JPH0846264A - 圧電トランス - Google Patents
圧電トランスInfo
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- JPH0846264A JPH0846264A JP6180344A JP18034494A JPH0846264A JP H0846264 A JPH0846264 A JP H0846264A JP 6180344 A JP6180344 A JP 6180344A JP 18034494 A JP18034494 A JP 18034494A JP H0846264 A JPH0846264 A JP H0846264A
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- 230000000694 effects Effects 0.000 abstract description 10
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 6
- 238000013016 damping Methods 0.000 description 3
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- 230000010287 polarization Effects 0.000 description 3
- 239000003990 capacitor Substances 0.000 description 1
- 230000008878 coupling Effects 0.000 description 1
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 description 1
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- 230000005284 excitation Effects 0.000 description 1
- WABPQHHGFIMREM-UHFFFAOYSA-N lead(0) Chemical compound [Pb] WABPQHHGFIMREM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
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- 238000004904 shortening Methods 0.000 description 1
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- Dc-Dc Converters (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 設計の自由度が高く昇圧比の大きな圧電トラ
ンスを提供する。 【構成】 圧電セラミックス矩形板の長さ方向において
両端側3分の1の2つの領域を厚み方向に分極し、上下
面に一次側電極を設け、残りの半分の領域を幅方向に分
極し、両側面に二次側電極を設ける。二次側電極は、上
下の面の一方の面で両側面の近傍に設けても良い。
ンスを提供する。 【構成】 圧電セラミックス矩形板の長さ方向において
両端側3分の1の2つの領域を厚み方向に分極し、上下
面に一次側電極を設け、残りの半分の領域を幅方向に分
極し、両側面に二次側電極を設ける。二次側電極は、上
下の面の一方の面で両側面の近傍に設けても良い。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子式複写機や静電式
空気清浄器などに用いられる直流高電圧電源や、液晶デ
ィスプレー用バックライト点灯用のインバータ電源に用
いられる圧電トランスに関し、負荷インピーダンスの異
なる用途にも容易に適用可能な圧電トランスに関する。
空気清浄器などに用いられる直流高電圧電源や、液晶デ
ィスプレー用バックライト点灯用のインバータ電源に用
いられる圧電トランスに関し、負荷インピーダンスの異
なる用途にも容易に適用可能な圧電トランスに関する。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の圧電トランスの構造の概略
を示す斜視図である。図3において、圧電セラミックス
矩形板1には長さ方向のおよそ半分の部分に厚さ方向に
対向する電極2および3が形成され、電極2および3が
形成された部分から遠い方の矩形板端面に電極4が形成
されている。図3に示される従来の圧電トランスにおい
て、電極2,3を設けたセラミックス矩形板1の部分は
厚さ方向に分極され、電極4と電極2,3との間の部分
は圧電セラミックス矩形板1の長さ方向に分極されてい
る。図中白抜き矢印は分極方向を示す。
を示す斜視図である。図3において、圧電セラミックス
矩形板1には長さ方向のおよそ半分の部分に厚さ方向に
対向する電極2および3が形成され、電極2および3が
形成された部分から遠い方の矩形板端面に電極4が形成
されている。図3に示される従来の圧電トランスにおい
て、電極2,3を設けたセラミックス矩形板1の部分は
厚さ方向に分極され、電極4と電極2,3との間の部分
は圧電セラミックス矩形板1の長さ方向に分極されてい
る。図中白抜き矢印は分極方向を示す。
【0003】図4は従来の圧電トランスの動作原理の説
明図であり、図4(a)は圧電セラミックス矩形板の断
面図、図4(b)は圧電セラミックス矩形板が長さ方向
振動の1波長共振モードで振動している場合の変位分布
であり、図4(c)はその時の歪分布を示している。図
4(a)において、電極3をアース端子とし、電極2に
圧電セラミックス矩形板の長さ方向振動の1波長共振モ
ードの共振周波数に等しい周波数の電圧を印加すると矩
形板は図4(b),(c)に示すように振動する。この
時電極3と端面電極4との間には圧電効果により電圧を
発生する。
明図であり、図4(a)は圧電セラミックス矩形板の断
面図、図4(b)は圧電セラミックス矩形板が長さ方向
振動の1波長共振モードで振動している場合の変位分布
であり、図4(c)はその時の歪分布を示している。図
4(a)において、電極3をアース端子とし、電極2に
圧電セラミックス矩形板の長さ方向振動の1波長共振モ
ードの共振周波数に等しい周波数の電圧を印加すると矩
形板は図4(b),(c)に示すように振動する。この
時電極3と端面電極4との間には圧電効果により電圧を
発生する。
【0004】圧電トランスの電気的な等価回路は図5の
ように表わされる。図5(a)は、それぞれの変成比φ
1 およびφ2 の1次側および2次側の電気−機械変換の
変成器を含む場合であり、m,s,rはそれぞれ、機械
振動系の等価質量、等価スティフネスおよび等価抵抗で
ある。また、Cd1 およびCd2 はそれぞれ、1次側お
よび2次側の制動容量である。さらに、RL は負荷抵抗
である。図5(b)は図5(a)の回路を1次側から見
た場合の等価回路である。図5(b)において、等価回
路の各定数は下記数1で与えられる。
ように表わされる。図5(a)は、それぞれの変成比φ
1 およびφ2 の1次側および2次側の電気−機械変換の
変成器を含む場合であり、m,s,rはそれぞれ、機械
振動系の等価質量、等価スティフネスおよび等価抵抗で
ある。また、Cd1 およびCd2 はそれぞれ、1次側お
よび2次側の制動容量である。さらに、RL は負荷抵抗
である。図5(b)は図5(a)の回路を1次側から見
た場合の等価回路である。図5(b)において、等価回
路の各定数は下記数1で与えられる。
【0005】
【数1】
【0006】図5の(b)の等価回路における等価直列
インダクタンスL、等価直列キャパシタンスC,2次側
の制動容量Cd´2 の直列回路の共振周波数で励振する
と等価直列インダクタンスLの端子電圧と等価直列キャ
パシタンスCと2次側の制動容量Cd´2 の直列接続し
た合計のキャパシタンスの端子には、それぞれ(1)式
で与えられる振幅で振動の極性の逆の出力電圧が発生す
る。
インダクタンスL、等価直列キャパシタンスC,2次側
の制動容量Cd´2 の直列回路の共振周波数で励振する
と等価直列インダクタンスLの端子電圧と等価直列キャ
パシタンスCと2次側の制動容量Cd´2 の直列接続し
た合計のキャパシタンスの端子には、それぞれ(1)式
で与えられる振幅で振動の極性の逆の出力電圧が発生す
る。
【0007】
【数2】
【0008】ここで、Qm は直列共振回路のQであり、
V1 は入力電圧である。
V1 は入力電圧である。
【0009】したがって、圧電トランスの出力電圧は
(1)式で表わされる入力電圧のQm倍の電圧が、等価
直列キャパシタタンスCと2次側の制動容量Cd´2 と
で分圧された電圧となる。したがって、高い出力電圧を
得るためには、(2)式で表される2次側の容量比γ2
の値が小さいことが要求される。
(1)式で表わされる入力電圧のQm倍の電圧が、等価
直列キャパシタタンスCと2次側の制動容量Cd´2 と
で分圧された電圧となる。したがって、高い出力電圧を
得るためには、(2)式で表される2次側の容量比γ2
の値が小さいことが要求される。
【0010】
【数3】
【0011】一方、圧電トランスに負荷抵抗RL を接続
した場合、負荷抵抗RL により、実効的なQm の値が低
下し、負荷抵抗RL が小さくなると出力電圧が急激に低
下する。さらに、圧電トランスの効率は、負荷抵抗RL
の値が2次側の制動容量Cd2 の共振周波数でのインピ
ーダンス1/(ωr・Cd2 )に等しい時に最大になる
ことが知られている。
した場合、負荷抵抗RL により、実効的なQm の値が低
下し、負荷抵抗RL が小さくなると出力電圧が急激に低
下する。さらに、圧電トランスの効率は、負荷抵抗RL
の値が2次側の制動容量Cd2 の共振周波数でのインピ
ーダンス1/(ωr・Cd2 )に等しい時に最大になる
ことが知られている。
【0012】したがって、圧電トランスが使用される負
荷抵抗の条件により、必要な出力電圧と効率の両方を満
足させる条件を求める必要がある。
荷抵抗の条件により、必要な出力電圧と効率の両方を満
足させる条件を求める必要がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図3および図
4に示した従来の圧電トランスにおいて、結合振動の無
い長さ振動モードで励振しようとした場合、幅と長さの
比を4倍以上にする必要があり、2次側の電極間距離が
大きくなり、制動容量Cd2 の値が小さくなる。したが
って、図3のタイプの圧電トランスでは、負荷抵抗RL
が大きい時に、出力電圧が大きくなり、効率も高くな
る。一方、この圧電トランスの負荷抵抗RLが小さいと
きは、出力電圧と効率が大幅に低下する。
4に示した従来の圧電トランスにおいて、結合振動の無
い長さ振動モードで励振しようとした場合、幅と長さの
比を4倍以上にする必要があり、2次側の電極間距離が
大きくなり、制動容量Cd2 の値が小さくなる。したが
って、図3のタイプの圧電トランスでは、負荷抵抗RL
が大きい時に、出力電圧が大きくなり、効率も高くな
る。一方、この圧電トランスの負荷抵抗RLが小さいと
きは、出力電圧と効率が大幅に低下する。
【0014】図3に示した従来の圧電トランスの構造に
おいて、2次側の制動容量Cd2 の値を大きくしようと
すると、2次側の電極間距離を短くするか、圧電セラミ
ックス矩形板の厚さを厚くする必要がある。しかし、圧
電セラミックス矩形板の厚さを厚くすることは、1次側
の制動容量Cd1 の値が小さくなり、出力電圧の低下を
招くことになり、2次側の電極間距離を短くすること
は、圧電セラミックス矩形板の幅を小さくしないと結合
振動を生じさせることになり、幅を小さくするとまた2
次側の制動容量Cd2 が小さくなり、設計の自由度は極
めて狭いものであった。
おいて、2次側の制動容量Cd2 の値を大きくしようと
すると、2次側の電極間距離を短くするか、圧電セラミ
ックス矩形板の厚さを厚くする必要がある。しかし、圧
電セラミックス矩形板の厚さを厚くすることは、1次側
の制動容量Cd1 の値が小さくなり、出力電圧の低下を
招くことになり、2次側の電極間距離を短くすること
は、圧電セラミックス矩形板の幅を小さくしないと結合
振動を生じさせることになり、幅を小さくするとまた2
次側の制動容量Cd2 が小さくなり、設計の自由度は極
めて狭いものであった。
【0015】本発明の目的は以上に示した従来の圧電ト
ランスの欠点を除去し、比較的小さな負荷抵抗に適し、
圧電セラミックス矩形板の寸法および電極寸法を変化さ
せることにより、広い範囲の負荷抵抗の変化に容易に対
応可能であり、しかも昇圧比の大きな圧電トランスを提
供することを目的としている。
ランスの欠点を除去し、比較的小さな負荷抵抗に適し、
圧電セラミックス矩形板の寸法および電極寸法を変化さ
せることにより、広い範囲の負荷抵抗の変化に容易に対
応可能であり、しかも昇圧比の大きな圧電トランスを提
供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、圧電セ
ラミックス矩形板の長さ方向の両端から矩形板の長さの
3分の1の距離までの2つの領域が厚さ方向に分極さ
れ、残りの中央の領域が幅方向に分極されており、前記
厚さ方向に分極された2つの領域には厚さ方向に対向す
る第1の対向電極12及び13と第2の対向電極12´
及び13´とが、それぞれ、形成されており、前記幅方
向に分極された領域上で、その両側面あるいは上下面の
うち少なくとも一方の面上で両側面近側に圧電セラミッ
クス矩形板の長さ方向に平行な対向する第3の対向電極
14及び15が形成されており、前記第1及び第2の対
向電極を互いに電気的に接続して1次側端子とし、前記
第3の電極を2次側端子としたことを特徴とする圧電ト
ランスを得ることができる。
ラミックス矩形板の長さ方向の両端から矩形板の長さの
3分の1の距離までの2つの領域が厚さ方向に分極さ
れ、残りの中央の領域が幅方向に分極されており、前記
厚さ方向に分極された2つの領域には厚さ方向に対向す
る第1の対向電極12及び13と第2の対向電極12´
及び13´とが、それぞれ、形成されており、前記幅方
向に分極された領域上で、その両側面あるいは上下面の
うち少なくとも一方の面上で両側面近側に圧電セラミッ
クス矩形板の長さ方向に平行な対向する第3の対向電極
14及び15が形成されており、前記第1及び第2の対
向電極を互いに電気的に接続して1次側端子とし、前記
第3の電極を2次側端子としたことを特徴とする圧電ト
ランスを得ることができる。
【0017】以下本発明について図面を用いて詳しく説
明する。
明する。
【0018】
【実施例】図1は本発明の圧電トランスの1実施例の構
造の概略を示す斜視図であり、圧電セラミックス矩形板
11の両方の端面から前記圧電セラミックス矩形板の長
さのおよそ3分の1の距離迄の2つの領域のほぼ全面に
厚さ方向に対向する第1の対向電極12および電極13
と第2の対向電極12´および13´とをそれぞれ形成
し、残りの中央の領域の両側面に、第3の対向電極1
4,15が形成されている。図1の圧電セラミックス矩
形板11はその両端側の3分の1の領域で第1の対向電
極12および13と第2の対向電極12´および13´
により厚さ方向に分極され、中央の領域で第3の対向電
極14および15により、幅方向に分極されている。分
極方向を白抜矢印で示す。図1において、第1の対向電
極12および13と第2の対向電極を互いに接続して1
次側として、圧電セラミックス矩形板11の長さの3/
2の波長の共振モードの共振周波数にほぼ等しい周波数
の電圧を印加すると、逆圧電効果により圧電セラミック
ス矩形板11は長さ方向に共振する。このとき第3の対
向電極14および15を2次側とすると、圧電横効果に
より、電極14−15間に出力電圧を発生する。このよ
うにして圧電トランスを構成することができる。
造の概略を示す斜視図であり、圧電セラミックス矩形板
11の両方の端面から前記圧電セラミックス矩形板の長
さのおよそ3分の1の距離迄の2つの領域のほぼ全面に
厚さ方向に対向する第1の対向電極12および電極13
と第2の対向電極12´および13´とをそれぞれ形成
し、残りの中央の領域の両側面に、第3の対向電極1
4,15が形成されている。図1の圧電セラミックス矩
形板11はその両端側の3分の1の領域で第1の対向電
極12および13と第2の対向電極12´および13´
により厚さ方向に分極され、中央の領域で第3の対向電
極14および15により、幅方向に分極されている。分
極方向を白抜矢印で示す。図1において、第1の対向電
極12および13と第2の対向電極を互いに接続して1
次側として、圧電セラミックス矩形板11の長さの3/
2の波長の共振モードの共振周波数にほぼ等しい周波数
の電圧を印加すると、逆圧電効果により圧電セラミック
ス矩形板11は長さ方向に共振する。このとき第3の対
向電極14および15を2次側とすると、圧電横効果に
より、電極14−15間に出力電圧を発生する。このよ
うにして圧電トランスを構成することができる。
【0019】本発明の原理は、下記の通りである。
【0020】前記の圧電セラミックス矩形板11の長さ
の3/2波長の共振周波数で駆動すると、圧電セラミッ
クス矩形板の長さ方向の両端面からそれぞれ6分の1の
位置及び中央の位置が振動の節となり、これらの位置で
支持及びリード端子の取り出しが可能となる。また、両
端側の第1及び第2の対向電極12、13及び12´、
13´部の歪みは符号を含めて同じ分布となるので、こ
れらを並列に接続して駆動すると、同一電圧で、2倍の
駆動力を得ることができるため、2倍の出力を得ること
ができ、したがって、高い昇圧比を実現できる。
の3/2波長の共振周波数で駆動すると、圧電セラミッ
クス矩形板の長さ方向の両端面からそれぞれ6分の1の
位置及び中央の位置が振動の節となり、これらの位置で
支持及びリード端子の取り出しが可能となる。また、両
端側の第1及び第2の対向電極12、13及び12´、
13´部の歪みは符号を含めて同じ分布となるので、こ
れらを並列に接続して駆動すると、同一電圧で、2倍の
駆動力を得ることができるため、2倍の出力を得ること
ができ、したがって、高い昇圧比を実現できる。
【0021】図1に示した圧電トランスでは、例えば、 1)圧電セラミックス矩形板の厚さを薄く変化させる
と、1次側の制動容量が大きくなり、同時に2次側の制
動容量の値は小さくなる。
と、1次側の制動容量が大きくなり、同時に2次側の制
動容量の値は小さくなる。
【0022】逆に厚さを厚くした場合は、1次側の制動
容量が小さくなり、同時に2次側の制動容量の値は大き
くなる。
容量が小さくなり、同時に2次側の制動容量の値は大き
くなる。
【0023】2)圧電セラミックス矩形板の幅を小さく
変化させると、1次側の制動容量が小さくなり、同時に
2次側の制動容量の値は大きくなる。
変化させると、1次側の制動容量が小さくなり、同時に
2次側の制動容量の値は大きくなる。
【0024】逆に幅を大きくした場合は、1次側の制動
容量が大きくなり、同時に2次側の制動容量の値は小さ
くなる。
容量が大きくなり、同時に2次側の制動容量の値は小さ
くなる。
【0025】このように、用途に合わせて、最適の設計
が可能となる。
が可能となる。
【0026】3)第1の対向電極12及び13と第2の
対向電極12´及び13´に同じ入力電圧を印加するこ
とによって、第1の対向電極のみの場合に比して2倍の
駆動力で駆動できるので高い昇圧比が得られる。
対向電極12´及び13´に同じ入力電圧を印加するこ
とによって、第1の対向電極のみの場合に比して2倍の
駆動力で駆動できるので高い昇圧比が得られる。
【0027】なお、側面に設けた第3の対向電極14,
15のリード線を取り付けるために、図1に点線で示す
ように、第3の対向電極14,15の一部を圧電セラミ
ックス矩形板11の上面(下面でも良い)に延長してリ
ード取付部14a,15aを形成しても良い。なお、こ
のリード取付部14a,15aの位置は、振動の節の位
置となるのが好ましいので、幅方向に分極されている中
央領域の圧電セラミックス矩形板11の長さ方向におい
て中央の位置すなわち、矩形板11の長さの1/2の距
離の点とすると良い。
15のリード線を取り付けるために、図1に点線で示す
ように、第3の対向電極14,15の一部を圧電セラミ
ックス矩形板11の上面(下面でも良い)に延長してリ
ード取付部14a,15aを形成しても良い。なお、こ
のリード取付部14a,15aの位置は、振動の節の位
置となるのが好ましいので、幅方向に分極されている中
央領域の圧電セラミックス矩形板11の長さ方向におい
て中央の位置すなわち、矩形板11の長さの1/2の距
離の点とすると良い。
【0028】図2は本発明の圧電トランスの他の実施例
の構造の概略を示す斜視図であり、圧電セラミックス矩
形板11の両方の端面から前記圧電セラミックス矩形板
の長さのおよそ3分の1の距離迄の2つの領域のほぼ全
面に厚さ方向に対向する第1の対向電極12および13
と第2の対向電極12´および13´をそれぞれ形成
し、残りの中央の領域の上下面の内の少なくとも一方の
面上で両側面の近傍に、長さ方向と平行な第3の対向電
極14′および15′が形成されている。図2の圧電セ
ラミックス矩形板はその両端側の2つの領域で第1の対
向電極12および13と第2の対向電極12´および1
3´とによりそれぞれ厚さ方向に分極され、残りの中央
の領域で第3の対向電極14′および15′により幅方
向に分極されている。図2において、第1の対向電極1
2および13と第2の対向電極12´および13´を互
いに接続して1次側として、圧電セラミックス矩形板1
1の1波長共振モードの共振周波数にほぼ等しい周波数
の電圧を印加すると、逆圧電横効果により圧電セラミッ
クス矩形板11は長さ方向に共振する。このとき第3の
対向電極14′および15′を2次側とすると、圧電横
効果により、電極14′−15′間に出力電圧を発生す
る。このようにして圧電トランスを構成することができ
る。
の構造の概略を示す斜視図であり、圧電セラミックス矩
形板11の両方の端面から前記圧電セラミックス矩形板
の長さのおよそ3分の1の距離迄の2つの領域のほぼ全
面に厚さ方向に対向する第1の対向電極12および13
と第2の対向電極12´および13´をそれぞれ形成
し、残りの中央の領域の上下面の内の少なくとも一方の
面上で両側面の近傍に、長さ方向と平行な第3の対向電
極14′および15′が形成されている。図2の圧電セ
ラミックス矩形板はその両端側の2つの領域で第1の対
向電極12および13と第2の対向電極12´および1
3´とによりそれぞれ厚さ方向に分極され、残りの中央
の領域で第3の対向電極14′および15′により幅方
向に分極されている。図2において、第1の対向電極1
2および13と第2の対向電極12´および13´を互
いに接続して1次側として、圧電セラミックス矩形板1
1の1波長共振モードの共振周波数にほぼ等しい周波数
の電圧を印加すると、逆圧電横効果により圧電セラミッ
クス矩形板11は長さ方向に共振する。このとき第3の
対向電極14′および15′を2次側とすると、圧電横
効果により、電極14′−15′間に出力電圧を発生す
る。このようにして圧電トランスを構成することができ
る。
【0029】図2の場合も図1の場合とほぼ同様の作用
をするため、ほぼ同じ効果を得ることができる。
をするため、ほぼ同じ効果を得ることができる。
【0030】図1および図2の説明は、圧電セラミック
ス板の分極に用いた電極をそのままトランスの電極とし
て用いた場合について行ったが、あらかじめ電極12,
1312´,13´の領域を厚さ方向に分極しておき、
電極14,15あるいは14′,15′が対向する領域
も予め幅方向に分極しておき、後から、電極12−15
あるいは12′−15′を設けても同様の作用、効果を
得ることができる。
ス板の分極に用いた電極をそのままトランスの電極とし
て用いた場合について行ったが、あらかじめ電極12,
1312´,13´の領域を厚さ方向に分極しておき、
電極14,15あるいは14′,15′が対向する領域
も予め幅方向に分極しておき、後から、電極12−15
あるいは12′−15′を設けても同様の作用、効果を
得ることができる。
【0031】さらに、本発明の圧電トランスでは、圧電
横効果の振動を効率良く励振できる電極寸法範囲として
知られている、振動の節の点を中心に2分の1波長の長
さの60%から80%の範囲で、1次側および2次側そ
れぞれの電極の寸法を変化させることが可能であり、最
適な負荷抵抗の範囲をさらに広くすることができる。
横効果の振動を効率良く励振できる電極寸法範囲として
知られている、振動の節の点を中心に2分の1波長の長
さの60%から80%の範囲で、1次側および2次側そ
れぞれの電極の寸法を変化させることが可能であり、最
適な負荷抵抗の範囲をさらに広くすることができる。
【0032】具体的に言えば、第1の対向電極12,1
3および第2の対向電極12´,13´は、圧電セラミ
ックス矩形板の電極12,13および12´,13´を
設けた側のそれぞれの端面から、矩形板の長さの1/6
の距離(図1のa)の点を中心に矩形板の長さの3/1
5から8/15に渡る長さ(図1のb)に選ぶのが良
い。第3の対向電極14,15あるいは14′,15′
は矩形板の一方側の端面からその長さの1/2の距離
(即ち中央)の点を中心に矩形板の長さの3/15から
8/15に渡る長さ(図1のb)に選ぶと良い。
3および第2の対向電極12´,13´は、圧電セラミ
ックス矩形板の電極12,13および12´,13´を
設けた側のそれぞれの端面から、矩形板の長さの1/6
の距離(図1のa)の点を中心に矩形板の長さの3/1
5から8/15に渡る長さ(図1のb)に選ぶのが良
い。第3の対向電極14,15あるいは14′,15′
は矩形板の一方側の端面からその長さの1/2の距離
(即ち中央)の点を中心に矩形板の長さの3/15から
8/15に渡る長さ(図1のb)に選ぶと良い。
【0033】
【発明の効果】以上示したように、本発明によれば、圧
電セラミックス矩形板の長さを一定(共振周波数一定)
の状態で、厚さおよび幅、さらには電極の寸法を変化さ
せることにより、1次側および2次側の制動容量の値を
幅広く変化させることが可能であり、広い負荷抵抗範囲
の用途に対して、所望の出力電圧を効率良く発生させる
ことが可能であると共に昇圧比の高い圧電トランスを得
ることが可能となり、実用的な効果は非常に大きい。
電セラミックス矩形板の長さを一定(共振周波数一定)
の状態で、厚さおよび幅、さらには電極の寸法を変化さ
せることにより、1次側および2次側の制動容量の値を
幅広く変化させることが可能であり、広い負荷抵抗範囲
の用途に対して、所望の出力電圧を効率良く発生させる
ことが可能であると共に昇圧比の高い圧電トランスを得
ることが可能となり、実用的な効果は非常に大きい。
【図1】本発明の圧電トランスの1実施例の構造概略
図。
図。
【図2】本発明の圧電トランスの他の実施例の構造概略
図。
図。
【図3】従来の圧電トランスの構造の概略を示す斜視
図。
図。
【図4】従来の圧電トランスの動作の説明図。
【図5】圧電トランスの一般的な電気的等価回路図
1,11 圧電セラミックス矩形板 2 入力電極 3 アース電極 4 端面電極(出力電極) 12,13 第1の対向電極 12´,13´ 第2の対向電極 14,14′,15,15′ 第3の対向電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塩谷 太志 宮城県仙台市太白区郡山六丁目7番1号 株式会社トーキン内
Claims (1)
- 【請求項1】 圧電セラミックス矩形板の長さ方向の両
端から矩形板の長さの3分の1の距離までの2つの領域
が厚さ方向に分極され、残りの中央の領域が幅方向に分
極されており、前記厚さ方向に分極された2つの領域に
は厚さ方向に対向する第1の対向電極12及び13と第
2の対向電極12´及び13´とが、それぞれ、形成さ
れており、前記幅方向に分極された領域上で、その両側
面あるいは上下面のうち少なくとも一方の面上で両側面
近側に圧電セラミックス矩形板の長さ方向に平行に対向
する第3の対向電極14及び15が形成されており、前
記第1及び第2の対向電極を互いに電気的に接続して1
次側端子とし、前記第3の電極を2次側端子としたこと
を特徴とする圧電トランス。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6180344A JPH0846264A (ja) | 1994-08-01 | 1994-08-01 | 圧電トランス |
EP95111237A EP0693789A3 (en) | 1994-07-18 | 1995-07-18 | Piezoelectric transformer with primary and secondary electrodes isolated from each other and voltage converters using the same |
CN95115028A CN1082257C (zh) | 1994-07-18 | 1995-07-18 | 压电变压器及采用该变压器的电压变换装置 |
KR1019950021723A KR100325648B1 (ko) | 1994-07-18 | 1995-07-18 | 압전트랜스를이용한전압변환장치 |
US08/707,144 US5777425A (en) | 1994-07-18 | 1996-09-03 | Voltage converter for use with a piezoelectric transformer |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6180344A JPH0846264A (ja) | 1994-08-01 | 1994-08-01 | 圧電トランス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0846264A true JPH0846264A (ja) | 1996-02-16 |
Family
ID=16081589
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6180344A Pending JPH0846264A (ja) | 1994-07-18 | 1994-08-01 | 圧電トランス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0846264A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6812623B2 (en) * | 2001-09-28 | 2004-11-02 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Piezoelectric transformer |
-
1994
- 1994-08-01 JP JP6180344A patent/JPH0846264A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6812623B2 (en) * | 2001-09-28 | 2004-11-02 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Piezoelectric transformer |
US6989626B2 (en) | 2001-09-28 | 2006-01-24 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Piezoelectric transformer |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20030625 |