JP2000185685A - 電動補助自転車の電動パワーユニット - Google Patents
電動補助自転車の電動パワーユニットInfo
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- JP2000185685A JP2000185685A JP10367470A JP36747098A JP2000185685A JP 2000185685 A JP2000185685 A JP 2000185685A JP 10367470 A JP10367470 A JP 10367470A JP 36747098 A JP36747098 A JP 36747098A JP 2000185685 A JP2000185685 A JP 2000185685A
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- electric
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62M—RIDER PROPULSION OF WHEELED VEHICLES OR SLEDGES; POWERED PROPULSION OF SLEDGES OR SINGLE-TRACK CYCLES; TRANSMISSIONS SPECIALLY ADAPTED FOR SUCH VEHICLES
- B62M6/00—Rider propulsion of wheeled vehicles with additional source of power, e.g. combustion engine or electric motor
- B62M6/40—Rider propelled cycles with auxiliary electric motor
- B62M6/55—Rider propelled cycles with auxiliary electric motor power-driven at crank shafts parts
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62K—CYCLES; CYCLE FRAMES; CYCLE STEERING DEVICES; RIDER-OPERATED TERMINAL CONTROLS SPECIALLY ADAPTED FOR CYCLES; CYCLE AXLE SUSPENSIONS; CYCLE SIDE-CARS, FORECARS, OR THE LIKE
- B62K3/00—Bicycles
- B62K3/02—Frames
- B62K3/06—Frames of open type
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Transportation (AREA)
- Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
- Transmission Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】電動モーターの駆動補助力のみで走行する際に
おいて合力軸の回転に伴いクランク軸が連れ回りを起こ
すことを防止するとともに、クランク軸や合力軸を安定
的に軸支可能にし、併せて軽量化とコストダウンを図
る。 【解決手段】クランク軸10と、その周囲に同軸的に設け
られる合力軸31とを、それぞれケーシング19に設けた専
用のクランク軸受29,30および合力軸受32,33によって
個別に軸支するとともに、クランク軸受29,30の間隔を
合力軸受32,33の間隔よりも大きく設定し、車幅方向で
合力軸受32,33よりも外側にクランク軸受29,30を配置
した。また、ドライブスプロケット14側のクランク軸受
30を、ドライブスプロケット14よりも車幅方向外側に配
置した。さらに、ファイナルドリブンギヤ38とドライブ
スプロケット14を合力軸31に設け、合力軸受32,33を、
ファイナルドリブンギヤ38とドライブスプロケット14の
間と、ファイナルドリブンギヤ38を挟んでドライブスプ
ロケット14の反対側とに配置した。
おいて合力軸の回転に伴いクランク軸が連れ回りを起こ
すことを防止するとともに、クランク軸や合力軸を安定
的に軸支可能にし、併せて軽量化とコストダウンを図
る。 【解決手段】クランク軸10と、その周囲に同軸的に設け
られる合力軸31とを、それぞれケーシング19に設けた専
用のクランク軸受29,30および合力軸受32,33によって
個別に軸支するとともに、クランク軸受29,30の間隔を
合力軸受32,33の間隔よりも大きく設定し、車幅方向で
合力軸受32,33よりも外側にクランク軸受29,30を配置
した。また、ドライブスプロケット14側のクランク軸受
30を、ドライブスプロケット14よりも車幅方向外側に配
置した。さらに、ファイナルドリブンギヤ38とドライブ
スプロケット14を合力軸31に設け、合力軸受32,33を、
ファイナルドリブンギヤ38とドライブスプロケット14の
間と、ファイナルドリブンギヤ38を挟んでドライブスプ
ロケット14の反対側とに配置した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗員のペダル踏力
と電動モーターの駆動補助力を合わせて駆動輪側に伝達
し、駆動補助力によりペダル踏力をアシストして走行を
容易にした電動補助自転車に係り、詳しくはケーシング
に上記電動モーターや減速ギヤ列等が設置され、ペダル
踏力入力用のクランク軸(ペダル軸)や合力軸等が軸支
された電動パワーユニットに関するものである。
と電動モーターの駆動補助力を合わせて駆動輪側に伝達
し、駆動補助力によりペダル踏力をアシストして走行を
容易にした電動補助自転車に係り、詳しくはケーシング
に上記電動モーターや減速ギヤ列等が設置され、ペダル
踏力入力用のクランク軸(ペダル軸)や合力軸等が軸支
された電動パワーユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の電動パワーユニットの一般的な
構造例として、例えば特開昭54-151241 号公報に記載さ
れているものがある。これは、ケーシングの内部に電動
モーターが内蔵されるとともに、クランク軸が車幅方向
に貫通する形で軸支され、筒状に形成された合力軸がク
ランク軸の周囲に同軸的に軸支されている。合力軸は、
その一端と中間部がそれぞれケーシングに固定された軸
受に支持される。一方、クランク軸はその一端がケーシ
ングに固定された軸受に支持され、他端は合力軸の一端
内周に固定された軸受に支持される。
構造例として、例えば特開昭54-151241 号公報に記載さ
れているものがある。これは、ケーシングの内部に電動
モーターが内蔵されるとともに、クランク軸が車幅方向
に貫通する形で軸支され、筒状に形成された合力軸がク
ランク軸の周囲に同軸的に軸支されている。合力軸は、
その一端と中間部がそれぞれケーシングに固定された軸
受に支持される。一方、クランク軸はその一端がケーシ
ングに固定された軸受に支持され、他端は合力軸の一端
内周に固定された軸受に支持される。
【0003】合力軸がケーシングから外部に突出部分に
は、チェーン駆動用のドライブスプロケットがワンウェ
イクラッチを介して設けられ、合力軸の逆側の端部に
は、電動モーターの駆動補助力を伝達する減速ギヤ列の
ファイナルドリブンギヤ(最終従動ギヤ)が回転一体に
設けられている。そして、クランク軸の回転力と電動モ
ーターの駆動補助力が合力軸に伝達され、その合力がド
ライブスプロケットから駆動輪側にチェーンで出力され
る。
は、チェーン駆動用のドライブスプロケットがワンウェ
イクラッチを介して設けられ、合力軸の逆側の端部に
は、電動モーターの駆動補助力を伝達する減速ギヤ列の
ファイナルドリブンギヤ(最終従動ギヤ)が回転一体に
設けられている。そして、クランク軸の回転力と電動モ
ーターの駆動補助力が合力軸に伝達され、その合力がド
ライブスプロケットから駆動輪側にチェーンで出力され
る。
【0004】この電動パワーユニットのように、筒状に
形成した合力軸をクランク軸の外周に同軸的に軸支すれ
ば、クランク軸と合力軸をそれぞれ別なスペースに配置
する必要がなくなるので、ケーシング内のスペースを非
常に有効に活用でき、電動パワーユニットをコンパクト
化することができる。
形成した合力軸をクランク軸の外周に同軸的に軸支すれ
ば、クランク軸と合力軸をそれぞれ別なスペースに配置
する必要がなくなるので、ケーシング内のスペースを非
常に有効に活用でき、電動パワーユニットをコンパクト
化することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この電
動パワーユニットは、そのクランク軸の一端が、合力軸
の一端内周に設けられた軸受に軸支されているため、常
にペダル踏力と駆動補助力を併用しながら走行するよう
に電動モーターを制御する場合には問題無いが、ペダル
踏力に依存せずに電動モーターの駆動補助力のみでも走
行可能に制御する場合には、クランク軸の停止時に電動
モーターが起動すると、合力軸の回転に伴い合力軸の内
周側に軸支されたクランク軸が連れ回りを起こし、ペダ
ルが乗員の足に当たるというような弊害の発生が予想さ
れる。
動パワーユニットは、そのクランク軸の一端が、合力軸
の一端内周に設けられた軸受に軸支されているため、常
にペダル踏力と駆動補助力を併用しながら走行するよう
に電動モーターを制御する場合には問題無いが、ペダル
踏力に依存せずに電動モーターの駆動補助力のみでも走
行可能に制御する場合には、クランク軸の停止時に電動
モーターが起動すると、合力軸の回転に伴い合力軸の内
周側に軸支されたクランク軸が連れ回りを起こし、ペダ
ルが乗員の足に当たるというような弊害の発生が予想さ
れる。
【0006】また、合力軸に設けられたドライブスプロ
ケットとファイナルドリブンギヤとが軸方向に大きく離
間して配置されており、合力軸の軸受がファイナルドリ
ブンギヤを挟むようにして偏った位置に配置されている
ので、合力軸とクランク軸がほぼ片持ち梁状に支持され
ている。このため、例えば発進時や登坂時のようにドラ
イブスプロケットに高負荷が加わる時には、クランク軸
と合力軸に多大な曲げモーメントが加ることになり、そ
の強度対策のためにクランク軸と合力軸の径を大きくし
たり、ケーシングを頑丈に構成する必要が生じ、重量増
やコスト高になることを余儀無くされる。
ケットとファイナルドリブンギヤとが軸方向に大きく離
間して配置されており、合力軸の軸受がファイナルドリ
ブンギヤを挟むようにして偏った位置に配置されている
ので、合力軸とクランク軸がほぼ片持ち梁状に支持され
ている。このため、例えば発進時や登坂時のようにドラ
イブスプロケットに高負荷が加わる時には、クランク軸
と合力軸に多大な曲げモーメントが加ることになり、そ
の強度対策のためにクランク軸と合力軸の径を大きくし
たり、ケーシングを頑丈に構成する必要が生じ、重量増
やコスト高になることを余儀無くされる。
【0007】本発明は、以上のような問題点を解決する
べくなされたものであり、電動モーターの駆動補助力の
みで走行する際において合力軸の回転に伴いクランク軸
が連れ回りを起こすことを防止するとともに、クランク
軸や合力軸を安定的に軸支可能にして軽量化とコストダ
ウンを図り、併せてケーシング内のスペースを有効に利
用してコンパクト化を達成することのできる電動補助自
転車の電動パワーユニットを提供することを目的とす
る。
べくなされたものであり、電動モーターの駆動補助力の
みで走行する際において合力軸の回転に伴いクランク軸
が連れ回りを起こすことを防止するとともに、クランク
軸や合力軸を安定的に軸支可能にして軽量化とコストダ
ウンを図り、併せてケーシング内のスペースを有効に利
用してコンパクト化を達成することのできる電動補助自
転車の電動パワーユニットを提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る電動補助自転車の電動パワーユニット
は、請求項1に記載したように、ケーシングに、駆動補
助力を出力する電動モーターが設置されるとともに、ペ
ダル踏力により回転駆動されるクランク軸と、このクラ
ンク軸の回転力および上記駆動補助力を受けてその合力
を駆動輪側に出力する合力軸とが軸支され、上記合力軸
が筒状に形成されてクランク軸の周囲に同軸的に設けら
れた電動補助自転車の電動パワーユニットにおいて、上
記クランク軸と上記合力軸とを、それぞれ上記ケーシン
グに設けた専用のクランク軸受および合力軸受によって
個別に軸支したことを特徴とする。
め、本発明に係る電動補助自転車の電動パワーユニット
は、請求項1に記載したように、ケーシングに、駆動補
助力を出力する電動モーターが設置されるとともに、ペ
ダル踏力により回転駆動されるクランク軸と、このクラ
ンク軸の回転力および上記駆動補助力を受けてその合力
を駆動輪側に出力する合力軸とが軸支され、上記合力軸
が筒状に形成されてクランク軸の周囲に同軸的に設けら
れた電動補助自転車の電動パワーユニットにおいて、上
記クランク軸と上記合力軸とを、それぞれ上記ケーシン
グに設けた専用のクランク軸受および合力軸受によって
個別に軸支したことを特徴とする。
【0009】また、本発明に係る電動補助自転車の電動
パワーユニットは、請求項2に記載したように、前記ク
ランク軸受の間隔を前記合力軸受の間隔よりも大きく設
定し、車幅方向で合力軸受よりも外側にクランク軸受を
配置した。
パワーユニットは、請求項2に記載したように、前記ク
ランク軸受の間隔を前記合力軸受の間隔よりも大きく設
定し、車幅方向で合力軸受よりも外側にクランク軸受を
配置した。
【0010】さらに、本発明に係る電動補助自転車の電
動パワーユニットは、請求項3に記載したように、前記
駆動補助力を前記合力軸に伝達する減速ギヤ列のファイ
ナルドリブンギヤと、合力軸の回転力を駆動輪側に出力
するドライブスプロケットとを合力軸に設け、前記合力
軸受を、上記ファイナルドリブンギヤと上記ドライブス
プロケットの間と、ファイナルドリブンギヤを挟んでド
ライブスプロケットの反対側とに配置した。
動パワーユニットは、請求項3に記載したように、前記
駆動補助力を前記合力軸に伝達する減速ギヤ列のファイ
ナルドリブンギヤと、合力軸の回転力を駆動輪側に出力
するドライブスプロケットとを合力軸に設け、前記合力
軸受を、上記ファイナルドリブンギヤと上記ドライブス
プロケットの間と、ファイナルドリブンギヤを挟んでド
ライブスプロケットの反対側とに配置した。
【0011】そして、本発明に係る電動補助自転車の電
動パワーユニットは、請求項4に記載したように、前記
ドライブスプロケット側の前記クランク軸受を、ドライ
ブスプロケットよりも車幅方向外側に配置した。
動パワーユニットは、請求項4に記載したように、前記
ドライブスプロケット側の前記クランク軸受を、ドライ
ブスプロケットよりも車幅方向外側に配置した。
【0012】また、本発明に係る電動補助自転車の電動
パワーユニットは、請求項5に記載したように、前記減
速ギヤ列を車幅方向で前記電動モーターと前記ドライブ
スプロケットの間に配置し、この減速ギヤ列を前後方向
に延びる直線状に構成した。
パワーユニットは、請求項5に記載したように、前記減
速ギヤ列を車幅方向で前記電動モーターと前記ドライブ
スプロケットの間に配置し、この減速ギヤ列を前後方向
に延びる直線状に構成した。
【0013】さらに、本発明に係る電動補助自転車の電
動パワーユニットは、請求項6に記載したように、前記
電動モーター制御用のコントローラーを、車幅方向で前
記減速ギヤ列に対し電動モーター側に、かつ前後方向で
電動モーターと前記クランク軸との間に配置した。
動パワーユニットは、請求項6に記載したように、前記
電動モーター制御用のコントローラーを、車幅方向で前
記減速ギヤ列に対し電動モーター側に、かつ前後方向で
電動モーターと前記クランク軸との間に配置した。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る
電動パワーユニットを備えた電動補助自転車の一例を示
す左側面図であり、図2は図1のII部拡大図である。ま
た、図3は、図2の III-III線に沿って展開した電動パ
ワーユニットの横断面図である。
て図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る
電動パワーユニットを備えた電動補助自転車の一例を示
す左側面図であり、図2は図1のII部拡大図である。ま
た、図3は、図2の III-III線に沿って展開した電動パ
ワーユニットの横断面図である。
【0015】この電動補助自転車1は、例えば金属管を
組み合わせた車体フレーム2を備えており、この車体フ
レーム2の中央下部に電動パワーユニット3が搭載され
ている。車体フレーム2の前頭部には、前輪4を支持す
るフロントフォーク5がハンドルバー6等と共に左右回
動自在に軸支され、車体フレーム2の後部には駆動輪で
ある後輪7が軸支され、車体フレーム2の中央上部には
サドル8が設置される。
組み合わせた車体フレーム2を備えており、この車体フ
レーム2の中央下部に電動パワーユニット3が搭載され
ている。車体フレーム2の前頭部には、前輪4を支持す
るフロントフォーク5がハンドルバー6等と共に左右回
動自在に軸支され、車体フレーム2の後部には駆動輪で
ある後輪7が軸支され、車体フレーム2の中央上部には
サドル8が設置される。
【0016】図1〜図3に示すように、電動パワーユニ
ット3の後部を車幅方向に貫通する形でクランク軸10が
回転自在に軸支されており、このクランク軸10の両端部
にそれぞれクランク11がナット12で回転一体に固定さ
れ、左右のクランク11の先端にそれぞれペダル13が回転
自在に設けられる。
ット3の後部を車幅方向に貫通する形でクランク軸10が
回転自在に軸支されており、このクランク軸10の両端部
にそれぞれクランク11がナット12で回転一体に固定さ
れ、左右のクランク11の先端にそれぞれペダル13が回転
自在に設けられる。
【0017】また、クランク軸10には電動パワーユニッ
ト3の右側に位置するドライブスプロケット14(図3参
照)が軸装され、このドライブスプロケット14と、後輪
7のハブ(非図示)の右側に設けられたドリブンスプロ
ケット(非図示)との間にチェーン15が巻装される。
ト3の右側に位置するドライブスプロケット14(図3参
照)が軸装され、このドライブスプロケット14と、後輪
7のハブ(非図示)の右側に設けられたドリブンスプロ
ケット(非図示)との間にチェーン15が巻装される。
【0018】クランク軸10は、サドル8に着座した乗員
が両足でペダル13を踏むことによりD方向に回転駆動さ
れ、その際にドライブスプロケット14がクランク軸10と
同一方向に回転し、この回転がチェーン15によりドリブ
ンスプロケットに伝達されて後輪7が駆動される。な
お、電動パワーユニット3の上方には、電動パワーユニ
ット3に設置された電動モーター16を作動させるための
バッテリーユニット17が着脱可能に設置され、電動パワ
ーユニット3と共にフレームカバー18で被装されてい
る。
が両足でペダル13を踏むことによりD方向に回転駆動さ
れ、その際にドライブスプロケット14がクランク軸10と
同一方向に回転し、この回転がチェーン15によりドリブ
ンスプロケットに伝達されて後輪7が駆動される。な
お、電動パワーユニット3の上方には、電動パワーユニ
ット3に設置された電動モーター16を作動させるための
バッテリーユニット17が着脱可能に設置され、電動パワ
ーユニット3と共にフレームカバー18で被装されてい
る。
【0019】図2に示すように、電動パワーユニット3
の外殻をなすケーシング19の周囲には3箇所の固定台座
20a,20b,20cが突設され、これらの固定台座20a,
20b,20cが、それぞれ車体フレーム2に設けられた固
定ブラケット21a,21b,21cにボルトで締結される。
なお、固定ブラケット21cと、その正面に位置する固定
ブラケット21dとの間に板状のブリッジ部材22が水平に
架設されてボルトで固定され、その上にバッテリーユニ
ット17が載置される。
の外殻をなすケーシング19の周囲には3箇所の固定台座
20a,20b,20cが突設され、これらの固定台座20a,
20b,20cが、それぞれ車体フレーム2に設けられた固
定ブラケット21a,21b,21cにボルトで締結される。
なお、固定ブラケット21cと、その正面に位置する固定
ブラケット21dとの間に板状のブリッジ部材22が水平に
架設されてボルトで固定され、その上にバッテリーユニ
ット17が載置される。
【0020】図3に示すように、電動パワーユニット3
のケーシング19は、進行方向左側に位置する左側ケース
23と、その右側開口部に液密に被着される右側ケース24
と、右側ケース24のさらに右側面に固定されるスプロケ
ットハウジング25とからなる3ピース構造である。な
お、左側ケース23の左側面に形成された凹部26の左側面
に小形のカバー27が装着される。
のケーシング19は、進行方向左側に位置する左側ケース
23と、その右側開口部に液密に被着される右側ケース24
と、右側ケース24のさらに右側面に固定されるスプロケ
ットハウジング25とからなる3ピース構造である。な
お、左側ケース23の左側面に形成された凹部26の左側面
に小形のカバー27が装着される。
【0021】そして、左側ケース23の後部に設けられた
クランク軸受29と、スプロケットハウジング25に設けら
れたクランク軸受30とによりクランク軸10が回転自在に
軸支される。また、クランク軸10の周囲には、筒状に形
成された合力軸31が同軸的に設けられている。この合力
軸31は、左側ケース23に設置された合力軸受32と、右側
ケース24に設置された合力軸受33とによって回転自在に
軸支される。
クランク軸受29と、スプロケットハウジング25に設けら
れたクランク軸受30とによりクランク軸10が回転自在に
軸支される。また、クランク軸10の周囲には、筒状に形
成された合力軸31が同軸的に設けられている。この合力
軸31は、左側ケース23に設置された合力軸受32と、右側
ケース24に設置された合力軸受33とによって回転自在に
軸支される。
【0022】このように、クランク軸10と合力軸31は、
それぞれケーシング19に設けた専用のクランク軸受29,
30および合力軸受32,33によって個別に軸支される。ま
た、クランク軸受29,30の間隔は合力軸受32,33の間隔
よりも大きく設定され、車幅方向で合力軸受32,33より
も外側にクランク軸受29,30が配置されている。なお、
クランク軸10は合力軸31の内径部に緩めに挿通され、ク
ランク軸10と合力軸31との間にオイルシール34が介装さ
れる。
それぞれケーシング19に設けた専用のクランク軸受29,
30および合力軸受32,33によって個別に軸支される。ま
た、クランク軸受29,30の間隔は合力軸受32,33の間隔
よりも大きく設定され、車幅方向で合力軸受32,33より
も外側にクランク軸受29,30が配置されている。なお、
クランク軸10は合力軸31の内径部に緩めに挿通され、ク
ランク軸10と合力軸31との間にオイルシール34が介装さ
れる。
【0023】クランク軸10と合力軸31の間には、例えば
ラチェット式のワンウェイクラッチ36が設けられ、クラ
ンク軸10のD方向への回転のみが合力軸31に伝達される
ようになっている。また、合力軸31の軸方向中間部に
は、ファイナルドリブンギヤ38が回転一体に形成され、
合力軸31の右端部には、前記ドライブスプロケット14が
スプライン結合等により回転一体に設けられる。
ラチェット式のワンウェイクラッチ36が設けられ、クラ
ンク軸10のD方向への回転のみが合力軸31に伝達される
ようになっている。また、合力軸31の軸方向中間部に
は、ファイナルドリブンギヤ38が回転一体に形成され、
合力軸31の右端部には、前記ドライブスプロケット14が
スプライン結合等により回転一体に設けられる。
【0024】ここで、2つの合力軸受32,33のうち、一
方(右側)の合力軸受33は、ファイナルドリブンギヤ38
とドライブスプロケット14の間に配置され、他方(左
側)の合力軸受32は、ファイナルドリブンギヤ38を挟ん
でドライブスプロケット14の反対側(合力軸31の左端
部)に配置されている。また、ドライブスプロケット14
側(右側)のクランク軸受30は、ドライブスプロケット
14よりも車幅方向外側(右側)に配置されており、スプ
ロケットハウジング25に固定されている。なお、スプロ
ケットハウジング25によってドライブスプロケット14全
体がカバーされる構造となっている。
方(右側)の合力軸受33は、ファイナルドリブンギヤ38
とドライブスプロケット14の間に配置され、他方(左
側)の合力軸受32は、ファイナルドリブンギヤ38を挟ん
でドライブスプロケット14の反対側(合力軸31の左端
部)に配置されている。また、ドライブスプロケット14
側(右側)のクランク軸受30は、ドライブスプロケット
14よりも車幅方向外側(右側)に配置されており、スプ
ロケットハウジング25に固定されている。なお、スプロ
ケットハウジング25によってドライブスプロケット14全
体がカバーされる構造となっている。
【0025】合力軸31に設けられたファイナルドリブン
ギヤ38は、右側の合力軸受33の側に寄せて設けられてお
り、ファイナルドリブンギヤ38と左側の合力軸受32との
間に形成されたクラッチハウジング39の内部に前記ワン
ウェイクラッチ36が内蔵される。また、ワンウェイクラ
ッチ36とクランク軸受29との間にはスペーサースリーブ
40が介装される。
ギヤ38は、右側の合力軸受33の側に寄せて設けられてお
り、ファイナルドリブンギヤ38と左側の合力軸受32との
間に形成されたクラッチハウジング39の内部に前記ワン
ウェイクラッチ36が内蔵される。また、ワンウェイクラ
ッチ36とクランク軸受29との間にはスペーサースリーブ
40が介装される。
【0026】一方、駆動補助力を発生する電動モーター
16は、左側ケース23の前部左側にボルト42とナット43で
固定され、その主軸44が右方に延び、左側ケース23と右
側ケース24との間で軸受46,47に軸支された第1ギヤシ
ャフト48に回転一体に連結されている。また、第1ギヤ
シャフト48に平行して第2ギヤシャフト49が軸受50,51
に軸支され、さらにその後方で第3ギヤシャフト52が軸
受53,54に軸支されている。
16は、左側ケース23の前部左側にボルト42とナット43で
固定され、その主軸44が右方に延び、左側ケース23と右
側ケース24との間で軸受46,47に軸支された第1ギヤシ
ャフト48に回転一体に連結されている。また、第1ギヤ
シャフト48に平行して第2ギヤシャフト49が軸受50,51
に軸支され、さらにその後方で第3ギヤシャフト52が軸
受53,54に軸支されている。
【0027】第1ギヤシャフト48に回転一体に形成され
たプライマリードライブギヤ56は、第2ギヤシャフト49
に回転一体に設けられたプライマリードリブンギヤ57に
噛み合い、第2ギヤシャフト49に回転一体に形成された
セカンダリードライブギヤ58は、第3ギヤシャフト52に
ワンウェイクラッチ59を介して設けられたセカンダリー
ドリブンギヤ60に噛み合う。また、第3ギヤシャフト52
に回転一体に形成されたファイナルドライブギヤ61が、
合力軸31のファイナルドリブンギヤ38に噛み合う。
たプライマリードライブギヤ56は、第2ギヤシャフト49
に回転一体に設けられたプライマリードリブンギヤ57に
噛み合い、第2ギヤシャフト49に回転一体に形成された
セカンダリードライブギヤ58は、第3ギヤシャフト52に
ワンウェイクラッチ59を介して設けられたセカンダリー
ドリブンギヤ60に噛み合う。また、第3ギヤシャフト52
に回転一体に形成されたファイナルドライブギヤ61が、
合力軸31のファイナルドリブンギヤ38に噛み合う。
【0028】上記6個のギヤ38,56,57,58,60,61
は、減速ギヤ列62を構成する。この減速ギヤ列62は、車
幅方向で電動モーター16とドライブスプロケット14の間
に配置されている。また、この減速ギヤ列62は、その大
小のギヤを互い違いに配置することによって前後方向に
延びる直線状に構成されている。
は、減速ギヤ列62を構成する。この減速ギヤ列62は、車
幅方向で電動モーター16とドライブスプロケット14の間
に配置されている。また、この減速ギヤ列62は、その大
小のギヤを互い違いに配置することによって前後方向に
延びる直線状に構成されている。
【0029】さらに、左側ケース23の左側面に形成され
た凹部26と、ここに装着されたカバー27との間のスペー
スには、電動モーター16制御用のコントローラー64が内
蔵されるが、このコントローラー64の位置(即ち凹部26
とカバー27の位置)は、車幅方向で減速ギヤ列62に対し
電動モーター16側(ここでは左側)に、かつ前後方向で
電動モーター16とクランク軸10との間に設定されてい
る。
た凹部26と、ここに装着されたカバー27との間のスペー
スには、電動モーター16制御用のコントローラー64が内
蔵されるが、このコントローラー64の位置(即ち凹部26
とカバー27の位置)は、車幅方向で減速ギヤ列62に対し
電動モーター16側(ここでは左側)に、かつ前後方向で
電動モーター16とクランク軸10との間に設定されてい
る。
【0030】以上のように構成された電動パワーユニッ
ト3において、電動モーター16が作動すると、電動モー
ター16の主軸44と第1ギヤシャフト48とプライマリード
ライブギヤ56がA方向に回転し、第2ギヤシャフト49と
プライマリードリブンギヤ57とセカンダリードライブギ
ヤ58がB方向に回転し、第3ギヤシャフト52とセカンダ
リードリブンギヤ60とファイナルドライブギヤ61がC方
向に回転し、ファイナルドリブンギヤ38と合力軸31がD
方向に回転する。このように、電動モーター16から出力
される駆動補助力は減速ギヤ列62により3段階に減速さ
れて合力軸31に伝達される。
ト3において、電動モーター16が作動すると、電動モー
ター16の主軸44と第1ギヤシャフト48とプライマリード
ライブギヤ56がA方向に回転し、第2ギヤシャフト49と
プライマリードリブンギヤ57とセカンダリードライブギ
ヤ58がB方向に回転し、第3ギヤシャフト52とセカンダ
リードリブンギヤ60とファイナルドライブギヤ61がC方
向に回転し、ファイナルドリブンギヤ38と合力軸31がD
方向に回転する。このように、電動モーター16から出力
される駆動補助力は減速ギヤ列62により3段階に減速さ
れて合力軸31に伝達される。
【0031】また、乗員がペダル13を漕いでクランク軸
10をD方向に回転させると、その回転がワンウェイクラ
ッチ36を経て合力軸31に伝達される。従って、合力軸31
とドライブスプロケット14は、乗員のペダル踏力と電動
モーター16の駆動補助力を両方受けてD方向に回転し、
その回転力がチェーン15を経て後輪7側に出力され、電
動補助自転車1が前進する。
10をD方向に回転させると、その回転がワンウェイクラ
ッチ36を経て合力軸31に伝達される。従って、合力軸31
とドライブスプロケット14は、乗員のペダル踏力と電動
モーター16の駆動補助力を両方受けてD方向に回転し、
その回転力がチェーン15を経て後輪7側に出力され、電
動補助自転車1が前進する。
【0032】このように、電動モーター16の駆動補助力
が乗員のペダル踏力と共に後輪7に伝達され、駆動補助
力によってペダル踏力がアシストされるため、乗員の負
担が軽減されて走行が容易になる。なお、駆動補助力の
大きさは、コントローラー64の制御により乗員のペダル
踏力に合わせて適宜調整される。
が乗員のペダル踏力と共に後輪7に伝達され、駆動補助
力によってペダル踏力がアシストされるため、乗員の負
担が軽減されて走行が容易になる。なお、駆動補助力の
大きさは、コントローラー64の制御により乗員のペダル
踏力に合わせて適宜調整される。
【0033】ところで、ワンウェイクラッチ36はクラン
ク軸10のD方向への回転のみを合力軸31に伝達するた
め、乗員がペダル13を逆方向に漕いでクランク軸10を反
D方向へ回転させた場合には、ワンウェイクラッチ36の
作用によりクランク軸10の回転が合力軸31に対して遮断
され、クランク軸10が合力軸31の中で空転する。
ク軸10のD方向への回転のみを合力軸31に伝達するた
め、乗員がペダル13を逆方向に漕いでクランク軸10を反
D方向へ回転させた場合には、ワンウェイクラッチ36の
作用によりクランク軸10の回転が合力軸31に対して遮断
され、クランク軸10が合力軸31の中で空転する。
【0034】また、ワンウェイクラッチ59は、セカンダ
リードリブンギヤ60のC方向への回転のみを第3ギヤシ
ャフト52に伝達するように構成されており、例えばセカ
ンダリードリブンギヤ60の停止時に第3ギヤシャフト52
がC方向に回転しても、その回転はセカンダリードリブ
ンギヤ60に対して遮断される。このため、例えば電動モ
ーター16の停止時に乗員がペダル13を漕いでクランク軸
10と合力軸31をD方向に回転させ、第3ギヤシャフト52
をC方向に回転させたとしても、その回転力はワンウェ
イクラッチ59に遮断されて電動モーター16に伝達される
ことはなく、電動モーター16が逆駆動されないのでペダ
ル踏力が軽く保たれ、電動補助自転車1を一般の自転車
と同様に軽快に走らせることができる。
リードリブンギヤ60のC方向への回転のみを第3ギヤシ
ャフト52に伝達するように構成されており、例えばセカ
ンダリードリブンギヤ60の停止時に第3ギヤシャフト52
がC方向に回転しても、その回転はセカンダリードリブ
ンギヤ60に対して遮断される。このため、例えば電動モ
ーター16の停止時に乗員がペダル13を漕いでクランク軸
10と合力軸31をD方向に回転させ、第3ギヤシャフト52
をC方向に回転させたとしても、その回転力はワンウェ
イクラッチ59に遮断されて電動モーター16に伝達される
ことはなく、電動モーター16が逆駆動されないのでペダ
ル踏力が軽く保たれ、電動補助自転車1を一般の自転車
と同様に軽快に走らせることができる。
【0035】一方、乗員のペダル踏力に依存することな
く、電動モーター16の駆動補助力のみでも走行できるよ
うにコントローラー64をプログラムしてもよい。この電
動パワーユニット3によれば、クランク軸10と、その周
囲に同軸的に設けられた筒状の合力軸31とが、それぞれ
ケーシング19に設けられた専用のクランク軸受29,30お
よび合力軸受32,33によって個別に軸支されているの
で、上述のように電動モーター16の駆動補助力のみで走
行する際に、停止しているクランク軸10の周囲で合力軸
31が回転しても、クランク軸10が合力軸31と共に連れ回
りを起こすことがなく、ペダル13が乗員の足に当たると
いうような弊害も起きない。
く、電動モーター16の駆動補助力のみでも走行できるよ
うにコントローラー64をプログラムしてもよい。この電
動パワーユニット3によれば、クランク軸10と、その周
囲に同軸的に設けられた筒状の合力軸31とが、それぞれ
ケーシング19に設けられた専用のクランク軸受29,30お
よび合力軸受32,33によって個別に軸支されているの
で、上述のように電動モーター16の駆動補助力のみで走
行する際に、停止しているクランク軸10の周囲で合力軸
31が回転しても、クランク軸10が合力軸31と共に連れ回
りを起こすことがなく、ペダル13が乗員の足に当たると
いうような弊害も起きない。
【0036】また、この電動パワーユニット3では、ク
ランク軸受29,30の間隔が合力軸受32,33の間隔よりも
大きく設定され、車幅方向で合力軸受32,33よりも外側
にクランク軸受29,30が配置されていることに加え、ド
ライブスプロケット14側のクランク軸受30が、ドライブ
スプロケット14よりも車幅方向外側に配置されたため、
クランク軸10と合力軸31を共に両端部で支持して安定的
に軸支することができ、特にクランク軸10の支持スパン
を最大限に確保することができる。これにより、クラン
ク軸10と合力軸31に過度の曲げモーメントが加わらなく
なくなるため、クランク軸10と合力軸31の径を小径化し
て電動パワーユニット3の軽量化、コンパクト化、なら
びにローコスト化を図ることができる。
ランク軸受29,30の間隔が合力軸受32,33の間隔よりも
大きく設定され、車幅方向で合力軸受32,33よりも外側
にクランク軸受29,30が配置されていることに加え、ド
ライブスプロケット14側のクランク軸受30が、ドライブ
スプロケット14よりも車幅方向外側に配置されたため、
クランク軸10と合力軸31を共に両端部で支持して安定的
に軸支することができ、特にクランク軸10の支持スパン
を最大限に確保することができる。これにより、クラン
ク軸10と合力軸31に過度の曲げモーメントが加わらなく
なくなるため、クランク軸10と合力軸31の径を小径化し
て電動パワーユニット3の軽量化、コンパクト化、なら
びにローコスト化を図ることができる。
【0037】一方、合力軸31を支持する片方の合力軸受
33がファイナルドリブンギヤ38とドライブスプロケット
14の間に配置され、他方の合力軸受32がファイナルドリ
ブンギヤ38を挟んでドライブスプロケット14の反対側に
配置されたので、ペダル踏力と駆動補助力が共に加えら
れる合力軸31を安定的に支持しながらも、合力軸受33と
隣接する別な軸受54とをケーシング19内で前後方向に整
列させ、ケーシング19内のスペースを有効に利用してケ
ーシング19の横幅増大を防ぎ、電動パワーユニット3の
軽量化とコンパクト化に一層の貢献を果たすことができ
る。
33がファイナルドリブンギヤ38とドライブスプロケット
14の間に配置され、他方の合力軸受32がファイナルドリ
ブンギヤ38を挟んでドライブスプロケット14の反対側に
配置されたので、ペダル踏力と駆動補助力が共に加えら
れる合力軸31を安定的に支持しながらも、合力軸受33と
隣接する別な軸受54とをケーシング19内で前後方向に整
列させ、ケーシング19内のスペースを有効に利用してケ
ーシング19の横幅増大を防ぎ、電動パワーユニット3の
軽量化とコンパクト化に一層の貢献を果たすことができ
る。
【0038】さらに、この電動パワーユニット3は、前
後方向に延びる直線状に構成された減速ギヤ列62が車幅
方向で電動モーター16とドライブスプロケット14の間に
配置され、しかもコントローラー64が車幅方向で減速ギ
ヤ列62に対し電動モーター16側に、かつ前後方向で電動
モーター16とクランク軸10との間に配置されたので、こ
の点でもケーシング19内のスペースを非常に有効に利用
でき、電動パワーユニット3のコンパクト化を図ること
ができる。
後方向に延びる直線状に構成された減速ギヤ列62が車幅
方向で電動モーター16とドライブスプロケット14の間に
配置され、しかもコントローラー64が車幅方向で減速ギ
ヤ列62に対し電動モーター16側に、かつ前後方向で電動
モーター16とクランク軸10との間に配置されたので、こ
の点でもケーシング19内のスペースを非常に有効に利用
でき、電動パワーユニット3のコンパクト化を図ること
ができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る電動
補助自転車の電動パワーユニットは、ケーシングに、駆
動補助力を出力する電動モーターが設置されるととも
に、ペダル踏力により回転駆動されるクランク軸と、こ
のクランク軸の回転力および上記駆動補助力を受けてそ
の合力を駆動輪側に出力する合力軸とが軸支され、上記
合力軸が筒状に形成されてクランク軸の周囲に同軸的に
設けられた電動補助自転車の電動パワーユニットにおい
て、上記クランク軸と上記合力軸とを、それぞれ上記ケ
ーシングに設けた専用のクランク軸受および合力軸受に
よって個別に軸支したので、電動モーターの駆動補助力
のみで走行する際に、回転する合力軸の中でクランク軸
が連れ回りを起こすことがなく、ペダルが乗員の足に当
たるというような弊害を防止することができる。
補助自転車の電動パワーユニットは、ケーシングに、駆
動補助力を出力する電動モーターが設置されるととも
に、ペダル踏力により回転駆動されるクランク軸と、こ
のクランク軸の回転力および上記駆動補助力を受けてそ
の合力を駆動輪側に出力する合力軸とが軸支され、上記
合力軸が筒状に形成されてクランク軸の周囲に同軸的に
設けられた電動補助自転車の電動パワーユニットにおい
て、上記クランク軸と上記合力軸とを、それぞれ上記ケ
ーシングに設けた専用のクランク軸受および合力軸受に
よって個別に軸支したので、電動モーターの駆動補助力
のみで走行する際に、回転する合力軸の中でクランク軸
が連れ回りを起こすことがなく、ペダルが乗員の足に当
たるというような弊害を防止することができる。
【0040】また、本発明に係る電動補助自転車の電動
パワーユニットは、前記クランク軸受の間隔を前記合力
軸受の間隔よりも大きく設定し、車幅方向で合力軸受よ
りも外側にクランク軸受を配置したので、クランク軸と
合力軸を共に両端部で支持して安定的に軸支し、クラン
ク軸と合力軸に過度の曲げモーメントが加わることを防
止して両軸の径を小径化し、電動パワーユニットの軽量
化、コンパクト化、ならびにローコスト化を図ることが
できる。
パワーユニットは、前記クランク軸受の間隔を前記合力
軸受の間隔よりも大きく設定し、車幅方向で合力軸受よ
りも外側にクランク軸受を配置したので、クランク軸と
合力軸を共に両端部で支持して安定的に軸支し、クラン
ク軸と合力軸に過度の曲げモーメントが加わることを防
止して両軸の径を小径化し、電動パワーユニットの軽量
化、コンパクト化、ならびにローコスト化を図ることが
できる。
【0041】さらに、本発明に係る電動補助自転車の電
動パワーユニットは、前記駆動補助力を前記合力軸に伝
達する減速ギヤ列のファイナルドリブンギヤと、合力軸
の回転力を駆動輪側に出力するドライブスプロケットと
を合力軸に設け、前記合力軸受を、上記ファイナルドリ
ブンギヤと上記ドライブスプロケットの間と、ファイナ
ルドリブンギヤを挟んでドライブスプロケットの反対側
とに配置したため、合力軸を安定的に支持しつつ、ケー
シング内のスペースを有効に利用してケーシングの横幅
増大を防ぎ、電動パワーユニットの軽量化とコンパクト
化を図ることができる。
動パワーユニットは、前記駆動補助力を前記合力軸に伝
達する減速ギヤ列のファイナルドリブンギヤと、合力軸
の回転力を駆動輪側に出力するドライブスプロケットと
を合力軸に設け、前記合力軸受を、上記ファイナルドリ
ブンギヤと上記ドライブスプロケットの間と、ファイナ
ルドリブンギヤを挟んでドライブスプロケットの反対側
とに配置したため、合力軸を安定的に支持しつつ、ケー
シング内のスペースを有効に利用してケーシングの横幅
増大を防ぎ、電動パワーユニットの軽量化とコンパクト
化を図ることができる。
【0042】そして、本発明に係る電動補助自転車の電
動パワーユニットは、前記ドライブスプロケット側の前
記クランク軸受を、ドライブスプロケットよりも車幅方
向外側に配置したので、クランク軸の支持スパンを最大
限に確保し、クランク軸を一層安定的に軸支することが
できる。
動パワーユニットは、前記ドライブスプロケット側の前
記クランク軸受を、ドライブスプロケットよりも車幅方
向外側に配置したので、クランク軸の支持スパンを最大
限に確保し、クランク軸を一層安定的に軸支することが
できる。
【0043】また、本発明に係る電動補助自転車の電動
パワーユニットは、前記減速ギヤ列を車幅方向で前記電
動モーターと前記ドライブスプロケットの間に配置し、
この減速ギヤ列を前後方向に延びる直線状に構成すると
ともに、電動モーター制御用のコントローラーを、車幅
方向で減速ギヤ列に対し電動モーター側に、かつ前後方
向で電動モーターと前記クランク軸との間に配置したの
で、ケーシング内のスペースを非常に有効に利用し、電
動パワーユニットのコンパクト化を図ることができる。
パワーユニットは、前記減速ギヤ列を車幅方向で前記電
動モーターと前記ドライブスプロケットの間に配置し、
この減速ギヤ列を前後方向に延びる直線状に構成すると
ともに、電動モーター制御用のコントローラーを、車幅
方向で減速ギヤ列に対し電動モーター側に、かつ前後方
向で電動モーターと前記クランク軸との間に配置したの
で、ケーシング内のスペースを非常に有効に利用し、電
動パワーユニットのコンパクト化を図ることができる。
【図1】本発明に係る電動パワーユニットを備えた電動
補助自転車の一例を示す左側面図。
補助自転車の一例を示す左側面図。
【図2】図1のII部拡大図。
【図3】図2の III-III線に沿って展開した電動パワー
ユニットの横断面図であり、本発明の一実施形態を示す
図。
ユニットの横断面図であり、本発明の一実施形態を示す
図。
1 電動補助自転車 3 電動パワーユニット 7 駆動輪である後輪 10 クランク軸 14 ドライブスプロケット 16 電動モーター 19 ケーシング 29,30 クランク軸受 31 合力軸 32,33 合力軸受 38 ファイナルドリブンギヤ 62 減速ギヤ列 64 コントローラー
Claims (6)
- 【請求項1】 ケーシングに、駆動補助力を出力する電
動モーターが設置されるとともに、ペダル踏力により回
転駆動されるクランク軸と、このクランク軸の回転力お
よび上記駆動補助力を受けてその合力を駆動輪側に出力
する合力軸とが軸支され、上記合力軸が筒状に形成され
てクランク軸の周囲に同軸的に設けられた電動補助自転
車の電動パワーユニットにおいて、上記クランク軸10と
上記合力軸31とを、それぞれ上記ケーシング22に設けた
専用のクランク軸受29,30および合力軸受32,33によっ
て個別に軸支したことを特徴とする電動補助自転車の電
動パワーユニット。 - 【請求項2】 前記クランク軸受29,30の間隔を前記合
力軸受32,33の間隔よりも大きく設定し、車幅方向で合
力軸受32,33よりも外側にクランク軸受29,30を配置し
た請求項1に記載の電動補助自転車の電動パワーユニッ
ト。 - 【請求項3】 前記駆動補助力を前記合力軸31に伝達す
る減速ギヤ列62のファイナルドリブンギヤ38と、合力軸
31の回転力を駆動輪側に出力するドライブスプロケット
14とを合力軸31に設け、前記合力軸受32,33を、上記フ
ァイナルドリブンギヤ38と上記ドライブスプロケット14
の間と、ファイナルドリブンギヤ38を挟んでドライブス
プロケット14の反対側とに配置した請求項1および2に
記載の電動補助自転車の電動パワーユニット。 - 【請求項4】 前記ドライブスプロケット14側の前記ク
ランク軸受30を、ドライブスプロケット14よりも車幅方
向外側に配置した請求項3に記載の電動補助自転車の電
動パワーユニット。 - 【請求項5】 前記減速ギヤ列62を車幅方向で前記電動
モーター16と前記ドライブスプロケット14の間に配置
し、この減速ギヤ列62を前後方向に延びる直線状に構成
した請求項3に記載の電動補助自転車の電動パワーユニ
ット。 - 【請求項6】 前記電動モーター16制御用のコントロー
ラー64を、車幅方向で前記減速ギヤ列62に対し電動モー
ター16側に、かつ前後方向で電動モーター16と前記クラ
ンク軸10との間に配置した請求項5に記載の電動補助自
転車の電動パワーユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10367470A JP2000185685A (ja) | 1998-12-24 | 1998-12-24 | 電動補助自転車の電動パワーユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10367470A JP2000185685A (ja) | 1998-12-24 | 1998-12-24 | 電動補助自転車の電動パワーユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000185685A true JP2000185685A (ja) | 2000-07-04 |
Family
ID=18489386
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10367470A Pending JP2000185685A (ja) | 1998-12-24 | 1998-12-24 | 電動補助自転車の電動パワーユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000185685A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2409908A1 (de) * | 2010-07-22 | 2012-01-25 | Winora-Staiger GmbH | Motorunterstütztes Fahrrad |
TWI424938B (zh) * | 2011-08-23 | 2014-02-01 | Ind Tech Res Inst | 電動輔助轉輪機構 |
FR3077265A1 (fr) * | 2018-02-01 | 2019-08-02 | Centre National De La Recherche Scientifique (Cnrs) | Bicyclette equipee d'un accessoire de motorisation electrique monte amovible dans un berceau du cadre surplombant l'axe du pedalier |
JP2021133704A (ja) * | 2020-02-25 | 2021-09-13 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 電動アシスト自転車および電動アシスト自転車用モータユニット |
-
1998
- 1998-12-24 JP JP10367470A patent/JP2000185685A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2409908A1 (de) * | 2010-07-22 | 2012-01-25 | Winora-Staiger GmbH | Motorunterstütztes Fahrrad |
TWI424938B (zh) * | 2011-08-23 | 2014-02-01 | Ind Tech Res Inst | 電動輔助轉輪機構 |
US8794368B2 (en) | 2011-08-23 | 2014-08-05 | Industrial Technology Research Institute | Motor assisted rotating wheel mechanism |
FR3077265A1 (fr) * | 2018-02-01 | 2019-08-02 | Centre National De La Recherche Scientifique (Cnrs) | Bicyclette equipee d'un accessoire de motorisation electrique monte amovible dans un berceau du cadre surplombant l'axe du pedalier |
WO2019149668A1 (fr) * | 2018-02-01 | 2019-08-08 | Centre National De La Recherche Scientifique (Cnrs) | Bicyclette équipée d'un accessoire de motorisation électrique monté amovible dans un berceau du cadre surplombant l'axe du pédalier |
JP2021133704A (ja) * | 2020-02-25 | 2021-09-13 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 電動アシスト自転車および電動アシスト自転車用モータユニット |
JP7445862B2 (ja) | 2020-02-25 | 2024-03-08 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 電動自転車および電動自転車用モータユニット |
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