JPH0976435A - 紙容器 - Google Patents

紙容器

Info

Publication number
JPH0976435A
JPH0976435A JP7264688A JP26468895A JPH0976435A JP H0976435 A JPH0976435 A JP H0976435A JP 7264688 A JP7264688 A JP 7264688A JP 26468895 A JP26468895 A JP 26468895A JP H0976435 A JPH0976435 A JP H0976435A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
resin
density
polyethylene
melt index
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7264688A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Inoue
井上  徹
Hiroto Tomita
博人 冨田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP7264688A priority Critical patent/JPH0976435A/ja
Publication of JPH0976435A publication Critical patent/JPH0976435A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D5/00Rigid or semi-rigid containers of polygonal cross-section, e.g. boxes, cartons or trays, formed by folding or erecting one or more blanks made of paper
    • B65D5/02Rigid or semi-rigid containers of polygonal cross-section, e.g. boxes, cartons or trays, formed by folding or erecting one or more blanks made of paper by folding or erecting a single blank to form a tubular body with or without subsequent folding operations, or the addition of separate elements, to close the ends of the body
    • B65D5/06Rigid or semi-rigid containers of polygonal cross-section, e.g. boxes, cartons or trays, formed by folding or erecting one or more blanks made of paper by folding or erecting a single blank to form a tubular body with or without subsequent folding operations, or the addition of separate elements, to close the ends of the body with end-closing or contents-supporting elements formed by folding inwardly a wall extending from, and continuously around, an end of the tubular body
    • B65D5/067Gable-top containers

Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙容器において、内容物の味覚に悪い影響を
与えることなく、滑り性をよくし、ラミネート工程、フ
レームシール、充填包装機のそれぞれの適性として問題
のない紙容器を提供する。 【解決手段】 密度0.890 〜0.925g/m3 、メルトインデ
ックス0.5 〜10のシングルサイト系触媒を用いて重合し
たエチレン−α・オレフィン共重合体樹脂に、密度0.93
0 〜0.965g/m3 、メルトインデックス0.5 〜10のポリエ
チレンを 1〜10重量%ブレンドしてインフレーション法
によって製膜Sし、あるいは、前記エチレン−α・オレ
フィン共重合体と密度0.930 〜0.965g/m3 、メルトイン
デックス0.5 〜10のポリエチレンをブレンドした樹脂S
−1と他の樹脂S−2とを共押出インフレーションによ
って製膜SMし、前記エチレン−α・オレフィン共重合
体と密度0.930 〜0.965 のポリエチレンをブレンドした
樹脂層S又はS−1を内面にした紙容器Pとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】紙容器を構成する積層体を作
成する工程および容器の成形工程において、安定して使
用することができ、内容物の味覚に影響を与えない材料
に関するものであり、ミネラルウォーター、ウーロン
茶、日本酒、焼酎等の容器として用いられる紙容器に関
する。
【0002】
【従来の技術】ゲーベルトップ型や、ブリック(煉瓦)
型等の紙容器は、容器としての密封性、保存性、剛度或
いは強度等を確保するために各種の積層体を用いて形成
されるが、その一般的な仕様として、PE/ 紙/PE 、PE/
紙/PE/AL/PET/PE 、PE/ 紙/PE/SiOx 蒸着PET/PE等があ
り、シーラントのPEは、LDPE、MDPEが使用されている。
{略号は、PE: ポリエチレン、LDPE: 低密度ポリエチレ
ン、MDPE: 中密度ポリエチレン、PET:ポリエステルフィ
ルム、AL: アルミ箔、SiOx: シリカ}。前記のシーラン
トとして、積層体を形成する際の加工性、容器を成形す
るときのヒートシール性が良い点等の利点から、最も多
く用いられているのが、高圧法低密度ポリエチレン( 以
下、LDPEという) である。しかし、LDPEは、低分子量成
分を多く含むので、該低分子量成分の一部の溶出、逆に
内容物成分の吸着により内容物の味覚を劣化させること
があった。又、中密度ポリエチレン( 以下、MDPEとい
う) は、LDPEのように低分子量成分は含まないが、製函
(前記紙容器の成形)の際のヒートシール温度をLDPEよ
り高くする必要があり、高温でシールすると樹脂が酸化
し、内容物の味覚に悪い影響を及ぼすことがある。
【0003】以上のような、シーラントの問題を解決す
る方法として、シングルサイト系触媒を用いて重合した
エチレン−α・オレフィン共重合体をシーラントとして
用いる技術が提案されている。しかし、前記エチレン−
α・オレフィン共重合体は、一般的にフィルムとして、
滑り性が悪いので、充填包装機等での製函時の機械適性
に影響することがあった。対策として滑剤等を添加する
ことにより、滑り性は改良されるが、逆に、内容物の味
覚が劣化することがあるため、滑剤を添加しないで解決
する方法が求められていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】シーラント層として、
シングルサイト系触媒を用いて重合したエチレン−α・
オレフィン共重合体をを用いる際に、内容物の味覚に悪
い影響を与えることなく、滑り性を良くし、ラミネート
工程、フレームシール、充填包装機の適性として問題の
無い紙容器を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】密度が 0.890〜0.925g/c
m3、メルトインデックスが 0.5〜10のシングルサイト系
触媒を用いて重合したエチレン−α・オレフィン共重合
体に密度が 0.930〜0.965 g/cm3 、メルトインデックス
が 0.5〜10のポリエチレンを 1〜10重量%ブレンドした
樹脂をインフレーションによる製膜法によってフィルム
化し、該フィルムを最内層としたことを特徴とする紙容
器とする。
【0006】
【発明の実施の形態】紙容器においては、板紙を芯素材
として、種々の素材を積層した積層体を用いて容器の成
形をするのが一般的であり、その積層体の構成は、例え
ば、 (表) PE/紙/PE/AL/DL/PET/PE-S (接液面) のよう
なものである。{略号、以下同じ。PE: ポリエチレン、
AL: アルミ箔、DL: ドライラミネーション、PET:ポリエ
ステルフィルム、PE-S: 接液層シーラント}前記構成の
なかで、接液層であるPE-Sの材質および物性は極めて重
要である。液体を主とする容器であることは、内容物が
漏れないことは当然であり、更に、食品や飲料等の容器
として使用する場合は内容物の味覚に悪い影響を与えて
はならない。
【0007】低密度ポリエチレンは、低分子量成分を含
有しており、該低分子量成分は、ヒートシール等の加熱
により特有の臭いを発生して、その臭いが内容物に移行
することがあり、また、内容物の成分を選択的に吸着し
て、味覚に悪い影響を及ぼすことがある。そこで、シー
ル性がよくて低分子量成分等を含有しない樹脂として、
シングルサイト系触媒を用いて重合したエチレン−α・
オレフィン共重合体(以下S-PEという) に着目し、接液
層シーラントとして用いることにした。前述の紙、AL、
PET 等の各種素材フィルム等をラミネートした基材に、
前記接液層シーラントとして積層するが、前記S-PEを押
し出しコート法により、直接押出しする方法と、Tダイ
キャスト法で一旦製膜したフィルムを、ポリエチレン等
によりサンドイッチラミネーションする或いはイソシア
ネート系接着剤によるドライラミネーションする方法、
インフレーション法により製膜したフィルムを、前記の
ラミネーション法と同様に前記基材に貼合することがで
きる。
【0008】内容物に対する接液層シーラントの影響、
即ち味覚を劣化させる要因として、フィルム化の際の樹
脂への加熱温度の程度がある。前記直接押出しする方法
は、最も高い温度に加熱し、前記Tダイキャスト製膜法
の樹脂への加熱温度もかなり高温である。最も低温でフ
ィルム化できるのがインフレーション製膜法であり、シ
ーラントとして最も多く用いられるLDPEのインフレーシ
ョン法によるフィルム化の際の樹脂温をT℃とすると、
その製膜法と、製膜時の樹脂温度の概略の関係は、 インフレーション法 T℃ キャスト法 T℃+ 40〜 50 ℃ 押出コート法 T℃+ 130〜150 ℃ となり、この関係はS-PEの場合も略同じであり、加熱に
よる樹脂の劣化に起因する味覚への影響のみから製膜法
を選択すれば、インフレーション法が最も優れていると
言える。
【0009】接液層シーラント用の樹脂としてS-PEを選
択し、該S-PEをインフレーション法により製膜して、前
記ラミネート基材とラミネートするが、接液層シーラン
トとして、前記S-PE単層ではなく、共押出等により、中
密度ポリエチレン等との多層フィルムとし、S-PEを接液
面として、基材と積層して用いると、密封性の点で効果
のあることが、本発明者らの研究で明らかになってい
る。S-PEの単層、他の樹脂との共押出し多層のいずれの
方法であっても、インフレーション法であれば、S-PEの
表面状態は、鏡面となり、フィルムの巻き上げの際にフ
ィルム同志が滑らないためにシワが入りやすく、シワが
発生するとラミネート工程において支障を来す。前記直
接押し出しコート法およびTダイキャスト法において
は、マット加工した表面を有する冷却ロールを用いれ
ば、フィルムの表面に前記冷却ロールのマット面が賦型
されてマット面を有するフィルムを得ることができる
が、前述のように加工温度が高いために、味覚への影響
が心配されるのである。更に、前記基材とドライラミネ
ートをする場合は、ラミネート面にコロナ放電等の表面
処理をするが、該処理面と接液層S-PE面とがブロッキン
グすることがある。インフレーションによるフィルムの
滑り性の改善の一般的な技法としては、滑剤等の添加剤
を加えるが、味覚を重視する内容物の場合には、前記添
加物の臭いが内容物が有する微妙な味覚や風味に影響を
及ぼすので、これらの添加物の使用は望ましくない。
【0010】図1は、本発明の対象である紙容器の接液
層シーラントの断面模式図であり、(a)は本発明によ
るS-PEとHDPEとをブレンドした樹脂によりインフレーシ
ョン法により製膜された単層シーラント、(b)は前記
ブレンド樹脂により構成される層S−1とS-PE単体また
は他の樹脂により構成される層からなる共押出多層シー
ラントSMを示す。図2は、代表的なゲーベルトップ型
紙容器の外観斜視図である。本発明者らは前記S-PEの表
面の滑り性の改良およびフィルム巻き取り時のブロッキ
ング防止の方法に関して、鋭意研究の結果、密度が 0.8
90〜0.925g/cm3、メルトインデックスが 0.5〜10のシン
グルサイト系触媒を用いて重合したエチレン−α・オレ
フィン共重合体樹脂に、密度が 0.930〜 0.965g/cm3
メルトインデックスが0.5 〜10のポリエチレン(以下、
HDPEという) を 1〜10重量%ブレンドしてインフレーシ
ョン製膜をするとフィルムの表面に、滑り性を良くする
凹凸を発生させることができることを見いだし、かつ、
このフィルムが、内容物の味覚に対し、悪い影響を及ぼ
すことなく、前記ラミネートの工程、包装機械適性にお
いても、極めて良好な適性を有することを確認した。
【0011】具体的な方法としては、前記ブレンド樹脂
を用いてインフレーション法にて製膜するが、前記S-PE
とHDPEとのブレンドは製膜機械のホッパー内にて、攪拌
しながら行ってもよいが、望ましくは、回転式ブレンダ
ー等を用いて、均質な混合を行う。ブレンドするHDPE
は、前記範囲内において、効果を示す。製膜時の樹脂温
度は、S-PEの通常の温度例えば170 ℃程度で行えばよ
い。また、前記、0.930 〜0.965g/cm3 の密度のHDPEの
添加量は、 1〜10重量%の範囲がよいが、更に好ましく
は、3 〜6 %であり、ブレンド量が 1重量%未満である
と、S-PEの表面に目的にあった凹凸を設けることができ
ず、前記ブレンド量が10重量%を超えると、製膜が不安
定となり、均質なフィルムを得るのが困難になる。
【0012】以上に説明した方法により、製膜したフィ
ルムの表面には、微少な凹凸が形成され、この凹凸によ
って、フィルム表面の滑り性が改善されるのである。本
発明により得られるフィルム表面の凹凸についての測定
は後述の実施例を含め、三次元表面粗さ・輪郭形状測定
機(日本電計株式会社製)によった。この方法は、物体
の表面を直接触針方式で3次元測定するものである。本
発明により設けられた凹凸は、凸部と凹部の高低差が1
〜3 μmであれば、表面滑りがよく、フィルムとして巻
取状態でのブロッキングのトラブルも発生しない。前記
凹部と凸部の高低差に影響する要因は、密度が 0.890〜
0.925g/cm3、メルトインデックスが 0.5〜10のシングル
サイト系触媒を用いて重合したエチレン−α・オレフィ
ン共重合体と密度が 0.930〜0.965g/cm3、メルトインデ
ックスが0.5 〜10のポリエチレンとのブレンドにおい
て、両樹脂の密度およびメルトインデックスの差の大き
い方が凹凸の高低差が出やすい、又、前記ブレンドする
樹脂の比において、エチレン−α・オレフィン共重合体
の比率の大きいほど凹凸の高低差が出やすい。
【0013】図1(b)は、多層の接液層シーラントに
おいて本発明を適用したフィルムの断面図である。多層
フィルムの接液層シーラントSMを用いる場合も最内層
となるS-PE樹脂にHDPEをブレンドすることにより、S-PE
表面に微少な凹凸を生成させることができる。共押出す
る樹脂層が、2層であっても、3層であっても少なくと
も最内面の層S−1に本発明の方法により、微少な凹凸
を形成させることによって、滑りのよい接液層を得るこ
とができる。
【0014】たとえば、最内層を本発明によるエチレン
−α・オレフィン共重合体にHDPEをブレンドした樹脂と
して、他の層の樹脂として密度0.935g/cm3のポリエチレ
ンをインフレーションによる共押出法で、厚み( 30μm
/30μm)として製膜し、基材と積層して、ゲーベルト
ップ型等の容器とする工程において安定して使用するこ
とができ、また、得られた容器のトップおよびボトムの
センターシール部の段差部等における密封性も良く、内
容物の味覚に影響しない接液層シーラントとなる。ま
た、基材との貼合をドライラミネーション法とする場合
には、前記密度0.935g/cm3のポリエチレンの表面にコロ
ナ放電により処理するが、フィルム製膜後、巻取りとし
た時に、該処理面と前記内面シーラント層の面とでブロ
ッキングすることはない。
【0015】本発明による紙容器は、内面シーラント表
面の滑り性を改善したために、例えば、ゲーベルトップ
型容器の包装機において容器を成形する際に、筒貼りし
た状態のスリーブをフォーミング用のマンドレルに挿入
してボトム部を形成後、キャリヤーバスケットへ供給す
るために、前記マンドレルからリジェクトするが、従来
のインフレーション製膜によるフィルムでは、前記マン
ドレルへの脱着に問題を起こすことがあったが、本発明
による紙容器においては、全く問題も無く、スムーズな
脱着を行うことができた。
【0016】
【実施例】PE30/紙400g/PE30/ SiOx −VMPET12 /PE
F60 という仕様においてポリエチレンフィルム(PEF60)
を本発明によるインフレ・S-PE/S-PE+HDPE 10重量%
(多層)、通常のインフレ・S-PE (単層) 、キャスト・
S-PE( 単層・フルマット仕様) 、インフレ・S-PE/S-PE
+HDPE 10重量%(多層)の3種類のフィルムを性膜サン
プルを試作した。また、比較として、S-PEを押出法によ
り基材へコートしたものを用意したが、上記4種類の積
層体材質構成仕様は下記の通りである。 構成1 PE30/紙400g/PE30/ SiOx −VMPET12 /DL/《S-PE/ S-PE+HDPE10 重量%》 構成2 PE30/紙400g/PE30/ SiOx −VMPET12 /DL/S-PE60(インフレ法・単層) 構成3 PE30/紙400g/PE30/ SiOx −VMPET12 /DL/S-PE60( キャスト法・単層) 構成4 PE30/紙400g/PE30/ SiOx −VMPET12 /AC/S-PE60( 押出コート法・2 回) <補足説明>は本発明によるインフレーションフィル
ムで、S-PE単体層とS-PEにHDPEを10重量%ブレンドして
製膜した層との2層共押出フィルムであり、S-PE/S-PE
+HDPEの厚みは30/30 で合計60μmである。はS-PEの
インフレーションフィルムである。はTダイキャスト
法により製膜したフィルムで、製膜の際に使用した冷却
ロールはマット表面のものを用いた。のS-PEは、30μ
mずつを2 回押し出しコートして60μmとした。ACはア
ンカーコート) 。の押し出しコートの際に使用した冷
却ロールもマット表面のものを用いた。使用材料は、シ
ングルサイト系触媒を用いて重合したエチレン−α・オ
レフィン共重合体として、ダウ AFFINITY PF1140( 密度
0.895 、MI1.6 、ダウケミカル株式会社製、商品名)
と、密度0.930 〜0.965 のポリエチレン( S-PE) とし
て、三菱ポリエチ HB320( 密度0.951 、MI0.25、三菱化
学株式会社製、商品名) とである。
【0017】製膜工程の状況としては、、ともに問
題はなかったが、は、フィルムの巻き取りの際に、シ
ワの発生は見られた。製膜直後に基材とラミネートした
ので、シーラントでの巻取状態でのブロッキングはなか
った。本実施例のサンプル作成としては支障なかった。
は、Tダイキャスト法により製膜したが、マット表面
の冷却ロールを用いたため、シワやブロッキングの現象
は無かった。は、マット表面の冷却ロールを装備した
押出しコート機によりコートしたので、前記シワの発生
やブロッキングはなかった。因みに、本比較例において
は、30μmずつの 2回コートを行い、計60μmの厚みと
した。
【0018】ラミネートおよびフレームシールの状況と
しては、いずれも特に支障なく、内容量 1.8リットルの
ゲーベルトップ型紙容器としてのスリーブを作成した。
【0019】充填包装機を用い、80℃に加熱したミネラ
ルウォーターを充填したが、構成2のS-PEのインフレ製
膜品のマンドレルへの脱着にやや問題があり、スムーズ
にできなかった。また、各構成の容器のシールチェック
を実施したが、特に漏れは無かった。
【0020】各構成の滑り性および味覚に関する官能試
験を以下の通り実施した。 <滑り性のデータ> 測定機:ヘイドン滑り測定機を用い、測定法は、ASTM 1
894 によった。滑り性の測定結果を表1に示す。
【0021】
【表1】 測定面:いずれも、接液面となるフィルム面 (結果)の通常のインフレによるものが、特に滑り難
く、前述のように、製膜の際のシワ発生や包装機械適性
が悪いなどの問題がある。およびのフィルムは、製
膜の際にいずれもマット表面を装備した冷却ロールを用
いたので、滑りの点においては問題がなかった。 <官能評価>前記の密封性および滑り性の試験に作成し
たと同一の材質を用い、シール部加熱温度条件も、 300
〜 360℃の温度範囲にして、内容物としては、ミネラル
ウォーターを80℃に加熱して充填し、40℃にて 1ケ月保
存後、15名のパネラーによる官能評価で、味覚の劣化
が、大、小、無の3段階の人数で示した。官能評価の結
果を表1に示す。 (以下余白)
【0022】
【表2】 (結果)およびのインフレーション法により製膜し
たS-PEを用いたものは、いずれも味覚の劣化が殆ど認め
られなかったのに対し、Tダイキャスト法および押し出
しコート法によるS-PEフィルムを接液層とした紙容器に
おいては、樹脂の酸化臭が、ミネラルウォーターに移行
したと思われる味覚の劣化が見られた。以上述べたよう
に、本発明によるフィルムを内面に積層した紙容器は、
滑り性、味覚の保持の両面においてすぐれ、実用上、き
わめて有用なものである。
【0023】
【発明の効果】本発明により、シングルサイト系触媒を
用いて重合したエチレン−α・オレフィン共重合体樹脂
をインフレーンョン法により製膜しても、従来のよう
に、滑りの悪さによる、シワの発生やブロッキング等の
途中工程の支障がなくなり、又、紙容器成形時のマンド
レルへの脱着もスムーズに行えるようになった。微妙な
風味を大切にする内容物を充填しても、低分子量成分の
ないシングルサイト系触媒を用いて重合したエチレン−
α・オレフィン共重合体の特性がそのまま発揮され、容
器の密封性の良さとともに、前記内容物の風味を損なう
ことの無い紙容器を提供することができるようになっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の紙容器の内面フィルムの断面拡大図。
【図2】本発明の紙容器の斜視図。
【符号の説明】
S (S-PE+HDPE)ブレンド樹脂を用いてインフレーシ
ョン製膜した単層。 S−1 (S-PE+HDPE)ブレンド樹脂層。 S−2 S-PE又は他の樹脂層。 SM S−1とS−2の多層共押出フィルム。 P 紙容器。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密度が 0.890〜0.925g/cm3、メルトイン
    デックスが 0.5〜10のシングルサイト系触媒を用いて重
    合したエチレン−α・オレフィン共重合体に密度が 0.9
    30〜0.965g/cm3、メルトインデックスが0.5 〜10のポリ
    エチレンを1〜10重量%ブレンドした樹脂をインフレー
    ションによる製膜法によってフィルム化し、該フィルム
    を最内層としたことを特徴とする紙容器。
JP7264688A 1995-09-20 1995-09-20 紙容器 Pending JPH0976435A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7264688A JPH0976435A (ja) 1995-09-20 1995-09-20 紙容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7264688A JPH0976435A (ja) 1995-09-20 1995-09-20 紙容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0976435A true JPH0976435A (ja) 1997-03-25

Family

ID=17406821

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7264688A Pending JPH0976435A (ja) 1995-09-20 1995-09-20 紙容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0976435A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11147294A (ja) * 1997-11-19 1999-06-02 Dainippon Printing Co Ltd 耐薬品性積層フィルムとその積層体からなる紙容器
US6858106B1 (en) 2000-05-26 2005-02-22 Tetra Laval Holdings & Finance S.A. Process for producing packaging laminate
CN103993526A (zh) * 2014-06-10 2014-08-20 青岛市力海精细化工有限公司 一种药用防水防油脱氧剂包装纸的制作方法
JP2015014001A (ja) * 2008-09-25 2015-01-22 バーゼル・ポリオレフィン・ゲーエムベーハー 耐衝撃性lldpe組成物及びそれから製造されるフィルム

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11147294A (ja) * 1997-11-19 1999-06-02 Dainippon Printing Co Ltd 耐薬品性積層フィルムとその積層体からなる紙容器
US6858106B1 (en) 2000-05-26 2005-02-22 Tetra Laval Holdings & Finance S.A. Process for producing packaging laminate
JP2015014001A (ja) * 2008-09-25 2015-01-22 バーゼル・ポリオレフィン・ゲーエムベーハー 耐衝撃性lldpe組成物及びそれから製造されるフィルム
CN103993526A (zh) * 2014-06-10 2014-08-20 青岛市力海精细化工有限公司 一种药用防水防油脱氧剂包装纸的制作方法
CN103993526B (zh) * 2014-06-10 2016-03-16 青岛市力海精细化工有限公司 一种药用防水防油脱氧剂包装纸的制作方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU760383B2 (en) Laminated packaging material for paper container
JP4664502B2 (ja) コンポスト化処理可能な被覆した紙または板紙、その製法およびそれから得られる製品
US6911241B2 (en) Containers from laminates having a foamed polymer layer
AU602384B2 (en) Multilayer film containing a biaxially oriented polypropylene film
MX2011000623A (es) Estructuras de poliamida para empaque de productos que contienen humedad.
JP3921883B2 (ja) ラミネートチューブ用積層フィルム
JPH0976435A (ja) 紙容器
JPH11300913A (ja) ヒートシール用多層フィルム及びその製造方法並びにそれを用いた紙容器
JP2003292024A (ja) バッグインボックスの内袋
JP4372851B2 (ja) フィルムおよびそれを用いた容器
JPH04214345A (ja) 複合包装材料とそれを用いた包装容器 
EP1342566B1 (en) Laminate for packaging material
JP3542856B2 (ja) 紙容器
JP2018177317A (ja) バッグインボックス用内袋
JPS591794Y2 (ja) ホウソウヨウセキソウフイルム
JPH03218830A (ja) 複合包装材料とそれを用いた包装容器
JPH1029255A (ja) 紙容器用ヒートシール性フィルム、これを用いた積層体及び紙容器
JPH072255A (ja) ポリエチレン製袋
CA2681807C (en) Polymer-coated oven board and food package made from it
JP2002347837A (ja) バッグインボックス
JP2000033679A (ja) 紙容器
JP2002127329A (ja) 紙容器用シーラントフィルムおよびそれを用いた液体紙容器
JP2004330420A (ja) 紙容器用積層体及びその製造方法
JP4139489B2 (ja) 積層体及びこれを用いた包装容器
JP2000264331A (ja) 複合トレー容器

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040817

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040825

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060214

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060718