JPH0981200A - 通信器 - Google Patents

通信器

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JPH0981200A
JPH0981200A JP7230331A JP23033195A JPH0981200A JP H0981200 A JPH0981200 A JP H0981200A JP 7230331 A JP7230331 A JP 7230331A JP 23033195 A JP23033195 A JP 23033195A JP H0981200 A JPH0981200 A JP H0981200A
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Application number
JP7230331A
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English (en)
Inventor
Noboru Kojima
昇 小島
Toshiro Jinnai
俊郎 神内
Juichi Morikawa
寿一 森川
Yoshito Nene
義人 禰寝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、録音された音声メッセージを短時
間で確認できる使い勝手の良い音声通信機器を提供する
ことを目的とする。 【構成】 留守設定時に着信があった場合、発信者が述
べたメッセージを録音/再生部4によって録音する。該
メッセージを再生する際には、まず各メッセージの先頭
部分のみを飛び越し再生する。該先頭部分には、発信者
の氏名、用件の件名が含まれている可能性が高い。従っ
て、ユーザは該先頭部分のみを先ず確認することで、所
望の音声メッセージのみを検索できる。そして、所望の
メッセージのみをピックアップして、その内容全体を聞
くことができる。着信時に流す応答メッセージとして氏
名、件名を先ず述べることを求める内容としておけばよ
り確実である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発信者からのメッセー
ジを録音再生する機能を備えた通信機器装置、特に該メ
ッセージの中から所望のものを迅速に選び出すことので
きる検索機能を備えた通信器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通信機器装置は、多機能化が進み、通信
回線を利用したリアルタイムでの双方向会話という本来
の機能に加えて、留守番用録音器による音声メッセージ
の録音/再生,親機と子機との間での双方向会話などの
機能を備えている。
【0003】このような多機能化に伴い、音声信号に
は、従来からの信号処理(例えば、音声信号に対するB
PFなどによる帯域制限,音声出力レベルの可変調整)
に加えて、下記(1)(2)(3)のようなデジタル信
号処理も施されるようになっている。なお、これらの処
理は、音声をデジタル的に録音再生するために施されて
いるものである。
【0004】(1)アナログ音声信号のデジタル化とデ
ジタル音声のアナログ化 (2)デジタル音声のデータ圧縮/伸長処理 (3)盗聴防止のための秘話用符号化処理
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したとおり音声用
通信機器装置でも、デジタル処理技術を用いた音声信号
処理が採用され、音質(例えば、音声S/N比)の向上
が図られている。
【0006】しかし、これらの技術も、通信器の使い勝
手を向上させるためには十分活用されていなかった。例
えば、録音された多くのメッセージの中から自分にとっ
て重要なメッセージを優先して聞くための検索機能が無
かった。
【0007】本発明は使い勝手のよい通信器、特に、多
くのメッセージの中から所望のメッセージを効率よく選
択し聞くことのできる通信器に関する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたもので、その第1の態様としては、
着信時、あらかじめ設定された応答メッセージを発信者
へ流す応答メッセージ生成手段と、上記応答メッセージ
を流した後、発信者から送られてきた用件メッセージ
を、録音および再生する録音/再生手段と、上記用件メ
ッセージそれぞれについて、その全内容の再生指示を受
け付ける受け付け手段と、を供え、上記録音/再生手段
は、上記用件メッセージの再生時には、各メッセージの
あらかじめ定められた部分だけを再生し、その後、上記
受け付け手段が再生指示を受け付けた用件メッセージに
ついてのみそのメッセージ全体を再生するものであるこ
とを特徴とする通信器が提供される。
【0009】上記あらかじめ定められた部分とは、各用
件メッセージの先頭部分であることが好ましい。
【0010】上記応答メッセージとは、発信者の氏名、
および/または、用件の件名の入力を促す内容であるこ
とが好ましい。
【0011】上記録音/再生手段は、用件メッセージの
無音部分を検出し削除する無音区間検出削除手段と、用
件メッセージの話速を変換する話速変換手段と、の少な
くとも一方を備え、上記用件メッセージを再生する際に
は、該無音区間検出削除手段および/または話速変換手
段による処理を施すものであってもよい。
【0012】上記話速変換手段は、音声の周期波形を音
声ピッチとして抽出する音声ピッチ検出手段と、上記音
声ピッチ検出手段で抽出した周期信号波形を元の音声デ
ータから間歇的に間引く、音声ピッチ数加工手段と、を
含んで構成されるものであってもよい。
【0013】本発明の第2の態様としては、留守番電話
におけるメッセージの再生方法において、録音された用
件メッセージの再生時に、各メッセージのあらかじめ定
められた部分だけを再生し、その後、再生指示を受けた
用件メッセージについてのみそのメッセージ全体を再生
することを特徴とする留守番電話におけるメッセージの
再生方法が提供される
【0014】
【作用】着信のあった時、応答メッセージ生成手段は、
あらかじめ設定された応答メッセージを発信者へ流す。
この場合、応答メッセージは、発信者の氏名、および/
または、用件の件名の入力を促す内容としておくのが好
ましい。
【0015】録音/再生手段は、その後、発信者から送
られてきた用件メッセージを録音する。
【0016】上記用件メッセージの再生時には、録音/
再生手段は各用件メッセージのあらかじめ定められた部
分(例えば、各様件メッセージの先頭部分)だけを再生
する。このような部分には、発信者の氏名、および/ま
たは、用件の件名が含まれている可能性が高い。従っ
て、ユーザは、該部分を聞くだけで、当該用件メッセー
ジの全体を聞く必要があるか否かを判断できる。その判
断結果に応じて、ユーザは、用件メッセージそれぞれに
ついて、その全内容の再生指示を受け付け手段を通じて
入力することができる。
【0017】録音/再生手段は、受け付け手段が再生指
示を受け付けた用件メッセージについてのみそのメッセ
ージ全体を再生する。録音/再生手段により上記用件メ
ッセージを再生する際には、該無音区間検出削除手段お
よび/または話速変換手段による処理を施すようにすれ
ば、再生に要する時間を短縮でき、より迅速に所望のメ
ッセージの選択及び内容確認ができる。
【0018】本発明を実際の装置に適用するには、話速
変換手段を音声ピッチ検出手段と音声ピッチ数加工手段
と、を含んで構成することで、元の音程(ピッチ)を保
ったまま音声速度を任意に変える話速変換技術を利用す
ることが好ましい。このようにすれば音程を変えること
なく話し速度だけを速めることができる。従って、音程
が変化して聞きづらくことはない。話速変換技術は既に
周知の技術であり、例えば、日経エレクトロニクス,
「実用段階に入った話速変換技術,音声出力機器の基本
機能へ」;no.622,1994.11.21号に記載されている。こ
の文献で紹介されている話速変換技術では、一定の周期
で繰り返す音声の基本波形(周期波形)を音声ピッチと
して抽出し、その周期を固定したまま元の音声信号に周
期波形を挿入して周期波形期間を長くすることで音声を
ゆっくり速度に変換し、また元の音声信号から周期波形
を間引いて周期波形期間を短くすることで音声を早口速
度に変換している。
【0019】
【実施例】本発明の実施例を図面を用いて説明する。
【0020】本発明の第1の実施例である留守番電話を
説明する。
【0021】ここでの説明では、電話機として当然備え
ているはずのものであって、特に特徴を有さない機能部
分(例えば、ダイヤル等の通話相手を呼出す発信機能手
段、ベル等の着信機能手段)については説明を省き、本
発明に関係する通信機能手段のみを説明することとす
る。装置構成を示す図1においても、本発明に大きく関
与する部分のみを描いている。
【0022】この通信機能手段は、音声信号処理手段
と、通信インタフェース手段9とからなる。
【0023】音声信号処理手段は、入力処理部2と、受
信応答用音声合成部3と、録音/再生部4と、音声加工
処理部5と、デジタル音声データをアナログ音声に変換
する出力処理部6と、これらの各信号処理部をつなぐバ
ス8と、ユーザの音声を入力する送話器またはマイク1
と、ユーザに音声を出力する受話器またはスピーカ7
と、録音/再生モード設定入力スイッチ30と、再生メ
ッセージ番号設定入力スイッチ31と、再生モードを設
定する入力スイッチ32とにより構成されている。
【0024】また、通信インタフェース手段9は、上記
音声信号処理手段と通信回線28とを接続するインタフ
ェース手段である。
【0025】入力処理部2は、送話器(マイク)1から
入力された音声信号に対して初期処理(例えば、帯域制
限処理、A/D変換)を行うためのものである。該入力
処理部2は、入力バッファアンプ10と、帯域制限用B
PF11と、アナログ信号をデジタル信号変換するため
のADC(Analog Digital Converter)12とで構成
されている。
【0026】受信応答用音声合成部3は、応答用のメッ
セージ音声を生成するものである。図示しないが、受信
応答用音声合成部3は、音声合成データ用メモリおよび
音声合成処理用DSP(Digital Signal Processor)
またはCPU等で構成されている。
【0027】録音/再生部4は、デジタル音声データ
を、録音/再生するものである。該録音/再生部4は、
音声データを圧縮する音声圧縮手段13と、圧縮された
音声データを記録するメモリ15と、メモリ15に格納
されている圧縮された音声データを復元する音声復調手
段14と、これらを制御する制御部(図示せず)とで構
成される。
【0028】本実施例の録音/再生部4は、メモリ15
へメッセージを格納する際には、それぞれについてメッ
セージ番号を付すようになっている。また、メッセージ
番号と、当該メッセージ番号に対応するメッセージが格
納されている録音用メモリ15上におけるアドレスとの
対応関係をテーブル等として保持するようになってい
る。これにより、該録音/再生部4は、後述する入力ス
イッチ31を通じて入力されるメッセージ番号に対応し
たメッセージを、メモリ15中から瞬時に検索し再生で
きるように構成されている。また、後述する再生モード
に応じてあらかじめ設定されている読み出し方が可能に
なっている。録音/再生部4は、後述する入力スイッチ
30からの指示に応じてその動作モード(録音/再生)
を変更するようになっている。メッセージ番号、読み出
すデータのアドレスなどは、制御部(図示せず)によっ
て管理されている。
【0029】音声加工処理部5は、録音/再生部4が再
生出力する音声信号に対して様々な処理(本実施例にお
いては、音声ピッチ数変換処理(すなわち、話速変換処
理)、無音削除処理)を施すことで、ユーザがメッセー
ジを効率よく聞くことができるようにするものである。
該音声加工処理部5は、具体的には、音声周期波形のピ
ッチ検出手段16と、音声周期波形の挿入/間引きを行
う音声ピッチ数加工手段17と、無音区間検出手段18
と、無音区間削除手段19で構成される。なお、これら
の個々の手段については既に周知の技術であるため、そ
の詳細説明は省略する。
【0030】以上述べた録音/再生部4及び音声加工処
理部5は互いに連携して動作することで、複数種類の再
生モード(通常再生モードと、ゆっくり再生モード、早
口再生モード、検索モード)を実現している。
【0031】通常再生モードとは、録音されている音声
メッセージをそのまま再生出力する再生モードである。
【0032】ゆっくり再生モードとは、録音されている
音声メッセージに話速変換処理を施すことで、音程を変
えることなく話速のみを遅くして再生出力する再生モー
ドである。該ゆっくり再生モードは、音声メッセージの
内容をメモに取りながら聞くような場合、あるいは、メ
ッセージの内容を確実に理解しつつ聞く場合に便利であ
る。
【0033】早口再生モードとは、録音されている音声
メッセージに話速変換処理を施すことで、音程を変える
ことなく話速のみを早くして再生出力する再生モードで
ある。さらに、該早口再生モードでは、無音区間を削除
する処理も併せて実行するようになっており、音声メッ
セージをより効率的に聞くことができるようになってい
る。
【0034】検索モードとは、一般に音声メッセージの
初めには送信者の氏名やメッセージの件名が述べられる
場合が多いことに注目し、録音されているメッセージの
先頭の数秒だけを再生する(飛び越し再生)ことで、所
望のメッセージの検索を容易とした再生モードである。
該検索モードでは、この飛び越し再生と併せて、話速変
換処理を施すことで、該再生される先頭部分の話速を早
めている。これにより、音声メッセージの検索を効率的
に行うことができるようになっている。該検索モードが
本実施例の最大の特徴部分である。
【0035】その時設定されている再生モードに応じて
音声加工処理部5は、音声データに施す処理の内容を変
更する。また、録音/再生部4は、メモリ15から読み
出すデータのアドレス及び読み出し速度を変更する。
【0036】これらの再生モードは、後述する入力スイ
ッチ32を通じてユーザが指定可能になっている。
【0037】入力スイッチ30は、録音/再生部4の動
作モード(録音/再生)をユーザが指定するためのもの
である。
【0038】入力スイッチ31は、録音/再生部4に再
生させるメッセージの番号(以下“メッセージ番号”)
を、ユーザが指定するためものである。
【0039】入力スイッチ32は、再生モード(通常再
生モード、早口再生モード、ゆっくり再生モード、検索
再生モード)を、ユーザが設定するものである。
【0040】出力処理部6は、上記各手段によって処理
されたデジタル音声データを、受話器(スピーカ)7へ
出力するものである。該出力処理部6は、加工されたデ
ジタル音声データをアナログ音声に変換するDAC20
と、帯域制限用BPF21と、出力アンプ22とで構成
されている。
【0041】バス8は、上記各部の間で、データを授受
するためのものであり、送信用バス32と、受信用バス
24とから構成されている。送信用バス23は、ユーザ
自身の声を外部へ送信するために通信インタフェース手
段9へ転送するものである。受信用バス24は、通信回
線28を通じて受信した音声データを録音/再生部4や
音声加工処理部5へ転送するものである。
【0042】図中において太実線で描いた双方向矢印線
は、各信号処理手段とバス8との間のデジタルデータ転
送用ラインである。細実線で描いた矢印線は、音声信号
の流れを示している。点線は、各信号処理手段間での処
理の流れを示す。
【0043】特許請求の範囲において言う“応答メッセ
ージ生成手段”とは、本実施例においては、音声合成部
3、通信インタフェース9等によって実現されている。
“録音/再生手段”とは、通信インタフェース9、録音
/再生部4、音声加工処理部5、出力処理部6等によっ
て実現されるものである。“受け付け手段”とは、入力
スイッチ31、録音/再生部4の制御部等によって実現
されるものである。“用件メッセージ”とは、通信回線
28を通じて送られてきてメモリ15に格納された音声
メッセージに相当するものである。
【0044】以下、場面毎に分けて動作を説明する。
【0045】(1)通常の通話時における動作 通常の通話においては、送話器(マイク)1は、ユーザ
の音声をアナログの音声信号に変換しこれを入力スイッ
チ2に出力する。入力スイッチ2は、バッファアンプ1
0を介してBPF11によって帯域制限した後、ADC
12によってデジタル音声データに変換する。そして、
その後、送信用バス23へ転送する。通信インタフェー
ス手段9は、送信用バス23を通じて転送されてきた音
声データを、通信回線28を通じて通話相手に送信す
る。また、これと並行して、通信用インタフェース手段
9は、通話相手から通信回線28を通じて送られてきた
通話データを受信用バス24を通じてそのまま音声出力
部6へ出力する。音声出力部6は、入力された音声デー
タ(デジタル)に、D/A変換、帯域制限、増幅等の処
理を行った後、当該音声信号(アナログ)を、受話器
(スピーカ)7へ出力する。受話器(スピーカ)7は、
これを音声に変換して出力する。
【0046】(2)音声メッセージの録音動作 録音/再生部4の動作モードとして入力スイッチ30に
よって録音モードが指定されている場合には、通信イン
タフェース手段9は、送られてきた通話データ(例え
ば、留守設定時に、発信者によって話されたメッセー
ジ)を、受信用バス24を通じて、録音/再生部4へも
出力する。録音/再生部4の音声圧縮手段13は、これ
を圧縮しメモリ15に格納する。このメモリ15に記録
された音声データは、後ほど、再生されることになる。
【0047】この録音は、該留守番電話の留守設定と同
時に設定されるようにしている。留守設定時に着信があ
った場合、音声合成部3は、あらかじめ設定された応答
メッセージを生成してインタフェース9、通信回線28
等を通じて通話相手に送信するようになっている。この
録音動作は留守設定のときのみならず、通常の通話時に
も可能である。
【0048】(3)再生モードにおける動作 既に述べたとおり、録音された音声メッセージを再生す
るモードには4種類(通常再生モードと、ゆっくり再生
モード、早口再生モード、検索モード)があり、各再生
モード毎に処理動作の流れは異なっている。しかし、再
生の基本動作については各再生モードで共通する部分が
ある。そのため、ここではまず、各再生モードにおいて
共通する基本動作の概要を説明することとする。各再生
モード毎の処理動作の流れについては、その後図5を用
いて説明することとする。
【0049】録音/再生部4の動作モードとして再生モ
ードが指定された場合には、音声復調手段14はメモリ
15に格納されている音声データを元の音声データに復
元する。そして、ブロック単位で音声加工処理部5へ出
力する。音声加工処理部5は、該入力された音声データ
に話速変換処理等を施した後、これを音声出力部6へ出
力する。メモリ15からのデータの読み出し方、音声加
工処理部5の施す処理の内容等は、その時設定されてい
る再生モードによって異なる。
【0050】音声出力部6は、以上のようにして入力さ
れた音声データ(デジタル)に、D/A変換、帯域制
限、増幅等の処理を行った後、当該音声信号(アナロ
グ)を、受話器(スピーカ)7へ出力する。受話器(ス
ピーカ)7は、これを音声に変換して出力する。
【0051】ここで、音声加工処理部5が実行する話速
変換処理および無音区間削除処理を説明する。
【0052】ピッチ検出手段16は、入力された音声デ
ータについて周期波形のピッチ検出を行う。また、無音
区間検出手段18は、入力された音声データについて、
その音声レベルがあらかじめ定められたレベル以下とな
っている区間を、無音区間として検出する。ピッチ検出
手段16が声の周期波形を検出すると、音声ピッチ数加
工手段17は該周期波形のピッチ間隔を変えることな
く、元の音声信号に対して該周期波形の挿入あるいは削
除を行う。
【0053】元の音声信号101に周期波形を挿入する
ことで周期波形のピッチ数を増し、等価的に音声期間が
伸長された「ゆっくり音声」102に変換できる。例え
ば、元の音声信号101の母音が、図2に示すように、
周期波形V1〜V4を有している場合を考える。これを
各周期波形V1〜V4がピッチ毎に2度づつ出力される
ように、各周期波形を挿入することで、この母音の周期
波形はピッチ間隔を変えずに周期波形期間が約2倍とな
る。これにより音程を変えることなく、音声速度だけが
ほぼ1/2の「ゆっくり音声」102に変換できる。こ
の場合の周期波形の挿入方法として、例えば挿入波形の
前後の波形との演算処理を施した波形を用いてもよい。
【0054】逆に、図3に示すように元の音声103か
ら周期波形を適宜間引くことで、この母音の周期波形は
ピッチ間隔を変えずに周期波形期間が約1/2倍とな
る。これにより音程を変えることなく、音声速度だけが
ほぼ2倍の「早口音声」104に変換できる。この場合
には、これに併せて音声データを音声加工処理部5へ導
くサイクルも約2倍に早めることで、音声メッセージを
約1/2の時間で再生できる。
【0055】また、無音区間検出手段18が受信音声中
において無音区間を検出すると、無音区間削除手段19
は元の音声111の不要な無音区間を削除する。例え
ば、無音区間検出手段18は、図4に示すように、元の
音声信号111のエネルギーの大きさに基づいて無音区
間判定112を行う。音声エネルギーがあらかじめ定め
られた一定値以下の領域を、無音区間と判定する。そし
て、無音区間の一部(あるいは全区間)を元の音声11
1から削除する。これにより、無音区間が削除され、全
体として短縮された無駄のない音声113が得られる。
【0056】次に、各再生モード毎の処理動作の流れを
図5を用いて説明する。図5おいて、通常再生モード/
ゆっくり再生モード/早口再生モードでの処理の流れを
実線で示した。検索モードでの処理の流れを点線で示し
た。
【0057】 通常再生モード/ゆっくり再生モード
/早口再生モード 録音されたメッセージを聞く場合には、ユーザは入力ス
イッチ30を操作して、再生モードを指定する。
【0058】ユーザは、あらかじめ再生モードの設定を
行う(ステップ201)。ここで、“通常再生モー
ド”、“ゆっくり再生モード“、“早口再生“のうちの
いずれかが設定された場合は(202)は、図中左側の
処理が選択される。
【0059】ここで、ユーザが再生を希望するメッセー
ジの番号を入力端子31を用いて入力し登録する(ステ
ップ203)。すると、録音/再生部4は、登録された
番号の内の一つを再生メッセージ番号として設定する
(ステップ204)。
【0060】録音/再生部4および音声加工処理部5等
は、再生メッセージ番号として設定された番号の音声メ
ッセージをメモリ15中から読み出して再生する(ステ
ップ205)。この場合、メモリ15から読み出されて
きた音声信号に対して音声加工処理部5が施す処理は、
ステップ201で設定されているモードによって異な
る。ゆっくり再生モードが指定されている場合には、上
述した話速変換処理を施すことで、音程を変えることな
く話の速度を遅くする。“早口再生”モードが指定され
ている場合には、上述した話速変換処理を施すことで、
音程を変えることなく話の速度を早くする。“通常再
生”モードが指定されている場合には、話速変換処理等
を施すことなくそのままの速度で再生を行う。
【0061】当該音声メッセージの再生が終ると、録音
/再生部4の制御部は、再生を希望されていながらまだ
再生していない音声メッセージが残っているか否かを判
断する(ステップ206)。残っている場合には、ステ
ップ207に進み、未処理の登録番号のなかからいずれ
か一つを新たな再生メッセージ番号として設定する。こ
の後は、ステップ205に戻り再び同様の処理を繰り返
す。
【0062】ステップ206において未再生の音声メッ
セージが残っていなかった場合には、ステップ214に
進み、録音/再生部4等は、再生動作を停止する。
【0063】なお、ステップ203において全てのメッ
セージ番号を登録した場合には、図6の最上段に示すよ
うにすべての音声メッセージが順番に再生されてゆく。
【0064】 検索モード 既に述べたとおり、この検索モードは、一般に音声メッ
セージの初めには送信者の氏名やメッセージの件名が述
べられる場合が多いことに注目し、検索時に録音/再生
部4に録音された複数のメッセージの各先頭の数秒だけ
を再生する飛び越し再生を行い、かつこの飛び越し再生
された部分を音声加工処理部5を用いて例えば2倍の
「早口音声」に変換することで、短時間での音声メッセ
ージの検索を可能にしたものである。
【0065】図5のステップ201においてユーザが、
再生モードとして、“検索再生モード”を設定した場合
は(208)は、図5中右側の点線で描いた流れの処理
が選択される。
【0066】まず、録音・再生部4は、録音されている
全メッセージの最初の番号が再生メッセージ番号として
設定する(ステップ209)。
【0067】録音/再生部4は、再生メッセージ番号と
してその時設定されている番号の音声メッセージの先頭
から5秒分のみをメモリ15から読み出して(飛び越し
再生)、音声加工処理部5に出力する(ステップ21
0)。音声加工処理部5は、該5秒分の音声メッセージ
に話速変換処理を施こすことで早口音声に変換する。そ
して、これを、出力処理部6を通じて音声として出力さ
せる(ステップ211)。
【0068】この時設定されている再生メッセージ番号
の音声メッセージの再生が終ると、続いて、録音/再生
部4の制御部は、全メッセージについて先頭部分の再生
が完了したか否かを判定する(ステップ212)。
【0069】該判定の結果、先頭部分の再生をまだ行っ
ていない音声メッセージが残っていた場合には、ステッ
プ213に進み、残っている音声メッセージの番号うち
のいずれかを再生メッセージ番号として設定する。この
後は、ステップ210に戻り同様の処理を繰り返す。
【0070】ステップ212の結果、すべての音声メッ
セージについて再生を行っていた場合には、ステップ2
12に進んで、録音/再生部4は再生動作を停止する。
【0071】以上述べた検索モードでの再生動作におい
て再生信号の変換されてゆく様子を模式的に示したのが
図6である。メモリ15には、当初図中録音信号形式6
aとして示した形態で音声メッセージが格納されてい
る。このうち、ステップ210における飛び越し再生に
よって、図6の実線領域6bのみがメモリ15から読み
出される。点線領域は読み出されない。従って、録音/
再生部4が音声加工処理部5へ実際に出力する再生出力
は、飛び越し再生信号6cのごとくなり、短時間でメッ
セージの検索が可能になる。更に、ステップ211で音
声加工処理部5が2倍速の「早口音声」に話速変換する
ことで、飛び越し再生信号6cは検索再生信号6dとさ
れる。これにより、検索時間は更に1/2に短縮され
る。
【0072】本発明の第2の実施例である留守番電話を
説明する。
【0073】該第2の実施例は、留守設定時に着信があ
った場合発信者に対して送る応答メッセージを、最初に
氏名を述べることを求めるような内容としたことを特徴
とする。また、検索モードにおける処理内容が一部、第
1の実施例とは異なっている。これ以外の点は、基本的
には第1の実施例と同様である。
【0074】氏名確認の応答メッセージは、音声合成部
3によって生成するようになっている。
【0075】メモリ15には第1の記憶領域と、第2の
記憶領域とが設定されている。デジタル音声録音/再生
部4は、1つの音声メッセージを、該二つの領域(第1
の記憶領域、第2の記憶領域)に分けて格納するように
なっている。第1の記憶領域には送られてきたメッセー
ジの先頭部分を、また、第2の記憶領域にはこれに続く
部分を、格納するように構成されている。録音/再生部
4の制御部は、各メッセージについて、当該メッセージ
の先頭部分が記憶されている第1の記憶領域上における
アドレスと、これにつづくメッセージ部分が格納されて
いる第2の記憶領域上におけるアドレスと、各メッセー
ジ毎に付したメッセージ番号と、の対応関係をテーブル
等を用いて管理している。
【0076】動作を説明する。
【0077】(1)音声メッセージの録音動作 留守設定時に着信があった場合、音声合成部3は、あら
かじめ設定された応答メッセージを生成して通話相手に
送信するようになっている。この応答メッセージは、発
信者に対して、先ず、発信者自身の氏名を述べることを
求める内容としておく。
【0078】該応答メッセージを流した後は、デジタル
音声録音/再生部4は、発信者が述べたメッセージをメ
モリ15に格納する。この場合、最初の一定時間に話さ
れたメッセージは、メモリ15の第1記憶領域に格納す
る。そして、この一定時間以降に話されたメッセージに
ついては、第2記憶領域に格納する。
【0079】これにより第1記憶領域には、メッセージ
の最初の部分(すなわち、通話相手の氏名が含まれてい
ると思われる部分)が格納される。一方、第2記憶領域
には、第1記憶領域に格納された後のメッセージ(すな
わち、要件の具体的内容が含まれているていると思われ
る部分)が格納される。
【0080】(2)音声メッセージの再生動作 該実施例における再生動作を図7及び図8を用いて説明
する。
【0081】通常再生モード、早口再生モード、ゆっく
り再生モードは、実施例1と同様である。そのため、こ
こでは検索モードについてのみ説明を行う。
【0082】録音されたメッセージを聞く場合には、ユ
ーザは入力スイッチ30を操作して、録音/再生部4の
動作モードとして再生モードを指定する。
【0083】ユーザは、あらかじめ再生モードの設定を
行う(ステップ201)。ここで、“検索モード”が設
定された場合は(220)は、図中右側の処理が選択さ
れる。
【0084】まず、録音されている全メッセージの最初
の番号が再生メッセージ番号として設定される(ステッ
プ209)。
【0085】録音/再生部4は、その時の再生メッセー
ジ番号として設定されている番号の音声メッセージにつ
いて、第1記憶領域に格納されている部分(すなわち、
発信者の氏名が含まれている可能性の高いメッセージの
先頭部分)をメモリ15から読み出して(飛び越し再
生)、音声加工処理部5に出力する(ステップ22
1)。音声加工処理部5は、この時再生したメッセージ
部分に話速変換処理を施こすことで早口音声に変換した
上で、再生する(ステップ222)。
【0086】この後、ユーザは、当該メッセージのうち
第2記憶領域に格納されている部分(すなわち、当該メ
ッセージの具体的内容)を再生するか否かを、入力スイ
ッチ31を用いて指示する。
【0087】録音/再生部4の制御部は、該指示内容を
判定することで、該メッセージのうち第2記憶領域に格
納さづいれている部分(すなわち、当該メッセージの具
体的内容)を再生するか否かを判断する(ステップ22
3)。
【0088】その結果、ユーザから再生すべき旨の指示
が入力されていた場合には、当該メッセージの第2記憶
領域に格納されている部分を再生する(ステップ22
4)。そして、その後、ステップ212へ進む。
【0089】ステップ223において、再生すべき旨の
指示が入力されていなかった場合には、直接ステップ2
12へ進む。
【0090】ステップ212において、録音/再生部4
の制御部は、全メッセージの第1記憶領域の内容の再生
が完了したか否かを判定する。
【0091】該判定の結果、再生をまだ行っていない音
声メッセージが残っていた場合には、ステップ213に
進み、残っている音声メッセージの番号うちのいずれか
を再生メッセージ番号として設定する。この後は、ステ
ップ221に戻り同様の処理を繰り返す。
【0092】ステップ212の結果、すべての音声メッ
セージについて第1記憶領域の内容を再生していた場合
には、ステップ214に進んで、録音/再生部4は音声
メッセージの再生動作を停止する。
【0093】以上述べた検索モードでの再生動作におい
て再生信号の変換されてゆく様子を模式的に示したのが
図8である。メモリ15には、当初図中録音信号形式8
aとして示した形態で音声メッセージが格納されている
(図では、第1の記憶領域と、第2の記憶領域とに格納
されているデータを並べて描いている。)。このうち、
ステップ221における飛び越し再生によって、図8の
実線領域8b(第1記憶領域に格納されている部分)の
みがメモリ15から読み出される。点線領域(第2記憶
領域に格納されている部分)は読み出されない。従っ
て、録音/再生部4が音声加工処理部5へ実際に出力す
る再生出力は、飛び越し再生信号8cのごとくなり、短
時間でメッセージの話し手の氏名による検索が可能にな
る。
【0094】更に、ステップ222で音声加工処理部5
が「早口音声」に話速変換するようにすれば、飛び越し
再生信号8cは検索再生信号8dのようなものとされ
る。これにより、検索時間は更に1/2に短縮される。
【0095】ステップ224においてメッセージの内容
を聞く際にも、話速変換処理を施して早口音声として聞
くようにすれば、メッセージを短時間で確認できる。
【0096】該第2の実施例では、ユーザは送信者の氏
名を確認した後に当該音声メッセージの内容を聞くか否
かを指示できるようにしているため、必要なメッセージ
だけをより迅速に聞くことができる。図7のステップ2
23、224と同等の処理を図5の処理に追加すること
で、第1の実施例においても同様の効果を得ることがで
きる。
【0097】本発明の第3の実施例である留守番電話を
説明する。
【0098】該第3の実施例は、留守設定時に着信があ
った場合発信者に対して送る応答メッセージを、最初に
用件の件名を述べることを求めるような内容としたこと
を特徴とする。また、検索モードにおける処理内容が一
部、第2の実施例とは異なっている。これ以外の点は、
基本的には第2の実施例と同様である。
【0099】件名確認の応答メッセージは、音声合成部
3によって生成するようになっている。
【0100】メモリ15には第1の記憶領域と、第2の
記憶領域とが設定されている。デジタル音声録音/再生
部4は、1つの音声メッセージを、該二つの領域(第1
の記憶領域、第2の記憶領域)に分けて格納するように
なっている。第1の記憶領域には送られてきたメッセー
ジの先頭部分を、また、第2の記憶領域にはこれに続く
部分を、格納するように構成されている。録音/再生部
4の制御部は、各メッセージについて、当該メッセージ
の先頭部分が記憶されている第1の記憶領域上における
アドレスと、これにつづくメッセージ部分が格納されて
いる第2の記憶領域上におけるアドレスと、各メッセー
ジ毎に付したメッセージ番号と、の対応関係をテーブル
等を用いて管理している。
【0101】入力スイッチ31は、メッセージの第2記
憶領域に格納されている部分の再生指示を、ユーザが入
力するのに用いられている。
【0102】動作を説明する。
【0103】(1)音声メッセージの録音動作 留守設定時に着信があった場合、音声合成部3は、あら
かじめ設定された応答メッセージを生成して通話相手に
送信する。この応答メッセージは、発信者に対して、先
ず、用件の件名を述べることを求める内容としておく。
【0104】該応答メッセージを流した後は、デジタル
音声録音/再生部4は、発信者が述べたメッセージをメ
モリ15に格納する。この場合、最初の一定時間に話さ
れたメッセージは、メモリ15の第1記憶領域に格納す
る。そして、この一定時間以降に話されたメッセージに
ついては、第2記憶領域に格納する。
【0105】これにより、第1記憶領域には、メッセー
ジの最初の部分(すなわち、用件の件名が含まれている
と思われる部分)が格納される。一方、第2記憶領域に
は、メッセージのうち第1記憶領域に格納された後のメ
ッセージ(すなわち、要件の具体的内容が含まれている
ていると思われる部分)が格納される。
【0106】(2)音声メッセージの再生動作 該実施例における再生動作を図9及び図10を用いて説
明する。
【0107】通常再生モード、早口再生モード、ゆっく
り再生モードは、実施例1と同様である。そのため、こ
こでは検索モードについてのみ説明を行う。
【0108】録音されたメッセージを聞く場合には、ユ
ーザは入力スイッチ30を操作して、録音/再生部4の
動作モードとして再生モードを指定する。
【0109】ユーザは、あらかじめ再生モードの設定を
行う(ステップ201)。ここで、“検索モード”が設
定された場合は(232)は、図中右側の処理が選択さ
れる。
【0110】まず、録音されている全メッセージの最初
の番号が再生メッセージ番号として設定される(ステッ
プ209)。
【0111】録音/再生部4は、その時の再生メッセー
ジ番号として設定されている番号の音声メッセージにつ
いて、第1記憶領域に格納されている部分(すなわち、
発信者の氏名が含まれている可能性の高いメッセージの
先頭部分)をメモリ15から読み出して(飛び越し再
生)、音声加工処理部5に出力する(ステップ23
3)。音声加工処理部5は、この時再生したメッセージ
部分に話速変換処理を施こすことで早口音声に変換した
上で、再生する(ステップ234)。
【0112】この後、ユーザは、当該メッセージのうち
第2記憶領域に格納されている部分(すなわち、当該メ
ッセージの具体的内容)を再生するか否かを、入力スイ
ッチ31を用いて指示する。
【0113】録音/再生部4の制御部は、該指示に基て
当該メッセージのうち第2記憶領域に格納さづいれてい
る部分(すなわち、当該メッセージの具体的内容)を再
生するか否かを判定する(ステップ223)。
【0114】その結果、ユーザから再生すべき旨の指示
が入力されていた場合には、録音/再生部4の制御部
は、当該メッセージの番号を再生予定のメッセージとし
て保持する(ステップ235)。そして、その後、ステ
ップ212へ進む。
【0115】ステップ223において、再生すべき旨の
指示が入力されていなかった場合には、直接ステップ2
12へ進む。
【0116】ステップ212において、録音/再生部4
の制御部は、全メッセージの検索再生が完了したか否か
を判定する。
【0117】該判定の結果、まだ再生していない音声メ
ッセージが残っていた場合には、ステップ213に進
み、残っている音声メッセージの番号うちのいずれかを
再生メッセージ番号として設定する。この後は、ステッ
プ233に戻り同様の処理を繰り返す。
【0118】ステップ212の結果、すべての音声メッ
セージについて第1記憶領域の再生を行っていた場合に
は、ステップ204に進む。そして、ステップ204〜
ステップ214の処理を実行することで、ステップ23
5において登録された番号の音声メッセージの全体(第
1記憶領域及び第2記憶領域)を再生する。
【0119】以上述べた検索モードでの再生動作におい
て再生信号の変換されてゆく様子を模式的に示したのが
図10である。メモリ15には、当初図中録音信号形式
10aとして示した形態で音声メッセージが格納されて
いる(図では、第1の記憶領域と、第2の記憶領域とに
格納されているデータを並べて描いている。)。このう
ち、ステップ233における飛び越し再生によって、図
10の実線領域10b(第1記憶領域に格納されている
部分)のみがメモリ15から読み出される。点線領域
(第2記憶領域に格納されている部分)は読み出されな
い。従って、録音/再生部4が音声加工処理部5へ実際
に出力する再生出力は、飛び越し再生信号10cのごと
くなる。更に、音声加工処理部5が「早口音声」に話速
変換することで、飛び越し再生信号10cは検索再生信
号10dのようなものとされる。これにより、検索時間
は更に1/2に短縮される。
【0120】以上述べたとおり本実施例では用件の件名
に基づいた、メッセージの短時間での検索を行うことが
できる。さらに、具体的内容を聞くことを希望するメッ
セージをまとめて聞くことができる。
【0121】実施例2、3では、メモリ15を第1の記
憶領域と第2の記憶領域とに分けることで、先頭部分の
みを選択的に再生することを可能としていた。しかし、
このように記憶領域を分けていなくても、第1の実施例
のごとく各音声メッセージの先頭から所定時間だけをま
ず飛び越し再生するようにしても、同様の効果を得るこ
とができる。
【0122】なお、上述した各実施例の構成を適宜組み
合わせても構わない。
【0123】
【発明の効果】本発明によれば、音声信号をデジタル的
に加工して話速変換することで、また無音区間を削除す
ることで、メッセージを短時間で確認することができ
る。
【0124】本発明の検索システムを用いれば、録音さ
れた多くの音声メッセージの中から通話相手の氏名また
はメッセージの件名などを短時間で確認できる。従っ
て、簡易的に音声メッセージの検索が可能となり、自分
にとって重要なメッセージを優先的に選択して聴くこと
ができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である話速変換機能を搭
載した通信機器装置の装置構成図である。
【図2】話速変換機能による「ゆっくり音声」変換の原
理を示す図である。
【図3】話速変換機能による「早口音声」変換の原理を
示す図である。
【図4】無音区間を削除する機能の原理を示す図であ
る。
【図5】録音/再生部に録音された音声メッセージの再
生検索アルゴリズムの一例を示すフローチャートであ
る。
【図6】図5の再生検索方法を模式的に示した図であ
る。
【図7】録音/再生部に録音された音声メッセージの再
生検索アルゴリズムの他の例を示す図である。
【図8】図7の再生検索方法を模式的に示した図であ
る。
【図9】録音/再生部に録音された音声メッセージの再
生検索アルゴリズムの第3の例を示す図である。
【図10】図9の再生検索方法を模式的に示した図であ
る。
【符号の説明】
1……送話器(マイク) 2……入力処理部 3……受信応答用音声合成部 4……デジタル音声録音/再生部 5……音声加工処理部 6……出力処理部 7……受話器(スピーカ) 8……バス 9……通信インタフェース手段 12…ADC 13…音声データ圧縮手段 14…圧縮音声データ解凍手段 15…デジタル音声データ録音用メモリ 16…音声周期波形のピッチ検出手段 17…音声ピッチ数加工手段 18…音声無音区間検出手段 19…音声無音区間削除手段 20…DAC 28…通信回線 30…入力スイッチ 31…入力スイッチ 32…入力スイッチ 33…ADC
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 禰寝 義人 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】着信時、あらかじめ設定された応答メッセ
    ージを発信者へ流す応答メッセージ生成手段と、 上記応答メッセージを流した後、発信者から送られてき
    た用件メッセージを、録音および再生する録音/再生手
    段と、 上記用件メッセージそれぞれについて、その全内容の再
    生指示を受け付ける受け付け手段と、を供え、 上記録音/再生手段は、上記用件メッセージの再生時に
    は、各メッセージのあらかじめ定められた部分だけを再
    生し、その後、上記受け付け手段が再生指示を受け付け
    た用件メッセージについてのみそのメッセージ全体を再
    生するものであること、 を特徴とする通信器。
  2. 【請求項2】上記あらかじめ定められた部分とは、各用
    件メッセージの先頭部分であること、 を特徴とする請求項1記載の通信器。
  3. 【請求項3】上記応答メッセージとは、発信者の氏名、
    および/または、用件の件名の入力を促す内容であるこ
    と、 を特徴とする請求項2記載の通信器。
  4. 【請求項4】上記録音/再生手段は、用件メッセージの
    無音部分を検出し削除する無音区間検出削除手段と、用
    件メッセージの話速を変換する話速変換手段と、の少な
    くとも一方を備え、上記用件メッセージを再生する際に
    は、該無音区間検出削除手段および/または話速変換手
    段による処理を施すものであること、 を特徴とする請求項1記載の通信器。
  5. 【請求項5】上記話速変換手段は、 音声の周期波形を音声ピッチとして抽出する音声ピッチ
    検出手段と、 上記音声ピッチ検出手段で抽出した周期信号波形を元の
    音声データから間歇的に間引く、音声ピッチ数加工手段
    と、 を含んで構成されることを特徴とする請求項4記載の通
    信器。
  6. 【請求項6】通信器におけるメッセージの再生方法にお
    いて、 録音された用件メッセージの再生時に、各メッセージの
    あらかじめ定められた部分だけを再生し、その後、再生
    指示を受けた用件メッセージについてのみそのメッセー
    ジ全体を再生すること、 を特徴とする通信器におけるメッセージの再生方法。
JP7230331A 1995-09-07 1995-09-07 通信器 Pending JPH0981200A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7230331A JPH0981200A (ja) 1995-09-07 1995-09-07 通信器
US08/707,506 US5825853A (en) 1995-09-07 1996-09-04 Communication device

Applications Claiming Priority (1)

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JP7230331A JPH0981200A (ja) 1995-09-07 1995-09-07 通信器

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JP7230331A Pending JPH0981200A (ja) 1995-09-07 1995-09-07 通信器

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JP (1) JPH0981200A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008046160A (ja) * 2006-08-10 2008-02-28 Casio Comput Co Ltd 音声伸張装置、音声縮小装置、音声伸張方法、音声縮小方法、及び、プログラム
JP2013013028A (ja) * 2011-06-30 2013-01-17 Nec Infrontia Corp ボイスメール装置及び電話システム
JP2017216603A (ja) * 2016-05-31 2017-12-07 パナソニックIpマネジメント株式会社 電話装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008046160A (ja) * 2006-08-10 2008-02-28 Casio Comput Co Ltd 音声伸張装置、音声縮小装置、音声伸張方法、音声縮小方法、及び、プログラム
JP2013013028A (ja) * 2011-06-30 2013-01-17 Nec Infrontia Corp ボイスメール装置及び電話システム
JP2017216603A (ja) * 2016-05-31 2017-12-07 パナソニックIpマネジメント株式会社 電話装置

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