JPH05208555A - 透明なサーモグラフィー用記録フィルム - Google Patents

透明なサーモグラフィー用記録フィルム

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JPH05208555A
JPH05208555A JP4175285A JP17528592A JPH05208555A JP H05208555 A JPH05208555 A JP H05208555A JP 4175285 A JP4175285 A JP 4175285A JP 17528592 A JP17528592 A JP 17528592A JP H05208555 A JPH05208555 A JP H05208555A
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JP
Japan
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silica
recording film
binder
average diameter
thermography
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JP4175285A
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English (en)
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Jonathan M Mack
エム.マック ジョナサン
Kang Sun
サン カング
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Polaroid Corp
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Polaroid Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 良好な粘着防止性を示し、引っ掻き抵抗性で
あり、かつ実質的にひび割れを有しない、透明なサーモ
グラフィー用記録フィルムを提供する。 【構成】 このサーモグラフィー用記録フィルムは透明
支持体およびそれに担持された、(a)ジ−またはトリ
−アリールメタンチオラクトン染料前駆体、有機銀塩、
熱可融性有機酸物質および結合剤としてのポリビニルブ
チラールを含んでいる染料像形成システム;および
(b)前記染料像形成システムの上に位置し、そして水
不溶性ポリマー結合剤、異なる平均粒子直径を有する少
なくとも2種のコロイドシリカの、重量で1部の50n
m以下の平均直径を有する大シリカと大サイズシリカ粒
子の40%以下の平均直径を有するシリカ粒子0.3〜
1部との割合での、混合物を含んでおり、全シリカ対結
合剤の比が少なくとも3重量部シリカ対1重量部結合剤
である、保護トップコート層;を含んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の分野 本発明は透明なサーモグラフィー用記録フィルムに関す
る。より詳しくは、本発明は、熱印刷ヘッドで像形成さ
れるはずであり、そして粘着防止特性が良好であり、引
っ掻き抵抗性および耐水性であり、実質的にひび割れを
有さず、かつ曇り度の低い透明なサーモグラフィー用記
録フィルムのためのトップコートに関する。
【0002】関連する技術 特定の含硫黄閉環成分、すなわち、チオラクトン、ジチ
オラクトンまたはチオエーテル閉環成分、を有する色形
成性ジ−およびトリ−アリールメタン化合物は欧州特許
第250,558号および米国特許第4,904,57
2号に開示されている。これら染料前駆体は、ルイス酸
物質、好ましくは、着色金属錯体を形成するように硫黄
含有環成分を開環できる重金属の金属イオン、特に銀イ
オン、と接触することによって着色を受ける。
【0003】上記引用の欧州特許に開示されているよう
に、これら染料前駆体の、Ag+ と接触したときに殆ど
直ちに着色染料になる能力はこれらをして、ベヘン酸銀
のような有機銀塩を使用する熱的像形成システムにおけ
る色形成剤としての用途に著しく適合させる。これらシ
ステムにおいては、色形成が特に効率的である。何故な
らば、それは相変化によって行われる、すなわち、状態
の変化を要求するというより着色に必要なAg+ を供給
する有機銀塩の溶融によって行われるからである。
【0004】上記の欧州特許第250,558号に開示
されているように、これらサーモグラフィー用記録フィ
ルムは好ましくは、熱可融性有機酸物質を包含してい
る。米国特許第4,904,572号は好ましい熱可融
性有機酸として3,5−ジヒドロキシ安息香酸を開示し
ている。
【0005】上記の熱的色形成システムは像形成性化学
物質が熱印刷環境下で機能するためには熱可塑性結合剤
たとえばポリビニルブチラールを必要とする。像様加熱
が熱印刷ヘッドによって行われる場合、熱可塑性結合剤
は像形成中に熱印刷ヘッドと直接接触する。熱可塑性結
合剤は熱を適用されると軟化するので、それらは像形成
中に熱印刷ヘッドに粘着する傾向がある。
【0006】この「粘着」は印刷を妨害し、像品質に悪
影響を与え、そして印刷ヘッドを損傷させることがあ
る。
【0007】印刷中の結合剤と熱印刷ヘッドとの間の粘
着を防止するための多数の方法が様々な熱可塑性記録フ
ィルムのために示唆されている。これらの多くは熱可塑
性色形成層の上にシリカからなる保護用または粘着防止
用トップコートを使用している。これらトップコートは
像形成中に熱印刷ヘッドと接触して「粘着」を防止す
る。粘着を防止するための別の方法は粘着防止性を付与
するために界面活性剤を使用するものである。しかしな
がら、これらシリカ含有トップコートおよび界面活性剤
は欠点を有しており、および/または、着色システムに
使用される結合剤がポリビニルブチラールであり、そし
て熱可塑性記録フィルムに使用される支持体が透明支持
体である場合には十分に機能しない。
【0008】たとえば、シリコーン重合体のような低表
面エネルギー材料は良好な粘着防止性を示す。しかしな
がら、有効なシリコーン重合体は比較的低分子量のシリ
コーン重合体であり、それらは移動性である傾向があ
り、従って、問題を生じる。たとえば、それらはフィル
ムが貯蔵のためにロール状になっている場合にはフィル
ムの背面に移り、また、フィルムがシート状で貯蔵され
る場合には隣接フィルムの背面に移る。加えて、これら
シリコーンは重合体であるので、それら性質は湿度や温
度の変動と共に変動し、従って、それらの性能は全ての
条件下で一定ではない。
【0009】1986年4月15日発行の米国特許第
4,583,103号および1989年4月11日発行
の米国特許第4,820,682号は珪素変性ポリビニ
ルアルコールからなる結合剤とコロイドシリカおよび/
または無定形シリカを含有している感熱性記録紙用保護
トップコートを開示している。上記特許はさらに、前記
コロイドシリカが約10ミリミクロン(mμ)〜100
mμ(1mμは1ナノメーター(nm)である)の平均
粒子サイズを有するシリカ粒子を含有しており、そして
無定形シリカが約10マイクロメーター(μm)〜30
μm(1μm=103 nmである)の主粒子サイズを有
する、トップコートを開示している。これらトップコー
トは良好な印刷濃度、様々な化学物質や油や水に対する
抵抗性、および粘着防止およびブロッキング防止特性を
付与するものとして開示されている。加えて、後者の特
許はトップコートを優れた透明性を示すものとして開示
しており、そしてそれを透明ベース上に使用することを
記載している。しかしながら、報告されている曇り度の
最小レベルは16%であり、そのレベルはオーバーヘッ
ド用透明画(OHT)応用のために望ましいとされてい
るものより高い。
【0010】1989年6月14日の公開日を有し、そ
して後者2件の特許と同じ譲渡人に譲受された、公開さ
れた英国特許出願第2,210,702号は、上記と同
じトップコート、たとえば、珪素変性ポリビニリアルコ
ールとコロイドシリカを用いたときに8%のような低レ
ベルの曇り度を報告する感熱性記録材料を開示してい
る。
【0011】しかしながら、ポリビニルブチラールが本
発明の色形成材料用の結合剤として使用されており、そ
して上記のようなトップコートすなわち珪素変性ポリビ
ニルアルコールとコロイドシリカが粘着防止のために用
いられている場合には、トップコートとその下のポリビ
ニルブチラール層との間の接着性が劣っているばかりで
なく、得られたフィルムの引っ掻き抵抗性が劣ってい
る。加えて、シリコーン変性ポリビニルアルコール結合
剤は水溶性であり、そして水で擦り落とされることがあ
る。
【0012】1991年1月15日発行の米国特許第
4,985,394号はシリカおよび炭酸カルシウムか
らなる群から選択され各々が0.1μm以下の平均粒子
直径を有する少なくとも1種の無機顔料と、水溶性結合
剤とからなり、感熱性発色層の上に形成された、感熱性
記録材料用トップコートを開示している。これらトップ
コートの多くは本発明のポリビニルブチラール色形成層
上に塗布されたときには不十分な透明性および/または
接着性の問題を有している。
【0013】従って、印刷中にポリビニルブチラールが
熱印刷ヘッドに粘着するのを防止するためにポリビニル
ブチラール色形成層(単数または複数)上に置くことが
でき、そして引っ掻きおよびひび割れに対して抵抗性で
あり、しかも高い透明度を示す、硬質の耐久性トップコ
ートが要求されている。
【0014】発明の概要 本発明は印刷時の粘着に対して良好な抵抗性を示し、引
っ掻きおよびひび割れに対して抵抗性であり、そして優
れた透明度および良好な湿潤摩擦抵抗性を有する、透明
なサーモグラフィー用記録フィルムを提供する。
【0015】本発明のサーモグラフィー用記録フィルム
は透明支持体;チオラクトン染料前駆体、有機銀塩、熱
可融性有機酸物質および結合剤としてのポリビニルブチ
ラールを含んでいる色形成性構成要素;および、異なる
平均粒子直径を有する少なくとも2種のコロイドシリカ
の、重量で1部の50nm以下の平均直径を有するシリ
カと0.3〜1部の大サイズシリカ粒子の40%以下の
平均直径を有するシリカ粒子の割合での、混合物;を含
んでおり、全シリカ対結合剤の比が少なくとも3重量部
シリカ対1重量部結合剤である、粘着防止トップコート
層を用いている。
【0016】コロイドシリカの一つは14〜30nm、
好ましくは14〜15nm、の範囲の平均粒子直径を有
するヒュームドコロイドシリカであってもよい。
【0017】本発明に従うサーモグラフィー用記録材料
はさらに有機官能性シランを前記トップコート層の中
に、または前記トップコート層の上面に別個の層とし
て、含んでいてもよい。
【0018】発明の詳細 本発明に従う透明なサーモグラフィー用記録フィルム透
明支持体を含んでおり、その透明支持体は (a)ジ−またはトリ−アリールメタンチオラクトン染
料前駆体、有機銀塩、熱可融性有機酸物質および結合剤
としてのポリビニルブチラールを含んでいる染料像形成
システム;および (b)前記染料像形成システムの上に位置し、そして水
不溶性ポリマー結合剤、異なる平均粒子直径を有する少
なくとも2種のコロイドシリカの、重量で1部の50n
mまたはそれ未満の平均直径を有するシリカと0.3〜
1部の大サイズシリカ粒子の40%以下の平均直径を有
するシリカ粒子の割合での、混合物を含んでおり、全シ
リカ対結合剤の比が少なくとも3重量部シリカ対1重量
部結合剤である、保護トップコート層;を担持してい
る。
【0019】本発明に使用されるコロイドシリカの一つ
はヒュームドコロイドシリカであってもよい。ヒューム
ドコロイドシリカは二酸化珪素の、枝分れした三次元の
鎖状凝集体である。凝集体は互い融合している多数の主
粒子から構成されている。ヒュームドシリカは水素と酸
素の炎の中での四塩化珪素上記の加水分解によって生成
される。ヒュームドコロイドシリカはそれが生成された
ときのその煙状外観のせいで「ヒュームド(fume
d)」シリカと称されている。ヒュームドコロイドシリ
カが用いられる場合には、14〜30nmの範囲の平均
粒子直径が一般に使用され、好ましくは14〜15nm
である。
【0020】本発明では、50nmまたはそれ未満の平
均直径を有するシリカを使用することが要求されてい
る。50nmを越す平均粒子を有するシリカを使用する
と、より高レベルの曇り度を有する劣った透明性のサー
モグラフィー用記録フィルム、従って、透明にはならな
いフィルムを生じる。OHT用途のためには、サーモグ
ラフィー用記録フィルムは10%未満の、好ましくは5
%未満の、測定レベルの曇り度を有することが好まし
い。ヒュームドコロイドシリカが最大サイズのシリカと
して使用される場合には、ヒュームドコロイドシリカは
直径が少なくとも14nmであることが好ましく、ヒュ
ームドコロイドシリカが最大サイズのシリカとして使用
されない場合には、本発明に用いられる最大サイズのコ
ロイドシリカは直径が少なくとも20nmであることが
好ましい。
【0021】シリカの混合物はポリビニルブチラールが
熱印刷ヘッドに粘着するのを防止するために、およびサ
ーモグラフィー用記録フィルムの表面の引っ掻きを禁じ
るために、およびひび割れ、すなわち、フィルムの表面
の亀裂を制限するために、必要な硬度および耐久性を付
与することが要求される。
【0022】特定平均直径の一つのシリカだけが本発明
に使用された場合には、先に言及した問題が起こる。す
なわち、本発明によって特定された前記大きい方のシリ
カの平均直径、たとえば、50nmの平均直径、を有す
るシリカだけが使用された場合には、不十分な硬度およ
び耐久性のトップコートが得られる。得られるサーモグ
ラフィー用記録フィルムは、たとえば、指の爪によるお
よび/または熱印刷ヘッドによる引っ掻きに対して、お
よびえぐり出し(grouging)に対して、より弱
い。
【0023】本発明によって特定された小さい方のサイ
ズのシリカの一つの平均直径たとえば5nmを有するシ
リカだけを使用すると、硬い、引っ掻き抵抗性のトップ
コートが得られる;しかしながら、それは高レベルのひ
び割れを示す。
【0024】本発明の好ましいトップコートは最大サイ
ズのコロイドシリカが14〜30nmの範囲の、好まし
くは14〜15nmの範囲の、平均粒子直径を有するヒ
ュームドコロイドシリカであるものである。ヒュームド
コロイドシリカはその網状組織の構造のせいで、小さい
サイズのシリカたとえば5nmのコロイドシリカによる
密な充填という利点を有して、強靱で、えぐり出されな
い、亀裂抵抗性の、表面を与える。加えて、密に充填さ
れた網状組織の構造はヒュームドコロイドシリカを用い
ない記録フィルムに比べて像記録時のえぐり出しの減
少、ガタつき(chatter)の減少および引っ掻き
抵抗性の向上によって優れた印刷品質をもたらす。しか
しながら、ヒュームドコロイドシリカは本発明に従って
特定されたその他のコロイドシリカに比べて幾らか大き
い曇り度をシステムに与える。
【0025】ヒュームドコロイドシリカはロードアイラ
ンド州ポルツマウス在レイテオン社(Raytheon
Company)のサブマリン シグナル部門から商
業的に入手可能なモデルTDU850のようなサーマル
プリンターと共に使用するのに特に好ましいことが判明
した。
【0026】本発明の別の好ましいトップコートは3つ
の異なるサイズのコロイドシリカ粒子の、重量で1部の
50nm以下の平均直径を有するシリカ粒子と大サイズ
シリカ粒子の40%以下の平均直径を有するシリカ粒子
0.2〜0.6部と0.2〜0.6部の8nm以下の平
均直径を有するシリカ粒子の割合での、混合物を含んで
いる。特に好ましいトップコートは50nmの平均直径
を有するシリカ1部と20nmの平均直径を有するシリ
カ0.6部と5nmの平均直径を有するシリカ0.6部
の混合物を含んでいる。
【0027】本発明のトップコートは、水不溶性結合剤
が要求される。水溶性結合剤たとえばポリビニルアルコ
ール(PVA)や珪素変性PVAがトップコート中に使
用された場合には、トップコートとポリビニルブチラー
ル色形成層との間の接着性が劣る。これは不十分な耐引
っ掻き性をもたらし、そして極端な場合には、2つの層
が相互に剥がれることを許す。
【0028】本発明に使用するための水不溶性結合剤は
脂肪族ポリウレタン、スチレン−無水マレイン酸共重合
体、ポリアクリル酸、ポリアクリルラテックスエマルジ
ョン、ポリ塩化ビニリデン共重合体エマルジョンおよび
スチレン−ブタジエン共重合体エマルジョンを包含す
る。単一の結合剤または一つまたはそれ以上の結合剤の
組み合わせも使用できる。
【0029】トップコート層の中の成分とその下の溶剤
可溶性色形成層の中の成分との相互作用を防止するため
に、および溶剤からの塗布に関連した環境問題を改良す
るために、本発明のトップコートは好ましくは水性系か
ら塗布される。使用される結合剤が水不溶性であるの
で、それらはラテックスエマルジョンとして塗布される
か、またはそれらはアルカリ、好ましくは、乾燥によっ
て失われるアンモニア水、との混合によって水溶性にさ
れるかどちらかである。乾燥後、得られる水不溶性トッ
プコートは向上した湿潤摩擦抵抗性を有するという点で
有利である。
【0030】全シリカ対結合剤の比は、重量で、好まし
くは3:1〜15:1の範囲のシリカ対結合剤であり、
そしてより好ましくは、4:1〜5:1である。比が3
/1より小さい場合には、シリカの存在が少な過ぎるの
で、幾らかの粘着が起こる。しかしながら、シリカ対結
合剤の比が約15/1より大きい場合には、色形成層の
熱感度が低下するであろう。
【0031】保護トップコート層の塗布量は約100〜
250mg/ft2 の範囲にある。
【0032】本発明に使用されるコロイドシリカは工業
的に製造されており、そして特定の平均直径の小球の形
態でのサブミクロンのサイズのシリカ粒子の水性コロイ
ド分散物である。好ましくは、コロイドシリカは水性ア
ルカリ性分散物、たとえば、アンモニアで安定化された
コロイドシリカである。本発明に使用されるヒュームド
コロイドシリカはIL州タスコーラ在キャボット社Ca
b−O−Sil部門からキャブ−オー−スパース(Ca
b−O−Sperse)(登録商標)の名称で商業的に
入手可能なヒュームドコロイドシリカの水性分散物であ
る。コロイドシリカおよびヒュームドコロイドシリカは
低ナトリウム含量が好ましい。何故ならば、ナトリウム
熱印刷ヘッドを腐食させることがあるからである。
【0033】保護トップコートは、式RSi(OH)3
(式中、Rは非加水分解性の有機官能基を表わす)を有
する有機官能性シランを含有していてもよい。代わり
に、有機官能性シランは保護層の上面に別個の層として
加えられてもよい。好ましくは、有機官能性シランはヒ
ュームドコロイドシリカがトップコート中に使用される
場合に使用される。有機官能性シランはトップコート中
のシリカに結合することができる反応性シラノール基を
含有しており、他方、R基はトップコート中に使用され
ているポリマー結合剤の上の垂下有機官能基と共有結合
するように選択される。従って、有機官能性シランはト
ップコートの中のシリカおよび結合剤(単数または複
数)のどちらとも反応するように添加され、両者を結合
させるカプリング剤として機能し、従って、シリカ/ポ
リマー結合剤マトリックスを補強し強化する。この強化
されたシリカ/ポリマー結合剤マトリックスは記録され
た像の引っ掻き抵抗性を改良し、そしてヘッド上への堆
積を減少させる。ヘッド上の堆積は印刷中にトップコー
ト中の成分が熱印刷ヘッドに付着し、そしてその上に堆
積したときに起こる。ヘッド上の堆積は像および熱記録
ヘッドの両方を損傷させることがある。
【0034】上記の通り、有機官能性シランは保護トッ
プコート層の中の選択されたポリマー結合剤と共に安定
な共有結合を形成するように選択される。たとえば、ポ
リマー結合剤は垂下カルボン酸基を含有している場合に
は、アミノ官能基を含有している有機官能性シランが良
好な選択であろう。何故ならば、この2つは共有結合的
に反応してアミドを生成するからである。ポリマー結合
剤がヒドロキシまたはウレタン基を含有する場合には、
エポキシ官能基を含有する有機シランは共有結合を生成
するための適切な選択であろう。
【0035】有機官能性シランはトップコートに加えら
れるか又は水性分散物として別個のオーバーコート層と
して塗布される。使用される有機官能性シランの量は乾
燥後に5〜30mg/ft2 の範囲の被覆量を生じるよ
うに計算されている。
【0036】有機官能性シランがトップコート中に添加
される場合、それはRSi(OH) 3 で表わされるその
水解形態またはRSi(X)で表わされる非水解形態で
添加されることができる。Rは非加水分解性有機官能基
であり、そしてXは加水分解性有機官能基であり、それ
はアルコキシ、アシルオキシ、アミンまたは塩素基であ
ってもよい。好ましくは、Xはアルコキシ基である。そ
の非水解形態で添加された場合、Xはその場で加水分解
されてRSi(OH)3 になる。
【0037】保護トップコートはその他の添加剤を含有
していてもよい。但し、添加剤はトップコート層の粘着
防止機能を妨害しないこと、印刷ヘッドを損傷しないこ
と、またはその他の仕方で像品質を悪化させないことを
条件とする。かかる添加剤は潤滑剤たとえばワックス、
ポリマーフルオロカーボン、および金属石鹸;界面活性
剤、好ましくは、非イオン性界面活性剤、およびより好
ましくは、非イオン性フルオロ界面活性剤;可塑剤;静
電防止剤;および紫外線吸収剤を包含する。
【0038】本発明に使用できる透明支持体は様々な材
料から構成されてもよく、そして多数の適切な支持体基
質が知られており、そして商業的に入手可能である。支
持体基質として使用するのに適する材料の例はポリエス
テル、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリオレフィ
ン、セルロースエステル、ポリスルホンおよびポリイミ
ドである。具体例はポリプロピレン、酢酸セルロース、
および、最も好ましくは、ポリエチレンテレフタレート
である。支持体基質の厚さは特に制限されないが、一般
には、約2〜10ミルの範囲であるべきである。支持体
基質はそれへのポリマー被膜の接着性を向上させるため
に予備処理されていてもよい。
【0039】本発明における染料前駆体として使用され
るジ−およびトリ−アリールメタンチオラクトンは式
【化1】
【0040】〔式中、環Bは置換または非置換炭環式ア
リール環(単数または複数)、たとえば、ベンゼンやナ
フテレン系、または複素環式環、たとえば、ピリジンや
ピリミジン、を表わし;Gは水素または1価基であり;
そしてZおよびZ′は個別になっている場合には、前記
S含有環が開環されるときにジアリールメタンまたはト
リアリールメタン染料の助色団発色団系を完成するため
の成分を表わし、またZおよびZ′は一緒になっている
場合には、前記S含有環が開環されるときに、すなわ
ち、環の硫黄原子がメソ炭素原子に結合しないときにブ
リッジドトリアリールメタン染料の助色団発色団系を完
成するためのブリッジド成分を表わす〕
【0041】によって表わされてもよい。通常、Zおよ
びZ′の少なくとも一つは、個別になっているか又は一
緒になっているかにかかわらず、助色団置換基として、
窒素、酸素もしくは硫黄原子、または、窒素、酸素もし
くは硫黄を含有する原子団を有している。
【0042】上記式Iで表わされているトリアリールメ
タン化合物において、成分ZおよびZ′は個別になって
いる場合には同一または異なっていてもよく、そして代
表的には、窒素、酸素もしくは硫黄をヘテロ原子として
含有している複素環式基、特に、N−複素環式基、たと
えば、ジュロリジン(julolidin)−3−イ
ル、インドール−3−イル、ピル−2−イル、カルバゾ
ール−3−イル、およびインドリン−5−イル(但し、
インドリル、ピリル、カルバゾリルおよびインドリニル
基のN原子は水素でまたは1〜6個の炭素原子を有する
アルキルで置換されていてもよい)を表わすか、または
成分ZおよびZ′は代表的には、炭環式アリール、特
に、適切な位置に助色団置換基すなわち助色団効果を生
じる原子または置換基を包含しているフェニルまたはナ
フチル基であってもよく、この置換基は通常、メソ炭素
原子に対してパラ位置にある。代表的には、Zおよび
Z′は一緒になっている場合には、ヘテロ原子たとえば
酸素や硫黄や窒素によってブリッジされたアリール基を
表わしてたとえば4H−クロメノ〔2,3−C〕ピラゾ
ールを形成する;特に、水素によってまたは1〜6個の
炭素原子を有するアルキル基によって置換されたヘテロ
原子好ましくは酸素、硫黄または窒素によってブリッジ
されている炭環式アリール基、たとえば、フェニル基を
表わしてキサンテン、チオキサンテン又はアクリジン染
料を提供し、それら染料はメソ炭素原子に対してパラ位
に、すなわち、3−位または3,6−位に、またはメソ
炭素原子に対してメタおよびパラ位に、すなわち、3,
7−位に、助色団置換基を有している。
【0043】ジアリールメタン化合物においては、Zお
よびZ′の一方は上記のように複素環式基または炭環式
アリール基であってもよく、そしてZおよびZ′のもう
一方はたとえばフェノキシ、チオフェノキシ、1〜20
個の炭素原子を含有するアルコキシ、1〜20個の炭素
原子を含有するアルキルチオ、−N,N−(ジ置換)ア
ミノ(各置換基は1〜20個の炭素原子を含有するアル
キル、6〜12個の炭素原子を含有する炭環式アリー
ル、7〜15個の炭素原子を含有するアラルキル、特
に、フェニル−およびナフチル−置換アルキル、または
7〜15個の炭素原子を含有するアルキルアリール、特
に、アルキル−置換フェニルおよびナフチルであっても
よい)であってもよい。代表的なアルキル基はメチル、
ブチル、ヘキシルおよびオクタデシルを包含し、そして
代表的なアリール基はフェニルおよびナフチルを包含す
る。代表的なアルキルアリール基はp−オクチルフェニ
ル、o−メチルフェニルおよびp−ヘキシルフェニルを
包含し、そして代表的なアラルキル基はフェネチル、ベ
ンジルおよびナフチルメチルを包含する。
【0044】有効な助色団置換基の例は−OR1 〔但
し、R1 は水素、アルキル(通常、1〜6個の炭素原子
を有する)、アラルキル(通常、7〜15個の炭素原子
を有する)、アルキルアリール(通常、7〜15個の炭
素原子を有する)または炭環式アリール(通常、6〜1
2個の炭素原子を有する)である〕;−SR2 〔但し、
2 はR1 のために与えられたのと同じ意味を有す
る〕;−NR3 4 〔但し、R3 およびR4 は各々、水
素、アルキル(通常、1〜6個の炭素原子を有する)、
β−置換エチル、シクロアルキル(通常、5〜7個の炭
素原子を有する)、アラルキル(通常、7〜15個の炭
素原子を有する)、アルキルアリール(通常、7〜15
個の炭素原子を有する)、または
【化2】
【0045】を表わし、R5 およびR6 は各々、水素、
アルキル(通常、1〜6個の炭素原子を有する)、ハロ
たとえばクロロ、ブロモ、フルオロおよびヨード、ニト
ロ、シアノ、アルコキシカルボニル(但し、前記アルコ
キシは1〜6個の炭素原子を有する)、スルホンアミド
(−NHSO2 0 )、スルファモイル(−S2 NHR
0 )、スルホニル(−SO2 0 )、アシル(−COR
0 )、またはカルバミル(−CONR0 )であり、但
し、R0 は通常、1〜20個の炭素原子を有するアルキ
ル、ベンジルまたはフェニルであり、そしてR3 および
4 は一緒になっている場合には、複素環式環(通常、
ピペリジノ、ピロリジノ、N−メチルピペリジノ、モル
ホリノ、または
【化3】
【0046】を完成するのに必要な原子を表わし、但
し、qは2〜5の整数であり、そしてR 7 はR5 と同じ
意味を有している〕;
【化4】
【0047】〔但し、R8 およびR9 は各々、水素、ア
ルキル(通常、1〜6個の炭素原子を有する)、または
【化5】
【0048】であり、R11およびR12はR5 およびR6
と同じ意味を有しており、そしてR10は−COR13、−
CSR13または−SO2 13であり、R13は水素、アル
キル(通常、1〜6個の炭素原子を有する)、フェニ
ル、−NH2 、−NHR14、−N(R142 または−O
14であり、R14は水素、アルキル(通常、1〜6個の
炭素原子を有する)またはフェニルである〕を包含す
る。代表的なアルキル基はメチル、エチル、プロピル、
ブチルおよびヘキシルを包含する。代表的なβ−置換エ
チル基はβ−メトキシメトキシエチルおよびβ−2′−
テトラヒドロピラニルオキシエチルを包含する。代表的
なアラルキル基はフェニル−およびナフチル−置換アル
キル、たとえば、ベンジル、フェネチルおよびナフチル
メチルを包含し、そして代表的なアルキルアリール基は
アルキル−置換フェニルおよびナフチル、たとえば、o
−メチルフェニル、o−メチルナフチル、およびp−ヘ
キシルフェニルを包含する。代表的な炭環式アリール基
はフェニルおよびナフチルを包含し、そして代表的なシ
クロアルキル基はシクロペンチル、シクロヘキシルおよ
びシクロヘプチルを包含する。助色団置換基(単数また
は複数)は与えられたジアリールメタン、トリアリール
メタンまたはブリッジドトリアリールメタン化合物がS
含有環の開環時に所望の発色団の色を与えるように、か
つ迅速な色形成を達成するように選択される。
【0049】助色団置換基に加えて、当該染料前駆体化
合物は染料の意図した有用性に干渉しない一つまたはそ
れ以上の置換基をさらにZおよび/またはZ′および/
または環Bの上に有していてもよい。Zおよび/または
Z′のための、およびGのための、代表的な置換基はカ
ルボキシ;ヒドロキシ;シアノ;チオシアノ;メルカプ
ト;スルホ;ニトロ;スルホンアミド(−NHSO2
0 );スルファモイル(−SO2 NHR0 );スルホニ
ル(−SO2 0 );アシル(−COR0 );カルバミ
ル(−CONR0 );ハロメチルたとえばトリフルオロ
メチル;アルキル(通常、1〜20個の炭素原子を有す
る)、たとえば、メチル、オクチル、ヘキサデシル;ア
ルコキシ(通常、1〜20個の炭素原子を有する)、た
とえば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、およびブト
キシ;1〜20個の炭素原子を有するアルコキシカルボ
ニル、たとえば、エトキシ−およびドデシルオキシ−カ
ルボニル;アラルキル(通常、7〜15個の炭素原子を
有する)、たとえば、フェニル−またはナフチル−置換
アルキル、たとえば、ベンジル、フェネチルおよびナフ
チルメチル;アルキルアリール(通常、7〜15個の炭
素原子を有する)、たとえば、アルキル置換−フェニル
またはナフチル、たとえば、o−メチルフェニル、o−
メチルナフチルまたはp−ヘキシルフェニル;アラルキ
ルオキシ(通常、7〜15個の炭素原子を有する)、た
とえば、フェニル−またはナフチル−置換アルコキシ、
たとえば、ベンジルオキシ、フェネチルオキシおよびナ
フチルメチルオキシ;アリールオキシ(通常、6〜12
個の炭素原子を含有している)、たとえば、フェノキシ
およびナフトキシ;チオアルキル基(通常、1〜20個
の炭素原子を有する)、たとえば、メチルチオ、エチル
チオおよびヘキシルチオ;15個までの炭素原子を含有
しているチオアリールおよびチオアラルキル基、たとえ
ば、フェニルチオ、ナフチルチオ、ベンジルチオおよび
フェネチルチオ;ハロ、たとえば、クロロ、ブロモ、フ
ルオロおよびヨード;モノ−およびジ−置換アミノを包
含するアミノ、たとえば、−NR1516〔但し、R15
よびR16は各々、水素、アルキル(通常、1〜20個の
炭素原子を有する)、アラルキル(通常、7〜15個の
炭素原子を有する)、およびアリール(通常、6〜12
個の炭素原子を有する)である〕;および縮合置換基、
たとえば、縮合ベンゼン環を包含する。
【0050】好ましい態様においては、Bはベンゼン環
であり、そしてZおよびZ′は個別でまたは一緒になっ
て、トリアリールメタン染料の助色団発色団系を完成す
る。
【0051】本発明に使用される染料前駆体化合物は単
量体化合物または重合体化合物であることができる。適
する重合体化合物は、たとえば、主鎖に直接結合してい
る又は垂下連結基を介して結合している染料前駆体成分
を有する重合体主鎖からなるものである。本発明の重合
体化合物はZおよび/またはZ′成分または環Bを介し
て染料前駆体成分を重合体鎖に結合させることによって
提供できる。たとえば、反応可能な置換基たとえばヒド
ロキシルまたはアミノ基を有する単量体染料前駆体は官
能性の誘導化可能成分を有しているモノ−エチレン性不
飽和重合性化合物と共有結合的に反応することができ
て、垂下染料前駆体成分を有する重合可能な単量体を提
供する。この目的のために適するモノ−エチレン性不飽
和化合物は塩化アクリリル、塩化メタクリリル、無水メ
タクリル酸、メタクリル酸2−イソシアナトエチル、お
よびアクリル酸2−ヒドロキシエチルを包含し、それら
は適切に置換された染料前駆体化合物と反応することが
できて重合性化合物を生成し、次いで、それは既知の方
法で重合することができて重合体主鎖から垂下した染料
前駆体化合物を有している重合体を提供する。
【0052】チオラクトン染料前駆体は、たとえば、対
応するラクトンから、実質的に等モル量のラクトンと五
硫化燐またはその均等物を適切な溶剤中で加熱すること
によって、合成することができる。ベヘン酸銀はこの分
野で周知である様々な前駆体のどれかを使用して通常の
仕方で製造されてもよい。
【0053】本発明の色形成システムの中に使用するこ
とができる有機銀塩は長鎖脂肪族カルボン酸の銀塩、た
とえば、ラウリン酸銀、ミリスチン酸銀、パルミチン酸
銀、ステアリン酸銀、アラキン酸銀およびベヘン酸銀;
イミノ基を有する有機化合物の銀塩、たとえば、ベンゾ
トリアゾール銀塩、ベンズイミダゾール銀塩、カルバゾ
ール銀塩およびフタラジノン銀塩;硫黄含有化合物の銀
塩、たとえば、S−アルキルチオグリコラート;芳香族
カルボン酸の銀塩、たとえば、安息香酸銀およびフタル
酸銀;スルホン酸の銀塩、たとえば、エタンスルホン酸
銀;スルフィン酸の銀塩、たとえば、o−トルエンスル
フィン酸銀;燐酸の銀塩、たとえば、フェニル燐酸銀;
バルビツル酸銀;糖酸銀;サリチルアルドキシムの銀
塩;およびそれらのいずれかの混合物を包含する。これ
ら化合物の中でも、長鎖脂肪族カルボン酸の銀塩特にベ
ヘン酸銀が好ましく、それは望ならば他の有機銀塩との
混合物で使用されてもよい。また、ベヘン酸がベヘン酸
銀と共に使用されてもよい。
【0054】かかる有機銀塩の製造は一般に、適切な液
体中に分散または溶解された銀塩生成用有機化合物を、
硝酸銀や銀錯塩のような銀塩の水溶液と混合することか
らなる方法によって行われる。有機銀塩を製造するため
の様々な手法が米国特許第3,458,544号、第
4,028,129号および第4,273,723号に
記載されている。
【0055】本発明に使用できる熱可融性有機酸物質は
通常、フェノールまたは有機カルボン酸、特に、ヒドロ
キシ置換芳香族カルボン酸であり、そして好ましくは、
3,5−ジヒドロキシ安息香酸である。単一の熱可融性
有機酸を使用することができるし、または2つまたはそ
れ以上の組み合わせが使用されてもよい。
【0056】次に、本発明を具体例によって例証する。
例1〜4は同一の像形成システムの上に本発明に従う様
々なトップコート配合物を塗布することによって製造さ
れた記録要素を代表する。例5〜9は実施例1〜4で使
用した像形成システムの上に塗布された比較トップコー
ト配合物を代表する。例10〜12は先行の8つの例で
使用したのと同じ像形成システムの上に本発明に従うヒ
ュームドコロイドシリカを含有するトップコート配合物
を塗布することによって製造された別の記録要素を代表
する。
【0057】各例に使用された像形成システムは次のよ
うに製造された。まず、溶剤接着性サブコートで予め処
理されている透明な2.65ミルのポリエチレンテレフ
タレート基体(ICI505、DE州ウィルミントン在
ICIアメリカズ社から商業的に入手可能)の上にスロ
ット法によって層1を塗布した後自然乾燥した。それか
ら、層1の上面に層2を同様の方法で塗布し、そして自
然乾燥した。スロット塗布が使用されたが、あらゆる適
する塗布方法、たとえば、吹き付け、エアナイフ、シル
クスクリーン、またはリバースロールが使用できること
が認識れさよう。層1および層2はどちらも、80%の
メチルエチルケトンと20%のメチルフェニルケトンか
らなる溶剤混合物から塗布された。各層に使用された成
分の量は乾燥後に指定の被覆量を与えるように計算され
た。
【0058】層1被覆量(mg/ft2 ) ポリビニルブチラール: 300 ベヘン酸銀分散物(ポリビニルブチラール中): 120(ベヘン酸銀として) 3,5−ジヒドロキシ安息香酸: 54 3,5−ジイソプロピルサリチル酸: 4
【0059】層2被覆量(mg/ft2 ) ポリビニルブチラール 150 (ブトバルB−76、Mo州セントルイス在 モンサント社から入手可能): 青色染料前駆体: 1 赤色染料前駆体: 5 黒色染料前駆体: 40
【0060】青色染料前駆体
【化6】
【0061】赤色染料前駆体
【化7】
【0062】黒色染料前駆体
【化8】
【0063】下記の各例は上記の像形成システムの上に
水性分散物または水溶液のどちらかとして調合され塗布
されたトップコート配合物を記載している。各トップコ
ート配合物に使用された成分の量は指定被覆量を与える
ように計算された。
【0064】例1 被覆量(mg/ft2 ) ネオレズ(NeoRez) R966ポリウレタンラテックス 23 (33%全固形分(TS)、MA州ウィルミントン在 ICIレジンズ社から入手可能): ニアコル(Nyacol) 5050、50nmシリカ分散物 54 (55%TS、MA州アシュランド在ニアコル プロダクツ社から入手可能): ナルコ(Nalco )2327、20nmシリカ分散物 31 (40%TS、IL州ナパービレ在ナルコケミカル 社から入手可能): ナルコ(Nalco )2326、5nmシリカ分散物 31 (17%TS、ナルコケミカル社から入手可能): ホスタフロン(Hostaflon )5032、ポリテトラ− 15 フルオロエチレン分散物(60%TS、NJ州 チャザム在ヘキスト−セラニーズから入手可能): ゾニル(Zonyl )FSN、ペルフルオロアルキル 6 ポリエチレンオキシド(非イオン性界面活性剤、 DE州ウィルミントン在デュポン社から入手可能):
【0065】例2 被覆量(mg/ft2 ) スクリプセット(Scripset)540 20 (5%NH3 中のスチレン/無水マレイン酸共重合体の 半エステル、MO州セントルイス在モンサント社から 入手可能): カルボセット(Carboset)526 10 (NH3 中のカルボキシル化アクリル共重合体、 OH州クリーブランド在BFグッドリッチ社から 入手可能): ニアコル5050、50nmシリカ: 110 ナルコ2327、20nmシリカ: 20 ナルコ2326、5nmシリカ: 20 ホスタフロン5032: 20 ゾニルFSN: 8
【0066】例3 被覆量(mg/ft2 ) スクリプセット540: 20 カルボセット526: 10 ナルコ2327、20nmシリカ: 110 ナルコ2326、5nmシリカ: 40 ホスタフロン5032: 10 ゾニルFSN: 5
【0067】例4 被覆量(mg/ft2 ) スクリプセット540: 20 カルボセット526: 10 ニアコル5050、50nmシリカ: 110 ナルコ2327、20nmシリカ: 20 ナルコ2326、5nmシリカ: 20 ゾニルFSN: 5
【0068】例5 記録要素を上記例4に従って製造し、次いで、PA州ブ
リストル在ヒュルス(Hiils)アメリカ社から商標
ヒドロジル(Hydrosil)(登録商標)2627
で商業的に入手可能な水性オリゴマーアミノシラン溶液
を塗布し、そして145°F(〜63℃)で乾燥して被
覆量5mg/ft2 を生じた。
【0069】例6 被覆量(mg/ft2 ) スクリプセット540: 20 カルボセット526: 10 ナルコ2326、5nmシリカ: 150 ホスタフロン5032: 20 ゾニルFSN: 8
【0070】例7 被覆量(mg/ft2 ) スクリプセット540: 30 ナルコ2327、20nmシリカ: 150 ホスタフロン5032: 20 ゾニルFSN: 8
【0071】例8 被覆量(mg/ft2 ) ネオレズR966: 20 ナルコ2326、5nmシリカ: 160 ホスタフロン5032: 20 ゾニルFSN: 12
【0072】例9 被覆量(mg/ft2 ) スクリプセット540: 20 カルボセット526: 10 ニアコル9950、100nmシリカ: 150 ホスタフロン5032: 20 ゾニルFSN: 8
【0073】例10 被覆量(mg/ft2 ) スクリプセット540: 20 カルボセット526: 10 ニアコル9950、100nmシリカ: 110 ナルコ2327、20nmシリカ: 20 ナルコ2326、5nmシリカ: 20 ホスタフロン5032: 20 ゾニルFSN: 8
【0074】例11 被覆量(mg/ft2 ) スクリプセット540: 20 カルボセット526: 10 ナルコ2326、5nmシリカ: 80 キャブ−オー−スパース(Cab-O-Sperse) A205 70 (14nmの平均粒子直径を有するヒュームドコロイド シリカ、IL州タスコーラ在キャボット社キャブ− オー−シル部門から入手可能): ホスタフロン5032: 10 ゾニルFSN: 5
【0075】例12 被覆量(mg/ft2 ) スクリプセット540: 20 カルボセット526: 10 ナルコ2326、5nmシリカ: 80 キャブ−オー−スパースA205: 70 ホスタフロン5032: 10 ゾニルFSN: 5 γ−アミノプロピルトリエトキシシラン 5 (PA州ブリストル在ヒュルスアメリカ社から入手可能):
【0076】例13 被覆量(mg/ft2 ) スクリプセット540: 24 カルボセット526: 12 ナルコ2326、5nmシリカ: 96 キャブ−オー−スパースA205: 84 ホスタフロン5032: 3 ゾニルFSN: 6
【0077】上記塗布された材料に、次いで、ヒドロジ
ル(登録商標)2627、水性オリゴマーアミノシラン
溶液を塗布し、そして145°F(〜63℃)で乾燥し
て被覆量5mg/ft2 を生じた。
【0078】上記例1〜13に従って製造した各記録要
素を、NJ州マワハ(Mahwah)在セイコーシャア
メリカ社によって販売されている商業的に入手可能なサ
ーマルプリンター、モデルVP−3500によって像形
成した。各フィルムについて、曇り度%、引っ掻き抵抗
性、およびひび割れの量を測定した。結果は第1表に記
録されている。
【0079】曇り度測定はメリーランド州シルバースプ
リング在カードナー−ネオテックインスツルメンツ(C
ardner−Neotec Instrument
s)によって製造されたスペクトロガード(Spect
rogard)II分光光度計を使用して測定した。
【0080】引っ掻き抵抗性は各像の、指の爪での引っ
掻きに対する抵抗性によって測定した。「優れている」
は引っ掻きが観察されない像を記述し;「良い」は引っ
掻きが観察されたけれども、像品質に有害な影響を与え
ない像を記述し;「悪い」は非常に引っ掻きに弱く、か
つその引っ掻きが像品質に有害である印刷像を記述し;
そして「普通」は引っ掻き抵抗性が良いフィルムと悪い
フィルムの間に入るフィルムを記述するものである。
【0081】ひび割れは目視探知した。ひび割れはトッ
プコートを色形成層の上に塗布した後に乾燥するときに
起こり、従って、像形成前に存在する。「高い」は極度
にひび割れた記録像を記述し、そして「低い」は像が実
質的にひび割れのないように見える記録像を記述するも
のである。
【表1】 第1表 例No. 曇り度% 引っ掻き抵抗性 ひび割れ 1 4.2 良い 低い 2 4.5 良い 低い 3 4.5 良い 低い 4 3.6 良い 低い 5 4.0 優れている 低い 6 11.8 優れている 高い 7 5.5 悪い 低い 8 7.7 良い 高い 9 7.3 悪い 低い 10 6.5 普通 低い 11 9.0 優れている 低い 12 8.0 優れている 低い 13 9.3 優れている 低い
【0082】第1表に示されている結果からわかるよう
に、本発明に従う例1〜5のサーモグラフィー用記録フ
ィルムはトップコート配合物の中に特定の平均粒子直径
の一つのシリカだけを使用した比較例6〜9よりも全体
として優れている。例11〜13は引っ掻き抵抗性(指
の爪による)およびひび割れについては優れているが、
本発明に従う他のトップコート配合物に比べたときに、
ヒュームドコロイドシリカを利用したこれら例では曇り
度が高かった。
【0083】例6および8のように、非常に小さなシリ
カ(平均シリカ粒子直径5nm)だけを使用した場合に
は、ひび割れは極端に高く、そして曇り度は増加したレ
ベルであった。ひび割れの存在は測定曇り度のレベルを
増加させることに留意すべきである。
【0084】例7のように、20nmの平均粒子直径を
有するシリカだけを使用した場合には、記録像は引っ掻
きに弱く、そして曇り度は本発明に従うトップコートよ
りもやや大きかった。
【0085】実施例9のように、100nmの平均粒子
直径を有するシリカだけを使用した場合には、記録像は
引っ掻きに非常に弱く、そして曇り度は例1〜5の記録
像より大きかった。
【0086】例10のように、シリカの混合物をトップ
コート配合物中に使用し、最大シリカが100nmの平
均粒子直径を有していた場合には、得られたフィルムは
本発明に従うトップコートより小さい引っ掻き抵抗性を
有し、そして曇り度は本発明に従う例1〜5より高かっ
た。
【0087】例5および11〜13のように、ヒューム
ドコロイドシリカおよび/または有機可能性シランを使
用した場合には、記録像は指の爪による引っ掻きに対し
て非常に抵抗性であり、それでいながら、ひび割れが実
質的に無かった。
【0088】例5、12および13のように、本発明の
トップコートに有機官能性シランを添加した場合には、
熱印刷ヘッドは印刷後にヘッド上の堆積を実質的に有し
なかった。
【0089】米国特許第2,956,958号に開示さ
れ、そしてR.K.イラー(Ile)著ザ ケミストリ
ー オブ シリカ(ジョン ワイリー & サンズ、N
Y、1979)特に第369〜371頁に記載されてい
るように、50〜150nmの範囲の平均粒子直径をも
って50nmより大きい平均粒子直径を有するシリカを
1部必要としているシリカの混合物からなる無機シリカ
フィルムは本発明のトップコートより高い曇りレベルを
有し、かつ/または引っ掻きに対してより弱い。
【0090】本発明の思想および範囲を逸脱することな
く上記主題に或る種の変更を加えてもよいので、上記説
明およびそれに付随する例に含まれている全ての事項
は、例示として解釈され、そしてどのようにも限定の意
味に解釈されないことを意図している。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明な支持体を含んでいる透明なサーモ
    グラフィー用記録フィルムであって、 (a)ジ−またはトリ−アリールメタンチオラクトン染
    料前駆体、有機銀塩、熱可融性有機酸物質および結合剤
    としてのポリビニルブチラールを含んでいる染料像形成
    システム;および (b)前記染料像形成システムの上に位置し、そして水
    不溶性ポリマー結合剤、異なる平均粒子直径を有する少
    なくとも2種のコロイドシリカの、重量で1部の50n
    m以下の平均直径を有する大シリカと大サイズシリカ粒
    子の40%以下の平均直径を有するシリカ粒子0.3〜
    1部との割合での、混合物を含んでおり、全シリカ対結
    合剤の比が少なくとも3重量部シリカ対1重量部結合剤
    である、保護トップコート層;を担持していることを特
    徴とする透明な支持体からなる透明なサーモグラフィー
    用記録フィルム。
  2. 【請求項2】 最大シリカ粒子が平均直径50nmを有
    していることを特徴とする、請求項1のサーモグラフィ
    ー用記録フィルム。
  3. 【請求項3】 有機銀塩、ポリマー結合剤および熱可融
    性有機酸物質が透明支持体上の層の中に担持されてお
    り、そして同一層または隣接層の中にジ−またはトリ−
    アリールメタンチオラクトン染料前駆体が存在すること
    を特徴とする、請求項1または2のサーモグラフィー用
    記録フィルム。
  4. 【請求項4】 保護トップコートがさらに潤滑剤、好ま
    しくはポリテトラフルオロエチレンを含んでいることを
    特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項のサーモグラ
    フィー用記録フィルム。
  5. 【請求項5】 保護トップコートがさらに界面活性剤、
    好ましくは非イオン性界面活性剤または非イオン性フル
    オロ界面活性剤から選択された、を含んでいることを特
    徴とする、請求項1〜4のいずれか一項のサーモグラフ
    ィー用記録フィルム。
  6. 【請求項6】 保護トップコート層用の水不溶性ポリマ
    ー結合剤が脂肪族ポリウレタンであることを特徴とす
    る、請求項1〜5のいずれか一項のサーモグラフィー用
    記録フィルム。
  7. 【請求項7】 トップコートがさらに、第二の水不溶性
    ポリマー結合剤を含んでいることを特徴とする、請求項
    1〜6のいずれか一項のサーモグラフィー用記録フィル
    ム。
  8. 【請求項8】 シリカ対結合剤の比が15/1より大き
    くなく、そして好ましくは4:1〜6:1であることを
    特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項のサーモグラ
    フィー用記録フィルム。
  9. 【請求項9】 トップコートが3種の異なるサイズのシ
    リカ粒子の、重量で1部の50nm以下の平均直径を有
    する大シリカ粒子と0.2〜0.6部の、大サイズ粒子
    の40%以下の平均直径を有するシリカ粒子と0.2〜
    0.6部の8nm以下の平均直径を有するシリカ粒子の
    割合での、混合物を含んでいることを特徴とする、請求
    項1〜8のいずれか一項のサーモグラフィー用記録フィ
    ルム。
  10. 【請求項10】 トップコートが、50nmの平均直径
    を有するシリカ1部と、20nmの平均直径を有するシ
    リカ0.6部と、5nmの平均直径を有するシリカ0.
    6部の混合物を含んでいる、請求項9のサーモグラフィ
    ー用記録フィルム。
  11. 【請求項11】 有機銀塩がベヘン酸銀であることを特
    徴とする、請求項1〜10のいずれか一項のサーモグラ
    フィー用記録フィルム。
  12. 【請求項12】 熱可融性有機酸物質が3,5−ジヒド
    ロキシ安息香酸であることを特徴とする、請求項1〜1
    1のいずれか一項のサーモグラフィー用記録フィルム。
  13. 【請求項13】 染料像形成システムがさらに第二の熱
    可融性有機酸物質を含んでいることを特徴とする、請求
    項1〜12のいずれか一項のサーモグラフィー用記録フ
    ィルム。
  14. 【請求項14】 コロイドシリカの一つが14nm〜3
    0nmの範囲の平均粒子直径を有するヒュームドコロイ
    ドシリカであることを特徴とする、請求項1〜13のい
    ずれか一項のサーモグラフィー用記録フィルム。
  15. 【請求項15】 最小コロイドシリカが5nmの平均粒
    子直径を有するコロイドシリカであることを特徴とす
    る、請求項14のサーモグラフィー用記録フィルム。
  16. 【請求項16】 保護トップコートがさらに有機官能性
    シランを含んでいることを特徴とする、請求項1〜15
    のいずれか一項のサーモグラフィー用記録フィルム。
  17. 【請求項17】 さらに、保護トップコート層の上面に
    有機官能性シランの層を含んでいることを特徴とする、
    請求項1〜15のいずれか一項のサーモグラフィー用記
    録フィルム。
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