JPH0987589A - 自動車用艶出しコーティング剤組成物 - Google Patents
自動車用艶出しコーティング剤組成物Info
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- JPH0987589A JPH0987589A JP24258295A JP24258295A JPH0987589A JP H0987589 A JPH0987589 A JP H0987589A JP 24258295 A JP24258295 A JP 24258295A JP 24258295 A JP24258295 A JP 24258295A JP H0987589 A JPH0987589 A JP H0987589A
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- Japan
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- powder
- wax
- water
- less
- carboxylic acid
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- Materials Applied To Surfaces To Minimize Adherence Of Mist Or Water (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 自動車の塗装膜を自然汚染や劣化から保護し
美観の維持を図る。 【解決手段】 有効成分として、下記(a)、(b)、
(c)を含有することを特徴とする自動車用艶出しコー
ティング剤組成物。 (a)一般式 CF3 (CF2 )nCONHR(nは1
0以上かつ18以下の整数、Rは炭素数12以上かつ3
0以下のアルキル基)で表されるフッ素化カルボン酸ア
ミドを0.5〜20重量%、(b)前記フッ素化カルボ
ン酸アミドを溶解又は分散させるための石油系溶剤、
(c)前記石油系溶剤に常温で溶解又はほとんど膨潤し
ない粒径20μ以下の有機パウダーを0.5〜20重量
%。
美観の維持を図る。 【解決手段】 有効成分として、下記(a)、(b)、
(c)を含有することを特徴とする自動車用艶出しコー
ティング剤組成物。 (a)一般式 CF3 (CF2 )nCONHR(nは1
0以上かつ18以下の整数、Rは炭素数12以上かつ3
0以下のアルキル基)で表されるフッ素化カルボン酸ア
ミドを0.5〜20重量%、(b)前記フッ素化カルボ
ン酸アミドを溶解又は分散させるための石油系溶剤、
(c)前記石油系溶剤に常温で溶解又はほとんど膨潤し
ない粒径20μ以下の有機パウダーを0.5〜20重量
%。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の塗装表面
に使用する艶出しコーティング剤に係り、極めて優れた
撥水性、撥水持続性、防汚性を発揮する自動車用艶出し
コーティング剤組成物に関する。
に使用する艶出しコーティング剤に係り、極めて優れた
撥水性、撥水持続性、防汚性を発揮する自動車用艶出し
コーティング剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のボディの塗装保護や美観の維持
・向上のために自動車用艶出しコーティング剤が使用さ
れ、従来から多種多様のものが市販されている。この自
動車用艶出しコーティング剤にあっては、油性タイプ
(固形あるいは液状)のものと乳化性タイプ(ねり状あ
るいは液状)のものがある。油性タイプの場合は、カル
ナバロウやパラフィンロウに代表される天然及び合成ロ
ウ,シリコーンオイル,溶剤,無機あるいは有機の粉
体,樹脂等が配合され、また、乳化性タイプの場合は、
ロウ,シリコーンオイル,溶剤,無機あるいは有機の粉
体,樹脂,乳化剤,水等によって構成され、油性タイ
プ、乳化性タイプのいずれも塗装面に塗布し、乾燥後拭
き取ることによって艶出しを行っている。
・向上のために自動車用艶出しコーティング剤が使用さ
れ、従来から多種多様のものが市販されている。この自
動車用艶出しコーティング剤にあっては、油性タイプ
(固形あるいは液状)のものと乳化性タイプ(ねり状あ
るいは液状)のものがある。油性タイプの場合は、カル
ナバロウやパラフィンロウに代表される天然及び合成ロ
ウ,シリコーンオイル,溶剤,無機あるいは有機の粉
体,樹脂等が配合され、また、乳化性タイプの場合は、
ロウ,シリコーンオイル,溶剤,無機あるいは有機の粉
体,樹脂,乳化剤,水等によって構成され、油性タイ
プ、乳化性タイプのいずれも塗装面に塗布し、乾燥後拭
き取ることによって艶出しを行っている。
【0003】油性タイプ、乳化性タイプのいずれにも配
合されているシリコーンオイルは、自動車のボディの塗
装面に塗布する時、及び乾燥した自動車用艶出しコーテ
ィング剤を拭き取る時に潤滑油として機能し、塗装面に
均一な皮膜を残すためになくてはならない存在となって
いる。
合されているシリコーンオイルは、自動車のボディの塗
装面に塗布する時、及び乾燥した自動車用艶出しコーテ
ィング剤を拭き取る時に潤滑油として機能し、塗装面に
均一な皮膜を残すためになくてはならない存在となって
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、シリコーンオ
イルを配合した自動車用艶出しコーティング剤の皮膜は
固体皮膜にならないため経時で流失してしまい、塗装面
に撥水性を持続させるのが困難となっている。またシリ
コーンオイルは、汚れを抱き込み易い性質があるため、
水アカ汚れの原因になり、美観を損なうことがある。さ
らに、塗装面から流出したシリコーンオイルがガラス面
に付着し油膜の原因になる。
イルを配合した自動車用艶出しコーティング剤の皮膜は
固体皮膜にならないため経時で流失してしまい、塗装面
に撥水性を持続させるのが困難となっている。またシリ
コーンオイルは、汚れを抱き込み易い性質があるため、
水アカ汚れの原因になり、美観を損なうことがある。さ
らに、塗装面から流出したシリコーンオイルがガラス面
に付着し油膜の原因になる。
【0005】これら防汚性や撥水性の持続といった面に
おいての課題を解消するものとして従来より様々な試み
がなされているが、シリコーンオイルを成分として含む
系では十分な効果を得るに至っていない。
おいての課題を解消するものとして従来より様々な試み
がなされているが、シリコーンオイルを成分として含む
系では十分な効果を得るに至っていない。
【0006】最近ではフッ素変性ワックス,パーフルオ
ロポリエーテル,フッ化カーボンの3成分を使用し、シ
リコーンオイルを含まない自動車用艶出しコーティング
剤によって皮膜を形成しようとする手段(特開平5−1
48454号)が提案されているが、その防汚性効果は
ある程度満足できるものの、撥水効果及び撥水性の持続
性については優れたものとなっておらず、また、高価な
原料を3種類も使用するためコスト高になってしまい実
用性に欠けるといった問題がある。
ロポリエーテル,フッ化カーボンの3成分を使用し、シ
リコーンオイルを含まない自動車用艶出しコーティング
剤によって皮膜を形成しようとする手段(特開平5−1
48454号)が提案されているが、その防汚性効果は
ある程度満足できるものの、撥水効果及び撥水性の持続
性については優れたものとなっておらず、また、高価な
原料を3種類も使用するためコスト高になってしまい実
用性に欠けるといった問題がある。
【0007】本発明者は上記問題点を解決するために試
験研究を重ねた結果、フッ素化カルボン酸とアルキルア
ミンのアドミ化により合成したフッ素化カルボン酸アミ
ドの限られた範囲のものを使用することによって、他に
比類のない極めて優れた撥水性を示すこと、さらに、塗
装面上により均一な固体皮膜が形成されることによりそ
の持続性が向上することを見出し、本発明を完成するに
至った。
験研究を重ねた結果、フッ素化カルボン酸とアルキルア
ミンのアドミ化により合成したフッ素化カルボン酸アミ
ドの限られた範囲のものを使用することによって、他に
比類のない極めて優れた撥水性を示すこと、さらに、塗
装面上により均一な固体皮膜が形成されることによりそ
の持続性が向上することを見出し、本発明を完成するに
至った。
【0008】本発明の目的は、防汚性や撥水性の持続と
いった面において問題のあるシリコーンオイルや、高価
なパーフルオロポリエーテルなどの潤滑油を成分として
全く用いることなく塗布,拭き取りを容易にし、防汚
性、撥水性に極めて優れた均一な固体皮膜を塗装表面上
に形成させ、長期間その効果を発揮させることのできる
自動車用艶出しコーティング剤組成物を提供するところ
にある。
いった面において問題のあるシリコーンオイルや、高価
なパーフルオロポリエーテルなどの潤滑油を成分として
全く用いることなく塗布,拭き取りを容易にし、防汚
性、撥水性に極めて優れた均一な固体皮膜を塗装表面上
に形成させ、長期間その効果を発揮させることのできる
自動車用艶出しコーティング剤組成物を提供するところ
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
したもので、有効成分として、下記(a)、(b)、
(c)を含有することを特徴とする自動車用艶出しコー
ティング剤組成物である。 (a)一般式 CF3 (CF2 )nCONHR(nは1
0以上かつ18以下の整数、Rは炭素数12以上かつ3
0以下のアルキル基)で表されるフッ素化カルボン酸ア
ミドを0.5〜20重量% (b)前記フッ素化カルボン酸アミドを溶解又は分散さ
せるための石油系溶剤 (c)前記石油系溶剤に常温で溶解又はほとんど膨潤し
ない粒径20μ以下の有機パウダーを0.5〜20重量
%。
したもので、有効成分として、下記(a)、(b)、
(c)を含有することを特徴とする自動車用艶出しコー
ティング剤組成物である。 (a)一般式 CF3 (CF2 )nCONHR(nは1
0以上かつ18以下の整数、Rは炭素数12以上かつ3
0以下のアルキル基)で表されるフッ素化カルボン酸ア
ミドを0.5〜20重量% (b)前記フッ素化カルボン酸アミドを溶解又は分散さ
せるための石油系溶剤 (c)前記石油系溶剤に常温で溶解又はほとんど膨潤し
ない粒径20μ以下の有機パウダーを0.5〜20重量
%。
【0010】本発明の(a)の成分である一般式 CF
3 (CF2 )nCONHR(nは10以上かつ18以下
の整数、Rは炭素数12以上かつ30以下のアルキル
基)で表されるフッ素化カルボン酸アミドは、パーフル
オロアルキル基部分であるCF3 (CF2 )nのnの数
が10〜18、好ましくは12〜16の範囲内のもので
ある。このパーフルオロアルキル基部分のnの数が10
より小さいと十分な撥水性が得られず、18より大きい
と塗装面への付着性が悪くなり、撥水性が持続しない。
3 (CF2 )nCONHR(nは10以上かつ18以下
の整数、Rは炭素数12以上かつ30以下のアルキル
基)で表されるフッ素化カルボン酸アミドは、パーフル
オロアルキル基部分であるCF3 (CF2 )nのnの数
が10〜18、好ましくは12〜16の範囲内のもので
ある。このパーフルオロアルキル基部分のnの数が10
より小さいと十分な撥水性が得られず、18より大きい
と塗装面への付着性が悪くなり、撥水性が持続しない。
【0011】また、前記アルキル基部分は、直鎖であっ
ても分岐していてもよく、炭素数が12〜30、好まし
くは14〜26の範囲内のものである。このアルキル基
部分の炭素数が12より少ないと溶剤への分散性が悪く
なり、塗装面に均一な皮膜が得られず、30より多いと
撥水性が低下してしまう。
ても分岐していてもよく、炭素数が12〜30、好まし
くは14〜26の範囲内のものである。このアルキル基
部分の炭素数が12より少ないと溶剤への分散性が悪く
なり、塗装面に均一な皮膜が得られず、30より多いと
撥水性が低下してしまう。
【0012】前記のフッ素化カルボン酸アミドの配合量
は、有効成分として0.5〜20重量%、好ましくは1
〜15重量%の範囲内である。フッ素化カルボン酸アミ
ドの配合量が0.5重量%より少ないと塗装面に形成す
る皮膜が不均一になり、十分な保護撥水効果が得られ
ず、20重量%を超えると塗装面の保護、撥水性の効果
は十分に得られるものの、塗布する際ののびや乾燥後の
拭き取りに難があり、作業性が悪くなる。
は、有効成分として0.5〜20重量%、好ましくは1
〜15重量%の範囲内である。フッ素化カルボン酸アミ
ドの配合量が0.5重量%より少ないと塗装面に形成す
る皮膜が不均一になり、十分な保護撥水効果が得られ
ず、20重量%を超えると塗装面の保護、撥水性の効果
は十分に得られるものの、塗布する際ののびや乾燥後の
拭き取りに難があり、作業性が悪くなる。
【0013】本発明の(b)の成分であるフッ素化カル
ボン酸アミドを溶解又は分散させるための石油系溶剤と
しては、揮発性のもので塗膜に安全とされている自動車
の艶出し用として一般に慣用されている、例えば、工業
用ナフサ,灯油,ミネラルスピリット,ノルマルパラフ
ィン系,イソパラフィン系,ナフテン系,芳香族系等塗
膜に悪影響を与えない溶剤が挙げられる。これらの溶剤
は、1種又は2種以上を混合して使用しても良い。
ボン酸アミドを溶解又は分散させるための石油系溶剤と
しては、揮発性のもので塗膜に安全とされている自動車
の艶出し用として一般に慣用されている、例えば、工業
用ナフサ,灯油,ミネラルスピリット,ノルマルパラフ
ィン系,イソパラフィン系,ナフテン系,芳香族系等塗
膜に悪影響を与えない溶剤が挙げられる。これらの溶剤
は、1種又は2種以上を混合して使用しても良い。
【0014】本発明の(c)の成分である有機パウダー
は拭き取り等の作業性を容易にし、フッ素化カルボン酸
アミドの皮膜を自動車のボディの塗装面上により均一に
形成させるものである。したがって、この有機パウダー
としては、石油系溶剤に常温で溶解又はほとんど膨潤し
ないもの(膨潤しないもの或いは膨潤しても僅かなも
の)で、表面活性のほとんどないものが好ましく、滑り
性の良いものがより好ましい。
は拭き取り等の作業性を容易にし、フッ素化カルボン酸
アミドの皮膜を自動車のボディの塗装面上により均一に
形成させるものである。したがって、この有機パウダー
としては、石油系溶剤に常温で溶解又はほとんど膨潤し
ないもの(膨潤しないもの或いは膨潤しても僅かなも
の)で、表面活性のほとんどないものが好ましく、滑り
性の良いものがより好ましい。
【0015】かかる有機パウダーとしては、例えば、ポ
リエチレンパウダー、四フッ化エチレン樹脂パウダー、
スチレン樹脂パウダー、アクリル樹脂パウダー、ウレタ
ン樹脂パウダー、ナイロン樹脂パウダー、エポキシ樹脂
パウダー、メラミン樹脂パウダー、不活性シリコーン樹
脂パウダー、これらに類似する合成又は天然の有機パウ
ダーが挙げられる。これらの有機パウダーは、1種又は
2種以上を混合して使用しても良い。
リエチレンパウダー、四フッ化エチレン樹脂パウダー、
スチレン樹脂パウダー、アクリル樹脂パウダー、ウレタ
ン樹脂パウダー、ナイロン樹脂パウダー、エポキシ樹脂
パウダー、メラミン樹脂パウダー、不活性シリコーン樹
脂パウダー、これらに類似する合成又は天然の有機パウ
ダーが挙げられる。これらの有機パウダーは、1種又は
2種以上を混合して使用しても良い。
【0016】この有機パウダーは、組成物中0.5〜2
0重量%、好ましくは1〜15重量%の範囲内で配合す
る。有機パウダーの配合量が0.5重量%より少ないと
拭き取りを容易にする効果はほとんどなく、また被膜を
均一にする効果も無い。20重量%を超えると拭き取り
時に大量な粉がでしまい、かえって拭き取りを困難にし
てしまう。
0重量%、好ましくは1〜15重量%の範囲内で配合す
る。有機パウダーの配合量が0.5重量%より少ないと
拭き取りを容易にする効果はほとんどなく、また被膜を
均一にする効果も無い。20重量%を超えると拭き取り
時に大量な粉がでしまい、かえって拭き取りを困難にし
てしまう。
【0017】また、有機パウダーの粒径は20μ以下
で、好ましくは10μ以下であるとよい。20μより大
きいと形成される皮膜の表面が凸凹になり、十分な撥水
性が得られない。
で、好ましくは10μ以下であるとよい。20μより大
きいと形成される皮膜の表面が凸凹になり、十分な撥水
性が得られない。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る自動車用艶出
しコーティング剤組成物の実施の形態について説明す
る。本発明は、有効成分として、下記(a)、(b)、
(c)を含有することを特徴とする自動車用艶出しコー
ティング剤組成物である。 (a)一般式 CF3 (CF2 )nCONHR(nは1
0以上かつ18以下の整数、Rは炭素数12以上かつ3
0以下のアルキル基)で表されるフッ素化カルボン酸ア
ミドを0.5〜20重量%、(b)前記フッ素化カルボ
ン酸アミドを溶解又は分散させるための石油系溶剤、
(c)前記石油系溶剤に常温で溶解又はほとんど膨潤し
ない粒径20μ以下の有機パウダーを0.5〜20重量
%。
しコーティング剤組成物の実施の形態について説明す
る。本発明は、有効成分として、下記(a)、(b)、
(c)を含有することを特徴とする自動車用艶出しコー
ティング剤組成物である。 (a)一般式 CF3 (CF2 )nCONHR(nは1
0以上かつ18以下の整数、Rは炭素数12以上かつ3
0以下のアルキル基)で表されるフッ素化カルボン酸ア
ミドを0.5〜20重量%、(b)前記フッ素化カルボ
ン酸アミドを溶解又は分散させるための石油系溶剤、
(c)前記石油系溶剤に常温で溶解又はほとんど膨潤し
ない粒径20μ以下の有機パウダーを0.5〜20重量
%。
【0019】本発明は、上記の有効成分に水を併用して
O/W型,W/O型のエマルジョンにしてもよい。この
場合使用する乳化剤は、撥水性やその持続性,防汚性を
悪化させる危険性があるため、なるべく少ない量で用い
ることが望ましい。かかる乳化剤としては、特に限定さ
れるものではなく、例えば、オレイン酸,ステアリン
酸,モンタン酸等の高級脂肪酸、酸価を有する天然又は
合成ワックス、アルキルベンゼンスルホン酸,アルキル
硫酸エステル,ポリオキシアルキル硫酸エステル等のN
a,K,アンモニウム,モルホリン,アルカノールアミ
ン塩などに代表される陰イオン性界面活性剤、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル,ソルビタン脂肪酸エステ
ル,多価アルコール脂肪酸エステル,グリセリン脂肪酸
エステル,脂肪酸アルカノールアミド,アミンオキサイ
ドその他ポリオキシエチレン誘導体等の非イオン性界面
活性剤,アルキルアミン塩、第4級アンモニウム塩等の
陽イオン性界面活性剤,アルキルベタイン等の両性界面
活性剤,フッ素系界面活性剤,シリコーン系界面活性
剤,カルボキシビニルポリマー,アクリル酸・メタクリ
ル酸アルキル共重合体など、一般に慣用される公知のも
のを使用することができる。
O/W型,W/O型のエマルジョンにしてもよい。この
場合使用する乳化剤は、撥水性やその持続性,防汚性を
悪化させる危険性があるため、なるべく少ない量で用い
ることが望ましい。かかる乳化剤としては、特に限定さ
れるものではなく、例えば、オレイン酸,ステアリン
酸,モンタン酸等の高級脂肪酸、酸価を有する天然又は
合成ワックス、アルキルベンゼンスルホン酸,アルキル
硫酸エステル,ポリオキシアルキル硫酸エステル等のN
a,K,アンモニウム,モルホリン,アルカノールアミ
ン塩などに代表される陰イオン性界面活性剤、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル,ソルビタン脂肪酸エステ
ル,多価アルコール脂肪酸エステル,グリセリン脂肪酸
エステル,脂肪酸アルカノールアミド,アミンオキサイ
ドその他ポリオキシエチレン誘導体等の非イオン性界面
活性剤,アルキルアミン塩、第4級アンモニウム塩等の
陽イオン性界面活性剤,アルキルベタイン等の両性界面
活性剤,フッ素系界面活性剤,シリコーン系界面活性
剤,カルボキシビニルポリマー,アクリル酸・メタクリ
ル酸アルキル共重合体など、一般に慣用される公知のも
のを使用することができる。
【0020】また、本発明に係る自動車用艶出しコーテ
ィング剤は、その形態を液状,ねり状,固形状のいずれ
かにすることができる。ねり状あるいは固形状にする場
合、一定の形態を維持しておくためにワックス類を併用
する。このワックス類としては、例えば、カルナバロ
ウ,木ロウ等の植物ロウ,密ロウ,鯨ロウ等の動物ロ
ウ,モンタンロウ,セレシンロウ,パラフィンロウ等の
鉱物ロウからなる天然ワックス、あるいはポリエチレン
ワックス,フィッシャートロプシュワックス及びその誘
導体等の合成炭化水素ワックス、モンタンワックス誘導
体,マイクロクリスタリンワックス誘導体等の変性ワッ
クス、ラノリン誘導体、α−オレフィンと無水マレイン
酸あるいはアクリル酸等と反応させてなるワックス、合
成脂肪酸エステル,合成グリセライド等に代表される合
成ワックスが挙げられ、これ以外には金属セッケン,油
脂,高級脂肪酸,高級アルコール,脂肪酸アマイド等に
代表されるワックス状物があり、これらの1種又は2種
以上を併用して用いることができる。かかるワックス
は、量が多過ぎると皮膜が不均一になり、撥水性を低下
させることがあるので、乳化剤と同様になるべく少ない
量で用いるのが望ましい。また、このようなワックス
は、艶出しコーティング剤を液状にする際の液の安定性
や粘度の調整用としても用いられる。
ィング剤は、その形態を液状,ねり状,固形状のいずれ
かにすることができる。ねり状あるいは固形状にする場
合、一定の形態を維持しておくためにワックス類を併用
する。このワックス類としては、例えば、カルナバロ
ウ,木ロウ等の植物ロウ,密ロウ,鯨ロウ等の動物ロ
ウ,モンタンロウ,セレシンロウ,パラフィンロウ等の
鉱物ロウからなる天然ワックス、あるいはポリエチレン
ワックス,フィッシャートロプシュワックス及びその誘
導体等の合成炭化水素ワックス、モンタンワックス誘導
体,マイクロクリスタリンワックス誘導体等の変性ワッ
クス、ラノリン誘導体、α−オレフィンと無水マレイン
酸あるいはアクリル酸等と反応させてなるワックス、合
成脂肪酸エステル,合成グリセライド等に代表される合
成ワックスが挙げられ、これ以外には金属セッケン,油
脂,高級脂肪酸,高級アルコール,脂肪酸アマイド等に
代表されるワックス状物があり、これらの1種又は2種
以上を併用して用いることができる。かかるワックス
は、量が多過ぎると皮膜が不均一になり、撥水性を低下
させることがあるので、乳化剤と同様になるべく少ない
量で用いるのが望ましい。また、このようなワックス
は、艶出しコーティング剤を液状にする際の液の安定性
や粘度の調整用としても用いられる。
【0021】さらに本発明に係る自動車用艶出しコーテ
ィング剤では、皮膜成分を塗装面により強力に固着させ
るために樹脂を併用することができる。この樹脂として
は、例えば、シリコーン樹脂,フッ素樹脂,アクリル樹
脂及びその変性体やロジン系樹脂,テルペン系樹脂,石
油系樹脂等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を併
用して用いることができる。
ィング剤では、皮膜成分を塗装面により強力に固着させ
るために樹脂を併用することができる。この樹脂として
は、例えば、シリコーン樹脂,フッ素樹脂,アクリル樹
脂及びその変性体やロジン系樹脂,テルペン系樹脂,石
油系樹脂等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を併
用して用いることができる。
【0022】その他、通常、艶出し用ワックスに添加さ
れるものとして、研磨剤,増粘剤,紫外線吸収剤,帯電
防止剤,防腐剤,防錆剤,凍結防止剤,香料,染料,顔
料等が挙げられ必要に応じて配合する。
れるものとして、研磨剤,増粘剤,紫外線吸収剤,帯電
防止剤,防腐剤,防錆剤,凍結防止剤,香料,染料,顔
料等が挙げられ必要に応じて配合する。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例と比較例を挙げ、本発
明の特徴について例証する。以下に挙げる本発明の実施
例と比較例で使用するフッ素化カルボン酸アミド以外の
成分は、 *ミネラルスピリット 日本石油株式会社製 蒸留範囲152〜192℃、アニリン点46.2℃の脂
肪族系溶剤 *灯油 エクソン化学株式会社製 蒸留範囲154〜241℃の脂肪族系溶剤 *PWパウダー2010 東洋ペトロライト株式会社製 平均粒径5.9μ、融点125℃のポリエチレンパウダ
ー *ファインパール3000SP 住友化学工業株式会社製 平均粒径6μの架橋ポリスチレンパウダー。耐熱温度2
00℃ *エポスターMS 株式会社日本触媒製 平均粒径2μのベンゾグアナミン樹脂パウダー *アルミナA31 日本軽金属株式会社製 平均粒径5μの微粒アルミナ *ヘキストS ヘキスト社製 滴点81〜87℃,酸価135〜155の高級脂肪酸 *オレイン酸 不飽和炭化水素C1875%以上,酸価198〜206,
ヨウ素化80〜95の工業用オレイン酸 *SD−3504 東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製 不揮発分40%のシリコーンレジン、希釈溶剤ケロシン *モルホリン 蒸留範囲126〜130℃,比重1.001〜1.00
4(20/20℃)の塩基性の飽和異節環状第2級アミ
ン *カルナバワックス 融点80〜86℃、酸価10以下の天然エステル系ワッ
クス *ハイワックス400P 三井石油化学工業株式会社製 分子量4000、融点126℃、軟化点136℃の高密
度ポリエチレンワックス *ミクロエースK−1 日本タルク株式会社製 平均粒径3.2μの滑石 *KF−96−1000cs 信越化学工業株式会社製 粘度1000±50cs(25℃),比重0.97±
0.005(25℃)のジメチルシリコーンオイル *ファインパールPB−3002 住友化学工業株式会社製 平均粒径30μの架橋ポリスチレンパウダー の通りである。
明の特徴について例証する。以下に挙げる本発明の実施
例と比較例で使用するフッ素化カルボン酸アミド以外の
成分は、 *ミネラルスピリット 日本石油株式会社製 蒸留範囲152〜192℃、アニリン点46.2℃の脂
肪族系溶剤 *灯油 エクソン化学株式会社製 蒸留範囲154〜241℃の脂肪族系溶剤 *PWパウダー2010 東洋ペトロライト株式会社製 平均粒径5.9μ、融点125℃のポリエチレンパウダ
ー *ファインパール3000SP 住友化学工業株式会社製 平均粒径6μの架橋ポリスチレンパウダー。耐熱温度2
00℃ *エポスターMS 株式会社日本触媒製 平均粒径2μのベンゾグアナミン樹脂パウダー *アルミナA31 日本軽金属株式会社製 平均粒径5μの微粒アルミナ *ヘキストS ヘキスト社製 滴点81〜87℃,酸価135〜155の高級脂肪酸 *オレイン酸 不飽和炭化水素C1875%以上,酸価198〜206,
ヨウ素化80〜95の工業用オレイン酸 *SD−3504 東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製 不揮発分40%のシリコーンレジン、希釈溶剤ケロシン *モルホリン 蒸留範囲126〜130℃,比重1.001〜1.00
4(20/20℃)の塩基性の飽和異節環状第2級アミ
ン *カルナバワックス 融点80〜86℃、酸価10以下の天然エステル系ワッ
クス *ハイワックス400P 三井石油化学工業株式会社製 分子量4000、融点126℃、軟化点136℃の高密
度ポリエチレンワックス *ミクロエースK−1 日本タルク株式会社製 平均粒径3.2μの滑石 *KF−96−1000cs 信越化学工業株式会社製 粘度1000±50cs(25℃),比重0.97±
0.005(25℃)のジメチルシリコーンオイル *ファインパールPB−3002 住友化学工業株式会社製 平均粒径30μの架橋ポリスチレンパウダー の通りである。
【0024】〈実施例1〉 CF3 (CF2 )16CONHC18H37 5 PWパウダー2010 4 ミネラルスピリット 91 100.0wt% 配合方法 CF3 (CF2 )16CONHC18H37をミネラルスピリ
ットに120℃で溶解し、50℃以下に冷却後、これに
PWパウダー2010を分散させ液状物を得る。
ットに120℃で溶解し、50℃以下に冷却後、これに
PWパウダー2010を分散させ液状物を得る。
【0025】〈実施例2〉 CF3 (CF2 )12CONHC14H29 6 ファインパール3000SP 4.5 ミネラルスピリット 89.5 100.0wt% 配合方法 CF3 (CF2 )12CONHC14H29をミネラルスピリ
ットに120℃で溶解し、50℃以下に冷却後、これに
ファインパール3000SPを分散させ液状物を得る。
ットに120℃で溶解し、50℃以下に冷却後、これに
ファインパール3000SPを分散させ液状物を得る。
【0026】〈実施例3〉 CF3 (CF2 )14CONHC16H39 6 灯油 10 ヘキストS 2 オレイン酸 0.3 SD−3504 2 アルミナA31 10.3 モルホリン 0.4 水 65 エポスターMS 4 100.0wt% 配合方法 CF3 (CF2 )14CONHC16H39を灯油に120℃
で溶解し、90℃まで冷却して、これにヘキストS,オ
レイン酸,SD−3504,アルミナA31を加えしば
らく撹拌した後、モルホリン,約85℃の温水を撹拌下
に流入し乳化する。50℃以下に冷却して、これにエポ
スターMSを分散させO/W型エマルジョン液状物を得
る。
で溶解し、90℃まで冷却して、これにヘキストS,オ
レイン酸,SD−3504,アルミナA31を加えしば
らく撹拌した後、モルホリン,約85℃の温水を撹拌下
に流入し乳化する。50℃以下に冷却して、これにエポ
スターMSを分散させO/W型エマルジョン液状物を得
る。
【0027】〈実施例4〉 CF3 (CF2 )14CONHC18H37 5 ミネラルスピリット 48.5 ヘキストS 8 アルミナA31 2 モルホリン 0.5 水 30 PWパウダー2010 6 100.0wt% 配合方法 CF3 (CF2 )14CONHC18H37をミネラルスピリ
ットに120℃で溶解し、90℃まで冷却して、これに
ヘキストS、アルミナA31を加えしばらく攪拌した
後、モルホリン、約85℃の温水を攪拌下に流入し乳化
する。これにPWパウダー2010を分散させO/W型
エマルジョンねり状物を得る。
ットに120℃で溶解し、90℃まで冷却して、これに
ヘキストS、アルミナA31を加えしばらく攪拌した
後、モルホリン、約85℃の温水を攪拌下に流入し乳化
する。これにPWパウダー2010を分散させO/W型
エマルジョンねり状物を得る。
【0028】〈実施例5〉 CF3 (CF2 )12CONHC18H37 7 カルナバワックス 7.5 ハイワックス400P 8 ミネラルスピリット 49.5 灯油 18 PWパウダー2010 10 100.0wt% 配合方法 CF3 (CF2 )12CONHC18H37、カルナバワック
ス、ハイワックス400Pをミネラルスピリット、灯油
に120℃で溶解した後、90℃まで冷却して、これに
PWパウダー2010を分散させ、室温に冷却して固形
状物を得る。
ス、ハイワックス400Pをミネラルスピリット、灯油
に120℃で溶解した後、90℃まで冷却して、これに
PWパウダー2010を分散させ、室温に冷却して固形
状物を得る。
【0029】〈比較例1〉 無機系のパウダーを使用した例 CF3 (CF2 )16CONHC18H37 5 ミクロエースK−1 4 ミネラルスピリット 91 100.0wt% 配合方法 CF3 (CF2 )16CONHC18H37をミネラルスピリ
ットに120℃で溶解し、50℃以下に冷却後、これに
ミクロエースK−1を分散させ液状物を得る。
ットに120℃で溶解し、50℃以下に冷却後、これに
ミクロエースK−1を分散させ液状物を得る。
【0030】〈比較例2〉 本発明に含まれないフッ素化カルボン酸アミドを使用した例 CF3 (CF2 )8 CONHC12H25 5 PWパウダー2010 4 ミネラルスピリット 91 100.0wt% 配合方法 CF3 (CF2 )8 CONHC12H25をミネラルスピリ
ットに120℃で溶解し、50℃以下に冷却後、これに
PWパウダー2010を分散させ液状物を得る。
ットに120℃で溶解し、50℃以下に冷却後、これに
PWパウダー2010を分散させ液状物を得る。
【0031】〈比較例3〉 フッ素化カルボン酸エステルを使用した例 CF3 (CF2 )14CO2 C14H29 5 PWパウダー2010 4 ミネラルスピリット 91 100.0wt% 配合方法 CF3 (CF2 )14CO2 C14H29をミネラルスピリッ
トに120℃で溶解し、50℃以下に冷却後、これにP
Wパウダー2010を分散させ液状物を得る。
トに120℃で溶解し、50℃以下に冷却後、これにP
Wパウダー2010を分散させ液状物を得る。
【0032】〈比較例4〉 ジメチルシリコーンオイルを使用した例 CF3 (CF2 )16CONHC18H37 5 PWパウダー2010 4 KF−96−1000cs 1 ミネラルスピリット 90 100.0wt% 配合方法 CF3 (CF2 )16CONHC18H37をミネラルスピリ
ットに120℃で溶解し、50℃以下に冷却後、これに
PWパウダー2010、KF−96−1000csを混
合分散させ液状物を得る。
ットに120℃で溶解し、50℃以下に冷却後、これに
PWパウダー2010、KF−96−1000csを混
合分散させ液状物を得る。
【0033】〈比較例5〉 粒径の大きい有機パウダーを使用した例 CF3 (CF2 )12CONHC14H29 6 ファインパールPB−3002 4.5 ミネラルスピリット 89.5 100.0wt% 配合方法 CF3 (CF2 )12CONHC14H29をミネラルスピリ
ットに120℃で溶解し、50℃以下に冷却後、これに
ファインパールPB−3002を分散させ液状物を得
る。
ットに120℃で溶解し、50℃以下に冷却後、これに
ファインパールPB−3002を分散させ液状物を得
る。
【0034】試験方法 ◎サンシャインウェザーメータによる耐候性試験による
撥水持続性の評価 JIS K−2396(自動車用つや出しコーティング
剤)に規定されたサンシャインアーク灯式耐候性試験方
法により、各々実施例、比較例サンプルの照射前と照射
後の接触角を測定する。
撥水持続性の評価 JIS K−2396(自動車用つや出しコーティング
剤)に規定されたサンシャインアーク灯式耐候性試験方
法により、各々実施例、比較例サンプルの照射前と照射
後の接触角を測定する。
【0035】JIS K−2396に準じた黒色アミノ
アルキッド樹脂焼き付け塗装板(70×150mm)を前
処理として粒径5μ程度のアルミナ20wt%水分散液を
使って均一に研磨し、水洗後乾燥させ試験板とする。こ
の試験板に実施例1〜3,比較例1〜5で得たそれぞれ
のサンプルを塗布し、約20分乾燥後タオルで拭き取
り、室内で24時間放置した後、試験板を水平に置い
て、その上に液滴を載置したときに液滴と固体面との間
に生じる接触角の測定を行う。そして、JIS K−2
396に規定された条件でサンシャインカーボンアーク
灯の光を150時間照射し、試験板を取り出して水洗
し、室内で24時間放置後、接触角を測定する。さら
に、以後50時間照射毎に試験板を取り出して水洗し、
室内で24時間放置後、接触角の測定を行う。
アルキッド樹脂焼き付け塗装板(70×150mm)を前
処理として粒径5μ程度のアルミナ20wt%水分散液を
使って均一に研磨し、水洗後乾燥させ試験板とする。こ
の試験板に実施例1〜3,比較例1〜5で得たそれぞれ
のサンプルを塗布し、約20分乾燥後タオルで拭き取
り、室内で24時間放置した後、試験板を水平に置い
て、その上に液滴を載置したときに液滴と固体面との間
に生じる接触角の測定を行う。そして、JIS K−2
396に規定された条件でサンシャインカーボンアーク
灯の光を150時間照射し、試験板を取り出して水洗
し、室内で24時間放置後、接触角を測定する。さら
に、以後50時間照射毎に試験板を取り出して水洗し、
室内で24時間放置後、接触角の測定を行う。
【0036】結果は表1に示す。
【0037】表 1 ◎実車テストによる撥水性,防汚性とその持続性の評価 平成2年式カリーナ・バン白色ソリッド塗装車の屋根部
分を試験用として用いる。前処理として塗装表面の汚れ
を粒径5μ程度のアルミナ20wt%水分散液を使って十
分に落とし、洗剤と水で洗い流した後、水分を拭き取っ
て試験面とする。この試験面を12等分して、この区画
された試験面の10区分に実施例1〜5,比較例1〜5
で得たそれぞれのサンプルを塗布し、2区分だけ無塗布
とする。サンプルの塗布方法は、ウレタンスポンジでサ
ンプルを試験面の予め設定した区画にそれぞれ塗りのば
し、約20分乾燥させた後タオルで拭き取って行う。一
方、無塗装の2区分は、その内の一方の区分は何も手を
加えないブランクとし、他方の区分は洗車の度に粒径5
μ程度のアルミナ20wt%水分散液を使って汚れを完全
に除去する。
分を試験用として用いる。前処理として塗装表面の汚れ
を粒径5μ程度のアルミナ20wt%水分散液を使って十
分に落とし、洗剤と水で洗い流した後、水分を拭き取っ
て試験面とする。この試験面を12等分して、この区画
された試験面の10区分に実施例1〜5,比較例1〜5
で得たそれぞれのサンプルを塗布し、2区分だけ無塗布
とする。サンプルの塗布方法は、ウレタンスポンジでサ
ンプルを試験面の予め設定した区画にそれぞれ塗りのば
し、約20分乾燥させた後タオルで拭き取って行う。一
方、無塗装の2区分は、その内の一方の区分は何も手を
加えないブランクとし、他方の区分は洗車の度に粒径5
μ程度のアルミナ20wt%水分散液を使って汚れを完全
に除去する。
【0038】このように12等分した試験面の区画のそ
れぞれにサンプルを塗布した後、試験車を屋外に駐車さ
せ、1ヶ月毎に水洗車を行い、その時の撥水性、防汚性
を以下の要領で評価判定する。
れぞれにサンプルを塗布した後、試験車を屋外に駐車さ
せ、1ヶ月毎に水洗車を行い、その時の撥水性、防汚性
を以下の要領で評価判定する。
【0039】*撥水性の評価 試験面を水洗車した後、霧状に水を吹き付けて水滴のは
じかれている様子を目視で評価する。評価においては、
水滴が小さくでき、極めて良くはじいている状態を示し
たときに「◎」とし、良くはじいている状態のときに
「○」とし、はじいているが水滴にならない状態のとき
に「△」とし、全くはじいていない状態のときに「×」
とする。
じかれている様子を目視で評価する。評価においては、
水滴が小さくでき、極めて良くはじいている状態を示し
たときに「◎」とし、良くはじいている状態のときに
「○」とし、はじいているが水滴にならない状態のとき
に「△」とし、全くはじいていない状態のときに「×」
とする。
【0040】*防汚性の評価 撥水性の評価判定をした後、水分を拭き取って汚染状態
を、サンプルを塗布した各区分と、ブランク、汚れを落
とした区分とを比較して目視で評価判定する。評価判定
においては、サンプルを塗布した区分の表面の状態が汚
れを落とした区分と同等の状態のときに「◎」とし、汚
れを落とした区分よりやや汚れている状態のときに
「○」とし、ブランクの部分と同等、汚れを落とした区
分より明らかに汚れている状態のときに「△」とし、ブ
ランクの部分より汚れている状態のときに「×」とす
る。
を、サンプルを塗布した各区分と、ブランク、汚れを落
とした区分とを比較して目視で評価判定する。評価判定
においては、サンプルを塗布した区分の表面の状態が汚
れを落とした区分と同等の状態のときに「◎」とし、汚
れを落とした区分よりやや汚れている状態のときに
「○」とし、ブランクの部分と同等、汚れを落とした区
分より明らかに汚れている状態のときに「△」とし、ブ
ランクの部分より汚れている状態のときに「×」とす
る。
【0041】結果は表2に示す。
【0042】表 2
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、防汚性や撥水性の持続
といった面において問題のあるシリコーンオイルや、高
価なパーフルオロポリエーテルなどの潤滑油を成分とし
て全く用いることなく塗布,拭き取りを容易にし、防汚
性、撥水性に極めて優れた均一な固体皮膜を塗装表面上
に形成させ、長期間その効果を発揮させることができ
る。
といった面において問題のあるシリコーンオイルや、高
価なパーフルオロポリエーテルなどの潤滑油を成分とし
て全く用いることなく塗布,拭き取りを容易にし、防汚
性、撥水性に極めて優れた均一な固体皮膜を塗装表面上
に形成させ、長期間その効果を発揮させることができ
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 有効成分として、下記(a)、(b)、
(c)を含有することを特徴とする自動車用艶出しコー
ティング剤組成物。 (a)一般式 CF3 (CF2 )nCONHR(nは1
0以上かつ18以下の整数、Rは炭素数12以上かつ3
0以下のアルキル基)で表されるフッ素化カルボン酸ア
ミドを0.5〜20重量% (b)前記フッ素化カルボン酸アミドを溶解又は分散さ
せるための石油系溶剤 (c)前記石油系溶剤に常温で溶解又はほとんど膨潤し
ない粒径20μ以下の有機パウダーを0.5〜20重量
%。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24258295A JPH0987589A (ja) | 1995-09-21 | 1995-09-21 | 自動車用艶出しコーティング剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24258295A JPH0987589A (ja) | 1995-09-21 | 1995-09-21 | 自動車用艶出しコーティング剤組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0987589A true JPH0987589A (ja) | 1997-03-31 |
Family
ID=17091212
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24258295A Pending JPH0987589A (ja) | 1995-09-21 | 1995-09-21 | 自動車用艶出しコーティング剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0987589A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115612562A (zh) * | 2022-09-21 | 2023-01-17 | 山东阳谷华泰化工股份有限公司 | 一种汽车清洗覆膜高光保养剂及其制备方法 |
-
1995
- 1995-09-21 JP JP24258295A patent/JPH0987589A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115612562A (zh) * | 2022-09-21 | 2023-01-17 | 山东阳谷华泰化工股份有限公司 | 一种汽车清洗覆膜高光保养剂及其制备方法 |
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