JPH0980946A - 加圧ローラ、定着装置、及び画像形成装置 - Google Patents

加圧ローラ、定着装置、及び画像形成装置

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JPH0980946A
JPH0980946A JP7257041A JP25704195A JPH0980946A JP H0980946 A JPH0980946 A JP H0980946A JP 7257041 A JP7257041 A JP 7257041A JP 25704195 A JP25704195 A JP 25704195A JP H0980946 A JPH0980946 A JP H0980946A
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久明 仙波
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルム加熱方式の定着装置について、リー
クを生じさせる心配なしに、トナーのオフセットや飛び
散りを十分に抑え得る電界を形成可能にすること。 【解決手段】 加熱体12と、該加熱体に伝熱部材2を
挟んで圧接して加熱ニップ部を形成する回転弾性加圧ロ
ーラ5を有し、伝熱部材は加熱ニップ部を加熱体に密着
して移動駆動され、該加圧ローラには電圧が印加され、
加熱ニップ部の伝熱部材と加圧ローラとの間に未定着ト
ナー画像を担持させた被記録材を導入して伝熱部材と一
緒に加熱ニップ部を挟持搬送移動させて加熱ニップ部に
おいて未定着トナー画像を加熱体により伝熱部材を介し
て加熱して被記録材に定着させる定着装置に使用される
前記加圧ローラ5であり、最外層に絶縁表層52を有
し、その内側に少なくとも一層の電圧が印加される低抵
抗層53を有し、かつローラの両端側面が絶縁体54・
54で被覆された構造から成る加圧ローラ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱体と、該加熱
体に伝熱部材を挟んで圧接して加熱ニップ部を形成する
回転弾性加圧ローラを有し、伝熱部材は加熱ニップ部を
加熱体に密着して移動駆動され、該加圧ローラには電圧
が印加され、加熱ニップ部の伝熱部材と加圧ローラとの
間に未定着トナー画像を担持させた被記録材を導入して
伝熱部材と一緒に加熱ニップ部を挟持搬送移動させて加
熱ニップ部において未定着トナー画像を加熱体により伝
熱部材を介して加熱して被記録材に定着させる定着装置
に使用される前記加圧ローラの構造、該構成の定着装
置、及び該定着装置を備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば電子写真装置・静電記録装置等の
画像形成装置において、転写材・感光紙・静電記録紙等
の被記録材(以下、紙と記す)上に転写方式あるいは直
接方式の電子写真プロセス・静電記録プロセス・磁気記
録プロセス等の適宜の作像プロセス手段で形成担持させ
た未定着トナー画像を紙面に永久固着画像として加熱定
着させるトナー画像加熱定着装置としては、従来、熱ロ
ーラ方式の定着装置が多用されている。
【0003】これは、所定の温度に維持された加熱ロー
ラ(以下、定着ローラと記す)と、弾性層を有して該定
着ローラに圧接する加圧ローラを有し、該両ローラの圧
接ニップ部である加熱ニップ部(定着ニップ部)に未定
着トナー画像を形成担持させた紙を導入して挟持搬送さ
せることで未定着トナー画像を紙面に加熱定着させるも
のである。
【0004】しかし、この熱ローラ方式の定着装置は定
着ローラの表面温度を所定の定着温度に立ち上げる迄の
ウォームアップタイムが長い等の問題がある。
【0005】一方、ウォームアップタイムを短縮化した
定着装置として所謂フィルム加熱方式の装置が提案さ
れ、実用化もされている(特開昭63−313182号
公報・特開平1−263679号公報・特開平2−15
7878号公報・特開平4−44075〜44083号
公報等)。
【0006】この装置は、加熱体と、該加熱体に伝熱部
材を挟んで圧接して加熱ニップ部を形成する回転弾性加
圧ローラを有し、伝熱部材は加熱ニップ部を加熱体に密
着して移動駆動され、加熱ニップ部の伝熱部材と加圧ロ
ーラとの間に未定着トナー画像を担持させた紙を導入し
て伝熱部材と一緒に加熱ニップ部を挟持搬送移動させて
加熱ニップ部において未定着トナー画像を加熱体により
伝熱部材を介して加熱して紙に定着させるものである。
【0007】加熱体としては、一般に、アルミナ等の耐
熱性・電気絶縁性・良熱伝導性の加熱体基板と、該基板
面に形成具備させた線状あるいは細帯状の通電発熱層を
基本構成とする、全体に低熱容量で昇温の速い細板状の
セラミックヒータが用いられている。
【0008】移動伝熱部材としては、膜厚数μm〜数μ
m程度のポリイミドフィルム等の薄肉の、円筒状(エン
ドレスベルト状)あるいはロール巻きの有端の長尺ウエ
ブ状の耐熱性フィルム部材(以下、定着フィルムと記
す)が用いられる。
【0009】加熱体は支持部材に固定して配設され、こ
の加熱体と加圧ローラとを伝熱部材としての定着フィル
ムを挟んで加圧ローラの弾性に抗して圧接させて所定幅
の加熱ニップ部(定着ニップ部)を形成させる。
【0010】定着フィルムを駆動手段により、あるいは
加圧ローラを回転駆動させることで加熱ニップ部におい
て加熱体面に密着摺動させながら所定の速度で回転移動
あるいは走行移動させ、また加熱体に通電して加熱体を
所定の定着温度に立ち上がらせて温調した状態におい
て、加熱ニップ部の定着フィルムと加圧ローラとの間
に、未定着トナー画像を担持させた紙をそのトナー画像
担持面側を定着フィルム側にして導入して定着フィルム
面に密着させて定着フィルムと一緒に加熱ニップ部を挟
持搬送移動させることにより、加熱ニップ部を通過して
いく過程において紙面の未定着トナー画像が定着フィル
ムを介して加熱体により加熱されて加熱定着される。加
熱ニップ部を通過した紙部分は定着フィルム面から分離
して搬送される。
【0011】このようなフィルム加熱方式の定着装置
は、加熱部である加熱ニップ部を集中的に加熱するので
熱効率がよく、加熱体・定着フィルムとして低熱容量で
昇温の速いものを用いて加熱部である加熱ニップ部を迅
速に所定の温度に昇温させることができ、従って装置の
待機中に加熱体に通電して予熱(スタンバイ温調)をし
ておく必要がなくてウォームアップタイムの短縮化(ク
イックスタート性)が可能となる、省電力化できる、画
像形成装置の機内昇温を低めることができる等の利点を
有し、効果的なものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述した熱ローラ方式
の定着装置においても、フィルム加熱方式の定着装置に
おいても、加熱ニップ部に、未定着トナー画像を担持さ
せた紙を導入して加熱定着処理させたとき、トナー画像
が接触する定着ローラや定着フィルムの面にトナー画像
の一部が付着する「オフセット」と呼ばれる問題があ
る。
【0013】また、加熱ニップ部に紙が導入されたとき
該紙が加熱ニップ部で急速に加熱されることで紙に含ま
れる水分が急速に水蒸気化しその水蒸気が加熱ニップ部
の紙入口側に吹き出すことで、加熱ニップ部の紙入口側
において紙上の未定着トナー画像の一部が飛散する「飛
び散り」と呼ばれる問題もしばしば併発する。
【0014】この様なオフセットや飛び散りは、定着ロ
ーラや定着フィルムの表面材質や加熱状態の適正化によ
って緩和されるものの、それだけでは十分に直らない。
【0015】その原因の一つが未定着トナー画像のトナ
ーと該未定着トナー画像の支持体である紙との静電的吸
着力の弱さにある事が判っていた。
【0016】そこで熱ローラ方式の定着装置に於いて
は、定着ローラや加圧ローラにバイアスを印加する等の
手段により、トナーが、定着ローラに付着したり、飛散
しない様な電界を形成する方策が講じられて来た。
【0017】例えば、トナーがプラス(+)極性のもの
であれば、このトナー画像と接する定着ローラにプラス
のバイアスを、またトナー画像側とは反対側である紙裏
面に接する加圧ローラにマイナス(−)のバイアスを印
加する事で、トナーに対し紙に吸着する方向の電界をか
けて外的にトナーと紙の静電的吸着力を増加させてトナ
ーのオフセットや飛び散りを防止している。
【0018】この様な電界形成技術はフィルム加熱方式
の加熱装置に対しても原理的には適用可能なはずであ
る。しかし実際に適用するには以下の様な問題がある。
【0019】a)定着フィルム側にバイアスを印加する
場合 この場合は、定着フィルムを構成する層のいずれかを低
抵抗化し、そこに所定の電圧を印加する事になる。
【0020】一方、定着フィルムは加熱体と当接してお
り、加熱体には発熱源としての抵抗発熱体があり、この
抵抗発熱体にはこれを発熱するために比較的大きな交流
または直流電流が流される。
【0021】また定着フィルムの厚さはウォームアップ
を短縮化し、かつ許容し得る定着性を維持する為には数
μm〜高々数μm程度である。
【0022】つまり、1mmとは満たない空間に大電流
を流す加熱体の抵抗発熱体と所定の電圧を維持すべき定
着フィルムが共存する必要があるが、定着フィルムには
トナーのオフセットや飛び散りを防ぐため、少なくとも
数100Vのバイアスが印加されるため、加熱体の抵抗
発熱体と定着フィルムの間でリークが生じてしまい易
い。
【0023】故に定着フィルムへのバイアス印加は極め
て難しい。
【0024】b)加圧ローラにバイアスを印加する場合 通常アルミや鉄系材料から成る加圧ローラの芯金にバイ
アスを印加すれば、若干の効果が得られるが、かなりの
高電圧を必要とする割にトナーのオフセットや飛び散り
を十分に抑え切れない。
【0025】これはバイアスを印加された加圧ローラ芯
金部とトナー画像の距離が大き過ぎて効果的な電界形成
が難しいためである。
【0026】従って、加圧ローラの表面を低抵抗化して
そこにバイアスを印加すると効果が上がるが、上記a)
の場合に似て加圧ローラ表面が加熱体の抵抗発熱体と接
近しているため、加圧ローラのバイアスが印加された低
抵抗表面層と加熱体の抵抗発熱体の間でリークが生じて
しまい易い。
【0027】そこで本発明は、フィルム加熱方式の定着
装置について、リークを生じさせる心配なしに、トナー
のオフセットや飛び散りを十分に抑え得る電界を形成可
能にすることを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする、加圧ローラ、定着装置、及び画像形成装置で
ある。
【0029】(1)加熱体と、該加熱体に伝熱部材を挟
んで圧接して加熱ニップ部を形成する回転弾性加圧ロー
ラを有し、伝熱部材は加熱ニップ部を加熱体に密着して
移動駆動され、該加圧ローラには電圧が印加され、加熱
ニップ部の伝熱部材と加圧ローラとの間に未定着トナー
画像を担持させた被記録材を導入して伝熱部材と一緒に
加熱ニップ部を挟持搬送移動させて加熱ニップ部におい
て未定着トナー画像を加熱体により伝熱部材を介して加
熱して被記録材に定着させる定着装置に使用される前記
加圧ローラであり、最外層に絶縁表層を有し、その内側
に少なくとも一層の電圧が印加される低抵抗層を有し、
かつローラの両端側面が絶縁体で被覆された構造から成
る事を特徴とする加圧ローラ。
【0030】(2)加熱体と、該加熱体に伝熱部材を挟
んで圧接して加熱ニップ部を形成する回転弾性加圧ロー
ラを有し、伝熱部材は加熱ニップ部を加熱体に密着して
移動駆動され、該加圧ローラには電圧が印加され、加熱
ニップ部の伝熱部材と加圧ローラとの間に未定着トナー
画像を担持させた被記録材を導入して伝熱部材と一緒に
加熱ニップ部を挟持搬送移動させて加熱ニップ部におい
て未定着トナー画像を加熱体により伝熱部材を介して加
熱して被記録材に定着させる定着装置に使用される前記
加圧ローラであり、少なくとも、電圧が印加される低抵
抗弾性層と、その外側に絶縁層を有し、該絶縁層がロー
ラの両端側面に延伸されて該絶縁層延伸部分で低抵抗弾
性層の側面が被覆された構造から成る事を特徴とする加
圧ローラ。
【0031】(3)加熱体と、該加熱体に伝熱部材を挟
んで圧接して加熱ニップ部を形成する回転弾性加圧ロー
ラを有し、伝熱部材は加熱ニップ部を加熱体に密着して
移動駆動され、該加圧ローラには電圧が印加され、加熱
ニップ部の伝熱部材と加圧ローラとの間に未定着トナー
画像を担持させた被記録材を導入して伝熱部材と一緒に
加熱ニップ部を挟持搬送移動させて加熱ニップ部におい
て未定着トナー画像を加熱体により伝熱部材を介して加
熱して被記録材に定着させる定着装置に使用される前記
加圧ローラであり、少なくとも、電圧が印加される低抵
抗層と、その外側に絶縁層を有し、該低抵抗層の少なく
とも一部がローラの両端側面に延伸されてローラの芯金
に電気的に導通していると共に、前記絶縁層が該低抵抗
層の少なくとも延伸部分を完全に被覆する様該ローラの
両側面に於いて延伸された構造から成る事を特徴とする
加圧ローラ。
【0032】(4)加熱体と、該加熱体に伝熱部材を挟
んで圧接して加熱ニップ部を形成する回転弾性加圧ロー
ラを有し、伝熱部材は加熱ニップ部を加熱体に密着して
移動駆動され、該加圧ローラには電圧が印加され、加熱
ニップ部の伝熱部材と加圧ローラとの間に未定着トナー
画像を担持させた被記録材を導入して伝熱部材と一緒に
加熱ニップ部を挟持搬送移動させて加熱ニップ部におい
て未定着トナー画像を加熱体により伝熱部材を介して加
熱して被記録材に定着させる定着装置であり、前記加圧
ローラが、最外層に絶縁表層を有し、その内側に少なく
とも一層の低抵抗層を有し、かつローラの両端側面が絶
縁体で被覆された構造から成り、低抵抗層に電圧が印加
される事を特徴とする定着装置。
【0033】(5)加熱体と、該加熱体に伝熱部材を挟
んで圧接して加熱ニップ部を形成する回転弾性加圧ロー
ラを有し、伝熱部材は加熱ニップ部を加熱体に密着して
移動駆動され、該加圧ローラには電圧が印加され、加熱
ニップ部の伝熱部材と加圧ローラとの間に未定着トナー
画像を担持させた被記録材を導入して伝熱部材と一緒に
加熱ニップ部を挟持搬送移動させて加熱ニップ部におい
て未定着トナー画像を加熱体により伝熱部材を介して加
熱して被記録材に定着させる定着装置であり、前記加圧
ローラが、少なくとも低抵抗弾性層と、その外側に絶縁
層を有し、該絶縁層がローラの両端側面に延伸されて該
絶縁層延伸部分で低抵抗弾性層の側面が被覆された構造
から成り、低抵抗弾性層に電圧が印加される事を特徴と
する定着装置。
【0034】(6)加熱体と、該加熱体に伝熱部材を挟
んで圧接して加熱ニップ部を形成する回転弾性加圧ロー
ラを有し、伝熱部材は加熱ニップ部を加熱体に密着して
移動駆動され、該加圧ローラには電圧が印加され、加熱
ニップ部の伝熱部材と加圧ローラとの間に未定着トナー
画像を担持させた被記録材を導入して伝熱部材と一緒に
加熱ニップ部を挟持搬送移動させて加熱ニップ部におい
て未定着トナー画像を加熱体により伝熱部材を介して加
熱して被記録材に定着させる定着装置であり、前記加圧
ローラが、少なくとも低抵抗層と、その外側に絶縁層を
有し、該低抵抗層の少なくとも一部がローラの両端側面
に延伸されてローラの芯金に電気的に導通していると共
に、前記絶縁層が該低抵抗層の少なくとも延伸部分を完
全に被覆する様該ローラの両側面に於いて延伸された構
造から成り、低抵抗層に電圧が印加される事を特徴とす
る定着装置。
【0035】(7)伝熱部材が薄肉の回転円筒体である
ことを特徴とする(4)乃至(6)の何れか1つに記載
の定着装置。
【0036】(8)被記録材に未定着トナー画像を形成
する画像形成手段と、そのトナー画像を被記録材に加熱
定着させる定着手段を有する画像形成装置であり、定着
手段が(4)乃至(7)の何れか1つに記載の定着装置
であることを特徴とする画像形成装置。
【0037】すなわち、加圧ローラとして、a)最外層
に絶縁表層を有し、その内側に少なくとも一層の電圧が
印加される低抵抗層を有し、かつローラの両端側面が絶
縁体で被覆された構造のもの、b)少なくとも、電圧が
印加される低抵抗弾性層と、その外側に絶縁層を有し、
該絶縁層がローラの両端側面に延伸されて該絶縁層延伸
部分で低抵抗弾性層の側面が被覆された構造のもの、
c)少なくとも、電圧が印加される低抵抗層と、その外
側に絶縁層を有し、該低抵抗層の少なくとも一部がロー
ラの両端側面に延伸されてローラの芯金に電気的に導通
していると共に、前記絶縁層が該低抵抗層の少なくとも
延伸部分を完全に被覆する様該ローラの両側面に於いて
延伸された構造のものは、何れもその外表面が伝熱部材
を挟んで加熱体に当接する部位はもちろん側面部も全て
絶縁化されているため、内側でたとえ高圧のバイアスを
印加したとしても加熱体との間でリークする事はない。
このリークが生じない状態で該加圧ローラの低抵抗層に
バイアスが印加される事でトナーに対し被記録材への静
電吸着力が増す方向に働き、以ってオフセット、飛び散
りの発生が抑制される。
【0038】
【発明の実施の形態】
〈実施形態例1〉(図1〜図4) (1)画像形成装置例 図1は画像形成装置の一例の概略構成模型図である。本
例の画像形成装置は転写式電子写真プロセス利用の複写
機あるいはレーザービームプリンタである。
【0039】21は回転ドラム型の電子写真感光体であ
り、矢示の時計方向に所定の周速度(プロセススピー
ド)で回転駆動される。
【0040】感光体21はその回転過程で帯電手段とし
ての帯電ローラ22によりその周面が所定の極性・電位
に一様に一次帯電処理される。
【0041】次いで、その回転感光体21の帯電処理面
に不図示の画像情報露光手段(原稿画像の結像投影スリ
ット露光手段、レーザービーム走査露光手段等)による
目的の画像情報光の露光Lがなされることにより目的の
画像情報に対応した静電潜像が形成される。
【0042】次いでその形成静電潜像が現像装置23に
よりトナー画像として現像され、そのトナー画像が引き
続く感光体21の回転で、感光体21と転写手段として
の転写ローラ24との圧接ニップ部である転写部25に
至る。
【0043】一方、不図示の給紙機構から被記録材とし
ての転写材シートPが1枚宛給紙されて所定のタイミン
グにて転写部25へ導入され転写部を通過することで、
感光体21面側のトナー画像が該転写材シートP面に順
次に転写されていく。
【0044】転写部25を通った転写紙Pは回転感光体
21の面から順次に分離されてガイド26・6に案内さ
れて定着装置Aに導入されて未定着トナー画像の加熱定
着を受け、画像形成物(コピー、プリント)として排紙
される。
【0045】また転写紙分離後の回転感光体21面はク
リーニング装置27により転写残りトナー等の残存付着
物の除去を受けて清浄面化され、繰り返して作像に供さ
れる。
【0046】(2)定着装置A 1)定着装置Aの全体的構成 図2は定着装置A部分の拡大模型図である。本例の定着
装置Aは伝熱部材としてエンドレスベルト状の耐熱性フ
ィルム(定着フィルム)を用いたフィルム加熱方式の装
置である。
【0047】1は固定された加熱ユニットであり、剛体
ステイ10、加熱体ホルダ11、加熱体12等よりな
る。剛体ステイ10は装置の側板間に固定配設される。
加熱体ホルダ11はこの剛体ステイ10の下面に固定支
持される。加熱体12はこの加熱体ホルダ11の下面に
形成したセット溝内に嵌入して耐熱性接着剤で固定支持
させてある。この加熱ユニット1は図面に垂直の方向を
長手とする。
【0048】剛体ステイ10は、例えば金属板を曲げ加
工したチャンネル部材である。
【0049】加熱体ホルダ11は、剛性・高耐熱性・断
熱性を有するもので、加熱体12の全体強度を確保する
役目をする。例えばPPS(ポリフェニレンサルファイ
ド)、PAI(ポリアミドイミド)、PI(ポリイミ
ド)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、液晶
ポリマー等の高耐熱性樹脂、これらの樹脂とセラミック
ス・金属・ガラス等との複合材などで構成できる。
【0050】加熱体12は本例のものはセラミックヒー
タである。これについては次の2)項で詳述する。
【0051】3と4は加熱体ユニット1に略並行に配設
した駆動ローラとテンションローラである。
【0052】2は伝熱部材としてエンドレスベルト状の
耐熱性フィルムとしての定着フィルムであり、上記加熱
ユニット1の加熱体12の下面と、駆動ローラ3と、テ
ンションローラ4との間に懸回張設させてある。テンシ
ョンローラ4は定着フィルム2に常時適度の張力を付与
する。
【0053】定着フィルム2は耐熱性樹脂、弾性体、金
属等を適宜組み合わせて構成される薄肉(高々数100
μm程度)のものである。より具体的には、回動駆動さ
れるエンドレスベルト状の定着フィルム2は繰り返して
トナー画像の加熱定着に供されるから、耐熱性・離型性
・耐久性に優れ、一般的には500μm以下、好ましく
は100μm以下の薄肉のものを使用する。材質は、上
記特性に優れているならば、特に限定するものではな
く、アミル、ニッケル、SUS等の金属製フィルム、シ
リコン、フッ素ゴム等エラストマー製フィルム、ポリイ
ミド・ポリエーテルイミド・PES・PFA(4フッ化
エチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合
体樹脂)などの耐熱樹脂の単層フィルム、或いは複合層
フィルム例えば20μm厚フィルムの少なくとも画像当
接面側にPTFE(4フッ化エチレン樹脂)・PFA等
のフッ素樹脂に導電材を添加した離型性コート層を数μ
m〜数10μm厚に施したものなどである。
【0054】又、上記金属、エラストマー、樹脂を積層
化して用いる事も可能である。例えばSUSの上にシリ
コンゴムを塗布したものや、SUSの上にフッ素樹脂層
をコートしたものなどである。
【0055】5は回転弾性加圧ローラであり、加熱体ユ
ニット1の加熱体12の下面との間に定着フィルム2を
挟ませて加熱体1の下面に対して圧縮弾性に抗して付勢
手段により例えば総圧4〜7kgの当接圧を持って対向
圧接させて所定幅の加熱ニップ部(定着ニップ部)Nを
形成させてある。この加圧ローラ5の構成については後
記3)項で詳述する。
【0056】定着フィルム2は駆動ローラ3の回転駆動
により駆動ローラ外面と定着フィルム内面との摩擦力で
矢示の時計方向に、フィルム内面が加熱ニップ部Nにお
いて加熱体12の下面に密着摺動しながら、前記転写部
25から定着装置Aに導入される転写材シートPの搬送
速度と略同じ周速度をもって回転移動駆動される。
【0057】加圧ローラ5はこの定着フィルム2の回転
移動駆動に従動して回転する。
【0058】而して、定着動作信号により、駆動ローラ
3による定着フィルム2の回転駆動が開始され、同時に
加熱体12の後述する抵抗発熱体13に対する給電が開
始されて加熱体12が昇温して所定の定着温度に温調さ
れた状態において、前記の転写部25から未定着トナー
画像tを形成担持させた転写材シートPがガイド26・
6に案内されて定着装置Aに入り加熱ニップ部Nの定着
フィルム2と加圧ローラ5との間にトナー画像面を定着
フィルム2側にして導入されることで、転写材シートP
が定着フィルム2に密着して定着フィルム2と一緒の重
なり状態で加熱ニップ部Nを通過していく。転写材シー
トPが加熱ニップ部Nを通過していく過程において転写
材シートP面の未定着トナー画像tが定着フィルム2を
介して加熱体12(主に抵抗発熱体13の熱)により加
熱されて加熱定着される。
【0059】加熱ニップ部Nを通過した転写材シート部
分は定着フィルム2面から分離して定着排紙ローラ対7
・8で定着装置Aから搬出される。転写材シートPの後
端部が加熱ニップ部Nを抜け出ると加熱体12への通電
が停止され、定着フィルム2はその後暫く、即ち加熱体
12が所定以下の温度に降温するまで移動駆動(後回転
された後移動が停止されて、装置は待機状態になる。
【0060】2)加熱体12 本例装置における加熱体12はセラミックヒータであ
り、図3の(a)は該加熱体の途中部省略・一部切欠き
の表面側模型図、(b)は途中部省略の裏面側模型図で
ある。
【0061】本例の加熱体12は、 a.耐熱性・電気絶縁性・低熱容量の基板(ヒータ基
板)15、一例として、厚み1mm・巾10mm・長さ
340mmのアルミナ基板 b.この基板15の表面側に基板長手に沿って細帯状に
形成具備させた抵抗発熱体13、一例として、Ta2
・銀パラジウム等の電気抵抗材料を巾2.0mmに塗工
(スクリーン印刷等)して具備させた、通電により発熱
する線状もしくは帯状の低熱容量の抵抗発熱体層 c.基板両端部の表面側にそれぞれ抵抗発熱体13の端
部と電気的に導通接続させて形成具備させた第1と第2
の通電電極部13a・13b、一例として、Ag等の導
電材料を塗工(スクリーン印刷等)して具備させたパタ
ーン電極部 d.第1及び第2の通電電極部13a・13bは露出さ
せ、抵抗発熱体13を覆わせて基板表面をコートさせた
加熱体表面保護層16、一例として、厚さ10μm程度
の薄い耐熱ガラス層 e.基板15の裏面側に1個もしくは複数個設けた、ビ
ード状のサーミスタに代表される様な温度検知素子14 等からなる全体に低熱容量の線状加熱体である。
【0062】加熱体12は抵抗発熱体13を形成具備さ
せた加熱体表面側を下向きに露呈させて加熱体ホルダ1
1の下面に長手に沿って形成したセット溝内に嵌入して
耐熱性接着剤で固定支持させてある。
【0063】不図示の給電回路から給電接点バネ17a
・17bを介して加熱体12の第1と第2の通電電極部
13a・13b間に給電されることで抵抗発熱体13が
発熱し加熱体12が迅速に昇温する。その加熱体12の
温度が温度検知素子14でモニターされて、検知温度情
報が不図示の制御系にフィードバックされ、制御系によ
り加熱体12の温度が所定の定着温度に維持されるよう
に抵抗発熱体13に対する給電が制御されて加熱体12
が温調される。
【0064】3)加圧ローラ5 図4の(a)は、加熱ユニット1・加圧ローラ5部分の
途中部省略の縦断面模型図、(b)は加圧ローラ5の側
面模型図である。なお、図は特徴構成を極めて誇張化・
象徴化して表しており、各構成部材や構成層の厚さ比率
等は実寸比率と一致するものではない。
【0065】本例における加圧ローラ5は、最外層に絶
縁表層を有し、その内側に少なくとも一層の電圧が印加
される低抵抗層を有し、かつローラの両端側面が絶縁体
で被覆された構造のローラである。
【0066】即ち、51はアルミニウム・鉄等の材質か
ら成るローラ芯金、53はこのローラ芯金51の外まわ
りに同心一体にローラ状に形成した、シリコンゴム、フ
ッ素ゴム等を母材とする低抵抗層としての弾性層、52
はさらにその外側に形成した絶縁表層(離型層)、54
・54はローラの両端側面を被覆させたローラ端面部絶
縁体である。
【0067】弾性層53;低抵抗層(概ね1010Ω・c
m以下)であって、例えばシリコンゴムにカーボン等の
低抵抗粉体を混合させて形成している。又その様なゴム
を発泡させたスポンジ様のものであっても良い。
【0068】絶縁表層52;絶縁性・耐熱性・離型性の
弾性体(例えばシリコンゴムやフッ素ゴム)や樹脂層
(PTFE、PFA、それらの混合体からなるフッ素樹
脂のコーティング又は成型されたチューブを被覆)ある
いは上記弾性体と樹脂の混合体(例えばフッ素ゴムとフ
ッ素樹脂)から成り、十分な絶縁耐圧を有している。
【0069】端面部絶縁体54・54;絶縁性の弾性体
(例えばシリコンゴムやフッ素ゴム)もしくは変形可能
な軟性樹脂である。この端面部絶縁体54・54は、ロ
ーラの絶縁表層52の両端側をそれぞれその内側の低抵
抗層である弾性層53の端部よりも外側まで延伸(延
長)α・αし、この絶縁表層52の延伸部αの内側と弾
性層53の端面で形成される凹所内を絶縁体で埋めて低
抵抗層である弾性層53の端面全体を覆わせて形成して
ある。端面部絶縁体54の外周縁部と絶縁表層52の延
伸部αは一体にしっかりと密着又は接合させてある。
【0070】このローラ端面部絶縁体54・54は、上
記のように弾性体もしくは変形可能な軟性樹脂からな
り、弾性層53に追従して変形する。
【0071】このように本例の加圧ローラ5は内部に低
抵抗層である弾性層53を有し、その外周部及び端面部
がそれぞれ絶縁表層53及び端面部絶縁体54・54で
覆われた形態となっている。ローラ芯金51とローラ主
体である低抵抗弾性層53とは導通している。
【0072】本例の加圧ローラ5は、芯金51の直径φ
=15mm、弾性層53の肉厚5mm、表層52の肉厚
0.05mm、端面部絶縁体54の肉厚10mm、硬度
50°(アスカーC)である。
【0073】この様な加圧ローラ5に対してその芯金5
1に、加熱ニップ部Nに導入される転写材シートP上の
トナー画像tのトナーの帯電極性と逆極性のバイアスを
印加する。Eはそのバイアス印加電源である。本例では
トナーの帯電極性はマイナスであり、ローラ芯金51に
はプラス1kVのバイアスを印加している。
【0074】ローラ芯金51とローラ主体である低抵抗
弾性層53とは導通していることで弾性層53も電極と
して機能するから、加熱ニップ部Nに導入される転写材
シートP上のトナー画像tのトナーと、加圧ローラ5の
弾性層53との間に静電吸引力が働く様に電界が形成さ
れる。
【0075】この場合、バイアスを印加された電極とし
ての弾性層53とトナー画像の距離はローラの絶縁表層
52の厚さと転写材シートPの厚さ分の近い距離である
から効果的な電界形成がなされ、トナーに対し転写材シ
ートPに吸着する方向の強い電界が作用して外的にトナ
ーと転写材シートPの静電的吸着力が増し、その結果ト
ナーの定着フィルム2へのオフセット及び転写材シート
P上でのトナーの飛び散りが効果的に抑えられる。
【0076】一方、バイアスを印加された低抵抗弾性層
53は外界に対し絶縁表層52と端面部絶縁体54・5
4により絶縁化されているためリークは起こらない。低
抵抗弾性層53は芯金51を介してバイアス電源Eと連
絡しており、かつリークが無い限りほとんど電流が流れ
ないためその電位はほぼ電源Eで印加されるバイアス電
位に保たれている。
【0077】加熱体12側には抵抗発熱層13に商用電
源からの交流が印加されていて、この加熱体12側の抵
抗発熱層13と、加圧ローラ5側の低抵抗弾性層53は
極めて近接しているが、上述の様に加圧ローラ5側の低
抵抗弾性層53は絶縁表層52及び端面部絶縁体54・
54に覆われているため、加熱体12側の抵抗発熱層1
3に近接していても両者53・13間のリークは生じな
い。
【0078】従って、フィルム加熱方式の定着装置につ
いて、リークを生じさせる心配なしに、トナーのオフセ
ットや飛び散りを十分に抑え得る電界を形成することが
可能である。
【0079】ここで、端面部絶縁体54・54に関して
いくつかの点を追記しておく。
【0080】.この端面部絶縁体54の材質は先に挙
げた様に弾性体・樹脂のいずれであっても構わないが、
弾性変形して用いる点からシリコンゴム等の弾性体が好
ましい。
【0081】.加圧ローラ5が定着フィルム2を介し
て加熱体12に圧接してニップ部Nを形成するので長手
方向でのニップ巾の均一性を考慮すると、できる限り弾
性層53と近接した硬度の材質である事が望ましい。
【0082】検討によれば、両者54・53間にゴム硬
度上(JISA,C,AskerーC)10°以上の開
きがあるとローラ端部近傍のニップ巾が極度に小さくな
り、通紙時端部にシワが寄る場合があった。これに対し
10°未満であればシワも実用上許容し得るレベルにあ
った。この事から弾性層53と端面部絶縁体54の硬度
差は10°未満が良い。
【0083】.弾性層53がスポンジ体である場合、
上記硬度の観点から端面部絶縁体54もスポンジである
事が好ましいが、この場合、端面部絶縁体54はほぼ独
立気泡(連続気泡部が極めて少ない)のものである事が
望ましい。
【0084】なぜならば、気泡が連結したものが多いと
微視的にその部位は非絶縁性であるため、加圧ローラ5
側の低抵抗弾性層53と加熱体12側の抵抗発熱層13
との間でリークする可能性が増すからである。特に、端
面部絶縁体54の表層52に近い側(即ち加熱体12の
抵抗発熱層13に近い側)は独立気泡である事が必須で
ある。
【0085】.端面部絶縁体54の厚みは厚い方がリ
ークの点では好ましい。但し低抵抗にした弾性層53の
長手方向の巾は最大通紙巾を必要とするため端面部絶縁
体54は通紙域の外側に対応する部位に設ける必要があ
る。特に端面部絶縁体54がスポンジである場合、空気
層を含む分、実質的な絶縁性が低くなるため、出来るだ
け厚くする方が良い。
【0086】シリコンスポンジを端面部絶縁体54に用
いた実験では、印加されるバイアスakVであると、概
ね2amm以上が必要(例えば1kV印加なら2mm以
上)であり、それ未満の場合、低気圧下でリークする怖
れがある事が分かった。
【0087】尚、本例では特に図示し、詳述しなかった
が、通常、加圧ローラでは芯金51と弾性層53の間、
弾性層53と表層52の間には、プライマーと称する接
着層と介している。
【0088】〈実施形態例2〉(図5) 図5に示す加圧ローラ5において、51は芯金、53は
このローラ芯金51の外まわりに接着剤としての第1プ
ライマー層55を介して同心一体にローラ状に形成した
弾性層、52はさらにその外側に接着剤としての第2プ
ライマー層56を介して形成した表層52である。
【0089】芯金51・弾性層53・表層52は前記実
施形態例1における加圧ローラと同様である。即ち、弾
性層53は低抵抗体であり、表層52は絶縁体である。
【0090】第1プライマー層55は、芯金51を介し
て低抵抗の弾性層53にバイアスを印加する必要上低抵
抗のもの、概ね1010Ω・cm以下のもの、例えばP
I、PES、PAI等の樹脂とFEP等のフッ素樹脂に
カーボン等の低抵抗物質を混ぜたものなどが用いられ
る。
【0091】第2プライマー層56は、上記第1プライ
マー層55と異なり、低抵抗物質の入っていない又は極
めて少ない絶縁性のものを用いる。
【0092】そして本例の加圧ローラ5は、弾性層53
と表層52間の絶縁性の第2プライマー層56を図示す
る様にローラ端面である低抵抗の弾性層53の端面を完
全に覆い、かつその一部が芯金51の一部を覆う所まで
延伸(延長)して施してある。56a・56aは第2プ
ライマー層56の上記ローラ端面延長層部分を示す。5
6b・56bは第2プライマー層56の上記芯金51の
一部を覆った部分を示す。
【0093】この構成の加圧ローラ5の場合も、内部に
低抵抗層である弾性層53を有し、その外周部及び端面
部即ち加圧ローラ外表面が、それぞれ絶縁体である第2
プライマー層56・表層53及び第2プライマー層56
のローラ端面延長層56a・56aで覆われた形態とな
っている。ローラ芯金51と低抵抗の弾性層53とは低
抵抗の第1プライマー層55を介して導通している。
【0094】この様な加圧ローラ5に対してその芯金5
1に、加熱ニップ部Nに導入される転写材シートP上の
トナー画像tのトナーの帯電極性と逆極性のバイアスを
印加すると、ローラ芯金51とローラ主体である低抵抗
の弾性層53とは導通していることで弾性層53が電極
として機能して、加熱ニップ部Nに導入される転写材シ
ートP上のトナー画像tのトナーと、加圧ローラ5の弾
性層53との間に静電吸引力が働く様に電界が形成され
る。
【0095】この場合、バイアスを印加された電極とし
ての弾性層53とトナー画像の距離はローラ5の第2プ
ライマー層56を含めた絶縁表層52の厚さと転写材シ
ートPの厚さ分の近い距離であるから効果的な電界形成
がなされ、前記実施形態例1の場合と同様にトナーに対
し転写材シートPに吸着する方向の強い電界が作用して
外的にトナーと転写材シートPの静電的吸着力が増し、
その結果トナーの定着フィルム2へのオフセット及び転
写材シートP上でのトナーの飛び散りが効果的に抑えら
れる。
【0096】加圧ローラ5の低抵抗弾性層53の外周部
及び端面部即ち加圧ローラ外表面が絶縁体である第2プ
ライマー層56・表層53及び第2プライマー層56の
ローラ端面延長層56a・56aで覆われた形態となっ
ているため、加圧ローラ5の低抵抗弾性層53と、加熱
体12側の抵抗発熱層13とが近接していても両者53
・13間のリークは生じない。
【0097】従って、フィルム加熱方式の定着装置につ
いて、リークを生じさせる心配なしに、トナーのオフセ
ットや飛び散りを十分に抑え得る電界を形成することが
可能である。
【0098】さらに、本例の加圧ローラ5の場合は、前
記実施形態例1の加圧ローラ5と異なり、ローラ端面部
を別部材54・54とする必要がないので、構成が簡単
である。
【0099】又絶縁性である第2プライマー層56の一
部56b・56bが芯金51の一部を覆うため芯金51
とこれに近接する部材(例えば定着装置の側板)とのリ
ークも防ぐ事が出来る。
【0100】尚、この様な考え方を応用すると、第2プ
ライマー56に加えて、絶縁体である表層52をも同様
にローラ端面及び芯金部まで延伸させることでローラ端
面の絶縁層を2層にし、より完璧な形態とする事も可能
となる。
【0101】〈実施形態例3〉(図6) 実施形態例1及び2に例示した加圧ローラ5は弾性層5
3を低抵抗のものとしたが、必ずしもその様な構成であ
る必要はなく、別の層を低抵抗層として用いる事が可能
である。
【0102】図6に示す加圧ローラ5はその例であり、
弾性層53は従来広く用いられているシリコンゴム等の
絶縁体層にし、この弾性層53の外側に設ける絶縁表層
52の接着剤としての第2プライマー層56を低抵抗の
ものにし、この低抵抗の第2プライマー層56の少なく
とも一部をローラの側面に添って延伸(延長)56cさ
せて芯金51に電気的に接続させてある。そして絶縁表
層52はローラの面長部のみならずローラの両端面を完
全に覆う様に延伸52aされている(図示の様に芯金の
一部を覆うまで延伸して設けても可)。第1プライマー
層55は絶縁性としてよい。
【0103】この構成の加圧ローラ5の場合は、芯金5
1に印加したバイアスは該芯金51に導通している低抵
抗の第2プライマー層56に印加され、該低抵抗の第2
プライマー層56が電極として機能して、加熱ニップ部
Nに導入される転写材シートP上のトナー画像tのトナ
ーと、加圧ローラ5の該低抵抗の第2プライマー層56
との間に静電吸引力が働く様に電界が形成される。
【0104】この場合、バイアスを印加された電極とし
ての第2プライマー層56とトナー画像の距離はローラ
5の絶縁表層52の厚さと転写材シートPの厚さ分の近
い距離であるから効果的な電界形成がなされ、前記実施
形態例1や2の場合と同様にトナーに対し転写材シート
Pに吸着する方向の強い電界が作用して外的にトナーと
転写材シートPの静電的吸着力が増し、その結果トナー
の定着フィルム2へのオフセット及び転写材シートP上
でのトナーの飛び散りが効果的に抑えられる。
【0105】加圧ローラ外表面が絶縁体である表層52
及びそのローラ端面延長層52a・52aで覆われた形
態となっているため、加圧ローラ5の低抵抗層である第
2プライマー層56と、加熱体12側の抵抗発熱層13
とが近接していても両者56・13間のリークは生じな
い。
【0106】従って、フィルム加熱方式の定着装置につ
いて、リークを生じさせる心配なしに、トナーのオフセ
ットや飛び散りを十分に抑え得る電界を形成することが
可能である。
【0107】さらに本例では実施形態例1や2の加圧ロ
ーラとは異なり、絶縁性の弾性層53を用いる事が可能
であるが、これによりローラの硬度を下げる事が出来
る。
【0108】なぜならばシリコンゴムの様に本来絶縁性
のものを低抵抗化する場合カーボン等の導電材を多量に
混ぜる必要があるが、その結果、ゴムの硬度が上がる事
が知られている。ゴム硬度が上がると定着フィルム2や
加熱体12への押圧力が強くなり、定着フィルムや加熱
体表面の摩耗を早め寿命を短くしてしまう事もある。従
って本例の加圧ローラに於てはこの様な短寿命化を防ぐ
事が出来る。
【0109】〈実施形態例3〉(図7) 図7の(a)・(b)・(c)はそれぞれフィルム加熱
方式の加熱装置の他の構成形態例を示したものである。
【0110】(a)のものは、加熱ユニット1(10〜
12)の加熱体12と駆動ローラ3の2部材間にエンド
レスベルト状の定着フィルム2を懸回張設して駆動ロー
ラ3により回転駆動させる構成のものである。
【0111】(b)のものは、加熱ユニット1の外まわ
りに円筒状の定着フィルム2をルーズに外嵌し、加熱体
12に対して定着フィルム2を加圧ローラ5で圧接さ
せ、該加圧ローラ5を回転駆動させることにより定着フ
ィルム2の内面を加熱体12面に密着摺動させながら回
転駆動する構成(加圧ローラ駆動式、テンションレスタ
イプ)のものである。加熱体ホルダ11は円筒状の定着
フィルム2の回転ガイド部材を兼ねる。
【0112】(c)のものは、定着フィルム2として、
エンドレスベルト状のものではなく、ロール巻きにした
長尺の有端フィルムを用い、これを繰り出し軸31側か
ら加熱体12を経由させて巻き取り軸32側へ所定の速
度で走行させるように構成したものである。
【0113】加熱体としてのセラミックヒータ12の、
抵抗発熱体13のパターン形態、該抵抗発熱体13に対
する通電路パターン形態等は図3のものに限られるもの
ではないことは勿論である。加熱体表面保護層16は省
略することもできる。
【0114】また加熱体はセラミックヒータに限らず、
例えば図8の例のように電磁誘導発熱する磁性金属帯板
12Aにして、これに励磁コイル18の交番磁界を作用
させることで加熱体としての磁性金属帯板12Aに渦電
流を発生させてジュール発熱させる電磁誘導式のものと
することもできる。
【0115】本発明の定着装置には、画像を担持した被
記録材を加熱して表面性(つや等)を改質する装置、仮
定着処理する装置等も含む。
【0116】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、フ
ィルム加熱方式の定着装置について、リークを生じさせ
る心配なしに、トナーのオフセットや飛び散りを十分に
抑え得る電界を簡単な手段構成でもって形成することが
可能となり、常に良好な画像定着処理状態を維持する効
果がある。加圧ローラの低硬度化を実現し定着装置の長
寿命化を達成出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置例の概略構成図
【図2】画像加熱定着装置部分の拡大模型図
【図3】(a)は加熱体(セラミックヒータ)の途中部
省略・一部切欠きの表面側模型図、(b)は途中部省略
の裏面側模型図
【図4】(a)は加熱ユニットと加圧ローラの途中部省
略の縦断面模型図、(b)は加圧ローラの側面模型図
【図5】実施形態例2における加圧ローラの途中部省略
の縦断面模型図
【図6】実施形態例3における加圧ローラの途中部省略
の縦断面模型図
【図7】(a)・(b)・(c)はそれぞれフィルム加
熱方式の定着装置の他の構成例の模型図
【図8】加熱体を磁気誘導発熱部材にした装置の要部の
模型図
【符号の説明】
A 定着装置の総括符号 1 加熱ユニット 2 定着イルム 3 駆動ローラ 4 テンションローラ 5 加圧ローラ 10 ステイ 11 加熱体ホルダ 12 加熱体(セラミックヒータ) 51 加圧ローラ芯金 52 絶縁表層 53 低抵抗または絶縁性の弾性層 54 ローラ端面部絶縁体 55・56 第1及び第2のプライマー層 N 加熱ニップ部(定着ニップ部) P 被記録材(被加熱材) t 未定着トナー画像 E 加圧ローラに対するバイアス印加電源

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱体と、該加熱体に伝熱部材を挟んで
    圧接して加熱ニップ部を形成する回転弾性加圧ローラを
    有し、伝熱部材は加熱ニップ部を加熱体に密着して移動
    駆動され、該加圧ローラには電圧が印加され、加熱ニッ
    プ部の伝熱部材と加圧ローラとの間に未定着トナー画像
    を担持させた被記録材を導入して伝熱部材と一緒に加熱
    ニップ部を挟持搬送移動させて加熱ニップ部において未
    定着トナー画像を加熱体により伝熱部材を介して加熱し
    て被記録材に定着させる定着装置に使用される前記加圧
    ローラであり、 最外層に絶縁表層を有し、その内側に少なくとも一層の
    電圧が印加される低抵抗層を有し、かつローラの両端側
    面が絶縁体で被覆された構造から成る事を特徴とする加
    圧ローラ。
  2. 【請求項2】 加熱体と、該加熱体に伝熱部材を挟んで
    圧接して加熱ニップ部を形成する回転弾性加圧ローラを
    有し、伝熱部材は加熱ニップ部を加熱体に密着して移動
    駆動され、該加圧ローラには電圧が印加され、加熱ニッ
    プ部の伝熱部材と加圧ローラとの間に未定着トナー画像
    を担持させた被記録材を導入して伝熱部材と一緒に加熱
    ニップ部を挟持搬送移動させて加熱ニップ部において未
    定着トナー画像を加熱体により伝熱部材を介して加熱し
    て被記録材に定着させる定着装置に使用される前記加圧
    ローラであり、 少なくとも、電圧が印加される低抵抗弾性層と、その外
    側に絶縁層を有し、該絶縁層がローラの両端側面に延伸
    されて該絶縁層延伸部分で低抵抗弾性層の側面が被覆さ
    れた構造から成る事を特徴とする加圧ローラ。
  3. 【請求項3】 加熱体と、該加熱体に伝熱部材を挟んで
    圧接して加熱ニップ部を形成する回転弾性加圧ローラを
    有し、伝熱部材は加熱ニップ部を加熱体に密着して移動
    駆動され、該加圧ローラには電圧が印加され、加熱ニッ
    プ部の伝熱部材と加圧ローラとの間に未定着トナー画像
    を担持させた被記録材を導入して伝熱部材と一緒に加熱
    ニップ部を挟持搬送移動させて加熱ニップ部において未
    定着トナー画像を加熱体により伝熱部材を介して加熱し
    て被記録材に定着させる定着装置に使用される前記加圧
    ローラであり、 少なくとも、電圧が印加される低抵抗層と、その外側に
    絶縁層を有し、該低抵抗層の少なくとも一部がローラの
    両端側面に延伸されてローラの芯金に電気的に導通して
    いると共に、前記絶縁層が該低抵抗層の少なくとも延伸
    部分を完全に被覆する様該ローラの両側面に於いて延伸
    された構造から成る事を特徴とする加圧ローラ。
  4. 【請求項4】 加熱体と、該加熱体に伝熱部材を挟んで
    圧接して加熱ニップ部を形成する回転弾性加圧ローラを
    有し、伝熱部材は加熱ニップ部を加熱体に密着して移動
    駆動され、該加圧ローラには電圧が印加され、加熱ニッ
    プ部の伝熱部材と加圧ローラとの間に未定着トナー画像
    を担持させた被記録材を導入して伝熱部材と一緒に加熱
    ニップ部を挟持搬送移動させて加熱ニップ部において未
    定着トナー画像を加熱体により伝熱部材を介して加熱し
    て被記録材に定着させる定着装置であり、 前記加圧ローラが、最外層に絶縁表層を有し、その内側
    に少なくとも一層の低抵抗層を有し、かつローラの両端
    側面が絶縁体で被覆された構造から成り、低抵抗層に電
    圧が印加される事を特徴とする定着装置。
  5. 【請求項5】 加熱体と、該加熱体に伝熱部材を挟んで
    圧接して加熱ニップ部を形成する回転弾性加圧ローラを
    有し、伝熱部材は加熱ニップ部を加熱体に密着して移動
    駆動され、該加圧ローラには電圧が印加され、加熱ニッ
    プ部の伝熱部材と加圧ローラとの間に未定着トナー画像
    を担持させた被記録材を導入して伝熱部材と一緒に加熱
    ニップ部を挟持搬送移動させて加熱ニップ部において未
    定着トナー画像を加熱体により伝熱部材を介して加熱し
    て被記録材に定着させる定着装置であり、 前記加圧ローラが、少なくとも低抵抗弾性層と、その外
    側に絶縁層を有し、該絶縁層がローラの両端側面に延伸
    されて該絶縁層延伸部分で低抵抗弾性層の側面が被覆さ
    れた構造から成り、低抵抗弾性層に電圧が印加される事
    を特徴とする定着装置。
  6. 【請求項6】 加熱体と、該加熱体に伝熱部材を挟んで
    圧接して加熱ニップ部を形成する回転弾性加圧ローラを
    有し、伝熱部材は加熱ニップ部を加熱体に密着して移動
    駆動され、該加圧ローラには電圧が印加され、加熱ニッ
    プ部の伝熱部材と加圧ローラとの間に未定着トナー画像
    を担持させた被記録材を導入して伝熱部材と一緒に加熱
    ニップ部を挟持搬送移動させて加熱ニップ部において未
    定着トナー画像を加熱体により伝熱部材を介して加熱し
    て被記録材に定着させる定着装置であり、 前記加圧ローラが、少なくとも低抵抗層と、その外側に
    絶縁層を有し、該低抵抗層の少なくとも一部がローラの
    両端側面に延伸されてローラの芯金に電気的に導通して
    いると共に、前記絶縁層が該低抵抗層の少なくとも延伸
    部分を完全に被覆する様該ローラの両側面に於いて延伸
    された構造から成り、低抵抗層に電圧が印加される事を
    特徴とする定着装置。
  7. 【請求項7】 伝熱部材が薄肉の回転円筒体であること
    を特徴とする請求項4乃至請求項6の何れか1つに記載
    の定着装置。
  8. 【請求項8】 被記録材に未定着トナー画像を形成する
    画像形成手段と、そのトナー画像を被記録材に加熱定着
    させる定着手段を有する画像形成装置であり、定着手段
    が請求項4乃至請求項7の何れか1つに記載の定着装置
    であることを特徴とする画像形成装置。
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