JPH0986473A - 補助動力アシスト式自転車のアシスト装置 - Google Patents

補助動力アシスト式自転車のアシスト装置

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JPH0986473A
JPH0986473A JP24773995A JP24773995A JPH0986473A JP H0986473 A JPH0986473 A JP H0986473A JP 24773995 A JP24773995 A JP 24773995A JP 24773995 A JP24773995 A JP 24773995A JP H0986473 A JPH0986473 A JP H0986473A
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JP
Japan
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case
motor
fixing bolt
electric motor
casing
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Application number
JP24773995A
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English (en)
Inventor
Kosaku Yamauchi
幸作 山内
Shinobu Tsutsumigoshi
忍 堤腰
Hisao Nagai
久雄 永井
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電動モータの取付精度を向上させると同時に電
動モータをケーシング内に固定するモータ固定ボルトを
コンパクト化し、併せてケーシングの小型化と美的外観
の向上を図る。 【解決手段】本発明に係る補助動力アシスト式自転車の
アシスト装置は、ケーシング25の内部に電動モータ36が
内蔵された補助動力アシスト式自転車のアシスト装置10
において、電動モータ36のモータケース55端部に設けら
れた取付座面56に電動モータ36の内部側からモータ固定
ボルト62を挿通し、モータケース55に対するモータ固定
ボルト62の軸方向への動きおよび回転を規制した上、こ
のモータ固定ボルト62をケーシング25内に設けられた電
動モータ固定壁部63に貫通させ、この電動モータ固定壁
部63の反対側からモータ固定ボルト62にナット65を締結
することによって電動モータ36をケーシング25の内部に
固定したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動モータが内蔵
されたアシスト装置を自転車の車体に搭載し、上記電動
モータの補助動力でペダル踏力をアシストすることによ
り走行を容易にした補助動力アシスト式自転車に係り、
詳しくは電動モータの取付構造と、この電動モータが内
蔵されるケーシングの組立構造を改良した補助動力アシ
スト式自転車のアシスト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】このような補助動力アシスト式自転車に
搭載されているアシスト装置は、アルミ合金等で形成さ
れたケーシングの内部に、補助動力を発生する電動モー
タと、この電動モータの補助動力を乗員のペダル踏力に
合成する合力装置と、電動モータの補助動力を減速して
上記合力装置に伝達する減速装置等の機器類が内蔵され
ている。
【0003】図5および図6は、このようなアシスト装
置における電動モータ内蔵部の構造例を示す横断面図で
ある。図5に示すアシスト装置101 のケーシング102
は、車幅方向中央に位置するセンターケース102Mと、こ
のセンターケース102Mの左側にケース固定ボルト103 で
固定されるサイドケース102Lと、センターケース102Mの
右側にケース固定ボルト104 で固定されるサイドケース
102Rとから構成される3分割式である。
【0004】電動モータ105 はセンターケース102Mとサ
イドケース102Rの間に設置されており、電動モータ105
のモータケース106 周囲に固着された複数の取付ブラケ
ット107 がセンターケース102Mとサイドケース102Rとの
間に挟まれてケース固定ボルト104 でケーシング102 に
共締めされるようになっている。
【0005】また、図6に示すアシスト装置111 のケー
シング112 も、車幅方向中央に位置するセンターケース
112Mと、このセンターケース112Mの左右にそれぞれケー
ス固定ボルト113,114 で固定されるサイドケース112Lお
よびサイドケース112Rとから構成されている。電動モー
タ115 は、そのモータケース116 がセンターケース112M
に形成された締結台座117 とサイドケース112Rに形成さ
れた締結台座118 との間に挟まれ、サイドケース112Rを
固定するケース固定ボルト114 がモータケース116 を貫
通してセンターケース112Mの締結台座117 に締め込まれ
るようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5に
示すアシスト装置101 の場合、電動モータ105 の主軸10
8 に対する取付ブラケット107 の軸方向位置および直角
度等の精度を出しにくいため、主軸108 が傾斜した状態
で電動モータ105 が取り付けられることが多く、このた
め主軸108 と図示しないドライブ軸とのジョイント部が
偏摩耗したり、異音の発生やメカロスの増大といった弊
害が生じる恐れがある。しかも、取付ブラケット107 が
ケーシング102 の輪郭から突出するのでケーシング102
の大型化と美的外観の劣化を余儀なくされる。
【0007】また、ケーシング102 のサイドケース102L
をセンターケース102Mに固定するケース固定ボルト103
がセンターケース102Mの左側から締結され、サイドケー
ス102Rをセンターケース102Mに固定するケース固定ボル
ト104 はセンターケース102Mの右側から締結されるの
で、センターケース102Mの左右両側にネジ穴を数多く加
工しなければならず、ケーシング102 の加工コストが嵩
む。
【0008】しかも、ケーシング102 の組立作業時には
ケーシング102 を反転させてサイドケース102Lおよび10
2Rを取り付ける必要があり、ケース固定ボルト103,104
の本数が多いこともあって非常に組立作業性が悪い。
【0009】さらに、アシスト装置101 の左右両側にケ
ース固定ボルト103,104 の頭部が数多く露出するので、
これらのボルトの頭部が乗員の足や衣服に干渉したり、
アシスト装置101 の美的外観を損なわせる原因となる。
【0010】一方、図6に示すアシスト装置111 の構造
を採れば、電動モータ115 の取付精度を大きく向上させ
ることができるが、ケース固定ボルト114 の締結力が電
動モータ115 のモータケース116 に直接加わるので、モ
ータケース116 が歪む恐れがあり、ケース固定ボルト11
4 の締結力を大きくすることができない。このため、電
動モータ115 およびサイドケース112Rが緩みやすいとい
う欠点がある。
【0011】しかも、このケース固定ボルト114 が長い
ため、電動モータ115 の駆動反力によるトルクをケース
固定ボルト114 が曲げ荷重として受け止める形になる。
したがって、ケース固定ボルト114 の強度を確保するた
めにボルト径を大きくする必要があり、スペースおよび
重量面で不利となる。
【0012】さらに、ケース固定ボルト114 を電動モー
タ115 のモータケース116 に通す際に、ケース固定ボル
ト114 がモータケース116 の内部に設けられている強力
なマグネットに引き付けられやすく、ケース固定ボルト
114 を通しにいので組立作業性が悪い。これに加えて、
ケース固定ボルト114 をモータケース116 に通す際にケ
ース固定ボルト114 に付着している金属粉等の異物(主
に締結台座117 のネジ部から出る金属粉)がモータケー
ス116 内に落ちてトラブルを発生させる懸念もある。
【0013】また、このアシスト装置111 のケーシング
112 も、センターケース112Mの左右両側にネジ穴を数多
く加工形成する必要があるので加工コストが高くつき、
ケーシング112 の組立作業性も悪い上、アシスト装置11
1 の左右両側にケース固定ボルト113,114 の頭部が数多
く露出するので、これらのボルトの頭部が乗員の足や衣
服に干渉したり、アシスト装置111 の美的外観を損なわ
せる原因となる。
【0014】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたもので、電動モータの取付精度を向上させ
ると同時に電動モータをケーシング内に固定するモータ
固定ボルトをコンパクト化し、併せてケーシングの小型
化と美的外観の向上を図ることのできる補助動力アシス
ト式自転車のアシスト装置を提供することを目的とす
る。
【0015】また、本発明のもう一つの目的は、モータ
固定ボルトを電動モータのモータケースに設けるにあた
り、モータケースが大型化したり電動モータの性能が低
下することを避けると同時にモータケースの加工工数が
増大することを防止することにある。
【0016】そして、本発明のさらにもう一つの目的
は、ケーシングの加工コストを低減すると同時にケーシ
ングの組立作業性を向上させ、しかもケーシングを組み
立てるケース固定ボルトの頭部が外部に露出することを
極力防止することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る補助動力アシスト式自転車のアシスト
装置は、請求項1に記載したように、ケーシングの内部
に電動モータが内蔵された補助動力アシスト式自転車の
アシスト装置において、上記電動モータのモータケース
端部に設けられた取付座面に電動モータの内部側からモ
ータ固定ボルトを挿通し、上記モータケースに対する上
記モータ固定ボルトの軸方向への動きおよび回転を規制
した上、このモータ固定ボルトを上記ケーシング内に設
けられた電動モータ固定壁部に貫通させ、上記電動モー
タ固定壁部の反対側からモータ固定ボルトにナットを締
結することによって電動モータをケーシングの内部に固
定した。
【0018】また、本発明に係る補助動力アシスト式自
転車のアシスト装置は、請求項2に記載したように、前
記モータ固定ボルトを前記電動モータのモータケース内
周部に設けられた複数のマグネットの間に配置した。
【0019】さらに、本発明に係る補助動力アシスト式
自転車のアシスト装置は、請求項3に記載したように、
前記モータ固定ボルトを前記取付座面の最外周部に配置
し、このモータ固定ボルトの頭部の一側面を電動モータ
のモータケースの外周壁内周面に近接させることによっ
てモータ固定ボルトの回転を規制した。
【0020】そして、本発明に係る補助動力アシスト式
自転車のアシスト装置は、請求項4に記載したように、
電動モータが内蔵されるケーシングが、車幅方向中央に
位置するセンターケースと、このセンターケースの左右
両側にケース固定ボルトで固定される2つのサイドケー
スとから構成され、このケーシングの一側に後輪駆動用
のドライブスプロケットが設けられた補助動力アシスト
式自転車のアシスト装置において、上記ドライブスプロ
ケットの反対側に位置するサイドケースの内側に雌ねじ
を形成し、上記ケース固定ボルトをドライブスプロケッ
ト側のサイドケースから挿入してセンターケースに貫通
させ、上記雌ねじに締結することによってセンターケー
スと左右のサイドケースとを固定した。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る
アシスト装置が搭載された補助動力アシスト式自転車の
左側面図である。
【0022】この補助動力アシスト式自転車1は、例え
ば金属管製の車体フレーム2を備えており、この車体フ
レーム2の前頭部には前輪3を支持するフロントフォー
ク4がハンドルバー5やバスケット6等と共に左右回動
自在に設けられる一方、車体フレーム2の後部には後輪
7が軸支され、車体フレーム2の中央上部にはサドル8
が設置されている。
【0023】そして、車体フレーム2の中央下部に電動
モータを内蔵したアシスト装置10が搭載されている。こ
の補助動力アシスト装置10には車幅方向に延びるクラン
ク軸11が軸支されており、このクランク軸11の両端部に
クランク12Lおよびクランク12Rが回転一体に固定さ
れ、両クランク12L,12Rの先端部にそれぞれペダル13
が回転自在に設けられている。
【0024】また、クランク軸11にはアシスト装置10の
右側に位置するドライブスプロケット15が軸装されてお
り、このドライブスプロケット15と、後輪7に設けられ
たドリブンスプロケット16との間にチェーン17が巻装さ
れている。
【0025】クランク軸11は、サドル8に着座した乗員
が足でペダル13を踏むことにより矢印Aで示す前転方向
に回転駆動され、これとともにドライブスプロケット15
がクランク軸11と同一方向に回転し、この回転がチェー
ン17によりドリブンスプロケット16に伝達されて後輪7
が駆動される。
【0026】さらに、車体フレーム2の前半部には、ア
シスト装置10に内蔵された電動モータを作動させるため
のバッテリユニット20が固定されている。このバッテリ
ユニット20は、例えば十数個の小型バッテリ21と図示し
ない充電器とがバッテリケース22の中に密封された構成
となっている。なお、アシスト装置10の上部には上記電
動モータの出力を制御する制御装置23が取り付けられて
いる。この制御装置23は、例えば小型のCPUである。
【0027】図2は、本発明の一実施形態を示すアシス
ト装置10の横断面図であり、図3は図アシスト装置10の
右側面図である。なお、図2は図3のII-II 線に沿って
展開されている。
【0028】このアシスト装置10の外殻をなすケーシン
グ25は、例えばアルミ合金製であり、図2に示すように
車幅方向中央に位置するセンターケース25Mと、このセ
ンターケース25Mの左右に固定されるサイドケース25L
およびサイドケース25Rからなる3分割式に構成に構成
されている。
【0029】前記クランク軸11はケーシング25の後部で
軸受27,28 に回転自在に軸支されており、ケーシング25
から左右に突出するクランク軸11の両端部に前記クラン
ク12Lおよび12Rがボルト29で固定され、クランク軸11
の中間部には合力装置31が同軸的に設けられている。こ
の合力装置31の右端部はサイドケース25Rから外部に突
出しており、この部分に前記ドライブスプロケット15が
回転一体に固定される。そして、このドライブスプロケ
ット15およびチェーン17を覆うチェーンカバー32がサイ
ドケース25R側に固定されている。
【0030】ところで、センターケース25Mと左右のサ
イドケース25L,25Rは、合計7本のケース固定ボルト
34で互いに固定されている。これらのケース固定ボルト
34は、前記ドライブスプロケット15側のサイドケース、
即ちサイドケース25R側から挿入されてセンターケース
25Mを貫通し、サイドケース25Lの内側に形成された雌
ねじ35に締結されるようになっている。
【0031】一方、ケーシング25の前半部には前述した
電動モータ36が内蔵されている。この電動モータ36は補
助動力を発生するもので、その主軸37がクランク軸11に
平行するように設置されており、主軸37の左端には軸受
38に軸支された管状のジョイント部材39を介してドライ
ブ軸41が回転一体に連結されている。このドライブ軸41
の左端はサイドケース25L側に設けられた軸受42に支持
され、ドライブ軸41には一次ドライブギヤ43が回転一体
に設けられている。
【0032】また、ドライブ軸41の後方には第一中間軸
45が架設されて一次ドリブンギヤ46と二次ドライブギヤ
47が設けられており、その後方には第二中間軸48が架設
されて二次ドリブンギヤ49と三次ドライブギヤ50が設け
られている。そして、上記一次ドリブンギヤ46と前記一
次ドライブギヤ43とが噛み合い、二次ドライブギヤ47と
二次ドリブンギヤ49とが噛み合っている。また、三次ド
ライブギヤ50は前記合力装置31の左側に設けられた三次
ドリブンギヤ51に噛み合っている。このため、電動モー
タ36の補助動力が6つのギヤ43,46,47,49,50,51 によっ
て3段階に減速されてから合力装置31に入力される。
【0033】合力装置31には、乗員のペダル踏力、即ち
クランク軸11の回転がワンウェイクラッチ53を介して入
力されるとともに、電動モータ36の補助動力が前記三次
ドリブンギヤ51から入力される。そして合力装置31は、
ペダル踏力と補助動力を合成し、その合力をドライブス
プロケット15に出力するように構成されている。また、
前記制御装置23は、合力装置31に入力されるペダル踏力
と補助動力とが釣り合うように電動モータ36の出力を制
御する。
【0034】ところで、電動モータ36のモータケース55
は、ケース本体55aにケースキャップ55bが嵌め込まれ
た構造となっており、電動モータ36の主軸37はケース本
体55a端部の取付座面56の中心部に設けられた軸受57
と、ケースキャップ55bに設けられた軸受58とにより回
転自在に軸支されている。そして、主軸37の中間部には
コイル59が回転一体に設けられ、ケース本体55aの内周
部には複数のマグネット60が固着されている。
【0035】上記モータケース55(ケース本体55a)の
取付座面56には、電動モータ36の内部側から例えば4本
のモータ固定ボルト62が挿通されている。これらのモー
タ固定ボルト62は、モータケース55に対して軸方向への
動きおよび回転が規制されている。一方、ケーシング25
内(例えばセンターケース25M)には電動モータ固定壁
部63が形成されており、この電動モータ固定壁部63の右
側面に上記モータ固定ボルト62の位置に合わせて4個の
取付台座64が一体に形成されている。
【0036】そして、各モータ固定ボルト62は上記取付
台座64に挿通されることによって電動モータ固定壁部63
を貫通し、電動モータ固定壁部63の反対側からナット65
がモータ固定ボルト62に締結され、これによって電動モ
ータ36は電動モータ固定壁部63に堅固に固定される。
【0037】各モータ固定ボルト62は取付座面56の最外
周部に配置されており、しかも図4に示すようにケース
本体55aの内周部に設けられた複数のマグネット60の間
に配置されている。モータ固定ボルト62の頭部62aは、
例えば四角形に形成されており、その一側面62bがケー
ス本体55aの外周壁内周面に近接(当接)させられるこ
とによってモータケース55に対するモータ固定ボルト62
の回転が規制されている。
【0038】このようにして電動モータ36をケーシング
25内に固定した場合、電動モータ36の取付座面56が電動
モータ固定壁部63の取付台座64に密着するので電動モー
タ36の取付精度が向上し、主軸37の傾斜が防止される。
このため、主軸37とドライブ軸41とのジョイント部(ジ
ョイント部材39)の偏摩耗や、異音の発生およびメカロ
スの増大といった弊害を防止することができる。
【0039】また、電動モータ36の駆動反力によるトル
クをモータ固定ボルト62が曲げ荷重としてではなく、せ
ん断荷重として受けることになるので、強度上非常に有
利になる。このため、モータ固定ボルト62の径を細くす
ることができ、モータ固定ボルト62が非常に短いことと
相俟ってモータ固定ボルト62のコンパクト化が達成され
る。
【0040】さらに、電動モータ36の外周部に取付ブラ
ケット等の部品が突出することがなく、このような部品
がケーシング25の輪郭から突出することもないので、ケ
ーシング25の小型化と美的外観の向上を図ることができ
る。
【0041】しかも、モータ固定ボルト62はモータケー
ス55に固定されていて、電動モータ36の着脱時において
モータ固定ボルト62がモータケース55内に挿脱されるこ
とがないため、例えばモータ固定ボルト62に付着した金
属粉等の異物がモータケース55内に落ちてトラブルを発
生させるという懸念はない。
【0042】また、モータ固定ボルト62をモータケース
55の内周部に設けられた複数のマグネット60の間に配置
したので、平面視(図2参照)でモータ固定ボルト62の
頭部とマグネット60とをラップさせることができる。こ
のため、モータケース55の幅(ケース本体55aの深さ)
を増大させることなく、あるいはマグネット60の幅を犠
牲にすることなくモータ固定ボルト62を設けることがで
き、モータケース55の大型化や電動モータ36の性能低下
を防ぐことができる。
【0043】さらに、モータ固定ボルト62の頭部62aの
一側面62bをケース本体55aの外周壁内周面に近接(当
接)させることによってモータケース55に対するモータ
固定ボルト62の回転を規制したので、溶接等の接合手段
に依存することなくモータ固定ボルト62の回転を規制す
ることができる。したがって、モータケース55の加工工
数の増加を防げるとともに、溶接の熱によるモータケー
ス55の歪みを避けることができ、しかもマグネット60を
ケース本体55aに接着した後にモータ固定ボルト62を設
置することができるので電動モータ36の生産工程におけ
る自由度が増す。なお、モータ固定ボルト62の軸方向へ
の移動の規制は、例えばモータ固定ボルト62をモータケ
ース55にカシメ付けることによって容易に行える。
【0044】一方、このアシスト装置10のケーシング25
は、前述したようにサイドケース25R側から挿入したケ
ース固定ボルト34をセンターケース25Mに貫通させてサ
イドケース25Lの雌ねじ35に締結する構造としたので、
図5および図6に示す従来のアシスト装置101,111 のよ
うに左右のサイドケースをそれぞれ専用のケース固定ボ
ルトでセンターケースに固定する場合に比べてケーシン
グ25に加工形成する雌ねじ35の数が半減する。このた
め、ケーシング25の加工コストを大幅に低減することが
できる。
【0045】また、ケーシング25の組立作業時には、サ
イドケース25Lを下にしてその上にセンターケース25M
とサイドケース25Rを重ね合わせ、サイドケース25R側
からケース固定ボルト34を挿入して締め付けるだけでよ
いので、従来のようにケーシングを反転させながら左右
のサイドケースを取り付ける必要がない。このため、ケ
ーシング25の組立作業性を飛躍的に向上させることがで
きる。
【0046】さらに、ケース固定ボルト34がドライブス
プロケット15側からケーシング25に挿入されて締め込ま
れる構造なので、半数のケース固定ボルト34の頭部がド
ライブスプロケット15およびチェーンカバー32に覆われ
る。このため、ケース固定ボルト34の頭部が外部に露出
することが極力防止され、この点でもケーシング25の美
的外観が向上し、しかもケース固定ボルト34の頭部が乗
員の足や衣服に干渉する恐れも少なくなる。
【0047】なお、一部のケース固定ボルト34は外部に
露出することになるが、これらのケース固定ボルト34は
全てドライブスプロケット15側に露出しており、この側
(右側)は乗員が乗り降りする側(左側)の反対側なの
でケース固定ボルト34は目立たず、大きな外観劣化には
繋がらない。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る補助
動力アシスト式自転車のアシスト装置は、電動モータの
モータケース端部に設けられた取付座面に電動モータの
内部側からモータ固定ボルトを挿通し、上記モータケー
スに対する上記モータ固定ボルトの軸方向への動きおよ
び回転を規制した上、このモータ固定ボルトをアシスト
装置のケーシング内に設けられた電動モータ固定壁部に
貫通させ、上記電動モータ固定壁部の反対側からモータ
固定ボルトにナットを締結することによって電動モータ
をケーシングの内部に固定したことを特徴とするもので
ある。
【0049】このように構成すれば、電動モータの取付
精度を向上させて電動モータの主軸とドライブ軸とのジ
ョイント部における偏摩耗や、異音の発生およびメカロ
スの増大といった弊害を防止することができる。
【0050】また、電動モータの駆動反力によるトルク
をモータ固定ボルトがせん断荷重として受けることにな
るので強度上有利になり、モータ固定ボルトの径を細く
できる上、モータ固定ボルトを非常に短くできるのでモ
ータ固定ボルトのコンパクト化を達成することができ
る。
【0051】しかも、電動モータの外周部に取付ブラケ
ット等の部品が突出することがなく、このような部品が
アシスト装置のケーシング輪郭から突出することもない
ので、ケーシングの小型化と美的外観の向上を図ること
ができる。
【0052】また、本発明に係る補助動力アシスト式自
転車のアシスト装置は、前記モータ固定ボルトを前記電
動モータのモータケース内周部に設けられた複数のマグ
ネットの間に配置したので、平面視でモータ固定ボルト
の頭部とマグネットとをラップさせることができ、これ
によってモータケースの幅を増大させることなく、ある
いはマグネットの幅を犠牲にすることなくモータ固定ボ
ルトを設けることができ、モータケースの大型化や電動
モータの性能低下を防ぐことができる。
【0053】さらに、本発明に係る補助動力アシスト式
自転車のアシスト装置は、前記モータ固定ボルトを前記
取付座面の最外周部に配置し、このモータ固定ボルトの
頭部の一側面を電動モータのモータケースの外周壁内周
面に近接させることによってモータ固定ボルトの回転を
規制したため、溶接等の接合手段に依存することなくモ
ータ固定ボルトの回転を規制でき、モータケースの加工
工数の増加や熱による歪みの発生を防止できる。
【0054】そして、本発明に係る補助動力アシスト式
自転車のアシスト装置は、ドライブスプロケットの反対
側に位置するサイドケースの内側に雌ねじを形成し、ケ
ース固定ボルトをドライブスプロケット側のサイドケー
スから挿入してセンターケースに貫通させ、上記雌ねじ
に締結することによってセンターケースと左右のサイド
ケースとを固定したので、ケーシングに加工形成する雌
ねじの数を半減させてケーシングの加工コストを大幅に
低減することができる。
【0055】また、これによればケーシングの組立作業
時に従来のようにケーシングを反転させながら左右のサ
イドケースを取り付ける必要がなく、ケーシングの組立
作業性を大きく向上させることができる。
【0056】さらに、ケース固定ボルトがドライブスプ
ロケット側からケーシングに挿入されて締め込まれる構
造なので、半数のケース固定ボルトの頭部がドライブス
プロケットおよびチェーンカバー等の部品に覆われる。
このため、ケース固定ボルトの頭部が外部に露出するこ
とが極力防止されてケーシングの美的外観が向上し、し
かもケース固定ボルトの頭部が乗員の足や衣服に干渉す
る恐れが少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアシスト装置が搭載された補助動
力アシスト式自転車の左側面図。
【図2】本発明の一実施形態を示す補助動力アシスト装
置の横断面図。
【図3】アシスト装置の右側面図。
【図4】図2のIV-IV 線に沿う縦断面図。
【図5】従来の技術を示すアシスト装置における電動モ
ータ内蔵部の横断面図。
【図6】従来の技術を示すアシスト装置における電動モ
ータ内蔵部の横断面図。
【符号の説明】
1 補助動力アシスト式自転車 2 車体フレーム 10 アシスト装置 11 クランク軸 25 ケーシング 25M センターケース 25L,25R サイドケース 31 合力装置 32 チェーンカバー 34 ケース固定ボルト 35 雌ねじ 36 電動モータ 55 モータケース 56 取付座面 59 コイル 60 マグネット 62 モータ固定ボルト 62a モータ固定ボルト頭部 62b モータ固定ボルト頭部の一側面 63 電動モータ固定壁部 65 ナット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング25の内部に電動モータ36が内
    蔵された補助動力アシスト式自転車のアシスト装置10に
    おいて、上記電動モータ36のモータケース55端部に設け
    られた取付座面56に電動モータ36の内部側からモータ固
    定ボルト62を挿通し、上記モータケース55に対する上記
    モータ固定ボルト62の軸方向への動きおよび回転を規制
    した上、このモータ固定ボルト62を上記ケーシング25内
    に設けられた電動モータ固定壁部63に貫通させ、上記電
    動モータ固定壁部63の反対側からモータ固定ボルト62に
    ナット65を締結することによって電動モータ36をケーシ
    ング25の内部に固定したことを特徴とする補助動力アシ
    スト式自転車のアシスト装置10。
  2. 【請求項2】 前記モータ固定ボルト62を前記電動モー
    タ36のモータケース55の内周部に設けられた複数のマグ
    ネット60の間に配置した請求項1に記載の補助動力アシ
    スト式自転車のアシスト装置10。
  3. 【請求項3】 前記モータ固定ボルト62を前記取付座面
    56の最外周部に配置し、このモータ固定ボルト62の頭部
    62aの一側面62bを電動モータ36のモータケース55の外
    周壁内周面に近接させることによってモータ固定ボルト
    62の回転を規制した請求項1に記載の補助動力アシスト
    式自転車のアシスト装置10。
  4. 【請求項4】 電動モータ36が内蔵されるケーシング25
    が、車幅方向中央に位置するセンターケース25Mと、こ
    のセンターケース25Mの左右両側にケース固定ボルト34
    で固定される2つのサイドケース25L,25Rとから構成
    され、このケーシング25の一側に後輪7駆動用のドライ
    ブスプロケット15が設けられた補助動力アシスト式自転
    車のアシスト装置10において、上記ドライブスプロケッ
    ト15の反対側に位置するサイドケース25Lの内側に雌ね
    じ35を形成し、上記ケース固定ボルト34をドライブスプ
    ロケット15側のサイドケース25Rから挿入してセンター
    ケース25Mに貫通させ、上記雌ねじ35に締結することに
    よってセンターケース25Mと左右のサイドケース25L,
    25Rとを固定したことを特徴とする補助動力アシスト式
    自転車のアシスト装置10。
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