JPH05112776A - 自動車の塗膜用保護撥水剤 - Google Patents

自動車の塗膜用保護撥水剤

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JPH05112776A
JPH05112776A JP36085491A JP36085491A JPH05112776A JP H05112776 A JPH05112776 A JP H05112776A JP 36085491 A JP36085491 A JP 36085491A JP 36085491 A JP36085491 A JP 36085491A JP H05112776 A JPH05112776 A JP H05112776A
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JP
Japan
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wax
fluorine
water
coating film
pegasol
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JP36085491A
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English (en)
Inventor
Ryutaro Hidaka
隆太郎 日高
Hiroyoshi Murata
博義 村田
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Nitto Kagaku Co Ltd
Original Assignee
Nitto Kagaku Co Ltd
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  • Materials Applied To Surfaces To Minimize Adherence Of Mist Or Water (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車の塗膜の美観を自然汚染や劣化から保
護する保護撥水剤。 【構成】 ワックス(a)に炭素数3〜20の含弗素ア
ルキル基を有するビニル系化合物(b)をグラフト重合
させてなり、弗素原子の含有重量が5%を超え、70%
以下である弗素変性ワックスを溶剤又は水に0.2〜1
0.0wt%の濃度で溶解又は分散させたことを特徴と
する自動車の塗膜用保護撥水剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の塗膜が雨水や
自然界の汚染物によつて劣化されることから、本来の塗
膜の美観を美しい状態に保護しようとする被膜を形成す
る撥水性艶出し剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】自動車
の塗膜は、通常自然界にあつては、ほこり、砂じん、土
や泥、排気ガス、タイヤの摩耗ミスト、アスファルトや
ピッチ、工場排煙、工事現場や農場からの飛散ミスト、
酸性雨の成分などによりたいへん汚れ易い状況にある。
そしてこれらは、水洗いや簡単な洗浄ではなかなか落ち
にくい程に強固に付着しているものである。やがてはこ
れらは、塗膜の美観を損うだけでなく雨水や太陽光線、
酸素などと共に塗膜の劣化を進める塗膜の大敵となるも
のである。
【0003】このように汚染化された塗膜状態を元に回
復するのに利用されていた従来の方法は、ラビングコン
パウンドやクリーナーワックス、強力洗剤によるクリー
ニング等で、かなりの重労働を要していた。塗膜保護被
膜を形成する機能をもつていないラビングコンパウンド
や強力洗剤にあつては、汚染や劣化の進行を止めること
はできず、一方、保護被膜を形成する機能をもつている
クリーナーワックスをはじめとするカーワックス類は、
美観的に一時期きれいな状態を保つことはできるが、い
つか汚染や劣化が発生して長期に美しさを保つことがで
きない。そして、このように汚染や劣化した状態の塗面
は、もう既に水をはじく機能は失われてしまつている。
【0004】このようになれば、再びクリーニングを行
つて回復せざるを得ない。この間は、約1週間から1カ
月が限度である。特にカーワックス類にあつては、形成
する艶出し被膜が天然や合成ろう成分、油脂類と高重合
度のシリコーンから成り立つため、却つて塗膜本来より
粘着性を与えて汚染の進行を促進してしまう逆効果も見
られる。
【0005】このような従来の欠点を解消するものとし
て四弗化エチレン樹脂パウダー含有被膜を形成しようと
する手段とか、高融点、硬質のポリオレフィン被膜を形
成しようとする手段、あるいは、弗素化樹脂被膜を形成
しようとする手段があるが、これらはかなり改善はされ
ているが、完全には至つていない。
【0006】本発明は、このような従来のカーワックス
に見られるような汚染傾向を解消したものであり、且
つ、撥水機能を長期に持続して、塗膜の美観を自然汚染
や劣化から保護しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は上記課
題を解決したもので、ワックス(a)に炭素数3〜20
の含弗素アルキル基を有するビニル系化合物(b)をグ
ラフト重合させてなり、弗素原子の含有重量が5%を超
え、70%以下である弗素変性ワックスを溶剤又は水に
0.2〜10.0wt%の濃度で溶解又は分散させたこ
とを特徴とする自動車の塗膜用保護撥水剤である。
【0008】本発明の弗素変性ワックスとしては、炭化
水素系ワックスと含弗素アルキル基を有するビニル系化
合物をラジカル重合により得られるグラフト重合体があ
げられる。又上記保護撥水剤100重量部に、融点80
〜160℃のワックス状脂肪族炭化水素を0.2〜40
重量部を溶解又は分散させてもよい。
【0009】本発明の成分の必須成分である弗素変性ワ
ックスの原料であるワックス(a)は炭化水素系ワック
スが挙げられ、炭化水素系ワックスのうち二重結合を有
する炭化水素系ワックスは二重結合の極性基をそれぞれ
にもつため、撥水性や防汚性の劣るものであつたが、こ
の極性基部分にフルオロカーボンを結合することにより
本来の官能性がなくなりパラフィン骨格と同様の炭化水
素の撥水性の性質を示すようになり、且つ、フルオロカ
ーボンの低表面張力によりより一層に撥水機能を高める
ことができ、さらに、この成分だけを溶剤や水に溶解又
は分散するだけで均一な光沢性被膜を形成することがで
きるようになり、自動車の塗膜用に最適な保護撥水剤を
提供できるようになつたのである。
【0010】本発明の弗素変性ワックスの弗素含有率は
下式で計算される。弗素含有率(%)=ワックス100
g中に含まれる弗素原子当量数×19この弗素含有率は
5〜70%が好ましく、より好ましくは10〜50%で
ある。5%より少ないと撥水性、防汚性等が不充分とな
る。逆に70%より多くなると有機溶剤への溶解性、組
成物中の他の成分との相溶性が悪くなり、又高価な弗素
成分が増える割に特性の向上は少なくなるので不経済で
ある。
【0011】弗素変性ワックスはビニル基を有する有機
弗素化合物と、炭化水素系ワックスとを化学結合させた
ものである。
【0012】有機弗素基としてはポリフルオロアルキル
基、ポリフルオロエーテル基、ポリフルオロアルケニル
基等があげられる。この有機弗素基は炭素数3以上、好
ましくは炭素数3〜20の直鎖状あるいは分岐鎖状の有
機弗素基である。また、これらの有機弗素基はその中の
炭素原子すべてに弗素原子が結合していることは必須で
はないが、平均して炭素原子に結合する弗素原子は多い
程好ましい。特に炭素原子に結合する弗素原子と水素原
子の総数に対する弗素原子の割合は、少なくとも50
%、好ましくは少なくとも80%以上、より好ましくは
100%即ちパーフルオロアルキルエチル基、パーフル
オロアルキル基、パーフルオロエーテル基、パーフルオ
ロアルケニル基等である。本発明において好ましい有機
弗素基は公知のものを使用でき、具体的には例えば以下
の様なものがあるが、これらに限定されるものではな
い。
【0013】ポリフルオロアルキル基としては、直鎖状
のCF(CF−,CF(CF−,CF
(CF−,CF(CF−,CF(C
−,CF(CF11−,CF(C
CHCH−,分岐鎖状の(CFCF
−,(CFCF(CF−,(CF
F(CF−,2価の−(CFCF−,−
(CFCF−が例示される。ポリフルオロエー
テル基としては、CFCFCFOCF(CF
−,CFCFCFOCF(CF)CFOCF
(CF)−,CFCFCFO(CF(CF
CFO)CF(CF)−,(CFCFO
(CF−が例示される。ポリフルオロアルケニル
基としては(CFC=C(CFCF)−,
(CFCF−CF=C(CF)−,((C
CF)C=C(CF)−,CFCF
C(CF)=C(CF(CF)−が例示さ
れる。これらの有機弗素基を有するビニル系化合物は炭
化水素系ワックスへラジカル重合によりグラフト重合を
介して結合される。
【0014】ここで炭化水素系ワックスとは、融点が3
0〜200℃の炭化水素化合物である。
【0015】弗素変性ワックスの製造に使用されるワッ
クス(a)としては、例えば非酸化型のポリエチレンワ
ックス、非酸化型のポリプロピレンワックスが挙げられ
る。分子量は通常300〜30000である。
【0016】かかる非酸化型のポリエチレンワックスと
しては、三洋化成工業(株)製造のサンワックス131
−P、サンワックス151−P、サンワックス161−
P、サンワックス165−P、サンワックス171−
P、サンワックスLEL−250P、サンワックスLE
L−400P、サンワックスLEL−800、三井石油
化学工業(株)製造の三井ハイワックス800P、三井
ハイワックス400P、三井ハイワックス200P、三
井ハイワックス100P、三井ハイワックス720P、
三井ハイワックス410P、三井ハイワックス420
P、三井ハイワックス4400G、三井ハイワックス3
20P、三井ハイワックス210P、三井ハイワックス
220P、三井ハイワックス110P、三井ハイワック
スNL100、三井ハイワックスNL200、三井ハイ
ワックスNL500、三井ハイワックスNL800、バ
レコ社製造のポリワックス500、ポリワックス65
5、ポリワックス850、ポリワックス1000、ポリ
ワックス2000、ポリワックス3000、南ア・サゾ
ール社製造のサゾールワックスH1、サゾールワックス
H2、サゾールワックスH8、サゾールワックスC1、
サゾールワックスC2、ヘキスト社製造のヘキストワッ
クスPE520、ヘキストワックスPE130、へキス
トワックスPE190、BASF社製造のAワックス、
AL3ワックス、AM6ワックス、AL61ワックス、
AH3ワックス、AH6ワックス等を代表としてあげら
れる。
【0017】非酸化型のポリプロピレンワックスとして
は、三洋化成工業(株)製造のビスコール330−P、
ビスコール550−P、ビスコール660−P、三井石
油化学工業(株)製造の三井ハイワックスNP055、
三井ハイワックスNP105、三井ハイワックスNP8
05、ヘキスト社製造のヘキストワックスPP230等
を代表としてあげられる。
【0018】αオレフィンとしては、三菱化成工業
(株)のダイヤレン30等を代表としてあげられ、単独
又は併用して用いることができる。これらの代表例の特
性は表1−1、表1−2、表1−3の通りである。
【0019】以上代表的な炭化水素系のワックスの1例
であり、これらに限定されるものではない。
【0020】
【表1−1】
【0021】
【表1−2】
【0022】
【表1−3】
【0023】本発明の弗素変性ワックスは、本発明品
(溶液または分散液)中0.2〜10.0wt%、好ま
しくは1.0〜6.0wt%あればよく、0.2wt%
より少ないと均一な被膜が得られず、撥水効果が劣るの
である。10.0wt%を越えると保護撥水効果におい
ては何ら問題がないが、塗布作業性を重くし、仕上りに
困難が生じ無駄である。
【0024】本発明に用いる溶剤は、弗素変性ワックス
並びにワックス状炭化水素を溶解又は分散できるもので
あれば何でも構わないが、一応塗膜に安全とされている
自動車の艶出し剤用として一般に慣用されているものが
好ましい。例えば、工業ガソリン、灯油、ミネラルスピ
リット、ストダートソルベント、ノルマルパラフィン
系、イソパラフィン系、ナフテン系、無臭系等の脂肪族
溶剤、塩素系溶剤、弗素系溶剤、芳香族系溶剤、エステ
ル系溶剤、エーテル系溶剤、ケトン系溶剤、アルコール
系溶剤、シリコーン系溶剤、その他塗装面に悪影響を与
えないような溶剤並びに水をあげることができ、1又2
以上の溶剤を混合して使用してもよい。
【0025】本発明品は、脂肪族溶剤又はシリコーン系
溶剤(揮発性低分子量ジメチルポリシロキサンの環状物
や線状物等)に溶解又は分散して用いるのが最も好まし
いが、水に乳化してO/W型エマルジョンあるいはW/
O型エマルジョンのいずれの乳化状態ででも用いること
ができる。
【0026】エマルジョンの場合、乳化剤としてオレイ
ン酸やヘキストワックスSをはじめとする高級脂肪酸、
酸価を持つ天然又は合成のエステルワックス、アルキル
ベンゼンスルホン酸、アルキル硫酸エステル、ポリオキ
シアルキル硫酸エステル、アルカンスルホン酸などのN
a、K、Li、アンモニア、モルホリン、アルカノール
アミン塩等で代表される陰イオン性界面活性剤、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンア
ルキルアリールエーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、多価ア
ルコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン多価アル
コール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルア
ミン、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、オキシエチ
レン・オキシプロピレンブロックポリマー、脂肪酸アル
カノールアミド、アミンオキシド、その他ポリオキシエ
チレン誘導体等に代表される非イオン界面活性剤、アル
キルアミン塩、第4級アンモニウム塩等に代表される陽
イオン性界面活性剤、アルキルベタインに代表される両
性イオン界面活性剤、以上の炭化水素系界面活性剤の油
性部分となる炭化水素の代わりにフルオロアルキル基を
含有している弗素系界面活性剤、以上の炭化水素の代わ
りにジメチルポリシロキサンを含有しているシリコーン
系界面活性剤、その他乳化や可溶化、分散性のあるもの
で一般に慣用されている界面活性剤等をあげることがで
きる。これらは本発明品中10wt%以下、特に7wt
%以下、0.1wt%以上、特に0.2wt%以上が好
ましい。10wt%を越えると、車の塗装面に悪影響を
与えたり、被膜の中て残存してこの被膜を軟弱にして撥
水性や防汚性を悪くしたり、塗布作業を重くしたりする
危険性がある。又、0.1wt%より少なくなると、本
発明弗素変性ワックスを均一に乳化混合することが難し
くなる。
【0027】本発明の主成分弗素変性ワックスに融点8
0〜160℃のワックス状脂肪族炭化水素を混合して用
いることができる。かかる炭化水素として例えば、オゾ
ケライト、マイクロクリスタリンワックス、フィッシャ
ートロプシュワックス、ポリエチレンワックス、ポリプ
ロピレンワックス等の極性基を持たない天然又は合成の
炭化水素ワックスをあげることができる。これらの炭化
水素は、弗素変性ワックスの希釈増量剤として用いるこ
とができ、且つ、塗布作業時の作業性を調節することが
でき、又形態の調整を図ることができるもので、本発明
品100重量部に対して0.2〜40重量部、好ましく
は0.5〜30重量部を用いることができる。
【0028】本発明品は、その形態を固形状あるいは柔
らかいペースト状、液状又はエアゾールにすることもで
きる。本発明品を固形状あるいは柔らかいペースト状に
する場合、弗素変性ワックスと炭化水素ワックスでは十
分安定な形態を確保することが困難であることが多く、
この際、下記の艶出し剤用として慣用される天然又は合
成のワックス類を併用することができる。これらは例え
ば、カルナバワックス、キャンデリラワックス、モンタ
ンワックス、セレシン、パラフィン、マイクロクリスタ
リンワックス等に代表される天然ワックス、α−オレフ
ィンワックス、フィッシャートロプシュワックスおよび
その誘導体、ポリオレフィンワックスおよびその誘導
体、酸化パラフィン、酸化マイクロクリスタリンワック
ス、カスターワックス、モンタンワックスをベースにし
た酸ワックス及びエステルワックス及びその誘導体、ラ
ノリン誘導体、石油系のオレフィンベースのオレフィン
と無水マレイン酸あるいはアクリル酸、又は酢酸ビニル
からなるワックス、合成脂肪酸エステル、合成グリセラ
イド等に代表される合成ワックス、金属セッケン、油
脂、高級脂肪酸、高級アルコール、硬化油、脂肪酸アマ
イド、ポリエーテル等に代表されるワックス様物があ
り、単品もしくは併用して用いることができる。かかる
ワックスは、本発明品中15wt%以下、特に10wt
%以下が好ましい。かかるワックスが多すぎると弗素変
性ワックス被膜を不均一にして本来の撥水防汚効果を害
する危険性があり、できるだけ少なく用いることが好ま
しい。又、かかるワックスは、液状あるいはエアゾール
にする際の液の安定性や粘度の調節用としても用いるこ
とができる。又、本発明品をエアゾール化する際、キャ
リアーガスとして慣用されているLPG、フロンガス、
DME、炭酸ガス、液体チッ素等を本発明品100重量
部に対して1〜300重量部を用いてスプレー状にする
ことができる。
【0029】その他に本発明品には、一般に艶出し剤用
として慣用される、無機あるいは有機の微粉体をクリー
ナー用又は均一な被膜づくりのためのふきとり作業用と
して用いることができる。かかる微粉体としては、例え
ば、カオリン、タルク、硅石、硅藻土、パーライト、炭
酸カルシウム、ゼオライト、アルミナ、水酸化アルミニ
ウム、含水硅酸、酸化クロム、酸化チタン、酸化亜鉛、
酸化鉄、酸化ジルコニウム、酸化ケイ素、酸化セリウ
ム、酸化マグネシウム、弗化カルシウム、ベントナイ
ト、モンモリロナイト、シラスバルーン、マイカ、雲
母、硅酸カルシウム、硅酸ジルコニウム、ダイヤモン
ド、ガラス、セラミック、ポリオレフィンパウダー、セ
ルロースパウダー、四弗化エチレン樹脂パウダー、四弗
化エチレン六弗化プロピレン共重合樹脂パウダー、弗化
ビニリデン樹脂パウダー、高級脂肪酸ビスアマイド、高
級脂肪酸金属石けん、アミノ酸系パウダー、シリコーン
パウダー、その他ナイロン等合成樹脂パウダー、これら
に類似する天然又は合成の無機又は有機のパウダーをあ
げることができ、これらは単独又は併用で、本発明品中
に25wt%以下、特に20wt%以下で用いることが
できる。又、その他に本発明品には、一般に艶出し剤用
として慣用される潤滑油を均一な被膜づくりのためのふ
きとり作業用として用いることができる。かかる潤滑油
としては、ジメチルポリシロキサンおよびその変性体、
パーフルオロアルキルポリエーテル、三弗化塩化エチレ
ン重合油、流動パラフィン、スピンドル油、マシン油、
脂肪酸とアルコールとのエステル合成油、アクリル酸系
重合油、ポリオキシオレフィンおよびそれらの共重合体
ならびにその誘導体、グリセリン等多価アルコールおよ
びそれらの誘導体等の油性並びに水性のものをあげるこ
とができ、これらは単独又は併用で、本発明品中に15
wt%以下、特に10wt%以下で用いることができ
る。さらに、本発明品の乳化混合品の場合の凍結防止用
として、エチレングリコール、プロピレングリコール等
の多価アルコール類やエタノール、イソプロピルアルコ
ール等のアルコール類、その他不凍効果を有するもので
慣用されているものを水の一部に代えて、本発明品中1
0wt%以下、特に5wt%以下で用いることができ
る。その他に、艶出し剤用として一般に慣用されている
粘度調整剤、pH調整剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、
防腐剤、防錆剤、香料、着色剤、樹脂系の塗膜への被膜
定着強化剤等の成分を必要に応じて配合しても差し支え
ない。
【0030】本発明品を自動車の塗膜に塗布することに
より塗膜の撥水性及び防汚性を長期に持続して、車の美
観を長期に保持できるものである。即ち弗素変性ワック
スの弗素部分による撥水性の持続効果及び非汚染性の向
上作用、並びに炭化水素部分の艶出し効果と光沢の持続
性という作用が得られるのである。本発明品は塗膜を損
傷させるような成分を含んでいないので、何回でも新し
くした塗膜に塗布しても、塗膜に何ら損傷を与えること
がないのである。
【0031】以上のように本発明品は、撥水性と汚れ防
止性が極めて優れるものであり、塗膜の美観を長期に保
持できるという従来の自動車用艶出し剤にはみられない
優れた作用を有するものである。
【0032】
【実施例、比較例】以下実施例により本発明を更に具体
的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定される
ものではない。使用した弗素変性ワックスは次にあげる
ものである。
【0033】(1) 232−2F 非酸化型低分子ポリエチレン(サンワックスLEL−4
00P、三洋化成工業株式会社製)50部とパーフルオ
ロアルキルエチレン〔CH=CHC2n+1(n
は6、8、10、12の混合物)、Fluowet V
3196−612、ヘキスト製〕50部をジ−t−ブチ
ルパーオキシドの触媒を用いてラジカル重合させ、淡黄
色固型物の弗素変性ワックスが得られた。軟化点は12
4〜126℃であつた。
【0034】(2) 228−1F 非酸化型低分子ポリエチレン(サンワックスLEL−2
50P、三洋化成工業株式会社製)80部と(1)と同
じパーフルオロアルキルエチレン20部をジ−t−ブチ
ルパーオキシドの触媒を用いてラジカル重合させ、淡黄
色固型物の弗素変性ワックスが得られた。軟化点は11
7〜119℃であつた。
【0035】(3) 240−8F 非酸化型低分子ポリエチレン(サンワックスLEL−4
00P、三洋化成工業株式会社製)80部とパーフルオ
ロアルキルメタクリレート 〔CH=CCHCOOCHCH2n+1
(nは6、8、10、12の混合物)、NOXGUAR
D FAMAC−M、日本メクトロン製〕20部をジ−
t−ブチルパーオキシドの触媒を用いてラジカル重合さ
せ、淡黄色固型物の弗素変性ワックスが得られた。軟化
点は124〜126℃であつた。
【0036】(4) 240−6F 非酸化型低分子ポリエチレン(サンワックス151P、
三洋化成工業株式会社製)85部と(3)と同じパーフ
ルオロアルキルメタクリレート15部をジ−t−ブチル
パーオキシドの触媒を用いてラジカル重合させ、淡黄色
固型物の弗素変性ワックスが得られた。軟化点は103
〜105℃であつた。
【0037】(5) 235−7F 非酸化型低分子ポリエチレン(サンワックス151P、
三洋化成工業株式会社製)70部と(3)と同じパーフ
ルオロアルキルメタクリレート30部をジ−t−ブチル
パーオキシドの触媒を用いてラジカル重合させ、淡黄色
固型物の弗素変性ワックスが得られた。軟化点は102
〜104℃であつた。
【0038】(6) 294−6F フイッシャー・トロプシュワックス(サゾールワックス
H2、サゾール公社)70部と(1)と同じパーフルオ
ロアルキルエチレン30部をジ−t−ブチルパーオキシ
ドの触媒を用いてラジカル重合させ、淡黄色固型物の弗
素変性ワックスが得られた。軟化点は104〜106℃
であつた。
【0039】(7) 294−3F ポリエチレンワックス(ポリワックス1000、バレコ
社製)80部と(1)と同じパーフルオロアルキルエチ
レン20部をジ−t−ブチルパーオキシドの触媒を用い
てラジカル重合させ、淡黄色固型物の弗素変性ワックス
が得られた。軟化点は110〜112℃であつた。
【0040】(8) 297−5F ポリエチレンワックス(ポリワックス655、バレコ社
製)80部と(3)と同じパーフルオロアルキルメタク
リレート20部をジ−t−ブチルパーオキシドの触媒を
用いてラジカル重合させ、白色固型物の弗素変性ワック
スが得られた。軟化点は100〜102℃であつた。
【0041】弗素変性ワックス以外の使用成分は以下の
通りである。 ・ペガソール3040(モービル石油)、蒸留範囲15
5〜197℃、アニリン点56℃の脂肪族溶剤である。 ・シェルソル71(シェル化学)、蒸留範囲174〜2
07℃、アニリン点84℃のイソパラフィン系溶剤であ
る。 ・KF994(信越化学工業)、粘度2.3cs(25
℃)、比重0.96(25℃)、引火点55℃、沸点1
75℃の揮発性環状ポリジメチルシロキサンで、溶剤と
して用いる。 ・スワゾール1000(丸善石油化学)、蒸留範囲16
1.0〜179.0℃、混合アニリン点12.5℃の芳
香族溶剤である。 ・ヘキストワックスSモルホリン塩、滴点81〜87
℃、酸価135〜155の高級脂肪酸であるヘキストワ
ックスS(ヘキスト社)1重量部に対してモルホリン
0.25重量部の割合で完全中和した石けんで、試料の
調合時に、同時に中和反応をして得る。 ・サゾールワックスA1モルホリン塩、融点96.5
℃、酸価25〜30の酸化タイプのエステルワックスで
あるサゾールワックスA1(南ア・サゾール公社)1重
量部に対してモルホリン0.05重量部の割合で完全中
和した石けんで、試料の調合時に、同時に中和反応をし
て得る。 ・エマゾールS−10(花王アトラス)、ソルビタンモ
ノステアレートで、HLB4.7のノニオン界面活性剤
である。 ・サゾールワックスH1(南ア・サゾール公社)、凝固
点97〜98℃、平均分子量814、フィッシャー・ト
ロプシュによる硬質パラフィンワックスである。 ・ポリワックス655(バレコ社)、融点102℃、平
均分子量700、エチレンのホモポリマーで、硬質の脂
肪族炭化水素である。 ・カルナバワックス(加藤洋行)、融点83℃の天然植
物系エステルワックスである。 ・Vワックス(BASF社)、融点45〜48℃のポリ
ビニルエーテルワックスである。 ・アルミナAM−22(住友アルミニウム製錬)、平均
粒径4.5μの不溶性アルミナ微粉末である。 ・PWパウダー2010(東洋ペトロライト)、平均粒
径5.9μ、融点125℃、平均分子量2,000のポ
リエチレン微粉末である。 ・KF96−350cs(信越化学工業)、粘度350
±17cs(25℃)、比重0.965〜0.975
(25℃)のジメチルポリシロキサン構造をもつたシリ
コーンオイルである。 ・ダイヤナールBRレジン105(三菱レーヨン)、T
g50℃で脂肪族溶剤に可溶な熱可塑性のアクリルレジ
ンである。 ・ルブロンL−2(ダイキン工業)、融点約329℃、
平均粒子径0.3μのポリテトラフルオロエチレン白色
微粉末である。 ・ポリワックス2000(バレコ社)、融点125℃、
平均分子量2,000、エチレンのホモポリマーで、硬
質の脂肪族炭化水素である。 ・アサヒガードAG−710(旭硝子)、パーフルオロ
アルキル基をもつ弗素樹脂の18wt%濃度のノニオン
系水性エマルジョンで、撥水撥油加工に用いるものであ
る。
【0042】実施例1 232−2F 5.0 シェルソル71 95.0 ─────────────────────────── 100.0wt% シェルソル71に232−2Fを加えて、約120℃に
加熱して溶解し、室温まで冷やし液状の分散液を得る。
【0043】実施例2 228−1F 3.0 ペガソール3040 90.0 スワゾール1000 5.0 サゾールワックスH1 2.0 ─────────────────────────── 100.0wt% ペガソール3040にスワゾール1000を混合した中
に、228−1FとサゾールワックスH1を加えて、約
120℃に加熱して溶解し、室温まで冷やし液状の分散
液を得る。
【0044】実施例3 240−6F 5.0 シェルソル71 43.4 水 25.0 ヘキストワックスS 2.0 サゾールワックスA1 1.0 モルホリン 0.6 ポリワックス655 3.0 アルミナAM−22 5.0 PWパウダー2010 10.0 グリセリン 5.0 ─────────────────────────── 100.0wt% シェルソル71に240−6F、ヘキストワックスS、
サゾールワックスA1を加え、約90℃に加熱して溶解
する。これをグリセリンとモルホリンを溶かして約80
℃に加熱した水中に、撹拌下注入して乳化する。その後
アルミナAM−22とPWパウダー2010を分散し、
室温まで静置して軟らかいペーストを得る。
【0045】実施例4 235−7F 6.0 ペガソール3040 42.7 KF994 8.0 水 31.0 エマゾールS−10 0.3 アルミナAM−22 8.0 エチレングリコール 4.0 ─────────────────────────── 100.0wt% ペガソール3040にKF994を溶かした中に、23
5−7F、エマゾールS−10を加えて約90℃に加熱
して溶解する。この中にエチレングリコールを溶かした
水を、撹拌下注入してW/O型エマルジョンを作る。こ
の中にアルミナAM−22を均一に分散して室温まで冷
やし液状の乳化液を得る。
【0046】実施例5 240−8F 5.0 ペガソール3040 62.0 KF994 10.0 ポリワックス655 15.0 カルナバワックス 5.0 KF96−350cs 3.0 ─────────────────────────── 100.0wt% ペガソール3040に240−8F、KF994、ポリ
ワックス655、カルナバワックス、KF96−350
csを加えて、約100℃に加熱して溶かし、室温まで
冷やして固形状を得る。
【0047】実施例6 240−8F 2.0 シェルソル71 60.8 ポリワックス655 2.0 Vワックス 1.0 PWパウダー2010 4.0 ダイヤナールBRレジン105 0.2 LPG 30.0 ─────────────────────────── 100.0wt% シェルソル71に240−8F、ポリワックス655、
Vワックス、ダイヤナールBRレジン105を加えて、
約100℃に熱して溶かし、室温まで冷却する。この中
にPWパウダー2010を均一に分散して、液状の分散
液を得る。エアゾール缶にこの分散液とLPGを充填し
て、圧力3.0kg/cmのエアゾール品を得る。
【0048】実施例7 232−2F 2.5 228−1F 2.5 サゾールワックスH1 2.0 シェルソル71 93.0 ─────────────────────────── 100.0wt% シェルソル71に232−2F、228−1F、サゾー
ルワックスH1を加えて、約120℃に加熱して溶解
し、室温まで冷やし液状の分散液を得る。
【0049】実施例8 240−6F 3.0 235−7F 2.0 ペガソール3040 49.7 水 35.0 サゾールワックスA1 5.0 モルホリン 0.3 PWパウダー2010 5.0 ─────────────────────────── 100.0wt% ペガソール3040に240−6F、235−7F、サ
ゾールワックスA1を加えて約90℃まで加熱して溶か
す。これをモルホリンを加えた約80℃の温水中に、撹
拌下注入してO/W型のエマルジョンを作る。この中に
PWパウダー2010を均一に分散し、室温まで冷却し
て液状の乳化物を得る。
【0050】実施例9 232−2F 6.0 ペガソール3040 68.0 KF994 7.0 ポリワックス655 4.0 カルナバワックス 10.0 KF96−350cs 5.0 ─────────────────────────── 100.0wt% ペガソール3040に232−2F、KF994、ポリ
ワックス655、カルナバワックス、KF96−350
csを加えて、約120℃に加熱して溶かし室温まで静
置し、固形状を得る。
【0051】実施例10 235−7F 4.0 ペガソール3040 43.0 スワゾール1000 5.0 水 28.5 ヘキストワックスS 2.0 モルホリン 0.5 ポリワックス655 3.5 Vワックス 1.5 アルミナAM−22 12.0 ─────────────────────────── 100.0wt% ペガソール3040にスワゾール1000を加えた中
に、235−7F、ヘキストワックスS、ポリワックス
655、Vワックスを加えて、約90℃に熱して溶か
す。これをモルホリンを加えた約80℃の温水中に、撹
拌下注入してO/W型のエマルジョンを作る。この中に
アルミナAM−22を分散して室温まで静置して、軟ら
かいペーストを得る。
【0052】実施例11 294−6F 3.0 ペガソール3040 90.0 スワゾール1000 5.0 サゾールワックスH1 2.0 ─────────────────────────── 100.0wt% ペガソール3040にスワゾール1000を混合した中
に、294−6FとサゾールワックスH1を加えて、約
120℃に加熱して溶解し、室温まで冷やし液状の分散
液を得る。
【0053】実施例12 294−3F 2.5 294−6F 2.5 サゾールワックスH1 2.0 シェルソル71 93.0 ─────────────────────────── 100.0wt% シェルソル71に294−3F、294−6F、サゾー
ルワックスH1を加えて、約120℃に加熱して溶解
し、室温まで冷やし液状の分散液を得る。
【0054】実施例13 297−5F 6.0 ペガソール3040 42.7 KF994 8.0 水 31.0 エマゾールS−10 0.3 アルミナAM−22 8.0 エチレングリコール 4.0 ─────────────────────────── 100.0wt% ペガソール3040にKF994を溶かした中に、29
7−5F、エマゾールS−10を加えて約90℃に加熱
して溶解する。この中にエチレングリコールを溶かした
水を、撹拌下注入してW/O型エマルジョンを作る。こ
の中にアルミナAM−22を均一に分散して室温まで冷
やし液状の乳化液を得る。
【0055】比較例1 ペガソール3040 95.0 スワゾール1000 2.0 サゾールワックスH1 3.0 ─────────────────────────── 100.0wt% ペガソール3040にスワゾール1000を溶かした中
にサゾールワックスH1を加え、約100℃に加熱して
溶解し、室温まで冷却して液状の分散液を得る。
【0056】比較例2 ペガソール3040 70.0 KF994 5.0 ポリワックス655 20.0 カルナバワックス 2.0 KF96−350cs 3.0 ─────────────────────────── 100.0wt% ペガソール3040にKF994、KF96−350c
sを溶かした中に、ポリワックス655、カルナバワッ
クスを加え、約100℃に加熱して溶解し、室温まで静
置して固形状を得る。
【0057】比較例3 ペガソール3040 40.0 スワゾール1000 3.0 水 28.7 ヘキストワックスS 5.0 モルホリン 1.3 ポリワックス655 4.0 Vワックス 3.0 アルミナAM−22 10.0 グリセリン 5.0 ─────────────────────────── 100.0wt% ペガソール3040にスワゾール1000を加えた中
に、ヘキストワックスS、ポリワックス655、Vワッ
クスを加え、約90℃に加熱して溶解する。これを、モ
ルホリンとグリセリンを加えた約80℃の温水に、撹拌
下注入してO/W型エマルジョンを作る。これにアルミ
ナAM−22を分散さして室温まで静置して、軟らかい
ペーストを得る。
【0058】比較例4 シェルソル71 50.0 水 39.7 サゾールワックスA1 5.0 モルホリン 0.3 PWパウダー2010 5.0 ─────────────────────────── 100.0wt% シェルソル71にサゾールワックスA1を加えて、約9
0℃に熱して溶解する。これを、モルホリンを加えた約
80℃の温水に、撹拌下注入してO/W型エマルジョン
を作る。この中にPWパウダー2010を分散して室温
まで冷やし、液状の乳化物を得る。
【0059】比較例5 ペガソール3040 44.7 KF994 10.0 水 35.0 エマゾールS−10 0.3 アルミナAM−22 7.0 エチレングリコール 3.0 ─────────────────────────── 100.0wt% ペガソール3040にKF994を溶かした中に、エマ
ゾールS−10を加えて、約60℃に熱して溶解する。
この中に、エチレングリコールを加えた水を、撹拌下注
入してW/O型エマルジョンを得る。この中に、アルミ
ナAM−22を分散さして室温まで冷却し、液状の乳化
物を得る。
【0060】比較例6 ペガソール3040 86.0 ポリワックス655 2.0 Vワックス 2.0 アルミナAM−22 5.0 ルブロンL−2 5.0 ─────────────────────────── 100.0wt% ペガソール3040に、ポリワックス655、Vワック
スを加えて、約90℃に加熱して溶解し、この中に、ア
ルミナAM−22、ルブロンL−2を分散さして室温ま
で冷やし、液状の分散液を得る。
【0061】比較例7 シェルソル71 40.0 KF994 6.7 水 40.0 サゾールワックスA1 5.0 モルホリン 0.3 アルミナAM−22 5.0 ポリワックス2000 3.0 ─────────────────────────── 100.0wt% シェルソル71にKF994を加えた中に、サゾールワ
ックスA1、ポリワックス2000を加えて、約120
℃に加熱して溶解する。これを約70℃まで冷却してか
ら、この中に、モルホリンを加えた約70℃の温水を、
撹拌下注入して、W/O型エマルジョンを得る。この中
にアルミナAM−22を分散して室温まで冷やし、粘稠
な乳化液を得る。
【0062】比較例8 ペガソール3040 50.0 水 18.7 ヘキストワックスS 5.0 モルホリン 1.3 アルミナAM−22 5.0 PWパウダー2010 10.0 アサヒガードAG−710 10.0 ─────────────────────────── 100.0wt% ペガソール3040にヘキストワックスSを加えて、約
90℃に熱して溶かす。これを、モルホリンとアサヒガ
ードAG−710を加えた約80℃の温水に、撹拌下注
入してO/W型エマルジョンを作る。この中に、アルミ
ナAM−22とPWパウダー2010を分散さして室温
まで静置し、軟らかいペーストを得る。
【0063】比較例9 232−2F 0.1 ペガソール3040 99.9 ─────────────────────────── 100.0wt%
【0064】比較例10 228−1F 12.0 ペガソール3040 88.0 ─────────────────────────── 100.0wt% 比較例9、10の作り方については、232−2F又は
228−1Fをペガソール3040に加えて、約120
℃まで熱して溶かし室温まで冷やし、液状の分散液を得
る。
【0065】試験方法 57年型トヨタカローラ白色塗装車の屋根部分を試験用
として用いる。先ず洗車をし、次にクリーナーワックス
を掛けて汚れを除去し、さらに残つているワックスの被
膜成分を脂肪族溶剤で配去して試験面として用意する。
この試験面を24区分に分け、各区分に各試料を塗布す
る。1区分だけ空試験用として無塗布で残す。先ず、試
料の適量をウレタンスポンジに採取し、これを1つの試
験区分に塗り拡げる。約15分間自然乾燥さした後、き
れいな綿タオルでみがき上げ作業を行い、試験用のワッ
クス被膜を形成させる。試験車は屋外に駐車させる。1
週間を単位とし、その間約100km以上を路上走行す
る。この1単位に1回の割合で水洗いを行う。この試験
要領で以下の試験項目について試験を行う。試験期間は
4カ月間継続して行う。
【0066】光沢性の持続効果 光沢性の持続について、肉眼で空試験と比較判定し、光
沢性のなくなるまでの期間を週を単位として評価する。
【0067】撥水性の持続効果 撥水性の持続について、水洗いを行なつた後、屋根部分
にシャワーした時の撥水性を肉眼で空試験と比較判定
し、撥水性がなくなるまでの期間を週を単位として評価
する。試験期間中まだ撥水性が持続しているものについ
ては、最終評価時に撥水性の程度について肉眼判定す
る。
【0068】防汚性の持続効果 防汚性の持続について、水洗いを行なつた後、撥水性の
テストを終えて水分を拭き取つた後の汚染状態を空試験
並びにクリーナーワックスで汚れの一部を除去した面と
に比較しながら肉眼判定で、明らかに汚染されるまでの
期間を週を単位として評価する。試験期間中まだ防汚性
が持続しているものについては、最終評価時に防汚性の
程度について肉眼判定する。試験結果は表2−1及び表
2−2に示す。
【0069】
【表2−1】
【0070】
【表2−2】
【0071】
【発明の効果】本発明組成物は、前記の如き構成からな
るものであり、特に、自動車の塗装面に使用することに
よつて、光沢性と撥水性と防汚性が長期にわたつて持続
するため、自動車の塗膜用保護撥水剤として好適であ
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワックス(a)に炭素数3〜20の含弗
    素アルキル基を有するビニル系化合物(b)をグラフト
    重合させてなり、弗素原子の含有重量が5%を超え、7
    0%以下である弗素変性ワックスを溶剤又は水に0.2
    〜10.0wt%の濃度で溶解又は分散させたことを特
    徴とする自動車の塗膜用保護撥水剤。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の塗膜用保護撥水剤100
    重量部に、融点80〜160℃のワックス状脂肪族炭化
    水素を0.2〜40重量部を溶解又は分散した自動車の
    塗膜用保護撥水剤。
JP36085491A 1991-01-21 1991-12-10 自動車の塗膜用保護撥水剤 Pending JPH05112776A (ja)

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JP3-82063 1991-01-21
JP8206391 1991-01-21

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JP (1) JPH05112776A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009209169A (ja) * 2008-02-29 2009-09-17 Soft99 Corporation 艶出し具、およびそれを用いた艶出し方法
JP2015199836A (ja) * 2014-04-08 2015-11-12 昭和シェル石油株式会社 改質アスファルト組成物

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