JPH0978839A - パネルの取付装置および取付方法 - Google Patents

パネルの取付装置および取付方法

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JPH0978839A
JPH0978839A JP23507195A JP23507195A JPH0978839A JP H0978839 A JPH0978839 A JP H0978839A JP 23507195 A JP23507195 A JP 23507195A JP 23507195 A JP23507195 A JP 23507195A JP H0978839 A JPH0978839 A JP H0978839A
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guide frame
guide rail
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Akihiko Takeda
昭彦 竹田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 風の影響を少なくできかつ設置位置の位置合
わせも容易に行えてパネルの取付作業性を向上すること
ができるパネルの取付装置を提供すること。 【解決手段】 取付装置1は、建物2に取り付けられた
カーテンウォールユニット10の縦枠13で構成されたガイ
ドレール部11と、ガイドレール部11にガイドレール部11
に沿った方向に移動可能にガイドされ、ホイスト21で移
動される案内フレーム30と、前記ユニット10を保持する
吸盤45などの保持手段を有し、案内フレーム30に沿って
移動自在に設けられた移送ロボット40とを備える。案内
フレーム30がガイドレール部11でガイドされるため、風
でフレーム30や移送ロボット40が揺れることがなく、風
の影響を少なくできて作業を続行できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の外壁を構成
するカーテンウォールユニット、PC(プレキャストコ
ンクリート)版等の壁パネルや、建物の屋根を構成する
屋根パネル等の各種パネルを建物に取り付けるパネルの
取付装置および取付方法に関する。
【0002】
【背景技術】高層ビルなどの外壁を構成するカーテンウ
ォールユニットを建物に取り付けるにあたっては、通
常、カーテンウォールユニットをホイストクレーンやタ
ワークレーンで吊り上げて建物の躯体に取り付けてい
た。
【0003】具体的には、建物の一階分(ワンフロア
分)の高さ寸法を有するカーテンウォールユニットを用
意し、このユニットをタワークレーンなどで吊り上げて
建物の躯体である各階の床にファスナーを用いて取り付
けたり、建物の各階の床間に方立を掛け渡して取り付け
ておき、この方立にガラスユニットなどの小型のカーテ
ンウォールユニットをタワークレーンなどで吊り上げて
取り付けていた。
【0004】このような取付方法では、カーテンウォー
ルユニットを建物に取り付けるにあたって室内側からの
作業で行えるため、高層ビルにおいても作業性を向上す
ることができる利点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな取付方法では、カーテンウォールユニットをタワー
クレーンなどで吊り上げているため、吊り上げ時に風の
影響を受けてしまい、強風時には作業を行うことができ
ず、その分、施工期間が長くなるという問題があった。
また、タワークレーンなどは、吊り上げ位置の精度がそ
れほど高くないため、カーテンウォールユニットを所定
の位置に正確に設置することが難しく、取付作業が煩雑
になるという問題もあった。
【0006】一方、タワークレーンを使用しないパネル
取付装置として、特開平1−105870号公報に開示
されたものが知られている。このパネル取付装置は、吊
上げワイヤーで吊り上げられる保持フレームにチェンブ
ロックを設け、このチェンブロックでパネルを支持する
ように構成したものである。そして、このパネル取付装
置では、保持フレーム全体を吊上げワイヤで吊り上げた
後、建物のフロア外縁に沿って敷設されたレール上を移
動する横移動装置に保持フレーム上部を載置し、横移動
装置で保持フレームごと水平移動させ、その後チェンブ
ロックでパネルを上下方向に位置合わせしていた。
【0007】しかしながら、このパネル取付装置では、
パネルはチェンブロックで保持フレームに吊り下げられ
ており、保持フレームも吊り上げワイヤーで吊り上げら
れており、いずれの部材も単に吊り下げられているだけ
であるため、風の影響を受ける点では従来のパネルをク
レーンで吊り上げる場合と変わらないという問題があっ
た。
【0008】本発明の目的は、風の影響を少なくできか
つ設置位置の位置合わせも容易に行えてパネルの取付作
業性を向上することができるパネルの取付装置および取
付方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のパネルの取付装
置は、建物の側面や屋根面などにパネルを取り付ける取
付装置であって、建物側に設けられたガイドレール部
と、このガイドレール部にガイドレール部に沿った方向
に移動可能にガイドされた案内フレームと、この案内フ
レームを前記ガイドレール部に沿って移動させる案内フ
レーム移動手段と、前記パネルを保持する保持手段を有
しかつ前記案内フレームに沿って移動自在に設けられた
パネル移送手段と、を備えることを特徴とするものであ
る。
【0010】また、本発明のパネルの取付方法は、建物
側に設けられたガイドレール部で案内フレームをガイド
レール部に沿った方向に移動可能にガイドさせた後、案
内フレーム移動手段でガイドレール部の一端側に案内フ
レームを移動し、パネル移送手段を案内フレームに沿っ
てガイドレール部の前記一端側方向に移動してガイドレ
ール部の一端側に設けられたパネル供給位置に配置し、
このパネル供給位置に用意されたパネルを前記パネル移
送手段の保持手段で保持させた後、前記案内フレーム移
動手段で案内フレームをガイドレール部に沿ってその他
端側に移動し、前記パネル移送手段を前記案内フレーム
に沿ってガイドレール部の前記他端側方向に移動して位
置合わせした後に、パネル移送手段に保持されたパネル
を建物側に取り付けることを特徴とするものである。
【0011】ここで、前記ガイドレール部は、専用のガ
イドレールを建物の躯体に取り付けてもよいが、例え
ば、パネルを取り付けるために設けられる方立にガイド
レール部となる溝等を設けて構成してもよいし、建物に
既に取り付けられた各パネルの目地を介して対向配置さ
れた各縦枠等のパネル側面によって構成してもよい。
【0012】このような本発明によれば、案内フレーム
は、ガイドレール部に沿った方向に移動可能にガイドさ
れているので、案内フレームおよび案内フレームに取り
付けられたパネル移送手段は風が吹いても揺れたり振れ
たりすることがなく、従来であれば作業を中断しなけれ
ばならないような風が吹いても作業を続行することがで
き、施工期間を短縮することができる。
【0013】また、案内フレームはガイドレール部に沿
った方向に移動可能にガイドされているから、その他の
方向はガイドレール部によって位置決めされる。従っ
て、この案内フレームに沿ってつまり案内フレームを基
準に移動されるパネル移送手段もその移動方向の位置合
わせのみを行えばよく、位置合わせ作業が簡単となり、
作業性が向上する。例えば、外壁パネルを取り付ける場
合、案内フレームがガイドレール部によって上下方向に
移動可能に配置され、パネル移送手段が案内フレームに
沿って上下方向に移動自在に設けられている場合、左右
方向は、ガイドレール部によって位置決め規制されてい
るから、案内フレームをガイドレール部にガイドさせれ
ば、左右方向の位置合わせ作業が不要となり、上下方向
に複数のパネルを取り付ける際に、各パネルの上下位置
のみを合わせればよく、作業性を向上することができ
る。
【0014】さらに、パネル移送手段は、案内フレーム
内の比較的短い距離を移動できればよいから、短いピッ
チで位置制御できるように設定でき、パネルの位置合わ
せを高精度に行うことができる。ここで、短いピッチで
移動制御すると、ビルの外壁面のような長い距離を移動
するのに時間がかかるが、本発明では案内フレーム自体
を移動する案内フレーム移動手段を設けたので、長距離
の移動は案内フレーム毎移動させることで短時間で行
え、かつ細かい位置制御は案内フレーム上でパネル移送
手段を移動させることで行え、短時間でかつ高精度に位
置制御することができ、作業性を向上できて作業時間も
短縮することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1には、本実施の形態を適用し
たパネルの取付装置1が示されている。この取付装置1
は、ビル2の外周にパネルであるカーテンウォールユニ
ット10を取り付けるものである。
【0016】ビル2は、躯体である柱3および床板4で
構成され、その所定階(例えば5階)の床板4には、I
ビーム20がその床板4の外側面に平行に取り付けられ
ている。このIビーム20には、案内フレーム移動手段
であるモノレールホイスト21が取り付けられている。
【0017】ホイスト21のチェーン22には、案内フ
レーム30が吊り下げられている。このため、案内フレ
ーム30は、後述するガイドレール部でガイドされてい
なければ、ホイスト21がトロリーによってIビーム2
0に沿って左右方向に移動することで左右に移動可能
に、かつホイスト21でチェーン22を巻き上げたり、
下ろしたりすることで上下方向に移動可能に設けられて
いる。
【0018】案内フレーム30は、2本の平行に配置さ
れたH型鋼31と、このH型鋼31間を連結する連結フ
レーム32とで構成され、さらに図8に示すように、カ
ーテンウォールユニット10で構成されるガイドレール
部11内に配置されて上下方向にはガイドレール部11
に沿って移動可能に、かつ室内外方向および壁面に沿っ
た左右方向(ガイドレール部に沿った方向以外の方向)
にはガイドレール部11に妨げられて移動不能にガイド
されたガイド部33が設けられている。このガイド部3
3は、H型鋼31の上端および下端からH型鋼31の長
手寸法の約1/3の位置に突設されたフレーム34と、
このフレーム34の先端に回動自在に取り付けられたガ
イドローラ35とで構成されている。そして、図4に示
すように、上方のガイド部33よりも上側のH型鋼31
部分で上部フレーム31Aが構成され、下方のガイド部
33よりも下側のH型鋼31部分で下部フレーム31B
が構成されている。案内フレーム30のH型鋼31にお
ける室外側フランジの内面側には、図8に示すように、
ラック状の歯形36が形成されている。
【0019】この案内フレーム30には、カーテンウォ
ールユニット10を保持し、取付箇所まで移送するパネ
ル移送手段である移送ロボット40が取り付けられてい
る。移送ロボット40は、前記案内フレーム30の各H
型鋼31の歯形36に噛合する左右に各3箇所、計6箇
所に設けられた歯車41と、この各歯車41を駆動する
図示しないモータとからなる駆動手段を備えている。そ
して、移送ロボット40は、左右の各3箇所の歯車41
のうち、少なくとも2箇所の歯車41が歯形36に噛合
する範囲で、2本のH型鋼31に噛合しながら上下方向
に移動可能に構成されている。
【0020】移送ロボット40は、図3および図4にも
示すように、圧縮空気等の動力で伸縮するロッド43
と、このロッド43の先端に取り付けられた枠フレーム
44と、この枠フレーム44に取り付けられた吸盤45
とからなる保持手段を備えている。吸盤45は、真空吸
着等によってカーテンウォールユニット10のガラス1
2を吸着することでユニット10を保持することがで
き、かつスイッチ等を操作することで保持したユニット
10を離すことができるように構成されている。
【0021】一方、カーテンウォールユニット10は、
図8や図3にも示すように、ガラス12を保持する縦枠
13および横枠14を備えている。縦枠13の外側面に
は、前述のガイド部33のガイドローラ35が配置され
るガイド溝14が形成されている。そして、隣接配置さ
れた各カーテンウォールユニット10の対向する縦枠1
3の各ガイド溝14によってガイドローラ35を上下方
向に移動可能にかつ室内外方向および左右方向に移動不
能に案内するガイドレール部11が構成されている。
【0022】次に、このような取付装置1を用いたカー
テンウォールユニット10の取付方法について説明す
る。まず、図2に示すように、ビル2の1階部分を作業
スペースとして確保しておき、この1階部分のパネル供
給位置となる部分にカーテンウォールユニット10の組
立架台16を配置する。本実施の形態においては、輸送
制限を回避でき、かつ輸送効率も向上できるように、カ
ーテンウォールユニット10を三分割して3つのガラス
パネル10Aとして輸送しているため、この組立架台1
6において、ガラスパネル10Aを縦枠13および横枠
14内に取り付けてカーテンウォールユニット10を組
み立てる。
【0023】そして、ホイスト21を作動させて案内フ
レーム30を下方に移動する。この際、案内フレーム3
0は、カーテンウォールユニット10によるガイドレー
ル部11にガイドされて移動する。なお、最初に、カー
テンウォールユニット10を取り付ける場合には、例え
ば2階床板14部分に、1つのガラスパネル10Aサイ
ズのユニット10を取り付けてガイドレール部11を構
成したり、ユニット10を設けずに、ホイスト21で案
内フレーム30を吊り下げた状態でユニット10を取り
付ければよい。
【0024】そして、図3に示すように、案内フレーム
30の下側のガイド部33がガイドレール部11の最下
端位置まで下降したらホイスト21を停止する。その
後、移送ロボット40の歯車41を回転させて案内フレ
ーム30のH型鋼31に沿ってロボット40を下降さ
せ、下部フレーム31B部分に配置する。この際、移送
ロボット30の6箇所の歯車41のうち、最下端の2箇
所の歯車41がH型鋼31から外れても他の4箇所の歯
車41が歯形36に噛合していれば移送ロボット40を
案内フレーム30で支持することができるため、上下方
向中間部の2箇所の歯車41が下部フレーム31Bの最
下端部に配置される位置まで移送ロボット40を下降さ
せることができる。
【0025】これにより、移送ロボット40は組立架台
16に対向する位置つまりパネル供給位置に配置され
る。そして、ロッド43を伸ばして架台16にセットさ
れたカーテンウォールユニット10のガラス12に吸盤
45を吸着させてカーテンウォールユニット10を保持
した後、図4に示すように、ロッド43をたたんで組立
架台16からユニット10を取り外す。
【0026】次に、移送ロボット40を案内フレーム3
0の上下方向中間位置まで上昇させた後、図5に示すよ
うに、ホイスト21を用いて案内フレーム30を上昇さ
せる。この際、案内フレーム30はガイドレール部11
でガイドされたまま移動される。
【0027】案内フレーム30の上部フレーム31Aが
既に設置されたカーテンウォールユニット10の上方に
位置されたらホイスト21を停止し、図6に示すよう
に、移送ロボット40を上昇させて上部フレーム31A
部分に配置する。この際、移送ロボット30の上下方向
中間部の2箇所の歯車41が上部フレーム31Aの最上
端に配置される位置まで移送ロボット40を上昇させ
る。この案内フレーム30に対する移送ロボット40の
上下位置は、カーテンウォールユニット10の取付位置
に合わせて微調整される。
【0028】そして、図7および図8に示すように、ロ
ッド43を伸ばしてビル2側にカーテンウォールユニッ
ト10を移動する。この状態でビル2の室内側から床板
4に取り付けられている先付ファスナーにカーテンウォ
ールユニット10をボルト止めすることでユニット10
の取付作業が完了する。
【0029】さらに、今設置したカーテンウォールユニ
ット10の上に他のカーテンウォールユニット10を設
置する場合には、図2のようにホイスト21を操作して
案内フレーム30を組立架台16まで下降させ、以上に
説明した手順を繰り返して取付作業を行う。一方、Iビ
ーム20が設けられているところまでカーテンウォール
ユニット20を設置した場合には、案内フレーム30を
例えば最下端まで下ろしてガイドレール部11から外
し、ホイスト21をIビーム20に沿って左右方向に移
動させ、先に設置したカーテンウォールユニット10の
隣等に上記手順を繰り返して順次カーテンウォールユニ
ット10を設置すればよい。
【0030】また、Iビーム20が設置されている高さ
レベルまでのカーテンウォールユニット10を取り付け
終わった場合には、更に所定階上の床板4(例えば5階
までのカーテンウォールユニット10を取り付けた後
は、そこから5階上つまり10階の床板4)にIビーム
20を取り付け、所定階(例えば6〜10階)部分のカ
ーテンウォールユニット10の取付作業を前述の作業を
繰り返し行えばよい。なお、通常、高層ビルでは、柱3
や床板4等の躯体の施工と、カーテンウォールユニット
10の取付作業とが平行して行われるため、一定階毎に
順次カーテンウォールユニット10を設置するが、先に
躯体側の施工が完了している場合には、最上階部分にI
ビーム20を取り付け、壁面の縦方向一列毎にカーテン
ウォールユニット10を設置してもよい。
【0031】このような本実施の形態によれば、案内フ
レーム30をガイドレール部11で上下方向に移動可能
にガイドしているため、風が吹いても案内フレーム30
が左右あるいは室内外方向に揺れることがなく、風の影
響を受けることなく移動することができる。従って、案
内フレーム30に歯形36および歯車41の噛合で取り
付けられている移送ロボット40も風の影響を受けずに
移動させることができ、カーテンウォールユニット10
の取付作業を風に影響されずに施工することができる。
このため、従来であれば、作業を中断していた程度の風
が吹いても作業を続行でき、施工期間を短縮することが
できる。
【0032】また、案内フレーム30のガイド部33を
上端側および下端側からフレーム長さの1/3程度の位
置に配置し、その上下に上部フレーム31Aおよび下部
フレーム31Bを形成したので、組立架台16からカー
テンウォールユニット10を移送ロボット40に保持さ
せる作業や、移送ロボット40からユニット10を建物
躯体に取り付ける作業を、ガイド部33がガイドレール
部11にガイドされた状態で行うことができ、この場合
にも風の影響を排除することができて確実に作業するこ
とができる。
【0033】ガイドレール部11をカーテンウォールユ
ニット10の縦枠13を用いて構成しているので、別途
ガイドレールとなる部材を設ける必要がなく、作業性を
向上でき、かつコストも低減することができる。特に、
設置したカーテンウォールユニット10を利用してガイ
ドレール部11を構成しているので、前に設置したユニ
ット10を順次利用することで、最初のカーテンウォー
ルユニット10以外の各ユニット10は必ずガイドレー
ル部11で案内フレーム30をガイドしながら作業する
ことができ、風による影響を排除でき、風の有無に関わ
らず安定して作業することができる。
【0034】また、案内フレーム30に取り付けられた
移送ロボット40にカーテンウォールユニット10を保
持させて移送しているので、取り付けるカーテンウォー
ルユニット10の位置を微調整でき、位置合わせ作業を
容易に行うことができる。すなわち、移送ロボット40
は、ガイドレール部11を基準に配置された案内フレー
ム30に取り付けられているので、その左右方向の位置
は案内フレーム30をガイドレール部11にガイドさせ
るだけで簡単に合わせることができる。従って、各ユニ
ット10の取付時には上下方向の位置合わせ作業のみを
行えばよいため作業性を向上することができる。その
上、カーテンウォールユニット10の上下方向の位置合
わせは、案内フレーム30をホイスト21によって大ま
かに位置合わせした後、案内フレーム30に対して移送
ロボット40を移動させることで、歯形36および歯車
41のピッチで微調整することができる。このため、位
置合わせを高精度にかつ容易に行うことができる。
【0035】さらに、案内フレーム30をホイスト21
によって移動して大まかに位置合わせした後、案内フレ
ーム30に対して移送ロボット40を移動して位置合わ
せを行うことで、カーテンウォールユニット10を迅速
にかつ高精度に位置合わせすることができ、作業時間も
短縮することができる。
【0036】また、移送ロボット40は、カーテンウォ
ールユニット10を保持するにあたってガラス12に吸
着する吸盤45を用いているので、ユニット10の形状
に関わりなく、ガラス12あるいは平面部分を備えるユ
ニットであれば確実に保持することができ、様々なユニ
ットの取り付けに広く適用することができる。
【0037】カーテンウォールユニット10は、分割さ
れた3つのガラスパネル10Aを輸送し、現場の組立架
台16上で組み立てることで形成されているので、輸送
制限を回避できて輸送効率も向上することができるとと
もに、建物への取り付け時には1フロア分の高さ寸法を
有する大きさにできるため、取付枚数を少なくできて作
業性を向上することができる。
【0038】カーテンウォールユニット10を取り付け
るにあたって、大型のタワークレーンなどを不要にでき
るため、作業性を向上できかつ施工コストも低減するこ
とができる。
【0039】なお、本発明は、前述の実施の形態に限定
されない。例えば、前記実施の形態では、カーテンウォ
ールユニット10の縦枠13を用いてガイドレール部1
1を形成していたが、図9に示すように、カーテンウォ
ールユニット90を取り付けるために、建物の床板間に
方立91を掛け渡している場合には、方立91に凹溝状
のガイドレール部92を設けて案内フレーム30をガイ
ドしてもよい。この場合には、ユニット90を取り付け
る前であっても方立91さえ取り付けておけば案内フレ
ーム30をガイドでき、最初の1枚目のユニット90か
らも本発明の方法で取り付けることができる。また、カ
ーテンウォールユニット90を下側から順に配置する必
要がないため、例えば腰パネルとガラスパネルなどの種
類の異なるパネルを交互に取り付ける場合などに各腰パ
ネルを先に取り付けた後にガラスパネルを順次取り付け
ることもでき、作業性をより向上することができる。
【0040】また、前記実施の形態では、カーテンウォ
ールユニット10や方立91にガイドレール部11,9
2を形成していたが、専用のガイドレールを別途設けて
もよい。但し、ガイドレール部11,92をカーテンウ
ォールユニット10や方立91に設ければ、部品点数を
少なくできてコストも低減することができる。
【0041】さらに、前記実施の形態では、建物に1枚
のカーテンウォールユニット10毎に取り付けていた
が、案内フレーム30のH型鋼31を、カーテンウォー
ルユニット10の複数枚分の幅寸法だけ離して配置し、
横方向に複数枚のカーテンウォールユニット10を一度
に取り付けるように構成してもよい。また、案内フレー
ム30の上部フレーム31Aや下部フレーム31Bの長
さや移送ロボット40の上下方向の寸法を大きくして、
例えば2階フロア分(2枚)のカーテンウォールユニッ
ト10を一度に移送して取り付けるように構成してもよ
い。
【0042】また、案内フレーム移動手段としては、モ
ノレールホイスト21に限らず、移送ロボット40と同
様に、案内フレーム30部分にモータ等を配置し、この
モータを利用して案内フレーム30を移動するように構
成されたものでもよい。
【0043】さらに、案内フレームは、前述のように2
本のH型鋼31を有するものに限らず、例えば1本のH
型鋼31で構成されるものでもよい。この場合、移送ロ
ボット40は、モノレールのように1本のH型鋼31に
沿って上下動され、H型鋼31の左右いずれかの位置に
パネルを保持するように構成されていればよい。特に、
左右のバランスを考慮すれば、移送ロボット40は、H
型鋼31を挟んだ両側にパネルを保持するように構成さ
れ、2枚のパネルを同時に取り付けることができるよう
に構成されていることが好ましい。また、移送ロボット
40自体の構成や、パネルの保持手段の構成も前記実施
の形態のものに限らず、例えば、パネルの保持手段は、
パネルを係止する係止部等を備えたものなどでもよく、
設置するパネルの種類などに応じて適宜設定すればよ
い。
【0044】さらに、前記実施の形態では、案内フレー
ム30を移動した後に、移送ロボット40を移動させる
など、案内フレーム30と移送ロボット40とを別々の
タイミングで移動させていたが、それぞれを同時に移動
させてもよい。
【0045】また、本発明は、高層ビルの外壁をカーテ
ンウォールユニット10,90で構成する場合に限ら
ず、PC版等の各種パネルを建物の外壁に取り付ける場
合にも広く適用することができる。さらに、本発明は、
外壁を構成するパネルに限らず、建物の陸屋根や勾配屋
根などを構成する屋根パネルなどの各種パネルを取り付
ける場合にも適用することができる。
【0046】
【発明の効果】このような本発明のパネルの取付装置お
よび取付方法によれば、風の影響を少なくできかつパネ
ル設置時の位置合わせも容易に行えてパネルの取付作業
性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるパネルの取付装置
を示す概略斜視図である。
【図2】前記実施の形態において案内フレームを下降さ
せている状態を示す概略斜視図である。
【図3】前記実施の形態において組立架台からパネルを
保持する状態を示す斜視図である。
【図4】前記実施の形態において組立架台からパネルを
保持する状態を示す側面図である。
【図5】前記実施の形態において案内フレームを上昇さ
せている状態を示す概略斜視図である。
【図6】前記実施の形態において移送ロボットからパネ
ルを建物に取り付ける状態を示す斜視図である。
【図7】前記実施の形態において移送ロボットからパネ
ルを建物に取り付ける状態を示す側面図である。
【図8】前記実施の形態において移送ロボットからパネ
ルを建物に取り付ける状態を示す横断面図である。
【図9】本発明の他の実施の形態において移送ロボット
からパネルを建物に取り付ける状態を示す横断面図であ
る。
【符号の説明】
1…取付装置、2…ビル、10,90…パネルであるカ
ーテンウォールユニット、11,92…ガイドレール
部、12…ガラス、13…縦枠、16…組立架台、21
…案内フレーム移動手段であるモノレールホイスト、3
0…案内フレーム、31…H型鋼、33…ガイド部、3
5…ガイドローラ、36…歯形、40…パネル移送手段
である移送ロボット、41…歯車、43…ロッド、45
…吸盤、91…方立。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物にパネルを取り付ける取付装置であ
    って、建物側に設けられたガイドレール部と、このガイ
    ドレール部にガイドレール部に沿った方向に移動可能に
    ガイドされた案内フレームと、この案内フレームを前記
    ガイドレール部に沿って移動させる案内フレーム移動手
    段と、前記パネルを保持する保持手段を有しかつ前記案
    内フレームに沿って移動自在に設けられたパネル移送手
    段と、を備えることを特徴とするパネルの取付装置。
  2. 【請求項2】 建物にパネルを取り付ける取付方法であ
    って、建物側に設けられたガイドレール部で案内フレー
    ムをガイドレール部に沿った方向に移動可能にガイドさ
    せた後、案内フレーム移動手段でガイドレール部の一端
    側に案内フレームを移動し、パネル移送手段を案内フレ
    ームに沿ってガイドレール部の前記一端側方向に移動し
    て前記パネル移送手段をガイドレール部の一端側に設け
    られたパネル供給位置に配置し、前記パネル移送手段の
    保持手段でパネル供給位置に用意されたパネルを保持さ
    せた後、前記案内フレーム移動手段で案内フレームをガ
    イドレール部に沿ってその他端側に移動し、前記パネル
    移送手段を前記案内フレームに沿ってガイドレール部の
    前記他端側方向に移動して前記パネル移送手段を位置合
    わせした後に、パネル移送手段に保持されたパネルを建
    物側に取り付けることを特徴とするパネルの取付方法。
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