JPH0983186A - 実装機の加速度制御方法及び同装置 - Google Patents

実装機の加速度制御方法及び同装置

Info

Publication number
JPH0983186A
JPH0983186A JP7238800A JP23880095A JPH0983186A JP H0983186 A JPH0983186 A JP H0983186A JP 7238800 A JP7238800 A JP 7238800A JP 23880095 A JP23880095 A JP 23880095A JP H0983186 A JPH0983186 A JP H0983186A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
head unit
support member
acceleration
mounting
target position
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7238800A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3564209B2 (ja
Inventor
Yuzo Kimiya
祐三 木宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP23880095A priority Critical patent/JP3564209B2/ja
Publication of JPH0983186A publication Critical patent/JPH0983186A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3564209B2 publication Critical patent/JP3564209B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Supply And Installment Of Electrical Components (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 実装精度を確保しつつサイクルタイムを短縮
する。 【解決手段】 Y軸サーボモータ9により駆動されるボ
ールねじ軸8の回転に伴いY軸方向のレール7に沿って
移動する支持部材11を設け、この支持部材11に部品
装着用のヘッドユニット5をX軸方向に移動可能に装着
した。また、Y軸サーボモータ9を駆動制御する軸制御
手段32と、部品装着位置等の実装データを記憶する実
装データ記憶手段34と、部品装着時のX軸方向におけ
るヘッドユニット5の目標位置に対応した支持部材11
の加速度データを記憶するY軸加速度データ記憶手段3
6と、上記実装データに基づいてヘッドユニット5を目
標位置に移動させるとともに、このときの支持部材11
の加速度をヘッドユニット5の目標位置に応じて上記加
速度データから求めた加速度とするように軸制御手段3
2を制御する主制御手段31とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、部品装着用のヘッ
ドユニットを平面上でX−Y方向に移動させなが部品供
給部から電子部品をピックアップして部品装着部にある
プリント基板等に装着するように構成された実装機の加
速度制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、部品装着用のヘッドユニット
を、所定の作業位置に位置決めされているプリント基板
の上方で平面的に移動させながら部品供給部から電子部
品をピックアップしてプリント基板の所定の位置に装着
する実装機が知られている。
【0003】この種の多くの実装機では、構成がシンプ
ルで信頼性が高く、しかも位置決めが独立した直線移動
の組合わせによるため制御が容易であるといった理由か
ら、一般には図5に示すようなX−Y移動機構により作
動されるようになっている。
【0004】この機構には、Y軸方向に延びる一対のレ
ール50と、Y軸モータ51により回転駆動されるボー
ルねじ軸52とが配設され、レール50上に支持部材5
3が配置されて、この支持部材53に設けられたナット
部分54がボールねじ軸52に螺合している。また、上
記支持部材53には、X軸方向に延びるガイド部材55
と、X軸モータ56により駆動されるボールねじ軸57
とが配設され、ガイド部材55にヘッドユニット59が
移動可能に保持され、このヘッドユニット59に設けら
れたナット部分58がボールねじ軸57に螺合してい
る。
【0005】そして、上記Y軸モータ51の作動により
ボールねじ軸52が回転して支持部材53がY軸方向に
移動させられるとともに、X軸モータ56の作動により
ボールねじ軸57が回転して、ヘッドユニット59が支
持部材53に対してX軸方向に移動させられ、これによ
ってヘッドユニット59がプリント基板60の上方で平
面的に移動させられるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の実装
機では、ヘッドユニット59がかなり重たく、かつ支持
部材の支持剛性はあまり高くできないことから、ヘッド
ユニット59のY軸方向の位置決めを行うべく、支持部
材53をY軸方向に移動、停止させると、ヘッドユニッ
ト59等の慣性力でもって支持部材53に振動が生じ
る。このような振動は、支持部材53の一端部にボール
ねじ軸52が螺着されている上述のような実装機では、
ナット部分54を支点とする支持部材53の慣性モーメ
ントに比例して大きくなり、従って、支持部材53での
ヘッドユニット59の位置がナット部分54から遠ざか
るに伴い振動が大きくなることになる。
【0007】このような支持部材53の振動は、部品の
吸装着精度を確保する上で極めて不都合である。そのた
め、従来のこの種の装置では、支持部材53の慣性モー
メントが最も大きくなる条件、つまり、ヘッドユニット
59がナット部分54から最も遠い位置にある状態でも
支持部材53に振動が生じない程度に加減速度を低く設
定し、これにより実装精度を確保するようにしていた。
【0008】しかし、このように支持部材53の加減速
度を一律に低く設定するのでは、サイクルタイムの短縮
化を阻害することになり必ずしも好ましくない。
【0009】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、実装精度を確保しつつサイクルタイム
を短縮することができる実装機の加速度制御装置を提供
することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る加速度制
御方法は、一軸方向に延びるガイド部材に移動可能に装
着され、モータにより駆動されるボールねじの回転に伴
い上記ガイド部材に沿って移動させられる支持部材を有
し、この支持部材に、部品装着用のヘッドユニットが上
記一軸方向と直交する方向に移動可能に装着されてなる
実装機において、上記支持部材の移動及び支持部材に対
するヘッドユニットの移動によりヘッドユニットの位置
決めを行うとともに、このヘッドユニットの位置決めの
際に上記一軸方向に移動される支持部材の加速度を、支
持部材でのヘッドユニットの目標位置に応じて変更する
ものである。
【0011】この方法によれば、支持部材でのヘッドユ
ニットの目標位置に応じ、加減速による振動が生じない
程度の高い加速度でもって支持部材の移動を行うことが
可能となる。そのため、支持部材の振動を効果的に抑え
て実装精度を確保しつつ効率の良い実装を行うことが可
能となる。なお、請求項記載の「加速度」とは、支持部
材の加速時の速度変化(狭義の加速度)以外に、減速時
の速度変化(減速度)をも含む趣旨である。
【0012】請求項2に係る加速度制御装置は、一軸方
向に延びるガイド部材に移動可能に装着され、モータに
より駆動されるボールねじの回転に伴い上記ガイド部材
に沿って移動させられる支持部材を有し、この支持部材
に、部品装着用のヘッドユニットが上記一軸方向と直交
する方向に移動可能に装着されてなる実装機において、
上記モータを駆動する駆動制御手段と、部品の吸装着位
置データを記憶する実装データ記憶手段と、上記支持部
材でのヘッドユニットの目標位置に対応した支持部材の
加速度を記憶する加速度データ記憶手段と、部品の吸装
着位置データに基づいて上記ヘッドユニットの位置決め
を行わせるとともに、このときの支持部材の加速度をヘ
ッドユニットの目標位置に応じて上記加速度データから
求めた加速度とするように上記駆動制御手段を制御する
主制御手段とを設けたものである。
【0013】この装置によれば、支持部材の振動を抑え
る上述の制御を自動的に行うことが可能となり、実装精
度が高められる。
【0014】請求項3に係る発明は、請求項2記載の実
装機の加速度制御装置において、上記ボールねじが上記
支持部材の長手方向一端部位に螺着されるものであっ
て、上記加速度データは、少なくとも支持部材減速時の
加速度である減速度が上記支持部材でのヘッドユニット
の目標位置が上記ボールねじの螺着部分から遠ざかるに
伴い低くなるように設定されてなるものである。
【0015】ボールねじが支持部材の長手方向一端部位
に螺着されるような装置では、ヘッドユニットがボール
ねじの螺着部分から遠ざかる位置にあるいほど支持部材
停止時に生じる振動が大きくなる傾向があるため、上記
請求項2記載の装置によれば、そのような装置において
効果的に支持部材停止時の振動を阻止することが可能と
なる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
に基づいて説明する。
【0017】図1及び図2は本発明の実施の形態に係る
表面実装機(以下、実装機と略す)の全体を概略的に示
している。この図において、基台1上には、搬送ライン
を構成するコンベア2が配置され、プリント基板3が上
記コンベア2上を搬送されて所定の装着作業用位置で停
止されるようになっている。
【0018】上記コンベア2の側方には、部品供給部4
が配置されている。この部品供給部4は、多数列のテー
プフィーダ4aを備えており、各テープフィーダ4aは
それぞれ、IC、トランジスタ、コンデンサ等の小片状
のチップ部品を所定間隔おきに収納、保持したテープが
リールから導出されるようにするとともに、テープ繰り
出し端にはラチェット式の送り機構を具備し、後述のヘ
ッドユニット5により部品がピックアップされるにつれ
てテープが間欠的に繰り出されるようになっている。
【0019】また、上記基台1の上方には、部品装着用
のヘッドユニット5が装備され、このヘッドユニット5
がX軸方向(コンベア2の方向)およびY軸方向(水平
面上でX軸と直交する方向)に移動することができるよ
うになっている。
【0020】すなわち、上記基台1上には、Y軸方向に
延びる一対の固定レール7と、Y軸サーボモータ9によ
り回転駆動されるボールねじ軸8とが配設され、上記固
定レール7上にヘッドユニット支持部材11が配置され
て、この支持部材11に設けられたナット部分12が上
記ボールねじ軸8に螺合している。また、上記支持部材
11には、X軸方向に延びるガイド部材13と、X軸サ
ーボモータ15により駆動されるボールねじ軸14とが
配設され、上記ガイド部材13にヘッドユニット5が移
動可能に保持され、このヘッドユニット5に設けられた
ナット部分(図示せず)が上記ボールねじ軸14に螺合
している。そして、Y軸サーボモータ9の作動によりボ
ールねじ軸8が回転して上記支持部材11がY軸方向に
移動するとともに、X軸サーボモータ15の作動により
ボールねじ軸14が回転して、ヘッドユニット5が支持
部材11に対してX軸方向に移動するようになってい
る。
【0021】また、上記Y軸サーボモータ9及びX軸サ
ーボモータ15には、それぞれロータリーエンコーダ等
の位置検出手段10,16が設けられており、これによ
ってヘッドユニット5の移動位置が検出されるようにな
っている。
【0022】上記ヘッドユニット5には、部品吸着用の
ノズル部材20がX軸方向に複数並べて設けられてい
る。各ノズル部材20は、それぞれヘッドユニット5の
フレームに対して昇降及びノズル中心軸回りの回転が可
能とされ、図示を省略しているがそれぞれサーボモータ
により作動されるようになっている。
【0023】また、上記基台1上には、コンベア2と片
側の部品供給部4との間に部品認識用カメラ17が配置
されており、上記ノズル部材20により吸着された部品
をこのカメラ17で撮像し、それに基づく部品認識処理
により部品吸着状態の判別等を行うようになっている。
【0024】次に、上記実装機の制御系について図面を
用いて説明する。図3は、実装機において、主にヘッド
ユニット5のX−Y平面上での移動を制御する制御系の
一例を示すブロック図である。
【0025】同図に示すように、上記実装機にはコント
ローラ30が設けられ、このコントローラ30にヘッド
ユニット5のX−Y平面上での移動を統括的に制御する
主制御手段31が設けられている。主制御手段31に
は、軸制御手段32が接続され、この軸制御手段32に
上記Y軸サーボモータ9,X軸サーボモータ15及びこ
れらの各サーボモータ9,15に設けられた位置検出手
段10,16が接続されている。そして、主制御手段3
1からの出力情報に基づいてY軸サーボモータ9及びX
軸サーボモータ15が軸制御手段32を介して駆動され
るとともに、各位置検出手段10,16からの位置情報
に基づいて主制御手段31において各サーボモータ9,
15の駆動に対する補正量等が求められ、これによりヘ
ッドユニット5の移動に対するフィードバック制御が行
われるようになっている。
【0026】また、コントローラ30には、部品の種
類、装着位置等の実装部品に関するデータ、すなわち実
装データを記憶した実装データ記憶手段34と、Y軸方
向の加速度に関するデータを記憶したY軸加速度データ
記憶手段36と、上記実装データに基づいてヘッドユニ
ット5及び支持部材11の移動速度を求める速度データ
設定手段35とが設けられ、これらが上記主制御手段3
1に接続されるとともに、上記各データ記憶手段34,
36に記憶された情報及び速度データ設定手段35にお
いて設定された速度データに基づいて最適な動作条件を
設定する演算手段33が設けられ、この演算手段33が
上記主制御手段31に接続されている。
【0027】上記Y軸加速度データ記憶手段36には、
部品装着時のヘッドユニット5のX軸方向の目標位置と
その位置に応じた支持部材11の加速度をテーブルにし
た加速度データが記憶されている。この加速度データ
は、少なくとも支持部材減速時の加速度である減速度を
上記目標位置に対応させて設定したものであり、当実施
形態では、支持部材の加速時と減速時の両方に用いる加
速度(以下、加減速度)を上記目標位置に対応させて設
定している。具体的には、上記目標位置がどのエリアに
属するかによって加減速度が変えられ、支持部材11に
おけるヘッドユニット5の可動領域が幾つかのエリアに
分割され、ボールねじ8の螺着部分、すなわちナット部
分12から遠いエリア程支持部材移動時の加減速度が低
くなるようにテーブルが設定されている。
【0028】上記速度データ設定手段35は、実装デー
タから目標位置までの移動量を求め、その移動量に応じ
てヘッドユニット5及び支持部材11の移動速度を設定
し、その速度を示すデータを主制御手段31に出力す
る。とくに、部品の種類に応じ、ヘッドユニット5及び
支持部材11の移動速度を制限する必要がある場合等に
は、さらに上述のようにして求められた移動速度と部品
の種類とに基づいて当該部品に適した移動速度を求め、
その速度を示すデータを出力するようになっている。例
えば、移動量に基づいて求められた移動速度が最大速度
である場合であって、部品が固定抵抗器やコンデンサ等
の小型のチップ部品である場合にはヘッドユニット5及
び支持部材11を最大速度で移動させ、QFPやPLC
C等、大型で実装精度が要求される部品である場合に
は、ヘッドユニット5及び支持部材11を最大速度の5
0%程度の速度で移動させるように上記移動速度が設定
される。
【0029】次に、以上のように構成された実装機の部
品装着動作について図4のフローチャートに従って説明
する。
【0030】上記実装機において実装動作が開始される
と、上記ヘッドユニット5が部品供給部4に移動させら
れ、各ノズル部材20により順次、あるいは可能な場合
には同時に複数の部品が吸着される(ステップS1)。
なお、部品の吸装着動作において、各ノズル部材20に
よる吸着部品の種類、吸装位置、あるいは吸着順序等
は、実装動作を最も効率良く行い得るように予め設定さ
れて上記実装データ記憶手段34に記憶されている。
【0031】部品吸着が完了すると、ヘッドユニット5
が部品認識用カメラ17の上方に移動させられて吸着部
品の画像による認識が行われ(ステップS2)、その後
プリント基板3側へと移動させられて部品の装着が行わ
れる。
【0032】このような部品の装着動作において、上記
実装機では以下のステップS3〜S11の処理が繰返し
行われることにより、部品毎にヘッドユニット5及び支
持部材11の動作条件が設定されながら部品の装着が行
われる。
【0033】すなわち、部品認識用カメラ17による部
品認識が完了すると、当該完了時のヘッドユニット5の
現在位置の検出が行われるとともに、目標位置、つまり
最初に部品を装着すべき位置を示すデータが読出され、
これらの現在位置及び目標位置を示すデータからヘッド
ユニット5のX軸方向及びY軸方向の移動量がそれぞれ
求められる(ステップS3〜S5)。
【0034】次いで、ヘッドユニット5の目標位置が上
記エリアのいずれに該当するかが判別され、この判別さ
れたエリアとY軸加速度データ記憶手段36のデータと
から支持部材11の加減速度が求められる(ステップS
6,S7)。
【0035】さらに、メイン軸決定のため予備計算とし
て、ステップS5で求められたX軸及びY軸方向の移動
量に基づき、ヘッドユニット5及びナット部材11を共
に最高速度で移動させるとした場合のX軸及びY軸方向
の目標位置への移動時間が求められる(ステップS
8)。このとき、支持部材11の移動時間の演算につい
てはステップS7で求められた支持部材11の加減速度
が加味され、ヘッドユニット5の移動時間の演算につい
ては予め設定されている一定の加減速度が加味される。
【0036】X軸及びY軸方向の目標位置への移動時間
が求められると、この時間に基づいてX軸、Y軸等の駆
動軸のうちでメイン軸とサブ軸が決定される(ステップ
S9)。この場合、各軸のうちで移動に要する時間が長
い方がメイン軸とされる。
【0037】そして、まず、メイン軸方向の動作条件が
求められ、このメイン軸方向の動作条件を加味してサブ
軸方向の動作条件が求められる(ステップS10,S1
1)。
【0038】すなわち、上記実装機では部品装着のため
のX軸方向の目標位置への位置決めとY軸方向の目標位
置への位置決めが同時到着制御により行われる、換言す
れば支持部材11でのヘッドユニット5の目標位置への
到達と支持部材11の目標位置への到達が同時に完了す
るように制御されるようになっており、このような制御
を行う実装機では、X軸方向及びY軸方向の移動時間の
長短からメイン軸を定め、それに応じて動作条件を決定
する方が後に詳述するように実装効率を高める上で実益
がある。そのため、ステップS10においてまずメイン
軸方向の動作条件を決定した上で、サブ軸方向の動作条
件を決定するようにしている。
【0039】ここで、例えば、メイン軸がX軸である場
合には、X軸方向の目標位置までの移動量に基づき、部
品の種類等を加味した上でヘッドユニット5の移動速度
及び加減速度が演算される。これによりX軸方向の動作
条件、つまりヘッドユニット5の動作条件が決定され
る。
【0040】そして、X軸方向の動作条件が求められる
と、この条件でのX軸方向の位置決めに要する時間が求
められ、この時間と、Y軸方向の目標位置までの移動量
とに基づき、部品の種類等を加味した上で支持部材11
の移動速度及び加減速度が演算される。これによりY軸
方向の動作条件、つまり支持部材11の動作条件が決定
される。このとき、支持部材11の加減速度は、例え
ば、上記時間に基づいて設定可能な範囲で極力低くなる
ように設定される。
【0041】逆に、メイン軸がY軸である場合には、ま
ず、Y軸方向の目標位置までの移動量に基づき、部品の
種類等を加味した上で支持部材5の移動速度が求められ
る。なお、加減速度は、ステップS7においてY軸加速
度データ記憶手段36から求められた加減速度が用いら
れる。これによりY軸方向の動作条件が決定される。
【0042】そして、Y軸方向の動作条件が求められる
と、この条件でのY軸方向の位置決めに要する時間が求
められ、この時間と、X軸方向の目標位置までの移動量
とに基づき、部品の種類等を加味した上でヘッドユニッ
ト5の移動速度及び加減速度が演算される。これにより
X軸方向の動作条件が求められる こうして部品装着のための動作条件が決定すると、この
条件に基づいてヘッドユニット5及び支持部材11が目
標位置に移動させられた後、部品の装着が行われる(ス
テップS12)。
【0043】そして、当該部品の装着が完了すると、ス
テップS13において、さらに装着すべき部品が有る否
かが判断され、部品が有る場合にはステップS3にリタ
ーンされ、次回の部品装着のための動作条件が求められ
る。一方、装着すべき部品が無い場合には、ステップS
1にリターンされ、次回装着すべき部品を吸着すべくヘ
ッドユニット5が部品供給部4側に移動させられる。
【0044】このように上記実装機によれば、X軸方向
におけるヘッドユニット5の可動領域を幾つかのエリア
に分割し、部品装着時のヘッドユニット5の目標位置が
ナット部分12から遠いエリアに該当する場合には、支
持部材11の加減速度を低くし、逆にヘッドユニット5
の位置がナット部分12に近いエリアに該当する場合に
は加減速度を高くするようにY軸方向の加速度データを
予め設定、記憶しておき、部品装着の動作条件の設定に
際してはこの加速度データに基づいてY軸方向の動作条
件を設定するようにしているので、ヘッドユニット5の
目標位置に応じ、支持部材停止時に振動が生じない程度
の高い減速度でもって支持部材11を目標位置に移動さ
せることができる。そのため、支持部材の振動を確実に
抑えて実装精度を確保しながらも、従来のこの種の装置
とくらべ実装効率をより良く高めることができる。
【0045】ところで、上記実装機では、X軸方向及び
Y軸方向の目標位置への移動時間の長短等からメイン軸
を定め、上述のようにメイン軸がY軸となる場合にの
み、動作条件の設定に際してY軸加速度データ記憶手段
36のデータに基づいて支持部材11の加減速度を決定
するようにしているが、これは次のような理由によるも
のである。
【0046】すなわち、部品装着に際して上述のように
X軸方向の位置決めとY軸方向の位置決めを同時に行う
同時到着制御では、X軸がメイン軸の場合、つまりX軸
方向の位置決めに要する時間がY軸方向の位置決めに要
する時間より長い場合には、時間がかかるX軸方向の位
置決め動作と同一の時間でY軸方向の位置決めを行えば
よい。そのため、停止時の振動が確実に生じないように
支持部材11の加減速度を低く設定しても、多くの場
合、Y軸方向の位置決めをX軸方向の位置決め時間内で
充分に行うことができ、従って、動作条件の設定に際し
てY軸加速度データ記憶手段36に記憶されたテーブル
に基づいて支持部材11の加減速度を決定する実益に乏
しい。
【0047】これに対し、Y軸がメイン軸の場合、つま
りY軸方向の位置決めに要する時間がX軸方向の位置決
めに要する時間よりも長い場合には、Y軸方向の位置決
めをより短い時間で完了するようにして、この時間内で
X軸方向の位置決めを行うようにする方が実装効率の面
で有利となる。
【0048】従って、上記実装機では、上述のようにY
軸がメイン軸となる場合にのみ、動作条件の設定に際
し、Y軸加速度データ記憶手段36に記憶されたテーブ
ルに基づいてY軸方向の加減速度を決定するようにして
いる。
【0049】なお、上記実施形態の実装機は、本発明の
加速度制御装置が適用される実装機の一例であって、そ
の具体的な構成、あるいは制御方法等は、本発明の要旨
を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0050】例えば、上記実施形態では、ヘッドユニッ
ト5の位置を考慮した動作条件の設定を上述のように部
品の装着時にのみ行うようにしているが、部品供給部4
における部品吸着動作や、部品認識用カメラ17による
部品認識のための動作を含めた一連の実装動作において
実施するようにしても構わない。このようにすれば、一
連の実装動作における支持部材の慣性力による振動を効
果的に抑えて精度良く、しかも高効率で実装を行うこと
が可能となる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、一軸方
向に延びるガイド部材に装着されてボールねじの回転に
伴い移動させられる支持部材に部品装着用のヘッドユニ
ットを移動可能に装着した実装機において、支持部材に
おけるヘッドユニットの目標位置に対応する支持部材の
移動時の加速度データを記憶するY軸加速度データ記憶
手段を設け、部品吸装着時等には、実装データ記憶手段
に記憶された部品の吸装着データに基づいて上記一軸方
向におけるヘッドユニットの位置決めを行うとともに、
この位置決め動作における支持部材の移動を上記加速度
データに基づいて行うようにしたので、支持部材におけ
るヘッドユニットの目標位置に応じて、支持部材に振動
が生じない程度の最も高い加速度でもって支持部材の移
動を行うようにすることができる。そのため、支持部材
の振動を効果的に抑えて実装精度を確保しつつ、従来の
この種の装置に比して実装効率をより良く高めることが
できる。
【0052】とくに、ボールねじが支持部材の長手方向
一端部位に螺着されるような装置では、支持部材におけ
るヘッドユニットの目標位置がボールねじの螺着部分か
ら遠ざかるに伴い、少なくとも支持部材減速時の減速度
が低くなるように上記加速度データを設定するようにす
れば、効果的に支持部材停止時の振動を阻止することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加速度制御装置が適用される実装機を
示す平面概略図である。
【図2】上記実装機を示す正面略図である。
【図3】実装機においてヘッドユニットのX−Y平面上
での移動を制御する制御系の一例を示すブロック図であ
る。
【図4】実装制御の一例を示すフローチャートである。
【図5】実装機においてヘッドユニットをX−Y平面上
で移動させる機構を示す概略図である。
【符号の説明】
5 ヘッドユニット 9 Y軸サーボモータ 10,16 位置検出手段 15 X軸サーボモータ 20 ノズル部材 30 コントローラ 31 主制御手段 32 軸制御手段 33 演算手段 34 実装データ記憶手段 35 速度データ記憶手段 36 Y軸加速度データ記憶手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一軸方向に延びるガイド部材に移動可能
    に装着され、モータにより駆動されるボールねじの回転
    に伴い上記ガイド部材に沿って移動させられる支持部材
    を有し、この支持部材に、部品装着用のヘッドユニット
    が上記一軸方向と直交する方向に移動可能に装着されて
    なる実装機において、上記支持部材の移動及び支持部材
    に対するヘッドユニットの移動によりヘッドユニットの
    位置決めを行うとともに、このヘッドユニットの位置決
    めの際に上記一軸方向に移動される支持部材の加速度
    を、支持部材でのヘッドユニットの目標位置に応じて変
    更することを特徴とする実装機の加速度制御方法。
  2. 【請求項2】 一軸方向に延びるガイド部材に移動可能
    に装着され、モータにより駆動されるボールねじの回転
    に伴い上記ガイド部材に沿って移動させられる支持部材
    を有し、この支持部材に、部品装着用のヘッドユニット
    が上記一軸方向と直交する方向に移動可能に装着されて
    なる実装機において、上記モータを駆動する駆動制御手
    段と、部品の吸装着位置データを記憶する実装データ記
    憶手段と、上記支持部材でのヘッドユニットの目標位置
    に対応した支持部材の加速度を記憶する加速度データ記
    憶手段と、部品の吸装着位置データに基づいて上記ヘッ
    ドユニットの位置決めを行わせるとともに、このときの
    支持部材の加速度をヘッドユニットの目標位置に応じて
    上記加速度データから求めた加速度とするように上記駆
    動制御手段を制御する主制御手段とを設けたことを特徴
    とする実装機の加速度制御装置。
  3. 【請求項3】 上記ボールねじが上記支持部材の長手方
    向一端部位に螺着されるものであって、上記加速度デー
    タは、少なくとも支持部材減速時の加速度である減速度
    が上記支持部材でのヘッドユニットの目標位置が上記ボ
    ールねじの螺着部分から遠ざかるに伴い低くなるように
    設定されてなることを特徴とする請求項2記載の実装機
    の加速度制御装置。
JP23880095A 1995-09-18 1995-09-18 実装機の加速度制御方法及び同装置 Expired - Fee Related JP3564209B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23880095A JP3564209B2 (ja) 1995-09-18 1995-09-18 実装機の加速度制御方法及び同装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23880095A JP3564209B2 (ja) 1995-09-18 1995-09-18 実装機の加速度制御方法及び同装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0983186A true JPH0983186A (ja) 1997-03-28
JP3564209B2 JP3564209B2 (ja) 2004-09-08

Family

ID=17035484

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23880095A Expired - Fee Related JP3564209B2 (ja) 1995-09-18 1995-09-18 実装機の加速度制御方法及び同装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3564209B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000353897A (ja) * 1999-06-10 2000-12-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 部品装着位置認識最適化方法及び装置、並びに部品装着位置認識最適化装置を備えた部品装着装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000353897A (ja) * 1999-06-10 2000-12-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 部品装着位置認識最適化方法及び装置、並びに部品装着位置認識最適化装置を備えた部品装着装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3564209B2 (ja) 2004-09-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3313224B2 (ja) 電子部品実装装置
JP3402876B2 (ja) 表面実装機
US6918176B2 (en) Mounting apparatus of electronic parts and mounting methods of the same
JPWO2002031959A1 (ja) モータ駆動装置、モータ駆動制御方法、およびこれを用いた部品装着装置
JP2007012929A (ja) 表面実装機の干渉チェック方法、干渉チェック装置、同装置を備えた表面実装機、及び実装システム
JP3253218B2 (ja) 実装機の位置補正装置
JPH0816787A (ja) 実装機の位置補正方法及び装置
JPH0983186A (ja) 実装機の加速度制御方法及び同装置
JP3697867B2 (ja) 電子部品実装装置および電子部品実装方法
JP2767415B2 (ja) チップ部品装着装置
JP3611649B2 (ja) 実装機の駆動制御方法及び同装置
JP4386391B2 (ja) 表面実装機
JP3743148B2 (ja) バルクフィーダを用いた電子部品実装装置
US5265330A (en) Method of packaging chip on substrate
JP3805512B2 (ja) 位置決め制御方法
JP3696413B2 (ja) 電子部品の装着方法及び電子部品装着装置
JPH0730292A (ja) 表面実装機
JP3596250B2 (ja) 電子部品実装方法
JP2002168317A (ja) ボールねじ駆動装置
JP3133582B2 (ja) 電子部品自動装着装置
JPH0724682A (ja) 移動装置
JPH10209693A (ja) 部品実装方法及び同装置
WO2024084703A1 (ja) 部品装着作業機及び装着ライン
JP2909129B2 (ja) 認識補正機能付き部品供給装置
JP3047671B2 (ja) 電子部品の実装装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040204

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040302

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040506

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040601

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040607

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100611

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110611

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees