JPH0980600A

JPH0980600A - カメラの電気部品実装構造

Info

Publication number: JPH0980600A
Application number: JP23028395A
Authority: JP
Inventors: Hiromitsu Takao; 博光高尾
Original assignee: Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
Current assignee: Pentax Corp
Priority date: 1995-09-07
Filing date: 1995-09-07
Publication date: 1997-03-28

Abstract

(57)【要約】【目的】カメラ内部に電気部品を効率よく実装し、カ
メラの更なる小型化を実現させるカメラの電気部品実装
構造を提供すること。【構成】フィルムパトローネが装填されるパトローネ
室（１６）を有するカメラ（１０）において、パトロー
ネ室前壁（２４）と；パトローネ室上壁（２５）と；こ
れらパトローネ室前壁とパトローネ室上壁の双方に対し
て傾斜し、該パトローネ室前壁とパトローネ室上壁を接
続する傾斜接続壁（２６）と；少なくともこれらパトロ
ーネ室前壁、パトローネ室上壁、及び接続傾斜壁を覆う
カメラ上飾板（２８）と；このカメラ上飾板と傾斜接続
壁の間に設けられた第１空間（３６）と；この第１空間
内に配設された電気部品（４０）と；を備えたカメラの
電気部品実装構造。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、カメラの電気部品
実装構造に関する。

【０００２】

【従来技術およびその問題点】近年生産されるカメラの
多くは、所謂「軽薄短小」の現代ニーズにより益々小型
化する傾向にある。このため、カメラに必要な電気部品
をカメラ内部の限られた空間内に如何に効率よく実装す
るかが、カメラを小型化するうえで非常に重要な課題と
なっている。

【０００３】

【発明の目的】本発明は、カメラ内部に電気部品を効率
よく実装し、カメラの更なる小型化を実現させるカメラ
の電気部品実装構造を提供することを目的とする。

【０００４】

【発明の概要】本発明のカメラの電気部品実装構造は、
フィルムパトローネが装填されるパトローネ室を有する
カメラにおいて、パトローネ室前壁と；パトローネ室上
壁と；これらパトローネ室前壁とパトローネ室上壁の双
方に対して傾斜し、該パトローネ室前壁とパトローネ室
上壁を接続する傾斜接続壁と；少なくともこれらパトロ
ーネ室前壁、パトローネ室上壁、及び接続傾斜壁を覆う
カメラ上飾板と；このカメラ上飾板と傾斜接続壁の間に
設けられた第１空間と；この第１空間内に配設された電
気部品と；を備えたことを特徴としている。

【０００５】また本発明のカメラの電気部品実装構造
は、フィルムパトローネ室とスプール室を備えたカメラ
において、カメラボディ内部におけるパトローネ室上方
前縁の空間内に電気部品が配設されていることを特徴と
している。

【０００６】また本発明のカメラの電気部品実装構造
は、カメラ内に配設され、表裏のいずれか一面のみに配
線パターンを有するフレキシブル配線板と；このフレキ
シブル配線板の周縁の一部に形成した折り返し部と；こ
の折り返し部上に実装した電気部品と；を備え、折り返
し部を折り返し、その電気部品をフレキシブル配線板の
配線パターンが形成された面とは反対面側に位置させた
状態でカメラボディ内の空間に位置させたことを特徴と
している。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明を説明
する。図１及び図２は、本発明を適用したカメラ１０を
示している。このカメラ１０は、カメラボディ１１内に
おける上部略中央にペンタプリズム１２を備えた一眼レ
フカメラである。ペンタプリズム１２の下方後部には撮
影開口（図示せず）を備えたアパーチャ枠１３が設けら
れ、このアパーチャ枠１３の直前には、フォーカルプレ
ーンシャッターユニット１４が固定されている。このシ
ャッターユニット１４の前方には、カメラボディ１１の
前面に固定されたレンズマウント環１５が位置してい
る。このレンズマウント環１５には、着脱可能なレンズ
鏡筒（図示せず）が装着される。

【０００８】カメラボディ１１内におけるアパーチャ枠
１３の左右には、パトローネ室１６とスプール室１７が
形成され、スプール室１７内には回転駆動されるスプー
ル１７ａが備わっている。スプール室１７の前方にはカ
メラ１０のグリップ部１８が形成されており、このグリ
ップ部１８内には電池１９と内蔵ストロボ（図示せず）
用の円筒形コンデンサ２０が互いに隣接して配設されて
いる。またグリップ部１８内には、電池１９の一端部に
形成された一対の電極１９ａに当接する一対の電池接片
２１が設けられている。

【０００９】パトローネ室１６は、該パトローネ室１６
の前端及び上端が、パトローネ室前壁２４とパトローネ
室上壁２５によって夫々定められている。これらパトロ
ーネ室前壁２４とパトローネ室上壁２５は、傾斜接続壁
２６を介して接続されている。この傾斜接続壁２６は、
パトローネ室前壁２４とパトローネ室上壁２５の双方に
対して所定量傾斜した状態で設けられている。これらパ
トローネ室前壁２４、パトローネ室上壁２５、及び傾斜
接続壁２６は、カメラボディ１１内部の固定部材２７と
一体成形されている。

【００１０】カメラ１０は、パトローネ室前壁２４、パ
トローネ室上壁２５及び接続傾斜壁２６を覆うカメラ上
飾板２８を有している。このカメラ上飾板２８は、パト
ローネ室前壁２４及びパトローネ室上壁２５に対してね
じ（図示せず）を介して固定されており、カメラボディ
１１の一部を構成している。カメラ上飾板２８のパトロ
ーネ室前壁２４に沿う部分２８ａとパトローネ室上壁２
５に沿う部分２８ｂとは、カメラ上飾板２８の傾斜接続
壁２６に沿う部分２８ｃが略直角に屈曲された状態で互
いに略直交している。このカメラ上飾板２８の形状によ
り、カメラ上飾板２８の傾斜接続壁２６に沿う部分２８
ｃと傾斜接続壁２６との間に一定の空間（第１空間）３
６が形成されている。

【００１１】カメラ１０は、カメラボディ１１内にフレ
キシブル配線板３０を有している。図５は、このフレキ
シブル配線板３０の形状を示す平面図である。同図にお
いて、フレキシブル配線板３０に形成された回路パター
ン及び該回路パターン上に実装された種々の回路素子は
図示されていない。

【００１２】フレキシブル配線板３０は、ポリエステル
樹脂、ポリイミド樹脂、ガラス耐熱性樹脂等をベースフ
ィルムとした屈曲性の優れた基板に、銅箔やアルミ箔等
を用いて所定の回路パターン（図示せず）を形成して構
成されている。このフレキシブル配線板３０は、第１〜
第４配線部３１、３２、３３、３４を有している。図５
中、フレキシブル配線板３０上に描かれた二点鎖線は、
これら第１〜第４配線部３１、３２、３３、３４間の境
界線を示している。第１配線部３１は、スプール室１６
上方のカメラボディ１１内空間において、カメラ１０の
左右方向に沿わせて略水平に配設されている。第２配線
部３２は、ペンタプリズム１２の上面即ち一対のダハ面
１２ａ、１２ｂに沿って配設されている。ダハ面１２ｂ
上の第２配線部３２には、制御用ＩＣチップ２３が実装
されている。

【００１３】第３配線部３３はパトローネ室上壁２５の
上面に沿って該上面に固定され、第４配線部３４はパト
ローネ室前壁２４の前面に沿って該前面に固定されてい
る。また第３配線部３３と第４配線部３４は、互いの境
界線３５を含むフレキ部分３５ａを略直角に折り曲げた
状態で、パトローネ室上壁２５とパトローネ室前壁２４
とに夫々固定されている。つまり、フレキシブル配線板
３０のフレキ部分３５ａは、傾斜接続壁２６に沿って固
定されておらず、傾斜接続壁２６表面から若干浮いた状
態で配設されている。この構造により、フレキシブル配
線板３０のフレキ部分３５ａと傾斜接続壁２６との間に
一定の空間（第２空間）３７が形成されている。この空
間３７は、上記空間３６の一部分である。

【００１４】フレキシブル配線板３０は、さらに、第３
配線部３３の境界線３５近傍に、カメラ１０の左方（図
１の右方）に向けて延出させて形成した延出配線部３８
を有している。この延出配線部３８と第３配線部３３の
間は、延出配線部３８より幅狭とされた折り返し部３９
として形成されている。延出配線部３８の上面（図５に
表れている側の面）には、カメラ１０の電気部品として
のコイル４０が実装されている。

【００１５】このコイル４０は、図４に拡大して示すよ
うに、折り返し部３９が内側（パトローネ室１６側）に
略１８０°折り返された状態で空間３６内における空間
３７内に配設されている。つまり、折り返し部３９が折
り返され、コイル４０を、フレキシブル配線板３０の配
線パターンが形成された面とは反対面側に位置させた状
態でカメラボディ１１内の空間に位置させている。

【００１６】以上のように、本発明の適用したカメラ１
０では、パトローネ室前壁２４とパトローネ室上壁２５
の間にこれら両壁に対して傾斜する傾斜接続壁２６を形
成し、この傾斜接続壁２６とカメラ上飾板２８の間に設
けられた空間３６内に電気部品としては比較的大きな電
気部品に分類されるコイル４０を配設する構造としたの
で、コイル４０が、大きな電気部品にも拘わらずカメラ
ボディ１１内に効率よく実装されている。また、フレキ
シブル配線板３０に延出配線部３８を形成し、この延出
配線部３８にコイル４０を実装し、このコイル４０を、
折り返し部３９を折り返して空間３７内に配設するとい
う本発明独自の実装構造により、より効率よくコイル４
０のカメラボディ１１内への実装が実現されている。

【００１７】上記実施例では、カメラボディ内に配設さ
れるフレキシブル配線板をフレキシブル配線板３０に関
して説明したが、所定の電気部品を実装するための延出
配線部が形成されたフレキシブル配線板であれば他の形
状を有するフレキシブル配線板でもよい。また延出配線
部に実装される電気部品はコイル４０に限らず他の電気
部品でもよい。また延出配線部に実装される電気部品は
複数の電気部品であってもよい。

【００１８】上記実施例は一眼レフカメラであるカメラ
１０に関するものであるが、本発明は、他の一眼レフカ
メラや、レンズシャッター式カメラにも適用できる。

【００１９】

【発明の効果】以上のように、本発明のカメラの電気部
品実装構造によれば、カメラ内部に電気部品を効率よく
実装することができ、これによってカメラの更なる小型
化を実現することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を適用したカメラの要部を示す正面図で
ある。

【図２】本発明を適用したカメラの要部を示す上面図で
ある。

【図３】図２のIII-III 線に沿った断面図である。

【図４】図３の要部を拡大して示す断面図である。

【図５】本発明を適用したカメラのフレキシブル配線板
の形状を示す平面図である。

【符号の説明】

１０カメラ１１カメラボディ１２ペンタプリズム１３アパーチャ枠１４フォーカルプレーンシャッターユニット１５レンズマウント環１６パトローネ室１７スプール室１８グリップ部１９電池２０円筒形コンデンサ２３制御用ＩＣチップ２４パトローネ室前壁２５パトローネ室上壁２６傾斜接続壁２８カメラ上飾板３０フレキシブル配線板３６空間（第１空間）３７空間（第２空間）３８延出配線部３９折り返し部４０コイル（電気部品）

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】フィルムパトローネが装填されるパトロ
ーネ室を有するカメラにおいて、パトローネ室前壁と；パトローネ室上壁と；これらパト
ローネ室前壁とパトローネ室上壁の双方に対して傾斜
し、該パトローネ室前壁とパトローネ室上壁を接続する
傾斜接続壁と；少なくともこれらパトローネ室前壁、パ
トローネ室上壁、及び接続傾斜壁を覆うカメラ上飾板
と；このカメラ上飾板と上記傾斜接続壁の間に設けられ
た第１空間と；この第１空間内に配設された電気部品
と；を備えたことを特徴とするカメラの電気部品実装構
造。
【請求項２】請求項１において、さらに、カメラ内に
設けられたフレキシブル配線板と；このフレキシブル配
線板の一部から延出して形成された延出配線部と；この
延出配線部と上記フレキシブル配線板の間に設けられた
折り返し部と；を備え、電気部品は、上記延出配線部に実装されかつ上記折り返
し部が折り返された状態で、第１空間内に配設されてい
るカメラの電気部品実装構造。
【請求項３】請求項２において、フレキシブル配線板
は、パトローネ室前壁とパトローネ室上壁と接続傾斜壁
とに沿って配設され、フレキシブル配線板と傾斜接続壁の間に、第１空間内に
位置する第２空間が形成され、電気部品は、この第２空間内に配設されているカメラの
電気部品実装構造。
【請求項４】フィルムパトローネ室とスプール室を備
えたカメラにおいて、カメラボディ内部におけるパトローネ室上方前縁の空間
内に電気部品が配設されていることを特徴とするカメラ
の電気部品実装構造。
【請求項５】カメラ内に配設され、表裏のいずれか一
面のみに配線パターンを有するフレキシブル配線板と；
このフレキシブル配線板の周縁の一部に形成した折り返
し部と；この折り返し部上に実装した電気部品と；を備
え、上記折り返し部を折り返し、その電気部品を上記フレキ
シブル配線板の配線パターンが形成された面とは反対面
側に位置させた状態でカメラボディ内の空間に位置させ
たことを特徴とするカメラの電気部品実装構造。
【請求項６】請求項５において、カメラボディ内の上
記空間は、カメラボディ内部におけるパトローネ室上方
前縁の空間であるカメラの電気部品実装構造。
【請求項７】請求項１ないし６のいずれか１項におい
て、電気部品は、コイルであるカメラの電気部品実装構
造。