JPH0894631A - 容器移送装置 - Google Patents

容器移送装置

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JPH0894631A
JPH0894631A JP25292894A JP25292894A JPH0894631A JP H0894631 A JPH0894631 A JP H0894631A JP 25292894 A JP25292894 A JP 25292894A JP 25292894 A JP25292894 A JP 25292894A JP H0894631 A JPH0894631 A JP H0894631A
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JP
Japan
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rack
centrifugation
container
sample
centrifugal
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JP25292894A
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English (en)
Inventor
Takashi Ikegami
孝 池上
Toshiyuki Maruyama
敏之 丸山
Toru Kura
徹 倉
Koichi Wakatake
孝一 若竹
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Nittec KK
Shibuya Corp
Nissho Corp
Original Assignee
Shibuya Kogyo Co Ltd
Nittec KK
Nissho Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 遠心分離処理が終了した検体の遠心処理状態
を自動的に判定し、遠心分離処理不良の検体を自動的に
再遠心処理する容器移送装置を提供する。 【構成】 容器移送装置を、遠心分離装置で遠心処理さ
れた容器を次の処理位置まで移送する搬送ラインの中途
部に遠心状態判定を配設し、該遠心状態判定装置により
遠心分離処理による血ペイと血清との分離状態から遠心
分離不良を判定して、これに該当する検体が収容された
容器は、再び遠心分離位置へ返送され、かつ、異常がな
かった検体が収容された容器は、上記次の処理位置まで
移送されるように上記搬送ラインを駆動制御することを
特徴とするものである。尚、上記遠心状態判定装置は、
遠心分離処理が施された容器内の血清と血ペイとの境界
面を検知して、血清量・血漿量を計算し、或は、遠心分
離処理が施された検体の黄疸・乳ビ・溶血の状態を判定
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、遠心処理が終了した
容器を次の処理工程へ移送する前に、該遠心分離処理が
正常に行なわれたか否かを自動的に判定し、遠心分離処
理不良と判定された容器を、上記次の処理工程へ送るこ
となく、例えば、再度遠心分離処理工程と返送し、正常
に遠心分離されたもののみを自動的に次の処理工程へ移
送するように構成してなる容器移送装置に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】周知のように、検査機器で血液
の臨床生化学的分析や臨床免疫学的分析等の分析を行な
う場合、その前処理として遠心分離処理が行なわれ、こ
の遠心分離処理が終了した検体は、近年では、例えば、
自動搬送ラインによって各種検査機器まで移送されるよ
うに構成されているものも多い。
【0003】ところで、このような検体の自動搬送ライ
ンシステムの場合、遠心不良検体がままあり、このよう
な遠心不良検体をそのまま搬送ラインへ流した場合に
は、搬送ラインや検査装置が途中でストップしたり、検
査処理が所謂歯抜け状態となって、連続検査処理の効率
が非常に悪くなる、という問題を有していた。
【0004】この発明は、かかる現状に鑑み創案された
ものであって、その目的とするところは、遠心分離処理
が終了した検体の遠心処理状態を自動的に判定し、遠心
分離処理不良の検体を自動的に再遠心処理するように構
成されてなる容器移送装置を提供しようとするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る容器移送装置にあっては、遠心分離装
置で遠心処理された容器を次の処理位置まで移送する搬
送ラインの中途部に遠心状態判定を配設し、該遠心状態
判定装置により遠心分離処理による血ペイと血清との分
離状態から遠心分離処理不良を判定し、これに該当する
検体が収容された容器は、再び遠心分離位置へ返送さ
れ、かつ、異常がなかった検体が収容された容器は、上
記次の処理位置まで移送されるように上記搬送ラインを
駆動制御することを特徴とするものである。尚、この発
明において、上記遠心状態判定装置は、遠心分離処理が
施された容器内の血清と血ペイとの境界面を検知して、
血清量・血漿量を計算し、或は、遠心分離処理が施され
た検体の黄疸・乳ビ・溶血の状態を判定するように構成
することもできる。
【0006】
【実施例】以下、添付図面に示す一実施例に基きこの発
明を詳細に説明する。
【0007】図1には、この発明に係る容器移送装置が
適用された全自動前処理装置が示されており、この全自
動前処理装置は、採血された血液検体が収容されてなる
検体容器1と、この検体容器1が複数本(図示の実施例
では5本)づつ立設されたラック2と、該ラック2に保
持された検体容器1を検体ストックヤード10から遠心
セット位置aへ搬送する第1搬送ライン11と、この第
1搬送ライン11の中途部に連結されたデフォルトライ
ン20と、この第1搬送ライン11の終端部近傍に配設
された自動遠心分離装置30と、この自動遠心分離装置
30で遠心分離処理が終了した検体容器1を検査別分注
位置eまで搬送する第2搬送ライン40と、この第2搬
送ライン40の中途部に配設された遠心状態判定装置5
0及び自動開栓装置55と、この自動開栓装置55で開
口された検体容器1内から検体を吸引して各子容器6に
検査別毎に自動分注する検体分注装置60と、上記分注
作業が終了した検体容器1のラック2をストックする処
理済容器ストックヤード70と、これら各装置を連係さ
せて駆動制御する制御装置80と、から構成されてい
る。尚、図中符合90は、情報入力部を示している。
【0008】検体容器1は、断面略U字状に形成された
公知の採血管等と同様に形成されており、その上端開口
部には、プラスチックシート状の密封栓或はゴム栓が封
着されている。
【0009】また、この検体容器1の外周面には、バー
コードラベル(図示せず)が貼着されており、該バーコ
ードラベルには、検体情報が予め入力されている。この
検体情報としては、例えば、患者氏名や患者登録番号ま
たは性別、保険種別や保険番号、検査種別等の識別情報
がバーコード化されて記録されている。勿論、この識別
情報のバーコード化手段は公知であるので、その詳細な
説明をここでは省略する。
【0010】ラック2は、上記検体容器1を複数本(図
示の実施例では5本)づつ立設するように構成されてい
ると共に、該ラック2の外表面には、ラック番号が記録
されたバーコードラベル(図示せず)が貼着されてい
る。勿論、このラック番号は、磁気記憶媒体で構成し、
或は、光が透過する複数個の小孔を組み合わせて構成さ
れてなる公知の手段で形成することもできる。
【0011】このように複数本の検体容器1が立設保持
されたラック2は、前記検体ストックヤード10にセッ
トされる。
【0012】検体ストックヤード10は、上記のように
セットされたラック2を複数本並列にストックするもの
で、該検体ストックヤード10にセットされたラック2
は、前記第1搬送ライン11を介して順次遠心セット位
置aへ間欠搬送される。
【0013】第1搬送ライン11は、2条の並設された
エンドレスベルトで構成されてなる縦送り装置12と、
この縦送り装置12を間欠同期駆動する駆動装置(図示
せず)と、この縦送り装置12の終端部に配設された横
送り装置13と、この横送り装置13を間欠駆動する駆
動装置(図示せず)と、から構成されており、上記遠心
セット位置aは、上記横送り装置13で搬送されるラッ
ク2の停止位置に設定されている。尚、上記縦送り装置
12およびその駆動装置と横送り装置13およびその駆
動装置の構成は、公知のエンドレスベルトの間欠駆動機
構およびタイミングベルト等を利用したラック間欠押し
出し機構等を適宜組み合わせて構成することができるの
で、その詳細な説明をここでは省略する。
【0014】デフォルトライン20は、上記第1搬送ラ
イン11の右側に平行に配設された2条のエンドレスベ
ルトで構成され、その始端部は、上記第1搬送ライン1
1の横送り装置13の中途部に連結されている。尚、上
記エンドレスベルトを廃止して、デフォルトライン20
に移送されたラック2を、次に移送されてくるラック2
で押圧して移送するように構成することもできる。
【0015】そして、上記第1搬送ライン11の横送り
装置13の中途部であって、上記デフォルトライン20
との連結部の上流側には、情報読取装置21が配設され
ている。
【0016】この情報読取装置21は、検体容器1やラ
ック2に貼着されたバーコードラベルのバーコード情報
を読み取るバーコードリーダと、ラック2に保持された
検体容器1の高さ寸法や本数を読み取るセンサー類とが
組み合わされて構成されている。
【0017】バーコードリーダは、公知の光学式バーコ
ードリーダ装置と同様に構成されており、検体容器1に
貼着されたバーコードラベルから、患者氏名や患者登録
番号または性別、保険種別や保険番号、検査種別等の識
別情報が読み取られる。また、下流側に配設された自動
遠心分離装置30による遠心処理の要否も、遠心セット
位置aに配設されたバーコードリーダ28によって判読
される。
【0018】従って、このバーコードリーダによってラ
ック番号や検体情報が読み取れなかった場合や、遠心分
離処理が不要な検体が収容された検体容器1がラック2
に混在して立設されている場合には、該ラック2はデフ
ォルトライン20へ移送されて、該情報は制御装置80
と入力され記録される。
【0019】また、上記センサー類は、公知の光学式セ
ンサーで構成されており、上下方向に複数個配置し、或
は、一のセンサーが上下方向にスキャンしてラック2に
立設された検体容器1の高さ寸法を計測するとともに、
該センサー類の配置位置を通過した検体容器1の数を自
動的にカウントしてこれを記憶し、このカウント数が1
ラックに立設保持された検体容器1の数が所定本数以下
の場合には、このラック2はデフォルトラインへ移送さ
れ、該情報は制御装置80に入力され記録される。
【0020】即ち、この実施例では、高さ寸法が異なる
検体容器1が混在している場合や検体容器1の立設本数
が不足する場合には、上記自動遠心分離装置30による
破損事故を招いたり平衡バランスが取れなくなるため、
これを異常ラックとして取り扱うように構成されてい
る。
【0021】このように制御装置80に異常ラックとし
て記録されたラック2は、上記第1搬送ライン11の横
送り装置13とデフォルトライン20との連結部に到達
すると、アクチュエータ等で構成された押圧装置(図示
せず)によってデフォルトライン20の始端部へ移送さ
れ、ストックされると共に、このストックされた情報
は、上記制御装置80に記録される。
【0022】このようにして情報読取装置21で異常な
しと判定されたラック2は、第1搬送ライン11の横送
り装置13によって遠心セット位置aまで搬送され、ピ
ックアップロボット25を介して前記自動遠心分離装置
30にセットされる。
【0023】ピックアップロボット25は、図1からも
明らかなように、上記第1搬送ライン11の縦送り装置
12と平行に配設されたガイドレール26と、このガイ
ドレール26の長手方向に沿ってスライド自在に、か
つ、昇降自在に取り付けられたクランパー27と、該ク
ランパー27を駆動させる駆動装置(図示せず)と、か
ら構成されている。尚、上記ガイドレール26の構成
は、公知のタイミングベルトまたはスクリューロッドを
利用した搬送機構と同様に構成されており、また、クラ
ンパー27は、公知のピックアップロボットに用いられ
ているクランパーと同様であるので、その詳細な説明を
ここでは省略する。
【0024】このように構成されてなるピックアップロ
ボット25は、上記遠心セット位置aまで搬送されたラ
ック2を1本づつクランプした後、これら各ラック2を
自動遠心分離装置30に形成された窓部31から自動遠
心分離装置30の内部に配設されてなるロータ(図示せ
ず)の対向位置と回転バランスが取れるように架設し、
または、該ロータから遠心分離処理が終了したラック2
を順次取り外して第2搬送ライン40の始端部cと搬送
し載置するように駆動制御される。
【0025】自動遠心分離装置30は、誤って手などを
差し込むことができないように、ロータおよびロータ駆
動部が透明または半透明な蓋体32で閉塞されており、
上記ピックアップロボット25によるラック2の脱着
は、上記蓋体32に開設された窓部31を介して行なわ
れるように構成されている他は、他の構成・作用は、公
知のバッチ処理方式の遠心分離装置と同様であるので、
その詳細な説明をここでは省略する。
【0026】勿論、この自動遠心分離装置30を、特許
第1523287号(特公平1−10267号)等を適
用して、連続遠心処理が可能なように構成することで、
ラック2の待機時間を大幅に短縮化できるように構成す
ることもできる。また、上記窓部31には、ピックアッ
プロボット25によるラック2の脱着作動に同期させて
該窓部31を開閉させる公知のシャッター機構を付設し
てもよい。
【0027】このようにして自動遠心分離装置30によ
る遠心分離処理が終了したラック2(ラック2に保持さ
れた検体容器1内の検体)は、上記ピックアップロボッ
ト25によって上記第2搬送ライン40の始端部cへ搬
送される。
【0028】第2搬送ライン40は、第1横送りベルト
装置41Aと、この第1横送りベルト装置41Aと平行
に配設された第2横送りベルト装置41Bと、この第2
横送りベルト装置41Bと平行に配設された第3横送り
ベルト装置41Cと、上記第2横送りベルト装置41B
の終端部に配設された縦送りベルト装置42と、該縦送
りベルト装置42の終端部に配設された分注横送りベル
ト装置43と、から構成されている。
【0029】それ故、ピックアップロボット25によっ
て上記第1横送りベルト装置41Aの始端部b1 にセッ
トされたラック2は、先ず、図1左方向へ移送された
後、アクチュエータ等で構成された押圧装置(図示せ
ず)によって第2横送りベルト装置41Bの始端部へ移
送され、この第2横送りベルト装置41Bに移送された
ラック2は、次に、図1右方向と移送されて遠心状態判
定位置cを経て開栓位置dへ送られる。
【0030】この遠心状態判定位置cには、該検体容器
1内の遠心状態を検知する遠心状態判定装置50が配設
されている。
【0031】この遠心状態判定装置50は、ラック2に
立設された検体容器1の上下方向に沿って光学式センサ
ーが走査して、この検体容器1内の遠心状態を検知する
もので、該光学式センサーは、公知の発光素子と受光素
子とが対設されて構成された透光式ものもや光反射式の
ものを用いることができるが、いずれの方式の場合に
も、遠心分離処理によって血ペイと血清との吸光度の差
異を受光素子で検出し、この吸光量をA/D変換電圧値
で比較して、該電圧値の差異が設定範囲以下の場合に
は、「混濁状態」とみなして、遠心分離処理不良と判定
し、或は、上記吸光度の変位高さ位置を検出すること
で、血清量・血漿量の不足を判定する。この血清量・血
漿量の計算は、検体容器1の内径と検体高さとで容易に
求めることができる。これらの情報は、上記制御装置8
0に入力され記録される。
【0032】このようにして遠心状態判定装置50によ
り遠心不良検体が混在されている検体容器1が保持され
たラック2は、上記制御装置80により作動制御される
アクチュエータで構成された押圧装置(図示せず)を介
して遠心状態判定位置cで第3横送りベルト装置41C
へ移送され、該第3横送りベルト装置41Cへ移送され
た遠心不良判定ラック2は、図1左方向と移送され、返
送位置b2 へ移送される。
【0033】そして、上記返送位置b2 に到達した遠心
不良判定ラック2は、上記ピックアップロボット25を
介して再び遠心セット位置aへ返送され、遠心不足のも
のは前記手順で再度遠心分離処理が施されるが、再び、
遠心不良と判定された場合には、該検体容器1を含むラ
ック2は開栓されないままスルーで移送され、そのラッ
クナンバーや検体ナンバーは、上記制御装置80に入力
され記録される。また、上記遠心状態判定装置50で
は、黄疸・乳ビ・溶血の測定も行なわれる。これは、所
定波長で検知することができる。
【0034】一方、上記遠心状態判定装置50により
「遠心不良なし」と判定されたラック2は、上記第2横
送りベルト装置41Bの終端部へ搬送された後、当該ラ
ック2を縦送りベルト装置42へ移送し、この縦送りベ
ルト装置42の終端部に当該ラック2が到達した後、当
該ラック2を上記分注横送りベルト装置43へ移送し、
この分注横送りベルト装置43の中途部に設定された検
査別分注位置eへ順次搬送するように構成されている。
【0035】また、上記第2横送りベルト装置41Bに
形成された上記遠心状態判定位置cの下流側に位置する
開栓位置dには、ストッパ44および自動開栓装置55
が配設されており、また、上記分注横送りベルト装置4
3の検査別分注位置eにはストッパ45が配設され、か
つ、該検査別分注位置eの手前には、検体容器IDとラ
ックIDを読み取るバーコードリーダ46が夫々配設さ
れている。尚、この全自動前処理装置では、ラックID
のみでも運用することができる。
【0036】上記ストッパ44は、開栓位置dに到達し
たラック2を、該ラック2に保持された検体容器1のゴ
ム栓が取り除かれるまでの間、上記開栓位置dで停止さ
せるように上記第2横送りベルト装置41Bの搬送路を
開閉するように構成されている。
【0037】また、上記ストッパ45は、検査別分注位
置eに到達したラック2を、該ラック2に保持された検
体容器1からの検体吸引・分注作業が終了するまでの
間、該検査別分注位置eで停止させるように、上記分注
横送りベルト装置43の搬送路を開閉するように構成さ
れており、また、検体容器1を1容器分、1ピッチづつ
移送するように構成されている。
【0038】尚、上記縦送りベルト装置42及びその駆
動装置47、第1横送りベルト装置41A、第2横送り
ベルト装置41B、第3横送りベルト装置41C及び分
注横送りベルト装置43とその各駆動装置48A,48
B,48C,49の構成は、前記第1搬送ライン11と
同様、公知のエンドレスベルトの駆動機構およびタイミ
ングベルト等を利用したラック間欠押し出し機構等を適
宜組み合わせて構成することができるので、その詳細な
説明をここでは省略する。また、バーコードリーダ46
の構成も公知のものと同様であるので、その詳細な説明
をここでは省略する。
【0039】自動開栓装置55は、上記横送りベルト装
置41の中途部dでラック2に立設保持された全ての検
体容器1からゴム栓を取り除くもので、その構成は、本
出願人が先に提案した特開平5−178394号(特願
平3−361092号)等に開示した公知の自動開栓機
構を適用することができるので、その詳細な説明をここ
では省略する。尚、検体容器1の割れを防止するために
は、上記ゴム栓に係合する係止部は、例えば、2本の刺
通ピンで構成するのが望ましい。
【0040】検体分注装置60は、左右方向に移動自在
なレール体61と、このレール体61の長手方向に沿っ
て手前から奥行方向にスライド自在で、かつ、昇降自在
なアーム体62と、このアーム体62に装着されたピペ
ット装置63と、から構成されている他は、レール体6
1の移動制御機構及びアーム体62のスライド・昇降制
御機構は、公知のXーY移送機構と同様であるので、そ
の詳細な説明をここでは省略する。また、ピペット装置
63自体の構成も、自動分析装置などに適用されている
公知のピペット装置と同様であるので、その詳細な説明
をここでは省略する。
【0041】このように構成された検体分注装置60
は、ラック2が検査別分注位置eに到達すると、先ず、
アーム体62がディスポチップが収容されたチップラッ
ク100,110のいずれかの上部まで移動した後、下
降して、ピペット装置63のピペット(図示せず)の下
端部に未使用のディスポチップを装着する。
【0042】この後、上記アーム体62は上昇して検査
別分注位置eの上方まで移動して下降し、ラック2に立
設保持された検体容器1内の血清中にピペット(ディス
ポチップ)の先端部を浸漬した後、ピペット装置63が
作動して上記血清を所要量吸引して上昇し、複数本の子
容器6が立設保持されたマガジン120,130の上方
まで移送される。
【0043】このようにして上記アーム体62がマガジ
ン120,130の予め指定された上方位置まで移送さ
れると、次に、上記アーム体62が下降し、ピペット
(ディスポチップ)の先端部を子容器6内に挿入し、吸
引した血清を所要量づつ吐出する。この吐出作業は、指
定された検査項目数に対応して各子容器6に対して連続
して行なわれる。
【0044】このようにして血清の分注作業が終了する
と、上記アーム体62は上昇して現位置まで復動し、こ
の現位置で上記ディスポチップがピペットの先端部から
取り除かれて廃棄される。
【0045】上記子容器6は、本実施例では2個のマガ
ジン120,130に、例えば、50本づつ立設保持さ
れており、マガジン120は生化学的分析用に、マガジ
ン130は免疫学的分析用に、という具合に検査別に用
いられるように配置される。勿論、この発明では、2個
のマガジン120,130を上記説明例のように用いる
ことなく、自動分析装置用のサンプルカセット等に対応
させて設定することもでき、その数も上記実施例に限定
されるものではない。
【0046】尚、上記マガジン120,130の設置部
位には、バーコード等で形成されたマガジンIDを読み
取るマガジンリーダ121,131が付設されている。
このマガジンリーダ121,131の構成は、前記ラッ
クIDを読み取るリーダと同様に構成されているので、
その詳細な説明をここでは省略する。
【0047】処理済容器ストックヤード70は、検体容
器1が保持されてなるラック2をストックする場所であ
り、上記分注横送りベルト装置43の終端部まで搬送さ
れたラック2は、縦送り装置71を介して処理済容器ス
トックヤード70へ順次押圧され移送される。勿論、こ
の処理済容器ストックヤード70の終端部に、例えば、
上記ストックされたラック2を次の位置へ搬送するラッ
ク移送装置(図1に仮想線で示す)を連結し、検体容器
の連続自動搬送システムに当該全自動前処理装置を組み
込んで構成することもできる。
【0048】制御装置80は、コンピュータCPUで構
成されており、上記各機構を連係させた状態で連続的に
作動制御すると共に、上記バーコードリーダ28及びバ
ーコードリーダ46で読み取られたラックIDとマガジ
ンリーダ121,131で読み取られたマガジンIDと
を対照させ、検体の分注ミスが発生しないように管理
し、また、自動遠心分離装置30へのラック2の架設状
態や遠心分離時間を管理するように構成されている。
【0049】また、この制御装置80には、電源81、
プリンタ82、CRT等で形成された表示部及びキィボ
ード83、ICカードリーダまたはフロッピーディスク
ドライブ84及びデータ通信装置85が接続されてお
り、遠心分離処理の状態や分注作業の管理データ等がリ
アルタイムで表示部に表示され、かつ、プリンタ82に
プリントアウトできるように構成されている。尚、IC
カードリーダまたはフロッピーディスクドライブ84
は、例えば、本全自動前処理装置の取扱者番号や前処理
条件等のプログラムが入力されたICカードまたはフロ
ッピーディスク(図示せず)からこのプログラムを読み
出し、これを制御装置80に落とすもので、本全自動前
処理装置は、このプログラムに基づいて駆動制御され
る。勿論、制御条件をキィボード83で直接入力するこ
ともできる。
【0050】上記データ通信装置85は、外部とのデー
タ通信が可能な複数本の通信回線を保有しており、これ
らの各通信回線は、例えば、外部ホストコンピュータと
接続される前処理情報用通信回路と、少なくとも一以上
の他の外部機器に接続される機器間通信用回路と、外部
保守サービス施設に接続される保守サービス用通信回路
と、から構成されている。
【0051】前処理情報用通信回路は、上記全自動前処
理装置に必要な前処理情報を、電話回線を通じて外部ホ
ストコンピュータから受信し、上記制御装置80のIC
メモリーのデータ保存回路に格納し、或は、外部ホスト
コンピュータと前処理作業情報等を送信して、双方向通
信が可能なように構成されている。
【0052】機器間通信用回路は、例えば、当該全自動
前処理装置と他の前処理機器や自動分析装置または外部
パーソナルコンピュータと接続し、検体の前処理情報
や、他の機器の制御装置から必要なデータやプログラム
等の分析条件等を当該全自動前処理装置の制御装置80
に格納し記憶保存すると共に、当該全自動前処理装置に
おけるICメモリーに格納された情報等を上記他の機器
の制御装置と送信できるように構成されている。
【0053】保守サービス用通信回路は、本全自動前処
理装置のメンテナンス業務を担当している外部保守サー
ビス施設に設置されているコンピュータに電話回線を介
して双方向通信可能に接続されており、全自動前処理装
置が故障したときには、外部保守サービス施設に設置さ
れているコンピュータによって本全自動前処理装置の制
御部80とアクセスして、故障原因を見つけ出すために
必要なデータを呼び出して外部保守サービス施設に設置
されているコンピュータに接続された画面に表示し、ま
たは、プリンタにプリントアウトし、かつ、外部保守サ
ービス施設に設置されているコンピュータのデータ記憶
保存回路(図示せず)に記録保存するように構成されて
いる。
【0054】尚、上記制御装置80には、情報入力部9
0から上記前処理情報等を入力し、或は、分注結果や本
装置の運転状況などを外部からモニタリングすることも
できる。
【0055】この情報入力部90は、コンピュータ(C
PU)91と、CRT等で形成された表示部及びキィボ
ード92及びプリンタ93から構成されている。
【0056】
【発明の効果】本発明に係る容器移送装置は、以上説明
したように、遠心分離処理が終了した検体の遠心処理状
態を自動的に判定し、遠心不良のものは、これを自動的
に再遠心処理するように構成されているので、この種の
搬送作業や分析処理を、歯抜け等が生じない状態で連続
処理することができる、という優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る全自動前処理装置の
概略的な構成を示す全体平面説明図である。
【符号の説明】
1 検体容器 2 ラック 25 ピックアップロボット 30 自動遠心分離装置 40 第2搬送ライン 41A 第1横送りベルト装置 41B 第2横送りベルト装置 41C 第3横送りベルト装置 50 遠心状態判定装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丸山 敏之 石川県金沢市大豆田本町甲58番地 渋谷工 業株式会社内 (72)発明者 倉 徹 石川県金沢市大豆田本町甲58番地 渋谷工 業株式会社内 (72)発明者 若竹 孝一 東京都小金井市中町4丁目13番14号 株式 会社ニッテク内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遠心分離装置で遠心処理された容器を次
    の処理位置まで移送する搬送ラインの中途部に遠心状態
    判定を配設し、該遠心状態判定装置により遠心分離処理
    による血ペイと血清との分離状態から遠心分離処理不良
    を判定し、これに該当する検体が収容された容器は、再
    び遠心分離位置へ返送され、かつ、異常がなかった検体
    が収容された容器は、上記次の処理位置まで移送される
    ように上記搬送ラインを駆動制御することを特徴とする
    容器移送装置。
  2. 【請求項2】 前記遠心状態判定装置は、遠心分離処理
    が施された容器内の血清と血ペイとの境界面を検知し
    て、血清量・血漿量を計算することを特徴とする請求項
    1に記載の容器移送装置。
  3. 【請求項3】 前記遠心状態判定装置は、遠心分離処理
    が施された検体の黄疸・乳ビ・溶血の状態を判定するこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2のいずれに記載
    の容器移送装置。
JP25292894A 1994-09-21 1994-09-21 容器移送装置 Pending JPH0894631A (ja)

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