JPH0983008A - 半導体放射線検出素子 - Google Patents

半導体放射線検出素子

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JPH0983008A
JPH0983008A JP7234143A JP23414395A JPH0983008A JP H0983008 A JPH0983008 A JP H0983008A JP 7234143 A JP7234143 A JP 7234143A JP 23414395 A JP23414395 A JP 23414395A JP H0983008 A JPH0983008 A JP H0983008A
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JP
Japan
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layer
metal
electrode
crystal
film
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Withdrawn
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JP7234143A
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English (en)
Inventor
Kenji Sato
賢治 佐藤
Toshinori Yoshimuta
利典 吉牟田
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】形成時に結晶にダメージが入らず、保護膜とも
密着性のよい電極を形成し、放射線検出特性の劣化や、
長期信頼性の低下を起こすことのない半導体放射線検出
素子を提供する。 【解決手段】化合物半導体結晶3の一つの面に形成され
た電極1を多層の金属膜とし、結晶3と接する最下層1
1は、結晶と密着性の良い金属を真空蒸着により形成
し、保護膜4と接する最上層13は、保護膜4と密着性
の良い金属で形成する。また、最下層11と最上層13
の金属間の密着性が良くない場合は、最下層11の金属
と最上層13の金属の両方に密着性の良い金属で中間層
12を形成してもよい。結晶と接する最下層11の膜は
真空蒸着によって形成するために、結晶にダメージが入
らない。また、最上層13の膜は保護膜4と密着性の良
い金属であるので、保護膜4の剥離等の問題は生じな
い。そして、最下層11の金属膜と最上層13の金属膜
とは、中間層12として双方に密着性の良い金属膜が挟
まっているのでよく密着し、全体として丈夫で長期信頼
性の高い放射線検出素子となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療分野や非破壊
検査分野など、常温で放射線を計測することが必要な分
野で用いられる半導体放射線検出素子に関する。
【0002】
【従来の技術】CdTe、GaAs、HgI2 等の化合
物半導体結晶を用いた放射線検出素子はバンドギャップ
が広いので常温動作が可能という特長がある。従来の化
合物半導体結晶を用いた放射線検出素子では、図4に示
すように、放射線入射によって生じた電荷を取り出すた
めに、化合物半導体結晶43の相対する面にバイアスを
印加するための金属の電極41と42が形成され、電極
41の面は信号を取り出すための一部分を除いて保護膜
44で覆われた構造になっている。そして従来その電極
41と42は、単体金属もしくは合金金属の単層膜であ
り、無電解メッキあるいは真空蒸着によって形成されて
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】CdTe、GaAs、
HgI2 等の化合物半導体は、Si、Ge等の単体半導
体に比べて物理的、化学的に不安定で、強酸性・強アル
カリ性・強還元性の液にさらされ、かつ、緻密な膜形成
には高温熱処理が必要な無電解メッキによる電極形成法
は、結晶−電極界面に多くの結晶欠陥を生じさせ、放射
線検出特性の劣化や、長期信頼性の低下を招いていた。
【0004】一方、真空蒸着法は、結晶に与えるダメー
ジが最も少ない電極形成法であるが、形成する金属膜に
内部応力が蓄積されやすいために結晶との密着性に劣
り、良好な密着性が得られる金属は、Au、Pt、A
l、Ag等の比較的展性の高い金属の比較的薄い膜だけ
であった。しかしこれらの金属は、電極の上に形成する
シリコン窒化膜や、シリコン酸化膜、有機絶縁膜のよう
な検出素子の保護膜との密着性が悪く、保護膜の剥離等
により放射線検出特性の劣化や、長期信頼性の低下を招
いていた。
【0005】本発明の目的は、化合物半導体に特性の劣
化を引き起こすダメージを与えず、しかも電極と保護膜
との密着性をよくして、信頼性の高い放射線検出素子を
提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、相対する2面に電極が形成された化合物
半導体結晶からなる半導体放射線検出素子において、少
なくとも一方の電極を2種以上の金属層からなる多層膜
をもって構成し、この多層金属膜のうち化合物半導体結
晶と接する金属膜を真空蒸着法によって形成した。
【0007】基本構成を示す図1を用いて説明すると、
化合物半導体結晶3の一つの面に形成された電極1を多
層の金属膜とし、結晶3と接する最下層11は、Au、
Pt、Al、Ag等の化合物半導体結晶と密着性の良い
金属を用いて真空蒸着により形成し、保護膜4と接する
最上層13は、Ni、Ti、Cr、W、Mo等の保護膜
4と密着性の良い金属で形成する。また、最下層11と
最上層13の金属間の密着性が良くない場合は、最下層
11の金属と最上層13の金属の両方に密着性の良い金
属で中間層12を形成する。最下層11以外の金属層の
形成方法は、真空蒸着、無電解メッキ等いかなる方法で
もよい。最下層11の金属と最上層13の金属とが互い
に密着性が良ければ中間層12はなくてもよい。
【0008】結晶と接する最下層11の膜は真空蒸着に
よって形成するために、結晶にダメージが入らない。ま
た、最上層13の膜は保護膜4と密着性の良い金属であ
るので、保護膜4の剥離等の問題は生じない。そして、
最下層11の金属膜と最上層13の金属膜とは、中間層
12として双方に密着性の良い金属膜が挟まっているの
で、密着性に問題はない。さらに、多層膜1全体の膜厚
を薄くすることで、膜応力によって剥離が生じることも
ない。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図面に基
づいて説明する。図2はCdTe化合物半導体結晶を用
いたアレイ型放射線検出素子の例(断面図)である。C
dTe結晶23の一方の面には厚さが0.1μmのAu
電極22が形成され、これと相対する面には結晶表面に
近い方から順に、厚さが0.1μmのAu膜211、
0.5μmのCu膜212、0.2μmのNi膜213
からなる、厚さ0.8μmの複数個の多層金属膜電極2
1がそれぞれ真空蒸着によって形成されている。
【0010】そしてそれぞれの多層金属膜電極21の中
心部を除いた部分と、CdTe結晶むき出しの部分に
は、有機絶縁膜であるポリイミドの保護膜24が形成さ
れ、電極21の中央で保護膜24の開口した部分には、
バリアメタル25を介して、ハンダバンプ26が形成さ
れている。
【0011】ここで使用される化合物半導体結晶23
は、CdTeに限定されず、GaAs、HgI2 、Cd
ZnTe等であってもよい。保護膜24も、ポリイミド
に限定されず、ポリアミド、SiNx、SiOx等でも
よい。また、図2は化合物半導体検出素子を側面からみ
た断面図であるので、複数個の多層金属膜電極21、バ
リアメタル25、ハンダバンプ26等が1次元状に配列
されているように見受けられるが、本発明はそれらが2
次元状に配列される場合も含んでいる。
【0012】多層金属膜電極21を形成する金属層のう
ち最下層211は化合物半導体結晶と密着性のよい金属
を真空蒸着法によって形成したものであるので、化合物
半導体結晶にダメージを与えずに、かつ強固に結晶に付
着する。また、最上層の213は保護膜と密着性のよい
金属であるので、その上に形成する保護膜が強固に付着
する。さらに最下層211と最上層213の間には双方
の金属に密着性のよい中間層212を挟んでいるので、
最下層、中間層、最上層からなる電極21は互いに強固
に接着している。したがって、化合物半導体結晶23と
電極21および保護膜24は互いによく密着しているの
で非常に強固なものとなる。
【0013】多層金属膜電極21を形成する金属の種
類、形成法と膜厚は上記した例に限られない。最下層2
11に関しては、Au以外にも、Pt、Al、Ag等の
化合物半導体結晶と密着性の良い金属であればよく、真
空蒸着により、0.3μm以下、好ましくは0.1μm
以下の厚さで形成する。保護膜24と接する最上層21
3は、Ni以外にも、Ti、Cr、W、Mo等の、保護
膜24と密着性の良い金属であればよく、形成法は真空
蒸着に限られず無電解メッキなどでもよく、膜厚は0.
5μm以下、好ましくは0.2μm以下で形成する。ま
た、中間層212に関しては、最下層211の金属と最
上層213の金属間の密着性がよければ中間層212を
形成しなくてもよい。最下層と最上層との間の密着性が
よくない場合には中間層212を形成する必要がある
が、最下層211の金属と最上層213の金属の両方に
密着性の良い金属であれば、Cu以外にも、Pt、A
g、Pd等でもよく、さらに中間層212は多層であっ
てもよい。形成法は真空蒸着に限られず、膜厚は1μm
以下、好ましくは0.5μm以下で形成する。最終的に
多層金属膜電極21の膜厚を、2μm以下、好ましくは
1μm以下になるように、各層の膜厚を配分して形成す
ればよい。多層膜1全体の膜厚を2μm以下にすること
で、膜応力によって剥離が生じることもなくなる。
【0014】本発明の他の実施の形態を図3(断面図)
に示す。図3は、共通電極32も、これと対向する面に
形成されている複数個の画素電極21と同様に多層金属
膜にした例である。そして、バイアス供給用のコンタク
ト部分7を除いた全面に保護膜34を形成している。共
通電極32を構成する多層膜の種類や厚さなどの条件は
図2で説明した画素電極21の条件と同様であり、化合
物半導体結晶23と接する最下層はAuなどの金属を蒸
着法により形成し、最上層はNiなどの金属とする。さ
らにその間の中間層はCuなどで形成する。共通電極3
2と保護膜34以外の構成と条件は、図2で説明した実
施の形態と同様であるので説明を省略する。
【0015】
【発明の効果】本発明の半導体放射線検出素子は、結晶
と接する最下層の膜を真空蒸着によって形成するため
に、結晶にダメージが入らない。また、最上層の膜は半
導体結晶の保護膜と密着性の良い金属であるので、保護
膜の剥離が生じにくい。そして、最下層の金属膜と最上
層の金属膜との間には、中間層12として双方に密着性
の良い金属膜を挟んだので密着がよい。したがって、形
成時に結晶にダメージが入らず保護膜とも密着性のよい
電極を作成できるので、放射線検出特性の劣化や長期信
頼性の低下を起こすことのない半導体放射線検出素子を
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示す図(断面図)である。
【図2】本発明の一実施の形態を示す図(断面図)であ
る。
【図3】本発明の他の実施の形態を示す図(断面図)で
ある。
【図4】従来の放射線検出素子の構成を示す図(断面
図)である。
【符号の説明】
1…多層金属膜電極 2…共通電極 3…化合物半導体結晶 4…保護膜 7…コンタクト部分 11…最下層 12…中間層 13…最上層 21…画素電極 22…共通電極 23…化合物半導体結晶 24…保護膜 25…バリアメタル 26…ハンダバンプ 32…共通電極 34…保護膜 41…電極 42…電極 43…化合物半導体結晶 24…保護膜 211…最下層 212…中間層 213…最上層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対する2面に電極が形成された化合物
    半導体結晶からなる半導体放射線検出素子において、少
    なくとも一方の電極を2種以上の金属層からなる多層膜
    をもって構成し、この多層金属膜のうち化合物半導体結
    晶と接する金属膜を真空蒸着法によって形成したことを
    特徴とする半導体放射線検出素子。
JP7234143A 1995-09-12 1995-09-12 半導体放射線検出素子 Withdrawn JPH0983008A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006504257A (ja) * 2002-10-23 2006-02-02 ゴールドパワー リミテッド 半導体基板上における接点の形成
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Effective date: 20040203