JPH07221622A - スイッチ回路及びそれを用いた超音波診断装置 - Google Patents

スイッチ回路及びそれを用いた超音波診断装置

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JPH07221622A
JPH07221622A JP6027609A JP2760994A JPH07221622A JP H07221622 A JPH07221622 A JP H07221622A JP 6027609 A JP6027609 A JP 6027609A JP 2760994 A JP2760994 A JP 2760994A JP H07221622 A JPH07221622 A JP H07221622A
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circuit
switch
probe
signal
field effect
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JP6027609A
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Inventor
Toshiro Kondo
敏郎 近藤
Hiroko Ishikawa
裕子 石川
Hiroshi Kanda
浩 神田
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Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】スイッチ回路において、信号の洩れを少なくす
ると共に回路規模を小型化し且つコスト低下を図る。 【構成】二つの電界効果トランジスタ(FET)8a,
8bを逆直列接続して成る高耐圧アナログスイッチ
1′〜4n′を用い、上記FET8a,8bのゲート信
号を光結合回路9,10で制御すると共に、FET8
a,8bのソースにオフ動作時に低インピーダンス電源
で逆バイアスして、対象回路の接続の切り換えを行うス
イッチ回路5において、上記高耐圧アナログスイッチ4
1′〜4n′のFET8a,8bのソースにスイッチング
ダイオード22を接続し、FET8a,8bがオフ動作
時に上記ダイオード22がオンして、上記ソースに低イ
ンピーダンス電源が接続される。また上記FET8a,
8bがオン動作時に上記ダイオード22がオフすると共
に上記逆バイアスする電位は接地電位にFET8cがオ
ン動作するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、信号の洩れを少なくす
ると共に回路規模を小型化し且つコスト低下を図ること
ができるスイッチ回路、及びこのスイッチ回路を送波パ
ルス発生器から印加される送波パルスと探触子から出力
される受波信号との切り換えを行う切換スイッチとして
用いた超音波診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の超音波診断装置は、特開
平2−136134 号公報に記載され、図3に示すように、例
えば短冊状に形成された複数の振動子素子11 ,12
…,1n が吸音材の上に隣接して配列され超音波を送受
波する探触子2と、この探触子2内の各振動子素子11
〜1n に所定の遅延時間を与えて超音波打ち出しの駆動
パルスを印加するn個の送波パルス発生器31 ,32
…,3n と、縦形の二重拡散電界効果トランジスタ(以
下「VD MOS FET」と略称する)を逆直列接続
して成る高耐圧アナログスイッチ41 ,42 ,…,4n
を用い上記探触子2の振動子素子11 〜1n と送波パル
ス発生器31 〜3n との接続の切り換えを行う切換スイ
ッチ5とを有して成っていた。
【0003】ここで、上記切換スイッチ5として用いら
れる高耐圧アナログスイッチ41 〜4n は、符号41
付して示す第一の高耐圧アナログスイッチの内部回路図
に示すような構成とされている。すなわち、二つのVD
MOS FET8a及び8bと、発光ダイオード9及
び光起電ダイオードアレイ10からなる第一の光結合回
路を有し入力端子からの制御信号に応じて光起電電流を
発生する入力部11と、二つのダイオード12a,12
b及び四端子サイリスタ13からなり上記 VD MO
S FET8a,8bの復旧時に動作してゲートとソー
ス間を短絡しその復旧を早める制御部14と、入力端子
からの制御信号を取り込んで反転するインバータ17
と、このインバータ17を介して制御信号を入力し光を
発する発光ダイオード18と、この発光ダイオード18
が発する光を入射して光起電電流を発生する光起電ダイ
オードアレイ19と、上記発光ダイオード18及び光起
電ダイオードアレイ19からなる第二の光結合回路の動
作により開閉する高耐圧 FET20とから成ってい
る。なお、この高耐圧FET20に流れる電流は非常に
少ないので、VD MOS FETを用いる必要がな
く、従って寄与ダイオードのようなものが無い素子を用
いることができる。そして、このように構成された高耐
圧アナログスイッチ41 の等価回路は図4のように表現
できる。すなわち、図3に示すVD MOS FET8
a,8b(各々の寄与ダイオード15a,15bを含
む)はそれぞれスイッチS1 ,S2 と表現されると共
に、各VD MOS FET8a,8bのソース・ド
レイン間の静電容量はC0 と表現され、さらに高耐圧F
ET20はスイッチS3 と表現される。
【0004】以上、上記のように構成された図3に示す
高耐圧アナログスイッチ41 〜4nの動作について説明
する。まず、制御信号が入力端子に印加されると、第一
の光結合回路の発光ダイオード9が光を発し、この光が
光起電ダイオードアレイ10に入射して光起電電流を発
生し、VD MOS FET8a,8bのゲート容量を
充電する。そして、この充電によりゲート電圧が上昇し
てVD MOS FET8a,8bをオンさせる。これに
より、送波パルス発生器31 ,32 ,…と探触子2の振
動子素子11 ,12 ,…とが接続され、上記送波パルス
発生器31,32,…からの駆動パルスが該当するチャン
ネルの振動子素子11 ,12 ,…に印加され、その振動
子素子11 ,12 ,…から超音波が送波される。このと
き、上記入力端子からの制御信号はインバータ17によ
り反転されるので、発光ダイオード18及び光起電ダイ
オードアレイ19からなる第二の光結合回路は動作せ
ず、高耐圧FET20はオフとなる。
【0005】次に、上記入力端子から制御信号が除かれ
ると、第一の光結合回路の発光ダイオード9からの発光
が止まり光起電ダイオードアレイ10には光が入射しな
いので、上記光起電ダイオードアレイ10は光起電電流
を発生せず、制御部14がスイッチ動作してVD MO
S FET8a,8bのゲートとソース間を短絡するこ
とにより、ゲートの電荷を放電させて上記VD MOS
FET8a,8bをオフさせる。これにより、送波パ
ルス発生器31 ,32 ,…と探触子2の振動子素子
1 ,12 ,…とが遮断され、該当するチャンネルの振
動子素子11,12,…からの超音波の送波が停止され
る。このとき、上記入力端子からの制御信号はインバー
タ17により反転させるので、第二の光結合回路の発光
ダイオード18に動作信号が入力して光を発し、この光
が光起電ダイオードアレイ19に入射して光起電電流を
発生し、これにより高耐圧FET20はオンとなる。こ
の結果、上記高耐圧FET20に供給させている負の十
分高い直流電圧−Vが前記VDMOS FET8a,8
bのソースに直接入力される。このため、上記VDMO
S FET8a,8bのソース・ドレイン間の静電容量
0 (寄生ダイオード15a,15bのジャンクション
静電容量も含む)は、図5に示した特性曲線において、
ソース・ドレイン間電圧が高い状態(例えば60V)と
なりグラフ上で例えば約1/8程度の非常に小さい値に
まで減少させることができる。
【0006】また、このとき、VD MOS FET8
a,8bの寄生ダイオード15a,15bは逆バイアス
されるので、この高耐圧アナログスイッチ41〜4nに交
流が印加されても上記寄生ダイオード15a,15bは
オフする。従って、図4に示す等価回路において、スイ
ッチS1 及びS2 はオフとなり、スイッチS3 はオンし
てそのオン抵抗r0 で接地された状態となる。このと
き、ソース・ドレイン間の静電容量C0 による洩れ信号
は、上記スイッチS3 のオン抵抗r0 を介して接地され
る。このことから、図3に示す高耐圧アナログスイッチ
1〜4nを超音波診断装置の切換スイッチ5に用いる
と、信号の洩れを少なくすることができた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような超
音波診断装置における切換スイッチ5として用いられる
高耐圧アナログスイッチ41〜4nは、上記のように信号
の洩れを少なくするために、第一の光結合回路(9,1
0)の他に、発光ダイオード18及び光起電ダイオード
アレイ19から成る第二の光結合回路を必要とすると共
に、高耐圧FET20なども必要とし、多数の高価な素
子の組み合わせから成り、かつそれらを制御するための
制御信号発生手段も必要とするものであった。従って、
各高耐圧アナログスイッチ41〜4nの回路規模が大型化
すると共に、コストも増大するものであった。このこと
から、切換スイッチ5の全体が大型化すると共に高価と
なり、上記切換スイッチ5を用いた超音波診断装置の全
体も大型化すると共にコスト高となるものであった。
【0008】そこで、本発明は、このような問題点に対
処し、信号の洩れを少なくすると共に回路規模を小型化
し且つコスト低下を図ることができるスイッチ回路、及
びこのスイッチ回路を送波パルス発生器から印加される
送波パルスと探触子から出力される受波信号との切り換
えを行う切換スイッチとして用いた超音波診断装置を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によるスイッチ回路は、二つの電界効果トラ
ンジスタを逆直列接続して成る高耐圧アナログスイッチ
を用い、上記二つの電界効果トランジスタのゲート信号
を光結合回路で制御すると共に、これらの電界効果トラ
ンジスタの共通接続されたソースにオフ動作時に低イン
ピーダンス電源で逆バイアスするため、上記高耐圧アナ
ログスイッチの二つの電界効果トランジスタの共通接続
されたソースにスイッチングダイオードを接続し、上記
電界効果トランジスタがオフ動作時に上記スイッチング
ダイオードがオンして、上記ソースに低インピーダンス
電源が接続されるようにすると共に上記電界効果トラン
ジスタがオン動作時には、上記逆バイアス電位が零電位
となる回路を設けたものである。
【0010】また、関連発明としての超音波診断装置
は、複数の振動子素子が配列され超音波を送受波する探
触子と、この探触子内の各振動子素子に所定の遅延時間
を与えて超音波打ち出しの駆動パルスを印加する送波パ
ルス発生器と、この送波パルス発生器から上記探触子へ
印加される送波パルスと該探触子からの受波信号とを切
り換える切換スイッチと、この切換スイッチを介して出
力される探触子からの受波信号を増幅する受信増幅器
と、この受信増幅器からの受波信号に所定の遅延時間を
与える遅延回路を有しこれらの遅延回路で位相が揃えら
れた受波信号を加算して出力する整相回路と、この整相
回路で整相された信号を検波する検波器と、この検波器
からの出力信号を画像として表示する表示装置とを備え
て成る超音波診断装置において、上記切換スイッチとし
て、上記手段のスイッチ回路を用いたものである。
【0011】
【作用】上記のように構成されたスイッチ回路は、高耐
圧アナログスイッチの二つの電界効果トランジスタの共
通接続されたソースにスイッチングダイオードを接続
し、上記電界効果トランジスタがオフ動作時に上記スイ
ッチングダイオードがオンして、上記ソースに低インピ
ーダンス電源が接続されるように動作すると共に、上記
電界効果トランジスタがオン動作時に上記スイッチング
ダイオードがオフし、且つ上記逆バイアス電位を零にす
るスイッチ回路により高耐圧アナログスイッチのオフセ
ット電圧を零とする動作をする。これによりスイッチ切
換時の雑音,オフセット変動信号の洩れを少なくすると
共に回路規模を小型化し且つコスト低下を図ることがで
きる。
【0012】また、上記のように構成された超音波診断
装置は、送波パルス発生器から探触子へ印加される送波
パルスと該探触子からの受波信号とを切り換える切換ス
イッチとして、前記のスイッチ回路を用いることによ
り、装置全体を小型化すると共にコスト低下を図ること
ができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
詳細に説明する。図1は本発明によるスイッチ回路の実
施例を示す回路図である。このスイッチ回路は、例えば
超音波診断装置において送波パルス発生器31〜3nから
探触子2へ印加される送波パルスと該探触子2からの受
波信号との切り換えを行う切換スイッチ5として用いる
もので、縦形の二重拡散電界効果トランジスタ(VDM
OS FET)8a,8bを逆直列接続して成る高耐圧
アナログスイッチ41′,42′,…,4n′を用い、上
記VD MOS FET8a,8bのゲート信号を光結
合回路で制御すると共に、これらのVD MOS FE
T8a,8bの共通接続されたソースにオフ動作時に低
インピーダンス電源で逆バイアスして、対象回路の接続
の切り換えを行うものである。
【0014】ここで、本発明においては、上記切換スイ
ッチ5として用いられる高耐圧アナログスイッチ41
〜4n′は、符号41′ を付して示す第一の高耐圧アナ
ログスイッチの内部回路図を示すような構成とされてい
る。すなわち、二つのVDMOS FET8a及び8b
と、発光ダイオード9及び光起電ダイオードアレイ10
からなる光結合回路を有し入力端子からの制御信号に応
じて光起電電流を発生する入力部11と、二つのダイオ
ード12a,12b及び四端子サイリスタ13からなり
上記VD MOS FET8a,8bの復旧時に動作し
てゲートとソース間を短絡しその復旧を早める制御部1
4と、高電圧源−Vから二つのVDMOS FET8
a,8bのソースの共通接続部分へ接続された抵抗21
と、上記高電圧源−Vより電位がΔVだけ低いバイパス
コンデンサCを設けた低インピーダンス電圧源−(V−
ΔV)に接続されたスイッチングダイオード22と、探
触子2と接続する信号線の対地インピーダンスを低くす
るために上記の抵抗21より十分小さい抵抗又はインダ
クタ23とから成っている。また上記高電圧−Vは抵抗
21′,FET8cよりなる回路より供給される構成に
なっている。
【0015】そして、このように構成された高耐圧アナ
ログスイッチ41′ の等価回路は前述の図4のように表
現できる。すなわち、図1に示すVD MOS FET
8a,8b(各々の寄与ダイオード15a,15bを含
む)はそれぞれスイッチS1,S2 と表現されると共
に、各VD MOS FET8a,8bのソース・ドレ
イン間の静電容量はC0 と表現され、さらにスイッチン
グダイオード22はスイッチS3 と表現される。また低
インピーダンス電圧源のバイパスコンデンサはC,抵抗
21,21′は、R,R′,FET8cはスイッチS4
と表現される。
【0016】次に、上記のように構成された図1に示す
高耐圧アナログスイッチ41′ 〜4n′ の動作について
説明する。まず、制御信号が入力端子に印加されると、
光結合回路の発光ダイオード9が光を発し、この光が光
起電ダイオードアレイ10に入射して光起電電流を発生
し、VD MOS FET8a,8bのゲート容量を充
電する。そして、この充電によりゲート電圧が上昇して
VD MOS FET8a,8bをオンさせる。これによ
り、送波パルス発生器31,32,…と探触子2の振動子
素子11,12,…とが接続され、上記送波パルス発生器
1,32,…からの駆動パルスが該当するチャンネルの
振動子素子11 ,12 ,…に印加され、その振動子素子
1,12,…から超音波が送波される。このとき、上記
VDMOS FET8a,8bのソース電圧は、入力端
子Bに入力端子Aの信号と同期して印加される制御電圧
によりFET8cがオンするためほぼ接地電位となり、
高電圧源−Vの電位は、ほぼ接地電位になるので、スイ
ッチングダイオード22はオフとなると共に入出力信号
端の直流電位はほぼ接地電位となる。
【0017】次に、上記入力端子から制御信号が除かれ
ると、光結合回路の発光ダイオード9からの発光が止ま
り光起電ダイオードアレイ10には光が入射しないの
で、上記光起電ダイオードアレイ10は光起電電流を発
生せず、制御部14がスイッチ動作してVD MOS
FET8a,8bのゲートとソース間を短絡することに
より、ゲートの電荷を放電させて上記VD MOS F
ET8a,8bをオフさせる。これにより、送波パルス
発生器31,32,…と探触子2の振動子素子11
2 ,…とが遮断され、該当するチャンネルの振動子素
子11,12,…からの超音波の送波が停止される。この
とき、上記MOS FET8a,8b,8cはオフされ
ているので、そのVD MOS FET8a,8bのソ
ース電位は、高電圧源−Vに近くなる。このとき、スイ
ッチングダイオード22のアノードの電位は、−(V−
ΔV)となる。この電位は上記高電圧源−Vより小さい
ので、上記スイッチングダイオード22はオンとなる。
【0018】このスイッチングダイオード22には、電
位差ΔVと抵抗21,21′により決まる電流が流れ、
このときの動作抵抗を十分小さくなるように設計する
と、信号の洩れを少なくすることができる。また、VD
MOS FET8a,8bのソースの電位は、上記ス
イッチングダイオード22がオンし、FET8cがオフ
しているので、ほぼ−(V−ΔV)となり、十分高い負
電位になる。このため、上記VD MOS FET8
a,8bのソース・ドレイン間の静電容量C0 (寄与ダ
イオード15a,15bのジャンクション静電容量も含
む)は、図5に示した特性曲線において、ソース・ドレ
イン間電圧が高い状態(例えば60V)となりグラフ上
で例えば約1/8程度の非常に小さい値にまで減少させ
ることができる。
【0019】また、このとき、VD MOS FET8
a,8bの寄与ダイオード15a,15bは逆バイアス
されるので、この高耐圧アナログスイッチ41′〜4n
に交流が印加されても上記寄与ダイオード15a,15
bはオフする。従って、図4に示す等価回路において、
スイッチS1 及びS2 はオフとなり、スイッチS3 はオ
ンしてスイッチングダイオード22の動作によりオン抵
抗r0 と十分大きいバイパスコンデンサCで接地された
状態となる。このとき、ソース・ドレイン間の静電容量
0 による洩れ信号は、上記スイッチS3 のオン抵抗r
0 とコンデンサCを介して接地される。このことから、
本発明に係る高耐圧アナログスイッチ41′〜4n′を用
いると、信号の洩れを少なくすることができると共に、
高価な素子を少なくして回路規模を小型化でき、且つコ
スト低下を図ることができる。
【0020】図2は図1に示すスイッチ回路の関連発明
としての超音波診断装置の実施例を示すブロック図であ
る。この超音波診断装置は、超音波を利用して被検体の
診断部位について断層像を得るもので、例えば電子リニ
ア走査型とされており、短冊状に形成された複数の振動
子素子11〜1nが配列され超音波を送受波する探触子2
と、この探触子2内の各振動子素子11〜1nに所定の遅
延時間を与えて超音波打ち出しの駆動パルスを印加する
送波パルス発生器3と、この送波パルス発生器3から上
記探触子2へ印加される送波パルスと該探触子2からの
受波信号とを切り換える切換スイッチ5と、この切換ス
イッチ5を介して出力される探触子2からの受波信号を
時間と共に利得を変化させて増幅する受信増幅器6a〜
6eと、この各受信増幅器6a〜6eからの出力信号に
所定の遅延時間を与える複数の遅延回路7a〜7eを有
しこれらの遅延回路7a〜7eで位相が揃えられた受波
信号を加算する加算器24を備えた整相回路25と、こ
の整相回路25で整相された信号を検波する検波器26
と、この検波器26からの出力信号を画像として表示す
る表示装置27とを備えて成る。
【0021】なお、図2においては、切換スイッチ5は
例えば五つに分けられた振動子素子群を一端方から順次
選択してそれぞれ次段の受信増幅器6a〜6eに接続す
るようになっており、上記五つの振動子素子群を順次切
り換えて並進させるようになっている。従って、受信増
幅器は5個(6a〜6e)設けられている。また、上記
各構成要素の動作は、制御部28からの制御信号で制御
されるようになっている。
【0022】ここで、本発明においては、上記切換スイ
ッチ5としては、図1に示す回路構成とされ、信号の洩
れを少なくすると共に回路規模を小型化し且つコスト低
下を図ることができる高耐圧アナログスイッチ41′〜
n′から成るスイッチ回路が用いられている。このよ
うな構成により、本発明の超音波診断装置においては、
上記切換スイッチ5として図1に示すスイッチ回路(4
1′〜4n′)を用いることにより、装置全体を小型化す
ると共にコスト低下を図ることができる。
【0023】
【発明の効果】本発明によるスイッチ回路(図1参照)
は以上のように構成されたので、高耐圧アナログスイッ
チの二つの電界効果トランジスタの共通接続されたソー
スにスイッチングダイオードを接続し、上記電界効果ト
ランジスタがオフ動作時に上記スイッチングダイオード
がオンして、上記ソースに低インピーダンス電源が接続
されるようにできる。これにより、信号の洩れを少なく
すると共に回路規模を小型化し且つコスト低下を図るこ
とができる。また上記電界効果トランジスタがオン動作
時には他の電界効果トランジスタもオン動作するため上
記スイッチングダイオードがオフし、且つ上記の二つの
電圧効果トランジスタのソースの直流電位は接地電位に
近くなり本スイッチ回路のオンオフ動作に伴なうオフセ
ット電位の変動がほとんどなく切換時のノイズの発生も
小さい。
【0024】また、本発明による超音波診断装置(図2
参照)は以上のように構成されたので、送波パルス発生
器から探触子へ印加される送波パルスと該探触子からの
受波信号とを切り換える切換スイッチとして、前記のス
イッチ回路を用いることにより、装置全体を小型化する
と共にコスト低下を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるスイッチ回路の実施例を示す回路
図である。
【図2】図1に示すスイッチ回路の関連発明としての超
音波診断装置の実施例を示すブロック図である。
【図3】従来の超音波診断装置における切換スイッチを
示す回路図である。
【図4】本発明及び従来例における切換スイッチを構成
する高耐圧アナログスイッチの等価回路を示す回路図で
ある。
【図5】上記高耐圧アナログスイッチにおけるVD M
OS FETのソース・ドレイン間電圧とソース・ドレ
イン間静電容量との関係を示す特性曲線のグラフであ
る。
【符号の説明】
1〜1n 振動子素子 2 探触子 3,31〜3n 送波パルス発生器 41′〜4n′ 高耐圧アナログスイッチ 5 切換スイッチ 6a〜6n 受信増幅器 8a MOS FET 8b MOS FET 8c MOS FET 9 発光ダイオード 10 光起電ダイオードアレイ 11 入力部 14 制御部 21 抵抗 22 スイッチングダイオード 23 抵抗又はインダクタ 25 整相回路 26 検波器 27 表示装置 28 制御部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】二つの電界効果トランジスタを逆直列接続
    して成る高耐圧アナログスイッチを用い、上記二つの電
    界効果トランジスタのゲート信号を光結合回路で制御す
    ると共に、これらの電界効果トランジスタの共通接続さ
    れたソースにオフ動作時にインピーダンス電源で逆バイ
    アスするため、上記高耐圧アナログスイッチの二つの電
    界効果トランジスタの共通接続されたソースにスイッチ
    ングダイオードを接続し、上記電界効果トランジスタが
    オフ動作時に上記スイッチングダイオードがオンして、
    上記ソースに低インピーダンス電源が接続すると共に電
    界効果トランジスタがオン時には上記ダイオードがオフ
    し、且つ上記逆バイアス電圧を零電位とする構成にした
    ことを特徴とするスイッチ回路。
  2. 【請求項2】複数の振動子素子が配列され超音波を送受
    波する探触子と、この探触子内の各振動子素子に所定の
    遅延時間を与えて超音波打ち出しの駆動パルスを印加す
    る送波パルス発生器と、この送波パルス発生器から上記
    探触子へ印加される送波パルスと該探触子からの受波信
    号とを切り換える切換スイッチと、この切換スイッチを
    介して出力される探触子からの受波信号を増幅する受信
    増幅器と、この受信増幅器からの受波信号に所定の遅延
    時間を与える遅延回路を有しこれらの遅延回路で位相が
    揃えられた受波信号を加算して出力する整相回路と、こ
    の整相回路で整相された信号を検波する検波器と、この
    検波器からの出力信号を画像として表示する表示装置と
    を備えて成る超音波診断装置において、上記切換スイッ
    チとして、請求項1記載のスイッチ回路を用いたことを
    特徴とする超音波診断装置。
JP6027609A 1994-02-01 1994-02-01 スイッチ回路及びそれを用いた超音波診断装置 Pending JPH07221622A (ja)

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