JP3971472B2 - 半導体製造装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体製造における反応工程で使用される半導体製造装置に関する。
近年、半導体装置の製造にあたって、微細パターン化が進んできて、一般的に高分解能で寸法及び形状の制御性のよい半導体製造装置が用いられてきている。特に、クリーンルーム内に設置されるエッチング装置、CVD装置、イオン注入(IC)装置等の半導体製造装置では、反応室を大気開放状態にして化学汚染や異臭を除去し、反応室の内部治具交換、反応室の内部洗浄を定期的に行っている。そのため、反応室の大気開放時における該反応室によるクリーンルーム内の汚染等を防止する必要がある。
【0002】
【従来の技術】
図8に、従来の半導体製造における反応工程で使用される製造装置の構成図を示す。図8において、クリーンルーム11内に反応室12が設置されると共に、ガス漏れ警報機13が設置される。また、クリーンルーム11の室外と室内を結ぶ外部排気ダクト14が蛇腹等で移動自在に設置される。
【0003】
反応室12は、上部が蓋部12aによって開放自在であり、反応工程後に大気開放の準備を行うために、窒素ガスを供給するための供給バルブ15を備えるガス供給パイプ16が接続される。また、反応室12内のガスを上記窒素ガスにより稀釈して排出するための、排気バルブ17を備える真空配管18が接続される。なお、図示しないが反応室12内には室内の気圧を監視する気圧センサが設けられる。
【0004】
一方、上記真空配管18は、ポンプ室21に延出されて商用電源で駆動する真空ポンプ22に接続され、また該真空ポンプ22に外部排気を行う排気パイプ23が接続されたものである。
上記のような構成で、通常反応室12は、供給バルブ15が閉状態であり、排気バルブ17が開状態であって、真空ポンプ22が動作維持することで、いわゆる真空引きの状態で真空状態が保たれる。また、排気バルブ17が閉状態であり、供給バルブ15が開状態のときに窒素の供給が行われる。このとき、反応室12の内部圧力が気圧センサで監視されており、内部圧力が大気圧になったときに供給バルブ15が閉状態にされるもので、該反応室12は大気圧状態となる。
【0005】
上記真空引きと窒素供給とを数回繰り返した後に反応室12の蓋部12aを開放することで大気開放となる。そして、外部排気ダクト14を反応室に近づけて化学汚染や異臭を吸引しながら、当該反応室12の内部治具交換や内部洗浄を行うものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、反応室12を大気開放する場合に、上記真空引きと窒素供給とを繰り返して化学汚染や異臭を軽減する方法は、充分なガス供給時間と真空引き時間を必要とし、しかもこれらを数回繰り返すことから、異臭を軽減するには多大な準備時間を費やす必要があるという問題がある。
【0007】
また、化学汚染や異臭を吸引する外部排気ダクト14を、その吸気口を反応室12の近傍に取り付け、その排気口を外部に連通させるためのダクト工事をクリーンルーム11に行わなければならない。
さらに、反応室12の真空引きと窒素供給を繰り返し行っても反応室12からクリーンルーム11への化学汚染や異臭の発散が軽減するに止まり、完全に防止することができないもので、場合によってはガス漏れ警報機13が感知し、その原因究明等で生産工程を中断しなければならない事態を生じるという問題がある。
【0008】
そこで、本発明は上記課題に鑑みなされたもので、反応室の大気開放時における汚染防止を図る半導体製造装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1では、開放自在の蓋部を備えて半導体製造における所定の反応処理を行うための反応室を有し、該反応室に所定ガスを供給する供給手段、及び該ガスと共に該反応室内のガスを排出する排気手段を有する半導体製造装置において、前記反応室の蓋部の開放を検知する検知手段と、該検知手段による開放検知により前記反応室に取り付けられた配管を通して該反応室内のガスを吸引して外部に排出する吸引手段と、を有して半導体製造装置が構成される。
【0010】
請求項2では、請求項1記載の半導体製造装置において、前記排気手段は、前記反応室と排気口を結ぶ排気配管に介在される排気駆動部と、前記吸引手段で開閉制御される排気開閉部とを有し、該吸引手段の動作時に少なくとも該排気開閉部が閉状態にされてなる。請求項3では、請求項1記載の半導体製造装置において、前記検知手段は、前記反応室の蓋部の開放を検知すると共に、該蓋部開放による反応室内の圧力を検知してなる。
【0011】
請求項4では、請求項1〜3の何れか一項に記載の半導体製造装置において、前記吸引手段は、前記配管に設けられる吸引開閉部と、前記反応室より内部ガスを吸引する吸引駆動部と、前記検知手段からの検知に応じて該排気手段の排気を停止させると共に、該吸引開閉部を開状態として該吸引駆動部を駆動させる吸引制御部と、を有する。
【0012】
請求項5では、請求項2記載の半導体製造装置において、前記吸引手段は、前記排気手段の排気を行う前記排気駆動部を、排気時に排気動作させ、また前記反応室の蓋部開放時に吸引動作させる駆動制御部と、前記検知手段からの検知に応じて該駆動制御部を該排気駆動部の排気動作又は吸引動作の制御を行わせるべく制御する吸引制御部と、を有する。
【0013】
請求項6では、請求項4記載の半導体製造装置において、前記吸引手段は、前記配管より分岐して前記排気手段の排気を行う前記排気駆動部に連通する吸引配管に設けられる吸引開閉部と、前記検知手段からの検知に応じて該吸引開閉部を開状態として該吸引駆動部を駆動させる吸引制御部と、該吸引配管に設けられるものであって、前記反応室の蓋部の開放時に該排気駆動部を駆動可能状態とする流路絞り部と、を有する。
【0014】
上述のように請求項1乃至3の発明では、蓋部を有する反応室に所定ガスを供給手段により供給し、内部ガスを排気手段の例えば排気開閉部と排気駆動部で排出するものであって、蓋部の開放と内部圧力を検知手段で検知し、開放検圧、圧力検知に応じて吸引手段が反応室内のガスを排気手段側から吸引、排出する。これにより、反応室の大気開放による反応室の内部ガスを吸引手段より排気することから、大気開放の準備時間の短縮が図られ、外部の汚染を防止することが可能となる。
【0015】
請求項4の発明では、吸引手段が、排気配管より分岐する吸引配管に吸引開閉部及び吸引駆動部を有し、吸引制御部で検知手段の検知で排気手段を停止させると共に吸引開閉部を開として吸引駆動部を駆動させる。これにより、反応室の大気開放時の汚染防止を実現することが可能となる。
【0016】
請求項5の発明では、吸引手段が、排気手段の排気駆動部を排気動作、吸引動作を行わせる駆動制御部を有し、吸引制御部で検知手段の検知に応じて駆動制御部を排気動作又は吸引動作によって制御する。これにより、反応室の大気開放時の汚染防止を実現することが可能となる。
【0017】
請求項6の発明では、吸引手段が吸引開閉部と吸引制御部と流路絞り部とを有し、反応室の大気開放の検出で吸引制御部が吸引開閉部と流路絞り部との経路で排気手段の排気駆動部で吸引、排出を行わせる。これにより、反応室の大気開放時の汚染防止を実現することが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1に、本発明の第1実施例の原理図を示す。図1は、半導体製造における例えばエッチング、CVD(ケミカル気相成長)、II(イオン注入)等の反応処理に使用される半導体製造装置31の原理図を示したもので、クリーンルーム32内での設備とポンプ室33内での設備で構成される。
【0019】
クリーンルーム32内には、反応処理が行われる反応室34が設置され、反応室34は上方に蓋部34aが開閉自在に設けられる。この反応室34には、例えば内部治具交換や内部洗浄等を行うために、反応処理後に生じた処理残留物(化学汚染や異臭)を排出する必要があり、該反応室34に処理残留物を稀釈するための例えば窒素ガスを室内に供給する供給手段としての供給バルブ35を介在したガス供給配管36が取り付けられる。
【0020】
また、反応室34の内部又は外部(蓋部34aも含む)の近傍に検知手段としての大気開放検知部37が設けられる。この大気開放検知部37は、後述のように蓋部34aが開放状態となったことを検出する大気開放センサと反応室34内が大気圧になったことを検出する大気圧センサとを備える。
【0021】
さらに、反応室34は、上記処理残留物を排気するための排気配管である真空配管38が取り付けられ、この真空配管38は排気開閉部である排気バルブ39を介在させてポンプ室33の排気駆動部である真空ポンプ40に連通され、該真空ポンプ40の他方側より外部排気配管41が取り付けられて外部と連通される。この真空ポンプ40は例えば商用電源(50Hz/60Hz)で駆動されるものである。
【0022】
一方、真空配管38より分岐して吸引配管42がポンプ室33内の吸引手段(一部クリーンルーム32内に配置)43に連通され、該吸引手段43の他方側より外部排気配管41に連通される。この吸引手段43は、大気開放検知部37からの所定の検知信号で、適宜排気バルブ39を閉状態とするように制御すると共に、反応室34内の処理残留物を吸引し外部排気配管41より外部に排出するものである。
【0023】
このような半導体製造装置31は、反応室34が蓋部34aで密閉状態において所定の反応処理が行われ、処理後、また排気バルブ39を閉状態とし、供給バルブ35を開状態として該反応室34に窒素ガスが供給される。また、供給バルブ35を閉状態とし、排気バルブ39を開状態として真空ポンプ40により該反応室34内を真空状態にすることで当該反応室34内の窒素ガスと処理残留物とを所定量外部に排出する。これらを所定回数行って、反応室34の蓋部34aが開放される。
【0024】
蓋部34aの開放は大気開放検知部37で検知(反応室34内の気圧をも検知)することで吸引手段43が動作して、真空配管38、吸引配管42を介して反応室34内の化学汚染や異臭が吸引され、外部排気配管41より外部に排出される。すなわち、真空配管38、吸引配管42で排気を行いながら反応室34の内部治具交換や内部洗浄が行われる。この場合、立上げに時間を要する真空ポンプ40がダウン状態(真空動作が正常に行われない状態)とならないように排気バルブ39が閉状態とされる。
【0025】
このように反応室34が大気開放になったときに、化学汚染や異臭を吸引手段43で真空配管38から吸引配管42を介して外部排気配管43に吸引排気を行うことから、クリーンルーム32内に化学汚染や異臭の発散を防止することができる。また、大気開放の準備としての窒素ガスの供給と真空ポンプ40による真空引きの回数を減少させることができ、準備時間を短縮させることができる。また、クリーンルーム32内に外部排気ダクトの取付工事を不要とすることができると共に、ガス漏れ警報等を作動させないようにできることから生産ラインを中断させることもなく支障を来すことがないものである。
【0026】
次に、図2に、本発明の第1実施例の構成図を示す。図2に示す半導体製造装置31は、図1に示す吸引手段43を吸引開閉部である吸引バルブ51,吸引駆動部である吸引ファン52,及び吸引制御部53で構成したものである。すなわち、真空配管51より分岐する吸引配管42に吸引バルブ51を介在させて吸引ファン52に連通させ、該吸引ファン52の他方側を外部排気配管41に連通させる。また、吸引制御部53は、大気開放検知部37からの検知信号に基づいて吸引ファン52を駆動制御すると共に、吸引バルブ51及び排気バルブ39の開閉を制御する。他の構成は、図1と同様であり、説明を省略する。
【0027】
なお、反応室34における蓋部34aが閉塞状態のときに、窒素ガス供給のための供給バルブ35の開閉制御、及び真空引きの排気バルブ39の開閉制御は、別の図示しない制御部により行われるものである。
ここで、図3に、図2の大気開放検知部及び吸引制御部の回路図を示す。図3において、大気開放検知部37は、大気開放センサ61と大気圧センサ62とで構成されるもので、他の回路構成は吸引制御部53を構成する。大気開放センサ61は、発光ダイオードLEDとフォトトランジスタPTで構成されて、発光ダイオードのアノードが抵抗R1を介して電源電圧Vdに接続され、カソードが接地される。また、フォトトランジスタPTのコレクタは抵抗R2を介して電源電圧Vcに接続されると共に、インバータ回路INV1の入力端に接続され、エミッタは接地される。
【0028】
一方、大気圧センサ62は例えばスイッチング動作をするものとして、大気圧を検知したときに導通状態となる。この大気圧センサ62の一方の端子は接地され、他方の端子は抵抗R3を介して電源電圧Vcに接続されると共に、インバータ回路INV2の入力端に接続される。
【0029】
上記2つのインバータ回路INV1,INV2のそれぞれの出力端は2入力のアンドゲート回路AND1の2つの入力端にそれぞれ接続され、該アンドゲート回路AND1の出力端は制御信号として吸引バルブ51及び吸引ファン52に出力されるように接続される。なお、アンドゲート回路AND1の出力は、後述のインバータ制御部又は絞り弁の制御信号として接続されるものである。
【0030】
また、アンドゲート回路AND1の出力端は、インバータ回路INV3の入力端に接続され、該インバータ回路INV3の出力端は2入力のアンドゲート回路AND2の一方の入力端に接続される。該アンドゲート回路AND2の他方の入力端には、上述の図示しない制御部からの排気バルブ39の開/閉信号が入力されるように接続される。そして、アンドゲート回路AND2の出力端は、制御信号として排気バルブ39に出力されるように接続されるものである。
【0031】
上記のような回路において、反応室34が蓋部34aで閉塞状態のときには、大気開放センサ61の発光ダイオードLEDからの光は遮ぎられてフォトトランジスタPTでは受光されず、インバータ回路INV1の出力は「L」となる。この場合、供給バルブ35が開状態とされ、反応室34内に窒素ガスが供給されて大気圧となり、大気圧センサ62が検知してインバータ回路INV2の出力が「H」となってもアンドゲート回路AND1の出力が「L」であり、吸引バルブ51及び吸引ファン52には駆動の制御信号は出力されない。
【0032】
また、アンドゲート回路AND1の出力が「L」であるから、インバータ回路INV3の出力は「H」となる。従って、アンドゲート回路AND2に入力される排気バルブ39の開/閉信号に応じてアンドゲート回路AND2からは排気バルブ39に開/閉の制御信号が出力される。
【0033】
一方、反応室34の蓋部34aが開放されると、大気開放センサ61の発光ダイオードLEDの光がフォトトランジスタPTのベースをバイアスしてオン状態となることでインバータ回路INV1の出力が「H」となる。また、蓋部34aの開放によって反応室34が大気圧になると、大気圧センサ62がオン状態となってインバータ回路INV2の出力が「H」となる。従って、アンドゲート回路AND1の出力が「H」となって、吸引バルブ51を開放状態とし、吸引ファン52を駆動するように制御信号を出力する。
【0034】
これにより、反応室34内の化学汚染や異臭がクリーンルーム32に発散することなく、外部排気配管41より排出されるものである。
この場合、アンドゲート回路AND1の出力が「H」であることからインバータ回路INV3の出力は「L」であり、アンドゲート回路AND2の出力は、入力される排気バルブ39の開/閉の信号に拘らず、「L」となって排気バルブ39を閉状態とするものである。
【0035】
そこで、図4に、反応室内の圧力状態の説明図を示す。また、図5に、反応室内の圧力状態における動作タイミングチャートを示す。図4及び図5は反応室の圧力状態が遷移するシーケンス(S1〜S7)を示したもので、図4及び図5のS1においては、排気バルブ39が開状態(図5(B))のときに真空ポンプ40により反応室34は真空状態である。この状態から排気バルブ39を閉状態とすると共に(図5(B))、供給バルブ35を開状態として窒素ガスを供給すると、反応室34内は徐々に気圧が上昇し(S2,図5(A))、大気圧まで上昇して維持状態となる(S3)。この状態では、図3に示す大気圧センサ62はオン状態となる(図5(D))。
【0036】
このとき、反応室34の蓋部34aを開放状態にすると、図3に示す大気開放センサ61がオン状態となる(S4,図5(C))。そして、吸引バルブ51を開状態(図5(E))として吸引ファン52を駆動させることにより吸引動作が行われる(S4,図5(F))。すなわち、反応室34内の化学汚染や異臭がクリーンルーム32内には発散せず外部排気配管41より窒素ガスと共に排出されるもので、この状態で反応室34の内部治具交換や内部洗浄が行われる。
【0037】
続いて、反応室34の内部治具交換等が終了すると、蓋部34aが閉状態とされ、大気開放センサ61はオフ状態となる(S5,図5(C))。この状態では、反応室34内は大気圧状態であり、大気圧センサ62はオン状態のままである(図5(D))。そして、排気バルブ39を閉状態とすることで真空ポンプ40による反応室34内の真空引きが開始される(S6)。このときに大気圧センサ62がオフ状態となる(図5(D))。反応室34内が真空状態となっても、排気バルブ39が開状態を維持して真空ポンプ40により該反応室34の真空状態を維持するものである。
【0038】
なお、大気開放センサ61は、透過型又は反射型の光センサを用いた場合を図3に示しており、蓋部34aに遮蔽板を設けることで何れの型の光センサの使用を適宜可能とすることができる。また、大気開放時に吸引動作を一時的に停止したい場合には、大気開放センサ61の発光ダイオードLEDの電源電圧Vdを一時的に遮断する手動スイッチを設けてもよい。さらに、吸引配管42の何れかの部分にフィルタ等を設けてもよく、これによる異物混入を防止することができる。これらのことは、以下の実施例においても同様である。
【0039】
次に、図6に、本発明の第2実施例の構成図を示す。図6に示す半導体製造装置31は、図2に示す吸引配管42を、真空配管38における排気バルブ39の入力側と出力側にバイパスするように連通させたもので、真空ポンプ40を商用電源ではなく、吸引制御部53で駆動制御されるインバータ制御部54により駆動する構成として吸引ファン52の機能を真空ポンプ40で兼用させたものである。すなわち、吸引手段43を、吸引配管42、吸引バルブ51、吸引制御部53、インバータ制御部54、及び真空ポンプ40(排気手段と兼用)で構成したものである。なお、他の構成は図2と同様であり、説明を省略する。
【0040】
上記真空ポンプ40は、例えば誘導電動機を駆動源としたものを用いるものとして、これを商用電源(50Hz/60Hz)で駆動することで真空引きを行うが、反応室34が大気開放時には真空引きも吸引をも行うことができない。そこで、インバータ制御部54が真空ポンプ40に対して、真空引きのときには商用電源と同じ周波数の電源を供給し、吸引の場合には商用電源周波数より小さい周波数(例えば20〜30Hz)の電源を供給することで回転数を減少させて吸引ファンの代用をさせるものである。この場合、インバータ制御部54には、吸引制御部53により大気開放検知部37の検知に応じて周波数指示等の制御が行われる。
【0041】
これにより、図2と同様の作用、効果を得ることができると共に、吸引ファンが不要となってコスト低減を図ることができるものである。
なお、吸引配管42の径は、真空配管38の径の例えば半分とすることで真空ポンプ40における吸引動作の負荷を軽減させているが、真空配管38の径を真空引きと吸引との同時にできる範囲に設定することで、吸引バルブ51及び吸引配管42を省くことができる。この場合、排気バルブ39の吸引バルブ51を機能的に兼用させるものである。
【0042】
次に、図7に、本発明の第3実施例の構成図を示す。図7に示す半導体製造装置31は、図6に示す吸引配管42中に流路絞り部としての絞り弁55を設け、インバータ制御部54を省略したもので、他の構成は図6と同様である。上記絞り弁55は例えば可変オリフィス等であり、吸引制御部53によって反応室34の大気開放時に駆動される。
【0043】
この場合、真空ポンプ40は商用電源(50Hz/60Hz)で駆動されるものであるが、反応室34の大気開放時には絞り弁55で該真空ポンプの負荷を軽減して、上述の吸引ファンと同様の吸引を行わせることができるものである。
これにより、図2と同様の作用、効果を得ることができると共に、吸引ファンやインバータ制御部が不要となってコスト低減を図ることができるものである。
【0044】
【発明の効果】
以上のように請求項1乃至3の発明によれば、蓋部を有する反応室に所定ガスを供給手段により供給し、内部ガスを排気手段の例えば排気開閉部と排気駆動部で排出するものであって、蓋部の開放と内部圧力を検知手段で検知し、開放検圧、圧力検知に応じて吸引手段が反応室内のガスを排気手段側から吸引、排出することにより、反応室の大気開放による反応室の内部ガスを吸引手段より排気することから、大気開放の準備時間の短縮が図られ、外部の汚染を防止することができる。
【0045】
請求項4の発明によれば、吸引手段が、排気配管より分岐する吸引配管に吸引開閉部及び吸引駆動部を有し、吸引制御部で検知手段の検知で排気手段を停止させると共に吸引開閉部を開として吸引駆動部を駆動させることにより、反応室の大気開放時の汚染防止を実現することができる。
【0046】
請求項5の発明によれば、吸引手段が、排気手段の排気駆動部を排気動作、吸引動作を行わせる駆動制御部を有し、吸引制御部で検知手段の検知に応じて駆動制御部を排気動作又は吸引動作によって制御することにより、反応室の大気開放時の汚染防止を実現することができる。
【0047】
請求項6の発明によれば、吸引手段が吸引開閉部と吸引制御部と流路絞り部とを有し、反応室の大気開放の検出で吸引制御部が吸引開閉部と流路絞り部との経路で排気手段の排気駆動部で吸引、排出を行わせることにより、反応室の大気開放時の汚染防止を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の原理図である。
【図2】本発明の第1実施例の構成図である。
【図3】図2の大気開放検知部及び吸引制御部の回路図である。
【図4】反応室内の圧力状態の説明図である。
【図5】反応室内の圧力状態における動作タイミングチャートである。
【図6】本発明の第2実施例の構成図である。
【図7】本発明の第3実施例の構成図である。
【図8】従来の半導体製造における反応工程で使用される製造装置の構成図である。
【符号の説明】
31 半導体製造装置
32 クリーンルーム
33 ポンプ室
34 反応室
34a 蓋部
35 供給バルブ
37 大気開放検知部
38 真空配管
39 排気バルブ
40 真空ポンプ
41 外部排気配管
42 吸引配管
43 吸引手段
51 吸引バルブ
52 吸引ファン
53 吸引制御部
54 インバータ制御部
55 絞り弁
61 大気開放センサ
62 大気圧センサ

Claims (6)

  1. 開放自在の蓋部を備えて半導体製造における所定の反応処理を行うための反応室を有し、該反応室に所定ガスを供給する供給手段、及び該ガスと共に該反応室内のガスを排出する排気手段を有する半導体製造装置において、
    前記反応室の蓋部の開放を検知する検知手段と、
    該検知手段による開放検知により前記反応室に取り付けられた配管を通して該反応室内のガスを吸引して外部に排出する吸引手段と、
    を有することを特徴とする半導体製造装置。
  2. 請求項1記載の半導体製造装置において、
    前記排気手段は、前記配管と排気口を結ぶ排気配管に介在される排気駆動部と、前記吸引手段で開閉制御される排気開閉部とを有し、該吸引手段の動作時に少なくとも該排気開閉部が閉状態にされてなることを特徴とする半導体製造装置。
  3. 請求項1記載の半導体製造装置において、
    前記検知手段は、前記反応室の蓋部の開放を検知すると共に、該蓋部開放による反応室内の圧力を検知してなることを特徴とする半導体製造装置。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載の半導体製造装置において、
    前記吸引手段は、前記配管に設けられる吸引開閉部と、
    前記反応室より内部ガスを吸引する吸引駆動部と、
    前記検知手段からの検知に応じて該排気手段の排気を停止させると共に、該吸引開閉部を開状態として該吸引駆動部を駆動させる吸引制御部と、
    を有することを特徴とする半導体製造装置。
  5. 請求項2記載の半導体製造装置において、
    前記吸引手段は、前記排気手段の排気を行う前記排気駆動部を、排気時に排気動作させ、また前記反応室の蓋部開放時に吸引動作させる駆動制御部と、
    前記検知手段からの検知に応じて該駆動制御部を該排気駆動部の排気動作又は吸引動作の制御を行わせるべく制御する吸引制御部と、
    を有することを特徴とする半導体製造装置。
  6. 請求項4記載の半導体製造装置において、
    前記吸引手段は、前記配管より分岐して前記排気手段の排気を行う前記排気駆動部に連通する吸引配管に設けられる吸引開閉部と、
    前記検知手段からの検知に応じて該吸引開閉部を開状態として該吸引駆動部を駆動させる吸引制御部と、
    該吸引配管に設けられるものであって、前記反応室の蓋部の開放時に該排気駆動部を駆動可能状態とする流路絞り部と、
    を有することを特徴とする半導体製造装置。
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