JPH0977669A - ビタミンb群顆粒品の組成物およびその製造方法 - Google Patents
ビタミンb群顆粒品の組成物およびその製造方法Info
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- JPH0977669A JPH0977669A JP23983195A JP23983195A JPH0977669A JP H0977669 A JPH0977669 A JP H0977669A JP 23983195 A JP23983195 A JP 23983195A JP 23983195 A JP23983195 A JP 23983195A JP H0977669 A JPH0977669 A JP H0977669A
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- vitamin
- mannitol
- folic acid
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 食品、医薬、飼料などの分野における、例え
ば散剤、細粒剤、カプセル剤、丸剤、錠剤およびペレッ
ト等の製造に有利に用いることのできる安定な流動性、
良好な崩壊性、溶出性、ハンドリング性及び薬物の生体
吸収促進作用を有するビタミンB群化合物の組成物の提
供。 【解決手段】水に対する溶解度が5%以下のビタミンB
群化合物、マンニトールおよびコーンスターチからなる
組成物。マンニトール水溶液に、β型のコーンスターチ
を懸濁させて、その後、水に対する溶解度が5%以下の
ビタミンB群化合物に懸濁させ、スプレードライする、
ビタミンB群化合物の組成物の製造方法。
ば散剤、細粒剤、カプセル剤、丸剤、錠剤およびペレッ
ト等の製造に有利に用いることのできる安定な流動性、
良好な崩壊性、溶出性、ハンドリング性及び薬物の生体
吸収促進作用を有するビタミンB群化合物の組成物の提
供。 【解決手段】水に対する溶解度が5%以下のビタミンB
群化合物、マンニトールおよびコーンスターチからなる
組成物。マンニトール水溶液に、β型のコーンスターチ
を懸濁させて、その後、水に対する溶解度が5%以下の
ビタミンB群化合物に懸濁させ、スプレードライする、
ビタミンB群化合物の組成物の製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は食品、医薬、飼料な
どの分野における、例えば散剤、細粒剤、カプセル剤、
丸剤、錠剤およびペレット等の製造に有利に用いること
のできる安定な流動性、崩壊性、溶出性のよいビタミン
B群化合物の組成物に関する。
どの分野における、例えば散剤、細粒剤、カプセル剤、
丸剤、錠剤およびペレット等の製造に有利に用いること
のできる安定な流動性、崩壊性、溶出性のよいビタミン
B群化合物の組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般に
食品、医薬、飼料などの各種製剤に配合される葉酸また
はビタミンB2(以下、VB2と略す)等のビタミンB群化
合物は配合量が少ないため、特に配合の均質性が要求さ
れるものである。特に葉酸やVB2は配合量が少ないこ
とが多い。しかし、これらの結晶は微粉末状で、容積が
大きく、凝集性も強い。そのため、流動性が悪く、取扱
いに不便であるので、均質なものを調製するのに例え
ば、スターチ、α化スターチ、乳糖などの賦形剤を使っ
て10倍、100倍ないし1,000倍に希釈するなど
の予備的な倍散工程が一般に採られている。また、自由
流動性を有する粉末を得るために、超微小吸収剤の粉末
噴霧体と接触させ、噴霧乾燥する方法が提供されている
が(特開昭49−7415)、超微小吸収剤として無機物
を使用するなど、医薬としての使用には適さないもので
あるうえ、葉酸またはVB2を高濃度で含有するものは
得られなかった。また錠剤を直接打錠できるようなVB
2組成物としては、水溶性セルロースなどの高分子化合
物を結合剤として流動層造粒して得られる顆粒が提供さ
れているが(特開昭62−174013)、非常に低濃度
のVB2の配合を要する医薬品などには適用が困難なも
のであった。従来の組成物では、賦形剤の含有量が多く
他の薬剤の配合が困難であることや、賦形剤によっては
医薬品に使用できないといった問題が残されていた。従
って、少量の賦形剤で、凝集性がなく、流動性も良く、
また錠剤に配合したときの溶出性、崩壊性が良好であっ
て、しかも医薬品に使用できる葉酸またはVB2等のビ
タミンB群化合物の組成物が望まれている。
食品、医薬、飼料などの各種製剤に配合される葉酸また
はビタミンB2(以下、VB2と略す)等のビタミンB群化
合物は配合量が少ないため、特に配合の均質性が要求さ
れるものである。特に葉酸やVB2は配合量が少ないこ
とが多い。しかし、これらの結晶は微粉末状で、容積が
大きく、凝集性も強い。そのため、流動性が悪く、取扱
いに不便であるので、均質なものを調製するのに例え
ば、スターチ、α化スターチ、乳糖などの賦形剤を使っ
て10倍、100倍ないし1,000倍に希釈するなど
の予備的な倍散工程が一般に採られている。また、自由
流動性を有する粉末を得るために、超微小吸収剤の粉末
噴霧体と接触させ、噴霧乾燥する方法が提供されている
が(特開昭49−7415)、超微小吸収剤として無機物
を使用するなど、医薬としての使用には適さないもので
あるうえ、葉酸またはVB2を高濃度で含有するものは
得られなかった。また錠剤を直接打錠できるようなVB
2組成物としては、水溶性セルロースなどの高分子化合
物を結合剤として流動層造粒して得られる顆粒が提供さ
れているが(特開昭62−174013)、非常に低濃度
のVB2の配合を要する医薬品などには適用が困難なも
のであった。従来の組成物では、賦形剤の含有量が多く
他の薬剤の配合が困難であることや、賦形剤によっては
医薬品に使用できないといった問題が残されていた。従
って、少量の賦形剤で、凝集性がなく、流動性も良く、
また錠剤に配合したときの溶出性、崩壊性が良好であっ
て、しかも医薬品に使用できる葉酸またはVB2等のビ
タミンB群化合物の組成物が望まれている。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、マンニト
ール水溶液に、β型のコーンスターチを懸濁させて、そ
の後、ビタミンB群化合物を均一に懸濁後スプレードラ
イ(噴霧乾燥)することにより、安全で、流動性、配合
性がよく、また、崩壊性、溶出性のよい組成物が得られ
ることを見いだした。更にワックスまたは油脂で該組成
物を被覆することにより、一層安定な粒状粉末の組成物
となることを見いだし、本発明を完成した。すなわち、
本発明は、水に対する溶解度が5%以下のビタミンB群
化合物、マンニトールおよびコーンスターチからなる組
成物を提供するものである。また、本発明は、マンニト
ール水溶液に、β型のコーンスターチを懸濁させて、そ
の後、水に対する溶解度が5%以下のビタミンB群化合
物に懸濁させ、スプレードライする、ビタミンB群化合
物の組成物の製造方法をも提供する。
ール水溶液に、β型のコーンスターチを懸濁させて、そ
の後、ビタミンB群化合物を均一に懸濁後スプレードラ
イ(噴霧乾燥)することにより、安全で、流動性、配合
性がよく、また、崩壊性、溶出性のよい組成物が得られ
ることを見いだした。更にワックスまたは油脂で該組成
物を被覆することにより、一層安定な粒状粉末の組成物
となることを見いだし、本発明を完成した。すなわち、
本発明は、水に対する溶解度が5%以下のビタミンB群
化合物、マンニトールおよびコーンスターチからなる組
成物を提供するものである。また、本発明は、マンニト
ール水溶液に、β型のコーンスターチを懸濁させて、そ
の後、水に対する溶解度が5%以下のビタミンB群化合
物に懸濁させ、スプレードライする、ビタミンB群化合
物の組成物の製造方法をも提供する。
【0004】本発明ではマンニトールとして市販されて
いるものは全て使用できる。コーンスターチとしては、
好ましくはβ型のものが使用される。β型コーンスター
チは熱水(62℃以上)によりα型コーンスターチとな
り、膨潤、糊化する。加熱しなければβ型のままで懸濁
状態である。α型コーンスターチは事前に糊化した粉体
であり、水に添加撹拌すると懸濁しなくペースト状であ
る。マンニトールとコーンスターチは共に日本薬局方、
食品添加物公定書に収載されているので、本発明組成物
は医薬品、食品用途としても使用することができる。
いるものは全て使用できる。コーンスターチとしては、
好ましくはβ型のものが使用される。β型コーンスター
チは熱水(62℃以上)によりα型コーンスターチとな
り、膨潤、糊化する。加熱しなければβ型のままで懸濁
状態である。α型コーンスターチは事前に糊化した粉体
であり、水に添加撹拌すると懸濁しなくペースト状であ
る。マンニトールとコーンスターチは共に日本薬局方、
食品添加物公定書に収載されているので、本発明組成物
は医薬品、食品用途としても使用することができる。
【0005】本発明の対象となるビタミンB群化合物と
しては、たとえば葉酸、VB2、リボフラビン酪酸エス
テル、ビオチン、チアミン硝酸塩、ジベンゾイルチアミ
ン、ジベンゾイルチアミン塩酸塩、チアミンアセチル硫
酸塩、チアミンラウリル硫酸塩、チアミンナフタリン−
2,6−ジスルホン酸塩、チアミンナフタリン−1,5−
ジスルホン酸塩ピリドキシン−3,4−ジオクタノアー
ト、ピリドキシン−3,4−ジパルミタート、ピリドキ
シン−3,4−ジラウラート、ピリドキシン−3,4−ジ
ラウラート塩酸塩などがある。これらビタミンB群化合
物は、20℃における水に対する溶解度が5%(W/V)
以下、好ましくは3%以下のもの、更に好ましくは1%
以下のものである。
しては、たとえば葉酸、VB2、リボフラビン酪酸エス
テル、ビオチン、チアミン硝酸塩、ジベンゾイルチアミ
ン、ジベンゾイルチアミン塩酸塩、チアミンアセチル硫
酸塩、チアミンラウリル硫酸塩、チアミンナフタリン−
2,6−ジスルホン酸塩、チアミンナフタリン−1,5−
ジスルホン酸塩ピリドキシン−3,4−ジオクタノアー
ト、ピリドキシン−3,4−ジパルミタート、ピリドキ
シン−3,4−ジラウラート、ピリドキシン−3,4−ジ
ラウラート塩酸塩などがある。これらビタミンB群化合
物は、20℃における水に対する溶解度が5%(W/V)
以下、好ましくは3%以下のもの、更に好ましくは1%
以下のものである。
【0006】本発明の組成物におけるビタミンB群化合
物の配合量はマンニトールとコーンスターチとの合計1
00重量%に対して通常5,000〜100重量%の範
囲である。好ましくは3,000〜200重量%、さら
に好ましくは2,000〜300重量%の範囲である。
またマンニトールの配合量はコーンスターチ100重量
%に対して通常500〜10重量%の範囲である。好ま
しくは400〜30重量%、さらに好ましくは200〜
100重量%の範囲である。マンニトールとコーンスタ
ーチとの合計100重量%に対してビタミンB群の化合
物(特に、葉酸またはVB2の場合)が5,000重量部
を越える場合は得られた造粒物が崩壊しやすくなること
がある。また、マンニトールとコーンスターチとの合計
100重量%に対してビタミンB群化合物が100重量
%以下になると賦形剤が多くなるため他薬剤との混合の
場合、マンニトール、コーンスターチの占める割合が高
くなることがある。つまり、大量のマンニトール、コー
ンスターチが嵩張り、錠剤などの組成物に支障をきたす
ことがある。
物の配合量はマンニトールとコーンスターチとの合計1
00重量%に対して通常5,000〜100重量%の範
囲である。好ましくは3,000〜200重量%、さら
に好ましくは2,000〜300重量%の範囲である。
またマンニトールの配合量はコーンスターチ100重量
%に対して通常500〜10重量%の範囲である。好ま
しくは400〜30重量%、さらに好ましくは200〜
100重量%の範囲である。マンニトールとコーンスタ
ーチとの合計100重量%に対してビタミンB群の化合
物(特に、葉酸またはVB2の場合)が5,000重量部
を越える場合は得られた造粒物が崩壊しやすくなること
がある。また、マンニトールとコーンスターチとの合計
100重量%に対してビタミンB群化合物が100重量
%以下になると賦形剤が多くなるため他薬剤との混合の
場合、マンニトール、コーンスターチの占める割合が高
くなることがある。つまり、大量のマンニトール、コー
ンスターチが嵩張り、錠剤などの組成物に支障をきたす
ことがある。
【0007】本発明の組成物は例えば次の方法を用いて
調製することができる。マンニトールを蒸留水に溶解
し、次にβ型のコーンスターチをマンニトール溶解液に
懸濁分散させる。この液にビタミンB群化合物を加え、
ホモミキサーを用いて該化合物を均一に分散懸濁させた
後スプレードライヤーを用いて噴霧乾燥を行う。本発明
で対象となるビタミンB群化合物は水に対する溶解度が
5%以下であるのでマンニトール、コーンスターチ溶解
分散液中では懸濁状態になっている。このとき用いるマ
ンニトール水溶液は0.2%(W/V)以上、好ましくは
1%以上の濃度であり、製造する組成物のビタミンB群
化合物の種類や使用量などに合わせて適宜選択される。
また、このスプレードライによって得られた組成物は通
常、粉末状であり、かなり均一な粉末状組成物が得られ
る。この時の溶解分散懸濁液の温度は20〜35℃であ
り、乾燥温度は約150〜190℃、好ましくは175
〜185℃の範囲で行われ、ディスクの回転数は約1,
000〜30,000rpm、好ましくは5,000〜20,
000rpmの範囲で行われる。
調製することができる。マンニトールを蒸留水に溶解
し、次にβ型のコーンスターチをマンニトール溶解液に
懸濁分散させる。この液にビタミンB群化合物を加え、
ホモミキサーを用いて該化合物を均一に分散懸濁させた
後スプレードライヤーを用いて噴霧乾燥を行う。本発明
で対象となるビタミンB群化合物は水に対する溶解度が
5%以下であるのでマンニトール、コーンスターチ溶解
分散液中では懸濁状態になっている。このとき用いるマ
ンニトール水溶液は0.2%(W/V)以上、好ましくは
1%以上の濃度であり、製造する組成物のビタミンB群
化合物の種類や使用量などに合わせて適宜選択される。
また、このスプレードライによって得られた組成物は通
常、粉末状であり、かなり均一な粉末状組成物が得られ
る。この時の溶解分散懸濁液の温度は20〜35℃であ
り、乾燥温度は約150〜190℃、好ましくは175
〜185℃の範囲で行われ、ディスクの回転数は約1,
000〜30,000rpm、好ましくは5,000〜20,
000rpmの範囲で行われる。
【0008】また、本発明の組成物は、組成物に対して
0.1〜50重量%のワックスまたは油脂を使用して被
覆されていてもよい。好ましくは5〜30重量%の範囲
でワックスまたは油脂が使用される。本発明で使用する
ことのできるワックスまたは油脂類はカルナウバ蝋、パ
ラフィン、ステアリン酸、サラシミツロウ、マクロゴー
ル、グリセリン脂肪酸エステル、各種硬化油脂(綿実
油、大豆油、パーム油、コーン油、ヒマワリ油、菜種
油、豚脂、牛脂等)などを挙げることができる。本発明
の主な目的は、1種のビタミンB群化合物とマンニトー
ル、コーンスターチとからなる組成物であるが、2種以
上のビタミンB群化合物とマンニトール、コーンスター
チとから成る組成物も本発明の一つの態様である。本発
明の組成物は、通常の方法により医薬用、食品用、飼料
用の添加物として使用することができる。特に、葉酸組
成物は飼料用添加物として好ましく使用される。VB2
組成物は医薬用、食品用、飼料用の添加物として好まし
く使用される。
0.1〜50重量%のワックスまたは油脂を使用して被
覆されていてもよい。好ましくは5〜30重量%の範囲
でワックスまたは油脂が使用される。本発明で使用する
ことのできるワックスまたは油脂類はカルナウバ蝋、パ
ラフィン、ステアリン酸、サラシミツロウ、マクロゴー
ル、グリセリン脂肪酸エステル、各種硬化油脂(綿実
油、大豆油、パーム油、コーン油、ヒマワリ油、菜種
油、豚脂、牛脂等)などを挙げることができる。本発明
の主な目的は、1種のビタミンB群化合物とマンニトー
ル、コーンスターチとからなる組成物であるが、2種以
上のビタミンB群化合物とマンニトール、コーンスター
チとから成る組成物も本発明の一つの態様である。本発
明の組成物は、通常の方法により医薬用、食品用、飼料
用の添加物として使用することができる。特に、葉酸組
成物は飼料用添加物として好ましく使用される。VB2
組成物は医薬用、食品用、飼料用の添加物として好まし
く使用される。
【0009】
【発明の効果】本発明の組成物は、乳糖、デキストリン
などを用いた従来のものに比べてそれ自体安定で、環境
湿度による影響が少ない。そのため保存中における流動
性が良く、その変化もきわめて少ない。また、ワックス
または油脂で被覆された組成物は、他の薬剤と配合して
も薬剤相互に影響を及ぼすことが少ないので、配合剤そ
のものの安定性もよくなる。特に、本発明の組成物では
賦形剤として用いるマンニトール、コーンスターチの量
は少量でよいので、錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、
ペレット等を製造する時の秤量、混合などの作業での合
理化が出来る。また、本発明の組成物は粒子が小さく均
一であるので、ビタミンB群化合物の微量配合にも供す
ることができる。なかでも葉酸やVB2を用いる場合に
有効であり、従来にはなかったハンドリング性のよい組
成物を得ることができる。さらに、錠剤化した場合、コ
ーンスターチの影響で錠剤の崩壊が早まり、特に葉酸、
VB2等の生体吸収に難点がある薬物に含有することに
より生体吸収の促進に効果が認められる。
などを用いた従来のものに比べてそれ自体安定で、環境
湿度による影響が少ない。そのため保存中における流動
性が良く、その変化もきわめて少ない。また、ワックス
または油脂で被覆された組成物は、他の薬剤と配合して
も薬剤相互に影響を及ぼすことが少ないので、配合剤そ
のものの安定性もよくなる。特に、本発明の組成物では
賦形剤として用いるマンニトール、コーンスターチの量
は少量でよいので、錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、
ペレット等を製造する時の秤量、混合などの作業での合
理化が出来る。また、本発明の組成物は粒子が小さく均
一であるので、ビタミンB群化合物の微量配合にも供す
ることができる。なかでも葉酸やVB2を用いる場合に
有効であり、従来にはなかったハンドリング性のよい組
成物を得ることができる。さらに、錠剤化した場合、コ
ーンスターチの影響で錠剤の崩壊が早まり、特に葉酸、
VB2等の生体吸収に難点がある薬物に含有することに
より生体吸収の促進に効果が認められる。
【0010】
【実施例】以下に実施例および実験例をあげて本発明を
更に具体的に説明する。用いた原料はいずれも粉末で、
また篩のメッシュは日本工業規格(JIS)による。実施
例中の%は特記しない限り、W/W%である。
更に具体的に説明する。用いた原料はいずれも粉末で、
また篩のメッシュは日本工業規格(JIS)による。実施
例中の%は特記しない限り、W/W%である。
【0011】実施例1 葉酸粉末組成物 葉酸は武田薬品工業(株)製、マンニトールは東和化成
(株)製、コーンスターチは日本コーンスターチ(株)製を
用いた。マンニトール73gを蒸留水1,000mlに溶解
し、次にコーンスターチ20g、その後葉酸500gを加
え、ホモミキサー(特殊機化製T.KホモミキサーM型)
にて均一に分散する。次いで、撹拌によってこの葉酸懸
濁液の均質性を保ちつつアシザワニロアトマイザーK.
K.、モービルマイナー型スプレードライヤーを用いて
噴霧乾燥し、組成物を得た。この時の溶解分散懸濁液の
温度は26℃であり、乾燥温度は180℃、ディクス回
転数10,000rpmで行った。得られた組成物の外観は
黄色の粉末であった。
(株)製、コーンスターチは日本コーンスターチ(株)製を
用いた。マンニトール73gを蒸留水1,000mlに溶解
し、次にコーンスターチ20g、その後葉酸500gを加
え、ホモミキサー(特殊機化製T.KホモミキサーM型)
にて均一に分散する。次いで、撹拌によってこの葉酸懸
濁液の均質性を保ちつつアシザワニロアトマイザーK.
K.、モービルマイナー型スプレードライヤーを用いて
噴霧乾燥し、組成物を得た。この時の溶解分散懸濁液の
温度は26℃であり、乾燥温度は180℃、ディクス回
転数10,000rpmで行った。得られた組成物の外観は
黄色の粉末であった。
【0012】実施例2 VB2粉末組成物 VB2は武田薬品工業(株)製、マンニトールは東和化成
(株)製、コーンスターチは日本コーンスターチ(株)製を
用いた。マンニトール73gを蒸留水1,000mlに溶解
し、次にコーンスターチ20g、その後VB2を500g
を加え、ホモミキサー(特殊機化製T.K.ホモミキサー
M型)にて均一に分散する。次いで、撹拌によってこの
VB2懸濁液の均質性を保ちつつアシザワニロアトマイ
ザーK.K.、モービルマイナー型スプレードライヤーを
用いて噴霧乾燥し、組成物を得た。この時の溶解分散懸
濁液の温度は23℃であり、乾燥温度は180℃、ディ
クス回転数10,000rpmで行った。この得られた組成
物の外観は黄色〜橙黄色の粉末であった。
(株)製、コーンスターチは日本コーンスターチ(株)製を
用いた。マンニトール73gを蒸留水1,000mlに溶解
し、次にコーンスターチ20g、その後VB2を500g
を加え、ホモミキサー(特殊機化製T.K.ホモミキサー
M型)にて均一に分散する。次いで、撹拌によってこの
VB2懸濁液の均質性を保ちつつアシザワニロアトマイ
ザーK.K.、モービルマイナー型スプレードライヤーを
用いて噴霧乾燥し、組成物を得た。この時の溶解分散懸
濁液の温度は23℃であり、乾燥温度は180℃、ディ
クス回転数10,000rpmで行った。この得られた組成
物の外観は黄色〜橙黄色の粉末であった。
【0013】実施例3 葉酸粉末組成物 葉酸は武田薬品工業(株)製、マンニトールは東和化成
(株)製、コーンスターチは日本コーンスターチ(株)製を
用いた。マンニトール53gを蒸留水1,000mlに溶解
し、次にコーンスターチ40g、その後葉酸500gを加
え、ホモミキサー(特殊機化製T.KホモミキサーM型)
にて均一に分散する。次いで、撹拌によってこの葉酸懸
濁液の均質性を保ちつつアシザワニロアトマイザーK.
K.、モービルマイナー型スプレードライヤーを用いて
噴霧乾燥し、組成物を得た。この時の溶解分散懸濁液の
温度は28℃であり、乾燥温度は180℃、ディクス回
転数11,000rpmで行った。得られた組成物の外観は
黄色の粉末であった。
(株)製、コーンスターチは日本コーンスターチ(株)製を
用いた。マンニトール53gを蒸留水1,000mlに溶解
し、次にコーンスターチ40g、その後葉酸500gを加
え、ホモミキサー(特殊機化製T.KホモミキサーM型)
にて均一に分散する。次いで、撹拌によってこの葉酸懸
濁液の均質性を保ちつつアシザワニロアトマイザーK.
K.、モービルマイナー型スプレードライヤーを用いて
噴霧乾燥し、組成物を得た。この時の溶解分散懸濁液の
温度は28℃であり、乾燥温度は180℃、ディクス回
転数11,000rpmで行った。得られた組成物の外観は
黄色の粉末であった。
【0014】実施例4 VB2粉末組成物 VB2は武田薬品工業(株)製、マンニトールは東和化成
(株)製、コーンスターチは日本コーンスターチ(株)製を
用いた。マンニトール53gを蒸留水1,000mlに溶解
し、次にコーンスターチ40g、その後VB2を500g
加え、ホモミキサー(特殊機化製T.KホモミキサーM
型)にて均一に分散する。次いで、撹拌によってこのV
B2懸濁液の均質性を保ちつつアシザワニロアトマイザ
ーK.K.、モービルマイナー型スプレードライヤーを用
いて噴霧乾燥し、組成物を得た。この時の溶解分散懸濁
液の温度は25℃であり、乾燥温度は180℃、ディク
ス回転数11,000rpmで行った。得られた組成物の外
観は黄色〜橙黄色の粉末であった。
(株)製、コーンスターチは日本コーンスターチ(株)製を
用いた。マンニトール53gを蒸留水1,000mlに溶解
し、次にコーンスターチ40g、その後VB2を500g
加え、ホモミキサー(特殊機化製T.KホモミキサーM
型)にて均一に分散する。次いで、撹拌によってこのV
B2懸濁液の均質性を保ちつつアシザワニロアトマイザ
ーK.K.、モービルマイナー型スプレードライヤーを用
いて噴霧乾燥し、組成物を得た。この時の溶解分散懸濁
液の温度は25℃であり、乾燥温度は180℃、ディク
ス回転数11,000rpmで行った。得られた組成物の外
観は黄色〜橙黄色の粉末であった。
【0015】実施例5 葉酸粉末組成物 葉酸は武田薬品工業(株)製、マンニトールは東和化成
(株)製、コーンスターチは日本コーンスターチ(株)製を
用いた。マンニトール33gを蒸留水1,000mlに溶解
し、次にコーンスターチ60g、その後葉酸500gを加
え、ホモミキサー(特殊機化製T.KホモミキサーM型)
にて均一に分散する。次いで、撹拌によってこの葉酸懸
濁液の均質性を保ちつつアシザワニロアトマイザーK.
K.、モービルマイナー型スプレードライヤーを用いて
噴霧乾燥し、組成物を得た。この時の溶解分散懸濁液の
温度は26℃であり、乾燥温度は180℃、ディクス回
転数10,000rpmで行った。この得られた組成物の外
観は黄色の粉末であった。
(株)製、コーンスターチは日本コーンスターチ(株)製を
用いた。マンニトール33gを蒸留水1,000mlに溶解
し、次にコーンスターチ60g、その後葉酸500gを加
え、ホモミキサー(特殊機化製T.KホモミキサーM型)
にて均一に分散する。次いで、撹拌によってこの葉酸懸
濁液の均質性を保ちつつアシザワニロアトマイザーK.
K.、モービルマイナー型スプレードライヤーを用いて
噴霧乾燥し、組成物を得た。この時の溶解分散懸濁液の
温度は26℃であり、乾燥温度は180℃、ディクス回
転数10,000rpmで行った。この得られた組成物の外
観は黄色の粉末であった。
【0016】実施例6 VB2粉末組成物 VB2は武田薬品工業(株)製、マンニトールは東和化成
(株)製、コーンスターチは日本コーンスターチ(株)製を
用いた。マンニトール33gを蒸留水1,000mlに溶解
し、次にコーンスターチ60g、その後VB2を500g
加え、ホモミキサー(特殊機化製T.KホモミキサーM
型)にて均一に分散する。次いで、撹拌によってこのV
B2懸濁液の均質性を保ちつつアシザワニロアトマイザ
ーK.K.、モービルマイナー型スプレードライヤーを用
いて噴霧乾燥し、組成物を得た。この時の溶解分散懸濁
液の温度は28℃であり、乾燥温度は180℃、ディク
ス回転数10,000rpmで行った。得られた組成物の外
観は黄色〜橙黄色の粉末であった。
(株)製、コーンスターチは日本コーンスターチ(株)製を
用いた。マンニトール33gを蒸留水1,000mlに溶解
し、次にコーンスターチ60g、その後VB2を500g
加え、ホモミキサー(特殊機化製T.KホモミキサーM
型)にて均一に分散する。次いで、撹拌によってこのV
B2懸濁液の均質性を保ちつつアシザワニロアトマイザ
ーK.K.、モービルマイナー型スプレードライヤーを用
いて噴霧乾燥し、組成物を得た。この時の溶解分散懸濁
液の温度は28℃であり、乾燥温度は180℃、ディク
ス回転数10,000rpmで行った。得られた組成物の外
観は黄色〜橙黄色の粉末であった。
【0017】試験法1 葉酸の定量法 実験例における葉酸の定量操作は、直射日光を避け、遮
光した容器を用いて、試料50mgをジクロルメタンおよ
び1N−アンモニア水(1:1)20mlを用いて抽出し、
USP法(高速液体クロマトグラフ)により行った。
光した容器を用いて、試料50mgをジクロルメタンおよ
び1N−アンモニア水(1:1)20mlを用いて抽出し、
USP法(高速液体クロマトグラフ)により行った。
【0018】試験法2 VB2の定量法 実験例におけるVB2の定量操作は、直射日光を避け、
遮光した容器を用いて、試料30mgを5N−酢酸50ml
を用いて抽出し、USP法(比色法)により行った。
遮光した容器を用いて、試料30mgを5N−酢酸50ml
を用いて抽出し、USP法(比色法)により行った。
【0019】試験法3 流動性評価(安息角測定) 実験例における葉酸、VB2の流動性評価操作は、空間
の関係湿度を11%、20%、31%、43%、53
%、68%、75%、82%および91%に調整した褐
色デシケーター中に、試料組成物を55g入れた後、4
0℃で2週間保存し、コニシFK型安息角測定器(小西
医療機K.K製)を用いて測定した。
の関係湿度を11%、20%、31%、43%、53
%、68%、75%、82%および91%に調整した褐
色デシケーター中に、試料組成物を55g入れた後、4
0℃で2週間保存し、コニシFK型安息角測定器(小西
医療機K.K製)を用いて測定した。
【0020】実験例1 組成物の含量安定性と安息角 実施例3で得られた葉酸組成物について、上記試験法1
により葉酸の含量を、試験法3により組成物の安息角を
測定した。また、実施例4で得られたVB2組成物につ
いて、上記試験法2によりVB2の含量を、試験法3に
より組成物の安息角を測定した。結果を表1に示す。
により葉酸の含量を、試験法3により組成物の安息角を
測定した。また、実施例4で得られたVB2組成物につ
いて、上記試験法2によりVB2の含量を、試験法3に
より組成物の安息角を測定した。結果を表1に示す。
【0021】
【表1】 各組成物の含量安定性、安息角はイニシャルとほとんど
変化は無かった。
変化は無かった。
【0022】実験例2 組成物の粒度および安息角 実験例における葉酸またはVB2の粒度測定はロータッ
プ篩振とう機(田中化学機械K.K製)で粉末量は25g、
10分間振とうする。流動性評価としての安息角測定は
コニシFK型安息角測定器(小西医療機K.K製)を使用
して測定した。結果を表2に示す。
プ篩振とう機(田中化学機械K.K製)で粉末量は25g、
10分間振とうする。流動性評価としての安息角測定は
コニシFK型安息角測定器(小西医療機K.K製)を使用
して測定した。結果を表2に示す。
【0023】
【表2】
【0024】実験例3 組成物の流動性 実施例1、3で得られた葉酸組成物および実施例2、4
で得られたVB2組成物および従来から賦形剤として使
用されている精製白糖、ぶどう糖、マルトースを用いた
葉酸、VB2組成物の流動性および安定性が保存湿度に
よって受ける影響について実験した。各組成物を次の2
つの表に示す11〜91%の各湿度の条件下、40℃で
2週間放置したものの、水分量および安息角を測定し
た。比較するために用いた組成物を表3に示す。
で得られたVB2組成物および従来から賦形剤として使
用されている精製白糖、ぶどう糖、マルトースを用いた
葉酸、VB2組成物の流動性および安定性が保存湿度に
よって受ける影響について実験した。各組成物を次の2
つの表に示す11〜91%の各湿度の条件下、40℃で
2週間放置したものの、水分量および安息角を測定し
た。比較するために用いた組成物を表3に示す。
【0025】
【表3】
【0026】前記の組成で示されるものを実施例1〜6
に示す方法と同様のスプレードライによって組成物と
し、測定に用いた。葉酸組成物の水分量測定について
は、各試料を温度40℃、関係湿度が11〜91%の条
件下で2週間保存後、試料2gを用いてカールフィッシ
ャー法で行い、初期(イニシャル)からの水分量の増減を
求めた。また、VB2組成物の水分量測定については、
各試料を40℃、関係湿度が11〜91%の条件下で2
週間保存後、試料0.5gを105℃で2時間熱処理し、
初期(イニシャル)からの水分量の増減を求めた。安息角
は、各試料を温度40℃、関係湿度が11〜91%の条
件下で2週間保存後、試料100gを用いてコニシFK
型安息角測定器(小西医療機K.K製)で測定し、更に、
肉眼により流動性を観察し、その結果を(−)、(±)、
(+)で示した。結果を表4および5に示す。
に示す方法と同様のスプレードライによって組成物と
し、測定に用いた。葉酸組成物の水分量測定について
は、各試料を温度40℃、関係湿度が11〜91%の条
件下で2週間保存後、試料2gを用いてカールフィッシ
ャー法で行い、初期(イニシャル)からの水分量の増減を
求めた。また、VB2組成物の水分量測定については、
各試料を40℃、関係湿度が11〜91%の条件下で2
週間保存後、試料0.5gを105℃で2時間熱処理し、
初期(イニシャル)からの水分量の増減を求めた。安息角
は、各試料を温度40℃、関係湿度が11〜91%の条
件下で2週間保存後、試料100gを用いてコニシFK
型安息角測定器(小西医療機K.K製)で測定し、更に、
肉眼により流動性を観察し、その結果を(−)、(±)、
(+)で示した。結果を表4および5に示す。
【0027】
【表4】
【0028】
【表5】
【0029】従来の賦形剤である精製白糖、ぶどう糖、
マルトースを使用した組成物に比べ、本発明の組成物の
方が保存に対して安定であり、流動性も損なわれにくい
ことが明らかになった。
マルトースを使用した組成物に比べ、本発明の組成物の
方が保存に対して安定であり、流動性も損なわれにくい
ことが明らかになった。
【0030】実験例4 コーンスターチのα化度の確認試験−1 実施例1〜7で得られた組成物でβ型コーンスターチが
スプレードライ工程中に高熱と水分によりα化に転移し
ているかを下記方法で確認した。確認した組成物は実施
例3、4である。確認方法は、組成物に水を加えて、水
溶性のα化スターチと水不溶性のコーンスターチを分離
し、水に溶け出したα化スターチをヨウ素との反応によ
る着色で確認する。すなわち、試料を遠沈管に入れ、蒸
留水25mlを加えて振とう機で10分間振とうした後、
遠心分離した。上澄み液を0.22μmのミリポアフィル
ターで濾過した。濾液5mlをそれぞれ試験管にとり、
0.1Nヨウ素溶液0.1mlを加えて着色を調べた。結果
を表6に示す。
スプレードライ工程中に高熱と水分によりα化に転移し
ているかを下記方法で確認した。確認した組成物は実施
例3、4である。確認方法は、組成物に水を加えて、水
溶性のα化スターチと水不溶性のコーンスターチを分離
し、水に溶け出したα化スターチをヨウ素との反応によ
る着色で確認する。すなわち、試料を遠沈管に入れ、蒸
留水25mlを加えて振とう機で10分間振とうした後、
遠心分離した。上澄み液を0.22μmのミリポアフィル
ターで濾過した。濾液5mlをそれぞれ試験管にとり、
0.1Nヨウ素溶液0.1mlを加えて着色を調べた。結果
を表6に示す。
【0031】
【表6】
【0032】着色度合いの結果、実施例3、4には0.
5%以上のα化スターチは含まれていない。
5%以上のα化スターチは含まれていない。
【0033】実験例5 コーンスターチのα化度の確認試験−2 実施例1〜7で得られた組成物でβ型コーンスターチが
スプレードライ工程中に高熱と水分によりα化に転移し
ているかを下記方法で確認した。確認した組成物は実施
例4である。確認方法は、組成物に水を加えて、濾液に
ヨウ素溶液を添加し、分光光度計により吸光度測定を行
い、α化スターチの量変化による検量線から、α化度を
確認した。すなわち、組成物2gに水100ml添加後、
振とうを10分間行い、遠心分離、メンブランフィルタ
ー濾過を行い、その後、濾液5mlに0.1Nヨウ素溶液
0.1ml添加後、吸光度測定(582nm)を行った。検量
線を求めるためVB2原末2gにα化スターチ0mg、5m
g、10mg、20mgそれぞれ添加し、検量線を求めた。
結果を表7に示す。
スプレードライ工程中に高熱と水分によりα化に転移し
ているかを下記方法で確認した。確認した組成物は実施
例4である。確認方法は、組成物に水を加えて、濾液に
ヨウ素溶液を添加し、分光光度計により吸光度測定を行
い、α化スターチの量変化による検量線から、α化度を
確認した。すなわち、組成物2gに水100ml添加後、
振とうを10分間行い、遠心分離、メンブランフィルタ
ー濾過を行い、その後、濾液5mlに0.1Nヨウ素溶液
0.1ml添加後、吸光度測定(582nm)を行った。検量
線を求めるためVB2原末2gにα化スターチ0mg、5m
g、10mg、20mgそれぞれ添加し、検量線を求めた。
結果を表7に示す。
【0034】
【表7】
【0035】組成物のα化度は0.05%であった。
【0036】実験例6 錠剤品の崩壊度測定 本発明の組成物にはβ型コーンスターチが含有している
ため、錠剤品の崩壊時間に影響があるとの推定から実験
を行った。用いた組成物は実施例5、6である。対象品
としてVB2、葉酸原末を用いた。錠剤化機器はAUT
OGRAPH.IS−5000(島津製作所K.K製)を用
いて、各試料を400mg計量し、杵、臼は11.3mmφ
の平面を用いた。打錠圧0.5t、1.0t、1.5t、2.
0t、2.5t/cm2で錠剤化し、崩壊時間の測定を行っ
た。測定方法は日本薬局方の崩壊試験法に準じた。崩壊
度試験機器は富山産業(株)製(型式NT−2H)を用いて
崩壊時間を測定した。結果を表6に示す。
ため、錠剤品の崩壊時間に影響があるとの推定から実験
を行った。用いた組成物は実施例5、6である。対象品
としてVB2、葉酸原末を用いた。錠剤化機器はAUT
OGRAPH.IS−5000(島津製作所K.K製)を用
いて、各試料を400mg計量し、杵、臼は11.3mmφ
の平面を用いた。打錠圧0.5t、1.0t、1.5t、2.
0t、2.5t/cm2で錠剤化し、崩壊時間の測定を行っ
た。測定方法は日本薬局方の崩壊試験法に準じた。崩壊
度試験機器は富山産業(株)製(型式NT−2H)を用いて
崩壊時間を測定した。結果を表6に示す。
【0037】
【表8】
【0038】コーンスターチ含有組成物は顕著に崩壊時
間が早かった。
間が早かった。
【0039】実験例7 顆粒品の溶出試験 本発明の組成物はβ型コーンスターチが含有しているた
め、顆粒品の溶出は早まるとの推定から実験を行った。
用いた組成物は実施例5である。対象品として葉酸原末
を用いた。溶出条件は水500mlをバスケットに入れ液
温37°、バドル回転数50rpmで葉酸として3mgを入
れて、5分、10分、20分、30分、45分後の葉酸
の溶出率を試験法1で測定した。結果を表9に示す。
め、顆粒品の溶出は早まるとの推定から実験を行った。
用いた組成物は実施例5である。対象品として葉酸原末
を用いた。溶出条件は水500mlをバスケットに入れ液
温37°、バドル回転数50rpmで葉酸として3mgを入
れて、5分、10分、20分、30分、45分後の葉酸
の溶出率を試験法1で測定した。結果を表9に示す。
【0040】
【表9】
【0041】コーンスターチ含有組成物は溶出率が早
く、生体吸収の促進に効果が認められると推定される。
く、生体吸収の促進に効果が認められると推定される。
【0042】実験例8 顆粒品の溶出試験 本発明の組成物はβ型コーンスターチが含有しているた
め、錠剤品の溶出時間は早まるとの推定から実験を行っ
た。用いた組成物は実施例6である。対象品としてVB
2原末を用いた。溶出条件は水500mlをバスケットに
入れ液温37°パドル回転数50rpmでVB2として40
mgを入れて5分、10分、20分、30分、45分後の
VB2の溶出率を試験法2で測定した。結果を表10に
示す。
め、錠剤品の溶出時間は早まるとの推定から実験を行っ
た。用いた組成物は実施例6である。対象品としてVB
2原末を用いた。溶出条件は水500mlをバスケットに
入れ液温37°パドル回転数50rpmでVB2として40
mgを入れて5分、10分、20分、30分、45分後の
VB2の溶出率を試験法2で測定した。結果を表10に
示す。
【0043】
【表10】
【0044】コーンスターチ含有組成物は溶出率も早
く、生体吸収の促進に効果が認められると推定される。
く、生体吸収の促進に効果が認められると推定される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 47/10 A61K 47/26 J 47/26 9/14 R
Claims (9)
- 【請求項1】 水に対する溶解度が5%以下のビタミン
B群化合物、マンニトールおよびコーンスターチからな
る組成物。 - 【請求項2】 水に対する溶解度が5%以下のビタミン
B群化合物が葉酸またはビタミンB2である請求項1記
載の組成物。 - 【請求項3】 コーンスターチがβ型のコーンスターチ
である請求項1記載の組成物。 - 【請求項4】 粉末状である請求項1記載の組成物。
- 【請求項5】 マンニトール水溶液に、β型のコーンス
ターチを懸濁させて、その後、水に対する溶解度が5%
以下のビタミンB群化合物に懸濁させ、スプレードライ
することによって得られる請求項1記載の組成物。 - 【請求項6】 水に対する溶解度が5%以下のビタミン
B群化合物が葉酸またはビタミンB2である請求項5記
載の組成物。 - 【請求項7】 ワックスまたは油脂で被覆されている請
求項1記載の組成物。 - 【請求項8】 マンニトール水溶液に、β型のコーンス
ターチを懸濁させて、その後、水に対する溶解度が5%
以下のビタミンB群化合物に懸濁させ、スプレードライ
する、ビタミンB群化合物の組成物の製造方法。 - 【請求項9】 水に対する溶解度が5%以下のビタミン
B群化合物が葉酸またはビタミンB2である請求項8記
載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23983195A JPH0977669A (ja) | 1995-09-19 | 1995-09-19 | ビタミンb群顆粒品の組成物およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23983195A JPH0977669A (ja) | 1995-09-19 | 1995-09-19 | ビタミンb群顆粒品の組成物およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0977669A true JPH0977669A (ja) | 1997-03-25 |
Family
ID=17050510
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23983195A Pending JPH0977669A (ja) | 1995-09-19 | 1995-09-19 | ビタミンb群顆粒品の組成物およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0977669A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998025590A3 (de) * | 1996-12-12 | 1998-10-01 | Dds Drug Delivery Service Ges | Zubereitung in form eines wahlweise wirkstoffhaltigen matrixmaterial-hilfsstoff compounds |
US6362009B1 (en) | 1997-11-21 | 2002-03-26 | Merck & Co., Inc. | Solid phase synthesis of heterocycles |
WO2010125313A1 (fr) * | 2009-04-30 | 2010-11-04 | Roquette Freres | Coagglomerats de mannitol et d'amidon granulaire comprimables et a ecoulement libre |
JP2011103818A (ja) * | 2009-11-18 | 2011-06-02 | Pokka Corp | 液状食品の噴霧乾燥方法及び乾燥された液状食品 |
JPWO2010092828A1 (ja) * | 2009-02-12 | 2012-08-16 | 富士化学工業株式会社 | 崩壊性粒子組成物及びそれを用いた速崩壊性圧縮成型物 |
US10555939B2 (en) | 2009-05-19 | 2020-02-11 | Celgene Corporation | Formulations of 4-amino-2-(2,6-dioxopiperidine-3-yl)isoindoline-1,3-dione |
CN113180244A (zh) * | 2021-05-31 | 2021-07-30 | 临汾市力圣生物科技开发有限公司 | 一种叶酸干燥工艺 |
-
1995
- 1995-09-19 JP JP23983195A patent/JPH0977669A/ja active Pending
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998025590A3 (de) * | 1996-12-12 | 1998-10-01 | Dds Drug Delivery Service Ges | Zubereitung in form eines wahlweise wirkstoffhaltigen matrixmaterial-hilfsstoff compounds |
US6362009B1 (en) | 1997-11-21 | 2002-03-26 | Merck & Co., Inc. | Solid phase synthesis of heterocycles |
JPWO2010092828A1 (ja) * | 2009-02-12 | 2012-08-16 | 富士化学工業株式会社 | 崩壊性粒子組成物及びそれを用いた速崩壊性圧縮成型物 |
JP5637624B2 (ja) * | 2009-02-12 | 2014-12-10 | 富士化学工業株式会社 | 崩壊性粒子組成物及びそれを用いた速崩壊性圧縮成型物 |
FR2944971A1 (fr) * | 2009-04-30 | 2010-11-05 | Roquette Freres | Coagglomerats de mannitol et d'amidon granulaire comprimables et a ecoulement libre |
KR20120016075A (ko) * | 2009-04-30 | 2012-02-22 | 로께뜨프레르 | 만니톨과 과립형 전분의 압축성 및 유동성 공응집체 |
US20120053249A1 (en) * | 2009-04-30 | 2012-03-01 | Roquette Freres | Compressible and free-flow co-agglomerates of mannitol and granular starch |
CN102413819A (zh) * | 2009-04-30 | 2012-04-11 | 罗盖特公司 | 甘露醇和颗粒淀粉的可压制的并且自由流动的共凝聚体 |
WO2010125313A1 (fr) * | 2009-04-30 | 2010-11-04 | Roquette Freres | Coagglomerats de mannitol et d'amidon granulaire comprimables et a ecoulement libre |
KR20170012593A (ko) | 2009-04-30 | 2017-02-02 | 로께뜨프레르 | 만니톨과 과립형 전분의 압축성 및 유동성 공응집체 |
US9937131B2 (en) | 2009-04-30 | 2018-04-10 | Roquette Freres | Compressible and free-flow co-agglomerates of mannitol and granular starch |
US11364204B2 (en) | 2009-04-30 | 2022-06-21 | Roquette Freeres | Compressible and free-flow co-agglomerates of mannitol and granual starch |
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JP2011103818A (ja) * | 2009-11-18 | 2011-06-02 | Pokka Corp | 液状食品の噴霧乾燥方法及び乾燥された液状食品 |
CN113180244A (zh) * | 2021-05-31 | 2021-07-30 | 临汾市力圣生物科技开发有限公司 | 一种叶酸干燥工艺 |
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051004 |
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A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20060328 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |