JPH0985449A - 溶接ヒューム用集塵機 - Google Patents

溶接ヒューム用集塵機

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JPH0985449A
JPH0985449A JP27491595A JP27491595A JPH0985449A JP H0985449 A JPH0985449 A JP H0985449A JP 27491595 A JP27491595 A JP 27491595A JP 27491595 A JP27491595 A JP 27491595A JP H0985449 A JPH0985449 A JP H0985449A
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welding
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inverter
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Ichiro Fujimatsu
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特殊な高価なセンサーや溶接検出電流センサ
ーの信号を増幅するためのアンプ回路を使用することな
く、また、後付けもでき、簡単に、溶接時のみ作動させ
て溶接していない時には停止させる溶接ヒューム用集塵
機を提供することにある。 【解決手段】 溶接機の操作回路の動作電圧によって制
御される溶接検出リレーを、電源回路とヒュームを吸引
するブロアモータに接続して、前記ブロアモータを溶接
時のみ動作させて溶接していない時には停止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CO2溶接等の作業時
に発生する溶接ヒュームを吸引して集塵する溶接ヒュー
ム用集塵装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、溶接時に発生する溶接ヒュームを
集塵するために、溶接機の近くに排気装置を設け、ダク
トを通して空気と共に溶接ヒュームを屋外に排出し、溶
接作業環境を整えていた。しかし、ダクトを備えた排気
装置は大型で設備費用も高く、また消費電力も高いとい
う問題があった。
【0003】このため、溶接トーチの先端のシールドガ
スを吐出するシールドガス吐出ノズルの近傍に、溶接ヒ
ュームを吸引する吸引ノズルを備えた溶接ヒューム吸引
トーチが開発されている。この溶接ヒュームを吸引する
吸引ノズルは、溶接ヒューム用集塵装置に接続されてお
り、溶接ヒューム用集塵装置はスイッチを入れると溶接
をしていない時間でも作動しており、省エネの点で問題
になっていた。これらの点を解決するものとして、溶接
時のみ作動させて溶接していない時には停止させるもの
が開発され実際に使用されている。
【0004】図6に従来の溶接ヒューム用集塵機の動作
原理図を示す。溶接ヒューム用集塵機の電源回路51が
ONされると溶接ヒューム用集塵機が待機状態になる。
ここで、溶接が開始されて、溶接電流が流れると、ケー
ブルホースを貫通させてある溶接検出電流センサー52
からの信号がアンプ回路53に入り、アンプ回路53の
出力はタイマ回路54を介して電磁開閉器55に入力さ
れ、電磁開閉器55がONになり、電源回路51から溶
接ヒューム用集塵機のブロアモータ56に電流が流れ、
ブロアモータ56が回転する。その後、溶接が終了する
と、溶接検出電流センサー52からの信号がなくなるの
で、アンプ回路53は出力を停止する。アンプ回路53
からの出力が停止すると、タイマ回路54はある一定時
間経過した後、電磁開閉器55への出力を停止し、電磁
開閉器55がOFFして、ブロアモータ56は回転を停
止する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の構成では、一般に溶接電流は200A程の
大電流であるため、特殊な非接触の電流センサーを使わ
ざるを得ず、また、電流センサーの信号を増幅するため
のアンプ回路が必要であった。さらに、大電流が流れる
ケーブルは取り外し、再組み立てするのは問題があるた
め、後付けで電流センサーを設置するのは非常に困難と
いう問題があった。
【0006】本発明は上記した従来の問題点を解決し
て、特殊な高価なセンサーや溶接検出電流センサーの信
号を増幅するためのアンプ回路を使用することなく、ま
た、後付けもでき、簡単に、溶接時のみ作動させて溶接
していない時には停止させる溶接ヒューム用集塵機を提
供することを目的としてなされたものである。
【発明が解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明は、溶接機の操作回路の動作電圧に
よって制御される溶接検出リレーを、電源回路とヒュー
ムを吸引するブロアモータに接続して、前記ブロアモー
タを溶接時のみ動作させて溶接していない時には停止さ
せることを特徴とするものである。
【0007】
【作用】上記の構成によると、溶接機の操作回路の動作
電圧によって制御される溶接検出リレーによって、特殊
な高価なセンサーや溶接検出電流センサーの信号を増幅
するためのアンプ回路を使用することなく、簡単に、溶
接時のみ作動させて溶接していない時には停止させる溶
接ヒューム用集塵機を製造することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
をもとに詳細に説明する。図1は溶接装置の構成図、図
2は溶接トーチの斜視図を示しており、1は溶接機の溶
接トーチで、その先端にはシールドガス吐出ノズル2と
溶接ヒューム吸引ノズル3とが設けられている。シール
ドガス吐出ノズル2は二重管になっており、内側の管内
は溶接ワイヤ4が通り、外側の管5と内側の管との間は
シールドガスの通路6となっている。このシールドガス
吐出ノズル2は溶接トーチ1を介してケーブルホース7
と接続されており、同様に、吸引ノズル3も溶接トーチ
1を介して吸引ホース8と接続されている。溶接トーチ
1には溶接ワイヤ4、シールドガス及び溶接電力の供給
を制御する給電スイッチ9が設けられている。
【0009】ケーブルホース7は溶接ワイヤ供給装置1
0に接続されており、この溶接ワイヤ供給装置10は、
溶接電源11とシールドガスを吐出制御するガス供給電
磁バルブ12を通してボンベ13とが接続されおり、溶
接電源11の電力が溶接ワイヤに供給される。溶接ヒュ
ーム用集塵機14は吸引ホース8とガス供給電磁バルブ
12の動作電圧検出用電線15とが接続されている。
【0010】図3は溶接ヒューム用集塵機の斜視図、図
4は溶接ヒューム用集塵機の扉を開いた状態の斜視図を
示しており、溶接ヒューム用集塵機14の前面には上部
扉16と下部扉17が設けられている。ONボタン18
aとOFFボタン18bは、溶接ヒューム用集塵機14
の電源回路19を入切するものであり、動作表示灯20
は、このONボタン18aによって電源が入っているこ
とを示す表示灯である。差圧計21は溶接ヒュームをろ
過するフィルタ22の前後の気圧差の計器であり、気圧
差を知ることによって、フィルタ22のメンテナンスの
時期を知ることができる。23は電源回路19のONボ
タン18aによって溶接ヒュームを吸引するブロアモー
タ24を常時回すか、または溶接検知によって溶接時の
み回すかを切替える切替えスイッチである。逆洗バルブ
25の操作スイッチ26は簡易的にフィルタ22を掃除
するためのスイッチで、一時的に通風を逆にすることに
よってフィルタ22に詰まった汚れをダストボックス2
7に落とすことができる。溶接ヒューム用集塵機14の
側面には溶接検知用の電線入口28と、溶接ヒュームの
吸引ホース8が接続されるヒューム吸引口29とが設け
てある。実施例ではヒューム吸引口29は3個設けて、
3台の溶接機に対応している。30はインバータであ
り、ブロアモータ24の減速時間が設定でき、また、起
動電流を低くすることができるので、ブロアモータ24
の寿命を延ばすことができる。溶接検出リレー31は溶
接機のガス供給電磁バルブ12に接続され、溶接検出リ
レー31がONすることによって、ブロアモータ24を
動作するものである。実施例では、溶接検出リレー31
はガス供給電磁バルブ12に接続されているが、本発明
では溶接検出リレー31は溶接トーチ1に設けられてい
る給電スイッチ9を押すことによって電圧が発生する溶
接機の操作回路に接続すればよく、ガス供給電磁バルブ
12の制御の回路以外にも溶接ワイヤ供給装置10のワ
イヤ供給の動作電圧を検知するようにしてもよい。
【0011】以上のように構成された溶接ヒューム用集
塵機をもつ溶接装置について、以下その動作について説
明する。図5に本発明の溶接ヒューム用集塵機の動作原
理図を示す。溶接ヒューム用集塵機14の電源回路19
と溶接電源11のスイッチを入れ溶接待機状態とし、溶
接トーチ1に設けられている給電スイッチ9を押すこと
によって、溶接ワイヤ供給装置10が溶接ワイヤ4を送
りだし、またボンベ13がガス供給電磁バルブ12を介
してケーブルホース7へシールドガスを送り出す。この
とき、シールドガスを吐出制御するガス供給電磁バルブ
12に接続された溶接検出リレー31がONして、電源
回路19が接続されたインバータ30に信号を送りブロ
アモータ24が回転する。溶接ワイヤ4がワークに接触
すると溶接が開始されて、溶接ヒュームが発生する。ま
た給電スイッチ9を放すと溶接が停止され、ガス供給電
磁バルブ12に接続された溶接検出リレー31がOFF
して、インバータ30への信号はなくなる。このインバ
ータ30によって設定された減速時間により所定時間経
過後ブロアモータ24が停止する。
【0012】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれば
溶接機の操作回路の動作電圧によって制御される溶接検
出リレーによって、特殊な高価なセンサーや溶接検出電
流センサーの信号を増幅するためのアンプ回路を使用す
ることなく、また、後付けもでき、簡単に、溶接時のみ
作動させて溶接していない時には停止させる溶接ヒュー
ム用集塵機を製造することができるものである。従っ
て、本発明は従来の問題を解決した溶接ヒューム用集塵
機として業界の発展に寄与するところ極めて大なもので
ある。
【0013】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が使用される溶接装置の構成図である。
【図2】本発明が使用される溶接装置の溶接トーチの斜
視図である。
【図3】本発明の実施例の溶接ヒューム用集塵機の外部
構造を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施例の溶接ヒューム用集塵機の扉を
開いた状態の内部構造を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施例を示す動作原理図である。
【図6】従来例の動作原理図である。
【符号の説明】
1 溶接トーチ 7 ケーブルホース 8 吸引ホース 10 溶接ワイヤ供給装置 11 溶接電源 12 ガス供給電磁バルブ 14 溶接ヒューム用集塵機 15 動作電圧検出用電線 19 電源回路 24 ブロアモータ 30 インバータ 31 溶接検出リレー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶接機の操作回路の動作電圧を検知して
    ONになる溶接検出リレー(31)を、ヒュームを吸引
    するブロアモータ(24)に接続して、ブロアモータ
    (24)を前記溶接検出リレー(31)のON、OFF
    と連動させて回転、停止させることを特徴とした溶接ヒ
    ューム用集塵機。
  2. 【請求項2】 溶接検出リレー(31)がガス供給電磁
    バルブ(12)の動作電圧を検知して動作する請求項1
    に記載の溶接ヒューム用集塵機。
  3. 【請求項3】 溶接検出リレー(31)が溶接ワイヤ供
    給装置(10)の動作電圧を検知して動作する請求項1
    に記載の溶接ヒューム用集塵機。
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