JP2003158848A - 電動駆動装置の筐体合わせ構造 - Google Patents

電動駆動装置の筐体合わせ構造

Info

Publication number
JP2003158848A
JP2003158848A JP2001353285A JP2001353285A JP2003158848A JP 2003158848 A JP2003158848 A JP 2003158848A JP 2001353285 A JP2001353285 A JP 2001353285A JP 2001353285 A JP2001353285 A JP 2001353285A JP 2003158848 A JP2003158848 A JP 2003158848A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
casing
motor
electric drive
electric
central housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001353285A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3901996B2 (ja
Inventor
Tadashi Takano
正 高野
Hisashi Kazuta
久 數田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Electronics Co Ltd
Original Assignee
Moric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Moric Co Ltd filed Critical Moric Co Ltd
Priority to JP2001353285A priority Critical patent/JP3901996B2/ja
Publication of JP2003158848A publication Critical patent/JP2003158848A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3901996B2 publication Critical patent/JP3901996B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Motor Or Generator Frames (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産性を高め、コストを低減させた電動駆動
装置の筐体合わせ面構造を提供する。 【解決手段】 ケーシング11内に電動モータ12を収
容し、該電動モータのモータ出力軸17及びこれに平行
な駆動軸13を有し、前記ケーシング11は前記駆動軸
13に直角な面で複数(14,15,16)に分割され
た電動駆動装置の筐体合わせ構造において、前記複数に
分割されたケーシング11の分割体の合わせ面の一方の
周縁に沿って環状突起45,55を設け、他方の合わせ
面に前記環状突起が嵌合する環状溝44.54を形成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電動モータによる電
動駆動装置に関し、特に分割されたケーシングからなる
筐体合わせ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば電動補助自転車において、ペダル
からの踏力を補助するためにペダルクランク軸に連結し
て踏力補助用の電動駆動装置が設けられる。この電動駆
動装置は、ペダルクランク軸とこれと同軸の駆動スリー
ブにより駆動軸を構成し、駆動スリーブ上にスプロケッ
トを固定し、これをチェーンを介して駆動車輪(例えば
後輪)に連結する。補助動力となる電動モータの出力軸
をこの駆動スリーブに連結して、電動モータの出力を駆
動スリーブを介して後輪に伝達し回転駆動力を付与す
る。一方、ペダルに連結されたペダルクランク軸は、遊
星ギヤ機構等を介して同じく上記駆動スリーブに連結さ
れ、ペダル踏力により駆動スリーブを介して後輪を回転
駆動させる。これにより、ペダル踏力と電動モータの駆
動力が駆動スリーブ上で融合してその合力により後輪が
駆動される。
【0003】ペダルクランク軸に加わる踏力は、トルク
検出手段で検出される。この検出された踏力に応じて、
制御回路が、補助すべき動力を算出して所定のアシスト
比で電動モータを駆動する。
【0004】このような電動駆動装置は、電動モータと
ともにトルク検出手段や遊星ギヤ機構及び制御回路を一
体的に組立ててケーシング内に収められる。ケーシング
で一体ユニット化した電動駆動装置は、車体中央部のペ
ダルクランク軸付近に取付けられる。
【0005】このケーシングは、組立て製造上中央と左
右に3分割され、中央ハウジングを左右ケースで挟んで
ボルトで結合することにより一体的なケーシングが形成
される。
【0006】このような3つの分割体からなるケーシン
グの合わせ面には、グリースやオイル等の潤滑剤の漏れ
を防止するためにガスケットが設けられるとともにシー
ル性を確保するために面加工が施される。また、中央ハ
ウジングと左右ケースの位置合わせ及び左右ケース間に
渡る駆動軸やモータ出力軸の位置合わせのためにノック
ピンが加工形成される。
【0007】この場合、ケーシングの軽量化を図るため
に左右ケースの合わせ面となるフランジ部を薄くした場
合、シールの面圧が小さくなるため、ガスケット材料と
して合成紙等の一般材料を用いることができず、シール
性を確保するためには、合わせ面を全面加工して平坦性
を確保するとともに、ガスケット材料として、シリコン
ゴムをプリントしたり、炭素繊維などで作られた弾力性
の強い特殊ガスケットを用いる必要があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、合わせ
面の全面加工やノックピン加工は面倒であり、製造プロ
セスの工数が増えて生産性を低下させる。また、ケーシ
ング内に分割体間に渡る駆動軸を収容するため、軸の位
置合わせが必要であり、中心合わせと角度位相合わせが
必要になり、分割体の組立て作業が面倒になる。また、
モータを収容するモータ室や減速機室の形状に合わせて
前述の特殊ガスケットを用いなければならず、組立て工
程が煩雑になるとともにコストが上昇する。
【0009】本発明は上記従来技術を考慮したものであ
って、生産性を高め、コストを低減させた電動駆動装置
の筐体合わせ面構造の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、ケーシング内に電動モータを収容し、
該電動モータのモータ出力軸及びこれに平行な駆動軸を
有し、前記ケーシングは前記駆動軸に直角な面で複数に
分割された電動駆動装置の筐体合わせ構造において、前
記複数に分割されたケーシングの分割体の合わせ面の一
方の周縁に沿って環状突起を設け、他方の合わせ面に前
記環状突起が嵌合する環状溝を形成したことを特徴とす
る電動駆動装置の筐体合わせ構造を提供する。
【0011】この構成によれば、ケーシングの分割合わ
せ面の一方の周縁に沿って環状溝を設け、これに嵌合す
る環状突起を他方の合わせ面に設けることにより、ケー
シングのシール性が確保されるとともに、ケーシング分
割体同士の位置合わせができ、分割面を跨って配設され
る駆動軸やモータ出力軸の軸芯合わせができる。
【0012】これにより、合わせ面の面加工や位置決め
のためのノックピン加工及び特殊ガスケットを省略で
き、例えば液状(ゾル)の汎用シール材を環状溝に充填
することにより簡単に充分なシール性が確保される。し
たがって、製造プロセスが簡素化して生産性が高まると
ともにコストの低減が図られる。
【0013】好ましい構成例では、前記ケーシングは、
中央ハウジングとこれを挟む左ケース及び右ケースとか
らなり、該ケーシング内に、前記電動モータが収容され
たモータ室と、前記電動モータと駆動軸とを連結する減
速機構が収容された減速機室とを備え、前記モータ室及
び減速機室は前記中央ハウジングと左右ケースとの合わ
せ面で、前記環状突起及び環状溝により囲まれたことを
特徴としている。
【0014】この構成によれば、モータ室及び減速機室
が環状突起及び環状溝の嵌合によりそれぞれシールされ
て分離されるため、減速機室に充填されるグリースやオ
イル等の潤滑剤の漏れがなくなるとともに駆動軸及びモ
ータ出力軸の軸心合わせがさらに確実にできる。
【0015】さらに好ましい構成例では、前記中央ハウ
ジングを樹脂材料で構成し、前記左右のケースを金属材
料で構成したことを特徴としている。
【0016】この構成によれば、金属材料からなる左右
のケースによりケーシングの強度を充分確保した上で、
中央ハウジングを樹脂材料で構成することにより軽量化
が達成されるとともに、インジェクション成形により環
状突起又は環状溝が精度よく形成できる。特に熱硬化性
樹脂を用いることにより、モータ発熱による高温に充分
耐えるとともに、耐水性や絶縁性を向上させることがで
きる。
【0017】さらに好ましい構成例では、前記電動駆動
装置は、電動補助自転車のペダル踏力補助用の電動駆動
装置であることを特徴としている。
【0018】この構成によれば、電動補助自転車の踏力
補助用の電動モータに対し本発明構造を適用することに
より、生産性が向上するとともに、特に小型軽量化が要
求される自転車構造において、軽量化を実現してこれに
よる負荷軽減及びコスト低減が達成される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態について説明する。図1は、本発明の実施形態に
係る電動駆動装置を搭載した電動補助自転車の側面図で
ある。
【0020】この電動補助自転車1は、車体フレーム2
のほぼ中央のハンガー部3に本発明に係る電動駆動装置
4を搭載し、ペダル5を踏込むことによりペダルクラン
ク軸6を回転させようとする踏力と、電動駆動装置4内
の後述の電動モータの動力とを組合せて融合し、この合
力により後輪7を駆動する構造である。電動駆動装置4
は後述のように駆動軸にスプロケットを有し、このスプ
ロケットの回転をチェーン8によって、公知のフリーホ
イルを介して後輪7に伝達する。
【0021】電動駆動装置4は、車体フレーム2に固定
された(又は一体成形された)ブラケット9に対し、後
述のように懸架ボルトにより懸架支持される。10は電
動駆動装置4内の電動モータを駆動するためのバッテリ
である。
【0022】図2は、本発明に係る電動駆動装置の水平
断面構成図である。この電動駆動装置4は、ケーシング
11内に電動モータ12及び駆動軸13を収容して構成
される。ケーシング11は、後述のように3分割され、
中央ハウジング14と、これをその両側から挟む左ケー
ス15及び右ケース16とにより構成される。電動モー
タ12は、モータ出力軸17と、このモータ出力軸17
に固定されたロータ18と、このロータ18の外周に対
向してケーシング11内に固定されたステータ19とに
より構成される。駆動軸13は、ペダル5(図1)に連
結されたペダルクランク軸6(人力入力軸)とこのペダ
ルクランク軸6の外周に回転可能に嵌め込まれた融合ス
リーブ20とにより構成される。融合スリーブ20上に
スプロケット21が固定され、チェーン8を介して後輪
7(図1)に連結される。
【0023】モータ出力軸17の端部にギヤ22が形成
される。このギヤ22に中間軸23の第1ギヤ24が噛
合う。中間軸23には、第1ギヤ24及びこれと一体で
これより小径の第2ギヤ25が装着される。この第2ギ
ヤ25は、ラチェット26を介して融合スリーブ20に
固定された大径ギヤ27と噛合う。このような中間軸2
3及びこれに装着された2段一体の第1、第2ギヤ2
4,25により、減速ギヤ機構72(第1の減速機構)
が形成される。これにより、電動モータ12の回転駆動
力が、減速ギヤ機構72で減速され、大径ギヤ27を介
して融合スリーブ20に伝達され、後輪を駆動する。
【0024】ペダルクランク軸6は、ラチェット28を
介して遊星ギヤ機構29(第2の減速機構)に連結され
る。遊星ギヤ機構29は、融合スリーブ20に連結さ
れ、ペダルクランク軸6からのペダル踏力を融合スリー
ブ20に伝達して、踏力により後輪を駆動する。
【0025】この遊星ギヤ機構29は、ラチェット28
で1方向に駆動されるキャリア30と、このキャリア3
0に回動自在となす遊星ギヤ31と、遊星ギヤ31の外
周側でケーシングに固定されたリングギヤ71と、遊星
ギヤ31の内周側で融合スリーブ20に固定されたサン
ギヤ32とにより構成される。ペダルクランク軸6の回
転力は、ラチェット28からキャリア30を介して遊星
ギヤ31を公転及び自転させ、サンギヤ32を回転させ
て融合スリーブ20に踏力による回転力を変速して伝達
し、後輪を駆動する。
【0026】3分割されたケーシング11の中央ハウジ
ング14は、例えばPBT(ポリブチルテレフタレー
ト)等の樹脂材料の射出成形により形成される。この中
央ハウジング11を挟む左ケース15及び右ケース16
は、ADC(アルミダイキャスト合金)材料により成形
される。
【0027】ケーシング11は、複数ヵ所(例えば5ヵ
所)で締結ボルト33により左ケース15及び右ケース
16を結合して組立てられる。この例では、左ケース1
5側から締結ボルト33を挿入し、右ケース16に形成
した雌ネジ部に螺合させて両ケース15,16同士を締
付けて結合する。
【0028】このケーシング11は、複数ヵ所(例えば
3ヵ所)で懸架ボルト34により車体フレーム側に固定
された車体ブラケット9に固定され懸架保持される。こ
の場合、図示したように各懸架部に配設される車体ブラ
ケット9間の幅がケーシング11の幅より狭いため、懸
架ボルト34にスペーサとなるカラー35を装着して懸
架ボルト34及びこれに螺合するナット36により左右
のケース15,16同士を締付けて固定する。
【0029】駆動軸13を構成するペダルクランク軸6
の端部及び融合スリーブ20の端部はそれぞれベアリン
グ37,38を介して左ケース15及び右ケース16に
支持される。このように強度の大きい金属材料からなる
左右のケース15,16に駆動軸13の軸受部を支持さ
せることにより、安定して堅固に駆動軸13が保持され
る。
【0030】電動モータ12のモータ出力軸17の左側
端部はベアリング39を介して左ケース15に支持され
る。モータ出力軸17の右側端部を保持するベアリング
40は、この例では、樹脂からなる中央ハウジング14
に設けられている。この場合、ベアリング40の外周面
に沿って複数ヵ所でこのベアリング40を保持するよう
に、右ケース16からこれと一体で中央ハウジング側に
突出する円弧状の金属の凸壁(不図示)を設け、この凸
壁によりベアリング40を固定保持することにより、ベ
アリング40は、金属材料からなるケース内に保持した
場合と同様に安定して堅固に固定保持される。また、樹
脂材料の成形誤差や変形に基づく位置ずれも生じない。
このような凸壁が配設される部分の中央ハウジング11
の樹脂材料には切欠き(不図示)を設けて金属材料の右
ケース16からの凸壁の挿入を妨げないようにする。
【0031】このケーシング11の内部は、後述のよう
に、電動モータ12を収容するモータ室と、減速ギヤ2
5や遊星ギヤ機構29等を収容する減速機室と、FET
等によって通電するモータ制御回路基板(不図示)を収
容する制御室とに分割されている。
【0032】本発明では、3分割されたケーシング11
の中央ハウジング14と左右ケース15,16との間の
分割面には、後述のように、中央ハウジング側の合わせ
面周縁に沿って環状突起45,55を設け、左右ケース
側の合わせ面に前記環状突起45,55が嵌合する環状
溝44,54を形成している。これにより、ケーシング
11のシール性が確保されるとともに、ケーシング分割
体である中央ハウジング14と左右ケース15,16の
位置合わせができ、分割面を跨って配設される駆動軸1
3やモータ出力軸17の軸芯合わせができる。
【0033】図3は、ケーシング11を構成する左ケー
ス15の内面側(右側)から見た側面図であり、図4は
そのA−A部分の断面構成図である。
【0034】左ケース15の内面側に、モータ室41及
び制御室42の周縁及び両室間を仕切る仕切壁43が形
成される。モータ室41及び制御室42間の仕切壁43
には、信号ケーブルや電源ケーブル等を挿通させる開口
51が形成される。この仕切壁43に沿って、中央ハウ
ジング14との合わせ面に、モータ室41及び制御室4
2のそれぞれを囲む環状溝44が形成される。この環状
溝44に後述の中央ハウジング14に設けた環状突起4
5(図5)が嵌込まれる。これにより、モータ室41及
び制御室42がシールされるとともに、中央ハウジング
14(図2、図5)に対する位置合わせが行なわれる。
【0035】この左ケース15の外周縁に沿って5ヵ所
に締結用取付孔46が形成され、前述の締結ボルト33
(図2)が挿通する。また、この左ケース15の外周縁
から突出して3ヵ所に懸架ブラケット47が設けられ、
それぞれ懸架用取付孔48が形成される。これらの懸架
用取付孔48に前述の懸架ボルト34(図2)が挿通す
る。
【0036】ペダルクランク軸挿通孔49に前述の図2
のベアリング37を介してペダルクランク軸6が挿通す
る。また、モータ軸受部50に前述の図2のベアリング
39を介してモータ出力軸17の端部が支持される。
【0037】制御室42には、例えば6個のFET(不
図示)を一列に並べて搭載したプリント基板(不図示)
が収容される。これら6個のFETは、金属材料のヒー
トシンク(不図示)を介して左ケース15の内面に対し
熱的に接触して放熱される。ヒートシンクは左ケース1
5の内面にケース材料と一体で形成してもよい。6個の
FETは、例えば共通の押え板(不図示)によりケース
内側からケース内壁面に対し押付けられる。押え板は、
ケースに設けた例えば2ヵ所の貫通孔53を通してネジ
(不図示)によりケース外側から締付けて各FETをケ
ース内壁面側に圧接させる。52は、ヒートシンクにF
ETを固定する6個のネジのネジ頭逃げ用の凹みであ
る。
【0038】図5は、中央ハウジング14の断面構成図
である。中央ハウジング14の左右側面には、それぞ
れ、前述の左ケース15の環状溝44に嵌め込まれる環
状突起45及び後述の図6、図7に示す右ケース16の
環状溝54に嵌め込まれる環状突起55が形成される。
この中央ハウジング14の周縁に沿って前述の締結用取
付孔46(図3)に対応した5ヵ所の位置に締結ボルト
挿通孔56が形成される。
【0039】中央ハウジング14内部は、仕切壁57に
よりモータ室41と制御室42(図3参照)及び減速機
室58に分離される。モータ室41には前述のように電
動モータ12が収容され、制御室42にはFET等が接
合されたプリント基板が収容される。減速機室58に
は、図2に示した減速ギヤ機構72や遊星ギヤ機構29
が収容される。減速ギヤ機構72の中間軸23(図2)
の左端部は、減速機室58に形成した軸受用凹み59内
に嵌め込まれて支持される。減速機室58を形成する左
側の仕切壁にはペダルクランク軸挿通孔62が形成さ
れ、ペダルクランク軸6(図2)が挿通する。
【0040】モータ室41を形成する仕切壁57の右壁
部分にモータ出力軸挿通孔60が形成され、前述のよう
にベアリング40(図2)を介してモータ出力軸17が
挿通する。61はベアリング嵌込部を示す。
【0041】図6は、右ケース16を内面側(左側)か
ら見た図であり、図7は、図6のC−C部分の断面構成
図である。
【0042】右ケース16の外周縁に沿って減速機室5
8を形成する仕切壁63が設けられる。この仕切壁63
の中央ハウジング14との合わせ面に沿って環状溝54
が形成される。この環状溝54に中央ハウジング14側
の環状突起55が嵌め込まれて減速機室58のシール及
び中央ハウジング14と右ケース16との位置合わせが
行なわれる。
【0043】右ケース16の外周縁部の3ヵ所に、左ケ
ース15の場合と同様に、懸架ブラケット64が設けら
れそれぞれ懸架ボルト34(図2)が挿通する懸架用取
付孔65が形成される。
【0044】5本の締結ボルト33(図2)がそれぞれ
挿通する左ケース15の締結用取付孔46(図3)及び
これらに整合する中央ハウジング14の締結ボルト挿通
孔56に対応して、右ケース16の周縁部の5ヵ所に締
結用ネジ孔66が形成される。この締結用ネジ孔66に
締結ボルト33が螺合する。
【0045】中間軸23(図2)の右端部は、右ケース
16の内面に形成した軸受用凹み67内に嵌め込まれて
支持される。
【0046】右ケース16を貫通して駆動軸挿通孔68
が開口し、図2に示したペダルクランク軸6及び融合ス
リーブ20からなる駆動軸13が挿通する。69はベア
リング38(図2)を保持するベアリング嵌込部であ
る。
【0047】このような右ケース16は、前述の左ケー
ス15と同様にアルミダイキャスト合金(ADC材)の
成形体からなり、樹脂の中央ハウジング14を左右から
挟んで一体のケーシング11(図2)を形成する。
【0048】上記実施形態において、中央ハウジング1
4の環状突起45,55及びこれと嵌合する左右ケース
15,16の環状溝44,54による嵌め合い部分に液
状シール剤を塗布してもよい。これによりシール性が確
保されるとともに、従来必要であった特殊ガスケットが
不要になり組立て作業が容易になるとともにコストを低
減できる。
【0049】また、環状突起45,55と環状溝44,
54との間の嵌め合い隙間を部分的に広くして、樹脂の
成形変形等に基づく環状溝と環状突起との間の位置ずれ
を吸収するようにしてもよい。
【0050】また、中央ハウジングと左右ケース間で軸
位置合わせをする場合、中心合わせと角度位相合わせが
必要になるが、これらを精度よく位置合わせするため
に、軸の近くに中心合わせ用の嵌合溝を設け、離れた部
分に位相合わせ用の溝嵌合部を設けてもよい。このよう
な構成を実現するために、中心合わせ部及び位相合わせ
部以外の部分での干渉を防止するため、隙間を増やして
樹脂成形の歪をこの増やした隙間で逃すようにしてもよ
い。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、ケー
シングの分割合わせ面の一方の周縁に沿って環状溝を設
け、これに嵌合する環状突起を他方の合わせ面に設ける
ことにより、ケーシングのシール性が確保されるととも
に、ケーシング分割体同士の位置合わせができ、分割面
を跨って配設される駆動軸やモータ出力軸の軸芯合わせ
ができる。
【0052】これにより、合わせ面の面加工や位置決め
のためのノックピン加工及び特殊ガスケットを省略で
き、例えば液状(ゾル)の汎用シール材を環状溝に充填
することにより簡単に充分なシール性が確保される。し
たがって、製造プロセスが簡素化して生産性が高まると
ともにコストの低減が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電動駆動装置が適用される電動補助
自転車の全体図。
【図2】 本発明の実施形態に係る電動駆動装置の水平
断面構成図。
【図3】 図2の電動駆動装置の左ケースの内面図。
【図4】 図3のB−B断面構成図。
【図5】 図2の電動駆動装置の中央ハウジングの断面
構成図。
【図6】 図2の電動駆動装置の右ケースの内面図。
【図7】 図6のC−C断面構成図。
【符号の説明】
1:電動補助自転車、2:車体フレーム3:ハンガー
部、4:電動駆動装置、5:ペダル、6:ペダルクラン
ク軸、7:後輪、8:チェーン、9:ブラケット、1
0:バッテリ、11:ケーシング、12:電動モータ、
13:駆動軸、14:中央ハウジング、15:左ケー
ス、16:右ケース、17:モータ出力軸、18:ロー
タ、19:ステータ、20:融合スリーブ、21:スプ
ロケット、22:ギヤ、23:中間軸、24:第1ギ
ヤ、25:第2ギヤ、26:ラチェット、27:大径ギ
ヤ、28:ラチェット、29:遊星ギヤ機構、30:キ
ャリア、31:遊星ギヤ、32:サンギヤ、33:締結
ボルト、34:懸架ボルト、35:カラー、36:ナッ
ト、37:ベアリング、38:ベアリング、39:ベア
リング、40:ベアリング、41:モータ室、42:制
御室、43:仕切壁、44:環状溝、45:環状突起、
46:締結用取付孔、47:懸架ブラケット、48:懸
架用取付孔、49:ペダルクランク軸挿通孔、50:モ
ータ軸受部、51:開口、52:凹み、53:押え板取
付用貫通孔、54:環状溝、55:環状突起、56:締
結ボルト挿通孔、57:仕切壁、58:減速機室、5
9:中間軸支持用の凹み、60:モータ出力軸挿通孔、
61:ベアリング嵌込部、62:ペダルクランク軸挿通
孔、63:仕切壁、64:懸架ブラケット、65:懸架
用取付孔、66:締結用ネジ孔、67:中間軸支持用の
凹み、68:駆動軸挿通孔、69:ベアリング嵌込部、
71:リングギヤ、72:減速ギヤ機構。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーシング内に電動モータを収容し、該電
    動モータのモータ出力軸及びこれに平行な駆動軸を有
    し、前記ケーシングは前記駆動軸に直角な面で複数に分
    割された電動駆動装置の筐体合わせ構造において、 前記複数に分割されたケーシングの分割体の合わせ面の
    一方の周縁に沿って環状突起を設け、他方の合わせ面に
    前記環状突起が嵌合する環状溝を形成したことを特徴と
    する電動駆動装置の筐体合わせ構造。
  2. 【請求項2】前記ケーシングは、中央ハウジングとこれ
    を挟む左ケース及び右ケースとからなり、該ケーシング
    内に、前記電動モータが収容されたモータ室と、前記電
    動モータと駆動軸とを連結する減速機構が収容された減
    速機室とを備え、前記モータ室及び減速機室は前記中央
    ハウジングと左右ケースとの合わせ面で、前記環状突起
    及び環状溝により囲まれたことを特徴とする請求項1に
    記載の電動駆動装置の筐体合わせ構造。
  3. 【請求項3】前記中央ハウジングを樹脂材料で構成し、
    前記左右のケースを金属材料で構成したことを特徴とす
    る請求項2に記載の電動駆動装置の筐体合わせ構造。
  4. 【請求項4】前記電動駆動装置は、電動補助自転車のペ
    ダル踏力補助用の電動駆動装置であることを特徴とする
    請求項1、2または3に記載の電動駆動装置の筐体合わ
    せ構造。
JP2001353285A 2001-11-19 2001-11-19 電動駆動装置の筐体合わせ構造 Expired - Fee Related JP3901996B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001353285A JP3901996B2 (ja) 2001-11-19 2001-11-19 電動駆動装置の筐体合わせ構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001353285A JP3901996B2 (ja) 2001-11-19 2001-11-19 電動駆動装置の筐体合わせ構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003158848A true JP2003158848A (ja) 2003-05-30
JP3901996B2 JP3901996B2 (ja) 2007-04-04

Family

ID=19165328

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001353285A Expired - Fee Related JP3901996B2 (ja) 2001-11-19 2001-11-19 電動駆動装置の筐体合わせ構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3901996B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008312433A (ja) * 2007-05-17 2008-12-25 Nsk Ltd アクチュエータ
JP2013086562A (ja) * 2011-10-13 2013-05-13 Shimano Inc 自転車用駆動ユニット
JP2018123781A (ja) * 2017-02-02 2018-08-09 株式会社荏原製作所 給水装置
JP2021062689A (ja) * 2019-10-11 2021-04-22 ヤマハ発動機株式会社 駆動ユニットおよび電動補助自転車

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54157208U (ja) * 1978-04-25 1979-11-01
JPH0291454U (ja) * 1988-12-29 1990-07-19
JPH0986473A (ja) * 1995-09-26 1997-03-31 Suzuki Motor Corp 補助動力アシスト式自転車のアシスト装置
JPH1094231A (ja) * 1996-09-13 1998-04-10 Hitachi Ltd 永久磁石型ブラシレス電動機とそれを用いたエアコン装置
JP2001180565A (ja) * 1999-12-22 2001-07-03 Honda Motor Co Ltd 電動補助自転車用駆動装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54157208U (ja) * 1978-04-25 1979-11-01
JPH0291454U (ja) * 1988-12-29 1990-07-19
JPH0986473A (ja) * 1995-09-26 1997-03-31 Suzuki Motor Corp 補助動力アシスト式自転車のアシスト装置
JPH1094231A (ja) * 1996-09-13 1998-04-10 Hitachi Ltd 永久磁石型ブラシレス電動機とそれを用いたエアコン装置
JP2001180565A (ja) * 1999-12-22 2001-07-03 Honda Motor Co Ltd 電動補助自転車用駆動装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008312433A (ja) * 2007-05-17 2008-12-25 Nsk Ltd アクチュエータ
JP2013086562A (ja) * 2011-10-13 2013-05-13 Shimano Inc 自転車用駆動ユニット
JP2018123781A (ja) * 2017-02-02 2018-08-09 株式会社荏原製作所 給水装置
JP2021062689A (ja) * 2019-10-11 2021-04-22 ヤマハ発動機株式会社 駆動ユニットおよび電動補助自転車

Also Published As

Publication number Publication date
JP3901996B2 (ja) 2007-04-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1231701B1 (en) Electric Motor
JP5685113B2 (ja) 電気自動車用駆動装置
JP5685111B2 (ja) 電気自動車用駆動装置
JP3974386B2 (ja) 電動駆動装置の減速ギヤ機構
JP5685112B2 (ja) 電気自動車用駆動装置
CN109510364B (zh) 驱动装置
JP2005335535A (ja) 電動車輪用ハブユニット及び該ハブユニットを具えた乗物
JP3627337B2 (ja) 電気自動車用駆動装置
JP5676314B2 (ja) 電気自動車用駆動装置
US20160020678A1 (en) Electromechanical integrated motor and method of assembling electromechanical integrated motor
US20070295160A1 (en) Motor having breathing hole
US10391853B2 (en) Drive device
JP2003164095A (ja) 電動駆動装置の筐体構造
JP2003158848A (ja) 電動駆動装置の筐体合わせ構造
JP3998953B2 (ja) 電動駆動装置の放熱構造
JP2000001103A (ja) トルクア―ム
JP2003158855A (ja) 電動駆動装置の筐体内部分割構造
JP2003156077A (ja) 電動駆動装置のワンウェイクラッチ構造
JP2003164104A (ja) 電動駆動装置の端子連結構造
JP2003299294A (ja) ブラシレスモータの取付構造
JP5956552B2 (ja) 電気自動車用駆動装置
JPWO2019220603A1 (ja) 電動パワーステアリング装置
CN109510384B (zh) 电动轮
CN109505956B (zh) 驱动装置
JP2013040659A (ja) 電気自動車用駆動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041012

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20060405

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060731

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060817

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060925

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061128

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061227

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100112

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100112

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees