JPH0975329A - 指紋採取用シ−ト - Google Patents
指紋採取用シ−トInfo
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- JPH0975329A JPH0975329A JP7263569A JP26356995A JPH0975329A JP H0975329 A JPH0975329 A JP H0975329A JP 7263569 A JP7263569 A JP 7263569A JP 26356995 A JP26356995 A JP 26356995A JP H0975329 A JPH0975329 A JP H0975329A
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- Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
Abstract
採取した指紋を基材の裏面側からその紋様を鮮明に観察
することができる共に、凶器等に血液が付着していた
り、指紋が付いた面が濡れていたりするときでも指紋を
採取することができ、且つ、採取した指紋の長期間保存
性に優れた指紋採取用シ−トを提供することを、その課
題とする。 【解決手段】 透明プラスチックフィルムから成る基材
の表面に指紋採取層を設け、前記基材の裏面側から正像
の指紋を視認又は読取ることができるようにした。
Description
簡単な操作で採取することができると共に、血液等が付
着している凶器等の上からでも指紋を採取することがで
き、且つ、指紋の長期保存性に優れた指紋採取用シ−ト
に関するものである。
て、犯人の指紋が付いていると思われるところや使用さ
れた凶器等に柔らかい刷毛等によって微粒子状の粉をふ
りかけ、指紋を視認できるように浮かび上がらせた後、
その浮かび上がった指紋をカメラ等で撮影し写真にした
り、染料で浮かび上がらせた指紋の上に転写紙を直接当
てがいその指紋を転写紙に鏡像として転写し、更にその
転写したものを再度他のシ−ト等に転写して正像の指紋
を検分する方法が主であり、手間がかかるばかりか二度
転写することにより転写精度が低下してしまうという問
題があった。
いた面にふりかけられた微粒子状の粉が指紋の線に沿っ
てその面に付着する性質を利用しているため、指紋を鮮
明に浮かび上がらせるためには、指紋が付いた面が汚れ
ていないことや、ある程度乾燥していることが前提とな
る。
された凶器等に被害者の血液が付着していたりすると、
その凶器等に付いた指紋を採取することができないとい
った問題があった。また、指紋が付いた面が濡れている
ときは、一旦、その面を乾かしてからでないと指紋を採
取することができず、迅速性に欠けるという問題もあっ
た。
は犯人の特定にきわめて重要な手掛かりとなるが、凶器
に血液が付着しているために指紋が採取できないという
ことでは、捜査上きわめて重大な支障を来すこととな
る。そのため、従来から血液が付着した凶器に付いた指
紋を採取する方法やそのための用具の開発が要望されて
いたが、未だ決定的な採取方法や用具は開発されていな
かった。
な従来の指紋採取法の持つ問題点に鑑み、指紋を正像の
まま簡単な操作で採取し、採取した指紋を基材の裏面側
からその紋様を鮮明に観察することができる共に、凶器
等に血液が付着していたり、指紋が付いた面が濡れてい
たりするときでも指紋を採取することができ、且つ、採
取した指紋の長期間保存性に優れた指紋採取用シ−トを
提供することを、その課題とするものである。
することを目的としてなされたもので、その構成は、透
明プラスチックフィルムから成る基材の表面に指紋採取
層を設け、前記基材の裏面側から正像の指紋を視認又は
読取ることができるようにしたことを特徴とするもので
ある。
て詳述する。本発明の指紋採取用シ−トは以下のように
して得られる。基材としての透明プラスチックフィルム
は、透明な熱可塑性樹脂フィルムやポリビニルアルコ−
ルのフィルム及びこれらの延伸フィルムが用いられる。
レンテレフタレ−ト,ポリプロピレン,ポリスチレン,
ポリ塩化ビニル,ポリメチルメタクリレ−ト,ポリエチ
レン,ポリカ−ボネ−ト等のフィルム、及びこれらフィ
ルムの表面と指紋定着層との接着を改善するための下引
層を施したフィルムや、コロナ放電加工等を施したフィ
ルムが用いられる。なお、一例としてポリエチレンテレ
フタレ−トフィルムの場合、その厚みは、20〜50μm、
好ましくは36〜38μmのものが用いられる。
わけであるが、本発明においては、この指紋採取層を、
指紋定着性を有する層により構成するようにした。
紋定着層は、主としてバインダ−,フィラ−及び指紋定
着性を付与するための添加剤とから成り、バインダ−と
しては、例えば、酸化澱粉,エステル化澱粉等の澱粉
類、カルボキシメチルセルロ−ス,ヒドロキシエチルセ
ルロ−ス等のセルロ−ス誘導体、カゼイン,ゼラチン,
大豆蛋白,ポリビニルアルコ−ル及びその誘導体、スチ
レン−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレ−ト−ブ
タジエン共重合体等の共役ジエン系重合体ラテックス、
アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルの重合体
又は共重合体等のアクリル系重合体ラテックス、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体等のビニル系共重合体ラテッ
クス等が使用でき、更に、ポリエステル樹脂,塩化ビニ
ル樹脂等も使用できる。
無機フィラ−のいずれでも使用でき、特に限定されるも
のではない。例えば、微粒子状のポリスチレン,スチレ
ン−ブタジエン共重合体,ポリメチルメタクリレ−ト,
スチレン−アクリル共重合体、合成シリカ,クレ−,タ
ルク,珪藻土,炭酸カルシウム,焼成カオリン,酸化チ
タン,酸化亜鉛,サテンホワイト等が好適に使用でき
る。因に、フィラ−などを添加して指紋採取層を着色す
ると、基材側から見た正像の指紋を着色面を背景に浮か
び上がらせることができる。
着性を高めるために導電性高分子を使用してもよい。導
電性高分子のイオン性はカチオン,アニオンと特に限定
されるものではなく、例えば、カチオン性を有するもの
として、第4級アンモニウム塩型スチレン重合体,第4
級アンモニウム塩型アミノアルキル(メタ)アクリレ−
ト共重合体,第4級アンモニウム塩型ジアリルアミン共
重合体,カチオン系のポリエ−テル第4級アンモニウム
塩系,第4級ポリアンモニウム塩系,ポリアミドエピク
ロロヒドリン系,スチレンメタクリル酸エチルトリメチ
ルアンモニウムクロライド系定着剤等があり、アニオン
性を有するものとして、スルホン酸塩型スチレン共重合
体などがある。尚、この指紋定着のための添加剤の含有
量は、重量%で指紋採取層を形成するバインダ−重量の
1〜50%、好ましくは15〜30%がよい。
くは10〜30μmがよい。この厚みはシ−ト全体の柔軟性
等を考慮して決定すればよい。
するために、指紋定着層と基材との間に下引層を設け、
指紋採取層を形成してもよい。その場合、下引層の樹脂
としては、ゼラチン,カゼイン,澱粉,カルボキシメチ
ルセルロ−ス,ヒドロキシエチルセルロ−ス,ポリエチ
レンイミン,ポリビニルピロリドン,ポリビニルアセタ
−ル,ポリビニルアルコ−ル,エチレン−酢酸ビニル共
重合体,ポリエステル等の樹脂やアクリル系樹脂,ポリ
ウレタン系樹脂が好適に使用できる。
性高分子を使用してもよい。含有量としては、固形分重
量で下引層を形成する樹脂に対して1〜50重量%、好ま
しくは15〜30重量%がよい。また、ブロッキングを防止
する目的で、透明性を損なわない程度に無機及び/又は
有機のフィラ−等を内添してもよい。
ましくは1〜5μmがよい。0.1μm以下であると、接
着性が不足し、10μm以上になると、効果は飽和に達し
てしまうことになるからである。
紋採取層側を指紋が付いた面に当てがい指紋を正像のま
ま採取することができるが、血液が付着した凶器等に付
いている指紋も採取することができ、更に、指紋がつい
た面が埃や液体等で汚れている場合でも、水や特殊な溶
液でその面を軽く洗ったのちに本発明シ−トをその面に
当てがうことによっても指紋を採取することができる。
取用シ−トは、指紋を正像のまま採取することができる
と共に、基材の裏面側から指紋を観察できるので、従来
の指紋を転写紙に鏡像として転写し、転写した指紋を更
に反転させて正像の検分をする方法に比較し、迅速に指
紋を採取することができ、手間がかかる操作をする必要
がなく、精度よく指紋を採取できるという格別の効果が
ある。
用された凶器等に被害者の血液が付着している場合も、
その凶器についた指紋を採取することができ、また、指
紋が付いた面が水などの液体で濡れている場合にもその
面を乾かすことなく迅速に指紋を採取することができ
る。
着層により採取した指紋が保護されるため、指紋の長期
保存性に優れている。
60重量部(以下、「部」と記す。)、シリカ(水沢化学
社製 ミズカソルブC−1)10部を分散し、その中にア
ルミナゾル(日産化学社製 アルミナゾル200)5部を
添加し、充分撹拌し塗液とした。このものを厚さ36μm
の透明ポリエステルフィルムの上にロ−ルコ−タで塗
工,乾燥し、厚み17μmの指紋採取層を形成して本発明
の一例のシ−トを得た。このシ−トを用い、血液の付着
したガラス製の灰皿表面に採取層が血液に接するように
押しつけたところ、採取層に血液が吸収されるとともに
フィルム表面上に鈍器に付着した指紋が鮮明に正像とし
て浮かび上がった。この指紋を転写したフィルムを5
℃,15%RH、15℃,30%RH、25℃,60%RH、35
℃,90%RHの環境下でそれぞれ4ヶ月間放置したが指
紋の定着性は良好であった。
実施例1と同様に指紋採取し、定着性の確認を行なった
ところ実施例1と同様の結果が得られた。但し、採取層
上の面液の乾燥時間が実施例1では12秒、本例では2分
50秒であった。
アクリル系樹脂(ヘキスト社製 モビニ−ル8000)を乾
燥上りで1μmに成るよう塗工,形成しその上に実施例
1と同様に指紋採取層を形成させ指紋を採取し、定着性
を確認したところ実施例1と同様の結果が得られた。
プラン240)45部にケイソウ土(昭和化学社製 ラジオ
ライトF)13部を分散し、その中にアルミナゾル(日産
化学社製 アルミナゾル200)3部を添加し、充分撹拌
し採取層形成用塗液とした。また、下引層として、吸水
性樹脂であるポリビニルアセタ−ル(積水化学社製エス
レックKX−1)を38μm、透明ポリエステルフィルム
上に厚さが1,5μmになるよう塗工,乾燥し形成した。
このものの上に上記採取層形成用塗液を厚さが18μmに
なるよう塗工,乾燥し指紋採取層を形成し本発明の一例
のシ−トを得た。このシ−トを用い、実施例1と同様に
指紋を採取し、定着性の確認を行ったところ、実施例1
と同様の結果が得られた。
4級アンモニウム塩型スチレン共重合体(三洋化成社製
ケミスタット6300H)をポリビニルアセタ−ル樹脂の
25%重量になるよう添加し別例の下引層を形成した。こ
のものに実施例4と全く同様の仕様で採取層を形成さ
せ、指紋を採取し定着性の確認を行なったところ、実施
例4と全く同様の結果が得られた。
Claims (3)
- 【請求項1】 透明プラスチックフィルムから成る基材
の表面に指紋採取層を設け、前記基材の裏面側から正像
の指紋を視認又は読取ることができるようにしたことを
特徴とする指紋採取用シ−ト。 - 【請求項2】 指紋採取層は、少なくともバインダ−か
らなり、指紋定着性を有することを特徴とする請求項1
に記載の指紋採取用シ−ト。 - 【請求項3】 指紋採取層は、基材面に設けた下引層と
その上に設けられた指紋定着層とから成る請求項1又は
2に記載の指紋採取用シ−ト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7263569A JPH0975329A (ja) | 1995-09-18 | 1995-09-18 | 指紋採取用シ−ト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7263569A JPH0975329A (ja) | 1995-09-18 | 1995-09-18 | 指紋採取用シ−ト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0975329A true JPH0975329A (ja) | 1997-03-25 |
Family
ID=17391377
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7263569A Pending JPH0975329A (ja) | 1995-09-18 | 1995-09-18 | 指紋採取用シ−ト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0975329A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001040299A (ja) * | 1999-08-02 | 2001-02-13 | Nitto Denko Corp | 鑑識用粘着シ−ト及び痕跡採取方法 |
JP2001319233A (ja) * | 2000-05-10 | 2001-11-16 | Nec Software Chubu Ltd | 照合装置および方法 |
JP2004187859A (ja) * | 2002-12-10 | 2004-07-08 | Teikoku Seiyaku Co Ltd | 血液指紋採取シート |
JP2005198815A (ja) * | 2004-01-15 | 2005-07-28 | Fuji Photo Film Co Ltd | 押し形の採取方法、採取セットおよび採取装置 |
EP2003180A1 (en) | 2007-06-12 | 2008-12-17 | Nitto Denko Corporation | Pressure-sensitive adhesive sheet for identification and production method thereof |
JP2019103724A (ja) * | 2017-12-14 | 2019-06-27 | 株式会社コスモ計器 | 血液指紋転写方法 |
JP2021078556A (ja) * | 2019-11-14 | 2021-05-27 | 株式会社コスモ計器 | 血液指紋採取用シート及びその製造方法 |
CN115418175A (zh) * | 2022-08-31 | 2022-12-02 | 珠海市祥臻生物科技有限公司 | 一种指掌纹综合采集设备专用pc材料 |
-
1995
- 1995-09-18 JP JP7263569A patent/JPH0975329A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040204 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040210 |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040412 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040921 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050308 |