JP2000282011A - バフ研摩用組成物 - Google Patents

バフ研摩用組成物

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JP2000282011A
JP2000282011A JP8796999A JP8796999A JP2000282011A JP 2000282011 A JP2000282011 A JP 2000282011A JP 8796999 A JP8796999 A JP 8796999A JP 8796999 A JP8796999 A JP 8796999A JP 2000282011 A JP2000282011 A JP 2000282011A
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polishing
buffing
emulsion
water
silicone oil
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Makoto Ishii
誠 石居
Junichi Nonaka
純一 野中
Ryutaro Hidaka
隆太郎 日高
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 バフによる研摩作業性を向上させ、自動車に
おける塗装表面の処理を容易に行なえるバフ研磨用組成
物を提供する。 【構成】 HLB1〜9の非イオン界面活性剤と、粒径
0.1〜50μmのアルミナ、シリカ、カオリン、珪藻
土などの研磨粒子と、工業ガソリンや灯油などの油性成
分及びシリコーンオイル並びに水とを含有するW/O型
のエマルジョンとし、本発明に係るバフ研磨用組成物を
得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はバフ研摩用組成物に
関する。具体的には、自動車等の塗装表面にこびり付い
た汚染物や細かな傷を除去可能にした後処理が容易なバ
フ研摩用の組成物であって、従来にはなかったW/O型
のバフ研摩用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の塗膜を通常自然界に放置してお
くと、ほこり、砂塵、泥、タールやピッチなどの汚染物
が付着し、またこれらの汚染物によって塗装表面に細か
な傷が無数にできる。このような傷は塗膜の光沢を著し
く低下させるだけでなく、上記汚染物が強固に固着し、
酸性雨や太陽光線、酸素と共に働き塗膜表面の成分を化
学分解し劣化させる原因となる。したがって、このよう
にして付着した汚染物を効果的に除去し、また塗装表面
にできた無数の傷を速やかに除去する必要がある。そこ
で、塗膜上に強固に固着した汚染物を除去したり、無数
の傷を、研摩剤を用いてバフ掛けすることにより平滑な
塗膜にすることが行なわれていた。
【0003】このようなバフ研摩剤は、従来ではワック
ス成分及び界面活性剤を主成分とする組成物から構成さ
れており、例えば特公平4−201175号公報や特公
平5−第61983号公報、特許第2848657号公
報などに開示されている。
【0004】これらのバフ研磨剤(バフ研摩用組成物)
は、汚染物の除去や塗膜表面部分の研摩効率を挙げるた
めに、一般には液体媒体中に非常に細かい研磨粒子を懸
濁させたものからなっている。このとき、塗装表面の研
摩効率、つまり、汚染物を除去したり、傷を目立たなく
するために必要な塗膜表面部分を効果的に削り取ること
を課題としていたため、それらはO/W型のエマルジョ
ンとしたものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
のバフ研摩剤にあってはO/W型のエマルジョンであっ
たために、次のような問題点があった。
【0006】すなわち、O/W型エマルジョンである
ため、塗装面に対する潤滑性が悪くすべりにくいものと
なっている。このため、研摩用バフで展延しにくく作業
性が悪かった。つまり、塗装面をバフで研摩している
と、研磨剤及び汚染物や塗膜屑がダンゴ状となって研摩
面(塗装面)に付着するようになってしまう。
【0007】O/W型では水がベースとなるため、塗
装表面への濡れ性(レベリング性)が悪く、バフ組成物
をはじいてしまい、作業面全体にバフ研磨剤を充分に行
き渡らせることが困難であった。このために、結果的に
全体の使用量が多くなるという問題もあった。一方、濡
れ性を向上させるためには、界面活性剤の添加量を増や
すことによって解決できるが、界面活性剤を多量に添加
すれば作業終了後にバフ研磨剤を含んだ水性物を生じや
すくなる。従ってその後に十分な拭き取り作業を行なわ
なければならず、却って作業性を低下させる場合もあっ
た。特に、作業終了後に引き続きワックス掛けなどを行
なう場合には、ワックス剤の撥水性能やバリアー膜性能
の劣化を引き起こす原因となる可能性が高い。
【0008】このように従来のO/W型のバフ研磨剤を
使用した場合には、バフによる研摩作業効率が悪く、一
台の自動車をバフ研摩する際に時間が掛かってしまい、
バフ研摩作業のコストアップにつながっていた。また、
その後のワックス掛けなどの処理に悪影響を及ぼしてい
た。
【0009】そこで本発明においては、従来の発想から
脱却して、新たにW/Oエマルジョンであるバフ研摩用
組成物を提供することにより、バフによる研摩作業性を
向上させ、自動車における塗装表面の処理を容易にする
ことをその目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のバフ研摩用組成
物は、界面活性剤及び研摩粒子、油性成分並びに水を含
有するバフ研摩用組成物であって、W/O型エマルジョ
ンであることを特徴している。
【0011】このとき、W/O型エマルジョンを良好に
作製し、効率的に汚染物の除去や傷の除去を行なうため
には、特にHLB1〜9の非イオン界面活性剤を用いる
のが好ましい。
【0012】さらに、前記研摩粒子として、アルミナ、
シリカ、カオリン、珪藻土からなる群から選ばれた何れ
か1種若しくは2種以上を用いるのがよい。このような
研摩粒子にあっては、均一な粒子径のものが安定にかつ
安価に入手容易であり、安価にバフ研摩用組成物を提供
できる。
【0013】また、当該研摩粒子は、0.1〜50μm
の粒子径のものを用いるのがよい。このような粒子径の
ものを用いることによって、研摩面に深い傷つきがなく
効果的に塗膜表面部分を研摩できる。
【0014】また、本発明のバフ研摩用組成物には、シ
リコーンオイルを含有させるのが好ましい。シリコーン
オイルを含有させることにより、研摩作業を終えた後に
光沢感を出すことができ、その後の処理を不要にするこ
ともできる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明のバフ研摩用組成物は、界
面活性剤及び研摩粒子、油性成分並びに水を含有するバ
フ研摩用組成物であって、W/O型エマルジョンである
ことを特徴としている。本発明は、従来にはなかったW
/O型のエマルジョン型のバフ研摩用組成物を提供する
ことにあるが、用いる界面活性剤や研摩粒子、油性成分
等は従来から公知のものを組み合わせることによって製
造できる。
【0016】界面活性剤としては、W/O型エマルジョ
ンとすることができるものであればよく、例えば、脂肪
族4級アミン塩を始めとする陽イオン界面活性剤、高級
アルコール硫酸エステル塩を始めとする陰イオン界面活
性剤、カルボキシベタインなどの両性界面活性剤、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテルやポリエチレングリコ
ール脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、
ソルビタン脂肪酸エステルなどの非イオン界面活性剤が
挙げられる。またこれらの各種脂肪酸エステルにおいて
は、ラウリル酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイ
ン酸、セスキオレイン酸などの脂肪酸とのエステル体が
挙げられる。
【0017】これらの界面活性剤は1種のみならず2種
以上用いることができる。その配合量は、主として油性
成分とその量に応じて適宜決定されるが、組成物中概
ね、0.2〜15重量%配合される。
【0018】これらの中でも、特に非イオン界面活性剤
が好ましく用いられる。非イオン界面活性剤は、油性成
分との相性がよくW/O型エマルジョンを容易に調整で
きる。特に、W/O型エマルジョンを得やすく、安定な
エマルジョンとすることができるとの理由から、低HL
B(親水性親油性バランス)のもの、具体的には、HL
Bが1〜9であるものが好適に用いられる。
【0019】研摩粒子としても従来からバフ研摩用組成
物として使用可能なものであれば特に限定されるもので
はなく、例えば、アルミナ、シリカ、カオリン、珪藻
土、硅石、珪藻土、バーライト、炭酸カルシウム、ゼオ
ライト、アルミナ、水酸化アルミニウム、含水硅酸、酸
化クロム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化ジルコ
ニム、酸化ケイ素、酸化セリウム、酸化マグネシウム、
フッ化カルシウム、ベントナイト、モンモリロナイト、
シラスバルーン、マイカ、雲母、硅酸カルシウム、硅酸
ジルコニウム、ダイヤモンド、ガラス、セラミックなど
の各種天然、合成の無機パウダーを挙げることができ
る。これらのうち1種若しくは2種以上を用いることが
でき、特に安価かつ安定に入手可能なことより、アルミ
ナ、シリカ、カオリン、珪藻土からなる群から選ばれた
ものを用いるのが望ましい。これらの研摩粒子によっ
て、塗膜表面に付着したタールや泥、表面酸化物を除去
可能となる。
【0020】これらの研摩粒子は、その粒径が大き過ぎ
ると塗膜表面に深い傷を付けてしまう場合が多く、一方
細かくしてしまうと研摩効果を充分に発揮できない。す
なわち、本発明に係るバフ研磨用組成物は、後処理をす
ることなく塗装表面に固着した汚染物を除去したり、あ
るいは塗装表面にわずかに付いた傷を除去できるもので
あり、研摩粒子を配合することにより当該目的を達成で
きる。また、大きなものはすぐに沈降してしまうため、
その粒径は50μm以下のもの、より好ましくは20μ
m以下のものが使用される。また、0.1μm未満のも
のであれば、ほとんど研摩効果がなく、本発明の効果を
十分に発揮できない。なお本発明における粒径とは体積
換算により測定されたものを意味する。また、粒径が
0.1〜50μmというのは、体積に換算した場合に、
配合中の粒子全体の総体積に対して当該範囲の粒子によ
って90%以上の体積を占める場合を意味する。また研
摩粒子の配合量としては、バフ研摩用組成物中概ね5〜
20重量%の範囲内で用いられる。
【0021】油性成分は、塗装表面の油性成分を除去す
るために添加されるものである。当該油性成分としても
特に限定されるものではないが、例えば、工業ガソリ
ン、灯油、ミネラルスピリッツ、ストレートソルベン
ト、ノルマルパラフィン系やイソパラフィン系、ナフテ
ン系、無臭系等の各種脂肪族溶剤、塩素系溶剤、芳香族
系溶剤、エステル系溶剤、エーテル系溶剤、ケトン系溶
剤、アルコール系溶剤、グリコールエーテル系溶剤、シ
リコーン系溶剤、フッ素系溶剤等が挙げられる。これら
は、水と乳化させて用いられるため、通常は常温で液状
のものが好ましく用いられるが、乳化状態を均一に保て
るものであれば、液状のものに限られるものではない。
また、研磨後の拭き取りを容易にするためには、揮発性
の高いものがより好ましく用いられる。
【0022】これらの油性成分は、界面活性剤と共に水
からなる媒体中に乳化されて、W/O型のエマルジョン
にされる。水の配合量としても特に制限されるものでは
ないが、概ね60重量%以下に設定される。本発明にお
いては、水の配合量が多くなるとW/O型のエマルジョ
ンを形成しにくくなるだけでなく、塗装面にはじかれや
すくなる。また、水分量が多くなれば研磨後に拭き取り
を入念にする必要が生じる。
【0023】当該W/O型エマルジョンは常法によって
得られる。例えば、界面活性剤を予め溶解させておいた
油性成分中に水を投入し、充分に撹拌させてエマルジョ
ンを形成した後に研摩粒子を配合したり、予め研摩粒子
を分散させた水を、界面活性剤を予め溶解させておいた
油性成分中に投入し、充分に撹拌させることにより得る
ことができる。研摩粒子の分散性を考慮した場合には、
一般的には後者の方が安定したバフ研摩用組成物を得る
ことができる。
【0024】また本発明に係るバフ研摩用組成物は、塗
布効率等を考慮して必要に応じて粘度調整が行なわれ
る。このときの粘度範囲は、通常100〜1000セン
チポワズ、好ましくは100〜500センチポワズに調
整される。当該粘度調整として、まず第1に上記油性成
分の種類や配合量を替えることにより容易に調整でき
る。また、含水硅酸アルミニウム、モンモリロナイト粘
土のジメチルジオクタデシル塩、アルカリ可溶性アクリ
ル重合体エマルジョン、コロイドシリカ、オレイン酸
鉛、オレイン酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸
アルミニウムなどの各種粘度調整剤を添加することによ
り調整することも可能である。
【0025】もちろん、本発明のバフ研摩用組成物には
上記成分以外に必要に応じ、顔料や染料、香料、その他
の安定剤、防腐剤、あるいは凍結防止剤として、エチレ
ングリコールやプロピレングリコール等の多価アルコー
ル類を配合できる。
【0026】さらにこのバフ研磨用組成物には、オルガ
ノポリシロキサンやその数々の誘導体であるシリコーン
化合物を配合するのが好ましい。それらの中でも本発明
においてはエマルジョンとするために、オイル状となっ
たいわゆるシリコーンオイルが好適に用いられる。当該
シリコーンオイルとしては、ジメチルシリコーンオイル
やその各種変性シリコーンオイル、例えば、メチルフェ
ニルシリコーンオイル、メチルハイドロジェンシリコー
ンオイル、アルキル変性シリコーンオイル、アルキルア
ラルキル変性シリコーンオイル、フッ素変性シリコーン
オイル、ポリエーテル変性シリコーンオイル、アルコー
ル変性シリコーンオイル、アミノ変性シリコーンオイ
ル、エポキシ変性シリコーンオイル、エポキシ・ポリエ
ーテル変性シリコーンオイル、フェノール変性シリコー
ンオイル、カルボキシル変性シリコーンオイル、フェノ
ール変性シリコーンオイル、カルボキシル変性シリコー
ンオイル、メルカプト変性シリコーンオイル、その他メ
タクリロキシ基、ハロゲン基、アルコキシ基、エステル
基、アミド基、イミド基、メタクリル基等の種々の有機
官能基が導入された変性シリコーンオイルが挙げられ
る。これらは1種又は2種以上併用して使用できる。ま
た、これらの配合量としては、0.2〜20重量%、好
ましくは0.5〜10重量%が望ましい。0.2重量%
より少ない場合には、作業後に塗装表面の光沢性が十分
に得られず、20重量%を越えるとシリコーンオイルが
塗装表面に過量に残り、ムラになってきれいに仕上がら
ないため、好ましくない。
【0027】このようにして得られたバフ研摩用組成物
は、その適量をスポンジやウエスなどの研摩用バフに取
り、あるいは自動車の塗装表面に適宜適量を取り、いわ
ゆる研摩用バフを用いて研摩される。
【0028】このようなW/O型エマルジョンとしたバ
フ研摩用組成物とすることにより、塗装表面への濡れ性
がよくなると共に滑り性も向上され、塗装表面の研摩作
業性が飛躍的に向上される。特に作業中に生じた塗膜屑
は油性成分と一体となるが、W/Oエマルジョンとなっ
ているために塗膜面における滑り性が確保される。ま
た、塗膜屑等は塗装表面に固着しないため、研摩作業中
に研摩用バフによって払い落とされ、その後の塗膜屑等
の拭き取り作業が不要になる。
【0029】本発明のバフ研摩用組成物は、塗装表面の
傷や固着物除去を目的として用いられるものであるが、
もちろん、その後にワックス掛けなどの処理を施しても
よいものである。このとき、作業終了後の水性物の残留
が少なくなるため、その後に引き続いてワックス剤など
のコーティング剤を塗布した場合でも、コーティング剤
の撥水性能やバリアー膜性能を有効に発揮させることが
できる。特にO/W型のバフ研磨剤に比べて界面活性剤
の量が少なくて済むため、水切れがよく、コーティング
剤塗布等のための空拭きなどをしなくても済む。
【0030】特に、シリコーンオイルを配合することに
より、研磨作業中においてシリコーンオイルが研磨面に
塗布される。この結果、研磨作業後にワックス掛けなど
の後処理を施すことなく塗装表面に光沢性を付与でき
る。
【0031】
【実施例】次に実施例に基づいて本発明についてさらに
詳細に説明するが、本発明は次の実施例に限定されるも
のではないのは言うまでもない。
【0032】 (実施例1) 成 分 名 配合量(重量%) ソルビタンセスキオレエート(HLB:3.7) 1.0 ターペン油 25.0 アルミナ 10.0 水 59.0 エチレングリコール 5.0 計 100.0
【0033】上記成分中、水にエチレングルコールを加
えて撹拌溶解し、その後アルミナを加えて充分に分散さ
せる。これとは別に、ターペン油中にソルビタンセスキ
オレエートを加えて均一に撹拌混合する。この液に前記
分散液を加えて均一になるまで撹拌し、W/O型エマル
ジョンである実施例1のバフ研摩用組成物を得た。
【0034】 (実施例2) 成 分 名 配合量(重量%) ソルビタンセスキオレエート(HLB:3.7) 0.8 ジメチルポリシロキサン 5.0 アミノ変性ジメチルポリシロキサン 0.5 ターペン油 23.7 アルミナ 10.0 水 55.0 エチレングリコール 5.0 計 100.0
【0035】上記成分中、水にエチレングルコールを加
えて撹拌溶解し、その後アルミナを加えて充分に分散さ
せる。これとは別に、ターペン油中にソルビタンセスキ
オレエートとジメチルポリシロキサン、アミノ変性ジメ
チルポリシロキサンを加えて均一に撹拌混合する。この
液に前記分散液を加えて均一になるまで撹拌し、W/O
型エマルジョンである実施例2のバフ研摩用組成物を得
た。
【0036】 (実施例3) 成 分 名 配合量(重量%) ソルビタンモノオレエート(HLB:8.6) 1.0 ジメチルポリシロキサン 8.0 アルキル変性ジメチルポリシロキサン 1.0 ターペン油 30.0 焼成カオリン 15.0 水 45.0 計 100.0
【0037】上記成分中、水に焼成カオリンを加えて撹
拌して充分に分散させる。これとは別にターペン油中に
ソルビタンモノオレエートとジメチルポリシロキサン及
びアルキル変性ジメチルポリシロキサンを加えて均一に
撹拌混合する。この液に前記分散液を加えて均一になる
まで撹拌し、W/O型エマルジョンである実施例3のバ
フ研摩用組成物を得た。
【0038】 (比較例1) 成 分 名 配合量(重量%) ソルビタンモノオレエート(HLB:8.6) 1.0 ジメチルポリシロキサン 5.0 ターペン油 25.0 シリコーンパウダー 10.0 水 59.0 計 100.0
【0039】上記成分中、ターペン油にソルビタンモノ
オレエート及びジメチルポリシロキサンを加えて均一に
撹拌混合した後、さらにシリコーンパウダーを加えて均
一になるまで撹拌して、W/O型エマルジョンである比
較例1のバフ研磨用組成物を得た。
【0040】 (比較例2) 成 分 名 配合量(重量%) アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム 3.0 アルミナ 10.0 ターペン油 25.0 水 67.0 エチレングリコール 5.0 計 100.0
【0041】上記成分中、水にアルキルベンゼンスルホ
ン酸ナトリウム及びエチレングリコールを加えて撹拌溶
解し、アルミナを加えて均一になるまで十分に分散させ
る。さらに撹拌しながらターペン油を加えて撹拌し、O
/W型エマルジョンである比較例2のバフ研磨用組成物
を得た。
【0042】〔評価試験〕次に上記で得た実施例及び比
較例の各バフ研摩用組成物を実際に使い、自動車の塗装
表面における研摩性などについて次の各種試験を行い、
本発明による効果を確認した。なお、試験には購入後間
もない自動車(ダークグレーのメタリック車)を2台使
用し、その天井部位に対して行った。
【0043】1.作業性試験 各車両を洗車した後、実施例及び比較例のバフ研摩用組
成物2gをスポンジ製バフに採り、研摩用ロータを用い
て回転速度1500rpmで研摩した。このときの塗装表
面に対する潤滑性、塗装表面への濡れ性及び仕上がり迄
の所要時間を評価した。なお、潤滑性については、大変
良い(◎)、良い(○)、少し悪い(△)、悪い(×)
の4段階で評価した。また、所要時間については、1m
2当り1分以内に仕上がった(◎)、2分以内に仕上が
った(○)、3分以内に仕上がった(△)、それ以上要
した(×)の4段階で評価した。その結果を表1に示し
た。
【0044】
【表1】
【0045】2.研摩性試験 まずそれぞれの車両を洗車して、試験箇所をそれぞれ6
分割した。そのうち1分割分を対照(ブランク)とし、
各区分について任意に3点を選らんで光沢度を測定し
た。次に、実施例及び比較例のバフ研磨用組成物2gを
スポンジ製バフに採り、研摩用ロータを用いて回転速度
1500rpmで1分間研磨した。その後、各区分ごとに
光沢度を測定し研摩性を評価した。さらに、その後両車
両を屋外に駐車すると共に1週間ごとに約100kmを
めどに実車走行した。試験開始後1ヶ月、2ヶ月、3ヶ
月経過後に、それぞれ洗車した後同様にして各区分の光
沢度を測定した。その結果を表2に示した。なお、光沢
度は、JIS Z8741に規定する表面光沢度測定装
置(HORIBA(株)製 クロスチェッカIG-321)を用いて
測定した。
【0046】
【表2】
【0047】3.コーティング試験 研摩性試験と同様にして、2台の車両を実施例及び比較
例のバフ研摩用組成物を用いて研摩した。その後コーテ
ィング撥水剤を塗布し後処理をした。塗布には、2gの
コーティング撥水剤を採り、ウレタンスポンジで薄くム
ラなく各区分共に塗り広げた。約15分間自然乾燥させ
た後きれいな綿タオルで磨き上げ、各処理面に水滴を滴
下して水滴の形状(撥水性)について確認した。その
後、両車両を屋外に駐車すると共に1週間ごとに約10
0kmをめどに実車走行した。試験開始後1ヶ月、2ヶ
月、3ヶ月経過後、それぞれ洗車した後試験開始直後と
同様にして各区分における撥水性について確認し、コー
ティング効果の維持を確認した。なお、撥水性は水滴の
形状を処理直後との比較を行い、水滴形状の変化を、初
期と同様に良好な水滴を得た(◎)、初期と同様に良好
な水滴であったがわずかに広がった(○)、初期と比べ
て水滴が広がった(△)、ほとんど水滴ができなかった
(×)の4段階で評価した。その結果を表3に示した。
【0048】
【表3】
【0049】表1から分かるように、作業性試験の各評
価項目について、W/O型エマルジョンとしたバフ研摩
剤を用いた場合には、比較例2のO/W型エマルジョン
に比べて良好な潤滑性(滑り性)や濡れ性が得られた。
また実施例1のW/O型エマルジョンにあっては、比較
例1のW/O型エマルジョンとほぼ同様な所要時間が掛
かったが、O/W型エマルジョンに比べ、仕上がりまで
の所要時間も格段に減少し、作業効率が格段に向上し
た。特に、シリコーンオイルを加えた場合においては、
より一層の潤滑性が向上し、所要時間の減少が図れた。
【0050】また表2に示す研摩性試験において、バフ
研摩処理前後の光沢度を比較してみると、従来のW/O
型エマルジョンと同様の研摩効果を発揮できることが確
認できた。また、表2から経時的な変化を見ても、従来
のW/O型エマルジョンと遜色ないことを確認できた。
なお、比較例1のW/O型エマルジョンにおいては、研
摩粒子が含有されておらず、十分な研摩性を発揮できな
かった。
【0051】さらに表3に示す撥水性維持試験において
も、従来のO/W型のバフ研摩用組成物(比較例2)を
用いた場合には、1ヶ月経過した後には撥水性が低下
し、3ヶ月も経過すれば撥水性がほとんど見られなくな
った。一方、W/O型エマルジョンを用いた場合には、
シリコーンオイルを加えない場合に撥水性の低下が見ら
れるが、O/W型エマルジョンに比べてその低下度は低
く、シリコーンオイルを加えた場合には、3ヶ月程度は
処理直後と同様の撥水性を維持することができた。ま
た、比較例1のW/O型エマルジョンにおいても撥水性
の低下が見られるが、これは十分な研摩が行なわれなか
ったからと考えられる。
【0052】このように本発明のバフ研摩用組成物につ
いては、従来のO/W型エマルジョンであるバフ研摩用
組成物を用いた場合と異なり、研摩作業性が向上し、ま
た、その後のコーティング撥水剤の維持も良好なものと
することができた。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、自動車等の塗装表面に
おけるバフ研摩の作業性を著しく向上させることができ
る。この結果、研摩作業を容易に行なうことができると
共に、研摩作業に伴うコストダウンを図ることが可能に
なる。
【0054】特に、作業後に水性物が残らなくなるた
め、さらなる空拭き等をすることなく次のコーティング
作業に移行できる。しかもコーティング剤のバリア性や
撥水性あるいはツヤ出し効果を充分に発揮させることが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 日高 隆太郎 大阪府大阪市中央区南新町1丁目4番6号 株式会社ソフト九九コーポレーション内 Fターム(参考) 3C058 AA07 CA01 CB03 CB04 CB10 DA02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 界面活性剤及び研摩粒子、油性成分並び
    に水を含有するバフ研摩用組成物であって、W/O型エ
    マルジョンであることを特徴とするバフ研摩用組成物。
  2. 【請求項2】 前記界面活性剤は、HLB1〜9の非イ
    オン界面活性剤である請求項1記載のバフ研摩用組成
    物。
  3. 【請求項3】 前記研摩粒子は、アルミナ、シリカ、カ
    オリン、珪藻土からなる群から選ばれた何れか1種若し
    くは2種以上である請求項1又は2記載のバフ研摩用組
    成物。
  4. 【請求項4】 前記研摩粒子の粒径は、0.1〜50μ
    mであることを特徴とする請求項1、2又は3記載のバ
    フ研摩用組成物。
  5. 【請求項5】 さらにシリコーンオイルを含有すること
    を特徴とする請求項1、2、3又は4記載のバフ研摩用
    組成物。
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