JP2992703B2 - 自動車の塗膜用撥水性艶出し剤 - Google Patents

自動車の塗膜用撥水性艶出し剤

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JP2992703B2
JP2992703B2 JP2335994A JP33599490A JP2992703B2 JP 2992703 B2 JP2992703 B2 JP 2992703B2 JP 2335994 A JP2335994 A JP 2335994A JP 33599490 A JP33599490 A JP 33599490A JP 2992703 B2 JP2992703 B2 JP 2992703B2
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【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、自動車の塗膜が雨水や自然界の汚染物によ
つて劣化されることから、本来の塗膜の美観を美しい状
態に保護しようとする被膜を形成する撥水性艶出し剤に
関するものである。
「従来技術及び発明が解決しようとする課題」 自動車の塗膜は、通常自然界にあつては、ほこり、砂
じん、土や泥、排気ガス、タイヤの摩擦ミスト、タール
やピッチ、工場排煙、工場現場や農場からの飛散ミスト
などによりたいへん汚れ易い状況にある。そしてこれら
は、水洗いや簡単な洗浄ではなかなか落ちにくに程に強
固に付着しているものである。やがではこれらは、塗膜
の美観を損うだけでなく雨水や太陽光線、酸素などと共
に塗膜の劣化を進める塗膜の大敵となるものである。
このように汚染化された塗膜状態を元に回復するのに
利用されていた従来の方法は、ラビングコンパウンドや
クリーナーワックス、強力洗剤によるクリーニング等
で、かなりの重労働を要していた。塗膜保護被膜を形成
する機能をもつていないラビングコンパウンドや強力洗
剤にあつては、汚染や劣化の進行を止めることはでき
ず、一方、保護被膜を形成する機能をもつているクリー
ナーワックスをはじめとするカーワックス類は、美観的
に一時期きれいな状態を保つことはできるが、いつか汚
染や劣化が進行して長期に美しさを保つことができな
い。そして、このように汚染や劣化した状態の塗面は、
もう既に水をはじく機能は失なわれてしまつている。
このようになれば、再びクリーニングを行つて回復せ
ざるを得ない。この間は、約2週間から1カ月が限度で
ある。特にカーワックス類にあつては、形成する艶出し
被膜が天然や合成ろう成分、油脂類と不揮発性の高重合
度のシリコーンから成り立つため、却つて塗膜本来より
粘着性を与えて汚染の進行を促進してしまう逆効果も見
られる。
このような従来の欠点を解消するものとして、特願昭
63−319263号「自動車の塗膜用汚れ防止剤」があるが、
これは高融点、硬質のポリオレフィン被膜を形成しよう
とする手段で、かなり改善はされているが、完全には至
つていない。
本発明は、このような従来のカーワックスに見られる
ような汚染傾向を解決したものであり、且つ、撥水機能
を長期に接続して、塗膜の美観を自然汚染や劣化から保
護しようとするものである。
「課題を解決するための手段及び作用」 本発明は上記課題を解決したもので、弗素含有量が0.
1〜36.5wt%であるヒドロキシ基含有メチルトリフロロ
プロピルシロキサンジメチルシロキサン共重合体(以下
ヒドロキシ基含有弗素化変性シリコーンという)と一般
式RnSi(OR′)4-n〔式中、RおよびR′は炭素数1〜
4のアルキル基、nは0、1または2〕で表わされるケ
イ素アルコキシドを重量比30:1〜3:1で架橋させた弗素
化オルガノポリシロキサン(以下弗素化変性シリコーン
架橋物という)0.5〜15.0wt%及びワックス又はワック
ス状物0.5〜20.0wt%を分散させたことを特徴とする自
動車の塗膜用撥水性艶出し剤である。
即ち本発明は、一般に艶出し剤用として慣用されてい
る天然又は合成のワックス又は、これらのワックスと性
質の類似した天然又は合成の油脂類や高分子類の単独も
しくは混合物と、従来までに艶出し剤用主成分として使
用されたことのない弗素変性シリコーン架橋物を主成分
として用いるものである。
ワックス成分とオルガノポリシロキサン(以下シリコ
ーンという)成分を組み合わせた艶出し剤は、すでに公
知の事実で、且つ、その効果も明らかなものである。一
方、ワックス成分と弗素樹脂成分を組み合わせた艶出し
剤も一部に見られるようであるが、弗素樹脂自体が非粘
着性であるため、十分にその効果を発揮するに至つてい
ない。弗素樹脂又はその変性体が撥水撥油性に富み、汚
染防止剤として抜群の性能を発揮することは明らかであ
る。又は、シリコーンは、艶出し効果、すべり易さ、離
型作用、撥水作用等非常に優れた特性を有するものであ
るが、ワックス成分に比べて著しく汚染され易い欠点を
もつている。
本発明は、シリコーンの汚染され易い欠点を解消し、
且つ弗素樹脂の非粘着性を解決するために、弗素を含有
する分子とシリコーン分子とを一体化させ、艶出し剤用
成分として理想的な性質をもつたものを用いている。
即ち弗素を含有する分子とシリコーン分子とを一体化
させたヒドロキシ基含有弗素化変性シリコーンをケイ素
アルコキシドで架橋させることによつて、弗素分子の持
つ撥水撥油性及び汚染防止性とシリコーン分子の持つ艶
出し性能を兼ね備えた性能を得ることができたのであ
る。
ヒドロキシ基含有弗素化変性シリコーンをケイ素アル
コキシドで架橋させるには、架橋に慣用されている方法
で行えばよい。即ち両者を混合すれば湿気〜水分で架橋
が進行する。特に前者が乳化液の場合は前者に後者を加
えるだけで架橋が進行する。
この弗素化変性シリコーン架橋物に天然又は合成のワ
ックス又はワックス様物を配合した組成物は、自動車の
塗膜表面に密着して長期にその性能を発揮するものであ
る。特に弗素化変性シリコーン架橋物と天然又は合成の
ワックス又はワックス様物を乳化混合してなる組成物は
従来のカーワックスに見られるような汚染傾向を解消
し、且つ撥水機能を長期に持続して、塗膜の美観を自然
汚染や劣化から保護することのできる自動車の塗膜用撥
水性艶出し剤を提供するものである。
本発明に用いるヒドロキシ基含有弗素化変性シリコー
ンにおける弗素含有量は0.1〜36.5wt%が好ましく、こ
れより少なければ汚染物が付着し易くなり全体的に性能
が劣るようになる。又多すぎると伸び及び拭き取り性が
悪くなり均一で透明な被膜が得られなくなる。
本発明に用いるケイ素アルコキシドは、一般式RnSi
(OR′)4-n〔式中、RよおびR′は炭素数1〜4のア
ルキル基、nは0、1または2〕で表わされる化合物で
あり、例えば上記式においてn=0のものとしてテトラ
メトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラプロポ
キシシラン等が、n=1のものとしてメチルトリメトキ
シシラン、メチルトリエトキシシラン等が、n=2のも
のとしてジメチルジメトキシシラン等がそれぞれあげら
れる。
本発明に用いるケイ素アルコキシドの配合量は、弗素
含有量が0.1〜36.5wt%であるヒドロキシ基含有弗素化
変性シリコーンとケイ素アルコキシドとの重量比が30:1
〜3:1になつていることが好ましい。ケイ素アルコキシ
ドの割合が少なすぎると撥水性の持続性が悪くなり、逆
に割合が多すぎると塗膜表面への密着が低下して性能が
劣るからである。
本発明に用いる弗素化変性シリコーン架橋物の配合量
は0.5〜15.0wt%が好ましく、特に1.0〜10.0wt%がより
好ましい。0.5wt%より少ないと均一な被膜が得られ
ず、撥水効果が劣る。15wt%を超えるとべたつきが感じ
られ仕上がりが悪くなる。
本発明に用いられるワックスとしては、天然品のミツ
ロウ、昆虫ロウ、鯨ロウ、カルナバワックス、キャンデ
リラワックス、綿ワックス、木ロウ、ラノリン、モンタ
ンワックス、オゾケライト、セレシン、リグナイトワッ
クス、パラフィンワックス、マイクロクリスタンリンワ
ックス、 合成のワックスとして、アルファーオレフィンワック
ス、フィッシャートロプシュワックスおよびその誘導
体、ポリエチレンワックスおよびその誘導体、酸化パラ
フィン、酸化マイクロクリスタリンワックス、カスター
ワックス、モンタンワックスをベースにした酸ワックス
及びエステルワックス及びその誘導体、ラノリン誘導
体、石油系のオレフィンベースのオレフィンと無水マレ
イン酸からなるワックス、合成脂肪酸エステル、合成グ
リセライド、 ワックス様物として、金属セッケン、油脂、高級脂肪
酸、高級アルコール、硬化油、脂肪酸アマイド等の代表
品があり、単品もしくは併用して用いることができる。
本発明に配合する場合、界面活性剤を用いて水に乳化
分散したものを用いることができる。かかるワックス
は、本発明品中0.5〜20.0wt%が好ましく、特に1.0〜1
5.0wt%が好ましい。0.5wt%より少なくなると塗り拡げ
るのにムラが生じたりして、均一に塗布することが困難
であり、又、20.0wt%を越えると、拭上げ作業が重くな
るようになり、又、ムダが多くなり不経済である。
弗素化変性シリコーンと天然又は合成のワックス又は
ワックス様物との配合比は、本発明の効果を得るために
は10:1〜10:50の範囲が必要であり、より好ましくは10:
5〜10:30であることが必要である。天然又は合成のワッ
クス又はワックス様物の配合比が少なすぎると、自動車
の塗膜表面に均一に密着しなくなり撥水性が悪くなる。
多すぎると弗素化変性シリコーンの成分が少なくなりす
ぎて充分な艶出し効果が得られない。
本発明品は乳化混合する場合、O/W型エマルジョン或
はW/O型のエマルジョンのいずれの乳化状態でもよく、
又その形態は固形状或は柔らかいペースト状或は液状の
いずれの形態でもよい。又本発明品をエアゾール化する
こともでき、その際キャリアーガスとして慣用されてい
るL.P.G.、フロンガス、DME、炭酸ガス、液体チッ素等
を本発明の100部に対して1〜300部用いてスプレー状に
することもできる。
本発明の弗素化変性シリコーン架橋物と天然又は合成
のワックス又はワックス様物を乳化混合する場合には乳
化剤として、次の界面活性剤を使うことができる。
オレイン酸をはじめとする高級脂肪酸、アルキルベン
ゼンスルホン酸、アルキル硫酸エステル、ポリオキシア
ルキル硫酸エステル、アルカンスルホン酸などのNa、
K、Li、アンモニア、モルホリン、アルカノールアミン
塩等で代表される陰イオン性界面活性剤、 ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチ
レンアルキルアリールエーテル、ソルビタン脂肪酸エス
テル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、
多価アルコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン多
価アルコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアル
キルアミン、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、オキ
シエチレン・オキシプロピレンブロックポリマー、脂肪
酸アルカノールアミド、アミンオキシド、その他のポリ
オキシエチレン誘導体等に代表される非イオン性界面活
性剤、 アルキルアミン塩、第4級アンモニウム塩等に代表され
る陽イオン性界面活性剤、 アルキルベタインに代表される両性イオン界面活性剤、 以上の炭化水素界面活性剤の油性部分となる炭化水素
の代わりにフルオロアルキル基を含有している弗素系界
面活性剤、以上の炭化水素の代わりにジメチルシロキサ
ンを含有しているシリコーン系界面活性剤、その他乳化
や可溶化、分散性のあるもので一般に慣用されている界
面活性剤等を上げることができる。
これらは本発明中、5wt%以下、特に3wt%以下、0.2w
t%以上が好ましい。5wt%を越えると車の塗装面に対し
て悪影響を与えたり、被膜の中に残存してこの被膜を軟
弱にして撥水性が悪くなつたり、塗布作業性が重くなつ
たりする危険性がある。又、0.2wt%より少なくなる
と、本発明に用いる弗素化変性シリコーン架橋物と天然
又は合成のワックス又はワックス様物を均一に乳化混合
することが難しくなる。
本発明品の天然又は合成のワックス又はワックス様物
やその他添加剤成分を溶解したり、分散したりするのに
カーワックスの溶媒として慣用されているものを用いる
ことができる。例えば、工業ガソリン、灯油、ミネラル
スピリット、ストダードソルベント、イソパラフィン
系、ナフテン系、無臭系等の溶媒をあげることができ
る。
クリーナー性を付与さす場合、そらにその効果を高め
るために、塩素系溶剤、弗素系溶剤、芳香族系溶剤、エ
ステル系溶剤、エーテル系溶剤、ケトン系溶剤、アルコ
ール系溶剤、その他塗装面に悪影響を与えないような洗
浄用として慣用されている溶剤を本発明中の溶剤の一部
に代えて本発明中20wt%以下、特に10wt%以下で用いる
ことができる。
以上のような溶媒は形態により異なるが、10〜95wt
%、特に20〜80wt%の範囲で用いることができる。10wt
%より少ないと塗り拡げがスムーズに出来なかつたり、
作業が重くなつたり、形状がうまくできなかつたりする
危険性がある。又95wt%より多すぎると殆ど溶媒だけの
塗り拡げになり、均一に定着することが困難となり、目
的となる効果が十分得られにくくなる。
本発明の乳化混合品の場合の凍結防止用として、エチ
レングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等
の多価アルコール類やエタノール、イソプロピルアルコ
ール等のアルコール類その他不凍効果を有するもので慣
用されているものを水の一部に代えて、本発明中50wt%
以下、特に20wt%以下で用いることができる。
本発明の艶出し剤に用いられる他の成分には本質的に
その制限がないが、下記のものを使うことができる。
シリコーン油としては、メチルハイドロジエンポリシ
ロキサン、ジメチルポリシロキサン、アミノ変性ポリシ
ロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、オレフィ
ン変性ポリシロキサン、α−メチルスチレン変性ポリシ
ロキサン、アルコール変性ポリシロキサン、カルボキシ
ル変性ポリシロキサン、エポキシ変性ポリシロキサン、
メチルフエニルポリシロキサン等があげられ、これらは
単独又は併用で、本発明中25wt%以下、特に20wt%s以
下で用いることができる。
本発明品にクリーナー性を付与さすために、研磨剤と
してカーワックスに従来から慣用されている微粉末を用
いることができる。カオリン、タルク、硅石、硅藻土、
パーライト、炭酸カルシウム、ゼオライト、アルミナ、
含水硅酸、酸化クロム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化
鉄、酸化ジルコニウム、酸化ケイ素、酸化セリウム、酸
化マグネシウム、弗化カルシウム、ベントナイト、モン
モリロナイト、シラスバルーン、マイカ、雲母、硅酸カ
ルシウム、硅酸ジルコニウム、ダイヤモンド、ガラス、
セラミック、ポリオレフィンパイダー、ナイロンパウダ
ー、ポリスチレンパウダー、セルロースパウダー、テフ
ロンパウダー、高級脂肪酸ビスアマイド、高級脂肪酸金
属石ケン、アミノ酸系パウダー、シリコーンパウダー、
その他合成樹脂パウダー、これらは単独又は併用で、本
発明中に25wt%以下、特に20wt%以下で用いることがで
きできる。
本発明品の粘度を調整するためにポリアクリル酸、部
分架橋ポリアクリル酸、ザンサンガム等のアンモニア、
モルホリン、アルカノールアミン、ナトリウム、カリウ
ム、リチウム、カルシウム塩、高分子量のポリエチレン
グリコール、有機変性モンモリロナイト、有機変性ベン
トナイト等を使うこともできる。
さらにエマルジョンの保存安定性を向上させるため
に、必要に応じて、ポリビニルアルコール、ポリアクリ
ルアミド、メチルセルロース、カルボキシルメチルセル
ロース、ハイドロキシプロピルセルロース等の水溶性高
分子化合物を共存させることもできる。
その他、副次的に相乗効果を高めるものとして、例え
ば、酸化防止剤、紫外線吸収剤、防腐剤、防錆剤、香
料、染料、顔料等の成分を必要に応じて配合しても差し
支えない。
本発明組成物を自動車の塗膜に塗布することにより塗
膜の撥水性及び艶を長時間保つという作用を示し、この
作用により塗膜の作用中における汚染を少なくすること
ができるのである。即ち弗素化シリコーンオイルの弗素
部分による撥水性の持続性及び非汚染性の向上作用、並
びにシリコーン部分とワックス状物による光沢の持続性
及び艶出し効果という作用が得られるのである。更に自
動車の塗膜に塗布された本発明組成物の被膜は水洗い等
の簡単な洗浄では洗い流すことはできないが、洗浄性を
有するクリーナーワックスで洗浄すれば容易に除去でき
るというすぐれた作用を有するものである。即ち自然環
境下で使用され、ある程度汚染された本発明組成物の被
膜は洗浄性を有するクリーナーワックスを掛けることに
より汚染物と共に除去され再び無処理の塗膜面が露出
し、本発明組成物を再度塗布できるのである。又本発明
組成物は塗膜を損傷させるような成分を含んでいないの
で、何回でも新しくした塗膜に塗布しても、塗膜に何ら
損傷を与えることがないのである。
以上のように本発明組成物は撥水性、光沢の持続性及
び非汚染性に加えて、汚染された被膜の除去の容易性と
いう従来のカーワックスにはみられなかつたすぐれた作
用を有するものである。
「実施例、比較例」 以下実施例により本発明を更に具体的に説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。実
施例におけるF−1、F−2、F−3、F−4はヒドロ
キシ基含有弗素化変性シリコーンの乳化物であつて、ケ
イ素アルコキシドと混合するだけで架橋される。
実施例1 F−1#1 20 メチルトリメトキシシラン※1 0.2 BASFワックスE※2 5 ペガゾール3040※3 47 水 24.8 ヘキストワックスSモルホリン塩※4 3 100.0wt% 実施例2 F−2#2 10 メチルトリエトキシシラン※5 0.5 ポリワックス500※6 3 IPソルベント1620※7 45 ソルベッソ150※8 5 水 33.5 ヘキストワックスSモルホリン塩 3 100.0wt% 実施例3 F−3#3 25 メチルトリエトキシシラン 0.3 カルナバワックス 2 BASFワックスE 3 シェルソールDOSB※9 40 水 21.7 ヘキストワックスSモルホリン塩 2 オレイン酸ホルモリン塩※10 1 KF96−10※11 5 100.0wt% 実施例4 F−4#4 15 メチルトリメトキシシラン 0.2 ポリワックス500 2 カーディスC−36 2.5 シェルソールDOSB 35 水 29.8 エチレングリコール 3 オレイン酸モルホリン塩 2.5 スノーフロス※2 10 100.0wt% 実施例5 F−1 10 メチルトリメトキシシラン 0.3 BASFワックスE 3.5 IPソルベント1620 34 水 31.7 オレイン酸モルホリン塩 2.2 ノニポール60※3 0.3 KF96−10 3 サテントンホワイトテックス※14 10 ラヂオライトF※15 5 100.0wt% 実施例6 F−2 10 メチルトリエトキシシラン0.2 BASFワックスE 3 エクソンオーダレスソルベント※16 35 水 51 レオドールAO−15※17 0.8 100.0wt% 実施例7 F−3 15 メチルトリメトキシシラン 0.3 ポリワックス500 3.0 ペガゾール3040 35 水 40.7 ノニオンOP−80R※18 1.0 サテントンホワイトテックス 5 100.0wt% 実施例8 F−3 10 F−4 5 メチルトリエトキシシラン 0.2 カルナバワックス 2.5 ポリワックス500 0.5 シェルソールDOSB 25 ソルベッソ150 5 水 46 プロピレングリコール 3 ノニオンOP 83R 0.8 KF96−10 2 100.0wt% 比較例1 BASFワックスE 2 IPソルベント1620 60 水 34 ヘキストワックスSモルホリン塩 4 100wt% 比較例2 ポリワックス500 3 ペガゾール3040 54 水 33 ヘキストワックスSモルホリン塩 5 KF96−350※19 5 100wt% 比較例3 F−2 15 カルナバワックス 2 ペガゾール3040 41 水 24 ヘキストワックスSモルホリン塩3 サテントンホワイトテックス 10 ラヂオライトF 5 100wt% 比較例4 F−4 10 IPソルベント1620 35 ソルベッソ150 3 水 32.5 オレイン酸モルホリン塩 3 KF96−350 4.5 スノーフロス 12 100.0wt% 比較例5 F−1 20 メチルトリメトキシシラン 1 シェルソールDOSB 40 ソルベッソ150 3 水 30 エチレングリコール 5 ノニポール60 1 100wt% 比較例6 F−5#5 20 カーディスC−36 2.5 IPソルベント1620 40 水 35 オレイン酸モルホリン塩 2.5 100.0wt% 比較例7 BASFワックスE 2 ポリワックス500 1 ペガゾール3040 30 水 60 プロピレングリコール 2 ノニオンOP−80R 2 KF96−350 1 KF857※20 2 100wt% 比較例8 カルナバワックス 12 ヘキストワックスPE−130※21 3 エクソンオーダレスソルベント 70 KF96−350 15 100wt% #1:ノニオン系界面活性剤を使用して乳化重合で、化学
式(1)の弗素含有量21.3wt%のヒドロキシ基含有弗素
化変性シリコーンを作成したもの。
ヒドロキシ基含有弗素化変性シリコーンの性状 x/y=3/2、分子量37,000 有効固型分30wt% #2:ノニオン系界面活性剤を使用して乳化重合で、化学
式(1)の弗素含有量12.6wt%のヒドロキシ基含有弗素
化変性シリコーンを作成したもの。
ヒドロキシ基含有弗素化変性シリコーンの性状 x/y=4/1、分子量64,000 有効固型分30wt% #3:ノニオン系界面活性剤を使用して乳化重合で、化学
式(1)の弗素含有量24.8wt%のヒドロキシ基含有弗素
化変性シリコーンを作成したもの。
ヒドロキシ基含有弗素化変性シリコーンの性状 x/y=1/1、分子量40,000 有効固型分30wt% #4:ニオン系界面活性剤を使用して乳化重合で、化学式
(1)の弗素含有量6.9wt%のヒドロキシ基含有弗素化
変性シリコーンを作成したもの。
ヒドロキシ基含有弗素化変性シリコーンの性状 x/y=9/1、分子量50,000 有効固型分30wt% #5:化学式(2)の弗素含有量36.4wt%の弗素化変性シ
リコーンFL−100(信越化学工業KK製)をノニオン系界
面活性剤を用いて乳化分散したもの。
弗素化変性シリコーンの性状 粘度(25℃)1,000cs 比重(25℃)1.28 有効固型分30wt% ※1:ケイ素アルコキシド、信越化学工業KK、分子量136.
2、比重(25℃)0.951、沸点102℃ ※2:エステルワックス、BASF社(西独)、融点76〜78℃ ※3:溶剤、脂肪族82Vol%、モービル石油KK、沸点155〜
197℃、アニリン点56℃ ※4:乳化剤、脂肪酸アミン石けん ※5:ケイ素アルコキシド、信越化学工業KK、分子量178.
3、比重(25℃)0.890、沸点144℃ ※6:ポリエチレンワックス、ペトロライト社(米国)、
融点87℃ ※7:溶剤、脂肪族99.8Vol%、出光石油化学KK、沸点166
〜208℃、アニリン点79℃ ※8:溶剤、芳香族98.7Vol%、エクソン化学KK、沸点188
〜209℃ ※9:溶剤、脂肪族99.98Vol%、シェル化学KK、沸点187
〜231℃、アニリン点82℃ ※10:乳化剤、脂肪酸アミン石けん ※11:ジメチルシロキサン、信越化学工業KK、粘度(25
℃)10cs ※12:研磨剤、硅藻土粉末、ジョンズ・マンビル社(米
国) ※13:乳化剤、ポリオキシエチレンノニフェノールエー
テル(HLB10.9)、三洋化成工業KK ※14:研磨剤、焼成カオリン、エンゲルハート社(米
国) ※15:研磨剤、硅藻土融剤焼成品、昭和化学工業KK ※16:溶剤、脂肪族100Vol%、エクソン化学KK、沸点163
〜295℃ ※17:乳化剤、ソルビタンセスキオレエート(HLB3.
7)、花王KK ※18:乳化剤、ソルビタンモノオレエート(HLB4.3)、
日本油脂KK ※19:ジメチルシロキサン、信越化学工業KK、粘度(25
℃)350cs ※20:アミノ変性ポリシロキサン、信越化学工業KK、粘
度(25℃)70cs ※21:ポリエチレンワックス、ヘキスト社(西独)、融
点122〜127℃ 製法 実施例1、2、3、4、5の製法 先ず、水にモルホリンや乳化剤やその他添加剤を溶か
し、研磨剤等を分散して約80℃に加温する。この中にホ
モミキサーで撹拌しながら、溶剤にオレイン酸やヘキス
トワックスS、その他ワックス成分、シリコーン成分等
を約90℃に加温して溶解したものを加えて、オレイン酸
モルホリン塩やヘキストワックスSモルホリン塩を作る
と同時に乳化する。次に、この中へ、ヒドロキシ基含有
弗素化変性シリコーンの乳化物にケイ素アルコキシドを
加えて架橋させた物を分散して冷却する。
実施例6、7、8の製法 先ず、溶剤に乳化剤、ワックス成分、シリコーン成
分、その他添加剤成分等を約90℃に加温して溶かす。こ
の中にホモミキサーを撹拌しながら、水に研磨剤やその
他添加剤成分等を分散又は溶解したものを加えて乳化
し、次に、この中へヒドロキシ基含有弗素化変性シリコ
ーンの乳化物にケイ素アルコキシドを加えて架橋させた
物を加えて分散し、冷却する。
比較例1、2の製法 約80℃の温水にモルホリンを溶かす。この中にホモミ
キサーで撹拌しながら、溶剤にヘキストワックスS、そ
の他ワックス成分、シリコーン成分等を約90℃に加温し
た溶かしたものを加えて、ヘキストワックスSモルホリ
ン塩を作ると同時に乳化し、冷却する。
比較例3、4、6の製法 先ず、水にモルホリンを溶かし、研磨剤等を分散して
約80℃に加温する。この中にホモミキサーで撹拌しなが
ら、溶剤にオレイン酸やヘキストワックスS、その他ワ
ックス成分、シリコーン成分等を約90℃に加温して溶解
したものを加えて、オレイン酸モルホリン塩やヘキスト
ワックスSモルホリン塩を作ると同時に乳化する。次
に、この中へヒドロキシ基含有弗素化変性シリコーンの
乳化物や弗素化変性シリコーンの分散物を分散して冷却
する。
比較例5の製法 先ず、シェルソールDOSBにソルベッソ150を加えた中
にノニポール60を溶かす。これを、エチレングリコール
を溶かした水中に、ホモミキサーを撹拌しながら加えて
乳化し、次に、この中へヒドロキシ基含有弗素化変性シ
リコーンの乳化物にケイ素アルコキシドを加えて架橋さ
せた物を加えて分散する。
比較例7の製法 溶剤に乳化剤、ワックス成分、シリコーン成分等を約
80℃に加温して溶かす。この中にホモミキサーを撹拌し
ながら水とプロピレングリコールを加えて乳化し、冷却
する。
比較例8の製法 溶剤にワックス成分を約120℃まで加温して溶解し、
その後、シリコーン成分を加え室温まで冷却する。
試験方法 60年型トヨタターセル白色塗装車の屋根部分を試験用
として用いる。先ず洗車して、クリーナーワックスを掛
けて汚れを除去し、次に残ついているワックスの被膜成
分を脂肪族系溶剤で除去して試験面として用意する。こ
の試験面を18区分に分け、各区分に各試料を塗布する。
2区分だけ空試験用として無塗布で残す。
塗布方法と試験要領 先ず、試料の適量をウレタンスポンジに採取し、これ
を試験区分に塗り拡げる。約15分間自然乾燥させて、次
にきれいな綿タオルで拭上げを行ない、試験用のワック
ス被膜を形成される。試験車は屋外に駐車させる。1週
間を単位とし、この間約100Kmを路上走行する。この1
単位に1回の割合で水洗いを行なう。この試験要領で以
下の試験項目について試験を行なう。試験期間は3カ月
間継続して行なう。
(1)光沢性の持続効果 光沢性の持続について、肉眼判定し、光沢性のなくな
るまでの期間を週を単位として評価する。
(2)撥水性の持続効果 撥水性の持続について、水洗いを行なつた後、屋根部
分にシャーワーした時の撥水性を肉眼判定し、撥水性が
なくなるまでの期間を週を単位として評価する。
(3)汚染化被膜の除去性 3カ月間の試験終了後、汚染化された被膜にクリーナ
ーワックス(A)を掛けて、汚染化被膜が簡単な作業で
除去されやすいかどうかの程度を調べる。
クリーナーワックス(A)の組成 シェルソールDOSB 41.0 ソルベッソ100 3.0 信越シリコーンKF96−350cs 3.5 スノーフロス 10.0 オレイン酸モルホリン塩 2.5 水 40.9 100.0wt% ◎……空試験部分より非常に容易に汚れが除去でき
る。
○……空試験部分より汚れが除去されやすい。
△……空試験部分と同等の汚れ除去性である。
×……空試験部分より汚れが除去しにくい。
試験結果は表−1に示す。
「発明の効果」 本発明組成物は前記の如き構成からなるものであり、
特に自動車の塗装面に使用することによつて、光沢性と
撥水性が長時間にわたつて持続し、一方、自然界の汚染
物の付着で美勧が低下された被膜が、簡単な作業で容易
に除去できるため、自動車の塗膜用撥水性艶出し剤とし
て好適である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】弗素含有量が0.1〜36.5wt%であるヒドロ
    キシ基含有メチルトリフロロプロピルシロキサンジメチ
    ルシロキサン共重合体と一般式 RnSi(OR′)4-n〔式中、RおよびR′は炭素数1〜4
    のアルキル基、nは0、1または2〕で表わされるケイ
    素アルコキシドを重量比30:1〜3:1で架橋させた弗素化
    オルガノポリシロキサン0.5〜15.0wt%及びワックス又
    はワックス状物0.5〜20.0wt%を分散させたことを特徴
    とする自動車の塗膜用撥水性艶出し剤。
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