JPH098375A - 圧電トランス - Google Patents
圧電トランスInfo
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Abstract
圧の出力電圧を得ることが可能な圧電トランスを提供す
ること。 【構成】 圧電振動子矩形板11の長さ方向の2分の1
の領域の上下面に第1の対向電極12a,12bを形成
し、残りの2分の1の領域の両側面に複数に分割され且
つ電気的に独立した複数対の第2の対向電極13,13
b,14a,14b,15a,15bを形成したことを
特徴とする。
Description
電トランスに関し、特に1つの圧電振動子上の一対の入
力用電極に対し、それぞれ独立した複数対の出力用電極
を有することにより、同様の複数の出力が得られる他、
出力用電極の形状を変えることにより、複数の様々な所
望の出力電圧を容易に得ることができ、更に高集積化に
も適した圧電トランスに関するものである。
として圧電トランスが知られている。現在、圧電トラン
スに用いる圧電振動子矩形板として圧電セラミックやニ
オブ酸リチウム単結晶を用いることが多く、一般的な構
造としては、図8の概略図に示すように、圧電振動子矩
形板11の表面に電気的信号を入力できる入力対向電極
82a,82bと、電気的信号を出力できる出力対向電
極83a,83bとがそれぞれ形成されている。また、
圧電トランスとしての特性は、共振先鋭度Qに大きく依
存するが、例えばQの大きなニオブ酸リチウム単結晶を
用いた圧電トランスでは昇圧比500以上が可能であ
る。ここで入力電圧2V時の出力電圧は1kV以上であ
る。
ックライト点灯や複写機のトナー帯電用などに、大きな
電流値は必要としないが1kV程度の高電圧を必要とす
る機器は数多くある。
1:1に対応しているため、複数の出力が必要な場合、
所望の電圧の数だけ圧電トランスが必要であるという欠
点があった。ここ数年周辺機器の小型化に伴い圧電トラ
ンスの小型化が進んでいるが、複数の所望の電圧が必要
な場合、従来の方法では所望の電圧数だけ圧電トランス
が必要であり膨大なスペースが必要となり小型化には十
分対応出来ないという欠点があった。
バックライトとして、1つの液晶ディスプレイに複数の
バックライト用冷陰極管を用いるのものが多く、複数の
インバータが必要となった。仮に1つのインバータのみ
を用いるためには、冷陰極管を直列或いは並列に複数接
続する必要があるが、直列に接続した場合は、圧電トラ
ンスの出力電圧が、1つの冷陰極管の場合の複数倍必要
となり、圧電トランスへと負担が大きくなる。さらに並
列に接続した場合は、接続した冷陰極管のインピーダン
スのバラツキにより、インピーダンスの最小の冷陰極管
のみ明るく点灯してしまい、他の冷陰極管は暗いままに
なってしまうという欠点があった。
所望の電圧の数だけ圧電トランスが必要であったが、本
発明の技術的課題は、1つの圧電トランスにおいて複数
の所望の電圧の出力電圧を得ることにあり、それに伴い
周辺機器の小形化、高集積化を容易に可能とする圧電ト
ランスを提供することにある。
れば、圧電振動子矩形板と、該圧電振動子矩形板に電気
的信号を入力するために前記圧電振動子矩形板に設けら
れた入力用電極と、前記圧電振動子矩形板から電気的信
号を取り出すために前記圧電振動子矩形板に設けられた
出力用電極とを含む圧電トランスにおいて、前記圧電振
動子矩形板の長さ方向一端面からおよそ前記圧電振動子
矩形板の長さの2分の1の領域に形成され、且つ前記圧
電振動子矩形板の厚さ方向に対して直交し、更に互いに
対向する第1の対向電極と、前記圧電振動子矩形板の残
り2分の1の領域の両側面にそれぞれ形成され、且つ電
気的に独立するように前記圧電振動子矩形板の長さ方向
と平行な線分に沿って複数に分割され、更に互いに対向
する複数対の第2の対向電極とを備え、前記第1の対向
電極を前記入力用電極とし、前記複数の対の第2の対向
電極を前記出力用電極としたことを特徴とする圧電トラ
ンスが得られる。
の第2の対向電極の中で前記厚さ方向の両端に位置する
第2の対向電極が、前記圧電振動子矩形板の厚さ方向端
面にまでそれぞれ延在していることを特徴とする請求項
1項記載の圧電トランスが得られる。
矩形板と、該圧電振動子矩形板に電気的信号を入力する
ために前記圧電振動子矩形板に設けられた入力用電極
と、前記圧電振動子矩形板から電気的信号を取り出すた
めに前記圧電振動子矩形板に設けられた出力用電極とを
含む圧電トランスにおいて、前記圧電振動子矩形板の長
さ方向一端面からおよそ前記圧電振動子矩形板の長さの
2分の1の領域に形成され、且つ前記圧電振動子矩形板
の厚さ方向に対して直交し、更に互いに対向する第1の
対向電極と、前記圧電振動子矩形板の残り2分の1の領
域の両側面にそれぞれ形成され、且つ電気的に独立する
ように前記圧電振動子矩形板の厚さ方向と平行な線分に
沿って複数に分割され、更に互いに対向する複数対の第
2の対向電極とを備え、前記第1の対向電極を前記入力
用電極とし、前記複数の対の第2の対向電極を前記出力
用電極としたことを特徴とする圧電トランスが得られ
る。
対向電極の前記厚さ方向両端部が、前記圧電振動子矩形
板の厚さ方向両端面にまでそれぞれ延在していることを
特徴とする請求項3項記載の圧電トランスが得られる。
対向電極が、前記圧電振動子矩形板の端面から長さ方向
の4分の1或いは6分の1の位置を含む様にそれぞれ形
成されていることを特徴とする請求項3又は請求項4項
記載の圧電トランスが得られる。
用電極を形成することにより、所望の複数の出力電圧を
容易に得ることが可能となる。また、複数の出力電圧を
1つの圧電トランスで得ることが可能なため、本発明の
圧電トランスを用いれば、周辺機器のより一層の小型
化、高集積化が可能となる。
面を参照して詳細に説明する。
に係る圧電トランスの斜視図であり、図2は図1に示す
圧電トランスを図1に示すa方向から見た側面図であ
る。図1及び図2に示すように、この圧電トランスは、
圧電セラミック矩形板(圧電振動子矩形板)11を用い
ており、この圧電セラミック矩形板11の長さ方向一端
面からおよそ圧電セラミック矩形板11の長さの2分の
1の領域に、この圧電セラミック矩形板11の厚さ方向
に対して直交する1対の第1の対向電極12a,12b
を形成し、この圧電セラミック矩形板11の残り2分の
1の領域の両側面(圧電セラミック矩形板11の幅方向
両端面)に、圧電セラミック矩形板11の長さ方向と平
行な線分に沿って複数に分割され、且つ電気的に独立し
た平行な対向する3対の第2の対向電極13a,13
b,14a,14b,15a,15bを形成し、1対の
第1の対向電極12a,12bを1次側(入力側)、3
対の第2の対向電極13a,13b,14a,14b,
15a,15bを2次側(出力側)とした。圧電セラミ
ック矩形板11の寸法は40mm×10mm×1mmで
ある。
性を示す。
ーダンスである50kΩとし、入力電圧を変化した場合
の出力電圧特性を表1に示す。各々の出力用電極とも出
力電圧がほぼ一致していることがわかる。さらに、入力
電圧を20Vにすることによりφ2.6×130mmの
冷陰極管を3個並列に点灯することができた。
に係る圧電トランスの斜視図であり、図3に示すよう
に、この圧電トランスは、圧電セラミック矩形板11を
用いており、この圧電セラミック矩形板11の長さ方向
一端面からおよそ圧電セラミック矩形板11の長さの2
分の1の領域に、この圧電セラミック矩形板11の厚さ
方向に対して直交する1対の第1の対向電極32a,3
2bを形成し、この圧電セラミック矩形板11の残り2
分の1の領域の両側面に、圧電セラミック矩形板11の
長さ方向と平行な線分に沿って複数に分割され、且つ電
気的に独立し、各々長さの異なる平行な対向する3対の
第2の対向電極33a,33b,34a,34b,35
a,35bを形成し、1対の第1の対向電極32a,3
2bを1次側、3対の第2の対向電極33a,33b,
34a,34b,35a,35bを2次側とした。
m×10mm×1mmである。
性を示す。
電圧を変化させた場合の出力電圧特性を表2に示す。
対しても、3つ各々が独立した出力電圧が得られること
が分かる。また、この時の出力電圧は電極形状の設計等
によりいかようにも変えることが出来る。
ンスの一実施例を示す斜視図であり、図4に示すよう
に、この圧電トランスは、圧電セラミック矩形板11を
用いており、この圧電セラミック矩形板11の長さ方向
一端面からおよそ圧電セラミック矩形板11の長さの2
分の1の領域に、この圧電セラミック矩形板11の厚さ
方向に対して直交する1対の第1の対向電極42a,4
2bを形成し、この圧電セラミック矩形板11の残り2
分の1の領域の両側面に、圧電セラミック矩形板11の
長さ方向と平行な線分に沿って複数に分割され、且つ電
気的に独立した平行な対向する3対の第2の対向電極4
3a,43b,44a,44b,45a,45bを形成
し、これらの中で圧電セラミック矩形板11の厚さ方向
の両端に位置する第2の対向電極43a,43b,45
a,45bは、圧電セラミック矩形板11の厚さ方向両
端面(圧電セラミック矩形板11の上面及び下面)の側
縁部まで延在しており、1対の第1の対向電極42a,
42bを1次側、2対の第2の対向電極43a,43
b,44a,44b,45a,45bを2次側としてあ
る。
ンスの一実施例を示す斜視図であり、図5に示すよう
に、この圧電トランスは、圧電セラミック矩形板11を
用いており、この圧電セラミック矩形板11の長さ方向
一端面からおよそ圧電セラミック矩形板11の長さの2
分の1の領域に、この圧電セラミック矩形板11の厚さ
方向に対して直交する1対の第1の対向電極52a,5
2bを形成し、この圧電セラミック矩形板11の残り2
分の1の領域の両側面に、圧電セラミック矩形板11の
厚さ方向と平行な線分に沿って複数に分割され、且つ電
気的に独立した平行な対向する2対の第2の対向電極5
3a,53b,54a,54bを形成し、1対の第1の
第1の対向電極52a,52bを1次側、2対の第2の
対向電極53a,53b,54a,54bを2次側とし
てある。
ンスの一実施例を示す斜視図であり、図6に示すよう
に、この圧電トランスは、圧電セラミック矩形板11を
用いており、この圧電セラミック矩形板11の長さ方向
一端面からおよそ圧電セラミック矩形板11の長さの2
分の1の領域に、この圧電セラミック矩形板11の厚さ
方向に対して直交する1対の第1の対向電極62a,6
2bを形成し、この圧電セラミック矩形板11の残り2
分の1の領域の両側面に、圧電セラミック矩形板11の
厚さ方向と平行な線分に沿って複数に分割され、且つ電
気的に独立した平行な対向する2対の第2の対向電極6
3a,63,64a,64bを形成し、これら第2の対
向電極63a,63,64a,64bの上記厚さ方向の
両端部は、圧電セラミック矩形板11の厚さ方向両端面
の側縁部までそれぞれ延在しており、第1の対向電極6
2a,62bを1次側、第2の対向電極63a,63
b,64a,64bを2次側としてある。
ンスの一実施例を示す斜視図であり、図7に示すよう
に、この圧電トランスは、圧電セラミック矩形板11を
用いており、この圧電セラミック矩形板11の長さ方向
一端面からおよそ圧電セラミック矩形板11の長さの2
分の1の領域に、この圧電セラミック矩形板11の厚さ
方向に対して直交する1対の第1の対向電極72a,7
2bを形成し、この圧電セラミック矩形板11の残り2
分の1の領域の両側面に、圧電セラミック矩形板11の
厚さ方向と平行な線分に沿って複数に分割され、且つ電
気的に独立した平行な対向する2対の第2の対向電極7
3a,73b,74a,74bを形成し、これら第2の
対向電極73a,73b,74a,74bの上記厚さ方
向の両端部は、圧電セラミック矩形板11の厚さ方向両
端面の側縁部までそれぞれ延在しており、1対の第1の
対向電極72a,72bを1次側、2対の第2の対向電
極73a,73b,74a,74bを2次側としてあ
る。
長さ方向の各々の端面から4分の1の点であり、3/2
波長の長さ振動モードの振動の節は、長さ方向の各々の
端面から6分の1と長さの中点であり、第2の対向電極
74,a74bが、この長さ方向の4分の1及び6分の
1の位置を含む様に、略L字に形成され、これに対応さ
せて第2の対向電極73a,73bは、逆L字状に形成
されている最後に圧電振動子矩形板としては、圧電セラ
ミック以外にLiNbO3 単結晶を用いても、同様の効
果が得られたこと、更に入力用電極を積層構造とするこ
とにより、共振抵抗を小さくし、各々の出力用電極の昇
圧比を大きく出来たことをつけ加えておく。
ンスは1つの入力用電極に対し複数の出力用電極を有す
ることにより、所望の複数の出力電圧を容易に得ること
ができ、特性に優れた小型化、高集積化が可能な圧電ト
ランスを得ることが可能である。
トランスの斜視図である。
ら見た側面図である。
トランスの斜視図である。
ンスの斜視図である。
ンスの斜視図である。
ンスの斜視図である。
ンスの斜視図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 圧電振動子矩形板と、該圧電振動子矩形
板に電気的信号を入力するために前記圧電振動子矩形板
に設けられた入力用電極と、前記圧電振動子矩形板から
電気的信号を取り出すために前記圧電振動子矩形板に設
けられた出力用電極とを含む圧電トランスにおいて、 前記圧電振動子矩形板の長さ方向一端面からおよそ前記
圧電振動子矩形板の長さの2分の1の領域に形成され、
且つ前記圧電振動子矩形板の厚さ方向に対して直交し、
更に互いに対向する第1の対向電極と、 前記圧電振動子矩形板の残り2分の1の領域の両側面に
それぞれ形成され、且つ電気的に独立するように前記圧
電振動子矩形板の長さ方向と平行な線分に沿って複数に
分割され、更に互いに対向する複数対の第2の対向電極
とを備え、 前記第1の対向電極を前記入力用電極とし、前記複数の
対の第2の対向電極を前記出力用電極としたことを特徴
とする圧電トランス。 - 【請求項2】 前記複数対の第2の対向電極の中で前記
厚さ方向の両端に位置する第2の対向電極が、前記圧電
振動子矩形板の厚さ方向端面にまでそれぞれ延在してい
ることを特徴とする請求項1項記載の圧電トランス。 - 【請求項3】 圧電振動子矩形板と、該圧電振動子矩形
板に電気的信号を入力するために前記圧電振動子矩形板
に設けられた入力用電極と、前記圧電振動子矩形板から
電気的信号を取り出すために前記圧電振動子矩形板に設
けられた出力用電極とを含む圧電トランスにおいて、 前記圧電振動子矩形板の長さ方向一端面からおよそ前記
圧電振動子矩形板の長さの2分の1の領域に形成され、
且つ前記圧電振動子矩形板の厚さ方向に対して直交し、
更に互いに対向する第1の対向電極と、 前記圧電振動子矩形板の残り2分の1の領域の両側面に
それぞれ形成され、且つ電気的に独立するように前記圧
電振動子矩形板の厚さ方向と平行な線分に沿って複数に
分割され、更に互いに対向する複数対の第2の対向電極
とを備え、 前記第1の対向電極を前記入力用電極とし、前記複数の
対の第2の対向電極を前記出力用電極としたことを特徴
とする圧電トランス。 - 【請求項4】 前記第2の対向電極の前記厚さ方向両端
部が、前記圧電振動子矩形板の厚さ方向両端面にまでそ
れぞれ延在していることを特徴とする請求項3項記載の
圧電トランス。 - 【請求項5】 前記第2の対向電極が、前記圧電振動子
矩形板の端面から長さ方向の4分の1或いは6分の1の
位置を含む様にそれぞれ形成されていることを特徴とす
る請求項3又は請求項4項記載の圧電トランス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15195795A JP3577613B2 (ja) | 1995-06-19 | 1995-06-19 | 圧電トランス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15195795A JP3577613B2 (ja) | 1995-06-19 | 1995-06-19 | 圧電トランス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH098375A true JPH098375A (ja) | 1997-01-10 |
JP3577613B2 JP3577613B2 (ja) | 2004-10-13 |
Family
ID=15529913
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15195795A Expired - Fee Related JP3577613B2 (ja) | 1995-06-19 | 1995-06-19 | 圧電トランス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3577613B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002142453A (ja) * | 2000-11-01 | 2002-05-17 | Tokin Corp | 圧電トランス及びそれを用いた電源装置 |
-
1995
- 1995-06-19 JP JP15195795A patent/JP3577613B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002142453A (ja) * | 2000-11-01 | 2002-05-17 | Tokin Corp | 圧電トランス及びそれを用いた電源装置 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3577613B2 (ja) | 2004-10-13 |
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