JPH0978599A - 基礎構造の基礎フーチング部固定装置 - Google Patents

基礎構造の基礎フーチング部固定装置

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JPH0978599A
JPH0978599A JP23553195A JP23553195A JPH0978599A JP H0978599 A JPH0978599 A JP H0978599A JP 23553195 A JP23553195 A JP 23553195A JP 23553195 A JP23553195 A JP 23553195A JP H0978599 A JPH0978599 A JP H0978599A
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foundation
footing
fixing
base
hole
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JP23553195A
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Kenichi Torii
建一 鳥居
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Komatsu Est Corp
Original Assignee
Komatsu Est Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基礎フーチング部が基盤に沿って横移動しな
いようにする。 【解決手段】 基礎フーチング部10の上面に基礎立上
り部30を載置して結合することで縦断面逆T字状の基
礎構造とし、前記基礎フーチング部10に固定用孔17
を形成し、その固定用孔17より固定用杭18の下部を
基盤1に打ち込み、その固定用孔17と固定用杭18と
の間にグラウト材を充填して固定用杭18と基礎フーチ
ング部10を一体化し、それによって基礎フーチング部
10が基盤1に沿って横移動しないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、予め工場等におい
て成形された基礎フーチング部と、予め工場等において
成形された基礎立上り部により縦断面が逆T字状となっ
た住宅等の基礎構造における基礎フーチン部が横移動し
ないように固定する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】住宅等の基礎構造としては基礎フーチン
グ部と基礎立上り部により縦断面が逆T字状としたコン
クリート製のものが知られ、この基礎構造は通常一般に
は、現場において基盤上に型枠を組んでコンクリートを
流し込んで成形し、いわゆる現場打ちコンクリートによ
り成形されている。
【0003】前述のように現場打ちコンクリートにより
基礎を成形するには、型枠セット、養生等のために施工
期間が長くなるし、熟練した作業者が必要となる。
【0004】このように施工期間が長く、熟練した作業
者が必要となる現場打ちコンクリート製の基礎構造に代
って、予め工場等で成形されたプレキャストコンクリー
ト板を使用した基礎構造が種々提案されている。
【0005】このプレキャストコンクリート板を使用し
た基礎構造であれば、型枠を組む必要がなくなり、養生
等も不要となるから、施工期間が短かくなる上、熟練し
た作業者も不要となる。
【0006】例えば、特開平5−255939号公報に
開示されたように、プレキャストコンクリート板より成
り、幅広で薄い板状体の基礎フーチング部の上に、プレ
キャストコンクリート板より成り、幅狭で縦長の板状体
の基礎立上り部を載置し、基礎フーチング部と基礎立上
り部を現場打ちコンクリート層により結合して逆T字状
とし、基礎立上り部で住宅の土台を支持し、その基礎立
上り部を基礎フーチング部により支持するようにした基
礎構造が知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】かかるプレキャストコ
ンクリート板を使用した基礎構造であると、基礎の上に
設置した上部構造物に作用する横風等により基礎フーチ
ング部が基盤に対して横移動することがある。
【0008】このために、例えば基礎フーチング部の底
部にスリット状の開口部を形成し、その開口部にコンク
リートを充填して基盤と基礎フーチング部を結合してい
る。
【0009】しかしながら、前述のようにしたので、基
盤と基礎フーチング部の結合強度が十分でなく基礎フー
チング部が基盤に対して横移動することがある。
【0010】そこで、本発明は前述の課題を解決できる
ようにした基礎構造の基礎フーチング部固定装置を提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、予め工場
等で成形された幅広の板状体の基礎フーチング部10の
上面に、予め工場等で成形された幅狭で縦長の板状体の
基礎立上り部30を載置して結合し、縦断面が逆T字状
とした基礎構造において、前記基礎フーチング部10に
固定用孔17を上面と下面に貫通して形成し、この固定
用孔17より固定用杭18の下部を基盤1に打ち込み、
その固定用杭18と固定用孔17との間にグラウト材を
充填して固定用杭18と基礎フーチング部10を一体化
した基礎構造の基礎フーチング部固定装置である。第2
の発明は、予め工場等で成形された幅広の板状体の基礎
フーチング部10の上面に、予め工場等で成形された幅
狭で縦長の板状体の基礎立上り部30を載置して結合
し、縦断面が逆T字状とした基礎構造において、前記基
礎フーチング部10に固定用孔17を上面と下面に貫通
して形成し、この固定用孔17と連続して基盤1に固定
用穴80を穿け、その固定用穴80と固定用孔17とに
亘ってグラウト材81を充填した基礎構造の基礎フーチ
ング部固定装置である。第3の発明は、第1の発明にお
ける固定用杭18を固定用孔17より小径として両者間
に環状の隙間を形成し、固定用杭18の上部をテーパ形
状とした基礎構造の基礎フーチング部固定装置である。
【0012】
【作 用】第1の発明によれば、基盤1に打ち込んだ
固定用杭18と基礎フーチング部10が一体化するの
で、その固定用杭18によって基礎フーチング部10が
基盤1に強固に固定され、基礎フーチング部10が基盤
1に沿って横移動することを確実に防止できる。第2の
発明によれば、基礎フーチング部10の固定用孔17と
基盤1の固定用穴80に亘ってグラウト材81によって
基礎フーチング部10が基盤1に強固に固定され、基礎
フーチング部10が基盤1に沿って横移動することを確
実に防止できる。第3の発明によれば、固定用孔17と
固定用杭18との間の環状の隙間に充填したグラウト材
で基礎フーチング部10が基盤11により強固に固定さ
れるし、テーパ形状の上部に沿ってグラウト材が隙間に
入り易くなる。
【0013】
【実 施 例】
(基礎構造の全体の概略)図1に示すように、基盤1上
に基礎フーチング部10が設置され、この基礎フーチン
グ部10の上に基礎立上り部30が載置され、その基礎
フーチング部10と基礎立上り部30を結合して縦断面
が逆T字状の基礎構造としてある。
【0014】(基盤の詳細)前記基盤1は地面2を溝状
に掘削しながら土砂と土質改良材を混合撹拌して土質改
良し、その上面を締固めたもので、その基盤1は地面2
より若干凹んでいると共に、その上面3はほぼ水平面と
してある。
【0015】なお、基盤1は根切り、栗石敷き、捨てコ
ンクリート打設して地業したものとしても良い。
【0016】(基礎フーチング部の詳細)前記基礎フー
チング部10は、プレキャストコンクリート板等の予め
工場等で成形された幅広で薄い板状体となり、この基礎
フーチング部10は直線部用基礎フーチング部11と接
合部用基礎フーチング部12の2種類が有る。
【0017】前記直線部用基礎フーチング部11は、平
面形状が長方形の板状体であり、その上面11aの幅方
向中間部には凹陥部13が長手方向全長に亘って形成し
てある。この凹陥部13にナット部材15が埋設してあ
る。前記凹陥部13の長手方向中間部13aは幅が狭
く、長手方向両端部は幅が広くしてあり、その幅広い長
手方向両端部13bの幅方向両側部に継ぎ用穴16が形
成してある。
【0018】前記直線部用基礎フーチング部11の幅方
向両側寄りには固定用穴17が上面11a、と下面11
bに貫通して形成してあり、この固定用穴17より固定
用杭18を基盤1に打ち込み、基盤1上に設置した直線
状部用基礎フーチング部11が横ずれしないようにして
ある。
【0019】前記接合部用基礎フーチング部12は平面
形状が正方形の板状体であり、その上面12aには凹陥
部19が形成してある。この凹陥部19は十字状となっ
て各端面に開口している。この凹陥部19の幅は、前記
直線部用基礎フーチング部11に形成した凹陥部13に
おける長手方向両端部13bと同一幅としてある。
【0020】なお、前記凹陥部19の各端面に開口する
部分には薄肉の堰板19aがあり、接続部の平面形状に
応じて堰板19aを破壊して凹陥部19を端面に開口さ
せる。
【0021】例えば、平面形状が直線状の場合には相対
向した2つの堰板19aを破壊し、L字状の場合には相
隣接する2つの堰板19aを破壊し、T字状の場合には
3つの堰板19aを破壊し、十字状の場合には4つの堰
板19aを破壊する。
【0022】前記接合部用基礎フーチング部12の凹陥
部19の中央部と各端面寄りにナット部材21がそれぞ
れ埋設してある。
【0023】前記接合部用基礎フーチング部12の各コ
ーナー部近くには継ぎ用穴22が形成され、この継ぎ用
穴22と前記直線部用基礎フーチング部11の継ぎ用穴
16に跨って継ぎ鉄筋23を嵌め込むようにしてある。
【0024】前記継ぎ鉄筋23は、下向きコ字状となっ
た補助鉄筋24に下向きコ字状となった一対の主鉄筋2
5を、前記基礎立上り部30の幅よりも広い間隔を置い
て平行に溶接したもので、主鉄筋25の下向部25aが
継ぎ用穴16,22に嵌まり込み、補助鉄筋24が直線
部用基礎フーチング部11と接合用基礎フーチング部1
2の突き合せ部間に形成した上部に開口する凹部26内
に入り込むようにしてある。
【0025】つまり、直線部用基礎フーチング部11の
長手方向端面には凹部11cが形成され、接合部用基礎
フーチング部12の各端面には凹部12cが形成してあ
る。そして直線部用基礎フーチング部11の端面と接合
用基礎フーチング部12の端面を突き合せると上部に開
口した凹部26が形成される。
【0026】前記直線部用基礎フーチング部11、接合
部用基礎フーチング部12は図2と図3に示すように、
上向きコ字状となった複数の主鉄筋27と補助鉄筋28
を形状に応じて組み合せ溶接し、その主鉄筋27と補助
鉄筋28に亘ってナット部材15,21をそれぞれ溶接
し、その後に型内にセット又は周囲に型枠を組んでコン
クリートを流し込んで成形してある。
【0027】(基礎フーチング部の設置)基盤1を施工
し、その基盤1の上面3に直線部用基礎フーチング部1
1と接合部用基礎フーチング部12を所定の配列として
置く。直線部用基礎フーチング部11の固定用穴17よ
り固定用杭18を基盤1に打ち込みする。直線部用基礎
フーチング部11の継ぎ用穴16と接合部用基礎フーチ
ング部12の継ぎ用穴22に継ぎ鉄筋23の主鉄筋25
下向部25aを嵌め込みする。
【0028】この状態で直線部用基礎フーチング部11
の凹陥部13と接合用基礎フーチング部12の凹陥部1
9に基礎立上り部30を嵌め込んで載置する。そして後
述するように長ボルトとナットで基礎フーチング部10
と基礎立上り部30を結合する。
【0029】前記各凹陥部13,19と基礎立上り部3
0の幅方向両側縦面下部との間にコンクリートを流し込
んで基礎フーチング部10と基礎立上り部30の下部を
強固に固定する。
【0030】前記流し込んだコンクリート29は図4に
示すように、固定用穴17と固定用杭18との隙間及び
固定用穴17の上部に入り込んで直線部用基礎フーチン
グ部11が基盤1に沿って横移動しないようにする。
【0031】具体的には、前記固定用穴17よりも固定
用杭18が小径となって両者間に隙間が生じるようにし
てあるし、固定用杭18は固定用穴17の下部まで打ち
込まれており、しかも固定用杭18の上部はテーパ状面
18aを有するので、固定用穴17に流れ込んだコンク
リート29が固定用杭18のテーパ状面18aに沿って
固定用穴17と固定用杭18との隙間にスムーズに流れ
込む。
【0032】一方、前記のコンクリート29は図4に示
すように継ぎ用穴16と継ぎ用穴22に流れ込み、継ぎ
鉄筋23の主鉄筋25下向部25aを継ぎ用穴16,2
2にコンクリート29で連結する。
【0033】これにより、直線部用基礎フーチング部1
1と接合部用フーチング部12が継ぎ鉄筋23を介して
連続するので、直線部用基礎フーチング部11と接合部
用基礎フーチング部12が強固に接合される。
【0034】(基礎立上り部30の詳細)前記基礎立上
り部30は、プレキャストコンクリート板などの予め工
場等で成形された幅狭で縦長の板状体であり、この基礎
立上り部30は短尺なる複数の単位基礎立上り部、例え
ば第1基礎立上り部31と第2基礎立上り部32の2種
類を接合したものとなっている。
【0035】前記第1基礎立上り部31は、前記直線部
用基礎フーチング部11に形成した凹陥部13における
長手方向中間部13aの幅より若干狭い幅で縦方向長さ
が幅の4倍(4倍とは限らず住宅の大きさ等により変化
する)となった幅狭で縦長の板状体となった本体部33
と、この本体部33の長手方向両端面33aにおける縦
方向一側面33b寄りに一体的に設けた突起部34より
成り、この突起部34の幅、突出長さは本体部33の幅
と同一で、その縦方向一側面34aは本体部33の縦方
向一側面33bと同一面となっている。この第1基礎立
上り部3には吊りワイヤを係着したり、配管を挿通した
り、換気口とする大径孔14が形成してあり、この大径
孔14は薄板14aで閉塞されており、必要に応じて薄
板14aを破壊する。
【0036】前記本体部33には中間部貫通孔35が縦
方向一側面33bと縦方向他側面33cに貫通して形成
され、前記突起部34にも端部貫通孔36が縦方向一側
面34aと縦方向他側面34bに貫通して形成してあ
る。
【0037】前記第2基礎立上り部32は、前記直線部
用基礎フーチング部11に形成した凹陥部13における
長手方向中間部13aの幅より若干狭い幅で、縦方向長
さが幅の4倍(4倍とは限らず住宅の大きさ等により変
化する)となった幅狭で縦長の板状体となった本体部3
7と、この本体部37の長手方向両端面37aにおける
縦方向中間に一体的に設けた突起部38より成り、この
突起部38の幅、突出長さは本体部37の幅と同一で、
突出長さ及び縦方向長さ(高さ)は前記第1基礎立上り
部31の突出部34の突出長さ、高さとそれぞれ同一
で、突起部38の縦方向一側面38aと本体部37の縦
方向一側面37bとの距離はその高さと同一となってい
る。
【0038】具体的には、第1基礎立上り部31と第2
基礎立上り部32の高さは同一で、各突起部34,38
の突出長さ、高さは第1・第2基礎立上り部31,32
の幅と同一で高さの1/4となっている・
【0039】前記本体部37には中間部貫通孔39が縦
方向一側面37bと縦方向他側面37cに貫通して形成
され、前記突起部38にも端部貫通孔40が縦方向一側
面38aと縦方向他側面38bに貫通して形成してあ
る。
【0040】前記第1基礎立上り部31と第2基礎立上
り部32は図5と図6に示すように、鉄筋41を形状に
合せて組合せ、その鉄筋41に中間部パイプ42と端部
パイプ43を溶接し、その状態で型内にセット又は周囲
に型枠を組んでコンクリートを流し込んで成形される。
【0041】前記各中間部パイプ42は前記本体部3
3,37高さよりもそれぞれ若干短かくなり、前記各中
間部貫通孔35,39の開口端部分は中間部パイプ42
より大径となり、各中間部パイプ42の長手方向端面が
開口端部に露出している。
【0042】前記第1基礎立上り部31の端部パイプ4
3は突起部34の高さより短かくなり、その端部パイプ
43の長手方向一端面は突起部34の縦方向一側面34
aより低くなって端部貫通孔36の開口端部の大径部に
突出し、端部パイプ43の長手方向他端面は突起部34
の縦方向他側面34bと面一となっている。
【0043】前記第2基礎立上り部32の端部パイプ4
3は突起部38の高さと同一長さで、その端部パイプ4
3の長手方向両端面は突起部38の縦方向一側面38
a、縦方向他側面38bと面一となっている。
【0044】(接合部の詳細)図1に示すように、第1
基礎立上り部31と第2基礎立上り部32の接合部には
第1補助ブロック50と第2補助ブロック51が設けて
ある。なお、第1・第2基礎立上り部31,32を、第
1基礎立上り部31の突起部34が必ず上面となるよう
に接合すれば第1補助ブロック50のみで良い。
【0045】前記第1補助ブロック50は図7に示すよ
うに、平面形状が矩形状の板状体で、その中央部にパイ
プ52が埋設されて貫通孔53としてあり、この第1補
助ブロック50はプレキャストコンクリート板などの予
め工場で成形されたものとなっている。
【0046】前記第1補助ブロック50は、1辺の長さ
が第1・第2基礎立上り部31,32の幅と等しい正方
形の平面形状となり、この第1補助ブロック50の高さ
は第1・第2基礎立上り部31,32の高さの1/4と
なり、パイプ52の長手方向両端面は高さ方向一側面5
0a、他側面50bと面一となっている。
【0047】前記第2補助ブロック51は図8に示すよ
うに、平面形状が矩形状の板状体で、その中央部にパイ
プ54が埋設されて貫通孔54としてあり、この第2補
助ブロック51はプレキャストコンクリート板などの予
め工場で成形されたものとなっている。
【0048】前記第2補助ブロック51は、1辺の長さ
が第1・第2基礎立上り部31,32の幅と等しい正方
形の平面形状となり、この第2補助ブロック51の高さ
は第1・第2基礎立上り部31,32の高さの1/4と
なり、パイプ54の長手方向一端面は第2補助ブロック
51の高さ方向一端面51aより低くなって貫通孔55
の大径一端部に露出し、パイプ54の長手方向他端面は
第2補助ブロック51の高さ方向他側面51bと面一と
なっている。
【0049】(直線状の接合構造)隣接する基礎立上り
部を平面形状が直線状に接合する場合には、図1に示す
ように第1基礎立上り部31の突起部34と第2基礎立
上り部32の突起部38を重ね合せる。これにより、第
1基礎立上り部31の本体部31長手方向一端面33a
と第2基礎立上り部32の本体部37長手方向一端面3
7aと突起部38の縦方向他側面38bとの間に下向き
空間部aが生じる。この下向き空間部aに2つの第1補
助ブロック50を重ね合せて挿入する。
【0050】前述の状態で第1・第2基礎立上り部3
1,32を、前述したように直線部用基礎フーチング部
11の凹陥部13と接合部用基礎フーチング部12の凹
陥部18に嵌め込んで載置する。
【0051】図9に示すように、突起部34の端部貫通
孔36、突起部38の端部貫通孔40、第1・第2補助
ブロック50の貫通孔53を挿通した長ボルト60の一
端ネジ部60aを、接合部用基礎フーチング部12のボ
ルト挿通穴20よりナット部材21に螺合すると共に、
前記長ボルト60の他端ネジ部60bにワッシャ61を
介してナット62を螺合する。
【0052】これにより、突起部34と突起部38が2
つの第1補助ブロック50を介して接合部用基礎フーチ
ング部12に締付け固定される。この後に各接合部間の
隙間にコンクリートを充填し、各貫通孔にコンクリート
を流し込みする。
【0053】また、突起部34の端部パイプ43、突起
部38の端部パイプ43、第1・第2補助ブロック50
のパイプ52が一直線に連続し、各パイプは鉄筋に固定
してあり、しかもワッシャ61が突起部34の端部パイ
プ43に接するので、長ボルト60とナット62の締付
力が各パイプを介して鉄筋によって支承される。これに
より、締付力を大きくして強固に接合できるし、突起部
34,38に大きな締付力が作用しないので、突起部3
4,38が破損することがない。
【0054】また、長ボルト60の他端ネジ部60b、
ナット62は突起部34内に収納されているから、第1
・第2基礎立上り部31,32の上面に亘って土台63
を取付ける際に邪魔にならない。
【0055】前記第1・第2基礎立上り部31,32
は、中間部貫通孔35を挿通した長ボルト60とナット
62で直線部用基礎フーチング部11と接合部用フーチ
ング部12に前述と同様にして締付け連結されるが、そ
の接合部用フーチング部12に締付ける長ボルト64を
長尺とし、その長ボルト64を土台取付用として兼用で
きるようにしてある。
【0056】つまり、前記の長ボルト64は、ナット部
材21に螺合する一端ネジ部64aと中間ネジ部64b
と他端ネジ部64cを有し、中間ネジ部64bにナット
62を螺合し、他端ネジ部64cに土台用のナット65
を螺合するようにする。
【0057】以上の説明においては、第1・第2基礎立
上り部31,32を直線部用基礎フーチング部11の凹
陥部13、接合部用基礎フーチング部12の凹陥部19
に嵌め込んで載置し、その後に長ボルト60,64をナ
ット部材15,21に螺合するようにしたが、予め長ボ
ルト60,64をナット部材15,21に螺合し、その
後に第1・第2基礎立上り部31,32を各凹陥部1
3,19に嵌め込んで載置しても良い。
【0058】このようにすれば、長ボルト60,64の
ナット部材15,21への螺合が容易となるし、その長
ボルト60,64と各貫通孔がガイドの役目を果すので
第1・第2基礎立上り部31,32を凹陥部13,19
に嵌め込んで載置し易くなる。
【0059】(直線状の接合構造の他の例)2つの第2
基礎立上り部32,32を直線状に接合する場合には、
図1に示すように、一方の第2基礎立上り部32を高さ
方向に上下反転して本体部37の縦方向一側面37bを
下で、縦方向他側面37cを上とし、突起部38相互を
重ね合せる。
【0060】これにより、2つの第2基礎立上り部32
の接合部には上向き空間部bと下向き空間部cが生じる
ので、その上向き空間部bに第2補助ブロック51を挿
入し、下向き空間部cに第1補助ブロック52を挿入す
る。そして、前述と同様にして長ボルト60とナット6
2で接合部用基礎フーチング部12に締付けて接合す
る。
【0061】(L字状の接合構造)隣接する基礎立上り
部を平面形状がL字状に接合する場合には、図1に示す
ように第1基礎立上り部31と第2基礎立上り部32を
L字状に突き合せて前述の直線状の接合と同様に長ボル
ト60とナット61で接合部用基礎フーチング部12に
締付けて接合する。なお、2つの第2基礎立上り部32
をL字状に突き合せて直線状の接合と同様に接合しても
良い。
【0062】(T字状の接合構造)隣接する3つの基礎
立上り部を平面形状がL字状に連結する場合には、図1
0に示すように第1基礎立上り部31と第2基礎立上り
部32を図1に示すと同様に直線状に突き合せ、第2基
礎立上り部32を、本体部37縦方向他側面37cが上
となるようにし、その第2基礎立上り部32を直線状に
突き合せた第1・第2基礎立上り部31,32と直角の
姿勢とし、その突起部38を下向き空間部a内に挿入す
る。
【0063】これにより、挿入した突起部38の縦方向
他側面38bが直線状に突き合せた第2基礎立上り部3
2の突起部38の縦方向他側面38bに接する。そして
挿入した突起部38の縦方向一側面38aの下方の下向
き空間部dが形成される。
【0064】そして、前記下向き空間部dに1つの第1
補助ブロック50を挿入し、前述と同様に長ボルト60
とナット62で接合用基礎フーチング部12に締付けて
接合する。
【0065】この場合には、接合部用基礎フーチング部
12の3つの堰板19aを破壊し、凹陥部19をT字状
に開口させ、その接合部用基礎フーチング部12と連続
して直線部用基礎フーチン部11を前述と同様に配置す
る。
【0066】(十字状の接合構造)4つの基礎立上り部
を十字状に接合する場合には、図11に示すように第1
基礎立上り部31と2つの第2基礎立上り部32をT字
状に突き合せ、第1基礎立上り部31を本体部35縦方
向他側面35cが上となるようにし、その突起部34
を、前記T字状に突き合せた部分に生じた下向き空間部
d内に挿入し、前述のように長ボルト60とナット62
で接合部用基礎フーチング部12に締付けて接合すれば
良い。
【0067】なお、以上の場合には接合部用基礎フーチ
ング部12の4つの堰板19aを破壊して凹陥部19を
十字状に開口させ、その接合部用基礎フーチング部12
と連続して直線部用基礎フーチング部11を前述のよう
に配置する。
【0068】以上のように基礎フーチング部10に載置
した基礎立上り部30の上面(土台取付面)は水平とす
る必要があるので、図1に示すように基礎フーチング部
10にシム板70を設けて基礎立上り部30の上面の水
平レベルを調整する。
【0069】基本的には、基礎フーチング部10を載置
した後に、各直線部用基礎フーチング部11の凹陥部1
3におけるシム板を置く部分、例えば長手方向両側寄り
部分に高さゲージを載置し、その高さゲージの目盛をト
ランシットにより読み取ることでシム板を置く部分の高
さをトランシットを基準として測定する。
【0070】前述の測定値により各シム板を置く部分の
水平レベルを測定し、そのうち最も高い部分のシム板厚
をゼロとする。
【0071】前記最も高い部分以外のシム板の置き部分
に、その部分と最も高い部分との高さの差に相当する厚
さのシム板70をそれぞれ載置し、そのシム板70の周
囲およびそれ以外の基礎立上り部30の設置されるべき
場所(凹陥部13)にコンクリート等のグラウト材71
をシム板厚と同等量打設する。
【0072】この後に基礎立上り部30を設置して前述
のように長ボルト60とナット62により締付けて基礎
立上り部30を基礎フーチング部10を連結する。
【0073】これにより、基礎立上り部30の下面(第
1基礎立上り部31の下面)が図12と図13に示すよ
うに、シム板70を介して基礎フーチング部10(直線
部用基礎フーチング部11)の凹陥部13に接し、シム
板70以外の部分にはグラウト材71が充填される。
【0074】以上の実施例では、直線部用基礎フーチン
グ部11の固定用孔17より固定用杭18を基盤1に打
ち込みしたが、基盤1が硬い場合には固定用孔17より
ドリル等で基盤1に穴を穿け、その穴に固定用杭18を
打ち込むようにすれば良い。
【0075】また、固定用杭18を用いずに図14に示
すように、基盤1に固定用孔17よりドリル等で固定用
穴80を穿け、固定用孔17よりコンクリート等のグラ
ウト材81を固定用穴80に充填して直線部用基礎フー
チング部11が横移動しないようにしても良い。
【0076】以上の様に、固定用穴80に固定用杭18
を打ち込むか、グラウト材81を充填するかは基盤1の
施工方法(栗石基盤、土質改良基盤他)により選択し、
固定用杭18の長さ(固定用穴80の深さ)は基礎に設
置する上部構造物の重量、土地の強度、設置した横風の
強さ等によって決定するものとする。
【0077】
【発明の効果】第1の発明によれば、基盤1に打ち込ん
だ固定用杭18と基礎フーチング部10が一体化するの
で、その固定用杭18によって基礎フーチング部10が
基盤1に強固に固定され、基礎フーチング部10が基盤
1に沿って横移動することを確実に防止できる。
【0078】第2の発明によれば、基礎フーチング部1
0の固定用孔17と基盤1の固定用穴80に亘ってグラ
ウト材81によって基礎フーチング部10が基盤1に強
固に固定され、基礎フーチング部10が基盤1に沿って
横移動することを確実に防止できる。
【0079】第3の発明によれば、固定用孔17と固定
用杭18との間の環状の隙間に充填したグラウト材によ
って基礎フーチング部10が基盤11により一層強固に
固定されるし、固定用杭18のテーパ部に沿ってグラウ
ト材が環状の隙間に容易に入り込む。
【図面の簡単な説明】
【図1】L字状の基礎部分の分解斜視図である。
【図2】直線部用基礎フーチング部の鉄筋部分を示す斜
視図である。
【図3】接合部用基礎フーチング部の鉄筋部分を示す斜
視図である。
【図4】直線部用基礎フーチング部と接合部用基礎フー
チング部の継ぎ部分の縦断面図である。
【図5】第1基礎立上り部の鉄筋部分の斜視図である。
【図6】第2基礎立上り部の鉄筋部分の斜視図である。
【図7】第1補助ブロックの斜視図である。
【図8】第2補助ブロックの斜視図である。
【図9】第1基礎立上り部と第2基礎立上り部の接合部
の縦断面図である。
【図10】T字状接合状態を示す分解斜視図である。
【図11】十字状接合状態を示す分解斜視図である。
【図12】基礎フーチング部に基礎立上り部をシム板を
介して載置して結合した状態のシム板部分の縦断面図で
ある。
【図13】図12におけるシム板以外の部分の縦断面図
である。
【図14】基礎フーチング部を基盤に固定する他の実施
例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1…基盤 10…基礎フーチング部 11…直線部用基礎フーチング部 12…接合用基礎フーチング部 13…凹陥部 14…ボルト挿通穴 15…ナット部材 16…継ぎ用穴 17…固定用孔 18…固定用杭 19…凹陥部 21…ナット部材 22…継ぎ用穴 23…継ぎ鉄筋 27…主鉄筋 28…補助鉄筋 30…基礎立上り部 31…第1基礎立上り部 32…第2基礎立上り部 33…本体部 34…突起部 35…中間部貫通孔 36…端部貫通孔 37…本体部 38…突起部 39…中間部貫通孔 40…端部貫通孔 41…鉄筋 42…中間部パイプ 43…端部パイプ 50…第1補助ブロック 51…第2補助ブロック 53…貫通孔 55…貫通孔 60…長ボルト 61…ワッシャ 62…ナット 64…長ボルト 65…ナット 70…シム板 80…固定用穴 81…ブラウト材。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め工場等で成形された幅広の板状体の
    基礎フーチング部10の上面に、予め工場等で成形され
    た幅狭で縦長の板状体の基礎立上り部30を載置して結
    合し、縦断面が逆T字状とした基礎構造において、 前記基礎フーチング部10に固定用孔17を上面と下面
    に貫通して形成し、この固定用孔17より固定用杭18
    の下部を基盤1に打ち込み、その固定用杭18と固定用
    孔17との間にグラウト材を充填して固定用杭18と基
    礎フーチング部10を一体化したことを特徴とする基礎
    構造の基礎フーチング部固定装置。
  2. 【請求項2】 予め工場等で成形された幅広の板状体の
    基礎フーチング部10の上面に、予め工場等で成形され
    た幅狭で縦長の板状体の基礎立上り部30を載置して結
    合し、縦断面が逆T字状とした基礎構造において、 前記基礎フーチング部10に固定用孔17を上面と下面
    に貫通して形成し、この固定用孔17と連続して基盤1
    に固定用穴80を穿け、その固定用穴80と固定用孔1
    7とに亘ってグラウト材81を充填したことを特徴とす
    る基礎構造の基礎フーチン部固定装置。
  3. 【請求項3】 前記固定用杭18を固定用孔17より小
    径として両者間に環状の隙間を形成し、固定用杭18の
    上部をテーパ形状とした請求項1記載の基礎構造の基礎
    フーチング部固定装置。
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