JPH0975342A - スイッチ回路及びそれを用いた超音波診断装置 - Google Patents

スイッチ回路及びそれを用いた超音波診断装置

Info

Publication number
JPH0975342A
JPH0975342A JP7257250A JP25725095A JPH0975342A JP H0975342 A JPH0975342 A JP H0975342A JP 7257250 A JP7257250 A JP 7257250A JP 25725095 A JP25725095 A JP 25725095A JP H0975342 A JPH0975342 A JP H0975342A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
switch circuit
probe
resistor
switching
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7257250A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroko Ishikawa
川 裕 子 石
Toshiro Kondo
藤 敏 郎 近
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Medical Corp filed Critical Hitachi Medical Corp
Priority to JP7257250A priority Critical patent/JPH0975342A/ja
Publication of JPH0975342A publication Critical patent/JPH0975342A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 対象回路の接続の切り換えを行うスイッチ回
路において、信号の漏れを少なくすると共に、消費電力
を小さくすることにより回路規模を小形化する。 【解決手段】 高耐圧アナログスイッチ回路41〜4nの
二つの電界効果トランジスタ8a,8bの共通接続され
たソースに接続したスイッチングダイオード14を抵抗
13を介して駆動する電源として、交互にオン、オフす
る上記とは異なる他の二つの電界効果トランジスタ8
c,8dを接続して成る回路26を用い、上記高耐圧ア
ナログスイッチ回路41〜4nがオフ動作時には上記の電
源回路26に接続された抵抗13の一端が接地した状態
となり、上記高耐圧アナログスイッチ回路41〜4nがオ
ン動作時には上記の電源回路26に接続された抵抗13
の一端が該電源回路26の一つの電界効果トランジスタ
8dを介して逆バイアスを印加する状態となるようにし
たものである。これにより、信号の漏れを少なくすると
共に、消費電力を小さくして回路規模を小形化すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、信号の漏れを少な
くすると共に、消費電力を小さくすることにより回路規
模を小形化することができるスイッチ回路、及びこのス
イッチ回路を送波パルス発生器から印加される送波パル
スと探触子から出力される受波信号との切り換えを行う
切換スイッチとして用いた超音波診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の超音波診断装置は、特開
平2-136134号公報に記載され、図3に示すように、例え
ば短冊状に形成された複数の振動子素子11,12,…,
1nが吸音材の上に隣接して配列され超音波を送受波す
る探触子2と、この探触子2内の各振動子素子11〜1n
に所定の遅延時間を与えて超音波打ち出しの駆動パルス
を印加するn個の送波パルス発生器31,32,…,3n
と、縦形の二重拡散電界効果トランジスタ(以下「VD
MOS FET」と略称する)の逆直列接続体を含む高
耐圧アナログスイッチ回路41,42,…,4nを用い上
記探触子2の振動子素子11〜1nと送波パルス発生器3
1〜3nとの接続の切り換えを行う切換スイッチ5とを有
して成っていた。
【0003】ここで、上記切換スイッチ5として用いら
れる高耐圧アナログスイッチ回路41〜4nは、符号41
を付して示す第一の高耐圧アナログスイッチ回路の内部
回路図に示すような構成とされている。すなわち、二つ
のVD MOS FET8a及び8bと、発光ダイオード
9及び光起電ダイオードアレイ10からなる光結合回路
を有し入力端子Aからの制御信号に応じて光起電電流を
発生する入力部11と、上記二つのVD MOS FET
8a,8bのオフ時に動作してゲートとソース間を短絡
しそのオフ動作を早めるFETゲートの制御部12と、
高電圧源−Vから上記二つのVD MOS FET8a,
8bのソースに共通接続された抵抗13と、上記高電圧
源−Vより電位の低いバイパスコンデンサCを設けた低
インピーダンス電圧源−V2に接続されたスイッチング
ダイオード14と、前記探触子2と接続する信号線の対
地インピーダンスを低くするために上記の抵抗13より
十分小さい抵抗又はインダクタ15とから成っている。
なお、符号16a,16bは、それぞれ各VD MOS
FET8a,8bの寄生ダイオードを示している。ま
た、上記高電圧源−Vは、他の入力端子B側のVD M
OS FET8cと抵抗13′とこの抵抗13′に接続
された高電圧源−V1とから成る回路より供給される構
成となっている。
【0004】次に、上記のように構成された図3に示す
高耐圧アナログスイッチ回路41〜4nの動作について説
明する。まず、制御信号が入力端子に印加されると、第
一の光結合回路の発光ダイオード9が光を発し、この光
が光起電ダイオードアレイ10に入射して光起電電流を
発生し、VD MOS FET8a,8bのゲートとドレ
イン間の静電容量を充電する。そして、この充電により
ゲート電圧が上昇してVD MOS FET8a,8bを
オンさせる。これにより、送波パルス発生器31,32
…と探触子2の振動子素子11,12,…とが接続され、
上記送波パルス発生器31,32,…からの駆動パルスが
該当するチャンネルの振動子素子11,12,…に印加さ
れ、その振動子素子11,12,…から超音波が送波され
る。このとき、上記VD MOS FET8a,8bのソ
ースの直流電圧は、他の入力端子Bに一の入力端子Aの
信号と同期して印加される制御電圧によりその入力端子
B側のVD MOS FET8cがオンするため、ほぼ接
地電位となる。すなわち、高電圧源−Vの電位はスイッ
チングダイオード14がオフとなると共にほぼ接地電位
となるので、入出力信号端の直流電位はほぼ接地電位と
なる。
【0005】次に、上記入力端子Aから制御信号が除か
れると、光結合回路の発光ダイオード9からの発光が止
まり光起電ダイオードアレイ10には光が入射しないの
で、上記光起電ダイオードアレイ10は光起電電流を発
生せず、FETゲートの制御部12がスイッチ動作して
VD MOS FET8a,8bのゲートとソース間を短
絡することにより、ゲートの電荷を放電させて上記VD
MOS FET8a,8bをオフさせる。これにより、
送波パルス発生器31,32,…と探触子2の振動子素子
1,12,…とが遮断され、該当するチャンネルの振動
子素子11,12,…からの超音波の送波が停止される。
このとき、上記VD MOS FET8a,8bはオフと
されているので、そのVD MOS FET8a,8bの
ソース電位は高電圧源−V1に近くなる。この状態で
は、スイッチングダイオード14のアノードの電位は−
2であり、この電位は上記高電圧源−V1より低いの
で、上記スイッチングダイオード14はオンとなる。こ
のスイッチングダイオード14には、V2,V1間の電位
差と抵抗13,13′とにより決まる電流が流れ、この
ときの上記スイッチングダイオード14の動作抵抗が十
分小さくなるように設計すると、二つVD MOS FE
T8a,8bからの信号の漏れは上記スイッチングダイ
オード14に流れて、探触子2内の振動子素子11
2,…,1nへの漏れを少なくすることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の超音波診断装置における切換スイッチ5として用い
られる高耐圧アナログスイッチ回路41〜4nは、探触子
2内の振動子素子11〜1nへの信号の漏れを少なくする
ため、スイッチングダイオード14の動作抵抗が十分小
さくなるように設計して、二つのVD MOS FET8
a,8bからの信号の漏れは上記スイッチングダイオー
ド14に流れるようにしていたので、該スイッチングダ
イオード14に流れる電流が大きくなるものであった。
この場合、入力端子B側も含めて三つのVD MOS F
ET8a,8b,8cがオン時に上記スイッチングダイ
オード14に流れる電流は、上記入力端子B側に供給さ
れる高電圧源の電位差V1と抵抗13′とで決まる。従
って、上記スイッチングダイオード14に流れる電流を
小さくするには、上記抵抗13′の値を大きくする必要
がある。ところが、この抵抗13′の値を大きくする
と、上記スイッチングダイオード14の動作電流が小さ
くなりすぎることがあるので、該抵抗13′の値を大き
くするには限界がある。一方、上記抵抗13′の値を小
さくすると、流れる電流が大きくなると共に消費電力が
大きくなり、抵抗器も大形化して回路規模が大きくな
り、オフセット電圧も高くなるものであった。このこと
から、切換スイッチ5全体が大形化して超音波診断装置
の全体も大形化するものであった。
【0007】そこで、本発明は、このような問題点に対
処し、信号の漏れを少なくすると共に、消費電力を小さ
くすることにより回路規模を小形化することができるス
イッチ回路、及びこのスイッチ回路を送波パルス発生器
から印加される送波パルスと探触子から出力される受波
信号との切り換えを行う切換スイッチとして用いた超音
波診断装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によるスイッチ回路は、二つの電界効果トラ
ンジスタを逆直列接続して成る高耐圧アナログスイッチ
回路を用い、上記二つの電界効果トランジスタのゲート
信号を制御すると共に、これらの電界効果トランジスタ
の共通接続されたソースにオフ動作時に低インピーダン
ス電源で逆バイアスするため、上記高耐圧アナログスイ
ッチ回路の二つの電界効果トランジスタの共通接続され
たソースにスイッチングダイオードを接続して成り、対
象回路の接続の切り換えを行うスイッチ回路において、
上記スイッチングダイオードを抵抗を介して駆動する電
源として交互にオン、オフする上記とは異なる他の二つ
の電界効果トランジスタを接続して成る回路を用い、上
記高耐圧アナログスイッチ回路がオフ動作時には上記の
電源回路に接続された抵抗の一端が接地した状態とな
り、上記高耐圧アナログスイッチ回路がオン動作時には
上記の電源回路に接続された抵抗の一端が該電源回路の
一つの電界効果トランジスタを介して逆バイアスを印加
する状態となるようにしたものである。
【0009】また、関連発明としての超音波診断装置
は、複数の振動子素子が配列され超音波を送受波する探
触子と、この探触子内の各振動子素子に所定の遅延時間
を与えて超音波打ち出しの駆動パルスを印加する送波パ
ルス発生器と、この送波パルス発生器から上記探触子へ
印加される送波パルスと該探触子からの受波信号とを切
り換える切換スイッチと、この切換スイッチを介して出
力される探触子からの受波信号を増幅する受信増幅器
と、この受信増幅器からの受波信号に所定の遅延時間を
与える遅延回路を有しこれらの遅延回路で位相が揃えら
れた受波信号を加算して出力する整相回路と、この整相
回路で整相された信号を検波する検波器と、この検波器
からの出力信号を画像として表示する表示装置とを備え
て成る超音波診断装置において、上記切換スイッチとし
て、上記手段のスイッチ回路を用いたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明によるス
イッチ回路の実施の形態を示す回路図である。このスイ
ッチ回路は、例えば超音波診断装置において送波パルス
発生器31〜3nから探触子2へ印加される送波パルスと
該探触子2からの受波信号との切り換えを行う切換スイ
ッチ5として用いるもので、縦形の二重拡散電界効果ト
ランジスタ(VDMOS FET)8a,8bを逆直列
接続して成る高耐圧アナログスイッチ回路41,42
…,4nを用い、上記VD MOS FET8a,8bの
ゲート信号を光結合回路で制御すると共に、これらのV
D MOS FET8a,8bの共通接続されたソースに
オフ動作時に低インピーダンス電源で逆バイアスして、
対象回路の接続の切り換えを行うものである。
【0011】ここで、本発明においては、上記切換スイ
ッチ5として用いられる高耐圧アナログスイッチ回路4
1〜4nは、符号41を付して示す第一の高耐圧アナログ
スイッチ回路の内部回路図に示すような構成とされてい
る。すなわち、二つのVDMOS FET8a及び8b
と、発光ダイオード9及び光起電ダイオードアレイ10
からなる光結合回路を有し入力端子Aからの制御信号に
応じて光起電電流を発生する入力部11と、上記二つV
D MOS FET8a,8bのオフ時に動作してゲート
とソース間を短絡しそのオフ動作を早めるFETゲート
の制御部12と、高電圧源−Vから上記二つのVD M
OS FET8a,8bのソースに共通接続された抵抗
13と、上記高電圧源−Vより電位の低いバイパスコン
デンサCを設けた低インピーダンス電圧源−V2に接続
されたスイッチングダイオード14と、前記探触子2と
接続する信号線の対地インピーダンスを低くするために
上記の抵抗13より十分小さい抵抗又はインダクタ15
とから成っている。なお、符号16a,16bは、それ
ぞれ各VD MOS FET8a,8bの寄生ダイオード
を示している。また、上記高電圧源−Vは、他の入力端
子B側のVD MOS FET8c,8dと、トランジス
タ23と、ダイオード24と、抵抗25と、上記一方の
VD MOS FET8dに接続された電圧源−V1とか
ら成る回路より供給される構成となっている。すなわ
ち、上記スイッチングダイオード14を抵抗13を介し
て駆動する電源として、交互にオン、オフする二つのV
D MOS FET8c,8dを接続して成る電源回路2
6を用いたものである。
【0012】そして、上記高耐圧アナログスイッチ回路
1がオフ動作時には上記の電源回路26に接続された
抵抗13の一端が接地した状態となり、上記高耐圧アナ
ログスイッチ回路41がオン動作時には上記の電源回路
26に接続された抵抗13の一端が該電源回路26の一
つの電界効果トランジスタ8dを介して逆バイアスを印
加する状態となるように構成されている。
【0013】次に、上記のように構成された図1に示す
高耐圧アナログスイッチ回路41〜4nの動作について説
明する。まず、制御信号が入力端子Aに印加されると、
光結合回路の発光ダイオード9が光を発し、この光が光
起電ダイオードアレイ10に入射して光起電電流を発生
し、VD MOS FET8a,8bのゲートとソース間
の静電容量を充電する。そして、この充電によりゲート
電圧が上昇してVDMOS FET8a,8bをオンさ
せる。これにより、送波パルス発生器31,32,…と探
触子2の振動子素子11,12,…とが接続され、上記送
波パルス発生器31,32,…からの駆動パルスが該当す
るチャンネルの振動子素子11,12,…に印加され、そ
の振動子素子11,12,…から超音波が送波される。こ
のとき、他の入力端子Bに上記入力端子Aの信号と同期
して印加される制御電圧により、該入力端子B側のVD
MOS FET8cがオンすると共に、トランジスタ2
3により信号が反転されて他のVD MOS FET8d
はオフするため、前記VD MOS FET8a,8bの
ソースの直流電圧はほぼ接地電位となる。すなわち、高
電圧源−Vの電位はスイッチングダイオード14がオフ
となると共にほぼ接地電位となるので、入出力信号端の
直流電位はほぼ接地電位となる。
【0014】ここで、図3に示す従来の高耐圧アナログ
スイッチ回路41〜4nの動作においては、二つのVD
MOS FET8a,8bをオンにした場合、前記スイ
ッチングダイオード14に流れる電流i1は、他の入力
端子B側の高電圧源−V1に接続された抵抗13′の値
をR′とすると、 i1=V1/R′ …(1) で与えられるが、信号の漏れを少なくするためスイッチ
ングダイオード14の動作抵抗を十分小さくするように
設計してあるので、この抵抗13′の値R′は小さくな
るものであった。このため、上記スイッチングダイオー
ド14に流れる電流i1は大きくなるものであった。
【0015】一方、図1に示す本発明のスイッチ回路に
おける高耐圧アナログスイッチ回路41〜4nの動作にお
いては、二つのVD MOS FET8a,8bをオンし
た場合、他の入力端子B側の電源回路26のVD MO
S FET8dはオフとなり、その場合のオフ抵抗をr
(off)とし、上記VD MOS FET8a,8bのソー
スに共通接続された抵抗13の値をRとすると、前記ス
イッチングダイオード14に流れる電流i2は、 i2=V1/(r(off)+R) …(2) で与えられるが、このオフ抵抗r(off)は数MΩと非常
に大きなものとなる。このため、上記スイッチングダイ
オード14に流れる電流i2は非常に小さくなる。
【0016】次に、前記入力端子Aから制御信号が除か
れると、光結合回路の発光ダイオード9からの発光が止
まり光起電ダイオードアレイ10には光が入射しないの
で、上記光起電ダイオードアレイ10は光起電電流を発
生せず、FETゲートの制御部12がスイッチ動作して
VD MOS FET8a,8bのゲートとソース間を短
絡することにより、ゲートの電荷を放電させて上記VD
MOS FET8a,8bをオフさせる。これにより、
送波パルス発生器31,32,…と探触子2の振動子素子
1,12,…とが遮断され、該当するチャンネルの振動
子素子11,12,…からの超音波の送波が停止される。
このとき、他の入力端子Bからの制御信号が除かれ、一
つのVD MOS FET8dはオンするが、もう一つの
VD MOS FET8cはオフする。このため、高電圧
源−V1がVD MOS FET8cのドレイン側にかか
り、高電圧源−Vの電位は上記高電圧源−V1の電位と
一致する。
【0017】ここで、図3に示す従来の高耐圧アナログ
スイッチ回路41〜4nの動作においては、二つのVD
MOS FET8a,8bをオフにした場合、該VD M
OSFET8a,8bのソースは零電位となり、前記ス
イッチングダイオード14に流れる電流i1′は、 i1′=(V2−V1)/(R+R′) …(3) で与えられる。
【0018】一方、図1に示す本発明のスイッチ回路に
おける高耐圧アナログスイッチ回路41〜4nの動作にお
いては、二つのVD MOS FET8a,8bをオフし
た場合、他の入力端子B側の電源回路26のVD MO
S FET8dはオンとなり、その場合のオン抵抗をr
(on)とすると、前記スイッチングダイオード14に流れ
る電流i2′は、 i2′=(V2−V1)/(R+r(on)) …(4) で与えられる。ここで、二つのVD MOS FET8
a,8bのゲートとソース間の容量をCとすると、T=
CRで決まる時間Tで上記二つのVD MOS FET8
a,8bのゲートとソース間の容量Cに電荷が充電され
るため、上記スイッチングダイオード14に流れる電流
2′は、瞬間的に流れるだけとなる。このため、式
(4)に示す電流i2′は、上述の式(3)に示す従来
例における電流i1′よりも小さくなる。従って、本発
明のスイッチ回路の方が従来例のスイッチ回路よりも消
費電力を小さくすることができる。
【0019】図2は図1に示すスイッチ回路の関連発明
としての超音波診断装置の実施の形態を示すブロック図
である。この超音波診断装置は、超音波を利用して被検
体の診断部位について断層像を得るもので、例えば電子
リニア走査型とされており、短冊状に形成された複数の
振動子素子11〜1nが配列され超音波を送受波する探触
子2と、この探触子2内の各振動子素子11〜1nに所定
の遅延時間を与えて超音波打ち出しの駆動パルスを印加
する送波パルス発生器3と、この送波パルス発生器3か
ら上記探触子2へ印加される送波パルスと該探触子2か
らの受波信号とを切り換える切換スイッチ5と、この切
換スイッチ5を介して出力される探触子2からの受波信
号を時間と共に利得を変化させて増幅する受信増幅器6
a〜6eと、この各受信増幅器6a〜6eからの出力信
号に所定の遅延時間を与える複数の遅延回路7a〜7e
を有しこれらの遅延回路7a〜7eで位相が揃えられた
受波信号を加算する加算器18を備えた整相回路19
と、この整相回路19で整相された信号を検波する検波
器20と、この検波器20からの出力信号を画像として
表示する表示装置21とを備えて成る。
【0020】なお、図2においては、切換スイッチ5は
例えば五つに分けられた振動子素子群を一端方から順次
選択してそれぞれ次段の受信増幅器6a〜6eに接続す
るようになっており、上記五つの振動子素子群を順次切
り換えて並進させるようになっている。従って、受信増
幅器は5個(6a〜6e)設けられている。また、上記
各構成要素の動作は、制御部22からの制御信号で制御
されるようになっている。
【0021】ここで、本発明においては、上記切換スイ
ッチ5としては、図1に示す回路構成とされ、信号の漏
れを少なくすると共に、消費電力を減少させ、回路規模
の小型化を図ることができる高耐圧アナログスイッチ回
路41〜4nから成るスイッチ回路が用いられている。こ
のような構成により、本発明の超音波診断装置において
は、上記切換スイッチ5として図1に示すスイッチ回路
(41〜4n)を用いることにより、装置全体の小型化を
図ることができる。
【0022】
【発明の効果】本発明によるスイッチ回路(図1参照)
は以上のように構成されたので、高耐圧アナログスイッ
チ回路の二つの電界効果トランジスタの共通接続された
ソースに接続したスイッチングダイオードを抵抗を介し
て駆動する電源として、交互にオン、オフする上記とは
異なる他の二つの電界効果トランジスタを接続して成る
回路を用い、上記高耐圧アナログスイッチ回路がオフ動
作時には上記の電源回路に接続された抵抗の一端が接地
した状態となり、上記高耐圧アナログスイッチ回路がオ
ン動作時には上記の電源回路に接続された抵抗の一端が
該電源回路の一つの電界効果トランジスタを介して逆バ
イアスを印加する状態となるようにできる。これによ
り、信号の漏れを少なくすると共に、消費電力を小さく
して回路規模を小形化することができる。また、上記二
つの電界効果トランジスタのソースの直流電位は接地電
位に近くなり、本発明のスイッチ回路のオン、オフ動作
に伴うオフセット電位の変動がほとんどなく、スイッチ
切換時のノイズの発生も小さくすることができる。
【0023】また、本発明による超音波診断装置(図2
参照)は以上のように構成されたので、送波パルス発生
器から探触子へ印加される送波パルスと該探触子からの
受波信号とを切り換える切換スイッチとして、前記のス
イッチ回路を用いることにより、装置全体を小型化する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるスイッチ回路の実施の形態を示す
回路図である。
【図2】図1に示すスイッチ回路の関連発明としての超
音波診断装置の実施の形態を示すブロック図である。
【図3】従来の超音波診断装置における切換スイッチを
示す回路図である。
【符号の説明】
1〜1n…振動子素子 2…探触子 3,31〜3n…送波パルス発生器 41〜4n…高耐圧アナログスイッチ回路 5…切換スイッチ 6a〜6n…受信増幅器 8a,8b,8c,8d…VD MOS FET 9…発光ダイオード 10…光起電ダイオードアレイ 11…入力部 12…制御部 13…抵抗 14…スイッチングダイオード 15…抵抗又はインダクタ 19…整相回路 20…検波器 21…表示装置 22…制御部 26…電源回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二つの電界効果トランジスタを逆直列接
    続して成る高耐圧アナログスイッチ回路を用い、上記二
    つの電界効果トランジスタのゲート信号を制御すると共
    に、これらの電界効果トランジスタの共通接続されたソ
    ースにオフ動作時に低インピーダンス電源で逆バイアス
    するため、上記高耐圧アナログスイッチ回路の二つの電
    界効果トランジスタの共通接続されたソースにスイッチ
    ングダイオードを接続して成り、対象回路の接続の切り
    換えを行うスイッチ回路において、上記スイッチングダ
    イオードを抵抗を介して駆動する電源として交互にオ
    ン、オフする上記とは異なる他の二つの電界効果トラン
    ジスタを接続して成る回路を用い、上記高耐圧アナログ
    スイッチ回路がオフ動作時には上記の電源回路に接続さ
    れた抵抗の一端が接地した状態となり、上記高耐圧アナ
    ログスイッチ回路がオン動作時には上記の電源回路に接
    続された抵抗の一端が該電源回路の一つの電界効果トラ
    ンジスタを介して逆バイアスを印加する状態となるよう
    にしたことを特徴とするスイッチ回路。
  2. 【請求項2】 複数の振動子素子が配列され超音波を送
    受波する探触子と、この探触子内の各振動子素子に所定
    の遅延時間を与えて超音波打ち出しの駆動パルスを印加
    する送波パルス発生器と、この送波パルス発生器から上
    記探触子へ印加される送波パルスと該探触子からの受波
    信号とを切り換える切換スイッチと、この切換スイッチ
    を介して出力される探触子からの受波信号を増幅する受
    信増幅器と、この受信増幅器からの受波信号に所定の遅
    延時間を与える遅延回路を有しこれらの遅延回路で位相
    が揃えられた受波信号を加算して出力する整相回路と、
    この整相回路で整相された信号を検波する検波器と、こ
    の検波器からの出力信号を画像として表示する表示装置
    とを備えて成る超音波診断装置において、上記切換スイ
    ッチとして、請求項1記載のスイッチ回路を用いたこと
    を特徴とする超音波診断装置。
JP7257250A 1995-09-11 1995-09-11 スイッチ回路及びそれを用いた超音波診断装置 Pending JPH0975342A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7257250A JPH0975342A (ja) 1995-09-11 1995-09-11 スイッチ回路及びそれを用いた超音波診断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7257250A JPH0975342A (ja) 1995-09-11 1995-09-11 スイッチ回路及びそれを用いた超音波診断装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0975342A true JPH0975342A (ja) 1997-03-25

Family

ID=17303783

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7257250A Pending JPH0975342A (ja) 1995-09-11 1995-09-11 スイッチ回路及びそれを用いた超音波診断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0975342A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011161167A (ja) * 2010-02-15 2011-08-25 Toshiba Corp 超音波プローブ
EP3275374A4 (en) * 2015-03-25 2018-12-05 Hitachi, Ltd. Ultrasonic probe, ultrasonic diagnostic device, and method for testing ultrasonic probes

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011161167A (ja) * 2010-02-15 2011-08-25 Toshiba Corp 超音波プローブ
EP3275374A4 (en) * 2015-03-25 2018-12-05 Hitachi, Ltd. Ultrasonic probe, ultrasonic diagnostic device, and method for testing ultrasonic probes

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4119848B2 (ja) 超音波トランスデューサ・アレイのための集積型高電圧スイッチング回路
JP4810092B2 (ja) 超音波イメージング・システム用の集積化低電圧送受信切換えスイッチ
US8648629B2 (en) Transmission channel for ultrasound applications
US10171072B2 (en) Optimized CMOS analog switch
US9335404B2 (en) Ultrasound diagnosis apparatus and power supply
JP3492581B2 (ja) 超音波診断装置用送信回路
JPH0975342A (ja) スイッチ回路及びそれを用いた超音波診断装置
US20100113936A1 (en) Ultrasound transmitter
JPH11290321A (ja) 超音波診断装置
JP2758226B2 (ja) 超音波診断装置
JP3468438B2 (ja) スイッチ回路及びそれを用いた超音波診断装置
JPH0723947A (ja) スイッチ回路及びそれを用いた超音波診断装置
JPH09276268A (ja) スイッチ回路及びそれを用いた超音波診断装置
JPH11342127A (ja) 超音波診断装置用送信回路
JPH07336198A (ja) パルス発生回路及びそれを用いた超音波診断装置
JPH105222A (ja) スイッチ回路及びそれを用いた超音波診断装置
JP4313905B2 (ja) パルス増幅器及びそれを用いた超音波診断装置
JP2720055B2 (ja) 超音波診断装置
JPH07221622A (ja) スイッチ回路及びそれを用いた超音波診断装置
JP2002065672A (ja) 超音波診断装置
JP3436807B2 (ja) スイッチ回路及びそれを用いた超音波診断装置
JP3295785B2 (ja) スイッチ回路及びそれを用いた超音波診断装置
JP2570525B2 (ja) 超音波パルサー装置
JP2720733B2 (ja) 超音波診断装置用パルス駆動回路
JP5014647B2 (ja) 超音波診断装置