JP2001219888A - 電動補助自転車のパワーユニット - Google Patents

電動補助自転車のパワーユニット

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JP2001219888A
JP2001219888A JP2000030485A JP2000030485A JP2001219888A JP 2001219888 A JP2001219888 A JP 2001219888A JP 2000030485 A JP2000030485 A JP 2000030485A JP 2000030485 A JP2000030485 A JP 2000030485A JP 2001219888 A JP2001219888 A JP 2001219888A
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JP2000030485A
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Kosaku Yamauchi
幸作 山内
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Suzuki Motor Corp
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Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】パワーユニットの軽量化と構造簡素化とコンパ
クト化を図るとともに組立を容易にして製造コストダウ
ンを実現する。 【解決手段】本発明に係る電動補助自転車のパワーユニ
ットは、乗員のペダル踏力と電動モーターの駆動補助力
を合成し、その合力を駆動輪側に出力する合力装置と、
上記駆動補助力を減速して上記合力装置に伝達する減速
歯車列とを備えた電動補助自転車のパワーユニットにお
いて、合力装置(43)の駆動補助力入力部材(60)
を外周歯車状に形成し、この駆動補助力入力部材(6
0)の外周歯(64)に減速歯車列(82)のファイナ
ルドライブギヤ(102)を噛み合わせたことを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体フレームに取
り付けられ、乗員のペダル踏力と電動モーターの駆動補
助力を合力装置により合成し、その合力を駆動輪側に出
力するように構成された電動補助自転車のパワーユニッ
トに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的な電動補助自転車は、自転車のも
のに近い構造の車体フレームにパワーユニットが搭載さ
れている。パワーユニットは、金属製のケーシング(ボ
ディー)にクランク軸(ペダル軸)が軸支されるととも
に、電動モーターと合力装置が内蔵され、クランク軸に
入力される乗員のペダル踏力と、電動モーターから出力
される駆動補助力が合力装置により合成され、その合力
が駆動輪(一般に後輪)側に出力されるように構成され
ている。なお、パワーユニットには複数のギヤが組み合
わされてなる減速歯車列が内蔵され、この減速歯車列に
より電動モーターの駆動補助力が数段階に減速されて合
力装置に伝達されるようになっている。
【0003】例えば特開平8−282573号公報に記
載されているパワーユニットでは、電動モーターと合力
装置と減速歯車列を構成する各歯車の軸方向が全てクラ
ンク軸に平行にされ、電動モーターと合力装置が前後方
向に配列されるとともに、電動モーターと合力装置の側
方に減速歯車列が沿うようにレイアウトされ、これによ
りパワーユニットのコンパクト化が図られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のパワーユニットでは、減速歯車列の最後尾
に位置する大径なファイナルドリブンギヤが、同じく外
径の大きな合力装置に対して別部品として設けられてい
たため、大型部品の数が多くてパワーユニットが高重量
であった上、構成が複雑で組立が困難であり、その製造
コストが高かった。
【0005】しかも、このように別体に設けられた合力
装置とファイナルドリブンギヤとが軸方向に離間して配
置される場合が多く、これによりケーシングが大型化
し、この点でも重量増大と製造コストアップを余儀無く
されていた。
【0006】また、電動モーターと合力装置を前後方向
に配列した場合、電動モーターと合力装置との間の軸間
距離を詰めることができないので充分なコンパクト化を
達成することができない。
【0007】本発明に係る電動補助自転車のパワーユニ
ットは、上記問題点を解決するべく発明されたものであ
り、その目的は、パワーユニットの軽量化と構造簡素化
とコンパクト化を図るとともに組立を容易にして製造コ
ストダウンを実現し、併せて電動補助自転車のホイール
ベース短縮および車体フレームの剛性向上を達成するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る電動補助自転車のパワーユニットは、
請求項1に記載したように、乗員のペダル踏力と電動モ
ーターの駆動補助力を合成し、その合力を駆動輪側に出
力する合力装置と、上記駆動補助力を減速して上記合力
装置に伝達する減速歯車列とを備えた電動補助自転車の
パワーユニットにおいて、上記合力装置の駆動補助力入
力部材を外周歯車状に形成し、この駆動補助力入力部材
の外周歯に上記減速歯車列のファイナルドライブギヤを
噛み合わせたことを特徴とする。
【0009】また、本発明に係る電動補助自転車のパワ
ーユニットは、請求項2に記載したように、請求項1の
構成において、乗員のペダル踏力が入力されるクランク
軸に前記合力装置を同軸的に設けるとともに、平面視で
前記電動モーターと合力装置の最大外径部を幅方向にず
らしてその間に前記減速歯車列を配置した。
【0010】さらに、本発明に係る電動補助自転車のパ
ワーユニットは、請求項3に記載したように、請求項1
の構成において、側面視で前記合力装置の少なくとも最
大外径部が車体フレームのシートパイプ下端に重なるよ
うにケーシングを造形した。
【0011】そして、本発明に係る電動補助自転車のパ
ワーユニットは、請求項4に記載したように、乗員のペ
ダル踏力と電動モーターの駆動補助力を合成し、その合
力を駆動輪側に出力する合力装置と、上記ペダル踏力に
対する駆動補助力のアシスト比を検知して駆動補助力の
出力を制御するコントローラーとを備えた電動補助自転
車のパワーユニットにおいて、上記合力装置に含まれる
ペダル踏力入力部材と駆動補助力入力部材を同軸的に軸
支して互いに相対回転可能かつ軸方向には不動にし、上
記ペダル踏力入力部材に設けた複数のペダル踏力検出突
起と上記駆動補助力入力部材に設けた複数の駆動補助力
検出突起を周方向に交互に配列して上記各々の検出突起
のペアの間に軸方向に拡張する複数の楔状空間を形成
し、上記楔状空間の開放側にスライダーを軸支し、上記
スライダーと楔状空間との間に複数の転動部材を介在さ
せ、スライダーを上記転動部材側に付勢することにより
転動部材の遊びを無くすとともに、スライダーの軸方向
への動きを検出する位置センサーを設け、この位置セン
サーの検出データを上記コントローラーに入力し、上記
アシスト比が所定の値になるように上記電動モーターの
駆動補助力をコントローラーに制御させたことを特徴と
する。
【0012】また、本発明に係る電動補助自転車のパワ
ーユニットは、請求項5に記載したように、請求項4の
構成において、側面視で前記合力装置の最大外径部が車
体フレームのシートパイプ下端に重なるようにケーシン
グを造形した。
【0013】
【作用】電動補助自転車のパワーユニットを請求項1の
ように構成することにより、合力装置の駆動補助力入力
部材自身が減速歯車列のファイナルドリブンギヤの役目
を果たし、本来大径に構成されるべきファイナルドリブ
ンギヤを省略できるため、大型部品の点数を減少させて
パワーユニットの構成を簡素化するとともに、パワーユ
ニットの軽量化とコンパクト化を達成し、組立を容易に
して製造コストダウンを実現することができる。
【0014】また、請求項2の構成によれば、側面視で
電動モーターと合力装置が重なるまで電動モーターの主
軸とクランク軸との軸間距離を詰めることができ、これ
によりケーシングを小形化してパワーユニット全体をコ
ンパクト化かつ軽量化することができる。
【0015】さらに、請求項3の構成により、車体フレ
ームのパワーユニット設置用スペースを前後方向に小さ
くできるため、電動補助自転車のホイールベースを短縮
するとともに、車体フレームのパワーユニット懸架ブラ
ケットにシートパイプとパワーユニットを近付けて車体
フレームの剛性を向上させることができる。
【0016】また、電動補助自転車のパワーユニットを
請求項4のように構成すれば、複数の転動部材の外径を
選別することによりスライダーの軸方向への振れを抑制
できるため、ペダル踏力入力部材、駆動補助力入力部
材、スライダー等の部材を焼結合金製や冷間鍛造製、あ
るいは樹脂製等にして部品成形後の無加工化を図り、合
力装置全体の製造コストダウンを図ることができる。
【0017】そして、請求項5の構成によれば、請求項
3の場合と同じく電動補助自転車のホイールベースを短
縮するとともに車体フレームの剛性を向上させることが
できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る
電動補助自転車の一例を示す左側面図である。
【0019】この電動補助自転車1の車体フレーム2は
金属パイプを主体にして構成されており、その前頭部に
位置するヘッドパイプ3からダウンパイプ4が後ろ斜め
下方に延びて図2(右側面図)に示すパワーユニット懸
架ブラケット5の前部に繋がっている。また、パワーユ
ニット懸架ブラケット5の後部には縦方向に延びるシー
トパイプ6の下端が車幅方向に延びる短いボトムパイプ
7と共に固定され、ボトムパイプ7の左右両端から左右
一対のチェーンステー8が後方に延び、シートパイプ6
の上端から後ろ斜め下方に延びる左右一対のシートステ
ー9の下端が、左右一対のリヤエンド10を介してそれ
ぞれチェーンステー8の後端に連結されている。
【0020】ヘッドパイプ3には前輪12を支持するフ
ロントフォーク13がハンドルバー14等と共に左右回
動自在に軸支され、リヤエンド10には駆動輪である後
輪15が軸支され、シートパイプ6の上端にはシートポ
スト16を介してサドル17が設置され、前後輪12,
15の上方にはそれぞれフロントバスケット18とリヤ
キャリア19が設けられている。
【0021】車体フレーム2のパワーユニット懸架ブラ
ケット5は、例えば板金材を折り曲げて下方に開口する
略『コ』字形の縦断面を持つように造形され、側面視で
下方に開口する略『C』字状の湾入部21を持ち、ここ
にパワーユニット22が固定される。詳しくは、パワー
ユニット22の周囲に設けられた4つの固定片23がパ
ワーユニット懸架ブラケット5の左右の側板の間に下方
から差し込まれ、上記側板と固定片23を車幅方向に4
本の懸架ボルト24が貫通し、反対側から図示しないナ
ットが締結されることによりパワーユニット22がパワ
ーユニット懸架ブラケット5に固定される。
【0022】また、パワーユニット22を車幅方向に貫
通する形でクランク軸26が軸支されており、その両端
部にそれぞれクランク27が回転一体に固定され、各ク
ランク27の先端にペダル28が回転自在に設けられて
いる。さらに、クランク軸26にはパワーユニット22
の右側に位置するドライブスプロケット29(図3参
照)が軸装され、このドライブスプロケット29と、後
輪15のハブ30(図1参照)の右側に設けられたドリ
ブンスプロケット(非図示)との間にチェーン31が巻
装される。
【0023】なお、パワーユニット懸架ブラケット5の
上面には、パワーユニット22に設けられている電動モ
ーター32の電源となるバッテリーユニット33が着脱
可能に載置され、このバッテリーユニット33とパワー
ユニット懸架ブラケット5とパワーユニット22が合成
樹脂製のユニットカバー34に覆われている。
【0024】クランク軸26は、サドル17に着座した
乗員がペダル28を踏むことによりD方向に回転駆動さ
れ、その際にドライブスプロケット29がクランク軸2
6と同方向に回転し、この回転がチェーン31によりド
リブンスプロケットに伝達されて後輪15が駆動され、
電動補助自転車1が前進する。
【0025】図3は図2のIII−III線に沿って展
開したパワーユニット22の断面図である。パワーユニ
ット22の外殻をなす金属製のケーシング37は、左側
に位置するケース本体38と、その右側開口部を液密に
閉塞するように取着されるケースカバー39とから構成
されている。ケースカバー39は、右側から挿通される
6本のスクリュー部材40によりケース本体38に締結
される。なお、前述したパワーユニット懸架ブラケット
5への固定用の4つの固定片23は全てケース本体38
側に一体形成されている。
【0026】クランク軸26はケーシング37の後部寄
りに一対のベアリング41,42により回転自在に軸支
され、ケーシング37の内部においてクランク軸26に
は合力装置43が同軸的に軸装されている。この合力装
置43はクランク軸26と共にD方向に回転し、合力装
置43の上部付近に位置センサー44が設置されてい
る。
【0027】図4は合力装置43の拡大図であり、図5
と図6はそれぞれ図4のV−V線とVI−VI線に沿う
断面図である。また、図7と図8はそれぞれ図5のVI
I−VII線とVIII−VIII線に沿う断面図であ
る。合力装置43は以下のように構成されている。
【0028】まず、クランク軸26の外周には合力回転
部材46が設けられている。この合力回転部材46は、
一対のメタル軸受47によりクランク軸26の外周に回
転自在かつ軸方向には不動に軸支されたインナースリー
ブ48と、このインナースリーブ48の右端寄りに一体
に形成された合力回転板49とを主体にして構成されて
いる。インナースリーブ48の右端はケーシング37
(ケースカバー39)から右側方に突出し、この突出部
48aに前記ドライブスプロケット29が回転一体に設
けられる。合力回転板49は、図5に示すように略円盤
状であり、その外周に90゜間隔で4箇所のスプリング
保持切欠部49a〜49dが形成されている。
【0029】また、合力回転部材46(インナースリー
ブ48)の外周側にペダル踏力入力部材51が軸支され
ている。このペダル踏力入力部材51は、インナースリ
ーブ48の外周に回転自在かつ軸方向には不動に設けら
れた筒状のアウタースリーブ52と、このアウタースリ
ーブ52の右端に回転一体に設けられた略円盤状のペダ
ル踏力入力回転板53とを主体にして構成されており、
アウタースリーブ52はコイルスプリング54により右
方に押圧され、ペダル踏力入力回転板53は合力回転板
49の左側面に隣接する。ペダル踏力入力回転板53に
は合力回転板49のスプリング保持切欠部49a〜49
dに整合する4箇所のスプリング保持凹部55が形成さ
れている。
【0030】一方、クランク軸26の左端付近かつ左側
のベアリング41の内側に隣接して例えばラチェット式
のワンウェイクラッチ56が設けられており、その周囲
を囲む筒状のクラッチハウジング57が右方に延びてア
ウタースリーブ52の左端外周に重なり、この重ね部5
8がスプライン結合により回転一体に連結されている。
【0031】さらに、合力回転部材46の合力回転板4
9の右側に隣接して駆動補助力入力部材60が軸支され
ている。この駆動補助力入力部材60は、インナースリ
ーブ48の外周に回転自在かつ軸方向には不動に軸支さ
れたボス61と、このボス61の周囲に設けられた外周
歯車状の駆動補助力入力回転板62とを主体にして構成
されており、駆動補助力入力回転板62には合力回転板
49のスプリング保持切欠部49a〜49dに整合する
4箇所のスプリング保持凹部63が設けられるとともに
外周歯64が形成されている。
【0032】そして、図7および図5に示すように、ペ
ダル踏力入力回転板53においては、クランク軸26を
挟んで対向する一対のスプリング保持凹部55に、それ
ぞれ舌片状のスプリング押圧片65が設けられ、この一
対のスプリング押圧片65が合力回転板49のスプリン
グ保持切欠部49a,49cを左側から右側に向かって
貫通し、駆動補助力入力回転板62のスプリング保持凹
部63内に達している。
【0033】また、図8および図5に示すように、駆動
補助力入力回転板62においては、同じくクランク軸2
6を挟んで対向する一対のスプリング保持凹部63に、
それぞれ舌片状のスプリング押圧片66が設けられ、こ
の一対のスプリング押圧片66が合力回転板49の残る
2つのスプリング保持切欠部49b,49dを右側から
左側に向かって貫通し、ペダル踏力入力回転板53のス
プリング保持凹部55内に達している。
【0034】上記4つのスプリング押圧片65,65,
66,66は、それぞれスプリング保持切欠部49a〜
49dの後縁側(回転方向Dに対し)に接するように位
置し、各スプリング保持切欠部49a〜49dの前縁と
各スプリング押圧片65,65,66,66との間にペ
ダル踏力伝達スプリング67と駆動補助力伝達スプリン
グ68が2組ずつ弾装されている。これらのスプリング
67,68は、それぞれペダル踏力入力回転板53と駆
動補助力入力回転板62に形成されたスプリング保持凹
部55,63に保持されて左右側方への抜脱を防止され
る。
【0035】ところで、図4〜図6に示すように、合力
装置43にはアシスト比検出部71が設けられている。
このアシスト比検出部71は、乗員のペダル踏力に対す
る電動モーター32の駆動補助力の比率(アシスト比)
を検出するものであり、その構成を説明すると、ペダル
踏力入力部材51のアウタースリーブ52外周面に3つ
のペダル踏力検出突起72が周方向に120゜間隔で設
けられてペダル踏力入力回転板53の左側に位置する一
方、駆動補助力入力部材60のボス61には左方に延び
る3つの駆動補助力検出突起73が120゜間隔で設け
られており、各駆動補助力検出突起73は合力回転部材
46の合力回転板49を貫通し、それぞれ3つのペダル
踏力検出突起72の間に位置している。したがって、ペ
ダル踏力検出突起72と駆動補助力検出突起73が周方
向に交互に配列されて3組のペアを構成しており、各々
のペアの間に軸方向左側に拡張する3つの楔状空間74
(図6参照)が形成されている。
【0036】そして、上記楔状空間74の開放側(左
側)に位置するように、環状のスライダー75がアウタ
ースリーブ52の外周に回転自在かつ軸方向に移動自在
に軸支され、このスライダー75と楔状空間74の間に
3つのタブレット状の転動部材76が介在している。図
4に示すように、スライダー75はペダル踏力検出突起
72と駆動補助力検出突起73と転動部材76の外周側
を覆うカップ形に形成されているため、転動部材76の
脱落が防止される。スライダー75はスライダースプリ
ング77により転動部材76側、即ち右方に付勢され、
これにより楔状空間74とスライダー75との間におけ
る転動部材76の遊びが除去される。
【0037】さらに、前記位置センサー44から延びる
センサーアーム79(図2、図4参照)の先端に設けら
れたローラー80がスライダー75の左端面に押し付け
られている。スライダー75が軸方向へ移動した場合に
はセンサーアーム79が追従して回動し、スライダー7
5の移動量が位置センサー44により検出される。後に
説明するが、このスライダー75の移動量がアシスト比
を示すものとなる。
【0038】上記構成の合力装置43がケーシング37
の後部に設けられているのに対し、駆動補助力を発生す
る電動モーター32はケーシング37の前部に、かつ平
面視で合力装置43の最大外径部である駆動補助力入力
回転板62に対し車幅方向で左方にずれた位置に配置さ
れ、電動モーター32と駆動補助力入力回転板62との
間に減速歯車列82が配置されている。
【0039】電動モーター32はケース本体38の前部
左側に形成されたモーター設置凹部83に左方から嵌合
されて複数のボルト84とナット85により締結固定さ
れ、その主軸86が右方に延びてケーシング37内に突
入し、ケーシング37内にてベアリング87,88に軸
支された第1ギヤシャフト89に回転一体に連結されて
いる。また、第1ギヤシャフト89に隣接して第2ギヤ
シャフト90がベアリング91,92に軸支され、さら
に第2ギヤシャフト90に隣接して第3ギヤシャフト9
3がベアリング94,95に軸支されている。
【0040】そして、第1ギヤシャフト89に一体形成
されたプライマリードライブギヤ97が、第2ギヤシャ
フト90に回転一体に設けられたプライマリードリブン
ギヤ98に噛み合い、第2ギヤシャフト90に一体形成
されたセカンダリードライブギヤ99が、第3ギヤシャ
フト93にローラー式のワンウェイクラッチ100を介
して設けられたセカンダリードリブンギヤ101に噛み
合う。また、第3ギヤシャフト93に一体形成されたフ
ァイナルドライブギヤ102が、合力装置43の駆動補
助力入力部材60の外周歯64に噛み合っている。
【0041】減速歯車列82は、上記第1〜第3ギヤシ
ャフト89,90,93と、各ギヤ97,98,99,
101,102およびワンウェイクラッチ100を含ん
で構成される。図2に示すように、側面視では電動モー
ター32と合力装置43と減速歯車列82との間に互い
に重複する部分ができるように、第2ギヤシャフト90
が第1ギヤシャフト89の下方に配置され、第3ギヤシ
ャフト93が第2ギヤシャフト90の後斜め下方に配置
されている。
【0042】なお、図2に示すように、駆動補助力入力
回転板62の外周に近接して回転速度センサー104が
設けられており、駆動補助力入力回転板62(合力装置
43)の回転速度が検出されるようになっている。ま
た、図3に示すように、ケーシング37(ケース本体3
8)の左側面の、例えば電動モーター32の後方に設け
られた凹部スペース105にコントローラー(CPU)
106が設置され、このコントローラー106に電動モ
ーター32と回転速度センサー104と位置センサー4
4とバッテリーユニット33が電気的に接続される。
【0043】一方、図9に示すように、ケーシング37
(ケース本体38)の後部には、前方に向かって凹む形
状のパイプ逃げ凹部108が形成され、このパイプ逃げ
凹部108に車体フレーム2のシートパイプ6下端が後
方から入り込んでいるため、側面視(図2参照)ではシ
ートパイプ6下端が合力装置43の最大外径部である駆
動補助力入力回転板62および合力回転板49ならびに
ペダル踏力入力回転板53等と重なっている。
【0044】以上のように構成されたパワーユニット2
2において、乗員がペダル28を漕いでクランク軸26
をD方向に回転させると、その回転が合力装置43のワ
ンウェイクラッチ56を経てペダル踏力入力部材51の
アウタースリーブ52に伝達され、ペダル踏力入力回転
板53がD方向に回転する。
【0045】また、電動モーター32が作動すると、電
動モーター32の主軸86と第1ギヤシャフト89とプ
ライマリードライブギヤ97がA方向(図2参照)に回
転し、第2ギヤシャフト90とプライマリードリブンギ
ヤ98とセカンダリードライブギヤ99がB方向に回転
し、第3ギヤシャフト93とセカンダリードリブンギヤ
101とファイナルドライブギヤ102がC方向に回転
し、合力装置43の駆動補助力入力部材60(駆動補助
力入力回転板62)がD方向に回転する。このように、
電動モーター32の駆動補助力は減速歯車列82により
3段階に減速されて合力装置43に伝達される。
【0046】そして、共にD方向に回転する合力装置4
3のペダル踏力入力回転板53と駆動補助力入力回転板
62のスプリング押圧片65,66が、それぞれペダル
踏力伝達スプリング67と駆動補助力伝達スプリング6
8を介して合力回転部材46の合力回転板49を押圧
し、合力回転板49とインナースリーブ48とドライブ
スプロケット29をD方向に回転させる。
【0047】上記の如く、合力回転部材46とドライブ
スプロケット29は、乗員のペダル踏力と電動モーター
32の駆動補助力の合力を受けてD方向に回転し、その
回転力がチェーン31を経て後輪15側に出力される。
このように電動モーター32の駆動補助力により乗員の
ペダル踏力がアシストされるため、乗員の負担が軽減さ
れて走行が容易になる。
【0048】なお、ワンウェイクラッチ56はクランク
軸26のD方向への回転のみをペダル踏力入力部材51
(52)に伝達するため、乗員がペダル28を漕ぐのを
止めたり、ペダル28を逆方向に漕いでクランク軸26
を反D方向へ逆回転させた場合には、ワンウェイクラッ
チ56の作用によりクランク軸26の回転がペダル踏力
入力部材51に対し遮断され、クランク軸26がペダル
踏力入力部材51(インナースリーブ48)の中で空転
する。
【0049】一方、減速歯車列82中に設けられたワン
ウェイクラッチ100は、セカンダリードリブンギヤ1
01のC方向への回転のみを第3ギヤシャフト93に伝
達するように構成されており、例えばセカンダリードリ
ブンギヤ101の停止時に第3ギヤシャフト93がC方
向に回転しても、その回転はセカンダリードリブンギヤ
101に対して遮断される。
【0050】このため、例えば電動モーター32の停止
時に乗員がペダル28を漕いでクランク軸26と合力装
置43をD方向に回転させ、これに伴い第3ギヤシャフ
ト93がC方向に回転しても、その回転力はワンウェイ
クラッチ100に遮断されて電動モーター32側には伝
達されず、電動モーター32が逆駆動されないのでペダ
ル踏力が軽く保たれ、電動補助自転車1を一般の自転車
と同様に軽快に走らせることができる。
【0051】ところで、電動モーター32の駆動補助力
によるアシストを受けながら走行している時、合力装置
43の合力回転部材46には後輪15からの負荷がチェ
ーン31を経て加わるため、合力回転部材46の合力回
転板49の回転に対してペダル踏力入力回転板53と駆
動補助力入力回転板62の回転角が進む(進角する)傾
向となり、ペダル踏力伝達スプリング67と駆動補助力
伝達スプリング68が圧縮され、合力回転板49と、ペ
ダル踏力入力回転板53および駆動補助力入力回転板6
2との間に小さな相対回動が起こる。
【0052】この時、ペダル踏力と駆動補助力の比率
(アシスト比)が理想的な1対1である場合には、合力
回転板49に対するペダル踏力入力回転板53の回転角
の進み量と、合力回転板49に対する駆動補助力入力回
転板62の回転角の進み量との比率も1対1となり、ペ
ダル踏力入力回転板53と駆動補助力入力回転板62と
が同調して回転する。この時におけるアシスト比検出部
71の転動部材76の軸方向位置が中立位置(図6参
照)とされる。
【0053】しかし、アシスト比が1対1でなくなった
場合、例えばペダル踏力が駆動補助力を上回った時に
は、合力回転板49に対するペダル踏力入力回転板53
の回転角の進み量が一層大きくなる反面、合力回転板4
9に対する駆動補助力入力回転板62の回転角の進み量
が減少するため、相対的にペダル踏力入力回転板53に
対する駆動補助力入力回転板62の回転角が遅れ、ペダ
ル踏力入力回転板53に回転一体であるペダル踏力検出
突起72と、駆動補助力入力回転板62に回転一体であ
る駆動補助力検出突起73との間に周方向への相対移動
が起こり、ペダル踏力検出突起72と駆動補助力検出突
起73のペアの間隔が近づく。このため、上記ペア間の
楔状空間74が狭まって転動部材76が中立位置よりも
左方に押し出され、スライダー75も左方にスライドす
る。
【0054】反対に、駆動補助力がペダル踏力を上回っ
た時には、合力回転板49に対するペダル踏力入力回転
板53の回転角の進み量が減少する一方、合力回転板4
9に対する駆動補助力入力回転板62の回転角の進み量
が大きくなり、相対的にペダル踏力入力回転板53に対
して駆動補助力入力回転板62の回転角が進むため、ペ
ダル踏力検出突起72と駆動補助力検出突起73のペア
の間隔が離れて楔状空間74が拡がり、スライダースプ
リング77の付勢力により転動部材76が中立位置より
も右方に押圧されてスライダー75が右方にスライドす
る。
【0055】そして、このような転動部材76の中立位
置からの動きがスライダー75を介して位置センサー4
4に検出され、そのデータがコントローラー106に入
力される。コントローラー106は、この位置センサー
44からの入力データに基づいて、ペダル踏力入力回転
板53に対する駆動補助力入力回転板62の回転角の進
み遅れが無くなり、両回転板53,62が常に同調回転
するように電動モーター32の出力(駆動補助力)を細
かく制御する。
【0056】即ち、コントローラー106は、転動部材
76が中立位置よりも左方にスライドした時には電動モ
ーター32の出力を向上させ、逆に転動部材76が中立
位置よりも右方にスライドした時には電動モーター32
の出力を低下させる。これにより、常にアシスト比が理
想比率の1対1に保たれる。なお、アシスト比を1対1
以外の所定の比率に設定することも可能である。この場
合には所定のアシスト比になった時における転動部材7
6の軸方向位置を中立位置に設定する。
【0057】さらに、コントローラー106は回転速度
センサー104から入力される駆動補助力入力回転板6
2(合力装置43)の回転速度データから車速を演算
し、例えば車速が一定値を越えた時には電動モーター3
2への電力供給量を減少させる等して車速が過大になら
ないようにする。
【0058】以上のように構成されたパワーユニット2
2は、その合力装置43の駆動補助力入力部材60(駆
動補助力入力回転板62)が外歯車状に形成され、その
外周歯64に減速歯車列82のファイナルドライブギヤ
102が噛み合うように構成されているため、駆動補助
力入力部材60(62)自体が減速歯車列82のファイ
ナルドリブンギヤの役目を果たしており、本来大径に構
成されるべきファイナルドリブンギヤを省略することが
できる。したがって、大型回転部品の点数を減少させて
パワーユニット22の構成を簡素化するとともに、パワ
ーユニット22の軽量化とコンパクト化を達成し、かつ
組立を容易にしてパワーユニット22の製造コストダウ
ンを実現することができる。
【0059】また、このパワーユニット22の内部レイ
アウトにおいては、平面視で合力装置43の最大外径部
である駆動補助力入力回転板62等に対し電動モーター
32が車幅方向にずらされ、駆動補助力入力回転板62
と電動モーター32の間に減速歯車列82が配置されて
いるため、側面視で電動モーター32と合力装置43が
重なるまで、電動モーター32の主軸86および第1ギ
ヤシャフト89と、合力装置43の中心軸であるクラン
ク軸26との間の軸間距離を詰めることができ、これに
よりケーシング37を前後方向に小形化してパワーユニ
ット22全体をコンパクト化かつ軽量化することができ
る。
【0060】一方、ケーシング37(ケース本体38)
の後部にパイプ逃げ凹部108が形成され、側面視で合
力装置43の最大外径部(駆動補助力入力回転板62
等)がシートパイプ6の下端に重なっていることから、
車体フレーム2におけるパワーユニット22設置用のス
ペース(即ちパワーユニット懸架ブラケット5)を前後
方向に小さくすることができ、これによって電動補助自
転車1のホイールベースを短縮するとともに、パワーユ
ニット懸架ブラケット5にシートパイプ6とパワーユニ
ット22を近付けて車体フレーム2の剛性を向上させる
ことができる。
【0061】さらに、合力装置43のアシスト比検出部
71においては、3組のペダル踏力検出突起72と駆動
補助力検出突起73のペアの間に楔状空間74が形成さ
れ、この楔状空間74の開放側にスライダー75が軸支
されて各楔状空間74に複数の転動部材76が設けら
れ、スライダー75がスライダースプリング77で付勢
されて転動部材76の遊びが除去される構造であるた
め、各転動部材76の外径を選別することにより、スラ
イダー75の軸方向への振れを抑制できる。
【0062】このため、ペダル踏力検出突起72と駆動
補助力検出突起73とスライダー75にさほど高い精度
が要求されず、したがってペダル踏力入力部材51と駆
動補助力入力部材60とスライダー75等の部材を焼結
合金製や冷間鍛造製、あるいは樹脂製等にした上で部品
成形後の無加工化を図り、合力装置43全体の製造コス
トダウンを図ることができる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る電動
補助自転車のパワーユニットは、合力装置の駆動補助力
入力部材を外周歯車状に形成し、この駆動補助力入力部
材の外周歯に減速歯車列のファイナルドライブギヤを噛
み合わせたことを特徴とするため、上記駆動補助力入力
部材自身を減速歯車列のファイナルドリブンギヤとして
活用し、本来大径に構成されるべきファイナルドリブン
ギヤを省略してパワーユニットの大型部品数を削減し、
構成の簡素化と軽量化およびコンパクト化ならびに組立
容易化を図ることができる。
【0064】また、本発明に係る電動補助自転車のパワ
ーユニットは、乗員のペダル踏力が入力されるクランク
軸に合力装置を同軸的に設けるとともに、平面視で電動
モーターと合力装置の最大外径部を車幅方向にずらして
その間に減速歯車列を配置したので、側面視で電動モー
ターと合力装置が重なるまで電動モーターの主軸とクラ
ンク軸間の軸間距離を詰めることができ、これによりケ
ーシングを小形化してパワーユニット全体をコンパクト
化かつ軽量化することができる。
【0065】さらに、本発明に係る電動補助自転車のパ
ワーユニットは、側面視で合力装置の少なくとも最大外
径部が車体フレームのシートパイプ下端に重なるように
ケーシングを造形したので、電動補助自転車のホイール
ベースを短縮するとともに、車体フレームのパワーユニ
ット懸架ブラケットにシートパイプとパワーユニットを
近付けて車体フレームの剛性を向上させることができ
る。
【0066】また、本発明に係る電動補助自転車のパワ
ーユニットは、合力装置に含まれるペダル踏力入力部材
と駆動補助力入力部材を同軸的に軸支して互いに相対回
転可能かつ軸方向には不動にし、上記ペダル踏力入力部
材に設けた複数のペダル踏力検出突起と上記駆動補助力
入力部材に設けた複数の駆動補助力検出突起を周方向に
交互に配列して上記各々の検出突起のペアの間に軸方向
に拡張する複数の楔状空間を形成し、上記楔状空間の開
放側にスライダーを軸支し、上記スライダーと楔状空間
との間に複数の転動部材を介在させ、スライダーを上記
転動部材側に付勢して転動部材の遊びを無くし、スライ
ダーの軸方向への動きを位置センサーで検出してアシス
ト比を制御するようにしたので、ペダル踏力入力部材、
駆動補助力入力部材、スライダー等の部材の部品成形後
の無加工化を図り、合力装置全体の製造コストダウンを
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動補助自転車の一例を示す左側
面図。
【図2】図1に示す電動補助自転車における車体フレー
ムのパワーユニット懸架ブラケットとパワーユニット付
近を示す右側面図。
【図3】図2のIII−III線に沿って展開したパワ
ーユニットの断面図であり、本発明の一実施形態を示す
図。
【図4】合力装置の拡大図。
【図5】図4のV−V線に沿う断面図。
【図6】図4のVI−VI線に沿う断面図。
【図7】図5のVII−VII線に沿う断面図。
【図8】図5のVIII−VIII線に沿う断面図。
【図9】図2のIX−IX線に沿う断面図。
【符号の説明】
1 電動補助自転車 2 車体フレーム 6 シートパイプ 15 駆動輪である後輪 22 パワーユニット 26 クランク軸 32 電動モーター 37 ケーシング 43 合力装置 44 位置センサー 51 ペダル踏力入力部材 60 駆動補助力入力部材 62 合力装置の最大外径部である駆動補助力入力回転
板 64 外周歯 72 ペダル踏力検出突起 73 駆動補助力検出突起 74 楔状空間 75 スライダー 76 転動部材 77 スライダースプリング 82 減速歯車列 102 ファイナルドライブギヤ 106 コントローラー 108 パイプ逃げ凹部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗員のペダル踏力と電動モーターの駆動
    補助力を合成し、その合力を駆動輪側に出力する合力装
    置と、上記駆動補助力を減速して上記合力装置に伝達す
    る減速歯車列とを備えた電動補助自転車のパワーユニッ
    トにおいて、上記合力装置(43)の駆動補助力入力部
    材(60)を外周歯車状に形成し、この駆動補助力入力
    部材(60)の外周歯(64)に上記減速歯車列(8
    2)のファイナルドライブギヤ(102)を噛み合わせ
    たことを特徴とする電動補助自転車のパワーユニット。
  2. 【請求項2】 乗員のペダル踏力が入力されるクランク
    軸(26)に前記合力装置(43)を同軸的に設けると
    ともに、平面視で前記電動モーター(32)と合力装置
    (43)の最大外径部(62)を車幅方向にずらしてそ
    の間に前記減速歯車列(82)を配置した請求項1に記
    載の電動補助自転車のパワーユニット。
  3. 【請求項3】 側面視で前記合力装置(43)の少なく
    とも最大外径部(62)が車体フレーム(2)のシート
    パイプ(6)下端に重なるようにケーシング(37)を
    造形した請求項1に記載の電動補助自転車のパワーユニ
    ット。
  4. 【請求項4】 乗員のペダル踏力と電動モーターの駆動
    補助力を合成し、その合力を駆動輪側に出力する合力装
    置と、上記ペダル踏力に対する駆動補助力のアシスト比
    を検知して駆動補助力の出力を制御するコントローラー
    とを備えた電動補助自転車のパワーユニットにおいて、
    上記合力装置(43)に含まれるペダル踏力入力部材
    (51)と駆動補助力入力部材(60)を同軸的に軸支
    して互いに相対回転可能かつ軸方向には不動にし、上記
    ペダル踏力入力部材(51)に設けた複数のペダル踏力
    検出突起(72)と上記駆動補助力入力部材(60)に
    設けた複数の駆動補助力検出突起(73)を周方向に交
    互に配列して上記各々の検出突起(72,73)のペア
    の間に軸方向に拡張する複数の楔状空間(74)を形成
    し、上記楔状空間(74)の開放側にスライダー(7
    5)を軸支し、上記スライダー(75)と楔状空間(7
    4)との間に複数の転動部材(76)を介在させ、スラ
    イダー(75)を上記転動部材(76)側に付勢するこ
    とにより転動部材(76)の遊びを無くすとともに、ス
    ライダー(75)の軸方向への動きを検出する位置セン
    サー(44)を設け、この位置センサー(44)の検出
    データを上記コントローラー(106)に入力し、上記
    アシスト比が所定の値になるように上記電動モーター
    (32)の駆動補助力をコントローラー(106)に制
    御させたことを特徴とする電動補助自転車のパワーユニ
    ット。
  5. 【請求項5】 側面視で前記合力装置(43)の最大外
    径部(62)が車体フレーム(2)のシートパイプ
    (6)下端に重なるようにケーシング(37)を造形し
    た請求項4に記載の電動補助自転車のパワーユニット。
JP2000030485A 2000-02-08 2000-02-08 電動補助自転車のパワーユニット Pending JP2001219888A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5891363B1 (ja) * 2014-06-06 2016-03-23 パナソニックIpマネジメント株式会社 電動アシスト自転車
JP2016193628A (ja) * 2015-03-31 2016-11-17 株式会社シマノ 自転車用ドライブユニット、および、このドライブユニットを備える自転車

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5891363B1 (ja) * 2014-06-06 2016-03-23 パナソニックIpマネジメント株式会社 電動アシスト自転車
JP2016193628A (ja) * 2015-03-31 2016-11-17 株式会社シマノ 自転車用ドライブユニット、および、このドライブユニットを備える自転車

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