JPH098242A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH098242A
JPH098242A JP7151780A JP15178095A JPH098242A JP H098242 A JPH098242 A JP H098242A JP 7151780 A JP7151780 A JP 7151780A JP 15178095 A JP15178095 A JP 15178095A JP H098242 A JPH098242 A JP H098242A
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semiconductor device
tubular portion
manufacturing
insulating layer
storage node
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JP7151780A
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Yasushi Matsui
泰志 松井
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ストレージノードの機械的強度を高める。 【構成】 スタックドキャパシタ16の一方電極に相当
するストレージノード57は、筒状部56と、この筒状
部56を縦断し筒状部56の対向する内側面を連結する
板状の架橋部52とを有している。架橋部52は筒状部
56の補強材として機能するために、ストレージノード
57の機械的強度が高くなる。また、架橋部52が加わ
ることで、ストレージノード57の表面積が増大するの
でキャパシタ16の容量も増大する。 【効果】 ストレージノードの機械的強度が高まるとと
もに、スタックドキャパシタの容量が増大する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ダイナミックRAM
に好適なスタックドキャパシタを有する半導体装置およ
びその製造方法に関し、特に、キャパシタの容量および
機械的強度を高めるための改良に関する。
【0002】
【従来の技術】メモリセルが1個のトランジスタと、こ
れに接続された1個のキャパシタとで構成される、いわ
ゆる1トランジスタ/1キャパシタ型のDRAM(ダイ
ナミックRAM)において、キャパシタが半導体基板上
ではなく、積層されたポリシリコン等の間に形成された
ものが知られている。このような構造のキャパシタは、
「スタックドキャパシタ」と称され、ワード線の上部を
も有効に利用できるために、キャパシタ面積を広くして
容量を大きくすることができるという利点を有してい
る。
【0003】図16は、特開平4−755号公報に開示
される従来のDRAMの構成を示す正面断面図である。
このDRAMは、トランジスタがMOSFETで構成さ
れ、スタックドキャパシタを備えた1トランジスタ/1
キャパシタ型のDRAMの一例となっている。
【0004】図16において、1はシリコン基板(半導
体基板)、2は半導体基板1の一主面を部分的にフィー
ルド酸化することで形成したLOCOS(LOCAL OXIDAT
IONOF SILICON)分離領域、3は半導体基板1の一主面
に形成したトランスファーゲートトランジスタ、4は上
記トランスファーゲートトランジスタ3のゲート電極と
なるワード線、5は上記ゲート電極4と半導体基板1の
一主面間に形成されたゲート絶縁層、6は半導体基板1
内に形成されたソース/ドレイン領域、7はソース/ド
レイン領域6に接続するように形成された導電物質から
なるビット線、8はワード線4とビット線7を埋設する
ように半導体基板1上に積層された層間絶縁膜、9はビ
ット線7が形成されていないソース/ドレイン領域6の
上に形成されたコンタクトホール、11は層間絶縁膜8
の上面に形成されるとともに垂直上方に突き出すように
形成されたストレージノード、12はストレージノード
11の表層に形成された誘電体膜、13は誘電体膜12
を覆うように積層されたセルプレート、21はセルプレ
ート13の上層に積層され、上面が平坦であるシリコン
酸化膜からなる絶縁層、15は上記絶縁層の上に形成さ
れた配線層、17はコンタクトホール9の内部に形成さ
れソース/ドレイン領域6とストレージノード11とを
電気的に接続するストレージノードコンタクト、22は
ワード線4の周囲を囲む、絶縁物質からなる配線層保護
層である。
【0005】また、16は、誘電体膜12と、これを挟
んで対向するストレージノード11とセルプレート13
とで構成されるキャパシタである。さらに、ストレージ
ノード11は、層間絶縁膜8の上面に沿って形成された
平面部18と、上方に向かって筒状に突出した筒状部1
9とを有している。また、ソース/ドレイン領域6は、
低濃度不純物層6aと高濃度不純物層6bとを有してい
る。
【0006】図17は、このDRAMの1つのメモリセ
ルの回路構成を示す回路図である。ビット線7と接地電
位との間にトランスファーゲートトランジスタ3とキャ
パシタ16とが直列に接続されており、トランスファー
ゲートトランジスタ3のゲート電極はワード線4に接続
されている。そして、キャパシタ16は、誘電体膜12
とこれを挟んで対向するストレージノード11とセルプ
レート13とで構成されている。セルプレート13は、
接地電位に接続されており、ストレージノード11はト
ランスファーゲートトランジスタ3のソース/ドレイン
電極に接続されている。
【0007】図17のメモリセルにおける書き込み、保
持、読み出し動作はつぎのように行われる。ワード線4
に送られる信号によってトランスファーゲートトランジ
スタ3が導通することによって、ビット線7に送られた
1ビットの電圧信号がキャパシタ16へと入力される。
すなわち、書き込みが行われる。トランスファーゲート
トランジスタ3が遮断することによって、キャパシタ1
6は入力された電圧信号を保持する。そして、トランス
ファーゲートトランジスタ3が導通することによって、
キャパシタ16が保持する電圧信号がビット線7へと出
力される。すなわち、読み出しが行われる。
【0008】図16に戻って、ストレージノード11
は、ワード線4の上方に筒状に形成されている。すなわ
ち、ストレージノード11は、ワード線4の上方の領域
を立体的に利用することによって、セルプレート13に
対向する面積が広くなるように形成されている。そうす
ることで、キャパシタ16の容量を大きくしている。
【0009】つぎに、製造方法について説明する。図1
8〜図35は、図16に示した従来装置の製造方法を示
す製造工程図である。この装置を製造するには、図18
に示すように、まず、半導体基板1の一主面にフィール
ド酸化によって、部分的にLOCOS分離領域2を形成
する。その後、上記LOCOS分離領域2が形成されて
いない半導体基板1の一主面の領域に、酸化またはCV
D(化学気相成長)技術を用いて、シリコン酸化膜から
なるゲート絶縁層5を形成する。つぎに、半導体基板1
の上面全体にポリシリコンからなるワード線4を積層
し、さらに、ワード線4の保護膜となる絶縁層22aを
積層する。
【0010】つぎに、図18で示した製造工程にある半
導体装置に対し、写真製版によってワード線として残す
領域の上部に、レジスト膜をパターニングするなどして
エッチングマスクを形成し、異方性エッチングを行うこ
とによって、ワード線として残す部分以外の領域を、半
導体基板1の表面が露出するまで選択的に除去する。さ
らに、イオン注入法を用いて不純物イオンをシリコン基
板1の上面に選択的に導入することによって、ソース/
ドレイン領域の活性領域を構成する低濃度不純物領域6
aを形成する。その後、異方性エッチングの際にエッチ
ングマスクとして利用したレジストパターンを除去する
(図19)。
【0011】その後、半導体基板1の上面全体に、CV
D技術を用いてシリコン酸化膜を積層した後、異方性エ
ッチングを行うことによって、少なくともワード線4の
側面部に密着するように絶縁層からなるサイドウォール
23を形成する。つぎに、図19で示した場合と同様
に、イオン注入を行い、ソース/ドレイン領域を構成す
る高濃度不純物領域6bを形成する。その結果、LDD
(LIGHT DOPED DRAIN)構造のソース/ドレイン領域6
の形成が完了する(図20)。
【0012】さらに、製造途上の半導体装置の上面全体
に対して、ビット線7となるポリシリコン層をCVD技
術を用いて積層する。その後、ビット線7としてポリシ
リコン層を残すべき領域の上にレジストパターンを形成
し、異方性エッチングを行う。その結果、ポリシリコン
層がビット線7の形状にパターニングされ、ビット線7
が形成される(図21)。
【0013】つぎに、上面全体にシリコン酸化膜からな
る層間絶縁膜8を積層する。そうして、後工程でコンタ
クトホール9を形成する際のエッチングマスクとなるポ
リシリコン層24をさらに積層する(図22)。
【0014】つぎに、ポリシリコン層24の上のコンタ
クトホール9を形成する領域以外の領域に、TEOS
(TETRA ETYLE ORTHO SILICATE)層25を形成し、ワー
ド線4の側面にサイドウォール23を形成した場合と同
様に、TEOS層25の側面部にTEOSからなるサイ
ドウォール26を形成する。その結果、コンタクトホー
ル9を形成するためのエッチングマスク27が得られる
(図23)。
【0015】その後、エッチングマスク27を用いて異
方性エッチングを行うことによって、半導体基板1の一
主面に形成されたソース/ドレイン領域6の上に開口す
るコンタクトホール9を形成する(図24)。異方性エ
ッチングの際には、TEOS層25およびTEOSから
なるサイドウォール26もエッチング除去されるので、
半導体装置の最上層にはポリシリコン層24が露出して
いる。
【0016】つぎに、コンタクトホール9を形成する際
にエッチングマスクとして用いられたポリシリコン層2
4は、半導体基板1の上面全体にレジストを塗布し、ベ
ーク等の処理をし、つぎに、エッチングを行うことで、
完全に除去することができる(図25)。このとき、コ
ンタクトホール9の内部に残されたレジスト28は、そ
の後、アッシングによって除去するか、硫酸を用いたウ
ェットエッチングによって完全に取り去ることができ
る。
【0017】このようにしてコンタクトホール9の内部
を空洞にすることによって、半導体基板1のソース/ド
レイン領域6の表面を露出させる。その後、CVD技術
またはスパッタリング法を用いることによって、ポリシ
リコン層18aを積層する。このとき同時に、コンタク
トホール9の内部にもポリシリコンを埋設することによ
って、ストレージノードコンタクト17を形成する。さ
らに、CMP(CHEMICAL MECHANICAL POLISHING)法ま
たはリフローを用いることによって、ポリシリコン層1
8aの上面を平坦にする(図26)。
【0018】その後、ポリシリコン層18aの上面全体
にシリコン酸化膜14を積層する(図27)。
【0019】さらに、シリコン窒化膜をCVD技術によ
って積層するか、またはチタンナイトライド層をスパッ
タリング法によって積層することによって、シリコン酸
化膜14の上に反射防止膜29を形成する。その後、メ
モリセル領域のキャパシタを形成するためのレジストパ
ターン30を、写真製版によって反射防止膜29の上に
形成する(図28)。
【0020】つぎに、レジストパターン30をエッチン
グマスクとして異方性エッチングを行うことによって、
層間絶縁膜8の上面が露出するようにシリコン酸化膜1
4に溝31を形成する(図29)。その後、エッチング
マスクとして用いられたレジストパターン30を完全に
除去する。
【0021】つぎに、半導体装置の上面全体に、ポリシ
リコン層19aをCVD技術を用いて積層する。このと
き、ポリシリコン層19aは、溝31の側壁および底面
にも形成される(図30)。
【0022】つぎに、異方性エッチングを行い、溝32
の底部のポリシリコン層19aを完全に除去することに
よって、層間絶縁層8を露出させる。このとき、ポリシ
リコン層19aは、シリコン酸化膜14の上面において
も完全に除去され、その結果、溝31の側壁においての
み残留する。この残留したポリシリコン層19aによっ
て、ストレージノード11の筒状部19が形成される
(図31)。
【0023】つぎに、レジストエッチバック法を用いる
ことによって、筒状部19の内側を埋めるように残留し
ているシリコン酸化膜14を除去する。それには、ま
ず、レジストを半導体装置の上面全体に塗布することに
よって、溝31の内部にレジストを埋設する。その後、
選択的にシリコン酸化膜14をエッチングするような条
件の下でエッチングを行い、筒状部19の内側に残留す
るシリコン酸化膜14を完全に除去する(図32)。
【0024】つぎに、半導体装置の上面全体に誘電体層
12を形成し、その後、誘電体層12の表面全体を覆う
ように、ポリシリコン等の導電物質からなる層を形成す
ることによってセルプレート13を形成する(図3
3)。
【0025】その後、CVD法を用いて、セルプレート
13の上面全体に、シリコン酸化膜等を積層することに
よって、絶縁層21を形成する(図34)。
【0026】図16に戻って、その後、絶縁層21の上
に配線層15を形成することによって、半導体装置が完
成する。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、筒型の
ストレージノードを有する従来のスタックドキャパシタ
では、その構造上、ストレージノード11の機械的強度
が十分でないという問題点があった。このため、ストレ
ージノード11を形成した後に、セルプレート13を形
成するまでに、十分な洗浄ができないという問題点があ
った。また、他の製造工程においても、筒状部19を破
損する恐れがあるという問題点があった。
【0028】この発明は、従来の装置における上記した
問題点を解消するためになされたもので、筒型スタック
ドキャパシタの機械的強度が高く、しかもキャパシタの
容量の高い半導体装置を提供することを目的としてお
り、さらにこの装置の製造に適した方法を提供すること
を目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】第1の発明の装置は、ス
タックドキャパシタを有する半導体装置において、前記
スタックドキャパシタの一方電極であるストレージノー
ドが、筒形状を成す筒状部と、当該筒状部を縦断し当該
筒状部の対向する内側面を連結する板状の架橋部とを、
有することを特徴とする。
【0030】第2の発明の装置は、第1の発明の半導体
装置において、前記筒状部の平面形状が対称形であっ
て、前記架橋部が単一の板状であって前記筒状部を略対
称に二分する位置に設けられていることを特徴とする。
【0031】第3の発明の装置は、第1の発明の半導体
装置において、前記架橋部が、互いに平行で前記筒状部
を縦断し当該筒状部の対向する内側面を連結する板状の
複数の架橋部材を有することを特徴とする。
【0032】第4の発明の装置は、第1の発明の半導体
装置において、前記筒状部および前記架橋部は半導体基
板の主面に対して直立するように設けられていることを
特徴とする。
【0033】第5の発明の装置は、スタックドキャパシ
タを有する半導体装置において、前記スタックドキャパ
シタの一方電極であるストレージノードが、筒形状を成
す筒状部を有し、しかも、当該筒状部が、その周に沿っ
た一部において内側に湾曲していることを特徴とする。
【0034】第6の発明の装置は、第5の発明の半導体
装置において、前記筒状部がその周に沿った複数箇所に
おいて内側に湾曲していることを特徴とする。
【0035】第7の発明の装置は、第5の発明の半導体
装置において、前記筒状部は半導体基板の主面に対して
直立するように設けられていることを特徴とする。
【0036】第8の発明の製造方法は、第4の発明の半
導体装置を製造するための方法であって、(a)半導体基
板の上の所定の層の上に絶縁層を形成する工程と、(b)
前記絶縁層を、前記筒状部と前記架橋部とに囲まれた領
域を残して選択的に除去する工程と、(c)導電体を層状
に堆積する工程と、(d)前記領域の側壁に沿った部分を
残して前記導電体を選択的に除去することによって、前
記筒状部と前記架橋部とを当該導電体で形成する工程
と、を備えることを特徴とする。
【0037】第9の発明の製造方法は、第8の発明の半
導体装置の製造方法において、前記工程(b)が、(b-1)前
記領域が前記架橋部の厚さよりも大きい距離をもって互
いに離れて複数個並ぶように、前記絶縁層を選択的に除
去する工程を、備えることを特徴とする。
【0038】第10の発明の製造方法は、第7の発明の
半導体装置を製造するための方法であって、(a)半導体
基板の上の所定の層の上に絶縁層を形成する工程と、
(b)前記絶縁層を、前記筒状部に囲まれた領域を残して
選択的に除去する工程と、(c)導電体を層状に堆積する
工程と、(d)前記領域の側壁に沿った部分を残して前記
導電体を選択的に除去することによって、前記筒状部を
当該導電体で形成する工程と、を備えることを特徴とす
る。
【0039】第11の発明の製造方法は、第10の発明
の半導体装置の製造方法において、前記工程(b)が、(b-
1)前記領域が前記筒状部の湾曲した部分の前記周に沿っ
た方向の幅を超えない距離をもって互いに離れて複数個
並ぶように、前記絶縁層を選択的に除去する工程を、備
えることを特徴とする。
【0040】第12の発明の製造方法は、第8または第
10の発明の半導体装置の製造方法において、前記工程
(b)が、(b-1)前記絶縁層の上にレジスト膜を形成する工
程と、(b-2)写真製版技術を用いて単一のマスクパター
ンを転写することによって前記領域に対応した形状に前
記レジスト膜をパターニングする工程と、(b-3)パター
ニングされた前記レジスト膜を遮蔽体として前記絶縁層
に異方性エッチングを実行することによって、前記絶縁
層を前記領域を残して選択的に除去する工程と、を備え
ることを特徴とする。
【0041】
【作用】第1の発明の装置では、スタックドキャパシタ
を構成するストレージノードが、筒状部に加えて架橋部
を有するので、架橋部が筒状部の補強材として機能す
る。このため、ストレージノードの機械的強度が高まる
とともに、他方電極に対向する表面積が増えるので、ス
タックドキャパシタの容量が増大する。
【0042】第2の発明の装置では、架橋部が単一であ
るので構造が簡単であり製造が容易である。しかも、架
橋部は筒状部を略対称に二分する位置に設けられている
ので、機械的強度の向上に有効に寄与する。
【0043】第3の発明の装置では、筒状部を縦断する
ように複数の架橋部材が設けられているので、機械的強
度が一層改善されるとともに、キャパシタ容量もさらに
向上する。
【0044】第4の発明の装置では、筒状部および架橋
部が半導体基板の主面に対して直立するように設けられ
ているので、製造が容易である。
【0045】第5の発明の装置では、スタックドキャパ
シタを構成するストレージノードが、周に沿った一部に
おいて内側に湾曲する筒状部を有するので、機械的強度
が高まるとともに、他方電極に対向する表面積が増える
のでキャパシタ容量が増大する。
【0046】第6の発明の装置では、筒状部が周に沿っ
た複数箇所で湾曲しているので、機械的強度が一層改善
されるとともに、キャパシタ容量もさらに向上する。
【0047】第7の発明の装置では、筒状部が半導体基
板の主面に対して直立するように設けられているので、
製造が容易である。
【0048】第8の発明の製造方法では、形成すべき筒
状部と架橋部とに囲まれた領域を残して絶縁層を選択的
に除去した後に、導電体を層状に堆積し、そして、領域
の側壁に沿った部分を残すように導電体を選択的に除去
することによって、筒状部と架橋部とが容易に形成され
る。
【0049】第9の発明の製造方法では、形成すべき筒
状部と架橋部とに囲まれた領域が互いに離れて複数個並
ぶように絶縁層を選択的に除去するので、筒状部と架橋
部とを有するストレージノードが複数個並んだ半導体装
置が製造される。しかも、上述の領域同士の間隔が架橋
部の厚さよりも大きいので、架橋部が一枚板で構成され
しかも隣接する筒状部同士が接触することのないストレ
ージノードが容易に形成される。
【0050】第10の発明の製造方法では、一部におい
て湾曲するように形成すべき筒状部に囲まれた領域を残
して絶縁層を選択的に除去した後に、導電体を層状に堆
積し、そして、領域の側壁に沿った部分を残すように導
電体を選択的に除去することによって、一部において湾
曲した筒状部が容易に形成される。
【0051】第11の発明の製造方法では、形成すべき
筒状部と囲まれた領域が互いに離れて複数個並ぶように
絶縁層を選択的に除去するので、筒状部を有するストレ
ージノードが複数個並んだ半導体装置が製造される。し
かも、上述の領域同士の間隔が湾曲した部分の周に沿っ
た方向の幅を超えないので、隣接する筒状部同士が接触
しない条件下で、湾曲部が塊になることなく正常な帯状
に形成される。
【0052】第12の発明の製造方法では、絶縁層の選
択的除去が単一のマスクパターンを転写されてなるレジ
ストパターンを遮蔽体として用いることによって行われ
るので、残留する領域の角部に丸みを帯びる。このた
め、筒状部の平面形状あるいは筒状部と架橋部の接続部
の平面形状に丸みが現れる。
【0053】
【実施例】
<第1実施例>図1は、第1実施例の半導体装置の正面
断面図である。この装置は、スタックドキャパシタをメ
モリセルに備えた1トランジスタ/1キャパシタ型のD
RAMであり、図1には、隣接する2つのメモリセルに
相当する領域が代表として描かれている。また、図2
は、この装置が備えるストレージノード57の平面図で
ある。図1は、図2におけるA−A切断線に沿った断面
を示している。なお、以下の図において、図16〜図3
4に示した従来装置と同一部分または相当部分について
は、同一符号を付してその詳細な説明を略する。
【0054】図1および図2に示すように、この装置が
備えるストレージノード57では、平面部18から突出
するように設けられた筒状部56の内側に、板状の架橋
部52が設けられている点が、図16に示した従来装置
とは特徴的に異なっている。筒状部56は、従来装置に
おける筒状部19と同一形状をなしている。そして、架
橋部52は、筒状部56の対向する内側面を連結するよ
うに、筒状部56の略中央部に設けられ、しかも、筒状
部56と同様に平面部18の上に直立するように形成さ
れている。
【0055】また、従来装置と同様に、ストレージノー
ド57の表面、すなわち筒状部56および架橋部52の
表面には誘電体膜12が形成されており、ストレージノ
ード57は誘電体膜12を挟んでセルプレート13に対
向している。すなわち、ストレージノード57、誘電体
膜12、およびセルプレート13とによって、キャパシ
タ16が構成されている。
【0056】以上のように、この装置のストレージノー
ド57は、筒状部56の内側の略中央部に、対向する両
側面を連結するように板状の架橋部52が設けられてい
るので、架橋部52があたかも筒状部56の補強材とし
て機能する。このため、ストレージノード57の機械的
強度が高いという利点がある。
【0057】また、板状の架橋部52がストレージノー
ド57に加わることによって、セルプレート13に対向
するストレージノード57の表面積が増大する。その結
果、キャパシタ16の容量が増大するといる利点も同時
に得られる。
【0058】図2に例示するように、好ましくは、スト
レージノード57の平面形状は一方向に長い長円形ない
し矩形であって、架橋部52は長軸を二等分する位置に
設けられる。すなわち、好ましくは、図2において、架
橋部52の側壁とこれに対向する筒状部56の双方の内
壁との間の間隔W3は、互いに同程度に設定される。さ
らに、架橋部52の厚さに相当する幅W2は、隣接する
筒状部56の内壁同士の間隔である分離幅W1よりも狭
く設定するのが望ましい。
【0059】つぎに、この装置の製造方法について説明
する。図3〜図6は、図1および図2に示した装置の製
造方法を示す製造工程図である。この装置を製造するに
は、まず、図18〜図27に示した従来装置の製造工程
を実行する。その後、図28に示したように、シリコン
酸化膜14の上に反射防止膜29を形成する。そうし
て、反射防止膜29の上に、写真製版によってレジスト
パターン51を形成する。レジストパターン51は、架
橋部52の断面に相当する形状の溝を有するようにパタ
ーニングされている。
【0060】その後、レジストパターン51をエッチン
グマスクとして用いて異方性エッチングを実行すること
によって、ポリシリコン層18aの上面が露出するよう
にシリコン酸化膜14に溝54を形成する(図3)。こ
のエッチングには、シリコン酸化膜14に対してのみ作
用し、ポリシリコン層18aには作用しない酸化膜異方
性エッチング技術が用いられる。その後、レジストパタ
ーン51を除去する。
【0061】つぎに、図4に示すように、半導体装置の
上面全体に、新たなレジスト膜を形成した後、写真製版
を用いて、側壁に沿って筒状部56を形成するための溝
の形状にパターニングする。そうして得られたレジスト
パターン53をエッチングマスクとして用いて、異方性
エッチングを行うことによって、層間絶縁膜8の上面が
露出するように、シリコン酸化膜14および平面部18
を貫通する溝55を形成する。この溝55は、溝54と
連通する。すなわち、この工程の結果、シリコン酸化膜
14は、図2に示す筒状部56と架橋部52とで包囲さ
れた領域に選択的に残留する。その後、レジストパター
ン53を除去する。
【0062】レジストパターン51、53のパターニン
グ形状は、溝55の最も狭い部分の幅に相当する分離幅
W1が、溝54の幅に相当する幅W2よりも大きくなる
ように設定される。同時に、溝54の側壁とこれに対向
する双方の溝55の側壁との間の距離に相当する間隔W
3が互いに同程度になるように設定される。
【0063】つぎに、図30に示した工程と同様に、半
導体装置の上面全体に、ポリシリコン層をCVD技術を
用いて積層する。このとき、ポリシリコン層は、溝54
の内部、および溝55の側壁および底面にも形成され
る。
【0064】つぎに、図31に示した工程と同様に、異
方性エッチングを行い、溝55の底部のポリシリコン層
を完全に除去することによって、層間絶縁層8を露出さ
せる。このとき、ポリシリコン層は、シリコン酸化膜1
4の上面においても完全に除去される。その結果、図5
に示すように、ポリシリコン層は、溝55の側壁および
溝54の内部においてのみ残留する。
【0065】溝55に残留するポリシリコン層によって
筒状部56が形成され、溝54の内部に残留するポリシ
リコン層によって架橋部52が形成される。上述したよ
うに溝54と溝55とは、互いに連通するので、架橋部
52と筒状部56とは、互いに連結して形成される。こ
のようにして、ストレージノード57が形成される。
【0066】上述したように、溝55の最小幅W1は、
溝54の幅W2よりも大きく設定されているために、溝
54の内部には隙間なくポリシリコン層が充填されて一
枚板の架橋部52が形成されると同時に、溝55には側
壁に沿ってポリシリコン層が積層されて筒状部56が互
いに連結することなく形成される。また、溝54の側壁
とこれに対向する双方の溝55の側壁との間の距離に相
当する間隔W3は、互いに同程度に設定されるので、架
橋部52はこれに対向する筒状部56の双方の内壁の間
の略中央に形成される。
【0067】つぎに、図32に示した工程と同様に、レ
ジストエッチバック法を用いることによって、筒状部5
6の内側を埋めるように残留しているシリコン酸化膜1
4を除去する。すなわち、まずレジストを半導体装置の
上面全体に塗布することによって、溝55の内部にレジ
ストを埋設する。その後、選択的にシリコン酸化膜14
をエッチングするような条件の下でエッチングを行い、
筒状部56の内側に残留するシリコン酸化膜14を完全
に除去する(図6)。
【0068】その後、図33、図34、および図16に
示した工程を実行することによって、図1および図2に
示した装置が完成する。
【0069】<第2実施例>ここでは、第1実施例の装
置を製造するもう一つの方法について説明する。この製
造方法では、まず、第1実施例の製造方法と同様に、図
18〜図27に示した従来装置の製造工程を実行する。
その後、図28に示したように、シリコン酸化膜14の
上に反射防止膜29を形成する。
【0070】その後、図7に示すように、反射防止膜2
9の上に、写真製版によってレジストパターン61を形
成する。このレジストパターン61は、架橋部52の形
状だけでなく、側壁に沿って筒状部56を形成するため
の溝の形状にパターニングされている。そうして得られ
たレジストパターン61をエッチングマスクとして用い
て、異方性エッチングを行うことによって、層間絶縁膜
8の上面が露出するように、シリコン酸化膜14および
平面部18を貫通する溝62、63を形成する。その
後、レジストパターン62を除去する。
【0071】溝62は、架橋部52を形成するための溝
であり、溝63は側壁に筒状部56を形成するための溝
である。これらの溝は互いに連通している。そうして、
レジストパターン61のパターニング形状は、溝63の
最も狭い部分の幅に相当する分離幅W1が、溝62の幅
W2よりも大きくなるように設定される。同時に、溝5
4の側壁とこれに対向する双方の溝55の側壁との間の
距離に相当する間隔W3が互いに同程度になるように設
定される。
【0072】その後、第1実施例の図4の工程より後の
工程から図6の工程までを実行することによって、図8
に示すように、平面部18の上に筒状部56と架橋部5
2とが突出して成るストレージノード57が形成され
る。その後、図33、図34、および図16に示した工
程を実行することによって、図1および図2に示した装
置が完成する。
【0073】以上のように、この実施例の方法では、溝
62と溝63とが一つのレジストパターンを用いて同時
に形成される。このため、一つのレジストパターンを形
成する工程と、それを用いて選択的エッチングを行う工
程とを節減することができる分、製造工程が簡略化され
るという利点がある。また、溝62と溝63とを形成す
るための単一のレジストパターンが、一枚のマスクパタ
ーンを転写することによって形成されるので、双方の溝
を形成するために二枚のマスクパターンを個別に準備し
てそれらの間の位置合わせを行う必要がない。このた
め、ストレージノード57が、所定の形状に精度良くし
かも容易に形成されるという利点がある。
【0074】図9は、この方法で形成されたストレージ
ノード57の平面図である。上述した図8は、図9にお
けるB−B切断線に沿った断面図に相当する。この実施
例の方法では、溝62および溝63を形成するためのレ
ジストパターンが一枚のマスクパターンを転写すること
によって同時に形成されるので、それぞれを形成するた
めに2回に分けてマスクパターンを転写する第1実施例
の方法と比べると、写真製版の特性上、レジストパター
ンの角(かど)部に丸みが現れる。このため、図9に示
すように、この実施例の方法で形成されたストレージノ
ード57の平面形状は、第1実施例の方法で形成された
ものに比べて、角部に丸みを帯びることになる。このこ
とは、ストレージノード57の機械的強度をさらに高め
る上で有効である。
【0075】<第3実施例>図10は、第3実施例のD
RAMの正面断面図である。また、図11は、この装置
が備えるストレージノード58の平面図である。図10
は、図11におけるC−C切断線に沿った断面を示して
いる。図10および図11に示すように、この装置が備
えるストレージノード58では、平面部18から突出す
るように設けられた筒状部56の内側に、複数(図10
および図11には2枚の例を示す)の板状の架橋部52
a、52bが設けられている点が、第1および第2実施
例の装置とは特徴的に異なっている。これらの架橋部5
2a、52bは、架橋部52と同様に、筒状部56の対
向する内側面を連結するように設けられ、しかも、筒状
部56と同様に平面部18の上に直立するように形成さ
れている。
【0076】この実施例の装置では、複数の架橋部52
a、52bが設けられているので、ストレージノードの
機械的強度が一層高まるとともにキャパシタの容量もさ
らに増大する。
【0077】このような形状のストレージノード58を
形成するには、例えば第1実施例の製造工程において、
レジストパターン51を、架橋部52a、52bに対応
した形状にパターニングするとよい。あるいは、第2実
施例の製造工程において、レジストパターン61を、筒
状部56を形成するための溝63に対応した形状と架橋
部52a、52bに対応した形状とを含むようにパター
ニングするとよい。
【0078】<第4実施例>図12は、第4実施例のD
RAMの正面断面図である。また、図13は、この装置
が備えるストレージノード73の平面図である。図12
は、図13におけるD−D切断線に沿った断面を示して
いる。図12および図13に示すように、この装置が備
えるストレージノード73では、平面部18から突出す
るように設けられた筒状部71が、長軸方向の中央部付
近で内側に湾曲した湾曲部72を有している。このた
め、この実施例の装置では、ストレージノードの機械的
強度が一層高まるとともにキャパシタの容量もさらに増
大する。
【0079】このような形状のストレージノード73を
形成するには、例えば第1実施例の製造工程において、
シリコン酸化膜14に形成される溝54の中央部が残留
するようにするとよい。図14は、この実施例の装置の
製造工程の中で形成されるレジストパターンの平面形状
を、第1実施例と対比して示す平面図である。図14
(a)は、第1実施例で用いられたレジストパターン5
1を示している。図12および図13の装置を製造する
には、第1実施例の製造工程において、レジストパター
ン51の代わりに、図14(b)に示す新たなレジスト
パターン81を形成するとよい。また、図14(c)に
示す第1実施例のレジストパターン53は同様に形成さ
れる。
【0080】レジストパターン81は、あたかもレジス
トパターン51において、溝54に対応する空洞部の中
央部がレジストで連結された平面形状をなしている。こ
のため、このレジストパターン81を用いてシリコン酸
化膜14の異方性エッチングを行うと、溝54の中央部
においてシリコン酸化膜14が残留した平面形状を有す
る溝が形成される。
【0081】レジストパターン81を除去した後に、第
1実施例の図4の工程と同様に、装置の上面にレジスト
パターン53を形成し、このレジストパターン53を用
いて異方性エッチングを行うことによって、溝55が形
成される。これらの工程の後には、シリコン酸化膜14
は、図13における筒状部71および湾曲部72で囲ま
れた領域に選択的に残留する。
【0082】その後、第1実施例の図4より後の工程を
実施することによって、図12および図13の装置が完
成する。ここで、レジストパターン81、53のパター
ニング形状は、レジストパターン81によってシリコン
酸化膜14に形成される溝82(図14(b)におい
て、便宜上、溝82に対応するパターン部分に符号82
を付している)の幅W5が溝55の最も狭い部分の幅に
相当する分離幅W4よりも小さくならないように設定さ
れる。その結果、湾曲部72は溝82の側壁に沿って帯
状に形成される。すなわち、溝82がポリシリコンで埋
め尽くされて、湾曲部72が塊状となる恐れがない。
【0083】また、図13に戻って、溝82の側壁とこ
れに対向する双方の溝55の側壁との間の距離に相当す
る間隔W6が互いに同程度になるように、二つのレジス
トパターン53、81の位置合わせが行われる。その結
果、二つの湾曲部72は筒状部71の長軸方向の中央部
において互いに対向するように形成される。このため、
二つの湾曲部72が筒状部71の機械的強度の向上に有
効に寄与する。
【0084】<第5実施例>ここでは、第4実施例の装
置を製造するもう一つの方法について説明する。この製
造方法では、第2実施例の製造方法において、レジスト
パターン53とレジストパターン51とが組み合わされ
た形状のレジストパターン61の代わりに、レジストパ
ターン53とレジストパターン81とが組み合わされた
新たなレジストパターンが形成される。他の工程は、第
2実施例の方法と同様である。
【0085】この実施例の方法では、溝82と溝55と
が一つのレジストパターンを用いて同時に形成される。
このため、一つのレジストパターンを形成する工程と、
それを用いて選択的エッチングを行う工程とを節減する
ことができる分、製造工程が簡略化されるという利点が
ある。また、溝82と溝55とを形成するための単一の
レジストパターンが一枚のマスクパターンを転写するこ
とによって形成されるので、二枚のマスクパターンを準
備しそれらの間の位置合わせを行う必要がない。このた
め、ストレージノード73が、所定の形状に精度良くし
かも容易に形成されるという利点がある。
【0086】図15は、この方法で形成されたストレー
ジノード73の平面図である。この方法では、溝82お
よび溝55を形成するためのレジストパターンが一枚の
マスクパターンを転写することによって同時に形成され
るので、それぞれを形成するために2回に分けてマスク
パターンを転写する第4実施例の方法と比べると、写真
製版の特性上、レジストパターンの角(かど)部に丸み
が現れる。このため、図15に示すように、この実施例
の方法で形成されたストレージノード73の平面形状
は、第4実施例の方法で形成されたものに比べて、角部
に丸みを帯びることになる。このことは、ストレージノ
ード73の機械的強度をさらに高める上で有効である。
【0087】
【発明の効果】第1の発明の装置では、スタックドキャ
パシタを構成するストレージノードが、筒状部に加えて
架橋部を有するので、高い機械的強度が得られると同時
に、高いキャパシタ容量も得られる。
【0088】第2の発明の装置では、架橋部が単一であ
るので構造が簡単であり製造が容易である。しかも、架
橋部は筒状部を略対称に二分する位置に設けられている
ので、機械的強度が効果的に高められる。
【0089】第3の発明の装置では、筒状部を縦断する
ように複数の架橋部材が設けられているので、機械的強
度が一層改善されるとともに、キャパシタ容量もさらに
向上する。
【0090】第4の発明の装置では、筒状部および架橋
部が半導体基板の主面に対して直立するように設けられ
ているので、製造が容易である。
【0091】第5の発明の装置では、スタックドキャパ
シタを構成するストレージノードが、周に沿った一部に
おいて内側に湾曲する筒状部を有するので、機械的強度
が高まるとともに、他方電極に対向する表面積が増える
のでキャパシタ容量が増大する。
【0092】第6の発明の装置では、筒状部が周に沿っ
た複数箇所で湾曲しているので、機械的強度が一層改善
されるとともに、キャパシタ容量もさらに向上する。
【0093】第7の発明の装置では、筒状部が半導体基
板の主面に対して直立するように設けられているので、
製造が容易である。
【0094】第8の発明の製造方法では、形成すべき筒
状部と架橋部とに囲まれた領域を残して絶縁層を選択的
に除去した後に、導電体を層状に堆積し、そして、領域
の側壁に沿った部分を残すように導電体を選択的に除去
することによって、筒状部と架橋部とが形成される。す
なわち、筒状部と架橋部とを有するスタックドキャパシ
タを備えた半導体装置を容易に製造することができる。
【0095】第9の発明の製造方法では、形成すべき筒
状部と架橋部とに囲まれた領域が互いに離れて複数個並
ぶように絶縁層を選択的に除去するので、筒状部と架橋
部とを有するストレージノードが複数個並んだ半導体装
置を製造することができる。しかも、上述の領域同士の
間隔が架橋部の厚さよりも大きいので、架橋部が一枚板
で構成されしかも隣接する筒状部同士が接触することの
ないストレージノードを容易に形成することができる。
【0096】第10の発明の製造方法では、一部におい
て湾曲するように形成すべき筒状部に囲まれた領域を残
して絶縁層を選択的に除去した後に、導電体を層状に堆
積し、そして、領域の側壁に沿った部分を残すように導
電体を選択的に除去することによって、筒状部が形成さ
れる。すなわち、一部において湾曲した筒状部を有する
スタックドキャパシタを備えた半導体装置を容易に製造
することができる。
【0097】第11の発明の製造方法では、形成すべき
筒状部と囲まれた領域が互いに離れて複数個並ぶように
絶縁層を選択的に除去するので、筒状部を有するストレ
ージノードが複数個並んだ半導体装置を製造することが
できる。しかも、上述の領域同士の間隔が湾曲した部分
の周に沿った方向の幅を超えないので、隣接する筒状部
同士が接触しない条件下で、湾曲部が塊になることなく
正常な帯状に形成される。
【0098】第12の発明の製造方法では、絶縁層の選
択的除去が単一のマスクパターンをを用いて行われるた
めに、筒状部の平面形状あるいは筒状部と架橋部の接続
部の平面形状に丸みが現れる。このため、機械的強度が
さらに高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例の装置の正面断面図である。
【図2】 第1実施例のストレージノードの平面図であ
る。
【図3】 第1実施例の装置の製造工程図である。
【図4】 第1実施例の装置の製造工程図である。
【図5】 第1実施例の装置の製造工程図である。
【図6】 第1実施例の装置の製造工程図である。
【図7】 第2実施例の装置の製造工程図である。
【図8】 第2実施例の装置の製造工程図である。
【図9】 第2実施例のストレージノードの平面図であ
る。
【図10】 第3実施例の装置の正面断面図である。
【図11】 第3実施例のストレージノードの平面図で
ある。
【図12】 第4実施例の装置の正面断面図である。
【図13】 第4実施例のストレージノードの平面図で
ある。
【図14】 第1および第4実施例のレジストパターン
の平面図である。
【図15】 第5実施例のストレージノードの平面図で
ある。
【図16】 従来装置の正面断面図である。
【図17】 従来装置の回路図である。
【図18】 従来装置の製造工程図である。
【図19】 従来装置の製造工程図である。
【図20】 従来装置の製造工程図である。
【図21】 従来装置の製造工程図である。
【図22】 従来装置の製造工程図である。
【図23】 従来装置の製造工程図である。
【図24】 従来装置の製造工程図である。
【図25】 従来装置の製造工程図である。
【図26】 従来装置の製造工程図である。
【図27】 従来装置の製造工程図である。
【図28】 従来装置の製造工程図である。
【図29】 従来装置の製造工程図である。
【図30】 従来装置の製造工程図である。
【図31】 従来装置の製造工程図である。
【図32】 従来装置の製造工程図である。
【図33】 従来装置の製造工程図である。
【図34】 従来装置の製造工程図である。
【符号の説明】
14 シリコン酸化膜(絶縁層)、16 キャパシタ
(スタックドキャパシタ)、52 架橋部、52a,5
2b 架橋部(架橋部材)、56,71 筒状部、5
7,58,73 ストレージノード、61 レジストパ
ターン(レジスト膜)。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スタックドキャパシタを有する半導体装
    置において、 前記スタックドキャパシタの一方電極であるストレージ
    ノードが、筒形状を成す筒状部と、当該筒状部を縦断し
    当該筒状部の対向する内側面を連結する板状の架橋部と
    を、有することを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体装置において、 前記筒状部の平面形状が対称形であって、 前記架橋部が単一の板状であって前記筒状部を略対称に
    二分する位置に設けられていることを特徴とする半導体
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の半導体装置において、 前記架橋部が、互いに平行で前記筒状部を縦断し当該筒
    状部の対向する内側面を連結する板状の複数の架橋部材
    を有することを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の半導体装置において、 前記筒状部および前記架橋部は半導体基板の主面に対し
    て直立するように設けられていることを特徴とする半導
    体装置。
  5. 【請求項5】 スタックドキャパシタを有する半導体装
    置において、 前記スタックドキャパシタの一方電極であるストレージ
    ノードが、筒形状を成す筒状部を有し、しかも、当該筒
    状部が、その周に沿った一部において内側に湾曲してい
    ることを特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の半導体装置において、
    前記筒状部がその周に沿った複数箇所において内側に湾
    曲していることを特徴とする半導体装置。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の半導体装置において、 前記筒状部は半導体基板の主面に対して直立するように
    設けられていることを特徴とする半導体装置。
  8. 【請求項8】 請求項4に記載の半導体装置を製造する
    ための方法であって、(a)半導体基板の上の所定の層の
    上に絶縁層を形成する工程と、(b)前記絶縁層を、前記
    筒状部と前記架橋部とに囲まれた領域を残して選択的に
    除去する工程と、(c)導電体を層状に堆積する工程と、
    (d)前記領域の側壁に沿った部分を残して前記導電体を
    選択的に除去することによって、前記筒状部と前記架橋
    部とを当該導電体で形成する工程と、を備えることを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の半導体装置の製造方法
    において、 前記工程(b)が、(b-1)前記領域が前記架橋部の厚さより
    も大きい距離をもって互いに離れて複数個並ぶように、
    前記絶縁層を選択的に除去する工程を、備えることを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項7に記載の半導体装置を製造す
    るための方法であって、(a)半導体基板の上の所定の層
    の上に絶縁層を形成する工程と、(b)前記絶縁層を、前
    記筒状部に囲まれた領域を残して選択的に除去する工程
    と、(c)導電体を層状に堆積する工程と、(d)前記領域の
    側壁に沿った部分を残して前記導電体を選択的に除去す
    ることによって、前記筒状部を当該導電体で形成する工
    程と、を備えることを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の半導体装置の製造
    方法において、 前記工程(b)が、(b-1)前記領域が前記筒状部の湾曲した
    部分の前記周に沿った方向の幅を超えない距離をもって
    互いに離れて複数個並ぶように、前記絶縁層を選択的に
    除去する工程を、備えることを特徴とする半導体装置の
    製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項8または請求項10に記載の半
    導体装置の製造方法において、 前記工程(b)が、(b-1)前記絶縁層の上にレジスト膜を形
    成する工程と、(b-2)写真製版技術を用いて単一のマス
    クパターンを転写することによって前記領域に対応した
    形状に前記レジスト膜をパターニングする工程と、(b-
    3)パターニングされた前記レジスト膜を遮蔽体として前
    記絶縁層に異方性エッチングを実行することによって、
    前記絶縁層を前記領域を残して選択的に除去する工程
    と、を備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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