JPH0641987A - 基礎梁用支持ベース - Google Patents

基礎梁用支持ベース

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JPH0641987A
JPH0641987A JP13724092A JP13724092A JPH0641987A JP H0641987 A JPH0641987 A JP H0641987A JP 13724092 A JP13724092 A JP 13724092A JP 13724092 A JP13724092 A JP 13724092A JP H0641987 A JPH0641987 A JP H0641987A
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Akira Kishi
明 岸
Hideki Tsujiyama
英樹 辻山
Yoko Taruishi
庸子 垂石
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プレキャストコンクリート製の基礎におい
て、基礎の水平レベル合わせと、基礎の位置合わせを容
易なものとする。 【構成】 本発明の基礎梁用支持ベース1は、家屋の土
台に沿って配置される基礎梁とこの基礎梁を支持するベ
ース部とからなる基礎において、基礎梁の両端部を支持
するものである。そして、支持ベース1は基礎梁を載置
するための板体5と、この板体5に螺合された複数の支
持ボルト6とからなる。支持ボルト6は、板体5の下面
から下方に任意の長さに延出できるようになっており、
板体5の角度及び高さを調整できるようになっている。
板体5の上面には、板体5上に載置する基礎梁の中心線
の位置を示す溝7が設けられている。また、板体5の上
面には、板体5上に載置する基礎梁の側面の位置を示す
窪み8が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、予め、工場等において
形成されて建設現場に設置することにより住宅等の基礎
となるプレキャストコンクリート製の基礎梁を用いた基
礎において、基礎梁の端部を支持する基礎梁用支持ベー
スに関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、住宅の基礎は現場にてコ
ンクリートを打設することで形成されることが一般的で
あり、したがってその施工は、地盤に対する根伐、根伐
底への砕石等の敷き込み及び転圧による地業の形成、型
枠の建込み、コンクリートの打設、型枠の解体、埋め戻
し、モルタルによる天端ならし、という作業を順次行う
ことによりなされている。
【0003】さらに、フーチング部を有する基礎の場合
には砕石の敷き込みに続いてフーチング部へのコンクリ
ートの打設が行なわれ、また、基礎中に鉄筋を設ける場
合には型枠の組み立てに先立って配筋作業が行なわれ
る。そして、コンクリート打設後には、上部構造体とし
ての土台を基礎に対して締結固定するためのアンカーボ
ルトを位置決めして取り付けるための作業も必要であ
る。
【0004】したがって、上述のような基礎施工手順で
は、作業が多岐にわたって多数の工数を要するので工期
や工費の削減を図ることが困難であるし、また、土工、
鉄筋工、型枠大工等の熟練作業者を必要とする。
【0005】そこで、近年、建築現場での作業を省力化
するために、住宅用の基礎を、予め工場等で形成される
プレキャストコンクリート製の基礎構築用ブロック構造
物とし、住宅等の基礎を施工する方法が行なわれる場合
がでてきた。
【0006】前記ブロック構造物は、たとえば、基盤上
に載置される基礎フーチング部と、この基礎フーチング
部上に設けられ、かつ住宅等となる上部構造物を載せる
立上がり部とが、予め工場等で一体に形成されたもので
ある。そして、このブロック構造物は、従来の現場打ち
基礎をその長手方向に対して垂直に分割した形状となっ
ている。また、前記基盤は、現場打ちで基礎を施工する
際と同様に地業を設け、その地業上にコンクリートを捨
て打ちしたものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記基礎用
ブロック構造物を用いて住宅の基礎を施工するには、ブ
ロック構造物の水平レベルを合わせる必要がある。すな
わち、現場打ちコンクリートによる基礎の場合には、打
設したコンクリートが硬化する前に水平な水糸等に沿っ
て、基礎の天端ならしを行なうことにより、水平レベル
を合わせることができるが、すでに硬化しているプレキ
ャストコンクリート製のブロック構造物では、現場でブ
ロック構造物を設置する際に、ブロック構造物の水平レ
ベルを合わせる必要があった。
【0008】しかし、プレキャストコンクリート製のブ
ロック構造物は、その重量が大きいため水平レベルを合
わせるのが困難であり、ブロック構造物を設置する基盤
をできるだけ水平にするしか方法がなかった。また、ブ
ロック構造物は、上述のように重量が大きなものなの
で、ブロック構造物を設置する際に、その位置を正確に
合わせるのに、時間と熟練した作業者を必要とした。
【0009】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、基礎の水平レベル及
び高さの調整を容易とすると共に、基礎の設置位置の調
整を容易とすることによって、基礎の施工の簡略化及び
省力化を図ることができる基礎梁用支持ベースを提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の基礎梁用支持ベ
ースは、家屋を地盤上に支持し、かつ、地盤に水平に設
置される略矩形板状のベース部と、該ベース部上に家屋
の土台に沿って立設される基礎梁とからなるコンクリー
ト製の基礎において、前記基礎梁を支持すると共に、前
記基礎梁の下端部を埋設するように打設されたコンクリ
ートにより基礎梁と一体にされるものであって、前記地
盤に水平に設置される板体と、該板体の下方に延出自在
な複数のレベル調整用支持ボルトとからなり、前記板体
には、前記基礎梁下端部を埋設するコンクリートを前記
板体上面から下面に流入させる穴が形成されていること
を前記課題の解決手段とした。
【0011】また、本発明の基礎梁用支持ベースは、前
記板体が、隣接して配置される基礎梁同士の接合部に配
置されると共に、前記板体の形状が、平面視してL字状
もしくはT字状もしくは十字状もしくは直線状に隣接し
て配置される基礎梁の形状に対応して、平面視してL字
状もしくはT字状もしくは十字状もしくは直線状に形成
されていることを前記課題の解決手段とした。
【0012】そして、本発明の基礎梁用支持ベースは、
前記板体の上面に、該板体上に載置される基礎梁の中心
線の位置を示すマークが設けられていることを前記課題
の解決手段とした。さらに、本発明の基礎梁用支持ベー
スは、前記板体の上面に、該板体上に載置される基礎梁
の側面の位置を示すマークが設けられていることを前記
課題の解決手段とした。
【0013】
【作用】上記構成によれば、基礎梁の両端部が配置され
る位置に予め基礎梁用支持ベースを設置した際に、支持
ボルトの延出する長さを調整することにより、支持用ベ
ースの上面を水平にすると共に、基礎梁の両端部にそれ
ぞれ配置された支持用ベースの高さを等しくすること
で、基礎梁の水平レベルを容易に合わせることができ
る。
【0014】また、一般に基礎は、住宅の外周に沿って
配置されると共に、住宅内部側で縦横に配置されること
になる。従って、基礎には、L字状のコーナー部や、T
字状の分岐部や、十字状の交差部ができることになる。
従って、直線状の基礎梁は、基礎のコーナー部におい
て、L字状に接合されることになり、基礎の分岐部にお
いて、T字状に接合されることになり、基礎の交差部に
おいて、十字状に接合されることになる。また、基礎の
長い直線部分おいては、複数の基礎梁を連接することに
なり、基礎梁同士の接合部分が直線状となる。このよう
な基礎梁の接合部は、基礎梁の端部となるので、支持ベ
ースが配置されることになる。
【0015】従って、基礎梁の接合部の形状に対応して
平面視して、L字状もしくはT字状もしくは十字状もし
くは直線状の支持ベースの板体を用意することにより、
基礎梁の接合部を一体に支持することができる。
【0016】また、支持ベースの板体の上面に、基礎梁
の中心線を示すマークを設けることにより、支持ベース
を設置する際に、このマークを予め決められた設置すべ
き直線梁の中心線の位置に合わせるようにすれば、正確
かつ容易に、支持ベースの位置を合わせて、支持ベース
を設置することできる。さらに、支持ベース上に、基礎
梁を設置する際には、基礎梁の中心線を示すマークに基
礎梁の中心線を合わせるようにすれば、正確かつ容易
に、基礎梁の位置を合わせることができる。
【0017】そして、支持ベースの板体の上面に、基礎
梁の側面の位置を示すマークを設けることにより、支持
ベース上に基礎を設置する際に、前記マークに基礎梁の
側面の位置を合わせることで、容易に基礎梁の位置を合
わせることができる。また、基礎梁を支持ベース上に設
置しようとした際に、基礎梁の側面の位置を示すマーク
は、基礎梁の位置が正しい場合に、基礎梁の影に隠れて
しまうことがないので、基礎梁の位置の微調整を容易に
行なうことができる。
【0018】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を図面を参照して
説明する。図1ないし図10は、この実施例の基礎梁用
支持ベースを説明するための図面であって、この基礎梁
用支持ベース1(1a、1b、1c、1d)には、図1
ないし図4に示すように4種類の形状のものがある。
【0019】これら基礎梁用支持ベース1…は、図6に
断面を示すように、家屋の土台を支持するように、家屋
の土台に沿って配置されるプレキャストコンクリート製
の基礎梁2と、この基礎梁2を支持するプレキャストコ
ンクリート製のベース部3と、基礎梁2の下端部を埋設
すると共に、基礎梁2とベース部3とを一体化する現場
打ちコンクリートのコンクリート層4とから構成される
連続基礎において、図8に示すように、基礎梁2、2同
士が接合される部分、すなわち基礎梁2の端部を支持す
るものである。
【0020】基礎梁用支持ベース1には、図1に示すよ
うに平面視してL字状の支持ベース1aと、図2に示す
ように平面視してT字状の支持ベース1bと、図3に示
すように平面視して十字状の支持ベース1cと、図4に
示すように平面して直線状の支持ベース1dとがある。
【0021】前記L字状の支持ベース1aは、家屋を建
築すべき地盤における前記ベース部3と支持ベース1の
図9に示す配置の一例のように、基礎のコーナー部に配
置されるものである。この基礎のコーナー部において
は、2本の基礎梁2、2が直角に配置されると共に互い
の端部を付き合わされて配置される部分である。従っ
て、L字状の支持ベース1aは、互いに直角に配置され
た2本の基礎梁2、2の端部を支持するように、L字状
に形成されている。
【0022】また、T字状の支持ベース1bは、図9に
示すように基礎の分岐部に配置されるものである。そし
て、基礎の分岐部においては、3本の基礎梁2、2、2
が、互いに直角に配置されると共に、その端部が付き合
わされている。従って、支持ベース1bは、互いに直角
に配置された3本の基礎梁2、2、2の端部を支持する
ように、T字状に形成されている。
【0023】そして、十字状の支持ベース1cは、図9
に示すように基礎の交差部分に配置されるものである。
そして、基礎の交差部分においては、4本の基礎梁2…
が、互いに直角に配置されると共に、その端部が付き合
わされている。従って、支持ベース1cは、互いに直角
に配置された4本の基礎梁2…の端部を支持するよう
に、十字状に形成されている。
【0024】また、直線状の支持ベース1dは、図9に
示すように基礎の長い直線部分において、基礎梁2、2
を継ぎ足す部分に配置されるものである。従って、支持
ベース1dは、直線状に配置された2本の基礎梁2、2
の接合部分において、2本の基礎梁2、2の端部を支持
するように直線状に形成されている。
【0025】これらの支持ベース1は、それぞれL字
状、T字状、十字状、直線状に形成された板体5(5
a、5b、5c、5d)と、この板体5の下面から延出
するレベル調整用の支持ボルト6…(図5及び図6に図
示)とからなるものである。前記板体5には、基礎梁2
の下端を埋設するコンクリートが、板体5の上面から下
面に流入するように、複数の矩形状の穴a…が形成され
ている。
【0026】また、板体5の上面には、支持ベース1上
に設置される基礎梁2の中心線の位置を示すマークとし
て溝7が形成されている。この溝7は、板体5のL字
状、T字状、十字状、直線状に延出する部分の幅の中心
に基礎梁2を載置するように、板体5の延出部分の中心
線に沿って形成されている。
【0027】また、板体5の上面には、支持ベース1上
に設置される基礎梁2の側面の位置を示すマークとして
窪み8…が形成されている。該窪み8…は、板体5の延
出部分の端部において、延出部分の中心線に沿って形成
された溝7の左右側方に配置されている。そして、延出
部分の中心線と窪み8…との間の距離が基礎梁2の厚み
の2/1の長さにされている。
【0028】そして、図8に示すように、板体5の溝7
に基礎梁2の中心線を合わせて、板体5上に基礎梁2を
載置した際に、基礎梁2の下面に窪み8の半分が隠され
た状態で、窪み8の残り半分が板体5の上方から見える
ようになっている。前記溝7及び窪み8…は、工場等に
おいて、板体5をプレキャストコンクリートとして形成
する際に、型枠に前記溝7及び窪み8に対応して突条及
び突部を設けておくことにより、形成されるものであ
る。
【0029】また、板体5の上面には、前記延出部分の
端面を除いて、板体5の外周に沿って側板部9が立設さ
れている。前記レベル調整用支持ボルト6は、前記板体
5を形成する際に板体5に埋設されたインサート(図示
略)に螺合するようになっている。
【0030】前記インサートは、前記支持ボルト6と螺
合するねじ孔を有し、略有底筒状に形成されたものであ
る。そして、インサートは、L字状、T字状、十字状、
直線状に形成された板体の外形のコーナーとなる角部分
に、ねじ孔の開口部を板体5の下面に露出させると共
に、垂直に配置されている。
【0031】そして、板体5の角部分のインサートに
は、全て支持ボルト6が螺合されている。そして、支持
ボルト6の螺合される深さを調整することにより、板体
5上面の角度及び高さを調整できるようになっている。
なお、インサート及び支持ボルト6の設置位置及び設置
数は、板体5をバランス良く支持できるものなら特に限
定されるものではない。また、インサート及び支持ボル
ト6の設置数は、板体5をバランス良く支持できる範囲
でなるべく少ない方が、板体5上面の角度及び高さを調
節する上で好ましい。
【0032】ここで、前記基礎梁2及びベース部3につ
いて説明する。前記基礎梁2は、長尺な略矩形状の板体
であり、内部に鉄筋が配筋されたプレキャストコンクリ
ート製のものである。そして、基礎梁2、2同士を接合
する際の接合部となる基礎梁2の端部は、図8に示すよ
うに、基礎梁2の一方の側面が突出した状態で厚くなっ
ており、この厚くなった端部の内部に基礎梁2の上面及
び下面及び端面に開口する切欠部2aが設けられてい
る。すなわち、基礎梁2の端部は、平面視して、y字状
になっている。
【0033】そして、例えば、2本の基礎梁2、2を直
線状に接合する際には、基礎梁2、2の端面を互いに当
接させた状態で、互いの切欠部2a、2aが連通するよ
うに基礎梁2、2を配置し、連通した切欠部2aの内部
にコンクリートを打設することにより、2本の基礎梁
2、2を接合することができるようになっている。さら
に、連通した切欠部2aの内部に鉄筋を配筋してから、
コンクリートを打設するようにしても良い。
【0034】また、十字状に基礎梁2…を接合する際に
は、4本の基礎梁2…の接合部の中心部にスペースがあ
くように、4本の基礎梁2…の端部を付き合わせ、中心
部のスペースと各基礎梁2…の切欠部2a…が連通する
ようにして、中心部のスペース及び各切欠部2a…を一
体とする。そして、一体となったスペースと切欠部2a
…にコンクリートを打設することにより、4本の基礎梁
2…を一体に接合することができるようになっている。
【0035】また、L字状もしくはT字状に基礎梁2…
を接合する際には、基礎梁2…の端部同士を付き合わせ
てコンクリートを打設した際に、コンクリートが漏れ出
さないように、予め、y字状に二つに別れた構成の基礎
梁2端部の一方の端部と他方の端部の長さを変更してお
く。そして、基礎梁2…の接合部において、各基礎梁2
…の切欠部を連通し、連通した切欠部2a…内にコンク
リートを打設することによって、基礎梁2…を一体に接
合するようになっている。
【0036】前記ベース部3は、長尺な略矩形状のプレ
キャストコンクリート製の板体であり、前記支持ベース
1の延出部分の幅と同じ幅に形成されている。また、ベ
ース部3の長さは、該ベース部3上に載置される基礎梁
2の長さより、短いものとなっており、ベース部3の両
端部に支持ベース1、1を配置することにより、基礎梁
2全体を支持できるようになっている。
【0037】また、ベース部3は、支持ベース1と同様
に、基礎梁2の下端部を埋設するコンクリートをベース
部3上面から下面に流入させるための、矩形状の穴aが
形成されていると共に、ベース部3の端面側を除いた外
周、すなわち両側縁に、ベース部3の長さ方向に沿って
側板部9が立設されている。
【0038】次に、この実施例の基礎梁用支持ベース1
を用いた基礎の施工方法について説明する。まず、従来
の基礎の施工方法と同様に、基礎を構築すべき地盤に根
伐を行なう。すなわち、基礎の配置位置に沿って溝を形
成する。そして、根伐底(図示略)に、砕石を敷き詰
め、転圧して地業を形成する。この際に、支持ベース1
が配置される位置には、支持ボルト6…を受けるための
プレキャストコンクリート製の矩形板状のプレート10
を配置する。
【0039】なお、地業が充分な強度に形成され、後述
するように支持ベース1上に基礎梁2を配置し、基礎梁
2の下端部を埋設するようにコンクリートを打設し、こ
のコンクリートが硬化するまでの間に、支持ベース1の
支持ボルト6…が地業にめり込む可能性がない場合に
は、プレート10を配置しなくてもよい。
【0040】次に、図9に示すように、基礎のコーナー
部分、分岐部分、交差部分、基礎梁の継ぎ足し部分に、
それぞれ、L字状、T字状、十字状、直線状の支持ベー
ス1…を配置する。この際には、予め、設置すべき基礎
梁2の中心線の位置を決めておき、水糸等でその位置を
示すしておく。そして、支持ベース1…を設置する際
に、支持ベース1…の板体上面に形成された溝をこの水
糸に合わせて、支持ベース1…の位置を決める。
【0041】次に、各支持ベース1…の間に、ベース部
3…を設置する。次に、各支持ベース1…において、支
持ボルト6…を螺合する長さを調節して、支持ベース1
…の上面を水平にすると共に、各支持ベース1…の上面
の高さを等しくする。
【0042】次に、基礎梁2をクレーン等により吊り上
げて、ベース部3及び支持ベース1上に配置する。この
際には、基礎梁2の両端部を支持ベース1、1上に載置
すると共に、支持ベース1上で、基礎梁2…の端部を付
き合わせるようにする。
【0043】また、支持ベース1上に基礎梁2の端部を
降ろす際には、基礎梁2の中心線の位置と、支持ベース
1の溝7の位置を合わせて基礎梁2の位置を決め、支持
ベース1上に基礎梁2の端部を降ろして行く。そして、
最終的に基礎梁2の端部を支持ベース1上に降ろす際
に、基礎梁2の側面の位置と、支持ベース1の板体5の
窪み8、8の位置を合わせ、基礎梁2を支持ベース1上
に降ろした段階で、基礎梁2の両側面において、窪み
8、8の一部が見える状態となれば、基礎梁2が正確な
位置に載置されたことになる。
【0044】このように、基礎梁2の端部を支持ベース
1上に載置することで、基礎梁2が水平になると共に各
基礎梁2の高さが等しくなり、かつ、基礎梁2の設置位
置が正確なものとなる。そして、支持ベース1…が支持
ボルト6…によりベース部3より高くなっていることか
ら、ベース部3と基礎梁2との間に隙間ができた状態と
なっているので、図7に示すように、ベース部3の長さ
方向に間隔をあけて、ベース部3の両端部から複数のく
さび状のスペーサ11…を打ち込むことで、ベース部3
を持ち上げて、ベース部3の上面と基礎梁2の下面と
が、当接するようにする。
【0045】次に、ベース部3及び支持ベース1の側板
部9、9間にコンクリートを打設する。打設されたコン
クリートにより、基礎梁2の下端部を埋設すると共に、
ベース部3及び支持ベース1と基礎梁2とを一体に接合
するコンクリート層4が形成される。
【0046】また、ベース部3及び支持ベース1の側板
部9間に打設されたコンクリートは、ベース部3及び支
持ベース1の板体5に設けられた穴a…から、ベース部
3及び支持ベース1の下面側に流入すると共に、地業の
砕石の隙間に入り込むことになり、地業とベース部3及
び支持ベース1との間にも現場打ちコンクリートによる
コンクリート層4が形成される。そして、この現場打ち
のコンクリート層4により、基礎梁2とベース部3及び
支持ベース1とが接合されると共に、ベース部3及び支
持ベース1と地業とが接合されることになる。
【0047】すなわち、この実施例の基礎は、現場打ち
基礎と同様に基礎と地業とが密着した状態となる。そし
て、基礎梁2…の接合部分においては、付き合わされた
基礎梁2…端部の切欠部2a…にコンクリートが打設さ
れ、付き合わされた基礎梁2…同士が一体に接合され
る。そして、根伐穴を埋め戻すことにより、基礎の施工
が終了する。
【0048】以上のように、この実施例の基礎梁用支持
ベース1によれば、プレキャストコンクリート製の基礎
梁2…の水平レベルを、支持ベース1…の支持ボルト6
…の延出する長さを調整することにより、容易に合わせ
ることができる。また、支持ベース1…には、L字状、
T字状、十字状、直線状と4種類の形状のものがあるこ
とにより、一般の基礎の分岐、交差、コーナー、長い直
線部分に対応することができるので、一般の家屋におい
て、あらゆる形状の基礎に対応することができる。
【0049】そして、支持ベース1を設置する際に、支
持ベース1の板体5に形成された溝7の位置を、設置す
べき基礎梁2の中心線の位置を示す水糸等に合わせるこ
とにより、容易に正確な位置に、支持ベース1…を設置
することができる。
【0050】また、支持ベース1上に基礎梁2の端部を
載置する際に、基礎梁2の中心線の位置と、支持ベース
1の溝7の位置を合わせると共に、基礎梁2の側面の位
置と支持ベース1の板体5の窪み8の位置を合わせるこ
とにより、基礎梁2を支持ベース1上の正確な位置に容
易に載置することができる。従って、支持ベース1を地
業の正確な位置に容易に設置することができると共に、
基礎梁2を支持ベース1上の正確な位置に容易に設置す
ることができることから、基礎梁2を地業上の正確な位
置に容易に設置することができる。
【0051】なお、上記実施例においては、支持ベース
1及びベース部3に側板部9を設ける構成となっていた
が、図10に示すように、支持ベース1’及びベース部
3’に側板部9を設けない構成としてもよい。このよう
な構成とすれば、支持ベース1’及びベース部3’は、
略平板状のものとなり、その形成が極めて容易なものと
なる。
【0052】また、支持ベース1’及びベース部3’
は、根伐穴の底部に配置されるものなので、支持ベース
1’及びベース部3’上にコンクリートを打設した際、
側板部9がなくとも流動性を有するコンクリートが根伐
穴の外部に拡がってしまうことなく、根伐穴の底部で硬
化するので、コンクリートの使用量が大幅に増大した
り、基礎の強度に問題が生じることがない。
【0053】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
基礎梁用支持ベースによれば、容易に基礎梁の水平レベ
ルを合わせることができる。また、基礎梁用支持ベース
が、L字状、T字状、十字状、直線状に形成されている
ことにより、基礎のコーナー部、分岐部、交差部、継ぎ
足し部に対応することができる。
【0054】そして、基礎梁用支持ベースの板体の上面
に、設置すべき基礎梁の中心線の位置を示すマークが設
けられていることにより、基礎梁用支持ベースを容易に
正確な位置に設置することができる。さらに、基礎梁用
支持ベースの板体の上面に、設置すべき基礎梁の側面の
位置を示すマークが設けられていることにより、基礎梁
を容易に正確な位置に設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】上記実施例の基礎梁用支持ベースの一例を示す
平面図である。
【図2】上記実施例の基礎梁用支持ベースの一例を示す
平面図である。
【図3】上記実施例の基礎梁用支持ベースの一例を示す
平面図である。
【図4】上記実施例の基礎梁用支持ベースの一例を示す
平面図である。
【図5】上記実施例の基礎梁用支持ベースの一例を示す
斜視図である。
【図6】上記基礎梁用支持ベースと該支持ベース上に設
置された基礎梁を示す断面図である。
【図7】上記実施例のベース部と該ベース部上に設置さ
れた基礎梁を示す断面図である。
【図8】上記実施例の基礎梁用支持ベース及びベース部
及び基礎梁を示す斜視図である。
【図9】上記実施例の基礎梁用支持ベース及びベース部
の配置の一例を示す概略斜視図である。
【図10】上記基礎梁用支持ベース及びベース部とは別
の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
a 基礎梁支持用ベース及びベース部の穴 1 (1a、1b、1c、1d)基礎梁支持用ベース 2 基礎梁 3 ベース部 4 コンクリート層 5 (5a、5b、5c、5d)基礎梁支持用ベースの
板体 6 基礎梁支持用ベースの支持ボルト 7 板体上面の溝(基礎梁の中心線の位置を示すマー
ク) 8 板体上面の窪み(基礎梁の側面の位置を示すマー
ク)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 家屋を地盤上に支持し、かつ、地盤に水
    平に設置される略矩形板状のベース部と、該ベース部上
    に家屋の土台に沿って立設される基礎梁とからなるコン
    クリート製の基礎において、前記基礎梁を支持すると共
    に、前記基礎梁の下端部を埋設するように打設されたコ
    ンクリートにより基礎梁と一体にされる基礎梁用支持ベ
    ースであって、 前記地盤に水平に設置される板体と、該板体の下方に延
    出自在な複数のレベル調整用支持ボルトとからなり、前
    記板体には、前記基礎梁下端部を埋設するコンクリート
    を前記板体上面から下面に流入させる穴が形成されてい
    ることを特徴とする基礎梁用支持ベース。
  2. 【請求項2】 前記板体が、隣接して配置される基礎梁
    同士の接合部に配置されると共に、前記板体の形状が、
    平面視してL字状もしくはT字状もしくは十字状もしく
    は直線状に隣接して配置される基礎梁の形状に対応し
    て、平面視してL字状もしくはT字状もしくは十字状も
    しくは直線状に形成されていることを特徴とする請求項
    1記載の基礎梁用支持ベース。
  3. 【請求項3】 前記板体の上面には、該板体上に載置さ
    れる基礎梁の中心線の位置を示すマークが設けられてい
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の基礎梁
    用支持ベース。
  4. 【請求項4】 前記板体の上面には、該板体上に載置さ
    れる基礎梁の側面の位置を示すマークが設けられている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3記
    載の基礎梁用支持ベース。
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