JPH0977308A - シート材給送装置および画像形成装置 - Google Patents

シート材給送装置および画像形成装置

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JPH0977308A
JPH0977308A JP24033495A JP24033495A JPH0977308A JP H0977308 A JPH0977308 A JP H0977308A JP 24033495 A JP24033495 A JP 24033495A JP 24033495 A JP24033495 A JP 24033495A JP H0977308 A JPH0977308 A JP H0977308A
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JP24033495A
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Shigeji Kurita
茂治 栗田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート材載置台上にシート材があることを検
知すると同時に、シート材の搬送を一時的に停止させる
ようにしてシート材検知兼規制手段を小型化するように
する。 【解決手段】 シート材検知部9bとストッパ部9cと
を備えたアクチュエータ9は、シート材載置台3上にシ
ート原稿Sがあることを検知すると同時に、シート原稿
Sの搬送を一時的に規制する。そして、ストッパ部9c
によるシート原稿Sの搬送の規制を解除することによ
り、予備搬送ローラ8がシート材搬送位置に移動する。
その後、予備搬送ローラ8によりシート材載置台3に載
置されているシート原稿Sを分離ローラ11側に搬送す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ装置
や複写機などの画像形成装置に適用されるシート材給送
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の、ファクシミリ装置や複写機など
の画像形成装置には、例えば、シート材であるシート原
稿を1枚ずつ搬送させて画像情報を読み取るためにシー
ト材給送装置としての原稿読取り装置が使用されてい
る。
【0003】このような原稿読取り装置は、例えば図7
に示すように、シート材載置台51に積載したシート原
稿を給送する予備搬送ローラ52と、この予備搬送ロー
ラ52によって給送されたシート原稿を1枚ずつ分離す
る分離部材53と、1枚のシート原稿を搬送する搬送ロ
ーラ対54と、この搬送ローラ対54によりシート原稿
が搬送される間に、画像情報を読み取る読取り部55
と、画像情報が読み取られたシート原稿を装置本体外に
排出する排出ローラ対56とを備えている。
【0004】前記予備搬送ローラ52は、ソレノイドや
電磁クラッチ(いずれも不図示)などにより搬送路に対
して進退してシート原稿の搬送力をオン、オフさせるよ
うに構成されており、前記シート材載置台51上に積載
されているシート原稿は、分離部材53によって再開側
から順に分離搬送されることとなる。
【0005】また、前記予備搬送ローラ52と前記分離
部材53との間には、シート原稿の搬送方向上流側から
順に、シート原稿の有無を検知するシート材検知センサ
を構成するためのフォトインタラプタ(不図示)および
アクチュエータ57と、ストッパ58とが配設されてい
る。ストッパ58は、シート原稿の先端を所定位置に整
列状態に載置させるセット位置を規制するもので、オペ
レータがシート原稿を分離部材53の間に押し込めない
ように、またジャムや重送を発生させてしまうのを防止
するために設けられる。この場合、ストッパ58は、シ
ート原稿のセット位置を規制したり、解除したりするた
めに、不図示の駆動モータによってカムなどの機械的機
構(不図示)を駆動させることにより搬送路に対して進
退するように構成されている。なお、ストッパ58は、
ソレノイドなどの電気部品により搬送路に対して進退さ
せるように構成してもよい。
【0006】このような構成においては、オペレータが
シート材載置台51にシート原稿を載置し、アクチュエ
ータ57がヒンジ部を中心に回転して、フォトインタラ
プタの光路が透過あるいは遮断されることで、シート材
検知センサはシート材載置台51上のシート原稿の有無
を判断する。そして、シート材載置台51上にシート原
稿の有無を、装置本体に設けられたスピーカや操作部5
9上の表示部などでオペレータに報知する。
【0007】また、オペレータが操作部59上のスター
トスイッチを押してシート原稿の給送開始を指示する
と、予備搬送ローラ52はソレノイドや電磁クラッチな
どにより搬送路内へ進出し、シート原稿への搬送力がオ
ンする。また同時に、ストッパ58は、駆動モータによ
ってカムなどを駆動させることにより搬送路から後退
し、シート原稿のセット位置の規制を解除する。
【0008】その後、シート原稿は、分離部材53にお
いて1枚ずつに分離した後、搬送ローラ対54によって
搬送するようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、シート原稿の先端が予備搬送ローラ52を通
過した後に、シート材検知センサによってシート原稿が
あると検知する必要があり、またシート原稿の先端がス
トッパ58に当接した際に、シート材検知センサによっ
てシート原稿がないと誤検知しないようにする必要があ
るので、シート材検知センサが正常に動作し、シート原
稿の先端が整列して搬送路にセットされ、シート原稿の
分離、搬送を良好に行うためには、シート原稿の搬送方
向上流側から順に、予備搬送ローラ52、アクチュエー
タ57、ストッパ58を配設し、しかもアクチュエータ
57とストッパ58との間に、ある程度の距離を確保し
ておくことが必要となる。このため、原稿読取り装置の
大型化を招き、これに伴い画像形成装置の大型化を招く
という問題点があった。
【0010】また、ストッパ58を搬送路に対して進退
させるために、駆動モータによって駆動される機械的機
構を用いたものは、その機械的機構が複雑で、それを構
成させるために複数の部品が必要となるので、コストア
ップの要因となるという問題点があった。
【0011】また、ストッパ58を搬送路に対して進退
させるために、ソレノイドなどの電気部品を用いたもの
は、ストッパ58をソレノイドの可動部に取り付ける構
成となっているので、このような構成のストッパ58は
コストアップの要因となるという問題があった。
【0012】さらに、シート原稿をシート材載置台51
上に載置する際に、シート材検知センサがシート原稿あ
りを検知するタイミングと比較して、オペレータにシー
ト原稿が載置されていることをスピーカ音での報知や表
示部での表示などで知らせる場合のタイミングを遅らせ
るような制御部からのソフトウェア的制御を行う必要が
あるなどの問題点があった。
【0013】そこで、本発明は、上記のような問題点を
解決するためになされたもので、シート材載置台上にシ
ート材があることを検知すると同時に、シート材の搬送
を一時的に停止させるようにしてシート材検知兼規制手
段を小型化するようにしたシート材給送装置および画像
形成装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係るシート材給送装置は、シート材載置台
にシート材が載置されていることを検知して該シート材
を1枚ずつ分離して搬送するものであって、前記シート
材載置台に載置されている前記シート材を搬送する予備
搬送手段と該予備搬送手段により搬送された前記シート
材を1枚ずつ分離して搬送する分離手段との間に、前記
シート材載置台に前記シート材が載置されているか否か
を検知するとともに、前記予備搬送手段によって搬送さ
れる前記シート材の搬送を一時的に規制するシート材検
知兼規制手段を設けたことを特徴とする。
【0015】好ましくは、前記シート材検知兼規制手段
は、シート材の搬送を一時的に規制するシート材規制部
と、シート材の有無によって回転してシート材検知セン
サを動作させるシート材検知部とを備えたアクチュエー
タである。
【0016】一例として、前記シート材検知センサは、
フォトインタラプタであり、該フォトインタラプタの光
路を前記シート材検知部の回転によって遮断・開放して
シート材の有無を検知する。
【0017】また例えば、前記予備搬送手段は、予備搬
送ローラと、圧縮バネと、予備搬送押圧板とを備えたも
のである。
【0018】また例えば、前記分離手段は、分離ローラ
と、分離パッドとを備えたものである。
【0019】また、本発明に係る画像形成装置は、請求
項1ないし請求項3のいずれか記載のシート材給送装置
と、前記分離手段により分離搬送されるシート材の画像
情報を読み取る読取り手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0020】[作用]以上の構成に基づいて、シート材
検知兼規制手段は、シート材載置台上にシート材がある
ことを検知すると同時に、シート材の搬送を一時的に規
制する。そして、シート材検知兼規制手段によるシート
材の搬送の規制を解除することにより、予備搬送手段が
シート材搬送位置に移動する。その後、予備搬送手段に
よりシート材載置台に載置されているシート材を分離手
段側に搬送する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。 〈第1の実施の形態)図1は本発明に係る画像形成装置
を示す斜視図、図2は図1に使用されているシート材給
送装置の第1の実施の形態を示す断面図である。
【0022】図1において、本実施の形態のシート材給
送装置としての原稿読取り装置(図2参照)5は、画像
形成装置としてのファクシミリ装置1に適用されてい
る。このファクシミリ装置1の上部には、操作部2、複
数のシート材としてのシート原稿Sを載置するためのシ
ート材載置台3およびシート原稿Sの幅に合わせてスラ
イドし、シート原稿Sが給送される際のガイドとなるサ
イド規制板4が設けられている。
【0023】また、操作部2には装置の異常などを表示
する表示部2a、オペレータがシート原稿Sの給送開始
を指示するためのスタートスイッチ2bなどが配置され
ている。
【0024】また、操作部2の下部には、図2に示すよ
うに原稿読取り装置5が配設されている。この原稿読取
り装置5は、上部本体5aと下部本体5bとを備え、シ
ート材搬送路5cは、上部本体5aに設けられた上ガイ
ド6と、シート材載置台3と連続し、下部本体5bに設
けられた下ガイド7との間に形成されている。
【0025】シート材搬送路5cの入口には、シート原
稿Sを搬送する予備搬送ローラ(予備搬送手段)8が配
設されている。予備搬送ローラ8の下流側には、シート
原稿Sの有無を検知するシート材検知センサおよびシー
ト原稿Sの先端をセット位置(シート原稿Sの先端を整
列した状態に載置する位置)に規制するアクチュエータ
9が配設されている。このアクチュエータ9は、図4に
示すように不図示のフォトインタラプタの光路を遮断す
るシート材検知部9bと、シート原稿Sの先端を整列状
態に位置規制するストッパ部(シート材規制部)9cと
を備え、軸部9aを中心にシート材検知部9bとストッ
パ部9cとを回転自在に支承したもので、上ガイド6の
切欠部6aの上方に軸部9aが配設されている。また、
アクチュエータ9は、最小幅のシート原稿Sよりも内側
に位置して取り付けられている。
【0026】アクチュエータ9は、切欠部6aの上方に
配設されている軸部9aを中心に、シート材検知部9b
とストッパ部9cとが切欠部6aに対して挿脱可能に回
転するが、シート原稿Sがない場合には、ストッパ部9
cが下ガイド7の切欠部7aの端部に当接してそれ以上
の回動が規制されている。
【0027】また、アクチュエータ9と不図示のフォト
インタラプタとは、シート材検知兼規制手段を構成し、
シート材検知部9bがフォトインタラプタの光軸9dの
光路を遮断あるいは開放する。さらに、アクチュエータ
9とソレノイド10とは、ストッパ部9cがソレノイド
10の可動部に当接することでシート原稿Sのセット位
置を規制するように構成されている。
【0028】アクチュエータ9の下流側には、予備搬送
ローラ8によって複数枚のシート原稿Sが送り出された
場合に、これを1枚ずつ分離する後述の分離ローラ(分
離手段)11が配設されている。予備搬送ローラ8およ
び分離ローラ11は、不図示のギヤ列などの伝達系を介
して不図示の駆動モータに接続されている。すなわち、
予備搬送ローラ8は、下ガイド7よりも上側に不図示の
ソレノイドによって上昇したときに、駆動モータからの
駆動力が伝達され、上部周面がシート原稿Sに当接す
る。これによりシート材載置台3上のシート原稿Sは、
分離ローラ11まで搬送される。
【0029】また、分離ローラ11の下流側には、シー
ト原稿Sを1枚ずつ搬送する搬送ローラ対12と、シー
ト原稿Sの画像情報の読取りを行う読取り部(読取り手
段)13と、シート原稿Sを装置外に排出する排出ロー
ラ対14などとが順次配設されている。そして、搬送ロ
ーラ対12と読取り部13との間には、シート原稿Sの
先端および後端を検知する頭出しセンサ15が配置され
ている。なお、搬送ローラ対12によるシート原稿Sの
搬送速度V2 は、分離ローラ11による搬送速度V1
りも速くなるように設定されている。
【0030】予備搬送ローラ8の上方には、基部17a
を上部本体5aに枢支し、圧縮バネ16により自由端が
下方に付勢された予備搬送押圧板17が配設され、予備
搬送ローラ8と圧縮バネ16と予備搬送押圧板17とに
よって予備搬送手段を構成している。そして、予備搬送
ローラ8が上昇することによって、予備搬送押圧板17
はシート原稿Sを予備搬送ローラ8に押圧し、予備搬送
ローラ8にシート原稿Sを搬送するための搬送力を与え
る。
【0031】また、分離ローラ11の上方には、基部を
上部本体5aに固着させた分離パッド(分離手段)18
が配設されている。そして、分離パッド18は、バネ1
9により分離ローラ11に圧接しており、分離ローラ1
1と協働して、シート原稿Sの分離作用を行う。さら
に、読取り部13の上方には、可撓性を有するシート材
押え20が配設され、シート材押え軸21の自重によっ
て、シート原稿Sを読取り部13に密着できる構成とな
っている。
【0032】なお、上述の搬送ローラ対12および排出
ローラ対14は、不図示のギヤ列などの伝達系を介して
駆動モータに接続されている。したがって、駆動モータ
の回転によって、予備搬送ローラ8および分離ローラ1
1と共に搬送ローラ対12および排出ローラ対14が同
時に駆動されることになる。
【0033】図3は、本発明のシート材給送装置の制御
の一例を示すブロック図である。
【0034】同図において、22は本発明のシート材給
送装置としての原稿読取り装置5を備えるファクシミリ
装置1などに設けられている制御部で、この制御部22
によって、操作部2、シート材検知センサ23、読取り
部13、頭出しセンサ15および駆動モータ24などが
制御されている。
【0035】次に、図4に基づいてアクチュエータ9の
動作を説明する。
【0036】図4の(a)に示すように、シート原稿S
がシート材載置台3上にセットされていない状態では、
ストッパ部9cが下ガイド7の切欠部7aの端部に当接
しているので、フォトインタラプタの光軸9dの光路は
開放され、シート材検知センサ23(図3参照)として
はシート原稿Sがないことを検知する。
【0037】図4の(b)に示すように、シート原稿S
がシート材載置台3上にセットされた状態では、シート
原稿Sの先端がストッパ部9cを押し込んで、このスト
ッパ部9cがソレノイド10の可動部に当接することに
なる。この状態では、シート材検知部9bがフォトイン
タラプタの光軸9dの光路を遮断するため、シート材検
知センサ23としてはシート原稿Sがあることを検知す
る。
【0038】そして、シート原稿Sが搬送される直前に
制御部22(図3参照)からの信号によりソレノイド1
0がオンすると、それまでストッパ部9cの時計回り方
向への回動を規制していたソレノイド10の可動部が、
ストッパ部9cの回転範囲から退避する位置に移動す
る。そして、搬送ローラ8によって、図4の(c)に示
すように、シート原稿Sが搬送されている間はストッパ
部9cは一番上のシート原稿Sに接触している。この
間、シート材検知部9bがフォトインタラプタの光軸9
dの光路を遮断するため、シート材検知センサ23とし
てはシート原稿Sがあることを検知し続ける。
【0039】その後、最後のシート原稿Sの後端がスト
ッパ部cを通過すると、アクチュエータ9は自重によ
り、ストッパ部9cが下ガイド7の切欠部7aの端部に
当接する位置まで回転する。これにより、フォトインタ
ラプタの光軸9dの光路は開放され、シート材検知セン
サ23としてはシート原稿Sがないことを検知する。そ
して、制御部22からの信号によりソレノイド10がオ
フし、図4の(a)の初期状態に戻る。
【0040】次に、本実施の形態の画像読取り装置5を
用いたファクシミリ装置1の読み取り動作について、図
5に示すフローチャートおよび図6の動作説明図を参照
して説明する。
【0041】まず、オペレータがファクシミリ装置1の
電源を入れる(ST1)。そのとき、シート材検知セン
サ23および頭出しセンサ15がシート原稿Sがあるこ
とを検知しているかどうか確認し(ST2,ST3)、
少なくともどちらか一方がシート原稿Sがあることを検
知していれば、後述するステップST24へ進み、どち
らもシート原稿Sがないことを検知していれば、図6の
(a)に示すようにスタンバイ状態となる(ST4)。
【0042】次に、図6の(b)に示すように、シート
原稿Sをシート材載置台3上に載置する(ST5)。ま
た、オペレータはシート原稿Sの送信先や読取り時の濃
度、解像度などを操作部2から入力し(ST6)、スタ
ートスイッチ2bを押して読取り開始を指示する(ST
7)。次いで、シート材検知センサ23がシート原稿S
があることを検知しているかどうか確認し(ST8)、
シート原稿Sの存在を検知していなければ、シート原稿
Sがシート材載置台3上に載置されていないことを知ら
せるメッセージを表示部2aに表示し(ST9)、所定
時間を経過した後に、表示部2aの表示を解除して(S
T10)、ステップST4のスタンバイ状態に戻る。
【0043】また、ステップST8においてシート材検
知センサ23がシート原稿Sがあることを検知していれ
ば、制御部22からの信号によってソレノイド10がオ
ンし(ST11)、ストッパ部9cとの接触を開放した
後、図6の(c)に示すように予備搬送ローラ8の上部
周面を下ガイド7よりも上側の位置に不図示のソレノイ
ドで持ち上げ(ST12)、駆動モータ24を駆動する
(ST13)。そして、予備搬送ローラ8は駆動モータ
24からの駆動力が伝達され、予備搬送ローラ18の上
部周面がシート原稿Sに当接して、シート材載置台3上
のシート原稿Sを分離ローラ11まで搬送し、続いて下
側のシート原稿Sを分離ローラ11のニップ部まで搬送
する。
【0044】図6の(d)に示すように、予備搬送ロー
ラ8が一番下側に位置するシート原稿Sを分離ローラ1
1のニップ部まで搬送すると、不図示のソレノイドは、
予備搬送ローラ8の上部周面を下ガイド7よりも下側の
位置、すなわち図6の(a)のスタンバイ時の位置まで
引き下げ(ST14)、駆動モータ24からの駆動力の
伝達を解除する。ところで、予備搬送ローラ8によって
ニップ部に複数枚のシート原稿Sが搬送された場合は、
分離ローラ11および分離パッド18は、重なっている
シート原稿Sを分離して、最下位のシート原稿Sのみを
搬送ローラ対12に搬送する(ST15)。分離後のシ
ート原稿Sは搬送ローラ対12により読取り部13へ向
けて搬送される(ST16)。
【0045】ステップST13において駆動モータ24
が回転してから、頭出しセンサ15は、所定時間内にシ
ート原稿Sの先端が到達するか否かを監視している(S
T17)。そして、ステップST15の分離およびステ
ップST16の搬送の過程で、不送りやジャムなどによ
ってシート原稿Sが正常に搬送されず、所定時間経過し
ても、頭出しセンサ15がシート原稿Sの先端を検知し
なかった場合には、後述するステップST24へ進む。
また、頭出しセンサ15がシート原稿Sを検知すれば、
シート原稿Sの先端からタイミングを合わせて画像情報
の読取りを行う(ST18)。
【0046】また、ステップST17で頭出しセンサ1
5がシート原稿Sの先端を検知してから、所定時間内に
頭出しセンサ15がシート原稿Sの後端を検知するかど
うかを監視している(ST19)。そして、ステップS
T18の読取り中に、ジャムなどによってシート原稿S
が正常に搬送されず、所定時間経過しても頭出しセンサ
15がシート原稿Sの後端を検知しなかった場合には、
後述するステップST24へ進む。また、頭出しセンサ
15がシート原稿Sの後端を検知すれば、シート原稿S
の後端からタイミングを合わせて画像情報の読取りを終
了すると同時に、シート原稿Sを排出ローラ対14によ
り機外に排出する(ST20)。その後、シート材検知
部9dがまだシート原稿Sを検知しているかどうかをシ
ート材検知センサ23によって確認する(ST21)。
【0047】図6の(e)に示すように、ステップST
21でシート材検知センサ23がまだシート原稿Sを検
知していれば、ステップST15へ戻って画像情報の読
取りを連続的に繰り返す。また、シート材検知センサ2
3がシート原稿Sを検知しなくなると、全てのシート原
稿Sの読み取りが終了したものとして、最後のシート原
稿Sを排出ローラ対14により機外に排出する(ST2
2)。そして、ストッパ部9cが自重により下方へ回転
して下ガイド7に当接し、制御部22からの信号によっ
てソレノイド10がオフする(ST23)。その後、ス
テップST4へ進むように制御部22により制御され、
スタンバイ状態、すなわち図6の(a)に示す状態で、
再びオペレータがシート原稿Sをセットするまで待機す
る。
【0048】上記ステップST16の搬送において、搬
送ローラ対12がシート原稿Sを搬送するとき、搬送ロ
ーラ対12の周速V2 は、分離ローラ11の周速V1
りも速くなるように設定されているので、分離ローラ1
1は搬送されるシート原稿Sにより連れ回される。
【0049】次に、エラー発生時の処理について説明す
る。
【0050】まず、ステップST2およびステップST
3において、シート材検知センサ23および頭出しセン
サ15のうち少なくともいずれか一方がシート原稿Sを
検知すると、表示部2aにエラーメッセージを表示し
(ST25)、その後シート材検知センサ23および頭
出しセンサ15のいずれもがシート原稿Sを検知してい
ないことを確認すると(ST26,ST27)、エラー
メッセージを解除し(ST28)、ステップST4へ戻
る。
【0051】また、ステップST17において、所定時
間経過しても頭出しセンサ15がシート原稿Sの先端を
検知しなかった場合、あるいはステップST19におい
て、所定時間経過しても頭出しセンサ15がシート原稿
Sの後端を検知しなかった場合、駆動モータ24を停止
し(ST24)、その後上述のステップST25へ移行
する。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
シート材検知兼規制手段は、シート材載置台上にシート
材があることを検知すると同時に、シート材の搬送を一
時的に規制するようにしたので、予備搬送手段からシー
ト材検知兼規制手段までの距離を短くすることができ、
よってシート材給送装置の小型化・低コスト化が実現で
きる。これに伴い画像読取装置の小型化・低コスト化も
図れる。
【0053】また、シート材検知兼規制手段を一体化し
て形成したことで、シート材検知兼規制手段自体を低コ
スト化が図れる。
【0054】さらに、シート材検知兼規制手段がシート
材があることを検知すると同時に、シート材の先端が規
制されるようにしたので、シート材のあることを検知す
ると同時に、シート材がシート材載置台上に載置されて
いることを報知したり、表示したりすることが可能とな
り、シート材ありの検知とシート材ありの状況の表示の
タイミングを遅らせるような制御が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の第1の実施の形態
を示す斜視図である。
【図2】同上の画像形成装置に備えられたシート材給送
装置の第1の実施の形態を示す断面図である。
【図3】同上のシート材給送装置の一例を示す制御ブロ
ック図である。
【図4】同上のシート材の有無を検知する装置の動作を
示し、(a)はシート原稿装着前の断面図、(b)はシ
ート原稿装着後の断面図、(c)はシート原稿搬送時の
断面図である。
【図5】同上のシート材の動作を説明するフローチャー
トである。
【図6】同上のシート材の有無を検知する装置の動作を
示し、(a)はシート原稿装着前の動作説明図、(b)
はシート原稿装着後で、予備搬送ローラの搬送路装着前
の動作説明図、(c)はシート原稿搬送時の動作説明
図、(d)はシート原稿の分離手段による1枚ずつ分離
搬送状態の動作説明図、(e)はシート原稿の画像情報
読取り時の動作説明図である。
【図7】従来例を説明する図である。
【符号の説明】
S シート材(シート原稿) 1 画像形成装置(ファクシミリ装置) 5 シート材給送装置(画像読取り装置) 8 予備搬送手段(予備搬送ローラ) 9 シート材検知兼規制手段(アクチュエータ) 10 シート材規制手段(ソレノイド) 11 分離手段(分離ローラ) 13 読取り手段(読取り部) 16 予備搬送手段(圧縮ばね) 17 予備搬送手段(予備搬送押圧板) 18 分離手段(分離パッド)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート材載置台にシート材が載置されて
    いることを検知して該シート材を1枚ずつ分離して搬送
    するシート材給送装置において、 前記シート材載置台に載置されている前記シート材を搬
    送する予備搬送手段と該予備搬送手段により搬送された
    前記シート材を1枚ずつ分離して搬送する分離手段との
    間に、 前記シート材載置台に前記シート材が載置されているか
    否かを検知するとともに、前記予備搬送手段によって搬
    送される前記シート材の搬送を一時的に規制するシート
    材検知兼規制手段を設けた、 ことを特徴とするシート材給送装置。
  2. 【請求項2】 前記シート材検知兼規制手段は、シート
    材の搬送を一時的に規制するシート材規制部と、シート
    材の有無によって回転してシート材検知センサを動作さ
    せるシート材検知部とを備えたアクチュエータである、 ことを特徴とする請求項1記載のシート材給送装置。
  3. 【請求項3】 前記シート材検知センサは、フォトイン
    タラプタであり、該フォトインタラプタの光路を前記シ
    ート材検知部の回転によって遮断・開放してシート材の
    有無を検知する、 ことを特徴とする請求項2記載のシート材給送装置。
  4. 【請求項4】 前記予備搬送手段は、予備搬送ローラ
    と、圧縮バネと、予備搬送押圧板とを備えた、 ことを特徴とする請求項1記載のシート材給送装置。
  5. 【請求項5】 前記分離手段は、分離ローラと分離パッ
    ドとを備えた、 ことを特徴とする請求項1記載のシート材給送装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項3のいずれか記載
    のシート材給送装置と、 前記分離手段により分離搬送されるシート材の画像情報
    を読み取る読取り手段とを備えた、 ことを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018070319A (ja) * 2016-10-27 2018-05-10 ブラザー工業株式会社 シート搬送装置

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