JP2003156077A - 電動駆動装置のワンウェイクラッチ構造 - Google Patents

電動駆動装置のワンウェイクラッチ構造

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JP2003156077A
JP2003156077A JP2001353488A JP2001353488A JP2003156077A JP 2003156077 A JP2003156077 A JP 2003156077A JP 2001353488 A JP2001353488 A JP 2001353488A JP 2001353488 A JP2001353488 A JP 2001353488A JP 2003156077 A JP2003156077 A JP 2003156077A
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ratchet wheel
way clutch
boss flange
flange
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JP2001353488A
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Tadashi Takano
正 高野
Hisashi Kazuta
久 數田
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Yamaha Motor Electronics Co Ltd
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Moric Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62MRIDER PROPULSION OF WHEELED VEHICLES OR SLEDGES; POWERED PROPULSION OF SLEDGES OR SINGLE-TRACK CYCLES; TRANSMISSIONS SPECIALLY ADAPTED FOR SUCH VEHICLES
    • B62M6/00Rider propulsion of wheeled vehicles with additional source of power, e.g. combustion engine or electric motor
    • B62M6/40Rider propelled cycles with auxiliary electric motor
    • B62M6/55Rider propelled cycles with auxiliary electric motor power-driven at crank shafts parts

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数を削減して構造を簡素化するととも
に摺接面積を小さくして空転トルクを減少させた電動駆
動装置のワンウェイクラッチ構造を提供する。 【解決手段】 モータ出力軸に連結された減速ギヤ機構
と、外部への出力伝達機構に連結された駆動軸13との
間に設けたワンウェイクラッチ構造において、前記駆動
軸13にボスフランジ89を一体的に設け、該ボスフラ
ンジ89の周縁部に複数の凹み90を設けて該凹み90
内にラチェット爪91を保持し、該ボスフランジ89の
外周面にラチェットホイール(大径ギヤ27)を装着
し、該ラチェットホイールの内周面に前記ラチェット爪
91が係合する複数のラチェット溝92を形成し、該ラ
チェットホイールの外周面に前記減速ギヤ機構のギヤと
噛合う歯27aを形成してワンウェイ構造の大径ギヤ2
7を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動駆動装置の電
動モータと駆動軸との間に設けたワンウェイクラッチ構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば電動補助自転車において、ペダル
からの踏力を補助するためにペダルクランク軸に連結し
て踏力補助用の電動駆動装置が設けられる。この電動駆
動装置は、ペダルクランク軸とこれと同軸の駆動スリー
ブ(融合スリーブ)により駆動軸を構成し、駆動スリー
ブ上にスプロケットを固定し、これをチェーンを介して
駆動車輪(例えば後輪)に連結する。補助動力となる電
動モータの出力軸をこの駆動スリーブに連結して、電動
モータの出力を駆動スリーブを介して後輪に伝達し回転
駆動力を付与する。一方、ペダルに連結されたペダルク
ランク軸は、遊星ギヤ機構等を介して同じく上記駆動ス
リーブに連結され、ペダル踏力により駆動スリーブを介
して後輪を回転駆動させる。これにより、ペダル踏力と
電動モータの駆動力が駆動スリーブ上で融合してその合
力により後輪が駆動される。
【0003】ペダルクランク軸に加わる踏力は、トルク
検出手段で検出される。この検出された踏力に応じて、
制御回路が、補助すべき動力を算出して所定のアシスト
比で電動モータを駆動する。
【0004】この場合、例えばペダルクランク軸からの
踏力のみで走行するときには、電動モータがペダル踏力
の負荷にならないようにする必要がある。このため、減
速ギヤ機構を介した電動モータの回転力が駆動スリーブ
に対し1方向にのみ伝達されるように、従来ラチェット
機構からなるワンウェイクラッチ構造が用いられてい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電動駆動装置におけるワンウェイクラッチ構造では、減
速ギヤに噛合う大径のラチェットホイールに隣接して、
このラチェットホイールを駆動軸上に軸芯を合わせて装
着するための軸支持部を軸方向に突出して設けていた。
このため、部品点数が増えて構造が大型化するとともに
摺接面積が大きくなって空転トルク増大の原因となって
いた。
【0006】本発明は上記従来技術を考慮したものであ
って、部品点数を削減して構造を簡素化するとともに摺
接面積を小さくして空転トルクを減少させた電動駆動装
置のワンウェイクラッチ構造の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、モータ出力軸に連結された減速ギヤ機
構と、外部への出力伝達機構に連結された駆動軸との間
に設けたワンウェイクラッチ構造において、前記駆動軸
にボスフランジを一体的に設け、該ボスフランジの周縁
部に複数の凹みを設けて該凹み内にラチェット爪を保持
し、該ボスフランジの外周面にラチェットホイールを装
着し、該ラチェットホイールの内周面に前記ラチェット
爪が係合する複数のラチェット溝を形成し、該ラチェッ
トホイールの外周面に前記減速ギヤ機構のギヤと噛合う
歯を形成してワンウェイ構造の大径ギヤを構成したこと
を特徴とする電動駆動装置のワンウェイクラッチ構造を
提供する。
【0008】この構成によれば、電動モータ側からの回
転力が伝達される駆動軸にこれと一体でボスフランジを
設け、このボスフランジの外周に減速ギヤと噛合う大径
ギヤを装着し、この大径ギヤをラチェットホイールとし
て、大径ギヤの内周面とボスフランジの外周面の間にラ
チェット爪を装着している。これにより、ワンウェイ構
造の大径ギヤがラチェット爪を保持するボスフランジ上
に装着されてラチェットホイールとして支持されるた
め、特別なラチェットホイール支持部材が不要になり、
部品点数が削減されてワンウェイギヤ構造が簡素化す
る。また、ラチェットホイールを支持する部分の摺接面
積が小さくなって、摺接抵抗が減少し、踏力及び電動モ
ータに対する負荷を軽減させることができる。
【0009】好ましい構成例では、前記ラチェットホイ
ールの内周面が前記ボスフランジの外周面に摺接して軸
芯を常にほぼ一致させて保持するはめあい構造としたこ
とを特徴としている。
【0010】この構成によれば、ラチェット爪を保持す
るボスフランジ外周面に摺接するはめあい構造を介して
ラチェットホイールが装着されるため、ラチェット機構
部分がワンウェイ機能と軸芯保持機能の両機能を有する
ことになり、構造が簡素化するするとともにボスフラン
ジの径を小さくできるため、摺接面積が減少して摺接抵
抗が小さくなる。
【0011】さらに好ましい構成例では、前記ラチェッ
トホイールは、前記ボスフランジの側面に隣接して小径
フランジを一体的に有し、該小径フランジの側面で前記
ラチェットホイールの側面方向(軸方向)の位置決めを
行う構造としたことを特徴としている。
【0012】この構成によれば、ラチェットホイールの
内径部分にボスフランジに隣接して小径フランジを一体
形成し、この小径フランジをボスフランジ側面及び、ス
ラストワッシャを介して駆動軸に取り付けられた位置決
め止め輪に摺接させて側面方向位置保持機能を持たせる
ことにより、側面方向の位置が確実に位置決めされて保
持される。
【0013】さらに好ましい構成例では、前記電動駆動
装置は、電動補助自転車のペダル踏力補助用の電動駆動
装置であることを特徴としている。
【0014】この構成によれば、電動補助自転車の踏力
補助用の電動モータに対し本発明構造を適用することに
より、生産性が向上するとともに、特に小型軽量化が要
求される自転車構造において、小型軽量化を実現すると
ともにコスト低減が達成される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態について説明する。図1は、本発明の実施形態に
係る電動駆動装置を搭載した電動補助自転車の側面図で
ある。
【0016】この電動補助自転車1は、車体フレーム2
のほぼ中央のハンガー部3に本発明に係る電動駆動装置
4を搭載し、ペダル5を踏込むことによりペダルクラン
ク軸6を回転させようとする踏力と、電動駆動装置4内
の後述の電動モータの動力とを組合せて融合し、この合
力により後輪7を駆動する構造である。電動駆動装置4
は後述のように駆動軸にスプロケットを有し、このスプ
ロケットの回転をチェーン8によって、公知のフリーホ
イルを介して後輪7に伝達する。
【0017】電動駆動装置4は、車体フレーム2に固定
された(又は一体成形された)ブラケット9に対し、後
述のように懸架ボルトにより懸架支持される。10は電
動駆動装置4内の電動モータを駆動するためのバッテリ
である。
【0018】図2は、本発明に係る電動駆動装置の水平
断面構成図である。この電動駆動装置4は、ケーシング
11内に電動モータ12及び駆動軸13を収容して構成
される。ケーシング11は、後述のように3分割され、
中央ハウジング14と、これをその両側から挟む左ケー
ス15及び右ケース16とにより構成される。電動モー
タ12は、モータ出力軸17と、このモータ出力軸17
に固定されたロータ18と、このロータ18の外周に対
向してケーシング11内に固定されたステータ19とに
より構成される。駆動軸13は、ペダル5(図1)に連
結されたペダルクランク軸6(人力入力軸)とこのペダ
ルクランク軸6の外周に回転可能に嵌め込まれた融合ス
リーブ20とにより構成される。融合スリーブ20上に
スプロケット21が固定され、チェーン8を介して後輪
7(図1)に連結される。
【0019】モータ出力軸17の端部にギヤ22が形成
される。このギヤ22に中間軸23の第1ギヤ24が噛
合う。中間軸23には、第1ギヤ24及びこれと一体で
これより小径の第2ギヤ25が装着される。この第2ギ
ヤ25は、ラチェット26を介して融合スリーブ20に
固定された大径ギヤ27と噛合う。このような中間軸2
3及びこれに装着された2段一体の第1、第2ギヤ2
4,25により、減速ギヤ機構72(第1の減速機構)
が形成される。これにより、電動モータ12の回転駆動
力が、減速ギヤ機構72で減速され、大径ギヤ27を介
して融合スリーブ20に伝達され、後輪を駆動する。
【0020】ペダルクランク軸6は、ラチェット28を
介して遊星ギヤ機構29(第2の減速機構)に連結され
る。遊星ギヤ機構29は、融合スリーブ20に連結さ
れ、ペダルクランク軸6からのペダル踏力を融合スリー
ブ20に伝達して、踏力により後輪を駆動する。
【0021】この遊星ギヤ機構29は、ラチェット28
で1方向に駆動されるキャリア30と、このキャリア3
0に回動自在となす遊星ギヤ31と、遊星ギヤ31の外
周側でケーシングに固定されたリングギヤ71と、遊星
ギヤ31の内周側で融合スリーブ20に固定されたサン
ギヤ32とにより構成される。ペダルクランク軸6の回
転力は、ラチェット28からキャリア30を介して遊星
ギヤ31を公転及び自転させ、サンギヤ32を回転させ
て融合スリーブ20に踏力による回転力を変速して伝達
し、後輪を駆動する。
【0022】3分割されたケーシング11の中央ハウジ
ング14は、例えばPBT(ポリブチルテレフタレー
ト)等の樹脂材料の射出成形により形成される。この中
央ハウジング11を挟む左ケース15及び右ケース16
は、ADC(アルミダイキャスト合金)材料により成形
される。
【0023】ケーシング11は、複数ヵ所(例えば5ヵ
所)で締結ボルト33により左ケース15及び右ケース
16を結合して組立てられる。この例では、左ケース1
5側から締結ボルト33を挿入し、右ケース16に形成
した雌ネジ部に螺合させて両ケース15,16同士を締
付けて結合する。
【0024】このケーシング11は、複数ヵ所(例えば
3ヵ所)で懸架ボルト34により車体フレーム側に固定
された車体ブラケット9に固定され懸架保持される。こ
の場合、図示したように各懸架部に配設される車体ブラ
ケット9間の幅がケーシング11の幅より狭いため、懸
架ボルト34にスペーサとなるカラー35を装着して懸
架ボルト34及びこれに螺合するナット36により左右
のケース15,16同士を締付けて固定する。
【0025】駆動軸13を構成するペダルクランク軸6
の端部及び融合スリーブ20の端部はそれぞれベアリン
グ37,38を介して左ケース15及び右ケース16に
支持される。このように強度の大きい金属材料からなる
左右のケース15,16に駆動軸13の軸受部を支持さ
せることにより、安定して堅固に駆動軸13が保持され
る。
【0026】電動モータ12のモータ出力軸17の左側
端部はベアリング39を介して左ケース15に支持され
る。モータ出力軸17の右側端部を保持するベアリング
40は、この例では、樹脂からなる中央ハウジング14
に設けられている。この場合、ベアリング40の外周面
に沿って複数ヵ所でこのベアリング40を保持するよう
に、右ケース16からこれと一体で中央ハウジング側に
突出する円弧状の金属の凸壁(不図示)を設け、この凸
壁によりベアリング40を固定保持することにより、ベ
アリング40は、金属材料からなるケース内に保持した
場合と同様に安定して堅固に固定保持される。また、樹
脂材料の成形誤差や変形に基づく位置ずれも生じない。
このような凸壁が配設される部分の中央ハウジング11
の樹脂材料には切欠き(不図示)を設けて金属材料の右
ケース16からの凸壁の挿入を妨げないようにする。
【0027】このケーシング11の内部は、後述のよう
に、電動モータ12を収容するモータ室と、減速ギヤ2
5や遊星ギヤ機構29等を収容する減速機室と、FET
等によって通電するモータ制御回路基板(不図示)を収
容する制御室とに分割されている。
【0028】3分割されたケーシング11の中央ハウジ
ング14と左右ケース15,16との間の分割面には、
後述のように、中央ハウジング側の合わせ面周縁に沿っ
て連続した環状突起45,55を設け、左右ケース側の
合わせ面に前記環状突起45,55が嵌合する環状溝4
4,54を形成している。これにより、ケーシング11
のシール性が確保されるとともに、ケーシング分割体で
ある中央ハウジング14と左右ケース15,16の位置
合わせができ、分割面を跨って配設される駆動軸13や
モータ出力軸17の軸芯合わせができる。
【0029】本発明では、後述の図8、図9で説明する
ように、前記ラチェット26によるワンウェイ機構部分
が大径ギヤ(ラチェットホイール)を支持して軸芯合せ
を行なっている。
【0030】図3は、ケーシング11を構成する左ケー
ス15の内面側(右側)から見た側面図であり、図4は
そのA−A部分の断面構成図である。
【0031】左ケース15の内面側に、モータ室41及
び制御室42の周縁及び両室間を仕切る仕切壁43が形
成される。モータ室41及び制御室42間の仕切壁43
には、信号ケーブルや電源ケーブル等を挿通させる開口
51が形成される。この仕切壁43に沿って、中央ハウ
ジング14との合わせ面に、モータ室41及び制御室4
2のそれぞれを囲む連続した環状溝44が形成される。
この環状溝44に後述の中央ハウジング14に設けた同
じく連続した環状突起45(図5)が嵌込まれる。これ
により、モータ室41及び制御室42がシールされると
ともに、中央ハウジング14(図2、図5)に対する位
置合わせが行なわれる。
【0032】この左ケース15の外周縁に沿って5ヵ所
に締結用取付孔46が形成され、前述の締結ボルト33
(図2)が挿通する。また、この左ケース15の外周縁
から突出して3ヵ所に懸架ブラケット47が設けられ、
それぞれ懸架用取付孔48が形成される。これらの懸架
用取付孔48に前述の懸架ボルト34(図2)が挿通す
る。
【0033】ペダルクランク軸挿通孔49に前述の図2
のベアリング37を介してペダルクランク軸6が挿通す
る。また、モータ軸受部50に前述の図2のベアリング
39を介してモータ出力軸17の端部が支持される。
【0034】制御室42には、例えば6個のFET(不
図示)を一列に並べて搭載したプリント基板(不図示)
が収容される。これら6個のFETは、金属材料のヒー
トシンク(不図示)を介して左ケース15の内面に対し
熱的に接触して放熱される。ヒートシンクは左ケース1
5の内面にケース材料と一体で形成してもよい。6個の
FETは、例えば共通の押え板(不図示)によりケース
内側からケース内壁面に対し押付けられる。押え板は、
ケースに設けた例えば2ヵ所の貫通孔53を通してネジ
(不図示)によりケース外側から締付けて各FETをケ
ース内壁面側に圧接させる。52は、ヒートシンクにF
ETを固定する6個のネジのネジ頭逃げ用の凹みであ
る。
【0035】図5は、中央ハウジング14の断面構成図
である。中央ハウジング14の左右側面には、それぞ
れ、前述の左ケース15の環状溝44に嵌め込まれる環
状突起45及び後述の図6、図7に示す右ケース16の
環状溝54に嵌め込まれる環状突起55が形成される。
この中央ハウジング14の周縁に沿って前述の締結用取
付孔46(図3)に対応した5ヵ所の位置に締結ボルト
挿通孔56が形成される。
【0036】中央ハウジング14内部は、仕切壁57に
よりモータ室41と制御室42(図3参照)及び減速機
室58に分離される。モータ室41には前述のように電
動モータ12が収容され、制御室42にはFET等が接
合されたプリント基板が収容される。減速機室58に
は、図2に示した減速ギヤ機構72や遊星ギヤ機構29
が収容される。減速ギヤ機構72の中間軸23(図2)
の左端部は、減速機室58に形成した軸受用凹み59内
に嵌め込まれて支持される。減速機室58を形成する左
側の仕切壁にはペダルクランク軸挿通孔62が形成さ
れ、ペダルクランク軸6(図2)が挿通する。
【0037】モータ室41を形成する仕切壁57の右壁
部分にモータ出力軸挿通孔60が形成され、前述のよう
にベアリング40(図2)を介してモータ出力軸17が
挿通する。61はベアリング嵌込部を示す。
【0038】図6は、右ケース16を内面側(左側)か
ら見た図であり、図7は、図6のC−C部分の断面構成
図である。
【0039】右ケース16の外周縁に沿って減速機室5
8を形成する仕切壁63が設けられる。この仕切壁63
の中央ハウジング14との合わせ面に沿って連続した環
状溝54が形成される。この環状溝54に中央ハウジン
グ14側の環状突起55が嵌め込まれて減速機室58の
シール及び中央ハウジング14と右ケース16との位置
合わせが行なわれる。
【0040】右ケース16の外周縁部の3ヵ所に、左ケ
ース15の場合と同様に、懸架ブラケット64が設けら
れそれぞれ懸架ボルト34(図2)が挿通する懸架用取
付孔65が形成される。
【0041】5本の締結ボルト33(図2)がそれぞれ
挿通する左ケース15の締結用取付孔46(図3)及び
これらに整合する中央ハウジング14の締結ボルト挿通
孔56に対応して、右ケース16の周縁部の5ヵ所に締
結用ネジ孔66が形成される。この締結用ネジ孔66に
締結ボルト33が螺合する。
【0042】中間軸23(図2)の右端部は、右ケース
16の内面に形成した軸受用凹み67内に嵌め込まれて
支持される。
【0043】右ケース16を貫通して駆動軸挿通孔68
が開口し、図2に示したペダルクランク軸6及び融合ス
リーブ20からなる駆動軸13が挿通する。69はベア
リング38(図2)を保持するベアリング嵌込部であ
る。
【0044】このような右ケース16は、前述の左ケー
ス15と同様にアルミダイキャスト合金(ADC材)の
成形体からなり、樹脂の中央ハウジング14を左右から
挟んで一体のケーシング11(図2)を形成する。
【0045】図8は、前述の図2に示したラチェット2
6によるワンウェイ機構部の側面図であり、図9はその
取付け部の詳細図である。
【0046】前述のように、ペダルクランク軸6と融合
スリーブ20により駆動軸13が構成される。この融合
スリーブ20の円周上にボスフランジ89が突出して一
体的に形成される。ボスフランジ89の外周面に爪保持
用凹み90が形成され、その内部にラチェット爪91が
収容される。このボスフランジ89の外周面に大径ギヤ
27が装着されラチェットホイールを構成する。この大
径ギヤ27は、その外周面に歯27aが形成され、前述
のように、減速ギヤ機構を構成する中間軸23に装着さ
れた第2ギヤ25と噛合って、モータ出力を融合スリー
ブ20に伝達するものである。
【0047】大径ギヤ(ラチェットホイール)27の内
周面には全周に沿って、ボスフランジ89のラチェット
爪91が係入する複数のラチェット溝92が形成され
る。ラチェット爪91はスプリング93によりボスフラ
ンジ89の外周面から突出する方向に付勢される。
【0048】ラチェット基礎円となるボスフランジ89
の外周面に対し大径ギヤ(ラチェットホイール)27の
内周面が摺接して、大径ギヤ27の軸芯が、駆動軸側に
固定されたボスフランジ89の軸芯と常に一致するよう
に、ボスフランジ89の外径Aに対し大径ギヤ27の内
径を設定したはめあい構造とする。これにより、ラチェ
ットホイール(大径ギヤ27)がワンウェイ機能をもつ
とともに、軸芯を位置決めされた状態で駆動軸13の融
合スリーブ20に装着される。
【0049】大径ギヤ(ラチェットホイール)27の内
周側に、ボスフランジ89の側面に隣接する小径フラン
ジ94が一体に形成される。この小径フランジ94の側
面にスラストワッシャ95を介して抜け止め用のサーク
リップ96が備わる。小径フランジ94の左側面は、融
合スリーブ20の側面に摺接し、小径フランジ94の右
側面はスラストワッシャ95を介して、融合スリーブ2
0に係止されたサークリップ96に摺接している。これ
により、大径ギヤ27の側面方向の位置が確実に位置決
めされて保持される。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、電動
モータ側からの回転力が伝達される駆動軸にこれと一体
でボスフランジを設け、このボスフランジの外周に減速
ギヤと噛合う大径ギヤを装着し、この大径ギヤをラチェ
ットホイールとして、大径ギヤの内周面とボスフランジ
の外周面の間にラチェット爪を装着している。これによ
り、ワンウェイ構造の大径ギヤがラチェット爪を保持す
るボスフランジ上に装着されてラチェットホイールとし
て支持されるため、特別なラチェットホイール支持部材
が不要になり、部品点数が削減されてワンウェイギヤ構
造が簡素化する。また、ラチェットホイールを支持する
部分の摺接面積が小さくなって、摺接抵抗が減少し、踏
力及び電動モータに対する負荷を軽減させることができ
る。
【0051】この場合、前記ラチェットホイールの内周
面が前記ボスフランジの外周面に摺接して軸芯を常にほ
ぼ一致させて保持するはめあい構造とした構成によれ
ば、ラチェット爪を保持するボスフランジ外周面に摺接
するはめあい構造を介してラチェットホイールが装着さ
れるため、ラチェット機構部分がワンウェイ機能と軸芯
保持機能の両機能を有することになり、構造が簡素化す
るするとともにボスフランジの径を小さくできるため、
摺接面積が減少して摺接抵抗が小さくなる。
【0052】さらに、ラチェットホイールの内径部分に
ボスフランジに隣接して小径フランジを一体形成し、こ
の小径フランジをボスフランジ側面及び、スラストワッ
シャを介して駆動軸に取り付けられた位置決め止め輪に
摺接させて側面方向位置保持機能を持たせることによ
り、側面方向の位置が確実に位置決めされて保持され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電動駆動装置が適用される電動補助
自転車の全体図。
【図2】 本発明の実施形態に係る電動駆動装置の水平
断面構成図。
【図3】 図2の電動駆動装置の左ケースの内面図。
【図4】 図3のB−B断面構成図。
【図5】 図2の電動駆動装置の中央ハウジングの断面
構成図。
【図6】 図2の電動駆動装置の右ケースの内面図。
【図7】 図6のC−C断面構成図。
【図8】 本発明のワンウェイクラッチ構造の側面図。
【図9】 図8のワンウェイクラッチ構造の取付け部分
の詳細図。
【符号の説明】
1:電動補助自転車、2:車体フレーム3:ハンガー
部、4:電動駆動装置、5:ペダル、6:ペダルクラン
ク軸、7:後輪、8:チェーン、9:ブラケット、1
0:バッテリ、11:ケーシング、12:電動モータ、
13:駆動軸、14:中央ハウジング、15:左ケー
ス、16:右ケース、17:モータ出力軸、18:ロー
タ、19:ステータ、20:融合スリーブ、21:スプ
ロケット、22:ギヤ、23:中間軸、24:第1ギ
ヤ、25:第2ギヤ、26:ラチェット、27:大径ギ
ヤ、28:ラチェット、29:遊星ギヤ機構、30:キ
ャリア、31:遊星ギヤ、32:サンギヤ、33:締結
ボルト、34:懸架ボルト、35:カラー、36:ナッ
ト、37:ベアリング、38:ベアリング、39:ベア
リング、40:ベアリング、41:モータ室、42:制
御室、43:仕切壁、44:環状溝、45:環状突起、
46:締結用取付孔、47:懸架ブラケット、48:懸
架用取付孔、49:ペダルクランク軸挿通孔、50:モ
ータ軸受部、51:開口、52:凹み、53:押え板取
付用貫通孔、54:環状溝、55:環状突起、56:締
結ボルト挿通孔、57:仕切壁、58:減速機室、5
9:中間軸支持用の凹み、60:モータ出力軸挿通孔、
61:ベアリング嵌込部、62:ペダルクランク軸挿通
孔、63:仕切壁、64:懸架ブラケット、65:懸架
用取付孔、66:締結用ネジ孔、67:中間軸支持用の
凹み、68:駆動軸挿通孔、69:ベアリング嵌込部、
71:リングギヤ、72:減速ギヤ機構、89:ボスフ
ランジ、90:爪保持用凹み、91:ラチェット爪、9
2:ラチェット溝、93:スプリング、94:小径フラ
ンジ、95:スラストワッシャ、96:サークリップ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータ出力軸に連結された減速ギヤ機構
    と、外部への出力伝達機構に連結された駆動軸との間に
    設けたワンウェイクラッチ構造において、 前記駆動軸にボスフランジを一体的に設け、 該ボスフランジの周縁部に複数の凹みを設けて該凹み内
    にラチェット爪を保持し、 該ボスフランジの外周面にラチェットホイールを装着
    し、 該ラチェットホイールの内周面に前記ラチェット爪が係
    合する複数のラチェット溝を形成し、 該ラチェットホイールの外周面に前記減速ギヤ機構のギ
    ヤと噛合う歯を形成してワンウェイ構造の大径ギヤを構
    成したことを特徴とする電動駆動装置のワンウェイクラ
    ッチ構造。
  2. 【請求項2】前記ラチェットホイールの内周面が前記ボ
    スフランジの外周面に摺接して軸芯を常にほぼ一致させ
    て保持するはめあい構造としたことを特徴とする請求項
    1に記載の電動駆動装置のワンウェイクラッチ構造。
  3. 【請求項3】前記ラチェットホイールは、前記ボスフラ
    ンジの側面に隣接して小径フランジを一体的に有し、該
    小径フランジの側面で前記ラチェットホイールの側面方
    向(軸方向)の位置決めを行う構造としたことを特徴と
    する請求項1または2に記載の電動駆動装置のワンウェ
    イクラッチ構造。
  4. 【請求項4】前記電動駆動装置は、電動補助自転車のペ
    ダル踏力補助用の電動駆動装置であることを特徴とする
    請求項1、2または3に記載の電動駆動装置のワンウェ
    イクラッチ構造。
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