定されているの
で、郵便受け本体の取り付けが容易となる。
【0043】請求項5記載の郵便受けは、請求項4記載
の郵便受けにおいて、郵便受け取付枠の屋外側下端部に
請求項2記載の水切片が垂設されているので、郵便受け
取付枠の施工と同時に水切片を設けることができる。
【0044】請求項6記載の郵便受けは、請求項1乃至
請求項5記載いずれかの郵便受けにおいて、郵便受け本
体の屋内側下端のコーナー部に弾性カバーが取り付けら
れているので、郵便受け本体の屋内側下端のコーナー部
に体の一部をぶつけても怪我をすることが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る郵便受けを示す断面図
である。
【図2】実施例1に係る郵便受けの要部断面斜視図であ
る。
【図3】実施例1に係る郵便受けの郵便受け本体の分解
斜視図である。
【図4】本発明の実施例2に係る郵便受けを示す断面図
である。
【図5】本発明の実施例3に係る郵便受けを示す断面図
である。
【図6】実施例3に係る郵便受けの後方から見た斜視図
である。
【図7】(a)は実施例3に係る郵便受けの一態様を示
す斜視図であり、(b)は実施例3に係る郵便受けの他
の態様を示す斜視図である。
【図8】本発明の実施例4に係る郵便受けを示す断面図
である。
【図9】実施例4に係る郵便受けの郵便受け取付枠を示
す分解斜視図である。
【図10】従来の郵便受けを示す断面図である。
【符号の説明】
1 郵便受け本体 14 排水孔 19 中仕切孔 21 投函口 32 取出口 A 外壁

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋外側に投函口と屋内側に取出口とを備
    えた箱型の郵便受け本体が家屋の外壁に家屋内外に連通
    して埋設される郵便受けであって、郵便受け本体の底面
    が屋外側に向かって下向きの傾斜を有し、郵便受け本体
    の屋外側下端部に屋外に開口する排水孔が形成され、郵
    便受け本体の底面の上に投函物が載る中仕切板が設けら
    れていることを特徴とする郵便受け。
  2. 【請求項2】 郵便受け本体が家屋の外壁から外方に僅
    かに前出して埋設されており、郵便受け本体の排水孔か
    ら排水された水を下方に落とす水切片が郵便受け本体の
    屋外側下端部に家屋の外壁から離れて垂設されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の郵便受け。
  3. 【請求項3】 郵便受け本体の屋内側部分が下方に湾曲
    して、郵便受け本体が側断面略L型に形成されているこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2記載の郵便受け。
  4. 【請求項4】 家屋の外壁に郵便受け取付用に設けられ
    た開口部に、この開口部の内面を覆う郵便受け取付枠が
    取り付けられ、この郵便受け取付枠に郵便受け本体が嵌
    め込み固定されていることを特徴とする請求項1乃至請
    求項3いずれか記載の郵便受け。
  5. 【請求項5】 郵便受け取付枠の屋外側下端部に請求項
    2記載の水切片が垂設されていることを特徴とする請求
    項4記載の郵便受け。
  6. 【請求項6】 郵便受け本体の屋内側下端のコーナー部
    に弾性カバーが取り付けられていることを特徴とする請
    求項1乃至請求項5記載いずれかの郵便受け。
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Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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