JPH0980056A - 粒子反応パターン判定装置 - Google Patents
粒子反応パターン判定装置Info
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- JPH0980056A JPH0980056A JP23433295A JP23433295A JPH0980056A JP H0980056 A JPH0980056 A JP H0980056A JP 23433295 A JP23433295 A JP 23433295A JP 23433295 A JP23433295 A JP 23433295A JP H0980056 A JPH0980056 A JP H0980056A
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Abstract
いパターン検出を可能とし、パターン判定の信頼性を向
上できる粒子反応パターン判定装置を提供する。 【解決手段】プレート供給手段と、これから送り出され
たマイクロタイタープレート(MTP)1を、このMT
P1の上下面を解放した状態で、かつMTP1の周壁3
に突設されたリブ4を使って掴むMTP掴み機構31
と、このMTP掴み機構31を搬送する搬送手段51
と、搬送されるMTP1の各ウエル内に収容されている
検体の反応パターンを検査判定する手段と、検査終了後
のMTP1をMTP掴み機構31から回収するプレート
回収手段と、搬送されるMTP1が検査位置に至る前の
位置においてMTP1の底面に高分子吸水マット72を
圧接させてMTP1の底面に付着している水分を除去す
る水分除去手段71とを備えている。
Description
の検出や細菌感受性の検査などを行う目的で、いわゆる
マイクロタイター法を実行するときに必要なパターン判
定の完全自動化に寄与できる粒子反応パターン判定装置
に関する。
の検出、各種蛋白質の検出、ビールス等の検出、細菌感
受性の検査を行うとき、マイクロタイター法で検出・判
定することが広く行われている。
は、検体を収容するために、図6に示すようなマイクロ
タイタープレート(以後、MTPと略称する。)1と呼
称されている検体収容容器が使用される。
チレン、ポリ塩化ビニールなどの透光性のプラスチック
で形成されており、検体を収容するためのウエル2を、
たとえば8×12の配列で96個備えている。ウエル2
相互の間隔は一定に保たれており、各ウエル2の底壁は
図7に示すようにU字状あるいはV字状に形成されてい
る。MTP1の周壁3は、ウエル2の深さより所定だけ
高く形成されており、その下端周縁部には水平方向外方
に向けて2mm程度突出する厚さ3mm程度のリブ4が
形成されている。そして、リブ4の下面で内周縁部に
は、周壁3の厚みに相当する幅の切欠部5が形成されて
おり、この切欠部5と別のMTPの上端部とを嵌合させ
ることによって、MTP1を複数積層できるようになっ
ている。また、周壁3の外面には図6に示すように、各
MTPを識別するためのバーコードラベル6を貼着する
領域が設定されている。
イクロタイター法で、たとえば抗原抗体反応を検査する
場合には、図7に示すように採取した血液7をウエル2
内に収容し、これに試薬を添加する。この試薬の添加に
よって粒子反応が起こり、この粒子反応は図8(a) に示
すようにパターン8として現れる。このパターン8の面
積は反応の程度を表している。そこで、パターン8のた
とえば面積を基準面積と比較し、図8(b) に示すように
陰性(−)か陽性(+)かを判定するようにしている。
定は、検査者の目視によって行われている場合が多い。
しかし、最近では画像処理技術を応用してパターン判定
を自動化する試みがなされている。
した従来の粒子反応パターン判定装置の概略構成が示さ
れている。この装置では、まずプレート供給装置10か
らMTP1を1枚ずつ取り出し、これをベルトコンベヤ
11へ引渡す。プレート供給装置10は、図10(a) に
示すように、MTP1を複数積層状態に保持しており、
このプレート積層体12から対をなす2組の係止爪13
a,13bおよび14a,14bを使って図10(b),
(c) に示すように、プレート積層体12の最下位に位置
しているMTP1を取り出し、これをベルトコンベヤ1
1へ引渡す。すなわち、2組の係止爪13a,13bお
よび14a,14bを最下位に位置しているMTP1の
リブ4と次段に位置してるMTP1のリブ4とに交互に
係止させて上下方向に移動させることにより、最下位に
位置しているMTP1を取り出すようにしている。
は、ベルトコンベヤ11の移動にしたがって搬送され
る。MTP1がラベル検出位置まで搬送されたときにバ
ーコードリーダ15でバーコードが読み取られる。ま
た、MTP1がパターン検出位置まで搬送されたときに
CCDカメラ等で構成されたパターン検出器16によっ
て各ウエル2内の粒子反応パターンが検出される。
ン情報とバーコードリーダ15で読み取られた識別情報
とは判定処理装置17に導入される。判定処理装置17
は、各ウエル毎に得られたパターン情報と基準となるパ
ターン情報とを比較して図8(b) に示すような判定結果
を求める。そして、この判定結果と識別情報とをプリン
タ18へ出力する。
MTP1は、ベルトコンベヤ11の移動に伴って回収位
置へと移動し、最終的にプレート回収装置19で回収さ
れる。このプレート回収装置19は先に説明したプレー
ト供給装置10と同様に、対をなす2組の係止爪を使っ
てベルトコンベヤ11からMTP1を受取り、これを順
次下に当てがうようにして積層し、プレート積層体の形
態で回収するようにしている。
来の粒子反応パターン判定装置にあっては次のような問
題があった。すなわち、各ウエルに検体を収容したMT
Pを検査場所まで運搬したり、検査時間まで待機させる
ときには、通常、複数のMTPを積層状態にし、かつこ
れを低温容器に収納する方法が採られている。このた
め、検査を行うために低温容器からMTPを常温中に取
出すと、MTPの表面に水滴が付着し易い。また、MT
Pを積み重ねた場合、直下に位置しているウエル中の試
薬などから水分が蒸発し、この水分が直上に位置してい
るウエルの底壁外面に付着し、これらの水蒸気が発達し
て水滴になることもある。
方法には幾つかあるが、一般的には各ウエルを透過した
透過光から反応パターンを検出している。この場合、M
TPの表面、特に下面に水滴が付着していると、これが
光を吸収するので、精度の高いパターン検出が困難とな
る。
破線矢印20で示す位置、すなわちMTP1がパターン
検出器16の下に至る前の位置において、ガーゼなどの
ように吸湿性・吸水性に富んだものでMTP1の下面に
付着している水滴を人間が拭き取る方式を採用してい
る。
中に人間による水滴の拭き取り行程が介在しているた
め、検査時間を短縮することが困難であった。また、水
滴の拭き取りに要する時間は多大のもので、1日に1000
枚程度の検査を行うときには作業者の疲労を招く問題も
あった。
人間が拭き取る代わりに、ベルトコンベヤに穴を設け、
この穴を通して温風をMTPの下面に吹き付けて乾燥さ
せる方式も考えられているが、この方式では原理上、短
時間(数秒以内)に水滴を除去することが困難である。
プレート供給装置10において、対をなす2組の係止爪
13a,13bおよび14a,14bを使ってプレート
積層体12の最下位に位置しているMTP1を取り出
し、これをベルトコンベヤ11へ引渡す構成を採用して
いるので、ベルトコンベヤ11に引渡されるMTP1に
反りが発生し易く、この反りがなくなるまで待つ場合に
は検査時間が長くなり、また反りが存在したままでパタ
ーン検出を行なうと精度の高いパターン検出ができない
という問題もあった。
れる注入物の重さは僅か数グラムであるが、ウエル2の
数が96個となると、MTPと注入物とを合わせた重量
が数百グラムとなる。このMTPを10〜20枚積層す
ると、プレート積層体12の総重量は数キログラムとな
る。
下位に位置しているMTP1に設けられているリブ4に
対をなす係止爪を係止させ、この係止によってプレート
積層体12の全重量を支えるようにしている。先に説明
したように、MTP1は樹脂で形成されており、このプ
レートに設けられているリブ4は厚みが3mm程度で、
突出量も2mm程度のものである。このようなリブ4で
数キログラムのプレート積層体12を支えると、最下位
に位置しているMTP1は図11に示すように中央部が
下に凸となる形態に変形する。MTP1が正常な形状に
戻るにはある時間が必要である。このため、MTP1が
正常な形状に戻るまで待つと、必然的に検査時間が長く
なり、また変形したままパターン検出を行なうと精度の
高いパターン検出ができないことになる。
子反応パターン判定装置にあっては、パターン判定を自
動化しているとはいえ、途中の行程において人間による
手作業を介在させる必要があるので検査時間を短縮する
ことが困難であった。また、従来の装置ではプレート積
層体の最下位に位置しているMTPを取出して送り出す
方式を採用しているので、送り出されるMTPに反りが
発生し易く、この反りがなくなるまで待つと検査時間が
長くなり、また反りが存在したままでパターン検出を行
なうと精度の高いパターン検出ができないという問題も
あった。
のを防止できるとともに検査行程に人間が介在するのを
解消でき、もって検査時間の短縮化を図れるとともに、
精度の高いパターン検出を可能とし、パターン判定の信
頼性を向上できる粒子反応パターン判定装置を提供する
ことを目的としている。
に、本発明に係る粒子反応パターン判定装置は、検体を
収容するウエルを複数有した透光性のMTPを送り出す
プレート供給手段と、このプレート供給手段から送り出
されたマイクロタイタープレートを該マイクロタイター
プレートの上下面を解放した状態で、かつ上記マイクロ
タイタープレートの周壁に突設されたリブを使って掴む
掴み機構と、この掴み機構を所定の経路に沿って搬送す
る搬送手段と、この搬送手段を介して搬送される前記M
TPの各ウエル内に収容されている検体の粒子反応パタ
ーンを検査判定する検査判定手段と、検査終了後のMT
Pを前記掴み機構から回収するプレート回収手段と、前
記搬送手段を介して搬送される前記MTPが前記検査判
定手段による検査位置に至る前の位置において上記MT
Pの底面に高分子吸水マットを圧接させて上記MTPの
底面に付着している水分を除去する水分除去手段とを備
えている。
TPを積層状態に保持し、最上位に位置しているMTP
を前記掴み機構に引渡す昇降手段を備えていることが好
ましい。
タープレートの上下面を解放した状態で、水平方向の両
側から上記マイクロタイタープレートに近付いて上記マ
イクロタイタープレートの周壁に突設されたリブの下面
を支える一対の回動自在な係止爪と、前記マイクロタイ
タープレートの上面を解放した状態で前記係止爪に対し
て上記マイクロタイタープレートを押え付ける弾性押圧
機構とを備えていることが好ましい。
機構から引渡された前記MTPを順次上に重ねて積層回
収する昇降手段を備えていることが好ましい。さらに、
前記水分除去手段は、上面で前記高分子吸水マットを保
持するすの子と、このすの子の下方に設けられて上記す
の子を保持するとともに前記高分子吸水マットから押し
出された水滴を集める水受け皿と、この水受け皿,前記
すの子,前記高分子吸水マットを一体に昇降させる昇降
機構とを備えていてもよい。
孔径が1 〜100 μm、空孔率が70〜90%のポリウレタン
多孔体で形成されていることが好ましい。上記構成の粒
子反応パターン判定装置では、プレート供給手段から送
り出されたMTPを掴み機構で掴みながら所定の経路に
沿って搬送する。そして、掴み機構は、MTPの上下面
を解放した状態で、MTPの周壁に突設されたリブを使
って掴む構成となっている。
ート積層体の最上位に位置しているMTPから順次供給
することが可能となり、プレート回収側においては順次
上に重ねて回収することが可能となる。プレート積層体
の最上位に位置しているMTPには、自身の荷重しか加
わっていないので、反りなどは生じていない。したがっ
て、正常な形状のMTPを順次供給することが可能とな
る。この供給形態は検査時間の短縮化および精度の高い
パターン検出に寄与する。
した状態で掴み動作を行うので、水分除去手段の動作を
妨げることがない。しかも、水分除去手段はMTPの底
面に高分子吸水マットを圧接させてMTPの底面に付着
している水分を除去する方式を採用している。高分子吸
水マットとして、気孔径が1 〜100 μm、空孔率が70〜
90%のポリウレタン多孔体を用いれば、MTPの底面に
付着している水分を極めて短時間(ほとんど瞬時)に除
去できる。したがって、上記構成の掴み機構と上記水分
除去方式とが相俟って水分除去手段の完全自動化を実現
でき、検査時間の一層の短縮化に寄与する。
した状態で掴み動作を行うので、MTPの各ウエル内に
収容されている検体の粒子反応パターンをたとえば透過
光を用いて検査判定する検査判定手段の動作を妨げるこ
とはない。
判定装置では、検査行程を完全に自動化でき、検査時間
の短縮化を図れるとともに、精度の高いパターン検出が
可能となり、パターン判定の信頼性も向上できる。
実施形態を説明する。図1には本発明の一実施形態に係
る粒子反応パターン判定装置のブロック構成図が示され
ている。
示している。このプレート供給装置21は、図2(a) に
示すように、MTP1を複数積層したプレート積層体2
2を支持する保持台23を備えている。この保持台23
は昇降機構24に連結されており、この昇降機構24の
動作によって上下方向に移動する。昇降機構24は、た
とえば図示しないステッピングモータの回転を減速機構
を介して直線運動に変換する機構等で構成されている。
そして、上記ステッピングモータは、後述する制御装置
25によって後述する関係に制御される。
ト積層体22を支持した保持台23を上方へ移動させた
ときに安全限界点で信号を送出する上限位置センサ26
と、同じく上方へ移動させたときに基準位置において信
号を送出する上方基準位置センサ27と、下方へ移動さ
せたときに安全限界点で信号を送出する下限位置センサ
28と、下方へ移動させたときに基準位置において信号
を送出する下方基準位置センサ29とが設けられてい
る。これらセンサは、たとえば光学的な原理を応用した
構成となっている。そして、これらセンサの出力は制御
装置25に導入される。
ト引渡し領域30が設定されている。そして、このプレ
ート引渡し領域30に、図3に示すように構成されたM
TP掴み機構31が搬送機構51によって選択的に配置
される。
ベース32を備えている。ベース32の一部には枠状部
33が形成されており、この枠状部33には該枠状部内
に下方からMTP1を侵入させるための縦横寸法がMT
P1の縦横寸法より僅かに大きい窓34が上下方向に開
口して設けられている。そして、枠状部33の内周面で
上端部には4つの辺に1つずつ位置するようにばね材1
20が固定されている。これらばね材120は、下端部
が僅かに折り曲げてあり、上端部がねじによって枠状部
33に固定されている。枠状部33の対向する短手辺の
外側部には、水平方向に平行に延びる軸35a,35b
が軸受36a,36bおよび37a,37bによって回
動自在に支持されている。これら軸35a,35bには
板状に形成された係止爪38a,38bの上端側がそれ
ぞれ固定されている。これら係止爪38a,38bの下
端内面部には、図4に示すように、MTP1の周壁3に
形成されているリブ4を選択的に嵌入させるための溝3
9a,39bがそれぞれ形成されている。
機構51側に向けて延びており、これら延伸部は方向変
換を可能にする連結機構40a,40bを介してソレノ
イド41a,41bのプランジャ42a,42bに連結
されている。
33内にMTP1が所定だけ侵入している状態でソレノ
イド41a,41bが励磁されると、プランジャ42
a,42bが後退し、この後退に伴って軸35a,35
bが回動し、この回動に伴って係止爪38a,38bが
図3中実線矢印43a,43bで示す方向、つまりMT
P1に近付く方向に回動して各係止爪38a、38bに
設けられている溝39a,39bにMTP1に形成され
たリブ4を嵌入させ、これによってMTP1に対する掴
み動作を行う。実際には、各係止爪38a、38bに設
けられている溝39a,39bの下壁がリブ4の下面を
支え、これら下壁にばね材120がMTP1を押え付け
る形態の掴み動作となる。また、ソレノイド41a,4
1bに対する励磁を停止すると、ばね44a,44bの
復元力でプランジャ42a,42bが前進するととも
に、係止爪38a,38bが図3中破線矢印45a,4
5bで示す方向、つまりMTP1から離れる方向に回動
してMTP1に対する掴み動作を停止する。
考慮し、ばね44a,44bの復元力で係止爪38a,
38bをいわゆる閉じ、ソレノイド41a,41bの動
作で係止爪38a,38bをいわゆる開けるように構成
してもよい。
P掴み機構31のベース32を水平方向に案内するガイ
ド棒52と、このガイド棒52と平行に設けられてベー
ス32に形成された雌ねじと噛合する雄ねじを有した送
りねじ53と、この送りねじ53を回転させる図示しな
い回転駆動機構とで構成されている。なお、回転駆動機
構は、たとえばステッピングモータと減速機構とで構成
されており、このステッピングモータは制御装置25に
よって後述する関係に制御される。
には、プレート引渡し領域30を起点として、水分除去
領域61、ラベル検出領域62、パターン検出領域6
3、プレート回収領域64が上記順に設定されている。
内されて通過するMTP掴み機構31の枠状部33の真
下に位置する関係に水分除去装置71が配置されてい
る。この水分除去装置71は、図4に示すように、縦横
寸法がMTP1の縦横寸法より所定だけ小さく、厚さが
2cm程度の高分子吸水マット72と、この高分子吸水
マット72を保持するすの子73と、このすの子73の
下方に設けられてすの子73を保持するとともに高分子
吸水マット72から押し出された水を集める水受け皿7
4と、この水受け皿74,すの子73,高分子吸水マッ
ト72を一体に昇降させる昇降機構75とで構成されて
いる。
径が1 〜100 μm、空孔率が70〜90%のポリウレタン多
孔体(商品名“ルビーセル”トーヨーポリマー株式会社
製)で形成されている。昇降機構75は、たとえば図示
しないステッピングモータの回転を減速機構を介して直
線運動に変換する機構等で構成されている。そして、上
記ステッピングモータは、後述する制御装置25によっ
て後述する関係に制御される。
上方へ移動させたときに安全限界点で信号を送出する上
限位置センサ76と、同じく上方へ移動させたときに基
準位置において信号を送出する上方基準位置センサ77
と、下方へ移動させたときに安全限界点で信号を送出す
る下限位置センサ78と、下方へ移動させたときに基準
位置において信号を送出する下方基準位置センサ79と
が設けられている。これらセンサは、たとえば光学的な
原理を応用した構成となっている。そして、これらセン
サの出力は制御装置25に導入される。
れているバーコードを読取るバーコードリーダ15が設
けられている。また、パターン検出領域63には照明光
源81でMTP1の下面を照射し、このときの透過光か
ら各ウエル内の粒子反応パターンを検出するCCDカメ
ラ等で構成されたパターン検出器82が設けられてい
る。そして、パターン検出器82で検出された各パター
ン情報とバーコードリーダ80で読み取られた識別情報
とは判定処理装置83に導入される。判定処理装置83
は、各ウエル毎に得られたパターン情報と基準となるパ
ターン情報とを比較して図8(b) に示すような判定結果
を求める。そして、この判定結果と識別情報とをプリン
タ84へ出力する。
は、プレート回収装置91が設けられている。このプレ
ート回収装置91は、図5(a) に示すように、MTP1
を支持する保持台92を備えている。この保持台92は
昇降機構93に連結されており、この昇降機構93の動
作によって上下方向に移動する。昇降機構93は、たと
えば図示しないステッピングモータの回転を減速機構を
介して直線運動に変換する機構等で構成されている。そ
して、上記ステッピングモータは、後述する制御装置2
5によって後述する関係に制御される。
移動させたときに安全限界点で信号を送出する上限位置
センサ94と、同じく上方へ移動させたときに基準位置
において信号を送出する上方基準位置センサ95と、下
方へ移動させたときに安全限界点で信号を送出する下限
位置センサ96と、下方へ移動させたときに基準位置に
おいて信号を送出する下方基準位置センサ97とが設け
られている。これらセンサは、たとえば光学的な原理を
応用した構成となっている。そして、これらセンサの出
力は制御装置25に導入される。
み機構31がプレート引渡し領域30,水分除去領域6
1,ラベル検出領域62,パターン検出領域63,プレ
ート回収領域64の定められた場所に位置したか否かを
検出ためのセンサを示し、106,107および10
8,109はMTP掴み機構31の係止爪38a,38
bが閉じているか否かを検出するためのセンサを示して
いる。これらセンサの出力は制御装置25に導入され
る。また、図4中、110はドレンバルブを示してい
る。
ターン判定装置の動作を説明する。まず、プレート供給
装置21の保持台23上には、図2(a) に示すように、
未検査のMTP1をたとえば25枚積層したプレート積
層体22が保持されているものとする。これらMTP1
は低温容器から取出されたもので、常温雰囲気への取出
しによってその表面に水滴が付着しているものもある。
また、このときMTP掴み機構31がプレート供給装置
21の真上、つまりプレート引渡し領域30に係止爪3
8a,38bを開いた状態で位置しているものとする。
与えると、制御装置25はプレート供給装置21の昇降
機構24に上昇指令を与える。この結果、図2(b) に示
すように保持台23が上昇を開始し、これに伴ってプレ
ート積層体22が上昇する。そして、上方基準位置セン
サ27が出力を送出する位置までプレート積層体22の
上端が上昇した位置で上昇動作を一旦停止させる。上方
基準位置センサ27は、プレート積層体22の積層方向
の寸法誤差に拘らずプレート積層体22の上端とMTP
掴み機構31との間の関係距離が予め定められた距離L
に至ったことを検出する。なお、上記距離Lは、プレー
ト積層体22の上端が距離Lだけ上昇したとき、最上位
に位置しているMTP1がMTP掴み機構31の枠状部
33内にばね材120によって所定の押圧力を受ける関
係に所定だけ入り込み、この状態で係止爪38a,38
bを閉じると、これら係止爪38a,38bに設けられ
ている溝39a,39bにMTP1のリブ4が丁度嵌入
する条件が得られる値に設定されている。
1の係止爪38a,38bが開いていることを確認した
うえで、昇降機構24を制御して、図2(c) に示すよう
に保持台23を距離Lだけ上昇させる。この動作によっ
て、図2(c) に示すように最上位に位置しているMTP
1がMTP掴み機構31の枠状部33内に前述した条件
を満たすように所定だけ入り込む。
1のソレノイド41a,41bを励磁する。この励磁に
よって係止爪38a,38bが閉じ、これら係止爪38
a,38bに設けられている溝39a,39bにMTP
1のリブ4が嵌入する。
1の係止爪38a,38bが閉じていることを確認した
うえで、図2(d) に示すように昇降機構24を制御して
最上位から2番目に位置しているMTP1の上端部がM
TP掴み機構31から距離Lだけ離れた場所に位置する
ように保持台23を下降させる。このとき、最上位に位
置していたMTP1はMTP掴み機構31によって図4
に示すように、安定性よく保持された状態にある。
積層体22の最上位に位置しているMTP1がMTP掴
み機構31に引き渡される。最上位に位置しているMT
P1には、自身の荷重しか加わらない。したがって、反
りなどの変形が生じていないMTP1がMTP掴み機構
31に引き渡されることになる。
転駆動源であるステッピングモータに回転指令を与え
る。この結果、MTP掴み機構31およびこれに保持さ
れているMTP1は、図1中右側に向けて移動を開始す
る。
で移動すると、センサ102が出力を送出する。このセ
ンサ102の出力を受けて制御装置25は搬送機構51
の移動を停止させる。
動停止を確認したうえで、水分除去装置71の昇降機構
75に上昇指令を与える。この結果、高分子吸水マット
72,すの子73,水受け皿74が一体に上昇を開始す
る。そして、上方基準位置センサ77が出力を送出する
位置まで高分子吸水マット72の上端が上昇した位置で
上昇動作を一旦停止させる。
ット72の厚み誤差に拘らず高分子吸水マット72の上
端とMTP掴み機構31に保持されているMTP1の下
面との間の距離が予め定められた距離Sに至ったことを
検出する。なお、上記距離Sは、高分子吸水マット72
の上端が距離Sだけ上昇したとき、上記上端がMTP掴
み機構31に保持されているMTP1の下面に接触し、
かつ圧接力に伴う高分子吸水マット72の厚み減少量が
予め定められた量となる値に設定されている。
御して、高分子給水マット72を距離Sだけ上昇させ、
約1秒後に再び距離Sだけ離れた位置まで下降させる。
この動作によって、高分子給水マット72がMTP掴み
機構31に保持されているMTP1のウエル底壁外面を
包み込むように上記外面に約1秒間圧接する。この圧接
によってMTP1に上方に向かう力が加わるが、MTP
1は周壁に形成されたリブ4を係止爪38a,38bの
溝39a,39bに嵌入させて支持されているので、圧
接力によってMTP掴み機構31から外れるようなこと
はない。
気孔径が1 〜100 μm、空孔率が70〜90%のポリウレタ
ン多孔体で形成されている。この素材は、吸水性が極め
てよく、ほとんど瞬時に吸水する。そして、吸水量(乾
燥時重量に対する飽和湿潤時重量の割合)も400%近
い。したがって、上記のように高分子吸水マット72を
MTP1のウエル底壁外面に圧接することによって、ウ
エル底壁外面に付着している水滴を確実に除去できる。
なお、連続して水分除去を行うと、高分子吸水マット7
2の吸水量が増えるが、ある程度増えた段階で圧接時に
押し出される。この押し出された水は水受け皿74に集
められる。実験によると、MTPの下面に付着している
水滴を昇降時間を含めて4秒以内の時間でガーゼなどで
くまなく拭き取った場合と同程度に除去できることが確
認されている。また、厚さ20mmの高分子吸水マット
72でMTP約1000枚分の水滴を良好に除去するこ
とができる。
再び距離Sだけ離れた位置まで下降したことを確認する
と、搬送機構51の回転駆動源であるステッピングモー
タに再び回転指令を与える。この結果、MTP掴み機構
31およびこれに保持されているMTP1は、図1中右
側に向けて移動を再開する。
領域62まで移動すると、センサ103が出力を送出す
る。このセンサ103の出力を受けて制御装置25はバ
ーコードリーダ80を動作させる。このバーコードリー
ダ80で得られたMTP1の識別情報は判定処理装置8
3に導入される。
領域63まで移動すると、センサ104が出力を送出す
る。センサ104の出力を受けて制御装置25はパター
ン検出器82を動作させる。この場合、MTP1はMT
P掴み機構31によってその周縁部のみで支持されてお
り、MTP1の上下面が解放されている。したがって、
照明光源81から出た光はMTP1の下面に一様に照射
される。また、MTP1はパターン検出領域63に至る
前の時点において前述した水分除去装置71で付着して
いる水分が除去されている。したがって、パターン検出
器82によって反応パターンが精度よく検出される。
ン情報は判定処理装置83に導入される。判定処理装置
83は、各ウエル毎に得られたパターン情報と基準とな
るパターン情報とを比較して図8(b) に示すような判定
結果を求める。そして、この判定結果と識別情報とをプ
リンタ84へ出力する。
領域63を通過し、プレート回収領域64まで移動する
と、センサ105が出力を送出する。センサ105の出
力を受けて制御装置25は搬送機構51の移動を停止さ
せる。そして、プレート回収装置91の昇降機構93に
上昇指令を与える。この結果、図5(a) に示すように保
持台92が上昇を開始する。そして、上方基準位置セン
サ95が出力を送出する位置まで保持台92の上端が上
昇した位置で上昇動作を一旦停止させる。
上端(保持台92上にMTPが積まれているときには最
上位に位置しているMTPの上端)がMTP掴み機構3
1に保持されているMTP1の下端からたとえばMTP
一枚分の厚さに相当する距離Qに至ったことを検出す
る。
御して、図5(b) に示すように保持台92を距離Qだけ
上昇させる。この動作によって、MTP掴み機構31に
保持されているMTP1の下面に保持台92が接触状態
で、かつ下方から重なるように位置した状態となる。こ
の状態で、MTP掴み機構31におけるソレノイド41
a,41bの励磁を停止する。この動作によって係止爪
38a,38bが開き、これら係止爪38a,38bに
設けられている溝39a,39bがMTP1のリブ4か
ら離れる。したがって、MTP1は保持台92上に置か
れた状態、つまりプレート回収装置91によってソフト
ランディング的に回収されたことになる。 次に、制御
装置25は、MTP掴み機構31の係止爪38a,38
bが開いていることを確認したうえで、図5(c) に示す
ように昇降機構93を制御し、保持台92上に保持され
ているMTP1の上端部が前述した距離Qだけ離れた場
所に位置するように保持台92を下降させて待機させ
る。
テッピングモータを逆転させてMTP掴み機構31をプ
レート引渡し領域30まで移動させ、上述した一連の動
作を再び行なわせる。
プレート供給装置21に積まれたプレート積層体22の
上方から一枚ずつMTP1を取出し、これを水分除去行
程、識別情報読取行程、パターン検出行程を経て順次積
み重ねて回収する行程を完全に自動化することができ
る。
ものではない。すなわち、上記実施形態では、MTP掴
み機構31の係止爪38a,38bを駆動する駆動源と
してソレノイドを用いているが、モータを用いることも
できる。また、プレート供給装置21にプレート積層体
22を自動供給する機構やプレート回収装置91からプ
レート積層体を自動排出する機構をさらに設けてもよ
い。さらに上記実施形態では、MTP1の周壁に形成さ
れたリブ4のうちMTPの短手辺領域に位置している部
分をMTP掴み機構31の係止爪38a,38bで係止
させるようにしているが、長手辺領域に位置している部
分を掴ませるようにしてもよい。また、高分子吸水マッ
トの素材も上記実施形態で用いている素材に限定される
ものではない。さらに、ラベル検出はプレート供給装置
21に積層配置されているとき、あるいは掴み機構に引
渡されるときに行ってもよい。
全行程を完全に自動化でき、検査時間の短縮化を図れる
とともに、精度の高いパターン検出を可能とし、パター
ン判定の信頼性を向上できる。
定装置のブロック構成図
動作を説明するための図
斜視図
す側面図
動作を説明するための図
タープレートの斜視図
パターン形態の一例および同パターンの判定結果の一例
を示す図
成図
ための図
の図
Claims (6)
- 【請求項1】検体を収容するウエルを複数有した透光性
のマイクロタイタープレートを送り出すプレート供給手
段と、このプレート供給手段から送り出されたマイクロ
タイタープレートを該マイクロタイタープレートの上下
面を解放した状態で、かつ上記マイクロタイタープレー
トの周壁に突設されたリブを使って掴む掴み機構と、こ
の掴み機構を所定の経路に沿って搬送する搬送手段と、
この搬送手段を介して搬送される前記マイクロタイター
プレートの各ウエル内に収容されている検体の粒子反応
パターンを検査判定する検査判定手段と、検査終了後の
前記マイクロタイタープレートを前記掴み機構から回収
するプレート回収手段と、前記搬送手段を介して搬送さ
れる前記マイクロタイタープレートが前記検査判定手段
による検査位置に至る前の位置において上記マイクロタ
イタープレートの底面に高分子吸水マットを圧接させて
上記マイクロタイタープレートの底面に付着している水
分を除去する水分除去手段とを具備してなることを特徴
とする粒子反応パターン判定装置。 - 【請求項2】前記プレート供給手段は、複数のマイクロ
タイタープレートを積層状態に保持し、最上位に位置し
ているマイクロタイタープレートを前記掴み機構に引渡
す昇降手段を備えていることを特徴とする請求項1に記
載の粒子反応パターン判定装置。 - 【請求項3】前記掴み機構は、前記マイクロタイタープ
レートの上下面を解放した状態で、水平方向の両側から
上記マイクロタイタープレートに近付いて上記マイクロ
タイタープレートの周壁に突設されたリブの下面を支え
る一対の回動自在な係止爪と、前記マイクロタイタープ
レートの上面を解放した状態で前記係止爪に対して上記
マイクロタイタープレートを押え付ける弾性押圧機構と
を備えていることを特徴とする請求項1に記載の粒子反
応パターン判定装置。 - 【請求項4】前記プレート回収手段は、前記掴み機構か
ら引渡された前記マイクロタイタープレートを順次上に
重ねて積層回収する昇降手段を備えていることを特徴と
する請求項1に記載の粒子反応パターン判定装置。 - 【請求項5】前記水分除去手段は、上面で前記高分子吸
水マットを保持するすの子と、このすの子の下方に設け
られて上記すの子を保持するとともに前記高分子吸水マ
ットから押し出された水滴を集める水受け皿と、この水
受け皿,前記すの子,前記高分子吸水マットを一体に昇
降させる昇降機構とを備えていることを特徴とする請求
項1に記載の粒子反応パターン判定装置。 - 【請求項6】前記高分子吸水マットは、気孔径が1 〜10
0 μm、空孔率が70〜90%のポリウレタン多孔体で形成
されていることを特徴とする請求項1または5に記載の
粒子反応パターン判定装置。
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- 1995-09-12 JP JP23433295A patent/JP3813648B2/ja not_active Expired - Fee Related
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